JP2004289715A - 階層型データ収集システム - Google Patents
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Abstract
【課題】中継局に対する子局の割当てを補助または自動化し、メンテナンスのコストを削減した階層型データ収集システムを得る。
【解決手段】中継局2は、センター1からの試験要求受信部21と、試験要求に基づいて子局3を試験する子局試験部22と、試験結果をセンター1に送信する試験結果送信部23と、試験結果により割当てられた子局登録部24とを有し、センター1は、子局管理部13と、試験要求送信部14と、試験結果受信部15と、接続可能な中継局2に子局3を割当てるマッチング管理部11とを有し、中継局2に子局3を割当て、子局登録時に接続可能な中継局2を自動的に抽出し、1つの中継局2に子局を登録する。
【選択図】 図1
【解決手段】中継局2は、センター1からの試験要求受信部21と、試験要求に基づいて子局3を試験する子局試験部22と、試験結果をセンター1に送信する試験結果送信部23と、試験結果により割当てられた子局登録部24とを有し、センター1は、子局管理部13と、試験要求送信部14と、試験結果受信部15と、接続可能な中継局2に子局3を割当てるマッチング管理部11とを有し、中継局2に子局3を割当て、子局登録時に接続可能な中継局2を自動的に抽出し、1つの中継局2に子局を登録する。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、センターの配下に複数の中継局を有し且つ各中継局の配下に複数の子局を有し、各中継局が各子局からポーリング方式などによりデータを収集してセンターに送信する階層型データ収集システムに関し、特に、データ収集ネットワークシステムにおけるデータ収集および子局管理を改良した階層型データ収集システムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
一般に、気象観測システムや化学プラントのデータ収集システムにおいては、たとえば、電力・ガス・水道の自動検針システムとして、遠隔地域に多数配置されたセンサ・計器のデータを収集するために、センターの配下に複数の中継局を有し、各中継局の配下に複数の子局を有し、ポーリング方式や子局からのデータ転送方式により各中継局が子局データを収集し、収集したデータをセンターに転送するようにした階層型データ収集システムが用いられている。
【0003】
従来の階層型データ収集システムにおいて、たとえば、センターは、配下にある中継局の各子局に対し、ポーリング開始および終了の指示を行い、各子局から収集されたデータの処理および配下の各中継局の障害監視などを行う。このとき、中継局は、各子局に対してポーリングによりデータ収集を行い、収集したデータを逐次センターに転送するように構成されている(たとえば、特許文献1参照)。
上記従来システムにおいて、或る中継局が或る子局に対してデータ転送を指示すると、或る子局は、或る中継局に対してデータを転送する。同様に、或る中継局は、次の子局からデータ転送を受け、さらに、続く子局からデータ転送を受ける。また、中継局は、ポーリング処理の間に収集したデータを逐次センターに転送し、センターは各中継局を介して収集した各子局からのデータを処理する。
【0004】
また、他の従来システムとして、所定の中継局およびこの中継局に属する所定の1つ以上の子局(または、この中継局に属する所定の複数または全ての子局)を、一括指定するグループアドレスを設け、所定の中継局があらかじめ自局が関わるグループアドレスに属する子局からデータを収集するシステムも提案されている(たとえば、特許文献2参照)。
この場合、センターは、グループアドレスを用い、グループアドレスに関わる中継局を指定してデータ送信を要求し、当該の中継局は、この要求に応じて、グループアドレスで指定される各局のデータとして、上記収集で取得した子局のデータをセンターへ一括送信したり、中継局を多段に構成して、ポーリングの効率を高めている。
【0005】
従来の階層型データ収集システムによれば、特許文献1の場合には、子局と中継局とを互いに通信可能にする特定の通信媒体・プロトコルが実装され、各子局は、あらかじめ固定的に特定の中継局に割当てられ、物理的・論理的に接続される必要がある。
このように、あらかじめ構成が定められる場合、上記特定の通信媒体・プロトコルは、単一通信媒体・特定のプロトコルとなることが多いが、大規模な階層型データ収集システムにおいては、子局の物理的・環境的・コスト的・性能的状況が一様であるとは限らない。
