JP2004301680A - タイヤ装着用センサ装置及びセンサ装着タイヤ - Google Patents
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Abstract
【解決手段】タイヤに装着され、タイヤ内部の空気圧を検出するセンサによる検出結果を電波によってタイヤの外部に送信するタイヤ装着用センサ装置において、同一平面内において互いに異なる方向の指向性を有するように異なる位置に配置された2個のアンテナ31A,31Bを備えたセンサ装置3を構成し、これら2個のアンテナのそれぞれから、所定時間の送信期間内で、順次、タイヤ空気圧の検出結果を送信する。
【選択図】 図2
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、タイヤ装着用センサ装置に関し、特に電波のマルチパスなどによる通信品質の劣化を低減可能なタイヤ装着用センサ装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、車両の安全走行を行う上で、タイヤ空気圧などのタイヤの物理的な状態の点検は欠かすことができないことである。しかし、人手によってタイヤの点検を行う場合、手間と時間がかかるので、空気圧などのタイヤの物理的な状態を自動的に検出するタイヤモニタリングシステムが開発され、一般車両にも使用され始めた。
【0003】
上記タイヤモニタリングシステムは、一般的にタイヤに装着されてタイヤの物理的な状態を検出してこの検出結果をワイヤレスで送信するセンサ装置と、センサ装置から送信されたデータを受信するモニタ装置とから構成されている。
【0004】
上記センサ装置は、一般的にタイヤの内部に設けられており、リムに固定されたり或いはタイヤ内に埋設されて設けられることが多い。
【0005】
さらに、タイヤの製造や修理の履歴情報を記憶できる機能を有するセンサ装置も知られており、このようなセンサ装置の場合は、記憶情報の改竄などを防止するためにタイヤ内に埋設されていることが多い。
【0006】
また、車両走行中のタイヤの歪み状態や回転数、回転角速度などの空気圧以外の物理的状態を検出するセンサを設けたセンサ装置をタイヤに設けることにより、車両走行におけるスタビリティーコントロールの自動化に用いることが可能なタイヤモニタリングシステムも開発されている。
【0007】
一方、米国では2000年11月に「TREAD法(Transportation Recall Enhancement,Accountability and Document Act)」が、日本では2002年7月に「道路運送車両法の一部を改正する法律(改正道路運送車両法)」が成立した。
【0008】
上記TREAD法は,リコールの報告義務の拡大やそれを怠ったときの罰則強化や、タイヤの表示項目の充実、タイヤ空気圧警報装置の義務付け、子供の拘束装置の改善などの自動車の安全のアウトラインを定めた法律であり、TREAD法でのタイヤ空気圧警報装置の義務付けに伴って、各製造メーカによりセンサ装置やタイヤモニタリングシステムが製造され、販売されるようになった。
【0009】
センサ装置の従来例としては、特表平8−505939号公報に開示されるセンサ装置が知られている。
【0010】
上記公報に開示される遠隔タイヤ圧力監視システムは、自動車内の低タイヤ圧力を表示するシステムであって、各車輪が、独自のコードを持った送信機を有し、自動車内の中央受信機によって、それぞれの送信機のコードを識別する。また、自動車の稼働中及び整備中にタイヤを交替する場合、送信機の位置を再学習するように、システムを再校正する。さらに、各送信機の特定用途向け集積回路符号器は、自動車上の2つ以上の送信機間の無線周波数の衝突を避けるために、独自のコードに応じて、異なる間隔でその情報を送るように、製造時にプログラムされている。
【0011】
【特許文献1】
特表平8−505939号公報
【0012】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前述したような従来例のセンサ装置では、ダイポールアンテナや、ホイップアンテナ、バーアンテナ等の多種のアンテナが1つ用いられており、センサ装置から輻射した電波がタイヤハウス内や路面等で散乱してマルチパスを生じた場合、その電波の伝搬経路によっては受信側における電界強度が低下して正確に受信できる確率の低下を招いていた。すなわち、マルチパスが生じることにより、タイヤ装着用センサ装置から輻射された電波による信号を受信側で正確に受信できないことがあった。
【0013】
