JP2004303115A - ワークフローシステム構築方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】WFシステム構築において、APとWFのインターフェース設計内容にミスがないかどうかをチェックした上で、設計内容を下流工程であるAPとWFそれぞれの詳細設計及び開発に引き継ぎ、効率的で品質の良いWFシステム構築を行なえるようにする。
【解決手段】処理装置101のAWI図生成プログラム109は、入力装置104から記憶装置102に格納された業務データモデル設計情報105とWF設計情報106をもとにAWI図情報を生成し、その結果をAWI図情報107へ格納するとともに表示装置103に表示する。
【選択図】 図1
【解決手段】処理装置101のAWI図生成プログラム109は、入力装置104から記憶装置102に格納された業務データモデル設計情報105とWF設計情報106をもとにAWI図情報を生成し、その結果をAWI図情報107へ格納するとともに表示装置103に表示する。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は電子計算機を利用するワークフロー(WF)システムの構築に係わり、WFシステムの設計方法に関する。この中でも特に、アプリケーションプログラム(AP)とWFそれぞれの設計内容の品質向上や設計作業効率を向上させるための、APとWFのインターフェース設計に関する。
【0002】
【従来の技術】
APとWFの組合せにより構築されるWFシステムは、設計工程において、APの設計とWFの設計をそれぞれ行なうとともに、APとWFのインターフェース設計が必須となる。
【0003】
電子計算機を利用するWFシステムは、例えば特開平10―154177に示されるように、業務の流れを業務の状態(「業務ステップ」)とその遷移(「アロー」)と捉え、各業務ステップとその「完了条件」、業務ステップ毎に実施しなければならない「作業」ないしは「作業群」とそれらの「発生条件」、「完了条件」、作業時に起動される「AP」、作業を実施する担当者を決める「振分条件」などを定義し、電子的に設定しておき、この定義に従ってある業務ステップから次の業務ステップ、ある作業から次の作業へとWFを進めるシステムである。
この際、WF側は業務ステップや作業などの各「ノード」で定義されている各種条件(完了条件、発生条件など)をもとに、AP側で設定されている各種業務データ項目の内容を参照・評価して制御する。
【0004】
WFシステム構築において、AP側では、WF側の当該ノードの前までに、適切な業務データがWF側の参照先、たとえばデータベースなどに適切なタイミング、すなわちWF側の当該ノードの前までに設定・登録されるように設計、開発する必要がある。
【0005】
つまり、設計したWFの全ルート(分岐、差し戻しなど)を実現するために必要となる業務データを、抜け漏れなくかつ重複なく設計することや、WFの各種ノードに遷移するタイミングとAP側の業務データを設定・登録するタイミングが整合性のとれた形で設計・開発しなければならないのである。
【0006】
従来においては、WFシステムの適用対象は稟議、決裁などの定型的で単純な事務処理系業務が主であり、設計、開発時の上記内容は非効率ではあったが属人的に対応していた。
【0007】
【特許文献1】特開平10―154177号公報
【発明が解決しようとする課題】
現在においては、EAI(Enterprise Application Integration)やBPM(Business Process Management)など基幹系業務に対しても、WFシステムを適用することが多くなっており、上記内容を実施することが非常に困難になっている。
【0008】
複雑な仕事の流れが多い基幹系業務のWFは、事務処理系業務のそれとは異なり、WFを設計することは非常に難しく、人間が設計する以上、完璧に設計することは出来ない。もちろん、事務処理系業務のWFもである。これは設計内容の品質上の問題である。それゆえに、設計作業においても非常に手間がかかってしまう。
【0009】
これらの問題による影響として、後工程の詳細設計及び開発・テスト工程に対して遅延を発生させたり、APとWFのインターフェース設計内容の品質上の問題(設計ミスなど)により、APとWFを並行して開発した後の結合テスト上の不良の発生や、それによる設計及び開発作業の手戻りを発生させてしまっている。
【0010】
つまり、従来の技術では、人間の手作業によって、APとWFのインターフェース設計を行なっており、その設計内容の品質チェックも人間の思考に頼ったいわゆる属人的な方式で行なっているのである。
【0011】
従来のWFシステム構築の際のAPとWFのインターフェース設計のやり方では、設計したWFの全ルート(分岐、差し戻しなど)を実現するために必要となる業務データを、抜け漏れなくかつ重複なく設計することや、WFの各種ノードに遷移するタイミングとAP側の業務データを設定・登録するタイミングが整合性のとれた形で設計・開発することは困難である。たとえば、AP基本設計内容とWF基本設計内容の成果物としてのそれぞれの設計書ドキュメントを設計者間で見比べながら、APとWFのインターフェース設計を行なうといったようなレビュー方式や検討会方式などでは、手間と時間がかかり非常に非効率である。
【0012】
また、複数の設計者の思考や目視に頼るやり方だけでは、特に複雑な仕事の流れが多い基幹系業務のWFにおいては、APとWFのインターフェースを完璧に設計することは出来ないのである。もちろん、人間が設計する以上、事務処理系業務のWFも同じである。
【0013】
本発明の目的はWFシステム及びそれに準ずるアプリケーションシステムの設計、開発内容の品質と作業効率を向上させることである。
【0014】
ホワイトカラーの生産性を重んじる近年の業務システムにおいてはWFシステムは中核的な存在となるシステムであり上記目的を実現することは急務である。
【0015】
また、短期間でのWFシステム構築、すなわち設計・開発作業に手戻りが発生しない高品質な(ミスのない)設計書づくりとそれにもとづいた効率的なWFシステムの構築という目的や、近年のシステム構築のスピードアップという目的を実現することも重要である。
【0016】
本発明が解決しようとする課題は、上記目的を実現するために解決しなければならないものであり、WFシステム構築において、APとWFのインターフェース設計内容にミスがないかどうかをチェックした上で、設計内容を下流工程であるAPとWFそれぞれの詳細設計及び開発に引き継ぎ、効率的で品質の良いWFシステム構築を行なえるようにすることである。
また、APとWFのインターフェース設計内容にミスがなく、かつ効率的なAPとWFのインターフェース設計作業を行なえるようにすることである。
【0017】
【課題を解決するための手段】
本発明は、AP基本設計及びWF基本設計の設計結果である業務データモデル設計情報及びWF設計情報をもとに、インターフェース設計作業を実行するとともに、両者の設計内容の整合性をWFシステムの実行シミュレーションを行なうことにより検証することで、APとWFのインターフェース設計を高品質かつ高効率に行なえるようにする。
APとWFのインターフェース設計を行なう上で、設計ドキュメントとしてAWI図を用いる。AWI図とは、Application WorkFlow Interface 図の略である。
【0018】
AWI図はWF側の各種ノード(業務ステップ、作業など)に遷移するタイミングにおいて、AP側のどの業務データ項目の内容をどのように取り扱うか(書き込み(「W」‐Write)、読み込み(「R」‐Read)、消し込み(「N」‐Null))を表した情報である。
【0019】
このAWI図をAP基本設計及びWF基本設計の設計結果である業務データモデル設計情報及びWF設計情報をもとに、生成する。
【0020】
具体的には、WFの定義要素の各条件(発生条件、振分条件、完了条件など)で定義されている業務データ項目の該当箇所に「R」を設定する。
【0021】
生成されたAWI図をもとに設計者は「R」が設定されている各業務データ項目をどのタイミングで「W」及び「N」にするか、すなわち該当APがどれかを検討し、AWI図上の該当箇所に「W」及び「N」を設定する。
【0022】
次に、このAWI図をもとに、「R」が設定されている全ての業務データ項目について、WF上及び業務上あり得る値(インスタンスデータ)の組合わせパターンを設計者が検討・抽出し、AWIシミュレーションプログラムのパラメータとして、設定し、WFの全ルート、すなわちWF基本設計で設計された全ての仕事の流れのルートをシミュレートすることにより、APとWFのインターフェース設計内容を検証する。
【0023】
その結果として、APとWFのインターフェース設計内容における整合性や抜け漏れなどのエラーを検知し、AWI図上の該当するエラー箇所(業務ステップの行/作業の行/定義要素の行)をエラー表示(例:レッド表示)する。
【0024】
設計者はAWI図上のエラー箇所について、エラーとなったAPとWFのインターフェース設計上の原因を検討し、AWI図上の該当エラー箇所を修正し、AWI図上のエラー箇所がなくなるまでAWIシミュレーションを繰り返す。
【0025】
このようにしてAPとWFのインターフェース設計を行なうことにより、APとWFのインターフェース設計内容にミスがないかどうかを検証することができるとともに、品質の良い設計内容を下流工程であるAPとWFそれぞれの詳細設計及び開発に引き継ぐことができ、効率的で品質の良いWFシステムを構築することができるのである。
【0026】
また、APとWFのインターフェース設計そのものにおいても効率的な設計作業が行なえるのである。
【0027】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施形態について図面を用いて説明する。
図1は、実施形態のAWI設計システムの構成図である。
【0028】
本システムは、処理装置101、処理装置101に接続される記憶装置102、設計者が使用する表示装置103及び入力装置104から構成される。
【0029】
処理装置101は、サーバ専用機、パソコンなどの計算機であり、記憶装置102上には業務データモデル設計情報105、WF設計情報106、AWI図情報107及びAWIシミュレートパラメータ情報108を格納する。
【0030】
