JP2004294984A - Liquid crystal display device - Google Patents
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Abstract
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、液晶表示装置の光源に関し、より詳しくは、光源に冷陰極管と発光ダイオードとを併用することに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の液晶表示装置には、大別して2種類のものがあった。反射型の液晶表示装置と、透過型の液晶表示装置である。反射型装置は、液晶パネルの表面から入射した光を、液晶パネルの底面で反射させ、その反射光で画像を認識させる装置であり、透過型装置は液晶パネルの底面に設けられた光源(バックライト)の発光光によって画像を認識させる装置である。
【0003】
反射型の液晶表示装置では、外部の光によって画像を視認させるため環境の変化によって、視認性が一定でない。しかし、透過型の液晶表示装置では、光源からの発光光が一定であるため、視認性が環境の変化に影響されにくいため、ノート型のパーソナルコンピュータや携帯可能なテレビ等に広く用いられている。以下、透過型の液晶表示装置、特にマルチカラーもしくはフルカラー表示可能な透過型の液晶表示装置を前提として説明を続ける。
【0004】
現在の液晶表示装置では、色再現範囲がほぼEBU(European Broadcasting Union : EBU)が定めた色再現範囲の技術規格にまで近づきつつある。しかし、プラズマディスプレイパネルや液晶プロジェクター等では、EBU規格よりも更に色再現範囲が広いNTSC(National Television Standard Committee : NTSC )が定めた色再現範囲の技術規格にまで迫るものがあり、液晶表示装置においても、色再現範囲の拡大が望まれている。
【0005】
ここで、色再現範囲について説明する。図6は、xy色度図である。色を表示する場合、三刺激値のY及び色度座標x、yの値で表す方法がある。Yで明るさを表し、色味は三刺激値の相互の比率をx、y、zとした場合、3つの比率の値の内2つを示せば残りの1つは自ずと決まる。そこで、xとyの2つの値を色度座標として表す。色度座標xyを座標軸として図示したものをxy色度図と呼称する。
【0006】
このxy色度図で曲線部分がスペクトル軌跡であり、スペクトル軌跡の両端点を結んだ直線を純紫軌跡と呼ぶ。この図において、色がスペクトル軌跡と純紫軌跡の外部に出ることはなく、内部の色がスペクトル軌跡に近づくほど、鮮やかな色になる。よって、一番外側には単一波長が対応づけられる。
【0007】
ここで、この色度図の中にNTSCが定めた技術規格をプロットすると図6(2)に示すとおりとなる。この図において、RはRed、GはGreen、BはBlueを各々表している。この3点でプロットされた三角形の面積がNTSC規格の色再現範囲である。このR、G、Bの各点が、スペクトル軌跡の外端に近いほど色は鮮やかとなり、色再現範囲も拡大する。
【0008】
例えば、図6(2)のRの点が、図6(1)における波長770nmになれば、Redとしては、最大にまで色再現範囲が拡大されたことになる。更に、Gであれば波長520nm、Bであれば波長380nmが各々の色の最大色再現範囲となる。
【0009】
この様な、色再現範囲を拡大する一手法として、光源である冷陰極管の蛍光体を変える試みがなされている(非特許文献1参照。)。この試みによれば、冷陰極管の蛍光体として、青色にSr3(PO4)3Cl:Eu + (Sr,Ca,Ba)5(PO4)3Cl:Eu + BaMg2Al16O27:Eu を配合調整して用い、緑にLaPO4:Ce,Tbを用い、赤にY2O3:Euを用いることで青の色再現範囲を向上させることができるという。
【0010】
また、現状の冷陰極管を用いて、色再現範囲を拡大するにはカラーフィルタの調節が必要である。冷陰極管は、RGB(Red Green Blue)のメイン輝線以外にも複数の余分な輝線を有しているため、カラーフィルタ内の顔料濃度を高くして、余分な輝線を透過しないようにする必要がある。しかし、結果として、カラーフィルタの透過率が著しく低下して明るさに欠けるという問題がある。
【0011】
また、冷陰極管のスペクトル分布、発光効率、カラーフィルタの透過特性等をバランスさせることにより、色再現範囲を拡大する例もあった(特許文献1参照。)。
【0012】
