JP2004297597A - 位置管理システム、移動端末、アクセスルータ、ローカル位置情報管理装置、ホーム位置情報管理装置、位置管理方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】LLMを跨る移動を行う等、位置登録の頻度が大であるMNについては、HLMにおいて位置情報を管理する。一方、移動せずに静止している等、発着信頻度が大であるMNについては、ローカル位置情報管理装置において位置情報を管理する。要するに、位置登録頻度等で表される移動特性、発信頻度や着信頻度等で表されるトラヒック特性、移動網のネットワーク構成、ホーム位置情報管理装置方式およびローカル位置情報管理装置方式における処理ノード間で送受される信号数、位置情報管理装置に対するアクセス回数等のネットワーク制御コストに応じて、動的に方式を切替え、効率的な位置管理を行うことができる。
【選択図】 図17
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は位置管理システム、移動端末、アクセスルータ、ローカル位置情報管理装置、ホーム位置情報管理装置、位置管理方法に関し、特に移動通信に用いる位置管理システム、移動端末、アクセスルータ、ローカル位置情報管理装置、ホーム位置情報管理装置、位置管理方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
周知のように、移動通信サービスにおいては、携帯電話機等の移動ノードMN(Mobile Node:以下、MNと略称する)がどこにあっても着信できるように、位置情報管理装置(Location RegisterないしはLocation Manager:以下、LRないしはLMと略称する)に各MNの位置を記憶しておくことが一般的である。具体的には、移動通信サービスの提供エリアが複数の登録エリア(Location Area:以下、LAと略称する)に分割されており、MNが一のLAから他のLAに移動すると、移動後のLAを特定した位置登録要求(Location Update:以下、LUと略称する)信号が基地局装置を介して当該MNから移動網へ無線リソースを消費して送信される。そして、このLU信号に応じて、LRに記憶された各MNの在圏LA情報が順次更新されるのである。
【0003】
一般に、MNの在圏位置情報の管理方式として2種類の方式が知られている。すなわち、1つはHLR(Home Location Register)方式で、もう1つはVLR(Visitor Location Register)方式である。
HLR方式は、日本国で普及しているPDC(Personal Digital Cellular)にて採用されている。VLR方式は、ヨーロッパを中心に世界で広く普及しているGSM(Global System for Mobile communications)や北米を中心に普及しているIS−41(Interim Standard−41)にて採用されている。
【0004】
HLR方式では、HLRにおいて、各MNの在圏LA情報や認証情報、加入者プロファイル等の加入者情報を一元的に管理している。HLRは、電話番号等の各MNに固有な識別子に対応して一意に定まる。そのため、MNがLAを跨ぐ移動を行った場合には、HLRに記憶された認証情報を参照し、当該HLRに記憶されている在圏LA情報を更新している。また、MNが発信を行う場合や、MNに対して着信を行う場合には、HLRに記憶された認証情報や在圏LA情報を参照することで、発着信を行っている。このような制御を行うことで、移動通信サービスの提供を可能としている。
【0005】
一方、VLR方式では、電話番号等の各MNに固有な識別子に対応して一意に定まるHLRに加え、MNの在圏位置近くに存在するVLRをも用いる。このHLR及びVLRの2階層にて各MNの在圏位置情報や認証情報、加入者プロファイル等の加入者情報を分散的に管理している。そのため、MNがLAを跨ぐ移動を行った場合には、VLRに記憶された認証情報を参照し、当該VLRに記憶されている在圏LA情報を更新している。なお、この移動が更に各VLRが管理する範囲を跨ぐ移動でもある場合には、HLRに記憶されている在圏VLR情報を更新し、移動先VLRにHLRから加入者情報をダウンロードすると共に、移動元VLRに記憶されていた加入者情報を削除している。また、MNが発信を行う場合には、最寄のVLRに記憶された認証情報を参照することでHLRにアクセスすることなく発信を行っている。そして、MNに対して着信を行う場合には、HLRに記憶された在圏VLR情報およびVLRに記憶された在圏LA情報、認証情報を参照することで着信を行っている。以上のような制御を行うことで、移動通信サービスの提供を可能としている。
なお、例えば、特許文献1や特許文献2には、HLR及びVLRを利用した移動通信システムが開示されている。
【0006】
【特許文献1】
特開平10−23511号公報(要約)
【特許文献2】
特開2000−50349号公報(要約)
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
上述した移動通信システムにおけるHLR方式においては、位置登録や発着信が発生する度に、HLRにアクセスする必要がある。このため、例えばMNの在圏位置とHLR間の距離が遠い場合には、位置登録や発着信の完了に要する時間はVLR方式のそれと比べて増大してしまう。特に、位置登録を行う頻度に対して発着信を行う頻度が高いMNに対しては非効率的な制御となってしまう問題点があった。
【0008】
一方、VLR方式においては、MNが各VLRの管理する範囲を跨ぐ移動を行う度に、移動先VLRにHLRから加入者情報をダウンロードすると共に、移動元VLRに記憶されていた加入者情報を削除する必要がある。そのため、発着信を行う頻度に対して位置登録を行う頻度が高いMNに対しては、非効率的な制御となってしまう問題点があった。
【0009】
つまり、HLR方式とVLR方式との間における制御の優位性は、MN毎や時間に応じて異なる特性、すなわち、位置登録頻度等で表される移動特性と発信頻度や着信頻度等で表されるトラヒック特性に依存している。このため、多種多様な特性を有する全てのMNに対して効率的な制御を行うのが困難であるという問題点があった。
【0010】
本発明は上述した従来技術の欠点を解決するためになされたものであり、その目的は、各MNの移動特性やトラヒック特性に応じてMN毎にHLR方式とVLR方式とを動的に切替えることで、多種多様な特性を有する全てのMNに対して効率的な制御を行うことができる位置管理システム、移動端末、アクセスルータ、ローカル位置情報管理装置、ホーム位置情報管理装置、位置管理方法を提供することである。
【0011】
【課題を解決するための手段】
本発明の請求項1による位置管理システムは、
移動端末に設けられ、
該端末自身の位置登録頻度等で表される移動特性と発信頻度や着信頻度等で表されるトラヒック特性との少なくとも一方を算出する手段と、
アクセスルータ並びにホーム位置情報管理装置及びローカル位置情報管理装置のいずれか1つに設けられ、
ホーム位置情報管理装置において位置情報を管理する位置制御方式とローカル位置情報管理装置において位置情報を管理する位置制御方式とについて、前記移動端末の前記移動特性及び前記トラヒック特性との少なくとも一方に関する特性情報を参照して、各位置制御方式自体の制御コストと位置制御方式変更に伴う制御コストとを示す制御コスト情報を算出するコスト算出手段と、前記コスト算出手段によって算出された制御コスト情報の大小に応じて該移動端末に対する現在の位置制御方式を維持するか変更するか判断する判断手段と、前記判断手段による判断結果、現在の位置制御方式を変更する場合、前記移動端末の在圏位置情報と共に該変更後の位置制御方式を示す情報を送出する手段と、
