【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、直径０．２０ｍｍ以下の極細金属線の巻取りに好適な金属線巻取り用リールに関し、特に補強対策を施された金属線巻取り用リールに関する。
【０００２】
【従来の技術】
ワイヤを多層状に巻き取る巻取り用リールとして、特に直径０．２０ｍｍ以下の極細金属線を対象とした巻取り用リールの場合、一般に、重量およびコストの点を考慮して、捲胴部とその両端のフランジとを分割構造とするとともに、捲胴部とフランジとをそれぞれ鋼材で形成し、それらを溶接したり、あるいはかしめ結合したりして形成した組み立て型リールが利用されている。
ところで、ワイヤをリールに多層状に巻き取る場合、ワイヤの巻き付け張力に起因して発生する側圧（リール捲胴部の両端部に取り付けられたフランジを互いに離反する方向に押し広げる力）によって、フランジが外側に拡がり捲線のトラバース幅が変化するという不都合や、フランジと捲胴部との間に隙間ができ、その隙間にワイヤが食い込むなどの不都合が発生する。特にソーワイヤのような、直径が０．２０ｍｍ以下の極細金属線の場合、巻きピッチが密になると、巻き付け張力に起因して発生する側圧が加速度的に増大する。このような傾向は、組み立て型リールの場合には、特に顕著である。
【０００３】
従来の組み立て型リールでは、このような大きな側圧に対する補強対策として、各フランジの外側に補強板がそれぞれ取り付けられる構成となっている。（例えば、特許文献１参照）
【０００４】
【特許文献１】実用新案登録第３０６７５２６号公報
【０００５】
【発明が解決しようとする課題】
特許文献１に記載の金属線巻取り用リールは、図２、３に示すように、鋼板製の捲胴部２と、捲胴部２の両側内周部分に嵌合する鋼板製のフランジ１と、捲胴部２の両外周部分に嵌合しかつフランジ１の鍔部分の略全面に内接した鋼板製のフランジ補強板３とからなり、これらをそれぞれスポット溶接で固着して構成されている。図２、３中の符号１ａはフランジ先端の折り返し部、１ｃはフランジ１の表面に突出形成されたリブ、４はリールシャフトを示す。
このほか、図４に示すような、フランジ補強板３をフランジ１の外側に配設したものも知られている。なお図４中の各符号は後述の図１中の符号と同一の部材を示す。
【０００６】
上述のリールのように、フランジ補強板３をフランジ１の鍔部分の内側あるいは外側に一体的に取り付けることにより、フランジの側圧対策を図ることは一応可能ではるが、このようにしたリールでは、補強板をフランジの鍔部に沿わせ当ててフランジの鍔部を単に２枚で構成してフランジの補強を図っているに過ぎない。そのため、補強板を取り付けることによりリール重量が増大化したり、あるいは補強板を取り付けることにより製作コストが増加したりするわりには、それほどの補強効果が得られないという課題がある。
本発明は、このような課題を解決しようとするもので、フランジ補強板をフランジの鍔部の外側に配設した組み立て式の金属線巻取り用リールにおいて、補強板の先端縁面をフランジの外側から当圧乃至押圧、あるいは溶接可能な形状に構成にして、つまり補強板の先端縁面を、外向きに変形しようとしているフランジを当該先端縁面が外側から押し支えるように作用する構成とすることにより、補強板によるフランジ補強効果を高めるようにした点を特徴とする。
【０００７】
【課題を解決するための手段】
本発明は、金属板の円筒状成形体から成る捲胴部と、同捲胴部の両端部に取り付けられ中心部に軸孔を形成された金属板製の一対のフランジと、同一対のフランジの上記軸孔間に装着された金属管から成るリールシャフトと、上記両フランジの各外側に配設されそれぞれの各中心部に上記リールシャフトの挿通孔を形成されるとともに内端縁部を上記フランジあるいは上記リールシャフトに固着された一対の補強板とを備えた金属線巻取り用リールにおいて、
上記各補強板を、それらの各先端縁面が上記各フランジの各外側面にそれぞれ当接乃至押圧、あるいは溶接可能な形状に形成して課題解決の手段としている。
【０００８】
上述の本発明の金属線巻取り用リ−ルによれば、補強板の先端縁面をフランジの外側面に当接乃至押圧、あるいはスポット溶接可能な形状に形成したため、補強板の先端縁面が、ワイヤ巻き取り時に発生する側圧により外向きに変形しようとするフランジを外側から押し支えるように作用し、補強板によるフランジの補強効果を高めることができる。その結果、同じ厚さの鋼板製の補強板でも、従来の金属線巻取り用リールのように補強板をフランジ鍔部に沿わせ当てがった構成のものよりも、補強効果を上げることが可能となる。
【０００９】
さらに本発明は、上記各補強板の各先端縁面を上記形状に形成するために、上記各補強板の半径方向の中ほどの位置に外側に膨む湾曲部を形成して課題解決の手段としている。
その結果、簡単なプレス加工により、補強板を、上記の補強効果を奏するに適した形状に形成することができる。
【００１０】
また、上記湾曲部の断面形状をなめらかな曲線で形成して課題解決の手段としている。その結果、湾曲部に局部的応力が発生するのを防止でき、補強板の耐久性の向上が可能となる。
【００１１】
【発明の実施の形態】
以下、図面により本発明の実施形態について説明する。
図１は本発明の一実施形態に係る金属線巻取り用リールの図３に相当する断面図であり、図１において図２〜図４と同じ符号は同一の部材を示している。
