JP2004305118A - Sound-producing apparatus of spinning reel - Google Patents
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Abstract
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、スピニングリールの発音装置、特に、ロータの糸繰り出し方向の回転により発音するスピニングリールの発音装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に、磯釣りを行う場合、制動部材によってロータの糸繰り出し方向の回転(逆転)が制動されるロータ制動機構を有するレバーブレーキ型のスピニングリールがしばしば使用される。このレバーブレーキ型のスピニングリールは、ロータを張力に応じて逆転させて魚と簡単にやりとりすることができる。
【0003】
この種のスピニングリールは、ロータの逆転に連動して回転する制動部材と、制動部材に先端が接触して制動力を調整可能な制動レバーと、制動レバーを制動部材に当接する所定制動位置と離反する制動解除位置とに切り換える切換部材とを備えている(たとえば、特許文献1参照)。制動レバーは、リール本体に釣竿装着部に接離する方向に揺動自在に支持されており、釣竿に接近する方向に操作すると、先端が制動部材を押圧して制動力が徐々に強くなる。このスピニングリールでは、切換部材により制動レバーを所定制動位置に切り換えると、ロータは所定制動状態に維持される。
【0004】
【特許文献1】
特開平9−140303号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
前記従来のスピニングリールでは、ロータが糸繰り出し方向に回転しても釣人が容易に認識することが困難であった。このような不具合を解消するために、ロータが糸繰り出し方向に回転したときにそのことを報知するために発音する発音機構を備えることが考えられる。この発音機構は、たとえば制動部材の内周面に周方向に沿って形成された複数の凹凸部に凹凸部方向に付勢された音出し爪を繰り返し当接させることにより発音する。これにより、釣人はロータの糸繰り出し方向の回転を容易に認識できる。
【0006】
しかし、このような発音機構を備えたスピニングリールでは、ロータが糸繰り出し方向に回転したときに常に発音する。このため、釣人がロータの糸繰り出し方向の回転を特に知る必要がないときや静寂を要求されるとき等には、釣人やその周囲にとって、発音機構による発音が耳障りになるおそれが生じる。
本発明の課題は、スピニングリールの発音装置において、ロータの糸繰り出し方向の回転を容易に認識できるようにするとともに、常に発音するのを抑えることにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
発明1に係るスピニングリールの発音装置は、リール本体に回転自在に装着され釣り糸をスプールに巻き付けるロータの糸繰り出し方向の回転により発音するスピニングリールの発音装置であって、ロータが糸繰り出し方向に回転したとき発音可能な発音手段と、発音手段が発音可能なオン状態と発音不能なオフ状態とに切り換える切換手段とを備えている。
【0008】
この発音装置では、ロータが糸繰り出し方向に回転したとき発音可能な発音手段を有しているので、釣人はロータの糸繰り出し方向の回転を容易に認識することができる。また、発音手段のオン状態とオフ状態とを切り換える切換手段をさらに有しているので、釣人は場合に応じて発音手段をオフ状態にすることにより、ロータが糸繰り出し方向に回転したときに常に発音するのを抑えることができる。
【0009】
発明2に係る発音装置は、発明1の発音装置において、発音手段は、ロータの糸繰り出し方向の回転に連動して回転し回転方向に間隔を隔てて設けられた複数の凹凸部を有する第1発音部と、第1発音部が糸繰り出し方向に回転したとき音出し部の先端部が凹凸部に当接を繰り返して発音する第2発音部とを有している。この場合、第1発音部はたとえばロータやロータに連動して回転する回転部材に設けられており、第1発音部が糸繰り出し方向に回転したとき、第1発音部の凹凸部に第2発音部の音出し部の先端部を当接させることにより、容易に発音できる。
【0010】
発明3に係る発音装置は、発明2の発音装置において、第1発音部は、複数の凹凸部が配置され、ロータの糸繰り出し方向の回転を伝達するワンウェイクラッチから伝達された回転に連動して回転する回転部材である。この場合、ロータの糸繰り出し方向の回転のみを伝達するワンウェイクラッチにより、糸繰り出し方向の回転のみが回転部材に伝達され、糸巻き取り方向の回転は回転部材に伝達されない。このため、糸繰り出し方向の回転時のみ発音し、糸巻き取り方向の回転時に発音しないようにすることができる。
【0011】
発明4に係る発音装置は、発明3の発音装置において、回転部材はロータの回転を制動する制動部材である。この場合、たとえば制動レバーの先端を接触させることにより制動力を調整可能な制動部材であって、この制動部材はロータの糸繰り出し方向の回転に連動して回転する。ここでは、第1発音部は制動部材に設けられているので、省スペース化を図ることができる。
【0012】
発明5に係る発音装置は、発明2から4のいずれかの発音装置において、第2発音部は、先端部が凹凸部に当接可能に揺動自在に装着された爪部材と、爪部材の先端部を凹凸部方向に付勢するばね部材とを有している。この場合、第1発音部の凹凸部に第2発音部の爪部材をばね部材によって付勢しながら当接させることにより、歯切れよく発音できる。
【0013】
【発明の実施の形態】
〔全体構成〕
