【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、内視鏡外科手術において例えば子宮内に挿入して子宮を手術し易い位置に移動させたり、子宮卵管内に造影剤や色素を注入するための子宮操作具に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】
近年、内視鏡下外科手術が広く実施されている。内視鏡下の手術は内視鏡から見た映像を画面で見ながら遠隔操作で手術を行う方法である。婦人科の内視鏡外科手術の場合、腹腔内からのアプローチの他に膣内からのアプローチも利用される。膣内へ挿入する器具の一つとして、子宮卵管内への造影剤などの薬液の投与や、腹腔鏡下手術の補助のため子宮周囲を処置し易いように子宮を上下左右に位置させる目的で子宮操作具が使用されている。
【０００３】
子宮操作は当初、卵管色素テストに使用するユテリンインジェクタが使用された。ユテリンインジェクタは柔軟な材質からなり先端にバルーンの付いた薬液注入管と硬質プラスチック製の湾曲したスリーブからなり、薬液注入管を子宮内に挿入し先端のバルーンを膨らませ、薬液注入管の外から外子宮口入口までスリーブを進めて子宮を操作する。この場合、薬液注入管は柔軟なため実質的にスリーブの剛性のみで子宮操作が行われるが、子宮操作が難しかった。また、シュレーデル（シュレーデル氏子宮頸管拡張器）で、子宮を操作することも行われているが、シュレーデルは子宮に対して固定されていないため術中手で把持しておく必要があった。これらに対する対応策として、シュレーデルなどの身体挿入用棒状体にバルーンを装着し外子宮口を２個のバルーンで挟み込んで固定し、シュレーデルを動かして子宮を操作する方法が提案されている（例えば特許文献１、特許文献２、特許文献３参照）。この場合、シュレーデルを外子宮口に固定することは確実に行われるが、外子宮口でのみ固定されているため、シュレーデルの先端側で子宮体部を操作することになり、シュレーデルから子宮が滑る現象が起き、腹腔側からの腹腔鏡を用いた処置に支障が生じることがあった。
【０００４】
また、子宮内及び膣内で子宮ゾンデに取り付けられた２つのバルーンを膨張させて子宮及び膣の内壁に弾性的に密着固定でき、子宮側を動かして子宮を操作する方法が提案されている（例えば特許文献４、特許文献５参照）。この場合は、子宮を内側から把持固定することは可能であるが、子宮を滑らずに操作させるにはバルーンと子宮の間に強い密着強度が必要であり、密着が強すぎると組織の損傷などの危険があり、緩すぎると子宮を思い通りの方向に操作できない欠点があった。
【０００５】
また、子宮操作器具の子宮側可動部が少なくとも１つのウイングを備えたロッドを有した構造を提案している（特許文献６）。この場合、ウイング部分が平面になり子宮に方向付けがされる点が良いが、開閉時に子宮組織を巻き込んだり、金属製のために子宮内壁を傷つけたりする危険があった。
【０００６】
【特許文献１】特開平７−２７５２５６号公報
【特許文献２】特開昭５８−１４６３５６号公報
【特許文献３】特開昭５３−７０５９８号公報
【特許文献４】特開平９−３８１０５号公報
【特許文献５】特表平１０−５０７３８４号公報
【特許文献６】特表平８−５００９９０号公報
【０００７】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、内視鏡外科手術において例えば子宮内に挿入して子宮を安全に素早く手術し易い位置に移動させることができ、子宮卵管内に造影剤や色素を注入することができる子宮操作具を提供することにある。
【０００８】
【課題を解決するための手段】
すなわち本発明は、
（１）子宮内に挿入される先端側棒状部、及び前記先端側棒状部の後端に位置する操作把持部から構成される子宮操作具において、前記先端側棒状部の先端部に子宮内壁に密着可能な子宮固定手段を設けたことを特徴とする子宮操作具、
