JP2004292016A - Retort processable paper container - Google Patents
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Abstract
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、耐熱水性の含浸紙を最外面に使用したレトルト殺菌処理可能な紙容器に関する。
【０００２】
【従来の技術】
近時、ポリウレタン系樹脂、ポリイソシアネート系樹脂、アクリル系樹脂、エポキシ系樹脂および硝化綿系樹脂から選ばれる１種類又は２種類以上の樹脂をセルロース繊維構造物に含浸させた含浸紙がトレー、パウチなどの容器として提供されている。
【０００３】
その場合には、例えば、含浸紙／酸化ケイ素の薄膜を蒸着したポリエチレンテレフタレートフィルム／ナイロンフィルム／未延伸ポリプロピレンフィルムなどのような層構成からなる複合紙にして使用されている。
【０００４】
そしてこのような構成の複合紙をパウチやトレーのような容器状に成形し、ヒートシールやインパルスシールのようなシール手段を用いて密封シールした場合には、パウチのシール部分や紙トレーのトレーと蓋材とのシール部分に含浸紙の樹脂が熱により焦げて変色によるシール跡が残り、見栄えが良くないし、シール不良を生じる場合もあり、問題となっている。
【０００５】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、耐熱水性の含浸紙を使用した複合紙を成形等して得られた容器の密封シール時における以上のような問題点を解決するためになされたもので、シール時にシール跡が残らず、かつ、完全な密封シールが可能な含浸紙用のシーラント剤と該シーラント剤を使用した容器を提供することを課題とする。
【０００６】
【課題を解決するための手段】
本発明の請求項１の発明は、ポリウレタン系樹脂、ポリイソシアネート系樹脂、アクリル系樹脂、エポキシ系樹脂および硝化綿系樹脂から選ばれる１種類又は２種類以上の樹脂をセルロース繊維構造物に含浸させた含浸紙を最外面に配置し、最内面にシーラント層を設けた複合紙から成るレトルト殺菌処理可能な紙容器であって、該シーラント層を形成するシーラント材として、１２０°Ｃ以上、１３０°Ｃ以下の融点を有するポリエチレン樹脂を用いたことを特徴とする、レトルト処理可能な紙容器である。
【０００７】
このように請求項１記載の発明によれば、シーラント層を形成するシーラント材として、１２０°Ｃ以上、１３０°Ｃ以下の融点を有するポリエチレン樹脂を用いているので、容器に成形する際、比較的低温度での密封シールが可能で、そのため、含浸紙の樹脂が熱により焦げて変色によるシール跡が残る可能性が少ない。
【０００８】
また、請求項２の発明は、請求項１の発明において、前記含浸紙の坪量が１０〜２５０ｇ／ｍ２ であることを特徴とする、レトルト処理可能な紙容器である。
【０００９】
このように請求項２記載の発明によれば、坪量が１０〜２５０ｇ／ｍ２ の比較的薄い含浸紙を使用しているので、熱伝導がよくなり、余り温度を上げることなく密封シールすることが可能になる。
【００１０】
【発明の実施の形態】
本発明のレトルト処理可能な紙容器を一実施形態に基づいて以下に詳細に説明する。
本発明のレトルト処理可能な紙容器は、例えば、図１に示すような、複合紙をシーラント層を内側にしてシーラント層同士を対向させて、例えば、図２に示すような袋や開口部を蓋材で密封シールしたトレー、カップ等の容器（２０）に成形して得られる。
【００１１】
さらに具体的に述べるならば、本発明のレトルト処理可能な紙容器は、含浸紙（１１）を最外面に配置し、最内面にシーラント層（１２）を設けた複合紙（１０）を容器状に成形して得られる。
