JP2004310345A - 権利管理システム - Google Patents

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JP2004310345A JP2003101617A JP2003101617A JP2004310345A JP 2004310345 A JP2004310345 A JP 2004310345A JP 2003101617 A JP2003101617 A JP 2003101617A JP 2003101617 A JP2003101617 A JP 2003101617A JP 2004310345 A JP2004310345 A JP 2004310345A
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Abstract

【課題】権利データの内容及び利用方法が互いに異なる複数の権利管理装置の各々にて行われる権利の操作を容易に連携させる。
【解決手段】本発明の権利管理システムは、権利データの内容及び利用方法が互いに異なる権利管理装置105の各々にて行われる権利の操作を連携させる権利連携装置106を有している。さらに、権利連携装置106の各々は、権利の操作を行った場合に当該操作に応じた権利の状態を通知する権利連携標準機能110を備えており、権利連携装置106は、権利連携装置106の各々から通知される権利の状態に基づいて権利連携装置106の各々にて行われる権利の操作を連携させる。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、サービスを享受するための権利を扱う権利管理システムに関する。
【0002】
【従来の技術】
図8は、従来の権利管理システムを示す図である。この権利管理システムは、利用者がインターネットなどのネットワーク11を用いて、暗号化されたデジタルデータを視聴したり、イベント会場などへの入場券となる電子チケットを入手したりするためのシステムである。暗号化されたデジタルデータを視聴するためには、暗号化を解くための復号鍵をデータとして入手する必要があり、また、電子チケットを入手する際にも、電子チケットとして提示する権利情報をデータとして入手する必要がある。上記のデータは、どちらの場合にも、デジタルデータを視聴する、もしくはイベント会場などに入場するなどのサービスを享受するための権利を表したものであり、本発明では権利データと呼ぶ。
【0003】
図8に示した従来の権利管理システムは、データ視聴装置101と、販売配信装置102と、権利蓄積装置103と、権利確認装置104と、権利管理装置105とから構成され、各々がネットワーク11で結ばれている。
【0004】
利用者がデータ視聴装置101において販売配信装置102からネットワーク11を介して送信される暗号化されたデジタルデータを視聴する場合、データ視聴装置101は権利管理装置105に対して当該デジタルデータの視聴許諾を求め、権利管理装置105で許諾が得られた時にだけ暗号化データの復号鍵を権利データとして入手できる。権利データを入手したデータ視聴装置101は、権利データに含まれている復号鍵を利用して販売配信装置102から配信される暗号化デジタルデータを復号しながら利用者に対して再生、表示する。
【0005】
また、利用者が販売配信装置102において電子チケットを購入した場合、権利蓄積装置103は権利管理装置105から電子チケットに関する権利データを入手し蓄積する。利用者は権利データが蓄積された権利蓄積装置103を権利確認装置104が設置されている場所まで携帯し、権利確認装置104に対して蓄積した権利データを提示する。権利確認装置104は、提示された権利データの真偽を確認し、正しいものと判断した場合にのみ利用者に対して例えばイベント会場への入場を許可するなどのサービスを提供する。
【0006】
このような権利管理システムを提供する技術としては、特許文献1,2に開示された技術がある。特許文献1においては、チケットサーバを用いて視聴データの復号鍵をデータ視聴装置101に相当する装置に配信すると共に、鍵の利用情報を記録する技術が開示されている。また、特許文献2においては、電子チケットの販売を仲介する電子ウォレットサーバを介して、電子チケットの売買を可能とする技術が開示されている。
【0007】
【特許文献1】
特開2002−041993号公報
【特許文献2】
特開2002−269418号公報
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、図8に示した従来の権利管理システムにおいては、例えば、イベント会場に入場した利用者にだけあるデータの視聴を許諾するサービスや、あるデータを購入、視聴した利用者にだけイベント会場への入場を許諾するサービスを提供することとした場合、以下に記載するような問題が生じる。
【0009】
上記のようなサービスを提供する場合、権利管理装置105は権利データの内容及び利用方法に応じて操作内容が異なる。例えば、許諾の要求元がデータ視聴装置101である場合は、暗号化デジタルデータを復号するための復号鍵を権利データに含める必要があり、権利蓄積装置103である場合は、権利確認装置104が利用者を確認できるような特定情報を権利データに含める必要がある。
【0010】
したがって、上記のようなサービスを提供する場合、1つの権利管理装置105で全ての操作を実行しようとすると、その操作が複雑になり、また、デジタルデータだけを配信したい業者や、逆に電子チケットのみを発行したい業者にとっては、全く利用しない余剰な操作機能を持った冗長的な装置となり、費用対効果の点で明らかに無駄が生じてしまう。
【0011】
よって、業者が要求する各々の機能毎に権利管理装置105を複数構築することになるが、上記のようなサービスを提供する場合には、複数の権利管理装置105の各々にて行われる権利の操作を連携させる必要がある。
【0012】
しかしながら、権利管理装置105の各々に独自に権利の操作を連携させる処理を行わせることとすると、権利管理装置105の各々の機能に修正、追加があった時など、その修正及び追加作業が難しくなる。
【0013】