業務データモデル設計情報105は、AP基本設計で作成した設計情報の一つとして、対象APで必要となる商談テーブル、顧客テーブル、契約書テーブル及びそれらを構成する商談番号、顧客コード、契約書コードといった各種業務データ項目などから構成される業務データモデル情報を格納する。
WF設計情報106は、WF基本設計で作成した開始ノード、業務ステップノード、作業ノード、分岐ノード、終了ノードなどから構成されるWF設計情報とそれらを詳細に定義した完了条件、発生条件、遷移条件などの定義情報を格納する。
【0031】
AWI図情報107は、業務データモデル設計情報105とWF設計情報106をもとに作成されたAPとWFのインターフェース設計情報を格納する。
【0032】
AWIシミュレートパラメータ情報108は、APとWFのインターフェース設計情報(AWI図情報107)の整合性や抜け漏れなどをチェックするために行うシミュレーションのためのパラメータ情報として各種業務データを格納する。
【0033】
処理装置101にはAWI図自動生成プログラム109及びAWIシミュレーションプログラム110が格納され実行される。
AWI図自動生成プログラム109は入力装置104から業務データモデル設計情報105及びWF設計情報106が記憶装置102に格納された場合、AWI図を自動生成し、記憶装置102のAWI図情報107へ格納するとともに表示画面103にその内容を表示する。
【0034】
AWIシミュレーションプログラム110は入力装置104からのシミュレーション実行指示により、入力装置104から格納された記憶装置102に格納されているAWIシミュレートパラメータ情報108、WF設計情報106及びAWI図情報をもとに、WF及びAPの実行シミュレーションを行い、その結果としてAWI図を表示装置103に表示する。
【0035】
図2は業務データモデル設計情報105の業務データモデル図の例である。
図2はコンビニエンスストアなどを経営しようとする事業主に対し、テナントを貸すビジネス、すなわち貸しビル業を例にしたものであり、商談テーブル201、契約書テーブル202、顧客テーブル203、テナントテーブル204、ビルテーブル205及び担当者テーブル206から構成されている。
【0036】
各テーブルにはそれぞれAP及びWF制御として必要となるデータ項目が定義されている。各テーブル内に定義されているデータ項目のインスタンスをAPが書き込んだり(「W」‐Write)、読み込んだり(「R」‐Read)、消し込んだり(「N」‐Null)する。
【0037】
また、WFはWF設計情報で各種条件定義されている業務データ項目のインスタンスを参照(「R」)することでフローを遷移及び制御する。
【0038】
図3はWF設計情報106の基本情報であるWF図の例である。WF図はWF設計情報106の基本となるものであり、仕事の流れを表現したものである。一つの仕事の単位である案件が発生することを表す開始ノード301、その案件が完了することを表す終了ノード302、案件の業務状態を表す業務ステップノード303、案件に対して取り組む業務を表す作業ノード304、案件の流れの経路を表す分岐ノード305及び、各ノード間のつながりを表すアロー306などのWF定義要素から構成される。
【0039】
図3は、テナント契約業務を例としたWFであり、仕事の流れとしては次のようになる。まず、テナント賃貸の申請受付担当者は顧客から直接受け付ける場合と代理店を経由して受け付ける場合がある。なお、顧客が申請後、申請を取りやめた場合、即WFは終了する。
【0040】
次に、受け付けた申請内容についてまず、顧客の与信調査確認を実施し、その後、顧客と貸出条件交渉を行い、交渉がまとまれば契約書を作成する。なお、与信が不可だった場合や、条件交渉がまとまらなかった場合も即WFが終了する。
【0041】
次に、契約内容について課長審査と部長承認を行う。課長審査で却下される場合や部長承認で却下される場合は再度、顧客との貸出条件交渉を行い、契約書を修正することになる。
最後に、顧客と契約を締結し、契約書を送付する。
【0042】
図4はWF設計情報106の詳細情報である図3の業務ステップノード303の条件定義表である。
【0043】
業務ステップノードの名称を定義した業務ステップ名401と業務ステップノードがどの業務データ項目の内容がどのような条件になったら完了するかを定義した完了条件402から構成される。
図5はWF設計情報106の詳細情報である図3の分岐ノード305の条件定義表である。
【0044】
分岐ノードの名称を定義した分岐ノード名501、複数の条件が定義された場合にどの条件から評価していくかということを定義した評価優先順位502、次に進むノードを定義した遷移先ノード503、遷移する時にどの業務データ項目の内容がどのような条件になったら遷移するのかを定義した遷移条件504から構成される。
【0045】
各分岐ノードにおいて評価優先順位502の数値が小さい遷移条件504から評価し、条件に合致した場合は、対応する遷移先ノード503に遷移する。合致しない場合は順次、小さい数値の遷移条件504を評価していく。
【0046】
最終的にどの遷移条件504にも合致しなかった場合は「デフォルト」の遷移先ノード503に遷移する。
【0047】
図6はWF設計情報106の詳細情報である図3の作業ノード304の条件定義表である。
【0048】
作業ノードの名称を定義した作業名601、作業ノードを開始するためにはどの業務データ項目の内容がどのような条件になったら開始するのかを定義した発生条件602、作業ノードが完了するためにはどの業務データ項目の内容がどのような条件になったら完了するのかを定義した完了条件603、該当作業ノードで取り組む業務の担当者を判定するための条件を定義した振分条件604、該当作業ノードで起動されるAPが何かを定義した起動アプリ605から構成される。
【0049】
図7はAWIシミュレーションプログラム110実行後に表示装置103に表示されるAWI図情報107の例である。
【0050】
横軸には業務データモデル設計情報105の全業務データ項目を設定するフィールド710が、縦軸にはWFの業務ステップノード及び分岐ノードとWFへの案件投入、すなわち開始ノード前に実行するAPの動作を設定する業務ステップ名/分岐名/WF案件投入フィールド701、各業務ステップ内に定義されている作業ノードを設定する作業名フィールド702、縦軸に設定された各業務データ項目に対して、各ノードが書き込み(「W」)、読み込み(「R」)及び消し込み(「N」)を行うタイミングを設定した完了条件/発生条件/振分条件/完了条件/AP処理パターンフィールド703が設定される。
【0051】
なお、図7では横軸のフィールド710に設定される業務データ項目を省略している。
【0052】
実際には、フィールド710には業務データモデル設計情報105の業務データ項目が設定される。
【0053】
フィールド703には、業務ステップの完了条件を評価するタイミング、作業の発生条件を評価するタイミング、作業の実行者を誰に振り分けるかを評価するタイミング、作業の完了条件を評価するタイミング、作業で起動されるAPが正常に処理を完了するタイミング、作業で起動されるAPが差戻し処理を完了するタイミング、分岐ノードの各条件を評価するタイミング及び、WF案件投入前にAPが正常に案件投入処理を完了するタイミングが設定される。
【0054】
フィールド720のマトリクス内にはフィールド703に設定された内容がフィールド710の業務データ項目をどのタイミングでどう処理(「W」/「R」/「N」)するのかが設定される。
【0055】
図8は業務データモデル設計情報105の業務データ項目のうち、AWIシミュレーションプログラム110を実行する上で必要となるパラメータ情報、すなわちWF制御上で取り扱われる業務データ項目の値(インスタンスデータ)を設定したAWIシミュレートパラメータ情報108の一例である。
【0056】
図8の横軸のフィールド810には業務データモデル設計情報105の業務データ項目うち、WF制御上で取り扱われる業務データ項目が設定されており、縦軸には図7と同様の内容が設定されている。
【0057】
AWIシミュレートパラメータ情報108のパラメータパターンは、WFの各タイミング毎に、WF制御上で取り扱われる業務データ項目各々に対して設定するインスタンスデータ810から構成される。
【0058】
たとえば、受付終了年月日という業務データ項目のインスタンスデータである「20020702」というデータや課長審査フラグという業務データ項目のインスタンスデータである「1」というデータがインスタンスデータ810になる。
【0059】
また、AWIシミュレートパラメータ情報108には、WF制御上で取り扱われる業務データ項目について、WF上及び業務上あり得るての組合わせパターンのインスタンスデータが格納される。
【0060】
ここでいうWF上及び業務上あり得る組合わせパターンとは、WF上及び業務上あり得ない組合わせパターンを除くという意味であり、たとえば、与信フラグ=「0」(与信不可)で課長審査フラグ=「1」(審査OK)というインスタンスデータの組合わせパターンのように、WF上及び業務上からして与信が不可なのに課長が審査するはずがないので、与信フラグ=「0」で課長審査フラグ=「1」というインスタンスデータの組合わせパターンはAWIシミュレートパラメータ情報108にはならない。
【0061】
次に、APとWFのインターフェース設計の動作を図9、図10及び、図11のフローチャートを用いて説明する。
【0062】
図9はAPとWFのインターフェース設計を行うときのAWI図自動生成プログラム109とAWIシミュレーションプログラム110の処理の流れを示すフローチャートのメインルーチンである。
【0063】
まず、処理装置101は、入力装置104からAP基本設計及びWF基本設計の設計結果である業務データモデル設計情報及びWF設計情報を読み込み、記憶装置102へ業務データモデル設計情報105、WF設計情報106としてそれぞれ格納する(ステップ901)。
【0064】
格納した業務データモデル設計情報105及びWF設計情報106をもとにAWI図自動生成プログラム109により、AWI図を自動生成し、AWI図情報107へ格納する(ステップ902)。詳細は図10で説明する。
【0065】
ステップ902で自動生成されたAWI図情報107を表示装置103へ画面表示する(ステップ903)。
【0066】
