【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、内視鏡外科手術において例えば子宮内に挿入して子宮を手術し易い位置に移動させたり、子宮卵管内に造影剤や色素を注入するための子宮操作具に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】
近年、内視鏡下外科手術が広く実施されている。内視鏡下の手術は内視鏡から見た映像を画面で見ながら遠隔操作で手術を行う方法である。婦人科の内視鏡外科手術の場合、腹腔内からのアプローチの他に膣内からのアプローチも利用される。膣内へ挿入する器具の一つとして、子宮卵管内への造影剤などの薬液の投与や、腹腔鏡下手術の補助のため子宮周囲を処置し易いように子宮を上下左右に位置させる目的で子宮操作具が使用されている。
【０００３】
子宮操作は当初、卵管色素テストに使用するユテリンインジェクタが使用された。ユテリンインジェクタは柔軟な材質からなり先端にバルーンの付いた薬液注入管と硬質プラスチック製の湾曲したスリーブからなり、薬液注入管を子宮内に挿入し先端のバルーンを膨らませ、薬液注入管の外から外子宮口入口までスリーブを進めて子宮を操作する。この場合、薬液注入管は柔軟なため実質的にスリーブの剛性のみで子宮操作が行われるが、子宮操作が難しかった。また、シュレーデル（シュレーデル氏子宮頸管拡張器）で、子宮を操作することも行われているが、シュレーデルは子宮に対して固定されていないため術中手で把持しておく必要があった。これらに対する対応策として、シュレーデルなどの身体挿入用棒状体にバルーンを装着し外子宮口を２個のバルーンで挟み込んで固定し、シュレーデルを動かして子宮を操作する方法が提案されている。（例えば特許文献１、特許文献２、特許文献３参照）この場合、シュレーデルを外子宮口のみで柔軟なバルーンで固定しているため、実質的には子宮操作具の固定は十分ではなく、子宮操作の際には助手の手による保持が必要であった。
【０００４】
また、子宮内及び膣内で子宮ゾンデに取り付けられた２つのバルーンを膨張させて子宮及び膣の内壁に弾性的に密着固定でき、子宮側を動かして子宮を操作する方法が提案されている。（例えば特許文献４、特許文献５参照）この場合は、膣を内側から固定することは可能であるが、バルーンと膣の間に強い密着強度が必要であり、密着が強すぎると組織の損傷などの危険があり、緩すぎると膣との固定が緩くなり、子宮操作の際には助手の手による保持が必要であった。
【０００５】
【特許文献１】特開平７−２７５２５６号公報
【特許文献２】特開昭５８−１４６３５６号公報
【特許文献３】特開昭５３−７０５９８号公報
【特許文献４】特開平９−３８１０５号公報
【特許文献５】特表平１０−５０７３８４号公報
【０００６】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、内視鏡外科手術において例えば子宮内に挿入して子宮操作をする際に一定の位置で保持させる場合に助手の手で保持する必要がない、子宮操作具を提供することにある。
【０００７】
【課題を解決するための手段】
すなわち本発明は、
（１）子宮内に挿入される先端側棒状部、前記先端側棒状部の後端に位置し、膣内に配置される中間棒状部、前記中間棒状部外周に膣壁に密着可能なバルーン、及び前記中間棒状部の後端に位置する操作把持部から構成される子宮操作具において、前記中間棒状部と前記操作把持部の間に膣入口に密着固定可能な固定部材を設けたことを特徴とする子宮操作具、
である。
【０００８】
【発明の実施の形態】
以下、図面により本発明を具体的に説明する。図１は本発明の一実施例となる子宮操作具の外観図、図２は子宮操作具の先端側棒状部の角度を変化させた場合の外観図、図３は固定部材の一実施例の外観図及び断面図、図４は本発明の使用状態を示す概略図である。
【０００９】