そこで、本発明の目的は、権利データの内容及び利用方法が互いに異なる複数の権利管理装置の各々にて行われる権利の操作を、容易に連携させることができる権利管理システムを提供することを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために本発明の権利管理システムは、権利データの内容及び利用方法が互いに異なる複数の権利管理装置の各々にて行われる権利の操作を連携させる権利連携装置を設けている。さらに、複数の権利管理装置の各々において、権利の操作を行った場合に当該操作に応じた権利の状態を通知する機能を備えさせ、権利連携装置において、複数の権利管理装置の各々から通知される権利の状態に基づいて複数の権利管理装置の各々にて行われる権利の操作を連携させることにより、権利の操作の連携処理が容易となる。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下に、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
【0016】
図1は、本発明の一実施形態の権利管理システムを示す図である。また、図2は、図1に示した権利管理装置105及び権利連携装置106の内部構成を詳細に示す図である。
【0017】
図1及び図2に示した本実施形態の権利管理システムは、データ視聴装置101と、販売配信装置102と、権利蓄積装置103と、権利確認装置104と、権利管理装置105と、権利連携装置106とから構成され、各々がネットワーク11で結ばれている。なお、図1及び図2においては、説明簡略化のために権利管理装置105が1つだけ図示されているが、実際には、権利データの内容及び利用方法が互いに異なる権利管理装置105が複数設けられている。
【0018】
データ視聴装置101は、ネットワーク11を介して販売配信装置102からデジタルデータを入手し、利用者に対してデータを再生、表示する。データ視聴装置101は、権利管理装置105から入手した権利データを解析して復号鍵を取り出す機能を備えており、暗号化されたデジタルデータを復号しながら再生、表示することができる。このデータ視聴装置101は、Real Player([平成15年3月26日検索]、インターネット<URL:http://www.jp.realnetworks.com/products/media#players.html>)などとして、当業者にとってよく知られており、また本発明と直接関係しないので、その詳細な構成は省略する。
【0019】
販売配信装置102は、利用者がデータ視聴装置101や権利蓄積装置103を利用して送信してきたデジタルデータ購入要求や電子チケット購入要求に基づいて利用者から相当の対価を受け取り、要求されたデジタルデータや電子チケットを配信するための装置である。この販売配信装置102は、一般に、World Wide Webサーバを用いて構築されており、当業者にとってよく知られており、また本発明と直接関係しないので、その詳細な構成は省略する。
【0020】
権利蓄積装置103は、ネットワーク11を介して権利管理装置105から権利データを入手し、権利蓄積装置103内の不図示の蓄積部に権利データを蓄積し、蓄積した権利データを権利確認装置104に対して提示する。この権利蓄積装置103は、一般に携帯端末装置や携帯電話として利用されており、当業者にとってよく知られており、また本発明と直接関係しないので、その詳細な構成は省略する。
【0021】
権利確認装置104は、権利蓄積装置103から提示された権利データを受け取って、利用者があるサービスを利用可能かどうかの確認を行う。本発明では、権利データが正当なものかどうかの確認を権利管理装置105に対して問い合わせる。権利蓄積装置103と権利確認装置104との間の権利データの提示方法はどのようなものでも構わないが、赤外線を利用した通信や権利蓄積装置103の不図示の表示部上に表示されたバーコードを読みとるなどの方法が考えられる。この権利確認装置104は、一般に、POS(Point of Sales)レジスタや入退場ゲートとして当業者にとってよく知られており、また本発明と直接関係しないので、その詳細な構成は省略する。
【0022】
権利管理装置105の各々は、ネットワーク11を介して他の装置と通信する通信部2501と、通信部2501で受信した通信電文の正当性を認証する認証部2502と、通信部2501で受信した他の装置からの通信電文に従って、権利の操作内容を決定する権利操作部2503と、利用者に対して権利を販売する際の権利販売操作を行う販売操作部2504と、利用者が既に購入済みの権利を他の利用者に対して譲渡する際の権利譲渡操作を行う譲渡操作部2505と、利用者が既に購入済みの権利を使用する際の権利使用操作を行う使用操作部2506と、権利を購入、譲渡、使用する利用者の情報を蓄積する利用者情報蓄積部2507と、利用者に対して送信する権利に関する情報を蓄積する権利情報蓄積部2508と、利用者に対して販売した権利の情報を蓄積する権利販売情報蓄積部2509と、販売操作部2504及び譲渡操作部2505及び使用操作部2506のいずれかで権利の操作が行われた場合に、当該操作に応じた権利の状態を示す権利状態変更電文を、ネットワーク11を介して権利連携装置106に対して送信する状態変更通知部2510とから構成される。なお、上記の権利操作部2503、販売操作部2504、譲渡操作部2505、使用操作部2506、利用者情報蓄積部2507、権利情報蓄積部2508、権利販売情報蓄積部2509、状態変更通知部2510を総称して権利連携標準機能110と呼ぶ。
【0023】
権利連携装置106は、ネットワーク11を介して他の装置と通信する通信部2601と、通信部2601で受信した通信電文の正当性を認証する認証部2602と、通信部2601で権利管理装置105から受信した権利状態変更電文に従って、権利管理装置105の各々にて行われる権利の操作を連携させる処理を行う権利連携処理部2603と、権利管理装置105の各々にて行われる権利の操作をどのように連携させるかを記述した権利連携記述を蓄積する権利連携記述蓄積部2604とから構成される。
【0024】
以下、図1及び図2に示した権利管理システムの動作について説明する。
【0025】
[データ視聴権利の購入]
最初に、利用者が、データ視聴装置101を用いて、デジタルデータを視聴する権利を購入する処理について図3を参照して説明する。
【0026】
利用者はデータ視聴装置101を用いて、適切な販売配信装置102と通信し、デジタルデータを視聴する権利を購入する。購入処理は、一般に、Electric Commerceと呼ばれるWorld Wide Webを利用したインターネット販売を利用するなど、当業者にとってよく知られており、また本発明と直接関係しないので、その詳細な処理は省略する。
【0027】