を含むことを特徴とする。こうすることにより、制御コストに応じて2つの制御方式を動的に切替えることができ、多種多様な特性を有する全てのMNに対して効率的な位置管理を行うことができる。
【0012】
本発明の請求項2による移動端末は、自身の位置登録頻度等で表される移動特性と発信頻度や着信頻度等で表されるトラヒック特性との少なくとも一方を算出する算出手段と、前記算出手段によって算出した特性情報を送出する手段とを含むことを特徴とする。こうすることにより、移動端末の移動特性等を、通信網内のノードが所定周期毎に確認することができ、位置制御方式についての制御コストを算出することができる。
【0013】
本発明の請求項3による移動端末は、請求項2において、外部から通知される、自身の位置制御方式に関する制御方式情報を記憶する記憶手段を更に含み、前記記憶手段によって現在記憶されている制御方式情報の内容を通知することを特徴とする。こうすることにより、移動端末の現在の制御方式を、通信網内のノードが確認することができる。
【0014】
本発明の請求項4によるアクセスルータは、移動端末において現在記憶されている、該端末の位置制御方式に関する制御方式情報と該端末についての移動特性及びトラヒック特性の少なくとも一方に関する特性情報とを受信したことに応答して、前記制御方式情報に応じて該端末の位置更新を行うべき装置を選択する信号振分け手段を含むことを特徴とする。制御方式情報に応じて、移動端末の位置更新を行うべき装置を選択することにより、制御コストに応じて2つの制御方式を動的に切替えることができ、多種多様な特性を有する全てのMNに対して効率的な位置管理を行うことができる。
【0015】
本発明の請求項5によるホーム位置情報管理装置は、外部から通知される、移動端末の移動特性及びトラヒック特性の少なくとも一方に関する特性情報を参照して、ホーム位置情報管理装置において位置情報を管理する位置制御方式とローカル位置情報管理装置において位置情報を管理する位置制御方式とについての制御コストと位置制御方式変更に伴う制御コストとを示す制御コスト情報を算出するコスト算出手段と、前記コスト算出手段によって算出された制御コスト情報の大小に応じて該移動端末に対する現在の位置制御方式を維持するか変更するか判断する判断手段と、前記判断手段による判断結果、現在の位置制御方式を変更する場合、前記移動端末の在圏位置情報と共に該変更後の位置制御方式を示す情報を、該端末の在圏位置に対応するローカル位置情報管理装置に送出する手段とを含むことを特徴とする。こうすることにより、制御コストに応じて2つの制御方式を動的に切替えることができ、多種多様な特性を有する全てのMNに対して効率的な位置管理を行うことができる。
【0016】
本発明の請求項6によるローカル位置情報管理装置は、外部から通知される、移動端末についての移動特性及びトラヒック特性の少なくとも一方に関する特性情報を参照して、ホーム位置情報管理装置において位置情報を管理する位置制御方式とローカル位置情報管理装置において位置情報を管理する位置制御方式とについての制御コストと位置制御方式変更に伴う制御コストとを示す制御コスト情報を算出するコスト算出手段と、前記コスト算出手段によって算出された制御コスト情報の大小に応じて該移動端末に対する現在の位置制御方式を維持するか変更するか判断する判断手段と、前記判断手段による判断結果、現在の位置制御方式を変更する場合、前記移動端末の在圏位置情報と共に該変更後の位置制御方式を示す情報を、ホーム位置情報管理装置に送出する手段とを含むことを特徴とする。こうすることにより、制御コストに応じて2つの制御方式を動的に切替えることができ、多種多様な特性を有する全てのMNに対して効率的な位置管理を行うことができる。
【0017】
本発明の請求項7によるアクセスルータは、移動端末から通知される、該端末についての移動特性及びトラヒック特性の少なくとも一方に関する特性情報を参照して、ホーム位置情報管理装置において位置情報を管理する位置制御方式とローカル位置情報管理装置において位置情報を管理する位置制御方式とについての制御コストと位置制御方式変更に伴う制御コストとを示す制御コスト情報を算出するコスト算出手段と、前記コスト算出手段によって算出された制御コスト情報の大小に応じて該移動端末に対する現在の位置制御方式を維持するか変更するか判断する判断手段と、前記判断手段による判断結果、現在の位置制御方式を変更する場合、前記移動端末の在圏位置情報と共に該変更後の位置制御方式を示す情報を送出する手段とを含むことを特徴とする。こうすることにより、制御コストに応じて2つの制御方式を動的に切替えることができ、多種多様な特性を有する全てのMNに対して効率的な位置管理を行うことができる。
【0018】
本発明の請求項8によるローカル位置情報管理装置は、移動端末の在圏位置情報と共に外部から通知される、現在の位置制御方式の変更後の位置制御方式を示す情報を、ホーム位置情報管理装置に送出する手段と、前記在圏位置情報を記憶する記憶手段とを含むことを特徴とする。こうすることにより、制御コストに応じて2つの制御方式を動的に切替えることができ、多種多様な特性を有する全てのMNに対して効率的な位置管理を行うことができる。
【0019】
本発明の請求項9によるホーム位置情報管理装置は、移動端末の在圏位置情報と共に外部から通知される、現在の位置制御方式の変更後の位置制御方式を示す情報を、ローカル位置情報管理装置に送出する手段と、前記在圏位置情報を記憶する記憶手段とを含むことを特徴とする。こうすることにより、制御コストに応じて2つの制御方式を動的に切替えることができ、多種多様な特性を有する全てのMNに対して効率的な位置管理を行うことができる。
【0020】
本発明の請求項10によるホーム位置情報管理装置は、請求項5又は9において、前記移動端末がローカル位置情報管理装置を跨る移動を行った場合、該移動前のローカル位置情報管理装置に、該端末の在圏位置情報を削除するための信号を送出する手段を更に含むことを特徴とする。これにより、移動前のローカル位置情報管理装置に記憶されている在圏位置情報を削除することができる。
【0021】
本発明の請求項11による位置管理方法は、移動端末についての位置管理方法であって、ホーム位置情報管理装置において位置情報を管理する位置制御方式の制御コストとローカル位置情報管理装置において位置情報を管理する位置制御方式の制御コストとの大小関係に応じて、前記移動端末についての位置制御方式を切替えることを特徴とする。制御コストに応じて2つの制御方式を動的に切替えることにより、多種多様な特性を有する全てのMNに対して効率的な位置管理を行うことができる。
【0022】
本発明の請求項12による位置管理方法は、請求項11において、前記制御コストは、移動端末の位置登録頻度等で表される移動特性と発信頻度や着信頻度等で表されるトラヒック特性との少なくとも一方に基づいて算出される、移動網のネットワーク構成、ホーム位置情報管理装置方式およびローカル位置情報管理装置方式における処理ノード間で送受される信号数、位置情報管理装置に対するアクセス回数等のネットワーク制御コストであることを特徴とする。このような制御コストを算出することにより、位置登録や発着信に要する時間や移動網内にて送受される制御信号数等のネットワーク制御コストを低減することができる。
【0023】