本発明の一実施形態によるスピニングリールは、図1に示すように、釣竿の長手方向に沿う第1軸X回りに釣り糸を巻き取るリールであって、ハンドル1を備えたリール本体2と、リール本体2の前部に第1軸X回りに回転自在に支持されたロータ3と、ロータ3の前部に配置された釣り糸を巻き取るスプール4とを備えている。
【0014】
リール本体2は、たとえば合成樹脂製である。リール本体2は、釣竿に装着される前後に長い装着部2cと、装着部2cと間隔を隔てて配置されたリールボディ2aと、装着部2cとリールボディ2aとを連結する脚部2bとを有している。リールボディ2aは、内部に機構装着空間を有しており、その側部は開口している。この開口部分は蓋部材2d(図3参照)により覆われている。リールボディ2aの前部には、取付フランジ付きの金属製の筒状の取付部材2eが装着されている。
【0015】
リールボディ2aの内部には、ロータ3を回転させるためのロータ駆動機構5と、ロータ3の糸繰り出し方向の回転(逆転)を制動するためのレバーブレーキ機構6と、スプール軸8を介してスプール4を前後に往復移動させるオシレーティング機構20とが設けられている。
ロータ3はたとえば合成樹脂又は金属製であり、リール本体2に回転自在に支持されている。ロータ3は、円筒部3aと、円筒部3aの側方に互いに対向して設けられた第1アーム部3b及び第2アーム部3cとを有している。また、円筒部3aの前壁3d側の内周面には、後述するワンウェイクラッチ32を構成する鋸歯状の第1凹凸部42が形成されている。円筒部3aの前壁3dの中央部には貫通孔3e(図2参照)を有するボス部3f(図2参照)が形成されている。この貫通孔3eに後述するスプール軸8及びピニオンギア12が貫通している。第1アーム部3bの先端と第2アーム部3cの先端部とには、揺動自在にベールアーム9が設けられている。このベールアーム9により釣り糸がスプール4に案内される。
【0016】
スプール4は、たとえば合成樹脂と金属とを複合したハイブリッド型のものである。スプール4は、ロータ3の第1アーム部3bと第2アーム部3cとの間に配置されており、スプール軸8の先端にワンタッチ着脱機構65を介して着脱自在かつ回転不能に装着されている。スプール4は、糸巻胴部7aを有するスプール本体7と、糸巻胴部7aの前端部に取り付けられた大径の前フランジ部51と、前フランジ部51をスプール本体7に固定するための前フランジ固定部材52とを有している。スプール本体7は、外周に釣り糸が巻かれる筒状の糸巻胴部7aと、糸巻胴部7aの後端部に一体成形された大径筒状のスカート部7bと、糸巻胴部7aの内周側に取り付けられた内筒部材7cとを有している。
【0017】
糸巻胴部7a及びスカート部7bは、アルミニウム合金、ステンレス合金、チタン合金、マグネシウム合金等の金属薄板をプレス加工により一体成形して得られた大小2段の筒状の部材である。
ロータ駆動機構5は、図1に示すように、ハンドル1が固定されたハンドル軸10とともに回転するマスターギア11と、このマスターギア11に噛み合うピニオンギア12とを有している。ハンドル軸10は、リール本体2に回転自在に支持されている。ピニオンギア12は筒状に形成されており、その前部12aはロータ3の貫通孔3eを貫通してスプール4側に延びている。この前部12aで、ロータ3はナット13によりピニオンギア12に回転不能に固定されている。ピニオンギア12は、前部と中間部とで軸受14a、14bによりリール本体2に回転自在に支持されている。なお、前部の軸受14aは、リール本体2を構成する取付部材2eの内周面に装着されている。ナット13は、リテーナ36により緩み止めされている。リテーナ36は前壁3dに形成されたねじ孔にねじ止め固定された装着されたビスにより固定されている。
【0018】
オシレーティング機構20は、減速ギア式のものであり、ハンドル軸10に一体形成された駆動ギア20aと、リールボディ2aに回転自在に装着されたカム付き従動ギア20bと、カム付き従動ギア20bの回転により前後移動するスライダ20cとを有している。スライダ20cにスプール軸8の後端部が回転不能かつ軸方向移動不能に取り付けられている。
【0019】
〔レバーブレーキ機構の構成〕
レバーブレーキ機構6は、図1から図3に示すように、制動部16と、制動部16の制動力を調整操作するための制動レバー17と、制動部16を所定制動状態に操作するための補助レバー18と、制動レバー17を装着部2cから離反する方向に付勢するコイルばね19と、補助レバー18により所定制動状態と制動解除状態とに切換可能な所定制動部21(図3参照)と、ロータ3の逆転により発音する発音機構80(発音手段の一例、図3参照)とを有している。
【0020】
〔制動部の構成〕
制動部16は、図2に示すように、制動レバー17の先端が圧接されて制動される制動部本体31と、制動部本体31をロータ3の糸繰り出し方向の回転にのみ連動して回転させる爪式のワンウェイクラッチ32とを有している。
制動部本体31は、ロータ3の内周側にロータ3と同心に配置された制動部材40と、制動部材40の内周面に固定された制動円筒41とを有している。
【0021】
制動部材40は、図2に示すように、円筒部3aの内周側に同芯に配置される外筒部40aと、外筒部40aの内周側に配置された内筒部40bと、外筒部40aと内筒部40bとを連結する円板部40cとを有する二重筒状部材である。外筒部40aのリール本体2に近い後端部の内周面には、後述する発音機構80を構成する鋸歯状の第2凹凸部81が形成されている。内筒部40bは、取付部材2eの外周面に装着された軸受14cにより取付部材2eに回転自在に装着されている。
【0022】
制動円筒41は、外筒部40aの内周面から円板部40cにかけて装着された中心孔を有する金属製の有底筒状部材であり、円板部40cにねじ止め固定されている。この制動円筒41の内周面に制動レバー17の先端が当接して制動部材40を制動する。制動円筒41の後端部は第2凹凸部81形成部分より前側まで延びている。