【００１２】
含浸紙（１１）は、複合紙（１０）の主材料で、ポリウレタン系樹脂、ポリイソシアネート系樹脂、アクリル系樹脂、エポキシ系樹脂および硝化綿系樹脂から選ばれる１種類又は２種類以上の樹脂をセルロース繊維構造物に含浸して得られる。
【００１３】
また、含浸紙（１１）は、熱伝導性が良いため、坪量が１０〜２５０ｇ／ｍ２ 程度の比較的薄いものが好ましく使用できる。
【００１４】
複合紙の最内面に設けられるシーラント層（１２）を形成するシーラント材としては、１２０°Ｃの蒸気あるいは熱水で加圧加熱するという殺菌条件に耐える必要があるため、１２０°Ｃ〜１３０°Ｃの融点を持つポリエチレン樹脂が好ましく使用できる。
【００１５】
複合紙（１０）の一般的な層構成としては、ガスバリア性等を考慮して、容器がトレーやカップとした場合には、容器本体（２１）は、例えば、〔容器内側〕シーラント層（１２）／エチレン・ビニルアルコール共重合体／ポリエチレン／含浸紙（１１）〔容器外側〕のような層構成の複合紙が使用され、蓋材（２２）は、例えば、〔容器内側〕シーラント層（１２）／ナイロン／酸化ケイ素の薄膜を蒸着法により設けた延伸ポリエステルフィルム／坪量が１０〜２５０ｇ／ｍ２ の含浸紙（１１）〔容器外側〕のような層構成の複合紙が使用される。
【００１６】
また、容器が袋の場合には、例えば、〔容器内側〕シーラント層（１２）／ナイロン／酸化ケイ素の薄膜を蒸着法により設けた延伸ポリエステルフィルム／坪量が１０〜２５０ｇ／ｍ２ の含浸紙（１１）〔容器外側〕のような層構成の複合紙が使用される。
【００１７】
複合紙の各層間は、ドライラミネート法等の公知の貼り合わせ法を用いて貼り合わせることができる。
【００１８】
こうして作製した複合紙（１０）から、三方シール袋などの包装袋あるいはトレー、カップ、ゲーベルトップ型容器、ブリック型容器等の成形容器を公知の作製方法により作製することができる。
【００１９】
シーラント層にポリプロピレン樹脂より低融点のポリエチレン樹脂を使用し、また、坪量を１０〜２５０ｇ／ｍ２ と比較的薄くした含浸紙を使用した本発明の容器は、密封シール部分に樹脂の焦げによる加圧跡がつかず、見栄えの良い容器が作製できる。
【００２０】
【実施例】
以下実施例により本発明を詳細に説明する。
〈実施例１〉
ポリウレタン系樹脂、ポリイソシアネート系樹脂、アクリル系樹脂、エポキシ系樹脂および硝化綿系樹脂から選ばれる１種類又は２種類以上の樹脂をセルロース繊維構造物に含浸して得られる坪量２５０ｇ／ｍ２ の紙を含浸紙（１１）として準備した。
【００２１】
シーラント材として、融点が１３０°Ｃのレトルト用シーラント「ＬＲ−１２４」（昭和電工株式会社製）（厚さ；５０μｍ）を準備し、シーラント層（１２）とした。
【００２２】
ほかに含浸紙（１１）とシーラント層（１２）の間に介在させる中間層として、酸化ケイ素の薄膜を蒸着したポリエチレンテレフタレートフィルム（厚さ；１２μｍ）と、ナイロンフィルム（厚さ；１５μｍ）をそれぞれ準備した。
【００２３】
以上準備した各フィルム、含浸紙を二液反応型のポリウレタン樹脂系接着剤を介してドライラミネート法により積層し、含浸紙（坪量；２５０ｇ／ｍ２ ）（１１）／酸化ケイ素の薄膜を蒸着したポリエチレンテレフタレートフィルム（厚さ；１２μｍ）／ナイロンフィルム（厚さ；１５μｍ）／シーラント層（厚さ；５０μｍ）（１２）の層構成を有する複合紙（１０）を作製した。
【００２４】
この複合紙からシーラント層（１２）を内面にし、含浸紙（１１）を最外層にした図２（ｃ）に示すような三方シール袋を一般的に公知の製袋機を用いて作製し、実施例１のレトルト処理可能な紙容器とした。
【００２５】
〈比較例１〉