【0006】
したがって、収集するデータ項目、要求精度、収集周期、応答性能、対応通信媒体、対応プロトコル、履歴保存量などが異なる種々の子局を収容する必要があり、このため、通信媒体・プロトコルを統一することが困難な場合がある。
この場合に対処するためには、中継局が全ての通信媒体・プロトコルに対応するようにするか、または、それぞれ異なる通信媒体・プロトコルに対応する複数種類の中継局を用意する必要がある。
【0007】
このとき、中継局も、同様に物理的・環境的・性能的状況が異なるので、子局の収容数、対応可能な通信媒体、プロトコル、子局の応答性能や子局との距離、設置コストなどに鑑みて、中継局の配置および個数や中継局に対応するプロトコルを決定し、全ての子局とのリンクを確立しなければならない。
【0008】
また、特許文献2のようにグループアドレスを用いた場合には、収集項目や収集周期など、できるだけ一括処理可能な子局を、1つの中継局に集めるなどの工夫が必要である。
特に、大規模な階層型データ収集システムにおいては、システム立ち上げ時に全ての子局・中継局があらかじめ揃っていないので、必要に応じて順次拡張・変更されていく場合があり、子局の追加・削除・変更に際しては、通信媒体・通信負荷・CPU負荷・対応プロトコル・収集グループなどを考慮して、適切な中継局を選択して接続するという煩雑な処理が必要であり、そのメンテナンスは容易ではない。
また、中継局の追加・削除・変更・故障退避時にも、同様に上記各種特性を考慮して、子局の再配置・グループ分けを行うなどのメンテナンスが必要である。
【0009】
【特許文献1】
特許第3163140号公報
【特許文献2】
特開平2−2262号公報
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
従来の階層型データ収集システムは以上のように、特許文献1の場合には、子局と中継局とが通信可能な特定の通信媒体・プロトコルを実装するとともに、各子局があらかじめ固定的に特定の中継局に割当てられて接続される必要があるので、中継局に関する各種特性から中継局の配置や個数およびプロトコルを決定し、全ての子局とのリンクを確立しなければならないという問題点があった。
【0011】
また、特許文献2のようにグループアドレスを用いた場合には、収集項目や収集周期など、できるだけ一括処理が可能な子局を1つの中継局に集めるなどの工夫が必要となり、特に大規模な階層型データ収集システムでは、各種特性を考慮して適切な中継局を選択して接続するという煩雑な処理が必要となるうえ、中継局の追加・削除・変更・故障退避時にも同様に各種特性を考慮して、子局の再配置・グループ分けを行う必要があるという問題点があった。
【0012】
この発明は上記のような問題点を解決するためになされたもので、大規模な階層型データ収集システムにおいて、子局情報に基づいて子局を割当てる中継局を決定するためのマッチング管理部(子局・中継局間のマッチング手段)を設けることにより、子局および中継局の追加・削除時の中継局に対する子局(グループ)の割当てを補助または自動化し、メンテナンスのコストを削減した階層型データ収集システムを得ることを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】
この発明に係る階層型データ収集システムは、センターと、センターの配下にある複数の中継局と、各中継局の配下にある複数の子局とを備え、各中継局が各子局から収集したデータをセンターに転送する階層型階層型データ収集システムにおいて、各中継局は、センターからの試験要求を受信する試験要求受信部と、試験要求に基づいて各子局を試験する子局試験部と、試験要求に基づく試験結果をセンターに送信する試験結果送信部と、試験結果に基づいて割当てられた各子局を登録する子局登録部とを有し、センターは、各子局の情報を管理する子局管理部と、各中継局に対して各子局の試験要求を送信する試験要求送信部と、各中継局から送信される試験結果を受信する試験結果受信部と、各子局の情報を用いて各中継局のうちの接続可能な中継局に各子局を割当てるマッチング管理部とを有し、各子局の位置情報と各子局に対応可能な通信媒体とに基づいて、各子局が通信できる可能性のある範囲の中継局を抽出し、試験要求送信部を経由して試験要求を送信し、試験結果受信部を経由して試験要求に基づく試験結果を受取り、マッチング管理部により接続可能な中継局に各子局を割当て、各子局の登録時に接続可能な中継局を自動的に抽出し、接続可能な中継局のうちの1つの中継局に各子局を登録するものである。
【0014】
【発明の実施の形態】
実施の形態1.