本発明の目的は上記の問題点に鑑み、電波のマルチパスなどによる通信品質の劣化を低減可能なタイヤ装着用センサ装置及びセンサ装着タイヤを提供することである。
【0014】
【課題を解決するための手段】
本発明は上記の目的を達成するために、タイヤに装着され、タイヤ内部の物理量を検出するセンサを有し、該センサによる検出結果を電波によってタイヤの外部に送信するタイヤ装着用センサ装置において、異なる位置に配置された2個以上のアンテナと、所定時間の送信期間内で前記2個以上のアンテナのそれぞれから順次前記検出結果を送信する手段とを備えているタイヤ装着用センサ装置を提案する。
【0015】
本発明のタイヤ装着用センサ装置では、タイヤ内部の物理量がセンサによって検出され、該センサによる検出結果は電波によってタイヤの外部に送信される。この際、異なる位置に配置された2個以上のアンテナのそれぞれから所定時間の送信期間内で順次前記検出結果が送信される。これにより、センサ装置からは、それぞれ異なる位置に配置された2個以上のアンテナのそれぞれから電波が送信されるので、受信側ではこれら2個以上のアンテナから送信された電波のうちの少なくとも電界強度が最大となる電波を受信することによってセンサ装置からの信号を確実に受信することができる。
【0016】
また、本発明は上記構成のタイヤ装着用センサ装置において、前記2個以上のアンテナは同一平面内において互いに異なる方向の指向性を有するように配置されているタイヤ装着用センサ装置を提案する。
【0017】
本発明のタイヤ装着用センサ装置では、前記2個以上のアンテナが同一平面内において互いに異なる方向の指向性を有しているので、これらのアンテナから異なる方向に向けて送信された電波のうちの少なくとも電界強度が最大となる電波を受信することによってセンサ装置からの信号を確実に受信することができる。
【0018】
また、本発明は上記構成のタイヤ装着用センサ装置において、前記アンテナを2つ備え、各アンテナは同一平面内において互いに直角な方向の指向性を有するように配置されているタイヤ装着用センサ装置を提案する。
【0019】
本発明のタイヤ装着用センサ装置では、前記2個以上のアンテナが同一平面内において互いに直角な方向の指向性を有しているので、これらのアンテナから互いに直角な方向に向けて送信された電波のうちの少なくとも電界強度が最大となる電波を受信することによってセンサ装置からの信号を確実に受信することができる。
【0020】
また、本発明は上記構成のタイヤ装着用センサ装置において、印刷配線回路基板を備え、前記アンテナが前記印刷配線回路基板上の印刷配線によって形成されているタイヤ装着用センサ装置を提案する。
【0021】
本発明のタイヤ装着用センサ装置では、前記2個以上のアンテナのそれぞれが前記印刷配線回路基板上の印刷配線によって形成されているため、センサ装置の形状を小型化することができると共に製造工程を簡略化することができる。
【0022】
また、本発明は上記構成のタイヤ装着用センサ装置において、前記センサはタイヤ内の空気圧を検出する圧力センサを含むタイヤ装着用センサ装置を提案する。
【0023】
本発明のタイヤ装着用センサ装置では、前記圧力センサによってタイヤ内の空気圧が検出され、該空気圧の検出結果が前記2個以上のアンテナから送信される。
【0024】
また、本発明は、上記構成のセンサ装置が装着されているタイヤを提案する。
【0025】
【発明の実施の形態】
以下、図面に基づいて本発明の一実施形態を説明する。
【0026】
図1は本発明の第1実施形態におけるタイヤ監視システムの全体を示す構成図、図2は本発明の第1実施形態におけるタイヤ装着用センサ装置の本体を示す平面図、図3は本発明の第1実施形態におけるタイヤ装着用センサ装置の電気系回路を示すブロック図である。
【0027】
図1において、1は車両であり、例えば4輪の普通乗用車で、4つの車輪2のそれぞれにはタイヤの状態を検知するタイヤ装着用センサ装置(以下、単にセンサ装置と称する)3が設けられている。
【0028】
また、運転席近傍にはコントローラ4aと表示パネル4bとを含むモニタ装置本体4が設置されている。さらに、モニタ装置本体4に接続されたアンテナ5が車両のほぼ中央部に設けられている。
【0029】
センサ装置3は、図2に示すように、プリント配線基板301と、プリント配線基板301に実装されたIC(半導体集積回路)302〜304によって構成され、これらは図示せぬ絶縁性樹脂によって被覆されている。
【0030】
IC302,303は後述するアンテナ切替器32A,32bを構成するものであり、IC304は後述する整流回路33、中央処理部34、検波部35、発信部36、センサ部37を構成するものである。
