JP3991317B2 - Soundproof wheel and soundproof ring used therefor - Google Patents

Soundproof wheel and soundproof ring used therefor Download PDF

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Description

【０００１】
【産業上の利用分野】
本発明は、鉄道車両用の防音車輪の構造に関する。特に、防音リングを用いた防音車輪における当該防音リングの締結構造の改良に関する。
【０００２】
【従来の技術】
鉄道車両においては、曲線通過時の騒音を低減するための種々の工夫がなされている。例えば、鉄道車輪のリム内径に外周に沿った溝を形成し、その溝の中に金属製の防音リングを嵌め込んだ防音車輪が提案されている。従来の防音車輪においては、防音リングの外周の一部に隙間（切れ目）が形成されている。そして、車輪のリム内径溝に当該防音リングを嵌め込んだ後、防音効果を確保しつつリング脱落を防止するために、当該隙間において対向する端部同士を溶接で接合していた。
【０００３】
【特許文献１】
特開２０００−１４２００５
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、溶接によって防音リングの端部同士を接合すると、溶接作業者の技量により、車輪リム内径に熱的な影響を与える可能性がある。また、一方で、車輪が寿命に至ったときに、防音リングを再利用する要求も高まっている。そのためには、リング接合部を従来溶接品よりも容易に取り外し可能とすることが要求される。
【０００５】
従って、本発明の目的は、防音リングの締結作業に起因するリム内径への熱的な影響を回避可能とし、リサイクルが容易で、且つ、安定した防音効果の得られる防音車輪、防音リング及び防音リングの締結方法を提供することにある。
【０００６】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明の第１の態様に係る防音車輪は、車輪本体に形成された溝内の少なくとも一部に防音リングを配置してなる防音車輪であって、前記防音リングは、所定幅の切れ目を形成する互いに対向する第１及び第２の端部を有し、前記切れ目を覆うように配置されるチューブ状の連結部材を備える。そして、前記連結部材に対してかしめ処理を施すことによって、当該防音リングを前記車輪本体に対して固定する構造を採る。
【０００７】
本発明の第２の態様に係る防音リングは、車輪本体に形成された溝内の少なくとも一部に配置される防音リングであって、所定幅の切れ目を形成する互いに対向する第１及び第２の端部を有し、チューブ状の連結部材を前記切れ目を覆うように配置し、当該箇所をかしめることによって、前記車輪本体に対して固定する構造を採用する。
【０００８】
本発明の第３の態様に係る防音リングの締結方法は、以下のような構造の防音車輪に適用される。すなわち、車輪本体の少なくとも表側又は裏側の何れかのリム内径に形成された溝内の少なくとも一部に防音リングを配置してなる防音車輪であって、好ましくは、前記防音リングは、所定幅の切れ目を形成する互いに対向する第１及び第２の端部を有し、前記切れ目を覆うように配置されるチューブ状の連結部材と、前記切れ目に差し込まれるスペーサとを備え、前記連結部材に対してかしめ処理を施すことによって、当該防音リングを前記車輪本体に対して固定する構造であり、前記防音リングの前記第１の端部には、当該リングの他の部分より断面径が小さく、前記連結部材がスライド可能なスライド領域が形成され、前記防音リングの前記第２の端部には、当該リングの他の部分より断面径が小さく、前記連結部材がスライド可能なスライド領域が形成され、少なくとも前記第１の端部のスライド領域の長さは、前記連結部材の長さよりも長く、
前記第１及び第２の端部のスライド領域には、前記かしめ処理がなされる平坦部が形成され、前記第１及び第２の端部のスライド領域の先端側には、テーパ部が各々形成されている。
【０００９】
そして、本発明に係る方法によれば、前記連結部材を防音リングの切れ目から前記第１の端部のスライド領域側に貫挿セットし；前記連結部材を備えた前記防音リングを前記車輪本体の溝内に嵌め込み；前記防音リングの前記切れ目に所定厚さのスペーサを差し込んで当該防音リングのテンションを調整し；前記防音リングの前記第１及び第２の端部の平坦部に前記連結部材が跨るように当該部材をスライドさせ；前記連結部材の上からかしめ処理を行うことにより、前記防音リングを前記車輪本体に対して固定する。
【００１０】
上述のように、本発明においては、防音リングの端部を溶接ではなく「かしめ」によって固定しているため、溶接作業に伴う種々の不都合を回避することができる。すなわち、防音リングの締結作業の効率化を図ることができると同時に、溶接作業を避けることができるため、リムに熱的な影響を及ぼさず、且つ、安定した防音効果を得ることができる。加えて、防音リングのリングテンション（隙間）の調整が防音効果を上げるために必要だが、本発明においては、それが容易にできる。更に、リング自体のリサイクルも容易となる。
【００１１】
【発明の実施の形態】
図１は、本発明の実施例に係る防音車輪１０の構成を示す部分斜視図（一部断面）である。防音車輪１０の少なくとも表側又は裏側の何れかのリム１１内径には、外周に沿った溝１２が形成され、その溝１２の中に主に金属製の防音リング１４が嵌め込まれている。防音リング１４の材質としては、ステンレス材によるもの、又は、ステンレス材の周りにブチルゴム等のゴムを巻いたもの等を使用することができる。