含浸紙の坪量を３００ｇ／ｍ２ に代えた以外は実施例１と同様の材料を用いて実施例１と同様の方法で、含浸紙（坪量；３００ｇ／ｍ２ ）／酸化ケイ素の薄膜を蒸着したポリエチレンテレフタレートフィルム（厚さ；１２μｍ）／ナイロンフィルム（厚さ；１５μｍ）／シーラント層（厚さ；５０μｍ）（１２）の層構成を有する複合紙を作製した。
【００２６】
この複合紙から実施例１と同様に、シーラント層（１２）を内面にし、含浸紙を最外層にした三方シール袋を一般的に公知の製袋機を用いて作製し、比較例１のレトルト処理可能な紙容器とした。
【００２７】
〈比較例２〉
シーラント層として未延伸ポリプロピレンフィルム（融点；１６５°Ｃ、厚さ；５０μｍ）を使用し、含浸紙の坪量を３００ｇ／ｍ２ に代えた以外は、実施例１と同様の材料を用いて実施例１と同様の方法で、含浸紙（坪量；３００ｇ／ｍ２ ）／酸化ケイ素の薄膜を蒸着したポリエチレンテレフタレートフィルム（厚さ；１２μｍ）／ナイロンフィルム（厚さ；１５μｍ）／未延伸ポリプロピレンフィルム（融点；１６５°Ｃ、厚さ；５０μｍ）の層構成を有する複合紙を作製した。
【００２８】
この複合紙から実施例１と同様に、シーラント層を内面にし、含浸紙を最外層にした三方シール袋を一般的に公知の製袋機を用いて作製し、比較例２のレトルト処理可能な紙容器とした。
【００２９】
〈比較例３〉
シーラント層として未延伸ポリプロピレンフィルム（融点；１６５°Ｃ、厚さ；５０μｍ）を使用した以外は、実施例１と同様の材料を用いて実施例１と同様の方法で、含浸紙（坪量；２５０ｇ／ｍ２ ）／酸化ケイ素の薄膜を蒸着したポリエチレンテレフタレートフィルム（厚さ；１２μｍ）／ナイロンフィルム（厚さ；１５μｍ）／未延伸ポリプロピレンフィルム（融点；１６５°Ｃ、厚さ；５０μｍ）の層構成を有する複合紙を作製した。
【００３０】
この複合紙から実施例１と同様に、シーラント層を内面にし、含浸紙を最外層にした三方シール袋を一般的に公知の製袋機を用いて作製し、比較例３のレトルト処理可能な紙容器とした。
【００３１】
こうして作製した実施例１種類、比較例３種類、合計４種類のレトルト処理可能な紙容器のシール部分の焦げによる痕跡を目視観察した。その結果を表１に示す。
【００３２】
【表１】
表１の結果から、シ−ラント材として、１２０°Ｃ以上、１３０°Ｃ以下の融点を有するポリエチレンを用いて、含浸紙の坪量を２５０ｇ／ｍ２ にした実施例１の包装袋は、シール部分にシール跡の痕跡が認められず、綺麗に製袋することが可能なことが判る。
【００３４】
【発明の効果】
上記のように、シーラント層を形成するシーラント材として、１２０°Ｃ以上、１３０°Ｃ以下の融点を有するポリエチレン樹脂を使用することにより、シール跡の痕跡が残らないシールが可能になる。さらに含浸紙の坪量を下げることによりより一層の効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明のレトルト処理可能な紙容器に使用する複合紙の一実施例を示す、断面説明図である。
【図２】本発明のレトルト処理可能な紙容器の（ａ）はトレー、（ｂ）はカップ、（ｃ）は包装袋、（ｄ）はゲーベルトップ型容器、（ｅ）はブリック型容器の容器形態の一実施例を示す、説明図である。
【符号の説明】
１０‥‥複合紙
１１‥‥含浸紙
１２‥‥シーラント層
２０‥‥容器
２１‥‥容器本体
２２‥‥蓋材[0001]
TECHNICAL FIELD OF THE INVENTION
The present invention relates to a paper container which can be subjected to a retort sterilization treatment using a hot water impregnated paper on the outermost surface.
