【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、電卓、パーソナルコンピューターの他、複写機やファックスなどの電子機器へ数値情報を入力する際に用いられるテンキー及び、テンキーを有する電子機器に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】
図１６、図１７、図１８、図１９は従来例を示す図である。図１６、１７は従来の「電話配列」テンキー部分を示すもので、６１，６４は「電話配列」テンキー、６２，６５はそれぞれ「５」のキーを示し、図１６の６３は「５」キー上の凸点であり、図１７の６６は「５」キー上の凸状の線である。また、図１８は従来例を示す図で、７０は電子卓上計算機（電卓）、７１は表示部、７２は「電卓配列」テンキー部分、７３は触覚突起付キーボードを示す（例えば、特許文献１参照。）。また、図１９は従来の複写機の操作部分を示し、７４は操作部、７５はタッチパネルおよび操作部、７６は「電話配列」テンキー部、７７はスタートキー、７８はリセットキー、７９はユーザーモードキー、８０は原稿カウント専用キー、８１はクリアキーを示す。
【０００３】
また図２０は一般的な複写機の複写動作フローを示す図であり、複写を行う際には濃度等の条件を入力後に、図１９に示す操作部７４のテンキー７６を使ってコピー部数を設定し、スタートキー７７を押すことを示している。また、図２１は一般的な画像形成装置（複写機）を示し、９１は画像形成装置本体、９２は表示部分、９３はテンキー部分を示す。
【０００４】
図１６、１７に示すとおり従来、電話のテンキー（プッシュボタン）は、ボタンが３行３列で１から９が配置されており、キーボード上部より数えて１行目の左側より右へ１，２，３と配列、さらに２行目の左より右へ４，５，６、さらに３行目の左より右へ７，８，９と配置され、さらに０は３行３列の下方に配置されているテンキーが一般的に用いられている。
【０００５】
また図１８に示すように、電卓やパソコンのキーボード等のテンキーにおいては、電話と同様にボタンが３行３列で１から９が配置されている。そして、電卓やパソコンのキーボードの場合には、キーボード上部より数えて１行目の左側より右へ７，８，９と配列、さらに２行目の左より右へ４，５，６、さらに３行目の左より右へ１，２，３、と配置され、さらに０は３行３列の下方に配置されているテンキーが一般的である。
【０００６】
【特許文献１】
実用新案登録第３０７３３４３号公報
【０００７】
【発明が解決しようとする課題】
数字を入力するという同じ目的を行うのにも関わらず、電話のテンキー配置に対し、電卓やパソコンのキーボードのテンキー配置は、前記の通り異なっている。正常な視覚を持った使用者であれば、視覚によって２つのキー配置を区別することは何の困難もないが、視覚に異常のある弱視者や全盲の使用者の場合には、機器によって配列が異なることに留意し、機器を使用せねばならない。
【０００８】
また、電話や電卓やパソコンなど、テンキー配列が明らかに「電話配列」か「電卓配列」かがはっきりしている場合には、視覚異常者であってもどちらの配列であるかは、比較的容易に判断ができるが、昨今の新しい情報機器等においては、「電話配列」なのか「電卓配列」なのか想像がつきにくい場合も少なくない。例えば、視覚障害者が初めて図２１に示すような複写機を使用する場合、予備知識が無かったとしたら、その複写枚数を設定するテンキー７６が「電話配列」であるか「電卓配列」であるのか、見える人に聞くか、実際に図２０に示すような操作を行いコピーを出力しなければ、知ることは不可能である。
【０００９】
さらに昨今ではテンキーを備えた機器があまたに存在しており、視覚障害者はいちいち機器ごとに「電話配列」なのか「電卓配列」であるのか記憶せねばならない。また新たな機器を導入するごとに、見える人に「電話配列」であるのか「電卓配列」であるのか訊ねる必要があった。
【００１０】
視覚障害者は多くのことを記憶し、その場その場において思い出して生活に生かしている。しかし、便利であるはずの情報機器により、さらに記憶するべきものが増え、ストレスを増す原因となっている。これは、自立生活を望む障害者の障壁を高くしている状況である。