本発明による子宮操作具の構造は、図１のように先端側棒状部（１）、先端側棒状部（１）の後端に接続される中間棒状部（２）、中間棒状部（２）の後端に接続される操作把持部（３）、先端側棒状部（１）の先端に位置する子宮内バルーン（４）、中間棒状部（２）の中心に位置する膣内バルーン（５）、中間棒状部（２）の後部で膣内バルーン（５）と操作把持部（３）の間に位置し、その間で前後可動であり固定可能な固定部材（６）、先端側棒状部（１）先端に位置する先端柔軟部（７）、先端側棒状部（１）と中間棒状部（２）の間に位置し、先端側棒状部の角度を変化させる先端側棒状部駆動部（８）、中間棒状部（２）、先端側棒状部（１）を通り、子宮内バルーン内の側孔へ連通する子宮内バルーン膨張口（９）、中間棒状部（２）を通り、膣内バルーン（５）内の側孔へ連通する膣内バルーン膨張口（１０）、操作把持部（３）、中間棒状部（２）、先端側棒状部（１）を通り、先端柔軟部（７）に開口する薬液注入口（１１）より構成される。
【００１０】
（先端側棒状部）
先端側棒状部（１）は通常射出成形により作製される。先端側棒状部（１）の外径はφ２〜φ８ｍｍが好ましい。これは、φ２ｍｍ未満ではバルーン膨張用ルーメンや薬液注入用ルーメンを効率良く作製し難く、子宮の保持・固定力も弱くなるためである。また、φ８ｍｍを超えると子宮口からの挿入が困難になり、有用性が失われてしまう。先端側棒状部の長さは３０〜１００ｍｍが望ましい。これは３０ｍｍ未満では子宮操作がし難くなる可能性があり、１００ｍｍを超えると子宮を貫通する恐れがあるためである。先端側棒状部（１）は通常、子宮内バルーン膨張用ルーメンと薬液注入用ルーメンの２つのルーメンを内蔵するか、いずれかのルーメンをチューブ形状にして先端側棒状部（１）側壁に沿わせるように設置しても良いが、挿入操作性を考慮すれば内蔵した方が良い。先端には先端柔軟部（７）をインサート成形するか、接着・溶着することで付設できる。先端柔軟部（７）は薬液注入ルーメンを形成させ、最先端または、側孔を作って薬液を注入できるようにする。先端側棒状部（１）に使用される材質は塩化ビニル樹脂、ポリカーボネート樹脂、ＡＢＳ樹脂、ポリアセタール樹脂、ポリアミド樹脂、ポリプロピレン樹脂、ポリエチレン樹脂等や、ステンレス鋼等の金属等の材料が使用される。先端柔軟部（７）に使用される材質はシリコーンゴム、天然ゴムなどや、軟質塩化ビニル樹脂、ＳＥＢＳ樹脂などの軟性の材料が使用される。
【００１１】
中間棒状部（２）は射出成形及び金属加工により形成される。中間棒状部（２）の外径はφ５ｍｍ〜φ１８ｍｍが好ましい。φ５ｍｍ未満では３つのルーメンを内蔵した場合、設置し難くなり、また、子宮操作の際に変形する恐れがあるためである。また、φ１８ｍｍを超えると膣内に挿入しにくくなり、無理に挿入すると膣壁を傷つける恐れがある。形状は円柱でも、長方形でも良く、先端から操作把持部（３）に向かって緩やかなテーパー状に形成させても良い。通常、子宮内バルーン膨張用ルーメン、薬液注入用ルーメンと、膣内バルーン膨張用ルーメンを内蔵しても良く、チューブ形状として中間棒状部（２）外壁に沿わせても良い。使用される材質は塩化ビニル樹脂、ポリカーボネート樹脂、ＡＢＳ樹脂、ポリアセタール樹脂、ポリアミド樹脂、ポリプロピレン樹脂、ポリエチレン樹脂等や、ステンレス鋼等の金属等の材料が使用される。
【００１２】
（操作把持部）
操作把持部（３）は通常、射出成形や金属加工で作製される。形状はストレートな棒状でも図１のように中間棒状部（２）に対して垂直に形成しても良い。図２のように、操作把持部（３）を回転させることにより先端側棒状部（１）が先端側棒状部駆動部（８）を支点として上下に駆動するように形成しても良い。この場合、一般的には２つの歯車の間にベルトを通して駆動させたり、ワイヤーを引くことにより駆動させる方式を取るなど様々な方法がある。また、確実に固定させるためにストッパーを付設しても良い。使用される材質は塩化ビニル樹脂、ポリカーボネート樹脂、ＡＢＳ樹脂、ポリアセタール樹脂、ポリアミド樹脂、ポリプロピレン樹脂、ポリエチレン樹脂等や、ステンレス鋼等の金属等の材料が使用される。
【００１３】
（子宮内バルーン）
子宮内バルーン（４）は押出成形、ブロー成形、圧縮成形などの方法で成形される。先端側棒状部（１）へは接着または溶着により設置される。長手方向の幅は１０〜３０ｍｍであり、膨張径はφ６〜３０ｍｍが好適である。使用される材料はシリコーンゴムや天然ゴムなどのゴム系や軟質塩化ビニル樹脂、ＳＥＢＳ樹脂、ポリウレタンなどの合成樹脂が使用される。装着後の外径は挿入操作性を考えると５ｍｍ以下が好適である。
