JP2004304650A - セルサーチ制御装置及びセルサーチ制御プログラム、並びにセルサーチ制御方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】W−CDMA方式においてスクランブリングコードグループの特定に要する時間を低減するのに好適なセルサーチ制御装置を提供する。
【解決手段】セルサーチ制御装置100は、P−SCH受信回路101、S−SCH受信回路102、P−CPICH受信回路103を備えている。S−SCH受信回路102は、3つのSSCおよびその配置間隔を検出し、これらをもとにスクランブリングコードグループを特定する。
【選択図】 図1
【解決手段】セルサーチ制御装置100は、P−SCH受信回路101、S−SCH受信回路102、P−CPICH受信回路103を備えている。S−SCH受信回路102は、3つのSSCおよびその配置間隔を検出し、これらをもとにスクランブリングコードグループを特定する。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、W−CDMA方式に採用されるセルサーチ制御を行う装置およびプログラム、並びに方法に係り、特に、W−CDMA方式においてスクランブリングコードグループの特定に要する時間を低減するのに好適なセルサーチ制御装置およびセルサーチ制御プログラム、並びにセルサーチ制御方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
まず、従来のセルサーチ制御方法について説明する。W−CDMA方式では、移動局が基地局との同期を確立するために、プライマリ・シンクロナイゼーション・チャネル(Primary−Synchronization Channel)(以下、p−SCHと略記する。)とセカンダリ・シンクロナイゼーション・チャネル(Secondary−Synchronization Channel)(以下、s−SCHと略記する。)を受信する。
【0003】
図7は、p−SCHおよびs−SCHの送信タイミングを示す図である。
図7に示すように、p−SCHはスロット単位に同一のコードであり、移動局では、基地局から送信されるp−SCHをサーチすることでスロットタイミングを確立する。また、s−SCHはスロット単位に異なるコードであり、移動局では、基地局から送信されるs−SCHをサーチすることで、すなわち、スロット単位に異なるコードの組み合わせをサーチすることで、フレームタイミングを確立する。
【0004】
上記タイミング同期の確立は、移動局におけるセルサーチ制御部にて、既知のstep1,step2,step3の手順で行われる。なお、step1では、p−SCHを検出し、スロット同期を確立する。また、step2では、s−SCHを検出し、フレーム同期を確立する。さらに、ここでは、スクランブリングコードグループ(Scrambling Code Group)を特定する。また、step3では、スクランブリングコードグループ内のスクランブリングコードを特定する。
【0005】
図7は、従来のセルサーチ制御装置200の構成を示すブロック図である。
セルサーチ制御装置200は、図8に示すように、p−SCH検出部201と、選択部202と、割当部203と、s−SCH検出部204と、コード割当部205と、スクランブリングコード決定部206とで構成されている。
図8は、step1,step2,step3の処理を時系列的に表した図である。
【0006】
セルサーチ制御装置200では、step1,step2,step3を、図8に示すように、パイプライン的に処理する。なお、セルサーチ制御装置200での処理終了後、移動局では、step3の検出結果が正しいことを検証するために、verify(RAKE−SRC:レイクサーチ)処理を行う。以下、図7および図8を用いてセルサーチ制御装置200の動作を説明する。
【0007】
セルサーチ制御装置200では、まず、p−SCH検出部201により、step1の処理として、p−SCHが検出され、その検出結果が選択部202に通知される。次いで、選択部202により、最大64個のp−SCHについてその検出タイミングが選択され、その選択結果が割当部203に通知される。そして、割当部203により、例えば、図8に示すように、64個のp−SCHに対応するs−SCHの検出タイミングが3個単位にs−SCH検出部204に対して割り当てられる。すなわち、64個のs−SCHの検出タイミングが、22回分の処理に分けて、s−SCH検出部204に対して割り当てられる。
【0008】
次いで、セルサーチ制御装置200では、s−SCH検出部204により、step2の前段の処理として、割り当てられた検出タイミングでs−SCHが検出され、検出されたs−SCHから、セカンダリ・シンクロナイゼーション・コード(Secondary Synchronization Code)(以下、SSCと略記する。)を含むコード列を受信し、受信コード列からSSCが検出され、その検出結果がコード割当部205に通知される。次いで、コード割当部205により、step2の後段の処理として、得られたSSCおよびその配列順序、並びにあらかじめ設定されたテーブルに基づいて、受信コード列に対応するスクランブリングコードグループが特定され、その特定結果がスクランブリングコード決定部206に通知される。
【0009】
図9は、スクランブリングコードグループ特定用のテーブルを示す図である。
スクランブリングコードグループは、図9に示すように、“1”から“16”で表される16種類のSSCのなかから重複を含む15個を選択して配列したコード列(15スロット分のコード列)を用いて特定される。このコード列は、各スクランブリングコードグループごとにSSCの配列順序が異なる。図9の例では、スクランブリングコードグループ0は、「1」、「2」、「7」、「8」、「9」、「10」、「15」および「16」の8種類のSSCを、1フレームを周期として「1」、「1」、「2」、「8」、「9」、「10」、「15」、「8」、「10」、「16」、「2」、「7」、「15」、「7」および「16」の順にスロットごとに配列したコード列により特定される。
【0010】
具体的には、s−SCH検出部204およびコード割当部205により、16種類のSSCについて各SSCと受信コードとの相関値が算出され、相関値が最大となるSSCが特定され、15個分のSSCでなるコード列を受信したときに、図9に示すテーブルのコード列のうちその組み合わせに対応するスクランブリングコードグループが現在のスクランブリングコードグループとして特定される。
【0011】
ここで、フレームの先頭のSSCから順次受信した場合には、15個目のSSCを受信したときに、テーブルを参照することにより、スクランブリングコードグループを直ちに検出することができるが、フレームの途中からSSCの受信を開始した場合には、15個のSSCを受信したときに、テーブルを参照して該当するスクランブリングコードグループが検出されないときに、受信したSSCを順次1つずつシフトしながらテーブルを参照することを繰り返し、スロット先頭番号に対応するSSCがフレームの先頭に一致したときに初めてスクランブリングコードを特定することができる。
【0012】