表示装置103の画面に表示されたAWI図情報107の内容を設計者が参照し、「R」が設定されている各業務データ項目をどのタイミングで「W」及び「N」にするか、すなわち該当APがどれかを検討し、AWI図上のマトリクス720の該当箇所に「W」及び「N」を入力し、更新されたAWI図を記憶装置102のAWI図情報107へ格納する(ステップ904)。
【0067】
ステップ904で更新されたAWI図をもとに、「R」が設定されている業務データ項目について、WF上及び業務上あり得るインスタンスデータの組合わせパターンを設計者が検討・抽出し、AWIシミュレーションプログラム110のパラメータとして、記憶装置102のAWIシミュレートパラメータ情報108へ格納する(ステップ905)。
【0068】
WF設計情報106、AWI図情報107及びAWIシミュレートパラメータ情報108をもとに、WFのルート、すなわちWF基本設計で設計された仕事の流れのルートをシミュレートすることにより、APとWFのインターフェース設計内容をチェックする(ステップ906)。詳細は図11で説明する。
【0069】
ステップ906のシミュレート結果としてAWI図を表示画面103の画面に表示する(ステップ907)。
【0070】
ステップ906のシミュレート結果としてAPとWFのインターフェース設計内容として、整合性や抜け漏れなどのエラーがあった場合(ステップ908YES)、AWI図上の該当するエラー箇所(業務ステップの行/作業の行/定義要素の行)について、エラーであるということを設計者が識別できるようなかたちで、画面上にエラー表示(例:レッド表示)する(ステップ909)。
【0071】
設計者はステップ909で表示されたAWI図上のエラー箇所について、エラーとなったAPとWFのインターフェース設計上の原因を検討し、AWI図上の該当エラー箇所を修正入力し(910)、ステップ906に戻る。
【0072】
AWI図上のエラー箇所がなくなるまでステップ906からステップ910を繰り返す。
【0073】
ステップ906のシミュレート結果としてAPとWFのインターフェース設計内容として、整合性や抜け漏れなどのエラーがなくなった場合(ステップ908NO)、APとWFのインターフェース設計が完了する。
【0074】
図10は、図9のフローチャート(メインルーチン)のステップ902の内容を詳細に示したフローチャート(サブルーチン)である。図10は業務データモデル設計情報105及びWF設計情報106をもとにAWI図を自動生成するAWI図自動生成プログラム109の処理の流れを示すフローチャートである。
【0075】
まず、業務データモデル設計情報105をもとにAWI図の横軸に業務データモデルのテーブル名とデータ項目を設定する(ステップ1001)。
【0076】
縦軸の最初の行にWFの案件を投入するタイミングを意味する「WF案件投入」及びそれを実行するAP処理パターンとしての「AP(投入時)」を設定する(ステップ1002)。
【0077】
さらに縦軸には、WFの定義要素である「業務ステップ名」とその「完了条件」、該当業務ステップに含まれる「作業名」とその「発生条件」、「振分条件」、「完了条件」及び該当作業から起動される「AP(完了時、差戻し時)」、「分岐名」とその「条件」が複数ある場合には評価タイミング優先順位順にn個とn個の条件を満たさない場合の「デフォルト」を、WF設計情報106をもとにそこで定義されている要素について設定する(ステップ1003)。
【0078】
WFの定義要素の各条件(完了条件、振分条件、完了条件など)で定義されているステップ1001で設定された業務データ項目の該当箇所(AWI図上のマトリクス720)に「R」を設定する(ステップ1004)。
【0079】
例えば、図6で作業名「直接申請受付」の発生条件は、業務データ項目「代理店受付フラグ」の値(インスタンスデータ)を読み込んでいる。このため、AWI図上のマトリクス720の該当箇所に「R」を設定する。
【0080】
ステップ1004は、APとWFのインターフェース設計作業行為の側面から見ると、仕事の流れの中で、どの業務データ項目をどのタイミングで読み取り(「R」)にいくのかということを自動的に設計していることになる。
【0081】
WF設計情報106で定義されているWFの定義要素の各条件(完了条件、振分条件、完了条件など)のうち、業務データ項目=「NotNull」ないしはNullで定義されている業務データ項目について、AP(投入時)の該当箇所(AWI図上のマトリクス720)に「N」を設定する(ステップ1005)。
【0082】
ステップ1005はAWIシミュレーションプログラム110を実行する上での初期値を設定しているものであり、AWIシミュレーションプログラム上のエラー発生を防ぐためのものである。
【0083】
AWIシミュレーションプログラム110の実行の中では、業務データ項目のインスタンスデータを評価する。
【0084】
たとえば、業務ステップの完了条件が「受付終了年月日=NotNull」だった場合、業務データ項目のインスタンスデータに事前にNullを入れておかないと、AWIシミュレーションを実行する前は、インスタンスデータにはなにも入っていないので、該当業務データ項目である「受付終了年月日」のインスタンスデータには「空白」というデータが存在する。
【0085】
これを評価してしまうと、業務ステップの完了条件の「受付終了年月日=NotNull」を満たしてしまうことになり、該当業務ステップ内の作業である「直接申請受付」及び「代理店申請受付」のシミュレーション行なわずして、次のノードのシミュレーションを行なうことになってしまうのである。
【0086】
以上のようなシミュレーションプログラム自身のエラーを防ぐために、AWI図を生成するステップ902の処理内の最後にステップ1005の処理を行なうのである。
【0087】
図11は、図9のフローチャート(メインルーチン)のステップ906の内容を詳細に示したフローチャート(サブルーチン)である。図11は、WF設計情報106、AWI図情報107及びAWIシミュレートパラメータ情報108をもとに、WFのルート、すなわちWF基本設計で設計された仕事の流れのルートをシミュレートすることにより、APとWFのインターフェース設計内容をチェックするAWIシミュレーションプログラム110の処理の流れを示すフローチャートである。
【0088】
以下、図7のAWI図情報107、図8のAWIシミュレートパラメータ情報108及び図3〜図6のWF設計情報106の例を用いて説明する。
【0089】
まず、AWIシミュレートパラメータ情報108から未実行のシミュレートパターンを一つ読み込む(ステップ1100)。
【0090】
AWIシミュレートパラメータ情報108に格納されているシミュレートパターンついて、AWIシミュレーションの実行が完了すればメインルーチンのステップ907へ(ステップ1101YES→OK END)、そうでなければ(ステップ1101NO)、当該シミュレートパターンについて「WF案件投入」のAP(投入時)を実行シミュレーションする(ステップ1102)。
【0091】
本例ではステップ1102のAP(投入時)実行シミュレーションにより、図8の代理店受付フラグ=「1」が「W」されると同時にWFが開始する。
【0092】
WF設計情報106から次のノードを取得する(ステップ1103)。本例では業務ステップノード「受付待ち」である。
【0093】
取得したノードが終了ノードなのか、分岐ノードなのか、業務ステップノードなのかを判定する(ステップ1104)。次のノードが終了ノードの場合、ステップ1100へ戻る。
【0094】
次のノードが分岐ノードの場合、該当分岐ノードの分岐条件を評価し(ステップ1123)、分岐ノードの分岐条件で定義されている業務データ項目が評価可能か不可能かの判断処理を行ない(ステップ1124 詳細は1125で説明する)、ステップ1103へ戻る。
【0095】
次のノードが業務ステップノードの場合、作業実行済フラグに「0」をセットする(ステップ1105)。本例では業務ステップ「受付待ち」内の作業は実行していないので作業実行済フラグ=「0」である。
【0096】
作業実行済フラグとは業務ステップ内で実行される作業のシミュレーションを行なったか否かを判別するものであり、「0」は未実行、「1」は実行済という意味である。業務ステップの完了条件を評価する(ステップ1106)。
【0097】
業務ステップの完了条件で定義されている業務データ項目が評価可能か不可能かの判断処理を行なう(ステップ1107)。詳細は1125で説明する。
【0098】
評価可能であった場合、業務ステップが完了かどうかを判定する(ステップ1108)。本例では業務ステップ「受付待ち」の完了条件は「受付終了年月日=NotNull」であり、「代理店申請受付」作業が未実行なので「受付終了年月日=Null」のままなので、業務ステップ「受付待ち」は完了しない。業務ステップが完了でない場合、業務ステップ内の作業の発生条件を評価する(ステップ1109)。
【0099】
作業の発生条件で定義されている業務データ項目が評価可能か不可能かの判断処理を行なう(ステップ1110)。詳細は1125で説明する。
【0100】
発生作業があるかないかを判定する(ステップ1111)。本例では業務ステップ「受付待ち」内の作業は「直接申請受付」と「代理店受付」の二つであり、前者の発生条件は代理店受付フラグ≠1、後者の発生条件は代理店受付フラグ=「1」なので「代理店申請受付」作業が発生する。
【0101】
発生作業があった場合、AP実行済フラグに「0」を、作業実行済フラグに「1」をセットする(ステップ1112)。
【0102】
発生作業がなかった場合、業務ステップが完了していないのに発生作業がないので終了する(ERROR END)。本例では作業「代理店申請受付」の実行シミュレートを開始したが、申請受付APはまだ実行シミュレートしていないので、AP実行済フラグに「0」を、作業実行済フラグに「1」がセットされることになる。
【0103】
AP実行済フラグとは作業で起動されるAPのシミュレーションを行なったか否かを判別するものであり、「0」は未実行、「1」は実行済という意味である。
【0104】
作業を実施する作業担当者の振分条件を評価する(ステップ1113)。作業の振分条件で定義されている業務データ項目が評価可能か不可能かの判断処理を行なう(ステップ1114)。詳細は1125で説明する。
【0105】