以下、図面を参照しながら、この発明の実施の形態1について詳細に説明する。
図1はこの発明の実施の形態1を示すブロック構成図である。
図1において、階層型データ収集システムは、センター1と、センター1の配下にある複数の中継局2と、各中継局2の配下にある複数の子局3とを備え、各中継局2は、各子局3から収集したデータをセンターに転送するようになっている。なお、ここでは、煩雑さを回避するために、代表的に単一の子局3を示している。
【0015】
センター1は、各子局3の新設時や中継局2の故障時に、各子局3の情報を用いて接続可能な各中継局2に各子局3を割当てるマッチング管理部11と、中継局2の情報を保存管理する中継局管理部12と、子局3の情報を保存管理する子局管理部13と、各子局3のマッチング結果の試験を行うための試験要求を各中継局2に送信する試験要求送信部14と、各中継局2から送信される試験結果を受信してマッチング管理部11に反映させるための試験結果受信部15とを有する。
【0016】
各中継局2は、センター1からの試験要求を受信する試験要求受信部21と、試験要求の指示にしたがって各子局3の試験を行う子局試験部22と、試験要求に基づく試験結果をセンター1に送信する試験結果送信部23と、試験結果に基づいてセンター1で割当てられた各子局3を登録する子局登録部24とを有する。
【0017】
センター1は、各子局3の位置情報と、各子局3に対応可能な通信媒体とに基づいて、各子局3が通信できる可能性のある範囲の中継局2を抽出し、この中継局2に対して試験要求送信部14を経由して試験要求を送信し、試験結果受信部15を経由して試験要求に基づく試験結果を受取り、マッチング管理部11により接続可能な中継局2に各子局3を割当てる。これにより、各子局3の登録時に接続可能な中継局2を自動的に抽出して、接続可能な中継局2のうちの1つの中継局2に各子局3を登録するようになっている。
【0018】
次に、図2のフローチャートを参照しながら、図1に示した階層型データ収集システムに、新規子局X(図示せず)が追加されたときの動作について説明する。
新規子局Xを追加する場合、センター1内のマッチング管理部11は、子局管理部13から子局Xの位置と子局Xが対応可能な通信媒体を取得し、子局Xが通信できる可能性のある範囲の中継局2を中継局管理部12に問合せ、子局Xの中継局候補Aとする(ステップn1)。
【0019】
このとき、マッチング管理部11は、中継局候補群Aとして1つ以上の中継局2が存在するか否かを判定し(ステップn2)、中継局候補群Aが存在せず空(すなわち、N)と判定された場合には、中継局2の新設を促し(ステップn9)、図2の処理を終了する。
一方、ステップn2において、中継局候補群Aが1つ以上の中継局2を含む(すなわち、Y)と判定されれば、これら中継局2の中から、子局Xが期待するプロトコル(たとえば、HTTPによるポーリング、子局XからのPush送信、メールによる通知、など)に対応可能な中継局候補群Bを抽出する(ステップn3)。
【0020】
続いて、マッチング管理部11は、中継局候補群Bとして1つ以上の中継局2が存在するか否かを判定し(ステップn4)、中継局候補群Bが1つ以上の中継局2を含む(すなわち、Y)と判定されれば、ステップn6(後述する)に進む。
一方、ステップn4において、中継局候補群Bが空(すなわち、N)と判定された場合には、中継局候補群Aから1つの中継局2を選択し、対応モジュールをインストールして(ステップn5)、ステップn6に進む。これにより、子局Xに対応可能な中継局候補群Bが得られる。