【００１４】
（膣内バルーン）
膣内バルーン（５）は押出成形、ブロー成形、圧縮成形などの方法で成形される。中間棒状部（２）へは接着または溶着により設置される。長手方向の幅は２０〜６０ｍｍであり、膨張径はφ２０〜６０ｍｍが好適である。使用される材料はシリコーンゴムや天然ゴムなどのゴム系や軟質塩化ビニル樹脂、ＳＥＢＳ樹脂、ポリウレタンなどの合成樹脂が使用される。
【００１５】
（固定部材）
固定部材（６）は射出成形、ブロー成形、圧縮成形、金属加工などで作製される。図３には円盤状の固定部材（６）を示したが、円盤形状の他にもお椀形状やバルーン形状でも構わない。図４のように膣内バルーン（５）で膣内を固定し、固定部材（６）をスライドさせて膣入口に密着固定させることにより、子宮操作具の上下左右のぶれを防ぐ。長手方向の幅は３〜２０ｍｍが好適であり、３ｍｍ未満では強度が保てない恐れがあり、２０ｍｍを超えると体外でのスライド幅が取れなくなる。外径はφ５０〜１００ｍｍが好適である。固定部材（６）固定のため、ネジを付設したり、ラチェット構造を取り入れても差し支えない。使用する材質は円盤などの形状を採用する場合は、塩化ビニル樹脂、ポリカーボネート樹脂、ＡＢＳ樹脂、ポリアセタール樹脂、ポリアミド樹脂、ポリプロピレン樹脂、ポリエチレン樹脂等や、ステンレス鋼等の金属等の材料が使用される。また、バルーンなどの形状を採用する場合は、シリコーンゴムや天然ゴムなどのゴム系や軟質塩化ビニル樹脂、ＳＥＢＳ樹脂、ポリウレタンなどの合成樹脂が使用される。また、円盤などを採用する場合、患者への当たりを優しくするために軟質のゴムやスポンジを円盤の膣側に貼り付けても良い。
【００１６】
（使用方法）
次に本発明による子宮操作具の実際の使用方法について図４を用いて説明し、本発明の効果を明確にする。まず、先端側棒状部（１）、中間棒状部（２）を真直ぐにして、子宮内バルーン（４）、膣内バルーン（５）を収縮した状態で、膣から子宮まで挿入していく。次ぎに、子宮内バルーン（４）、膣内バルーン（５）を膨張させ、更に固定部材（６）を膣入口まで押し進めて膣入口にぴったりと固定されるように設置する。操作把持部（３）を回転させ、子宮を必要な位置に移動させて手術を行なう。これにより、助手が子宮操作具を一定の位置で保持し続ける必要が無くなる。
【００１７】
【発明の効果】
本発明によれば、婦人科手術で子宮操作を行なう際、従来手術助手が行なっていた子宮操作具の一定位置での保持固定を行なう必要が無くなり、術者のストレス軽減、手術時間の短縮、ひいては患者の早期社会復帰、医療経済の削減効果が期待できる。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明の一実施例となる子宮操作具の外観図である。
【図２】本発明の一実施例となる子宮操作具の先端側棒状部の角度を変化させた状態を示す外観図である。
【図３】本発明の一実施例となる子宮操作具の固定部材の外観図及び断面図である。
【図４】本発明の一実施例となる子宮操作具の実際の使用状態の概略図である。
【符号の説明】
１ 先端側棒状部
２ 中間棒状部
３ 操作把持部
４ 子宮内バルーン
５ 膣内バルーン
６ 固定部材
７ 先端柔軟部
８ 先端側棒状部駆動部
９ 子宮内バルーン膨張口
１０ 膣内バルーン膨張口
１１ 薬液注入口[0001]
TECHNICAL FIELD OF THE INVENTION
TECHNICAL FIELD The present invention relates to a uterine operation tool for inserting, for example, into the uterus in endoscopic surgery, moving the uterus to a position where surgery is easy, and injecting a contrast agent or a dye into a uterine fallopian tube.