（２）子宮固定手段が子宮内壁の形状と相似に形成され、断面が略逆三角形形状のバルーンを含む（１）記載の子宮操作具、
（３）子宮固定手段が子宮内壁の形状と相似に形成された線状部材を含む（１）又は（２）記載の子宮操作具、
（４）先端棒状部が１つ以上の内腔を設けた筒状である（１）〜（３）いずれか記載の子宮操作具、
（５）先端棒状部が上下方向及び回転方向に可動である（１）〜（４）いずれか記載の子宮操作具、
である。
【０００９】
【発明の実施の形態】
以下、図面により本発明を具体的に説明する。
【００１０】
本発明による子宮操作具は、図１のように子宮に挿入される先端側棒状部（１）、先端側棒状部（１）の後端に位置する操作把持部（２）、及び先端側棒状部（１）に付設される子宮固定手段（３）から構成され、更に必要に応じて操作把持部（２）後方に設置され先端側棒状部（１）を上下に動かす先端側棒状部上下可変レバー（４）、及び操作把持部（２）後方に設置され先端側棒状部（１）を回転させる先端側棒状部回転レバー（５）が構成される。
子宮固定手段（３）は、図１の第一実施例のように線状部材操作部（６）を操作することにより、先端側棒状部（１）内の線状部材（７）を開閉させる機構を設けたり、図２の第二実施例のように子宮固定バルーン（７）を付設し、子宮固定バルーン（９）を拡張させるバルーン送気・送液ポート（８）を付設するように形成しても良い。また、図３の第三実施例のように子宮固定手段として線状部材（７）と子宮固定バルーン（９）と線状棒状部を同時に付設することがある。
さらに、先端側棒状部（１）の先端から薬液等を子宮内に注入するための気体・液体注入ポート（１０）、図４のように気体・液体注入ポートより注入された薬液等が出てくる気体・液体通過孔（１１）を付設することがある。
本発明は図５に示すように先端側棒状部上下可変レバー（４）を先端側棒状部可変ベルト（１２）で先端側棒状部可変リング（１３）と接続することで先端側棒状部上下可変レバー（４）を稼動させることで先端側棒状部可変リング（１３）を支点として先端側棒状部（１）を上下に可変することができる。線状部材操作部（６）と線状部材（７）とを線状部材作動部材（１４）で接続することにより線状部材（７）を子宮の形状に合わせて開いたり、先端側棒状部（１）の中に格納したりすることができる。
【００１１】
（先端側棒状部）
先端側棒状部（１）及び線状部材（７）は、通常射出成形及び金属加工により作製される。先端側棒状部（１）の外径はφ１ｍｍ〜９ｍｍが好ましい。これはφ１ｍｍ未満ではバルーン膨張用ルーメンや気体・液体注入用ルーメン、子宮固定手段（３）の線状部材（７）を効率よく作製し難く、子宮の保持力・固定力も弱くなるためである。また、φ９ｍｍをこえると子宮口からの挿入が困難になり有効性が失われてしまう。先端側棒状部（１）の長さは３０ｍｍ〜１３０ｍｍが望ましい。これは３０ｍｍ未満では子宮操作が難しくなる可能性があり、１３０ｍｍを超えると子宮を貫通する恐れがあるためである。
先端側棒状部（１）は、バルーン固定用ルーメンと気体・液体注入用ルーメンを内蔵するか、いずれかのルーメンをチューブ状にして先端側棒状部（１）側壁に沿わせるように設置してもよいが、挿入操作性を考慮すれば内蔵した方がよい。
先端側棒状部（１）の線状部材（７）は、挿入操作性を考慮して先端側棒状部（１）と一直線上の棒状に収納でき、使用時には図５のように線状部材操作部（６）を押し込むなどして操作することにより、押し込み力が線状部材作動部材（１４）に伝わり線状部材（７）を開くようにすると良い。線状部材（７）が開いた形状は逆三角形状や扇型に形成できると好ましい。また線状部材（７）を形成する部材の数は２〜６本が好ましい。２本未満では効率よく子宮を固定できない恐れがあり、６本を超えると太径になり先端側棒状部に効率よく収納できず、子宮口からの挿入が困難になるためである。また、先端側棒上部（１）の最先端には柔軟な可とう性の材料で先端柔軟部をインサート成形などで形成しても良い。先端側棒状部（１）及び線状部材（７）に使用される材質は塩化ビニル樹脂、ポリカーボネート樹脂、ＡＢＳ樹脂、ポリアセタール樹脂、ポリアミド樹脂、ポリプロピレン樹脂、ポリエチレン樹脂等や、ステンレス鋼等の金属等の材料が使用される。
