JP2004292468A - Ink for inkjet, its manufacturing method, inkjet recording method using the same, and inkjet printing method - Google Patents
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Abstract
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、新規のインクジェット用インク及び及びその製造方法及びそれを用いるインクジェット記録方法とインクジェット捺染方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
インクジェット方式による画像の印刷方法は、インクの微小液滴をインクジェット記録ヘッドより飛翔させ、対象となる記録媒体に付着させて印刷を行う方法である。インクジェット方式は、その機構が比較的簡便で、安価であり、かつ高精細で高品位な画像を形成できることが利点である。
【0003】
このインクジェット方式の利点を生かして、布帛への画像印字、いわゆるインクジェット捺染についても開発が進められている。インクジェット捺染は、従来の捺染方式とは異なり、以下の様な利点を有している。
【0004】
1.高価な彫刻ロールやスクリーン型が不要になり、型製作に要する時間が不要
2.CADシステムと連動させることができるので、デザインの保管が容易
3.図柄に制限が無く、自由に再現できる
4.図柄や配色の変更が容易で、ユーザーの要望に即座に対応可能
5.従来の染色で使用されていて、実績のある染料を使用できる
6.受注後、直ちに印捺作業に取りかかれるため、短期間での生産が可能
等の利点がある。
【0005】
また、インクジェット方式により布帛に図柄を形成するとき、色の濃度を出すため、あるいは滲みを防止する目的で、印字前に布帛を撥水剤や捺染糊等による前処理を行い、布帛表面にインクを止める方法が用いられる。しかしながら、この前処理は、インクジェット印字工程とは別の工程が必要となり、処理時間の延長、あるいは新たな工程を設けることによるコスト増の要因となっている。
【0006】
インクジェット捺染方式においては、例えば、ポリエステル等の合成繊維の染色に対して、一般に分散染料が用いられているが、インクジェット捺染用のインクとしてこの分散染料を用いる場合には、従来の捺染用の染料の重要な選択基準である色調、耐光性等の性能の他に、100nm程度の微細な染料粒子とするための分散適性、記録ヘッドにおけるノズル目詰まり耐性、インク溶剤中での保存安定性等の特性も要求されるため、それらに用いることのできる染料として制限を受けることととなる。
【0007】
このため、単一の染料で要求性能を満たすものがない場合、複数の染料を混合して使用することが行われる。例えば、インクジェット用インクとして、特定のイエロー、マゼンタ、シアンの染料群から選ばれた分散染料を用い、染料を別々に分散し、混合したインクジェット用インクが提案されている(例えば、特許文献1参照。)。これらの特定の構造を有する染料を選択することにより、画像堅牢性、発色性、分散安定性、吐出安定性に関しては、確かに改良されるものの、複数の染料を含有するインクジェット用インクの場合、その特性の違いにより、問題を生じる場合もある。例えば、複数の分散染料を混合した後、分散した場合には、混合された各染料の分散性の違いにより、染料種毎に平均粒径、粒径分布の違いが生じ、インクを長期間保存した際に、分散安定性に劣る特定の染料が沈降する等の問題があった。また、特許文献1に記載の構成からなるインクジェット用インクでは、捺染用のインクとして使用した際には、複数の染料の分散剤が同一でないために、布などに印字した際、繊維との相互作用が染料によって異なり、印字媒体によって色調が異なるという問題を生じることがわかった。
【0008】
【特許文献1】
特開2000−239980号公報 (特許請求の範囲)
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、上記課題に鑑みなされたものであり、その目的は、インクの長期保存性が良好で、かつ被印字媒体の材質の違いによる色調再現性に優れた複数の分散染料を有するインクジェット用インク及び及びその製造方法及びそれを用いるインクジェット記録方法とインクジェット捺染方法を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】
本発明の上記目的は、以下の構成により達成される。
【0011】
1.少なくとも複数の分散染料及び分散剤を含有するインクジェット用インクの製造方法において、該複数の分散染料を同一の分散剤を用いて、各々個別に分散した後、該各染料の分散液を混合して製造することを特徴とするインクジェット用インクの製造方法。
【0012】
2.前記複数の分散染料が、3種以上であることを特徴とする前記1項に記載のインクジェット用インクの製造方法。
【0013】
3.前記1または2項に記載のインクジェット用インクの製造方法により製造されたことを特徴とするインクジェット用インク。
【0014】
4.複数の分散染料及び分散剤を含有するインクジェット用インクにおいて、該複数の分散染料が1−メチル−2−フェニル−3−(2,6−ジクロロ−4−ニトロフェニルアゾ)インドール、C.I.Disperse Violet 57及びC.I.Disperse Blue 60であって、該複数の分散染料を同一の分散剤を用いて、各々個別に分散した後、該各染料の分散液を混合して調製することを特徴とするインクジェット用インク。
【0015】
5.前記同一の分散剤が、リグニンスルホン酸塩であることを特徴とする前記3または4項に記載のインクジェット用インク。
【0016】
6.少なくとも水、水溶性有機溶剤、複数の分散染料及び分散剤を含有し、該水溶性有機溶剤の少なくとも1種が、エチレングリコールであることを特徴とする前記3〜5項のいずれか1項に記載のインクジェット用インク。
【0017】
7.前記3〜6項のいずれか1項に記載のインクジェット用インクを用いることを特徴とするインクジェット記録方法。
【0018】
8.前記3〜6項のいずれか1項に記載のインクジェット用インクを用いて、布帛を捺染することを特徴とするインクジェット捺染方法。
【0019】
本発明者らは、上記課題に鑑み鋭意研究を行った結果、少なくとも複数の分散染料及び分散剤を含有し、該複数の分散染料を同一の分散剤を用いて、各々個別に分散した後、該各染料の分散液を混合して製造したインクジェット用インク、あるいは上記構成において、該複数の分散染料が1−メチル−2−フェニル−3−(2,6−ジクロロ−4−ニトロフェニルアゾ)インドール、C.I.Disperse Violet 57及びC.I.Disperse Blue 60であるインクジェット用インクにより、インクの長期保存性が良好で、かつ被印字媒体の材質の違いによる色調再現性に優れた複数の分散染料を有するインクジェット用インクを実現できることを見出し、本発明に至った次第である。
【0020】
更に、上記構成に加えて、複数の分散染料が3種以上であること、同一の分散剤が、リグニンスルホン酸塩であること、なくとも水、水溶性有機溶剤、複数の分散染料及び分散剤を含有し、該水溶性有機溶剤の少なくとも1種が、エチレングリコールであるインクジェット用インクにより、上記効果がより一層発揮されることを見出したものである。
【0021】
以下、本発明の詳細について説明する。
はじめに、本発明のインクジェット用インクについて説明する。
【0022】
本発明のインクジェット記録用インク(以下、単にインクともいう)は、少なくとも複数の分散染料及び分散剤を含有し、該複数の分散染料を同一の分散剤を用いて、各々個別に分散した後、該各染料の分散液を混合することが特徴である。
【0023】
本発明のインクにおいて、複数の分散染料とは、同一の色調である分散染料の組み合わせであっても、あるいは異なる色調の分散染料の組み合わせであってもよいが、本発明では、後者の異なる色調からなる分散染料を複数種組み合わせることが、本発明の目的効果をいかんなく発揮させることができ好ましい。
【0024】
複数の色相の異なる分散染料の組み合わせとしては、例えば、イエロー分散染料とマゼンタ分散染料とから構成されるレッドインク、イエロー分散染料とシアン分散染料とから構成されるグリーンインク、マゼンタ分散染料とシアン分散染料とから構成されるブルーインク、イエロー分散染料、マゼンタ分散染料及びシアン分散染料とから構成されるブラックインク、イエロー分散染料とブルー分散染料とから構成されるブラックインク、マゼンタ分散染料とグリーン分散染料とから構成されるブラックインク、シアン分散染料とレッド分散染料とから構成されるブラックインク等を挙げることができるが、本発明においてはこの組み合わせに限定されるものではない。
【0025】
本発明に用いることのできる分散染料を以下に列挙するが、本発明はこれらに限定されるものではない。
【0026】
〔C.I.Disperse Yellow〕
3、4、5、7、9、13、23、24、30、33、34、42、44、49、50、51、54、56、58、60、63、64、66、68、71、74、76、79、82、83、85、86、88、90、91、93、98、99、100、104、108、114、116、118、119、122、124、126、135、140、141、149、160、162、163、164、165、179、180、182、183、184、186、192、198、199、202、204、210、211、215、216、218、224、227、231、232
〔C.I.Disperse Orange〕
1、3、5、7、11、13、17、20、21、25、29、30、31、32、33、37、38、42、43、44、45、47、48、49、50、53、54、55、56、57、58、59、61、66、71、73、76、78、80、89、90、91、93、96、97、119、127、130、139、142
〔C.I.Disperse Red〕