利用者が販売配信装置102において権利を購入すると、販売配信装置102はネットワーク11を介してデジタルデータ視聴用の権利管理装置105に対して、利用者が権利を購入したという情報を権利購入電文として送信する。この時の権利購入電文は、例えば、”action=BUY&user=USER1&right=RIGHT1”などの電文である。この例では、電文中の”action=BUY”によりこの電文が権利購入電文であることを示し、電文中の”user=USER1”により権利を購入した利用者がUSER1であることを示し、電文中の”right=RIGHT1”により購入した権利がRIGHT1という名前であることを示している。この時の電文の送信方法としては、販売配信装置102が直接権利管理装置105へ送信せず、権利視聴装置101を中継して電文を転送する方法も考えられる。
【0028】
デジタルデータ視聴用の権利管理装置105は、通信部2501で販売配信装置102からの電文を受信し(ステップS301)、認証部2502で電文が正当なものかどうかの認証を行う(ステップS302)。認証部2502での認証方法は既存の認証方法を使えばよい。例えば、電文の送信元が販売配信装置102であることや、電文の中にパスワード情報を追加させそれが権利管理装置105で持っているパスワード情報と一致することなどを調べ、各条件が一致した場合のみを認証成功とする方法が考えられる。
【0029】
ステップS302において、認証部2502で認証が失敗すると、権利管理装置105は通信部2501を介して販売配信装置102に対して受信拒否電文を返信する(ステップS303)。この受信拒否電文はどのようなものでも構わず、また、電文を送信せずに単に処理を中止しても構わない。
【0030】
一方、ステップS302において、認証部2502は、認証が成功すると、電文を権利操作部2503へ渡す。権利操作部2503は、電文を解析し、電文が権利購入電文であることを確認すると(ステップS304の「はい」)、販売操作部2504に対して、利用者に権利を販売する権利販売操作を行うように指示する。
【0031】
販売操作部2504は、権利購入電文を解析し(ステップS305)、権利を購入した利用者と、権利を表す名前を電文から抜き出す。上記例の権利購入電文では、権利を購入した利用者はUSER1であり、権利を表す名前はRIGHT1である。
【0032】
販売操作部2504は、利用者情報蓄積部2507に蓄積されている利用者情報と権利情報蓄積部2508に蓄積されている権利情報に基づいて、利用者に対する権利の販売を許可するか判断する(ステップS306)。
【0033】
例えば、利用者情報蓄積部2507には表1に示すような利用者情報が蓄積され、権利情報蓄積部2508には表2に示すような権利情報が蓄積されているものとする。表1は、利用者として”USER1”と”USER2”が定義されており、権利作成のための利用者固有情報として”USER−KEY1”と”USER−KEY2”が定義されていることを示している。また、表2は権利として”RIGHT1”と”RIGHT2”が定義されており、権利作成のための権利固有情報として”RIGHT−KEY1”と”RIGHT−KEY2”が定義されており、”RIGHT1”及び”RIGHT2”共に”VIEW1”というサービス名でサービスを提供することが定義されていることを示している。
【0034】
この時の判断方法の一例として、販売操作部2504は、権利購入電文に含まれる、権利を購入する利用者名と権利名が利用者情報蓄積部2507及び権利情報蓄積部2508に蓄積されている場合にのみ、権利販売可能と判断する方法が考えられる。また、この方法の他に、外部の判断装置に対して問い合わせるなどの方法が考えられる。
【0035】
【表1】
Figure 2004310345
【0036】
【表2】
Figure 2004310345
【0037】
ステップS306において、販売操作部2504は、利用者情報蓄積部2507に利用者名が蓄積されていない、もしくは、権利情報蓄積部2508に権利名が蓄積されていないなどの理由で、利用者に対する権利の販売を許可することができないと判断した場合、権利操作部2503に対して権利販売操作が失敗したという操作結果を渡す(ステップS307)。
【0038】
権利操作部2503は、販売操作部2504で権利販売操作が失敗した場合は、通信部2501を介して権利購入失敗電文を販売配信装置102に対して返信する(ステップS308)。この時の権利購入失敗電文は、例えば、”action=BUY&result=FAIL”などの電文である。この例では、電文中の”action=BUY”により購入処理であることを示し、電文中の”result=FAIL”により失敗であることを示している。
【0039】
一方、ステップS306において、販売操作部2504は、利用者に対する権利の販売を許可すると判断した場合、利用者が権利を使用する際に必要となる権利データを作成して(ステップS309)、利用者、権利名と共に権利販売情報として権利販売情報蓄積部2509に蓄積する(ステップS310)。
【0040】
例えば、権利販売情報蓄積部2509には表3に示すような情報が権利販売情報として蓄積される。表3では、権利販売情報として、利用者”USER1”が権利”RIGHT1”を購入し、その権利データが”USER−KEY1−RIGHT−KEY1−TICKET”であることを示す情報が蓄積されている。この時の権利データは単純に表1における利用者固有情報と表2における権利固有情報とを組み合わせたものとなっているが、他のデータと組み合わせる、暗号化を施すなどの処理を加えたものであっても構わない。
【0041】
【表3】
Figure 2004310345
【0042】
販売操作部2504は、権利データを権利販売情報蓄積部2509に蓄積した後、状態変更通知部2510に対して、当該権利を当該利用者が購入したことを通知し、状態変更通知部2510は、権利連携装置106に対して通信部2501を介して権利状態変更電文を送信する(ステップS311)。この時の権利状態変更電文は、例えば、”service=VIEW1&action=BUY&user=USER1&right=RIGHT1”などの電文である。この例では、電文中の”service=VIEW1”によりVIEW1というサービス名であることを示し、電文中の”user=USER1”により利用者がUSER1であることを示し、電文中の”right=RIGHT1”により権利がRIGHT1であることを示し、電文中の”action=BUY”により購入処理であることを示している。即ち、この例では、VIEW1というサービスに対し、利用者USER1が権利RIGHT1を購入したことを示している。