そこで、最近では冷陰極管ではなく、RGBの3本のメイン輝線を有するRGBの3色発光ダイオード(以下、LED)を光源として用いることが検討されている(特許文献2参照。)。また、この例では、RGBの色の3原色を全てLEDで発光させて光源としているが、輝度が足りないため、白色が灰色がかってしまう。そこで、白色表示周期を時分割して、RGBの各色を発光させることが開示されている。
【0013】
【非特許文献1】信学技報EID99−112(2000−01)
【0014】
【特許文献1】特開2002−277875号公報
【0015】
【特許文献2】特開平11−52327号公報
【0016】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記した信学技報EID99−112(2000−01)では、青色に3種類の蛍光体を用いることが開示されているものの、実際には蛍光体の寿命や発光効率等を加味したトータルの性能では、青色蛍光体としてBaMg2Al16O27:Euを単独で用いるのが最良で、他の青色蛍光体の混入は現状の市販レベルでは行なわれていない。
【0017】
また、特開2002−277875号公報では、冷陰極管を用いてNTSC規格に近づけることが記載されているのみであり、LEDを用いることに関しては、なんら記載がない。
【0018】
更に、特開平11−52327号公報では、RGB全てをLEDで発光させることが開示されているが、LED自体の輝度が足りないという問題点は未だ解決されていない。
【0019】
特に、BlueとGreenのLEDでは、発光効率が冷陰極管と比べて著しく低く輝度が乏しい。また、BlueのLEDで、波長470nm以下にピークを有するLEDは生産性が低く、コストも高いという問題点がある。
【0020】
よって、BlueとGreenのLEDについては、未だ実用段階にあるとは言い難い。
【0021】
そこで、本発明の目的は、冷陰極管とLEDとを併用し、3原色のうち冷陰極管の発光効率が高い色については冷陰極管を用い、LEDの発光効率が高い色についてはLEDを用いることにより色再現範囲を広くすることにある。
【0022】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するために、本発明の一つの側面は、液晶表示装置において、液晶パネルに設けられた光源が、色の3原色から選ばれた2色を発光する冷陰極管と、残された1色を発光する発光ダイオードとを有することを特徴とする液晶表示装置にある。
【0023】
この様な構成としたことで、冷陰極管の方が発光効率の高いGreenとBlueの2色は、冷陰極管を用い、残りのRedについては、発光効率がほぼ同レベルで色純度を改善できるLEDを用いることで、色再現範囲を広くすることができる。
【0024】
また、本発明の他の側面は、冷陰極管を発光した光を液晶パネルの全体に導く導光板の第1の辺に配置し、発光ダイオードを導光板の第2の辺に配置したことを特徴とする液晶表示装置にある。
【0025】
この様な構成としたことで、従来通りの光源サイズを保ちつつ、色再現範囲を広くすることができる。
【0026】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明の実施の形態例を説明する。しかしながら、本発明の保護範囲は、以下の実施の形態例に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された発明とその均等物にまで及ぶものである。
【0027】
(本発明の第1の実施の形態例)
図1は、本発明の第1の実施の形態例を示す発光スペクトル分布の比較図である。図1(1)は、従来の冷陰極管でRGBの3色の蛍光体を用いた際の発光スペクトル分布図である。この冷陰極管には、従来通りに、Greenの蛍光体としてLaPO4:Ce,Tbが、Blueの蛍光体としてBaMg2Al16O27:Euが、更にRedの蛍光体としてY2O3:Euが封入されている。
【0028】
この冷陰極管を発光させると、450nm付近にBlueのブロードなピークが観察される。また、430nm付近には、蛍光体を励起させる水銀のピークが観察される。更に、540nm付近には、Greenの輝線のピークが観察される。そして580nm付近にサブピークが観察される。Redのピークは、615nm付近に観察される。
【0029】