【発明の実施の形態】
次に、図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。なお、以下の説明において参照する各図においては、他の図と同等部分に同一符号が付されている。
A:システムの構成
位置管理システムの構成例が図1に示されている。同図に示されている位置管理システムは、MNの在圏LA情報や認証情報、加入者プロファイル等の加入者情報を記憶しているローカル位置情報管理装置(Local LocationManager;以下、LLMと略称する)2−1,2−2,…,2−Nと、MNが在圏しているLLM情報や認証情報、加入者プロファイル等の加入者情報を格納しているホーム位置情報管理装置(Home Location Manager;以下、HLMと略称する)1と、MNに対して在圏位置識別子(Area Identification;以下、ArIと略称する)を報知し、このArIとLAとして移動網内で管理される在圏位置情報(Area Address;以下、ArAと略称する)との対応関係を保持するアクセスルータ(Access Router;以下、ARと略称する)3−11〜3−15,3−21〜3−24,3−N1,3−N2と、これらARによるLA4−1〜LA4−Nを跨る移動時や周期的にLU信号を送出するMNとを含んで構成されている。
【0024】
なお、同図においては明示されていないが、通常、ARとLLMとの間や、LLMとHLMとの間、LLMとLLMとの間には、信号等を転送するルータないしは交換機が存在する。
本システムにおいて、MNは、位置登録頻度α、発信頻度β、着信頻度γを算出し、LU信号の送出時に移動網へ通知する。このLU信号を受信したHLM(HLR方式に相当するHLM方式時)、LLM(VLR方式に相当するLLM方式時)、AR(HLM方式時、LLM方式時、において共通)のいずれかのノードにて制御に要する制御コストを算出し、方式切替えの判断を行う。
【0025】
ここでいう制御コストは、例えば、移動網のネットワーク構成、ホーム位置情報管理装置方式およびローカル位置情報管理装置方式における処理ノード間で送受される信号数、位置情報管理装置に対するアクセス回数等のネットワーク制御コストである。
HLM方式とLLM方式との間で切替えを行う場合は、HLMとLLMとの間で必要な情報のやり取りを行う。HLM方式とLLM方式とのいずれが選択されているのかについては、LU応答信号によってMNへ通知される。この通知を受けたMNは、自身に適用されている制御方式がHLM方式であるのか、LLM方式であるのかを示す情報を、制御方式情報として記憶しておく。
【0026】
そして、MNは、自身に適用されている制御方式を示す制御方式情報を、LU時に、位置登録頻度α、発信頻度β、着信頻度γと共に移動網へ通知する。この通知を受取ったARは、MNに適用されている制御方式を示す制御方式情報に基づいて、LU信号をHLM又は最寄のLLMへ転送する。
B:本システムの動作
(第1の実施形態)
本実施形態においては、MNの在圏LA情報を記憶しているHLMないしはLLMにて、HLM方式−LLM方式間の制御方式切替えの要否を判断する場合について説明する。図2乃至図4は、本実施形態よる位置管理システムの動作を示すシーケンス図である。これらの図には、MN、AR、LLM、及び、HLMにおけるLU信号の処理が示されている。
(HLM方式が適用されている場合)
図2は、HLM方式が適用されているMNがLAを跨る移動を行った場合、ないしは所定時間が経過した場合によって生じるLU信号の処理シーケンス図である。
【0027】
同図において、HLM方式が適用されているので、LLMにはMNの在圏位置情報は記憶されておらず(ステップS201a)、HLMにはMNの在圏位置情報ArAが記憶されている(ステップS201b)。
MNは、所定時間内における位置登録回数、発信回数、着信回教や前回のLU実施後における位置登録回数、発信回数、着信回数等に基づいて、自身の位置登録頻度α、発信頻度β、着信頻度γを算出する(ステップS202)。これらの算出結果は、自身に固有のID(MN−ID)やARから受信した報知情報ArI、自身に現在適用されている制御方式を示す制御方式情報「H」と共にLU信号に含ませて移動網へ通知される(ステップS203)。このLU信号を受信した上記ARは、当該信号に含まれている、MNに適用されている制御方式を示す情報を参照し、本信号の転送先をHLMとするかLLMとするか、振分け処理を行う(ステップS204)。本例では、MN−IDに対応して一意に定まるHLMに、そのLU信号を転送する(ステップS205)。なお、この際、MNの在圏位置を示す情報はArIからArAに変換されている。
【0028】
上記LU信号を受信したHLMは、HLM方式を維持する場合に予想される制御コストCH 、LLM方式において予想される制御コストCL 、HLM方式からLLM方式に切替える制御コストCC 、をそれぞれ算出する(ステップS206)。この算出の際には、位置登録頻度α、発信頻度β、着信頻度γ、移動網のネットワーク構成やHLM方式およびLLM方式における処理ノード間で送受される信号数、HLM及びLLMに対するアクセス回数等の情報を考慮する。
【0029】
その算出の結果、CH >CL +CC であれば(ステップS207)、HLM方式からLLM方式に切替えた方が効率的であると判断する。したがって、この場合、MNが在圏するLAを管理するLLMに対して、上記MNに関する情報(MN−ID、ArA、加入者情報、L)を通知する(ステップS207→S208)。なお、この際、上記MNに適用されている制御方式を示す制御方式情報は「L」に設定されている。
【0030】
このHLMからの通知を受信した上記LLMは、上記MNに関する情報を記憶し(ステップS209)、その応答をHLMに返信する(ステップS210)。このLLMからの応答を受信した上記HLMは、上記MNの在圏位置情報として上記LLMの識別子を記憶する(ステップS211)。そして、MNに適用されている制御方式を示す制御方式情報を「L」としたLU応答を、上記ARを介して上記MNに返信する(ステップS212a、S212b)。本応答を受信した上記MNは、自身に適用されている制御方式を示す制御方式情報「L」を記憶する(ステップS215)。
【0031】
一方、上記HLMが制御コストを算出した結果、CH ≦CL +CC であれば(ステップS207)、HLM方式を維持した方が効率的であると判断する。したがって、この場合、HLMは、自身に記憶された上記MNに対する在圏位置情報ArAを更新する(ステップS207→S213)。そして、HLMは、MNに適用されている制御方式を示す制御方式情報を「H」としたLU応答を、上記ARを介して上記MNに返信する(ステップS214a→S214b)。この応答を受信した上記MNは、自身に適用されている制御方式を示す制御方式情報「H」を記憶する(ステップS215)。
(LLM方式が適用されている場合)
図3及び図4は、LLM方式が適用されているMNがLAを跨る移動を行った場合、ないしは所定時間が経過した場合によって生じるLU信号の処理シーケンス図である。
【0032】
同図において、LLM方式が適用されているので、LLMにはMNの在圏位置情報ArAが記憶されており(ステップS301a)、HLMにはMNに対するLLMの識別子が記憶されている(ステップS301b)。