次いで、セルサーチ制御装置200では、スクランブリングコード決定部206により、step3の処理として、得られたスクランブリングコードグループおよびあらかじめ用意されたテーブルに基づいて、例えば、相関の高いものから順に2つのプライマリスクランブリングコード(Primary Scrambling Code)(以下、PScrCと略記する。)およびセカンダリスクランブリングコード(Secondary Scrambling Code)(以下、SScrCと略記する。)を決定する。すなわち、マルチパスのなかから、相関の高いものから順に2つのパスを、最も確からしいパスとして抽出する。
【0013】
図10は、スクランブリングコード決定用のテーブルを示す図である。
図10の例では、1グループについて、8セットのスクランブリングコードがあらかじめ設定されている。
なお、従来、上記同様の方式によりスクランブリングコードグループを特定する技術としては、例えば、特許文献1に開示されているセルサーチ制御装置があった。
【0014】
【特許文献1】
特開2002−141886号公報
【0015】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、特許文献1記載のセルサーチ制御装置にあっては、図9のテーブルの各スクランブリングコードグループの各コードと検出した15個のSSCとの一致を検出するようになっているため、1フレーム分すべてのSSCを検出しなければスクランブリングコードグループを特定することができず、スクランブリングコードグループの特定に時間を要すると共に、フレームの途中のSSCから受信した場合にはスクランブリングコードグループの特定にさらに時間を要するという問題があった。例えば、現在、15個(すなわち1フレーム分)のSSCを検出するのには、最短で1フレームの設定時間である10[ms]の時間を要している。
【0016】
そこで、本発明は、このような従来の技術の有する未解決の課題に着目してなされたものであって、W−CDMA方式においてスクランブリングコードグループの特定に要する時間を低減するのに好適なセルサーチ制御装置およびセルサーチ制御プログラム、並びにセルサーチ制御方法を提供することを目的としている。
【0017】
【課題を解決するための手段】
本発明者は、鋭意検討を重ねた結果、受信すべきコード列のうち1フレーム分すべてのSSCを検出しなくても、少なくとも3つのSSCおよびその各SSCの配置間隔を検出すれば、スクランブリングコードグループを特定することができることを見出した。
〔発明1〕
上記目的を達成するために、発明1のセルサーチ制御装置は、
スロットタイミング同期を確立する第1同期確立手段と、フレームタイミング同期の確立およびスクランブリングコードグループの特定を行う第2同期確立手段と、スクランブリングコードの特定を行うコード特定手段とを備えたセルサーチ制御装置において、
前記第2同期確立手段は、少なくとも3つの同期コードおよび当該各同期コードの配置間隔を検出し、検出した同期コードおよび配置間隔に基づいて前記スクランブリングコードグループを特定するようになっていることを特徴とする。
【0018】
このような構成であれば、第1同期確立手段により、スロットタイミング同期が確立され、第2同期確立手段により、フレームタイミング同期の確立およびスクランブリングコードグループの特定が行われる。スクランブリングコードグループの特定については、第2同期確立手段により、少なくとも3つの同期コードおよびその各同期コードの配置間隔が検出され、検出された同期コードおよび配置間隔に基づいてスクランブリングコードグループが特定される。そして、コード特定手段により、スクランブリングコードの特定が行われる。
【0019】
これにより、少なくとも3つの同期コードおよびその各同期コードの配置間隔を検出するだけで、スクランブリングコードグループを特定することができるので、従来に比して、スクランブリングコードグループの特定に要する時間を低減することができるという効果が得られる。
〔発明2〕
また、発明2のセルサーチ制御装置は、発明1のセルサーチ制御装置において、前記第2同期確立手段は、3つの同期コードを検出するごとに、検出した同期コード及び配置間隔に基づいて前記スクランブリングコードグループを求めることを所定回数繰り返し、求めたスクランブリングコードグループのうち出現頻度が最も高いスクランブリングコードグループをスクランブリングコードグループとして決定するようになっていることを特徴とする。
【0020】
このような構成であれば、第2同期確立手段により、検出した同期コードおよび配置間隔に基づいて前記スクランブリングコードグループを所定回数求め、求めたスクランブリングコードグループのうち出現頻度が最も高いスクランブリングコードグループをスクランブリングコードグループとして決定される。
これにより、スクランブリングコードグループの推定の信頼性をより向上することができるという効果も得られる。
〔発明3〕
さらに、発明2のセルサーチ制御装置は、発明1又は発明2のセルサーチ制御装置において前記第2同期確立手段は、受信信号とスクランブリングコードグループを構成する所定数の同期コードとの相関値を算出する複数の相関検出手段と、該複数の相関器で算出した相関値の最大値に基づいて同期コードを決定する比較手段と、該比較手段で決定された同期コードが少なくとも3つになったときに、3つの同期コードとこれらの配置間隔とをもとにスクランブリングコードグループを格納したテーブルを参照してスクランブリングコードグループを決定するグループ決定手段とを備えていることを特徴とする。
【0021】
このような構成であれば、第2同期確立手段により、検出した同期コードとスクランブリングコードグループを構成する所定数のコードとの相関値を算出し、最大の相関値で所定閾値以上の相関値を表すコードを同期コードとして決定し、少なくとも3つの同期コードが決定されたときに、これら同期コード及びおよび配置間隔に基づいてテーブルを検索することにより、スクランブリングコードグループを容易に特定することができる。
【0022】
これにより、スクランブリングコードグループの推定の信頼性をさらに向上することができるという効果も得られる。
〔発明4〕
一方、上記目的を達成するために、発明4のセルサーチ制御プログラムは、
スロットタイミング同期を確立する第1同期確立手段、フレームタイミング同期の確立およびスクランブリングコードグループの特定を行う第2同期確立手段、並びにスクランブリングコードの特定を行うコード特定手段として実現される処理をコンピュータに実行させるためのセルサーチ制御プログラムにおいて、
前記第2同期確立手段は、少なくとも3つの同期コードおよび当該各同期コードの配置間隔を検出し、検出した同期コードおよび配置間隔に基づいて前記スクランブリングコードグループを特定するようになっていることを特徴とする。
【0023】
このような構成であれば、コンピュータによってプログラムが読み取られ、読み取られたプログラムに従ってコンピュータが処理を実行すると、発明1のセルサーチ制御装置と同等の作用および効果が得られる。
〔発明5〕
さらに、発明5のセルサーチ制御プログラムは、発明4のセルサーチ制御プログラムにおいて、
前記第2同期確立手段は、3つの同期コードを検出するごとに、検出した同期コード及び配置間隔に基づいて前記スクランブリングコードグループを求めることを所定回数繰り返し、求めたスクランブリングコードグループのうち出現頻度が最も高いスクランブリングコードグループをスクランブリングコードグループとして決定するようになっていることを特徴とする。