図1(2)は、従来のBlueとGreenの蛍光体のみ封入した冷陰極管の発光スペクトル分布図である。冷陰極管にRedの蛍光体が封入されていないので、450nm付近にBlueのブロードなピークが観察される。また、430nm付近のピークは蛍光体を励起させている水銀のピークである。更に、540nm付近にGreenのピークが観察される。
【0030】
図1(3)は、RedのLEDのみ単独の発光スペクトルを示している。RedのLEDとして、AlGaInPからなるLEDをアレイ状に配置した光源を用いている。640nm付近にピークが観察され、サブピークは観察されない。図1(1)の冷陰極管によるRedのピークと比較してみると、ピークの位置が615nm付近から640nm付近までシフトしているのが観察される。
【0031】
図1(4)は、RedのみAlGaInPからなるLEDアレイとし、残るBlueとGreenを冷陰極管で表示した時の発光スペクトル分布図である。図1の(2)と(3)を重ね合わせたスペクトル分布となっている。図1(1)と比較するとBlueとGreenは(1)と同様であるが、Redだけは640nm付近までシフトしているのが観察できる。よって、RedのLEDを用いることで、冷陰極管によるRedの波長615nmからRedの色再現範囲の最高波長である770nmに近づいたこととなる。
【0032】
図2は、上記した図6(1)のRedの近傍のみを切り取って拡大した図である。この図の点線はスペクトル軌跡であり、大きい矢印は色座標の改善方向である。本実施の形態例によれば、Redの波長が640nmであることから、Redに限っていえば、同様にプロットしたEBU規格のRed、NTSC規格のRedを凌駕する色再現範囲を有するといえる。
【0033】
この様に、波長のピークが長波長側にシフトしたRedのLEDと、従来のBlueとGreenの蛍光体を封入した冷陰極管を併用することによって、色再現範囲を広くすることができる。
【0034】
また、実際に目に見える液晶表示装置の発光光は、カラーフィルタを透過した光である。カラーフィルタは、所定の波長範囲の光のみを透過することにより所望の色を表示する。発光光の色再現範囲が広くなっても、カラーフィルタが輝線を吸収してしまえば意味がない。理想的には、カラーフィルタの透過率のピークと、発光光の輝線のピークとが合致していることが望ましい。
図3は、従来のカラーフィルタを用い、冷陰極管を発光させてRGBを表現した場合と、RedのみLEDで発光させBlueとGreenは冷陰極管でRGBを表現した場合とで、その透過率を比較した図である。ここで言う従来のカラーフィルタとは、冷陰極管でRGBの3色を表現する際に用いられていたカラーフィルタである。
【0035】
図3(1)は、従来のカラーフィルタと従来の冷陰極管でRGBを表現した場合のカラーフィルタの透過率と発光スペクトル分布を示している。縦軸は透過率、横軸は波長である。
【0036】
図3(2)は、(1)と同様に、従来のカラーフィルタを用いRedだけをLEDで表現し、BlueとGreenは冷陰極管で表現した場合の透過率と発光スペクトル分布を示している。
【0037】
両者の比較をすると、BlueとGreenについては同じ冷陰極管なので差はないが、(2)に示すのLEDによるRedの透過率も(1)とほぼ同様であり、(2)では585nmの発光量の低下が観察される。この波長の色は、GreenとRedの中間の色であるため、どちらの色にとっても余分なサブピークである。このサブピークの発光量が減少することも、色再現範囲を広くする一因である。
【0038】
また、Redの透過率に特に問題ないことから、従来から用いられてきたカラーフィルタを継続して使用できるというメリットもある。
(本発明の第2の実施の形態例)
図4は、冷陰極管とLEDアレイとを、液晶パネルに配置する例を示す図である。図4(1)は、比較のため、従来の冷陰極管(RGB)3のみを光源とする場合を示した図である。液晶パネル1は、17インチサイズの例を示している。そのため長辺は380mm、短辺は240mmである。冷陰極管(RGB)3から発光した光は、導光板2によって全面に導かれ、ほぼ均一に表示される。
【0039】
図4(2)は、本実施の形態例の好ましい態様である。長方形の導光板2の長辺側にGreenとBlueの2色しか発光しない冷陰極管(GB)4を配置し、短辺側にRedのLEDアレイ5を配置した構成である。この様にすれば、RedのLEDアレイは極めて小さいため、導光板サイズは、図4(1)の例と同様に長辺380mm、短辺240mmで、従来と同様であり、重量もサイズも変わることがない。
【0040】
