JP2004301223A - 液体を媒体とした圧電駆動体とこれを用いた流量制御弁 - Google Patents
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Abstract
【課題】圧電素子の増幅された変位量を任意の方向に取り出して弁体の動作を制御する装置を提供すること。
【解決手段】圧電素子3の変位量により所定の面積が押圧される受圧室4aと、該受圧室から延びる導管4bを接続し、該導管の開放端部には伸縮自在な筒体4cの片側を接続し、他の側に駆動片4dを嵌設して形成される空洞内に液体5を満たして密封し、該駆動片に圧電素子の変位量が増幅された変位量を生起させて圧電駆動体2を形成する。駆動片の変位を弁体に作用させて溶液の流量制御弁として用いる他、別の態様として流量制御弁内の溶液を押圧して液流を生じさせるポンプとして用いる。
【選択図】 図2
【解決手段】圧電素子3の変位量により所定の面積が押圧される受圧室4aと、該受圧室から延びる導管4bを接続し、該導管の開放端部には伸縮自在な筒体4cの片側を接続し、他の側に駆動片4dを嵌設して形成される空洞内に液体5を満たして密封し、該駆動片に圧電素子の変位量が増幅された変位量を生起させて圧電駆動体2を形成する。駆動片の変位を弁体に作用させて溶液の流量制御弁として用いる他、別の態様として流量制御弁内の溶液を押圧して液流を生じさせるポンプとして用いる。
【選択図】 図2
Description
【0001】
【発明が属する技術分野】
本発明は、溶液を調合する際に用いる液量を制御する弁に関する。
【0002】
【従来の技術】
所定の溶液の流量を制御する手段としては電磁弁が広く利用されている。その構造は電磁石によるプランジャーの移動を利用し、プランジャーと一体的に設けられるピストンとシリンダーにより溶液の流路を開閉することで流量を調整すると共に複数の流路を選択することができる。このような電磁弁は溶液の流量を制御するためには電磁弁に流入する配管と流出する配管が必要とされ、複数の種類の異なる溶液を調合する場合は電磁弁を密接して配置することが必要であり、溶液が流出する側の配管が長くなる傾向にある。従って弁を通過した溶液は配管内に留まるか徐々に流出するから注入する量を電磁弁で制御したとしても配管内の残留する溶液まで制御できないことになる。また空気との接触により乾燥、硬化など溶液を変質させることも懸念され、更に注入量が0.1〜0.01ccの範囲の微量な制御が要求される場合は流出側配管の残留する溶液は大きな障害となる。このような事態を回避するためには流出する側の配管の先端部に制御弁を設けることが必要であり、この様式の電磁弁を出願人は既に特許第2119794号として取得しており、一例は図6に示す構造になっている。概略を説明するとコイル101とプランジャー102により電磁石を構成し、プランジャーの内部に溶液106の通路を設けると共に線材103を接続し、離れた位置の弁体103を作動させて弁座104との間に間隙を生じさせ、ノズル105から溶液を吐出するものである。107は管体で所要の長さに設定される。しかしながら制御する溶液の種類が多岐に及び染液のように粘性が低く、熱に対して安定な性質の溶液には好適であるが、粘性がある程度高くなり、モノマーのような溶液は電磁弁の内部を通過させるとプランジャーの動作を阻害することになり電磁室に溶液を流入させない方が好ましい。電磁室と制御される溶液を分離するためにはプランジャーで駆動される線材と溶液の間に可動隔壁などを設ければよいが線材の動作を阻害するから得策ではない。そこで出願人は電磁石に代えて応答速度の速い圧電素子を使用し液体を媒体とした変位量の増幅手段を用いて弁体を制御する流量制御弁を提案するものである。
【0003】
圧電素子の通電による変位量は極めて少ないため、変位量を増幅して用いることが行われるが、梃子の原理を応用したものや密封容器内に液体を充填しこれを大径のピストンで圧縮し小径のピストンを移動させることにより大きな変位量を得るようにしている。後者の先行技術としては、(1)特開昭60−155073号、(2)特開平1−304628号、(3)特開平7−233850号などが挙げられる。(1)は流路切り替え弁に関するものであり小径のピストンで直接弁体を移動させている。(2)はパイロット弁に関するものであり、小径ピストンと弁体の間をロッドで連結しているが弁体と小径ピストンは同一線上にあり移動方向も同方向である。(3)は制御式防振装置に関するものであり、従動側ピストン部材は筒状のゴム弾性部材を介して液密状態で上下方向に進退可能に支持されている。