【0024】
このような構成であれば、コンピュータによってプログラムが読み取られ、読み取られたプログラムに従ってコンピュータが処理を実行すると、発明2のセルサーチ制御装置と同等の作用および効果が得られる。
〔発明6〕
一方、上記目的を達成するために、発明5のセルサーチ制御方法は、
スロットタイミング同期を確立する第1同期確立ステップと、フレームタイミング同期の確立およびスクランブリングコードグループの特定を行う第2同期確立ステップと、スクランブリングコードの特定を行うコード特定ステップとを備えたセルサーチ制御方法において、
前記第2同期確立ステップは、少なくとも3つの同期コードおよび当該各同期コードの配置間隔を検出し、検出した同期コードおよび配置間隔に基づいて前記スクランブリングコードグループを特定することを特徴とする。
【0025】
これにより、発明1のセルサーチ制御装置と同等の効果が得られる。
〔発明7〕
さらに、発明7のセルサーチ制御方法は、発明6のセルサーチ制御方法において、
前記第2同期確立ステップは、3つの同期コードを検出するごとに、検出した同期コード及び配置間隔に基づいて前記スクランブリングコードグループを求めることを所定回数繰り返し、求めたスクランブリングコードグループのうち出現頻度が最も高いスクランブリングコードグループをスクランブリングコードグループとして決定するようになっていることを特徴とする。
【0026】
これにより、発明2のセルサーチ制御装置と同等の効果が得られる。
【0027】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面を参照しながら説明する。図1ないし図6は、本発明に係るセルサーチ制御装置およびセルサーチ制御プログラム、並びにセルサーチ制御方法の実施の形態を示す図である。
まず、本発明に係るセルサーチ制御装置100の構成を図1を参照しながら説明する。
【0028】
図1は、本発明に係るセルサーチ制御装置100の構成を示すブロック図である。
セルサーチ制御装置100は、図1に示すように、受信信号が入力されるP−SCH受信回路101と、S−SCH受信回路102と、P−CPICH(Primary Common Pilot Channel)受信回路103とで構成されている。
【0029】
基地局から送信されるラジオフレームは、図3に示すように、1フレームが15スロットで構成され、各スロットは、1次共通制御物理チャネル(P−CCPCH:Primary Common Control Physical Channel)、1次同期チャネル(P−SCH)、2次同期チャネル(S−SCH)および共通パイロットチャネル(CPICH:Common Pilot Channel)等で構成されている。
【0030】
P−SCHおよびS−SCHはP−CCPCHがオフとなっている各スロットの最初の256チップで、固定コードで構成される1次同期コード(PSC:Primary Synchronization Code)およびスロットごとに1個のSSCを決められた順番で送信し、各スロットの残りの2304チップではブロードキャスト情報を載せるP−CCPCHを送信する。
【0031】
P−SCH受信回路101は、1次同期チャネルP−SCHで送られて1次同期コード(PSC)をデコードしてスロットタイミングを検出し、検出したスロットタイミングをS−SCH回路102およびP−CPICH回路103に出力する。
S−SCH受信回路102は、図2に示すように、相関検出手段としての16個の相関器COR0〜COR15と、比較手段としての比較器COPと、グループ決定手段としてのSCG推定回路SECとを備えている。
【0032】
相関器COR0〜COR15は、S−SCHの受信信号が入力され、この受信信号と予め設定されているS−SCHを構成する16種類のコードとの相関をとり、その相関値を出力する。
比較器COPは、各相関器COR0〜COR15の相関値が入力され、最大の相関値で所定の閾値以上の相関値を出力する相関器CORi(i=0〜15)のSSCを基地局から送信されたSSCとして決定し、所定の閾値以上の相関値が存在しない場合にSSCが決定できないものとして、その旨を出力する。
【0033】
SCG推定回路SECは、比較器COPから出力されるSSCが入力され、このSSCが3つ揃った時点で、3つのSSCとこれらの配置間隔とに基づいて前述した図9のテーブルを検索して、該当するSCGを推定すると共に、フレームの先頭を検出する。
P−CPICH受信回路103は、S−SCH受信回路102で決定されたSCGに基づいてスクランブリングコードを特定する。
【0034】
次に、本実施の形態の動作を図4ないし図6を参照しながら説明する。
セルサーチ制御装置100では、まず、P−SCH受信回路101により、1次同期コードPCHを検出して、スロット同期を行う。
次いで、セルサーチ制御装置100では、S−SCH受信回路102により、SCGを特定する。すなわち、先ず、15個の相関器COR0〜COR15で受信信号と設定された2次同期コードSSCの各コード“1”〜“16”との相関値を算出し、算出した相関値を比較器COPに出力することにより、この比較器COPで最大の相関値を検出すると共に、この最大の相関値が所定の閾値以上であるか否かを判断し、所定の閾値以上であるときには最大の相関値を表すSSCを基地局から送信されたSSCとして決定し、これをSCG推定回路SECに出力し、所定の閾値未満であるときにはSSCが不定であると判断してその旨を表す不定情報をSCG推定回路SECに出力する。
【0035】
SCG推定回路SECでは、比較器COPから入力されるSSCおよび不定情報に基づいて最初のSSCが入力されると、その後に入力されるSSCとその間の不定情報数とに基づいてSSCの配置間隔を算出し、3つのSSCが入力されたときに、これら3つのSSCとこれらの配置間隔とに基づいて図9のテーブルを検索して、SCGを決定する。このようにしてSCGが決定されると、3つ目のSSCからスロット番号を特定することができ、このスロット番号からフレームの先頭を検出することができる。
【0036】
このフレームの先頭の検出は、総スロット数15から3つ目のSSCのスロット番号数を減算した値をダウンカウンタにプリセットして、このダウンカウンタをスロットの受信タイミングでダウンカウントして、カウント値が“0”となったときに、フレームの先頭であると判断することができる。すなわち、3つ目のスロット番号が#10であるときには、15−10=5を算出し、算出した“5”をダウンカウンタにプリセットすることにより、スロット番号#11、#12、#13、#14の開始タイミングで、ダウンカウントされるので、カウント値はそれぞれ“4”、“3”、“2”、“1”となり、つぎにスロット番号#0 を受信したときに、カウント値が“0”となって、フレームの先頭であることを検出することができる。
【0037】
