JP2004305975A - Distillation apparatus - Google Patents
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Abstract
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、蒸留装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、プロセス装置、例えば、蒸留装置においては、多成分を含む原液から各成分を分離させるために蒸留塔が使用される。そして、該蒸留塔の塔本体内にインターナルとしてコレクタ(集液装置)及びディストリビュータ(分散装置)が配設され、前記コレクタによって塔本体内を降下する液体が集められ、集められた液体が前記ディストリビュータによって分散させられるようになっている。
【0003】
ところで、前記コレクタには、複数のコレクタラミナが並列に形成されたラミナ型のコレクタ、底板に複数の分散孔が形成され、各分散孔から上方に向けてチムニーが立ち上げられたチムニーハット型のコレクタ等がある。また、前記ラミナ型のコレクタには、コレクタラミナ、コレクタボックス等がユニット化され、塔本体のフランジによって挟み込まれた一体式のコレクタがある(例えば、特許文献1参照。)。
【0004】
次に、前記ラミナ型の一体式のコレクタについて説明する。
【0005】
図2は従来のラミナ型の一体式のコレクタを備えた蒸留塔の要部を示す断面図である。
【0006】
図において、12は塔本体であり、該塔本体12の高さ方向におけるほぼ中央に、三つの成分、例えば、成分A〜Cを含有する原液Mを塔本体12内に供給するための図示されない供給口が形成される。なお、成分Aは成分Bより、成分Bは成分Cより沸点が低いものとする。そして、前記塔本体12における前記供給口より上方に第1、第2の濃縮領域AR11、AR12が形成され、各第1、第2の濃縮領域AR11、AR12は、規則充填(てん)物から成る充填物pk1、pk2をそれぞれ支持格子gr1、gr2によって支持された状態で充填することにより形成される。
【0007】
前記第1、第2の濃縮領域AR11、AR12間に集液分散装置31が配設される。該集液分散装置31は、第1の濃縮領域AR11から降下してきた液体を集めるラミナ型の一体式のコレクタ32、及び該コレクタ32によって集められた液体を下方の第2の濃縮領域AR12に分散するチューブラ型のディストリビュータ33を備える。
【0008】
前記コレクタ32は、塔本体12の内周壁に沿って液溝34を形成するコレクタボックス35、該コレクタボックス35の内周壁36間に架設されたラミナサポート37、該ラミナサポート37に沿って複数配設されたコレクタラミナ41、42、排出パイプ38等を備え、ユニット化されて一体に形成される。また、コレクタボックス35の外周壁39の上端に、径方向外方に向けてフランジ部40が形成される。したがって、塔本体12を組み立てる際に、塔本体12のフランジfr1、fr2間に前記フランジ部40を挟み、フランジfr1、fr2を図示されないボルト等の固定部材によって連結すると、コレクタ32が塔本体12に組み付けられる。この場合、コレクタ32が一体に形成され、かつ、塔本体12に対して着脱自在に配設されることになるので、集液分散装置31の保守・管理が容易になる。
【0009】
各コレクタラミナ41は、上端に曲折部44を、中央に傾斜部45を、下端に溝部46を備え、中央のコレクタラミナ42は、一つの溝部46に対して曲折部44及び傾斜部45を二つ備え、二つの傾斜部45は塔本体12の中央から離れる側に向けて傾斜させられる。そして、各コレクタラミナ41は、前記コレクタラミナ42を挟んで両側に複数個ずつ配設され、各コレクタラミナ41の傾斜部45は塔本体12の中央から離れる側に向けて傾斜させられる。しかも、前記各曲折部44の先端は、隣接するコレクタラミナ41の溝部46とオーバラップさせられ、降下する液体のほとんどが傾斜部45に当たるようになっている。また、前記排出パイプ38は、コレクタボックス35内に集められ溜(た)められた液体をディストリビュータ33に送る。
【0010】
一方、ディストリビュータ33は、開放静圧型のスタンドパイプ52、該スタンドパイプ52の下端において水平方向に延在させられ、スタンドパイプ52内の液体を径方向に分配するメインヘッダ53、及び水平方向に延在させられ、メインヘッダ53内の液体をメインヘッダ53に対して直角の方向に分配する複数のアームチューブ54を備える。
【0011】
したがって、第1の濃縮領域AR11から降下してきた液体は、溝部46によって受けられるか、傾斜部45に当たった後、傾斜部45に沿って流れ、溝部46によって受けられるかした後、溝部46内を水平方向に移動させられて、液溝34に送られ、該液溝34内において十分に混合された後、排出パイプ38を介してスタンドパイプ52に溜められた後、メインヘッダ53及びアームチューブ54を介して第2の濃縮領域AR12に向けて分散させられる。
【0012】
ところで、一般に、蒸留塔において、各成分が容易に分離するものである場合、分離後の各成分に要求される純度が比較的低い場合等においては、塔本体12の中間の所定の箇所から液体の一部を取り出すサイドカット法によって各成分を分離させるようにしている。
【0013】
そこで、前記サイドカット法を図2に示される蒸留塔に適用しようとすると、例えば、前記塔本体12における第1、第2の濃縮領域AR11、AR12間にサイドカット液排出口18を形成し、該サイドカット液排出口18を介して、前記コレクタ32によって集られた液体(成分Bに富んだ液体)の一部をサイドカット液として排出することになる。そして、前記液溝34内の液体をサイドカット液排出口18に送るために、コレクタボックス35の底壁55に排出口56を形成し、「L」字型の管(エルボ)57の一端を前記底壁55に当接させ、液溝34と管57内とを連通させ、管57の他端を塔本体12に溶接し、サイドカット液排出口18と管57とを連通させるようになっている。
【0014】
【特許文献1】
特開平11−314008号公報
【0015】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前記従来の蒸留塔においては、管57の一端が前記底壁55に当接させられるだけであるので、管57と底壁55との間に隙(すき)間が形成され、液溝34内から管57内に進入しようとする液体の一部が隙間を介して塔本体12内を下方に落下してしまう。その結果、第2の濃縮領域AR12において液体を均一に分散させることができなくなり、蒸留効率が低下してしまう。
【0016】
これに対して、管57の一端と前記底壁55とを溶接することが考えられるが、管57の一端と前記底壁55とを溶接すると、集液分散装置31の保守・点検を行う際にコレクタ32を塔本体12から取り外すことができなくなってしまう。
【0017】
すなわち、ラミナ型の一体式のコレクタを備えた蒸留塔においては、サイドカット法によって各成分を分離させることが困難になってしまう。
【0018】
そこで、チムニーハット型のコレクタを備えた蒸留塔において、サイドカット法によって各成分を分離させることが考えられる。次に、チムニーハット型のコレクタを備えた蒸留塔について説明する。なお、ラミナ型の一体式のコレクタを備えた蒸留塔と同じ構造を有するものについては、同じ符号を付与することによってその説明を省略する。
【0019】
図3は従来のチムニーハット型のコレクタを備えた蒸留塔の要部を示す断面図である。
【0020】