MNは、所定時間内における位置登録回数、発信回数、着信回数や前回のLU実施後における位置登録回数、発信回数、着信回数等に基づいて、自身の位置登録頻度α、発信頻度β、着信頻度γを算出する(ステップS302)。これらの算出結果は、自身に固有のID(MN−ID)やARから受信した報知情報ArI、自身に現在適用されている制御方式を示す制御方式情報「L」と共にLU信号に含ませて移動網へ通知される(ステップS303)。
【0033】
このLU信号を受信した上記ARは、当該信号に含まれている、MNに適用されている制御方式を示す制御方式情報を参照し、本信号の転送先をHLMとするかLLMとするか、振分け処理を行う(ステップS304)。本例では、MNが在圏するLAを管理するLLMに本信号を転送する(ステップS305)。なお、この際、MNの在圏位置を示す情報はArIからArAに変換されている。
【0034】
上記LU信号を受信した上記LLMは、LLM方式を維持する場合に予想される制御コストCL 、HLM方式において予想される制御コストCH 、LLM方式からHLM方式に切替える制御コストCC を算出する(ステップS306)。この算出の際には、位置登録頻度α、発信頻度β、着信頻度γ、移動網のネットワーク構成やHLM方式及びLLM方式における処理ノード間で送受される信号数、HLM及びLLMに対するアクセス回数等の情報を考慮する。
【0035】
その結果、CL >CH +CC であれば(ステップS307)、LLM方式からHLM方式に切替えた方が効率的であると判断する。したがって、この場合、MN−IDに対応して一意に定まるHLMに対して、上記MNに関する情報(MN−ID、ArA、H)を通知する(ステップS307→S308)。なお、この際、上記MNに適用されている制御方式を示す制御方式情報は「H」に設定されている。
【0036】
このLLMからの通知を受信した上記HLMは、上記MNに関する在圏位置情報ArAを記憶し(ステップS309)、その応答を返信する(ステップS313)。
なお、この際、HLMにおいて記憶されていたLLM識別子と上記通知を送信してきたLLMの識別子とが異なる場合には、以下の動作となる。すなわち、HLMに記憶されていた識別子のLLM(旧LLM)に対して、上記MNに関する情報を削除する旨の信号が送出される(ステップS310)。本信号を受信した旧LLMは、上記MNに関する情報を削除し(ステップS311)、その応答を返信する(ステップS312)。
【0037】
上記HLMからの応答(ステップS313)を受信した上記LLMは、上記MNに関する情報を削除する(ステップS314)。そして、上記LLMは、MNに適用されている制御方式を示す制御方式情報を「H」としたLU応答を、上記ARを介して上記MNに返信する(ステップS315a、S315b)。図4に移り、本応答を受信した上記MNは、自身に適用されている制御方式を示す制御方式情報「H」を記憶する(ステップS325)。
【0038】
図3に戻り、上記LLMが制御コストを算出した結果、CL ≦CH +CC であれば(ステップS307)、LLM方式を維持した方が効率的であると判断する。したがって、この場合、自身に記憶された上記MNに対する在圏位置情報ArAを更新する(ステップS307→S316)。
なお、この際、上記MNに関する情報が存在しない場合には、図4に移り、MN−IDに対応して一意に定まるHLMに対して、自身の識別子を登録する旨の信号を送出する(ステップS317)。本信号を受信した上記HLMは、上記MNに対するLLM識別子を更新する(ステップS318)。そして、上記HLMは、自身に記憶されていた識別子のLLM(旧LLM)に対して、上記MNに関する情報を削除する旨の信号を送出する(ステップS319)。この信号を受信した旧LLMは、上記MNに関する情報を削除し(ステップS320)、その応答を返信する(ステップS321)。
【0039】
この応答を受信したHLMは、LLMに対して、上記MNに関する加入者情報を含む応答を返信し(ステップS322)、これをLLMが記憶する(ステップS323)。
LLMは、MNに適用されている制御方式を示す制御方式情報を「L」としたLU応答を、上記ARを介して上記MNに返信する(ステップS324a、S324b)。本応答を受信した上記MNは、自身に適用されている制御方式を示す制御方式情報「L」を記憶する(ステップS325)。
(第1の実施形態における各部の内部構成例)
図5は、本実施形態におけるMNの内部構成例を示すブロック図である。同図に示されているように、本実施形態におけるMNは、自身の位置登録頻度α、発信頻度β、着信頻度γを算出する算出機能51と、自身の制御方式情報等、各種の情報を記憶する記憶機能52と、他の装置との間で各種の信号を送受信するための信号送受信機能53と、自身がLAを跨る移動を行ったことを検出するLA変更検出機能54とを含んで構成されている。
【0040】
図6は、本実施形態におけるARの内部構成例を示すブロック図である。同図に示されているように、本実施形態におけるARは、信号の転送先をHLMとするかLLMとするか、振分け処理を行う振分け機能31と、他の装置との間で各種の信号を送受信するための信号送受信機能32と、自身に対応するLAに在圏しているMNに対してArIを報知するArI報知機能33とを含んで構成されている。
【0041】
図7は、本実施形態におけるLLMの内部構成例を示すブロック図である。同図に示されているように、本実施形態におけるLLMは、制御コストを算出するコスト算出機能20と、各種の情報を記憶する記憶機能21と、記憶機能21によって記憶されているMN在圏位置情報を更新する情報更新機能22と、他の装置との間で各種の信号を送受信するための信号送受信機能23と、記憶機能21によって記憶されている情報を、HLMからの信号に応答して削除する削除機能24と、コスト算出機能20によって算出された制御コストの大小を判断する大小判断機能25と、制御方式情報を変更する制御方式情報変更機能26とを含んで構成されている。
【0042】
図8は、本実施形態におけるHLMの内部構成例を示すブロック図である。同図に示されているように、本実施形態におけるHLMは、制御コストを算出するコスト算出機能10と、各種の情報を記憶する記憶機能11と、記憶機能11によって記憶されているMN在圏位置情報を更新する情報更新機能12と、他の装置との間で各種の信号を送受信するための信号送受信機能13と、LLM内の記憶機能21によって記憶されている情報を削除するための信号を送出する削除信号送出機能14と、コスト算出機能10によって算出された制御コストの大小を判断する大小判断機能15と、制御方式情報を変更する制御方式情報変更機能16とを含んで構成されている。
【0043】
以上のような機能を有するMN、AR、LLM、及び、HLMによれば、上述した動作を実現することができる。
(第2の実施形態)
本実施形態においては、MNが在圏するARにて、HLM方式−LLM方式間の制御方式切替えの要否を判断する場合について説明する。図9〜図12は、本実施形態よる位置管理システムの動作を示すシーケンス図である。これらの図には、MN、AR、LLM、及び、HLMにおけるLU信号の処理が示されている。
(HLM方式が適用されている場合)
図9及び図10は、HLM方式が適用されているMNがLAを跨る移動を行った場合、ないしは所定時間が経過した場合によって生じるLU信号の処理シーケンス図である。
【0044】
図9において、HLM方式が適用されているので、LLMにはMNの在圏位置情報は記憶されておらず(ステップS501a)、HLMにはMNの在圏位置情報ArAが記憶されている(ステップS501b)。
