JP2004313562A - 遊技機表示装置 - Google Patents
遊技機表示装置 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2004313562A JP2004313562A JP2003113682A JP2003113682A JP2004313562A JP 2004313562 A JP2004313562 A JP 2004313562A JP 2003113682 A JP2003113682 A JP 2003113682A JP 2003113682 A JP2003113682 A JP 2003113682A JP 2004313562 A JP2004313562 A JP 2004313562A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- image
- display
- display device
- liquid crystal
- game machine
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Images
Abstract
【課題】遊技機表示装置において、3D画像を表示する場合も、2D画像と同じ高画質で表示できるようにする。
【解決手段】遊技機表示装置で、2次元画像を表示する場合は、パララックスバリア部2全体を透明にする。通常の2D表示装置と同様に、画像表示部1の液晶表示素子3で、2D画像を表示する。リーチなどの所定の状態において、パララックスバリア部2をストライプ状に不透明にして、右目で見る画素と左目で見る画素を切り分ける。画像表示部1の液晶表示素子3で、3D画像を表示する。バックライト部5の光量を増加して、3次元表示する。パチンコ機などの遊技機において、リーチになると2D表示から3D表示に変えて立体画像を表示し、視覚的興奮と遊技性をより高める。
【選択図】 図1
【解決手段】遊技機表示装置で、2次元画像を表示する場合は、パララックスバリア部2全体を透明にする。通常の2D表示装置と同様に、画像表示部1の液晶表示素子3で、2D画像を表示する。リーチなどの所定の状態において、パララックスバリア部2をストライプ状に不透明にして、右目で見る画素と左目で見る画素を切り分ける。画像表示部1の液晶表示素子3で、3D画像を表示する。バックライト部5の光量を増加して、3次元表示する。パチンコ機などの遊技機において、リーチになると2D表示から3D表示に変えて立体画像を表示し、視覚的興奮と遊技性をより高める。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、遊技機表示装置に関し、特に、2次元表示と3次元表示を切り替えることができる遊技機表示装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
現在、パチンコなどの遊技機の中央に配置されている画像表示装置では、通常状態では2次元表示を行い、リーチなどの場合には3次元表示を行うようにして、ゲームのストーリー性を作り出して、画面表示をより面白くして、遊技者に視覚による興奮を覚えさすようにしている。そのために、ポリゴン処理などのコンピュータグラフィックス(CG)の技術を用いて、表示画面上に立体的に画像を見せようとしている。2次元表示装置に3D画像を表示しても、立体感が乏しいので、両眼立体視ができる立体表示装置を用いて立体表示するものがある。
【0003】
特許文献1に開示された「遊技機」は、遊技者に立体画像を提供可能で、かつ立体画像を表示しても遊技者に負担をかけない遊技機である。可変表示装置は、立体画像を表示できる。通常遊技では、可変表示装置に平面画像を表示する。リーチ発生や大当り時になると、平面画像から立体画像に切り替える制御を行って、可変表示装置に立体画像を表示する。また、図柄を平面画像から立体画像に切り替えて表示するに際して、図柄の大きさを変化させる。これにより、遊技者に斬新な画像を提供し、遊技者へのインパクトを高める。
【0004】
特許文献2に開示された「遊技機」は、表示装置による演出効果を高めることにより、遊技の趣向を一層高めるものである。パチンコゲーム機に3D表示装置を設ける。表示制御回路は、メインCPUからの指示に応じて、3D表示装置に、立体視可能に左目用画像と右目用画像とを表示する。したがって、遊技客は、特別な眼鏡を用いることなく、3D表示装置の表示画像を、立体視することができる。この場合、3D表示装置に表示する左目用画像と右目用画像とを一致させることにより、平面画像として視認させることができる。パチンコゲーム機の遊技状態に応じて、平面用画像と立体用画像とを適宜切り替えることにより、遊技客の興奮を煽ることができる。
【0005】
これらは、3D表示装置に2D画像を表示するものであるが、3D表示装置で2D画像を表示すると、2D表示装置で表示する場合に比べて画像品質が大幅に落ちてしまう。3D表示装置で2D画像を表示することは不利である。これを解決するために、3D表示装置と2D表示装置を切り替えることができる表示装置がある。現在、レンチキュラーレンズの代わりとして、液晶や有機ELを用いた表示装置の前にTN液晶を貼り付け、TN液晶のON/OFFにより表示装置を2D表示と3D表示に電気的に変えることができる。
【0006】
特許文献3に開示された「光シャッター及び3次元画像表示装置」は、2次元画像と3次元画像を切り替えることができるアクティブ・バリアストライプ方式の3次元画像表示装置において、消費電力を低減するものである。アクティブ・バリアを発生するバリア発生手段として、ECDや強誘電性液晶表示素子などのようなメモリ性を有する表示素子を用いる。
【0007】
特許文献4に開示された「立体画像表示装置」は、2次元画像と3次元画像の切り替えを容易に行うことができるものである。3次元画像における適視距離及び位置を自由に調整することが可能である。従来の装置より明るい3次元画像を表示できるものである。画像表示用液晶セルの画素部からの映像を、右目用画像が右目に、左目用画像が左目に到達するように、方向制御用液晶セルの制御画素部により、電気的に光の進行方向を制御する。
【0008】
特許文献5に開示された「2次元/3次元画像表示スクリーン」は、レンズ作用により光の進行方向を変えることにより、眼鏡なし立体画像を表示するスクリーンにおいて、既存の2D画像と立体画像を切り替えて表示できる2次元/3次元画像表示スクリーンである。従来のレンチキュラーレンズ板を用いた立体画像表示装置で、平面画像を表示すると、解像度が落ちる。観察者が移動すると、液晶ディスプレイによる表示の場合、画素の切り替わりの所で画像が黒くなるストライプのような妨害が観察され、画像の品質が劣化する。そこで、光進行方向を変化させるレンチキュラーレンズ板と、屈折率を変えられる屈折率可変材料とを重ね合わせる。屈折率可変材料の屈折率を、レンチキュラーレンズ板と同じにするか異なった値にするかを、屈折率可変材料に印加する電界の強さを切り替えることにより実現する。電圧印加により、両者の屈折率が異なる時には、レンズ作用が発現する。同じ時には、単なるガラス板のような透明板にすることができる。