今、基地局との通信状態が良好で、S−SCH受信回路102で、例えば図4に示すように、最初のスロットで、相関器COR7から閾値以上の最大相関値が出力されると、比較器COPで、最大の相関値を表す“8”のSSCが基地局から送信されたSSCとして決定され、次のスロットで相関器COR9から閾値以上の最大相関値が出力されると、比較器COPで、最大の相関値を表す“10”のSSCが基地局から送信されたSSCとして決定され、次のスロットで、相関器COR15から閾値以上の最大相関値が出力されると、比較器COPで、最大の相関値を表す“16”のSSCが基地局から送信されたSSCとして決定される。
【0038】
このように、比較器COPで順次“8”、“10”、“16”のSSCが決定され、これがSCG推定回路SECに入力されるので、このSCG推定回路SECでは3つ目のSSCが入力された段階で、図9のテーブルを検索して、連続する3つのSSC“8”、“10”、“16”を有するSCGを検索する。
すると、スクランブリングコードグループ0が、該当することになり、スクランブリングコードグループ0を特定することができる。そして、このとき、3つ目のSSC“16”がスロット番号#9であることから、15−9=6がダウンカウンタにプリセットされる。このため、順次スロットを受信するごとにダウンカウントして、スロット番号#0を受信したときに、カウント値が“0”となるので、フレームの先頭であることを検出することができる。
【0039】
また、基地局との通信状態が不良で、図5に示すように、最初にSSCとして“3”が決定され、その後、3スロット分2次同期コードSSCの不定状態が続いた後、2つ目のSSCとして“5”が決定され、その後、同様に3スロット分SSCの不定状態が続いた後、3つ目のSSCとして“4”が決定された場合には、SCG推定回路SECでは、下記の状態となる。
この例では、2次同期コード“3”、“5”、“4”とこれらの配置間隔が共に“3”であるので、これらをもとに図9のテーブルを検索することにより、図5に示したように、スクランブリングコードグループ3のスロット番号#2〜#10に対応していること分かり、スクランブリングコードグループ3が決定される。
【0040】
3つ目の“4”で表されるSSCがスロット番号#10であるので、15−10=5がダウンカウンタにプリセットされて、5つ目のスロットを検出したときにカウント値が“0”となってフレームの先頭であることを検出することができる。
同様に、最初にSSCとして“14”が決定され、その後、4つのスロットでSSCの不定状態が続いた後に、2つ目のSSCとして“1”が決定され、続いて3つ目のSSCとして“15”が決定された場合には、これらのSSC“14”、“1”、“15”とこれら間の配列間隔“4”、“0”をもとに図9のテーブルを検索することにより、図4に示すスクランブリングコードグループ20が該当することになり、このスクランブリングコードグループ20が特定される。
【0041】
このようにして、本実施の形態では、受信信号から3つのSSCおよびその配置間隔を検出し、検出したSSCおよび配置間隔をもとに図9のテーブルを検索して該当するSCGを特定するようになっている。
これにより、少なくとも3つのSSCおよびその配置間隔を検出するだけで、SCGを特定することができるので、従来のように15個のSSCの配列の全てを検出してから図9のテーブルを使用してSCGを決定する場合に比して、SCGの特定に要する時間を大幅に低減することができる。
【0042】
上記実施の形態において、P−SCH受信回路101は、第1同期確立手段に対応し、S−SCH受信回路102は、第2同期確立手段に対応し、P−CPICH受信回路103は、発明1のコード特定手段に対応している。
なお、上記実施の形態において、SCG推定回路SECで、3つのSSCおよび配置間隔に基づいて図9のテーブルを検索してSCGを特定するように構成したが、これに限らず、3つのSSCが決定されるごとにSCGを求めることを所定回数繰り返し、求めたSCGのうち出現頻度が最も高いSCGを基地局から送信されるSCGとして決定するように構成してもよい。この場合、1フレーム分で最大13回SCGを求めることができる。
【0043】
これにより、SCGの推定の信頼性をより向上することができる。
また、上記実施の形態において、セルサーチ制御装置100は、P−SCH受信回路101、S−SCH受信回路102、およびP−CPICH受信回路103を設けて構成したが、より具体的には、CPU、ROM、RAMおよびI/F等をバス接続した一般的なコンピュータと同一機能を設けて構成することもできる。この場合、CPUは、ROMの所定領域に格納されているセルサーチ制御プログラムを起動させ、そのプログラムに従って、P−SCH受信回路101、S−SCH受信回路102、およびP−CPICH受信回路103として実現される処理を実行するようになっている。
【0044】
また、上記実施の形態においては、受信コード列のうち3つのSSCおよびその配置間隔を検出するように構成したが、これに限らず、4つ以上のSSCおよびその配置間隔を検出するように構成してもよい。
これにより、SCGの推定精度をさらに向上することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るセルサーチ制御装置100の構成を示すブロック図である。
【図2】S−SCH受信回路の具体的構成を示すブロック図である。
【図3】ラジオフレーム構成を示す図である。
【図4】スクランブリングコードグループ0に対応する受信コード列の構造を示す図である。
【図5】スクランブリングコードグループ3に対応する受信コード列の構造を示す図である。
【図6】スクランブリングコードグループ20に対応する受信コード列の構造を示す図である。
【図7】従来のセルサーチ制御装置200の構成を示すブロック図である。
【図8】step1,step2,step3の処理を時系列的に表した図である。
【図9】スクランブリングコードグループ特定用のテーブルを示す図である。
【図10】スクランブリングコード決定用のテーブルを示す図である。
【符号の説明】
100…セルサーチ制御装置,101…P−SCH受信回路、102…S−SCH受信回路、103…P−CPICH受信回路、COR0〜COR15…相関器、COP…比較器、SEC…SCG推定回路
【発明の属する技術分野】
本発明は、W−CDMA方式に採用されるセルサーチ制御を行う装置およびプログラム、並びに方法に係り、特に、W−CDMA方式においてスクランブリングコードグループの特定に要する時間を低減するのに好適なセルサーチ制御装置およびセルサーチ制御プログラム、並びにセルサーチ制御方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
まず、従来のセルサーチ制御方法について説明する。W−CDMA方式では、移動局が基地局との同期を確立するために、プライマリ・シンクロナイゼーション・チャネル(Primary−Synchronization Channel)(以下、p−SCHと略記する。)とセカンダリ・シンクロナイゼーション・チャネル(Secondary−Synchronization Channel)(以下、s−SCHと略記する。)を受信する。
【0003】
図7は、p−SCHおよびs−SCHの送信タイミングを示す図である。
図7に示すように、p−SCHはスロット単位に同一のコードであり、移動局では、基地局から送信されるp−SCHをサーチすることでスロットタイミングを確立する。また、s−SCHはスロット単位に異なるコードであり、移動局では、基地局から送信されるs−SCHをサーチすることで、すなわち、スロット単位に異なるコードの組み合わせをサーチすることで、フレームタイミングを確立する。