1、4、5、7、11、12、13、15、17、27、43、44、50、52、53、54、55、56、58、59、60、65、72、73、74、75、76、78、81、82、86、88、90、91、92、93、96、103、105、106、107、108、110、111、113、117、118、121、122、126、127、128、131、132、134、135、137、143、145、146、151、152、153、154、157、159、164、167、169、177、179、181、183、184、185、188、189、190、191、192、200、201、202、203、205、206、207、210、221、224、225、227、229、239、240、257、258、277、278、279、281、288、298、302、303、310、311、312、320、324、328
〔C.I.Disperse Violet〕
1、4、8、23、26、27、28、31、33、35、36、38、40、43、46、48、50、51、52、56、57、59、61、63、69、77
〔C.I.Disperse Green〕
9
〔C.I.Disperse Brown〕
1、2、4、9、13、19
〔C.I.Disperse Blue〕
3、7、9、14、16、19、20、26、27、35、43、44、54、55、56、58、60、62、64、710、72、73、75、79、81、82、83、87、91、93、94、95、96、102、106、108、112、113、115、118、120、122、125、128、130、139、141、142、143、146、148、149、153、154、158、165、167、171、173、174、176、181、183、185、186、187、189、197、198、200、201、205、207、211、214、224、225、257、259、267、268、270、284、285、287、288、291、293、295、297、301、315、330、333
〔C.I.Disperse Black〕
1、3、10、24
等を挙げることができる。
【0027】
本発明のインクにおいては、複数の分散染料をそれぞれ個別に分散して、各染料分散液を調製するが、その際に用いる分散剤の種類が各分散液間で同一であることが特徴である。
【0028】
本発明に係る分散剤としては、例えば、クレオソート油スルホン酸ナトリウムのホルマリン縮合物(例えば、花王社製のデモールC)、クレゾールスルホン酸ナトリウムと2−ナフトール−6−スルホン酸ナトリウムのホルマリン縮合物、クレゾールスルホン酸ナトリウムのホルマリン縮合物、フェノールスルホン酸ナトリウムのホルマリン縮合物、β−ナフトールスルホン酸ナトリウムのホルマリン縮合物、β−ナフタリンスルホン酸ナトリウム(例えば、花王社製のデモールN)とβ−ナフトールスルホン酸ナトリウムのホルマリン縮合物、リグニンスルホン酸塩(例えば、日本製紙製のバニレックスRN)等が挙げられるが、本発明のインクにおいては、特に、リグニンスルホン酸塩(例えば、日本製紙製のバニレックスRN)等を用いることが、高い分散度と安定性が得られる観点から好ましい。
【0029】
分散剤の使用量は、分散染料に対して、20〜200質量%が好ましい。分散剤が少ないと、微粒子化や分散安定性が劣り、分散剤が多いと、微粒子化や分散安定性が劣り、粘度が高くなり好ましくない。これらの分散剤は単独で使用してもよいが、併用しても良い。
【0030】
また、本発明に係る分散染料の分散の際に、湿潤剤を併せて用いることが好ましく、好ましい湿潤剤とは、ドデシルベンゼンスルホン酸ソーダ、2−エチルへキシルスルホ琥珀酸ソーダ、アルキルナフタレンスルホン酸ソーダ、フェノールの酸化エチレン付加物、アセチレンジオールの酸化エチレン付加物等である。
【0031】
使用する分散染料の構造により、分散中に、発泡したり、ゲル化したり、流動性が悪くなることが有るので、分散剤や湿潤剤は、湿潤能力や微粒子化能力や分散安定性の他、分散時の発泡、分散液のゲル化、分散液の流動性等を考慮して選定する必要がある。ただし、上記の要求を全て満たす分散剤は無いので、分散する染料に合わせて、最適な分散剤を選定して、必要に応じて、消泡剤等を添加する必要がある。
【0032】
本発明に用いられる分散染料は、分散剤を用いて、公知の方法に従って分散することができ、例えば、ボールミル、サンドミル、アトライター、ロールミル、アジテータ、ヘンシェルミキサ、コロイドミル、超音波ホモジナイザー、パールミル、湿式ジェットミル、ペイントシェーカー等の各種分散機を用いることができる。
【0033】
本発明のインクにおいては、インクに含まれる分散染料粒子の体積平均粒径が、各々40〜200nmであることが好ましい。上記の体積平均粒径の範囲に調整することにより、分散染料の粒子が大きくなることによる分散染料粒子が沈降する現象を一段と抑えることができ、インクの保存安定性を一層向上させることができる。分散染料の平均粒径の測定は、レーザードップラー法を用いた市販の粒径測定機器、により求めることができる。
【0034】
次いで、本発明に係る水溶性有機溶剤について説明する。
本発明で用いることのできる水溶性有機溶剤としては、例えば、アルコール類(例えば、メタノール、エタノール、プロパノール、イソプロパノール、ブタノール、イソブタノール、セカンダリーブタノール、ターシャリーブタノール、ペンタノール、ヘキサノール、シクロヘキサノール、ベンジルアルコール等)、多価アルコール類(例えば、エチレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、ポリエチレングリコール、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、ポリプロピレングリコール、ブチレングリコール、ヘキサンジオール、ペンタンジオール、グリセリン、ヘキサントリオール、チオジグリコール等)、多価アルコールエーテル類(例えば、エチレングリコールモノメチルエーテル、エチレングリコールモノエチルエーテル、エチレングリコールモノブチルエーテル、ジエチレングリコールモノメチルエーテル、ジエチレングリコールモノメチルエーテル、ジエチレングリコールモノブチルエーテル、プロピレングリコールモノメチルエーテル、プロピレングリコールモノブチルエーテル、エチレングリコールモノメチルエーテルアセテート、トリエチレングリコールモノメチルエーテル、トリエチレングリコールモノエチルエーテル、トリエチレングリコールモノブチルエーテル、エチレングリコールモノフェニルエーテル、プロピレングリコールモノフェニルエーテル等)、アミン類(例えば、エタノールアミン、ジエタノールアミン、トリエタノールアミン、N−メチルジエタノールアミン、N−エチルジエタノールアミン、モルホリン、N−エチルモルホリン、エチレンジアミン、ジエチレンジアミン、トリエチレンテトラミン、テトラエチレンペンタミン、ポリエチレンイミン、ペンタメチルジエチレントリアミン、テトラメチルプロピレンジアミン等)、アミド類(例えば、ホルムアミド、N,N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジメチルアセトアミド等)、複素環類(例えば、2−ピロリドン、N−メチル−2−ピロリドン、シクロヘキシルピロリドン、2−オキサゾリドン、1,3−ジメチル−2−イミダゾリジノン等)、スルホキシド類(例えば、ジメチルスルホキシド等)、スルホン類(例えば、スルホラン等)、尿素、アセトニトリル、アセトン等が挙げられる。好ましい水溶性有機溶剤としては、多価アルコール類が挙げられる。さらに、多価アルコールと多価アルコールエーテルを併用することが、特に好ましい。
【0035】
また、本発明のインクにおいては、水溶性有機溶剤の少なくとも1種がエチレングリコールであることが好ましく、この構成により布帛へのインク浸透が深くなると共に、乾燥が早くなり、極めて好ましい黒色を実現することができる。
【0036】
水溶性有機溶剤は、単独もしくは複数を併用しても良い。水溶性有機溶剤のインク中の添加量としては、総量で5〜60質量%であり、好ましくは10〜35質量%である。
【0037】
本発明のインクにおいては、上記説明した主要構成要素の他に、各種添加剤を用いることができる。
【0038】
添加剤としては、公知の無機塩、界面活性剤、防腐剤、防黴剤、pH調整剤、粘度調整剤、ヒドロトロープ剤、分散剤、均染剤、濃染剤等を必要に応じて添加することができる。
【0039】
インクの粘度や染料を安定に保つため発色をよくするために、インク中に無機塩を添加することもできる。無機塩としては、例えば、塩化ナトリウム、硫酸ナトリウム、塩化マグネシウム、硫化マグネシウム等が挙げられる。本発明を実施する場合、これらに限定されるものではない。
【0040】
界面活性剤としては、陽イオン性、陰イオン性、両性、非イオン性のいずれも用いることができる。
【0041】
陽イオン性界面活性剤としては、脂肪族アミン塩、脂肪族4級アンモニウム塩、ベンザルコニウム塩、塩化ベンゼトニウム、ピリジニウム塩、イミダゾリニウム塩等が挙げられる。
【0042】
陰イオン性界面活性剤としては、脂肪酸石鹸、N−アシル−N−メチルグリシン塩、N−アシル−N−メチル−β−アラニン塩、N−アシルグルタミン酸塩、アルキルエーテルカルボン酸塩、アシル化ペプチド、アルキルスルホン酸塩、アルキルベンゼンスルホン酸塩、アルキルナフタレンスルホン酸塩、ジアルキルスルホ琥珀酸エステル塩、アルキルスルホ酢酸塩、α−オレフィンスルホン酸塩、N−アシルメチルタウリン、硫酸化油、高級アルコール硫酸エステル塩、第2級高級アルコール硫酸エステル塩、アルキルエーテル硫酸塩、第2級高級アルコールエトキシサルフェート、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル硫酸塩、モノグリサルフェート、脂肪酸アルキロールアミド硫酸エステル塩、アルキルエーテルリン酸エステル塩、アルキルリン酸エステル塩等が挙げられる。
【0043】