【0009】
特許文献6に開示された「立体画像表示装置」は、単一画面上で、2次元画像と3次元画像の切り替え表示および同時表示を可能とし、かつ3次元画像表示品位を落とすことなく、広い視認域を実現するものである。立体画像表示方式のバララックスステレオグラム法を用いた立体画像表示装置において、立体画像表示素子と観察者との間に配置するパララックスバリアに液晶素子を用いる。
【0010】
特許文献7に開示された「立体画像表示装置」は、単一画面上で、2次元画像と3次元画像の切り替え表示および同時表示を可能とし、かつ3次元画像表示品位を落とすことなく、広い視認域を実現するものである。立体画像表示方式のバララックスステレオグラム法を用いた立体画像表示装置において、立体画像表示素子と観察者との間に配置するパララックスバリアに液晶素子を用いる。
【0011】
特許文献8に開示された「2次元映像/3次元映像互換型表示装置」は、3次元映像と2次元映像とを切り替えて表示することができ、3次元映像を表示する際の適視距離が短い2次元映像/3次元映像互換型映像表示装置である。液晶パネルには、3次元映像又は2次元映像を表示する映像表示用液晶層がある。分散型液晶層は、映像表示用液晶層が2次元映像を表示するときに、分光手段からの光を拡散する。映像表示用液晶層が3次元映像を表示するときに、分光手段からの光を透過する。分散型液晶層と分光手段との間の厚みは、所定の厚みを確保することができる。映像表示用液晶層と分光手段との間の厚みを短くすることができるので、適視距離を短くすることができる。
【0012】
特許文献9に開示された「2次元映像/3次元映像互換型映像表示装置」は、2次元映像を表示するときに黒い縞を認識させないようにし、更に解像度低下のないようにした2次元映像/3次元映像互換型映像表示装置である。液晶層の一方の側に、透明な共通電極を形成する。他方の側に、画面横方向に所定ピッチで、透明な線状電極を形成する。レンズ効果液晶パネルの液晶層の第1の状態では、3次元映像を観察者に認識させるためのレンチキュラーレンズの機能を果す。液晶層の第2の状態では、2次元映像を観察者に認識させるための非レンズ透明体の機能を果す。
【0013】
【特許文献1】
特開2002−119687号公報
【特許文献2】
特開平09−164253号公報
【特許文献3】
特開平8−76058号公報
【特許文献4】
特開平8−101367号公報
【特許文献5】
特開平9−203980号公報
【特許文献6】
特開平10−221646号公報
【特許文献7】
特開平10−232366号公報
【特許文献8】
特開平10−260376号公報
【特許文献9】
特開2000−102038号公報
【特許文献10】
特開平8−63615号公報
【特許文献11】
特開平10−111952号公報
【0014】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、従来の3D表示装置では、2D表示装置に比較して画像品質が落ちてしまうという問題がある。液晶表示装置の各RGB画素を右目用左目用としているため、水平方向の画素数が半分になってしまう。そのため、3D表示画像が暗くなるという問題がある。
【0015】
本発明は、上記従来の問題を解決して、2D表示と3D表示を切り替えて表示できる遊技機用の表示装置において、3D画像を高画質で表示することを目的とする。
【0016】
【課題を解決するための手段】
上記の課題を解決するために、本発明では、2次元表示と3次元表示を液晶切替素子で切り替えることができる遊技機表示装置に、通常状態では液晶切替素子を一様透明状態にして2次元表示するように制御する手段と、所定の状態において液晶切替素子を光学的選択透過状態にするとともにバックライト光源の光量を増加して3次元表示するように制御する手段とを備えた構成とした。このように構成したことにより、3D画像を表示する場合も、2D画像と同じ高画質で表示できる。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について、図1〜図6を参照しながら詳細に説明する。
【0018】
(第1の実施の形態)
本発明の第1の実施の形態は、2D画像を表示する場合には、液晶で構成したパララックスバリア部を全面透明状態に切り替えて、すべての画素を両目で見ることができるようにし、3D画像を表示する場合は、パララックスバリア部をストライプ状態に切り替えて、それぞれの目で別々の画像を見るようにするとともに、バックライト光源の光量を増加する遊技機表示装置である。
【0019】
図1は、本発明の第1の実施の形態における遊技機表示装置の構成を示す概念図である。図2は、表示素子の構成を示す概念図である。図1と図2において、画像表示部1は、3D画像と2D画像を切り替えて表示できる表示部である。パララックスバリア部2は、右目で見る画素と左目で見る画素を切り分ける部分である。液晶に印加する電圧を変えることにより、全面透過状態と、ストライプ状のパララックスバリア形成状態とを切り替えることができる。液晶表示素子3は、3D画像と2D画像を表示する表示素子である。バックライト部5は、液晶表示素子3の背面から照明光を照射する手段である。特許文献6に開示されている液晶表示装置などを利用する。
【0020】
上記のように構成された本発明の実施の形態における遊技機表示装置の動作を説明する。最初に、図1と図2を参照しながら、2D画像と3D画像を表示できる画像表示部1の動作を説明する。パララックスバリア部2は、TN液晶スイッチのパネルである。このパネルは、駆動時には光を通さなくなるストライプを形成し、非駆動時にはクリアになる。このパネルは、駆動時には直線偏光の偏光面を90度回転させる。非駆動時には偏光面を回転させずに通過させる。0.5秒以内で、フルオンからフルオフまで変化できる。非駆動時の透過度は最低88%である。非駆動時にパネルを通過する光量と、駆動時に通過する光量の比率は少なくとも100:1である。
【0021】
2D画像を表示する場合は、パララックスバリア部2を全面透明にする。画像表示部1の液晶表示素子3で、2D画像を出力して、通常の2D表示装置と同様に表示する。したがって、普通の表示装置と同じように表示される。2D表示モードから3D表示モードへの変更は、パララックスバリア部2のTN液晶スイッチをアクティブにすることで行う。
【0022】
3D表示の場合は、パララックスバリア部2を動作させて、パララックスバリアを形成する。パララックスバリア部2をストライプ状に不透明にして、右目で見る画素と左目で見る画素を切り分ける。液晶表示素子3に、3D画像を出力する。右目に対応する画素と左目に対応する画素を交互に配置する。したがって、立体画像が見えることになる。3D表示モード時には、2D表示モード時に比べて、バックライト部5の光量を1/3増加して1.3倍にする。バックライト部5の光量を増加して、2D表示の場合と同じ明るさになるように調節する。3D表示モードにした際には、輝度は約2/3になってしまうので、2D表示モード時の輝度と同等の輝度に保つためである。
【0023】