【0023】
ワンウェイクラッチ32は爪式のものであり、ロータ3の円筒部3aの内周側面に形成された第1凹凸部42と、円板部40cに揺動自在に装着され先端が第1凹凸部42に接触可能なクラッチ爪43と、クラッチ爪43を先端が第1凹凸部42に接触する方向に付勢する捩じりばね44とを有している。ワンウェイクラッチ32は、前述したようにロータ3の糸繰り出し方向の回転にのみ連動して制動部材40が回転させる。
【0024】
〔制動レバーの構成〕
図1に示すように、制動レバー17は、第1軸Xと食い違う第2軸Y方向にリール本体2に装着された支持軸33によりリール本体2に第2軸Y回りに揺動自在に支持されている。支持軸33は、図2に示すように、鍔付きの軸部材であり、蓋部材2d側から挿入されたねじによりリール本体2に固定されている。また、前述したように、制動レバー17は、コイルばね19により装着部2cと離反する方向に付勢されている。制動レバー17は、図5に示す制動解除位置と、制動解除位置より装着部2cに接近した図7に示す制動位置との間で揺動自在にリール本体2に取り付けられている。
【0025】
制動レバー17は、支持軸33による支持部分から湾曲して前方に延びる制動操作部17aと、支持部分から湾曲して斜め前下方に延びる制動作用部17bと、制動作用部17bに着脱自在に装着された制動シュー34とを有している。
制動操作部17aは、支持部分から装着部2cに沿ってベールアーム9の外方付近まで前方に延びた後、径方向外方に向けて延び、さらに先端が前方に向けて湾曲した形状である。この湾曲部分から前方が釣竿を握る手の人差し指で操作可能な第1操作部17cとなっている。第1操作部17cは、制動レバー17の揺動により図1に示す第1位置から装着部2cに接近する方向に移動可能である。制動操作部17aは、図3及び図4に示すように、脚部2bから前方部分にかけて、径方向外方に延びる部分まで幅が大きくなっており、その幅広部分17hには、装着部2cに向けて略矩形の開口17eが形成されている。この開口17eから後述する補助レバー18の操作部材26が装着部2cに向かって上方に露出している。また、幅広部分17hから前方に向けて切り欠き17gが形成されている。この切り欠き17gを貫通して前方に向かって操作部材26が突出している。この切り欠き17gの開口部分には、制動レバー17と補助レバー18との隙間から釣り糸が侵入して糸噛みが生じるのを防止するために、板状の閉塞板35がビス止めされている。
【0026】
制動作用部17bの先端は、制動円筒41の内周側に対向して配置され、図2に示すように、その先端に制動円筒41の内周面に接触可能な制動シュー34が着脱自在に取り付けられている。制動シュー34は、たとえばポリアミド系合成樹脂やポリアセタール等の弾性を有する合成樹脂製であり、制動レバー17の揺動により制動円筒41を径方向外方に押圧する。
【0027】
制動レバー17は、何も操作されないとコイルばね19により付勢されて、図1に示すように、制動解除位置に配置されて制動シュー34が閉塞板35から離反している。
コイルばね19は、制動レバー17の制動操作部17aとリール本体2の脚部2bとの間に圧縮状態で配置されている。コイルばね19は、制動レバー17を制動解除側に向けて図1反時計回りに付勢している。これにより、制動レバー17から手を離すと、ロータ3は制動解除状態になる。
【0028】
〔補助レバーの構成〕
補助レバー18は、所定制動部21によりロータ3を図5に示す制動解除状態と図6に示す所定制動状態とに切り換える操作を行うためのものである。補助レバー18は、図5に示すように、後述する第2操作部26aが装着部2cに接近した第2位置に配置される制動解除位置と、図6に示すように、第2操作部26aが装着部2cから離反した第3位置に配置される所定制動位置との間で揺動する。補助レバー18は、図1、図3及び図4に示すように、支持軸33に第2軸Y回りに揺動自在にリール本体2に支持された板状の第1レバー部材25と、第1レバー部材25に装着された操作部材26とを有している。
【0029】
第1レバー部材25は、制動レバー17の図5手前側側面に並べて配置されている。第1レバー部材25は、支持部分から制動レバー17に沿って上前方及び前下方に延びており、前上方に延びた先端には、ねじ29により操作部材26が固定されている。第1レバー部材25の先端は制動レバー17の制動操作部17aの幅広部分17hの開口17e内に位置している。また、支持部分より斜め前下方に延びた第1レバー部材25の基端は、制動部16の径方向外方かつ後方に配置されている。第1レバー部材25の基端には、所定制動部21の第2レバー部材27の先端が係止される矩形の係止切り欠き25c(図2参照)が形成されている。係止切り欠き25cは、第2レバー部材27の先端部の横断面積より大きい面積の基端側に開口する矩形の切り欠きである。
【0030】
操作部材26は、先端に第2操作部26aを有している。第2操作部26aは、装着部2cから離反する側に第1操作部17cと対向して配置されている。このため、第2操作部26aは、釣竿を握る手の人差し指で押し込み操作可能である。第1操作部17cと第2操作部26aは、同じ指による引き込み操作と押し込み操作とが可能である。第2操作部26aは、補助レバー18の揺動により図1及び図5に示す第2位置と図6に示す第3位置とに配置される。
【0031】