図において、61は集液分散装置であり、該集液分散装置61は、第1の濃縮領域AR11から降下してきた液体を集めるチムニーハット型のコレクタ62、及び該コレクタ62によって集められた液体を下方の第2の濃縮領域AR12に分散するチューブラ型のディストリビュータ33を備える。そして、塔本体12における第1、第2の濃縮領域AR11、AR12間にサイドカット液排出口18が形成され、該サイドカット液排出口18を介して、前記コレクタ62によって集められた液体(成分Bに富んだ液体)の一部がサイドカット液として排出される。
【0021】
前記コレクタ62は、塔本体12の全体にわたって配設され、液体を集め、所定の箇所に形成された複数の分散口64を備えた底板65、前記各分散口64から上方に向けて立ち上げられ、上端に蒸気の排出口66が形成されたチムニー67、該各チムニー67より上方において、チムニー67の上端と所定の隙間を置いて配設されたキャップ68、前記底板65の中央を貫通して配設され、上端に液体の流入口69が、下端に液体の流出口70が形成された筒状の排出管71、及び前記底板65の円周方向における所定の箇所に前記サイドカット液排出口18と連通させて形成された液溝72を備える。なお、fr3、fr4は塔本体12におけるコレクタ62より上方に形成されたフランジ、fr5、fr6は塔本体12におけるコレクタ62より下方に形成されたフランジである。
【0022】
したがって、第1の濃縮領域AR11から降下してきた液体は、キャップ68に当たった後、又は直接に底板65によって受けられ、底板65上に溜められた後、一部が液溝72に送られてサイドカット液排出口18から排出され、残りは、排出管71の上端の流入口69を介して排出管71内に流入し、流出口70からディストリビュータ33に向けて排出され、スタンドパイプ52に溜められた後、メインヘッダ53及びアームチューブ54を介して第2の濃縮領域AR12に向けて分散させられる。
【0023】
なお、前記サイドカット液排出口18に連通させてサイドカット液を排出するためのラインL−9が配設され、該ラインL−9に流量計(FIC)74及び流量調整弁75が配設され、前記流量計74によって測定された流量に基づいて流量調整弁75を調整し、所定の流量のサイドカット液を排出することができる。
【0024】
ところが、チムニーハット型のコレクタ62を備えた蒸留塔においては、コレクタ62によって集められた液体が十分に混合されることなく、そのまま液溝72からラインL−9に排出されてしまうので、液体の成分にばらつきが生じ、成分を安定させてサイドカット液を取り出すことができない。
【0025】
本発明は、前記従来の蒸留装置の問題点を解決して、蒸留効率を向上させることができ、成分を安定させて液体を取り出すことができるようにした蒸留装置を提供することを目的とする。
【0026】
【課題を解決するための手段】
そのために、本発明の蒸留装置においては、塔本体と、該塔本体の内周壁に沿って形成された液溝、及び該液溝から径方向内方に向けて突出させて形成された排出路を備え、下降してきた液体を集め、前記排出路の排出口から排出するコレクタと、前記排出口から排出された液体の一部を受け、塔本体外に抜き出す抜出路と、前記液体の残りを受けて下方に分散させるディストリビュータとを有する。
【0027】
本発明の他の蒸留装置においては、さらに、前記排出口から排出された液体が飛散するのを防止する飛散防止部材を備える。
【0028】
本発明の更に他の蒸留装置においては、さらに、前記ディストリビュータは、前記排出口と対向させて配設され、液体の残りを受ける受部材を備える。
【0029】
本発明の更に他の蒸留装置においては、さらに、前記コレクタはラミナ型の一体式のコレクタである。
【0030】
本発明の更に他の蒸留装置においては、さらに、前記コレクタはチムニーハット型のコレクタである。
【0031】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しながら詳細に説明する。
【0032】
図1は本発明の第1の実施の形態における蒸留塔の要部を示す断面図、図4は本発明の第1の実施の形態における蒸留装置の概念図、図5は本発明の第1の実施の形態におけるガイド部材の取付状態を示す図である。
【0033】
図において、11はプロセス装置、例えば、蒸留装置に使用される蒸留塔であり、該蒸留塔11の外筐(きょう)としての塔本体12の高さ方向におけるほぼ中央に、例えば、三つの成分A〜Cを含有する原液Mが供給される供給口13が形成される。なお、成分Aは成分Bより、成分Bは成分Cより沸点が低いものとする。前記蒸留塔11は、第1セクションSC1、第2セクションSC2、第3セクションSC3、第4セクションSC4、第5セクションSC5、第6セクションSC6及び第7セクションSC7から成り、前記第2セクションSC2、第3セクションSC3及び第4セクションSC4に濃縮部AR1が、第6セクションSC6に回収部AR2が形成され、前記濃縮部AR1及び回収部AR2によって複数の理論段が構成される。
【0034】
前記回収部AR2においては、ラインL−1及び供給口13を介して供給された原液Mが降下し、上方ほど成分Aに富んだ蒸気を、下方ほど成分Cに富んだ液体を発生させるとともに、該成分Cに富んだ液体が降下する。そして、成分Cに富んだ液体は、塔本体12の塔底において缶出液出口15からラインL−2に缶出液として排出される。該缶出液の一部は、ラインL−3を介して蒸発器21に送られ、該蒸発器21によって蒸気にされ、ラインL−4を介して前記回収部AR2より下方の第7セクションSC7に形成された蒸気入口17から塔本体12内に供給される。続いて、前記蒸気は、前記回収部AR2に供給され、該回収部AR2内を上昇する間に、原液Mと接触し、該原液Mから成分Aに富んだ蒸気を発生させる。なお、前記缶出液の残りは、ラインL−5を介して図示されない缶出液収容部に溜められる。
【0035】
そして、前記成分Aに富んだ蒸気は、濃縮部AR1に供給され、濃縮部AR1内を上昇し、塔本体12の塔頂において、蒸気出口14からラインL−6に排出される。続いて、成分Aに富んだ蒸気は、凝縮器22に送られ、該凝縮器22において凝縮させられ、成分Aに富んだ液体になり、留出液としてラインL−7に排出され、図示されない留出液収容部に溜められる。
【0036】
また、蒸留塔11のプロセス性能を表す分離性能を高くするために、留出液の一部は、前記濃縮部AR1より上方に形成された還流液入口16及びラインL−8を介して前記濃縮部AR1に還流液として還流される。それに伴って、濃縮部AR1内を上昇する成分Aに富んだ蒸気と成分Aに富んだ液体とが接触させられ、成分Aの濃度が高くされる。
【0037】
そして、成分Bに富んだ液体は、後述されるように、濃縮部AR1において、液体排出口としてのサイドカット液排出口18からラインL−9にサイドカット液として排出される。なお、前記蒸留塔11、蒸発器21、凝縮器22等によって蒸留装置が構成される。
【0038】
ところで、前記構成の蒸留塔11においては、第2セクションSC2、第4セクションSC4、及び第6セクションSC6に、規則充填物から成る充填物pk1〜pk3が、それぞれ支持格子(図1においては、そのうちの支持格子gr1、gr2だけが示される。)によって支持された状態で充填され、各充填物pk1〜pk3によって、第2セクションSC2及び第4セクションSC4に第1、第2の濃縮領域AR11、AR12が、第6セクションSC6に回収部AR2が形成される。
【0039】
なお、本実施の形態において、濃縮部AR1に2個の充填物pk1、pk2が、回収部AR2に1個の充填物pk3が充填されるようになっているが、濃縮部AR1及び回収部AR2にそれぞれ少なくとも1個の充填物があればよく、必要に応じて充填物の数を変更することができる。