ゴム弾性部材は鋼製シリンダで保持され膨張を抑制しシリンダ内を摺動しながら伸長するものと解される。この場合も圧電アクチュエータの変位方向と従動側ピストンの移動方向は同一に設定されている。これらの先行技術から密封された液体を大径のピストンで圧縮し、小径のピストン側に増幅された変位量を取り出すことは公知であり、従動側の変位を取り出す手段として筒状のゴム弾性体を利用することは開示されている。しかしながら、圧電素子で加圧される液室に直結的に小径のピストンが配置され、更に圧電素子の変位方向と従動側の小径のピストンの移動方向は同一方向に設定されているので、加圧される液室と小径ピストンを導管で接続して任意の箇所に増幅された駆動部分を設けた一種のアクチュエータを構成するような思想はみられない。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
本発明が解決しようとする課題は、圧電素子の増幅された変位量を任意の方向に取り出して弁体の動作を制御する装置と溶液を輸送する流体制御弁を提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明は、圧電素子の変位量により所定の面積が押圧される受圧室と、該受圧室から延びる導管を接続し、該導管の開放端部には内部の断面積が前記押圧される面積より小さい断面積で成る伸縮自在な筒体の片側を接続し、他の側に駆動片を嵌設して形成される空洞内に液体を満たして密封し、該駆動片に圧電素子の変位量より大きい増幅された変位量を生起させて駆動源とする。圧電素子の変位量は極めて小さく、例えば積層型では伸縮方向寸法が18mmの素子では15μm(TOKIN(株)製)である。但し発生力は87kgと大きい。機械的な駆動源として用いるためには少なくとも1mm程度の変位量が要求されるから、少なくとも100倍の増幅機構が必要であり、種々の機械構造的な装置が提案されている。本発明では容器に液体を密封し、容器の形状は上述したように受圧面積の大きい受圧部分と断面積の小さな伸縮自在な筒体から成り、圧電素子の変位により押圧した際に密封液体の押し出される容量を押圧面積より小さな断面積を有する伸縮自在な筒体に流出させることで変位量を増幅する。圧電素子の通電による変位は瞬間的だから、容器内に密封される液体が導管に流れやすいように漏斗状の容器にすることが好ましい。
【0006】
増幅率は押圧する面積と導管の先端部に設けられる伸縮自在な筒体とこれに嵌設される駆動片の受圧面積の比率で定まり、例えば押圧面の面積が半径10mmの円であり、導管先端部の半径が1mmであれば、圧電素子の変位量が15μmの場合、導管先端部の液体は1.5mm移動することになる。この移動量を機械的な駆動源として取り出すためにはピストンを配置するか導管の一部に弾性体から成る伸縮自在な筒体、例えば、ゴム質の管あるいは蛇腹などで構成し駆動片を嵌設して駆動源とする。ゴム質の管には鋼線を巻いたスプリングを嵌挿しゴム管の径が拡大しないようにして長手方向に伸縮するようにする。
【0007】
また、前記の導管を屈曲させて圧電素子の変位方向と増幅された変位の方向が異なるように構成し、駆動片の駆動方向を所望の方向に設定することを特徴としており、例えば導管をU又はJ字型に屈曲させると圧電素子の変位方向と駆動方向は対向する方向になり、押す力を引く力に転換できる。屈曲させるのは密封される液体を滑らかに移動させるためであるが、管が交差するような構成の導管も用いられる。また導管の内部の径が一定に保たれ、導管全体としては伸縮性の極めて乏しい屈曲性を有する導管を自由に延長し、その先端部に伸縮自在な筒体と駆動片を取着すれば任意の箇所に駆動片を配置することができるから機械的な増幅装置に比較して構造が簡単になる。受圧室を構成する容器に接続する導管の接続箇所は特に限定されないが、封入される液体の慣性を考慮すると圧電素子で押圧される受圧面に対向する位置が好ましいが、押圧する方向と異なる方向に位置する箇所に導管を接続すれば導管を屈曲させずとも駆動方向を変更することができる。また受圧面の一部に導管を接続した場合は押圧する方向と逆方向に駆動方向を設定できる。
【0008】
上述した圧電駆動体は種々の用途が考えられるが、駆動片の変位量を弁体に作用させて弁を開閉し溶液の流量を制御する制御弁に用いる。弁は弁体と弁座から成り弁体を駆動して弁を開閉するものである。溶液は一般的には2種以上の成分からなる均一な液体混合物を指すが、ここでは調合の際に用いる単一種の溶媒も含むものとし、医療用として輸血や点滴剤の圧送などにも利用しうる。また容器に密封される液体は圧力が負荷されても体積の変化が極めて少なく変質しない流動性のよいものであれば特に限定されない。