【0004】
上記タイミング同期の確立は、移動局におけるセルサーチ制御部にて、既知のstep1,step2,step3の手順で行われる。なお、step1では、p−SCHを検出し、スロット同期を確立する。また、step2では、s−SCHを検出し、フレーム同期を確立する。さらに、ここでは、スクランブリングコードグループ(Scrambling Code Group)を特定する。また、step3では、スクランブリングコードグループ内のスクランブリングコードを特定する。
【0005】
図7は、従来のセルサーチ制御装置200の構成を示すブロック図である。
セルサーチ制御装置200は、図8に示すように、p−SCH検出部201と、選択部202と、割当部203と、s−SCH検出部204と、コード割当部205と、スクランブリングコード決定部206とで構成されている。
図8は、step1,step2,step3の処理を時系列的に表した図である。
【0006】
セルサーチ制御装置200では、step1,step2,step3を、図8に示すように、パイプライン的に処理する。なお、セルサーチ制御装置200での処理終了後、移動局では、step3の検出結果が正しいことを検証するために、verify(RAKE−SRC:レイクサーチ)処理を行う。以下、図7および図8を用いてセルサーチ制御装置200の動作を説明する。
【0007】
セルサーチ制御装置200では、まず、p−SCH検出部201により、step1の処理として、p−SCHが検出され、その検出結果が選択部202に通知される。次いで、選択部202により、最大64個のp−SCHについてその検出タイミングが選択され、その選択結果が割当部203に通知される。そして、割当部203により、例えば、図8に示すように、64個のp−SCHに対応するs−SCHの検出タイミングが3個単位にs−SCH検出部204に対して割り当てられる。すなわち、64個のs−SCHの検出タイミングが、22回分の処理に分けて、s−SCH検出部204に対して割り当てられる。
【0008】
次いで、セルサーチ制御装置200では、s−SCH検出部204により、step2の前段の処理として、割り当てられた検出タイミングでs−SCHが検出され、検出されたs−SCHから、セカンダリ・シンクロナイゼーション・コード(Secondary Synchronization Code)(以下、SSCと略記する。)を含むコード列を受信し、受信コード列からSSCが検出され、その検出結果がコード割当部205に通知される。次いで、コード割当部205により、step2の後段の処理として、得られたSSCおよびその配列順序、並びにあらかじめ設定されたテーブルに基づいて、受信コード列に対応するスクランブリングコードグループが特定され、その特定結果がスクランブリングコード決定部206に通知される。
【0009】
図9は、スクランブリングコードグループ特定用のテーブルを示す図である。
スクランブリングコードグループは、図9に示すように、“1”から“16”で表される16種類のSSCのなかから重複を含む15個を選択して配列したコード列(15スロット分のコード列)を用いて特定される。このコード列は、各スクランブリングコードグループごとにSSCの配列順序が異なる。図9の例では、スクランブリングコードグループ0は、「1」、「2」、「7」、「8」、「9」、「10」、「15」および「16」の8種類のSSCを、1フレームを周期として「1」、「1」、「2」、「8」、「9」、「10」、「15」、「8」、「10」、「16」、「2」、「7」、「15」、「7」および「16」の順にスロットごとに配列したコード列により特定される。
【0010】
具体的には、s−SCH検出部204およびコード割当部205により、16種類のSSCについて各SSCと受信コードとの相関値が算出され、相関値が最大となるSSCが特定され、15個分のSSCでなるコード列を受信したときに、図9に示すテーブルのコード列のうちその組み合わせに対応するスクランブリングコードグループが現在のスクランブリングコードグループとして特定される。
【0011】
ここで、フレームの先頭のSSCから順次受信した場合には、15個目のSSCを受信したときに、テーブルを参照することにより、スクランブリングコードグループを直ちに検出することができるが、フレームの途中からSSCの受信を開始した場合には、15個のSSCを受信したときに、テーブルを参照して該当するスクランブリングコードグループが検出されないときに、受信したSSCを順次1つずつシフトしながらテーブルを参照することを繰り返し、スロット先頭番号に対応するSSCがフレームの先頭に一致したときに初めてスクランブリングコードを特定することができる。
【0012】
次いで、セルサーチ制御装置200では、スクランブリングコード決定部206により、step3の処理として、得られたスクランブリングコードグループおよびあらかじめ用意されたテーブルに基づいて、例えば、相関の高いものから順に2つのプライマリスクランブリングコード(Primary Scrambling Code)(以下、PScrCと略記する。)およびセカンダリスクランブリングコード(Secondary Scrambling Code)(以下、SScrCと略記する。)を決定する。すなわち、マルチパスのなかから、相関の高いものから順に2つのパスを、最も確からしいパスとして抽出する。
【0013】
図10は、スクランブリングコード決定用のテーブルを示す図である。
図10の例では、1グループについて、8セットのスクランブリングコードがあらかじめ設定されている。
なお、従来、上記同様の方式によりスクランブリングコードグループを特定する技術としては、例えば、特許文献1に開示されているセルサーチ制御装置があった。
【0014】
【特許文献1】
特開2002−141886号公報
【0015】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、特許文献1記載のセルサーチ制御装置にあっては、図9のテーブルの各スクランブリングコードグループの各コードと検出した15個のSSCとの一致を検出するようになっているため、1フレーム分すべてのSSCを検出しなければスクランブリングコードグループを特定することができず、スクランブリングコードグループの特定に時間を要すると共に、フレームの途中のSSCから受信した場合にはスクランブリングコードグループの特定にさらに時間を要するという問題があった。例えば、現在、15個(すなわち1フレーム分)のSSCを検出するのには、最短で1フレームの設定時間である10[ms]の時間を要している。
【0016】
そこで、本発明は、このような従来の技術の有する未解決の課題に着目してなされたものであって、W−CDMA方式においてスクランブリングコードグループの特定に要する時間を低減するのに好適なセルサーチ制御装置およびセルサーチ制御プログラム、並びにセルサーチ制御方法を提供することを目的としている。
【0017】
【課題を解決するための手段】
本発明者は、鋭意検討を重ねた結果、受信すべきコード列のうち1フレーム分すべてのSSCを検出しなくても、少なくとも3つのSSCおよびその各SSCの配置間隔を検出すれば、スクランブリングコードグループを特定することができることを見出した。