【００１２】
防音リング１４は、図２に示すように、一部に切れ目（隙間）１６が形成された断面円形の環状に成形されている。図３は、図２に示す防音リング１４の切れ目１６周辺の構造を示す。また、図４は、図３のＡ−Ａ方向から見た様子を示す。防音リング１４は、大まかには断面直径Ｄ１の本体部１８と、切れ目１６に対向する端部とから構成される。端部には、本体部１８よりも細い断面直径Ｄ２のスライド領域２０，２２が形成されている。スライド領域２０，２２の更に内側（端部側）には、平坦部２４，２６が形成されている。ここで、少なくともスライド領域２０又は２２の何れか一方は、チューブ３４の長さＬ４より長くする。
【００１３】
ここで、防音リング１４の各部のサイズは、適用する鉄道車輪の大きさに応じて適宜設計変更されるが、例えば、以下のように設定することができる。
本体部１８の直径Ｄ１：１２．７ｍｍ
スライド領域２０，２２の直径Ｄ２：１０．０ｍｍ
切れ目１６の間隔ｄ１：２．０ｍｍ
スライド領域２０の長さＬ１：２５．０ｍｍ
スライド領域２２の長さＬ２：１５．０ｍｍ
【００１４】
図５は、本実施例に使用されるかしめ用チューブ（連結部材）３４の構造を示す。このかしめ用チューブ３４は、図６に示すように、防音リング１４のスライド領域２０，２２が貫挿された状態でリング周方向にスライド可能な構成となっている。そのため、かしめ用チューブ３４の内径Ｄ４は、スライド領域２０，２２の外径Ｄ２よりも若干大きく、例えば、１０．７ｍｍに設定される。また、外径Ｄ３は、防音リング１４の本体部１８の直径Ｄ１と同一とすることが好ましく、従って本実施例においては、Ｄ３は１２．７ｍｍに設定される。また、チューブ３４の長さＬ４は、スライド領域２０の長さＬ１より短く、特に両側の平坦部とテーパ部（Ｌ３×２）とスペーサ３８の厚みを足し合わせたものよりも少し短くしたものが好ましく、例えば、２１．０ｍｍに設定する。こうすると、チューブ３４の両端が平坦部とスライド領域の円柱部との境界に当たってチューブ３４のスライド防止効果が得られる。
【００１５】
平坦部２４，２６の内側（端部側）には、テーパ２８，３０が形成されており、後述するスペーサ３８の切れ目１６への挿入を容易にしている。なお、平坦部２４，２６の本体部１８側端部から切れ目１６の端部までの長さＬ３は、例えば、１０．０ｍｍとする。
【００１６】
次に、図７（Ａ）〜図７（Ｃ）及び、図８（Ａ）、（Ｂ）を参照して、実施例に係る防音リングの締結手順を説明する。防音リング１４を車輪リム１１の溝１２に嵌め込む前に、（Ａ）図の状態から（Ｂ）図に示すように、切れ目１６からかしめ用チューブ３４をスライド領域２０側に差し込む。この状態で、防音リング１４をリム１１の溝１２に嵌め込む。その後、スペーサ３８を切れ目１６に差し込み、車輪をハンマリングしながら、音がよく減衰する最適なテンション（隙間）になるように防音リング１４を調整する。なお、スペーサ３８の直径は、かしめ用チューブ３４の内径Ｄ４よりも小さくし、図４に示すようなリグ断面で見たときに、平坦部とスライド領域とに内接する円よりも大きくする。こうすると、チューブ３４のスライド防止となる他、スペーサ自身の脱落防止や、動いて位置ズレを起こすことが無くなる。（Ｅ図参照）
【００１７】
次に、図８（Ａ）図に示すように、かしめ用チューブ３４を切れ目１６が中心にくる用にスライドさせる。その後、図８（Ｂ）図に示すように、平坦部２４，２６に対応する位置に置いて、かしめ用工具を用いてチューブ３４をかしめる（（Ｅ）図）。これによって、防音リング１４が鉄道車輪に対して固定（締結）され、防音効果を確保しつつリング脱落の防止を図ることが可能となる。
【００１８】
図９は、本発明の他の実施例に係る防音車輪の構成を示す部分斜視図（一部断面）である。また、図１０は、図９の要部（かしめ位置近傍）を示す正面図である。更に、図１１は、図１０を横方向から見た図であり、かしめ作業状態を示す。なお、図９〜図１１において、先に説明した実施例と同一又は対応箇所には同一の符号を付し、重複した説明は省略する。
【００１９】
本実施例の特徴は、防音リング４４の形状にある。すなわち、本実施例の防音リング４４は、連結部分が溝１２から浮いた状態になるように成形されている。これにより、はさみタイプのかしめ工具４６を使用することが可能となる。かしめ工程においては、防音リング４４（チューブ３４）とリム１１との間に、かしめ工具４６の一端を挿入し、上下方向から挟み込むようにかしめ作業を行う。
【００２０】
以上のように、本実施例においては、先に示した実施例の効果に加え、かしめ作業を容易に行うことができるという利点がある。
【００２１】
本発明によれば、防音リング１４の端部を溶接ではなく「かしめ」工程によって固定しているため、溶接作業に伴う種々の不都合を回避することができ、リムに熱的な影響を及ぼすことが無くなる。また、防音リングのリングテンション（隙間）の調整が容易になるなど、防音リングの締結作業の効率化を図ることができる。更に、防音効果を確認しながら締結作業するので、曲線通過時に発生するかん高い高周波のきしり音を安定的、効果的に低減することができる。加えて、リング自体は使用可能な状態で取り外しでき、リサイクルが可能となる。
【００２２】
以上、本発明の実施例（実施形態、実施態様）について説明したが、本発明はこれらの実施例に何ら限定されるものではなく、特許請求の範囲に示された技術的思想の範疇において変更可能なものである。
【図面の簡単な説明】
【図１】図１は、本発明の実施例に係る防音車輪の構成を示す部分斜視図（一部断面）である。