しかし、図4(3)の様に、導光板2の同一な辺に、冷陰極管(GB)4とRedのLEDアレイ5とを配置すると、冷陰極管(GB)4用の導光板6とRedのLEDアレイ5用の導光板7が必要になるため、約6mm厚ある導光板を2枚必要とする。しかも、RedのLEDアレイ5と冷陰極管(GB)4との光を混合させるためのスペースが約5mm程度必要になるため、更に導光板サイズが大きくなってしまう。この様に図4(3)では、図4(1)や(2)と比較して、サイズが大きく重量も重くなるなど好ましい例ではない。光源(バックライト)に限って大きさを比較すると図4(3)は、従来例の(1)、及び、好ましい形態例(2)の2倍の大きさとなってしまう。
【0041】
従って、第2の実施の形態例では、図4(2)の態様を採るのが好ましい。また、この態様では、RedのLEDアレイ5を長辺側に配置し、冷陰極管(GB)4を短辺側に配置してもよい。
【0042】
また図5は、図4(2)に示す実施の形態例の変形例である。液晶パネルのサイズが大きくなると、発光効率が高くても輝度が低下することもあり得る。この様な場合、図5に示すように、第1の対向する辺に冷陰極管を配置し、同様に第2の対向する辺にLEDアレイを配置してもよい。この場合も導光板は1枚分で済むので、液晶パネルが17インチサイズを超える場合でも、輝度の低下を防ぐと同時にコンパクトな光源を達成できる。
【0043】
更に、17インチサイズであれば、図4(2)の態様と比較した場合、輝度は約2倍になるので、明るい画面表示が可能となる。
【0044】
この様に、図4(2)、又は、図5に示すような光源の配置によれば、光源の大きさが従来と同じで、且つ明るく色再現範囲の広い液晶表示装置が実現できるのである。
【0045】
以上、実施の形態例をまとめると以下の付記の通りである。
【0046】
(付記1)液晶表示装置において、
液晶パネルに設けられた光源が、色の3原色から選ばれた2色を発光する冷陰極管と、残された1色を発光する発光ダイオードとを有することを特徴とする液晶表示装置。
【0047】
(付記2)付記1において、前記発光ダイオードが赤色発光ダイオードであることを特徴とする液晶表示装置。
【0048】
(付記3)付記2において、
前記赤色発光ダイオードが、630nm以上にピーク波長を有することを特徴とする液晶表示装置。
【0049】
(付記4)液晶表示装置において、
液晶パネルに設けられた光源が、色の3原色から選ばれた1色を発光する冷陰極管と、残された2色を発光する発光ダイオードとを有することを特徴とする液晶表示装置。
【0050】
(付記5)付記1乃至付記4のいずれかにおいて、
前記冷陰極管を発光した光を液晶パネルの全体に導く導光板の第1の辺に配置し、前記発光ダイオードを前記導光板の第2の辺に配置したことを特徴とする液晶表示装置。
【0051】
(付記6)付記1乃至付記4のいずれかにおいて、
前記冷陰極管を発光した光を液晶パネルの全体に導く導光板の第1の対向する2辺に配置し、前記発光ダイオードを前記導光板の第2の対向する2辺に配置したことを特徴とする液晶表示装置。
【0052】
【発明の効果】
以上、本発明によれば、冷陰極管とLEDとを併用し、3原色のうち冷陰極管の発光効率が高い色については冷陰極管を用い、LEDの発光効率が高い色についてはLEDを用いることにより色再現範囲を広くすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態例を示す発光スペクトル分布の比較図である。
【図2】図6(1)のRedの点の部分のみを切り取って拡大した図である。
【図3】従来のカラーフィルタを用い、冷陰極管を発光させてRGBを表現した場合と、RedのみLEDで発光させBlueとGreenは冷陰極管でRGBを表現した場合とで、その透過率を比較した図である。
【図4】冷陰極管とLEDアレイとを、液晶パネルに配置する例を示す図である。
【図5】図4(2)に示す実施の形態例の変形例である。
【図6】xy色度図である。
【符号の説明】
1 液晶パネル
2 導光板
3 冷陰極管(RGB)
4 冷陰極管(GB)
5 RedのLEDアレイ
6 冷陰極管(GB)用の導光板
7 RedのLEDアレイ用の導光板[0001]
TECHNICAL FIELD OF THE INVENTION
The present invention relates to a light source of a liquid crystal display device, and more particularly, to using a cold cathode tube and a light emitting diode together as a light source.