【0009】
弁が配置される位置の周辺に余裕の空間が許される場合は弁体の駆動部の構造はさほど制限を受けないが、正確な量の溶液を所定の箇所に添加したい場合はその至近箇所に弁を配置することが望ましい。また弁が多数密集して配置されることが要求される場合は弁体駆動部の容積が小さくなければならない。このような例としては繊維製品の染色液の調合を行う染液調合機が挙げられる。この種の器機は調合ポットに80〜100種類の染液を選択的に且つ正確に注入することが求められ同数の弁を1箇所に配置している。母液ビンに保管された染液は圧送され最終的には管体で調合ポットに注入されるから、管体の先端部に弁を配置し駆動部を管体の中に配置して、駆動部と弁体を可撓性を有する線材で連結し、駆動部の変位量を弁体に伝達して弁を開閉する溶液の流量を制御する。図6に示した従来の電磁弁では電気系統の部材が溶液に接触しているが、本発明の溶液制御弁はこれらが分離されているので染色液に限らずレンズなど注型重合に用いるモノマーの注入量を制御する用途にも好適である。
【0010】
また本発明の圧電駆動体は静粛であり密封された形態を有していることから、一種のポンプの駆動源として用いることができる。溶液の流路の途中に一方向弁を備えた溶液貯留部を設置し、該貯留部内の溶液を前出の圧電駆動体で押圧し溶液を押し流すように成した流量制御弁を提供する。この流量制御弁は一種のポンプである。溶液の貯留部を、例えば可撓性を有する袋状体で構成し、該袋状体の2箇所に一方向弁を備えたパイプを接続し、袋状体を押圧して内部の溶液を押し流すようにする。圧電駆動体は瞬間的な変位を示すためポンプとして溶液の移動を行う場合、急峻な脈流になるが袋状体を板ばね材で押圧するようにして緩やかな加圧を行うようにすれば緩やかな脈流が得られる。輸血や点滴の薬剤の輸送などに用いることができる。
【0011】
【発明の実施の形態】
本発明は、圧電素子の変位量を増幅する手段に液体を密封した容器を用いた圧電駆動体とこれを用いた流量制御弁であり、次ぎに図面を参照して説明する。
【0012】
【実施例1】
図1は本発明の圧電駆動体を用いた流量制御弁の一例を示すもので染液調合機に用いる調液弁1の全体の縦断面図である。2は圧電駆動体であり、積層型の圧電素子(TOKIN(株)製、NLA−5×5×18)3と樹脂製の液体密封容器4で構成される。液体密封容器4は縦断面形状がJ字型をしており純水5が充填されている。6は駆動子であり駆動力をステンレス製の線材7に伝達する役割を有し、線材の端部には管体8bの内部に固定された貫通孔9を有するばね座10にスプリング11を配置しこれにより付勢される弁体12と吐出口13を有する弁座14が配置されており、これらの主要部を管体8aとこれに連結された管体8bで密封している。また圧電素子3の片側は液体密封容器4の上部面に押圧板15を介して密接しており、他の側は座金16を介して管体の蓋17に取着されたねじ18に密接し、ねじ18により圧電素子に予圧をかけている。管体8aには加圧された染液19の流入口20が設けられており、管体8a内は液体密封容器4で水密に隔離されるので染液が圧電素子側に漏れることはない。圧電素子が配置される管体8aの壁面には窓21が設けられており、圧電素子の取付時に押圧板や座金と固着させるための接着剤の添加を容易にしている。
【0013】
図2は圧電駆動体2の拡大斜視縦断面図である。液体5を密封する液体密封容器4は受圧室4a、導管部4b、伸縮自在な筒体4c、駆動片4dで構成され、受圧室4aは押圧部4eと漏斗部4fから成り、駆動片4dは筒体4cの開放端を封止して容器4を液密な構造にしている。筒体4cと駆動片4dは本発明の駆動部を構成する。漏斗部と導管部は一体成形しその後導管部の一端を加熱してU字型に変形させるが、適宜各部を熱融着してもよい。押圧部4eの周縁部には屈曲部4gが形成され、押圧部4eが圧力を受けたとき変形しやすいようになっており、更にその外側には漏斗部と一体化するための融着部4h及び液体の注入口4iが設けてあり液体を注入した後密封する。密封される液体としては熱膨張が少なく流動性のよい変質しないものが好ましく本実施例では純水を用いたがシリコンオイルなど油脂類も利用できる。このような液体密封容器の作動状況は、先ず圧電素子3に通電して微少な変位が押圧板15に伝達されると押圧部4eが押し下げられ漏斗部の液体5が押し出され導管部4b内の液体が移動する。その移動量は駆動片4dを押し出すように作用し筒体4cが伸びて移動量に対応する。筒体4cはゴム管22の外側面にスプリング23を嵌挿した構造で直径方向に膨らまず長手方向に伸長するのでピストンの代わりとして作動する。駆動片4dには駆動子6が固定されており、その一部に線材7を固定して駆動片の動作を線材に伝えている。上記構造に於ける圧電駆動体2の増幅率は押圧部4eの直径とゴム管22の内径及び駆動片4dの液体と接する面の面積の比で定まる。従って導管部4bと筒体4cの内径は一致させる必要が無く、材質や工作上の都合で導管部の内径を大きくしても駆動片の移動量に変化はないが、液体密封容器4に密封される液体の容量は少ない方が圧電駆動体の作動精度は向上する。圧電素子への通電を止めると圧電素子は元の長さに戻り押圧部4eも元の位置に復帰して密封容器内の容積が拡大し駆動片が引き戻されるから、弁体は弁座に密着し溶液の吐出が停止する。
