JP2004313343A - Energy-saving insulating method and electric hot water storage container to which the same is applied - Google Patents
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Abstract
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は省エネ保温方法とそれを適用した電気貯湯容器に関するものであり、例えば家庭用の電気ポットなどに利用される。
【0002】
【従来の技術】
電気ポットは家庭や職場、飲食店などで広く使用されているが、家庭での依存度は特に高く、内容液の入れ替えなどを除いて電源が投入されっ放しで、使用時の再沸騰操作による途中立ち上げ時や内容液の補給による初期沸騰時を除いて保温を継続していることが多くなっている。しかし、容量の大きなものの消費電力は大型冷蔵庫に匹敵するほどのもので、省エネ上問題になっている。
【0003】
そこで、就寝時やお出かけ時の不使用時間帯に対し、タイマの時間設定により通電停止を含む保温温度の低減といった節電や省エネを図ることが行えるようになった。また、消費電力が気になるユーザは電源をまめに落したり、省エネ保温モードを設定するなどしてきめ細かく対応することも行われている。しかし、それにはユーザの頻繁な操作が必須となるので面倒である。
【0004】
これを解消するのに、制御系への通電とは別の、本体側への通電時の電力情報を検出してメモリに蓄積し、蓄積した電力情報から使用実績を分析して、この分析の結果、通電の必要のない時間帯は通電遮断器をオフにすることが知られている(例えば、特許文献1参照。)。特許文献1に記載のものは、省エネを図る時間帯を自動的に判断して対応するのに、本体への通電時の電力情報、つまり、単位時間当りの平均電力、タイマの設定による所定タイミングでの瞬時電力、電圧と電流の位相差、ダイナミックインピーダンスなどの情報を蓄積し、蓄積したデータから通電をしなくてもよい時間帯かどうかを判定し、通電をしなくてもよい時間帯は全て省エネ保温を行うようにしている。
【0005】
【特許文献1】
特開2001−231682号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、飲食をしている時間帯などでは短い時間間隔で頻繁に使用されるパターンが多い。しかし、上記特許文献1に記載のもののように、そのような場合の短い不使用時間帯にも省エネ保温を行ってしまうと、無駄というよりは、次の使用までの間に湯温が低下しお茶やコーヒなど温度に敏感な使用意図からはユーザに不満を与えやすいし、不満度によっては、湯温を回復させるための再沸騰や設定保温温度までの立ち上げのための特別な操作と、待ち時間が必要となってユーザに不便を与える。
【0007】
また、省エネ時間帯の設定や省エネ保温を実施するのに、時計機能やカレンダ機能を採用すると便利である。しかし、それでは製品コストが上昇するし、使用初期にユーザ側で日時などを設定することになり不便である。
【0008】
本発明の目的は、無駄が少なくユーザに不満や不便を与えにくい省エネ保温方法とこれを用いた電気貯湯容器を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するために、本発明の省エネ保温方法は、電気貯湯容器にて内容液を通常保温や通常保温よりも低い温度での省エネ保温をしながら使用状態を継続して吐出操作による実使用に供するのに、実使用の実績経過を判定し、判定した実使用の実績経過における不使用時間帯のうち、所定値を超える不使用時間帯につき以降の省エネ時間帯に設定し、設定した省エネ時間帯になると省エネ保温を行うことを特徴としている。
【0010】
このような構成において、使用状態継続中の内容液の吐出を伴う実使用の信号は、電気的な吐出操作信号や手動吐出操作を電気的に検出した吐出操作信号などの吐出操作に関した電気信号として得られ、得られた実使用の信号とそれを得た時点の時間情報とから、実使用の実績経過を単純に判定することができる。この単純に判定した実使用の実績経過における不使用時間帯から省エネ保温の対象時間帯を容易かつ的確に設定して省エネを図ることができる。その上で、判定した不使用時間帯の全てを省エネ時間帯に設定するのではなく、所定値を超える不使用時間帯につき以降の省エネ時間帯に設定し、設定した省エネ時間帯になると省エネ保温を行うので、飲食時など短い時間間隔で繰り返し使用される際の不使用時ないしは不使用時間帯について省エネ保温を行うことによるユーザ側に与える不満や不便を解消することができる。
【0011】
このような方法を達成する電気貯湯容器としては、内容液をヒータにより加熱して通常保温や通常保温よりも低い温度での省エネ保温をしながら使用状態を継続して吐出操作による使用に供するようにした電気貯湯容器において、実使用の実績経過を判定する実使用経過判定手段と、判定した実使用の実績経過における不使用時間帯のうち、所定値を超える不使用時間帯につき以降の省エネ時間帯に設定し、設定した省エネ時間帯になると省エネ保温を行う省エネ保温制御手段とを備えたことを特徴とするもので足りる。
【0012】
上記の方法において、所定値よりも短い不使用時ないしは不使用時間帯については、その始点よりも所定時間前から通常保温時間帯とする、さらなる構成では、
所定値よりも短い不使用時ないしは不使用時間帯は省エネ時間帯とせず通常保温を行うのに、その所定時間前から通常保温時間帯とするので、短い時間間隔で実使用されるタイミングが短い通常保温時間帯からそのときどきでずれるような場合にも対応でき、ユーザに不満や不便を与えない利点がある。これは前側へのずれに対応するものであるが、後側へのずれにも同様に対応することができる。
【0013】
また、通常保温は、実使用時点よりも所定時間前から行う、さらなる構成では、
実使用時点よりも所定時間前から通常保温を行うことにより、この実使用時点が省エネ時間帯から通常保温への切り換え時点であって、しかもその通常保温時間帯が短いような場合に、短い時間間隔で実使用されるタイミングが短い通常保温時間帯からそのときどきでずれるような場合にも対応でき、ユーザに不満や不便を与えない利点がある。これは前側へのずれに対応するものであるが、後側へのずれにも同様に対応することができる。
【0014】
また、省エネ時間帯の設定操作に際して計時を開始し、以降この計時を基に、所定の単位時間範囲における実使用の経過時間別の実績経過を判定し、判定した前記単位時間範囲での実使用の経過時間別の実績経過における不使用時間帯につき前記省エネ時間帯の設定に供し、省エネ時間帯の再設定時点まで前記計時を基にした所定の単位時間範囲ごとの時間経過に従い設定した経過時間別の省エネ時間帯になると省エネ保温を行うことを繰り返す、さらなる構成では、
省エネ時間帯の設定操作に際して計時を開始すればよいので、時計機能やカレンダ機能が不要であり低コストで実現するし、初期使用の際にユーザが日時を設定するような操作が不要になり、使用しやすいものとなる。計時を開始した時点からの所定の単位時間範囲における実使用の実績経過は、それ以降の実使用の信号と、これを得るまでの経過時間の情報との組合せの蓄積から、実使用の経過時間別の実績経過として判定することができ、この判定した前記単位時間範囲での実使用の経過時間別の実績経過における不使用時間帯につき前記省エネ時間帯の設定に供し、省エネ時間帯の再設定時点まで前記計時を基にした所定の単位時間範囲ごとの時間経過に従い設定した経過時間別の省エネ時間帯になると省エネ保温を行うことによって、時計機能やカレンダ機能による時刻の特定のない経過時間管理だけでユーザの実使用の実績経過に合った省エネ保温ができる。
【0015】
所定の単位時間範囲が、24時間の経過を1日とした複数日分である、さらなる構成では、
複数日分の蓄積データからユーザの実使用の実績経過をより的確に判定するのにも、省エネ時間帯の設定操作に際して開始した計時を基にした経過時間管理だけで、時計機能やカレンダ機能なしに達成することができる。
【0016】
このような方法を達成するのに、上記電気貯湯容器としては、省エネ時間帯の設定操作に際して計時を開始する計時手段を備え、実使用経過判定手段は、計時手段による計時を基に、所定の単位時間範囲における実使用の経過時間別の実績経過を判定し、省エネ保温制御手段は、判定された前記単位時間範囲での実使用の経過時間別の実績経過における不使用時間帯につき前記省エネ時間帯の設定を行い、省エネ時間帯の再設定時点まで前記計時を基にした所定の単位時間範囲ごとの時間経過に従い設定した経過時間別の省エネ時間帯になると省エネ保温を行うことを繰り返すもので足りる。
【0017】
省エネ時間帯の再設定時点は、所定の周期時点またはおよび省エネ保温中に吐出操作が所定回数以上あった時点である、さらなる構成では、
所定の周期時点で省エネ時間帯の再設定を行うと、ウイークデーと土日との違い、時節の違いなどから予想される定型的なタイミングでのユーザの実使用パターンの変化に対し、経過時間管理を基にした自動での省エネ時間帯の再設定により対応することができ、短い周期時点で行うと予測できない変化にも短期で対応することができる。また、省エネ保温中に吐出操作が所定回数以上あった時点で省エネ時間帯の再設定を行うと、理由を問わず実態に合わない事実にたいして対応することができ、所定回数を少なくすると精度が上がるが省エネ時間帯設定操作の回数が増大し、所定回数を多くすると、省エネ時間帯設定操作の回数が少なくてよいが、ユーザの使用実態とずれる回数が多くなる。
【0018】
本発明のそれ以上の目的および特徴は、以下の詳細な説明で明らかになる。本発明の各特徴は、それ単独で、あるいは可能な限り種々な組合せで複合して採用することができる。
【0019】
【実施例】
以下、本発明の実施例について図を参照しながら詳細に説明し、本発明の理解に供する。以下の説明は、本発明の具体例であって、特許請求の範囲を限定するものではない。
【0020】