[0002]
[Prior art]
In recent years, endoscopic surgery has been widely practiced. The operation under the endoscope is a method of performing an operation by remote control while watching an image viewed from the endoscope on a screen. In the case of gynecological endoscopic surgery, an approach from the vagina is used in addition to an approach from the abdominal cavity. As one of the instruments to be inserted into the vagina, for the purpose of administering a medical solution such as a contrast agent into the uterine fallopian tubes, and positioning the uterus up, down, left, and right to facilitate treatment around the uterus to assist laparoscopic surgery Uterine manipulation tools are used.
[0003]
Uterine manipulation was initially performed with a Uterin injector used for the fallopian tube dye test. The Uterin injector consists of a liquid injection tube with a balloon at the tip and a curved sleeve made of hard plastic, made of a flexible material.The liquid injection tube is inserted into the uterus, the balloon at the tip is inflated, and from outside the drug injection tube. Operate the uterus by advancing the sleeve to the entrance of the external uterine os. In this case, since the liquid injection tube is flexible, the uterine operation is performed substantially only by the rigidity of the sleeve, but the uterine operation is difficult. The uterus is also manipulated with a Schledel (Mr. Schledel cervical dilator), but the Schledel was not fixed to the uterus and had to be grasped with an intraoperative hand. As a countermeasure against this, a method has been proposed in which a balloon is attached to a rod-like body for body insertion such as Schledel, the outer uterine ostium is sandwiched and fixed between two balloons, and the uterus is operated by moving the Schledel. (See, for example, Patent Documents 1, 2, and 3) In this case, since Schledel is fixed with a flexible balloon only at the ostium of the external uterus, the fixing of the uterine manipulation tool is not sufficient enough, During the operation, it was necessary to hold the hand by an assistant.
[0004]
Also, a method has been proposed in which two balloons attached to a uterine probe are inflated in the uterus and vagina so that they can be elastically tightly fixed to the inner walls of the uterus and vagina, and the uterus is moved to operate the uterus. In this case, although it is possible to fix the vagina from the inside, strong adhesion between the balloon and the vagina is required. If it is too loose, fixation with the vagina will be loose, and it will be necessary to hold it with an assistant's hand when operating the uterus.
[0005]
[Patent Document 1] JP-A-7-275256 [Patent Document 2] JP-A-58-146356 [Patent Document 3] JP-A-53-70598 [Patent Document 4] JP-A-9-38105 [Patent Document 5] Japanese Patent Publication No. 10-507384
[Problems to be solved by the invention]
An object of the present invention is to provide a uterine operation tool that does not need to be held by an assistant's hand when the uterus is inserted into the uterus and is held at a certain position during uterine operation in endoscopic surgery. .
[0007]
[Means for Solving the Problems]
That is, the present invention
(1) a distal rod portion inserted into the uterus, an intermediate rod portion located at the rear end of the distal rod portion and arranged in the vagina, a balloon capable of closely adhering to the outer periphery of the intermediate rod portion with the vaginal wall, And a uterine operation tool comprising an operation gripper located at a rear end of the intermediate rod-like portion, wherein a fixing member capable of being tightly fixed to a vaginal entrance is provided between the intermediate rod-like portion and the operation gripper. Uterine manipulation tools,
It is.
[0008]
BEST MODE FOR CARRYING OUT THE INVENTION
Hereinafter, the present invention will be specifically described with reference to the drawings. FIG. 1 is an external view of a uterine operating tool according to an embodiment of the present invention, FIG. 2 is an external view of the uterine operating tool when the angle of a rod portion on the distal end side is changed, and FIG. 3 is an embodiment of a fixing member. FIG. 4 is an outline view and a cross-sectional view, and FIG. 4 is a schematic view showing a use state of the present invention.