両性界面活性剤としては、カルボキシベタイン型、スルホベタイン型、アミノカルボン酸塩、イミダゾリニウムベタイン等が挙げられる。
【0044】
非イオン性界面活性剤としては、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレン2級アルコールエーテル、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル(例えば、花王社製のエマルゲン911)、ポリオキシエチレンステロールエーテル、ポリオキシエチレンラノリン誘導体、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレンアルキルエーテル(例えば、三洋化成工業社製のニューポールPE−62)、ポリオキシエチレングリセリン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンヒマシ油、硬化ヒマシ油、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンソルビトール脂肪酸エステル、ポリエチレングリコール脂肪酸エステル、脂肪酸モノグリセリド、ポリグリセリン脂肪酸エステル、ソルビタン脂肪酸エステル、プロピレングリコール脂肪酸エステル、ショ糖脂肪酸エステル、脂肪酸アルカノールアミド、ポリオキシエチレン脂肪酸アミド、ポリオキシエチレンアルキルアミン、アルキルアミンオキサイド、アセチレングリコール、アセチレンアルコール等が挙げられる。本発明はこれらに限定されるものではない。
【0045】
これらの界面活性剤を使用する場合、単独又は2種類以上を混合して用いることができ、インク全量に対して、0.001〜1.0質量%の範囲で添加することにより、インクの表面張力を任意に調整することができ好ましい。
【0046】
インクの長期保存安定性を保つため、防腐剤、防黴剤をインク中に添加してもかまわない。防腐剤・防黴剤としては、芳香族ハロゲン化合物(例えば、Preventol CMK)、メチレンジチオシアナート、含ハロゲン窒素硫黄化合物、1,2−ベンズイソチアゾリン−3−オン(例えば、アビシア社製のPROXEL GXL)などが挙げられる。本発明はこれらに限定されるものではない。
【0047】
次いで、本発明で用いることのできるインクジェット捺染方法の詳細について説明する。
【0048】
本発明のインクジェット捺染方法において使用する布帛を構成する素材としては、分散染料で染色可能な繊維を含有するものであれば、特に制限はないが、中でも、ポリエステル、アセテート、トリアセテート等の繊維を含有するものが好ましい。その中でも、少なくともポリエステル繊維が含有されている布帛が特に好ましい。布帛としては、上記に挙げた繊維を、織物、編物、不織布等いずれの形態にしたものでもよい。又、本発明で使用し得る布帛としては、分散染料で染色可能な繊維が100%であることが好適であるが、レーヨン、綿、ポリウレタン、アクリル、ナイロン、羊毛及び絹等との混紡織布又は混紡不織布等も捺染用布帛として使用することができる。又、上記の様な布帛を構成する糸の太さとしては、10〜100dの範囲が好ましい。
【0049】
本発明のインクジェット捺染方法においては、均一な染色物を得るために、水溶性高分子類を布帛に前処理する前に、布帛繊維に付着した天然不純物(油脂、ロウ、ペクチン質、天然色素等)、布帛製造過程で用いた薬剤の残留分(のり剤等)、よごれなどを洗浄しておくことが望ましい。洗浄に用いられる洗浄剤としては、水酸化ナトリウム、炭酸ナトリウムといったアルカリ、陰イオン性界面活性剤、非イオン性界面活性剤といった界面活性剤、酵素等が用いられる。
【0050】
本発明のインクジェット捺染方法の場合、インクを布帛上でにじませずに鮮明な画像を得ることが重要な技術である。にじみ防止の技術としては、水溶性高分子類を布帛に前処理するなどの公知の方法から繊維素材やインクに適した方法を適宜選択すればよく、特に限定されるものではない。
【0051】
本発明のインクでは、水溶性金属塩、ポリカチオン化合物、水溶性高分子、界面活性剤及び撥水剤からなる群から選ばれる少なくとも1つの化合物が、0.2〜50質量%付与された布帛に対して使用すれば、高度な滲み防止が可能であり、高精細な画像を布帛にプリントすることができ好ましい。
【0052】
水溶性金属塩としては、KCl、CaCl2などのアルカリ金属またはアルカリ土類金属の無機塩、有機酸塩などを用いることができる。ポリカチオンとしては、各種の4級アンモニウム塩のポリマまたはオリゴマー、ポリアミン塩などを用いることができる。
【0053】
水溶性高分子のひとつである天然水溶性高分子としては、トウモロコシ、小麦等のデンプン類、カルボキシメチルセルロース、メチルセルロース、ヒドロキシエチセルロースなどのセルロース誘導体、アルギン酸ナトリウム、グアーガム、タマリンドガム、ローカストビーンガム、アラビアゴムなどの多糖類、ゼラチン、カゼイン、ケラチン等の蛋白質物質、合成水溶性高分子としては、ポリビニルアルコール、ポリビニルピロリドン、アクリル酸系ポリマなどを用いることができる。界面活性剤としては、例えば、アニオン系、カチオン系、両性、ノニオン系のものが使用され、代表的には、アニオン系の界面活性剤としては、高級アルコール硫酸エステル塩、ナフタレン誘導体のスルホン酸塩等;カチオン系の界面活性剤としては、第4級アンモニウム塩等;両性界面活性剤としては、イミダゾリン誘導体等;ノニオン系の界面活性剤としては、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレンプロピレンブロックポリマー、ソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル、アセチレンアルコールのエチレンオキサイド付加物等;が挙げられる。又、撥水剤としては、例えば、シリコン、フッ素系及びワックス系のものが挙げられる。
【0054】
本発明のインクジェット捺染方法においては、滲み防止効果のため、前記の前処理剤を、インク、素材、布帛構造に対応して適宜選択し、布帛中に0.2〜50質量%含有するように、パッド法、コーティング法、スプレー法などで付与せしめるのが好ましい。本発明のインクジェット捺染方法では、上記した分散染料で染色することが可能な繊維が含有されている布帛上に、先に述べた構成のインクを用いてインクジェット記録方法で画像を形成した後(インク付与工程)、インクが付与されている布帛を熱処理し(熱処理工程)、更に熱処理された布帛を洗浄すること(洗浄工程)によって布帛への捺染が完了し、捺染物が得られる本発明の捺染方法において、分散染料を繊維に定着させるには、インクが付与されている布帛を熱処理する方法等により行うが、特に、熱処理に、高温蒸熱法であるHTスチーミング法を用いた場合や、サーモゾル法等を用いた場合に、染料が繊維に良好に染着して本発明の顕著な効果が得られる。また、本発明のインクジェット捺染方法において、未定着の染料を布帛上から除去する方法に関しては、従来公知の洗浄方法を用いることが出来るが、特に還元洗浄を行うことが好ましい。
【0055】
布帛に印字を行うインクジェット捺染方法は、インク出射後印字された布帛を巻き取り、加熱により発色し、布帛を洗浄、乾燥させることが望ましい。本発明に係るインクジェット捺染において、インクを布帛に印字し、ただ放置しておくだけではうまく染着しない。また、長尺の布帛に長時間印字し続ける場合などは、布帛が延々と出てくるため床などに、印字した布帛が重なっていき場所をとるため、印字後、巻き取る操作が必要となる。この操作時に布帛と布帛の間に紙や布、ビニール等の印字に関わらない媒体を挟んでもかまわない。ただし、途中で切断する場合や短い布帛に対しては必ずしも巻き取る必要はない。
【0056】
印字された布帛は直ちに加熱処理しても、しばらくおいてから加熱処理しても用途に合わせて乾燥・発色処理すればよい。加熱処理法としては、オーブン、ヒートロール、スチーム等、用途にあった方法を選択すればよい。
【0057】
加熱処理後は、洗浄が必要である。なぜなら染着に関与しなかった染料が残留することで、色の安定性が悪くなり堅牢度が低下するからである。また、布帛に施した前処理物を除去することも必要である。そのままにしておくと堅牢性の低下ばかりでなく布帛が変色する。そのため除去対象物や目的に応じた洗浄が必須である。
【0058】
洗浄後は、乾燥が必要である。洗浄した布帛を絞ったり脱水した後、干したりあるいは乾燥機、ヒートロール、アイロン等を使用して乾燥させる。
【0059】
この一連の作用により、インクジェット捺染用インクとしての特徴が生かされ、美しい図柄が印字された布帛が出来上がる。
【0060】
分散染料を用いた染色の際は、高温で発色させる方法だけではなく、キャリヤーを用いてもよい。キャリヤーとして用いられる化合物は、染色促進が大きい、使用法が簡便、安定、人体や環境に対して負荷が少ない、繊維からの除去が簡単、染色堅牢度に影響しないといった特徴を持つものが好ましい。キャリヤーの例としてはo−フェニルフェノール、p−フェニルフェノール、メチルナフタリン、安息香酸アルキル、サリチル酸アルキル、クロロベンゼン、ジフェニルといったフェノール類、エーテル類、有機酸類、炭化水素類などを挙げることができる。これらは、ポリエステルのように100℃前後の温度での染色が難しい難染性繊維の膨潤と可塑化を促進し、分散染料を繊維内に入りやすくする。キャリヤーは、インクジェットプリントに使用する布帛の繊維にあらかじめ吸着させておいてもよいし、インクジェットインク中に含まれていてもよい。
【0061】
本発明のインクジェット記録方法に用いられるインクジェット記録ヘッドとしては、特に制限はなく、サーマル型、ピエゾ型のいずれも用いることができる。
【0062】
本発明に用いられるインクジェット記録ヘッドのノズル径としては、形成される画像の鮮鋭性の観点から100μm以下が好ましく、また不溶物によるノズル目詰まり耐性の観点から10μm以上であることが好ましく、より好ましくは10μm以上、50μm以下である。
【0063】
本発明のインクジェット記録方法において、インク飛翔時の液滴体積としては、ヘッド近傍の気流の影響を受けにくくする観点から5pl以上が好ましく、また印字画像の粒状性の観点から150pl以下であることが好ましく、より好ましくは5〜80plである。