本実施例は、家庭用の電気ポットの場合の一例であり断熱容器を内容器に用いている。図1に示す例の断熱容器はステンレス鋼製の真空二重容器3を外装ケース2に内容器として収容した器体1を持ち、ヒータ11によって内容液を加熱して貯湯し、内容液を電動ポンプ26および手動ベローズポンプなどの手動ポンプ10のいずれかによって、管路タイプの吐出系25を通じ外部に吐出して給湯し使用に供する構成を有している。しかし、本発明はこれに限定されることはなく、内容液をヒータ11により加熱して湯沸しや通常保温、省エネ保温をしながら貯湯し、使用に供するものであれば足り、吐出は必ずしも電動や手動のポンプによらなくても器体1を傾けて行うことも含め本発明は有効であるし、湯沸しを行わないものでも対象として有効である。もっとも、ステンレス鋼は金属の中で熱伝導性が低く、かつ曲げ剛性、強度が十分であり、しかも防錆効果を持ち、Cuを含有するなどで抗菌性をも発揮させやすいので、飲食用の電気貯湯容器には好適であり、真空二重容器3を提供するのに適している。また、真空二重容器3は必ずしも外装ケース2に収容する必要はなく外装体に共用することができる。また、電源回路基板27と操作部Dや初期設定にて設定された動作モードに従った動作制御を行うのにマイクロコンピュータ33aを搭載した制御基板33を用いているが、これもハード回路を含めた種々な機器を採用した制御手段とすることができる。操作部Dは器体1の上端部前方へ例えば嘴状に突出した突出部31の上面に設けた操作パネル32で構成してあり、その内側に設けられる制御基板33上の各種スイッチ類48を、操作パネル32に一体形成した樹脂ばねや別体に設けられたキー部材による操作手段によって個々に押動してオン操作できるようにしているが、これも、本発明の本質的なものではなく具体的な構成は特に問うものではない。マイクロコンピュータ33aは湯沸しや通常保温、省エネ保温のために内容液の温度を検知する内容液温度検知手段9からの温度情報を用いるようにしている。内容液温度検知手段9は内容器としての真空二重容器3におけるヒータ11を当てがっている一重底部の中央に、個別に当てがった内容器センサ29としてある。
【0021】
なお、操作パネル32は図3に示すように、中央部に設定保温温度や現在温度、現在動作モード、あるいは危険報知や必要操作の促しなどを画面表示する液晶表示部81、そのまわりに貯湯内容液71を吐出して給湯を行う吐出キー82、吐出キー82による吐出操作をロックまたはロック解除するロック・解除キー83、省エネモードを手動設定する省エネキー84、通常保温、省エネ保温中に再沸騰を行う再沸騰キー85、98度保温や90度保温の別、タイマ設定時間の別などを選択する選択キー86、吐出操作があったときの吐出量を設定する計量カップキー87、および設定数値をアップダウンするアップキー88、ダウンキー89を有している。また、ランプ表示としてはロック解除ランプ91、吐出ランプ92、省エネランプ93などがLEDなどを利用して設けてある。
【0022】
本実施例の電気貯湯容器としての電気ポットは、特に、省エネ保温方法として、電気ポットにて貯湯内容液71を通常保温や通常保温よりも低い温度での省エネ保温をしながら使用状態を継続して吐出操作による実使用に供するのに、実使用の実績経過を判定し、判定した実使用の実績経過における不使用時間帯X1・・Xmのうち、所定値Yを超える不使用時間帯につき以降の省エネ時間帯Z1・・Znに設定し、設定した省エネ時間帯Z1・・Znになると省エネ保温を行うようにしている。
【0023】
前記のような操作パネル32によると、貯湯内容液71を吐出するには必ず吐出キー82が操作されるし、ロック・解除キー83の操作もこれがあると次に吐出操作を行う意思表示となるので、ほぼ100%の確率で吐出操作が行われる筈であり、いずれによっても吐出操作に関係する電気信号が得られる。また、手動ポンプ10による吐出であってもこれをスイッチやセンサにて検出すれば吐出操作の電気信号が得られる。
【0024】
また、電気ポットでの吐出系25内の吐出系内容液71aは通常、図1に示すように湯沸し後や保温中の貯湯内容液71と同じ液量を保っている。しかし、吐出系内容液71aはヒータ11によって加熱されないので貯湯内容液71よりも温度が低い。このため、貯湯内容液71の吐出によってそれが吐出系25に吐出されてくる都度、吐出系25およびそのまわりの温度が上昇する。図5に98度保温の場合の吐出系25各部の温度変化、図6に90度保温の場合の吐出系25各部の温度変化の実験例を示している。図5、図6のいずれも▲1▼は制御基板33の裏面、▲2▼は突出部31の制御基板33を収容したボックス101の内側、▲3▼は吐出口部25cの表面、▲4▼は電源・駆動系基板27の裏面、▲5▼は電動ポンプ26の表面である。98度保温では保温温度が高い分だけ吐出の影響が大きく、▲1▼〜▲5▼のどの個所でも貯湯内容液71の吐出によってはっきりした1つの温度ピークが得られ、90°保温では▲4▼を除いてはっきりした1つの温度ピークが得られ、▲4▼の場合でもその数やタイミングは不定であるが、保温時にはなかった温度ピークが得られている。
【0025】
したがって、吐出系25またはその近傍の温度を吐出系センサ72などによって貯湯内容液71が吐出された実使用の有無を、吐出が電動ポンプ26によって行なわれるか、手動ポンプ10によって行われるか、あるいは器体1を傾けて行われるかといった別なく、単純に判定することができる。
【0026】
以上から、吐出に関したいずれか1つの電気信号によって実使用の信号が確実に得られる。このように得られた実使用の信号とそれを得た時点の時間情報とから、実使用の実績経過を単純に判定することができる。この単純に判定した実使用の実績経過における不使用時間帯X1・・Xmから省エネ保温の対象時間帯Z1・・Znを容易かつ的確に設定して省エネを図ることができる。その上で、上記したように判定した不使用時間帯X1・・Xmの全てを省エネ時間帯に設定するのではなく、所定値Yを超える不使用時間帯につき以降の省エネ時間帯Z1・・Znに設定し、設定した省エネ時間帯Z1・・Znになると省エネ保温を行うので、飲食時など短い時間間隔で繰り返し使用される際の不使用時ないしは不使用時間帯X0について省エネ保温を行うことによるユーザ側に与える不満や不便を解消することができる。
【0027】
以上のように単純な電気信号による実使用の実績経過の判定によると、不揮発メモリなどを用いたより長期に亘る実使用の経過実績から省エネ時間帯Z1・・Znを判定するのにも大きな容量を必要としないし、判定も簡単な操作にて行えるので低コストで済む。
【0028】
このような方法を達成する電気貯湯容器としては、既述した貯湯内容液71をヒータ11により加熱して湯沸しや通常保温、通常保温よりも低い温度での省エネ保温をしながら使用状態を継続して吐出操作による使用に供する電気ポットにおいて、図2に示すように吐出に関する電気信号とこれを得た時間情報とから実使用の実績経過を判定する実使用経過判定手段73と、判定した実使用の実績経過における不使用時間帯X1・・Xmのうち、所定値Yを超える不使用時間帯につき以降の省エネ時間帯Z1・・Znに設定し、設定した省エネ時間帯Z1・・Znになると省エネ保温を行う省エネ保温制御手段74とを備えたもので足りる。
【0029】
なお、吐出系センサ72はサーミスタなどを用いたもので、吐出系25またはその近傍の温度を検出できる、例えば図1に示すような位置に設けた吐出系センサ72としてあり、実使用経過判定手段73、省エネ保温制御手段74はそれぞれ単独の回路ないしは機器によって、あるいは複数の回路ないしは機器の組合せによって構成することはできる。しかし、本実施例では図2に示すように前記動作制御用のマイクロコンピュータ33aの内部機能として設けてある。
【0030】
本実施例では、また、図2に示すように前記検出された実使用の実績データ、つまり実使用があった時間の情報を蓄積する記憶手段75を備え、省エネ保温は記憶手段75に蓄積された実使用の経過実績に応じて、異なった温度またはおよび温度変化を持って行うようにしている。これにより、実使用のない時間が短い場合は、次の使用への影響を考えてやや高めの省エネ保温温度とし、実使用のない時間が長い場合は、加熱停止を含むより低温保温によるより省エネ保温を図りながら、復帰間近では次の使用のための湯沸しモードなどによる所定温度への立ち上げを図って使用の不便を無くすなど、実使用の経過実績の違いを利用して使用に不便がなく、省エネに有利な保温状態を設定することができる。記憶手段75は図2に示すようにバックアップ電源76を持つなどした不揮発メモリを用いることにより、電気ポットが電源をオフされた後も記憶内容を保持し続けられるので、内容液の入れ替えや洗浄などで電源がオフされるようなことがあった前後の記憶データを併せた数日間サイクル、1週間サイクル、数週間サイクル、1ケ月間サイクル、数ケ月間サイクル、四季サイクルを通じた長期データからユーザの実使用の経過実績、ないしは使用パターンを用意かつ的確に判定することができる。
【0031】
また、吐出系温度検知手段としての吐出系センサ72は、図1に示すように吐出系25の近傍にある既設の回路基板としての制御基板33に搭載してある。このように、吐出系センサ72を用いるのに、既設の制御基板33に搭載することによって、特別な取付け部材や配線部材なしに設けられるので、特にコスト上昇の原因にはならない。
【0032】
さらに、前記制御基板33は、前記器体1の肩部6前部へ突出し吐出系25の吐出口部25cを内蔵した突出部31の上面の内側に位置している。これにより制御基板33は、前記器体1の突出部31に内蔵した吐出系25の吐出口部25cの直ぐ上にあって、それに搭載している吐出系センサ72を前記吐出口部25cの近傍に位置させられるので、吐出系25の近傍の温度を検出しやすい。
【0033】
しかも、吐出系センサ72は、図に示すように制御基板33の裏面に設けられるなどして、吐出系25の上方、より具体的には吐出口部25cの上方に位置しているので、吐出系25からの熱を受けやすく、吐出系25の温度をより検出しやすい。
【0034】
ここで、制御基板33の上に向いた表面は前記スイッチ類48や図示しない表示ランプなどのハード部品を搭載しているのに対し、制御基板33の裏面はチップ型のマイクロコンピュータ33aなどのチップ部品を面実装してあり、吐出系センサ72をチップ型のサーミスタなどによるものとすることで、部品コストおよび搭載コスト共に低減することができる。
【0035】
図4に示す例では、制御基板33を収容している操作部ボックス101と吐出口部25cとの間に熱伝導部材102を挟みこんである。これによって、吐出系25の吐出口部25cの貯湯内容液71の吐出による温度上昇に対する吐出系センサ72の応答性能を高めることができる。熱伝導部材102は例えば熱伝導用のシリコンシートを利用するのが好適で、少し厚めのものを弾性を利用して挟み込むと特別な成形を必要とすることなく操作部ボックス101と吐出口部25cとの双方に密着させられる。
【0036】