[0002]
[Prior art]
Conventional liquid crystal display devices are roughly classified into two types. A reflection type liquid crystal display device and a transmission type liquid crystal display device. The reflection type device is a device that reflects light incident from the surface of the liquid crystal panel on the bottom surface of the liquid crystal panel and recognizes an image by the reflected light. The transmission type device is a light source (back light) provided on the bottom surface of the liquid crystal panel. This is a device for recognizing an image by the emitted light of a light.
[0003]
In a reflection type liquid crystal display device, the visibility is not constant due to a change in environment because an image is visually recognized by external light. However, a transmissive liquid crystal display device is widely used in notebook personal computers, portable televisions, and the like, since the light emitted from a light source is constant and visibility is not easily affected by environmental changes. . Hereinafter, the description will be given on the premise of a transmissive liquid crystal display device, particularly a transmissive liquid crystal display device capable of multicolor or full-color display.
[0004]
In the current liquid crystal display device, the color reproduction range is almost approaching the technical standard of the color reproduction range defined by EBU (European Broadcasting Union: EBU). However, some plasma display panels, liquid crystal projectors, and the like approach the technical standard of the color reproduction range defined by NTSC (National Television Standard Committee: NTSC), which has a wider color reproduction range than the EBU standard. Also, it is desired to expand the color reproduction range.
[0005]
Here, the color reproduction range will be described. FIG. 6 is an xy chromaticity diagram. In the case of displaying a color, there is a method of representing the tristimulus value by the value of Y and chromaticity coordinates x, y. The brightness is represented by Y, and the tint is determined automatically by indicating two of the three ratio values when the mutual ratio of the tristimulus values is x, y, z. Therefore, two values of x and y are represented as chromaticity coordinates. A diagram in which the chromaticity coordinates xy are used as coordinate axes is called an xy chromaticity diagram.
[0006]
In the xy chromaticity diagram, the curve is a spectrum locus, and a straight line connecting both end points of the spectrum locus is called a pure purple locus. In this figure, the color does not appear outside the spectrum locus and the pure purple locus, and the closer the inner color approaches the spectrum locus, the brighter the color becomes. Therefore, a single wavelength is associated with the outermost.
[0007]
Here, when the technical standards defined by NTSC are plotted in this chromaticity diagram, they are as shown in FIG. 6 (2). In this figure, R represents Red, G represents Green, and B represents Blue. The area of the triangle plotted at these three points is the color reproduction range of the NTSC standard. The closer the R, G, and B points are to the outer edge of the spectrum locus, the brighter the color and the wider the color reproduction range.
[0008]
For example, when the point R in FIG. 6B becomes the wavelength of 770 nm in FIG. 6A, the color reproduction range has been expanded to the maximum as Red. Furthermore, the maximum color reproduction range of each color is 520 nm for G and 380 nm for B.
[0009]
As one method for expanding the color reproduction range, an attempt has been made to change the fluorescent material of the cold-cathode tube as a light source (see Non-Patent Document 1). According to this approach, as the phosphor of the CCFL, Sr 3 (PO 4) blue 3 Cl: Eu + (Sr, Ca, Ba) 5 (PO 4) 3 Cl: Eu + BaMg 2 Al 16 O 27 : It is said that the color reproduction range of blue can be improved by mixing and using Eu, using LaPO 4 : Ce, Tb for green, and using Y 2 O 3 : Eu for red.
[0010]
In addition, it is necessary to adjust a color filter in order to expand a color reproduction range using a current cold cathode tube. Since the cold cathode tube has a plurality of extra bright lines in addition to the main bright line of RGB (Red Green Blue), it is necessary to increase the pigment concentration in the color filter so as not to transmit the extra bright lines. There is. However, as a result, there is a problem that the transmittance of the color filter is remarkably reduced and the brightness is lacking.
[0011]
Further, there has been an example in which the color reproduction range is expanded by balancing the spectral distribution, luminous efficiency, and transmission characteristics of a color filter of a cold cathode tube (see Patent Document 1).
[0012]
Therefore, recently, it has been studied to use an RGB three-color light emitting diode (hereinafter, LED) having three main bright lines of RGB as a light source instead of a cold cathode tube (see Patent Document 2). In this example, all the three primary colors of RGB are emitted by the LED, and the light source is used. However, since the luminance is insufficient, white is grayish. Therefore, it is disclosed that the white display cycle is time-divided to emit each color of RGB.