【００１１】
また、図１６，１７に示すとおり、従来よりテンキーの「５」の位置に凸点や凸の線を設けて「ユニバーサルデザイン」「共用品」を謳っている製品が多く存在する。それらはテンキーの中心の位置（「５」のキー）が分かり、頻繁に使用する機器においては便利であるが、「電話配列」であっても「電卓配列」であっても、テンキーの中心位置は「５」のキーであるため、視覚障害者にとって、そのテンキーがどちらの配列に属するテンキーであるのか知るすべはない。
【００１２】
図１８に示す実用新案登録第３０７３３４３号公報においては、「５」のキーの他に「１」のキー、「３」のキー、「７」のキー、「９」のキーに突起を設ける内容であるが、前記の図１６、図１７同様に、そのテンキーが「電話配列」であるのか、「電卓配列」であるのか、特定することは不可能である。
【００１３】
【課題を解決するための手段】
本発明においては、機器に備わっているテンキーが「電卓配列」であるのか「電話配列」容易に判断できるよう、テンキーの「５」だけではなく「１」にも印を設けることを特徴とする。このことにより、視覚障害者であっても容易に「電卓配列」と「電話配列」を識別することが可能となる。
【００１４】
また、前記の「５」と「１」印の具体的な形態としては、凸状の点や線や他の形状でも良いし、他のキーと用意に区別ができるよう、キー自体の形状を変えるなどでもよい。また、キー自体に凸点を形成しても良いし、凸点のあるシールなどを貼付するのでも良い。また「５」と「１」のキーに設ける印は、「５」と「１」で同じものであっても良いし、異なるものでもよい。
【００１５】
以上、本発明を整理して要約すれば以下の構成に集約できる。
【００１６】
（１）数字を入力するためのテンキーにおいて、「１」キーと「５」キーに印を設けたことを特徴とするテンキー。
【００１７】
（２）前記「１」キーと「５」キーに設ける印は、触覚によって認識可能な印であることを特徴とする前記（１）記載のテンキー。
【００１８】
（３）前記触覚によって認識可能な印は凸状の形状であることを特徴とする前記（２）記載のテンキー。
【００１９】
（４）前記凸状の印の高さは０．３ｍｍ以上であることを特徴とする前記（３）記載のテンキー。
【００２０】
（５）前記凸状の印はシール等の裏面の粘着材により貼付可能なものであることを特徴とする前記（４）記載のテンキー。
【００２１】
（６）前記凸状の印は単数または複数の凸点であることを特徴とする前記（４）または（５）記載のテンキー。
【００２２】
（７）前記凸状の印は単数もしくは複数の、線または線で構成される形状であることを特徴とする前記（４）または（５）記載のテンキー。
【００２３】
（８）前記触覚によって認識可能な印は凸状の形状は、キートップの縁をせり上げた形状であることを特徴とする前記（４）記載のテンキー。
【００２４】
（９）前記触覚によって認識可能な印は、キートップ縁の単数もしくは複数の凹部であることを特徴とする前記（２）記載のテンキー。
【００２５】
（１０）前記「１」キーと「５」キーの印は、キートップ自体の形状であることを特徴とする前記（１）記載のテンキー。
【００２６】
（１１）前記印となるキートップ形状は、キートップの表面の曲率であることを特徴とする前記（１０）記載のテンキー。
【００２７】
（１２）前記キートップの形状は凹面、もしくは凸面であることを特徴とする前記（１０）または（１１）記載のテンキー。
【００２８】
（１３）前記「１」キーと「５」キーの印は同じ印であることを特徴とする前記（１）ないし（１２）いずれか記載のテンキー。
【００２９】
（１４）前記「１」キーと「５」キーの印は異なる形態の印であることを特徴とする前記（１）ないし（１２）いずれか記載のテンキー。
【００３０】
（１５）前記（１）ないし（１４）いずれか記載のテンキーを有することを特徴とする電子機器。
【００３１】
【発明の実施の形態】
（実施例１）
図１から図８はそれぞれ本発明の実施例１に関する図である。