【図２】図２は、本発明の実施例に係る防音リングの構成を示す平面図である。
【図３】図３は、図２に示す防音リングの要部の構造を示す正面図である。
【図４】図４は、図３のＡ−Ａ方向から見た側面図である。
【図５】図５は、本発明の実施例に使用されるかしめ用チューブの構造を示す断面図である。
【図６】図６は、本発明の実施例に係る防音リングの使用状態を示す説明図である。
【図７】図７（Ａ）〜図７（Ｃ）は、本発明の実施例に係る防音リングの締結手順を示す説明図（正面図）である。
【図８】図８（Ａ）、図８（Ｂ）は、本発明の実施例に係る防音リングの締結手順を示す説明図（正面図）である。
【図９】図９は、本発明の他の実施例に係る防音車輪の構成を示す部分斜視図（一部断面）である。
【図１０】図１０は、図９の要部（かしめ位置近傍）を示す正面図である。
【図１１】図１１は、図１０を横方向から見た図であり、かしめ作業状態を示す。
【符号の説明】
１０ 防音車輪
１２ 溝
１４ 防音リング
１６ 切れ目（隙間）
１８ 本体部（大径部）
２０，２２ スライド領域（小径部）
２４，２６ 平坦部
２８，３０ テーパ部
３４ かしめ用チューブ（連結部材）
３８ スペーサ[0001]
[Industrial application fields]
The present invention relates to a structure of a soundproof wheel for a railway vehicle. In particular, the present invention relates to an improvement in the fastening structure of the soundproof ring in a soundproof wheel using the soundproof ring.
[0002]
[Prior art]
In the railway vehicle, various devices have been made to reduce noise when passing through a curve. For example, a soundproof wheel is proposed in which a groove along the outer periphery is formed in the inner diameter of a rim of a railway wheel, and a metal soundproof ring is fitted in the groove. In conventional soundproof wheels, a gap (cut) is formed in a part of the outer periphery of the soundproof ring. Then, after fitting the soundproof ring in the rim inner diameter groove of the wheel, end portions facing each other in the gap are joined by welding in order to prevent the ring from dropping while ensuring a soundproof effect.
[0003]
[Patent Document 1]
JP 2000-142005
[0004]
[Problems to be solved by the invention]
However, if the ends of the soundproof rings are joined together by welding, the inner diameter of the wheel rim may be thermally affected by the skill of the welding operator. On the other hand, there is an increasing demand for reusing the soundproof ring when the wheel reaches the end of its life. For this purpose, it is required that the ring joint can be removed more easily than a conventional welded product.
[0005]
Accordingly, an object of the present invention is to provide a soundproof wheel, a soundproof ring, and a soundproofing that can avoid a thermal influence on the inner diameter of the rim caused by the fastening work of the soundproofing ring, can be easily recycled, and provide a stable soundproofing effect. It is to provide a method for fastening a ring.
[0006]
[Means for Solving the Problems]