【００１２】
（操作把持部）
操作把持部（２）は通常、射出成形や金属加工で作製される。形状はストレートな棒状でも膣部に合わせて変形していても良い。操作把持部（２）の外径はφ５ｍｍ〜φ２０ｍｍが好ましい。φ５ｍｍ未満では２つのルーメンを内蔵した場合、設置が難しくなり、また子宮操作の際に変形する恐れがあるためである。またφ２０ｍｍを超えると膣内へ挿入しにくくなる可能性がある。形状は円柱でも多角柱でもよく、先端から後端に向かって緩やかなテーパー形状にしても良い。バルーン膨張用ルーメン、気体・液体注入用ルーメンを内蔵してもよく、チューブ形状として操作把持部（２）外壁に沿わせても良い。使用される材質は塩化ビニル、ポリカーボネート樹脂、ＡＢＳ樹脂、ポリアセタール樹脂、ポリアミド樹脂、ポリプロピレン樹脂、ポリエチレン樹脂等や、ステンレス鋼等の金属等の材料が使用される。
【００１３】
（子宮固定バルーン）
子宮固定手段（３）は、線状部材（７）の他に図２のような子宮固定バルーン（９）を使用しても良い。子宮固定バルーン（９）は押出成形、ブロー成形、圧縮成形、シート溶着等の方法で成形される。先端側棒状部（１）へは接着または溶着により設置される。図２のバルーン送気・送液ポート（８）より送入された流体は、操作把持部（２）のルーメンを通り、開孔部より子宮固定バルーン（９）内に流入してバルーンを膨張させる。形状は膨張時の断面が略逆三角形である略三角柱状が好ましいが限定されない。逆三角形の場合は、一辺の長さが１０ｍｍ〜８０ｍｍであり、膨張時の厚みが最大の部分で５ｍｍ〜６０ｍｍが好ましい。また、挿入時には子宮固定用バルーン（９）は折畳まれて挿入されるため、折畳み時の太さが１０ｍｍ以下好ましくは５ｍｍ以下に形成されるようにバルーン肉厚を調整すると良い。また、バルーン全体をバルーン膨張時には外れるカバーシートで覆うように形成しても良い。更に、図３のように線状部材（７）と組み合せて形成することにより、より子宮固定の操作が行ない易くなる。子宮固定バルーン（９）に使用される材料は、シリコーンゴムや天然ゴムなどのゴム系や軟質塩化ビニル樹脂、ＳＥＢＳ樹脂、ポリウレタン樹脂などの合成樹脂が使用される。
【００１４】
（線状部材操作部）
線状部材操作部（６）は通常、射出成形や金属加工で作製される。形状は図１のように操作把持部（２）の後端に棒状で接続されても良いし、操作把持部（２）の中にレバーのように組み込まれても良い。線状部材操作部（６）を操作することで図５に示している線状部材作動部材（１４）が駆動し、線状部材（７）が子宮固定形状に変形したり、先端側棒状部（１）と一体になる。線状部材（７）を作動させる線状部材作動部材（１４）は、しなやかな板状部材であっても良いし、ベルトやワイヤー、シャフトでも良い。線状部材作動部材（１４）に使用される材質は、塩化ビニル樹脂、ポリカーボネート樹脂、ＡＢＳ樹脂、ポリアセタール樹脂、ポリアミド樹脂、ポリプロピレン樹脂、ポリエチレン樹脂等や、ステンレス鋼等の金属等の材料が使用される。線状部材操作部（６）に使用される材質は、塩化ビニル樹脂、ポリカーボネート樹脂、ＡＢＳ樹脂、ポリアセタール樹脂、ポリアミド樹脂、ポリプロピレン樹脂、ポリエチレン樹脂等や、ステンレス鋼等の金属等の材料が使用される。
【００１５】
（先端側棒状部上下可変レバー）
先端棒状部上下可変レバー（４）は通常、射出成形や金属加工で作製される。形状は操作把持部（２）に組み込んだ形状でも良いし、操作把持部（２）に対して垂直に形成しても良い。先端側棒状部上下可変レバー（４）を回転させることにより先端側棒状部（１）が先端棒状部可変リング（１３）を支点として上下に駆動するように形成しても良い。この場合、一般的には２つの歯車の間に先端側棒状部可変ベルト（１２）のような歯車に噛み合うベルトを通して駆動させたり、ワイヤーを引くことにより駆動させる方法を取るなど様々な方法がある。また、可変した先端側棒状部（１）を確実に固定させるためにストッパーを付設しても良い。使用される材質は、塩化ビニル樹脂、ポリカーボネート樹脂、ＡＢＳ樹脂、ポリアセタール樹脂、ポリアミド樹脂、ポリプロピレン樹脂、ポリエチレン樹脂等や、ステンレス鋼等の金属等の材料が使用される。