上記の方法において、不使用時間帯X1・・Xmのうち所定値Yよりも短い不使用時ないしは不使用時間帯については、図7(b)〜(d)の例、図8(d)の例で示すようにその始点よりも所定のT時間前から通常保温時間帯R1・・Rnとする。これにより、所定値Yよりも短い不使用時ないしは不使用時間帯は省エネ時間帯Z1・・Znとせず通常保温を行うのに、その所定時間T前から通常保温時間帯R1・・Rnとするので、短い時間間隔で実使用されるタイミングが短い通常保温時間帯R1・・Rnからそのときどきでずれるような場合にも対応でき、ユーザに不満や不便を与えない利点がある。これは前側へのずれに対応するものであるが、後側へのずれにも同様に対応することができる。
【0037】
これは、また、図7(b)〜(d)の例で示すように通常保温は、実使用時点Pよりも所定時間T前から行うことでもある。省エネ時間帯Z1・・Znとの関係から設定した保温時間帯R1・・Rmと重なった場合は無視すればよい。つまり省エネ時間帯Z1・・Znを通常設定よりも所定時間Tだけ短くすることを意味している。これにより、実使用時点Pよりも所定時間T前から通常保温を行うことにより、この実使用時点Pが省エネ時間帯Z1・・Znから通常保温への切り換え時点であって、しかもその通常保温時間帯R1・・Rnが短いような場合に、短い時間間隔で実使用されるタイミングが短い通常保温時間帯R1・・Rnからそのときどきでずれるような場合にも対応でき、ユーザに不満や不便を与えない利点がある。これは前側へのずれに対応するものであるが、後側へのずれにも同様に対応することができる。
【0038】
ところで、上記のような実使用の実績経過は、吐出に関した電気信号と時計機能やカレンダ機能による時間管理とで容易かつ正確に判定することができる。しかし、既述したように製品コストが上昇するし、使用初期にユーザ側で日時などを設定することになり不便である。
【0039】
そこで、図7の例、図8の例では、省エネ時間帯Z1・・Znの設定操作に際して計時を開始し、以降この計時を基に、所定の単位時間範囲Mにおける実使用、つまり実使用時点Pの経過時間別の実績経過を図7(a)、図8(a)〜(c)に示すように判定する。判定した前記単位時間範囲Mでの実使用時点Pの経過時間別の実績経過における図7(a)に示す例の不使用時間帯X1・・X9、図8(c)に示す例の不使用時間帯Z1・・X12につき、図7、図8に示すような省エネ時間帯Z1・・Znの設定に供する。図7(b)の例はM=1日、T=3時間としてZ1・・Z5を設定し、図7(c)の例はM=1日、T=2時間としてZ1・・Z7を設定し、図7(d)の例はM=1日、T=6時間としてZ1、Z2を設定し、図8(d)の例はM=3日、T=3時間としてZ1・・Z5を設定している。
【0040】
この結果、図7(b)の例での通常保温時間帯はR1・・R4、図7(c)の例での通常保温時間帯はR1・・R6、図7(d)の例での通常保温時間帯はR1、図8(d)の例での通常保温時間帯はR1・・R8となっている。
【0041】
省エネ時間帯Z1・・Znの設定後は、その再設定時点まで前記計時を基にした所定の単位時間範囲Mごとの時間経過に従い設定した経過時間別の省エネ時間帯になると省エネ保温を行うことを繰り返す。
【0042】
このようにすると、省エネ時間帯Z1・・Znの設定操作に際して計時を開始すればよいので、時計機能やカレンダ機能が不要であり低コストで実現するし、初期使用の際にユーザが日時を設定するような操作が不要になり、使用しやすいものとなる。計時を開始した時点からの所定の単位時間範囲Mにおける実使用の実績経過は、それ以降の実使用の信号と、これを得るまでの経過時間の情報との組合せの蓄積から、実使用の経過時間別の実績経過として判定することができ、この判定した前記単位時間範囲Mでの実使用の経過時間別の実績経過における不使用時間帯X1・・Xmにつき前記省エネ時間帯の設定に供し、省エネ時間帯の再設定時点まで前記計時を基にした所定の単位時間範囲ごとの時間経過に従い設定した経過時間別の省エネ時間帯になると省エネ保温を行うことによって、時計機能やカレンダ機能による時刻の特定のない経過時間管理だけでユーザの実使用の実績経過に合った省エネ保温ができる。
【0043】
特に、所定の単位時間範囲Mは図7に示す1日を含む24時間の整数倍とすることにより、どの時点から計時を開始しても、以降の経過時間に基づき設定した省エネ時間帯Z1・・Znのパターンは、毎日の同じ時刻に対応しずれは生じない。このような24時間の経過を1日とした図8に示す3日などの複数日分とすると、複数日分のより多い蓄積データからユーザの実使用の実績経過をより的確に判定することができるし、このようにするのにも、省エネ時間帯の設定操作に際して開始した計時を基にした経過時間管理だけで、時計機能やカレンダ機能なしに達成することができる。
【0044】
このような方法を達成するのに、上記電気ポットとしては、図2に示すように省エネ時間帯Z1・・Znの設定操作に際して計時を開始する計時手段77を備えればよい。この計時手段77もマイクロコンピュータ33aの内部機能としてあるがこれに限られることはない。一方、実使用経過判定手段73は、計時手段77による計時を基に、所定の単位時間範囲Mにおける実使用の経過時間別の実績経過を判定し、省エネ保温制御手段74は、判定された前記単位時間範囲Mでの実使用の経過時間別の実績経過における不使用時間帯X1・・Xnにつき前記省エネ時間帯Z1・・Znの設定を行い、省エネ時間帯Z1・・Znの再設定時点まで前記計時を基にした所定の単位時間範囲Mごとの時間経過に従い設定した経過時間別の省エネ時間帯Z1・・Znになると省エネ保温を行うことを繰り返すようにすればよい。
【0045】
省エネ時間帯Z1・・Znの再設定時点は、所定の周期時点またはおよび省エネ保温中に吐出操作が所定回数以上あった時点などとすればよい。所定の周期時点で省エネ時間帯Z1・・Znの再設定を行うと、ウイークデーと土日との違い、時節の違いなどから予想される定型的なタイミングでのユーザの実使用パターンの変化に対し、経過時間管理を基にした自動での省エネ時間帯の再設定により対応することができ、短い周期時点で行うと予測できない変化にも短期で対応することができる。また、省エネ保温中に吐出操作が所定回数以上あった時点で省エネ時間帯Z1・・Znの再設定を行うと、理由を問わず実態に合わない事実に対して対応することができ、所定回数を少なくすると精度が上がるが省エネ時間帯Z1・・Znの設定操作の回数が増大し、所定回数を多くすると、省エネ時間帯Z1・・Znの設定操作の回数が少なくてよいが、ユーザの使用実態とずれる回数が多くなる。
【0046】
ここで、本実施例のマイクロコンピュータ33aによる制御例について説明すると、図9に主な制御のメインルーチンを示しているように、電源オンによって初期設定が行われた後、各種センサや操作による入出力の処理が行われる。次いで、入出力およびそれに伴う動作制御に関した表示処理が行われる。続いて、初期沸騰や再沸騰を図る沸騰処理、98度や90度での通常保温や、それよりも低く、加熱停止をも含む手動設定および設定での省エネ保温を行う保温処理が行われる。さらに、吐出操作による吐出処理、および前記自動省エネ設定のための省エネ設定処理、その他の処理が行われる。そこで、何らかの異常による異常信号がなく、電源がオフされない限り、それ以降、入出力処理以下の処理が繰り返される。
【0047】
上記省エネ設定処理を行うサブルーチンは図10に示すように、専用キーの操作ないしは省エネキー84など他のキーの長押し操作などの省エネ設定操作があると省エネ設定フラグを0とし、これが次に判定されることによって計時を開始し省エネ設定操作を自動的に行う。ここで、省エネフラグを初期設定によって0にしておくと、人による省エネ設定操作なしに電気ポットの使用初期に自動的に行うことができる。省エネ設定後は省エネ設定フラグが1とされ、これが省エネ設定操作による手動解除や特別な理由による自動解除があるまで、その省エネ設定状態のままリターンする。
【0048】
省エネ設定処理は計時開始に併せ、吐出に関する電気信号がある都度、貯湯内容液の吐出を伴い実使用された実績時点Pとして経過時間を記憶手段に記憶することを繰り返す。この繰り返しに伴い計時結果から省エネ判定の日時、周、月、季節など所定期間が経過したかどうかを判定し、経過した時点でそれまで記憶手段に記憶された吐出実績、つまり実使用の実績経過から、それ以降に適用する省エネ時間帯Z1・・Znを図11に示す省エネ時間帯設定サブルーチンに示すような処理によって設定し、省エネ設定フラグを1にする。図11に示す処理では既述したように不使用時間帯X1・・Xmのうち所定値Yよりも小さな不使用時間帯のみを省エネ時間帯Z1・・Znとして設定し、かつ、実使用時点、つまり吐出時点PのT時間前は省エネ時間帯であってもそれを解除し、通常保温時間帯に組み入れるようにしている。
【0049】
上記保温処理サブルーチンは図12に示しているように、1つあるいは複数設定された省エネ時間帯Z1・・Znにおける省エネ開始時点かどうかを、前記計時を基に判定し、そうでなければ、省エネ保温の手動操作があったかどうかを判定し、これもなければ選択された温度での通常保温を行う。省エネ保温の手動操作があると設定された省エネ保温を行うが、省エネ保温中に吐出があると省エネ保温を解除し、通常保温に戻る。設定された省エネ時間帯Z1・・Znにおける省エネ開始時点になると、省エネ保温に移行してヒータ11をオフし断熱容器としての真空二重容器3によるいわゆる魔法瓶保温を行って省エネ保温を開始し、時間経過とともに保温温度は通常保温の場合よりも低下していく。しかし、魔法瓶保温であることによって急激な温度低下はなく、内容液71の量や直前での湯温の違いなどによって異なるが8時間程度では60〜70℃程度の温度を保持することができる。
【0050】
省エネ終了時点になると省エネ保温中に通常保温温度よりも低くなっているので、湯沸しモードなどによる通常保温への立ち上げ処理を行って後通常保温に復帰する。もっとも、この立ち上げ処理は内容液温度を判定した結果行うようにすることができる。
【0051】
省エネ開始時点から省エネ終了時点までの間に吐出があると、省エネ設定処理でのやり直し制御とは別に、前記同様湯沸しモードなどによる立ち上げ処理をして通常保温に復帰させ、とりあえず吐出による実使用に対応する。図14にこのような制御例とその場合の内容液の温度変化を示している。通常保温の加熱モードによる設定温度を保っている通常保温時間帯R1から省エネ時間帯Z1が設定された不使用時間帯R1に移行すると、次の通常保温時間帯R2まで加熱が停止されて魔法瓶保温による完全な省エネ保温状態となる。
【0052】