操作部材26は、開口17eの下部から切り欠き17g及び閉塞板35で囲まれた空間を貫通して前方に延びており、延びた先端に第2操作部26aが形成されている。このように第2操作部26aが切り欠き17g及び閉塞板35で囲まれた空間を貫通して前方に延びているので、第2操作部26aの周囲、特にベールアーム9に近接する部分が空間により囲まれる。このため、釣り糸が糸ふけによりこの部分に接触しても操作部材26と制動レバー17との隙間への釣り糸の噛み込み(糸噛み)が生じにくくなる。また、切り欠き17gを閉塞板35で塞いでいるので、操作部材26を取り付けた後に閉塞板35を取り付けて空間を塞ぐことができる。このため、操作部材26を取り付けしやすくなる。
【0032】
また、補助レバー18が所定制動位置に配置されると、図6に示すように、第2操作部26aの下面は、制動操作部17aの閉塞板35に略接触する。これにより、補助レバー18は、所定制動位置にあるとき、制動レバー17の装着部2cに接近する方向の揺動に連動して制動解除位置に揺動する。
〔所定制動部の構成〕
所定制動部21は、図3に示すように、第1レバー部材25と連動して揺動する第2レバー部材27と、第2レバー部材27を制動解除位置と第1所定制動位置とで保持するトグルばね28とを有している。第2レバー部材27は、図3及び図8に示すように、リール本体2の前部にスプール軸8と平行な揺動軸27a回りに揺動自在に装着されている。第2レバー部材27の基端から揺動中心までの距離は、先端から揺動中心までの距離より2倍以上長い。第2レバー部材27の先端は、係止切り欠き25cに係止されており、第2レバー部材27は、第1レバー部材25と連動して制動解除位置(図8(a)参照)と所定制動位置(図8(b)参照)との間で揺動する。
【0033】
ここで、制動解除位置あるとき第2レバー部材27の基端はトグルばね28により付勢されて係止切り欠き25cの上面に接触し、所定制動位置にあるとき下面に接触する。第2レバー部材27の途中には、先端が制動円筒41の内周側に配置された規制シュー39が着脱自在に設けられている。規制シュー39は、第2レバー部材27の途中に折り曲げて一体形成された装着部27cに着脱自在に装着されている。
【0034】
第2レバー部材27は、規制シュー39の装着部分からさらに湾曲して延びており、延びた基端にトグルばね28が装着されている。
ここでは、第2位置にある第2操作部26aを押し込み操作して第3位置に配置し、第1レバー部材25を、図5に示す制動解除位置から図6に示す第1所定制動位置側に揺動させると、それに連動して第2レバー部材27も制動解除位置から所定制動位置に揺動する。この結果、規制シュー39が制動円筒41を押圧してロータ3の糸繰り出し方向の回転を所定制動状態で制動する。
【0035】
トグルばね28は、図3及び図8に示すように、第2レバー部材27を付勢して第2操作部26aを第2位置と第3位置とに振り分けて付勢し、その姿勢を保持することができる。トグルばね28は、第2レバー部材27の基端に装着された捩じりコイルばねである。トグルばね28は、一端が第2レバー部材27の基端に係止され、他端がリールボディ2aの前端面に係止されている。トグルばね28は、図8(a)に示すように、第2レバー部材27が制動解除位置に配置されると、第2レバー部材27を図8(a)の時計回りに付勢し、所定制動位置に配置されると図8(b)の反時計回りに付勢する。これにより、第2レバー部材27が制動解除位置と所定制動位置とで保持され、さらに第1レバー部材25が制動解除位置と所定制動位置とに保持される。
【0036】
ここでは、第2レバー部材27の基端から揺動中心までの距離が先端から揺動中心までの距離より2倍以上長いので、第1レバー部材25が揺動すると、その揺動が第2レバー部材27の基端側で2倍以上の揺動距離となって現れ、トグルばね28が容易に反転可能になる。
〔発音機構の構成〕
発音機構80は、ロータ3が糸繰り出し方向に回転したときにそのことを報知するために発音する機構であり、図3、図9から図11に示すように、制動部材40(第1発音部の一例)の後端内周面に回転方向に沿って設けられた第2凹凸部81と、リール本体2の前部に設けられた装着部82(第2発音部の一例)と、装着部82に設けられ、第2凹凸部81に弾性的に接触する音出し部83とを有している。また、発音機構80の上部には、図9及び図10に示すように、発音機構80のオン状態とオフ状態とを切り換える切換機構90(切換手段の一例)が設けられている。
【0037】
第2凹凸部81は、制動部材40の後端内周面に周方向に沿って形成された多数の鋸歯状の凹凸81aを有している。
装着部82は、リールボディ2aの前部から前方に一体で突出する装着ボス85と、スプール軸8と平行に配置され装着ボス85の先端にねじ込み固定された装着ねじ86とを有している。装着ねじ86は、音出し部83を回動自在に支持するねじ軸である。装着ねじ86は、工具を係止するための鍔部86aと、音出し部83を回動自在に支持する鍔部86aより小径の支持部86bと、装着ボス85にねじ込まれるねじ部86cとを有している。
【0038】
音出し部83は、装着部82の装着ねじ86に回動自在に装着された音出し爪87と、音出し爪87を凹凸部81に向けて付勢する捩じりばね88とを有している。音出し爪87は、たとえば先端が鋭角に尖った板状の部材であり、第2凹凸部81に接触可能に先端に形成された爪部87aと、装着ねじ86に支持されるように形成された回動支持部87bと、回動支持部87bを挟んで爪部87aと逆側に設けられ後述する切換機構90の切換部90b(図9及び図10参照)が係止可能な係止部87cとを有している。爪部87aは、たとえば板材を鋭角に切断して形成されており、先端が第2凹凸部81に入り込んで配置されている。
【0039】
捩じりばね88は、一端がリール本体2に突出して形成された係止部2fに係止され、他端が爪部87aの側部に係止されている。これにより、音出し爪87の爪部87aが常に第2凹凸部81に向けて付勢されている。