【0064】
【実施例】
以下、本発明の実施例を挙げて説明するが、本発明はこれらの例に限定されるものではない。
【0065】
《インクの調製》
〔ブラックインクK1の調製〕
(分散液1の調製)
1−メチル−2−フェニル−3−(2,6−ジクロロ−4−ニトロフェニルア
ゾ)インドール 30質量%
リグニンスルホン酸Na(日本製紙製バニレックスRN) 20質量%
エチレングリコール 20質量%
プロキセルGXL(ゼネカ製 防かび剤) 1質量%
イオン交換水 29質量%
上記の混合液をサンドグラインダーを用いて分散して、分散液1を得た。
【0066】
(分散液2の調製)
C.I.Disperse Violet 57 30質量%
リグニンスルホン酸Na(日本製紙製バニレックスRN) 20質量%
エチレングリコール 20質量%
プロキセルGXL(ゼネカ製 防かび剤) 1質量%
イオン交換水 29質量%
上記の混合液をサンドグラインダーを用いて分散して、分散液2を得た。
【0067】
(分散液3の調製)
C.I.Disperse Blue 60 30質量%
リグニンスルホン酸Na(日本製紙製バニレックスRN) 20質量%
エチレングリコール 20質量%
プロキセルGXL(ゼネカ製 防かび剤) 1質量%
イオン交換水 29質量%
上記の混合液をサンドグラインダーを用いて分散して、分散液3を得た。
【0068】
(ブラックインクの調製)
分散液1 7質量%
分散液2 7質量%
分散液3 7質量%
エチレングリコール(EG) 20質量%
ジエチレングリコール(DEG) 10質量%
グリセリン(Gly) 4質量%
イオン交換水 45質量%
上記組成物を十分撹拌、混合した後、金属メッシュフィルターを用いたろ過により粗大粒子を除いて、ブラックインクK1を調製した。
【0069】
〔ブラックインクK2の調製〕
(分散液4の調製)
C.I.Disperse Yellow 149 30質量%
リグニンスルホン酸Na(日本製紙製バニレックスRN) 20質量%
エチレングリコール 20質量%
プロキセルGXL(ゼネカ製 防かび剤) 1質量%
イオン交換水 29質量%
上記の混合液をサンドグラインダーを用いて分散して、分散液4を得た。
【0070】
(分散液5の調製)
C.I.Disperse Red 302 30質量%
リグニンスルホン酸Na(日本製紙製バニレックスRN) 20質量%
エチレングリコール 20質量%
プロキセルGXL(ゼネカ製 防かび剤) 1質量%
イオン交換水 29質量%
上記の混合液をサンドグラインダーを用いて分散して、分散液5を得た。
【0071】
(ブラックインクの調製)
分散液4 7質量%
分散液5 7質量%
分散液3 7質量%
エチレングリコール(EG) 20質量%
ジエチレングリコール(DEG) 10質量%
グリセリン(Gly) 4質量%
イオン交換水 45質量%
上記組成物を十分撹拌、混合した後、金属メッシュフィルターを用いたろ過により粗大粒子を除いて、ブラックインクK2を調製した。
【0072】
〔ブラックインクK3の調製〕
上記ブラックインクK1の調製において、分散液1〜3の調製に用いたエチレングリコールをジエチレングリコールに変更すると共に、ブラックインクの調製条件を下記のように変更した以外は同様にして、ブラックインクK3を調製した。
【0073】
(ブラックインクの調製)
分散液1 7質量%
分散液2 7質量%
分散液3 7質量%
ジエチレングリコール 20質量%
グリセリン 14質量%
イオン交換水 45質量%
〔ブラックインクK4の調製〕
上記ブラックインクK1の調製において、分散液1、分散液2及び分散液3の調製に用いた分散剤(リグニンスルホン酸Na)に代えて、同量のクレオソート油スルホン酸Naのホルマリン縮合物(花王製 デモールC)を分散剤として用いた分散液6、分散液7及び分散液8を調製し、分散液1、分散液2及び分散液3に代えて分散液6、分散液7及び分散液8を用いた以外は同様にして、ブラックインクK4を調製した。
【0074】
〔ブラックインクK5の調製〕
上記ブラックインクK1の調製において、分散液1及び分散液3に代えて、分散液6及び分散液8を用いた以外は同様にして、ブラックインクK5を調製した。
【0075】
〔ブラックインクK6の調製〕
上記ブラックインクK1の調製において、分散液2に代えて、分散液7を用いた以外は同様にして、ブラックインクK6を調製した。
【0076】
〔ブラックインクK7の調製〕
上記ブラックインクK2の調製において、分散液4及び分散液5の調製に用いた分散剤(リグニンスルホン酸Na)に代えて、同量のクレオソート油スルホン酸Naのホルマリン縮合物(花王製 デモールC)を分散剤として用いた分散液9及び分散液10を調製し、分散液4及び分散液5に代えて分散液9及び分散液10を用いた以外は同様にして、ブラックインクK7を調製した。
【0077】
〔レッドインクR1の調製〕
上記ブラックインクK2の調製に用いた分散液4及び分散液5を用いて、下記の調製条件によりレッドインクR1を調製した。
【0078】
分散液4 10質量%
分散液5 10質量%
エチレングリコール 20質量%
ジエチレングリコール 10質量%
グリセリン 5質量%
イオン交換水 45質量%
〔レッドインクR2の調製〕
上記レッドインクR1の調製において、分散液4に代えて、上記分散液9を用いた以外は同様にして、レッドインクR2を調製した。
【0079】
〔グリーンインクG1の調製〕
上記ブラックインクK2の調製に用いた分散液3及び分散液4を用いて、下記の調製条件によりグリーンインクG1を調製した。
【0080】
分散液3 10質量%
分散液4 10質量%
エチレングリコール 20質量%
ジエチレングリコール 10質量%
グリセリン 5質量%
イオン交換水 45質量%
〔グリーンインクG2の調製〕
上記グリーンインクG1の調製において、分散液4に代えて、上記分散液9を用いた以外は同様にして、グリーンインクG2を調製した。
【0081】
〔ブルーインクB1の調製〕
上記ブラックインクK2の調製に用いた分散液3及び分散液5を用いて、下記の調製条件によりブルーインクB1を調製した。
【0082】
分散液3 10質量%
分散液5 10質量%
エチレングリコール 20質量%
ジエチレングリコール 10質量%
グリセリン 5質量%
イオン交換水 45質量%
〔ブルーインクB2の調製〕
上記ブルーインクB1の調製において、分散液5に代えて、上記分散液10を用いた以外は同様にして、ブルーインクB2を調製した。
【0083】
《プリント画像の形成及び評価》
(画像印字)
上記調製した各色インクを、ノズル孔径40μm、駆動周波数20kHz、インク滴70pl、ノズル数64、ノズル密度60dpi(dpiは2.54cmあたりのドット数を示す)であるピエゾ型ヘッドを搭載し、最大記録密度360×360dpiのオンデマンド型のインクジェットプリンタにセットして連続印字を行った。
【0084】
なお、印字は、各単色ベタ画像を出力した。この際使用した布帛は、ポリエステル繊維100%とトリアセテート繊維100%との2種類を準備し、各々に前処理剤(高分子カチオン化合物とグアーガム)に浸し、絞り、乾燥したものを使用した。印字後、布帛を180℃10分間熱処理を行い、水洗、乾燥した。
【0085】
(インク保存性1の評価)
上記調製した各色インクを、ガラス瓶に入れて密栓した後、60℃の恒温槽中で、10日間保存した後、インク中での沈殿物の有無を目視観察し、下記の基準に則り、インク保存性1の評価を行った。
【0086】
○:保存後でも、インク液中での沈殿が全く認められない
△:保存後に、インク中に僅かに沈殿物が認められるが、実用上許容範囲である
×:保存後のインク中に、明らかな凝集物あるいは沈殿物が認められ、吐出時にノズルの目詰まりを起こす恐れがある
(インク保存性2の評価)
インク保存性1で調製した保存後のインクと、未処理のインクとを、上記の方法で、ポリエステル繊維上に印字してベタ画像を形成し、熱処理を行った後の各画像の色度を測定し、保存後のインク画像と未処理のインク画像との色差ΔE1を求め、下記の基準に則りインク保存性2の評価を行った。
【0087】
○:色差ΔE1が1未満
△:色差ΔE1が1以上、3未満である
×:色差ΔE1が3以上
なお、色差ΔE1は、Lab空間における色差公式ΔE=√〔(ΔL)2+(Δa)2+(Δb)2〕により求め、各Lab値はX−rite938 Spectrodensitometer(X−Rite社製)を用いて、測定条件としてD50光源、2°視野にて測定した。
【0088】
(被記録媒体違いの色差の評価)
上記方法に従って、ポリエステル繊維とトリアセテート繊維に印字した各ベタ画像間の色差ΔE2を、上記のΔE1の測定方法と同様にして求め、下記の基準に則り被記録媒体違いによる色差の評価を行った。
【0089】
○:色差ΔE2が1未満
△:色差ΔE2が1以上、3未満である
×:色差ΔE2が3以上
以上により得られた結果を、表1に示す。
【0090】
【表1】
【0091】
表1より明らかな様に、複数の分散染料を同一の分散剤を用いて、各々個別に分散した後、該各染料の分散液を混合して調製した本発明のインクは、比較例に対し、インク保存性(分散安定性及び色調再現性)が良好で、素材の異なる布帛に印字しても安定した色調が再現されることが分かる。
【0092】
【発明の効果】
本発明により、インクの長期保存性が良好で、かつ被印字媒体の材質の違いによる色調再現性に優れた複数の分散染料を有するインクジェット用インク及び及びその製造方法及びそれを用いるインクジェット記録方法とインクジェット捺染方法を提供することができた。[0001]
TECHNICAL FIELD OF THE INVENTION
The present invention relates to a novel inkjet ink, a method for producing the same, an inkjet recording method using the same, and an inkjet printing method.