【0031】
また、プリント配線基板301上には、後述する第1アンテナ31Aと第2アンテナ31Bが直線状のプリント配線によって形成されており、例えば単一型のアンテナであり、互いに直角をなすように配置されている。これにより、各アンテナ31A,31Bの指向性は、図3に示すように90度異なる方向になる。尚、アンテナ31A,31Bの種類は単一型に限定されることはなく、ダイポール型、逆F型、ループ型等多の種類であっても、その指向性の方向が異なる位置に配置されていれば良い。
【0032】
一方、センサ装置3の電気系回路は、図4に示すように、第1アンテナ31Aと、第2アンテナ31B、第1アンテナ切替器32A、第2アンテナ切替器32B、整流回路33、中央処理部34、検波部35、発信部36、センサ部37から構成されている。
【0033】
アンテナ31A,31Bは、アンテナ5との間で電磁波を用いて通信するためのもので、例えばGHz帯の所定の通信周波数に整合されている。
【0034】
アンテナ切替器32A、32Bは、例えば電子スイッチ等から構成され、中央処理部34の制御によってそれぞれ個別に切り替わり、アンテナ31或いはアンテナ32と整流回路33及び検波部35との接続とを切り替えるとともに、アンテナ31或いはアンテナ32と発信部36との接続とを切り替える。
【0035】
整流回路33は、ダイオード331,332と、コンデンサ333、抵抗器334から構成され、周知の全波整流回路を形成している。この整流回路33の入力側にはアンテナ切替器31A,32Bを介してアンテナ32が接続されている。整流回路33は、中継装置4から送信された情報要求信号によってアンテナ31に誘起した高周波電流を整流して直流電流に変換してコンデンサ333に蓄え、これを中央処理部34、検波部35、及び発信部36の駆動電源として出力するものである。コンデンサ333は平滑と蓄電の両作用をなすが、一時的な蓄電用にスーパーキャパシタや2次電池を設けても良い。
【0036】
中央処理部34は、周知のCPU341と、ディジタル/アナログ(以下、D/Aと称する)変換回路342、記憶部343から構成されている。CPU341は、記憶部343の半導体メモリに格納されているプログラムに基づいて動作し、電源が供給されて駆動すると、センサ部37に対して電源部38の電池381を接続してセンサ部37を駆動し、センサ検知データを中継装置4にワイヤレスで送信する。さらに、CPU341は、受信した信号の中に書き込み命令と共に書き込み対象情報が含まれているときには、この書き込み命令に従って記憶部341内の情報の書き換えや追加或いは削除を行う。
【0037】
また、CPU341のプログラムには、中継装置4から後述する自己の識別情報を指定した情報要求信号を受信したときに応答信号を送信するように設定されている。本実施形態では、情報要求信号には情報要求であることを示すヘッダ部を設け、応答信号には応答であることを表すヘッダ部を設けることによって、情報要求信号と応答信号とを区別できるようにしている。
【0038】
記憶部343は、CPU341を動作させるプログラムが記録されたROMと、例えばEEPROM(electrically erasable programmable read−only memory)等の電気的に書き換え可能な不揮発性の半導体メモリとからなり、個々の検知装置3に固有の識別情報が、製造時に記憶部343内の書き換え不可に指定された領域に予め記憶されている。
【0039】
検波部35は、ダイオード351とアナログ/ディジタル(以下、単にA/Dと称する)変換器352からなり、ダイオード351のアノードはアンテナ31に接続され、カソードはA/D変換器352を介して中央処理部34のCPU341に接続されている。これにより、受信した信号は検波部35によってディジタルデータに変換されてCPU341に入力される。
【0040】
発信部36は、発振回路361、変調回路362及び高周波増幅回路363から構成され、発振回路361によって発振された搬送波を、中央処理部34から入力した情報信号に基づいて変調回路362で変調し、これを高周波増幅回路363及びアンテナ切替器32A,32Bを介して第1アンテナ31Aまたは第2アンテナ31Bに供給する。
【0041】
センサ部37は、センサ371とA/D変換回路372から構成されている。センサ371としてはタイヤ2の状態を検知して電気信号に変換して出力するセンサが用いられ、例えば空気圧センサや温度センサ、圧力センサ、湿度センサ、振動センサなどである。本実施形態では、センサ371としてタイヤ内部の空気圧を検知して空気圧に対応した電圧を出力する空気圧センサを構成した。