しかし、内容液温度は図14に破線で示すように、次の通常保温時間帯R2に移行して通常保温の加熱モードによる立ち上げ時点まで低下し続ける。このため、図14に示すように省エネ時間帯Z1の途中でユーザが吐出操作を行うと、通常保温での設定温度よりも低い温度の内容液が吐出され、ユーザに不満を与えたり、不満度によっては温度立ち上げのための再沸騰操作を行うといった措置を行わせるなどユーザに不便を与える。そこで、このような省エネ時間帯Z1中に吐出操作があった場合、湯沸しモードによる設定保温温度への早期立ち上げを行い、かつ、所定の時間tの間通常保温での加熱モードで設定保温温度に保ち、飲料用などで複数回繰り返し使用されるようなことに自動的に対応するようにしている。所定の時間tはそのときの吐出回数や吐出量によって吐出操作が外れないように変更するのが好適である。
【0053】
なお、省エネ保温の場合、手動設定、自動設定にかかわらず、省エネランプ93やまほうびん保温表示110を点灯させておくのがよい。また前記のような立ち上げにおいても、手動設定、自動設定にかかわらず省エネランプ93またはおよび設定保温温度111、あるいは現時点の温度表示112を点滅させておくと特別なモードでの昇温中であることを告知でき好都合である。
【0054】
以上のように省エネ時間帯Z1・・Znの途中に吐出操作があって、立ち上げ処理する場合、液晶表示している現在湯温を数秒間点滅させて告知したり、設定保温温度111の点滅と省エネランプ93とを点滅させて告知したり、また、それらとともに、あるいは単独でブザーにより100msを3回働かせるといった告知をしたりすることでユーザに制御を特別な立ち上げ処理であることを認知させることができる。
【0055】
また、省エネ時間帯Z1・・Znの途中における吐出操作に代えて、吐出のロック解除操作があったときに立ち上げ処理をしてもよい。吐出ロックは一定時間吐出がないことによって自動設定され、ロック解除は吐出操作に先立って行われるので、吐出に対する温度の立ち上げを早期に開始することができる。
【0056】
また、最初の途中吐出には温度の立ち上げが間にあいにくい場合、最初の吐出があって後に立ち上げ処理して所定時間tの間通常保温するようにもできる。
【0057】
これら、途中吐出や吐出ロックの解除によって立ち上げ処理し、所定時間t通常保温した後は、再度途中吐出がある再度省エネ保温に戻すのが省エネ上望ましい。省エネ保温に戻すには途中吐出などがある時間の間途絶えることで行うと、途中の使用実態に対応したものとすることができる。
【0058】
また、図12の制御において、省エネ時間帯Z1・・Zn中の吐出操作があったときは、省エネ設定カウンタを+1し、カウントが1回、あるいはそれ以上の所定回数に達したとき、省エネフラグを0にする。これによって、実情に合わなくなった省エネ設定を図10に示す制御にて再度やり直すことになる。この再設定は、設定済の省エネ時間帯の全体について行ってもよいが、そのような省エネ保温中の実使用に関連する特定の省エネ時間帯についてだけ補正するように行い、これが複数、ないしは所定数の省エネ時間帯について行うときは設定済の省エネ時間帯の全体について再設定するようにしてもよい。
【0059】
具体的には、途中吐出が省エネ時間帯Z1・・Znにおけるどのタイミング時点かによって該当する時間帯を補正することが考えられる。例えば、前記タイミング時点が該当する省エネ時間帯における通常保温時間帯と隣接する境目近くであるときは、そのタイミング時点が通常保温時間帯に含まれるように隣接する通常保温時間帯を隣接側に増加し、該当する省エネ時間帯を前記隣接側で短くする。また、省エネ時間帯Z1・・Znにおける吐出タイミングが該当する省エネ時間帯のほぼ中間時点であると、該当する省エネ時間帯の全体または途中所定時間の間、下限温度を設定した省エネ保温を設定して、設定保温温度への立上がりが早まるようにして以降の使用に対応することもできる。
【0060】
また、別に、途中吐出タイミングでの前後所定時間、例えば1時間を通常保温時間帯に設定して以降の使用に対応することもできる。
【0061】
図13に省エネキー84を長押しすることによって設定済みの省エネ時間帯Z1・・Znを変更できるようにした場合の例を示している。省エネキー84の長押しがあると、タイマ1をスタートさせて計時を行い、省エネランプ93を点滅させて設定変更の操作中であることを告知する。同時に、現在時点での省エネ設定時間帯を表示する。次いで、タイマ1が終了していると、操作続行なしとしてリターンし、タイマ1の終了なしにアップ、ダウンキー88、89のいずれかの操作があると、変更操作と判定し、タイマ2をスタートさせるとともに、現在時点での省エネ時間帯の開始時点またはおよび終了時点を表示し、表示した時点をアップ、ダウンキー88、89の操作に従ってアップまたはダウンさせる。このときの表示は所定の時間範囲Tの開始時点からの経過時間となる。しかし、時計機能やカレンダ機能を省エネ設定に用いる場合は時刻として表示することができる。続いて、タイマ2の終了があると操作続行なしとしてリターンし、タイマ2の終了なしに省エネキー84の長押しがあると、変更操作終了として、設定済みの該当省エネ時間帯を最終表示された時点ないしは時刻に
変更し、省エネランプ93の点滅を終了する。
【0062】
図15に省エネ時間帯Z1・・Znの別の設定方法を示している。前記所定の時間範囲Mを複数のブロックM1・・Mnに分けている。具体的には24時間を4時間ずつの6つのブロックM1・・M6に分けている。各ブロックM1・・M6において、3日分の吐出を伴う実使用の実績経過から、どの日に限らず吐出があったブロックM1、M3、M5、M6を通常保温時間帯R1・・R3、として、それ以外を省エネ時間帯Z1、Z2に設定している。これによると省エネ時間帯の設定操作が至極単純化する。
【0063】
以下、本実施例の電気ポットの具体的な構成について、さらに詳述すると、真空二重容器3はステンレス鋼製の内筒4と外筒5により構成され、ヒータ11は既述したように真空二重容器3の一重底部3cに当てがって加熱効率が低下しないようにしている。ヒータ11は容量の違う湯沸しヒータと保温ヒータに分けて併用したり、個別使用したりすることができるが、1つのものを湯沸しモードと保温モードとでデューティー比を変えるなど既に知られた方法で発熱容量を違えて使用するようにもできる。真空二重容器3を収容した外装ケース2は合成樹脂製であって、底部および胴部が一体形成され、胴部の上端に別体の肩部6を嵌め合わせ一体にすることで、真空二重容器3を収容し保持している。真空二重容器3の一重底部には吐出系25が接続され、この吐出系25は真空二重容器3と外装ケース2との間を立ち上がり、器体1の前部に吐出口25dが臨んでいる。吐出系25の途中には遠心ポンプなどである電動ポンプ26が設けられ、吐出系25に流入する内容液を吐出口25dに向け送り出し、吐出するようにしている。しかし、電動ポンプの方式はくみ上げ式、加圧式などを問わず自由に選択することができる。併せ、真空二重容器3の口部に通じる器体1の器体開口12を開閉できるように覆う蓋13にベローズポンプなどの手動ポンプ10が設けられ、押圧板61による押圧操作で真空二重容器3内に加圧空気を吹き込み貯湯内容液71を加圧して吐出系25を通じ押し出し外部に吐出させられるようにしている。手動ポンプ10は電源なしのところで貯湯内容液71を手動吐出して給湯できる利点がある。
【0064】
吐出系25の立上がり部25aは透明管としてそこでの液量が器体1の透明な液量表示窓62から透視できるようにしている。しかし、内容液の液量は立上がり部25aの液量をフォトカプラなどによって段階的に検出して表示し、また各種の制御のための液量データとして用いることもできる。また液量の自動検出は静電容量方式によってもよいし、貯湯内容液71をヒータ11で加熱するときの昇温特性や、ヒータ11の加熱を停止したときの降温特性によっても液量を自動検出することができる。
【0065】
蓋13は真空二重容器3からの蒸気を外部に逃がす蒸気通路17が形成され、蓋13の真空二重容器3内に面する位置の内側開口17aと、外部に露出する外面に形成された外側開口17bとの間で通じている。蒸気通路17の途中には、器体1が横転して貯湯内容液71が進入してきた場合にそれを一時溜め込み、あるいは迂回させて、外側開口17bに至るのを遅らせる安全経路17cを設けてある。これにより、器体1が横転して内容液が蒸気通路17を通じて外部に流出するまでに器体1を起こすなどの処置ができるようになる。また、蒸気通路17には器体1の横転時に、蒸気通路17に進入しようとし、あるいは進入した内容液が先に進むのを阻止するように自重などで働く転倒時止水弁18が適所に設けられている。図示する実施例では内側開口17aの直ぐ内側の一か所に設けてある。
【0066】
蓋13の前部には閉じ位置で肩部6側の係止部19に係合して蓋13を閉じ位置にロックするロック部材21が設けられ、蓋13が閉じられたときに係止部19に自動的に係合するようにばね22の付勢によってロック位置に常時突出するようにしている。これに対応して蓋13にはロック部材21を後退操作して前記ロックを解除するロック解除部材23が設けられている。ロック解除部材23は図1に示すように軸24によって蓋13に枢支されたレバータイプのものとされ、前端23aを親指などで押し下げて反時計回りに回動させることでロック部材21をばね22に抗して後退させてロックを解除し、続いてロック解除操作で起き上がった後端23bを他の指で引き上げることによりロックを解除された蓋13を持ち上げこれを開くことができる。
【0067】
外装ケース2の底と真空二重容器3の底部との間の空間には、前記電動ポンプ26とともに、電源・駆動系基板27を収容する回路ボックス28が設置されている。図示する実施例では回路ボックス28は外装ケース2の底の開口部に一体形成して設けてある。また、回路ボックス28は下向きに開口しこれを閉じる蓋60を設けてある。
【0068】
吐出系25の上部は器体1の突出部31と外装ケース2側のパイプカバー部2dとの間に入った部分で逆U字状のユニットである吐出口部25cを構成し、この吐出口部25cに転倒時止水弁34aおよび前傾時止水弁34bと吐出口25dを設けている。吐出口25dはパイプカバー部2dを通じて下向きに外部に開口している。
【0069】
外装ケース2の底部にある開口には下方から蓋板36を当てがってねじ止めや部分的な係合により取付け、蓋板36の外周部には回転座環37が回転できるように支持して設けられ、器体1がテーブル面などに定置されたときに回転座環37の上で軽く回転して向きを変えられるようにしてある。