切換機構90は、図9に示す発音機構80のオン状態と、図10に示す発音機構80のオフ状態との2つの状態に切り換えるためのものである。切換機構90は、発音機構80の上部に回動自在に装着された回動支持部90aと、回動支持部90aから一方向に延びる切換部90bと、回動支持部90aから切換部90bと間隔をあけて一方向に延びる取付部90cと、回動支持部90aから切換部90b及び取付部90cと逆側に延びる操作部90dとを有する略Y字状の部材である。
【0040】
切換部90bは、音出し爪87の係止部87cが係止可能かつ離反可能な位置に揺動自在に設けられている。切換部90bの前面一端部には、係止部87cが接触して係止される突起部90eが形成されている。
取付部90cは、先端部にリール本体2に装着された捩じりばね91の一端が取り付けられている。捩じりばね91は、切換部90bが係止部87cから離反する方向、すなわち発音機構80がオン状態になる方向に付勢している。
【0041】
操作部90dは、先端部がリール本体2外方に突出して設けられ、釣人が上下方向に揺動操作可能な部材である。発音機構80のオン状態のときは、図9に示すように、操作部90dが下位置に位置しており、発音機構80のオフ状態のときは、図10に示すように、操作部90dが上位置に位置している。操作部90dが下位置に位置すると、図9に示すように、回動支持部90aを中心に回動し、切換部90bの突起部90eが係止部87cから離反して、爪部87aが第2凹凸部81に入り込んで発音する。操作部90dが上位置に位置すると、図10に示すように、切換部90bの突起部90eが係止部87cに接触して、爪部87aが第2凹凸部81から離反して発音機構80がオフ状態となる。
【0042】
このような構成の発音機構80では、制動部材40がワンウェイクラッチ32を介して糸繰り出し方向に回転すると発音するとともに、制動部材40の糸巻取方向の回転に対しては回転を阻止する。ただし、通常は制動部材40は、ワンウェイクラッチ32により糸巻取方向の回転はロータ3から伝達されない。また、ここでは切換機構90が設けられているので、発音機構80のオン状態とオフ状態とを切り換えることができる。
【0043】
〔リールの動作及び操作〕
キャスティング時にはベールアーム9を糸開放姿勢側に倒し、釣竿を降り出すことにより、スプール4の外周から釣り糸が繰り出される。糸巻取時には、ハンドル1を糸巻き取り方向に回転させると、ベールアーム9が図示しない戻し機構により糸巻き取り姿勢に戻る。ハンドル1の回転力はハンドル軸10、マスターギア11を介してピニオンギア12に伝達される。ピニオンギア12に伝達された回転力は、ピニオンギアの前部12aを介してロータ3に伝達される。このときロータ3は糸巻き取り方向に回転するので、ワンウェイクラッチ32の作用によりこの回転力は制動部材40には伝達されない。ピニオンギア12が回転すると、スプール軸8が前後方向に往復移動する。
【0044】
制動レバー17を何も操作しなければ、制動レバー17はコイルばね19により押圧され制動解除位置側に配置される。このとき、補助レバー18の第2操作部26aが第2位置に配置されていると、図5及び図8(a)に示すように、制動シュー34及び規制シュー39が制動円筒41から離反し、ロータ3は制動解除状態になる。
【0045】
ロータ3を逆転させて魚とやりとりする時には、制動レバー17の第1操作部17cをたとえば人差し指により装着部2c側に引き込み操作して制動力を調整する。
釣り糸が魚により引かれてロータ3が糸繰り出し方向に逆転すると、その回転力がワンウェイクラッチ32を介して制動部材40に伝達され、さらに制動円筒41に伝達される。この結果、制動円筒41がロータ3と一体で回転する。制動レバー17の第1操作部17cを装着部2cに接近する方向に引き込み操作すると、たとえ第2レバー部材27が所定制動位置にあっても、図6に示すように閉塞板35が操作部材26の第2操作部26aを装着部2cに接近する方向に押圧し、補助レバー18が制動レバー17に連動して所定制動位置から制動解除位置側に揺動し、第2レバー部材27が制動解除位置側に揺動する。この結果、所定制動部21による所定制動状態が一旦解除される。このとき、トグルばね28が第2レバー部材27の揺動により反転し、第2レバー部材27が制動解除位置側に付勢され、第1レバー部材25が制動解除位置側で保持される(図8(a))。
【0046】
この状態でさらに制動レバー17を装着部2cに接近する方向に操作すると、制動レバー17の制動シュー34が制動円筒41内周面を径方向外方に強く押圧する。この制動力は制動レバー17に加える力を加減することにより調整でき、ロータ3の逆転量を任意に調整できる。この結果、制動レバー17の操作力に応じた制動力がロータ3に付与される。このように、所定制動状態の解除を忘れても、制動レバー17を引き込み操作するだけで、所定制動状態を解除できる。
【0047】
このロータの逆転時には、制動円筒41が回転し、その回転により発音機構80が発音する。すなわち制動円筒41が回転すると、制動円筒41に形成された第2凹凸部81に接触する音出し爪87が振動し、その振動により制動円筒41が発音する。このように、ロータ3が糸繰り出し方向に回転すると発音するので、ロータ3が糸繰り出し方向に回転していることを釣人が確実に認識できる。このため、当たりや不意の制動レバー17の操作でロータ3が糸繰り出し方向に回転しても、当たりを逃したり、仕掛けの自重により釣り糸が繰り出されてしまったりするといったロータの逆転(糸繰り出し方向の回転)に関連する不具合が生じにくくなる。
【0048】
釣り場を移動する時やリールを収納する時には、第1操作部17cから手を離した状態で、補助レバー18の第2操作部26aを装着部2cから離反する方向に押し込み操作する。すると、図6及び図8(b)に示すように、補助レバー18が制動解除位置から所定制動位置に揺動し、第2レバー部材27が制動解除位置から所定制動位置に揺動し、トグルばね28によりその位置で保持される。この所定制動位置では、第2操作部26aの下面が閉塞板35に略接触する。