【0042】
A/D変換回路372は、入力されたセンサ371の出力電圧をディジタル値に変換してCPU341に対して出力する。尚、センサ371の検知結果は正常と異常とを判別できるほかに要注意状態にあることを判別できるように3段階以上に表すことが好ましく、ディジタル値では2ビット以上のディジタル値に変換することが好ましい。本実施形態では8ビットのディジタル値に変換するA/D変換回路374を用いている。
【0043】
次に、前述の構成よりなる第1実施形態の動作について図5に示す処理フローチャート及び図6に示す応答信号送信タイミングチャートを参照して説明する。
【0044】
モニタ装置本体4は、各センサ装置3に対する情報要求信号を送信する。このときモニタ装置本体4は、個々のセンサ装置3毎にその識別情報を指定した情報要求信号を送信する。この後、モニタ装置本体4は、送信した情報要求信号に対する全てのセンサ装置3からの応答信号を受信したか否かを判定し、全ての応答信号を受信できたときは、受信した応答信号から識別情報と検知情報とを抽出する。さらに、抽出した検知情報から空気圧データを解析して、表示パネル4bの液晶表示器に各タイヤ22の空気圧を数字表示する。この後、モニタ装置本体4は、前述した処理を繰り返す。
【0045】
一方、センサ装置3は、モニタ装置本体4から送信された情報要求信号によって駆動エネルギーが供給されて動作を開始すると、自己の識別情報を指定した情報要求信号を受信したか否かを判定し(SA1)、自己の識別情報を含む情報要求信号を受信したときはセンサ部37が検知した空気圧のセンサデータを取り込み(SA2)、これらのデータと自己の識別情報を含む応答信号を生成する(SA3)。
【0046】
次に、センサ装置3は、第1アンテナ切替器32Aと第2アンテナ切替器32Bを操作して、第1アンテナ31Aからの送信を可能にし(SA4)、第1アンテナ31Aから応答信号を送信する(SA5)。この後、さらに第1アンテナ切替器32Aと第2アンテナ切替器32Bを操作して、第2アンテナ31Bからの送信を可能にし(SA6)、第2アンテナ31Bから応答信号を送信する(SA7)。
【0047】
本実施形態では、図6に示すように、センサ装置3は情報要求信号を受信した後に第1アンテナ31Aからt1秒の間に1回目の応答信号を送信し、この後、t2秒経過してから第2アンテナ31Bからt3秒の間に2回目の応答信号を送信する。尚、本実施形態では、t1,t2,t3のそれぞれを15msに設定している。
【0048】
前述したように第1実施形態のタイヤ監視システムでは、センサ装置3に2つのアンテナ31A,31Bを設けると共に、それぞれの指向性の方向が直角となるように各アンテナ31A,31Bを配置したので、タイヤ2内部の空気圧がセンサ装置3によって検出され、電波によってタイヤ2の外部に送信される際に、異なる位置に配置された2つのアンテナ31A,31Bのそれぞれから所定時間の送信期間内で順次検出結果が送信されるため、センサ装置3からは、それぞれ異なる位置に配置された2個以上のアンテナ31A,31Bのそれぞれから電波が送信されるので、モニタ装置本体4側ではこれらのアンテナ31A,31Bから送信された電波のうちの少なくとも電界強度が最大となる電波を受信することによってセンサ装置3からの信号を確実に受信することができる。従って、電波のマルチパスなどによる通信品質の劣化を低減することができる。
【0049】
尚、本実施形態では、第1及び第2アンテナ31A,31Bのそれぞれをプリント配線によって形成し、それぞれを単一型アンテナとしたが、これに限定されることはなく、前後比を有する指向性を持ったアンテナを用いても良い。また、本実施形態では2つのアンテナ31A,31Bを設けたが、3つ以上のアンテナを設け、これらを切り替えて応答信号を送信するようにしても良い。また、本実施形態では2つの直線状のアンテナ31A,31Bを直角をなすように配置したが、これに限定されることはなく、各アンテナ31A,31Bからの電波の輻射方向が異なればほぼ同様の効果を得ることができることは言うまでもない。
【0050】
次に、本発明の第2実施形態を説明する。
【0051】
図7は本発明の第2実施形態におけるセンサ装置3Aの本体を示す平面図、図8は本発明の第2実施形態におけるタイヤ装着用センサ装置の電気系回路を示すブロック図である。図において、前述した第1実施形態と同一構成部分は同一符号をもって表しその説明を省略する。
【0052】