[0009]
As shown in FIG. 1, the structure of the uterine manipulation device according to the present invention includes a distal rod (1), an intermediate rod (2) connected to the rear end of the distal rod (1), and an intermediate rod (2). Operating grip (3) connected to the rear end of the uterus, intrauterine balloon (4) located at the tip of the distal rod (1), intravaginal balloon (5) located at the center of the intermediate rod (2) A fixing member (6) located between the intravaginal balloon (5) and the operation gripping part (3) at the rear part of the intermediate rod part (2) and movable back and forth between them, A) a tip flexible portion (7) located at the tip, a tip-side drive portion (8) located between the tip-side bar portion (1) and the intermediate bar portion (2), and changing the angle of the tip-side bar portion; Intrauterine balloon inflation opening (9), which passes through the intermediate rod-shaped part (2) and the distal rod-shaped part (1) and communicates with the side hole in the intrauterine balloon, the intermediate rod Intra-vaginal balloon inflation opening (10), which communicates with the side hole in intra-vaginal balloon (5) through part (2), operation grip part (3), intermediate rod part (2), distal rod part (1) And a chemical solution inlet (11) that opens to the flexible end portion (7).
[0010]
(Tip bar)
The tip-side rod portion (1) is usually produced by injection molding. The outer diameter of the tip-side rod-shaped portion (1) is preferably φ2 to φ8 mm. This is because if the diameter is less than 2 mm, it is difficult to efficiently produce a lumen for balloon inflation and a lumen for injecting a drug solution, and the holding and fixing force of the uterus is weakened. Further, when the diameter exceeds φ8 mm, insertion from the uterine ostium becomes difficult, and usefulness is lost. Desirably, the length of the tip-side bar portion is 30 to 100 mm. This is because if it is less than 30 mm, it may be difficult to operate the uterus, and if it exceeds 100 mm, it may penetrate the uterus. The distal rod (1) usually incorporates two lumens, an intrauterine balloon inflation lumen and a medicinal liquid injection lumen, or one of the lumens is formed into a tube shape to be along the side wall of the distal rod (1). Although it may be installed in such a manner, it is better to incorporate it in consideration of insertion operability. A flexible tip (7) can be attached to the tip by insert molding or by bonding and welding. The distal end flexible portion (7) forms a drug solution injection lumen, and allows a drug solution to be injected by forming a front end or a side hole. The material used for the tip-side rod-shaped portion (1) is a material such as a vinyl chloride resin, a polycarbonate resin, an ABS resin, a polyacetal resin, a polyamide resin, a polypropylene resin, a polyethylene resin, or a metal such as stainless steel. As the material used for the flexible end portion (7), a soft material such as silicone rubber or natural rubber, or a soft vinyl chloride resin or SEBS resin is used.
[0011]
The intermediate rod portion (2) is formed by injection molding and metal working. The outer diameter of the intermediate rod portion (2) is preferably φ5 mm to φ18 mm. If the diameter is less than φ5 mm, if three lumens are built-in, it becomes difficult to install the lens, and it may be deformed during uterine operation. Further, if the diameter exceeds φ18 mm, it becomes difficult to insert into the vagina, and if it is forcibly inserted, the vaginal wall may be damaged. The shape may be a cylinder or a rectangle, and may be formed in a gently tapered shape from the tip toward the operation grip portion (3). Normally, a lumen for intrauterine balloon inflation, a lumen for infusion of a drug solution, and a lumen for vaginal balloon inflation may be built in, or a tube may be formed along the outer wall of the intermediate rod-shaped portion (2). The materials used include vinyl chloride resin, polycarbonate resin, ABS resin, polyacetal resin, polyamide resin, polypropylene resin, polyethylene resin and the like, and metals such as stainless steel.
[0012]
(Operation grip)
The operation grip part (3) is usually manufactured by injection molding or metal working. The shape may be a straight bar or may be formed perpendicular to the intermediate bar (2) as shown in FIG. As shown in FIG. 2, the distal-end-side rod-shaped portion (1) may be formed to be driven up and down with the distal-end-side rod-shaped portion driving portion (8) as a fulcrum by rotating the operation gripping portion (3). In this case, there are generally various methods such as a method of driving by passing a belt between two gears or a method of driving by pulling a wire. In addition, a stopper may be provided in order to securely fix. The materials used include vinyl chloride resin, polycarbonate resin, ABS resin, polyacetal resin, polyamide resin, polypropylene resin, polyethylene resin and the like, and metals such as stainless steel.