【0021】
このとき、マッチング管理部11は、ステップn3〜n5で得られた中継局候補群Bが実際に子局Xに対して通信可能か否かを判定するため、試験要求送信部14に中継局候補群Bを渡す。
これにより、試験要求送信部14は、指定された中継局候補群Bの各中継局2の試験要求受信部21に対して試験要求を送信し、試験要求を受けた試験要求受信部21は、子局試験部22を経由して、指定された子局Xに対して接続確認を行う。
以下、試験結果送信部23は、上記試験の可否、応答性能などの試験結果を、センター1内の試験結果受信部15に通知する。
マッチング管理部11は、試験結果受信部15を経由して試験結果を受信し、最終的に通信可能な中継局候補群Cを抽出する(ステップn6)。
【0022】
続いて、マッチング管理部11は、中継局候補群Cとして1つ以上の中継局2が存在するか否かを判定し(ステップn7)、通信可能な中継局が存在しない(すなわち、N)と判定された場合には、中継局2の新設を促し(ステップn9)、図2の処理を終了する。
一方、ステップn7において、通信可能な中継局候補群Cが存在する(すなわち、Y)と判定されれば、最終的に得られた中継局群Dを子局管理部13に登録するとともに、中継局群Dのうちの任意の中継局2の子局登録部24に対して、追加された子局Xを割当て(ステップn8)、図2の処理を終了する。
【0023】
このように、階層型データ収集システムのセンター1に、子局3を各中継局2に割当てるマッチング管理部11と試験要求送信部14とを設けることにより、各子局3の登録時において、各子局3をどの中継局2に割当てるかの決定を設計者が行うのではなく、通信媒体やプロトコルのマッチングにより対応可能な中継局2を絞り込み、個々の中継局2と当該子局3との接続確認により、確実に接続可能な中継局2を選択して割当てることができる。
また、対応可能な中継局2を中継局候補群Cとして複数抽出して管理することができるので、或る中継局2が障害やリプレースなどで使えなくなった場合には、即座に各子局3を他の代替の中継局2に振り分けることができる。
【0024】
実施の形態2.
なお、上記実施の形態1(図1参照)では、センター1の試験要求送信部14から各中継局2に対して個別に試験要求を行う場合について説明したが、たとえば図3に示すように、センター1の試験要求送信部14から、試験対象となる中継局リスト4を、リスト中の最初の中継局2の試験要求受信部21に送信してもよい。
図3はこの発明の実施の形態2を示すブロック構成図であり、前述(図1参照)と同様のものについては、前述と同一符号を付して詳述を省略する。
【0025】
図3において、センター1の試験要求送信部14は、マッチング管理部11が抽出した中継局リスト4をリスト中の最初の中継局2のみに送信し、各中継局2の試験結果送信部23は、試験結果および中継局リスト4を、リスト中の次の中継局2に順次受け渡すようにし、センター1の試験結果受信部15は、リスト中の全ての中継局2の試験結果を一括して受信するようになっている。
【0026】
すなわち、最初の中継局2の試験結果送信部23は、各子局3の試験結果を中継局リスト4に付加して、センター1に対してではなく、中継局リスト4の次の中継局2の試験要求受信部21に送信する。
以下、順次に、次の中継局2の試験要求受信部21に送信するように構成し、最終の中継局2から最終的な試験結果をセンター1に送信する。
これにより、各中継局2の試験途中段階でセンター1に何ら負荷をかけることなく、各子局3と各中継局2との通信可否を知ることができる。
【0027】
実施の形態3.