この実施形態に係る金属線巻取り用リールも、組み立て式であり、フランジ補強板３はフランジ１の鍔部の外側に配設されている。
【００１２】
すなわち、この金属線巻取り用リールは、金属板の円筒状成形体から成る捲胴部２と、この捲胴部２の両端部に取り付けられ中心部に軸孔１ｄを形成された金属板製の一対のフランジ１と、各フランジ１の外側に配設された補強板３と、一対のフランジ板１の軸孔１ｄ間に装着された金属管から成るリールシャフト４とを備えており、両補強板３は平面視円形状の鋼板製でそれぞれの中心部に形成された軸孔３ａでリールシャフト４の両端部にカシメられて取り付けられている。符号１ａはフランジ１の先端の折り返し部を、符号１ｃはフランジの表面に等間隔で突出形成されたリブを、符号４ａはリールシャフト４の両端部のカシメ部をそれぞれ示す。
【００１３】
補強板３の先端縁面３ｂで、フランジ１の半径方向の外側よりの箇所１ｅを外側から当接乃至押圧、あるいは溶接するために、補強板３の半径方向の中ほどのところに、外側に膨らむ湾曲部３ｃが形成されている。この湾曲部３ｃは、その断面形状をなめらかな曲線で形成されている。上記の溶接としてはスポット溶接が好適である。符号３ｄは補強板３の表面に等間隔で突出形成されたリブを示している。
このように、補強板３に外側に膨らむ湾曲部３ｃを形成して、補強板３の先端縁面３ｂをフランジ１の外周よりの箇所に外側から当接乃至押圧させ、あるいは溶接させる構成としたことにより、外向きに変形しようとしているフランジ１を、補強板３の先端部３ｂが外側から押し支えるように作用することになる。その結果、補強板３によるフランジ１の補強効果を高めることができる。湾曲部３ｃをプレス加工によりリブ３ｄと同時に形成する加工方式とするとき、製作工程を増やすことなく湾曲部３ｃを形成することが可能となる。
【００１４】
上述の実施形態の金属線巻取り用リ−ルでは、補強板３の先端縁面３ｂはフランジ１の外側面に対して、角度θで斜めに当接する構成となっているが、当接角θを９０°に近づけるほど補強板３によるフランジ１の補強効果が大きくなることはいうまでもない。しかし湾曲部３ｃの断面形状をなめらかな曲線状に保持しながら補強板３の先端縁面３ｂのフランジ１の外側面に対する当接角度を９０°に近づけると、湾曲部３ｃの膨出寸法が大きくなり、重量、加工コストなどの点で不利となるので、上記の当接角度θは、これらの点を考慮して決定される。
【００１５】
また、フランジ１の外側面に対する当接する補強板３の先端縁面３ｂは、必ずしも連続面である必要はなく、先端縁面３ｂをフランジ１の外側面に断続的に当接する形状（例えば鋸歯状や凹凸状）に形成することにより、補強板３の軽量化を図ることが可能となる。
【００１６】
【発明の効果】
以上詳説したように、本発明の金属線巻取り用リールによれば、次のような効果が得られる。
（１）補強板の先端縁面をフランジの外周よりの箇所をフランジの外側に当接乃至押圧、あるいは溶接するようにしたため、補強板の先端縁面が、ワイヤ巻き取り時に発生する側圧により外向きに変形しようとするフランジを外側から押し支えるように作用し、補強板によるフランジの補強効果を高めることができる。その結果、同じ厚さの鋼板製の補強板でも、従来の金属線巻取り用リールのように補強板をフランジ鍔部に沿わせ当てがった構成のものよりも、補強効果を上げることが可能となる。
（２）補強板の半径方向の中ほどの位置に外側に膨らむ湾曲部を形成して、補強板の各先端縁面をフランジの各外側面にそれぞれ当接乃至押圧、あるいは溶接可能な形状に形成したため、簡単なプレス加工により補強板を上記効果を奏するに適した形状に形成することができる。
（３）湾曲部の断面形状をなめらかな曲線で形成したことにより、湾曲部に局部的応力が発生するのを防止でき、補強板の耐久性の向上が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明の一実施形態に係る金属線巻取り用リ−ルの図３に相当する断面図。
【図２】従来の金属線巻取り用リ−ルの平面図。
【図３】図２のＡ−Ｂ−Ｃ線断面図。
【図４】従来の他の金属線巻取り用リ−ルの図３に相当する断面図。
【符号の説明】
１：フランジ
１ａ：フランジの先端の折り返し部
１ｃ：フランジ１の表面に等間隔で突出形成されたリブ
１ｄ：ヒランジ１の中心部に形成された軸孔
２：捲胴部
３：補強板
３ａ：補強板３の中心部に形成された軸孔
３ｂ：補強板３の先端縁面
３ｃ：湾曲部
３ｄ：補強板３の表面に等間隔で突出形成されたリブ
４：リ−ルシャフト
４ａ：リ−ルシャフト４の両端部のカシメ部。[0001]
TECHNICAL FIELD OF THE INVENTION
The present invention relates to a metal wire take-up reel suitable for winding an ultrafine metal wire having a diameter of 0.20 mm or less, and more particularly to a metal wire take-up reel provided with reinforcement measures.
[0002]
[Prior art]