〔発明1〕
上記目的を達成するために、発明1のセルサーチ制御装置は、
スロットタイミング同期を確立する第1同期確立手段と、フレームタイミング同期の確立およびスクランブリングコードグループの特定を行う第2同期確立手段と、スクランブリングコードの特定を行うコード特定手段とを備えたセルサーチ制御装置において、
前記第2同期確立手段は、少なくとも3つの同期コードおよび当該各同期コードの配置間隔を検出し、検出した同期コードおよび配置間隔に基づいて前記スクランブリングコードグループを特定するようになっていることを特徴とする。
【0018】
このような構成であれば、第1同期確立手段により、スロットタイミング同期が確立され、第2同期確立手段により、フレームタイミング同期の確立およびスクランブリングコードグループの特定が行われる。スクランブリングコードグループの特定については、第2同期確立手段により、少なくとも3つの同期コードおよびその各同期コードの配置間隔が検出され、検出された同期コードおよび配置間隔に基づいてスクランブリングコードグループが特定される。そして、コード特定手段により、スクランブリングコードの特定が行われる。
【0019】
これにより、少なくとも3つの同期コードおよびその各同期コードの配置間隔を検出するだけで、スクランブリングコードグループを特定することができるので、従来に比して、スクランブリングコードグループの特定に要する時間を低減することができるという効果が得られる。
〔発明2〕
また、発明2のセルサーチ制御装置は、発明1のセルサーチ制御装置において、前記第2同期確立手段は、3つの同期コードを検出するごとに、検出した同期コード及び配置間隔に基づいて前記スクランブリングコードグループを求めることを所定回数繰り返し、求めたスクランブリングコードグループのうち出現頻度が最も高いスクランブリングコードグループをスクランブリングコードグループとして決定するようになっていることを特徴とする。
【0020】
このような構成であれば、第2同期確立手段により、検出した同期コードおよび配置間隔に基づいて前記スクランブリングコードグループを所定回数求め、求めたスクランブリングコードグループのうち出現頻度が最も高いスクランブリングコードグループをスクランブリングコードグループとして決定される。
これにより、スクランブリングコードグループの推定の信頼性をより向上することができるという効果も得られる。
〔発明3〕
さらに、発明2のセルサーチ制御装置は、発明1又は発明2のセルサーチ制御装置において前記第2同期確立手段は、受信信号とスクランブリングコードグループを構成する所定数の同期コードとの相関値を算出する複数の相関検出手段と、該複数の相関器で算出した相関値の最大値に基づいて同期コードを決定する比較手段と、該比較手段で決定された同期コードが少なくとも3つになったときに、3つの同期コードとこれらの配置間隔とをもとにスクランブリングコードグループを格納したテーブルを参照してスクランブリングコードグループを決定するグループ決定手段とを備えていることを特徴とする。
【0021】
このような構成であれば、第2同期確立手段により、検出した同期コードとスクランブリングコードグループを構成する所定数のコードとの相関値を算出し、最大の相関値で所定閾値以上の相関値を表すコードを同期コードとして決定し、少なくとも3つの同期コードが決定されたときに、これら同期コード及びおよび配置間隔に基づいてテーブルを検索することにより、スクランブリングコードグループを容易に特定することができる。
【0022】
これにより、スクランブリングコードグループの推定の信頼性をさらに向上することができるという効果も得られる。
〔発明4〕
一方、上記目的を達成するために、発明4のセルサーチ制御プログラムは、
スロットタイミング同期を確立する第1同期確立手段、フレームタイミング同期の確立およびスクランブリングコードグループの特定を行う第2同期確立手段、並びにスクランブリングコードの特定を行うコード特定手段として実現される処理をコンピュータに実行させるためのセルサーチ制御プログラムにおいて、
前記第2同期確立手段は、少なくとも3つの同期コードおよび当該各同期コードの配置間隔を検出し、検出した同期コードおよび配置間隔に基づいて前記スクランブリングコードグループを特定するようになっていることを特徴とする。
【0023】
このような構成であれば、コンピュータによってプログラムが読み取られ、読み取られたプログラムに従ってコンピュータが処理を実行すると、発明1のセルサーチ制御装置と同等の作用および効果が得られる。
〔発明5〕
さらに、発明5のセルサーチ制御プログラムは、発明4のセルサーチ制御プログラムにおいて、
前記第2同期確立手段は、3つの同期コードを検出するごとに、検出した同期コード及び配置間隔に基づいて前記スクランブリングコードグループを求めることを所定回数繰り返し、求めたスクランブリングコードグループのうち出現頻度が最も高いスクランブリングコードグループをスクランブリングコードグループとして決定するようになっていることを特徴とする。
【0024】
このような構成であれば、コンピュータによってプログラムが読み取られ、読み取られたプログラムに従ってコンピュータが処理を実行すると、発明2のセルサーチ制御装置と同等の作用および効果が得られる。
〔発明6〕
一方、上記目的を達成するために、発明5のセルサーチ制御方法は、
スロットタイミング同期を確立する第1同期確立ステップと、フレームタイミング同期の確立およびスクランブリングコードグループの特定を行う第2同期確立ステップと、スクランブリングコードの特定を行うコード特定ステップとを備えたセルサーチ制御方法において、
前記第2同期確立ステップは、少なくとも3つの同期コードおよび当該各同期コードの配置間隔を検出し、検出した同期コードおよび配置間隔に基づいて前記スクランブリングコードグループを特定することを特徴とする。
【0025】
これにより、発明1のセルサーチ制御装置と同等の効果が得られる。
〔発明7〕
さらに、発明7のセルサーチ制御方法は、発明6のセルサーチ制御方法において、
前記第2同期確立ステップは、3つの同期コードを検出するごとに、検出した同期コード及び配置間隔に基づいて前記スクランブリングコードグループを求めることを所定回数繰り返し、求めたスクランブリングコードグループのうち出現頻度が最も高いスクランブリングコードグループをスクランブリングコードグループとして決定するようになっていることを特徴とする。
【0026】
これにより、発明2のセルサーチ制御装置と同等の効果が得られる。
【0027】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面を参照しながら説明する。図1ないし図6は、本発明に係るセルサーチ制御装置およびセルサーチ制御プログラム、並びにセルサーチ制御方法の実施の形態を示す図である。
まず、本発明に係るセルサーチ制御装置100の構成を図1を参照しながら説明する。
【0028】
図1は、本発明に係るセルサーチ制御装置100の構成を示すブロック図である。
セルサーチ制御装置100は、図1に示すように、受信信号が入力されるP−SCH受信回路101と、S−SCH受信回路102と、P−CPICH(Primary Common Pilot Channel)受信回路103とで構成されている。