[0002]
[Prior art]
A method of printing an image by an ink jet method is a method in which fine droplets of ink are caused to fly from an ink jet recording head and adhere to a target recording medium to perform printing. The ink jet system has the advantage that its mechanism is relatively simple, inexpensive, and can form high-definition and high-quality images.
[0003]
Taking advantage of the advantages of the ink jet system, image printing on fabric, so-called ink jet printing, is also being developed. Ink-jet printing has the following advantages, unlike the conventional printing method.
[0004]
1. 1. Expensive engraving rolls and screen molds are not required, and the time required for mold production is unnecessary. 2. Design storage is easy because it can be linked with a CAD system. 3. There are no restrictions on the patterns, and they can be reproduced freely. 4. Changes in patterns and color schemes are easy, and it is possible to immediately respond to user requests. 5. A dye that has been used in conventional dyeing and has a proven track record can be used. Immediately after the order is received, the printing operation is started, which has the advantage that production can be performed in a short period of time.
[0005]
In addition, when forming a pattern on a fabric by the ink jet method, the fabric is subjected to a pretreatment with a water repellent, a printing paste, etc., before printing, in order to obtain color density or to prevent bleeding, so that an ink is applied to the fabric surface. Is used. However, this pre-treatment requires a step different from the ink-jet printing step, which is a cause of an increase in processing time or an increase in cost due to the provision of a new step.
[0006]
In the ink jet printing method, for example, a disperse dye is generally used for dyeing a synthetic fiber such as polyester, but when the disperse dye is used as an ink for ink jet printing, a conventional dye for printing is used. In addition to color tone and light fastness, which are important selection criteria for the ink, dispersion suitability for making fine dye particles of about 100 nm, nozzle clogging resistance in a recording head, storage stability in an ink solvent, etc. Since properties are also required, the dyes that can be used for them are limited.
[0007]
Therefore, when there is no single dye that satisfies the required performance, a plurality of dyes are mixed and used. For example, an inkjet ink in which a disperse dye selected from a specific yellow, magenta, and cyan dye group is used as the inkjet ink, and the dyes are separately dispersed and mixed is proposed (see, for example, Patent Document 1). .). By selecting dyes having these specific structures, image fastness, coloring, dispersion stability, and ejection stability are certainly improved, but in the case of an inkjet ink containing a plurality of dyes, Problems may arise depending on the difference in the characteristics. For example, when a plurality of disperse dyes are mixed and then dispersed, differences in the dispersibility of each of the mixed dyes cause a difference in average particle size and particle size distribution for each dye type, and the ink is stored for a long time. In this case, there is a problem that a specific dye having poor dispersion stability precipitates. Further, in the ink jet ink having the structure described in Patent Document 1, when used as a printing ink, the dispersant of a plurality of dyes is not the same, so that when printed on a cloth or the like, the ink disperses with the fiber. It has been found that the effect differs depending on the dye and the color tone differs depending on the printing medium.
[0008]
[Patent Document 1]
Japanese Patent Application Laid-Open No. 2000-239980 (Claims)
[0009]
[Problems to be solved by the invention]
The present invention has been made in view of the above problems, and an object of the present invention is to provide an ink jet printer having a plurality of disperse dyes that have good long-term storage properties of ink and have excellent color tone reproducibility due to a difference in the material of a printing medium. An object of the present invention is to provide an ink, a method for producing the same, an inkjet recording method using the same, and an inkjet printing method.
[0010]
[Means for Solving the Problems]
The above object of the present invention is achieved by the following configurations.
[0011]
1. In the method for producing an inkjet ink containing at least a plurality of disperse dyes and a dispersant, the plurality of disperse dyes are individually dispersed using the same dispersant, and then a dispersion of each of the dyes is mixed. A method for producing an ink-jet ink, characterized by producing.
[0012]
2. 2. The method for producing an inkjet ink according to item 1, wherein the plurality of disperse dyes are three or more types.
[0013]
3. 3. An ink-jet ink produced by the method for producing an ink-jet ink described in 1 or 2 above.
[0014]
4. In an inkjet ink containing a plurality of disperse dyes and a dispersant, the plurality of disperse dyes are 1-methyl-2-phenyl-3- (2,6-dichloro-4-nitrophenylazo) indole, C.I. I. Disperse Violet 57 and C.I. I. Disperse Blue 60, wherein the plurality of disperse dyes are individually dispersed using the same dispersant, and then a dispersion of each of the dyes is mixed to prepare the ink.
[0015]
5. 5. The inkjet ink according to the above item 3 or 4, wherein the same dispersant is a lignin sulfonate.
[0016]
6. The composition according to any one of the above items 3 to 5, comprising at least water, a water-soluble organic solvent, a plurality of disperse dyes and a dispersant, wherein at least one of the water-soluble organic solvents is ethylene glycol. The ink-jet ink according to the above.
[0017]
7. An ink-jet recording method using the ink-jet ink according to any one of the above items 3 to 6.
[0018]
8. An ink-jet printing method, comprising printing a fabric using the ink-jet ink according to any one of Items 3 to 6.
[0019]
The present inventors have conducted intensive studies in view of the above problems, and include at least a plurality of disperse dyes and dispersants, using the same dispersant, the same dispersant, after each individually dispersed, Ink-jet inks prepared by mixing dispersions of the respective dyes, or in the above configuration, the plurality of disperse dyes is 1-methyl-2-phenyl-3- (2,6-dichloro-4-nitrophenylazo) Indole, C.I. I. Disperse Violet 57 and C.I. I. It has been found that the inkjet ink which is Disperse Blue 60 can realize an inkjet ink having a plurality of disperse dyes having excellent long-term storage properties of the ink and excellent color tone reproducibility due to the difference in the material of the print-receiving medium. It is up to the invention.
[0020]
Furthermore, in addition to the above-mentioned constitution, a plurality of disperse dyes are three or more kinds, and the same dispersant is a lignin sulfonate, at least water, a water-soluble organic solvent, a plurality of disperse dyes and a dispersant. And it has been found that the above effects can be further exhibited by an inkjet ink in which at least one of the water-soluble organic solvents is ethylene glycol.
[0021]
Hereinafter, details of the present invention will be described.
First, the ink-jet ink of the present invention will be described.
[0022]
The inkjet recording ink of the present invention (hereinafter, also simply referred to as ink) contains at least a plurality of disperse dyes and dispersants, and after dispersing the plurality of disperse dyes individually using the same dispersant, It is characterized in that a dispersion of each of the dyes is mixed.
[0023]
In the ink of the present invention, the plurality of disperse dyes may be a combination of disperse dyes having the same color tone or a combination of disperse dyes having different color tones. It is preferable to combine a plurality of types of disperse dyes, since the desired effects of the present invention can be fully exhibited.
[0024]
Examples of a combination of disperse dyes having different hues include, for example, a red ink composed of a yellow disperse dye and a magenta disperse dye, a green ink composed of a yellow disperse dye and a cyan disperse dye, and a magenta disperse dye and a cyan dispersion. Blue ink composed of dye, black ink composed of yellow disperse dye, magenta disperse dye and cyan disperse dye, black ink composed of yellow disperse dye and blue disperse dye, magenta disperse dye and green disperse dye And a black ink composed of a cyan disperse dye and a red disperse dye. However, the present invention is not limited to this combination.
[0025]
The disperse dyes that can be used in the present invention are listed below, but the present invention is not limited to these.
[0026]
[C. I. Disperse Yellow]
3, 4, 5, 7, 9, 13, 23, 24, 30, 33, 34, 42, 44, 49, 50, 51, 54, 56, 58, 60, 63, 64, 66, 68, 71, 74, 76, 79, 82, 83, 85, 86, 88, 90, 91, 93, 98, 99, 100, 104, 108, 114, 116, 118, 119, 122, 124, 126, 135, 140, 141, 149, 160, 162, 163, 164, 165, 179, 180, 182, 183, 184, 186, 192, 198, 199, 202, 204, 210, 211, 215, 216, 218, 224, 227, 231,232
[C. I. Disperse Orange]
1, 3, 5, 7, 11, 13, 17, 20, 21, 25, 29, 30, 31, 32, 33, 37, 38, 42, 43, 44, 45, 47, 48, 49, 50, 53, 54, 55, 56, 57, 58, 59, 61, 66, 71, 73, 76, 78, 80, 89, 90, 91, 93, 96, 97, 119, 127, 130, 139, 142
[C. I. Disperse Red]
1, 4, 5, 7, 11, 12, 13, 15, 17, 27, 43, 44, 50, 52, 53, 54, 55, 56, 58, 59, 60, 65, 72, 73, 74, 75, 76, 78, 81, 82, 86, 88, 90, 91, 92, 93, 96, 103, 105, 106, 107, 108, 110, 111, 113, 117, 118, 121, 122, 126, 127, 128, 131, 132, 134, 135, 137, 143, 145, 146, 151, 152, 153, 154, 157, 159, 164, 167, 169, 177, 179, 181, 183, 184, 185, 188, 189, 190, 191, 192, 200, 201, 202, 203, 205, 206, 207, 210, 221, 224, 225, 227, 229, 23 , 240,257,258,277,278,279,281,288,298,302,303,310,311,312,320,324,328
[C. I. Disperse Violet]
1, 4, 8, 23, 26, 27, 28, 31, 33, 35, 36, 38, 40, 43, 46, 48, 50, 51, 52, 56, 57, 59, 61, 63, 69, 77
[C. I. Disperse Green]
9
[C. I. Disperse Brown]
1, 2, 4, 9, 13, 19
[C. I. Disperse Blue]
3, 7, 9, 14, 16, 19, 20, 26, 27, 35, 43, 44, 54, 55, 56, 58, 60, 62, 64, 710, 72, 73, 75, 79, 81, 82, 83, 87, 91, 93, 94, 95, 96, 102, 106, 108, 112, 113, 115, 118, 120, 122, 125, 128, 130, 139, 141, 142, 143, 146, 148, 149, 153, 154, 158, 165, 167, 171, 173, 174, 176, 181, 183, 185, 186, 187, 189, 197, 198, 200, 201, 205, 207, 211, 214, 224, 225, 257, 259, 267, 268, 270, 284, 285, 287, 288, 291, 293, 295, 297, 301, 315, 30,333
[C. I. Disperse Black]
1, 3, 10, 24
And the like.