3D表示の画像は2D表示の画像とは異なるので、3D表示用の画像が必要となる。2D表示から3D表示へ切り替える場合は、2D画像ファイルから3D画像ファイルへ切り替える。右目用画像と左目用画像を別々の画像ファイルにしておく方法と、1つの画像ファイルにしておく方法がある。画像ファイルとして、右目用画像ファイルと左目用画像ファイルを用意する場合は、右目用画像ファイルから読み出した画素と左目用画像ファイルから読み出した画素を、交互に表示装置に送って表示する。右目用画像と左目用画像を1つの画像ファイルにしておく場合は、予め、右目用画像の画素と左目用画像の画素を交互に並べておき、一つの画像ファイルとする。この画像ファイルから画素を読み出して、そのまま表示装置に送って表示する。表示ロジックを、2D表示の場合と3D表示の場合で同じにできるので、表示ロジックを簡素化できる。
【0024】
2Dモードの際は、表示画像のX−Y座標が、表示装置の物理的表示座標と一致しているが、3Dモードでは、X−Y−Z座標の画像を表示する。Z軸の+−で、表現する画像の奥行きを設定することができる。2次元表示の際の平面を(X,Y,0)とし、Z座標の値を+にすれば、2D表示の時より前に画像が出る。Z座標の値を−にすれば、2D表示の時より、画像は奥になる。こうして、3Dモードにした際に、2D表示の時に比べて視覚的に違和感を覚えず、臨場感や視覚的興奮や遊戯性を高めることができる。2D表示と3D表示ができる画像表示部1を備えたパチンコ機やパチスロ機などの遊技機において、リーチになると、視覚的興奮と遊戯性をより高めるために、2D表示から3D表示に変え、立体に見えるバーチャル画像を表示する。
【0025】
上記のように、本発明の第1の実施の形態では、遊技機表示装置を、2D画像を表示する場合には、液晶で構成したパララックスバリア部を全面透明状態に切り替えて、すべての画素を両目で見ることができるようにし、3D画像を表示する場合は、パララックスバリア部をストライプ状態に切り替えて、それぞれの目で別々の画像を見るようにするとともに、バックライト光源の光量を増加する構成としたので、3D画像を2D画像と同じ高画質で表示できる。
【0026】
(第2の実施の形態)
本発明の第2の実施の形態は、2D画像を表示する場合には、液晶素子で構成したバックライトストライプバリア部を全面透明状態に切り替えて、すべての画素を両目で見ることができるようにし、3D画像を表示する場合は、バックライトストライプバリア部をストライプ状に切り替えて、それぞれの目で別々の画像を見るようにするとともに、バックライト光源の光量を増加する遊技機表示装置である。
【0027】
図3は、本発明の第2の実施の形態における遊技機表示装置に用いる表示素子の構成を示す概念図である。図3において、バックライトストライプバリア部6は、バックライトの光を、右目か左目かに対応するように、ストライプ状に制限する手段である。図4は、表示素子の機能を示す概念図である。
【0028】
2D表示の場合は、バックライトストライプバリア部6を、一様に光が透過するように全面透明状態にして、通常の2D表示装置と同様に表示する。3D表示の場合は、図3に示すように、バックライトストライプバリア部6を、ストライプ状に光が出るようにする。図4に示すように、左目に対応する画素が左目に入るように照明を与え、右目に対応する画素が右目に入るように照明を与えて表示する。3D表示の場合は、バックライト部の光量を増加して、2D表示の場合と同じ明るさになるように調節する。パチンコ機やパチスロ機などの遊技機において、リーチになると2D表示から3D表示に変えて立体画像を表示し、視覚的興奮と遊技性をより高める。
【0029】
上記のように、本発明の第2の実施の形態では、遊技機表示装置を、2D画像を表示する場合には、液晶素子で構成したバックライトストライプバリア部を全面透明状態に切り替えて、すべての画素を両目で見ることができるようにし、3D画像を表示する場合は、バックライトストライプバリア部をストライプ状に切り替えて、それぞれの目で別々の画像を見るようにするとともに、バックライト光源の光量を増加する構成としたので、3D画像を2D画像と同じ高画質で表示できる。
【0030】
(第3の実施の形態)
本発明の第3の実施の形態は、2D画像を表示する場合には、液晶素子で構成したレンチキュラーレンズ部を全面透明状態に切り替えて、すべての画素を両目で見ることができるようにし、3D画像を表示する場合は、レンチキュラーレンズ部をレンズ状態に切り替えて、それぞれの目で別々の画像を見るようにするとともに、バックライト光源の光量を増加する遊技機表示装置である。
【0031】
図5は、本発明の第3の実施の形態における遊技機表示装置に用いる表示素子の構成を示す概念図である。図5において、液晶レンズ部4は、レンチキュラーレンズの機能を果す液晶素子である。特許文献9に開示されている液晶表示装置などを利用する。
【0032】
図5の右側に示すように、2D表示の場合は、液晶レンズ部3を一様に光が透過するようにして、通常の2D表示装置と同様に表示する。3D表示の場合は、図5の左側に示すように、液晶レンズ部4に電圧を印加して、レンチキュラーレンズの機能を果すように制御し、レンチキュラーレンズを備えた3D表示装置と同様に表示する。3D表示の場合は、バックライト部5の光量を増加して、2D表示の場合と同じ明るさになるように調節する。
【0033】
パチンコ機などの遊技機において、リーチになると2D表示から3D表示に変えて立体画像を表示し、視覚的興奮と遊技性をより高める。3D表示の時、特にパチンコ機やパチスロ機などの遊技機のリーチ時には、左右隣の台から遊技機を見る遊技者が多い。パチンコ機やパチスロ機などの遊技機の表示装置は、少なくとも左右隣の遊技者からリーチ内容の表示が見えるようにする必要がある。3D表示の時は視野角が狭いが、少なくとも左右の遊技者が見えるように、ビューアングルを最大限広く設定しておく。レンチキュラーレンズを使う3D表示装置は、パララックスバリアを使う3D表示装置より、視野角を広くできる。
【0034】
上記のように、本発明の第3の実施の形態では、遊技機表示装置を、2D画像を表示する場合には、液晶素子で構成したレンチキュラーレンズ部を全面透明状態に切り替えて、すべての画素を両目で見ることができるようにし、3D画像を表示する場合は、レンチキュラーレンズ部をレンズ状態に切り替えて、それぞれの目で別々の画像を見るようにするとともに、バックライト光源の光量を増加する構成としたので、3D画像を2D画像と同じ高画質で表示できる。
【0035】
(第4の実施の形態)
本発明の第4の実施の形態は、1つのCCDカメラまたは立体ビデオカメラで遊技者の顔を撮影して、3D画像で表示する遊技機表示装置である。
【0036】
図6は、本発明の第4の実施の形態における遊技機表示装置の概念図である。図6において、立体CCDカメラ7は、遊技者の顔を撮影する立体ビデオカメラである。単一CCDカメラ8は、遊技者の顔を撮影する1つのビデオカメラである。立体CCDカメラ7か単一CCDカメラ8か、いずれか一方を設置する。画像表示部1は、ゲームの進行に応じた種々の図柄を表示する装置である。2D表示と3D表示ができる表示装置であり、第1〜3の実施の形態で説明した表示装置のいずれでも利用できる。