【0014】
また液体密封容器4の変形を防止し管体8aに安定固定するために保持具24を設けている。漏斗部4fの円周面と導管部4bを密接して支えておりその延長部分にガイド25をねじ止めしている。ガイド25は駆動片4dの運動の方向性を補助するもので線材7を引っ張ったときにブレが生じないようにしている。
【0015】
【実施例2】
図3(a)に示す圧電駆動体2aは、液体密封容器4は同じ形状であるが伸縮自在な筒体4cに樹脂製の蛇腹26を用いている。他の構成は実施例1と同じである。(b)図は筒体4cにピストン27を配置したもので他の構成は実施例1と同じである。図4は導管部4bの別の構成を示すものであり、U字型に曲げる代わりに孔28を設けた角柱材29に導管30aと30bを突き合わせて孔28を連通させてもよい。31は孔28を封止する蓋である。
【0016】
【実施例3】
図5(a)は溶液の流量制御弁として溶液を定量押し流すポンプに利用する一例を示している。圧電駆動体2cは実施例1に示した例と同じ構成であるが、漏斗部4fから若干の導管部を経て伸縮自在な筒体4cを接続し、駆動片4dはポンプ34を固定するケース32の蓋材33に挿通される。ポンプの構成を同(b)斜視図に示す。ポンプ34は、可撓性の袋状体35と前後にチューブ36が接続されており、接続箇所の近傍には一方向弁38が設けられている。袋状体は樹脂製で変形しやすい形態であり下面はケース32の底面に固定され、上面はケースに一端が固定された板ばね材37に固定されている。板ばね材37と駆動片4dは切片38で連結され、また切片はばね性を有している。このような構成により圧電素子3に通電すると、板ばね材37は撓みながら袋状体35を押圧し、内部に満たされている溶液を緩やかに押し出すことができる。通電を解除すると駆動片4dは上昇し板ばね材37は撓みながら元の位置に復帰し溶液を吸引する。この操作を繰り返すとポンプ34は、溶液を脈動させながら押し流す。板ばね材37に柔らかい弾性をもたせると切片38が瞬間的に板ばね材を押圧したとき反りが生じその後平坦になるから緩やかな脈流を得ることができる。板ばね材はケースに固定する側を支点とした梃子の作用を併せもつから、体状体を押圧するストロークを更に大きくする必要があれば、切片38と板ばねの接合点を支点側に近づけるとよい。
【0017】
【発明の効果】
本発明の流量制御弁は弁体の駆動に圧電素子とその変位量の増幅装置として液体密封容器から成る圧電駆動体を用いており、圧電素子で大きな面積の液体を押圧し小さな断面積の伸縮自在な筒体とこれの端部を封止する駆動片に大きな液体の移動量を生じさせて、この移動量を弁体の駆動源としているので、流量が制御される溶液の流路内に弁と導管部分を設置すれば、電気系統の部分を溶液の流路以外の箇所に設置することができる。更に、駆動源と弁体を可撓性の線材で連結しているので、溶液を注入する箇所の至近距離に弁を配置し、弁を通過して吐出口に残る溶液の残量を微少にすることで品質の劣化を防ぐとともに吐出する液量を正確に制御することができる。本発明の圧電駆動体は機械的な可動部分が無いから静粛であり、ポンプの駆動源に用いれば血液や薬液の輸送にも利用できる。また液体密封容器における圧電素子の押圧方向と導管部の位置及び方向は限定されないから、駆動方向が自由に選択できるので機械的な増幅装置に比較して適応範囲が広い。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の溶液の流量制御弁の縦断面図である。
【図2】圧電駆動体の拡大斜視断面図である。
【図3】(a)及び(b)図は圧電駆動体の別の実施態様を示す従断面図である。
【図4】圧電駆動体に用いる導管の別の実施態様を示す従断面図である。
【図5】(a)図は圧電駆動体をポンプに利用する一例を示した模式断面図であり、(b)図はポンプの斜視図である。
【図6】従来の調液用電磁弁を示す縦断面図である。
【符号の説明】
1 流量制御弁
2 圧電駆動体
3 圧電素子
4 液体密封容器