[0027]
In the ink of the present invention, a plurality of disperse dyes are individually dispersed to prepare respective dye dispersions, and the type of the dispersant used at that time is the same between the respective dispersions. .
[0028]
Examples of the dispersant according to the present invention include a formalin condensate of sodium creosote oil sulfonate (for example, Demol C manufactured by Kao Corporation) and a formalin condensate of sodium cresol sulfonate and sodium 2-naphthol-6-sulfonate. Formalin condensate of sodium cresol sulfonate, formalin condensate of sodium phenol sulfonate, formalin condensate of sodium β-naphthol sulfonate, sodium β-naphthalene sulfonate (for example, Demol N manufactured by Kao Corporation) and β-naphthol Examples thereof include a formalin condensate of sodium sulfonate and a lignin sulfonate (for example, Vanilex RN manufactured by Nippon Paper). In the ink of the present invention, particularly, a lignin sulfonate (for example, Vanilex RN manufactured by Nippon Paper) is used. ) Etc. It is preferable from the viewpoint of high degree of dispersion and stability.
[0029]
The use amount of the dispersant is preferably from 20 to 200% by mass based on the disperse dye. If the amount of the dispersing agent is small, the particle size and the dispersion stability are poor, and if the amount of the dispersing agent is large, the particle size and the dispersion stability are inferior and the viscosity is undesirably high. These dispersants may be used alone or in combination.
[0030]
In dispersing the disperse dye according to the present invention, it is preferable to use a wetting agent in combination, and preferable wetting agents include sodium dodecylbenzenesulfonate, sodium 2-ethylhexylsulfosuccinate, and sodium alkylnaphthalenesulfonate. , Ethylene oxide adduct of phenol, ethylene oxide adduct of acetylene diol, and the like.
[0031]
Depending on the structure of the disperse dye to be used, during dispersion, foaming, gelling, and fluidity may be deteriorated.Therefore, the dispersant and the wetting agent may have a wetting ability, a fine-graining ability, and dispersion stability, It is necessary to select in consideration of foaming during dispersion, gelation of the dispersion, fluidity of the dispersion, and the like. However, there is no dispersant that satisfies all of the above requirements, so it is necessary to select an optimal dispersant according to the dye to be dispersed and to add an antifoaming agent or the like as necessary.
[0032]
The disperse dye used in the present invention can be dispersed according to a known method using a dispersant, for example, a ball mill, a sand mill, an attritor, a roll mill, an agitator, a Henschel mixer, a colloid mill, an ultrasonic homogenizer, a pearl mill, Various dispersers such as a wet jet mill and a paint shaker can be used.
[0033]
In the ink of the present invention, the volume average particle diameter of the disperse dye particles contained in the ink is preferably 40 to 200 nm. By adjusting the volume average particle diameter in the above range, the phenomenon that the disperse dye particles settle due to the increase in the disperse dye particles can be further suppressed, and the storage stability of the ink can be further improved. The average particle size of the disperse dye can be measured by a commercially available particle size measuring device using a laser Doppler method.
[0034]
Next, the water-soluble organic solvent according to the present invention will be described.
Examples of the water-soluble organic solvent that can be used in the present invention include alcohols (eg, methanol, ethanol, propanol, isopropanol, butanol, isobutanol, secondary butanol, tertiary butanol, pentanol, hexanol, cyclohexanol, benzyl) Alcohols, etc., polyhydric alcohols (eg, ethylene glycol, diethylene glycol, triethylene glycol, polyethylene glycol, propylene glycol, dipropylene glycol, polypropylene glycol, butylene glycol, hexanediol, pentanediol, glycerin, hexanetriol, thiodiglycol) Etc.), polyhydric alcohol ethers (eg, ethylene glycol monomethyl ether, ethylene glycol Monoethyl ether, ethylene glycol monobutyl ether, diethylene glycol monomethyl ether, diethylene glycol monomethyl ether, diethylene glycol monobutyl ether, propylene glycol monomethyl ether, propylene glycol monobutyl ether, ethylene glycol monomethyl ether acetate, triethylene glycol monomethyl ether, triethylene glycol monoethyl ether , Triethylene glycol monobutyl ether, ethylene glycol monophenyl ether, propylene glycol monophenyl ether, etc.), amines (for example, ethanolamine, diethanolamine, triethanolamine, N-methyldiethanolamine, N-ethyldiethanolamine, mol Phosphorus, N-ethylmorpholine, ethylenediamine, diethylenediamine, triethylenetetramine, tetraethylenepentamine, polyethyleneimine, pentamethyldiethylenetriamine, tetramethylpropylenediamine, etc., amides (for example, formamide, N, N-dimethylformamide, N , N-dimethylacetamide, etc.), heterocycles (eg, 2-pyrrolidone, N-methyl-2-pyrrolidone, cyclohexylpyrrolidone, 2-oxazolidone, 1,3-dimethyl-2-imidazolidinone, etc.), sulfoxides ( For example, dimethyl sulfoxide and the like, sulfones (for example, sulfolane and the like), urea, acetonitrile, acetone and the like can be mentioned. Preferred water-soluble organic solvents include polyhydric alcohols. Further, it is particularly preferable to use a polyhydric alcohol and a polyhydric alcohol ether in combination.
[0035]
Further, in the ink of the present invention, it is preferable that at least one of the water-soluble organic solvents is ethylene glycol. With this configuration, the ink penetrates into the fabric deeply, drying is quick, and an extremely preferable black color is realized. be able to.
[0036]
The water-soluble organic solvents may be used alone or in combination. The total amount of the water-soluble organic solvent in the ink is 5 to 60% by mass, preferably 10 to 35% by mass.
[0037]
In the ink of the present invention, various additives can be used in addition to the main components described above.
[0038]
As additives, known inorganic salts, surfactants, preservatives, fungicides, pH adjusters, viscosity adjusters, hydrotropes, dispersants, leveling agents, deep dyes, etc. are added as necessary. can do.
[0039]
An inorganic salt can be added to the ink to improve the color development in order to keep the viscosity and the dye of the ink stable. Examples of the inorganic salt include sodium chloride, sodium sulfate, magnesium chloride, magnesium sulfide and the like. The present invention is not limited to these embodiments.
[0040]
As the surfactant, any of cationic, anionic, amphoteric and nonionic can be used.
[0041]
Examples of the cationic surfactant include aliphatic amine salts, aliphatic quaternary ammonium salts, benzalkonium salts, benzethonium chloride, pyridinium salts, and imidazolinium salts.
[0042]
Examples of the anionic surfactant include fatty acid soap, N-acyl-N-methylglycine salt, N-acyl-N-methyl-β-alanine salt, N-acylglutamate, alkyl ether carboxylate, and acylated peptide. , Alkyl sulfonate, alkyl benzene sulfonate, alkyl naphthalene sulfonate, dialkyl sulfosuccinate, alkyl sulfo acetate, α-olefin sulfonate, N-acylmethyl taurine, sulfated oil, higher alcohol sulfate Salt, secondary higher alcohol sulfate, alkyl ether sulfate, secondary higher alcohol ethoxy sulfate, polyoxyethylene alkyl phenyl ether sulfate, monoglyculfate, fatty acid alkylolamide sulfate, alkyl ether phosphate Salts, alkyl phosphate salts and the like.
[0043]
Examples of the amphoteric surfactant include a carboxybetaine type, a sulfobetaine type, an aminocarboxylate, and imidazolinium betaine.
[0044]
Examples of the nonionic surfactant include polyoxyethylene alkyl ether, polyoxyethylene secondary alcohol ether, polyoxyethylene alkyl phenyl ether (for example, Emulgen 911 manufactured by Kao Corporation), polyoxyethylene sterol ether, and polyoxyethylene lanolin. Derivatives, polyoxyethylene polyoxypropylene alkyl ether (for example, Newpol PE-62 manufactured by Sanyo Chemical Industries, Ltd.), polyoxyethylene glycerin fatty acid ester, polyoxyethylene castor oil, hydrogenated castor oil, polyoxyethylene sorbitan fatty acid ester, Polyoxyethylene sorbitol fatty acid ester, polyethylene glycol fatty acid ester, fatty acid monoglyceride, polyglycerin fatty acid ester, sorbitan fatty acid ester, professional Glycol fatty acid esters, sucrose fatty acid esters, fatty acid alkanolamides, polyoxyethylene fatty acid amides, polyoxyethylene alkyl amines, alkyl amine oxides, acetylene glycol, acetylene alcohol, and the like. The present invention is not limited to these.
