JP2004298563A - 温熱治療器の製造方法および温熱治療器 - Google Patents
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Abstract
【課題】部品数を低減することができ、人体に接触させて使用する際の凹凸感による違和感を軽減することができ、人体の曲面に倣うような可撓性を発揮する温熱治療器の製造方法を提供する。
【解決手段】バンド2上に、近赤外線を放射する複数の発光パネル20を設けてなる温熱治療器1の製造方法であって、バンド2上に、複数の発光パネル20を、発光パネル20同士の間に所定の隙間を有するように配置する発光パネル配置工程と、複数の発光パネル20同士を電気的に結線する発光パネル結線工程と、を有する。
【選択図】 図2
【解決手段】バンド2上に、近赤外線を放射する複数の発光パネル20を設けてなる温熱治療器1の製造方法であって、バンド2上に、複数の発光パネル20を、発光パネル20同士の間に所定の隙間を有するように配置する発光パネル配置工程と、複数の発光パネル20同士を電気的に結線する発光パネル結線工程と、を有する。
【選択図】 図2
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、近赤外線発光源として薄膜素子を用いた温熱治療器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来から、近赤外線を放射する温熱治療器として、人体への当接感をよくするために先端の形状を丸型に形成された複数の近赤外線発光ダイオードが基板上に実装されたものがある(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
【特許文献1】
特開平11−192315号公報
【特許文献2】
特開平10−125931号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来の技術における温熱治療器は、多くの近赤外線発光ダイオードを実装しなければならないため、軽量化や部品数の低減が困難であり、温熱治療器の発光面が当接する人体の部位において、近赤外線発光ダイオードの先端が接触する部分と接触しない部分とが存在するため、凹凸感による違和感が生じたりすることがあった。
【0005】
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであり、近赤外線を放射する発光パネルを設けてなる温熱治療器の製造方法を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、本発明に係る第1の発明は、バンド上に、近赤外線を放射する複数の発光パネルを設けてなる温熱治療器の製造方法であって、
前記バンド上に、前記複数の発光パネルを、それら発光パネル同士の間に所定の隙間を有するように配置する発光パネル配置工程と、
前記複数の発光パネル同士を電気的に結線する発光パネル結線工程と、
を有することを特徴とする温熱治療器の製造方法を提供する。
【0007】
上記の構成によれば、近赤外線発光源として発光パネルを用いるため、部品数を低減することができ、人体に接触させて使用する際の凹凸感による違和感を軽減することができる温熱治療器を製造することが可能となる。また、発光パネル自体に可撓性を有していない場合でも、発光パネル配置工程において、複数の発光パネルを、発光パネル同士の間に隙間を有するようにバンド上に配置するため、発光パネルが配置されたバンドは、人体の曲面に倣うような可撓性を発揮することができる温熱治療器を製造することが可能となる。なお、発光パネル配置工程と発光パネル結線工程との順序は限定されるものではなく、いずれの工程が先でも後でもよい。
【0008】
また、第2の発明は、第1の発明において、前記近赤外線を放射する薄膜発光素子を含む薄膜回路をマトリクス状に配設し結線してなる薄膜発光層を、その発光面を製造用基板側に向けてその製造用基板上に剥離層を介して形成する薄膜発光層形成工程と、
前記薄膜発光層を、前記剥離層を利用して前記製造用基板から剥離するとともに製品用基板上に転写して前記発光パネルを完成させる剥離転写工程と、
をさらに有する温熱治療器の製造方法を提供する。
【0009】
上記の構成によれば、可撓性を有さない製造用基板上に剥離層を介して薄膜発光層を形成しても、薄膜発光層を、剥離層を利用して製造用基板から剥離するとともに可撓性を有する製品用基板上に転写して可撓性を有する発光パネルを完成させることができ、このように完成した複数の発光パネルを、発光パネル同士の間に隙間を有するようにバンド上に配置するため、発光パネルが配置されたバンドは、さらなる可撓性を発揮することができる温熱治療器を製造することが可能となる。また、剥離された製造用基板は繰り返し再使用することが可能となる。
【0010】
また、第3の発明は、第2の発明において、前記剥離転写工程では、前記薄膜発光層を前記製品用基板と前記製造用基板とで挟むように、前記薄膜発光層を前記製品用基板上に配置固定した後に、前記製造用基板を、前記剥離層を利用して前記薄膜発光層から剥離する温熱治療器の製造方法を提供する。
上記の構成によれば、可撓性を有さない製造用基板上に剥離層を介して薄膜発光層を形成しても、その薄膜発光層を製品用基板と製造用基板とで挟むように、薄膜発光層を可撓性を有する製品用基板上に配置固定した後に、製造用基板を、剥離層を利用して薄膜発光層から剥離して可撓性を有する発光パネルを完成させることができ、このように完成した複数の発光パネルを、発光パネル同士の間に隙間を有するようにバンド上に配置するため、発光パネルが配置されたバンドは、さらなる可撓性を発揮することができる温熱治療器を製造することが可能となる。また、剥離された製造用基板は繰り返し再使用することが可能となる。
【0011】
また、第4の発明は、第1の発明において、前記近赤外線を放射する薄膜発光素子を含む薄膜回路をマトリクス状に配設し結線してなる薄膜発光層を、その発光面を製造用基板側に向けてその製造用基板上に剥離層を介して形成する薄膜発光層形成工程をさらに有し、
前記発光パネル配置工程では、前記薄膜発光層を、前記剥離層を利用して前記製造用基板から剥離するとともに前記バンド上に転写する温熱治療器の製造方法を提供する。
【0012】
上記の構成によれば、可撓性を有さない製造用基板上に剥離層を介して薄膜発光層を形成しても、発光パネル配置工程では、薄膜発光層が発光パネルとなるように、薄膜発光層を、剥離層を利用して製造用基板から剥離するとともにバンド上に転写して配置するため、発光パネルが配置されたバンドは、さらなる可撓性を発揮することができる温熱治療器を製造することが可能となる。また、第2および第3の発明に比較して、工程を簡略化することができるとともに、部品点数を削減することができる温熱治療器を製造することが可能となる。また、剥離された製造用基板は繰り返し再使用することが可能となる。
【0013】