【0043】
さらに、販売操作部2504は、権利操作部2503に対して権利販売操作が成功し、正常に終了したことを示す操作結果とステップS309で作成した権利データを返す(ステップS312)。
【0044】
権利操作部2503は、販売操作部2504で権利販売操作が正常に終了した場合は、通信部2501を介して権利購入完了電文を販売配信装置102に対して返信する(ステップS313)。この時、権利購入完了電文に権利データを含んでも良い。この時の権利購入完了電文は、例えば、”action=BUY&result=SUCCESS&data=USER−KEY1−RIGHT−KEY1−TICKET”などの電文である。この例では、電文中の”action=BUY”により購入処理であることを示し、電文中の”result=SUCCESS”により成功したことを示し、電文中の”data=USER−KEY1−RIGHT−KEY1−TICKET”により権利データがUSER−KEY1−RIGHT−KEY1−TICKETであることを示す。
【0045】
販売配信装置102は、権利管理装置105から権利購入完了電文を受信した場合は、データ視聴装置101に対して権利の購入が終了した旨を通知する。また、権利購入失敗電文を受信した場合は、データ視聴装置101に対して権利の購入が失敗した旨を通知する。
【0046】
[データ視聴権利の譲渡]
次に、利用者が、データ視聴装置101を用いて、デジタルデータを視聴する権利を他の利用者に対して譲渡する際の処理について図3および図4を参照して説明する。
【0047】
利用者はデータ視聴装置101を用いて、適切な販売配信装置102と通信し、デジタルデータを視聴する権利を他の利用者に譲渡することを通知する。一般に販売配信装置102での譲渡処理は、ある利用者に対して販売した権利を取り消し、他者に対して付与することにより行う。
【0048】
利用者が販売配信装置102において権利を譲渡すると、販売配信装置102は、ネットワーク11を介してデジタルデータ視聴用の権利管理装置105に対して、利用者が権利を譲渡したという情報を権利譲渡電文として送信する。この時の権利購入電文は、例えば、”action=TRANS&user=USER1&to=USER2&right=RIGHT1”などの電文である。この例では、電文中の”action=TRANS”によりこの電文が権利譲渡電文であることを示し、電文中の”user=USER1&to=USER2”により利用者USER1からUSER2へ権利を譲渡することを示し、電文中の”right=RIGHT1”により譲渡する権利はRIGHT1という名前であることを示している。また、この時の電文の送信方法としては、販売配信装置102が直接権利管理装置105へ送信せず、権利視聴装置101を中継して転送する方法も考えられる。
【0049】
デジタルデータ視聴用の権利管理装置105は、通信部2501で販売配信装置102からの電文を受信し(ステップS301)、認証部2502で電文が正当なものかどうかの認証を行う(ステップS302)。
【0050】
ステップS302において、認証部2502で認証が失敗すると、権利管理装置105は通信部2501を介して販売配信装置102に対して受信拒否電文を返信する(ステップS303)。この受信拒否電文はどのようなものでも構わず、また、電文を送信せずに単に処理を中止しても構わない。
【0051】
一方、ステップS302において、認証部2502は、認証が成功すると、電文を権利操作部2503へ渡す。権利操作部2503は、電文を解析し、電文が権利購入電文ではなく(ステップS304の「いいえ」)、権利譲渡電文であることを確認すると(ステップS401の「はい」)、譲渡操作部2504に対して、利用者に権利を譲渡する権利譲渡操作を行うように指示する。
【0052】
譲渡操作部2505は、権利譲渡電文を解析し(ステップS402)、権利を譲渡する利用者、権利を譲渡される利用者、譲渡される権利を表す名前を電文から抜き出す。例えば、上記例の権利譲渡電文では、権利を譲渡する利用者はUSER1であり、権利を譲渡される利用者はUSER2であり、譲渡する権利はRIGHT1という名前である。
【0053】
譲渡操作部2505は、利用者情報蓄積部2507に蓄積されている利用者情報と権利販売情報蓄積部2509に蓄積されている権利販売情報に基づいて譲渡を許可するかどうか判断する(ステップS403)。
【0054】
この時の判断方法の一例として、譲渡操作部2505は、権利譲渡電文に含まれる、権利を譲渡する利用者名と権利を譲渡される利用者名のどちらかもしくは両方が利用者情報蓄積部2507に蓄積されていない場合に、権利譲渡不可能と判断する方法が考えられる。さらに、権利譲渡電文に含まれる、利用者が譲渡しようとする権利の名前が権利販売情報蓄積部2509に蓄積されていない場合に、権利譲渡不可能と判断する方法が考えられる。また、この方法の他に、外部の判断装置に対して問い合わせるなどの方法が考えられる。
【0055】
ステップS403において、譲渡操作部2505は、権利の譲渡を許可することができないと判断した場合、権利操作部2503に対して権利譲渡操作が失敗したという操作結果を渡す(ステップS404)。
【0056】
権利操作部2503は、譲渡操作部2505で権利譲渡操作が失敗した場合は、通信部2501を介して権利譲渡失敗電文を販売配信装置102に対して返信する(ステップS405)。この時の権利譲渡失敗電文は、例えば、”action=TRANS&result=FAIL”などの電文である。この例では、電文中の”action=TRANS”により譲渡処理であることを示し、電文中の”result=FAIL”により失敗であることを示している。
【0057】
一方、ステップS403において、譲渡操作部2505は、権利の譲渡を許可すると判断した場合、権利販売情報蓄積部2509から譲渡する利用者が持っている権利の販売情報を削除し(ステップS406)、利用者情報蓄積部2507に蓄積されている情報及び権利情報蓄積部2508に蓄積されている情報を用いて譲渡される利用者に対して新たに権利データを作成し(ステップS407)、利用者、権利名と共に権利販売情報として権利販売情報蓄積部2509に蓄積する(ステップS408)。
【0058】