【００３２】
図１、図２は本実施例の基本構成を示す図であり、１はテンキー部、２は「１」のキー、３は「１」キー上の１つの凸点、４は「５」のキー、５は「５」のキー上の１つの凸点、６は断面線、７と８は他のテンキー以外のキーである。図２は、図１中の断面線６で「５」のキー４の断面を切った際の断面図を示す。
【００３３】
本実施例では、テンキーの「１」のキーと、「５」のキーにあらかじめ凸点を形成したキーを設けたことを特徴とする。また、凸点３，５の高さを０．３ｍｍ以上とすることにより、触覚で確認しやすくなる。
【００３４】
このことにより、視覚で確認しなくとも、触覚により容易に「電話配列」か「電卓配列」の識別を行うことができる。
【００３５】
以下に本実施例の異なる形態について述べる。
【００３６】
図３、４は本実施例の異なる形態であり、９は「１」のキー、１０は「１」のキー上の凸状の線、１１は「５」のキー、１２は「５」のキー上の１つの凸点を示す。図４は図３中の断面線に沿って、「１」キー９の断面をみた図を示す。上記の基本構成とは「１」のキー上の凸印の形状が異なるが、前記同様に形状が異なる際においても、前記の凸点と同様に、凸の高さは０．３ｍｍ以上とする。
【００３７】
さらに図５においては、「１」キー５４上の凸点は２つの凸点５５とし、「５」のキー１３上の凸点は１つの凸点１４とする。
【００３８】
図６においては、「１」キー１５上の凸印は「＋」形状１６とし、「５」のキー１７上の凸印は線状の形状１８とする。
【００３９】
図７においては、「１」キー１９上の凸印は「＊」形状２０とし、「５」のキー２１上の凸印は凸点２２とする。
【００４０】
図８においては、「１」キー２３上の凸印は横線２４とし、「５」のキー２５上の凸印は縦線２６とする。
【００４１】
このように凸印の形状に関しては、用途やデザイン性を加味した形状にしてもかまわない。
【００４２】
以上述べたように、「１」のキーと「５」のキーを、あらかじめ凸印を設けたキーとすることにより、テンキーの視認性も損なわずに、なおかつ視覚障害者にとっても使用しやすいテンキーが実現できる。
【００４３】
このようなテンキーを、テンキーの配列が「電話配列」であるのか「電卓配列」なのか判断し難い機器、例えば図２１に示すような画像形成装置（複写機）に設ければ、視覚障害者にとっての操作性を上げることが可能となり、視覚障害者が他の人に依存したり、試しにコピーをして紙を無駄にしなくとも、速やかにコピーを行うことができる。
【００４４】
（実施例２）
図９，１０，１１は本実施例に関する図である。
【００４５】
本実施例においては、「１」キー、「５」キーに凸状の印に限らず、凹状の印を設けることを特徴とする。
【００４６】
図９においては、「１」キー２７のキーのキートップの１つの辺を凹状形状２８を形成し、「５」キー２９上には１つの凸点３０が印として形成されている。
【００４７】
図１０においては、「１」キー３１のキーのキートップの２つの辺を凹状形状３２を形成し、「５」キー３３上には凸状の線３４が印として形成されている。
【００４８】
図１１においては、「１」キー３５のキーのキートップの１つの辺に２つのケガキ状の凹状形状３６を形成し、「５」キー３７上には１つの凸点３８が印として形成されている。
【００４９】
このことにより、「１」キーと「５」キーの両方に凸点があるのが煩わしいような機器や、一度「電話配列」であるのか「電卓配列」であるのか確認した後には不要な「１」のキーの印が煩わしい場合においても、配列が判別しやすくかつ使用しやすいテンキーを実現することができる。
【００５０】
（実施例３）
図１２は本実施例に関する図である。
【００５１】
本実施例では、「１」キー３９のキートップの縁をせり上げた形状とし、「５」キー４０上に凸状の線４１を設けた。
【００５２】
このことにより、「電卓配列」であるか「電話配列」であるか判断し難い機器でかつ、多くの人が使用するものに対して配列を強調することで、より認識しやすいテンキーを実現することができる。
【００５３】
（実施例４）
図１３，１４は本実施例に関する図である。
【００５４】