また、第5の発明は、第4の発明において、前記発光パネル配置工程では、前記薄膜発光層を前記バンドと前記製造用基板とで挟むように、前記薄膜発光層を前記バンド上に配置固定した後に、前記製造用基板を、前記剥離層を利用して前記薄膜発光層から剥離する温熱治療器の製造方法を提供する。
上記の構成によれば、可撓性を有さない製造用基板上に剥離層を介して薄膜発光層を形成しても、発光パネル配置工程では、その薄膜発光層をバンドと製造用基板とで挟むように、薄膜発光層をバンド上に配置固定した後に、薄膜発光層が発光パネルとなるように、製造用基板を、剥離層を利用して薄膜発光層から剥離するため、発光パネルが配置されたバンドは、さらなる可撓性を発揮することができる温熱治療器を製造することが可能となる。また、第2および第3の発明に比較して、工程を簡略化することができるとともに、部品点数を削減することができる温熱治療器を製造することが可能となる。また、剥離された製造用基板は繰り返し再使用することが可能となる。
【0014】
また、第6の発明は、第1乃至第5のいずれか一の発明において、前記発光パネル同士の間の隙間の量は、製品仕様に応じて設定される温熱治療器の製造方法を提供する。
上記の構成によれば、例えば、製品仕様として、肘や膝などの屈曲部に適した仕様、腕や足に巻きつけるのに適した仕様、背中に広げて乗せるのに適した仕様等を想定し、それぞれの仕様に適した隙間の量を設定することが可能な温熱治療器を製造することが可能となる。
【0015】
また、第7の発明は、第1乃至第6のいずれか一の発明において、前記発光パネル結線工程では、前記発光パネル同士を、フレキシブルプリントサーキット(FPC)またはインクジェット方式による導電性インクにより、電気的に結線する温熱治療器の製造方法を提供する。
上記の構成によれば、複数の発光パネルが発光パネル同士の間に隙間を有するように配置されたバンドの可撓性は、電気的な結線により損なわれることがない温熱治療器を製造することが可能となる。
【0016】
また、第8の発明は、第1乃至第7のいずれか一の発明において、前記バンドは、ポリエチレンテレフタレート(PET)を薄く可撓性を有するように成形してなる温熱治療器の製造方法を提供する。
上記の構成によれば、安価で軽量なバンドを有する温熱治療器を製造することが可能となる。
【0017】
また、第9の発明は、第1乃至第8のいずれか一の発明において、前記発光パネル配置工程および前記発光パネル結線工程を経た前記バンド上に、少なくとも放射光の一部は遮らないような透明性または形状を有しかつ人体の皮膚に貼りついて前記バンドを人体に支持可能にする粘着性を有する粘着パッドを取り付ける粘着パッド取り付け工程をさらに有する製造方法を提供する。
【0018】
上記の構成によれば、発光パネルからの放射光を遮ることなく、容易にバンドを人体に支持することが可能な温熱治療器を製造することが可能となる。
また、第10の発明は、第1乃至第9のいずれか一の発明により製造された温熱治療器であって、前記バンドは、継ぎ足しが可能であることを特徴とする温熱治療器を提供する。
【0019】
上記の構成によれば、ユーザーは、思い通りにバンドを継ぎ足すことにより、例えば、腕に巻きつける仕様を太ももに巻きつける仕様、胴回りに巻きつける仕様、背中全面を覆う仕様等へ、容易に変更することが可能となる。
【0020】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
本発明の第1の実施の形態は、バンド上に、近赤外線を放射する複数の発光パネルを設けてなる温熱治療器の製造方法に関する。
図1は、温熱治療器の製造方法で、受注が入ってから完成品になるまでの概略的流れ図である。
【0021】
作業者は、受注の内容により製品仕様書を作成する(ステップA20)。
製品仕様書の内容は、例えば、図2に示すように、バンド2の形状、寸法および材料が考えられるが、それらは、お客様の患部の形状により決定させるものであり、それに対応するデータが入っている。
作業者は、製品仕様書の内容から、図3および図4に示すように、近赤外線を放射する近赤外線発光ダイオード304を含む薄膜回路30をマトリクス状に配設し結線してなる薄膜発光層22を、その発光面を製造用基板23側に向けてその製造用基板23上に剥離層24を介して形成する(ステップA30)。
【0022】
製造用基板23は、光が透過し得る透光性を有するものであるのが好ましい。剥離層24は、照射される光を吸収し、その層内および/または界面において剥離(以下、「層内剥離」、「界面剥離」と言う)を生じるような性質を有するものであり、好ましくは、光の照射により、剥離層24を構成する物質の原子間または分子間の結合力が消失または減少すること、すなわち、アブレーションが生じて層内剥離および/または界面剥離に至るものがよい。
【0023】
作業者は、製品仕様書の内容から、図5に示すように、薄膜発光層22をバンド2と製造用基板23とで挟むように、薄膜発光層22をバンド2上に所定の隙間で配置固定した後に、製造用基板23を、剥離層24を利用して薄膜発光層22から剥離する(ステップA40)。
これを具体的に説明する。まず、この薄膜発光層22同士の隙間の量は、製造者の意図およびユーザーの希望により任意に決定することができるので、その隙間の量は、製品仕様に応じて設定される。なお、近接させる距離は、発光パネル結線工程で対応する端子間の電気的接続が確実に行えるような距離をとることも製品仕様に含めるものである。
【0024】
そして、図6に示すように、製造用基板23の裏面側からレーザー光を照射する。このレーザー光は、製造用基板23を透過した後に剥離層24に照射される。これにより、剥離層24に層内剥離および/または界面剥離が生じ、結合力が減少または消滅する。
次に、製造用基板23に力を加えて、この製造用基板23を剥離層24から離脱させる。
【0025】
次に、残存している剥離層24を、例えば洗浄、エッチング、アッシング、研磨等の方法またはこれらを組み合わせた方法により除去する。これにより、薄膜発光層22が、バンド2に転写されたことになる。
作業者は、製品仕様書の内容から、図7に示すように、複数の発光パネル20同士を電気的に結線する(ステップA50)。
【0026】
発光パネル20の対応する端子同士は極めて接近しているので、この接続点に公知の金属接続方法を適用することが可能である。例えば、接続方法として、FPCまたはインクジェット方式のいずれか一の方法が使用可能である。インクジェット方式は、ピエゾジェットまたはバブルジェット(登録商標)により金属元素を含む溶液を端子の接合面に付着させ加熱処理等を加えて金属を溶解させ接続する方法である。
【0027】
作業者は、製品仕様書の内容から、図2に示すように、バンド2とコントローラ5を接続し、動作確認する(ステップA60)。
確認事項は、例えば、図2に示すように、温熱治療器1は、人体にあてがうバンド2と、コントローラ5とを備えており、そのバンド2には、その片面上に近赤外線を放射する複数の発光パネル20が配されている。そして、バンド2からのびているコード6の先端に、バンド2とコントローラ5とを着脱可能とするコネクタ4を備えていることを確認し、コントローラ5に接続し、動作に問題のないことを確認する。