例えば、利用者情報蓄積部2507に表1に示すような情報が蓄積され、権利情報蓄積部2508に表2に示すような情報が蓄積され、権利販売情報蓄積部2509に表3に示すような情報が蓄積されている場合、利用者USER1から利用者USER2へ権利RIGHT1の譲渡が行われると、権利販売情報蓄積部2509には表4に示すような情報が蓄積される。この時の権利データは単純に表1における利用者固有情報と表2における権利固有情報とを組み合わせたものとなっているが、他のデータと組み合わせる、暗号化を施すなどの処理を加えたものであっても構わない。
【0059】
【表4】
Figure 2004310345
【0060】
譲渡操作部2504は、譲渡された権利データを権利販売情報蓄積部2509に蓄積した後、状態変更通知部2510に対して、当該権利が譲渡されたことを通知し、状態変更通知部2510は、権利連携装置106に対して通信部2501を介して権利状態変更電文を送信する(ステップS409)。この時の権利状態変更電文は、例えば、”service=VIEW1&action=TRANS&user=USER1&to=USER2&right=RIGHT1”などの電文である。この例では、電文中の”service=VIEW1”によりVIEW1というサービス名であることを示し、電文中の”action=TRANS”により譲渡処理であることを示し、電文中の”user=USER1&to=USER2”により利用者USER1から利用者USER2への譲渡であることを示し、電文中の”right=RIGHT1”により権利RIGHT1を示している。即ち、この例では、VIEW1というサービスに対し、利用者USER1から利用者USER2へ権利RIGHT1を譲渡したことを示している。
【0061】
さらに、譲渡操作部2504は、権利操作部2503に対して権利譲渡操作が成功し、正常に終了したことを示す操作結果と、ステップS407で作成した権利データを返す(ステップS410)。
【0062】
権利操作部2503は、譲渡操作部2504で権利譲渡操作が正常に終了した場合は、通信部2501を介して権利譲渡完了電文を販売配信装置102に対して返信する(ステップS411)。この時、権利譲渡完了電文に権利データを含んでも良い。この時の権利譲渡完了電文は、例えば、”action=TRANS&result=SUCCESS&data=USER−KEY2−RIGHT−KEY1−TICKET”などの電文である。この例では、電文中の”action=TRANS”により譲渡処理であることを示し、電文中の”result=SUCCESS”により成功したことを示し、電文中の”data=USER−KEY1−RIGHT−KEY1−TICKET”により新たな権利データはUSER−KEY2−RIGHT−KEY1−TICKETであることを示している。
【0063】
販売配信装置102は、権利管理装置105から権利譲渡完了電文を受信した場合は、データ視聴装置101に対して権利の譲渡が終了した旨を通知する。また、権利譲渡失敗電文を受信した場合は、データ視聴装置101に対して権利の譲渡が失敗した旨を通知する。
【0064】
データ視聴装置101は、販売配信装置102から権利の譲渡が終了した旨を通知された場合は、その旨を利用者に対して通知する。また、権利の譲渡が失敗した旨を通知された場合は、その旨を利用者に対して通知する。
【0065】
[データ視聴権利の使用]
次に、利用者が、データ視聴装置101を用いて、デジタルデータを視聴する権利を使用する際の処理について図3〜図5を参照して説明する。
【0066】
利用者はデータ視聴装置101を用いて、販売配信装置102に対してデータの配信を要求する。データの配信要求処理の詳細に関しては、Real Media([平成15年3月26日検索]、インターネット<URL:http://www.jp.realnetworks.com/products/media#delivery.html>)などとして当業者にとってよく知られており、また本発明と直接関係しないのでその詳細な処理は省略する。
【0067】
販売配信装置102はデータ視聴装置101に対してデータを配信すると共に、データの暗号化を解くための権利データをデジタルデータ視聴用の権利管理装置105から取得するようにデータ視聴装置101に通知する。この時の通知の方法としては、配信データ中に権利管理装置105へアクセスするためのアドレスを挿入したり、配信データとは別にファイルを送信し、そのファイル中に権利管理装置105へアクセスするためのアドレスを記入したりといった方法が考えられる。
【0068】
次に、データ視聴装置101は、指示されたデジタルデータ視聴用の権利管理装置105に対して、権利使用電文を送信する。この時の権利使用電文は、例えば、”action=USE&user=USER1&right=RIGHT1”などの電文である。この例では、電文中の”action=USE”によりこの電文は権利使用電文であることを示し、電文中の”user=USER1”により権利を使用したい利用者はUSER1であることを示し、電文中の”right=RIGHT1”により利用する権利はRIGHT1という名前であることを示している。
【0069】
デジタルデータ視聴用の権利管理装置105は、通信部2501でデータ視聴装置101からの電文を受信し(ステップS301)、認証部2502で電文が正当なものかどうかの認証を行う(ステップS302)。
【0070】
ステップS302において、認証部2502で認証が失敗すると、権利管理装置105は通信部2501を介してデータ視聴装置101に対して受信拒否電文を返信する(ステップS303)。この受信拒否電文はどのようなものでも構わず、また、電文を送信せずに単に処理を中止しても構わない。
【0071】
一方、ステップS302において、認証部2502は、認証が成功すると、電文を権利操作部2503へ渡す。権利操作部2503は、電文を解析し、電文が権利購入電文及び権利譲渡電文のいずれでもなく(ステップS304の「いいえ」、ステップS401の「いいえ」)、権利使用電文であることを確認すると(ステップS501の「はい」)、使用操作部2506に対して、権利使用操作を行うように指示する。
【0072】
使用操作部2506は、権利使用電文を解析し(ステップS502)、権利を使用したい利用者と権利を表す名前を電文から抜き出す。例えば、上記例の権利使用電文では、利用者はUSER1であり、使用する権利はRIGHT1という名前である。
【0073】
使用操作部2506は、権利販売情報蓄積部2509に蓄積されている権利販売情報に基づいて利用者に対して権利の使用を許可するか判断する(ステップS503)。