5 液体
6 駆動子
7 線材
12 弁体
13 吐出口
14 弁座
18 溶液
【発明が属する技術分野】
本発明は、溶液を調合する際に用いる液量を制御する弁に関する。
【0002】
【従来の技術】
所定の溶液の流量を制御する手段としては電磁弁が広く利用されている。その構造は電磁石によるプランジャーの移動を利用し、プランジャーと一体的に設けられるピストンとシリンダーにより溶液の流路を開閉することで流量を調整すると共に複数の流路を選択することができる。このような電磁弁は溶液の流量を制御するためには電磁弁に流入する配管と流出する配管が必要とされ、複数の種類の異なる溶液を調合する場合は電磁弁を密接して配置することが必要であり、溶液が流出する側の配管が長くなる傾向にある。従って弁を通過した溶液は配管内に留まるか徐々に流出するから注入する量を電磁弁で制御したとしても配管内の残留する溶液まで制御できないことになる。また空気との接触により乾燥、硬化など溶液を変質させることも懸念され、更に注入量が0.1〜0.01ccの範囲の微量な制御が要求される場合は流出側配管の残留する溶液は大きな障害となる。このような事態を回避するためには流出する側の配管の先端部に制御弁を設けることが必要であり、この様式の電磁弁を出願人は既に特許第2119794号として取得しており、一例は図6に示す構造になっている。概略を説明するとコイル101とプランジャー102により電磁石を構成し、プランジャーの内部に溶液106の通路を設けると共に線材103を接続し、離れた位置の弁体103を作動させて弁座104との間に間隙を生じさせ、ノズル105から溶液を吐出するものである。107は管体で所要の長さに設定される。しかしながら制御する溶液の種類が多岐に及び染液のように粘性が低く、熱に対して安定な性質の溶液には好適であるが、粘性がある程度高くなり、モノマーのような溶液は電磁弁の内部を通過させるとプランジャーの動作を阻害することになり電磁室に溶液を流入させない方が好ましい。電磁室と制御される溶液を分離するためにはプランジャーで駆動される線材と溶液の間に可動隔壁などを設ければよいが線材の動作を阻害するから得策ではない。そこで出願人は電磁石に代えて応答速度の速い圧電素子を使用し液体を媒体とした変位量の増幅手段を用いて弁体を制御する流量制御弁を提案するものである。
【0003】
圧電素子の通電による変位量は極めて少ないため、変位量を増幅して用いることが行われるが、梃子の原理を応用したものや密封容器内に液体を充填しこれを大径のピストンで圧縮し小径のピストンを移動させることにより大きな変位量を得るようにしている。後者の先行技術としては、(1)特開昭60−155073号、(2)特開平1−304628号、(3)特開平7−233850号などが挙げられる。(1)は流路切り替え弁に関するものであり小径のピストンで直接弁体を移動させている。(2)はパイロット弁に関するものであり、小径ピストンと弁体の間をロッドで連結しているが弁体と小径ピストンは同一線上にあり移動方向も同方向である。(3)は制御式防振装置に関するものであり、従動側ピストン部材は筒状のゴム弾性部材を介して液密状態で上下方向に進退可能に支持されている。ゴム弾性部材は鋼製シリンダで保持され膨張を抑制しシリンダ内を摺動しながら伸長するものと解される。この場合も圧電アクチュエータの変位方向と従動側ピストンの移動方向は同一に設定されている。これらの先行技術から密封された液体を大径のピストンで圧縮し、小径のピストン側に増幅された変位量を取り出すことは公知であり、従動側の変位を取り出す手段として筒状のゴム弾性体を利用することは開示されている。しかしながら、圧電素子で加圧される液室に直結的に小径のピストンが配置され、更に圧電素子の変位方向と従動側の小径のピストンの移動方向は同一方向に設定されているので、加圧される液室と小径ピストンを導管で接続して任意の箇所に増幅された駆動部分を設けた一種のアクチュエータを構成するような思想はみられない。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