図１３においては、「１」キー４２の形状をＲの凸状とし、「５」キー４３上に線上の凸印４４を設けた。
【００５５】
また図１４においては、「１」キー４５の形状をＲの凹状とし、「５」のキー４６上に１つの凸点４７を設けた。
【００５６】
このことにより、デザインの自由度のある、テンキーが実現できる。
【００５７】
（実施例５）
図１５は本実施例に関する図である。
【００５８】
本実施例では、「１」キー４８上に、１つの凸点５０のあるシール４９を貼付、「５」キー５１上に２つの凸点５３があるシール５２を貼付する。このことにより、キー自体の形状を変えないため、異なる型を用いる必要も無く、コストアップをしなくとも「電話配列」であるのか「電卓配列」であるのか識別しやすいテンキーが実現できる。また、既存の機器に対しても識別しやすくすることが可能である。
【００５９】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、機器に備わっているテンキーが「電卓配列」であるのか「電話配列」であるのか容易に判断できるよう、テンキーの「５」だけではなく「１」にも印を設けることを特徴とする。
【００６０】
このことにより、視覚障害者であっても容易に「電卓配列」か「電話配列」であるか識別できるテンキーを、極めて容易に実現することができ、視覚障害者の自立を促す要因となりえる。また、本発明は視覚障害者のみに特化した対応ではなく、視覚に異常の無い健常者でも従来どおりに遜色なく「バリアフリー」に使用のできる「ユニバーサルデザイン」であるテンキーを実現する。
【図面の簡単な説明】
【図１】第１実施例を示す図
【図２】第１実施例を示す図
【図３】第１実施例の他の形態を示す図
【図４】第１実施例の他の形態を示す図
【図５】第１実施例の他の形態を示す図
【図６】第１実施例の他の形態を示す図
【図７】第１実施例の他の形態を示す図
【図８】第１実施例の他の形態を示す図
【図９】第２実施例を示す図
【図１０】第２実施例のほかの形態を示す図
【図１１】第２実施例のほかの形態を示す図
【図１２】第３実施例を示す図
【図１３】第４実施例を示す図
【図１４】第４実施例のほかの形態を示す図
【図１５】第５実施例を示す図
【図１６】従来例を示す図
【図１７】従来例を示す図
【図１８】従来例を示す図
【図１９】従来例を示す図
【図２０】一般的な画像複写動作フローを示す図
【図２１】一般的な画像形成装置（複写機）を示す図
【符号の説明】
１，６１，６４ テンキー
２，９，１５，１９，２３，２７，３１，３５，３９，４２，４５，４８，５４「１」キー
３，５，１２，１４，２２，３０，３８，４７，５０，６３ １凸点
４，１１，１３，１７，２１，２５，２９，３３，３７，４０，４３，４６，５１，６２，６５ 「５」キー
６，９ 断面線
７，８ 他のキー
１０，１８，２４，２６，３４，４１，４４，６６ 凸線
５５，５３ ２凸点
１６ 凸「＋」マーク
２０ 凸「＊」マーク
２８ １つの凹部
３２ ２つの凹部（キートップの対面端）
３６ ２キリ欠き状の凹部（キートップの同端）
４９，５２ シール
７０ 電卓
７１ 表示部
７２ テンキー部
７３ 触覚突起付キーボード
７４ 操作部
７５ タッチパネル及び操作部
７６ テンキー
７７ スタートキー
７８ リセットキー
７９ ユーザーモードキー
８０ 原稿カウント専用キー
８１ クリアキー
９１ 画像形成装置
９２ 表示部
９３ テンキー[0001]
TECHNICAL FIELD OF THE INVENTION
The present invention relates to a numeric keypad used for inputting numerical information to electronic devices such as a copying machine and a facsimile, in addition to a calculator and a personal computer, and an electronic device having the numeric keypad.