【0074】
この時の判断の一例として、使用操作部2506は、権利使用電文に含まれる利用者名及び権利名に対応する権利データが権利販売情報蓄積部2509に蓄積されている場合に、権利使用可能と判断する方法が考えられる。例えば、権利販売情報蓄積部2509に表3に示すような情報が蓄積されている場合、利用者USER1は権利RIGHT1を所持しているため、上記例の権利使用電文に対して権利の使用を許可する。また、この方法の他に、外部の判断装置に対して問い合わせるなどの方法が考えられる。
【0075】
ステップS503において、使用操作部2506は、権利の使用を許可することができないと判断した場合、権利操作部2503に対して権利使用操作が失敗したという操作結果を渡す(ステップS504)。
【0076】
権利操作部2503は、使用操作部2506で権利使用操作が失敗した場合は、通信部2501を介して権利使用拒否電文をデータ視聴装置101に対して返信する(ステップS505)。この時の権利使用拒否電文は、例えば、”action=USE&result=FAIL”などの電文である。この例では、電文中の”action=USE”により使用処理であることを示し、電文中の”result=FAIL”により失敗であることを示している。
【0077】
一方、ステップS503において、使用操作部2506は、権利の使用を許可すると判断した場合、権利データを権利販売情報蓄積部2509から取得した後(ステップS506)、状態変更通知部2510に対して、当該権利を当該利用者が使用したことを通知し、状態変更通知部2510は、権利連携装置106に対して通信部2501を介して権利状態変更電文を送信する(ステップS507)。この時の権利状態変更電文は、例えば、”service=VIEW1&action=USE&user=USER1&right=RIGHT1”などの電文である。この例では、電文中の”service=VIEW1”によりVIEW1というサービス名であることを示し、電文中の”user=USER1”により利用者USER1であることを示し、電文中の”right=RIGHT1”により権利RIGHT1であることを示し、電文中の”action=USE”により使用処理であることを示している。即ち、この例では、VIEW1というサービスに対して、利用者USER1が権利RIGHT1を使用したことを示している。
【0078】
さらに、使用操作部2506は、権利操作部2503に対して権利使用操作が成功し、正常に終了したことを示す操作結果とステップS506で取得した権利データを返す(ステップS508)。
【0079】
権利操作部2503は、使用操作部2506で権利使用操作が正常に終了した場合は、通信部2501を介して権利使用許可電文をデータ視聴装置101に対して返信する(ステップS509)。この時の権利使用許可電文は、例えば、”action=USE&result=SUCCESS&data=USER−KEY1−RIGHT−KEY1−TICKET”などの電文である。この例では、電文中の”action=USE”により使用処理であることを示し、電文中の”result=SUCCESS”により成功したことを示し、電文中の”data=USER−KEY1−RIGHT−KEY1−TICKET”により権利データはUSER−KEY1−RIGHT−KEY1−TICKETであることを示している。
【0080】
データ視聴装置101は、権利管理装置105から権利使用許可電文を受信した場合は、電文に含まれる権利データを用いて、配信データを復号しながら利用者に対して再生、表示する。また、権利使用拒否電文を受信した場合は、権利の使用が拒否された旨を利用者に通知する。
【0081】
[電子チケットの購入]
次に、利用者が、権利蓄積装置103を用いて、電子チケットを購入する際の処理について説明する。権利蓄積装置103を用いた権利の購入処理は、上述のデータ視聴装置101を用いた権利の購入処理とほぼ同じである。
【0082】
利用者は権利蓄積装置103を用いて、適切な販売配信装置102と通信し、電子チケットを購入する。利用者が販売配信装置102において権利を購入すると、販売配信装置102は、ネットワーク11を介して電子チケット用の権利管理装置105に対して、利用者が権利を購入したという情報を権利購入電文として送信する。この時の権利購入電文は上述したものと同様である。
【0083】
電子チケット用の権利管理装置105の処理は、上述のステップS301〜S313の処理と同じである。ただし、ステップS313において販売配信装置102に対して返信する権利購入完了電文には必ず権利データを含んでいる必要がある。
【0084】
販売配信装置102は、権利管理装置105から権利購入完了電文を受信した場合は、権利蓄積装置103に対して権利の購入が終了した旨を通知すると共に、権利データを送信する。また、権利購入失敗電文を受信した場合は、権利蓄積装置103に対して権利の購入が失敗した旨を通知する。
【0085】
権利蓄積装置103は、販売配信装置102から権利データを受信した場合、当該権利蓄積装置103内の不図示の蓄積部に権利データを蓄積する。
【0086】
[電子チケットの譲渡]
次に、利用者が、権利蓄積装置103を用いて、電子チケットを譲渡する際の処理について説明する。権利蓄積装置103を用いた権利の譲渡処理は、上述のデータ視聴装置101を用いた権利の譲渡処理とほぼ同じである。
【0087】
利用者は権利蓄積装置103を用いて、適切な販売配信装置102と通信し、電子チケットを譲渡することを通知する。利用者が販売配信装置102において権利を譲渡すると、販売配信装置102は、電子チケット用の権利管理装置105に対して、利用者が権利を譲渡したという情報を権利譲渡電文として送信する。この時の権利譲渡電文は上述したものと同様である。
【0088】
電子チケット用の権利管理装置105の処理は、上述のステップS301〜S304、S401〜S411の処理と同じである。ただし、ステップS411において販売配信装置102に対して返信する権利譲渡完了電文には必ず権利データを含んでいる必要がある。
【0089】
販売配信装置102は、権利管理装置105から権利譲渡完了電文を受信した場合は、譲渡した利用者の権利蓄積装置103に対して権利の譲渡が完了した旨を通知し、譲渡された利用者の権利蓄積装置103に対して権利データを送信する。また、権利譲渡失敗電文を受信した場合は、他の利用者への譲渡を希望していた利用者の権利蓄積装置103に対して権利の譲渡が失敗した旨を通知する。