【００１６】
（先端側棒状部回転レバー）
先端側棒状部回転レバー（５）は通常、射出成形や金属加工等で作製される。形状は操作把持部（２）の後端に回転レバーのようにあっても良いし、操作把持部（２）に対して垂直に組み込まれていても良い。先端棒状部回転レバー（５）を操作することで、先端側棒状部（１）が回転するように形成しても良い。この場合、一般的には操作把持部（２）の内側に内筒を設置し、先端棒状部と内筒、先端棒状部回転レバーを連動させて駆動させたり、ベルトやシャフトを用いて駆動させる方式を取るなど様々な方法がある。また、確実に固定させるためにストッパーを付設しても良い。使用される材質は塩化ビニル樹脂、ポリカーボネート樹脂、ＡＢＳ樹脂、ポリアミド樹脂、ポリプロピレン樹脂、ポリエチレン樹脂等や、ステンレス鋼等の金属等の材料が使用される。
【００１７】
（使用方法）
次に本発明による子宮操作具の実際の使用方法について図６、図７を用いて第三実施例について説明し、本発明の効果を明確にする。まず、先端側棒状部（１）、操作把持部（２）を真直ぐにして、先端側棒状部（１）へ線状部材（７）を収め、子宮固定バルーン（９）を収縮した状態で、膣から子宮まで挿入していく。次に、子宮固定バルーン（９）を膨張させ、更に線状部材（７）を開く。先端棒状部上下可変レバー（４）、先端棒状部回転レバー（５）を操作し、子宮を適切な位置へ移動させる。子宮の内腔形状と子宮固定バルーン（９）の形状が類似しているため、子宮内で子宮操作具がずれることなく子宮操作を確実に行なうことができる。
【００１８】
【発明の効果】
本発明の子宮操作具によれば、婦人科手術で子宮操作を行う際に、子宮が子宮操作具からすべるという事が無くなり、思い通りに子宮操作を行なうことができ、術者のストレスの軽減、手術時間の短縮、ひいては患者の創器社会復帰、医療経済の削減効果が期待できる。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明の第一実施例となる子宮操作具の概略平面図である。
【図２】本発明の第二実施例となる子宮操作具の概略平面図である。
【図３】本発明の第三実施例となる子宮操作具の概略平面図である。
【図４】本発明の第三実施例となる子宮操作具の概略側面図である。
【図５】本発明の第三実施例となる子宮操作具の概略正面断面図である
【図６】本発明の子宮操作具の使用状態を示す概略正面図である。
【図７】本発明の子宮操作具の使用状態を示す概略平面図である。
【符号の説明】
１ 先端側棒状部
２ 操作把持部
３ 子宮固定手段
４ 先端側棒状部上下可変レバー
５ 先端側棒状部回転レバー
６ 線状部材操作部
７ 線状部材
８ バルーン送気・送液ポート
９ 子宮固定バルーン
１０ 気体・液体注入ポート
１１ 気体・液体通過孔
１２ 先端側棒状部可変ベルト
１３ 先端側棒状部可変リング
１４ 線状部材作動部材[0001]
TECHNICAL FIELD OF THE INVENTION
TECHNICAL FIELD The present invention relates to a uterine operation tool for inserting, for example, into the uterus in endoscopic surgery, moving the uterus to a position where surgery is easy, and injecting a contrast agent or a dye into a uterine fallopian tube.