[0002]
[Prior art]
FIGS. 16, 17, 18, and 19 are views showing a conventional example. 16 and 17 show a conventional "telephone arrangement" numeric keypad, 61 and 64 indicate "telephone arrangement" numeric keys, 62 and 65 indicate keys of "5", and 63 in FIG. 16 indicates a "5" key. The upper convex point, and 66 in FIG. 17 is a convex line on the “5” key. FIG. 18 is a view showing a conventional example, in which 70 is an electronic desk calculator (calculator), 71 is a display unit, 72 is a "keypad arrangement" numeric keypad, and 73 is a keyboard with tactile projections (for example, see Patent Document 1). .). FIG. 19 shows an operation portion of a conventional copier, 74 is an operation portion, 75 is a touch panel and an operation portion, 76 is a "telephone arrangement" numeric keypad, 77 is a start key, 78 is a reset key, and 79 is a user mode. A reference numeral 80 denotes a document count dedicated key, and 81 denotes a clear key.
[0003]
FIG. 20 is a diagram showing a flow of a copying operation of a general copying machine. In copying, after inputting conditions such as density, the number of copies is set using the ten keys 76 of the operation unit 74 shown in FIG. And presses the start key 77. FIG. 21 shows a general image forming apparatus (copier), 91 indicates the image forming apparatus main body, 92 indicates a display portion, and 93 indicates a numeric keypad portion.
[0004]
Conventionally, as shown in FIGS. 16 and 17, the numeric keypad (push button) of a telephone has buttons 1 to 9 arranged in three rows and three columns. , 3 and the array, and 4, 5, 6 from the left of the second row to the right, 7, 8, 9 to the right of the third row, and 0 is arranged below the 3 rows and 3 columns. Numeric keypads are commonly used.
[0005]
Also, as shown in FIG. 18, in a numeric keypad such as a calculator or a keyboard of a personal computer, buttons 1 to 9 are arranged in 3 rows and 3 columns as in a telephone. In the case of a calculator or a personal computer keyboard, the numbers are arranged from the upper left side of the keyboard to 7, 8, 9 to the right from the left side of the keyboard, and 4, 5, 6, 3 to the right from the left side of the second line. In general, ten keys are arranged from the left of the row to the right from 1, 2, 3, and 0 is further arranged below 3 rows and 3 columns.
[0006]
[Patent Document 1]
Japanese Utility Model Registration No. 3073343
[Problems to be solved by the invention]
Despite performing the same purpose of entering numbers, the numeric keypad layout of a calculator or personal computer keyboard is different from the numeric keypad layout of a telephone as described above. It is not difficult for a user with normal vision to distinguish between the two key arrangements visually, but for visually impaired or blind users who have a visual impairment, it is necessary to arrange the key arrangement by the device. Must be used and the equipment used.
[0008]
Also, if the numeric keypad layout is clearly "telephone layout" or "calculator layout" such as a telephone, calculator, or personal computer, it is relatively difficult to determine which layout is suitable for visually impaired persons. Although it can be easily determined, it is often difficult to imagine whether it is a "telephone arrangement" or a "calculator arrangement" in recent new information devices and the like. For example, when a visually impaired person uses a copying machine as shown in FIG. 21 for the first time, if there is no prior knowledge, whether the numeric keypad 76 for setting the number of copies is "telephone arrangement" or "calculator arrangement" It is impossible to know unless a visible person is heard or an operation as shown in FIG. 20 is actually performed to output a copy.
[0009]
Furthermore, there are devices equipped with numeric keys in recent years, and visually impaired persons must remember whether each device has a “telephone arrangement” or a “calculator arrangement”. Also, every time a new device was introduced, it was necessary to ask the visible person whether it was a "telephone arrangement" or a "calculator arrangement".