【0028】
以上、完成品で、温熱治療器の製造は終了する。
図2に第1の実施の形態による温熱治療器の外観図を示す。
即ち、温熱治療器1は、人体にあてがうバンド2と、コントローラ5とを備えており、そのバンド2には、その片面上に近赤外線を放射する複数の発光パネル20が配されている。そして、バンド2からのびているコード6の先端に、バンド2とコントローラ5とを着脱可能とするコネクタ4を備えている。
【0029】
また、図8は、上記のように配置される複数の発光パネル20の1枚を示す図であり、同(a)は平面図、同(b)は同(a)のB−B線断面図である。
図8(b)に示す通り、発光パネル20は、製品用基板25上に、公知のCVD法などによる成膜技術およびエッチング法などによる薄膜の除去技術の組み合わせにより、薄膜発光層22が形成されている。
【0030】
薄膜発光層22は、図3に示すように、近赤外線発光ダイオード304を含む複数の薄膜回路30が互いにマトリクス状に配設することにより形成されている。
また、薄膜回路30は、図3に示すように、スイッチングトランジスタ301と、駆動トランジスタ302と、キャパシタ303と、近赤外線発光ダイオード304と、を備えており、電流供給線310と走査線313とが薄膜回路30を挟んで交互に行方向に配線され、信号線311とグランド線312とが薄膜回路30を挟んで交互に列方向に配線され、薄膜回路マトリクス350を構成している。
【0031】
上記により、発光させる薄膜回路30および発光させない薄膜回路30を選択的に制御することが可能となり、温熱治療器1を使用する際、照射する部位に応じて近赤外線の照射範囲、照射時間および照射量を設定することができるという効果を有する。
また、薄膜回路30は、上記構成に限定されるものではなく、近赤外線の発光が可能であればどのような構成でもよく、薄膜回路30の他の実施の形態を示す図である図9に示す通り、例えば、近赤外線発光ダイオード304と、電流供給線310と、グランド線312とで、温熱治療器1がON状態の際は常に発光させておくように構成してもよい。
【0032】
上記により、薄膜形成の際の工程数を削減することで安価とすることができ、近赤外線発光ダイオード304の密度を高めることができるという効果を有する。
図2中のバンド2のA部の詳細を示す図である図10に示すように、本発明の第1の実施の形態は、バンド2上に複数の発光パネル20を、互いの間に所定の隙間を有するように配置する図1に示すように、発光パネル配置工程A40を有し、この隙間の量は、製造者の意図およびユーザーの希望により任意に決定することができるという特徴を有している。
【0033】
また、図10に示す実施の形態では発光パネル20は縦横に規則正しく配列されているが、必ずしもこれに限定されるものではなく、例えば千鳥状に配列または、ランダムに配列してもよいものである。
また、図7は、上記のように配置された複数の発光パネル20同士が電気的に結線された状態を示す図であり、同(a)は平面図、同(b)は同(a)のD−D線断面図である。
【0034】
本発明の第1の実施の形態の発光パネル20は、図7(a)に示すように、他の発光パネル20と組み合わせて接合される組み合わせパネルであって、その端部が接合されるべき他の発光パネル20と接近して組み合わせ可能に形成されている。各端部には1以上の端子を備えている。各端子は、他の発光パネル20に設けられた端子と直接電気的に接続可能に配置されている。発光パネル20の1以上の端部には、これら端子が配列されて構成されている。各端子は、他の発光パネル20と組み合わされた場合にその接合面が同一方向に向いて接合可能に配置されている。すなわち、端子が各発光パネルにおいて同一面上に設けられている。なお、図7では理解を容易にするために、基板平面形状を方形に描き、その二辺の端部に端子が配置されるように示したが、これに限定されるものではない。基板形状は他の形状をしていてもよい。
【0035】
図7(b)に示す通り、本発明の第1の実施の形態は、発光パネル20同士はFPC50で電気的に直接接続されている。FPC50の固定は、導電部意外の部分の接着、導電性接着剤による接着またはハンダのリフロー技術などにより形成されたものである。
上記第1の実施の形態によれば、以下の利点がある。
1)温熱治療器は、複数の発光パネル同士に隙間を有するように配置されるため、バンドのフレキシビリティーと合わせて人体への密着性を高めることができる。
2)温熱治療器は、複数の発光パネル同士の隙間の量を、製造者の意図およびユーザーの希望により任意に決定することができるという特徴を有している。これにより、発光パネル同士の隙間の量は、製造者は、温熱治療器が人体のどの部分に使われるのかを予め想定し既製用途のバンドを製造する場合、例えば、肘や膝などの屈曲部に適した隙間の量、腕や足に巻きつけるのに適した隙間の量、背中に広げて乗せるのに適した隙間の量等を、製造者の意図として任意に決定することができる効果を有する。
3)また、所定のユーザーの体型および使い方の希望にもとづいて、製造者が隙間の量を決定することができる効果を有する。
4)バンドは、軽くてフレキシビリティーなPETのため、全体をフレキシブル化することができ、温熱治療器を人体の起伏ある箇所に使用した場合でもその柔軟性により適切に患部に密着させることができる。
5)温熱治療器の外観的な特徴の一つ目は、コードにコネクタを設けていることである。これにより、例えば、温熱治療器がバンドを人体の所定の部位に巻きつけて使用される場合、バンドを巻きつける際にコントローラとコードとが絡み合うことなく容易に巻きつけることが可能となる効果を有する。
6)また、温熱治療器の外観的な特徴の二つ目は、コントローラがコードを介してバンドから離して設けていることである。これにより、例えば、温熱治療器を人体の視界の届かない部位に使用する場合、コントローラを手もとで操作することが可能となる効果を有する。
【0036】
本発明の第2の実施の形態を、図11乃至図15を用いて説明する。なお、第2の実施の形態において、第1の実施の形態と異なる部分についてのみ説明する。
図11は、本発明の第2の実施の形態における製造方法を示す流れ図である。
図11に示す通り、発光パネル結線工程までを経たバンド2は、さらに発光部本体組立工程(ステップA580)と、粘着パッド取り付け工程(ステップA585)と、を経て完成(ステップA590)に至る。
【0037】
発光部本体組立工程(ステップA580)では、温熱治療器501のバンド2の配置状態を示す平面図である図12に示す通り、可撓性を有するケース510に、発光パネル20に電流を供給する充電型バッテリー530と、後述する充電の際の充電型バッテリー530への電気接点である充電端子540と、を組み込み、さらに発光パネル配置工程および発光パネル結線工程を経たバンド2を組み込み、発光パネル20が発光可能なように必要な配線なども実施する。
【0038】