本発明が解決しようとする課題は、圧電素子の増幅された変位量を任意の方向に取り出して弁体の動作を制御する装置と溶液を輸送する流体制御弁を提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明は、圧電素子の変位量により所定の面積が押圧される受圧室と、該受圧室から延びる導管を接続し、該導管の開放端部には内部の断面積が前記押圧される面積より小さい断面積で成る伸縮自在な筒体の片側を接続し、他の側に駆動片を嵌設して形成される空洞内に液体を満たして密封し、該駆動片に圧電素子の変位量より大きい増幅された変位量を生起させて駆動源とする。圧電素子の変位量は極めて小さく、例えば積層型では伸縮方向寸法が18mmの素子では15μm(TOKIN(株)製)である。但し発生力は87kgと大きい。機械的な駆動源として用いるためには少なくとも1mm程度の変位量が要求されるから、少なくとも100倍の増幅機構が必要であり、種々の機械構造的な装置が提案されている。本発明では容器に液体を密封し、容器の形状は上述したように受圧面積の大きい受圧部分と断面積の小さな伸縮自在な筒体から成り、圧電素子の変位により押圧した際に密封液体の押し出される容量を押圧面積より小さな断面積を有する伸縮自在な筒体に流出させることで変位量を増幅する。圧電素子の通電による変位は瞬間的だから、容器内に密封される液体が導管に流れやすいように漏斗状の容器にすることが好ましい。
【0006】
増幅率は押圧する面積と導管の先端部に設けられる伸縮自在な筒体とこれに嵌設される駆動片の受圧面積の比率で定まり、例えば押圧面の面積が半径10mmの円であり、導管先端部の半径が1mmであれば、圧電素子の変位量が15μmの場合、導管先端部の液体は1.5mm移動することになる。この移動量を機械的な駆動源として取り出すためにはピストンを配置するか導管の一部に弾性体から成る伸縮自在な筒体、例えば、ゴム質の管あるいは蛇腹などで構成し駆動片を嵌設して駆動源とする。ゴム質の管には鋼線を巻いたスプリングを嵌挿しゴム管の径が拡大しないようにして長手方向に伸縮するようにする。
【0007】
また、前記の導管を屈曲させて圧電素子の変位方向と増幅された変位の方向が異なるように構成し、駆動片の駆動方向を所望の方向に設定することを特徴としており、例えば導管をU又はJ字型に屈曲させると圧電素子の変位方向と駆動方向は対向する方向になり、押す力を引く力に転換できる。屈曲させるのは密封される液体を滑らかに移動させるためであるが、管が交差するような構成の導管も用いられる。また導管の内部の径が一定に保たれ、導管全体としては伸縮性の極めて乏しい屈曲性を有する導管を自由に延長し、その先端部に伸縮自在な筒体と駆動片を取着すれば任意の箇所に駆動片を配置することができるから機械的な増幅装置に比較して構造が簡単になる。受圧室を構成する容器に接続する導管の接続箇所は特に限定されないが、封入される液体の慣性を考慮すると圧電素子で押圧される受圧面に対向する位置が好ましいが、押圧する方向と異なる方向に位置する箇所に導管を接続すれば導管を屈曲させずとも駆動方向を変更することができる。また受圧面の一部に導管を接続した場合は押圧する方向と逆方向に駆動方向を設定できる。
【0008】
上述した圧電駆動体は種々の用途が考えられるが、駆動片の変位量を弁体に作用させて弁を開閉し溶液の流量を制御する制御弁に用いる。弁は弁体と弁座から成り弁体を駆動して弁を開閉するものである。溶液は一般的には2種以上の成分からなる均一な液体混合物を指すが、ここでは調合の際に用いる単一種の溶媒も含むものとし、医療用として輸血や点滴剤の圧送などにも利用しうる。また容器に密封される液体は圧力が負荷されても体積の変化が極めて少なく変質しない流動性のよいものであれば特に限定されない。
【0009】
弁が配置される位置の周辺に余裕の空間が許される場合は弁体の駆動部の構造はさほど制限を受けないが、正確な量の溶液を所定の箇所に添加したい場合はその至近箇所に弁を配置することが望ましい。また弁が多数密集して配置されることが要求される場合は弁体駆動部の容積が小さくなければならない。このような例としては繊維製品の染色液の調合を行う染液調合機が挙げられる。この種の器機は調合ポットに80〜100種類の染液を選択的に且つ正確に注入することが求められ同数の弁を1箇所に配置している。母液ビンに保管された染液は圧送され最終的には管体で調合ポットに注入されるから、管体の先端部に弁を配置し駆動部を管体の中に配置して、駆動部と弁体を可撓性を有する線材で連結し、駆動部の変位量を弁体に伝達して弁を開閉する溶液の流量を制御する。図6に示した従来の電磁弁では電気系統の部材が溶液に接触しているが、本発明の溶液制御弁はこれらが分離されているので染色液に限らずレンズなど注型重合に用いるモノマーの注入量を制御する用途にも好適である。
【0010】