MNは、所定時間内における位置登録回数、発信回数、着信回数や前回のLU実施後における位置登録回数、発信回数、着信回数等に基づいて、自身の位置登録頻度α、発信頻度β、着信頻度γを算出する(ステップS502)。これらの算出結果は、自身に固有のID(MN−ID)やARから受信した報知情報ArI、自身に現在適用されている制御方式を示す制御方式情報「H」と共にLU信号に含ませて移動網へ通知される(ステップS503)。
【0045】
このLU信号を受信した上記ARは、HLM方式を維持する場合に予想される制御コストCH 、LLM方式において予想される制御コストCL 、HLM方式からLLM方式に切替える制御コストCC を算出する(ステップS504)。この算出の際には、位置登録頻度α、発信頻度β、着信頻度γ、移動網のネットワーク構成やHLM方式およびLLM方式における処理ノード間で送受される信号数、HLM及びLLMに対するアクセス回数等の情報を考慮する。
【0046】
その算出の結果、CH >CL +CC であれば(ステップS505)、HLM方式からLLM方式に切替えた方が効率的であると判断する。したがって、この場合、MNが在圏するLAを管理する最寄のLLMに対して、上記MNに関する情報(MN−ID、ArA、L)を通知する(ステップS506)。なお、この際、上記MNに適用されている制御方式を示す制御方式情報は「L」に設定されており、MNの在圏位置を示す情報はArIからArAに変換されている。
【0047】
このARからの通知を受信したLLMは、上記MNに関する在圏位置情報ArAを記憶し(ステップS507)、MN−IDに対応して一意に定まるHLMに対して、自身の識別子を登録する旨の信号を送出する(ステップS508)。この信号を受信したHLMは、上記MNに対するLLMの識別子を記憶する(ステップS509)。そして、HLMは、上記LLMに対して、上記MNに関する加入者情報を含む応答を返信し(ステップS510)、これを上記LLMが記憶する(ステップS511)。LLMは、MNに適用されている制御方式を示す制御方式情報を「L」としたLU応答を、上記ARを介して上記MNに返信する(ステップS512a、S512b)。図10に移り、この応答を受信した上記MNは、自身に適用されている制御方式を示す制御方式情報「L」を記憶する(ステップS513)。
【0048】
図9に戻り、上記ARが制御コストを算出した結果、CH ≦CL +CC であれば(ステップS505)、HLM方式を維持した方が効率的であると判断する。図10に移り、本例では、MN−IDに対応して一意に定まるHLMに、そのLU信号を転送する(ステップS514)。なお、この際、MNの在圏位置を示す情報はArIからArAに変換されている。
【0049】
上記LU信号を受信したHLMは、自身に記憶された上記MNに対する在圏位置情報ArAを更新する(ステップS515)。そして、MNに適用されている制御方式を示す制御方式情報を「H」としたLU応答を、上記ARを介して上記MNに返信する(ステップS516a、S516b)。このLU応答を受信した上記MNは、自身に適用されている制御方式を示す制御方式情報「H」を記憶する(ステップS513)。
(LLM方式が適用されている場合)
図11及び図12は、LLM方式が適用されているMNがLAを跨る移動を行った場合、ないしは所定時間が経過した場合によって生じるLU信号の処理シーケンス図である。
【0050】
図11において、LLM方式が適用されているので、LLMにはMNの在圏位置情報ArAが記憶されており(ステップS601a)、HLMにはMNに対するLLMの識別子が記憶されている(ステップS601b)。
MNは、所定時間内における位置登録回数、発信回数、着信回数や前回のLU実施後における位置登録回数、発信回数、着信回数等に基づいて、自身の位置登録頻度α、発信頻度β、着信頻度γを算出する(ステップS602)。これらの算出結果は、自身に固有のID(MN−ID)やARから受信した報知情報ArI、自身に現在適用されている制御方式を示す制御方式情報「L」と共にLU信号に含ませて移動網へ通知される(ステップS603)。
【0051】
このLU信号を受信した上記ARは、LLM方式を維持する場合に予想される制御コストCL 、HLM方式において予想される制御コストCH 、LLM方式からHLM方式に切替える制御コストCC を算出する(ステップS604)。この算出の際には、位置登録頻度α、発信頻度β、着信頻度γ、移動網のネットワーク構成やHLM方式およびLLM方式における処理ノード間で送受される信号数、HLM及びLLMに対するアクセス回数等の情報を考慮する。
【0052】
その算出の結果、CL >CH +CC であれば(ステップS605)、LLM方式からHLM方式に切替えた方が効率的であると判断する。したがって、この場合、MN−IDに対応して一意に定まるHLMに対して、上記MNに関する情報(MN−ID、ArA、H)を通知する(ステップS606)。なお、この際、上記MNに適用されている制御方式を示す制御方式情報は「H」に設定されており、MNの在圏位置を示す情報はArIからArAに変換されている。
【0053】
このARからの通知を受信したHLMは、上記MNに関する在圏位置情報ArAを記憶し(ステップS607)、HLMに記憶されていた識別子のLLMに対して、上記MNに関する情報を削除する旨の信号を送出する(ステップS608)。この信号を受信したLLMは、上記MNに関する情報を削除し(ステップS609)、その応答を返信する(ステップS610)。
【0054】
このLLMからの応答を受信したHLMは、MNに適用されている制御方式を示す制御方式情報を「H」としたLU応答を、上記ARを介して上記MNに返信する(ステップS611a、S611b)。図12に移り、このLU応答を受信した上記MNは、自身に適用されている制御方式を示す制御方式情報「H」を記憶する(ステップS612)。
【0055】
図11に戻り、上記ARが制御コストを算出した結果、CL ≦CH +CC であれば(ステップS605)、LLM方式を維持した方が効率的であると判断する。図12に移り、本例では、MNが在圏するLAを管理する最寄のLLMに対して、上記MNに関する情報(MN−ID、ArA、L)を通知する(ステップS613)。なお、この際、MNの在圏位置を示す情報はArIからArAに変換されている。
【0056】
このARからの通知を受信したLLMは、自身に記憶された上記MNに対する在圏位置情報ArAを更新する(ステップS614)。なお、この際、上記MNに関する情報が存在しない場合には、MN−IDに対応して一意に定まるHLMに対して、自身の識別子を登録する旨の信号を送出する(ステップS615)。この信号を受信したHLMは、上記MNに対するLLM識別子を更新する(ステップS616)。
【0057】
そして、HLMは、自身に記憶されていた識別子のLLM(旧LLM)に対して、上記MNに関する情報を削除する旨の信号を送出する(ステップS617)。この信号を受信した旧LLMは、上記MNに関する情報を削除し(ステップS618)、その応答を返信する(ステップS619)。
この応答を受信したHLMは、LLMに対して、上記MNに関する加入者情報を含む応答を返信し(ステップS620)、これをLLMが記憶する(ステップS621)。
【0058】
LLMは、MNに適用されている制御方式を示す制御方式情報を「L」としたLU応答を、上記ARを介して上記MNに返信する(ステップS622a、S622b)。本応答を受信した上記MNは、自身に適用されている制御方式を示す制御方式情報「L」を記憶する(ステップS612)。
(第2の実施形態における各部の内部構成例)