【0070】
前記のような操作パネル32によると、貯湯内容液71を吐出するには必ず吐出キー82が操作されるし、ロック・解除キー83の操作もこれがあると次に吐出操作を行う意思表示となるので、ほぼ100%の確率で吐出操作が行われる筈であり、いずれによっても吐出操作に関係する電気信号が得られる。また、手動ポンプ10による吐出であってもこれをスイッチやセンサにて検出すれば吐出操作の電気信号が得られる。
【0071】
そこで、本実施例の電気ポットは、また、別の省エネ保温方法として、貯湯内容液71を通常保温や通常保温よりも低い温度での省エネ保温をしながら吐出操作による使用に供するのに、貯湯内容液71の吐出に関係する操作信号1つによって実使用の有無を判定し、この判定した実使用の有無の経過実績に基づき省エネに適した時間帯を判定して以降の省エネ時間帯に設定し、省エネ時間帯になると通常保温から保温温度を変更するようにする。
【0072】
このように、貯湯内容液71の吐出に関係する操作信号1つによって、貯湯内容液71が吐出される実使用の有無を、単純に自動判定することができ、この判定した実使用の経過実績に係る単純でかつ少ない情報から省エネ保温に適した時間帯を容易かつ的確に判定することができる。従って、不揮発メモリなどを用いたより長期に亘る実使用の経過実績から省エネ時間帯を判定するのにも大きな容量を必要としないし、判定も単純に行えるので低コストで済む。このように判定した省エネに適した時間帯を以降の省エネ時間帯に設定し、省エネ時間帯になると通常保温から保温温度を変更することによって実使用の有無の経過実績に基づき過不足のない省エネが実現する。保温温度の変更は、長期不使用に対応した加熱の停止や、通常保温に戻る前の温度立ち上げ操作などを含むのが好適である。
【0073】
ここに、既述した吐出温度の検知は、所定時間の間に急激な温度上昇を検知して行うと、図5、図6に示すどの個所の温度変化によっても、貯湯内容液71の吐出を確実に検出することができる。また、これにより、電気ポットを持ち運んで温度環境が変わる場合のようなピークを示さない温度データは除外し、不要なデータを取り扱わなくてよくなる。具体例としては、吐出系センサ72による検出温度は、実際に吐出があってからあるタイムラグがあって後、上昇し始めてほぼ吐出終了時点でピークを示し、昇温限度に至った場合はピークが連続する。そこで、吐出系センサ72が検出する温度をモニタしながら、最低温度を検知してから所定時間のタイマをスタートさせ、その間に検出温度が所定温度、例えば3℃以上昇温した場合に吐出あり、つまり実使用ありと判定する。この判定があると次の吐出判定のために最低温度検知をリセットし、制御を繰り返す。所定温度の昇温がなくタイムアップしたときは吐出がないものとして、次の吐出判定のために最低温度検知をリセットし、制御を繰り返す。
【0074】
また、電動ポンプ26による吐出に絞った場合、吐出操作に係る信号と、吐出系センサ72による検出温度との2つの信号により吐出を判定すると、実使用の判定精度は向上する。例えば、吐出操作信号があるのに、吐出系センサ72の検出温度に所定のピークが生じないような場合、貯湯内容液が不足しているか、故障と判断して報知手段によりユーザに報知したり、異常信号を出して制御を停止したりして、電気ポット自体および使用上の安全が図れる。
【0075】
また、制御基板33に設けた吐出系センサ72は、吐出温度を検出していない間の検出温度を室温としてモニタし、貯湯内容液の湯沸し制御や保温制御、液量判定など各種の制御に用いることができる。
【0076】
【発明の効果】
本発明によれば、使用状態継続中の内容液の吐出を伴う実使用の信号は、電気的な吐出操作信号や手動吐出操作を電気的に検出した吐出操作信号などの吐出操作に関した電気信号として得られ、得られた実使用の信号とそれを得た時点の時間情報とから、実使用の実績経過を単純に判定することができる。この単純に判定した実使用の実績経過における不使用時間帯から省エネ保温の対象時間帯を容易かつ的確に設定して省エネを図ることができる。その上で、判定した不使用時間帯の全てを省エネ時間帯に設定するのではなく、所定値を超える不使用時間帯につき以降の省エネ時間帯に設定し、設定した省エネ時間帯になると省エネ保温を行うので、飲食時など短い時間間隔で繰り返し使用される際の不使用時ないしは不使用時間帯について省エネ保温を行うことによるユーザ側に与える不満や不便を解消することができる。
【0077】
所定値よりも短い不使用時ないしは不使用時間帯については、その始点よりも所定時間前から通常保温時間帯とする、さらなる構成によれば、
所定値よりも短い不使用時ないしは不使用時間帯は省エネ時間帯とせず通常保温を行うのに、その所定時間前から通常保温時間帯とするので、短い時間間隔で実使用されるタイミングが短い通常保温時間帯からそのときどきでずれるような場合にも対応でき、ユーザに不満や不便を与えない利点がある。これは前側へのずれに対応するものであるが、後側へのずれにも同様に対応することができる。
【0078】
また、通常保温は、実使用時点よりも所定時間前から行う、さらなる構成によれば、
実使用時点よりも所定時間前から通常保温を行うことにより、この実使用時点が省エネ時間帯から通常保温への切り換え時点であって、しかもその通常保温時間帯が短いような場合に、短い時間間隔で実使用されるタイミングが短い通常保温時間帯からそのときどきでずれるような場合にも対応でき、ユーザに不満や不便を与えない利点がある。これは前側へのずれに対応するものであるが、後側へのずれにも同様に対応することができる。
【0079】
また、省エネ時間帯の設定操作に際して計時を開始し、以降この計時を基に、所定の単位時間範囲における実使用の経過時間別の実績経過を判定し、判定した前記単位時間範囲での実使用の経過時間別の実績経過における不使用時間帯につき前記省エネ時間帯の設定に供し、省エネ時間帯の再設定時点まで前記計時を基にした所定の単位時間範囲ごとの時間経過に従い設定した経過時間別の省エネ時間帯になると省エネ保温を行うことを繰り返す、さらなる構成によれば、
省エネ時間帯の設定操作に際して計時を開始すればよいので、時計機能やカレンダ機能が不要であり低コストで実現するし、初期使用の際にユーザが日時を設定するような操作が不要になり、使用しやすいものとなる。計時を開始した時点からの所定の単位時間範囲における実使用の実績経過は、それ以降の実使用の信号と、これを得るまでの経過時間の情報との組合せの蓄積から、実使用の経過時間別の実績経過として判定することができ、この判定した前記単位時間範囲での実使用の経過時間別の実績経過における不使用時間帯につき前記省エネ時間帯の設定に供し、省エネ時間帯の再設定時点まで前記計時を基にした所定の単位時間範囲ごとの時間経過に従い設定した経過時間別の省エネ時間帯になると省エネ保温を行うことによって、時計機能やカレンダ機能による時刻の特定のない経過時間管理だけでユーザの実使用の実績経過に合った省エネ保温ができる。
【0080】
所定の単位時間範囲が、24時間の経過を1日とした複数日分である、さらなる構成によれば、
複数日分の蓄積データからユーザの実使用の実績経過をより的確に判定するのにも、省エネ時間帯の設定操作に際して開始した計時を基にした経過時間管理だけで、時計機能やカレンダ機能なしに達成することができる。
【0081】
省エネ時間帯の再設定時点は、所定の周期時点またはおよび省エネ保温中に吐出操作が所定回数以上あった時点である、さらなる構成によれば、
所定の周期時点で省エネ時間帯の再設定を行うと、ウイークデーと土日との違い、時節の違いなどから予想される定型的なタイミングでのユーザの実使用パターンの変化に対し、経過時間管理を基にした自動での省エネ時間帯の再設定により対応することができ、短い周期時点で行うと予測できない変化にも短期で対応することができる。また、省エネ保温中に吐出操作が所定回数以上あった時点で省エネ時間帯の再設定を行うと、理由を問わず実態に合わない事実にたいして対応することができ、所定回数を少なくすると精度が上がるが省エネ時間帯設定操作の回数が増大し、所定回数を多くすると、省エネ時間帯設定操作の回数が少なくてよいが、ユーザの使用実態とずれる回数が多くなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の電気貯湯容器の実施例に係る電気ポットの1つの例を示す断面図である。
【図2】図1の電気ポットの制御回路図である。
【図3】図1の電気ポットの操作部の平面図である。
【図4】図1の電気ポットの別の例を示す一部の断面図である。
【図5】図1の電気ポットの98度保温時の、貯湯内容液の吐出による吐出系各部の温度変化を示すグラフである。
【図6】図1の電気ポットの90度保温時の、貯湯内容液の吐出による吐出系各部の温度変化を示すグラフである。
【図7】24時間分の実使用に関する実績経過から省エネ時間帯を設定する操作の手順を示す説明図である。
【図8】24時間単位の3日分の実使用に関する実績経過から省エネ時間帯を設定する操作の手順を示す説明図である。
【図9】図2の制御回路の主な制御例を示すメインルーチンのフローチャートである。
【図10】図9における省エネ設定処理サブルーチンのフローチャートである。
【図11】図9における省エネ時間帯設定処理サブルーチンのフローチャートである。
【図12】図9における保温処理サブルーチンのフローチャートである。
【図13】省エネ時間帯設定処理サブルーチンのユーザによる時間帯変更操作例を示すフローチャートである。
【図14】省エネ時間帯における途中吐出があったときの制御例と、それによる内容液の温度変化を示すタイムチャートである。
【図15】省エネ時間帯の別の設定操作例を示す説明図である。
【符号の説明】
D 操作部
1 器体
10 手動ポンプ
11 ヒータ
25 吐出系
26 電動ポンプ
32 操作パネル
33 制御基板
33a マイクロコンピュータ
71 貯湯内容液
72 吐出系センサ
73 実使用経過判定手段
74 省エネ保温制御手段
75 記憶手段
76 バックアップ電源
82 吐出キー[0001]
TECHNICAL FIELD OF THE INVENTION
The present invention relates to an energy-saving heat retention method and an electric hot water storage container to which the method is applied, and is used for, for example, a household electric pot.