粘着パッド取り付け工程(ステップA585)では、温熱治療器501の斜視図である図13および正面図である図14に示す通り、少なくとも放射光の一部は遮らないような貫通穴を有しかつ人体の皮膚に貼りついて温熱治療器501を人体に支持可能にする粘着性を有する粘着パッド500を取り付けて、温熱治療器501の完成(ステップA590)に至る。
【0039】
上記により、発光パネル20からの放射光を遮ることなく、容易に人体に支持することが可能な温熱治療器501を製造することが可能となる。
また、上記の製造方法にて製造された温熱治療器501は、温熱治療器501の充電時の様子を示す図である図15に示すように、温熱治療器501の充電端子540を充電器570の図示せぬ端子に接触するように置くことにより、充電型バッテリー530へ充電電流が供給される。
【0040】
上記のように充電可能型とすることにより、コードレスを達成し、温熱治療器501の使用時におけるコードのひっかかりや絡みつきによる落下の心配を解消できるとともに軽量化が可能になる効果を有する。
なお、粘着パッド500を、貫通穴を設けずに、透明性を有する材料により形成し、取り付けても同等の効果を有する。
【0041】
本発明の第3の実施の形態を、図16乃至図18を用いて説明する。なお、第3の実施の形態の外観は第1の実施の形態における製造方法により製造された温熱治療器1と同様なので外観を示す図面は省略する。また、第3の実施の形態において、第1の実施の形態における製造方法により製造された温熱治療器1と異なる部分についてのみ説明する。
【0042】
図16は温熱治療器1のバンド2の端部に継ぎ足し用バンド202を継ぎ足した状態を示す図である。
図16に示す通り、温熱治療器1のバンド2と継ぎ足し用バンド202とは接続ケーブル610を介して電気的に接続されている。ケーブル610の端部と接続部630との斜視図である図17に示す通り、バンド2は片側の端部にケーブル610接続用の接続部630を備えており、また、継ぎ足し用バンド202も端部に接続部630を備えており、ケーブル610がバンド2および継ぎ足し用バンド202の接続部630に接続されて、バンド2状の発光パネル20と継ぎ足し用バンド202上の発光パネル20との電気的な接続が可能となる。継ぎ足し用バンド202は、他の端部にも接続部630を備えており、さらに他の継ぎ足し用バンド202を上記の接続方法にてさらに継ぎ足していくことが可能となっている。
【0043】
図17に示す通り、ケーブル610は、バンド2側から継ぎ足し用バンド202側への電流供給を可能とする導電線611の外側同軸状に被覆612を設け、被覆612の外側同軸状に、継ぎ足し用バンド202側のグランド線とバンド2側のグランド線との導通を可能とするグランド電線613を設け、グランド電線613の外側同軸状に被覆614を設けてなる同軸ケーブルを構成している。
【0044】
また、図17に示す通り、接続部630は、ケーブル610の被覆614を挿入可能な筒状のケース631内に、導電線611を挟んで接触する電流供給端子金具632と、グランド電線613を挟んで接触するグランド端子金具634と、が設けられている。そして、電流供給端子金具632は発光パネル20の図示せぬ電流供給線に接続されており、グランド端子金具634は発光パネル20の図示せぬグランド部に接続されている。
【0045】
上記構成によれば、接続部630とケーブル610との接続状態を示す詳細図である図18に示す通り、バンド2と継ぎ足し用バンド202とがケーブル610により接続されると、それぞれの接続部630の電流供給端子金具632同士は導電線611により導通し、グランド端子金具634同士はグランド電線613により導通する。従って、バンド2側の発光パネル20から継ぎ足し用バンド202側の発光パネル20への電流供給が可能となり、継ぎ足し用バンド202側の発光パネル20からバンド2側の発光パネル20へのグランド接続が可能となる。
【0046】
上記により、ユーザーは、継ぎ足し用バンド202を容易に継ぎ足すことが可能となり、例えば、腕に巻きつける仕様を太ももに巻きつける仕様、胴回りに巻きつける仕様、背中全面を覆う仕様等へ、容易に変更することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態の温熱治療器の製造手順を示した流れ図。
【図2】本発明の第1の実施の形態の温熱治療器の外観図。
【図3】発光パネルの要部の構成を説明するための回路図。
【図4】薄膜発光層形成を説明するための断面図。
【図5】薄膜発光層配置を説明するための断面図。
【図6】剥離転写を説明するための断面図。
【図7】発光パネルの結線を説明するための平面図と断面図。
【図8】発行パネルの平面図と断面図。
【図9】発光パネルの要部の構成を説明するための回路図。
【図10】発光パネルの配置を説明するための平面図。
【図11】本発明の第2の実施の形態における製造方法を示す流れ図。
【図12】本発明の第2の実施の形態における製造方法により製造された温熱治療器の斜視図。
【図13】温熱治療器の正面図。
【図14】温熱治療器の充電時の様子を示す図。
【図15】温熱治療器のバンドの配置状態を示す平面図。
【図16】本発明の第3の実施の形態の温熱治療器のバンドの端部に継ぎ足し用バンドを継ぎ足した状態を示す図。
【図17】本発明の第3の実施の形態の温熱治療器のケーブルの端部と接続部との斜視図。
【図18】本発明の第3の実施の形態の温熱治療器の接続部とケーブルとの接続状態を示す詳細図。
【符号の説明】
1…温熱治療器、2…バンド、3…電池、4…コネクタ、5…コントローラ、6…コード、7…粘着パッド、20…発光パネル、21…接着層、22…薄膜発光層、23…製造用基板、24…剥離層、25…製品用基板、30…薄膜回路、50…FPC、301…スイッチングトランジスタ、302…駆動トランジスタ、303…キャパシタ、304…近赤外線発光ダイオード、310…電流供給線、311…信号線、312…グランド線、313…走査線、350…薄膜回路マトリクス、500…粘着パッド
【発明の属する技術分野】
本発明は、近赤外線発光源として薄膜素子を用いた温熱治療器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来から、近赤外線を放射する温熱治療器として、人体への当接感をよくするために先端の形状を丸型に形成された複数の近赤外線発光ダイオードが基板上に実装されたものがある(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
【特許文献1】
特開平11−192315号公報
【特許文献2】
特開平10−125931号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来の技術における温熱治療器は、多くの近赤外線発光ダイオードを実装しなければならないため、軽量化や部品数の低減が困難であり、温熱治療器の発光面が当接する人体の部位において、近赤外線発光ダイオードの先端が接触する部分と接触しない部分とが存在するため、凹凸感による違和感が生じたりすることがあった。