【0040】
ところで、第3セクションSC3において、第1の濃縮領域AR11を降下する液体を効率よく集め、かつ、第2の濃縮領域AR12に向けて均一に分散させるために、第1、第2の濃縮領域AR11、AR12間に集液分散装置31が配設される。該集液分散装置31は、第1の濃縮領域AR11から降下してきた液体を集めるラミナ型の一体式のコレクタ32、及び該コレクタ32によって集められた液体を下方の第2の濃縮領域AR12に分散するチューブラ型のディストリビュータ33を備える。
【0041】
前記コレクタ32は、塔本体12の内周壁に沿って液溝34を形成するコレクタボックス35、該コレクタボックス35の内周壁36間に架設されたラミナサポート37、該ラミナサポート37に沿って所定のピッチで互いに平行に複数配設されたコレクタラミナ41、42、前記液溝34の円周方向における所定の箇所から径方向内方に向けて突出させて形成された排出路としての排出パイプ38等を備え、ユニット化されて一体に形成される。また、コレクタボックス35の外周壁39の上端に、径方向外方に向けて環状のフランジ部40が形成される。したがって、塔本体12を組み立てる際に、塔本体12のフランジfr1、fr2間に前記フランジ部40を挟み、フランジfr1、fr2を図示されないボルト等の固定部材によって連結すると、コレクタ32が塔本体12に組み付けられる。この場合、コレクタ32が一体に形成され、かつ、塔本体12に対して着脱自在に配設されるので、集液分散装置31の保守・管理が容易になるだけでなく、必要な高さを小さくすることができる。したがって、蒸留塔11を小型化することができる。また、塔本体12の製作、据付け等の作業を簡素化することができる。
【0042】
さらに、コレクタ32が塔本体12に対して着脱自在に配設されるので、塔本体12において、集液分散装置31の周辺の1箇所にフランジfr1、fr2を形成するだけでよい。したがって、塔本体12内の液体、蒸気等が塔本体12外に漏れるのを抑制することができ、塔本体12内の操作圧力を安定させることができ、蒸留効率を向上させることができる。また、蒸留塔11のコストを低くすることができる。
【0043】
前記コレクタラミナ41、42は、水平方向に延在させて配設され、上方から降下してきた液体を集めて溜め、前記コレクタボックス35に送る。そのために、各コレクタラミナ41は、上端に曲折部44を、中央に傾斜部45を、下端に断面が「コ」字状の形状を有する溝部46を備え、中央のコレクタラミナ42は、一つの溝部46に対して曲折部44及び傾斜部45を二つ備え、二つの傾斜部45は塔本体12の中央から離れる側に向けて傾斜させられる。そして、各コレクタラミナ41は、前記コレクタラミナ42を挟んで両側に複数個ずつ配設され、各コレクタラミナ41の傾斜部45は塔本体12の中央から離れる側に向けて傾斜させられる。しかも、前記各曲折部44の先端は、隣接するコレクタラミナ41の溝部46とオーバラップさせられ、降下する液体のほとんどが傾斜部45に当たるようになっている。
【0044】
また、前記排出パイプ38は、コレクタボックス35内に溜められた液体をディストリビュータ33に送る。そのために、前記排出パイプ38は、前記内周壁36の円周方向における所定の箇所から塔本体12の中央に向けて延び、中央において下方に向けて曲折させられ、下端に排出口77が形成される。
【0045】
一方、ディストリビュータ33は、前記排出口77と対向させて配設され、前記排出パイプ38から排出された液体を溜めて所定の水頭圧を発生させる開放静圧型のスタンドパイプ52、該スタンドパイプ52の下端において水平方向に延在させられ、スタンドパイプ52内の液体を径方向に分配するメインヘッダ53、及び該メインヘッダ53と連結させて、かつ、水平方向に延在させられ、メインヘッダ53内の液体をメインヘッダ53に対して直角の方向に分配する複数のアームチューブ54を備える。なお、前記スタンドパイプ52は排出パイプ38から排出された液体を確実に受けることができるように、上端部に、上方ほど径が大きくなり、排出口77と対向させて配設され、液体の残りを受ける受部材としての漏斗(と)状の拡開部60が形成される。
【0046】
したがって、第1の濃縮領域AR11から降下してきた液体は、溝部46によって受けられるか、傾斜部45に当たった後、傾斜部45に沿って流れ、溝部46によって受けられるかした後、溝部46内を水平方向に移動させられて、液溝34に送られ、該液溝34内を円周方向に流れる間に十分に混合された後、排出パイプ38の排出口77から排出され、拡開部60によって受けられ、スタンドパイプ52に溜められた後、メインヘッダ53及びアームチューブ54を介して第2の濃縮領域AR12に向けて分散させられる。
【0047】
そして、アームチューブ54によって分散させられた液体は、第2の濃縮領域AR12内の充填物pk2によって更に分散させられる。
【0048】
ところで、本実施の形態においては、各成分A〜Cが容易に分離するものであるので、蒸留塔11の中間の所定の箇所から液体の一部を取り出すサイドカット法によって各成分A〜Cを分離させるようにしている。なお、分離後の各成分A〜Cに要求される純度が比較的低い場合においても、サイドカット法によって各成分A〜Cを分離させることができる。
【0049】
そのために、前記塔本体12における第1、第2の濃縮領域AR11、AR12間にサイドカット液排出口18が形成され、該サイドカット液排出口18を介して、前記コレクタ32によって集られた液体(成分Bに富んだ液体)の一部がラインL−9に排出され、図示されないサイドカット液収容部に溜められる。
【0050】
また、前記排出パイプ38の下端とスタンドパイプ52の上端との間に抜出口78を上方に向けて、かつ、排出パイプ38の下端の排出口77と対向させて抜出路としての抜出ノズル79が配設される。該抜出ノズル79は「L」字状の形状を有し、前記排出口77と対向させて、塔本体12の中央に形成された抜出口78から下方に向けて垂直に延び、続いて、曲折して水平に延び、前記サイドカット液排出口18と連通させられる。したがって、抜出ノズル79によって、上方から下降してきた液体の一部を受けて塔本体12外に抜き出すことができる。
【0051】
そして、前記抜出ノズル79の垂直に延びる管部分p1には、半月形の形状を有する板材から成る飛散防止部材81が所定のアーム82を介して取り付けられ、前記管部分p1と飛散防止部材81との間に扇形の液体流路83が形成される。なお、前記飛散防止部材81は、上端が排出パイプ38の下端より高く、かつ、排出パイプ38の径方向外方に位置し、下端が抜出ノズル79の下端より低く、かつ、前記拡開部60の上端より径方向内方に位置するような寸法を有し、排出口77から排出され抜出ノズル79に当たった液体が周囲に飛散するのを防止するとともに、前記液体をディストリビュータ33に案内する。したがって、排出口77から排出された液体が飛散するのが防止されるので、下方に向けて液体を均一に分散させることができ、蒸留効率を向上させることができる。
【0052】
また、前記管部分p1の上端部における飛散防止部材81と対向する部分には、溢(いつ)流部としての所定の深さのノッチ84が少なくとも一つ(本実施の形態においては二つ)形成される。なお、溢流部としてノッチ84に代えてスリットを形成することもできる。また、塔本体12内を降下する液体の流量に対応させて前記ノッチ84の形状、数等を変更することができる。
【0053】
したがって、排出口77から排出された液体は、一部が抜出口78を介して抜出ノズル79内に進入し、サイドカット液排出口18に送られ、残りは、管部分p1の外周を抜け、主として液体流路83を通ってディストリビュータ33に供給される。