また、第2実施形態と前述した第1実施形態との相違点は、第2実施形態のセンサ装置3Aでは、第1実施形態における第2アンテナ切替器32Bと、整流回路33及び検波部35を除去すると共に、電池38を設け、電池38によって各部へ駆動電力を供給し、空気圧の検出結果を含む応答信号を一定間隔で送信するようにしたことである。
【0053】
即ち、センサ装置3は、図7に示すように、プリント配線基板301と、プリント配線基板301に実装されたIC(半導体集積回路)302,305、電池38によって構成され、これらは図示せぬ絶縁性樹脂によって被覆されている。
【0054】
IC302はアンテナ切替器32Aを構成するものであり、IC305は中央処理部34、発信部36、センサ部37を構成するものである。
【0055】
また、プリント配線基板301上には、第1実施形態と同様に第1アンテナ31Aと第2アンテナ31Bが直線状のプリント配線によって形成されており、それぞれ単一型のアンテナであり、互いに直角をなすように配置されている。これにより、各アンテナ31A,31Bの指向性は90度異なる方向になる。
【0056】
一方、センサ装置3の電気系回路は、図8に示すように、第1アンテナ31Aと、第2アンテナ31B、第1アンテナ切替器32A、中央処理部34、発信部36、センサ部37から構成され、高周波増幅回路363の出力端はアンテナ切替器32Aを介して第1アンテナ31Aまたは第2アンテナ31Bに接続され、アンテナ切替器32AはCPU341によって切替制御される。
【0057】
次に、前述の構成よりなる第2実施形態の動作について図9に示す処理フローチャート及び図10に示す応答信号送信タイミングチャートを参照して説明する。
【0058】
センサ装置3Aは、動作を開始すると、タイマをリセットして(SB1)、タイマの計時を開始し、タイマの計時時間Tが予めプログラムに設定されている周期時間T1以上になったか否かを判定し(SB2)、計時時間Tが周期時間T1以上になったときに、センサ部37が検知した空気圧のセンサデータを取り込み(SB3)、これらのデータと自己の識別情報を含む応答信号を生成する(SB4)。
【0059】
次に、センサ装置3Aは、第1アンテナ切替器32Aを操作して、第1アンテナ31Aからの送信を可能にし(SB5)、第1アンテナ31Aから応答信号を送信する(SB6)。この後、さらに第1アンテナ切替器32Aを操作して、第2アンテナ31Bからの送信を可能にし(SB7)、第2アンテナ31Bから応答信号を送信する(SB8)。
【0060】
本実施形態では、図10に示すように、センサ装置3Aは周期時間T1毎に第1アンテナ31Aからt1秒の間に1回目の応答信号を送信し、この後、t2秒経過してから第2アンテナ31Bからt3秒の間に2回目の応答信号を送信する。尚、本実施形態では、t1,t2,t3のそれぞれを15msに設定すると共に周期時間T1を30秒に設定している。
【0061】
前述したように第2実施形態のタイヤ監視システムでは、センサ装置3A自体が周期的にタイヤ2の空気圧の検出結果を含む応答信号を送信するので、モニタ装置本体4側ではそれを受信するのみでよいため、システム構成が簡略化される。
【0062】
また、第2実施形態のセンサ装置3Aにおいても、第1実施形態と同様に2つのアンテナ31A,31Bを配置し、アンテナ31A,31Bのそれぞれから電波が送信されるので、モニタ装置本体4側ではこれらのアンテナ31A,31Bから送信された電波のうちの少なくとも電界強度が最大となる電波を受信することによってセンサ装置3Aからの信号を確実に受信することができる。従って、電波のマルチパスなどによる通信品質の劣化を低減することができる。
【0063】
次に、本発明の第3実施形態を説明する。
【0064】
図11は本発明の第3実施形態におけるセンサ装置3Aの本体を示す平面図、図12は本発明の第3実施形態におけるタイヤ装着用センサ装置の電気系回路を示すブロック図である。図において、前述した第2実施形態と同一構成部分は同一符号を持って表しその説明を省略する。
【0065】
また、第3実施形態と前述した第2実施形態との相違点は、第3実施形態のセンサ装置3Bでは、第2実施形態におけるアンテナ切替器32Aを除去すると共に、IC305に代えてIC306を用いたことである。
【0066】
即ち、センサ装置3は、図11に示すように、プリント配線基板301と、プリント配線基板301に実装されたIC(半導体集積回路)306と電池38によって構成され、これらは図示せぬ絶縁性樹脂によって被覆されている。
【0067】
IC306は中央処理部34、発信部36B、センサ部37を構成するものである。
【0068】