【0005】
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであり、近赤外線を放射する発光パネルを設けてなる温熱治療器の製造方法を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、本発明に係る第1の発明は、バンド上に、近赤外線を放射する複数の発光パネルを設けてなる温熱治療器の製造方法であって、
前記バンド上に、前記複数の発光パネルを、それら発光パネル同士の間に所定の隙間を有するように配置する発光パネル配置工程と、
前記複数の発光パネル同士を電気的に結線する発光パネル結線工程と、
を有することを特徴とする温熱治療器の製造方法を提供する。
【0007】
上記の構成によれば、近赤外線発光源として発光パネルを用いるため、部品数を低減することができ、人体に接触させて使用する際の凹凸感による違和感を軽減することができる温熱治療器を製造することが可能となる。また、発光パネル自体に可撓性を有していない場合でも、発光パネル配置工程において、複数の発光パネルを、発光パネル同士の間に隙間を有するようにバンド上に配置するため、発光パネルが配置されたバンドは、人体の曲面に倣うような可撓性を発揮することができる温熱治療器を製造することが可能となる。なお、発光パネル配置工程と発光パネル結線工程との順序は限定されるものではなく、いずれの工程が先でも後でもよい。
【0008】
また、第2の発明は、第1の発明において、前記近赤外線を放射する薄膜発光素子を含む薄膜回路をマトリクス状に配設し結線してなる薄膜発光層を、その発光面を製造用基板側に向けてその製造用基板上に剥離層を介して形成する薄膜発光層形成工程と、
前記薄膜発光層を、前記剥離層を利用して前記製造用基板から剥離するとともに製品用基板上に転写して前記発光パネルを完成させる剥離転写工程と、
をさらに有する温熱治療器の製造方法を提供する。
【0009】
上記の構成によれば、可撓性を有さない製造用基板上に剥離層を介して薄膜発光層を形成しても、薄膜発光層を、剥離層を利用して製造用基板から剥離するとともに可撓性を有する製品用基板上に転写して可撓性を有する発光パネルを完成させることができ、このように完成した複数の発光パネルを、発光パネル同士の間に隙間を有するようにバンド上に配置するため、発光パネルが配置されたバンドは、さらなる可撓性を発揮することができる温熱治療器を製造することが可能となる。また、剥離された製造用基板は繰り返し再使用することが可能となる。
【0010】
また、第3の発明は、第2の発明において、前記剥離転写工程では、前記薄膜発光層を前記製品用基板と前記製造用基板とで挟むように、前記薄膜発光層を前記製品用基板上に配置固定した後に、前記製造用基板を、前記剥離層を利用して前記薄膜発光層から剥離する温熱治療器の製造方法を提供する。
上記の構成によれば、可撓性を有さない製造用基板上に剥離層を介して薄膜発光層を形成しても、その薄膜発光層を製品用基板と製造用基板とで挟むように、薄膜発光層を可撓性を有する製品用基板上に配置固定した後に、製造用基板を、剥離層を利用して薄膜発光層から剥離して可撓性を有する発光パネルを完成させることができ、このように完成した複数の発光パネルを、発光パネル同士の間に隙間を有するようにバンド上に配置するため、発光パネルが配置されたバンドは、さらなる可撓性を発揮することができる温熱治療器を製造することが可能となる。また、剥離された製造用基板は繰り返し再使用することが可能となる。
【0011】
また、第4の発明は、第1の発明において、前記近赤外線を放射する薄膜発光素子を含む薄膜回路をマトリクス状に配設し結線してなる薄膜発光層を、その発光面を製造用基板側に向けてその製造用基板上に剥離層を介して形成する薄膜発光層形成工程をさらに有し、
前記発光パネル配置工程では、前記薄膜発光層を、前記剥離層を利用して前記製造用基板から剥離するとともに前記バンド上に転写する温熱治療器の製造方法を提供する。
【0012】
上記の構成によれば、可撓性を有さない製造用基板上に剥離層を介して薄膜発光層を形成しても、発光パネル配置工程では、薄膜発光層が発光パネルとなるように、薄膜発光層を、剥離層を利用して製造用基板から剥離するとともにバンド上に転写して配置するため、発光パネルが配置されたバンドは、さらなる可撓性を発揮することができる温熱治療器を製造することが可能となる。また、第2および第3の発明に比較して、工程を簡略化することができるとともに、部品点数を削減することができる温熱治療器を製造することが可能となる。また、剥離された製造用基板は繰り返し再使用することが可能となる。
【0013】
また、第5の発明は、第4の発明において、前記発光パネル配置工程では、前記薄膜発光層を前記バンドと前記製造用基板とで挟むように、前記薄膜発光層を前記バンド上に配置固定した後に、前記製造用基板を、前記剥離層を利用して前記薄膜発光層から剥離する温熱治療器の製造方法を提供する。
上記の構成によれば、可撓性を有さない製造用基板上に剥離層を介して薄膜発光層を形成しても、発光パネル配置工程では、その薄膜発光層をバンドと製造用基板とで挟むように、薄膜発光層をバンド上に配置固定した後に、薄膜発光層が発光パネルとなるように、製造用基板を、剥離層を利用して薄膜発光層から剥離するため、発光パネルが配置されたバンドは、さらなる可撓性を発揮することができる温熱治療器を製造することが可能となる。また、第2および第3の発明に比較して、工程を簡略化することができるとともに、部品点数を削減することができる温熱治療器を製造することが可能となる。また、剥離された製造用基板は繰り返し再使用することが可能となる。
【0014】
また、第6の発明は、第1乃至第5のいずれか一の発明において、前記発光パネル同士の間の隙間の量は、製品仕様に応じて設定される温熱治療器の製造方法を提供する。
上記の構成によれば、例えば、製品仕様として、肘や膝などの屈曲部に適した仕様、腕や足に巻きつけるのに適した仕様、背中に広げて乗せるのに適した仕様等を想定し、それぞれの仕様に適した隙間の量を設定することが可能な温熱治療器を製造することが可能となる。
【0015】
また、第7の発明は、第1乃至第6のいずれか一の発明において、前記発光パネル結線工程では、前記発光パネル同士を、フレキシブルプリントサーキット(FPC)またはインクジェット方式による導電性インクにより、電気的に結線する温熱治療器の製造方法を提供する。
上記の構成によれば、複数の発光パネルが発光パネル同士の間に隙間を有するように配置されたバンドの可撓性は、電気的な結線により損なわれることがない温熱治療器を製造することが可能となる。
【0016】
また、第8の発明は、第1乃至第7のいずれか一の発明において、前記バンドは、ポリエチレンテレフタレート(PET)を薄く可撓性を有するように成形してなる温熱治療器の製造方法を提供する。
上記の構成によれば、安価で軽量なバンドを有する温熱治療器を製造することが可能となる。
【0017】