[0002]
[Prior art]
In recent years, endoscopic surgery has been widely practiced. The operation under the endoscope is a method of performing an operation by remote control while watching an image viewed from the endoscope on a screen. In the case of gynecological endoscopic surgery, an approach from the vagina is used in addition to an approach from the abdominal cavity. As one of the instruments to be inserted into the vagina, for the purpose of administering a medical solution such as a contrast agent into the uterine fallopian tubes, and positioning the uterus up, down, left, and right to facilitate treatment around the uterus to assist laparoscopic surgery Uterine manipulation tools are used.
[0003]
Uterine manipulation was initially performed with a Uterin injector used for the fallopian tube dye test. The Uterin injector consists of a liquid injection tube with a balloon at the tip and a curved sleeve made of hard plastic, made of a flexible material.The liquid injection tube is inserted into the uterus, the balloon at the tip is inflated, and from outside the drug injection tube. Operate the uterus by advancing the sleeve to the entrance of the external uterine os. In this case, since the liquid injection tube is flexible, the uterine operation is performed substantially only by the rigidity of the sleeve, but the uterine operation is difficult. The uterus is also manipulated with a Schledel (Mr. Schledel cervical dilator), but the Schledel was not fixed to the uterus and had to be grasped with an intraoperative hand. As a countermeasure against this, a method has been proposed in which a balloon is mounted on a rod-like body for body insertion such as Schledel, the outer uterine os is sandwiched and fixed between two balloons, and the uterus is operated by moving Schledel (for example, see Patents). Reference 1, Patent Document 2, Patent Document 3). In this case, it is ensured that the Schledel is fixed to the ostium of the uterus, but since it is fixed only at the ostium of the uterus, the uterine body is operated on the tip side of the Schledel, and the uterus slips from the Schledel A phenomenon occurred, which sometimes hindered laparoscopic procedures from the abdominal side.
[0004]
Also, a method has been proposed in which two balloons attached to a uterine probe are inflated in the uterus and vagina so that the two balloons can be elastically adhered and fixed to the inner walls of the uterus and vagina, and the uterus is moved to operate the uterus ( For example, see Patent Documents 4 and 5. In this case, it is possible to grasp and fix the uterus from the inside, but strong operation is required between the balloon and uterus to operate the uterus without slipping. There was a drawback that if it was too loose, the uterus could not be operated in the desired direction.
[0005]
Further, a structure has been proposed in which the uterus-side movable portion of the uterine manipulation instrument has a rod having at least one wing (Patent Document 6). In this case, it is good that the wing portion is flat and oriented toward the uterus, but there is a risk that the uterine tissue may be involved during opening and closing and that the inner wall of the uterus may be damaged due to the metal.
[0006]
[Patent Document 1] JP-A-7-275256 [Patent Document 2] JP-A-58-146356 [Patent Document 3] JP-A-53-70598 [Patent Document 4] JP-A-9-38105 [Patent Document 5] Japanese Patent Application Laid-Open No. Hei 10-507384 [Patent Document 6] Japanese Patent Application Laid-Open No. Hei 8-500990 [0007]
[Problems to be solved by the invention]
INDUSTRIAL APPLICABILITY The present invention relates to a uterine operation tool which can be inserted into the uterus in endoscopic surgery, for example, to safely and quickly move the uterus to a position easy to operate, and to inject a contrast agent or a dye into a uterine fallopian tube. Is to provide.
[0008]
[Means for Solving the Problems]
That is, the present invention
(1) In a uterine operating tool comprising a distal rod portion inserted into the uterus and an operation gripper located at the rear end of the distal rod portion, the distal end of the distal rod portion is attached to the inner wall of the uterus. Uterine manipulation tool, characterized in that uterine fixation means that can be adhered is provided,
(2) The uterine manipulation device according to (1), wherein the uterus fixing means is formed in a shape similar to the shape of the inner wall of the uterus and includes a balloon having a substantially inverted triangular cross section.