[0010]
The visually impaired remembers many things, remembers them on the fly, and uses them in their lives. However, information devices, which should be convenient, increase the number of items to be stored, which causes an increase in stress. This is a situation that raises barriers for persons with disabilities who want to live independently.
[0011]
Further, as shown in FIGS. 16 and 17, there are many products that provide a “universal design” and “common use product” by providing a convex point or a convex line at the position of “5” on the numeric keypad. They know the center position of the numeric keypad (key "5"), which is convenient for frequently used equipment. Is the key of "5", so the visually impaired has no way of knowing which keypad the numeric keypad belongs to.
[0012]
In Japanese Utility Model Registration No. 3073343 shown in FIG. 18, a projection is provided on a key "1", a key "3", a key "7", and a key "9" in addition to the key "5". However, similarly to FIGS. 16 and 17 described above, it is impossible to specify whether the numeric keypad is a “telephone arrangement” or a “calculator arrangement”.
[0013]
[Means for Solving the Problems]
In the present invention, a mark is provided not only on the numeric keypad "5" but also on "1" so that it is easy to determine whether the numeric keypad provided on the device is "calculator arrangement" or "telephone arrangement". . As a result, even a visually impaired person can easily distinguish between the “calculator arrangement” and the “telephone arrangement”.
[0014]
Further, as a specific form of the "5" and "1" marks, a convex point, a line, or another shape may be used, or the shape of the key itself may be easily distinguished from other keys. It may be changed. Also, a convex point may be formed on the key itself, or a sticker having a convex point may be attached. Also, the marks provided on the keys "5" and "1" may be the same for "5" and "1", or may be different.
[0015]
As described above, the present invention can be summarized into the following configuration by organizing and summarizing the present invention.
[0016]
(1) A numeric keypad for inputting numbers, wherein a mark is provided on a "1" key and a "5" key.
[0017]
(2) The numeric keypad according to (1), wherein the marks provided on the “1” key and the “5” key are marks recognizable by touch.
[0018]
(3) The numeric keypad according to (2), wherein the mark recognizable by the tactile sensation has a convex shape.
[0019]
(4) The numeric keypad according to (3), wherein the height of the convex mark is 0.3 mm or more.
[0020]
(5) The numeric keypad according to (4), wherein the convex mark can be attached with an adhesive material on the back surface such as a seal.
[0021]
(6) The numeric keypad according to (4) or (5), wherein the convex mark is one or a plurality of convex points.
[0022]
(7) The numeric keypad according to the above (4) or (5), wherein the convex mark is a single or plural lines or a shape composed of lines.
[0023]
(8) The numeric keypad according to (4), wherein the mark recognizable by the tactile sensation has a convex shape in which an edge of a key top is raised.
[0024]
(9) The numeric keypad according to (2), wherein the mark recognizable by the tactile sensation is one or a plurality of concave portions at a key top edge.
[0025]
(10) The numeric keypad according to (1), wherein the marks of the “1” key and the “5” key are shapes of the key top itself.
[0026]
(11) The numeric keypad according to (10), wherein the key top shape serving as the mark is a curvature of a surface of the key top.
[0027]
(12) The numeric keypad according to (10) or (11), wherein the shape of the key top is a concave surface or a convex surface.
[0028]
(13) The numeric keypad according to any one of (1) to (12), wherein the marks of the “1” key and the “5” key are the same mark.
[0029]
(14) The numeric keypad according to any one of (1) to (12), wherein the marks of the “1” key and the “5” key are different types of marks.
[0030]
(15) An electronic device comprising the numeric keypad according to any one of (1) to (14).
[0031]
BEST MODE FOR CARRYING OUT THE INVENTION
(Example 1)
FIGS. 1 to 8 are diagrams relating to the first embodiment of the present invention.