In order to achieve the above object, a soundproof wheel according to the first aspect of the present invention is a soundproof wheel in which a soundproof ring is disposed in at least a part of a groove formed in a wheel body, and the soundproof ring is provided. Has a first and second end portions facing each other that form a cut having a predetermined width, and includes a tube-like connecting member arranged so as to cover the cut. And the structure which fixes the said sound-insulation ring with respect to the said wheel main body by performing a caulking process with respect to the said connection member is taken.
[0007]
A soundproof ring according to a second aspect of the present invention is a soundproof ring disposed in at least a part of a groove formed in a wheel body, and is a first and a second that face each other and form a cut having a predetermined width. The structure which fixes to the said wheel main body by arrange | positioning a tubular connection member so that the said cut | interruption may be covered, and crimping the said location is employ | adopted.
[0008]
The method for fastening a soundproof ring according to the third aspect of the present invention is applied to a soundproof wheel having the following structure. That is, it is a soundproof wheel in which a soundproof ring is disposed in at least a part of a groove formed in the inner diameter of the rim on at least the front side or the back side of the wheel body, preferably, the soundproof ring has a predetermined width A tube-like connecting member having first and second ends facing each other to form a cut, and arranged to cover the cut, and a spacer inserted into the cut; By applying a caulking process, the soundproof ring is fixed to the wheel body, and the first end of the soundproof ring has a smaller cross-sectional diameter than the other part of the ring, A slide region in which the connecting member can slide is formed, and the second end portion of the soundproof ring has a smaller cross-sectional diameter than the other part of the ring, and the connecting member can slide. Ride region is formed, the length of the slide area of at least the first end, greater than the length of the connecting member,
A flat portion on which the caulking process is performed is formed in the slide region of the first and second end portions, and a tapered portion is formed on the distal end side of the slide region of the first and second end portions, respectively. Has been.