【0054】
そして、前記サイドカット液排出口18に連通させてサイドカット液を排出するために前記ラインL−9が配設され、該ラインL−9に流量計(FIC)74及び流量調整弁75が配設される。したがって、前記流量計74によって測定された流量に基づいて流量調整弁75を調整し、サイドカット液の流量を制御することができる。なお、前記サイドカット液排出口18、流量計74、流量調整弁75、抜出ノズル79、飛散防止部材81等によって液体抜出装置80が構成される。本実施の形態においては、第1の濃縮領域AR1から降下してきた液体は、コレクタ32の液溝34に送られ、該液溝34内を流れる間に十分に混合された後、排出パイプ38から排出され、抜出ノズル79内に進入する。
【0055】
したがって、十分に混合された液体が抜出ノズル79によって抜き出されるので、抜き出される液体の成分にばらつきが生じることがなく、成分を安定させてサイドカット液を取り出すことができる。
【0056】
ところで、サイドカット液の流量を制御するのに伴って、サイドカット液排出口18から排出されるサイドカット液の流量を少なくすると、十分に混合された液体は、一旦(いったん)前記抜出口78を介して抜出ノズル79内に進入した後、ノッチ84を介してオーバフローして、ディストリビュータ33に供給される。例えば、蒸留塔11の運転を立ち上げる際のように、降下する液体を抜き出すことなく、全還流運転を行う場合等においては、降下する液体は抜出ノズル79内に送られず、前記ディストリビュータ33に供給される。
【0057】
したがって、十分に混合された液体は、ディストリビュータ33によって第2の濃縮領域AR12に向けて均一に分散させられるので、蒸留効率を向上させることができる。
【0058】
次に、蒸留塔11に複数の液体抜出装置を備えるようにした本発明の第2の実施の形態について説明する。
【0059】
図6は本発明の第2の実施の形態における蒸留塔の概略図である。
【0060】
この場合、外筐としての塔本体12の高さ方向におけるほぼ中央に、例えば、三つの成分A〜Cを含有する原液Mが供給される供給口13が形成され、該供給口13に原液Mを供給するためのラインL−1が接続される。そして、該ラインL−1に流量計(FIC)91及び流量調整弁92が配設される。したがって、前記流量計91によって測定された流量に基づいて流量調整弁92を調整し、原液Mの流量を制御することができる。
【0061】
前記蒸留塔11は、第1セクションSC11、第2セクションSC12、第3セクションSC13、第4セクションSC14、第5セクションSC15、第6セクションSC16、第7セクションSC17及び第8セクションSC18から成り、前記第1セクションSC11に凝縮器122が、第3セクションSC13に濃縮部AR1が、第5セクションSC15及び第7セクションSC17に回収部AR2が形成され、前記濃縮部AR1及び回収部AR2によって複数の理論段が構成される。そして、前記回収部AR2は、第1、第2の回収領域AR21、22から成る。
【0062】
前記回収部AR2においては、ラインL−1及び供給口13を介して供給された原液Mが降下し、上方ほど成分Aに富んだ蒸気を、下方ほど成分Cに富んだ液体を発生させるとともに、該成分Cに富んだ液体が降下する。そして、成分Cに富んだ液体は、塔本体12の塔底において図示されない缶出液出口から缶出液として排出される。
【0063】
一方、前記成分Aに富んだ蒸気は、濃縮部AR1に供給され、濃縮部AR1内を上昇し、塔本体12の塔頂において、凝縮器122によって凝縮させられ、成分Aに富んだ液体になり、塔本体12内を降下させられる。そして、第2セクションSC12において、降下する液体を効率よく集め、かつ、濃縮部AR1に向けて均一に分散させるために、凝縮器122と濃縮部AR1との間に集液分散装置31が配設される。
【0064】
該集液分散装置31は、凝縮器122から降下してきた液体を集めるラミナ型の一体式のコレクタ32、及び該コレクタ32によって集められた液体を下方の濃縮部AR1に分散するチューブラ型のディストリビュータ33を備える。そして、排出路としての排出パイプ38の下端とスタンドパイプ52の上端との間に抜出路としての抜出ノズル79が配設され、該抜出ノズル79に飛散防止部材81が取り付けられる。
【0065】
したがって、排出パイプ38の排出口77(図1)から排出された液体は、留出液となって抜出口78を介して抜出ノズル79内に進入し、留出液出口89に送られる。そして、該留出液出口89に連通させて留出液を排出するためのラインL−11が配設され、該ラインL−11に流量計(FIC)74及び流量調整弁75が配設される。したがって、前記流量計74によって測定された流量に基づいて流量調整弁75を調整し、留出液の流量を制御することができる。
【0066】
そして、留出液の一部は、蒸留塔11のプロセス性能を表す分離性能を高くするために、還流液として還流され、ディストリビュータ33に供給される。それに伴って、濃縮部AR1内を上昇する成分Aに富んだ蒸気と還流液とが接触させられ、成分Aの濃度が高くされる。なお、前記流量計74、流量調整弁75、抜出ノズル79、飛散防止部材81、留出液出口89等によって液体抜出装置95が構成される。
【0067】
また、第4セクションSC14において、濃縮部AR1を降下する液体を、効率よく集め、かつ、原液Mと共に第1の回収領域AR21に向けて均一に分散させるために、濃縮部AR1と第1の回収領域AR21との間に集液分散装置31が配設される。該集液分散装置31は、濃縮部AR1から降下してきた液体を集めるラミナ型の一体式のコレクタ32、及び該コレクタ32によって集められた液体を下方の第1の回収領域AR21に分散するチューブラ型のディストリビュータ33を備える。
【0068】
そして、排出パイプ38の下端とスタンドパイプ52の上端との間に供給ノズル96が配設され、該供給ノズル96と前記供給口13とが接続される。したがって、供給口13に供給された原液Mを、供給ノズル96を介してディストリビュータ33に供給し、コレクタ32によって集められた液体と共に、第1の回収領域AR21に分散させることができる。
【0069】
また、第6セクションSC16において、第1の回収領域AR21を降下する液体を効率よく集め、かつ、第2の回収領域AR22に向けて均一に分散させるために、第1、第2の回収領域AR21、AR22間に集液分散装置31が配設される。該集液分散装置31は、第1の回収領域AR21から降下してきた液体を集めるラミナ型の一体式のコレクタ32、及び該コレクタ32によって集められた液体を下方の第2の回収領域AR22に分散するチューブラ型のディストリビュータ33を備える。
【0070】
そして、排出パイプ38の下端とスタンドパイプ52の上端との間に抜出ノズル79が配設され、該抜出ノズル79に飛散防止部材81が取り付けられる。したがって、排出パイプ38の排出口77から排出された液体(成分Bに富んだ液体)の一部は、抜出ノズル79内に進入し、サイドカット液排出口18に送られ、液体の残りは、ディストリビュータ33に供給され、第2の回収領域AR22に向けて均一に分散させられる。
【0071】
そして、前記サイドカット液排出口18に連通させてサイドカット液を排出するためのラインL−9が配設され、該ラインL−9に流量計(FIC)74及び流量調整弁75が配設される。したがって、前記流量計74によって測定された流量に基づいて流量調整弁75を調整し、サイドカット液の流量を制御することができる。なお、前記サイドカット液排出口18、流量計74、流量調整弁75、抜出ノズル79、飛散防止部材81等によって液体抜出装置80が構成される。
【0072】