また本発明の圧電駆動体は静粛であり密封された形態を有していることから、一種のポンプの駆動源として用いることができる。溶液の流路の途中に一方向弁を備えた溶液貯留部を設置し、該貯留部内の溶液を前出の圧電駆動体で押圧し溶液を押し流すように成した流量制御弁を提供する。この流量制御弁は一種のポンプである。溶液の貯留部を、例えば可撓性を有する袋状体で構成し、該袋状体の2箇所に一方向弁を備えたパイプを接続し、袋状体を押圧して内部の溶液を押し流すようにする。圧電駆動体は瞬間的な変位を示すためポンプとして溶液の移動を行う場合、急峻な脈流になるが袋状体を板ばね材で押圧するようにして緩やかな加圧を行うようにすれば緩やかな脈流が得られる。輸血や点滴の薬剤の輸送などに用いることができる。
【0011】
【発明の実施の形態】
本発明は、圧電素子の変位量を増幅する手段に液体を密封した容器を用いた圧電駆動体とこれを用いた流量制御弁であり、次ぎに図面を参照して説明する。
【0012】
【実施例1】
図1は本発明の圧電駆動体を用いた流量制御弁の一例を示すもので染液調合機に用いる調液弁1の全体の縦断面図である。2は圧電駆動体であり、積層型の圧電素子(TOKIN(株)製、NLA−5×5×18)3と樹脂製の液体密封容器4で構成される。液体密封容器4は縦断面形状がJ字型をしており純水5が充填されている。6は駆動子であり駆動力をステンレス製の線材7に伝達する役割を有し、線材の端部には管体8bの内部に固定された貫通孔9を有するばね座10にスプリング11を配置しこれにより付勢される弁体12と吐出口13を有する弁座14が配置されており、これらの主要部を管体8aとこれに連結された管体8bで密封している。また圧電素子3の片側は液体密封容器4の上部面に押圧板15を介して密接しており、他の側は座金16を介して管体の蓋17に取着されたねじ18に密接し、ねじ18により圧電素子に予圧をかけている。管体8aには加圧された染液19の流入口20が設けられており、管体8a内は液体密封容器4で水密に隔離されるので染液が圧電素子側に漏れることはない。圧電素子が配置される管体8aの壁面には窓21が設けられており、圧電素子の取付時に押圧板や座金と固着させるための接着剤の添加を容易にしている。
【0013】
図2は圧電駆動体2の拡大斜視縦断面図である。液体5を密封する液体密封容器4は受圧室4a、導管部4b、伸縮自在な筒体4c、駆動片4dで構成され、受圧室4aは押圧部4eと漏斗部4fから成り、駆動片4dは筒体4cの開放端を封止して容器4を液密な構造にしている。筒体4cと駆動片4dは本発明の駆動部を構成する。漏斗部と導管部は一体成形しその後導管部の一端を加熱してU字型に変形させるが、適宜各部を熱融着してもよい。押圧部4eの周縁部には屈曲部4gが形成され、押圧部4eが圧力を受けたとき変形しやすいようになっており、更にその外側には漏斗部と一体化するための融着部4h及び液体の注入口4iが設けてあり液体を注入した後密封する。密封される液体としては熱膨張が少なく流動性のよい変質しないものが好ましく本実施例では純水を用いたがシリコンオイルなど油脂類も利用できる。このような液体密封容器の作動状況は、先ず圧電素子3に通電して微少な変位が押圧板15に伝達されると押圧部4eが押し下げられ漏斗部の液体5が押し出され導管部4b内の液体が移動する。その移動量は駆動片4dを押し出すように作用し筒体4cが伸びて移動量に対応する。筒体4cはゴム管22の外側面にスプリング23を嵌挿した構造で直径方向に膨らまず長手方向に伸長するのでピストンの代わりとして作動する。駆動片4dには駆動子6が固定されており、その一部に線材7を固定して駆動片の動作を線材に伝えている。上記構造に於ける圧電駆動体2の増幅率は押圧部4eの直径とゴム管22の内径及び駆動片4dの液体と接する面の面積の比で定まる。従って導管部4bと筒体4cの内径は一致させる必要が無く、材質や工作上の都合で導管部の内径を大きくしても駆動片の移動量に変化はないが、液体密封容器4に密封される液体の容量は少ない方が圧電駆動体の作動精度は向上する。圧電素子への通電を止めると圧電素子は元の長さに戻り押圧部4eも元の位置に復帰して密封容器内の容積が拡大し駆動片が引き戻されるから、弁体は弁座に密着し溶液の吐出が停止する。
【0014】
また液体密封容器4の変形を防止し管体8aに安定固定するために保持具24を設けている。漏斗部4fの円周面と導管部4bを密接して支えておりその延長部分にガイド25をねじ止めしている。ガイド25は駆動片4dの運動の方向性を補助するもので線材7を引っ張ったときにブレが生じないようにしている。
【0015】
【実施例2】
図3(a)に示す圧電駆動体2aは、液体密封容器4は同じ形状であるが伸縮自在な筒体4cに樹脂製の蛇腹26を用いている。他の構成は実施例1と同じである。(b)図は筒体4cにピストン27を配置したもので他の構成は実施例1と同じである。図4は導管部4bの別の構成を示すものであり、U字型に曲げる代わりに孔28を設けた角柱材29に導管30aと30bを突き合わせて孔28を連通させてもよい。31は孔28を封止する蓋である。