【0029】
基地局から送信されるラジオフレームは、図3に示すように、1フレームが15スロットで構成され、各スロットは、1次共通制御物理チャネル(P−CCPCH:Primary Common Control Physical Channel)、1次同期チャネル(P−SCH)、2次同期チャネル(S−SCH)および共通パイロットチャネル(CPICH:Common Pilot Channel)等で構成されている。
【0030】
P−SCHおよびS−SCHはP−CCPCHがオフとなっている各スロットの最初の256チップで、固定コードで構成される1次同期コード(PSC:Primary Synchronization Code)およびスロットごとに1個のSSCを決められた順番で送信し、各スロットの残りの2304チップではブロードキャスト情報を載せるP−CCPCHを送信する。
【0031】
P−SCH受信回路101は、1次同期チャネルP−SCHで送られて1次同期コード(PSC)をデコードしてスロットタイミングを検出し、検出したスロットタイミングをS−SCH回路102およびP−CPICH回路103に出力する。
S−SCH受信回路102は、図2に示すように、相関検出手段としての16個の相関器COR0〜COR15と、比較手段としての比較器COPと、グループ決定手段としてのSCG推定回路SECとを備えている。
【0032】
相関器COR0〜COR15は、S−SCHの受信信号が入力され、この受信信号と予め設定されているS−SCHを構成する16種類のコードとの相関をとり、その相関値を出力する。
比較器COPは、各相関器COR0〜COR15の相関値が入力され、最大の相関値で所定の閾値以上の相関値を出力する相関器CORi(i=0〜15)のSSCを基地局から送信されたSSCとして決定し、所定の閾値以上の相関値が存在しない場合にSSCが決定できないものとして、その旨を出力する。
【0033】
SCG推定回路SECは、比較器COPから出力されるSSCが入力され、このSSCが3つ揃った時点で、3つのSSCとこれらの配置間隔とに基づいて前述した図9のテーブルを検索して、該当するSCGを推定すると共に、フレームの先頭を検出する。
P−CPICH受信回路103は、S−SCH受信回路102で決定されたSCGに基づいてスクランブリングコードを特定する。
【0034】
次に、本実施の形態の動作を図4ないし図6を参照しながら説明する。
セルサーチ制御装置100では、まず、P−SCH受信回路101により、1次同期コードPCHを検出して、スロット同期を行う。
次いで、セルサーチ制御装置100では、S−SCH受信回路102により、SCGを特定する。すなわち、先ず、15個の相関器COR0〜COR15で受信信号と設定された2次同期コードSSCの各コード“1”〜“16”との相関値を算出し、算出した相関値を比較器COPに出力することにより、この比較器COPで最大の相関値を検出すると共に、この最大の相関値が所定の閾値以上であるか否かを判断し、所定の閾値以上であるときには最大の相関値を表すSSCを基地局から送信されたSSCとして決定し、これをSCG推定回路SECに出力し、所定の閾値未満であるときにはSSCが不定であると判断してその旨を表す不定情報をSCG推定回路SECに出力する。
【0035】
SCG推定回路SECでは、比較器COPから入力されるSSCおよび不定情報に基づいて最初のSSCが入力されると、その後に入力されるSSCとその間の不定情報数とに基づいてSSCの配置間隔を算出し、3つのSSCが入力されたときに、これら3つのSSCとこれらの配置間隔とに基づいて図9のテーブルを検索して、SCGを決定する。このようにしてSCGが決定されると、3つ目のSSCからスロット番号を特定することができ、このスロット番号からフレームの先頭を検出することができる。
【0036】
このフレームの先頭の検出は、総スロット数15から3つ目のSSCのスロット番号数を減算した値をダウンカウンタにプリセットして、このダウンカウンタをスロットの受信タイミングでダウンカウントして、カウント値が“0”となったときに、フレームの先頭であると判断することができる。すなわち、3つ目のスロット番号が#10であるときには、15−10=5を算出し、算出した“5”をダウンカウンタにプリセットすることにより、スロット番号#11、#12、#13、#14の開始タイミングで、ダウンカウントされるので、カウント値はそれぞれ“4”、“3”、“2”、“1”となり、つぎにスロット番号#0 を受信したときに、カウント値が“0”となって、フレームの先頭であることを検出することができる。
【0037】
今、基地局との通信状態が良好で、S−SCH受信回路102で、例えば図4に示すように、最初のスロットで、相関器COR7から閾値以上の最大相関値が出力されると、比較器COPで、最大の相関値を表す“8”のSSCが基地局から送信されたSSCとして決定され、次のスロットで相関器COR9から閾値以上の最大相関値が出力されると、比較器COPで、最大の相関値を表す“10”のSSCが基地局から送信されたSSCとして決定され、次のスロットで、相関器COR15から閾値以上の最大相関値が出力されると、比較器COPで、最大の相関値を表す“16”のSSCが基地局から送信されたSSCとして決定される。
【0038】
このように、比較器COPで順次“8”、“10”、“16”のSSCが決定され、これがSCG推定回路SECに入力されるので、このSCG推定回路SECでは3つ目のSSCが入力された段階で、図9のテーブルを検索して、連続する3つのSSC“8”、“10”、“16”を有するSCGを検索する。
すると、スクランブリングコードグループ0が、該当することになり、スクランブリングコードグループ0を特定することができる。そして、このとき、3つ目のSSC“16”がスロット番号#9であることから、15−9=6がダウンカウンタにプリセットされる。このため、順次スロットを受信するごとにダウンカウントして、スロット番号#0を受信したときに、カウント値が“0”となるので、フレームの先頭であることを検出することができる。
【0039】
また、基地局との通信状態が不良で、図5に示すように、最初にSSCとして“3”が決定され、その後、3スロット分2次同期コードSSCの不定状態が続いた後、2つ目のSSCとして“5”が決定され、その後、同様に3スロット分SSCの不定状態が続いた後、3つ目のSSCとして“4”が決定された場合には、SCG推定回路SECでは、下記の状態となる。
この例では、2次同期コード“3”、“5”、“4”とこれらの配置間隔が共に“3”であるので、これらをもとに図9のテーブルを検索することにより、図5に示したように、スクランブリングコードグループ3のスロット番号#2〜#10に対応していること分かり、スクランブリングコードグループ3が決定される。
【0040】
3つ目の“4”で表されるSSCがスロット番号#10であるので、15−10=5がダウンカウンタにプリセットされて、5つ目のスロットを検出したときにカウント値が“0”となってフレームの先頭であることを検出することができる。