[0032]
FIGS. 1 and 2 show the basic configuration of the present embodiment, where 1 is a numeric keypad, 2 is a "1" key, 3 is a single convex point on the "1" key, and 4 is a "5" key. The key 5, 5 is one convex point on the key of "5", 6 is a section line, and 7 and 8 are keys other than the other numeric keys. FIG. 2 shows a cross-sectional view of a cross section of the key 4 of “5” taken along a cross-sectional line 6 in FIG.
[0033]
The present embodiment is characterized in that a key having a convex point formed in advance is provided for the “1” key and the “5” key of the ten keys. Further, by setting the height of the convex points 3 and 5 to 0.3 mm or more, it becomes easy to confirm by touch.
[0034]
As a result, it is possible to easily identify the "telephone arrangement" or the "calculator arrangement" by tactile sensation without visually confirming.
[0035]
Hereinafter, different modes of the present embodiment will be described.
[0036]
3 and 4 show different embodiments of the present embodiment. 9 is a key of “1”, 10 is a convex line on the key of “1”, 11 is a key of “5”, and 12 is a key of “5”. Shows one convex point on the key. FIG. 4 shows a cross section of the “1” key 9 taken along a cross section line in FIG. Although the shape of the convex mark on the key of "1" is different from the above basic configuration, even when the shape is different as described above, the height of the convex is 0.3 mm or more, similarly to the above-mentioned convex point. .
[0037]
In FIG. 5, the convex point on the “1” key 54 is two convex points 55, and the convex point on the “5” key 13 is one convex point 14.
[0038]
In FIG. 6, the convex mark on the “1” key 15 is a “+” shape 16, and the convex mark on the “5” key 17 is a linear shape 18.
[0039]
In FIG. 7, the convex mark on the “1” key 19 is a “*” shape 20 and the convex mark on the “5” key 21 is a convex point 22.
[0040]
In FIG. 8, the convex mark on the “1” key 23 is a horizontal line 24, and the convex mark on the “5” key 25 is a vertical line 26.
[0041]
As described above, the shape of the convex mark may be a shape in consideration of use and design.
[0042]
As described above, by using the keys “1” and “5” as keys provided with convex marks in advance, the numeric keypad which is easy to use for visually impaired persons without impairing the visibility of the numeric keypad. Can be realized.
[0043]
If such a numeric keypad is provided in a device in which it is difficult to determine whether the numeric keypad arrangement is a “telephone arrangement” or a “calculator arrangement”, for example, an image forming apparatus (copier) as shown in FIG. Operability for the user can be improved, and the visually impaired person can quickly make a copy without relying on another person or making a trial copy to waste paper.
[0044]
(Example 2)
9, 10, and 11 are diagrams related to the present embodiment.
[0045]
The present embodiment is characterized in that the "1" key and the "5" key are provided with not only convex marks but also concave marks.
[0046]
In FIG. 9, one side of the key top of the key of the “1” key 27 forms a concave shape 28, and one convex point 30 is formed on the “5” key 29 as a mark.
[0047]
In FIG. 10, two sides of the key top of the key of the “1” key 31 form a concave shape 32, and a convex line 34 is formed on the “5” key 33 as a mark.
[0048]
In FIG. 11, two indented concave shapes 36 are formed on one side of the key top of the key of the “1” key 35, and one convex point 38 is formed as a mark on the “5” key 37. ing.
[0049]
This makes it difficult for both the “1” key and the “5” key to have a convex point, and for an unnecessary “one” after confirming once the “telephone arrangement” or the “calculator arrangement”. Even when the mark of the key "1" is troublesome, it is possible to realize a numeric keypad whose arrangement is easy to determine and easy to use.
[0050]
(Example 3)
FIG. 12 is a diagram related to the present embodiment.
[0051]
In this embodiment, the edge of the key top of the “1” key 39 is raised, and a convex line 41 is provided on the “5” key 40.