As a winding reel for winding a wire in a multilayer shape, particularly in the case of a winding reel for an ultrafine metal wire having a diameter of 0.20 mm or less, generally, in consideration of weight and cost, the winding drum portion An assembling reel is used in which the flanges at both ends have a divided structure, and the winding drum portion and the flange are each formed of a steel material and are welded or caulked.
When a wire is wound on a reel in a multilayer shape, a side pressure generated by the winding tension of the wire (a force that pushes and spreads the flanges attached to both ends of the reel winding body in directions away from each other) is used. However, inconveniences such as that the wire spreads outward and the traverse width of the winding changes and that a gap is formed between the flange and the winding drum portion and that the wire penetrates into the gap occurs. In particular, in the case of an ultrafine metal wire having a diameter of 0.20 mm or less, such as a saw wire, when the winding pitch is dense, the side pressure generated due to the winding tension increases at an accelerated rate. Such a tendency is particularly remarkable in the case of an assembled reel.
[0003]
In a conventional assembling type reel, a reinforcing plate is attached to the outside of each flange as a measure for reinforcing against such a large lateral pressure. (For example, see Patent Document 1)
[0004]
[Patent Document 1] Japanese Utility Model Registration No. 3067526
[Problems to be solved by the invention]
As shown in FIGS. 2 and 3, the metal wire take-up reel described in Patent Literature 1 includes a steel sheet winding part 2 and a steel sheet flange 1 fitted to inner circumferential portions on both sides of the winding part 2. And a steel plate flange reinforcing plate 3 fitted to both outer peripheral portions of the winding drum portion 2 and inscribed substantially over the entire surface of the flange portion of the flange 1, and these are fixed to each other by spot welding. I have. 2 and 3, reference numeral 1a denotes a folded portion at the tip of the flange, 1c denotes a rib formed on the surface of the flange 1, and 4 denotes a reel shaft.
In addition, there is also known one in which a flange reinforcing plate 3 is provided outside the flange 1 as shown in FIG. 4 denote the same members as those in FIG. 1 described later.