[0013]
[Non-Patent Document 1] IEICE Technical Report EID99-112 (2000-01)
[0014]
[Patent Document 1] Japanese Patent Application Laid-Open No. 2002-277875
[Patent Document 2] Japanese Patent Application Laid-Open No. 11-52327
[Problems to be solved by the invention]
However, although the above IEICE technical report EID99-112 (2000-01) discloses that three types of phosphors are used for blue, in actuality, total phosphors taking into account the life of the phosphors, luminous efficiency, and the like are taken into account. It is best to use BaMg 2 Al 16 O 27 : Eu alone as the blue phosphor, and the mixing of other blue phosphors is not performed at the current commercial level.
[0017]
Japanese Patent Application Laid-Open No. 2002-277875 only describes that a cold cathode tube is used to approach the NTSC standard, and there is no description about using an LED.
[0018]
Furthermore, Japanese Patent Application Laid-Open No. 11-52327 discloses that all RGB light is emitted by LEDs, but the problem of insufficient brightness of the LEDs themselves has not been solved yet.
[0019]
In particular, the blue and green LEDs have a significantly lower luminous efficiency than the cold cathode fluorescent lamps and poor brightness. Further, among the blue LEDs, those having a peak at a wavelength of 470 nm or less have a problem that productivity is low and cost is high.
[0020]
Therefore, it cannot be said that the Blue and Green LEDs are still in a practical stage.
[0021]
Therefore, an object of the present invention is to use a cold-cathode tube and an LED together, and use a cold-cathode tube for a color having a high luminous efficiency of the cold-cathode tube among the three primary colors, and use an LED for a color having a high luminous efficiency of the LED. An object of the present invention is to widen a color reproduction range by using the color reproduction device.
[0022]
[Means for Solving the Problems]
In order to achieve the above object, according to one aspect of the present invention, in a liquid crystal display device, a light source provided in a liquid crystal panel includes a cold cathode tube that emits two colors selected from three primary colors; And a light-emitting diode for emitting one color.
[0023]
With such a configuration, the cold cathode fluorescent lamp has higher luminous efficiency, and the two colors of green and blue use the cold cathode fluorescent lamp, and the remaining red has the same level of luminous efficiency and improves color purity. By using the LED that can be used, the color reproduction range can be widened.
[0024]
Further, another aspect of the present invention is that the light emitted from the cold-cathode tube is arranged on the first side of the light guide plate for guiding the light to the entire liquid crystal panel, and the light emitting diode is arranged on the second side of the light guide plate. The liquid crystal display device is characterized in that:
[0025]
With such a configuration, it is possible to widen the color reproduction range while maintaining the conventional light source size.
[0026]
BEST MODE FOR CARRYING OUT THE INVENTION
Hereinafter, embodiments of the present invention will be described with reference to the drawings. However, the scope of protection of the present invention is not limited to the following embodiments, but extends to the inventions described in the claims and their equivalents.
[0027]
(First Embodiment of the Present Invention)
FIG. 1 is a comparison diagram of the emission spectrum distribution showing the first embodiment of the present invention. FIG. 1A is an emission spectrum distribution diagram when three color phosphors of RGB are used in a conventional cold cathode tube. In this cold cathode tube, LaPO 4 : Ce, Tb is used as a green phosphor, BaMg 2 Al 16 O 27 : Eu is used as a blue phosphor, and Y 2 O 3 is used as a red phosphor. Eu is enclosed.
[0028]
When this cold cathode tube emits light, a broad blue peak is observed at around 450 nm. At around 430 nm, a peak of mercury that excites the phosphor is observed. Further, a peak of a green emission line is observed at around 540 nm. Then, a subpeak is observed around 580 nm. The Red peak is observed around 615 nm.
[0029]
FIG. 1 (2) is an emission spectrum distribution diagram of a conventional cold cathode tube in which only the blue and green phosphors are sealed. Since the red phosphor is not sealed in the cold cathode tube, a broad blue peak is observed around 450 nm. The peak around 430 nm is the peak of mercury that excites the phosphor. Further, a Green peak is observed around 540 nm.