[0002]
[Prior art]
Electric pots are widely used in homes, workplaces, restaurants, etc., but the dependence on them at home is particularly high, with the power being left on except for replacement of the contents, etc. In many cases, the heat retention is continued except during startup and during initial boiling due to replenishment of the content liquid. However, the power consumption of a large refrigerator is comparable to that of a large refrigerator, which is a problem in terms of energy saving.
[0003]
Therefore, it has become possible to save power and save energy by setting the timer for the non-use time zone when going to bed or going out, such as reducing the heat retention temperature, including stopping power supply. In addition, users who are worried about power consumption frequently take measures such as turning off the power supply or setting an energy saving / heating mode. However, this requires frequent operations by the user, which is troublesome.
[0004]
In order to solve this problem, power information when power is supplied to the main unit, which is different from power supply to the control system, is detected and stored in the memory, and the actual use is analyzed from the stored power information. As a result, it is known that the power supply circuit breaker is turned off during a time period when power supply is not necessary (for example, see Patent Document 1). In the device described in
[0005]
[Patent Document 1]
JP 2001-231682 A
[0006]
[Problems to be solved by the invention]
By the way, there are many patterns frequently used at short time intervals in a time zone of eating and drinking. However, if the energy saving and heat keeping is performed even in a short non-use time period in such a case as in the case of
[0007]
In addition, it is convenient to adopt a clock function and a calendar function to set the energy saving time zone and to carry out energy saving heat retention. However, this increases the product cost, and the user has to set the date and time in the early stage of use, which is inconvenient.
[0008]
SUMMARY OF THE INVENTION An object of the present invention is to provide an energy-saving heat retention method that is less wasteful and less likely to cause dissatisfaction or inconvenience to a user, and an electric hot water storage container using the same.
[0009]
[Means for Solving the Problems]
In order to achieve the above object, the energy saving and heat retaining method of the present invention is based on a discharge operation by continuing the use state while keeping the content liquid in the electric hot water container at a normal temperature or at a temperature lower than the normal temperature. For actual use, determine the actual progress of actual use and, among the unused time zones in the determined actual use history, set the unused time zone exceeding a predetermined value as the subsequent energy saving time zone, and set It is characterized by energy saving and heat retention when the energy saving time period is over.
[0010]
In such a configuration, the actual use signal accompanied by the discharge of the liquid content during the use state is an electric signal related to the discharge operation such as an electric discharge operation signal or a discharge operation signal that electrically detects the manual discharge operation. From the obtained actual use signal and the time information at the time of obtaining the signal, it is possible to simply determine the actual use progress. It is possible to easily and accurately set the target time zone for energy saving and heat keeping from the non-use time zone in the lapse of the actual use result determined simply, thereby achieving energy saving. Then, instead of setting all of the determined non-use time zones as energy-saving time zones, set the non-use time zones exceeding a predetermined value in the subsequent energy-saving time zones. Therefore, it is possible to eliminate the dissatisfaction and inconvenience given to the user side by performing energy-saving and heat-retaining at the time of non-use or non-use time when the device is repeatedly used at short time intervals such as eating and drinking.
[0011]
As an electric hot water storage container that achieves such a method, the content liquid is heated by a heater so as to be used for a discharge operation by continuing the use state while maintaining the normal heat or the energy saving heat at a temperature lower than the normal heat. In the hot water storage container, the actual use progress determining means for determining the actual progress of actual use, and the energy saving time after the non-use time zone exceeding a predetermined value among the unused time zones in the determined actual use performance progress. It is sufficient to provide an energy-saving and heat-retaining control means for setting an energy-saving time zone when the energy-saving time zone is set.
[0012]
In the above method, the non-use time or the non-use time zone shorter than the predetermined value is a normal heat retention time zone from a predetermined time before the start point, in a further configuration,
The non-use time or non-use time period shorter than the predetermined value is not set as the energy saving time period, and the normal heat retention time zone is set before the predetermined time before performing the normal heat retention, so the timing of actual use at short time intervals is short. It is possible to cope with a case where the temperature deviates from the normal warm-up time zone occasionally, and there is an advantage that the user is not dissatisfied or inconvenienced. This corresponds to the shift to the front side, but the shift to the rear side can be similarly handled.
[0013]
In addition, the normal heat retention is performed a predetermined time before the time of actual use.
By performing normal warming from a predetermined time before the actual use time, when the actual use time is a switching point from the energy saving time zone to the normal warming time and the normal warming time zone is short, a short time is used. It is possible to cope with a case where the actual use timing at the interval deviates from the normal warm-up time zone at that time, and there is an advantage that the user is not dissatisfied or inconvenienced. This corresponds to the shift to the front side, but the shift to the rear side can be similarly handled.
[0014]
In addition, the time measurement is started at the time of the setting operation of the energy saving time zone, and thereafter, based on the time measurement, the actual progress in the actual use time in the predetermined unit time range is determined, and the actual use in the determined unit time range is determined. Elapsed time set in accordance with the lapse of time in each of the predetermined unit time ranges based on the time measurement until the energy-saving time zone is set for the non-use time zone in the elapsed time for each elapsed time until the energy-saving time zone is reset. In another configuration, it repeats energy saving and heat keeping at another energy saving time.
Clocking can be started at the time of setting operation of the energy saving time zone, so that a clock function and a calendar function are not required, realizing at low cost, and eliminating the need for the user to set the date and time at the time of initial use, It will be easy to use. The actual progress of actual use in a predetermined unit time range from the start of timing is based on the accumulation of a combination of a signal of actual use thereafter and information on the elapsed time until it is obtained, from the elapsed time of actual use. It can be determined as another performance elapsed, and the energy saving time zone is set for the non-use time zone in the actual performance elapsed time according to the determined actual use time within the unit time range, and the energy saving time zone is reset. When the energy saving time zone is set according to the elapsed time set according to the time elapse of the predetermined unit time range based on the time counting up to the time, the energy saving and heat keeping is performed, and the elapsed time management without specifying the time by the clock function and the calendar function is performed. Energy conservation and heat keeping can be achieved in accordance with the actual progress of actual use by the user alone.
[0015]
In a further configuration, the predetermined unit time range is a plurality of days in which 24 hours have elapsed as one day.
In order to more accurately judge the actual progress of actual use of users from accumulated data for multiple days, only the elapsed time management based on the time measurement started at the time of setting the energy saving time zone, there is no clock function or calendar function Can be achieved.
[0016]
In order to achieve such a method, the electric hot water storage container is provided with a time-measuring means for starting time-measuring when setting an energy-saving time zone, and the actual use progress judging means is provided with a predetermined time based on the time measured by the time-measuring means. The elapse of the actual use by the elapsed time of the actual use in the unit time range is determined, and the energy saving heat retention control means determines the energy saving time for the non-use time zone in the elapse of the actual use by the elapsed time of the actual use in the determined unit time range. The band is set, and the energy-saving and heat-retention is repeatedly performed when the energy-saving time zone according to the set elapsed time is reached according to the elapse of the predetermined unit time range based on the clock until the energy-saving time zone is reset. Is enough.
[0017]
The energy-saving time zone reset point is a predetermined cycle time or a point in time when the discharge operation has been performed a predetermined number of times or more during energy-saving heat retention.In a further configuration,
If the energy saving time zone is reset at the predetermined cycle, the elapsed time management will be performed in response to changes in the user's actual usage pattern at regular timings expected due to differences between weekdays and weekends, differences in seasons, etc. This can be dealt with by automatically resetting the energy saving time zone based on the above, and it is possible to respond in a short term to a change that cannot be predicted if it is performed at a short period. In addition, if the energy saving time zone is reset when the number of discharge operations is equal to or more than a predetermined number of times during the energy saving warming, it is possible to respond to the fact that does not match the actual situation regardless of the reason, and the accuracy increases when the number of predetermined times is reduced. However, if the number of energy saving time zone setting operations increases and the predetermined number is increased, the number of energy saving time zone setting operations may be small, but the number of deviations from the actual usage of the user increases.
[0018]
Further objects and features of the present invention will become apparent in the following detailed written description. The features of the present invention can be employed alone or in combination as variously as possible.
[0019]
【Example】
Hereinafter, embodiments of the present invention will be described in detail with reference to the drawings to provide an understanding of the present invention. The following description is a specific example of the present invention and does not limit the scope of the claims.
[0020]
The present embodiment is an example of a household electric pot, and uses an insulated container as an inner container. The insulated container of the example shown in FIG. 1 has a
[0021]
As shown in FIG. 3, the
[0022]
The electric pot as the electric hot water storage container of the present embodiment, particularly, as an energy-saving heat retaining method, keeps using the electric hot pot while keeping the hot
[0023]
According to the
[0024]
Also, as shown in FIG. 1, the discharge system contents liquid 71a in the
[0025]
Therefore, the temperature of the
[0026]
As described above, a signal for actual use can be reliably obtained from any one of the electrical signals related to the ejection. From the actual use signal thus obtained and the time information at the time of obtaining the signal, it is possible to simply determine the progress of the actual use. The non-use time zone X in the actual use actual result determined simply. 1 ..Target time zone Z for energy saving and warming from Xm 1 .. Energy can be saved by setting Zn easily and accurately. Then, the non-use time zone X determined as described above 1 ..Not setting all of Xm as energy saving time zones, but energy saving time zones Z for unused time zones exceeding a predetermined value Y 1 ..Set to Zn and set energy saving time zone Z 1 ..Zn, energy saving and warming is performed, so when not repeatedly used at short time intervals such as eating and drinking, or when not in use X 0 As a result, it is possible to eliminate the dissatisfaction and inconvenience given to the user side by performing energy-saving heat retention.
[0027]
As described above, according to the determination of the progress of actual use using a simple electric signal, the energy saving time zone Z is determined based on the progress of actual use over a longer period of time using a nonvolatile memory or the like. 1 ······················································································ Zn determination does not require large capacity.