図13は、本実施形態におけるARの内部構成例を示すブロック図である。同図に示されているように、本実施形態におけるARは、制御コストを算出するコスト算出機能30と、他の装置との間で各種の信号を送受信するための信号送受信機能32と、自身に対応するLAに在圏しているMNに対してArIを報知するArI報知機能33と、制御方式情報を変更する制御方式情報変更機能34と、コスト算出機能30によって算出された制御コストの大小を判断する大小判断機能35とを含んで構成されている。
【0059】
図14は、本実施形態におけるLLMの内部構成例を示すブロック図である。同図に示されているように、本実施形態におけるLLMは、各種の情報を記憶する記憶機能21と、記憶機能21によって記憶されているMN在圏位置情報を更新する情報更新機能22と、他の装置との間で各種の信号を送受信するための信号送受信機能23と、記憶機能21によって記憶されている情報を、HLMからの信号に応答して削除する削除機能24とを含んで構成されている。
【0060】
図15は、本実施形態におけるHLMの内部構成例を示すブロック図である。同図に示されているように、本実施形態におけるHLMは、各種の情報を記憶する記憶機能11と、記憶機能11によって記憶されているMN在圏位置情報を更新する情報更新機能12と、他の装置との間で各種の信号を送受信するための信号送受信機能13と、LLM内の記憶機能21によって記憶されている情報を削除するための信号を送出する削除信号送出機能14とを含んで構成されている。
【0061】
なお、本実施形態におけるMNの内部構成は、上述した第1の実施形態におけるMNと同様の構成である。
以上のような機能を有するMN、AR、LLM、及び、HLMによれば、上述した動作を実現することができる。
(位置登録頻度、発信頻度、着信頻度の算出方法)
ここで、上記の第1の実施形態及び第2の実施形態における、位置登録頻度、発信頻度、着信頻度の算出方法について説明する。
【0062】
移動端末MNが前回位置登録を実施した時刻をTn−1 、今回位置登録を実施した時刻をTn とする。また、0<Tn −Tn−1 ≦Tp とする。ここで、Tp は、予め定められた周期に従って位置登録を実施する時間間隔である。つまり、前回位置登録を実施してからTp 時間を経過しても、位置登録エリアを跨る移動を行わない場合は、位置登録が実施されることになる。
さらに、Tn −Tn−1 の期間における位置登録回数をAn 、発信回数をBn 、着信回数をCn とする。すると、位置登録頻度αn 、発信頻度βn 、着信頻度γn は、式(1)、式(2)、式(3)のように表すことができる。
【0063】
【数1】
【0064】
【数2】
【0065】
【数3】
【0066】
上記の式(1)、式(2)、式(3)によって算出された位置登録頻度αn 、発信頻度βn 、着信頻度γn について、過去M回分の算出結果を平均した値を式(4)、式(5)、式(6)により算出してもよい。これらの式による算出結果を位置登録頻度α、発信頻度β、着信頻度γとし、これらを位置登録信号に含ませて通知してもよい。
【0067】
【数4】
【0068】
【数5】
【0069】
【数6】
【0070】
また、平均を算出することなく、位置登録頻度αn 、発信頻度βn 、着信頻度γn をそのまま移動通信網に通知してもよい。この場合、式(4)、式(5)、式(6)において、M=1とすればよい。
(制御コストの算出方法)
ここで、上記の第1の実施形態及び第2の実施形態における、制御コストの算出方法について説明する。図16は、制御コストの算出方法の一例を説明するための図である。
【0071】
HLM、LLMにおいては、リード動作やライト動作等、装置内部でのアクセスに関するアクセスコストが生じる。同図中では、HLM内部のアクセスコストはNH 、LLM内部のアクセスコストはNL である。
また、HLM、LLM、ARの各装置間の信号送受信においては、ルーティング処理やホップ数等、信号伝播コストが生じる。同図中では、HLMとLLMとの間の処理に関するコストはPLH、LLM同士の間の処理に関するコストはPLL、HLMとARとの間の処理に関するコストはPAH、LLMとARとの間の処理に関するコストはPAL、AR同士の間の処理に関するコストはPAAである。
【0072】
すると、HLM方式における制御コストCH は、以下のようになる。すなわち、位置登録に関するコストHLU=2NH +4PAH、
発信処理に関するコストHOC=NH +2PAH、
着信処理に関するコストHTC=3NH +6PAH+PAA、
とすると、これらに上述した位置登録頻度α、発信頻度β、着信頻度γを乗じて合計し、CH =αHLU+βHOC+γHTC
となる。
【0073】
また、LLM方式における制御コストCL は、以下のようになる。すなわち、位置登録に関するコストLLU=ρ(2NL +4PAL)+(1−ρ)(2NH +6NL +4PAL+6PLH+2PLL)
発信処理に関するコストLOC=NL +2PAL、
着信処理に関するコストLTC=2NH +3NL +2PAH+2PLH+4PAL+PAA、
とすると、これらに上述した位置登録頻度α、発信頻度β、着信頻度γを乗じて合計し、CL =αLLU+βLOC+γLTC
となる。なお、ρはLLMを跨らない移動が行われる確率である。
【0074】
さらに、HLM方式及びLLM方式の相互間での切替制御コストCC は、以下のようになる。すなわち、CC =NH +NL +2PLH
となる。
上記の「N」に付加されている「2」,「3」,「6」等の数値は、HLM、LLMの装置内部でのアクセス回数を示す値である。また、「P」に付加されている「2」,「3」,「4」,「6」等の数値は、装置間で信号が授受される回数を示す値である。したがって、これらの数値は、本発明を適用するネットワークの制御手順に応じて変化することになる。なお、上記の「N」や「P」の値は、本発明を適用するネットワークの事業者の意向やトポロジによって定まる値である。
(まとめ)
上述した位置管理システムの動作について更に図17を参照して説明する。同図は、位置管理システムの動作の概要を示す図である。
【0075】
同図に示されているように、LLMを跨る移動を行う等、位置登録の頻度が大であるMNについては、HLMにおいて位置情報を管理する位置制御方式が行われる。一方、移動せずに静止している等、発着信頻度が大であるMNについては、ローカル位置情報管理装置において位置情報を管理する位置制御方式が行われる。
【0076】
要するに、位置登録頻度等で表される移動特性、発信頻度や着信頻度等で表されるトラヒック特性、移動網のネットワーク構成、ホーム位置情報管理装置方式およびローカル位置情報管理装置方式における処理ノード間で送受される信号数、位置情報管理装置に対するアクセス回数等のネットワーク制御コストに応じて、動的に方式を切替えることにより、多種多様な特性を有する全てのMNに対して効率的な位置管理を行うことができる。これにより、位置登録や発着信に要する時間や移動網内にて送受される制御信号数等のネットワーク制御コストを低減することができる。
【0077】
(位置管理方法)
上述した位置管理システムにおいては、以下のような位置管理方法が実現されている。すなわち、移動端末についての位置管理方法であって、ホーム位置情報管理装置において位置情報を管理する位置制御方式の制御コストとローカル位置情報管理装置において位置情報を管理する位置制御方式の制御コストとの大小関係に応じて、上記移動端末についての位置制御方式を切替える位置管理方法が実現されている。制御コストに応じて2つの制御方式を動的に切替えることにより、多種多様な特性を有する全てのMNに対して効率的な位置管理を行うことができる。