(3) The uterine manipulation device according to (1) or (2), wherein the uterus fixing means includes a linear member formed to be similar to the shape of the inner wall of the uterus.
(4) The uterine manipulation tool according to any one of (1) to (3), wherein the distal rod-shaped portion has a cylindrical shape provided with one or more lumens.
(5) The uterine manipulation device according to any one of (1) to (4), wherein the tip rod portion is movable in the up-down direction and the rotation direction.
It is.
[0009]
BEST MODE FOR CARRYING OUT THE INVENTION
Hereinafter, the present invention will be specifically described with reference to the drawings.
[0010]
The uterine manipulation tool according to the present invention comprises a distal rod (1) inserted into the uterus as shown in FIG. 1, an operation gripper (2) located at the rear end of the distal rod (1), and a distal rod. The uterus fixing means (3) attached to the part (1), and furthermore, the tip-side rod part vertically movable which is installed at the back of the operation grip part (2) and moves the tip-side rod part (1) up and down as necessary. A lever (4) and a tip-side rod rotating lever (5) installed behind the operation grip (2) to rotate the tip-side rod (1) are configured.
The uterus fixing means (3) operates the linear member operating section (6) as in the first embodiment of FIG. 1 to open and close the linear member (7) in the distal rod portion (1). A mechanism is provided, or a uterine fixation balloon (7) is provided as in the second embodiment of FIG. 2, and a balloon air / liquid supply port (8) for expanding the uterine fixation balloon (9) is provided. You may. Further, as in the third embodiment of FIG. 3, the linear member (7), the uterine fixing balloon (9) and the linear rod-shaped part may be simultaneously provided as uterine fixing means.
Further, a gas / liquid injection port (10) for injecting a drug solution or the like into the uterus from the distal end of the distal rod portion (1), and a drug solution or the like injected from the gas / liquid injection port as shown in FIG. An incoming gas / liquid passage hole (11) may be provided.
In the present invention, as shown in FIG. 5, the tip-side bar-shaped up / down variable lever (4) is connected to the tip-side bar-shaped variable ring (13) by the tip-side bar-shaped variable belt (12). By operating the lever (4), the tip-side rod portion (1) can be vertically moved with the tip-side rod portion variable ring (13) as a fulcrum. By connecting the linear member operating section (6) and the linear member (7) with the linear member operating member (14), the linear member (7) can be opened in accordance with the shape of the uterus, or the distal rod portion can be opened. Or (1).
[0011]
(Tip bar)
The tip-side rod portion (1) and the linear member (7) are usually produced by injection molding and metal working. The outer diameter of the tip-side bar-shaped portion (1) is preferably φ1 mm to 9 mm. This is because if the diameter is less than 1 mm, it is difficult to efficiently manufacture the balloon inflation lumen, the gas / liquid infusion lumen, and the linear member (7) of the uterine fixing means (3), and the holding power and the fixing power of the uterus are also weakened. If the diameter exceeds 9 mm, insertion from the uterine ostium becomes difficult, and the effectiveness is lost. It is desirable that the length of the tip-side bar portion (1) is 30 mm to 130 mm. This is because the operation of the uterus may be difficult if it is less than 30 mm, and it may penetrate the uterus if it exceeds 130 mm.
The distal rod portion (1) incorporates a balloon fixing lumen and a gas / liquid injecting lumen, or is installed in such a manner that one of the lumens is formed in a tube shape so as to be along the side wall of the distal rod portion (1). Although it is good, it is better to incorporate it in consideration of insertion operability.