作業の完了条件を評価する(1115)。作業の完了条件で定義されている業務データ項目が評価可能か不可能かの判断処理を行なう(ステップ1116)。詳細は1125で説明する。
【0106】
該当作業が完了したかどうかを判定する(1117)。本例では作業「代理店申請受付」の完了条件が「受付終了年月日=NotNull」であり、起動されるAPの実行シミュレーションが未実行であり、受付終了年月日がNullのままなので作業「代理店申請受付」は完了しない。
【0107】
作業が完了しなかった場合、該当作業で起動されるAPの実行シミュレーションを行なう(1118)。
【0108】
作業に定義されているAPの実行評価が可能か不可能かの判断処理を行なう(ステップ1119)。詳細は1125で説明する。本例ではここではじめて、申請受付APの実行シミュレートが行なわれ、受付終了年月日がNullから「20020702」に変わり、登録される。
【0109】
AP実行済フラグに「1」をセットし(ステップ1120)、ステップ1115、ステップ1116、ステップ1117を行なう。
【0110】
ステップ1117で作業が完了した場合、AP実行済フラグが「1」か「0」かを判定し(ステップ1121)、AP実行済フラグが「1」の場合、ステップ1106、ステップ1107、ステップ1108を行なう。
【0111】
AP実行済フラグが「0」の場合、作業が完了しているにもかかわらず、AP実行シミュレーションを行なっていないので終了する(ERROR END)。
【0112】
ステップ1108で業務ステップが完了した場合、作業実行済フラグが「1」か「0」かを判定し(ステップ1122)、作業実行済フラグが「1」の場合、ステップ1103へ戻る。
【0113】
作業実行済フラグが「0」の場合、業務ステップが完了しているにもかかわらず、作業実行シミュレーションを行なっていないので終了する(ERROR END)。本例では作業「代理店申請受付」の完了条件である「受付終了年月日=NotNull」を満たされたので作業が「代理店申請受付」完了し、なおかつAP実行済フラグに「1」がセットされており、業務ステップ「受付待ち」の完了条件である「受付終了年月日=NotNull」も満たしているので業務ステップは完了し、作業実行済フラグも「1」なのでステップ1103の次のノード(分岐ノード1)を取得する。
【0114】
評価可能不可能判断処理1125は、ステップ1107、ステップ1110、ステップ1114、ステップ1116、ステップ1119及びステップ1124において共通している処理である。
【0115】
評価可能不可能判断処理1125では、各種条件(発生条件、振分条件、完了条件、分岐条件など)を評価(「R」)する業務データ項目が定義されてなかったり、間違っていたり、そもそも業務データ項目が横軸に設定されていなかったなどの原因により、各種条件(発生条件、振分条件、完了条件、分岐条件など)の評価が不可能であるというAPとWFのインターフェース設計ミス見つけるための処理をする(ステップ1126)。また、各種APの実行シミュレーションにおける評価可能不可能判断処理1125では、各種APが書き込み(「W」)、読み取り(「R」)及び消し込み(「N」)する業務データ項目が定義されてなかったり、間違っていたり、そもそも業務データ項目が横軸に設定されていなかったなどの原因により、シミュレート評価が不可能であるというAPとWFのインターフェース設計ミス見つけるための処理をする(ステップ1126)。
【0116】
評価可能であれば(ステップ1126YES)、それぞれの次のステップである、ステップ1108、ステップ1111、ステップ1115、ステップ1117、ステップ1120、ステップ1103へ進む(CONTINUE)。評価不可能であれば終了する(ERROR END)。
【0117】
以上、図11のステップ1101からステップ1126までの処理では、WF設計情報106、AWI図情報107及びAWIシミュレートパラメータ情報108をもとに、WFのルートについて、WF側がどのタイミングでどの業務データ項目を「R」するのか、また、AP側がWFのどのタイミングまでにどの業務データ項目を「W」、「R」、「N」しなければならないのかという「WFの流れに沿って」、APとWFのインターフェース設計内容をシミュレーションする。
【0118】
図7のAWI図情報107でAPとWFのインターフェース設計内容の設計ミスの例を3つ詳述する。
【0119】
例1のマトリクス721は「N」の入力漏れである。これは課長審査ないしは部長承認で案件が差し戻されてきた場合には、課長審査終了年月日ないしは部長承認終了年月日のデータを消しこむ(「N」)必要がある。案件が差し戻されてきた場合、貸出条件内容を変更したのちに貸出条件交渉・契約書作成作業が完了する。ところが課長審査終了年月日及び部長承認終了年月日がNotNullのままなので、次の業務ステップの決裁待ちに遷移した場合、決裁待ちの完了条件が「課長審査終了年月日及び部長承認終了年月日=Not Null」なので変更した貸出条件内容に対する課長の審査及び部長の承認が行われず、次の業務ステップの契約待ちに遷移してしまうのである。
【0120】
例2のマトリクス722は「R」の入力漏れである。これはそもそもWF基本設計内容、すなわちWF設計情報106の内容にミスがあった場合である。顧客に対する与信が不可だった場合、与信フラグは「0」で、かつ与信作業は行ったので「与信終了年月日=NotNull」で与信作業が完了する。ところが次の作業である貸出条件交渉・契約書作成作業の発生条件が「与信フラグ=1」なので貸出条件交渉・契約書作成作業は開始されず、業務ステップ「テナント貸出条件交渉中」がそのまま完了しない状態に陥ってしまうのである。したがって、WF設計情報106を以下ようにの修正する必要がある。
【0121】
業務ステップ「テナント貸出条件交渉中」の完了条件を「与信終了年月日 and 貸出条件交渉・契約書作成作業終了年月日=NotNull」ではなく、「与信終了年月日 and 貸出条件交渉・契約書作成作業終了年月日=NotNull or 与信フラグ=0」に修正する。
【0122】
例3のマトリクス723は「R」の消し忘れである。これは業務プロセス改善などにより課長審査作業を廃止した場合を想定した例である。
【0123】
課長審査作業の行を消去して、「決裁待ち」業務ステップ内の作業を部長承認のみにする。ところがAWI図情報107上では「決裁待ち」業務ステップの完了条件が課長審査終了年月日も「R」することになっているので業務プロセス改善後の課長審査終了年月日は業務データ項目としてはNullのままなので「決裁待ち」業務ステップが完了しない。
【0124】
また、部長承認作業の発生条件も「課長審査終了年月日=NotNull」なので部長承認作業が発生しない状態になっていしまう。このような業務プロセス改善などによって、WF基本設計内容、すなわちWF設計情報106に変更が発生する場合には、シミュレーション結果によるAWI図の修正もさることながら、WF設計情報106も修正する必要がある。
【0125】
【発明の効果】
以上述べたように本発明によれば、WFシステム構築において、APとWFのインターフェース設計内容にミスがないかどうかをチェックした上で、設計内容を下流工程であるAPとWFそれぞれの詳細設計及び開発に引き継ぎ、効率的で品質の良いWFシステムを構築することができる。
【0126】
つまり、WFのルート(分岐、差し戻しなど)を実現するために必要となる業務データを、抜け漏れなくかつ重複なく設計することや、WFの各種ノードに遷移するタイミングとAP側の業務データを設定・登録するタイミングが整合性のとれた形で設計・開発することが可能となる。
【0127】
また、APとWFのインターフェース設計内容にミスがなく、かつ効率的なAPとWFのインターフェース設計作業を行なえるようにすることである
以上により、短期間でのWFシステム構築、すなわち設計・開発作業に手戻りが発生しない高品質な設計書づくりとそれにもとづいた効率的なWFシステムの構築を実現することができるのである。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態のAWI設計システムの構成図である。
【図2】実施形態の業務データモデル設計情報105のデータモデル図の一例である。
【図3】実施形態のWF設計情報106のWF設計図の一例である。
【図4】実施形態のWF設計情報106の業務ステップ定義表の一例である。
【図5】実施形態のWF設計情報106の分岐ノード定義表の一例である。
【図6】実施形態のWF設計情報106の作業定義表の一例である。
【図7】実施形態のAWI図情報107のAWI図の一例である。
【図8】実施形態のAWIシミュレートパラメータ情報108のAWIシミュレートパラメータパターン情報の一例である。
【図9】実施形態の図1のAWI設計システム全体の処理の流れを示すフローチャートである。
【図10】実施形態のAWI図生成プログラム109の処理の流れを示すフローチャートである。
【図11】実施形態のAWIシミュレーションプログラム110の処理の流れを示すフローチャートである。
【符号の説明】
101 処理装置、102 記憶装置、103 表示装置、104 入力装置、105 業務データモデル設計情報、106 WF設計情報、107 AWI図情報、108 AWIシミュレートパラメータ情報、109 AWI図生成プログラム、110 AWIシミュレーションプログラム
【発明の属する技術分野】
本発明は電子計算機を利用するワークフロー(WF)システムの構築に係わり、WFシステムの設計方法に関する。この中でも特に、アプリケーションプログラム(AP)とWFそれぞれの設計内容の品質向上や設計作業効率を向上させるための、APとWFのインターフェース設計に関する。
【0002】
【従来の技術】
APとWFの組合せにより構築されるWFシステムは、設計工程において、APの設計とWFの設計をそれぞれ行なうとともに、APとWFのインターフェース設計が必須となる。
【0003】
電子計算機を利用するWFシステムは、例えば特開平10―154177に示されるように、業務の流れを業務の状態(「業務ステップ」)とその遷移(「アロー」)と捉え、各業務ステップとその「完了条件」、業務ステップ毎に実施しなければならない「作業」ないしは「作業群」とそれらの「発生条件」、「完了条件」、作業時に起動される「AP」、作業を実施する担当者を決める「振分条件」などを定義し、電子的に設定しておき、この定義に従ってある業務ステップから次の業務ステップ、ある作業から次の作業へとWFを進めるシステムである。
