JP2004294744A

JP2004294744A - 表示装置

Info

Publication number: JP2004294744A
Application number: JP2003086754A
Authority: JP
Inventors: Nobuyuki Okita; 展幸沖田
Original assignee: TOKYO MATSUSHITA SYSTEMS CO LT; TOKYO MATSUSHITA SYSTEMS CO Ltd
Current assignee: TOKYO MATSUSHITA SYSTEMS CO LT; TOKYO MATSUSHITA SYSTEMS CO Ltd
Priority date: 2003-03-27
Filing date: 2003-03-27
Publication date: 2004-10-21

Abstract

【課題】メンテナンス作業のためのスペースを確保できない狭い設置場所でも、大型表示装置を設置することを可能とする。
【解決手段】ＰＤＰ１ａ，１ｂ，１ｃが連結されてマルチ表示パネル２が構成され、ＰＤＰ１ｄ，１ｅ，１ｆが連結されてマルチ表示パネル３が構成される。マルチ表示パネル２，３の下端側には、キャスター５ａ，５ｂ，７ａ，７ｂがそれぞれ取り付けられ、その上端側には、ランナーが取り付けられる。ランナーは、ハンガーレール９をスライドし、マルチ表示パネル２、３を左右に移動させる。ハンガーレール９の所定位置に着脱用の開口１１ａ，１１ｂが形成される。開口１１ａ，１１ｂを通じてランナー１０ａ，１０ｂがレール９から離脱され、マルチ表示パネル２が後方に引き出されてメンテナンス等の作業がなされる。
【選択図】図１