【0016】
【実施例3】
図5(a)は溶液の流量制御弁として溶液を定量押し流すポンプに利用する一例を示している。圧電駆動体2cは実施例1に示した例と同じ構成であるが、漏斗部4fから若干の導管部を経て伸縮自在な筒体4cを接続し、駆動片4dはポンプ34を固定するケース32の蓋材33に挿通される。ポンプの構成を同(b)斜視図に示す。ポンプ34は、可撓性の袋状体35と前後にチューブ36が接続されており、接続箇所の近傍には一方向弁38が設けられている。袋状体は樹脂製で変形しやすい形態であり下面はケース32の底面に固定され、上面はケースに一端が固定された板ばね材37に固定されている。板ばね材37と駆動片4dは切片38で連結され、また切片はばね性を有している。このような構成により圧電素子3に通電すると、板ばね材37は撓みながら袋状体35を押圧し、内部に満たされている溶液を緩やかに押し出すことができる。通電を解除すると駆動片4dは上昇し板ばね材37は撓みながら元の位置に復帰し溶液を吸引する。この操作を繰り返すとポンプ34は、溶液を脈動させながら押し流す。板ばね材37に柔らかい弾性をもたせると切片38が瞬間的に板ばね材を押圧したとき反りが生じその後平坦になるから緩やかな脈流を得ることができる。板ばね材はケースに固定する側を支点とした梃子の作用を併せもつから、体状体を押圧するストロークを更に大きくする必要があれば、切片38と板ばねの接合点を支点側に近づけるとよい。
【0017】
【発明の効果】
本発明の流量制御弁は弁体の駆動に圧電素子とその変位量の増幅装置として液体密封容器から成る圧電駆動体を用いており、圧電素子で大きな面積の液体を押圧し小さな断面積の伸縮自在な筒体とこれの端部を封止する駆動片に大きな液体の移動量を生じさせて、この移動量を弁体の駆動源としているので、流量が制御される溶液の流路内に弁と導管部分を設置すれば、電気系統の部分を溶液の流路以外の箇所に設置することができる。更に、駆動源と弁体を可撓性の線材で連結しているので、溶液を注入する箇所の至近距離に弁を配置し、弁を通過して吐出口に残る溶液の残量を微少にすることで品質の劣化を防ぐとともに吐出する液量を正確に制御することができる。本発明の圧電駆動体は機械的な可動部分が無いから静粛であり、ポンプの駆動源に用いれば血液や薬液の輸送にも利用できる。また液体密封容器における圧電素子の押圧方向と導管部の位置及び方向は限定されないから、駆動方向が自由に選択できるので機械的な増幅装置に比較して適応範囲が広い。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の溶液の流量制御弁の縦断面図である。
【図2】圧電駆動体の拡大斜視断面図である。
【図3】(a)及び(b)図は圧電駆動体の別の実施態様を示す従断面図である。
【図4】圧電駆動体に用いる導管の別の実施態様を示す従断面図である。
【図5】(a)図は圧電駆動体をポンプに利用する一例を示した模式断面図であり、(b)図はポンプの斜視図である。
【図6】従来の調液用電磁弁を示す縦断面図である。
【符号の説明】
1 流量制御弁
2 圧電駆動体
3 圧電素子
4 液体密封容器
5 液体
6 駆動子
7 線材
12 弁体
13 吐出口
14 弁座
18 溶液
Claims (5)
- 圧電素子の変位量により所定の面積が押圧される受圧室と、該受圧室から延びる導管を接続し、該導管の開放端部には前記押圧される面積より小さい断面積で成る伸縮自在な筒体の片側を接続し、他の側に駆動片を嵌設して形成される空洞内に液体を満たして密封し、該駆動片に圧電素子の変位量より増幅された変位量を生起させることを特徴とする液体を媒体とした圧電駆動体。
- 前記の導管を屈曲させて圧電素子の変位方向と増幅された変位の方向が異なるように構成し、駆動片の駆動方向を所望の方向に設定することを特徴とする請求項1に記載の液体を媒体とした圧電駆動体。
- 前記駆動片の変位量を弁体に作用させて弁を開閉し溶液の流量を制御する流量制御弁。
- 先端部に弁体と弁座を備えて密封された管体内に加圧された溶液を充填し、請求項1又は2に記載の駆動片を前記管体の中に配置して、駆動片と前記弁体を可撓性を有する線材で連結し、駆動片の変位量を弁体に伝達して弁を開閉する溶液の流量を制御する請求項3に記載の流量制御弁。
- 溶液の流路の途中に一方向弁を備えた溶液貯留部を設置し、該貯留部内の溶液を請求項1又は2に記載の圧電駆動体で押圧し溶液を押し流すように成した流量制御弁。
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