[0009]
According to the method of the present invention, the connecting member is inserted and set from the cut of the soundproof ring to the slide region side of the first end; the soundproof ring provided with the connecting member is attached to the wheel body. Fit into the groove; insert a spacer of a predetermined thickness into the cut of the soundproof ring to adjust the tension of the soundproof ring; and the connecting member on the flat portion of the first and second end portions of the soundproof ring The member is slid so as to straddle; the soundproof ring is fixed to the wheel body by performing a caulking process from above the connecting member.
[0010]
As described above, in the present invention, since the end of the soundproof ring is fixed not by welding but by “caulking”, various inconveniences associated with welding work can be avoided. That is, it is possible to increase the efficiency of the fastening operation of the soundproof ring and, at the same time, avoid the welding work, so that a thermal effect is not exerted on the rim and a stable soundproofing effect can be obtained. In addition, adjustment of the ring tension (gap) of the soundproof ring is necessary to increase the soundproofing effect, but in the present invention, this can be done easily. Furthermore, the ring itself can be easily recycled.
[0011]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
FIG. 1 is a partial perspective view (partial cross section) showing a configuration of a soundproof wheel 10 according to an embodiment of the present invention. A groove 12 is formed along the outer periphery of at least the front or back rim 11 inside the soundproof wheel 10, and a metal soundproof ring 14 is mainly fitted into the groove 12. As the material of the soundproof ring 14, a material made of stainless steel or a material obtained by winding a rubber such as butyl rubber around the stainless steel can be used.
[0012]
As shown in FIG. 2, the soundproof ring 14 is formed in an annular shape having a circular cross section in which a cut (gap) 16 is partially formed. FIG. 3 shows a structure around the cut 16 of the soundproof ring 14 shown in FIG. FIG. 4 shows a state seen from the AA direction of FIG. The soundproof ring 14 is roughly composed of a main body portion 18 having a cross-sectional diameter D1 and an end portion facing the cut 16. Slide regions 20 and 22 having a cross-sectional diameter D2 smaller than that of the main body 18 are formed at the end. Flat portions 24 and 26 are formed on the inner side (end side) of the slide regions 20 and 22. Here, at least one of the slide regions 20 or 22 is longer than the length L4 of the tube 34.
[0013]
Here, the size of each part of the soundproof ring 14 is appropriately changed in design according to the size of the railway wheel to be applied, but can be set as follows, for example.
Diameter D1 of main body 18: 12.7 mm
Diameter D2 of the slide areas 20 and 22: 10.0 mm
Interval 16 between cuts d1: 2.0 mm
Slide area 20 length L1: 25.0 mm
Slide area 22 length L2: 15.0 mm
[0014]
FIG. 5 shows the structure of a caulking tube (connecting member) 34 used in this embodiment. As shown in FIG. 6, the caulking tube 34 is configured to be slidable in the ring circumferential direction in a state where the slide regions 20 and 22 of the soundproof ring 14 are inserted. Therefore, the inner diameter D4 of the caulking tube 34 is slightly larger than the outer diameter D2 of the slide regions 20 and 22, and is set to 10.7 mm, for example. The outer diameter D3 is preferably the same as the diameter D1 of the main body portion 18 of the soundproof ring 14, and therefore, in this embodiment, D3 is set to 12.7 mm. In addition, the length L4 of the tube 34 is shorter than the length L1 of the slide region 20, and is particularly a little shorter than the sum of the thicknesses of the flat portions, taper portions (L3 × 2) and spacers 38 on both sides. Preferably, for example, it is set to 21.0 mm. In this way, both ends of the tube 34 hit the boundary between the flat portion and the cylindrical portion of the slide region, and the effect of preventing the tube 34 from sliding is obtained.