[0002]
[Prior art]
Recently, impregnated paper obtained by impregnating a cellulose fiber structure with one or more resins selected from polyurethane resins, polyisocyanate resins, acrylic resins, epoxy resins, and nitrified cotton resins has been used in trays and pouches. It is provided as a container.
[0003]
In this case, for example, a composite paper having a layer structure such as impregnated paper / polyethylene terephthalate film on which a thin film of silicon oxide is deposited / nylon film / unstretched polypropylene film is used.
[0004]
When the composite paper having such a configuration is formed into a container shape such as a pouch or a tray, and hermetically sealed using sealing means such as heat sealing or impulse sealing, the sealing portion of the pouch or the tray of the paper tray is used. The resin of the impregnated paper is scorched by heat and the seal mark due to discoloration remains on the seal portion between the cover and the lid material, resulting in poor appearance and poor sealing.
[0005]
[Problems to be solved by the invention]
The present invention has been made in order to solve the above problems at the time of hermetically sealing a container obtained by molding a composite paper using a hot water-impregnated paper. Another object of the present invention is to provide a sealant for impregnated paper that can be completely hermetically sealed and a container using the sealant.
[0006]
[Means for Solving the Problems]
The invention of claim 1 of the present invention impregnates a cellulose fiber structure with one or more resins selected from polyurethane resins, polyisocyanate resins, acrylic resins, epoxy resins and nitrocellulose resins. A paper container that can be subjected to a retort sterilization treatment and is made of a composite paper having a sealant layer provided on the innermost surface, wherein the impregnated paper is disposed on the outermost surface, and the sealant material forming the sealant layer is at least 120 ° C and 130 ° C. A retort-treatable paper container using a polyethylene resin having a melting point of C or lower.
[0007]
As described above, according to the first aspect of the present invention, a polyethylene resin having a melting point of 120 ° C. or more and 130 ° C. or less is used as a sealant material for forming a sealant layer. Sealing at extremely low temperature is possible, and therefore, there is little possibility that the resin of the impregnated paper is scorched by heat and seal marks due to discoloration remain.
[0008]
The invention according to claim 2 is the paper container capable of retort processing according to claim 1, wherein the impregnated paper has a basis weight of 10 to 250 g / m 2 .
[0009]
As described above, according to the second aspect of the present invention, since relatively thin impregnated paper having a basis weight of 10 to 250 g / m 2 is used, heat conduction is improved, and hermetically sealed without increasing the temperature excessively. It becomes possible.
[0010]
BEST MODE FOR CARRYING OUT THE INVENTION
The paper container capable of being retorted according to the present invention will be described in detail below based on one embodiment.
The retort-treatable paper container of the present invention is, for example, as shown in FIG. 1, a composite paper having a sealant layer inside and a sealant layer facing each other, for example, a bag or an opening as shown in FIG. It is obtained by molding into a container (20) such as a tray or cup hermetically sealed with a lid material.
[0011]
More specifically, the retortable paper container of the present invention comprises a composite paper (10) in which an impregnated paper (11) is disposed on the outermost surface and a sealant layer (12) is provided on the innermost surface. It is obtained by molding.
[0012]
The impregnated paper (11) is a main material of the composite paper (10), and is made of one or more resins selected from polyurethane resins, polyisocyanate resins, acrylic resins, epoxy resins, and nitrified cotton resins. It is obtained by impregnating a cellulose fiber structure.