[0006]
As with the above-described reel, it is possible to take measures against the side pressure of the flange by integrally attaching the flange reinforcing plate 3 to the inside or outside of the flange portion of the flange 1, but with such a reel, The reinforcing plate is merely arranged along the flange portion of the flange, and the flange portion of the flange is simply composed of two pieces, thereby merely reinforcing the flange. For this reason, there is a problem that, although the weight of the reel is increased by attaching the reinforcing plate, or the production cost is increased by attaching the reinforcing plate, not much reinforcing effect is obtained.
The present invention is intended to solve such a problem, and in an assembling type metal wire winding reel in which a flange reinforcing plate is arranged outside a flange portion of a flange, a tip edge surface of the reinforcing plate is formed by a flange. A configuration in which the outer peripheral surface is configured to be capable of being pressed or pressed, or welded, that is, the distal end surface of the reinforcing plate acts so that the distal end surface presses and supports the flange that is to be deformed outward from the outside. By doing so, the flange reinforcing effect of the reinforcing plate is enhanced.
[0007]
[Means for Solving the Problems]
The present invention relates to a winding body portion formed of a cylindrical molded body of a metal plate, a pair of flanges made of a metal plate attached to both ends of the winding body portion and having a shaft hole formed in the center, and a pair of flanges. A reel shaft made of a metal tube mounted between the shaft holes, and a through hole for the reel shaft formed at each central portion of each of the flanges disposed outside each of the flanges. A metal wire winding reel including a flange or a pair of reinforcing plates fixed to the reel shaft,
Each of the reinforcing plates is formed in such a shape that each end edge surface can be in contact with, pressed against, or welded to each outer surface of each of the flanges as a means for solving the problem.
[0008]
According to the above-described metal wire winding reel of the present invention, since the front end surface of the reinforcing plate is formed in a shape capable of abutting or pressing against the outer surface of the flange or spot welding, the front end surface of the reinforcing plate is formed. However, it acts to press and support the flange which is going to be deformed outward from the outside by the side pressure generated at the time of winding the wire, and the reinforcing effect of the flange by the reinforcing plate can be enhanced. As a result, even with a reinforcing plate made of a steel plate having the same thickness, the reinforcing effect can be increased as compared with a conventional structure in which the reinforcing plate is applied along the flange flange portion like a conventional reel for winding a metal wire. It becomes possible.
[0009]
Further, in the present invention, in order to form each end edge surface of each of the reinforcing plates into the above-mentioned shape, a curved portion which bulges outward is formed at a middle position in the radial direction of each of the reinforcing plates. And
As a result, the reinforcing plate can be formed into a shape suitable for exhibiting the above-mentioned reinforcing effect by a simple press working.
[0010]
Further, the cross-sectional shape of the curved portion is formed as a smooth curve, which is a means for solving the problem. As a result, local stress can be prevented from being generated in the curved portion, and the durability of the reinforcing plate can be improved.
[0011]
BEST MODE FOR CARRYING OUT THE INVENTION
Hereinafter, embodiments of the present invention will be described with reference to the drawings.
FIG. 1 is a cross-sectional view corresponding to FIG. 3 of a reel for winding a metal wire according to an embodiment of the present invention. In FIG. 1, the same reference numerals as in FIGS. 2 to 4 indicate the same members.
The reel for winding a metal wire according to this embodiment is also of an assembling type, and the flange reinforcing plate 3 is provided outside the flange portion of the flange 1.
[0012]
That is, this reel for winding a metal wire is made of a winding body 2 formed of a cylindrical molded body of a metal plate, and a metal plate attached to both ends of the winding body 2 and having a shaft hole 1d formed at the center. A pair of flanges 1, a reinforcing plate 3 disposed outside each of the flanges 1, and a reel shaft 4 made of a metal tube mounted between shaft holes 1d of the pair of flange plates 1. The reinforcing plates 3 are made of a steel plate having a circular shape in a plan view, and are caulked and attached to both ends of the reel shaft 4 with shaft holes 3a formed in the respective central portions. Reference numeral 1a denotes a folded portion at the tip of the flange 1, reference numeral 1c denotes a rib formed on the surface of the flange at an equal interval, and reference numeral 4a denotes a caulked portion at both ends of the reel shaft 4.