【0090】
権利を譲渡した利用者の権利蓄積装置103は、販売配信装置102から権利の譲渡が完了した通知を受け取った場合、当該権利蓄積装置103内の不図示の蓄積部に蓄積している権利データを消去する。
【0091】
権利を譲渡された利用者の権利蓄積装置103は、販売配信装置102から権利データを受信した場合、当該権利蓄積装置103内の不図示の蓄積部に権利データを蓄積する。
【0092】
[電子チケットの使用]
次に、利用者が、権利蓄積装置103を用いて、電子チケットを使用する際の処理について説明する。
【0093】
利用者は、電子チケットを使用する際、権利蓄積装置103を携帯し、当該権利蓄積装置103内の不図示の蓄積部に蓄積している権利データを権利確認装置104に対して提示する。権利確認装置104は、提示された権利データが正当なものかどうかを判断する。この時の正当性の判断手法としては、権利データそのものを解析してそれが一定の条件を満たしているかどうかで正当性を判断する方法と、権利データが正当なものかどうかを外部の判断装置に確認して正当性を判断する方法とが考えられる。本発明では後者の方法に基づいて説明する。
【0094】
権利確認装置104は、権利蓄積装置103から権利データを受け取ると、電子チケット用の権利管理装置105に対して、権利使用電文を送信する。この時の権利使用電文は、上述したものと同様である。
【0095】
電子チケット用の権利管理装置105の処理は、上述のステップS301〜S304、S401、S501〜S509の処理と同じである。ただし、ステップS505及びS509で各々の電文を送信する相手は権利確認装置104となる。なお、ステップS509において権利確認装置104に対して返信する権利使用許可電文には権利データを含んでいても、含んでいなくても構わない。
【0096】
権利確認装置104は、権利管理装置105から権利使用許可電文を受信した場合は、権利蓄積装置103の利用者に対して既定のサービスを提供する。また、権利使用拒否電文を受信した場合は、電子チケットの使用が拒否された旨を利用者に通知する。
【0097】
[権利の操作の連携処理]
次に、権利連携装置106にて行われる権利の操作の連携処理について、図6を参照して説明する。
【0098】
権利管理装置105で権利の購入、譲渡、使用の各々の処理が行われた場合、各々の処理が正常に完了すれば、上述のステップS311、S409、S507において状態変更通知部2510を通して権利状態変更電文が権利連携装置106に対して送信される。
【0099】
権利連携装置106は、通信部2601で権利管理装置105からの電文を受信し(ステップS601)、認証部2602で電文が正当なものかどうかの認証を行う(ステップS602)。認証部2602での認証方法は既存の認証方法を使えばよい。例えば、電文の送信元が権利管理装置105であること、電文送信時に電文の中にパスワード情報を追加させそれが権利連携装置106で持っているパスワード情報と一致すること、などを調べ、各条件が一致した場合のみを認証成功とする方法が考えられる。
【0100】
ステップS602において、認証部2602で認証が失敗すると、権利連携装置106は通信部2501を介して権利管理装置105に対して受信拒否電文を返信する(ステップS603)。この受信拒否電文はどのようなものでも構わず、また、電文を送信せずに単に処理を中止しても構わない。
【0101】
一方、ステップS602において、認証部2602は、認証が成功すると、電文を権利連携処理部2603へ渡す。権利連携処理部2603は、電文を解析し(ステップS604)、電文から”action”と”service”と”right”を抜き出し、権利連携記述蓄積部2605に蓄積されている権利連携記述中に合致する条件があるかどうかを検索する(ステップS605)。
【0102】
図7に、権利連携記述蓄積部2605に蓄積されている権利連携記述の例を示す。
【0103】
図7に示した例では、1行目及び14行目の記述により権利連携記述であることを表している。2行目及び9行目で、権利連携のための条件がその間の3行目から8行目に記述されていることを表している。3行目から5行目までが1つの条件で、6行目から8行目までがもう1つの条件である。3行目は、条件として”action”が”USE”であり、”service”が”STORE1”であり、”right”が”RIGHTS1”である電文に対して合致することを表している。4行目は、3行目の条件に合致した電文に対して行う操作を表している。4行目では、”service=VIEW1”によりサービス名が”VIEW1”であることを示し、”right=RIGHTS2”により権利名が”RIGHTS2”であることを示し、”action=BUY”で購入操作を行うことを示している。6行目は、条件として”action”が”TRANS”であり、”service”が”VIEW1”である電文に対して合致することを表している。7行目は、6行目の条件に合致した電文に対して行う操作を表している。7行目では、”service=STORE1”によりサービス名が”STORE1”であることを示し、”action=TRANS”により譲渡操作を行うことを示している。10行目及び13行目で、各サービスを提供しているサーバのアドレスが11行目及び12行目に記述されていることを表している。11行目は、サービス名”VIEW1”を提供しているアドレスは”http://view1.com”であることを表している。12行目は、サービス名”STORE1”を提供しているアドレスは”http://store1.com”であることを表している。例えば、権利状態変更電文として、”service=STORE1&action=USE&user=USER1&right=RIGHT1”を受信した場合、図7中の3行目に合致する条件があることになる。
【0104】
ステップS605において、権利連携処理部2603は、権利連携記述蓄積部2605に蓄積されている権利連携記述中に合致する条件がない場合は処理を終了し、ある場合には、行う操作を決定する(ステップS606)。上記例では、図7中の3行目の条件に合致しているので行うべき操作は4行目に記述されている権利の購入操作である。
【0105】