この際、WF側は業務ステップや作業などの各「ノード」で定義されている各種条件(完了条件、発生条件など)をもとに、AP側で設定されている各種業務データ項目の内容を参照・評価して制御する。
【0004】
WFシステム構築において、AP側では、WF側の当該ノードの前までに、適切な業務データがWF側の参照先、たとえばデータベースなどに適切なタイミング、すなわちWF側の当該ノードの前までに設定・登録されるように設計、開発する必要がある。
【0005】
つまり、設計したWFの全ルート(分岐、差し戻しなど)を実現するために必要となる業務データを、抜け漏れなくかつ重複なく設計することや、WFの各種ノードに遷移するタイミングとAP側の業務データを設定・登録するタイミングが整合性のとれた形で設計・開発しなければならないのである。
【0006】
従来においては、WFシステムの適用対象は稟議、決裁などの定型的で単純な事務処理系業務が主であり、設計、開発時の上記内容は非効率ではあったが属人的に対応していた。
【0007】
【特許文献1】特開平10―154177号公報
【発明が解決しようとする課題】
現在においては、EAI(Enterprise Application Integration)やBPM(Business Process Management)など基幹系業務に対しても、WFシステムを適用することが多くなっており、上記内容を実施することが非常に困難になっている。
【0008】
複雑な仕事の流れが多い基幹系業務のWFは、事務処理系業務のそれとは異なり、WFを設計することは非常に難しく、人間が設計する以上、完璧に設計することは出来ない。もちろん、事務処理系業務のWFもである。これは設計内容の品質上の問題である。それゆえに、設計作業においても非常に手間がかかってしまう。
【0009】
これらの問題による影響として、後工程の詳細設計及び開発・テスト工程に対して遅延を発生させたり、APとWFのインターフェース設計内容の品質上の問題(設計ミスなど)により、APとWFを並行して開発した後の結合テスト上の不良の発生や、それによる設計及び開発作業の手戻りを発生させてしまっている。
【0010】
つまり、従来の技術では、人間の手作業によって、APとWFのインターフェース設計を行なっており、その設計内容の品質チェックも人間の思考に頼ったいわゆる属人的な方式で行なっているのである。
【0011】
従来のWFシステム構築の際のAPとWFのインターフェース設計のやり方では、設計したWFの全ルート(分岐、差し戻しなど)を実現するために必要となる業務データを、抜け漏れなくかつ重複なく設計することや、WFの各種ノードに遷移するタイミングとAP側の業務データを設定・登録するタイミングが整合性のとれた形で設計・開発することは困難である。たとえば、AP基本設計内容とWF基本設計内容の成果物としてのそれぞれの設計書ドキュメントを設計者間で見比べながら、APとWFのインターフェース設計を行なうといったようなレビュー方式や検討会方式などでは、手間と時間がかかり非常に非効率である。
【0012】
また、複数の設計者の思考や目視に頼るやり方だけでは、特に複雑な仕事の流れが多い基幹系業務のWFにおいては、APとWFのインターフェースを完璧に設計することは出来ないのである。もちろん、人間が設計する以上、事務処理系業務のWFも同じである。
【0013】
本発明の目的はWFシステム及びそれに準ずるアプリケーションシステムの設計、開発内容の品質と作業効率を向上させることである。
【0014】
ホワイトカラーの生産性を重んじる近年の業務システムにおいてはWFシステムは中核的な存在となるシステムであり上記目的を実現することは急務である。
【0015】
また、短期間でのWFシステム構築、すなわち設計・開発作業に手戻りが発生しない高品質な(ミスのない)設計書づくりとそれにもとづいた効率的なWFシステムの構築という目的や、近年のシステム構築のスピードアップという目的を実現することも重要である。
【0016】
本発明が解決しようとする課題は、上記目的を実現するために解決しなければならないものであり、WFシステム構築において、APとWFのインターフェース設計内容にミスがないかどうかをチェックした上で、設計内容を下流工程であるAPとWFそれぞれの詳細設計及び開発に引き継ぎ、効率的で品質の良いWFシステム構築を行なえるようにすることである。
また、APとWFのインターフェース設計内容にミスがなく、かつ効率的なAPとWFのインターフェース設計作業を行なえるようにすることである。
【0017】
【課題を解決するための手段】
本発明は、AP基本設計及びWF基本設計の設計結果である業務データモデル設計情報及びWF設計情報をもとに、インターフェース設計作業を実行するとともに、両者の設計内容の整合性をWFシステムの実行シミュレーションを行なうことにより検証することで、APとWFのインターフェース設計を高品質かつ高効率に行なえるようにする。
APとWFのインターフェース設計を行なう上で、設計ドキュメントとしてAWI図を用いる。AWI図とは、Application WorkFlow Interface 図の略である。
【0018】
AWI図はWF側の各種ノード(業務ステップ、作業など)に遷移するタイミングにおいて、AP側のどの業務データ項目の内容をどのように取り扱うか(書き込み(「W」‐Write)、読み込み(「R」‐Read)、消し込み(「N」‐Null))を表した情報である。
【0019】
このAWI図をAP基本設計及びWF基本設計の設計結果である業務データモデル設計情報及びWF設計情報をもとに、生成する。
【0020】
具体的には、WFの定義要素の各条件(発生条件、振分条件、完了条件など)で定義されている業務データ項目の該当箇所に「R」を設定する。
【0021】
生成されたAWI図をもとに設計者は「R」が設定されている各業務データ項目をどのタイミングで「W」及び「N」にするか、すなわち該当APがどれかを検討し、AWI図上の該当箇所に「W」及び「N」を設定する。
【0022】
次に、このAWI図をもとに、「R」が設定されている全ての業務データ項目について、WF上及び業務上あり得る値(インスタンスデータ)の組合わせパターンを設計者が検討・抽出し、AWIシミュレーションプログラムのパラメータとして、設定し、WFの全ルート、すなわちWF基本設計で設計された全ての仕事の流れのルートをシミュレートすることにより、APとWFのインターフェース設計内容を検証する。
【0023】
その結果として、APとWFのインターフェース設計内容における整合性や抜け漏れなどのエラーを検知し、AWI図上の該当するエラー箇所(業務ステップの行/作業の行/定義要素の行)をエラー表示(例:レッド表示)する。
【0024】
設計者はAWI図上のエラー箇所について、エラーとなったAPとWFのインターフェース設計上の原因を検討し、AWI図上の該当エラー箇所を修正し、AWI図上のエラー箇所がなくなるまでAWIシミュレーションを繰り返す。
【0025】
このようにしてAPとWFのインターフェース設計を行なうことにより、APとWFのインターフェース設計内容にミスがないかどうかを検証することができるとともに、品質の良い設計内容を下流工程であるAPとWFそれぞれの詳細設計及び開発に引き継ぐことができ、効率的で品質の良いWFシステムを構築することができるのである。
【0026】
また、APとWFのインターフェース設計そのものにおいても効率的な設計作業が行なえるのである。
【0027】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施形態について図面を用いて説明する。
図1は、実施形態のAWI設計システムの構成図である。
【0028】
本システムは、処理装置101、処理装置101に接続される記憶装置102、設計者が使用する表示装置103及び入力装置104から構成される。
【0029】
処理装置101は、サーバ専用機、パソコンなどの計算機であり、記憶装置102上には業務データモデル設計情報105、WF設計情報106、AWI図情報107及びAWIシミュレートパラメータ情報108を格納する。
【0030】
業務データモデル設計情報105は、AP基本設計で作成した設計情報の一つとして、対象APで必要となる商談テーブル、顧客テーブル、契約書テーブル及びそれらを構成する商談番号、顧客コード、契約書コードといった各種業務データ項目などから構成される業務データモデル情報を格納する。
WF設計情報106は、WF基本設計で作成した開始ノード、業務ステップノード、作業ノード、分岐ノード、終了ノードなどから構成されるWF設計情報とそれらを詳細に定義した完了条件、発生条件、遷移条件などの定義情報を格納する。
【0031】
AWI図情報107は、業務データモデル設計情報105とWF設計情報106をもとに作成されたAPとWFのインターフェース設計情報を格納する。
【0032】
AWIシミュレートパラメータ情報108は、APとWFのインターフェース設計情報(AWI図情報107)の整合性や抜け漏れなどをチェックするために行うシミュレーションのためのパラメータ情報として各種業務データを格納する。
【0033】
処理装置101にはAWI図自動生成プログラム109及びAWIシミュレーションプログラム110が格納され実行される。
AWI図自動生成プログラム109は入力装置104から業務データモデル設計情報105及びWF設計情報106が記憶装置102に格納された場合、AWI図を自動生成し、記憶装置102のAWI図情報107へ格納するとともに表示画面103にその内容を表示する。
【0034】
AWIシミュレーションプログラム110は入力装置104からのシミュレーション実行指示により、入力装置104から格納された記憶装置102に格納されているAWIシミュレートパラメータ情報108、WF設計情報106及びAWI図情報をもとに、WF及びAPの実行シミュレーションを行い、その結果としてAWI図を表示装置103に表示する。
【0035】
図2は業務データモデル設計情報105の業務データモデル図の例である。
図2はコンビニエンスストアなどを経営しようとする事業主に対し、テナントを貸すビジネス、すなわち貸しビル業を例にしたものであり、商談テーブル201、契約書テーブル202、顧客テーブル203、テナントテーブル204、ビルテーブル205及び担当者テーブル206から構成されている。