[0045]
When these surfactants are used, they can be used alone or as a mixture of two or more kinds. By adding the surfactants in the range of 0.001 to 1.0% by mass based on the total amount of the ink, the surface of the ink can be used. The tension can be arbitrarily adjusted, which is preferable.
[0046]
In order to maintain the long-term storage stability of the ink, a preservative and a fungicide may be added to the ink. Examples of preservatives and fungicides include aromatic halogen compounds (for example, Preventol CMK), methylene dithiocyanate, halogen-containing sulfur compounds, and 1,2-benzisothiazolin-3-one (for example, PROXEL GXL manufactured by Avicia). ). The present invention is not limited to these.
[0047]
Next, the details of the inkjet printing method that can be used in the present invention will be described.
[0048]
The material constituting the fabric used in the ink jet printing method of the present invention is not particularly limited as long as it contains fibers that can be dyed with a disperse dye, but among others, fibers such as polyester, acetate, and triacetate are contained. Are preferred. Among them, a fabric containing at least polyester fiber is particularly preferable. The fabric may be any of the above-mentioned fibers in any form such as a woven fabric, a knitted fabric, and a non-woven fabric. Further, as the cloth which can be used in the present invention, it is preferable that the fiber which can be dyed with a disperse dye is 100%, but it is a mixed woven cloth with rayon, cotton, polyurethane, acrylic, nylon, wool, silk and the like. Alternatively, a blended nonwoven fabric or the like can also be used as a printing fabric. Further, the thickness of the yarn constituting the above-described cloth is preferably in the range of 10 to 100 d.
[0049]
In the inkjet printing method of the present invention, in order to obtain a uniform dyed product, natural impurities (oils, waxes, waxes, pectic substances, natural pigments, etc.) adhering to the fabric fibers before the water-soluble polymer is pretreated on the fabric. ), It is desirable to wash residuals of the chemicals used in the fabric manufacturing process (such as glue) and dirt. Examples of the detergent used for washing include alkalis such as sodium hydroxide and sodium carbonate, surfactants such as anionic surfactants and nonionic surfactants, and enzymes.
[0050]
In the case of the ink jet printing method of the present invention, it is an important technique to obtain a clear image without bleeding the ink on the fabric. As a technique for preventing bleeding, a method suitable for a fiber material or ink may be appropriately selected from known methods such as pretreatment of a water-soluble polymer into a fabric, and is not particularly limited.
[0051]
In the ink of the present invention, a cloth provided with at least one compound selected from the group consisting of a water-soluble metal salt, a polycation compound, a water-soluble polymer, a surfactant and a water repellent, in an amount of 0.2 to 50% by mass. It is preferable to use, because a high degree of bleeding can be prevented and a high-definition image can be printed on a cloth.
[0052]
As the water-soluble metal salt, an inorganic salt or an organic acid salt of an alkali metal or alkaline earth metal such as KCl or CaCl 2 can be used. As the polycation, various quaternary ammonium salt polymers or oligomers, polyamine salts, and the like can be used.
[0053]
Natural water-soluble polymers that are one of the water-soluble polymers include corn, starches such as wheat, carboxymethylcellulose, methylcellulose, cellulose derivatives such as hydroxyethylcellulose, sodium alginate, guar gum, tamarind gum, locust bean gum, Arabic Polysaccharides such as rubber, protein substances such as gelatin, casein, and keratin, and synthetic water-soluble polymers include polyvinyl alcohol, polyvinylpyrrolidone, and acrylic acid-based polymers. As the surfactant, for example, anionic, cationic, amphoteric or nonionic surfactants are used. Typically, examples of the anionic surfactant include higher alcohol sulfates and sulfonates of naphthalene derivatives. Etc .; cationic surfactants such as quaternary ammonium salts; amphoteric surfactants such as imidazoline derivatives; nonionic surfactants such as polyoxyethylene alkyl ether and polyoxyethylene propylene block polymer Sorbitan fatty acid ester, polyoxyethylene sorbitan fatty acid ester, ethylene oxide adduct of acetylene alcohol, and the like. Examples of the water repellent include silicone, fluorine-based, and wax-based repellents.
[0054]
In the ink-jet printing method of the present invention, the above-mentioned pretreatment agent is appropriately selected in accordance with the ink, the material, and the fabric structure so as to contain 0.2 to 50% by mass in the fabric for the effect of preventing bleeding. It is preferable to apply by a pad method, a coating method, a spray method or the like. In the ink jet printing method of the present invention, after forming an image by an ink jet recording method using the ink having the above-described configuration on a cloth containing fibers which can be dyed with the disperse dye (ink Application process), heat-treating the fabric to which the ink is applied (heat-treatment process), and washing the heat-treated fabric (washing process) to complete printing on the fabric, thereby obtaining a printed product of the present invention. In the method, the disperse dye is fixed to the fiber by a method of heat-treating the fabric to which the ink is applied. In particular, when the heat treatment is performed by using the HT steaming method, which is a high-temperature steaming method, or by using a thermosol. When a method or the like is used, the dye is well dyed on the fiber, and the remarkable effect of the present invention can be obtained. In the ink jet printing method of the present invention, a conventionally known washing method can be used as a method for removing unfixed dye from the cloth, but it is particularly preferable to perform reduction washing.
[0055]
In the ink jet printing method for printing on a fabric, it is desirable that the printed fabric is wound up after ink is ejected, colored by heating, and the fabric is washed and dried. In the ink jet textile printing according to the present invention, the ink is printed on the fabric, and the fabric is not dyed well just by leaving it to stand. In addition, when printing is performed on a long fabric for a long time, the printed fabric overlaps on a floor or the like because the fabric comes out endlessly. . During this operation, a medium not related to printing, such as paper, cloth, or vinyl, may be interposed between the cloths. However, it is not always necessary to wind up when cutting midway or for short fabrics.
[0056]
The printed fabric may be subjected to a heat treatment immediately or a heat treatment after a while, and may be subjected to a drying / coloring treatment according to the intended use. As a heat treatment method, a method suitable for the use, such as an oven, a heat roll, or steam, may be selected.
[0057]
After the heat treatment, cleaning is required. This is because the remaining of the dye not involved in the dyeing deteriorates color stability and lowers fastness. It is also necessary to remove the pre-processed material applied to the fabric. If left as it is, not only the fastness is reduced but also the fabric is discolored. Therefore, cleaning according to the object to be removed and the purpose is indispensable.
[0058]
After washing, drying is required. After squeezing and dewatering the washed cloth, it is dried or dried using a drier, a heat roll, an iron or the like.
[0059]
By this series of actions, the characteristics of the ink for ink-jet printing are utilized, and a fabric on which a beautiful pattern is printed is completed.
[0060]
In the case of dyeing using a disperse dye, not only a method of coloring at a high temperature but also a carrier may be used. The compound used as the carrier is preferably a compound having a feature that the dyeing acceleration is large, the usage is simple and stable, the load on the human body and the environment is small, the removal from the fiber is easy, and the color fastness is not affected. Examples of the carrier include phenols such as o-phenylphenol, p-phenylphenol, methylnaphthalene, alkyl benzoate, alkyl salicylate, chlorobenzene, and diphenyl, ethers, organic acids, and hydrocarbons. These promote swelling and plasticization of difficult-to-dye fibers that are difficult to dye at a temperature of about 100 ° C., such as polyester, and facilitate the disperse dye to enter the fibers. The carrier may be previously adsorbed to the fibers of the fabric used for inkjet printing, or may be included in the inkjet ink.
[0061]
The ink jet recording head used in the ink jet recording method of the present invention is not particularly limited, and any of a thermal type and a piezo type can be used.
[0062]
The nozzle diameter of the ink jet recording head used in the present invention is preferably 100 μm or less from the viewpoint of sharpness of a formed image, and is more preferably 10 μm or more from the viewpoint of resistance to nozzle clogging by insolubles. Is 10 μm or more and 50 μm or less.
[0063]
In the ink jet recording method of the present invention, the droplet volume at the time of ink flying is preferably 5 pl or more from the viewpoint of being less affected by the air current near the head, and is preferably 150 pl or less from the viewpoint of the granularity of the printed image. Preferably, it is more preferably 5 to 80 pl.
[0064]
【Example】
Hereinafter, the present invention will be described with reference to examples, but the present invention is not limited to these examples.
[0065]
《Preparation of ink》
[Preparation of black ink K1]
(Preparation of Dispersion 1)
1-methyl-2-phenyl-3- (2,6-dichloro-4-nitrophenylazo) indole 30% by mass
Na ligninsulfonate (Vanilex RN manufactured by Nippon Paper) 20% by mass
Ethylene glycol 20% by mass
Proxel GXL (Zeneca fungicide) 1% by mass
29% by mass of ion-exchanged water
The above mixture was dispersed using a sand grinder to obtain Dispersion 1.