[0013]
(Intrauterine balloon)
The intrauterine balloon (4) is formed by a method such as extrusion, blow molding, and compression molding. The tip-side rod-shaped portion (1) is installed by bonding or welding. The width in the longitudinal direction is 10 to 30 mm, and the expanded diameter is preferably 6 to 30 mm. As a material to be used, a rubber-based material such as silicone rubber or natural rubber, or a synthetic resin such as soft vinyl chloride resin, SEBS resin, or polyurethane is used. The outer diameter after mounting is preferably 5 mm or less in consideration of insertion operability.
[0014]
(Intravaginal balloon)
The intravaginal balloon (5) is formed by a method such as extrusion molding, blow molding, and compression molding. It is installed on the intermediate rod portion (2) by adhesion or welding. The width in the longitudinal direction is 20 to 60 mm, and the expansion diameter is preferably 20 to 60 mm. As a material to be used, a rubber-based material such as silicone rubber or natural rubber, or a synthetic resin such as soft vinyl chloride resin, SEBS resin, or polyurethane is used.
[0015]
(Fixing member)
The fixing member (6) is produced by injection molding, blow molding, compression molding, metal working, or the like. FIG. 3 shows the disk-shaped fixing member (6), but may have a bowl shape or a balloon shape in addition to the disk shape. As shown in FIG. 4, the inside of the vagina is fixed with the intravaginal balloon (5), and the fixing member (6) is slid and fixed in close contact with the entrance of the vagina, thereby preventing the uterine operating tool from moving up, down, left and right. The width in the longitudinal direction is preferably 3 to 20 mm. If the width is less than 3 mm, the strength may not be maintained. If the width is more than 20 mm, the sliding width outside the body cannot be obtained. The outer diameter is preferably φ50 to 100 mm. For fixing the fixing member (6), a screw may be attached or a ratchet structure may be adopted. When the material to be used adopts a shape such as a disk, materials such as vinyl chloride resin, polycarbonate resin, ABS resin, polyacetal resin, polyamide resin, polypropylene resin, polyethylene resin, and metals such as stainless steel are used. . When a shape such as a balloon is adopted, a rubber-based material such as silicone rubber or natural rubber, or a synthetic resin such as soft vinyl chloride resin, SEBS resin, or polyurethane is used. When a disc or the like is adopted, soft rubber or sponge may be attached to the vagina side of the disc to make it easier to hit the patient.
[0016]
(how to use)
Next, an actual method of using the uterine manipulation device according to the present invention will be described with reference to FIG. 4 to clarify the effects of the present invention. First, the distal rod (1) and the intermediate rod (2) are straightened, and the intrauterine balloon (4) and the intravaginal balloon (5) are inserted from the vagina to the uterus in a contracted state. Next, the intrauterine balloon (4) and the intravaginal balloon (5) are inflated, and the fixing member (6) is pushed forward to the vaginal entrance to be fixed so as to be fixed to the vaginal entrance. The operation is performed by rotating the operation gripper (3) to move the uterus to a required position. This eliminates the need for the assistant to keep holding the uterine operation tool in a fixed position.
[0017]
【The invention's effect】
According to the present invention, when performing uterine operation in gynecological surgery, there is no need to perform holding and fixing the uterine operation tool at a fixed position, which has been conventionally performed by a surgical assistant, reducing stress on the operator, shortening the operation time, As a result, it is expected that patients will return to society early and the healthcare economy will be reduced.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is an external view of a uterine operation tool according to an embodiment of the present invention.
FIG. 2 is an external view showing a state in which the angle of a rod portion on the distal end side of the uterine operation tool according to one embodiment of the present invention is changed.
FIG. 3 is an external view and a cross-sectional view of a fixing member of the uterine operation tool according to one embodiment of the present invention.
FIG. 4 is a schematic view of an actual use state of the uterine operation tool according to one embodiment of the present invention.
[Explanation of symbols]
DESCRIPTION OF SYMBOLS 1 Distal rod part 2 Intermediate rod part 3 Operation gripping part 4 Intrauterine balloon 5 Intravaginal balloon 6 Fixing member 7 Tip flexible part 8 Distal rod driving part 9 Intrauterine balloon inflation port 10 Intravaginal balloon inflation port 11 entrance