[0013]
In order to abut or press or weld a portion 1e from the outside in the radial direction of the flange 1 on the distal end surface 3b of the reinforcing plate 3 from the outside, a radially middle part of the reinforcing plate 3 is A bulging curved portion 3c is formed. The curved portion 3c has a cross-sectional shape formed by a smooth curve. Spot welding is preferred as the above welding. Reference numeral 3d denotes a rib formed on the surface of the reinforcing plate 3 at equal intervals.
As described above, the curved portion 3c bulging outward is formed on the reinforcing plate 3 so that the distal end surface 3b of the reinforcing plate 3 is brought into contact with or pressed against a portion from the outer periphery of the flange 1 from outside or welded. As a result, the distal end portion 3b of the reinforcing plate 3 acts to support the flange 1 that is about to deform outward from the outside. As a result, the effect of reinforcing the flange 1 with the reinforcing plate 3 can be enhanced. When the bending section 3c is formed by pressing at the same time as the rib 3d, the bending section 3c can be formed without increasing the number of manufacturing steps.
[0014]
In the metal wire winding reel of the above-described embodiment, the distal end surface 3b of the reinforcing plate 3 is configured to abut on the outer surface of the flange 1 at an angle θ at an angle θ. Needless to say, the effect of reinforcing the flange 1 by the reinforcing plate 3 increases as θ approaches 90 °. However, when the abutment angle of the distal end surface 3b of the reinforcing plate 3 with respect to the outer surface of the flange 1 approaches 90 ° while maintaining the cross-sectional shape of the curved portion 3c in a smooth curved shape, the bulging dimension of the curved portion 3c increases. This is disadvantageous in terms of weight, processing cost, and the like, and the contact angle θ is determined in consideration of these points.
[0015]
Further, the distal end surface 3b of the reinforcing plate 3 that abuts against the outer surface of the flange 1 does not necessarily have to be a continuous surface, and the distal end surface 3b intermittently abuts the outer surface of the flange 1 (for example, a sawtooth shape) By forming the reinforcing plate 3 in the shape of a reinforcing plate 3, the weight of the reinforcing plate 3 can be reduced.
[0016]
【The invention's effect】
As described in detail above, according to the reel for winding a metal wire of the present invention, the following effects can be obtained.
(1) Since the distal end surface of the reinforcing plate is abutted or pressed or welded to the outside of the flange at a position from the outer periphery of the flange, the distal end surface of the reinforcing plate is externally moved by side pressure generated at the time of wire winding. It acts to press and support the flange that is to be deformed in the direction from the outside, and the reinforcing effect of the flange by the reinforcing plate can be enhanced. As a result, even with a reinforcing plate made of a steel plate having the same thickness, the reinforcing effect can be increased as compared with a conventional structure in which the reinforcing plate is applied along the flange flange portion like a conventional reel for winding a metal wire. It becomes possible.
(2) A curved portion bulging outward is formed at a middle position in the radial direction of the reinforcing plate, and each end edge surface of the reinforcing plate is brought into contact with, pressed against, or welded to each outer surface of the flange. Since the reinforcing plate is formed, the reinforcing plate can be formed into a shape suitable for exhibiting the above-described effect by a simple press working.
(3) By forming the cross-sectional shape of the curved portion with a smooth curve, it is possible to prevent local stress from being generated in the curved portion, and it is possible to improve the durability of the reinforcing plate.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a sectional view of a reel for winding a metal wire according to an embodiment of the present invention, corresponding to FIG. 3;
FIG. 2 is a plan view of a conventional metal wire winding reel.
FIG. 3 is a sectional view taken along line ABC of FIG. 2;
FIG. 4 is a sectional view corresponding to FIG. 3 of another conventional reel wire for winding a metal wire;
[Explanation of symbols]
1: Flange 1a: Folded portion 1c at the end of flange 1c: Rib 1d protruding from the surface of flange 1 at equal intervals: Shaft hole 2 formed at the center of hillage 1: Roller body 3: Reinforcement plate 3a: A shaft hole 3b formed in the center of the reinforcing plate 3: a tip end surface 3c of the reinforcing plate 3: a curved portion 3d: a rib 4 which is formed on the surface of the reinforcing plate 3 at equal intervals: a reel shaft 4a: a reel. The caulked portion at both ends of the shaft 4.