このように、液溝34内において十分に混合された液体が抜出ノズル79によって抜き出されるので、抜き出される液体の成分にばらつきが生じることがなく、成分を安定させて留出液又はサイドカット液を取り出すことができる。
【0073】
また、抜出口78を介して抜出ノズル79内に進入しない液体の残りはすべてディストリビュータ33に送られることになる。したがって、濃縮部AR1又は第2の回収領域AR22に向けて液体を均一に分散させることができ、蒸留効率を向上させることができる。
【0074】
次に、チムニーハット型のコレクタを備えるようにした本発明の第3の実施の形態について説明する。
【0075】
図7は本発明の第3の実施の形態におけるチムニーハット型のコレクタを備えた蒸留塔の要部を示す断面図である。
【0076】
図において、61は集液分散装置であり、該集液分散装置61は、第1の濃縮領域AR11から降下してきた液体を集めるチムニーハット型のコレクタ62、及び該コレクタ62によって集められた液体を下方の第2の濃縮領域AR12に分散するチューブラ型のディストリビュータ33を備える。そして、塔本体12における第1、第2の濃縮領域AR11、AR12間にサイドカット液排出口18が形成され、該サイドカット液排出口18を介して、前記コレクタ62によって集められた液体(成分Bに富んだ液体)の一部がサイドカット液として排出される。
【0077】
前記コレクタ62は、塔本体12の全体にわたって配設され、液体を集め、所定の箇所に形成された複数の分散口64を備えた底板65、前記各分散口64から上方に向けて立ち上げられ、上端に蒸気の排出口66が形成されたチムニー67、該各チムニー67より上方において、チムニー67の上端と所定の隙間を置いて配設されたキャップ68、前記底板65の円周方向に、前記塔本体12の内周壁に沿って形成され、液溝134を形成するコレクタボックス135、該コレクタボックス135の内周壁136の円周方向における所定の箇所から径方向内方に向けて突出させて形成された排出路としての排出パイプ38等を備える。なお、fr3、fr4は塔本体12におけるコレクタ62より上方に形成されたフランジ、fr5、fr6は塔本体12におけるコレクタ62より下方に形成されたフランジである。
【0078】
したがって、第1の濃縮領域AR11から降下してきた液体は、キャップ68に当たった後、又は直接に底板65によって受けられ、該底板65上に溜められた後、液溝134に送られ、該液溝134内を円周方向に流れる間に十分に混合された後、排出口77から排出され、一部が抜出口78を介して抜出路としての抜出ノズル79内に進入し、サイドカット液排出口18に送られ、残りは、ディストリビュータ33に供給される。そして、前記液体は、受部材としての拡開部60によって受けられ、スタンドパイプ52に溜められた後、メインヘッダ53及びアームチューブ54を介して第2の濃縮領域AR12に向けて分散させられる。
【0079】
また、前記サイドカット液排出口18に連通させてサイドカット液を排出するためのラインL−9が配設され、該ラインL−9に流量計(FIC)74及び流量調整弁75が配設される。したがって、前記流量計74によって測定された流量に基づいて流量調整弁75を調整し、サイドカット液の流量を制御することができる。なお、前記サイドカット液排出口18、流量計74、流量調整弁75、抜出ノズル79、飛散防止部材81等によって液体抜出装置80が構成される。
【0080】
このように、液溝134内において十分に混合された液体が抜出ノズル79によって抜き出されるので、抜き出される液体の成分にばらつきが生じることがなく、成分を安定させてサイドカット液を取り出すことができる。
【0081】
また、抜出口78を介して抜出ノズル79内に進入しない液体の残りはすべてディストリビュータ33に送られることになる。したがって、第2の濃縮領域AR12に向けて液体を均一に分散させることができ、蒸留効率を向上させることができる。
【0082】
前記各実施の形態においては、サイドカット液、留出液等を抜き出すための液体抜出装置80、95について説明しているが、蒸留塔11(図6)内の液体をサンプリング液として抜き出すための液体抜出装置80、95と同様の構造から成る液体抜出装置を配設することもできる。
【0083】
また、前記各実施の形態において、蒸留塔11は、三つの成分A〜Cを含有する原液Mを成分A〜Cに分離させるようになっているが、二つの成分A及びBを含有する原液Mを成分A及びBに分離させたり、四つ以上の成分、例えば、成分A〜Dを含有する原液を成分A〜Dに分離させたりすることもできる。
【0084】
なお、本発明は前記実施の形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨に基づいて種々変形させることが可能であり、それらを本発明の範囲から排除するものではない。
【0085】
【発明の効果】
以上詳細に説明したように、本発明によれば、蒸留装置においては、塔本体と、該塔本体の内周壁に沿って形成された液溝、及び該液溝から径方向内方に向けて突出させて形成された排出路を備え、下降してきた液体を集め、前記排出路の排出口から排出するコレクタと、前記排出口から排出された液体の一部を受け、塔本体外に抜き出す抜出路と、前記液体の残りを受けて下方に分散させるディストリビュータとを有する。
【0086】
この場合、液溝内において十分に混合された液体が抜出路によって抜き出されるので、抜き出される液体の成分にばらつきが生じることがなく、成分を安定させて液体を取り出すことができる。
【0087】
また、抜出路に進入しない液体の残りはすべてディストリビュータに送られることになる。したがって、下方に向けて液体を均一に分散させることができ、蒸留効率を向上させることができる。
【0088】
本発明の他の蒸留装置においては、さらに、前記排出口から排出された液体が飛散するのを防止する飛散防止部材を備える。
【0089】
この場合、排出口から排出された液体が飛散するのが防止されるので、下方に向けて液体を均一に分散させることができ、蒸留効率を向上させることができる。
【0090】
本発明の更に他の蒸留装置においては、さらに、前記コレクタはラミナ型の一体式のコレクタである。
【0091】
この場合、コレクタを塔本体に対して着脱自在に配設することができるので、集液分散装置の保守・管理が容易になるだけでなく、必要な高さが小さくなるので、蒸留塔を小型化することができる。また、塔本体の製作、据付け等の作業を簡素化することができる。
【0092】
さらに、コレクタが塔本体に対して着脱自在に配設されるので、塔本体において、コレクタの周辺の1箇所にフランジを形成するだけでよい。したがって、塔本体内の液体、蒸気等が塔本体外に漏れるのを抑制することができ、塔本体内の操作圧力を安定させることができ、蒸留効率を向上させることができる。また、蒸留塔のコストを低くすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態における蒸留塔の要部を示す断面図である。
【図2】従来のラミナ型の一体式のコレクタを備えた蒸留塔の要部を示す断面図である。
【図3】従来のチムニーハット型のコレクタを備えた蒸留塔の要部を示す断面図である。
【図4】本発明の第1の実施の形態における蒸留装置の概念図である。
【図5】本発明の第1の実施の形態におけるガイド部材の取付状態を示す図である。
【図6】本発明の第2の実施の形態における蒸留塔の概略図である。
【図7】本発明の第3の実施の形態におけるチムニーハット型のコレクタを備えた蒸留塔の要部を示す断面図である。
【符号の説明】
11 蒸留塔
12 塔本体
21 蒸発器
22 凝縮器
32、62 コレクタ