[0013]
Since the impregnated paper (11) has good thermal conductivity, a relatively thin paper having a basis weight of about 10 to 250 g / m 2 can be preferably used.
[0014]
As the sealant material forming the sealant layer (12) provided on the innermost surface of the composite paper, it is necessary to withstand sterilization conditions of pressurizing and heating with steam or hot water at 120 ° C. A polyethylene resin having a melting point of C can be preferably used.
[0015]
As a general layer configuration of the composite paper (10), when the container is a tray or a cup in consideration of gas barrier properties and the like, the container main body (21) includes, for example, a [container inner] sealant layer (12). ) / Ethylene / vinyl alcohol copolymer / polyethylene / impregnated paper (11) A composite paper having a layer structure such as [outside of the container] is used. ) / A stretched polyester film provided with a thin film of nylon / silicon oxide by a vapor deposition method / a composite paper having a layer structure such as an impregnated paper (11) [outer container] having a basis weight of 10 to 250 g / m 2 is used.
[0016]
When the container is a bag, for example, [inside the container] a sealant layer (12) / a stretched polyester film provided with a thin film of nylon / silicon oxide by a vapor deposition method / impregnated paper having a basis weight of 10 to 250 g / m 2 . (11) A composite paper having a layer configuration such as [outside the container] is used.
[0017]
Each layer of the composite paper can be bonded using a known bonding method such as a dry lamination method.
[0018]
From the composite paper (10) thus produced, a packaging bag such as a three-sided seal bag or a molded container such as a tray, a cup, a Goebel top type container, a brick type container or the like can be produced by a known production method.
[0019]
The container of the present invention using a polyethylene resin having a melting point lower than that of a polypropylene resin for the sealant layer and using an impregnated paper having a basis weight of 10 to 250 g / m 2 which is relatively thin is obtained by scorching the resin at the hermetically sealed portion. A good-looking container can be produced without any trace of pressurization.
[0020]
【Example】
Hereinafter, the present invention will be described in detail with reference to examples.
<Example 1>
A basis weight of 250 g / m 2 obtained by impregnating a cellulose fiber structure with one or more resins selected from a polyurethane resin, a polyisocyanate resin, an acrylic resin, an epoxy resin and a nitrified cotton resin. The paper was prepared as impregnated paper (11).
[0021]
As a sealant material, a retort sealant “LR-124” (manufactured by Showa Denko KK) (thickness: 50 μm) having a melting point of 130 ° C. was prepared and used as a sealant layer (12).
[0022]
In addition, as an intermediate layer interposed between the impregnated paper (11) and the sealant layer (12), a polyethylene terephthalate film (thickness: 12 μm) on which a thin film of silicon oxide is deposited and a nylon film (thickness: 15 μm) are respectively provided. Got ready.
[0023]
The above-prepared films and impregnated paper are laminated by a dry lamination method via a two-component reaction type polyurethane resin adhesive, and a thin film of impregnated paper (basis weight: 250 g / m 2 ) (11) / silicon oxide is deposited. A composite paper (10) having a layer configuration of the obtained polyethylene terephthalate film (thickness: 12 μm) / nylon film (thickness: 15 μm) / sealant layer (thickness: 50 μm) (12) was produced.
[0024]
From the composite paper, a three-sided seal bag having a sealant layer (12) on the inner surface and an impregnated paper (11) on the outermost layer as shown in FIG. The paper container of Example 1 that can be retorted was used.
[0025]
<Comparative Example 1>
In the same manner as in Example 1 using the same materials except for changing the basis weight of the impregnated paper 300 g / m 2 to Example 1, impregnated paper (basis weight; 300g / m 2) / thin film of silicon oxide A composite paper having a layer structure of polyethylene terephthalate film (thickness: 12 μm) / nylon film (thickness: 15 μm) / sealant layer (thickness: 50 μm) (12) was prepared.