また、第9の発明は、第1乃至第8のいずれか一の発明において、前記発光パネル配置工程および前記発光パネル結線工程を経た前記バンド上に、少なくとも放射光の一部は遮らないような透明性または形状を有しかつ人体の皮膚に貼りついて前記バンドを人体に支持可能にする粘着性を有する粘着パッドを取り付ける粘着パッド取り付け工程をさらに有する製造方法を提供する。
【0018】
上記の構成によれば、発光パネルからの放射光を遮ることなく、容易にバンドを人体に支持することが可能な温熱治療器を製造することが可能となる。
また、第10の発明は、第1乃至第9のいずれか一の発明により製造された温熱治療器であって、前記バンドは、継ぎ足しが可能であることを特徴とする温熱治療器を提供する。
【0019】
上記の構成によれば、ユーザーは、思い通りにバンドを継ぎ足すことにより、例えば、腕に巻きつける仕様を太ももに巻きつける仕様、胴回りに巻きつける仕様、背中全面を覆う仕様等へ、容易に変更することが可能となる。
【0020】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
本発明の第1の実施の形態は、バンド上に、近赤外線を放射する複数の発光パネルを設けてなる温熱治療器の製造方法に関する。
図1は、温熱治療器の製造方法で、受注が入ってから完成品になるまでの概略的流れ図である。
【0021】
作業者は、受注の内容により製品仕様書を作成する(ステップA20)。
製品仕様書の内容は、例えば、図2に示すように、バンド2の形状、寸法および材料が考えられるが、それらは、お客様の患部の形状により決定させるものであり、それに対応するデータが入っている。
作業者は、製品仕様書の内容から、図3および図4に示すように、近赤外線を放射する近赤外線発光ダイオード304を含む薄膜回路30をマトリクス状に配設し結線してなる薄膜発光層22を、その発光面を製造用基板23側に向けてその製造用基板23上に剥離層24を介して形成する(ステップA30)。
【0022】
製造用基板23は、光が透過し得る透光性を有するものであるのが好ましい。剥離層24は、照射される光を吸収し、その層内および/または界面において剥離(以下、「層内剥離」、「界面剥離」と言う)を生じるような性質を有するものであり、好ましくは、光の照射により、剥離層24を構成する物質の原子間または分子間の結合力が消失または減少すること、すなわち、アブレーションが生じて層内剥離および/または界面剥離に至るものがよい。
【0023】
作業者は、製品仕様書の内容から、図5に示すように、薄膜発光層22をバンド2と製造用基板23とで挟むように、薄膜発光層22をバンド2上に所定の隙間で配置固定した後に、製造用基板23を、剥離層24を利用して薄膜発光層22から剥離する(ステップA40)。
これを具体的に説明する。まず、この薄膜発光層22同士の隙間の量は、製造者の意図およびユーザーの希望により任意に決定することができるので、その隙間の量は、製品仕様に応じて設定される。なお、近接させる距離は、発光パネル結線工程で対応する端子間の電気的接続が確実に行えるような距離をとることも製品仕様に含めるものである。
【0024】
そして、図6に示すように、製造用基板23の裏面側からレーザー光を照射する。このレーザー光は、製造用基板23を透過した後に剥離層24に照射される。これにより、剥離層24に層内剥離および/または界面剥離が生じ、結合力が減少または消滅する。
次に、製造用基板23に力を加えて、この製造用基板23を剥離層24から離脱させる。
【0025】
次に、残存している剥離層24を、例えば洗浄、エッチング、アッシング、研磨等の方法またはこれらを組み合わせた方法により除去する。これにより、薄膜発光層22が、バンド2に転写されたことになる。
作業者は、製品仕様書の内容から、図7に示すように、複数の発光パネル20同士を電気的に結線する(ステップA50)。
【0026】
発光パネル20の対応する端子同士は極めて接近しているので、この接続点に公知の金属接続方法を適用することが可能である。例えば、接続方法として、FPCまたはインクジェット方式のいずれか一の方法が使用可能である。インクジェット方式は、ピエゾジェットまたはバブルジェット(登録商標)により金属元素を含む溶液を端子の接合面に付着させ加熱処理等を加えて金属を溶解させ接続する方法である。
【0027】
作業者は、製品仕様書の内容から、図2に示すように、バンド2とコントローラ5を接続し、動作確認する(ステップA60)。
確認事項は、例えば、図2に示すように、温熱治療器1は、人体にあてがうバンド2と、コントローラ5とを備えており、そのバンド2には、その片面上に近赤外線を放射する複数の発光パネル20が配されている。そして、バンド2からのびているコード6の先端に、バンド2とコントローラ5とを着脱可能とするコネクタ4を備えていることを確認し、コントローラ5に接続し、動作に問題のないことを確認する。
【0028】
以上、完成品で、温熱治療器の製造は終了する。
図2に第1の実施の形態による温熱治療器の外観図を示す。
即ち、温熱治療器1は、人体にあてがうバンド2と、コントローラ5とを備えており、そのバンド2には、その片面上に近赤外線を放射する複数の発光パネル20が配されている。そして、バンド2からのびているコード6の先端に、バンド2とコントローラ5とを着脱可能とするコネクタ4を備えている。
【0029】
また、図8は、上記のように配置される複数の発光パネル20の1枚を示す図であり、同(a)は平面図、同(b)は同(a)のB−B線断面図である。
図8(b)に示す通り、発光パネル20は、製品用基板25上に、公知のCVD法などによる成膜技術およびエッチング法などによる薄膜の除去技術の組み合わせにより、薄膜発光層22が形成されている。
【0030】
薄膜発光層22は、図3に示すように、近赤外線発光ダイオード304を含む複数の薄膜回路30が互いにマトリクス状に配設することにより形成されている。
また、薄膜回路30は、図3に示すように、スイッチングトランジスタ301と、駆動トランジスタ302と、キャパシタ303と、近赤外線発光ダイオード304と、を備えており、電流供給線310と走査線313とが薄膜回路30を挟んで交互に行方向に配線され、信号線311とグランド線312とが薄膜回路30を挟んで交互に列方向に配線され、薄膜回路マトリクス350を構成している。
【0031】
上記により、発光させる薄膜回路30および発光させない薄膜回路30を選択的に制御することが可能となり、温熱治療器1を使用する際、照射する部位に応じて近赤外線の照射範囲、照射時間および照射量を設定することができるという効果を有する。
また、薄膜回路30は、上記構成に限定されるものではなく、近赤外線の発光が可能であればどのような構成でもよく、薄膜回路30の他の実施の形態を示す図である図9に示す通り、例えば、近赤外線発光ダイオード304と、電流供給線310と、グランド線312とで、温熱治療器1がON状態の際は常に発光させておくように構成してもよい。
【0032】