The linear member (7) of the distal rod portion (1) can be housed in a linear shape with the distal rod portion (1) in consideration of insertion operability. It is preferable that the pushing force is transmitted to the linear member operating member (14) to open the linear member (7) by operating the part (6) by pressing it in. It is preferable that the shape in which the linear member (7) is opened can be formed in an inverted triangular shape or a sector shape. The number of members forming the linear member (7) is preferably 2 to 6. If the number is less than two, the uterus may not be fixed efficiently. If the number is more than six, the diameter may be too large to be efficiently stored in the distal rod, and it may be difficult to insert the uterus from the uterine ostium. Further, a tip flexible portion may be formed at the foremost end of the upper portion of the tip side rod (1) by insert molding or the like with a flexible material. The material used for the tip side rod-shaped part (1) and the linear member (7) is vinyl chloride resin, polycarbonate resin, ABS resin, polyacetal resin, polyamide resin, polypropylene resin, polyethylene resin, and the like, and metals such as stainless steel. Material is used.
[0012]
(Operation grip)
The operation gripper (2) is usually manufactured by injection molding or metal working. The shape may be a straight rod or may be deformed according to the vagina. The outer diameter of the operation grip part (2) is preferably φ5 mm to φ20 mm. If the diameter is less than φ5 mm, if two lumens are incorporated, installation becomes difficult, and there is a possibility that the lumen may be deformed during uterine operation. If it exceeds φ20 mm, insertion into the vagina may be difficult. The shape may be a cylinder or a polygon, and may be a gently tapered shape from the front end to the rear end. A lumen for balloon inflation and a lumen for gas / liquid injection may be built in, or a tube shape may be provided along the outer wall of the operation gripper (2). Materials used include vinyl chloride, polycarbonate resin, ABS resin, polyacetal resin, polyamide resin, polypropylene resin, polyethylene resin and the like, and metals such as stainless steel.
[0013]
(Uterine fixation balloon)
The uterine fixation means (3) may use a uterine fixation balloon (9) as shown in FIG. 2 in addition to the linear member (7). The uterine fixation balloon (9) is formed by a method such as extrusion molding, blow molding, compression molding, and sheet welding. The tip-side rod-shaped portion (1) is installed by bonding or welding. The fluid supplied from the balloon air supply / liquid supply port (8) in FIG. 2 passes through the lumen of the operation gripper (2), flows into the uterine fixation balloon (9) through the opening, and expands the balloon. Let it. The shape is preferably, but not limited to, a substantially triangular prism having a substantially inverted triangular cross section when expanded. In the case of an inverted triangle, each side has a length of 10 mm to 80 mm, and preferably 5 mm to 60 mm at the portion where the thickness when expanded is maximum. Since the uterine fixation balloon (9) is folded and inserted at the time of insertion, the thickness of the balloon is preferably adjusted so that the thickness at the time of folding is formed to be 10 mm or less, preferably 5 mm or less. Further, the entire balloon may be formed so as to be covered with a cover sheet which comes off when the balloon is inflated. Furthermore, as shown in FIG. 3, the uterine fixation operation can be performed more easily by forming it in combination with the linear member (7). The material used for the uterine fixation balloon (9) is a rubber-based material such as silicone rubber or natural rubber, or a synthetic resin such as soft vinyl chloride resin, SEBS resin, or polyurethane resin.
[0014]
(Linear member operation unit)
The linear member operation section (6) is usually manufactured by injection molding or metal working. The shape may be connected to the rear end of the operation grip (2) as a rod as shown in FIG. 1, or may be incorporated in the operation grip (2) like a lever. By operating the linear member operating portion (6), the linear member operating member (14) shown in FIG. 5 is driven, and the linear member (7) is deformed into a fixed uterus shape or the distal rod portion. Become one with (1). The linear member operating member (14) for operating the linear member (7) may be a flexible plate-like member, or may be a belt, a wire, or a shaft. The material used for the linear member operating member (14) is a material such as a vinyl chloride resin, a polycarbonate resin, an ABS resin, a polyacetal resin, a polyamide resin, a polypropylene resin, a polyethylene resin, or a metal such as stainless steel. You. The material used for the linear member operation unit (6) is a material such as a vinyl chloride resin, a polycarbonate resin, an ABS resin, a polyacetal resin, a polyamide resin, a polypropylene resin, a polyethylene resin, or a metal such as stainless steel. You.