[0028]
As an electric hot water storage container that achieves such a method, the above-described hot water
[0029]
The
[0030]
In this embodiment, as shown in FIG. 2, a
[0031]
Further, the
[0032]
Further, the
[0033]
Moreover, since the
[0034]
Here, the upper surface of the
[0035]
In the example shown in FIG. 4, the
[0036]
In the above method, the non-use time zone X 1 ·································································· between Xm and the non-use time zone which is shorter than the predetermined value Y, as shown in the examples of FIGS. Normal warming time zone R from T hours before 1 ··· Rn Thereby, the non-use time or the non-use time zone shorter than the predetermined value Y is the energy saving time zone Z. 1 ..In order to perform normal heat retention without using Zn, normal heat retention time zone R from a predetermined time T before that 1 ··· Rn, normal warming time zone R where the timing actually used at short time intervals is short 1 .. It is possible to cope with a situation in which Rn deviates from time to time, and there is an advantage that the user is not dissatisfied or inconvenient. This corresponds to the shift to the front side, but the shift to the rear side can be similarly handled.
[0037]
This also means that, as shown in the examples of FIGS. 7B to 7D, the normal warming is performed a predetermined time T before the actual use point P. Energy saving time zone Z 1 ..Insulation time zone R set from relationship with Zn 1 .. If it overlaps with Rm, it can be ignored. In other words, energy saving time zone Z 1 .. Means that Zn is shorter than the normal setting by a predetermined time T. As a result, the normal warming is performed for a predetermined time T before the actual use point P, so that the actual use point P becomes the energy saving time zone Z. 1 ..At the time of switching from Zn to normal heat retention and in the normal heat retention time zone R 1 ..In the case where Rn is short, the normal warm-up time zone R in which the timing actually used at short time intervals is short 1 .. It is possible to cope with a situation in which Rn deviates from time to time, and there is an advantage that the user is not dissatisfied or inconvenient. This corresponds to the shift to the front side, but the shift to the rear side can be similarly handled.
[0038]
By the way, the progress of the actual use as described above can be easily and accurately determined by the electric signal relating to the ejection and the time management by the clock function and the calendar function. However, as described above, the product cost increases, and the user has to set the date and time in the early stage of use, which is inconvenient.
[0039]
Therefore, in the example of FIG. 7 and the example of FIG. 1 ... Time measurement is started at the time of setting operation of Zn. Thereafter, based on the time measurement, actual use in a predetermined unit time range M, that is, the actual progress of the actual use time P for each elapsed time is shown in FIGS. The determination is made as shown in (a) to (c). The non-use time zone X in the example shown in FIG. 7A in the actual progress of the actual use time point P in the determined unit time range M for each elapsed time. 1 ..X 9 , The non-use time zone Z in the example shown in FIG. 1 ..X 12 Energy saving time zone Z as shown in FIGS. 1 ..Use for setting of Zn. In the example of FIG. 7 (b), M = 1 day, T = 3 hours, and Z 1 ..Z 5 In the example of FIG. 7C, M = 1 day, T = 2 hours, and Z 1 ..Z 7 In the example of FIG. 7D, M = 1 day, T = 6 hours, and Z 1 , Z 2 In the example of FIG. 8D, M = 3 days and T = 3 hours. 1 ..Z 5 Is set.
[0040]
As a result, in the example of FIG. 1 ..R 4 In the example shown in FIG. 1 ..R 6 In the example shown in FIG. 1 In the example shown in FIG. 1 ..R 8 It has become.
[0041]
Energy saving time zone Z 1 After setting Zn, the energy-saving and heat-retaining operation is repeated when the energy-saving time zone for each set time elapses according to the elapse of the predetermined unit time range M based on the time measurement until the resetting time.
[0042]
In this way, energy saving time zone Z 1 ..Because it is only necessary to start timekeeping when setting Zn, the clock function and calendar function are not required, realizing low cost, and eliminating the need for the user to set the date and time at the time of initial use. It will be easy to use. The actual progress of the actual use in the predetermined unit time range M from the time when the timing was started is calculated from the accumulation of the combination of the signal of the actual use thereafter and the information of the elapsed time until it is obtained, from the progress of the actual use. The non-use time zone X in the actual progress of the actual use in the unit time range M in the determined unit time range M 1 ..Providing the energy-saving time zone for Xm, and when the energy-saving time zone for each elapsed time set according to the elapse of a predetermined unit time range based on the time measurement until the energy-saving time zone is reset, the energy-saving heat retention is performed. By performing the above, energy saving and heat keeping can be performed in accordance with the actual progress of the actual use of the user only by the elapsed time management without specifying the time by the clock function and the calendar function.
[0043]
In particular, by setting the predetermined unit time range M to be an integral multiple of 24 hours including one day shown in FIG. 7, no matter when the time measurement starts, the energy saving time zone Z set based on the elapsed time thereafter. 1 ... The Zn pattern corresponds to the same time every day, and no shift occurs. Assuming that the elapsed time of 24 hours is one day and a plurality of days such as three days shown in FIG. 8, it is possible to more accurately determine the actual progress of the actual use of the user from the accumulated data of the plurality of days. It is possible to achieve this without a clock function and a calendar function only by managing the elapsed time based on the time measurement started at the time of setting the energy saving time zone.
[0044]
In order to achieve such a method, as the electric pot, as shown in FIG. 1 .. It is sufficient to provide a timing means 77 for starting timing when setting the Zn. The timer 77 is also provided as an internal function of the
[0045]
Energy saving time zone Z 1 ... The time point for resetting Zn may be a predetermined time point or a time point when the discharge operation is performed a predetermined number of times or more during energy saving and heat keeping. Energy saving time zone Z at a given cycle 1 ..Resetting Zn automatically changes the actual usage pattern of the user at regular timings expected from the difference between Weekday and Saturday and Sunday, and the difference in time, based on the elapsed time management. By resetting the energy saving time zone, it is possible to cope with a change that cannot be predicted if it is made at a short cycle point in a short time. In addition, when the discharge operation is performed a predetermined number of times or more during the energy-saving heat retention, the energy-saving time zone Z 1 ..Resetting the Zn makes it possible to cope with the fact that does not match the actual situation regardless of the reason. 1 ··························································· Energy saving time zone Z 1 ················ Although the number of Zn setting operations may be small, the number of times of deviation from the actual usage of the user increases.
[0046]
Here, an example of control by the
[0047]
As shown in FIG. 10, in the subroutine for performing the energy saving setting process, if there is an energy saving setting operation such as an operation of a dedicated key or a long press operation of another key such as the
[0048]
The energy saving setting process repeats storing the elapsed time in the storage means as the actual time point P actually used with the discharge of the hot water content liquid every time there is an electric signal related to the discharge at the same time as the start of the timing. With this repetition, it is determined whether a predetermined period such as date and time, week, month, season, etc. of the energy saving determination has elapsed from the timing result, and at the time, the discharge result stored in the storage means up to that time, that is, the actual use result progress From the energy saving time zone Z to be applied thereafter 1 ... Zn is set by a process as shown in the energy saving time zone setting subroutine shown in FIG. 11 and the energy saving setting flag is set to 1. In the processing shown in FIG. 11, as described above, the non-use time zone X 1 ..Only energy saving time zone Z in non-use time zone smaller than predetermined value Y of Xm 1 ... Zn is set, and the energy saving time period is canceled before the time T before the actual use time, that is, the discharge time P, so that the energy saving time period is canceled and the energy saving time period is included in the normal heat insulation time period.
[0049]
As shown in FIG. 12, one or more energy saving time zones Z 1 ..Determining whether or not the energy saving start time in Zn is based on the above timekeeping; otherwise, determine whether or not a manual operation of energy saving thermal insulation has been performed; otherwise, perform normal thermal insulation at the selected temperature. . When the energy-saving warming is manually operated, the set energy-saving warming is performed, but if there is a discharge during the energy-saving warming, the energy-saving warming is canceled, and the normal warming is returned. Set energy saving time zone Z 1 When the energy saving start time of Zn is reached, the operation shifts to the energy saving and the
[0050]
At the end of the energy saving, since the temperature is lower than the normal warming temperature during the energy saving warming, a start-up process to the normal warming by a water heater mode or the like is performed, and then the normal warming is restored. However, this start-up process can be performed as a result of determining the content liquid temperature.
[0051]
If there is a discharge between the start of energy saving and the end of energy saving, apart from the re-execution control in the energy saving setting process, the startup process in the water heater mode etc. is performed as described above to return to normal heat retention, and the actual use by the discharge for the time being Corresponding to FIG. 14 shows such a control example and the temperature change of the content liquid in that case. Normal heat retention time zone R in which the set temperature in the normal heat retention heating mode is maintained 1 Energy saving time zone Z 1 Unused time zone R with 1 To the next normal warming time zone R 2 Heating is stopped until the thermos is completely insulated.
[0052]
However, as shown by the broken line in FIG. 2 And continues to decrease until the start-up point in the heating mode of normal heat retention. For this reason, as shown in FIG. 1 If the user performs a discharge operation in the middle of the process, the content liquid at a temperature lower than the set temperature in the normal heat retention is discharged, giving the user dissatisfaction, or performing a re-boiling operation for raising the temperature depending on the degree of dissatisfaction And inconvenience to the user. Therefore, such energy saving time zone Z 1 If a discharge operation is performed during the heating operation, an early start-up to the set warming temperature in the water heater mode is performed, and the warming mode is set to the set warming temperature in the normal warming mode for a predetermined time t. It automatically responds to repeated use. The predetermined time t is preferably changed according to the number of ejections and the ejection amount at that time so that the ejection operation is not deviated.
[0053]
In addition, in the case of energy saving heat retention, it is preferable to light the
[0054]
As mentioned above, energy saving time zone Z 1 If there is a discharge operation in the middle of Zn and start-up processing is performed, the current hot water temperature displayed on the liquid crystal display is flashed for a few seconds to notify it, or the set
[0055]
In addition, energy saving time zone Z 1 ···························································································································································· The discharge lock is automatically set when there is no discharge for a certain period of time, and the lock release is performed prior to the discharge operation, so that the temperature rise for discharge can be started early.
[0056]
Further, when it is difficult to raise the temperature during the first halfway discharge, it is also possible to perform the start-up processing after the first discharge and keep the normal temperature for a predetermined time t.
[0057]
It is desirable from the viewpoint of energy saving that after the start-up process is performed by releasing the halfway ejection or the ejection lock and the normal temperature is kept for a predetermined time t, the halfway ejection is resumed and the energy is kept again. When returning to the energy-saving heat retention by stopping the discharge for a certain period of time or the like for a certain period of time, it is possible to correspond to the actual use during the process.