【0078】
なお、上記制御コストは、移動端末の位置登録頻度等で表される移動特性と発信頻度や着信頻度等で表されるトラヒック特性との少なくとも一方に基づいて算出される、移動網のネットワーク構成、ホーム位置情報管理装置方式およびローカル位置情報管理装置方式における処理ノード間で送受される信号数、位置情報管理装置に対するアクセス回数等のネットワーク制御コストである。このような制御コストを算出することにより、位置登録や発着信に要する時間や移動網内にて送受される制御信号数等のネットワーク制御コストを低減することができる。
【0079】
C:変形例
なお、本発明は、上記実施形態による位置管理システムに限定されず、例えば以下のような変形例を含む。
C−1)上記実施形態においては、CH >CL +CC であれば、HLM方式からLLM方式に切替えた方が効率的であると判断し、CL >CH +CC であれば、LLM方式からHLM方式に切替えた方が効率的であると判断していたが、HLM方式とLLM方式との間の制御方式切替え要否は、上記不等式に限定されるものではない。例えば、CH ≧CL +CC であれば、HLM方式からLLM方式に切替えた方が効率的であると判断し、CL ≧CH +CC であれば、LLM方式からHLM方式に切替えた方が効率的であると判断してもよい。
【0080】
C−2)上記第2の実施形態においては、MNに適用されている制御方式を示す制御方式情報「H」又は「L」を用いなくてもよい。つまり、MNは自身に適用されている制御方式を感知せず、LU信号やその応答信号にもMNに適用されている制御方式を示す情報は含まれない。この場合、MNからのLU信号を受信したARが、例えば、CH >CL であれば最寄のLLMにLU信号を転送し、CL >CH であれば、MN−IDに対応して一意に定まるHLMにLU信号を転送し、CL =CH であれば最寄のLLM又はMN−IDに対応して一意に定まるHLMのどちらかをランダムに選択してLU信号を転送すればよい。
【0081】
C−3)上記実施形態においては、HLM、LLM、ARのいずれかにおいて、α、β、γと移動網のネットワーク構成やHLM方式およびLLM方式における処理ノード間で送受される信号数、HLM及びLLMに対するアクセス回数等の情報を考慮して、HLM方式における制御コストCH 、LLM方式における制御コストCL 、HLM方式とLLM方式との間の切替制御コストCC を算出し、HLM方式−LLM方式間の制御方式切替えの要否を判断していたが、本機能を上記HLM、LLM、AR以外の装置で行ってもよい。例えば、本機能を専用サーバにて実現した場合は、MNからのLU信号を受信したARが上記専用サーバにLU信号を転送すればよい。
【0082】
C−4)上記実施形態におけるMNが例えばGPS(Global Positioning System)機能を有している等で、MNの移動速度や移動方向も測定が可能である場合には、LU信号を送出する際の移動速度や移動方向、ないしは所定時間内における平均移動速度等もLU時に併せて移動網へ通知を行うことで、これらの情報もHLM方式とLLM方式との間の制御方式切替えの要否を判断する要素に含めてもよい。
【0083】
C−5)上記実施形態におけるMNの位置登録や発着信の履歴(ArAの遷移や発着信を行った際のArA等)を、例えば専用サーバがARやLLM、HLMから情報を収集することで記憶しておき、これらの情報もHLM方式とLLM方式との間の制御方式切替えの要否を判断する要素に含めてもよい。
【0084】
請求項の記載に関し、本発明は更に以下の態様を採り得る。
(1)位置登録頻度等で表される移動特性、発信頻度や着信頻度等で表されるトラヒック特性、移動網のネットワーク構成、ホーム位置情報管理装置方式およびローカル位置情報管理装置方式における処理ノード間で送受される信号数、位置情報管理装置に対するアクセス回数等のネットワーク制御コストに応じて、移動通信端末毎にホーム位置情報管理装置方式とローカル位置情報管理装置方式とを動的に切替えること、を特徴とする移動通信システム、位置管理方法。
【0085】
(2)所定時間内における位置登録回数、発信回数、着信回数や前回の位置登録実施後における位置登録回数、発信回数、着信回数等に基づいて、自身の位置登録頻度、発信頻度、着信頻度を算出し、これらの算出結果を自身に固有のIDやアクセスルータから受信した報知情報、自身に現在適用されている制御方式を示す情報と共に位置登録信号として移動網へ送出し、当該信号の応答信号に含まれている、自身に対する制御方式を示す情報を記憶すること、を特徴とする移動通信端末。
【0086】
(3)受信した位置登録信号に含まれている、移動通信端末に対して適用されている制御方式を示す情報に従って、当該移動通信端末固有のIDに対応して一意に定まるホーム位置情報管理装置又は当該移動通信端末が在圏している位置登録エリアを管理する最寄のローカル位置情報管理装置に当該信号を転送すること、を特徴とするアクセスルータ。
【0087】
(4)位置登録頻度、発信頻度、着信頻度、移動網のネットワーク構成、ホーム位置情報管理装置方式およびローカル位置情報管理装置方式における処理ノード間で送受される信号数、位置情報管理装置に対するアクセス回数等の情報を参照して、ホーム位置情報管理装置方式における制御コスト、ローカル位置情報管理装置方式における制御コスト、ホーム位置情報管理装置方式−ローカル位置情報管理装置方式切替制御コストを算出し、ホーム位置情報管理装置方式−ローカル位置情報管理装置方式間の制御方式切替えの要否を判断し、制御方式を切替える場合には、移動通信端末に対して適用されている制御方式を示す情報を変更すること、を特徴とするアクセスルータ、ホーム位置情報管理装置、ローカル位置情報管理装置。
【0088】
【発明の効果】
以上説明したように本発明は、MN毎や時間に応じて異なる特性、すなわち、位置登録頻度等で表される移動特性と発信頻度や着信頻度等で表されるトラヒック特性に応じてMN毎にHLM方式とLLM方式とを動的に切替えることにより、多種多様な特性を有する全てのMNに対して効率的な位置管理を行うことができる。これにより、位置登録や発着信に要する時間や移動網内にて送受される制御信号数等のネットワーク制御コストを低減することができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による位置管理システムの実施の一形態を示すブロック図である。
【図2】本発明の第1の実施形態による位置管理システムにおいて、HLM方式時の動作を示すシーケンス図である。
【図3】本発明の第1の実施形態による位置管理システムにおいて、LLM方式時の動作を示すシーケンス図である。
【図4】本発明の第1の実施形態による位置管理システムにおいて、LLM方式時の動作を示すシーケンス図である。
【図5】図2乃至図4の動作を実現するための移動端末の構成例を示すブロック図である。
【図6】図2乃至図4の動作を実現するためのアクセスルータの構成例を示すブロック図である。
【図7】図2乃至図4の動作を実現するためのローカル位置情報管理装置の構成例を示すブロック図である。
【図8】図2乃至図4の動作を実現するためのホーム位置情報管理装置の構成例を示すブロック図である。
【図9】本発明の第2の実施形態による位置管理システムにおいて、HLM方式時の動作を示すシーケンス図である。
【図10】本発明の第2の実施形態による位置管理システムにおいて、HLM方式時の動作を示すシーケンス図である。