【0037】
パチンコ機やパチスロ機などの遊技機においてリーチで大当たりの際に、備え付けの立体CCDカメラ7または単一CCDカメラ8のいずれかで遊技者の顔写真を撮り、画像表示部1に表示する。立体CCDカメラ7を設けて、画像表示部1に2D画像を表示している場合には、いずれか一方の立体CCDカメラ7で撮影した遊技者の顔を2D画像で表示する。画像表示部1に3D画像を表示している場合は、2つのCCDカメラ7で撮影した遊技者の顔を3D画像で表示する。単一CCDカメラ8を設けた場合で、3D画像を表示する場合は、2次元画像を3次元画像に変換する。2次元画像を3次元画像に変換する方法としては、特許文献10や特許文献11に開示された方法などを利用する。ゲームの進行に応じて、画面内に自分の顔が表示されることで、遊技者がゲームに参加しているという意識を強く持つことができる。さらに、自分がゲームに積極的に関与しているゲーム台であるという優越感と自己満足を与え、パチンコやパチスロの遊技性を一層高めることができる。
【0038】
上記のように、本発明の第4の実施の形態では、遊技機表示装置を、ビデオカメラで遊技者の顔を撮影し、3D画像を表示する場合は、遊技者の顔を3D画像で表示し、2D画像を表示する場合には、遊技者の顔を2D画像で表示する構成としたので、ゲームの興趣を高めることができる。
【0039】
【発明の効果】
以上の説明から明らかなように、本発明では、2次元表示と3次元表示を液晶切替素子で切り替えることができる遊技機表示装置に、通常状態では液晶切替素子を一様透明状態にして2次元表示するように制御する手段と、所定の状態において液晶切替素子を光学的選択透過状態にするとともにバックライト光源の光量を増加して3次元表示するように制御する手段とを備えた構成としたので、2D画像を表示する場合は3D画像より高画質で表示できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態における遊技機表示装置の構成を示す概念図、
【図2】本発明の第1の実施の形態における遊技機表示装置に用いる表示素子の構成を示す概念図、
【図3】本発明の第2の実施の形態における遊技機表示装置に用いる表示素子の構成を示す概念図、
【図4】本発明の第2の実施の形態における遊技機表示装置に用いる表示素子の機能を示す概念図、
【図5】本発明の第3の実施の形態における遊技機表示装置に用いる表示素子の構成を示す概念図、
【図6】本発明の第4の実施の形態における遊技機表示装置の概念図である。
【符号の説明】
1 画像表示部
2 パララックスバリア部
3 液晶表示素子
4 液晶レンズ部
5 バックライト部
6 バックライトストライプバリア部
7 立体CCDカメラ
8 単一CCDカメラ
【発明の属する技術分野】
本発明は、遊技機表示装置に関し、特に、2次元表示と3次元表示を切り替えることができる遊技機表示装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
現在、パチンコなどの遊技機の中央に配置されている画像表示装置では、通常状態では2次元表示を行い、リーチなどの場合には3次元表示を行うようにして、ゲームのストーリー性を作り出して、画面表示をより面白くして、遊技者に視覚による興奮を覚えさすようにしている。そのために、ポリゴン処理などのコンピュータグラフィックス(CG)の技術を用いて、表示画面上に立体的に画像を見せようとしている。2次元表示装置に3D画像を表示しても、立体感が乏しいので、両眼立体視ができる立体表示装置を用いて立体表示するものがある。
【0003】
特許文献1に開示された「遊技機」は、遊技者に立体画像を提供可能で、かつ立体画像を表示しても遊技者に負担をかけない遊技機である。可変表示装置は、立体画像を表示できる。通常遊技では、可変表示装置に平面画像を表示する。リーチ発生や大当り時になると、平面画像から立体画像に切り替える制御を行って、可変表示装置に立体画像を表示する。また、図柄を平面画像から立体画像に切り替えて表示するに際して、図柄の大きさを変化させる。これにより、遊技者に斬新な画像を提供し、遊技者へのインパクトを高める。
【0004】
特許文献2に開示された「遊技機」は、表示装置による演出効果を高めることにより、遊技の趣向を一層高めるものである。パチンコゲーム機に3D表示装置を設ける。表示制御回路は、メインCPUからの指示に応じて、3D表示装置に、立体視可能に左目用画像と右目用画像とを表示する。したがって、遊技客は、特別な眼鏡を用いることなく、3D表示装置の表示画像を、立体視することができる。この場合、3D表示装置に表示する左目用画像と右目用画像とを一致させることにより、平面画像として視認させることができる。パチンコゲーム機の遊技状態に応じて、平面用画像と立体用画像とを適宜切り替えることにより、遊技客の興奮を煽ることができる。
【0005】
これらは、3D表示装置に2D画像を表示するものであるが、3D表示装置で2D画像を表示すると、2D表示装置で表示する場合に比べて画像品質が大幅に落ちてしまう。3D表示装置で2D画像を表示することは不利である。これを解決するために、3D表示装置と2D表示装置を切り替えることができる表示装置がある。現在、レンチキュラーレンズの代わりとして、液晶や有機ELを用いた表示装置の前にTN液晶を貼り付け、TN液晶のON/OFFにより表示装置を2D表示と3D表示に電気的に変えることができる。
【0006】
特許文献3に開示された「光シャッター及び3次元画像表示装置」は、2次元画像と3次元画像を切り替えることができるアクティブ・バリアストライプ方式の3次元画像表示装置において、消費電力を低減するものである。アクティブ・バリアを発生するバリア発生手段として、ECDや強誘電性液晶表示素子などのようなメモリ性を有する表示素子を用いる。
【0007】
特許文献4に開示された「立体画像表示装置」は、2次元画像と3次元画像の切り替えを容易に行うことができるものである。3次元画像における適視距離及び位置を自由に調整することが可能である。従来の装置より明るい3次元画像を表示できるものである。画像表示用液晶セルの画素部からの映像を、右目用画像が右目に、左目用画像が左目に到達するように、方向制御用液晶セルの制御画素部により、電気的に光の進行方向を制御する。
【0008】
特許文献5に開示された「2次元/3次元画像表示スクリーン」は、レンズ作用により光の進行方向を変えることにより、眼鏡なし立体画像を表示するスクリーンにおいて、既存の2D画像と立体画像を切り替えて表示できる2次元/3次元画像表示スクリーンである。従来のレンチキュラーレンズ板を用いた立体画像表示装置で、平面画像を表示すると、解像度が落ちる。観察者が移動すると、液晶ディスプレイによる表示の場合、画素の切り替わりの所で画像が黒くなるストライプのような妨害が観察され、画像の品質が劣化する。そこで、光進行方向を変化させるレンチキュラーレンズ板と、屈折率を変えられる屈折率可変材料とを重ね合わせる。屈折率可変材料の屈折率を、レンチキュラーレンズ板と同じにするか異なった値にするかを、屈折率可変材料に印加する電界の強さを切り替えることにより実現する。電圧印加により、両者の屈折率が異なる時には、レンズ作用が発現する。同じ時には、単なるガラス板のような透明板にすることができる。