また、プリント配線基板301上には、第2実施形態と同様に第1アンテナ31Aと第2アンテナ31Bが直線状のプリント配線によって形成されており、それぞれ単一型のアンテナであり、互いに直角をなすように配置されている。これにより、各アンテナ31A,31Bの指向性は90度異なる方向になる。
【0069】
一方、センサ装置3Bの電気系回路は、図12に示すように、第1アンテナ31Aと、第2アンテナ31B、中央処理部34、発信部36B、センサ部37から構成され、発信部36Bの2つの出力端子がそれぞれ第1アンテナ31Aと第2アンテナ31Bに接続されている。
【0070】
発振部36Bは、発振回路361、変調回路362、高周波増幅回路363,364及び切替器365から構成され、発振回路361によって発振された搬送波を、中央処理部34から入力した情報信号に基づいて変調回路362で変調し、これを切替器365を介して高周波増幅回路363または高周波増幅回路364の何れかに入力する。高周波増幅回路363の出力端子は第1アンテナ31Aに接続され、高周波増幅回路364の出力端子は第2アンテナ31Bに接続されている。
【0071】
切替器365は、例えば電子スイッチからなり、CPU341からの制御信号に基づいて、変調回路362から入力した応答信号を高周波増幅回路363または高周波増幅回路364の何れかに出力する。
【0072】
次に、前述の構成よりなる第3実施形態の動作について説明する。
【0073】
センサ装置3Bは、動作を開始すると、タイマをリセットして、タイマの計時を開始し、タイマの計時時間Tが予めプログラムに設定されている周期時間T1以上になったか否かを判定し、計時時間Tが周期時間T1以上になったときに、センサ部37が検知した空気圧のセンサデータを取り込み、これらのデータと自己の識別情報を含む応答信号を生成する。
【0074】
次に、センサ装置3Bは、切替器365を操作し、高周波増幅回路363に変調回路362の出力信号を入力して第1アンテナ31Aからの送信を可能にし、第1アンテナ31Aから応答信号を送信する。この後、さらに切替器365を操作し、高周波増幅回路364に変調回路362の出力信号を入力して第2アンテナ31Bからの送信を可能にし、第2アンテナ31Bから応答信号を送信する。
【0075】
第3実施形態においても第2実施形態と同様に、センサ装置3Bは周期時間T1毎に第1アンテナ31Aからt1秒の間に1回目の応答信号を送信し、この後、t2秒経過してから第2アンテナ31Bからt3秒の間に2回目の応答信号を送信する。尚、第3実施形態においても、t1,t2,t3のそれぞれを15msに設定すると共に周期時間T1を30秒に設定している。
【0076】
前述したように第3実施形態のタイヤ監視システムでは、センサ装置3B自体が周期的にタイヤ2の空気圧の検出結果を含む応答信号を送信するので、モニタ装置本体4側ではそれを受信するのみでよいため、システム構成が簡略化される。
【0077】
また、第3実施形態のセンサ装置3Bにおいても、第2実施形態と同様に2つのアンテナ31A,31Bを配置し、アンテナ31A,31Bのそれぞれから電波が送信されるので、モニタ装置本体4側ではこれらのアンテナ31A,31Bから送信された電波のうちの少なくとも電界強度が最大となる電波を受信することによってセンサ装置3Aからの信号を確実に受信することができる。従って、電波のマルチパスなどによる通信品質の劣化を低減することができる。
【0078】
さらに、第3実施形態におけるセンサ装置3Bでは、2つの高周波増幅回路363,364を設け、変調回路362からの出力信号をこれら2つの高周波増幅回路363,364の何れかに入力することによって送信用のアンテナ31A,31Bを変えるようにしたため、高周波増幅回路363,364とアンテナ31A,31Bが直接接続されるので、第2実施形態のセンサ装置3Aに比べて高周波電力の損失を低減することができる。
【0079】
【発明の効果】
以上説明したように本発明によれば、タイヤ内部の物理量がセンサによって検出され、該センサによる検出結果が電波によってタイヤの外部に送信される際に、異なる位置に配置された2個以上のアンテナのそれぞれから所定時間の送信期間内で順次前記検出結果が送信されるので、受信側ではこれら2個以上のアンテナから送信された電波のうちの少なくとも電界強度が最大となる電波を受信することによってセンサ装置からの信号を確実に受信することができるという非常に優れた効果を奏するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態におけるタイヤ監視システムの全体を示す構成図
【図2】本発明の第1実施形態におけるタイヤ装着用センサ装置の本体を示す平面図
【図3】本発明の第1実施形態におけるタイヤ装着用センサ装置のアンテナ指向性を示す平面図