【図11】本発明の第2の実施形態による位置管理システムにおいて、LLM方式時の動作を示すシーケンス図である。
【図12】本発明の第2の実施形態による位置管理システムにおいて、LLM方式時の動作を示すシーケンス図である。
【図13】図9乃至図12の動作を実現するためのアクセスルータの構成例を示すブロック図である。
【図14】図9乃至図12の動作を実現するためのローカル位置情報管理装置の構成例を示すブロック図である。
【図15】図9乃至図12の動作を実現するためのホーム位置情報管理装置の構成例を示すブロック図である。
【図16】制御コストの算出方法の一例を説明するための図である。
【図17】位置管理システムの動作の概要を示す図である。
【符号の説明】
1 ホーム位置情報管理装置
2−1,2−2,…,2−N ローカル位置情報管理装置
3−11〜3−15,
3−21〜3−24,
3−N1,3−N2 アクセスルータ
LA4−1〜LA4−N 登録エリア
10,20,30 コスト算出機能
11,21,52 記憶機能
12,22 情報更新機能
13,23,32,53 信号送受信機能
14 削除信号送出機能
15,25,35 大小判断機能
24 削除機能
16,26,34 制御方式情報変更機能
31 振分け機能
33 ArI報知機能
51 算出機能
54 LA変更検出機能
Claims (12)
- 移動端末に設けられ、
該端末自身の位置登録頻度等で表される移動特性と発信頻度や着信頻度等で表されるトラヒック特性との少なくとも一方を算出する手段と、
アクセスルータ並びにホーム位置情報管理装置及びローカル位置情報管理装置のいずれか1つに設けられ、
ホーム位置情報管理装置において位置情報を管理する位置制御方式とローカル位置情報管理装置において位置情報を管理する位置制御方式とについて、前記移動端末の前記移動特性及び前記トラヒック特性との少なくとも一方に関する特性情報を参照して、各位置制御方式自体の制御コストと位置制御方式変更に伴う制御コストとを示す制御コスト情報を算出するコスト算出手段と、前記コスト算出手段によって算出された制御コスト情報の大小に応じて該移動端末に対する現在の位置制御方式を維持するか変更するか判断する判断手段と、前記判断手段による判断結果、現在の位置制御方式を変更する場合、前記移動端末の在圏位置情報と共に該変更後の位置制御方式を示す情報を送出する手段と、
を含むことを特徴とする位置管理システム。 - 自身の位置登録頻度等で表される移動特性と発信頻度や着信頻度等で表されるトラヒック特性との少なくとも一方を算出する算出手段と、前記算出手段によって算出した特性情報を送出する手段とを含むことを特徴とする移動端末。
- 外部から通知される、自身の位置制御方式に関する制御方式情報を記憶する記憶手段を更に含み、前記記憶手段によって現在記憶されている制御方式情報の内容を通知することを特徴とする請求項2記載の移動端末。
- 移動端末において現在記憶されている、該端末の位置制御方式に関する制御方式情報と該端末についての移動特性及びトラヒック特性の少なくとも一方に関する特性情報とを受信したことに応答して、前記制御方式情報に応じて該端末の位置更新を行うべき装置を選択する信号振分け手段を含むことを特徴とするアクセスルータ。
- 外部から通知される、移動端末の移動特性及びトラヒック特性の少なくとも一方に関する特性情報を参照して、ホーム位置情報管理装置において位置情報を管理する位置制御方式とローカル位置情報管理装置において位置情報を管理する位置制御方式とについての制御コストと位置制御方式変更に伴う制御コストとを示す制御コスト情報を算出するコスト算出手段と、前記コスト算出手段によって算出された制御コスト情報の大小に応じて該移動端末に対する現在の位置制御方式を維持するか変更するか判断する判断手段と、前記判断手段による判断結果、現在の位置制御方式を変更する場合、前記移動端末の在圏位置情報と共に該変更後の位置制御方式を示す情報を、該端末の在圏位置に対応するローカル位置情報管理装置に送出する手段とを含むことを特徴とするホーム位置情報管理装置。
- 外部から通知される、移動端末についての移動特性及びトラヒック特性の少なくとも一方に関する特性情報を参照して、ホーム位置情報管理装置において位置情報を管理する位置制御方式とローカル位置情報管理装置において位置情報を管理する位置制御方式とについての制御コストと位置制御方式変更に伴う制御コストとを示す制御コスト情報を算出するコスト算出手段と、前記コスト算出手段によって算出された制御コスト情報の大小に応じて該移動端末に対する現在の位置制御方式を維持するか変更するか判断する判断手段と、前記判断手段による判断結果、現在の位置制御方式を変更する場合、前記移動端末の在圏位置情報と共に該変更後の位置制御方式を示す情報を、ホーム位置情報管理装置に送出する手段とを含むことを特徴とするローカル位置情報管理装置。
- 移動端末から通知される、該端末についての移動特性及びトラヒック特性の少なくとも一方に関する特性情報を参照して、ホーム位置情報管理装置において位置情報を管理する位置制御方式とローカル位置情報管理装置において位置情報を管理する位置制御方式とについての制御コストと位置制御方式変更に伴う制御コストとを示す制御コスト情報を算出するコスト算出手段と、前記コスト算出手段によって算出された制御コスト情報の大小に応じて該移動端末に対する現在の位置制御方式を維持するか変更するか判断する判断手段と、前記判断手段による判断結果、現在の位置制御方式を変更する場合、前記移動端末の在圏位置情報と共に該変更後の位置制御方式を示す情報を送出する手段とを含むことを特徴とするアクセスルータ。
- 移動端末の在圏位置情報と共に外部から通知される、現在の位置制御方式の変更後の位置制御方式を示す情報を、ホーム位置情報管理装置に送出する手段と、前記在圏位置情報を記憶する記憶手段とを含むことを特徴とするローカル位置情報管理装置。
- 移動端末の在圏位置情報と共に外部から通知される、現在の位置制御方式の変更後の位置制御方式を示す情報を、ローカル位置情報管理装置に送出する手段と、前記在圏位置情報を記憶する記憶手段とを含むことを特徴とするホーム位置情報管理装置。
- 前記移動端末がローカル位置情報管理装置を跨る移動を行った場合、該移動前のローカル位置情報管理装置に、該端末の在圏位置情報を削除するための信号を送出する手段を更に含むことを特徴とする請求項5又は9記載のホーム位置情報管理装置。
- 移動端末についての位置管理方法であって、ホーム位置情報管理装置において位置情報を管理する位置制御方式の制御コストとローカル位置情報管理装置において位置情報を管理する位置制御方式の制御コストとの大小関係に応じて、前記移動端末についての位置制御方式を切替えることを特徴とする位置管理方法。
- 前記制御コストは、移動端末の位置登録頻度等で表される移動特性と発信頻度や着信頻度等で表されるトラヒック特性との少なくとも一方に基づいて算出される、移動網のネットワーク構成、ホーム位置情報管理装置方式およびローカル位置情報管理装置方式における処理ノード間で送受される信号数、位置情報管理装置に対するアクセス回数等のネットワーク制御コストであることを特徴とする請求項11記載の位置管理方法。
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JP7339466B1 (ja) | 2023-06-14 | 2023-09-05 | 株式会社インターネットイニシアティブ | 方法およびシステム |
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