【0049】
さらに、仕掛けの垂らし長さを変更するためや、魚に当たりがあった時に魚に仕掛けを確実に食い込ませるために、ロータ3を所定制動状態から制動解除状態にしたい場合には、制動レバー17を僅かに装着部2cに接近する方向に操作すればよい。すると、前述した図6に示すように、制動レバー17により第2操作部26aが押圧されて補助レバー18が制動解除位置側に揺動する。この結果、第2レバー部材27が制動解除位置に揺動して第1又は第2所定制動状態がいったん解除される。もちろん、第2操作部26aを引き込み操作しても所定制動状態を解除できる。
【0050】
また、所定制動部21により所定制動状態にしているときに、誤操作により制動レバー17を装着部2cに接近する方向に操作して仕掛けの自重によりロータ3が逆転しても、ロータ3の逆転により発音機構80が発音する。これにより、釣人は瞬時にロータ3の逆転を認識でき補助レバー18を押圧操作する等の操作により、誤操作に対処することができる。
【0051】
ここでは、ロータ3が糸繰り出し方向に回転したとき発音可能な発音機構80を有しているので、釣人はロータ3の糸繰り出し方向の回転を容易に認識することができる。また、発音機構80のオン状態とオフ状態とを切り換える切換機構90をさらに有している。このため、釣人は場合に応じて切換機構90をオフ状態にすることにより、ロータ3が糸繰り出し方向に回転したときに常に発音するのを抑えることができる。
【0052】
〔他の実施形態〕
(a) 前記実施形態では、レバーブレーキ型のスピニングリールを例にあげて説明したが、フロントドラグ式のスピニングリールや、リアドラグ式のスピニングリールや、ドラグ機構を有さない他の全てのスピニングリールにも本発明を適用できる。
【0053】
(b) 前記実施形態では、制動レバー17と補助レバー18により制動操作と所定制動操作とを行ったが、補助レバーを有さずに制動レバーを所定制動位置と制動解除位置とに切り換える切換部材を有するレバーブレーキ形のスピニングリールにも本発明を適用できる。また、制動レバー17を第2レバー部材27に連結して第2レバー部材27を制動レバー17により直接揺動させるレバーブレーキ型のスピニングリールにも本発明を適用できる。
【0054】
(c) 前記実施形態では、制動レバー17や補助レバー18はリール本体2に揺動自在に装着されているが、装着部2cに接離する方向に移動するのであれば直線移動するような他の移動形態にしてもよい。
(d) 前記実施形態では、発音機構80は、第1発音部は、ロータ3の糸繰り出し方向の回転に連動して回転する制動部材40であったが、これに限定されるものではなく、ロータ3の糸繰り出し方向の回転に連動して回転する回転部材であってもよい。
【0055】
(e) 前記実施形態では、発音機構80は、第1発音部である制動部材40の第2凹凸部81に、第2発音部である音出し部83の音出し爪87を弾性的に接触させて発音するようにしていたが、これに限定されるものではない。たとえば、周方向に間隔を隔てて設けられた複数の凹凸部を有する第1発音部と、ロータの糸繰り出し方向の回転に連動して回転し糸繰り出し方向に回転したとき先端部が凹凸部に当接を繰り返して発音する第2発音部とを有する構成にしてもよい。具体的には、図示しないが、たとえば第1発音部としてリール本体の内周側に複数の凹凸部を設け、第2発音部としてロータの糸繰り出し方向の回転に連動して回転する円板部材や筒状部材等の回転部材に音出し爪や音出しピン等の音出し部を設けてもよい。
【0056】
【発明の効果】
本発明に係るスピニングリールの発音装置では、ロータが糸繰り出し方向に回転したとき発音可能な発音手段を有しているので、釣人はロータの糸繰り出し方向の回転を容易に認識することができ、発音手段のオン状態とオフ状態とを切り換える切換手段をさらに有しているので、ロータが糸繰り出し方向に回転したときに常に発音するのを抑えることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態によるスピニングリールの側面断面図。
【図2】前記スピニングリールの制動部の断面拡大図。
【図3】図1のIII−III断面図。
【図4】制動レバーの平面図。
【図5】制動解除状態の各レバーと制動円筒の状態を示す断面模式図。
【図6】所定制動状態の各レバーと制動円筒の状態を示す断面模式図。
【図7】制動状態における各レバーと制動円筒の状態を示す断面模式図。
【図8】制動解除状態と所定制動状態での第2レバー部材の動作を示す模式図。
【図9】発音機構及び切換機構のオン状態の構成を示す正面図。
【図10】前記発音機構及び前記切換機構のオフ状態の構成を示す正面図。
【図11】前記発音機構の断面図。
【符号の説明】
2 リール本体
2a リールボディ
3 ロータ
6 レバーブレーキ機構
16 制動部
17 制動レバー
21 所定制動部
27 第2レバー部材
80 発音機構
81 凹凸部
81a 凹凸
82 装着部
83 音出し部
87 音出し爪
88 コイルばね
90 切換機構[0001]
TECHNICAL FIELD OF THE INVENTION
The present invention relates to a sounding device for a spinning reel, and more particularly, to a sounding device for a spinning reel that emits sound by rotation of a rotor in a line feeding direction.