【0009】
特許文献6に開示された「立体画像表示装置」は、単一画面上で、2次元画像と3次元画像の切り替え表示および同時表示を可能とし、かつ3次元画像表示品位を落とすことなく、広い視認域を実現するものである。立体画像表示方式のバララックスステレオグラム法を用いた立体画像表示装置において、立体画像表示素子と観察者との間に配置するパララックスバリアに液晶素子を用いる。
【0010】
特許文献7に開示された「立体画像表示装置」は、単一画面上で、2次元画像と3次元画像の切り替え表示および同時表示を可能とし、かつ3次元画像表示品位を落とすことなく、広い視認域を実現するものである。立体画像表示方式のバララックスステレオグラム法を用いた立体画像表示装置において、立体画像表示素子と観察者との間に配置するパララックスバリアに液晶素子を用いる。
【0011】
特許文献8に開示された「2次元映像/3次元映像互換型表示装置」は、3次元映像と2次元映像とを切り替えて表示することができ、3次元映像を表示する際の適視距離が短い2次元映像/3次元映像互換型映像表示装置である。液晶パネルには、3次元映像又は2次元映像を表示する映像表示用液晶層がある。分散型液晶層は、映像表示用液晶層が2次元映像を表示するときに、分光手段からの光を拡散する。映像表示用液晶層が3次元映像を表示するときに、分光手段からの光を透過する。分散型液晶層と分光手段との間の厚みは、所定の厚みを確保することができる。映像表示用液晶層と分光手段との間の厚みを短くすることができるので、適視距離を短くすることができる。
【0012】
特許文献9に開示された「2次元映像/3次元映像互換型映像表示装置」は、2次元映像を表示するときに黒い縞を認識させないようにし、更に解像度低下のないようにした2次元映像/3次元映像互換型映像表示装置である。液晶層の一方の側に、透明な共通電極を形成する。他方の側に、画面横方向に所定ピッチで、透明な線状電極を形成する。レンズ効果液晶パネルの液晶層の第1の状態では、3次元映像を観察者に認識させるためのレンチキュラーレンズの機能を果す。液晶層の第2の状態では、2次元映像を観察者に認識させるための非レンズ透明体の機能を果す。
【0013】
【特許文献1】
特開2002−119687号公報
【特許文献2】
特開平09−164253号公報
【特許文献3】
特開平8−76058号公報
【特許文献4】
特開平8−101367号公報
【特許文献5】
特開平9−203980号公報
【特許文献6】
特開平10−221646号公報
【特許文献7】
特開平10−232366号公報
【特許文献8】
特開平10−260376号公報
【特許文献9】
特開2000−102038号公報
【特許文献10】
特開平8−63615号公報
【特許文献11】
特開平10−111952号公報
【0014】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、従来の3D表示装置では、2D表示装置に比較して画像品質が落ちてしまうという問題がある。液晶表示装置の各RGB画素を右目用左目用としているため、水平方向の画素数が半分になってしまう。そのため、3D表示画像が暗くなるという問題がある。
【0015】
本発明は、上記従来の問題を解決して、2D表示と3D表示を切り替えて表示できる遊技機用の表示装置において、3D画像を高画質で表示することを目的とする。
【0016】
【課題を解決するための手段】
上記の課題を解決するために、本発明では、2次元表示と3次元表示を液晶切替素子で切り替えることができる遊技機表示装置に、通常状態では液晶切替素子を一様透明状態にして2次元表示するように制御する手段と、所定の状態において液晶切替素子を光学的選択透過状態にするとともにバックライト光源の光量を増加して3次元表示するように制御する手段とを備えた構成とした。このように構成したことにより、3D画像を表示する場合も、2D画像と同じ高画質で表示できる。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について、図1〜図6を参照しながら詳細に説明する。
【0018】
(第1の実施の形態)
本発明の第1の実施の形態は、2D画像を表示する場合には、液晶で構成したパララックスバリア部を全面透明状態に切り替えて、すべての画素を両目で見ることができるようにし、3D画像を表示する場合は、パララックスバリア部をストライプ状態に切り替えて、それぞれの目で別々の画像を見るようにするとともに、バックライト光源の光量を増加する遊技機表示装置である。
【0019】
図1は、本発明の第1の実施の形態における遊技機表示装置の構成を示す概念図である。図2は、表示素子の構成を示す概念図である。図1と図2において、画像表示部1は、3D画像と2D画像を切り替えて表示できる表示部である。パララックスバリア部2は、右目で見る画素と左目で見る画素を切り分ける部分である。液晶に印加する電圧を変えることにより、全面透過状態と、ストライプ状のパララックスバリア形成状態とを切り替えることができる。液晶表示素子3は、3D画像と2D画像を表示する表示素子である。バックライト部5は、液晶表示素子3の背面から照明光を照射する手段である。特許文献6に開示されている液晶表示装置などを利用する。
【0020】
上記のように構成された本発明の実施の形態における遊技機表示装置の動作を説明する。最初に、図1と図2を参照しながら、2D画像と3D画像を表示できる画像表示部1の動作を説明する。パララックスバリア部2は、TN液晶スイッチのパネルである。このパネルは、駆動時には光を通さなくなるストライプを形成し、非駆動時にはクリアになる。このパネルは、駆動時には直線偏光の偏光面を90度回転させる。非駆動時には偏光面を回転させずに通過させる。0.5秒以内で、フルオンからフルオフまで変化できる。非駆動時の透過度は最低88%である。非駆動時にパネルを通過する光量と、駆動時に通過する光量の比率は少なくとも100:1である。
【0021】
2D画像を表示する場合は、パララックスバリア部2を全面透明にする。画像表示部1の液晶表示素子3で、2D画像を出力して、通常の2D表示装置と同様に表示する。したがって、普通の表示装置と同じように表示される。2D表示モードから3D表示モードへの変更は、パララックスバリア部2のTN液晶スイッチをアクティブにすることで行う。
【0022】
3D表示の場合は、パララックスバリア部2を動作させて、パララックスバリアを形成する。パララックスバリア部2をストライプ状に不透明にして、右目で見る画素と左目で見る画素を切り分ける。液晶表示素子3に、3D画像を出力する。右目に対応する画素と左目に対応する画素を交互に配置する。したがって、立体画像が見えることになる。3D表示モード時には、2D表示モード時に比べて、バックライト部5の光量を1/3増加して1.3倍にする。バックライト部5の光量を増加して、2D表示の場合と同じ明るさになるように調節する。3D表示モードにした際には、輝度は約2/3になってしまうので、2D表示モード時の輝度と同等の輝度に保つためである。