[0015]
Tapers 28 and 30 are formed on the inner side (end side) of the flat portions 24 and 26 to facilitate insertion of a spacer 38, which will be described later, into the cut 16. In addition, the length L3 from the edge part by the side of the main-body part 18 of the flat parts 24 and 26 to the edge part of the cut | interruption 16 shall be 10.0 mm, for example.
[0016]
Next, with reference to FIGS. 7A to 7C and FIGS. 8A and 8B, the fastening procedure of the soundproof ring according to the embodiment will be described. Before fitting the soundproof ring 14 into the groove 12 of the wheel rim 11, the caulking tube 34 is inserted into the slide region 20 side from the cut 16 as shown in FIG. In this state, the soundproof ring 14 is fitted into the groove 12 of the rim 11. Thereafter, the spacer 38 is inserted into the cut line 16 and the soundproof ring 14 is adjusted so as to obtain an optimum tension (gap) that attenuates sound well while hammering the wheel. The spacer 38 has a diameter smaller than the inner diameter D4 of the caulking tube 34 and larger than a circle inscribed in the flat portion and the slide region when viewed in a rig cross section as shown in FIG. This prevents the tube 34 from sliding, prevents the spacer itself from falling off, and does not move and cause positional displacement. (See Figure E)
[0017]
Next, as shown in FIG. 8A, the caulking tube 34 is slid so that the cut 16 comes to the center. Thereafter, as shown in FIG. 8B, the tube 34 is caulked using a caulking tool at a position corresponding to the flat portions 24 and 26 (FIG. 8E). As a result, the soundproof ring 14 is fixed (fastened) to the railway wheel, and it is possible to prevent the ring from falling off while ensuring a soundproof effect.
[0018]
FIG. 9 is a partial perspective view (partial cross section) showing a configuration of a soundproof wheel according to another embodiment of the present invention. FIG. 10 is a front view showing the main part (near the caulking position) of FIG. Further, FIG. 11 is a diagram when FIG. 10 is viewed from the lateral direction, and shows a caulking work state. 9 to 11, the same reference numerals are given to the same or corresponding parts as those in the above-described embodiment, and the duplicate description is omitted.
[0019]
The feature of this embodiment is the shape of the soundproof ring 44. That is, the soundproof ring 44 of the present embodiment is formed so that the connecting portion is in a state of floating from the groove 12. As a result, it is possible to use the scissors type caulking tool 46. In the caulking process, one end of the caulking tool 46 is inserted between the soundproof ring 44 (tube 34) and the rim 11, and the caulking work is performed so as to be sandwiched from above and below.
[0020]
As described above, this embodiment has an advantage that the caulking work can be easily performed in addition to the effects of the above-described embodiment.
[0021]
According to the present invention, since the end of the soundproof ring 14 is fixed not by welding but by a “caulking” process, various inconveniences associated with the welding operation can be avoided, and the rim is thermally affected. Disappears. In addition, it is possible to improve the efficiency of fastening work of the soundproof ring, such as easy adjustment of the ring tension (gap) of the soundproof ring. Furthermore, since the fastening operation is performed while confirming the soundproofing effect, it is possible to stably and effectively reduce the high-frequency squeaking noise that occurs when passing through a curve. In addition, the ring itself can be removed in a usable state and can be recycled.
[0022]
As mentioned above, although the Example (embodiment, embodiment) of this invention was described, this invention is not limited to these Examples at all, It changes in the category of the technical idea shown by the claim. It is possible.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a partial perspective view (partial cross section) showing a configuration of a soundproof wheel according to an embodiment of the present invention.