上記により、薄膜形成の際の工程数を削減することで安価とすることができ、近赤外線発光ダイオード304の密度を高めることができるという効果を有する。
図2中のバンド2のA部の詳細を示す図である図10に示すように、本発明の第1の実施の形態は、バンド2上に複数の発光パネル20を、互いの間に所定の隙間を有するように配置する図1に示すように、発光パネル配置工程A40を有し、この隙間の量は、製造者の意図およびユーザーの希望により任意に決定することができるという特徴を有している。
【0033】
また、図10に示す実施の形態では発光パネル20は縦横に規則正しく配列されているが、必ずしもこれに限定されるものではなく、例えば千鳥状に配列または、ランダムに配列してもよいものである。
また、図7は、上記のように配置された複数の発光パネル20同士が電気的に結線された状態を示す図であり、同(a)は平面図、同(b)は同(a)のD−D線断面図である。
【0034】
本発明の第1の実施の形態の発光パネル20は、図7(a)に示すように、他の発光パネル20と組み合わせて接合される組み合わせパネルであって、その端部が接合されるべき他の発光パネル20と接近して組み合わせ可能に形成されている。各端部には1以上の端子を備えている。各端子は、他の発光パネル20に設けられた端子と直接電気的に接続可能に配置されている。発光パネル20の1以上の端部には、これら端子が配列されて構成されている。各端子は、他の発光パネル20と組み合わされた場合にその接合面が同一方向に向いて接合可能に配置されている。すなわち、端子が各発光パネルにおいて同一面上に設けられている。なお、図7では理解を容易にするために、基板平面形状を方形に描き、その二辺の端部に端子が配置されるように示したが、これに限定されるものではない。基板形状は他の形状をしていてもよい。
【0035】
図7(b)に示す通り、本発明の第1の実施の形態は、発光パネル20同士はFPC50で電気的に直接接続されている。FPC50の固定は、導電部意外の部分の接着、導電性接着剤による接着またはハンダのリフロー技術などにより形成されたものである。
上記第1の実施の形態によれば、以下の利点がある。
1)温熱治療器は、複数の発光パネル同士に隙間を有するように配置されるため、バンドのフレキシビリティーと合わせて人体への密着性を高めることができる。
2)温熱治療器は、複数の発光パネル同士の隙間の量を、製造者の意図およびユーザーの希望により任意に決定することができるという特徴を有している。これにより、発光パネル同士の隙間の量は、製造者は、温熱治療器が人体のどの部分に使われるのかを予め想定し既製用途のバンドを製造する場合、例えば、肘や膝などの屈曲部に適した隙間の量、腕や足に巻きつけるのに適した隙間の量、背中に広げて乗せるのに適した隙間の量等を、製造者の意図として任意に決定することができる効果を有する。
3)また、所定のユーザーの体型および使い方の希望にもとづいて、製造者が隙間の量を決定することができる効果を有する。
4)バンドは、軽くてフレキシビリティーなPETのため、全体をフレキシブル化することができ、温熱治療器を人体の起伏ある箇所に使用した場合でもその柔軟性により適切に患部に密着させることができる。
5)温熱治療器の外観的な特徴の一つ目は、コードにコネクタを設けていることである。これにより、例えば、温熱治療器がバンドを人体の所定の部位に巻きつけて使用される場合、バンドを巻きつける際にコントローラとコードとが絡み合うことなく容易に巻きつけることが可能となる効果を有する。
6)また、温熱治療器の外観的な特徴の二つ目は、コントローラがコードを介してバンドから離して設けていることである。これにより、例えば、温熱治療器を人体の視界の届かない部位に使用する場合、コントローラを手もとで操作することが可能となる効果を有する。
【0036】
本発明の第2の実施の形態を、図11乃至図15を用いて説明する。なお、第2の実施の形態において、第1の実施の形態と異なる部分についてのみ説明する。
図11は、本発明の第2の実施の形態における製造方法を示す流れ図である。
図11に示す通り、発光パネル結線工程までを経たバンド2は、さらに発光部本体組立工程(ステップA580)と、粘着パッド取り付け工程(ステップA585)と、を経て完成(ステップA590)に至る。
【0037】
発光部本体組立工程(ステップA580)では、温熱治療器501のバンド2の配置状態を示す平面図である図12に示す通り、可撓性を有するケース510に、発光パネル20に電流を供給する充電型バッテリー530と、後述する充電の際の充電型バッテリー530への電気接点である充電端子540と、を組み込み、さらに発光パネル配置工程および発光パネル結線工程を経たバンド2を組み込み、発光パネル20が発光可能なように必要な配線なども実施する。
【0038】
粘着パッド取り付け工程(ステップA585)では、温熱治療器501の斜視図である図13および正面図である図14に示す通り、少なくとも放射光の一部は遮らないような貫通穴を有しかつ人体の皮膚に貼りついて温熱治療器501を人体に支持可能にする粘着性を有する粘着パッド500を取り付けて、温熱治療器501の完成(ステップA590)に至る。
【0039】
上記により、発光パネル20からの放射光を遮ることなく、容易に人体に支持することが可能な温熱治療器501を製造することが可能となる。
また、上記の製造方法にて製造された温熱治療器501は、温熱治療器501の充電時の様子を示す図である図15に示すように、温熱治療器501の充電端子540を充電器570の図示せぬ端子に接触するように置くことにより、充電型バッテリー530へ充電電流が供給される。
【0040】
上記のように充電可能型とすることにより、コードレスを達成し、温熱治療器501の使用時におけるコードのひっかかりや絡みつきによる落下の心配を解消できるとともに軽量化が可能になる効果を有する。
なお、粘着パッド500を、貫通穴を設けずに、透明性を有する材料により形成し、取り付けても同等の効果を有する。
【0041】
本発明の第3の実施の形態を、図16乃至図18を用いて説明する。なお、第3の実施の形態の外観は第1の実施の形態における製造方法により製造された温熱治療器1と同様なので外観を示す図面は省略する。また、第3の実施の形態において、第1の実施の形態における製造方法により製造された温熱治療器1と異なる部分についてのみ説明する。
【0042】
図16は温熱治療器1のバンド2の端部に継ぎ足し用バンド202を継ぎ足した状態を示す図である。
図16に示す通り、温熱治療器1のバンド2と継ぎ足し用バンド202とは接続ケーブル610を介して電気的に接続されている。ケーブル610の端部と接続部630との斜視図である図17に示す通り、バンド2は片側の端部にケーブル610接続用の接続部630を備えており、また、継ぎ足し用バンド202も端部に接続部630を備えており、ケーブル610がバンド2および継ぎ足し用バンド202の接続部630に接続されて、バンド2状の発光パネル20と継ぎ足し用バンド202上の発光パネル20との電気的な接続が可能となる。継ぎ足し用バンド202は、他の端部にも接続部630を備えており、さらに他の継ぎ足し用バンド202を上記の接続方法にてさらに継ぎ足していくことが可能となっている。