[0030]
FIG. 1 (3) shows the emission spectrum of only the Red LED. As the Red LED, a light source in which LEDs made of AlGaInP are arranged in an array is used. A peak is observed around 640 nm, and no sub-peak is observed. Compared with the peak of Red by the cold cathode tube in FIG. 1A, it is observed that the position of the peak shifts from around 615 nm to around 640 nm.
[0031]
FIG. 1D is an emission spectrum distribution diagram when an LED array consisting of only AlGaInP is used for Red, and the remaining Blue and Green are displayed by a cold cathode tube. The spectrum distribution is obtained by superposing (2) and (3) in FIG. Compared to FIG. 1A, Blue and Green are the same as in FIG. 1A, but only Red is observed to be shifted to around 640 nm. Therefore, by using the Red LED, the wavelength of 615 nm of Red by the cold-cathode tube approaches 770 nm, which is the maximum wavelength of the color reproduction range of Red.
[0032]
FIG. 2 is a diagram in which only the vicinity of Red in FIG. 6A is cut out and enlarged. The dotted line in this figure is the spectrum locus, and the large arrow is the direction in which the color coordinates improve. According to the present embodiment, since the wavelength of Red is 640 nm, if it is limited to Red, it can be said that it has a color reproduction range that surpasses EBU Standard Red and NTSC Standard Red plotted similarly.
[0033]
As described above, the color reproduction range can be widened by using the Red LED whose wavelength peak shifts to the longer wavelength side and the conventional cold-cathode tube in which the Blue and Green phosphors are sealed.
[0034]
Further, the emission light of the liquid crystal display device which is actually visible is light transmitted through the color filter. The color filter displays a desired color by transmitting only light in a predetermined wavelength range. Even if the color reproduction range of the emitted light is wide, it is meaningless if the color filter absorbs the bright line. Ideally, it is desirable that the peak of the transmittance of the color filter coincides with the peak of the emission line of the emitted light.
FIG. 3 shows the transmittance when the cold cathode fluorescent lamp is illuminated using a conventional color filter to express RGB, and when only Red is illuminated by an LED and Blue and Green express RGB when the cold cathode fluorescent lamp is used. FIG. The conventional color filter referred to here is a color filter used when expressing three colors of RGB with a cold cathode tube.
[0035]
FIG. 3A shows the transmittance and the emission spectrum distribution of the color filter when RGB is expressed by a conventional color filter and a conventional cold cathode tube. The vertical axis is transmittance, and the horizontal axis is wavelength.
[0036]
FIG. 3B shows the transmittance and the emission spectrum distribution when only Red is represented by an LED using a conventional color filter and Blue and Green are represented by a cold-cathode tube, similarly to (1). .
[0037]
Comparing the two, there is no difference between Blue and Green because they are the same cold-cathode tube, but the transmittance of Red by LED shown in (2) is almost the same as that of (1), and the emission of 585 nm in (2). A decrease in the amount is observed. Since the color of this wavelength is an intermediate color between Green and Red, it is an extra sub-peak for both colors. The decrease in the light emission amount of the sub-peak also contributes to widening the color reproduction range.
[0038]
In addition, since there is no particular problem with the transmittance of Red, there is also an advantage that a conventionally used color filter can be continuously used.
(Second embodiment of the present invention)
FIG. 4 is a diagram illustrating an example in which a cold cathode tube and an LED array are arranged on a liquid crystal panel. FIG. 4A is a diagram showing a case where only the conventional cold cathode fluorescent lamp (RGB) 3 is used as a light source for comparison. The
[0039]
FIG. 4B shows a preferred embodiment of the present embodiment. The configuration is such that a cold cathode tube (GB) 4 that emits only two colors of green and blue is arranged on the long side of the rectangular
[0040]
However, as shown in FIG. 4C, when the cold cathode tubes (GB) 4 and the
[0041]
Therefore, in the second embodiment, it is preferable to adopt the mode of FIG. In this embodiment, the
[0042]
FIG. 5 is a modification of the embodiment shown in FIG. When the size of the liquid crystal panel increases, the luminance may decrease even if the luminous efficiency is high. In such a case, as shown in FIG. 5, a cold cathode tube may be arranged on a first opposite side, and an LED array may be arranged on a second opposite side. In this case as well, only one light guide plate is required, so that even if the liquid crystal panel exceeds the 17-inch size, a reduction in luminance can be prevented and a compact light source can be achieved.