[0015]
(Lead-side up / down adjustable lever)
The tip rod-shaped up / down variable lever (4) is usually manufactured by injection molding or metal working. The shape may be a shape incorporated in the operation grip portion (2) or may be formed perpendicular to the operation grip portion (2). By rotating the tip-side rod-shaped up / down variable lever (4), the tip-side rod-shaped part (1) may be formed so as to be driven up and down about the tip rod-shaped part variable ring (13) as a fulcrum. In this case, there are generally various methods such as driving through a belt meshing with the gear such as the tip-side variable rod portion belt (12) between two gears, or driving by pulling a wire. . Further, a stopper may be provided to securely fix the variable tip-side rod portion (1). As a material to be used, a material such as a vinyl chloride resin, a polycarbonate resin, an ABS resin, a polyacetal resin, a polyamide resin, a polypropylene resin, a polyethylene resin, or a metal such as stainless steel is used.
[0016]
(Rotating lever on the tip bar)
The tip-side rod rotating lever (5) is usually manufactured by injection molding, metal working, or the like. The shape may be like a rotating lever at the rear end of the operation gripper (2), or may be incorporated perpendicular to the operation gripper (2). The distal-end-side rod portion (1) may be formed to rotate by operating the distal-end rod-shaped portion rotation lever (5). In this case, generally, an inner cylinder is installed inside the operation gripper (2), and the tip rod and the inner cylinder and the tip rod rotating lever are driven in association with each other, or driven using a belt or a shaft. There are various methods such as taking a method. In addition, a stopper may be provided in order to securely fix. The material used is a material such as a vinyl chloride resin, a polycarbonate resin, an ABS resin, a polyamide resin, a polypropylene resin, a polyethylene resin, or a metal such as stainless steel.
[0017]
(how to use)
Next, an actual method of using the uterine manipulation device according to the present invention will be described with reference to FIGS. 6 and 7 for the third embodiment to clarify the effects of the present invention. First, the distal rod (1) and the operation grip (2) are straightened, the linear member (7) is placed in the distal rod (1), and the uterine fixation balloon (9) is contracted. Insert from vagina to uterus. Next, the uterine fixation balloon (9) is inflated, and the linear member (7) is further opened. The uterus is moved to an appropriate position by manipulating the tip rod vertical movement variable lever (4) and the tip rod rotation lever (5). Since the shape of the lumen of the uterus is similar to the shape of the uterine fixation balloon (9), the uterus can be reliably operated without shifting the uterine operation tool in the uterus.
[0018]
【The invention's effect】
According to the uterine manipulation device of the present invention, when performing uterine operation in gynecological surgery, the uterus does not slip from the uterine operation device, the uterus operation can be performed as desired, the stress of the operator is reduced, It can be expected that the operation time will be shortened, the patient will be reinstated as a founder, and the medical economy will be reduced.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a schematic plan view of a uterine operation tool according to a first embodiment of the present invention.
FIG. 2 is a schematic plan view of a uterine operation tool according to a second embodiment of the present invention.
FIG. 3 is a schematic plan view of a uterine operation tool according to a third embodiment of the present invention.
FIG. 4 is a schematic side view of a uterine operation tool according to a third embodiment of the present invention.
FIG. 5 is a schematic front sectional view of a uterine operating device according to a third embodiment of the present invention. FIG. 6 is a schematic front view showing a use state of the uterine operating device of the present invention.
FIG. 7 is a schematic plan view showing a use state of the uterine manipulation device of the present invention.
[Explanation of symbols]
DESCRIPTION OF SYMBOLS 1 Tip-side rod part 2 Operation gripping part 3 Uterine fixing means 4 Tip-side rod-part up / down variable lever 5 Tip-side rod-shaped rotation lever 6 Linear member operating part 7 Linear member 8 Balloon air supply / liquid supply port 9 Uterine fixed balloon 10 Gas / Liquid Injection Port 11 Gas / Liquid Pass-Through Hole 12 Tip-Side Part Variable Belt 13 Tip-Side Part Variable Ring 14 Linear Member Operating Member