FIG. 2 is a plan view showing a configuration of a soundproof ring according to an embodiment of the present invention.
FIG. 3 is a front view showing the structure of the main part of the soundproof ring shown in FIG. 2;
4 is a side view as seen from the direction AA in FIG. 3;
FIG. 5 is a cross-sectional view showing the structure of a caulking tube used in an embodiment of the present invention.
FIG. 6 is an explanatory view showing a usage state of the soundproof ring according to the embodiment of the present invention.
FIGS. 7A to 7C are explanatory views (front views) showing a fastening procedure of the soundproof ring according to the embodiment of the present invention.
FIGS. 8A and 8B are explanatory views (front views) showing a procedure for fastening a soundproof ring according to an embodiment of the present invention.
FIG. 9 is a partial perspective view (partial cross section) showing a configuration of a soundproof wheel according to another embodiment of the present invention.
FIG. 10 is a front view showing a main part (near the caulking position) of FIG. 9;
FIG. 11 is a view of FIG. 10 as viewed from the side, showing a caulking operation state.
[Explanation of symbols]
10 Soundproof wheel 12 Groove 14 Soundproof ring 16 Cut (gap)
18 Main body (large diameter part)
20, 22 Slide area (small diameter part)
24, 26 Flat portion 28, 30 Taper portion 34 Caulking tube (connecting member)
38 Spacer

Claims (13)

車輪本体に形成された溝内の少なくとも一部に防音リングを配置してなる防音車輪であって、
前記防音リングは、所定幅の切れ目を形成する互いに対向する第１及び第２の端部を有し、
前記切れ目を覆うように配置されるチューブ状の連結部材を備え、
前記連結部材に対してかしめ処理を施すことによって、当該防音リングを前記車輪本体に対して固定することを特徴とする防音車輪。A soundproof wheel having a soundproof ring disposed in at least a part of a groove formed in the wheel body,
The soundproof ring has first and second end portions facing each other that form a cut having a predetermined width,
A tube-shaped connecting member arranged to cover the cut,
A soundproof wheel, wherein the soundproof ring is fixed to the wheel body by performing a caulking process on the connecting member. 前記防音リングの前記第１の端部には、当該リングの他の部分より断面径が小さく、前記連結部材がスライド可能なスライド領域が形成され、
前記防音リングの前記第２の端部には、当該リングの他の部分より断面径が小さく、前記連結部材がスライド可能なスライド領域が形成されていることを特徴とする請求項１に記載の防音車輪。The first end portion of the soundproof ring has a smaller cross-sectional diameter than other portions of the ring, and a slide region in which the connecting member can slide is formed.
2. The slide end region according to claim 1, wherein the second end portion of the soundproof ring has a smaller sectional diameter than other portions of the ring, and a slide region in which the connecting member is slidable. Soundproof wheel. 少なくとも前記第１又は第２の何れかの端部のスライド領域の長さは、前記連結部材の長さよりも長いことを特徴とする請求項２に記載の防音車輪。  3. The soundproof wheel according to claim 2, wherein at least a length of the slide region at one of the first and second ends is longer than a length of the connecting member. 前記第１及び第２の端部のスライド領域には、前記かしめ処理がなされる平坦部が形成されていることを特徴とする請求項２又は３に記載の防音車輪。The soundproof wheel according to claim 2 or 3 , wherein a flat portion on which the caulking process is performed is formed in the slide regions of the first and second end portions. 前記切れ目に差し込まれるスペーサを更に備え、
前記第１及び第２の端部のスライド領域の先端側には、テーパ部が各々形成されていることを特徴とする請求項２，３又は４に記載の防音車輪。A spacer inserted into the cut;