[0002]
[Prior art]
Generally, when rock fishing is performed, a lever brake type spinning reel having a rotor braking mechanism in which rotation (reverse rotation) of the rotor in the line payout direction is braked by a braking member is often used. This lever brake type spinning reel can easily exchange with the fish by reversing the rotor according to the tension.
[0003]
This type of spinning reel has a braking member that rotates in conjunction with the reverse rotation of the rotor, a braking lever whose tip contacts the braking member to adjust the braking force, and a predetermined braking position where the braking lever contacts the braking member. A switching member for switching to a braking release position where the braking force is released (for example, see Patent Document 1). The brake lever is swingably supported by the reel body in a direction of coming and coming from the fishing rod mounting portion. When the brake lever is operated in a direction approaching the fishing rod, the tip presses the braking member, and the braking force gradually increases. In this spinning reel, when the brake lever is switched to the predetermined braking position by the switching member, the rotor is maintained in the predetermined braking state.
[0004]
[Patent Document 1]
JP-A-9-140303
[0005]
[Problems to be solved by the invention]
In the conventional spinning reel, it is difficult for the angler to easily recognize even if the rotor rotates in the line payout direction. In order to solve such a problem, it is conceivable to provide a sound generating mechanism that sounds when the rotor rotates in the line pay-out direction to notify the fact. This sounding mechanism emits sound, for example, by repeatedly contacting a plurality of irregularities formed in the inner peripheral surface of the braking member along the circumferential direction with a sounding claw urged in the direction of the irregularities. Thereby, the angler can easily recognize the rotation of the rotor in the line payout direction.
[0006]
However, in a spinning reel provided with such a sound generating mechanism, sound is always generated when the rotor rotates in the line payout direction. For this reason, when the angler does not particularly need to know the rotation of the rotor in the line feeding direction or when quietness is required, the sound produced by the sound generating mechanism may be annoying to the angler and the surroundings.
SUMMARY OF THE INVENTION An object of the present invention is to make it possible to easily recognize the rotation of a rotor in a line payout direction in a sounding device of a spinning reel and to suppress sounding at all times.
[0007]
[Means for Solving the Problems]
A sounding device for a spinning reel according to a first aspect of the present invention is a sounding device for a spinning reel which is rotatably mounted on a reel body and emits sound by rotation of a rotor that winds fishing line around a spool in a line payout direction, wherein the rotor rotates in the line payout direction. And a switching means for switching between an on state in which the sounding means can sound and an off state in which the sounding means cannot sound.
[0008]
This sounding device has sounding means capable of sounding when the rotor rotates in the line feeding direction, so that the angler can easily recognize the rotation of the rotor in the line feeding direction. In addition, since the fisherman further has a switching means for switching the sounding means between the on state and the off state, the angler turns off the sounding means as occasion demands, so that the angler always rotates when the rotor rotates in the line feeding direction. It can suppress the pronunciation.
[0009]
A sound generating device according to a second aspect of the present invention is the sound generating device according to the first aspect, wherein the sound generating means has a plurality of concave and convex portions provided at intervals in the rotation direction, rotating in synchronization with the rotation of the rotor in the line feeding direction. The sound generator has a sound generator and a second sound generator which sounds when the first sound generator rotates in the line feeding direction, and the distal end of the sound generator repeatedly contacts the uneven portion. In this case, the first sounding portion is provided on, for example, a rotor or a rotating member that rotates in conjunction with the rotor. When the first sounding portion rotates in the line feeding direction, the second sounding portion is formed on the uneven portion of the first sounding portion. The sound can be easily generated by abutting the tip of the sound output section of the section.
[0010]
A sound generating device according to a third aspect of the present invention is the sound generating device according to the second aspect of the present invention, wherein the first sound generating portion has a plurality of concave and convex portions, and interlocks with rotation transmitted from a one-way clutch that transmits rotation of the rotor in the line payout direction. It is a rotating member that rotates. In this case, only the rotation in the line feeding direction is transmitted to the rotating member by the one-way clutch that transmits only the rotation in the line feeding direction of the rotor, and the rotation in the line winding direction is not transmitted to the rotating member. For this reason, it is possible to emit a sound only when rotating in the line feeding direction and not to sound when rotating in the line winding direction.
[0011]
A sound generating device according to a fourth aspect is the sound generating device according to the third aspect, wherein the rotating member is a braking member that brakes the rotation of the rotor. In this case, for example, a braking member that can adjust the braking force by contacting the tip of a braking lever, and the braking member rotates in conjunction with the rotation of the rotor in the line feeding direction. Here, since the first sounding section is provided on the braking member, space can be saved.
[0012]
A sound generating device according to a fifth aspect of the present invention is the sound generating device according to any one of the second to fourth aspects, wherein the second sound generating portion includes a claw member pivotally mounted so that a front end portion can abut on the uneven portion; A spring member for urging the distal end portion in the direction of the uneven portion. In this case, the claw member of the second sounding portion is brought into contact with the concave and convex portion of the first sounding portion while being urged by the spring member, so that the sound can be sharply generated.