【0036】
各テーブルにはそれぞれAP及びWF制御として必要となるデータ項目が定義されている。各テーブル内に定義されているデータ項目のインスタンスをAPが書き込んだり(「W」‐Write)、読み込んだり(「R」‐Read)、消し込んだり(「N」‐Null)する。
【0037】
また、WFはWF設計情報で各種条件定義されている業務データ項目のインスタンスを参照(「R」)することでフローを遷移及び制御する。
【0038】
図3はWF設計情報106の基本情報であるWF図の例である。WF図はWF設計情報106の基本となるものであり、仕事の流れを表現したものである。一つの仕事の単位である案件が発生することを表す開始ノード301、その案件が完了することを表す終了ノード302、案件の業務状態を表す業務ステップノード303、案件に対して取り組む業務を表す作業ノード304、案件の流れの経路を表す分岐ノード305及び、各ノード間のつながりを表すアロー306などのWF定義要素から構成される。
【0039】
図3は、テナント契約業務を例としたWFであり、仕事の流れとしては次のようになる。まず、テナント賃貸の申請受付担当者は顧客から直接受け付ける場合と代理店を経由して受け付ける場合がある。なお、顧客が申請後、申請を取りやめた場合、即WFは終了する。
【0040】
次に、受け付けた申請内容についてまず、顧客の与信調査確認を実施し、その後、顧客と貸出条件交渉を行い、交渉がまとまれば契約書を作成する。なお、与信が不可だった場合や、条件交渉がまとまらなかった場合も即WFが終了する。
【0041】
次に、契約内容について課長審査と部長承認を行う。課長審査で却下される場合や部長承認で却下される場合は再度、顧客との貸出条件交渉を行い、契約書を修正することになる。
最後に、顧客と契約を締結し、契約書を送付する。
【0042】
図4はWF設計情報106の詳細情報である図3の業務ステップノード303の条件定義表である。
【0043】
業務ステップノードの名称を定義した業務ステップ名401と業務ステップノードがどの業務データ項目の内容がどのような条件になったら完了するかを定義した完了条件402から構成される。
図5はWF設計情報106の詳細情報である図3の分岐ノード305の条件定義表である。
【0044】
分岐ノードの名称を定義した分岐ノード名501、複数の条件が定義された場合にどの条件から評価していくかということを定義した評価優先順位502、次に進むノードを定義した遷移先ノード503、遷移する時にどの業務データ項目の内容がどのような条件になったら遷移するのかを定義した遷移条件504から構成される。
【0045】
各分岐ノードにおいて評価優先順位502の数値が小さい遷移条件504から評価し、条件に合致した場合は、対応する遷移先ノード503に遷移する。合致しない場合は順次、小さい数値の遷移条件504を評価していく。
【0046】
最終的にどの遷移条件504にも合致しなかった場合は「デフォルト」の遷移先ノード503に遷移する。
【0047】
図6はWF設計情報106の詳細情報である図3の作業ノード304の条件定義表である。
【0048】
作業ノードの名称を定義した作業名601、作業ノードを開始するためにはどの業務データ項目の内容がどのような条件になったら開始するのかを定義した発生条件602、作業ノードが完了するためにはどの業務データ項目の内容がどのような条件になったら完了するのかを定義した完了条件603、該当作業ノードで取り組む業務の担当者を判定するための条件を定義した振分条件604、該当作業ノードで起動されるAPが何かを定義した起動アプリ605から構成される。
【0049】
図7はAWIシミュレーションプログラム110実行後に表示装置103に表示されるAWI図情報107の例である。
【0050】
横軸には業務データモデル設計情報105の全業務データ項目を設定するフィールド710が、縦軸にはWFの業務ステップノード及び分岐ノードとWFへの案件投入、すなわち開始ノード前に実行するAPの動作を設定する業務ステップ名/分岐名/WF案件投入フィールド701、各業務ステップ内に定義されている作業ノードを設定する作業名フィールド702、縦軸に設定された各業務データ項目に対して、各ノードが書き込み(「W」)、読み込み(「R」)及び消し込み(「N」)を行うタイミングを設定した完了条件/発生条件/振分条件/完了条件/AP処理パターンフィールド703が設定される。
【0051】
なお、図7では横軸のフィールド710に設定される業務データ項目を省略している。
【0052】
実際には、フィールド710には業務データモデル設計情報105の業務データ項目が設定される。
【0053】
フィールド703には、業務ステップの完了条件を評価するタイミング、作業の発生条件を評価するタイミング、作業の実行者を誰に振り分けるかを評価するタイミング、作業の完了条件を評価するタイミング、作業で起動されるAPが正常に処理を完了するタイミング、作業で起動されるAPが差戻し処理を完了するタイミング、分岐ノードの各条件を評価するタイミング及び、WF案件投入前にAPが正常に案件投入処理を完了するタイミングが設定される。
【0054】
フィールド720のマトリクス内にはフィールド703に設定された内容がフィールド710の業務データ項目をどのタイミングでどう処理(「W」/「R」/「N」)するのかが設定される。
【0055】
図8は業務データモデル設計情報105の業務データ項目のうち、AWIシミュレーションプログラム110を実行する上で必要となるパラメータ情報、すなわちWF制御上で取り扱われる業務データ項目の値(インスタンスデータ)を設定したAWIシミュレートパラメータ情報108の一例である。
【0056】
図8の横軸のフィールド810には業務データモデル設計情報105の業務データ項目うち、WF制御上で取り扱われる業務データ項目が設定されており、縦軸には図7と同様の内容が設定されている。
【0057】
AWIシミュレートパラメータ情報108のパラメータパターンは、WFの各タイミング毎に、WF制御上で取り扱われる業務データ項目各々に対して設定するインスタンスデータ810から構成される。
【0058】
たとえば、受付終了年月日という業務データ項目のインスタンスデータである「20020702」というデータや課長審査フラグという業務データ項目のインスタンスデータである「1」というデータがインスタンスデータ810になる。
【0059】
また、AWIシミュレートパラメータ情報108には、WF制御上で取り扱われる業務データ項目について、WF上及び業務上あり得るての組合わせパターンのインスタンスデータが格納される。
【0060】
ここでいうWF上及び業務上あり得る組合わせパターンとは、WF上及び業務上あり得ない組合わせパターンを除くという意味であり、たとえば、与信フラグ=「0」(与信不可)で課長審査フラグ=「1」(審査OK)というインスタンスデータの組合わせパターンのように、WF上及び業務上からして与信が不可なのに課長が審査するはずがないので、与信フラグ=「0」で課長審査フラグ=「1」というインスタンスデータの組合わせパターンはAWIシミュレートパラメータ情報108にはならない。
【0061】
次に、APとWFのインターフェース設計の動作を図9、図10及び、図11のフローチャートを用いて説明する。
【0062】
図9はAPとWFのインターフェース設計を行うときのAWI図自動生成プログラム109とAWIシミュレーションプログラム110の処理の流れを示すフローチャートのメインルーチンである。
【0063】
まず、処理装置101は、入力装置104からAP基本設計及びWF基本設計の設計結果である業務データモデル設計情報及びWF設計情報を読み込み、記憶装置102へ業務データモデル設計情報105、WF設計情報106としてそれぞれ格納する(ステップ901)。
【0064】
格納した業務データモデル設計情報105及びWF設計情報106をもとにAWI図自動生成プログラム109により、AWI図を自動生成し、AWI図情報107へ格納する(ステップ902)。詳細は図10で説明する。
【0065】
ステップ902で自動生成されたAWI図情報107を表示装置103へ画面表示する(ステップ903)。
【0066】
表示装置103の画面に表示されたAWI図情報107の内容を設計者が参照し、「R」が設定されている各業務データ項目をどのタイミングで「W」及び「N」にするか、すなわち該当APがどれかを検討し、AWI図上のマトリクス720の該当箇所に「W」及び「N」を入力し、更新されたAWI図を記憶装置102のAWI図情報107へ格納する(ステップ904)。
【0067】
ステップ904で更新されたAWI図をもとに、「R」が設定されている業務データ項目について、WF上及び業務上あり得るインスタンスデータの組合わせパターンを設計者が検討・抽出し、AWIシミュレーションプログラム110のパラメータとして、記憶装置102のAWIシミュレートパラメータ情報108へ格納する(ステップ905)。
【0068】
WF設計情報106、AWI図情報107及びAWIシミュレートパラメータ情報108をもとに、WFのルート、すなわちWF基本設計で設計された仕事の流れのルートをシミュレートすることにより、APとWFのインターフェース設計内容をチェックする(ステップ906)。詳細は図11で説明する。
【0069】
ステップ906のシミュレート結果としてAWI図を表示画面103の画面に表示する(ステップ907)。
【0070】
ステップ906のシミュレート結果としてAPとWFのインターフェース設計内容として、整合性や抜け漏れなどのエラーがあった場合(ステップ908YES)、AWI図上の該当するエラー箇所(業務ステップの行/作業の行/定義要素の行)について、エラーであるということを設計者が識別できるようなかたちで、画面上にエラー表示(例:レッド表示)する(ステップ909)。
【0071】
設計者はステップ909で表示されたAWI図上のエラー箇所について、エラーとなったAPとWFのインターフェース設計上の原因を検討し、AWI図上の該当エラー箇所を修正入力し(910)、ステップ906に戻る。
【0072】
AWI図上のエラー箇所がなくなるまでステップ906からステップ910を繰り返す。
【0073】
ステップ906のシミュレート結果としてAPとWFのインターフェース設計内容として、整合性や抜け漏れなどのエラーがなくなった場合(ステップ908NO)、APとWFのインターフェース設計が完了する。