[0026]
From this composite paper, a three-sided seal bag having a sealant layer (12) on the inner surface and an impregnated paper on the outermost layer was produced using a generally known bag making machine in the same manner as in Example 1, and the retort of Comparative Example 1 was used. It was a paper container that could be processed.
[0027]
<Comparative Example 2>
The test was performed using the same material as in Example 1 except that an unstretched polypropylene film (melting point: 165 ° C., thickness: 50 μm) was used as the sealant layer, and the basis weight of the impregnated paper was changed to 300 g / m 2. In the same manner as in Example 1, impregnated paper (basis weight: 300 g / m 2 ) / polyethylene terephthalate film (thickness: 12 μm) on which a thin film of silicon oxide is deposited / nylon film (thickness: 15 μm) / unstretched polypropylene film A composite paper having a layer configuration (melting point: 165 ° C., thickness: 50 μm) was produced.
[0028]
In the same manner as in Example 1, a three-sided seal bag having the sealant layer on the inner surface and the impregnated paper on the outermost layer was produced from this composite paper using a generally known bag making machine, and the retort treatment of Comparative Example 2 was possible. Paper containers were used.
[0029]
<Comparative Example 3>
Except that an unstretched polypropylene film (melting point: 165 ° C., thickness: 50 μm) was used as the sealant layer, the same material as in Example 1 was used, and the impregnated paper (basis weight: 250 g / m 2 ) / polyethylene terephthalate film (thickness: 12 μm) on which a thin film of silicon oxide is deposited / nylon film (thickness: 15 μm) / unstretched polypropylene film (melting point: 165 ° C., thickness: 50 μm) A composite paper having the structure was produced.
[0030]
In the same manner as in Example 1, a three-sided seal bag having the sealant layer on the inner surface and the impregnated paper on the outermost layer was produced from this composite paper using a generally known bag making machine, and the retort treatment of Comparative Example 3 was possible. Paper containers were used.
[0031]
Traces due to scorching of the seal portions of the four types of paper containers capable of retort processing, one in Example 1 and the other in Comparative Example 3, were visually observed. Table 1 shows the results.
[0032]
[Table 1]
From the results of Table 1, the packaging bag of Example 1 in which the basis weight of the impregnated paper was 250 g / m 2 using polyethylene having a melting point of 120 ° C. or more and 130 ° C. or less as the sealant, No trace of the seal mark is observed in the seal portion, which indicates that the bag can be neatly formed.
[0034]
【The invention's effect】
As described above, by using a polyethylene resin having a melting point of 120 ° C. or more and 130 ° C. or less as a sealant material for forming a sealant layer, a seal with no trace of a seal mark can be obtained. Further effects can be obtained by lowering the basis weight of the impregnated paper.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is an explanatory sectional view showing one embodiment of a composite paper used for a paper container capable of being retorted according to the present invention.
2 (a) is a tray, (b) is a cup, (c) is a packaging bag, (d) is a gobel top type container, and (e) is a brick type container of the retortable paper container of the present invention. It is explanatory drawing which shows one Example of a container form.
[Explanation of symbols]
10
Claims (2)
該シーラント層を形成するシーラント材として、１２０°Ｃ以上、１３０°Ｃ以下の融点を有するポリエチレン樹脂を用いたことを特徴とする、レトルト処理可能な紙容器。Polyurethane-based resin, polyisocyanate-based resin, acrylic-based resin, epoxy-based resin and nitrified cotton-based resin is placed on the outermost surface of an impregnated paper obtained by impregnating a cellulose fiber structure with one or two or more resins selected from the group consisting of: A retort sterilizable paper container made of composite paper provided with a sealant layer on the innermost surface,
A retortable paper container, wherein a polyethylene resin having a melting point of 120 ° C. or more and 130 ° C. or less is used as a sealant material for forming the sealant layer.
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