33 ディストリビュータ
34、134 液溝
38 排出パイプ
60 拡開部
77 排出口
79 抜出ノズル
81 飛散防止部材[0001]
TECHNICAL FIELD OF THE INVENTION
The present invention relates to a distillation apparatus.
[0002]
[Prior art]
Conventionally, in a process apparatus, for example, a distillation apparatus, a distillation column is used to separate each component from a stock solution containing multiple components. A collector (a liquid collecting device) and a distributor (a dispersing device) are provided as internals in the column main body of the distillation column, and the liquid that descends in the column main body is collected by the collector, and the collected liquid is collected by the collector. It is distributed by distributors.
[0003]
By the way, the collector has a laminar type collector in which a plurality of collector laminas are formed in parallel, a plurality of dispersion holes formed in a bottom plate, and a chimney hat type in which a chimney rises upward from each dispersion hole. There is a collector etc. Further, the laminator-type collector includes an integrated collector in which a collector lamina, a collector box, and the like are unitized and sandwiched by a flange of a tower body (for example, see Patent Document 1).
[0004]
Next, the lamina type integral collector will be described.
[0005]
FIG. 2 is a sectional view showing a main part of a conventional distillation column having a lamina-type integral collector.
[0006]
In the figure,
[0007]
A liquid collecting and
[0008]
The
[0009]
Each
[0010]
On the other hand, the
[0011]
Therefore, the liquid that has descended from the first enrichment region AR11 is received by the
[0012]
By the way, in general, in a distillation column, when each component is easily separated, when the purity required for each component after separation is relatively low, etc., the liquid is supplied from a predetermined position in the middle of the
[0013]
Therefore, when the side cut method is applied to the distillation column shown in FIG. 2, for example, a side cut
[0014]
[Patent Document 1]
JP-A-11-314008
[0015]
[Problems to be solved by the invention]
However, in the conventional distillation column, since only one end of the tube 57 is brought into contact with the bottom wall 55, a gap is formed between the tube 57 and the bottom wall 55, and a liquid groove is formed. A part of the liquid that is going to enter the pipe 57 from inside the
[0016]
On the other hand, it is conceivable to weld one end of the pipe 57 to the bottom wall 55. However, if the one end of the pipe 57 is welded to the bottom wall 55, the maintenance and inspection of the liquid collecting and dispersing
[0017]
That is, in a distillation column having a lamina-type integral collector, it becomes difficult to separate each component by the side cut method.
[0018]
Therefore, it is conceivable to separate each component by a side cut method in a distillation column having a chimney hat type collector. Next, a distillation column having a chimney hat type collector will be described. In addition, about the thing which has the same structure as the distillation column provided with the lamina type integral collector, the same code | symbol is attached | subjected and the description is abbreviate | omitted.
[0019]
FIG. 3 is a sectional view showing a main part of a distillation column having a conventional chimney hat type collector.