【0023】
3D表示の画像は2D表示の画像とは異なるので、3D表示用の画像が必要となる。2D表示から3D表示へ切り替える場合は、2D画像ファイルから3D画像ファイルへ切り替える。右目用画像と左目用画像を別々の画像ファイルにしておく方法と、1つの画像ファイルにしておく方法がある。画像ファイルとして、右目用画像ファイルと左目用画像ファイルを用意する場合は、右目用画像ファイルから読み出した画素と左目用画像ファイルから読み出した画素を、交互に表示装置に送って表示する。右目用画像と左目用画像を1つの画像ファイルにしておく場合は、予め、右目用画像の画素と左目用画像の画素を交互に並べておき、一つの画像ファイルとする。この画像ファイルから画素を読み出して、そのまま表示装置に送って表示する。表示ロジックを、2D表示の場合と3D表示の場合で同じにできるので、表示ロジックを簡素化できる。
【0024】
2Dモードの際は、表示画像のX−Y座標が、表示装置の物理的表示座標と一致しているが、3Dモードでは、X−Y−Z座標の画像を表示する。Z軸の+−で、表現する画像の奥行きを設定することができる。2次元表示の際の平面を(X,Y,0)とし、Z座標の値を+にすれば、2D表示の時より前に画像が出る。Z座標の値を−にすれば、2D表示の時より、画像は奥になる。こうして、3Dモードにした際に、2D表示の時に比べて視覚的に違和感を覚えず、臨場感や視覚的興奮や遊戯性を高めることができる。2D表示と3D表示ができる画像表示部1を備えたパチンコ機やパチスロ機などの遊技機において、リーチになると、視覚的興奮と遊戯性をより高めるために、2D表示から3D表示に変え、立体に見えるバーチャル画像を表示する。
【0025】
上記のように、本発明の第1の実施の形態では、遊技機表示装置を、2D画像を表示する場合には、液晶で構成したパララックスバリア部を全面透明状態に切り替えて、すべての画素を両目で見ることができるようにし、3D画像を表示する場合は、パララックスバリア部をストライプ状態に切り替えて、それぞれの目で別々の画像を見るようにするとともに、バックライト光源の光量を増加する構成としたので、3D画像を2D画像と同じ高画質で表示できる。
【0026】
(第2の実施の形態)
本発明の第2の実施の形態は、2D画像を表示する場合には、液晶素子で構成したバックライトストライプバリア部を全面透明状態に切り替えて、すべての画素を両目で見ることができるようにし、3D画像を表示する場合は、バックライトストライプバリア部をストライプ状に切り替えて、それぞれの目で別々の画像を見るようにするとともに、バックライト光源の光量を増加する遊技機表示装置である。
【0027】
図3は、本発明の第2の実施の形態における遊技機表示装置に用いる表示素子の構成を示す概念図である。図3において、バックライトストライプバリア部6は、バックライトの光を、右目か左目かに対応するように、ストライプ状に制限する手段である。図4は、表示素子の機能を示す概念図である。
【0028】
2D表示の場合は、バックライトストライプバリア部6を、一様に光が透過するように全面透明状態にして、通常の2D表示装置と同様に表示する。3D表示の場合は、図3に示すように、バックライトストライプバリア部6を、ストライプ状に光が出るようにする。図4に示すように、左目に対応する画素が左目に入るように照明を与え、右目に対応する画素が右目に入るように照明を与えて表示する。3D表示の場合は、バックライト部の光量を増加して、2D表示の場合と同じ明るさになるように調節する。パチンコ機やパチスロ機などの遊技機において、リーチになると2D表示から3D表示に変えて立体画像を表示し、視覚的興奮と遊技性をより高める。
【0029】
上記のように、本発明の第2の実施の形態では、遊技機表示装置を、2D画像を表示する場合には、液晶素子で構成したバックライトストライプバリア部を全面透明状態に切り替えて、すべての画素を両目で見ることができるようにし、3D画像を表示する場合は、バックライトストライプバリア部をストライプ状に切り替えて、それぞれの目で別々の画像を見るようにするとともに、バックライト光源の光量を増加する構成としたので、3D画像を2D画像と同じ高画質で表示できる。
【0030】
(第3の実施の形態)
本発明の第3の実施の形態は、2D画像を表示する場合には、液晶素子で構成したレンチキュラーレンズ部を全面透明状態に切り替えて、すべての画素を両目で見ることができるようにし、3D画像を表示する場合は、レンチキュラーレンズ部をレンズ状態に切り替えて、それぞれの目で別々の画像を見るようにするとともに、バックライト光源の光量を増加する遊技機表示装置である。
【0031】
図5は、本発明の第3の実施の形態における遊技機表示装置に用いる表示素子の構成を示す概念図である。図5において、液晶レンズ部4は、レンチキュラーレンズの機能を果す液晶素子である。特許文献9に開示されている液晶表示装置などを利用する。
【0032】
図5の右側に示すように、2D表示の場合は、液晶レンズ部3を一様に光が透過するようにして、通常の2D表示装置と同様に表示する。3D表示の場合は、図5の左側に示すように、液晶レンズ部4に電圧を印加して、レンチキュラーレンズの機能を果すように制御し、レンチキュラーレンズを備えた3D表示装置と同様に表示する。3D表示の場合は、バックライト部5の光量を増加して、2D表示の場合と同じ明るさになるように調節する。
【0033】
パチンコ機などの遊技機において、リーチになると2D表示から3D表示に変えて立体画像を表示し、視覚的興奮と遊技性をより高める。3D表示の時、特にパチンコ機やパチスロ機などの遊技機のリーチ時には、左右隣の台から遊技機を見る遊技者が多い。パチンコ機やパチスロ機などの遊技機の表示装置は、少なくとも左右隣の遊技者からリーチ内容の表示が見えるようにする必要がある。3D表示の時は視野角が狭いが、少なくとも左右の遊技者が見えるように、ビューアングルを最大限広く設定しておく。レンチキュラーレンズを使う3D表示装置は、パララックスバリアを使う3D表示装置より、視野角を広くできる。
【0034】
上記のように、本発明の第3の実施の形態では、遊技機表示装置を、2D画像を表示する場合には、液晶素子で構成したレンチキュラーレンズ部を全面透明状態に切り替えて、すべての画素を両目で見ることができるようにし、3D画像を表示する場合は、レンチキュラーレンズ部をレンズ状態に切り替えて、それぞれの目で別々の画像を見るようにするとともに、バックライト光源の光量を増加する構成としたので、3D画像を2D画像と同じ高画質で表示できる。
【0035】
(第4の実施の形態)
本発明の第4の実施の形態は、1つのCCDカメラまたは立体ビデオカメラで遊技者の顔を撮影して、3D画像で表示する遊技機表示装置である。
【0036】
図6は、本発明の第4の実施の形態における遊技機表示装置の概念図である。図6において、立体CCDカメラ7は、遊技者の顔を撮影する立体ビデオカメラである。単一CCDカメラ8は、遊技者の顔を撮影する1つのビデオカメラである。立体CCDカメラ7か単一CCDカメラ8か、いずれか一方を設置する。画像表示部1は、ゲームの進行に応じた種々の図柄を表示する装置である。2D表示と3D表示ができる表示装置であり、第1〜3の実施の形態で説明した表示装置のいずれでも利用できる。