【0074】
図10は、図9のフローチャート(メインルーチン)のステップ902の内容を詳細に示したフローチャート(サブルーチン)である。図10は業務データモデル設計情報105及びWF設計情報106をもとにAWI図を自動生成するAWI図自動生成プログラム109の処理の流れを示すフローチャートである。
【0075】
まず、業務データモデル設計情報105をもとにAWI図の横軸に業務データモデルのテーブル名とデータ項目を設定する(ステップ1001)。
【0076】
縦軸の最初の行にWFの案件を投入するタイミングを意味する「WF案件投入」及びそれを実行するAP処理パターンとしての「AP(投入時)」を設定する(ステップ1002)。
【0077】
さらに縦軸には、WFの定義要素である「業務ステップ名」とその「完了条件」、該当業務ステップに含まれる「作業名」とその「発生条件」、「振分条件」、「完了条件」及び該当作業から起動される「AP(完了時、差戻し時)」、「分岐名」とその「条件」が複数ある場合には評価タイミング優先順位順にn個とn個の条件を満たさない場合の「デフォルト」を、WF設計情報106をもとにそこで定義されている要素について設定する(ステップ1003)。
【0078】
WFの定義要素の各条件(完了条件、振分条件、完了条件など)で定義されているステップ1001で設定された業務データ項目の該当箇所(AWI図上のマトリクス720)に「R」を設定する(ステップ1004)。
【0079】
例えば、図6で作業名「直接申請受付」の発生条件は、業務データ項目「代理店受付フラグ」の値(インスタンスデータ)を読み込んでいる。このため、AWI図上のマトリクス720の該当箇所に「R」を設定する。
【0080】
ステップ1004は、APとWFのインターフェース設計作業行為の側面から見ると、仕事の流れの中で、どの業務データ項目をどのタイミングで読み取り(「R」)にいくのかということを自動的に設計していることになる。
【0081】
WF設計情報106で定義されているWFの定義要素の各条件(完了条件、振分条件、完了条件など)のうち、業務データ項目=「NotNull」ないしはNullで定義されている業務データ項目について、AP(投入時)の該当箇所(AWI図上のマトリクス720)に「N」を設定する(ステップ1005)。
【0082】
ステップ1005はAWIシミュレーションプログラム110を実行する上での初期値を設定しているものであり、AWIシミュレーションプログラム上のエラー発生を防ぐためのものである。
【0083】
AWIシミュレーションプログラム110の実行の中では、業務データ項目のインスタンスデータを評価する。
【0084】
たとえば、業務ステップの完了条件が「受付終了年月日=NotNull」だった場合、業務データ項目のインスタンスデータに事前にNullを入れておかないと、AWIシミュレーションを実行する前は、インスタンスデータにはなにも入っていないので、該当業務データ項目である「受付終了年月日」のインスタンスデータには「空白」というデータが存在する。
【0085】
これを評価してしまうと、業務ステップの完了条件の「受付終了年月日=NotNull」を満たしてしまうことになり、該当業務ステップ内の作業である「直接申請受付」及び「代理店申請受付」のシミュレーション行なわずして、次のノードのシミュレーションを行なうことになってしまうのである。
【0086】
以上のようなシミュレーションプログラム自身のエラーを防ぐために、AWI図を生成するステップ902の処理内の最後にステップ1005の処理を行なうのである。
【0087】
図11は、図9のフローチャート(メインルーチン)のステップ906の内容を詳細に示したフローチャート(サブルーチン)である。図11は、WF設計情報106、AWI図情報107及びAWIシミュレートパラメータ情報108をもとに、WFのルート、すなわちWF基本設計で設計された仕事の流れのルートをシミュレートすることにより、APとWFのインターフェース設計内容をチェックするAWIシミュレーションプログラム110の処理の流れを示すフローチャートである。
【0088】
以下、図7のAWI図情報107、図8のAWIシミュレートパラメータ情報108及び図3〜図6のWF設計情報106の例を用いて説明する。
【0089】
まず、AWIシミュレートパラメータ情報108から未実行のシミュレートパターンを一つ読み込む(ステップ1100)。
【0090】
AWIシミュレートパラメータ情報108に格納されているシミュレートパターンついて、AWIシミュレーションの実行が完了すればメインルーチンのステップ907へ(ステップ1101YES→OK END)、そうでなければ(ステップ1101NO)、当該シミュレートパターンについて「WF案件投入」のAP(投入時)を実行シミュレーションする(ステップ1102)。
【0091】
本例ではステップ1102のAP(投入時)実行シミュレーションにより、図8の代理店受付フラグ=「1」が「W」されると同時にWFが開始する。
【0092】
WF設計情報106から次のノードを取得する(ステップ1103)。本例では業務ステップノード「受付待ち」である。
【0093】
取得したノードが終了ノードなのか、分岐ノードなのか、業務ステップノードなのかを判定する(ステップ1104)。次のノードが終了ノードの場合、ステップ1100へ戻る。
【0094】
次のノードが分岐ノードの場合、該当分岐ノードの分岐条件を評価し(ステップ1123)、分岐ノードの分岐条件で定義されている業務データ項目が評価可能か不可能かの判断処理を行ない(ステップ1124 詳細は1125で説明する)、ステップ1103へ戻る。
【0095】
次のノードが業務ステップノードの場合、作業実行済フラグに「0」をセットする(ステップ1105)。本例では業務ステップ「受付待ち」内の作業は実行していないので作業実行済フラグ=「0」である。
【0096】
作業実行済フラグとは業務ステップ内で実行される作業のシミュレーションを行なったか否かを判別するものであり、「0」は未実行、「1」は実行済という意味である。業務ステップの完了条件を評価する(ステップ1106)。
【0097】
業務ステップの完了条件で定義されている業務データ項目が評価可能か不可能かの判断処理を行なう(ステップ1107)。詳細は1125で説明する。
【0098】
評価可能であった場合、業務ステップが完了かどうかを判定する(ステップ1108)。本例では業務ステップ「受付待ち」の完了条件は「受付終了年月日=NotNull」であり、「代理店申請受付」作業が未実行なので「受付終了年月日=Null」のままなので、業務ステップ「受付待ち」は完了しない。業務ステップが完了でない場合、業務ステップ内の作業の発生条件を評価する(ステップ1109)。
【0099】
作業の発生条件で定義されている業務データ項目が評価可能か不可能かの判断処理を行なう(ステップ1110)。詳細は1125で説明する。
【0100】
発生作業があるかないかを判定する(ステップ1111)。本例では業務ステップ「受付待ち」内の作業は「直接申請受付」と「代理店受付」の二つであり、前者の発生条件は代理店受付フラグ≠1、後者の発生条件は代理店受付フラグ=「1」なので「代理店申請受付」作業が発生する。
【0101】
発生作業があった場合、AP実行済フラグに「0」を、作業実行済フラグに「1」をセットする(ステップ1112)。
【0102】
発生作業がなかった場合、業務ステップが完了していないのに発生作業がないので終了する(ERROR END)。本例では作業「代理店申請受付」の実行シミュレートを開始したが、申請受付APはまだ実行シミュレートしていないので、AP実行済フラグに「0」を、作業実行済フラグに「1」がセットされることになる。
【0103】
AP実行済フラグとは作業で起動されるAPのシミュレーションを行なったか否かを判別するものであり、「0」は未実行、「1」は実行済という意味である。
【0104】
作業を実施する作業担当者の振分条件を評価する(ステップ1113)。作業の振分条件で定義されている業務データ項目が評価可能か不可能かの判断処理を行なう(ステップ1114)。詳細は1125で説明する。
【0105】
作業の完了条件を評価する(1115)。作業の完了条件で定義されている業務データ項目が評価可能か不可能かの判断処理を行なう(ステップ1116)。詳細は1125で説明する。
【0106】
該当作業が完了したかどうかを判定する(1117)。本例では作業「代理店申請受付」の完了条件が「受付終了年月日=NotNull」であり、起動されるAPの実行シミュレーションが未実行であり、受付終了年月日がNullのままなので作業「代理店申請受付」は完了しない。
【0107】
作業が完了しなかった場合、該当作業で起動されるAPの実行シミュレーションを行なう(1118)。
【0108】
作業に定義されているAPの実行評価が可能か不可能かの判断処理を行なう(ステップ1119)。詳細は1125で説明する。本例ではここではじめて、申請受付APの実行シミュレートが行なわれ、受付終了年月日がNullから「20020702」に変わり、登録される。
【0109】
AP実行済フラグに「1」をセットし(ステップ1120)、ステップ1115、ステップ1116、ステップ1117を行なう。
【0110】
ステップ1117で作業が完了した場合、AP実行済フラグが「1」か「0」かを判定し(ステップ1121)、AP実行済フラグが「1」の場合、ステップ1106、ステップ1107、ステップ1108を行なう。
【0111】
AP実行済フラグが「0」の場合、作業が完了しているにもかかわらず、AP実行シミュレーションを行なっていないので終了する(ERROR END)。
【0112】
ステップ1108で業務ステップが完了した場合、作業実行済フラグが「1」か「0」かを判定し(ステップ1122)、作業実行済フラグが「1」の場合、ステップ1103へ戻る。
【0113】
作業実行済フラグが「0」の場合、業務ステップが完了しているにもかかわらず、作業実行シミュレーションを行なっていないので終了する(ERROR END)。本例では作業「代理店申請受付」の完了条件である「受付終了年月日=NotNull」を満たされたので作業が「代理店申請受付」完了し、なおかつAP実行済フラグに「1」がセットされており、業務ステップ「受付待ち」の完了条件である「受付終了年月日=NotNull」も満たしているので業務ステップは完了し、作業実行済フラグも「1」なのでステップ1103の次のノード(分岐ノード1)を取得する。