[0043]
Furthermore, in the case of the 17-inch size, the brightness is approximately doubled as compared with the mode of FIG. 4B, so that a bright screen display is possible.
[0044]
As described above, according to the arrangement of the light sources as shown in FIG. 4B or FIG. 5, it is possible to realize a liquid crystal display device in which the size of the light source is the same as the conventional one, and which is bright and has a wide color reproduction range. .
[0045]
As described above, the embodiments are summarized as follows.
[0046]
(Supplementary Note 1) In the liquid crystal display device,
A liquid crystal display device, wherein a light source provided in a liquid crystal panel includes a cold cathode tube that emits two colors selected from three primary colors and a light emitting diode that emits one remaining color.
[0047]
(Supplementary note 2) The liquid crystal display device according to
[0048]
(Supplementary Note 3) In
The red light emitting diode has a peak wavelength of 630 nm or more.
[0049]
(Supplementary Note 4) In the liquid crystal display device,
A liquid crystal display device, wherein a light source provided on a liquid crystal panel includes a cold cathode tube that emits one of three primary colors and a light emitting diode that emits the remaining two colors.
[0050]
(Supplementary Note 5) In any one of
A liquid crystal display device, wherein the light emitted from the cold-cathode tube is arranged on a first side of a light guide plate for guiding the light to the entire liquid crystal panel, and the light emitting diodes are arranged on a second side of the light guide plate.
[0051]
(Supplementary Note 6) In any one of
The light emitted from the cold-cathode tube is arranged on first opposed two sides of a light guide plate for guiding the light to the entire liquid crystal panel, and the light emitting diodes are arranged on second opposed two sides of the light guide plate. Liquid crystal display device.
[0052]
【The invention's effect】
As described above, according to the present invention, a cold-cathode tube and an LED are used together, and a cold-cathode tube is used for a color having a high luminous efficiency of the cold-cathode tube among the three primary colors, and an LED is used for a color having a high luminous efficiency of the LED. By using this, the color reproduction range can be widened.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a comparison diagram of an emission spectrum distribution showing a first embodiment of the present invention.
FIG. 2 is a view in which only a portion of a red point in FIG. 6A is cut out and enlarged.
FIG. 3 shows the transmittance between a case where a conventional color filter is used to emit light from a cold-cathode tube to express RGB, and the case where only Red is emitted by an LED and Blue and Green represent RGB when using a cold-cathode tube. FIG.
FIG. 4 is a diagram showing an example in which a cold cathode tube and an LED array are arranged on a liquid crystal panel.
FIG. 5 is a modification of the embodiment shown in FIG. 4 (2).
FIG. 6 is an xy chromaticity diagram.
[Explanation of symbols]
1
4 Cold cathode tubes (GB)
5 Red LED array 6 Light guide plate for cold cathode tube (GB) 7 Light guide plate for Red LED array
Claims (5)
液晶パネルに設けられた光源が、色の3原色から選ばれた2色を発光する冷陰極管と、残された1色を発光する発光ダイオードとを有することを特徴とする液晶表示装置。In a liquid crystal display device,
A liquid crystal display device, wherein a light source provided in a liquid crystal panel includes a cold cathode tube that emits two colors selected from three primary colors and a light emitting diode that emits one remaining color.
前記赤色発光ダイオードが、630nm以上にピーク波長を有することを特徴とする液晶表示装置。In claim 2,
A liquid crystal display device, wherein the red light emitting diode has a peak wavelength of 630 nm or more.
液晶パネルに設けられた光源が、色の3原色から選ばれた1色を発光する冷陰極管と、残された2色を発光する発光ダイオードとを有することを特徴とする液晶表示装置。In a liquid crystal display device,
A liquid crystal display device, wherein a light source provided on a liquid crystal panel includes a cold cathode tube that emits one of three primary colors and a light emitting diode that emits the remaining two colors.
前記冷陰極管を発光した光を液晶パネルの全体に導く導光板の第1の辺に配置し、前記発光ダイオードを前記導光板の第2の辺に配置したことを特徴とする液晶表示装置。In any one of claims 1 to 4,
A liquid crystal display device, wherein the light emitted from the cold-cathode tube is arranged on a first side of a light guide plate for guiding the light to the entire liquid crystal panel, and the light emitting diodes are arranged on a second side of the light guide plate.
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