[0020]
In the figure,
[0021]
The collector 62 is disposed over the entire tower
[0022]
Therefore, the liquid that has descended from the first concentration area AR11 hits the
[0023]
In addition, a line L-9 for discharging the side cut liquid is provided in communication with the side cut
[0024]
However, in a distillation column provided with a chimney hat type collector 62, the liquid collected by the collector 62 is discharged from the liquid groove 72 to the line L-9 without being sufficiently mixed. The components fluctuate and the side cut liquid cannot be taken out while stabilizing the components.
[0025]
An object of the present invention is to provide a distillation apparatus which can solve the problems of the conventional distillation apparatus, improve the distillation efficiency, and stabilize the components to take out a liquid. .
[0026]
[Means for Solving the Problems]
Therefore, in the distillation apparatus of the present invention, the column main body, the liquid groove formed along the inner peripheral wall of the column main body, and the discharge passage formed by projecting radially inward from the liquid groove. Comprising a collector that collects the liquid that has descended, and discharges the liquid from the discharge port of the discharge path, a discharge path that receives a part of the liquid discharged from the discharge port, and withdraws the liquid to the outside of the tower main body. And a distributor for receiving and dispersing it downward.
[0027]
Another distillation apparatus of the present invention further includes a scattering prevention member for preventing the liquid discharged from the discharge port from scattering.
[0028]
In still another distillation apparatus according to the present invention, the distributor further includes a receiving member arranged to face the discharge port and to receive the remaining liquid.
[0029]
In still another distillation apparatus of the present invention, the collector is a lamina-type integrated collector.
[0030]
In still another distillation apparatus of the present invention, the collector is a chimney hat type collector.
[0031]
BEST MODE FOR CARRYING OUT THE INVENTION
Hereinafter, embodiments of the present invention will be described in detail with reference to the drawings.
[0032]
FIG. 1 is a sectional view showing a main part of a distillation column according to a first embodiment of the present invention, FIG. 4 is a conceptual diagram of a distillation apparatus according to the first embodiment of the present invention, and FIG. It is a figure showing the attachment state of the guide member in an embodiment.
[0033]
In the drawing, reference numeral 11 denotes a distillation column used in a process apparatus, for example, a distillation apparatus, and, for example, three components, for example, in the center of a
[0034]
In the recovery section AR2, the undiluted solution M supplied via the line L-1 and the
[0035]
Then, the vapor rich in the component A is supplied to the enrichment section AR1, rises in the enrichment section AR1, and is discharged from the vapor outlet 14 to the line L-6 at the top of the
[0036]
In order to enhance the separation performance representing the process performance of the distillation column 11, a part of the distillate is concentrated through the reflux liquid inlet 16 formed above the concentration part AR1 and the line L-8. The liquid is returned to the part AR1 as a reflux liquid. Accordingly, the vapor enriched in the component A and the liquid enriched in the component A that rise in the enrichment section AR1 are brought into contact with each other, and the concentration of the component A is increased.
[0037]
Then, the liquid rich in the component B is discharged as a side cut liquid from the side cut
[0038]
Meanwhile, in the distillation column 11 having the above-described configuration, the packings pk1 to pk3 made of the structured packing are respectively provided in the second section SC2, the fourth section SC4, and the sixth section SC6 with the support grid (in FIG. 1, among them). Only the supporting grids gr1 and gr2 are shown), and the first and second enrichment regions AR11 and AR12 are filled in the second section SC2 and the fourth section SC4 by the respective packings pk1 to pk3. However, a recovery section AR2 is formed in the sixth section SC6.
[0039]
In this embodiment, two packings pk1 and pk2 are packed in the enrichment section AR1 and one packing pk3 is packed in the collection section AR2. However, the concentration section AR1 and the collection section AR2 are packed. Suffices to have at least one filling material, and the number of filling materials can be changed as needed.
[0040]
By the way, in the third section SC3, in order to efficiently collect the liquid descending in the first concentration area AR11 and uniformly disperse the liquid toward the second concentration area AR12, the first and second concentration areas AR11 are used. , AR12. The liquid collecting and dispersing
[0041]
The
[0042]
Furthermore, since the
[0043]
The collector laminas 41 and 42 are disposed so as to extend in the horizontal direction, collect and store the liquid that has descended from above, and send the collected liquid to the
[0044]
Further, the
[0045]
On the other hand, the
[0046]
Therefore, the liquid that has descended from the first enrichment region AR11 is received by the
[0047]
Then, the liquid dispersed by the
[0048]
By the way, in the present embodiment, since each of the components A to C is easily separated, each of the components A to C is separated by a side cut method in which a part of the liquid is taken out from a predetermined place in the middle of the distillation column 11. I try to separate them. In addition, even when the purity required for the components A to C after separation is relatively low, the components A to C can be separated by the side cut method.
[0049]
For this purpose, a side cut
[0050]
An extraction nozzle 79 as an extraction path is provided between the lower end of the
[0051]
A
[0052]
Further, at a portion of the upper end of the pipe portion p1 facing the
[0053]
Therefore, a part of the liquid discharged from the discharge port 77 enters the discharge nozzle 79 through the
[0054]
The line L-9 is provided to discharge the side cut liquid by communicating with the side cut
[0055]
Therefore, since the sufficiently mixed liquid is extracted by the extraction nozzle 79, there is no variation in the components of the extracted liquid, and the side cut liquid can be extracted with the components stabilized.
[0056]
By the way, if the flow rate of the side cut liquid discharged from the side cut
[0057]
Therefore, the sufficiently mixed liquid is uniformly dispersed toward the second concentration area AR12 by the
[0058]
Next, a second embodiment of the present invention in which a plurality of liquid extracting devices are provided in the distillation column 11 will be described.
[0059]
FIG. 6 is a schematic diagram of a distillation column according to the second embodiment of the present invention.
[0060]
In this case, a
[0061]
The distillation column 11 includes a first section SC11, a second section SC12, a third section SC13, a fourth section SC14, a fifth section SC15, a sixth section SC16, a seventh section SC17, and an eighth section SC18. A condenser 122 is formed in one section SC11, a concentrating section AR1 is formed in a third section SC13, and a collecting section AR2 is formed in a fifth section SC15 and a seventh section SC17. A plurality of theoretical stages are formed by the concentrating section AR1 and the collecting section AR2. Be composed. The collection section AR2 includes first and second collection areas AR21 and AR22.