[0066]
(Preparation of Dispersion 2)
C. I. Disperse Violet 57 30% by mass
Na ligninsulfonate (Vanilex RN manufactured by Nippon Paper) 20% by mass
Ethylene glycol 20% by mass
Proxel GXL (Zeneca fungicide) 1% by mass
29% by mass of ion-exchanged water
The above mixture was dispersed using a sand grinder to obtain Dispersion 2.
[0067]
(Preparation of Dispersion 3)
C. I. Disperse Blue 60 30% by mass
Na ligninsulfonate (Vanilex RN manufactured by Nippon Paper) 20% by mass
Ethylene glycol 20% by mass
Proxel GXL (Zeneca fungicide) 1% by mass
29% by mass of ion-exchanged water
The above mixture was dispersed using a sand grinder to obtain a dispersion 3.
[0068]
(Preparation of black ink)
Dispersion 17 mass%
Dispersion liquid 2 7% by mass
Dispersion 3 7% by mass
Ethylene glycol (EG) 20% by mass
Diethylene glycol (DEG) 10% by mass
Glycerin (Gly) 4% by mass
45% by mass of ion-exchanged water
After sufficiently stirring and mixing the above composition, coarse ink was removed by filtration using a metal mesh filter to prepare a black ink K1.
[0069]
[Preparation of black ink K2]
(Preparation of Dispersion 4)
C. I. Disperse Yellow 149 30% by mass
Na ligninsulfonate (Vanilex RN manufactured by Nippon Paper) 20% by mass
Ethylene glycol 20% by mass
Proxel GXL (Zeneca fungicide) 1% by mass
29% by mass of ion-exchanged water
The above mixture was dispersed using a sand grinder to obtain Dispersion 4.
[0070]
(Preparation of Dispersion 5)
C. I. Disperse Red 302 30% by mass
Na ligninsulfonate (Vanilex RN manufactured by Nippon Paper) 20% by mass
Ethylene glycol 20% by mass
Proxel GXL (Zeneca fungicide) 1% by mass
29% by mass of ion-exchanged water
The above mixture was dispersed using a sand grinder to obtain Dispersion 5.
[0071]
(Preparation of black ink)
Dispersion 47 mass%
Dispersion 57 mass%
Dispersion 3 7% by mass
Ethylene glycol (EG) 20% by mass
Diethylene glycol (DEG) 10% by mass
Glycerin (Gly) 4% by mass
45% by mass of ion-exchanged water
After sufficiently stirring and mixing the above composition, coarse ink was removed by filtration using a metal mesh filter to prepare a black ink K2.
[0072]
[Preparation of black ink K3]
In the preparation of the black ink K1, a black ink K3 was prepared in the same manner except that the ethylene glycol used for preparing the dispersions 1 to 3 was changed to diethylene glycol and the preparation conditions of the black ink were changed as follows. did.
[0073]
(Preparation of black ink)
Dispersion 17 mass%
Dispersion liquid 2 7% by mass
Dispersion 3 7% by mass
Diethylene glycol 20% by mass
Glycerin 14% by mass
45% by mass of ion-exchanged water
[Preparation of black ink K4]
In the preparation of the black ink K1, in place of the dispersant (Na ligninsulfonate) used in the preparation of the dispersion 1, the dispersion 2 and the dispersion 3, a formalin condensate of the same amount of creosote oil Nasulfonate ( Dispersion 6, Dispersion 7 and Dispersion 8 using Kao Demol C) as a dispersant are prepared, and Dispersion 6, Dispersion 7 and Dispersion instead of Dispersion 1, Dispersion 2 and Dispersion 3 In the same manner except that No. 8 was used, a black ink K4 was prepared.
[0074]
[Preparation of black ink K5]
A black ink K5 was prepared in the same manner as in the preparation of the black ink K1, except that Dispersions 6 and 8 were used instead of Dispersions 1 and 3.
[0075]
[Preparation of black ink K6]
A black ink K6 was prepared in the same manner as in the preparation of the black ink K1, except that the dispersion 2 was used instead of the dispersion 2.
[0076]
[Preparation of black ink K7]
In the preparation of the black ink K2, the same amount of formalin condensate of creosote oil sodium sulfonate (Kao Demol C) was used instead of the dispersant (Na ligninsulfonate) used in the preparation of the dispersions 4 and 5. ) Was prepared as a dispersant, and a black ink K7 was prepared in the same manner except that Dispersion 9 and Dispersion 10 were used in place of Dispersion 4 and Dispersion 5. .
[0077]
[Preparation of Red Ink R1]
Using the dispersion liquid 4 and the dispersion liquid 5 used for preparing the black ink K2, a red ink R1 was prepared under the following preparation conditions.
[0078]
Dispersion 4 10% by mass
Dispersion liquid 5 10% by mass
Ethylene glycol 20% by mass
Diethylene glycol 10% by mass
Glycerin 5% by mass
45% by mass of ion-exchanged water
[Preparation of Red Ink R2]
A red ink R2 was prepared in the same manner as in the preparation of the red ink R1 except that the dispersion liquid 9 was used instead of the dispersion liquid 4.
[0079]
[Preparation of Green Ink G1]
Using the dispersion liquid 3 and the dispersion liquid 4 used for preparing the black ink K2, a green ink G1 was prepared under the following preparation conditions.
[0080]
Dispersion 3 10% by mass
Dispersion 4 10% by mass
Ethylene glycol 20% by mass
Diethylene glycol 10% by mass
Glycerin 5% by mass
45% by mass of ion-exchanged water
[Preparation of Green Ink G2]
In preparing the green ink G1, a green ink G2 was prepared in the same manner except that the dispersion liquid 9 was used instead of the dispersion liquid 4.
[0081]
[Preparation of Blue Ink B1]
Using the dispersions 3 and 5 used for the preparation of the black ink K2, a blue ink B1 was prepared under the following preparation conditions.
[0082]
Dispersion 3 10% by mass
Dispersion liquid 5 10% by mass
Ethylene glycol 20% by mass
Diethylene glycol 10% by mass
Glycerin 5% by mass
45% by mass of ion-exchanged water
[Preparation of Blue Ink B2]
In preparing the blue ink B1, a blue ink B2 was prepared in the same manner except that the dispersion liquid 10 was used instead of the dispersion liquid 5.
[0083]
<< Formation and evaluation of print image >>
(Image printing)
The above-prepared color inks were mounted on a piezo-type head having a nozzle hole diameter of 40 μm, a driving frequency of 20 kHz, an ink droplet of 70 pl, a number of nozzles of 64, and a nozzle density of 60 dpi (dpi indicates the number of dots per 2.54 cm), and the maximum recording was performed. The ink jet printer was set in an on-demand type ink jet printer having a density of 360 × 360 dpi to perform continuous printing.
[0084]
For printing, a solid image of each color was output. The fabric used at this time was prepared by preparing two types of 100% polyester fiber and 100% triacetate fiber, immersing each in a pretreatment agent (cationic polymer compound and guar gum), squeezing and drying. After printing, the fabric was heat-treated at 180 ° C. for 10 minutes, washed with water and dried.
[0085]
(Evaluation of ink storage stability 1)
After the above-prepared inks of each color are sealed in a glass bottle and stored in a thermostat at 60 ° C. for 10 days, the presence or absence of a precipitate in the ink is visually observed, and the ink is stored according to the following criteria. The property 1 was evaluated.
[0086]
:: No precipitation in the ink liquid was observed even after storage. △: Slight precipitation was observed in the ink after storage, but practically acceptable. ×: Clear in the ink after storage. Aggregates or precipitates are recognized, and nozzles may be clogged during ejection (evaluation of ink preservability 2).
The stored ink prepared in Ink Storage 1 and the untreated ink were printed on polyester fiber by the above-described method to form a solid image, and the chromaticity of each image after the heat treatment was determined. The measured and stored color difference ΔE 1 between the ink image after storage and the unprocessed ink image was determined, and the ink storability 2 was evaluated according to the following criteria.
[0087]
:: Color difference ΔE 1 is less than 1 Δ: Color difference ΔE 1 is 1 or more and less than 3 X: Color difference ΔE 1 is 3 or more Note that the color difference ΔE 1 is a color difference formula ΔE = √ [(ΔL) 2 + in Lab space. (Δa) 2 + (Δb) 2 ], and each Lab value was measured with a D50 light source and a 2 ° visual field as measurement conditions using an X-write 938 Spectrodensitometer (manufactured by X-Rite).
[0088]
(Evaluation of color difference for different recording media)
According to the method described above, subjected to color difference Delta] E 2 between the solid image printed polyester fiber and triacetate fibers, calculated in the same manner as in the measurement method of the Delta] E 1, the evaluation of color difference due to the recording medium differences accordance with the following criteria Was.
[0089]
:: color difference ΔE 2 is less than 1 Δ: color difference ΔE 2 is 1 or more and less than 3 x: color difference ΔE 2 is 3 or more, and the results obtained are shown in Table 1.
[0090]
[Table 1]
[0091]
As is evident from Table 1, the ink of the present invention prepared by dispersing a plurality of disperse dyes individually using the same dispersant and then mixing the dispersions of the respective dyes with respect to Comparative Example It can be seen that the ink storability (dispersion stability and color tone reproducibility) is good, and a stable color tone is reproduced even when printing is performed on fabrics of different materials.
[0092]
【The invention's effect】
According to the present invention, an ink-jet ink having a plurality of disperse dyes having good long-term storage stability of the ink, and having excellent color tone reproducibility due to the difference in the material of the print-receiving medium, a method for producing the same, and an ink-jet recording method using the same An inkjet printing method could be provided.
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