Description

【０００１】
【発明の属する技術分野】
この発明は、駅のコンコース等の場所に設置される比較的大型の表示装置に関する。
【０００２】
【従来の技術】
コンコースを歩いている人に広告を表示するために、大型の表示装置が設置されている。大型の表示装置は、重量が重く、強固な取り付け手段で固定されているのが普通であった。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】
通常、表示装置の調整、修理等のメンテナンスは、設置場所で行われていた。しかしながら、駅のコンコースは、人通りが多く、歩行者の邪魔になることを避けたり、歩行者の安全に気をつかって作業する必要があり、作業性が悪い問題があった。また、表示装置の背面側に映像信号伝送等の回路部分がある場合、メンテナンス作業のために、背面側に大きなスペースを設けることが必要となる。しかしながら、駅構内等では、設置場所に余裕があることが少なく、作業用のスペースを背面に設けることができるとは限らず、設置場所が制約を受ける問題があった。
【０００４】
したがって、この発明の目的は、表示装置の背面側にスペースの余裕がない時でも、表示装置を設置することを可能とした表示装置を提供することにある。
【０００５】
【課題を解決するための手段】
上述した課題を解決するために、請求項１の発明は、複数枚の平面表示装置を連結したマルチ表示パネルを有する表示装置において、
マルチ表示パネルの上端側に設けられたランナーと、
マルチ表示パネルの下端側に取り付けられた複数個のキャスターと、
設置場所の上方に設置され、ランナーが収納されると共に、メンテナンス位置に設けられた、着脱用の切欠きを有する案内用のレールと、
設置位置において、マルチ表示パネルを固定する固定手段とからなる表示装置である。
【０００６】
この発明では、レールとランナーとで、マルチ表示パネルを自在にスライドさせ、設置位置を調整できる。また、メンテナンス時には、レールに切欠きがあり、また、キャスターを取り付けられているので、切欠きを通じてマルチ表示パネルを後方に引き出すことができる。
【０００７】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の一実施形態について説明する。図１Ａは、一実施形態の正面図であり、図１Ｂは、その背面図である。全体として６枚の平面表示装置例えばプラズマディスプレイパネル（以下、ＰＤＰ（ＰｌａｓｍａＤｉｓｐｌａｙＰａｎｅｌ）と表記する）１ａ、１ｂ、１ｃ、１ｄ、１ｅ、１ｆから構成されている。垂直方向に並んだ３枚のＰＤＰ１ａ、１ｂおよび１ｃが互いに連結されて一つのマルチ表示パネル２を構成し、同様に、３枚のＰＤＰ１ｄ、１ｅおよび１ｆが互いに連結されて他のマルチ表示パネル３を構成する。
【０００８】
マルチ表示パネル２の下端には、一対の脚部４ａおよび４ｂが垂下され、その端部にキャスター５ａおよび５ｂがそれぞれ取り付けられている。他方のマルチ表示パネル３の下端に対しても、脚部６ａおよび６ｂが垂下され、キャスター７ａおよび７ｂがそれぞれ取り付けられている。
【０００９】
マルチ表示パネル２および３の上方には、ハンガーレール８がスライド方向に設置されている。ハンガーレール８は、上側の取り付けフレーム９に対して吊具を介して溶接等で固定されている。ハンガーレール８の断面は、全体として矩形とされ、その下面にスライド方向に沿って伸びるスリットが形成されている。
【００１０】
マルチ表示パネル２の上端には、取り付け用のアームを介して一対のランナー１０ａおよび１０ｂが取り付けられており、ランナー１０ａおよび１０ｂが端部からハンガーレール８内に挿入される。その後、ハンガーレール８に対してストッパーが取り付けられ、ハンガーレール８からランナー１０ａおよび１０ｂがはずれないようにされる。ランナー１０ａおよび１０ｂは、取り付け用のアームの先端に設けられたハウジング内に収納され、ハンガーレール８の底面（スリットの両側の底面）と接する複数のベアリングからなる構造を使用することができる。他のマルチ表示パネル３に関しても、同様にその上端にアームを介してランナーが取り付けられている。したがって、マルチ表示パネル２および３は、ハンガーレール８によって案内されてストッパーで規制された範囲内で自由にスライドすることが可能である。
【００１１】
図１Ｂに示すように、ハンガーレール８の所定位置に着脱用の開口１１ａおよび１１ｂが形成されている。開口１１ａおよび１１ｂは、ハンガーレール８の背面側に形成され、開口１１ａおよび１１ｂを通じてランナー１０ａおよび１０ｂとそれぞれの取り付けアームを後方に引き出すことが可能な大きさを有する。開口１１ａおよび１１ｂの形成位置は、メンテナンスのためのスペースに対応している。
【００１２】
図２は、ハンガーレール８に形成された開口１１ａおよび１１ｂの部分をより拡大して示している。図３Ａは、マルチ表示パネル２がハンガーレール８に吊り下げられている状態を示し、図３Ｂは、マルチ表示パネル２が開口１１ａおよび１１ｂを介して後方に引き出された状態を示している。図３Ａおよび図３Ｂに示すように、キャスターは、安定性を考慮して各脚部に対してそれぞれ前後に２個（５ａおよび５ａ’）ずつ設けられている。
【００１３】
図３Ｂに示すように、後方にマルチ表示パネル２を引き出した場合に、ＰＤＰ１ａ，１ｂ，１ｃを合計した重量が非常に重く、マルチ表示パネル２が自立することができないので、転倒を防止するために、マルチ表示パネル２の下部に移動テーブル１３を取り付ける。移動テーブル１３上には、板状のウエイト１４が載せられている。このウエイト１４によってマルチ表示パネル２が前方に倒れることを防止できる。他方のマルチ表示パネル３は、マルチ表示パネル２を引き出した後に同様にして開口１１ａおよび１１ｂを通じて後方に引き出すことができる。
【００１４】
マルチ表示パネル２および３は、ハンガーレール８から吊り下げられている状態では、キャスター５ａ，５ｂ，・・・がわずかに床面から浮いた状態とされ、この状態で、マルチ表示パネル２および３が左右にスライドされる。そして、設置位置を決定した後に、図３Ｃに示す構造で固定される。すなわち、床面とＬ字状の金具１５の一端がアンカーボルトで固定され、マルチ表示パネル２および３の各脚部（例えば脚部４ａ）と金具１５の他端がボルトで固定される。
【００１５】
図４および図５は、一実施形態を駅に設置した例を示している。図４は、設置場所を天井側から見た図であり、図５は、その側面図である。図４において、参照符号２１が駅の券売機であり、参照符号２２がその後ろ側の券売機２１の管理スペースである。管理スペース２２は、ドア２３および２４と壁によって閉じられたスペースである。上述したように、マルチ表示パネル２および３がハンガーレール８に吊り下げられ、床面に固定されることで設置されている。さらに、マルチ表示パネル２および３の前面に、透明なガラス板２５が配置されている。
【００１６】
マルチ表示パネル２および３の設置場所の前面にガラス板２５が配され、その背面側に壁２６が存在しているために、マルチ表示パネル３の前面および背面側のスペースの奥行きが非常に狭くなる。通常では、メンテナンスのスペースがとれないために、このような場所に大型表示装置を設置することができなかった。この発明の一実施形態では、ハンガーレール８に沿ってマルチ表示パネル２および３がスライド可能とし、また、背面にメンテナンスのためのスペースをとることができる位置に着脱用の開口１１ａおよび１１ｂを設けているので、図４および図５に示すように、マルチ表示パネル２および３を順に後方に引き出すことができ、メンテナンスが可能となる。したがって、設置場所の制約をゆるやかとすることができる。
【００１７】
この発明は、上述したこの発明の一実施形態等に限定されるものでは無く、この発明の要旨を逸脱しない範囲内で様々な変形や応用が可能である。例えばこの発明では、平面型表示装置として、ＰＤＰ以外に液晶等を使用できる。また、広告以外に放送されているテレビジョン画像を表示できる。
【００１８】
【発明の効果】
以上説明したように、この発明によれば、マルチ表示パネルをハンガーレールに吊るして左右にスライド自在に設置でき、また、メンテナンス時には、ハンガーレールから離脱させることができる。着脱用の開口をメンテナンスのためのスペースをとることができる位置に設けておくことによって、背面側の奥行きが狭い場所にもマルチ表示パネルを設置することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図１】この発明の一実施形態の正面図および背面図である。
【図２】この発明の一実施形態の拡大した正面図である。
【図３】この発明の一実施形態の拡大した側面図である。
【図４】この発明の一実施形態を駅構内に設置した状態の平面図である。
【図５】この発明の一実施形態を駅構内に設置した状態の側面図である。
【符号の説明】
１ａ，１ｂ，１ｃ，１ｄ，１ｅ，１ｆ・・ＰＤＰ、２，３・・・マルチ表示パネル、５ａ，５ａ’，５ｂ，７ａ，７ｂ・・・キャスター、８・・・ハンガーレール、１０ａ，１０ｂ・・・ランナー、１１ａ，１１ｂ・・・着脱用開口

Claims

複数枚の平面表示装置を連結したマルチ表示パネルを有する表示装置において、
マルチ表示パネルの上端側に設けられたランナーと、
上記マルチ表示パネルの下端側に取り付けられた複数個のキャスターと、
設置場所の上方に設置され、上記ランナーが収納されると共に、メンテナンス位置に設けられた、着脱用の切欠きを有する案内用のレールと、
設置位置において、上記マルチ表示パネルを固定する固定手段とからなる表示装置。
請求項１の表示装置において、
上記切欠きを介して上記ランナーが上記レールから離脱された状態で、上記マルチ表示パネルを自立させるウエイト手段をさらに有する表示装置。