【0114】
評価可能不可能判断処理1125は、ステップ1107、ステップ1110、ステップ1114、ステップ1116、ステップ1119及びステップ1124において共通している処理である。
【0115】
評価可能不可能判断処理1125では、各種条件(発生条件、振分条件、完了条件、分岐条件など)を評価(「R」)する業務データ項目が定義されてなかったり、間違っていたり、そもそも業務データ項目が横軸に設定されていなかったなどの原因により、各種条件(発生条件、振分条件、完了条件、分岐条件など)の評価が不可能であるというAPとWFのインターフェース設計ミス見つけるための処理をする(ステップ1126)。また、各種APの実行シミュレーションにおける評価可能不可能判断処理1125では、各種APが書き込み(「W」)、読み取り(「R」)及び消し込み(「N」)する業務データ項目が定義されてなかったり、間違っていたり、そもそも業務データ項目が横軸に設定されていなかったなどの原因により、シミュレート評価が不可能であるというAPとWFのインターフェース設計ミス見つけるための処理をする(ステップ1126)。
【0116】
評価可能であれば(ステップ1126YES)、それぞれの次のステップである、ステップ1108、ステップ1111、ステップ1115、ステップ1117、ステップ1120、ステップ1103へ進む(CONTINUE)。評価不可能であれば終了する(ERROR END)。
【0117】
以上、図11のステップ1101からステップ1126までの処理では、WF設計情報106、AWI図情報107及びAWIシミュレートパラメータ情報108をもとに、WFのルートについて、WF側がどのタイミングでどの業務データ項目を「R」するのか、また、AP側がWFのどのタイミングまでにどの業務データ項目を「W」、「R」、「N」しなければならないのかという「WFの流れに沿って」、APとWFのインターフェース設計内容をシミュレーションする。
【0118】
図7のAWI図情報107でAPとWFのインターフェース設計内容の設計ミスの例を3つ詳述する。
【0119】
例1のマトリクス721は「N」の入力漏れである。これは課長審査ないしは部長承認で案件が差し戻されてきた場合には、課長審査終了年月日ないしは部長承認終了年月日のデータを消しこむ(「N」)必要がある。案件が差し戻されてきた場合、貸出条件内容を変更したのちに貸出条件交渉・契約書作成作業が完了する。ところが課長審査終了年月日及び部長承認終了年月日がNotNullのままなので、次の業務ステップの決裁待ちに遷移した場合、決裁待ちの完了条件が「課長審査終了年月日及び部長承認終了年月日=Not Null」なので変更した貸出条件内容に対する課長の審査及び部長の承認が行われず、次の業務ステップの契約待ちに遷移してしまうのである。
【0120】
例2のマトリクス722は「R」の入力漏れである。これはそもそもWF基本設計内容、すなわちWF設計情報106の内容にミスがあった場合である。顧客に対する与信が不可だった場合、与信フラグは「0」で、かつ与信作業は行ったので「与信終了年月日=NotNull」で与信作業が完了する。ところが次の作業である貸出条件交渉・契約書作成作業の発生条件が「与信フラグ=1」なので貸出条件交渉・契約書作成作業は開始されず、業務ステップ「テナント貸出条件交渉中」がそのまま完了しない状態に陥ってしまうのである。したがって、WF設計情報106を以下ようにの修正する必要がある。
【0121】
業務ステップ「テナント貸出条件交渉中」の完了条件を「与信終了年月日 and 貸出条件交渉・契約書作成作業終了年月日=NotNull」ではなく、「与信終了年月日 and 貸出条件交渉・契約書作成作業終了年月日=NotNull or 与信フラグ=0」に修正する。
【0122】
例3のマトリクス723は「R」の消し忘れである。これは業務プロセス改善などにより課長審査作業を廃止した場合を想定した例である。
【0123】
課長審査作業の行を消去して、「決裁待ち」業務ステップ内の作業を部長承認のみにする。ところがAWI図情報107上では「決裁待ち」業務ステップの完了条件が課長審査終了年月日も「R」することになっているので業務プロセス改善後の課長審査終了年月日は業務データ項目としてはNullのままなので「決裁待ち」業務ステップが完了しない。
【0124】
また、部長承認作業の発生条件も「課長審査終了年月日=NotNull」なので部長承認作業が発生しない状態になっていしまう。このような業務プロセス改善などによって、WF基本設計内容、すなわちWF設計情報106に変更が発生する場合には、シミュレーション結果によるAWI図の修正もさることながら、WF設計情報106も修正する必要がある。
【0125】
【発明の効果】
以上述べたように本発明によれば、WFシステム構築において、APとWFのインターフェース設計内容にミスがないかどうかをチェックした上で、設計内容を下流工程であるAPとWFそれぞれの詳細設計及び開発に引き継ぎ、効率的で品質の良いWFシステムを構築することができる。
【0126】
つまり、WFのルート(分岐、差し戻しなど)を実現するために必要となる業務データを、抜け漏れなくかつ重複なく設計することや、WFの各種ノードに遷移するタイミングとAP側の業務データを設定・登録するタイミングが整合性のとれた形で設計・開発することが可能となる。
【0127】
また、APとWFのインターフェース設計内容にミスがなく、かつ効率的なAPとWFのインターフェース設計作業を行なえるようにすることである
以上により、短期間でのWFシステム構築、すなわち設計・開発作業に手戻りが発生しない高品質な設計書づくりとそれにもとづいた効率的なWFシステムの構築を実現することができるのである。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態のAWI設計システムの構成図である。
【図2】実施形態の業務データモデル設計情報105のデータモデル図の一例である。
【図3】実施形態のWF設計情報106のWF設計図の一例である。
【図4】実施形態のWF設計情報106の業務ステップ定義表の一例である。
【図5】実施形態のWF設計情報106の分岐ノード定義表の一例である。
【図6】実施形態のWF設計情報106の作業定義表の一例である。
【図7】実施形態のAWI図情報107のAWI図の一例である。
【図8】実施形態のAWIシミュレートパラメータ情報108のAWIシミュレートパラメータパターン情報の一例である。
【図9】実施形態の図1のAWI設計システム全体の処理の流れを示すフローチャートである。
【図10】実施形態のAWI図生成プログラム109の処理の流れを示すフローチャートである。
【図11】実施形態のAWIシミュレーションプログラム110の処理の流れを示すフローチャートである。
【符号の説明】
101 処理装置、102 記憶装置、103 表示装置、104 入力装置、105 業務データモデル設計情報、106 WF設計情報、107 AWI図情報、108 AWIシミュレートパラメータ情報、109 AWI図生成プログラム、110 AWIシミュレーションプログラム
Claims (6)
- アプリケーションプログラムを起動するワークフローシステムを構築するワークフロー構築方法において、
前記ワークフローシステムを制御するデータを読み出す要求をワークフローシステムが送信する条件を定義したテーブルに、前記アプリケーションプログラムが、複数の前記データを格納するデータベースにデータを書き込む条件と、前記データベースに格納されているデータを消しこむ条件を定義する入力を受け付け、
定義された前記テーブルから前記ワークフローシステムの流れを示すプログラムを作成し、
作成された前記プログラムをシミュレートし、
前記シミュレートにエラーがあった場合に、予め定められた定義によって、前記エラーがあったことを示す情報を表示装置に表示することを特徴とするワークフロー構築方法。 - 請求項1に記載のワークフロー構築方法において、
前記表示装置への表示は、前記アプリケーションプログラムのどの業務データ項目の内容をどのように取り扱うかの取扱情報を示すAWI図の表示を実行することを特徴とするワークフロー構築方法。 - 請求項2に記載のワークフロー構築方法において、
前記AWI図は、前記取扱情報として、前記業務データ項目の書き込み、読み込みおよび消し込みのうちいずれかを示すことを特徴とするワークフロー構築方法。 - アプリケーションプログラムを起動するワークフローシステムを構築するワークフロー構築装置において、
前記ワークフローシステムを制御するデータを読み出す要求をワークフローシステムが送信する条件を定義したテーブルに、前記アプリケーションプログラムが、複数の前記データを格納するデータベースにデータを書き込む条件と、前記データベースに格納されているデータを消しこむ条件を定義する入力を受け付る手段と、
定義された前記テーブルから前記ワークフローシステムの流れを示すプログラムを作成する手段と、
作成された前記プログラムをシミュレートする手段と、
前記シミュレートにエラーがあった場合に、予め定められた定義によって、前記エラーがあったことを示す情報を表示装置に表示する手段とを有することを特徴とするワークフロー構築装置。 - 請求項4に記載のワークフロー構築装置において、
前記表示装置への表示は、前記アプリケーションプログラムのどの業務データ項目の内容をどのように取り扱うかの取扱情報を示すAWI図の表示を実行することを特徴とするワークフロー構築装置。 - 請求項5に記載のワークフロー構築装置において、
前記AWI図は、前記取扱情報として、前記業務データ項目の書き込み、読み込みおよび消し込みのうちいずれかを示すことを特徴とするワークフロー構築装置。
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CN104462179A (zh) * | 2013-09-24 | 2015-03-25 | 乐金信世股份有限公司 | 处理大数据的方法、执行其的装置以及储存其的存储媒介 |
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2003
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