同様に、最初にSSCとして“14”が決定され、その後、4つのスロットでSSCの不定状態が続いた後に、2つ目のSSCとして“1”が決定され、続いて3つ目のSSCとして“15”が決定された場合には、これらのSSC“14”、“1”、“15”とこれら間の配列間隔“4”、“0”をもとに図9のテーブルを検索することにより、図4に示すスクランブリングコードグループ20が該当することになり、このスクランブリングコードグループ20が特定される。
【0041】
このようにして、本実施の形態では、受信信号から3つのSSCおよびその配置間隔を検出し、検出したSSCおよび配置間隔をもとに図9のテーブルを検索して該当するSCGを特定するようになっている。
これにより、少なくとも3つのSSCおよびその配置間隔を検出するだけで、SCGを特定することができるので、従来のように15個のSSCの配列の全てを検出してから図9のテーブルを使用してSCGを決定する場合に比して、SCGの特定に要する時間を大幅に低減することができる。
【0042】
上記実施の形態において、P−SCH受信回路101は、第1同期確立手段に対応し、S−SCH受信回路102は、第2同期確立手段に対応し、P−CPICH受信回路103は、発明1のコード特定手段に対応している。
なお、上記実施の形態において、SCG推定回路SECで、3つのSSCおよび配置間隔に基づいて図9のテーブルを検索してSCGを特定するように構成したが、これに限らず、3つのSSCが決定されるごとにSCGを求めることを所定回数繰り返し、求めたSCGのうち出現頻度が最も高いSCGを基地局から送信されるSCGとして決定するように構成してもよい。この場合、1フレーム分で最大13回SCGを求めることができる。
【0043】
これにより、SCGの推定の信頼性をより向上することができる。
また、上記実施の形態において、セルサーチ制御装置100は、P−SCH受信回路101、S−SCH受信回路102、およびP−CPICH受信回路103を設けて構成したが、より具体的には、CPU、ROM、RAMおよびI/F等をバス接続した一般的なコンピュータと同一機能を設けて構成することもできる。この場合、CPUは、ROMの所定領域に格納されているセルサーチ制御プログラムを起動させ、そのプログラムに従って、P−SCH受信回路101、S−SCH受信回路102、およびP−CPICH受信回路103として実現される処理を実行するようになっている。
【0044】
また、上記実施の形態においては、受信コード列のうち3つのSSCおよびその配置間隔を検出するように構成したが、これに限らず、4つ以上のSSCおよびその配置間隔を検出するように構成してもよい。
これにより、SCGの推定精度をさらに向上することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るセルサーチ制御装置100の構成を示すブロック図である。
【図2】S−SCH受信回路の具体的構成を示すブロック図である。
【図3】ラジオフレーム構成を示す図である。
【図4】スクランブリングコードグループ0に対応する受信コード列の構造を示す図である。
【図5】スクランブリングコードグループ3に対応する受信コード列の構造を示す図である。
【図6】スクランブリングコードグループ20に対応する受信コード列の構造を示す図である。
【図7】従来のセルサーチ制御装置200の構成を示すブロック図である。
【図8】step1,step2,step3の処理を時系列的に表した図である。
【図9】スクランブリングコードグループ特定用のテーブルを示す図である。
【図10】スクランブリングコード決定用のテーブルを示す図である。
【符号の説明】
100…セルサーチ制御装置,101…P−SCH受信回路、102…S−SCH受信回路、103…P−CPICH受信回路、COR0〜COR15…相関器、COP…比較器、SEC…SCG推定回路
Claims (7)
- スロットタイミング同期を確立する第1同期確立手段と、フレームタイミング同期の確立及びスクランブリングコードグループの特定を行う第2同期確立手段と、スクランブリングコードの特定を行うコード特定手段とを備えたセルサーチ制御装置において、
前記第2同期確立手段は、少なくとも3つの同期コード及び当該各同期コードの配置間隔を検出し、検出したコード及び配置間隔に基づいて前記スクランブリングコードグループを特定するようになっていることを特徴とするセルサーチ制御装置。 - 請求項1において、
前記第2同期確立手段は、3つの同期コードを検出するごとに、検出した同期コード及び配置間隔に基づいて前記スクランブリングコードグループを求めることを所定回数繰り返し、求めたスクランブリングコードグループのうち出現頻度が最も高いスクランブリングコードグループをスクランブリングコードグループとして決定するようになっていることを特徴とするセルサーチ制御装置。 - 請求項1において、
前記第2同期確立手段は、受信信号とスクランブリングコードグループを構成する所定数の同期コードとの相関値を算出する複数の相関検出手段と、該複数の相関器で算出した相関値の最大値に基づいて同期コードを決定する比較手段と、該比較手段で決定された同期コードが少なくとも3つになったときに、3つの同期コードとこれらの配置間隔とをもとにスクランブリングコードグループを格納したテーブルを参照してスクランブリングコードグループを決定するグループ決定手段とを備えていることを特徴とするセルサーチ制御装置。 - スロットタイミング同期を確立する第1同期確立手段、フレームタイミング同期の確立及びスクランブリングコードグループの特定を行う第2同期確立手段、並びにスクランブリングコードの特定を行うコード特定手段として実現される処理をコンピュータに実行させるためのセルサーチ制御プログラムにおいて、
前記第2同期確立手段は、少なくとも3つの同期コード及び当該各同期コードの配置間隔を検出し、検出した同期コード及び配置間隔に基づいて前記スクランブリングコードグループを特定するようになっていることを特徴とするセルサーチ制御プログラム。 - 請求項3において、
前記第2の同期確立手段は、3つの同期コードを検出するごとに、検出した同期コード及び配置間隔に基づいて前記スクランブリングコードグループを求めることを所定回数繰り返し、求めたスクランブリングコードグループのうち出現頻度が最も高いスクランブリングコードグループをスクランブリングコードグループとして決定するようになっていることを特徴とするセルサーチ制御プログラム。 - スロットタイミング同期を確立する第1同期確立ステップと、フレームタイミング同期の確立及びスクランブリングコードグループの特定を行う第2同期確立ステップと、スクランブリングコードの特定を行うコード特定ステップとを備えたセルサーチ制御方法において、
前記第2同期確立ステップは、少なくとも3つの同期コード及び当該各同期コードの配置間隔を検出し、検出した同期コード及び配置間隔に基づいて前記スクランブリングコードグループを特定することを特徴とするセルサーチ制御方法。 - 請求項6において、
前記第2同期確立ステップは、3つの同期コードを検出するごとに、検出した同期コード及び配置間隔に基づいて前記スクランブリングコードグループを求めることを所定回数繰り返し、求めたスクランブリングコードグループのうち出現頻度が最も高いスクランブリングコードグループをスクランブリングコードグループとして決定するようになっていることを特徴とするセルサーチ制御方法。
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