[0062]
In the recovery section AR2, the undiluted solution M supplied via the line L-1 and the
[0063]
On the other hand, the vapor enriched in the component A is supplied to the enrichment section AR1, rises in the enrichment section AR1, and is condensed by the condenser 122 at the top of the
[0064]
The liquid collecting and dispersing
[0065]
Therefore, the liquid discharged from the discharge port 77 (FIG. 1) of the
[0066]
Then, a part of the distillate is refluxed as a reflux liquid and supplied to the
[0067]
Further, in the fourth section SC14, in order to efficiently collect the liquid descending from the concentrating unit AR1 and to uniformly disperse the liquid together with the stock solution M toward the first collecting area AR21, the concentrating unit AR1 and the first collecting unit A liquid collecting and dispersing
[0068]
A supply nozzle 96 is provided between a lower end of the
[0069]
Further, in the sixth section SC16, in order to efficiently collect the liquid descending in the first recovery area AR21 and uniformly disperse the liquid toward the second recovery area AR22, the first and second recovery areas AR21 are used. , AR22. The liquid collecting and dispersing
[0070]
An extraction nozzle 79 is provided between the lower end of the
[0071]
Further, a line L-9 for discharging the side cut liquid in communication with the side cut
[0072]
As described above, since the liquid sufficiently mixed in the
[0073]
In addition, any remaining liquid that does not enter the extraction nozzle 79 via the
[0074]
Next, a third embodiment of the present invention having a chimney hat type collector will be described.
[0075]
FIG. 7 is a sectional view showing a main part of a distillation column having a chimney hat type collector according to the third embodiment of the present invention.
[0076]
In the figure,
[0077]
The collector 62 is disposed over the entire tower
[0078]
Therefore, the liquid that has descended from the first concentration area AR11 hits the
[0079]
Further, a line L-9 for discharging the side cut liquid by communicating with the side cut
[0080]
As described above, since the liquid sufficiently mixed in the
[0081]
In addition, any remaining liquid that does not enter the extraction nozzle 79 via the
[0082]
In each of the above embodiments, the liquid extracting
[0083]
Further, in each of the above embodiments, the distillation column 11 separates the stock solution M containing the three components A to C into the components A to C. However, the stock solution containing the two components A and B is used. M can be separated into components A and B, or a stock solution containing four or more components, for example, components AD can be separated into components AD.
[0084]
It should be noted that the present invention is not limited to the above-described embodiment, but can be variously modified based on the gist of the present invention, and they are not excluded from the scope of the present invention.
[0085]
【The invention's effect】
As described above in detail, according to the present invention, in the distillation apparatus, the column main body, the liquid groove formed along the inner peripheral wall of the column main body, and radially inward from the liquid groove. A collector formed to protrude and collect the liquid which has descended, and a collector for discharging the liquid discharged from the discharge port of the discharge path; An outlet and a distributor for receiving and dispersing the remainder of the liquid downward.
[0086]
In this case, since the liquid that has been sufficiently mixed in the liquid groove is extracted by the extraction path, the components of the extracted liquid do not vary, and the liquid can be extracted stably.
[0087]
In addition, the remainder of the liquid that does not enter the extraction path is sent to the distributor. Therefore, the liquid can be uniformly dispersed downward, and the distillation efficiency can be improved.
[0088]
Another distillation apparatus of the present invention further includes a scattering prevention member for preventing the liquid discharged from the discharge port from scattering.
[0089]
In this case, since the liquid discharged from the discharge port is prevented from being scattered, the liquid can be uniformly dispersed downward and the distillation efficiency can be improved.
[0090]
In still another distillation apparatus of the present invention, the collector is a lamina-type integrated collector.
[0091]
In this case, the collector can be freely attached to and detached from the column main body, which not only facilitates the maintenance and management of the liquid collecting and dispersing apparatus, but also reduces the required height. Can be In addition, operations such as production and installation of the tower body can be simplified.
[0092]
Further, since the collector is detachably mounted on the tower main body, it is only necessary to form a flange at one location around the collector in the tower main body. Therefore, it is possible to suppress leakage of liquid, vapor, and the like in the tower main body to the outside of the tower main body, to stabilize operation pressure in the tower main body, and to improve distillation efficiency. Further, the cost of the distillation column can be reduced.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a cross-sectional view illustrating a main part of a distillation column according to a first embodiment of the present invention.
FIG. 2 is a cross-sectional view showing a main part of a conventional distillation column having a lamina-type integral collector.
FIG. 3 is a cross-sectional view showing a main part of a distillation column having a conventional chimney hat type collector.
FIG. 4 is a conceptual diagram of a distillation apparatus according to the first embodiment of the present invention.
FIG. 5 is a diagram illustrating a mounting state of a guide member according to the first embodiment of the present invention.
FIG. 6 is a schematic diagram of a distillation column according to a second embodiment of the present invention.
FIG. 7 is a cross-sectional view showing a main part of a distillation column having a chimney hat type collector according to a third embodiment of the present invention.
[Explanation of symbols]
11 Distillation tower
12 Tower body
21 Evaporator
22 Condenser
32, 62 Collector
33 Distributor
34, 134 liquid groove
38 Discharge pipe
60 Expansion part
77 outlet
79 Extraction nozzle
81 Shatterproof material
Claims (5)
(b)該塔本体の内周壁に沿って形成された液溝、及び該液溝から径方向内方に向けて突出させて形成された排出路を備え、下降してきた液体を集め、前記排出路の排出口から排出するコレクタと、
(c)前記排出口から排出された液体の一部を受け、塔本体外に抜き出す抜出路と、
(d)前記液体の残りを受けて下方に分散させるディストリビュータとを有することを特徴とする蒸留装置。(A) a tower body;
(B) a liquid groove formed along the inner peripheral wall of the tower main body, and a discharge path formed so as to protrude radially inward from the liquid groove, to collect the liquid which has descended and discharge the liquid. A collector discharging from the outlet of the road,
(C) an extraction path for receiving a part of the liquid discharged from the discharge port and extracting the liquid outside the tower main body;
(D) a distributor for receiving the remaining liquid and dispersing it downward.
Priority Applications (1)
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JP2003106207A JP2004305975A (en) | 2003-04-10 | 2003-04-10 | Distillation apparatus |
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Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2008272754A (en) * | 2007-04-26 | 2008-11-13 | Linde Ag | Collector-distributor compound structure |
JP2009068831A (en) * | 2007-08-21 | 2009-04-02 | Air Products & Chemicals Inc | Liquid collector and redistributor for packed column |
-
2003
- 2003-04-10 JP JP2003106207A patent/JP2004305975A/en active Pending
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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US8408026B2 (en) | 2007-08-21 | 2013-04-02 | Air Products And Chemicals, Inc. | Liquid collector and redistributor for packed columns |
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