[0052]
As a result, it is possible to realize a numeric keypad that is more difficult to determine whether it is a “calculator arrangement” or a “telephone arrangement” and that emphasizes the arrangement on a device that is used by many people, thereby making it easier to recognize. be able to.
[0053]
(Example 4)
13 and 14 are diagrams relating to the present embodiment.
[0054]
In FIG. 13, the shape of the “1” key 42 is a convex shape of R, and a convex mark 44 on a line is provided on the “5” key 43.
[0055]
In FIG. 14, the shape of the “1” key 45 is an R concave shape, and one convex point 47 is provided on the “5” key 46.
[0056]
This makes it possible to realize a numeric keypad with a high degree of design freedom.
[0057]
(Example 5)
FIG. 15 is a diagram related to the present embodiment.
[0058]
In this embodiment, a seal 49 having one convex point 50 is attached on the “1” key 48, and a seal 52 having two convex points 53 on the “5” key 51. As a result, since the shape of the key itself is not changed, it is not necessary to use a different type, and it is possible to realize a numeric keypad that can easily be distinguished between the "telephone arrangement" and the "calculator arrangement" without increasing the cost. In addition, it is possible to easily identify existing devices.
[0059]
【The invention's effect】
As described above, according to the present invention, not only “5” of the numeric keypad but also “1” so that it is easy to determine whether the numeric keypad provided in the device is “calculator array” or “telephone array”. It is also characterized in that a mark is also provided on the mark.
[0060]
As a result, a numeric keypad that enables even visually impaired persons to easily determine whether the screen is a “calculator arrangement” or a “telephone arrangement” can be realized extremely easily, which can be a factor that promotes the independence of visually impaired persons. Further, the present invention realizes a numeric keypad which is a "universal design" that can be used in a "barrier-free" manner as in the past, even for a healthy person who has no visual abnormality, and is not a specialization only for a visually impaired person.
[Brief description of the drawings]
1 is a diagram showing a first embodiment; FIG. 2 is a diagram showing a first embodiment; FIG. 3 is a diagram showing another embodiment of the first embodiment; FIG. 4 is a diagram showing another embodiment of the first embodiment; FIG. 5 is a diagram showing another embodiment of the first embodiment. FIG. 6 is a diagram showing another embodiment of the first embodiment. FIG. 7 is a diagram showing another embodiment of the first embodiment. FIG. 9 shows another embodiment of the first embodiment. FIG. 9 shows a second embodiment. FIG. 10 shows another embodiment of the second embodiment. FIG. 11 shows another embodiment of the second embodiment. FIG. 12 shows a third embodiment. FIG. 13 shows a fourth embodiment. FIG. 14 shows another embodiment of the fourth embodiment. FIG. 15 shows a fifth embodiment. FIG. 16 shows a conventional example. FIG. 17 shows a conventional example. FIG. 18 shows a conventional example. FIG. 19 shows a conventional example. FIG. 20 shows a general image copying operation flow. FIG. 21: General image forming apparatus Figure [EXPLANATION OF SYMBOLS] indicating the (copier)
1, 61, 64 Numeric keys 2, 9, 15, 19, 23, 27, 31, 35, 39, 42, 45, 48, 54 "1" key 3, 5, 12, 14, 22, 30, 38, 47 , 50, 63 1 Convex points 4, 11, 13, 17, 21, 25, 29, 33, 37, 40, 43, 46, 51, 62, 65 “5” key 6, 9 Section line 7, 8 Other Keys 10, 18, 24, 26, 34, 41, 44, 66 Convex lines 55, 53 2 Convex points 16 Convex “+” mark 20 Convex “*” mark 28 One concave part 32 Two concave parts (facing end of key top) )
36 2 drilled notch (same end of key top)
49, 52 Sticker 70 Calculator 71 Display unit 72 Numeric keypad 73 Keyboard with tactile projection 74 Operation unit 75 Touch panel and operation unit 76 Numeric keypad 77 Start key 78 Reset key 79 User mode key 80 Original count key 81 Clear key 91 Image forming device 92 Display 93 Numeric keypad