[0013]
BEST MODE FOR CARRYING OUT THE INVENTION
〔overall structure〕
As shown in FIG. 1, a spinning reel according to an embodiment of the present invention is a reel that winds a fishing line around a first axis X along a longitudinal direction of a fishing rod, and a
[0014]
The
[0015]
Inside the
The
[0016]
The spool 4 is, for example, a hybrid type in which a synthetic resin and a metal are combined. The spool 4 is disposed between the first arm portion 3b and the
[0017]
The bobbin trunk 7a and the
As shown in FIG. 1, the rotor drive mechanism 5 includes a
[0018]
The
[0019]
[Configuration of lever brake mechanism]
As shown in FIGS. 1 to 3, the
[0020]
[Structure of braking unit]
As shown in FIG. 2, the
The braking unit main body 31 has a braking
[0021]
As shown in FIG. 2, the braking
[0022]
The
[0023]
The one-way clutch 32 is of a claw type, and includes a first concave /
[0024]
[Structure of brake lever]
As shown in FIG. 1, the
[0025]
The
The
[0026]
The distal end of the
[0027]
When no operation is performed, the
The
[0028]
[Configuration of auxiliary lever]
The
[0029]
The
[0030]
The
[0031]
The operating
[0032]
When the
[Configuration of the predetermined braking unit]
As shown in FIG. 3, the
[0033]
Here, when in the braking release position, the base end of the
[0034]
The
Here, the
[0035]
The
[0036]
Here, since the distance from the base end of the
[Structure of sound generation mechanism]
The
[0037]
The second
The mounting
[0038]
The sounding
[0039]
One end of the
The
[0040]
The switching
One end of a
[0041]
The
[0042]
In the
[0043]
[Reel operation and operation]
At the time of casting, the bail arm 9 is tilted to the line releasing posture side and the fishing rod is lowered, whereby the fishing line is paid out from the outer periphery of the spool 4. At the time of yarn winding, when the handle 1 is rotated in the yarn winding direction, the bail arm 9 returns to the yarn winding posture by a return mechanism (not shown). The rotational force of the handle 1 is transmitted to a
[0044]
If the
[0045]
When the
When the fishing line is pulled by the fish and the
[0046]
When the
[0047]
When the rotor rotates in the reverse direction, the
[0048]
When moving the fishing spot or storing the reels, the
[0049]
Further, when the
[0050]
Also, even when the
[0051]
Here, since the
[0052]
[Other embodiments]
(A) In the above embodiment, a lever brake type spinning reel was described as an example, but a front drag type spinning reel, a rear drag type spinning reel, and all other spinning reels without a drag mechanism are described. The present invention can also be applied to
[0053]
(B) In the above embodiment, the braking operation and the predetermined braking operation are performed by the
[0054]
(C) In the above-described embodiment, the
(D) In the above-described embodiment, in the
[0055]
(E) In the embodiment, the
[0056]
【The invention's effect】
In the sounding device of the spinning reel according to the present invention, since the sounding means capable of sounding when the rotor rotates in the line payout direction is provided, the angler can easily recognize the rotation of the rotor in the line payout direction, Since there is further provided switching means for switching the sounding means between the ON state and the OFF state, it is possible to suppress sounding when the rotor is rotated in the line feeding direction.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a side sectional view of a spinning reel according to an embodiment of the present invention.
FIG. 2 is an enlarged cross-sectional view of a braking unit of the spinning reel.
FIG. 3 is a sectional view taken along the line III-III of FIG. 1;
FIG. 4 is a plan view of a braking lever.
FIG. 5 is a schematic sectional view showing a state of each lever and a brake cylinder in a brake release state.
FIG. 6 is a schematic sectional view showing a state of each lever and a braking cylinder in a predetermined braking state.
FIG. 7 is a schematic sectional view showing a state of each lever and a braking cylinder in a braking state.
FIG. 8 is a schematic diagram showing the operation of a second lever member in a braking release state and a predetermined braking state.
FIG. 9 is a front view showing a configuration in which a sounding mechanism and a switching mechanism are turned on.
FIG. 10 is a front view showing a configuration of the sounding mechanism and the switching mechanism in an off state.
FIG. 11 is a sectional view of the sound generating mechanism.
[Explanation of symbols]
2 reel body
2a Reel body
3 rotor
6 lever brake mechanism
16 Braking unit
17 Brake lever
21 Predetermined braking unit
27 Second lever member
80 pronunciation mechanism
81 Unevenness
81a unevenness
82 Mounting part
83 Sound output section
87 sound claws
88 coil spring
90 Switching mechanism
Claims (5)
前記ロータが糸繰り出し方向に回転したとき発音可能な発音手段と、
前記発音手段が発音可能なオン状態と発音不能なオフ状態とに切り換える切換手段と、
を備えたスピニングリールの発音装置。A sounding device for a spinning reel, which is rotatably mounted on a reel body and sounds by rotation of a rotor in a line payout direction for winding a fishing line around a spool,
Sounding means capable of sounding when the rotor rotates in the line payout direction,
Switching means for switching between an on state in which the sounding means can sound and an off state in which sound cannot be sounded;
Spinning reel sound generator equipped with
前記ロータの糸繰り出し方向の回転に連動して回転し、回転方向に間隔を隔てて設けられた複数の凹凸部を有する第1発音部と、
前記第1発音部が糸繰り出し方向に回転したとき、先端部が前記凹凸部に当接を繰り返して発音する音出し部を有する第2発音部とを有している、請求項1に記載のスピニングリールの発音装置。The sounding means,
A first sounding portion that rotates in conjunction with the rotation of the rotor in the line payout direction and has a plurality of uneven portions provided at intervals in the rotation direction;
2. The second sound generator according to claim 1, further comprising: a second sound generator having a sound output unit whose front end repeatedly sounds when the first sound generator rotates in the line feeding direction. 3. Spinning reel sound generator.
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JP2015159757A (en) * | 2014-02-27 | 2015-09-07 | 株式会社シマノ | spinning reel |
JP2020043876A (en) * | 2019-12-19 | 2020-03-26 | 株式会社シマノ | Spinning reel |
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2003
- 2003-04-08 JP JP2003104202A patent/JP2004305118A/en active Pending
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