【0037】
パチンコ機やパチスロ機などの遊技機においてリーチで大当たりの際に、備え付けの立体CCDカメラ7または単一CCDカメラ8のいずれかで遊技者の顔写真を撮り、画像表示部1に表示する。立体CCDカメラ7を設けて、画像表示部1に2D画像を表示している場合には、いずれか一方の立体CCDカメラ7で撮影した遊技者の顔を2D画像で表示する。画像表示部1に3D画像を表示している場合は、2つのCCDカメラ7で撮影した遊技者の顔を3D画像で表示する。単一CCDカメラ8を設けた場合で、3D画像を表示する場合は、2次元画像を3次元画像に変換する。2次元画像を3次元画像に変換する方法としては、特許文献10や特許文献11に開示された方法などを利用する。ゲームの進行に応じて、画面内に自分の顔が表示されることで、遊技者がゲームに参加しているという意識を強く持つことができる。さらに、自分がゲームに積極的に関与しているゲーム台であるという優越感と自己満足を与え、パチンコやパチスロの遊技性を一層高めることができる。
【0038】
上記のように、本発明の第4の実施の形態では、遊技機表示装置を、ビデオカメラで遊技者の顔を撮影し、3D画像を表示する場合は、遊技者の顔を3D画像で表示し、2D画像を表示する場合には、遊技者の顔を2D画像で表示する構成としたので、ゲームの興趣を高めることができる。
【0039】
【発明の効果】
以上の説明から明らかなように、本発明では、2次元表示と3次元表示を液晶切替素子で切り替えることができる遊技機表示装置に、通常状態では液晶切替素子を一様透明状態にして2次元表示するように制御する手段と、所定の状態において液晶切替素子を光学的選択透過状態にするとともにバックライト光源の光量を増加して3次元表示するように制御する手段とを備えた構成としたので、2D画像を表示する場合は3D画像より高画質で表示できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態における遊技機表示装置の構成を示す概念図、
【図2】本発明の第1の実施の形態における遊技機表示装置に用いる表示素子の構成を示す概念図、
【図3】本発明の第2の実施の形態における遊技機表示装置に用いる表示素子の構成を示す概念図、
【図4】本発明の第2の実施の形態における遊技機表示装置に用いる表示素子の機能を示す概念図、
【図5】本発明の第3の実施の形態における遊技機表示装置に用いる表示素子の構成を示す概念図、
【図6】本発明の第4の実施の形態における遊技機表示装置の概念図である。
【符号の説明】
1 画像表示部
2 パララックスバリア部
3 液晶表示素子
4 液晶レンズ部
5 バックライト部
6 バックライトストライプバリア部
7 立体CCDカメラ
8 単一CCDカメラ
Claims (5)
- 2次元表示と3次元表示を、液晶切替素子で切り替えることができる遊技機表示装置において、通常状態では前記液晶切替素子を一様透明状態にして2次元表示するように制御する手段と、所定の状態において前記液晶切替素子を光学的選択透過状態にするとともにバックライト光源の光量を増加して3次元表示するように制御する手段とを具備することを特徴とする遊技機表示装置。
- 前記液晶切替素子を、光学的選択透過状態においてパララックスバリアを形成する液晶素子としたことを特徴とする請求項1記載の遊技機表示装置。
- 前記液晶切替素子を、光学的選択透過状態においてレンチキュラーレンズを形成する液晶素子としたことを特徴とする請求項1記載の遊技機表示装置。
- 前記液晶切替素子を、光学的選択透過状態においてバックライトストライプバリアを形成する液晶素子としたことを特徴とする請求項1記載の遊技機表示装置。
- 遊技者を撮影するビデオカメラと、前記ビデオカメラで撮影した映像を3次元表示するように制御する手段とを備えたことを特徴とする請求項1記載の遊技機表示装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003113682A JP2004313562A (ja) | 2003-04-18 | 2003-04-18 | 遊技機表示装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003113682A JP2004313562A (ja) | 2003-04-18 | 2003-04-18 | 遊技機表示装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2004313562A true JP2004313562A (ja) | 2004-11-11 |
Family
ID=33473507
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2003113682A Pending JP2004313562A (ja) | 2003-04-18 | 2003-04-18 | 遊技機表示装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2004313562A (ja) |
Cited By (12)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007044243A (ja) * | 2005-08-10 | 2007-02-22 | Seiko Epson Corp | 表示装置、遊技機、及び表示装置の制御方法 |
WO2010007787A1 (ja) | 2008-07-15 | 2010-01-21 | Yoshida Kenji | 裸眼立体映像表示システム、裸眼立体映像表示装置、遊技ゲーム機、パララックスバリアシート |
JP2010088749A (ja) * | 2008-10-09 | 2010-04-22 | Kenji Yoshida | 遊技ゲーム機 |
JP2012103539A (ja) * | 2010-11-11 | 2012-05-31 | Sankyo Co Ltd | 立体画像表示装置 |
JP2012165907A (ja) * | 2011-02-15 | 2012-09-06 | Sankyo Co Ltd | 遊技機 |
JP2012186798A (ja) * | 2011-02-14 | 2012-09-27 | Semiconductor Energy Lab Co Ltd | 液晶表示装置及び当該液晶表示装置を具備する電子機器 |
US9310632B2 (en) | 2013-07-08 | 2016-04-12 | Au Optronics Corp. | Liquid crystal lens device and method for driving liquid crystal lens device |
JP2020081011A (ja) * | 2018-11-16 | 2020-06-04 | 株式会社ニューギン | 遊技機 |