【0043】
図17に示す通り、ケーブル610は、バンド2側から継ぎ足し用バンド202側への電流供給を可能とする導電線611の外側同軸状に被覆612を設け、被覆612の外側同軸状に、継ぎ足し用バンド202側のグランド線とバンド2側のグランド線との導通を可能とするグランド電線613を設け、グランド電線613の外側同軸状に被覆614を設けてなる同軸ケーブルを構成している。
【0044】
また、図17に示す通り、接続部630は、ケーブル610の被覆614を挿入可能な筒状のケース631内に、導電線611を挟んで接触する電流供給端子金具632と、グランド電線613を挟んで接触するグランド端子金具634と、が設けられている。そして、電流供給端子金具632は発光パネル20の図示せぬ電流供給線に接続されており、グランド端子金具634は発光パネル20の図示せぬグランド部に接続されている。
【0045】
上記構成によれば、接続部630とケーブル610との接続状態を示す詳細図である図18に示す通り、バンド2と継ぎ足し用バンド202とがケーブル610により接続されると、それぞれの接続部630の電流供給端子金具632同士は導電線611により導通し、グランド端子金具634同士はグランド電線613により導通する。従って、バンド2側の発光パネル20から継ぎ足し用バンド202側の発光パネル20への電流供給が可能となり、継ぎ足し用バンド202側の発光パネル20からバンド2側の発光パネル20へのグランド接続が可能となる。
【0046】
上記により、ユーザーは、継ぎ足し用バンド202を容易に継ぎ足すことが可能となり、例えば、腕に巻きつける仕様を太ももに巻きつける仕様、胴回りに巻きつける仕様、背中全面を覆う仕様等へ、容易に変更することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態の温熱治療器の製造手順を示した流れ図。
【図2】本発明の第1の実施の形態の温熱治療器の外観図。
【図3】発光パネルの要部の構成を説明するための回路図。
【図4】薄膜発光層形成を説明するための断面図。
【図5】薄膜発光層配置を説明するための断面図。
【図6】剥離転写を説明するための断面図。
【図7】発光パネルの結線を説明するための平面図と断面図。
【図8】発行パネルの平面図と断面図。
【図9】発光パネルの要部の構成を説明するための回路図。
【図10】発光パネルの配置を説明するための平面図。
【図11】本発明の第2の実施の形態における製造方法を示す流れ図。
【図12】本発明の第2の実施の形態における製造方法により製造された温熱治療器の斜視図。
【図13】温熱治療器の正面図。
【図14】温熱治療器の充電時の様子を示す図。
【図15】温熱治療器のバンドの配置状態を示す平面図。
【図16】本発明の第3の実施の形態の温熱治療器のバンドの端部に継ぎ足し用バンドを継ぎ足した状態を示す図。
【図17】本発明の第3の実施の形態の温熱治療器のケーブルの端部と接続部との斜視図。
【図18】本発明の第3の実施の形態の温熱治療器の接続部とケーブルとの接続状態を示す詳細図。
【符号の説明】
1…温熱治療器、2…バンド、3…電池、4…コネクタ、5…コントローラ、6…コード、7…粘着パッド、20…発光パネル、21…接着層、22…薄膜発光層、23…製造用基板、24…剥離層、25…製品用基板、30…薄膜回路、50…FPC、301…スイッチングトランジスタ、302…駆動トランジスタ、303…キャパシタ、304…近赤外線発光ダイオード、310…電流供給線、311…信号線、312…グランド線、313…走査線、350…薄膜回路マトリクス、500…粘着パッド
Claims (10)
- バンド上に、近赤外線を放射する複数の発光パネルを設けてなる温熱治療器の製造方法であって、
前記バンド上に、前記複数の発光パネルを、それら発光パネル同士の間に所定の隙間を有するように配置する発光パネル配置工程と、
前記複数の発光パネル同士を電気的に結線する発光パネル結線工程と、
を有することを特徴とする温熱治療器の製造方法。 - 前記近赤外線を放射する薄膜発光素子を含む薄膜回路をマトリクス状に配設し結線してなる薄膜発光層を、その発光面を製造用基板側に向けてその製造用基板上に剥離層を介して形成する薄膜発光層形成工程と、
前記薄膜発光層を、前記剥離層を利用して前記製造用基板から剥離するとともに製品用基板上に転写して前記発光パネルを完成させる剥離転写工程と、
をさらに有する請求項1記載の温熱治療器の製造方法。 - 前記剥離転写工程では、前記薄膜発光層を前記製品用基板と前記製造用基板とで挟むように、前記薄膜発光層を前記製品用基板上に配置固定した後に、前記製造用基板を、前記剥離層を利用して前記薄膜発光層から剥離する請求項2記載の温熱治療器の製造方法。
- 前記近赤外線を放射する薄膜発光素子を含む薄膜回路をマトリクス状に配設し結線してなる薄膜発光層を、その発光面を製造用基板側に向けてその製造用基板上に剥離層を介して形成する薄膜発光層形成工程をさらに有し、
前記発光パネル配置工程では、前記薄膜発光層を、前記剥離層を利用して前記製造用基板から剥離するとともに前記バンド上に転写する請求項1記載の温熱治療器の製造方法。 - 前記発光パネル配置工程では、前記薄膜発光層を前記バンドと前記製造用基板とで挟むように、前記薄膜発光層を前記バンド上に配置固定した後に、前記製造用基板を、前記剥離層を利用して前記薄膜発光層から剥離する請求項4記載の温熱治療器の製造方法。
- 前記発光パネル同士の間の隙間の量は、製品仕様に応じて設定される請求項1乃至5のいずれか一項に記載の温熱治療器の製造方法。
- 前記発光パネル結線工程では、前記発光パネル同士を、フレキシブルプリントサーキット(FPC)またはインクジェット方式による導電性インクにより、電気的に結線する請求項1乃至6のいずれか一項に記載の温熱治療器の製造方法。
- 前記バンドは、ポリエチレンテレフタレート(PET)を薄く可撓性を有するように成形してなる請求項1乃至7のいずれか一項に記載の温熱治療器の製造方法。
- 前記発光パネル配置工程および前記発光パネル結線工程を経た前記バンド上に、少なくとも放射光の一部は遮らないような透明性または形状を有しかつ人体の皮膚に貼りついて前記バンドを人体に支持可能にする粘着性を有する粘着パッドを取り付ける粘着パッド取り付け工程をさらに有する請求項1乃至8のいずれか一項に記載の製造方法。
- 請求項1乃至9のいずれか一項に記載の製造方法により製造された温熱治療器であって、
前記バンドは、継ぎ足しが可能であることを特徴とする温熱治療器。
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KR101493803B1 (ko) | 2014-07-24 | 2015-02-17 | 이윤근 | 엘이디의 발열을 이용한 온열 찜질기 |
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