【図4】本発明の第1実施形態におけるタイヤ装着用センサ装置の電気系回路を示すブロック図
【図5】本発明の第1実施形態におけるタイヤ装着用センサ装置の処理フローチャート
【図6】本発明の第1実施形態におけるタイヤ装着用センサ装置の応答信号送信タイミングチャート
【図7】本発明の第2実施形態におけるセンサ装置の本体を示す平面図
【図8】本発明の第2実施形態におけるタイヤ装着用センサ装置の電気系回路を示すブロック図
【図9】本発明の第2実施形態におけるタイヤ装着用センサ装置の処理フローチャート
【図10】本発明の第2実施形態におけるタイヤ装着用センサ装置の応答信号送信タイミングチャート
【図11】本発明の第3実施形態におけるセンサ装置の本体を示す平面図
【図12】本発明の第3実施形態におけるタイヤ装着用センサ装置の電気系回路を示すブロック図
【符号の説明】
1…車両、2…タイヤ、3,3A,3B…センサ装置、4…モニタ装置本体、4a…コントローラ、4b…表示パネル、5…アンテナ、31A,31B…アンテナ、32A,32B…アンテナ切替器、33…整流回路、34…中央処理部、35…検波部、36…発信部、37…センサ部、301…プリント配線基板、302〜306…IC(半導体集積回路)、331,332…ダイオード、333…コンデンサ、334…抵抗器、341…CPU、342…ディジタル/アナログ変換回路、343…記憶部、351…ダイオード、アナログ/ディジタル変換器、361…発振回路、362…変調回路、高周波増幅回路363,364、365…切替器、371…センサ、372…アナログ/ディジタル変換回路。
Claims (6)
- タイヤに装着され、タイヤ内部の物理量を検出するセンサを有し、該センサによる検出結果を電波によってタイヤの外部に送信するタイヤ装着用センサ装置において、
異なる位置に配置された2個以上のアンテナと、
所定時間の送信期間内で前記2個以上のアンテナのそれぞれから順次前記検出結果を送信する手段とを備えている
ことを特徴とするタイヤ装着用センサ装置。 - 前記2個以上のアンテナは同一平面内において互いに異なる方向の指向性を有するように配置されていることを特徴とする請求項1に記載のタイヤ装着用センサ装置。
- 前記アンテナを2つ備え、各アンテナは同一平面内において互いに直角な方向の指向性を有するように配置されていることを特徴とする請求項1に記載のタイヤ装着用センサ装置。
- 印刷配線回路基板を備え、前記アンテナが前記印刷配線回路基板上の印刷配線によって形成されている
ことを特徴とする請求項3に記載のタイヤ装着用センサ装置。 - 前記センサはタイヤ内の空気圧を検出する圧力センサを含むことを特徴とする請求項1に記載のタイヤ装着用センサ装置。
- タイヤ内部の物理量を検出するセンサを有し、該センサによる検出結果を電波によってタイヤの外部に送信するセンサ装置が装着されたタイヤにおいて、
前記請求項1乃至請求項5の何れかに記載のセンサ装置が装着されているタイヤ。
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WO2006038557A1 (ja) * | 2004-10-01 | 2006-04-13 | Murata Manufacturing Co., Ltd. | タイヤ空気圧モニタ装置 |
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-
2003
- 2003-03-31 JP JP2003095256A patent/JP2004301680A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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WO2006038557A1 (ja) * | 2004-10-01 | 2006-04-13 | Murata Manufacturing Co., Ltd. | タイヤ空気圧モニタ装置 |
US8013725B2 (en) | 2004-10-01 | 2011-09-06 | Murata Manufacturing Co., Ltd. | Tire pressure monitoring device |
JP2010112818A (ja) * | 2008-11-06 | 2010-05-20 | Pacific Ind Co Ltd | タイヤ状態監視装置の受信機 |
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