JP2020081013A (ja) * | 2018-11-16 | 2020-06-04 | 株式会社ニューギン | 遊技機 |
JP2020081015A (ja) * | 2018-11-16 | 2020-06-04 | 株式会社ニューギン | 遊技機 |
JP2020081012A (ja) * | 2018-11-16 | 2020-06-04 | 株式会社ニューギン | 遊技機 |
JP2020081014A (ja) * | 2018-11-16 | 2020-06-04 | 株式会社ニューギン | 遊技機 |
-
2003
- 2003-04-18 JP JP2003113682A patent/JP2004313562A/ja active Pending
Cited By (19)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007044243A (ja) * | 2005-08-10 | 2007-02-22 | Seiko Epson Corp | 表示装置、遊技機、及び表示装置の制御方法 |
JP4561525B2 (ja) * | 2005-08-10 | 2010-10-13 | セイコーエプソン株式会社 | 表示装置および遊技機 |
WO2010007787A1 (ja) | 2008-07-15 | 2010-01-21 | Yoshida Kenji | 裸眼立体映像表示システム、裸眼立体映像表示装置、遊技ゲーム機、パララックスバリアシート |
JP2010088749A (ja) * | 2008-10-09 | 2010-04-22 | Kenji Yoshida | 遊技ゲーム機 |
JP4457323B2 (ja) * | 2008-10-09 | 2010-04-28 | 健治 吉田 | 遊技ゲーム機 |
JP2012103539A (ja) * | 2010-11-11 | 2012-05-31 | Sankyo Co Ltd | 立体画像表示装置 |
JP2012186798A (ja) * | 2011-02-14 | 2012-09-27 | Semiconductor Energy Lab Co Ltd | 液晶表示装置及び当該液晶表示装置を具備する電子機器 |
JP2012165907A (ja) * | 2011-02-15 | 2012-09-06 | Sankyo Co Ltd | 遊技機 |
US9310632B2 (en) | 2013-07-08 | 2016-04-12 | Au Optronics Corp. | Liquid crystal lens device and method for driving liquid crystal lens device |
JP2020081011A (ja) * | 2018-11-16 | 2020-06-04 | 株式会社ニューギン | 遊技機 |
JP2020081013A (ja) * | 2018-11-16 | 2020-06-04 | 株式会社ニューギン | 遊技機 |
JP2020081015A (ja) * | 2018-11-16 | 2020-06-04 | 株式会社ニューギン | 遊技機 |
JP2020081012A (ja) * | 2018-11-16 | 2020-06-04 | 株式会社ニューギン | 遊技機 |
JP2020081014A (ja) * | 2018-11-16 | 2020-06-04 | 株式会社ニューギン | 遊技機 |
JP7011320B2 (ja) | 2018-11-16 | 2022-01-26 | 株式会社ニューギン | 遊技機 |
JP7011319B2 (ja) | 2018-11-16 | 2022-01-26 | 株式会社ニューギン | 遊技機 |
JP7022992B2 (ja) | 2018-11-16 | 2022-02-21 | 株式会社ニューギン | 遊技機 |
JP7022990B2 (ja) | 2018-11-16 | 2022-02-21 | 株式会社ニューギン | 遊技機 |
JP7022991B2 (ja) | 2018-11-16 | 2022-02-21 | 株式会社ニューギン | 遊技機 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
KR100707609B1 (ko) | 2차원 및 3차원 영상 선택 가능 디스플레이 장치 | |
KR100786468B1 (ko) | 2차원 및 3차원 영상 선택 가능 디스플레이 장치 | |
US8471968B2 (en) | Liquid crystal panel having a light refracting device, and display device having liquid crystal panel | |
JP4840962B2 (ja) | 縦または横に表示することのできる3dディスプレイ | |
JP5944616B2 (ja) | 光学ユニット及びこれを含む表示装置 | |
KR20130068490A (ko) | 디스플레이 장치 및 디스플레이 장치의 3d 영상 변환 방법 | |
JP2003185991A (ja) | 2d/3d兼用ディスプレイ | |
KR100887673B1 (ko) | 입체영상 표시장치 | |
CN104243963B (zh) | 显示设备和触摸面板以及显示图像帧的方法 | |
JP2004313562A (ja) | 遊技機表示装置 | |
CN107257937A (zh) | 显示装置以及控制显示装置的方法 | |
JP3072866B2 (ja) | 3次元立体画像表示装置 | |
TW201541172A (zh) | 電泳顯示裝置 | |
JP2007240559A (ja) | 裸眼視立体画像表示装置 | |
KR100784018B1 (ko) | 2차원 및 3차원 영상 선택 가능 디스플레이 장치 | |
KR100440955B1 (ko) | 2d/3d 겸용 디스플레이 | |
WO2005088386A1 (ja) | 立体表示装置及び立体表示方法 | |
KR100728114B1 (ko) | 배리어 장치 및 이를 이용한 입체영상 표시장치 | |
JP4137714B2 (ja) | オブジェクト表示方法およびオブジェクト表示装置 | |
Kakeya | Real-image-based autostereoscopic display using LCD, mirrors, and lenses | |
KR20150004028A (ko) | 입체 영상 표시장치 | |
Kovacs et al. | 3D display technologies and effects on the human vision system | |
JP2003295115A (ja) | 眼鏡なし立体映像表示装置 | |
KR20060001680A (ko) | 입체 영상 표시 장치 | |
KR20140060835A (ko) | 스윗처블 입체 영상 표시장치 |