[0058]
In the control shown in FIG. 1 ··············································· Sets the energy saving setting counter to +1 when there is a discharge operation in Zn, and sets the energy saving flag to 0 when the count reaches one or more predetermined times. As a result, the energy saving setting that no longer matches the actual situation is redone by the control shown in FIG. This resetting may be performed for the entire set energy saving time zone.However, the resetting is performed only for the specific energy saving time zone related to the actual use during such energy saving and warming. When the operation is performed for a number of energy saving time zones, the entire energy saving time zone that has already been set may be reset.
[0059]
Specifically, the discharge in the middle is in the energy saving time zone Z. 1 .. It is conceivable to correct the corresponding time zone depending on which timing point in Zn. For example, when the timing point is near a boundary adjacent to the normal warming time zone in the corresponding energy saving time zone, the adjacent normal warming time zone is increased to the adjacent side so that the timing time point is included in the normal warming time zone. Then, the corresponding energy saving time zone is shortened on the adjacent side. In addition, energy saving time zone Z 1 ..If the discharge timing of Zn is almost at the midpoint of the applicable energy saving time zone, the energy saving thermal insulation with the lower limit temperature set is set for the entire energy saving time zone or for a predetermined time in the middle, and the temperature is set to the set thermal insulation temperature. It is also possible to cope with the subsequent use by making the rise of the battery quicker.
[0060]
Alternatively, a predetermined time before and after the halfway discharge timing, for example, one hour, may be set as the normal heat retention time zone to cope with subsequent use.
[0061]
FIG. 13 shows the energy saving time zone Z which has been set by pressing and holding the energy saving key 84. 1 .. Shows an example in which Zn can be changed. When the
Then, the blinking of the
[0062]
FIG. 15 shows the energy saving time zone Z. 1 .. Shows another setting method of Zn. The predetermined time range M is divided into a plurality of blocks M 1 ··· Mn. Specifically, 24 blocks of 4 blocks each of 6 blocks M 1 ..M 6 Divided into Each block M 1 ..M 6 In the block M, where the discharge has occurred regardless of the day, 1 , M 3 , M 5 , M 6 For normal warming time zone R 1 ..R 3 , As the rest, energy saving time zone Z 1 , Z 2 Is set to According to this, the setting operation of the energy saving time zone is extremely simplified.
[0063]
Hereinafter, the specific configuration of the electric pot of the present embodiment will be described in more detail. The vacuum
[0064]
The rising
[0065]
The
[0066]
A locking member 21 is provided at the front of the
[0067]
In the space between the bottom of the
[0068]
The upper part of the
[0069]
A
[0070]
According to the
[0071]
Therefore, the electric pot of the present embodiment is used as another energy-saving heat retention method, in which the hot
[0072]
As described above, the presence / absence of actual use in which the hot
[0073]
Here, the above-described detection of the discharge temperature is performed by detecting a rapid temperature rise during a predetermined time, and the discharge of the hot-
[0074]
When the discharge is determined by the
[0075]
Further, the
[0076]
【The invention's effect】
According to the present invention, the actual use signal accompanied by the discharge of the content liquid during the use state is an electric signal related to the discharge operation such as an electric discharge operation signal or a discharge operation signal that electrically detects the manual discharge operation. From the obtained actual use signal and the time information at the time of obtaining the signal, it is possible to simply determine the actual use progress. It is possible to easily and accurately set the target time zone for energy saving and heat keeping from the non-use time zone in the lapse of the actual use result determined simply, thereby achieving energy saving. Then, instead of setting all of the determined non-use time zones as energy-saving time zones, set the non-use time zones exceeding a predetermined value in the subsequent energy-saving time zones. Therefore, it is possible to eliminate the dissatisfaction and inconvenience given to the user side by performing energy-saving and heat-retaining at the time of non-use or non-use time when the device is repeatedly used at short time intervals such as eating and drinking.
[0077]
According to a further configuration, the non-use time or the non-use time zone shorter than the predetermined value is set to the normal warming time zone from a predetermined time before the start point.
The non-use time or non-use time period shorter than the predetermined value is not set as the energy saving time period, and the normal heat retention time zone is set before the predetermined time before performing the normal heat retention, so the timing of actual use at short time intervals is short. It is possible to cope with a case where the temperature deviates from the normal warm-up time zone occasionally, and there is an advantage that the user is not dissatisfied or inconvenienced. This corresponds to the shift to the front side, but the shift to the rear side can be similarly handled.
[0078]
In addition, according to a further configuration, the normal heat retention is performed a predetermined time before the actual use time.
By performing normal warming from a predetermined time before the actual use time, when the actual use time is a switching point from the energy saving time zone to the normal warming time and the normal warming time zone is short, a short time is used. It is possible to cope with a case where the actual use timing at the interval deviates from the normal warm-up time zone at that time, and there is an advantage that the user is not dissatisfied or inconvenienced. This corresponds to the shift to the front side, but the shift to the rear side can be similarly handled.
[0079]
In addition, the time measurement is started at the time of the setting operation of the energy saving time zone, and thereafter, based on the time measurement, the actual progress in the elapsed time of the actual use in the predetermined unit time range is determined, and the actual use in the determined unit time range is determined. Elapsed time set in accordance with the elapse of time for each predetermined unit time range based on the clock until the energy saving time zone is set for the non-use time zone in the actual progress of each elapsed time until the energy saving time zone is reset. According to a further configuration, the energy-saving heat retention is repeated at another energy-saving time.
Clocking can be started at the time of setting operation of the energy saving time zone, so that a clock function and a calendar function are not required, realizing at low cost, and eliminating the need for the user to set the date and time at the time of initial use, It will be easy to use. The actual progress of actual use in a predetermined unit time range from the start of timing is based on the accumulation of a combination of a signal of actual use thereafter and information on the elapsed time until it is obtained, from the elapsed time of actual use. It can be determined as another performance elapsed, and the energy saving time zone is set for the non-use time zone in the actual performance elapsed time according to the determined actual use time within the unit time range, and the energy saving time zone is reset. When the energy saving time zone is set according to the elapsed time set according to the time elapse of the predetermined unit time range based on the time counting up to the time, the energy saving and heat keeping is performed, and the elapsed time management without specifying the time by the clock function and the calendar function is performed. Energy conservation and heat keeping can be achieved in accordance with the actual progress of actual use by the user alone.
[0080]
According to a further configuration, the predetermined unit time range is a plurality of days in which 24 hours have elapsed as one day.
In order to more accurately judge the actual progress of actual use of users from accumulated data for multiple days, only the elapsed time management based on the time measurement started at the time of setting the energy saving time zone, there is no clock function or calendar function Can be achieved.
[0081]
According to a further configuration, the reset point of the energy saving time zone is a predetermined cycle point or a point in time when the discharge operation is performed a predetermined number of times or more during the energy saving heat retention.
If the energy saving time zone is reset at the predetermined cycle, the elapsed time management will be performed in response to changes in the user's actual usage pattern at regular timings expected due to differences between weekdays and weekends, differences in seasons, etc. This can be dealt with by automatically resetting the energy saving time zone based on the above, and it is possible to respond in a short term to a change that cannot be predicted if it is performed at a short period. In addition, if the energy saving time zone is reset when the number of discharge operations is equal to or more than a predetermined number of times during the energy saving warming, it is possible to respond to the fact that does not match the actual situation regardless of the reason, and the accuracy increases when the number of predetermined times is reduced. However, if the number of energy saving time zone setting operations increases and the predetermined number is increased, the number of energy saving time zone setting operations may be small, but the number of deviations from the actual usage of the user increases.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a sectional view showing one example of an electric pot according to an embodiment of the electric hot water storage container of the present invention.
FIG. 2 is a control circuit diagram of the electric pot of FIG.
FIG. 3 is a plan view of an operation unit of the electric pot of FIG. 1;
FIG. 4 is a partial cross-sectional view showing another example of the electric pot of FIG. 1;
FIG. 5 is a graph showing a change in temperature of each part of the discharge system due to discharge of the hot water content liquid when the electric pot of FIG. 1 is kept at a temperature of 98 degrees.
FIG. 6 is a graph showing a temperature change of each part of a discharge system due to discharge of a hot water content liquid when the electric pot of FIG. 1 is kept at a temperature of 90 degrees.
FIG. 7 is an explanatory diagram showing a procedure of an operation for setting an energy saving time zone based on the actual progress of actual use for 24 hours.
FIG. 8 is an explanatory diagram showing a procedure of an operation for setting an energy saving time zone based on the progress of actual use for three days in units of 24 hours.
FIG. 9 is a flowchart of a main routine showing a main control example of the control circuit of FIG. 2;
FIG. 10 is a flowchart of an energy saving setting processing subroutine in FIG. 9;
FIG. 11 is a flowchart of an energy saving time zone setting processing subroutine in FIG. 9;
FIG. 12 is a flowchart of a heat retention processing subroutine in FIG. 9;
FIG. 13 is a flowchart illustrating an example of a time zone changing operation performed by a user in an energy saving time zone setting processing subroutine.
FIG. 14 is a time chart showing a control example when there is a halfway discharge in an energy saving time zone and a temperature change of the content liquid due to the discharge.
FIG. 15 is an explanatory diagram showing another example of a setting operation of the energy saving time zone.
[Explanation of symbols]
D Operation unit
1 body
10 Manual pump
11 heater
25 Discharge system
26 Electric pump
32 Operation panel
33 control board
33a microcomputer
71 Hot water storage liquid
72 Discharge system sensor
73 Actual use progress determination means
74 Energy saving and heat control means
75 Storage means
76 Backup power supply
82 Discharge key
Claims (8)
実使用の実績経過を判定する実使用経過判定手段と、判定した実使用の実績経過における不使用時間帯のうち、所定値を超える不使用時間帯につき以降の省エネ時間帯に設定し、設定した省エネ時間帯になると省エネ保温を行う省エネ保温制御手段とを備えたことを特徴とする電気貯湯容器。In an electric hot water storage container in which the content liquid is heated by a heater to keep the use state while being used at a normal temperature or energy saving at a temperature lower than the normal temperature while being used by a discharge operation,
The actual use progress determining means for determining the actual use actual progress, and, among the unused time zones in the determined actual use actual progress, the non-use time zones exceeding a predetermined value are set to the subsequent energy saving time zones and set. An electric hot water storage container comprising: an energy-saving heat-retaining control unit that performs energy-saving heat-retaining during an energy-saving time zone.
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