5. The soundproof wheel according to claim 2 , wherein a taper portion is formed on each of tip ends of the slide regions of the first and second end portions. 車輪本体の少なくとも表側又は裏側の何れかのリム内径に形成された溝内の少なくとも一部に防音リングを配置してなる請求項１，２，３，４又は５に記載の防音車輪。  The soundproof wheel according to claim 1, 2, 3, 4 or 5, wherein a soundproof ring is disposed in at least a part of a groove formed in the inner diameter of the rim on at least the front side or the back side of the wheel body. 車輪防音リングの前記かしめ処理されたリング締結部が前記溝内から浮かせて設置されていることを特徴とする請求項１，２，３，４，５又は６に記載の防音車輪。  The soundproof wheel according to claim 1, 2, 3, 4, 5 or 6, wherein the caulking-processed ring fastening portion of the wheel soundproof ring is installed so as to float from the groove. 車輪本体に形成された溝内の少なくとも一部に配置される防音リングであって、
所定幅の切れ目を形成する互いに対向する第１及び第２の端部を有し、
チューブ状の連結部材を前記切れ目を覆うように配置し、当該箇所をかしめることによって、前記車輪本体に対して固定することを特徴とする防音リング。A soundproof ring disposed in at least a part of a groove formed in the wheel body,
Having first and second ends facing each other that form a cut of a predetermined width;
A soundproof ring, wherein a tube-shaped connecting member is disposed so as to cover the cut and is fixed to the wheel body by caulking the portion. 前記第１の端部には、当該リングの他の部分より断面径が小さく、前記連結部材がスライド可能なスライド領域が形成され、
前記第２の端部には、当該リングの他の部分より断面径が小さく、前記連結部材がスライド可能なスライド領域が形成されていることを特徴とする請求項８に記載の防音リング。The first end is formed with a slide area in which the cross-sectional diameter is smaller than the other part of the ring and the connecting member is slidable,
The soundproof ring according to claim 8, wherein the second end portion is formed with a slide region in which a cross-sectional diameter is smaller than other portions of the ring and the connecting member is slidable. 少なくとも前記第１又は第２の何れかの端部のスライド領域の長さは、前記連結部材の長さよりも長いことを特徴とする請求項９に記載の防音リング。  10. The soundproof ring according to claim 9, wherein at least a length of the slide region of either the first or second end is longer than a length of the connecting member. 前記第１及び第２の端部のスライド領域には、前記かしめ処理がなされる平坦部が形成されていることを特徴とする請求項９又は１０に記載の防音リング。11. The soundproof ring according to claim 9 , wherein a flat portion on which the caulking process is performed is formed in the slide regions of the first and second end portions. 前記第１及び第２の端部のスライド領域の先端側には、テーパ部が各々形成されていることを特徴とする請求項９，１０又は１１に記載の防音リング。12. The soundproof ring according to claim 9 , wherein a taper portion is formed on each of distal end sides of the slide regions of the first and second end portions. 前記請求項６に記載の防音車輪における前記防音リングの締結方法において、
前記連結部材を前記防音リングの前記切れ目から前記第１の端部のスライド領域側に貫挿セットし；
前記連結部材を備えた前記防音リングを前記車輪本体の溝内に嵌め込み；
前記防音リングの前記切れ目に所定厚さのスペーサを差し込んで当該防音リングのテンションを調整し；
前記防音リングの前記第１及び第２の端部の平坦部に前記連結部材が跨るように当該部材をスライドさせ；
前記連結部材の上からかしめ処理を行うことにより、前記防音リングを前記車輪本体に対して固定することを特徴とする締結方法。In the fastening method of the soundproof ring in the soundproof wheel according to claim 6,
Inserting and setting the connecting member from the cut of the soundproof ring to the slide region side of the first end;
The soundproof ring provided with the connecting member is fitted in the groove of the wheel body;
Inserting a spacer of a predetermined thickness into the cut of the soundproof ring to adjust the tension of the soundproof ring;
Sliding the member so that the connecting member straddles the flat portions of the first and second ends of the soundproof ring;
A fastening method, wherein the soundproof ring is fixed to the wheel body by performing a caulking process from above the connecting member.
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