次に、権利連携処理部2603は、ステップS606で決定した操作を実行するための電文を作成する(ステップS607)。上記例では、作成すべき電文は権利の購入処理のための権利購入電文であるので、”action”と”user”と”right”に関する情報が必要である。”action”及び”right”は図7の4行目で記述されているものをそのまま用い、4行目に記述がない”user”は権利状態変更電文に記述されているものを利用する。よって、作成される権利購入電文は、”action=BUY&user=USER1&right=RIGHT2”となる。
【0106】
次に、権利連携処理部2603は、作成した電文を送信する宛先となる権利管理装置105のアドレスを取得する(ステップS608)。上記例では、購入する権利”RIGHTS2”はサービス名”VIEW1”として規定されているため、サービス名”VIEW1”を提供する権利管理装置105が宛先となり、その宛先は図7の11行目で記述されている”http://view1.com”となる。
【0107】
最後に、権利連携処理部2603は、ステップS608で宛先を取得した権利管理装置105に対して、ステップS607で作成した電文を通信部2601を利用して送信する(ステップS609)。
【0108】
電文を受信した権利管理装置105は、上述したものと同様の方法で権利の購入操作を実行する。
【0109】
【発明の効果】
以上説明したように本発明においては、権利データの内容及び利用方法が互いに異なる複数の権利管理装置の各々に権利の操作に応じた権利の状態を通知する機能を備えさせると共に、複数の権利管理装置の各々から通知される権利の状態に基づいて複数の権利管理装置の各々にて行われる権利の操作を連携させる権利連携装置を設けた構成としたため、権利の操作の連携処理が容易となる。
【0110】
また、複数の権利管理装置の各々の機能を修正、追加した場合でも、権利連携装置にて行われる権利の操作の連携処理には何ら影響がないため、権利管理装置の各々の運用、保守が行いやすい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態の権利管理システムの構成を示す図である。
【図2】図1に示した権利管理装置及び権利連携装置の内部構成を詳細に示す図である。
【図3】図1及び図2に示した権利管理装置における権利販売操作を説明するフローチャートである。
【図4】図1及び図2に示した権利管理装置における権利譲渡操作を説明するフローチャートである。
【図5】図1及び図2に示した権利管理装置における権利使用操作を説明するフローチャートである。
【図6】図1及び図2に示した権利連携装置における権利連携処理を説明するフローチャートである。
【図7】図2に示した権利連携装置内の権利連携記述蓄積部に蓄積されている権利連携記述の例を示す図である。
【図8】従来の権利管理システムの構成を示す図である。
【符号の説明】
11 ネットワーク
101 データ視聴装置
102 販売配信装置
103 権利蓄積装置
104 権利確認装置
105 権利管理装置
106 権利連携装置
110 権利連携標準機能
2501 通信装置
2502 認証部
2503 権利操作部
2504 販売操作部
2505 譲渡操作部
2506 使用操作部
2507 利用者情報蓄積部
2508 権利情報蓄積部
2509 権利販売情報蓄積部
2510 状態変更通知部
2601 通信部
2602 認証部
2603 権利連携処理部
2604 権利連携記述蓄積部

Claims (6)

  1. サービスを享受するための権利を表す権利データの内容及び利用方法が互いに異なり、各々が当該権利の操作を行った場合に当該操作に応じた権利の状態を通知する機能を備える複数の権利管理装置と、
    前記複数の権利管理装置の各々から通知される権利の状態に基づいて、前記複数の権利管理装置の各々にて行われる権利の操作を連携させる処理を行う権利連携装置とを有することを特徴とする権利管理システム。
  2. 前記権利管理装置は、
    ネットワークを介して他の装置と通信する通信手段と、
    前記通信手段で受信した通信電文の正当性を認証する認証手段と、
    前記通信手段で受信した他の装置からの前記通信電文に従って、権利の操作内容を決定する権利操作手段と、
    利用者に対して権利を販売する際の権利販売操作を行う販売操作手段と、
    利用者が既に購入済みの権利を他の利用者に対して譲渡する際の権利譲渡操作を行う譲渡操作手段と、
    利用者が既に購入済みの権利を使用する際の権利使用操作を行う使用操作手段と、
    権利を購入、譲渡、使用する利用者の情報を蓄積する利用者情報蓄積手段と、
    利用者に対して送信する権利に関する情報を蓄積する権利情報蓄積手段と、
    利用者に対して販売した権利の情報を蓄積する権利販売情報蓄積手段と、
    前記販売操作手段及び前記譲渡操作手段及び前記使用操作手段のいずれかで権利の操作が行われた場合に、当該操作に応じた権利の状態を示す権利状態変更電文を、前記ネットワークを介して前記権利連携装置に対して送信する状態変更通知手段とを有することを特徴とする請求項1に記載の権利管理システム。
  3. 前記状態変更通知手段は、前記販売操作手段にて権利販売操作が行われた場合に、権利の販売が行われたことを示す状態変更通知電文を、前記ネットワークを介して前記権利連携装置に対して送信することを特徴とする請求項2に記載の権利管理システム。
  4. 前記状態変更通知手段は、前記譲渡操作手段にて権利譲渡操作が行われた場合に、権利の譲渡が行われたことを示す状態変更通知電文を、前記ネットワークを介して前記権利連携装置に対して送信することを特徴とする請求項2または3に記載の権利管理システム。
  5. 前記状態変更通知手段は、前記使用操作手段にて権利使用操作が行われた場合に、権利の使用が行われたことを示す状態変更通知電文を、前記ネットワークを介して前記権利連携装置に対して送信することを特徴とする請求項2から4のいずれか1項に記載の権利管理システム。
  6. 前記権利連携装置は、
    ネットワークを介して他の装置と通信する通信手段と、
    前記通信手段で受信した通信電文の正当性を認証する認証手段と、
    前記通信手段で前記権利管理装置から受信した前記権利状態変更電文に従って、前記複数の権利管理装置の各々にて行われる権利の操作を連携させる処理を行う権利連携処理手段と、
    前記複数の権利管理装置の各々にて行われる権利の操作をどのように連携させるかを記述した権利連携記述を蓄積する権利連携記述蓄積手段とを有することを特徴とする請求項2から5のいずれか1項に記載の権利管理システム。
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