なお、上記実施の形態2(図3参照)では、各中継局1から各子局3に向けて試験を開始する場合について説明したが、たとえば図4に示すように、各子局3内に試験要求受信部31と、第1の子局試験部32と、試験結果送信部33とを設け、センター1の試験要求送信部14から子局3内の試験要求受信部31に対して、中継局リスト4を直接送付してもよい。
図4はこの発明の実施の形態3を示すブロック構成図であり、前述(図1、図3参照)と同様のものについては、前述と同一符号を付して詳述を省略する。
【0028】
図4において、各子局3は、センター1からの試験要求を受信する試験要求受信部31と、試験要求に基づいて各子局3を試験する第1の子局試験部32と、試験要求に基づく試験結果をセンター1に送信する試験結果送信部33とを有する。
また、各中継局2は、第1の子局試験部32と関連して各子局3を試験する第2の子局試験部22と、試験結果に基づいて割当てられた各子局3を登録する子局登録部24とを有し、前述の試験要求受信部21および試験結果送信部23は不要となっている。
【0029】
センター1において、試験要求送信部14は、各子局3に対して試験要求を送信し、試験結果受信部15は、各子局3から送信される試験結果を受信するようになっている。
すなわち、センター1の試験要求送信部14は、マッチング管理部11が抽出した中継局リスト4を各子局3に送信し、各子局3は、中継局リスト4に基づいて、各中継局2との接続可否を試験し、中継局リスト4中の全ての中継局2の試験結果を一括して送信する。
【0030】
この場合、センター1の試験結果受信部15は、全ての中継局2の試験結果を子局3から一括して受信することができる。
これにより、中継局2における第2の試験部22を簡略化することができる。
また、たとえば中継局2に障害が発生している場合でも、子局3側で試験処理を完了することができる。
【0031】
実施の形態4.
なお、上記実施の形態1〜3では、各中継局2の処理能力に関して特に考慮しなかったが、たとえば図5のように、各中継局2の処理能力を考慮して最終的な中継局群Dを抽出(ステップn10〜n8)してもよい。
図5はこの発明の実施の形態4による追加子局Xに対する中継局2の割当処理を示すフローチャートであり、前述(図2参照)と同様の処理動作については、前述と同一符号を付して詳述を省略する。
【0032】
この場合、各中継局2に対する新規子局Xの割当ては、試験要求に基づく新規子局Xと各中継局2との間の接続試験による通信可能状態と、各中継局2側の子局収容能力の余裕状態とに基づいて行われる。
また、全ての中継局2について子局収容能力に十分な余裕がない場合には、特定の中継局2に既に登録されている子局3を別の中継局2に振り分けることにより、特定の中継局2に新規子局Xを割当てるようになっている。
【0033】
図5において、まず、前述と同様のステップn1〜n6により、追加の新規子局Xに対して通信可能な中継局候補群Cを抽出し、中継局候補群Cとして1つ以上の中継局2が存在するか否かを判定する(ステップn7)。
もし、中継局2が存在する(すなわち、Y)と判定されれば、続いて、子局収容数に余裕のある中継局群Dを抽出し(ステップn10)、中継局群Dとして1つ以上の中継局2が存在するか否かを判定する(ステップn11)。
【0034】
ステップn10、n11においては、たとえば、各中継局2が、リソース的な要因(CPU処理能力、通信性能、メモリ容量、接続セッション数など)で、子局収容数に上限がある場合でも、通信可能な中継局候補群Cを抽出後に、子局収容数に余裕があるか否かを判定して、子局収容数に余裕のある中継局群Dが抽出される。
ステップn11において、中継局群Dとして中継局2が存在する(すなわち、Y)と判定されれば、その中継局群Dをセンター1の子局管理部13および新規子局Xに通知して(ステップn8)、図5の処理を終了する。
【0035】
一方、ステップn11において、子局収容数に余裕のある中継局2が中継局候補群Cに存在しない(すなわち、N)と判定された場合には、中継局候補群Cの各中継局2に収容されている各子局3から、中継局候補群C以外の代替中継局に割当て可能な子局3を抽出し(ステップn12)、変更可能な子局3が存在するか否かを判定する(ステップn13)。
【0036】
もし、割当て変更可能な子局3について代替中継局を判定し、中継局候補群Cに含まれない代替中継局を保有する子局3が存在する(すなわち、Y)と判定されれば、この子局3を代替中継局に割当て変更し、元々属していた中継局2の収容能力を回復して、この子局3が元々属していた中継局2に新規子局Xを追加登録し(ステップn14)、ステップn8に進む。
また、ステップn13において、変更可能な子局3が存在しない(すなわち、N)と判定された場合には、中継局2の新設を促して(ステップn9)、図5の処理を終了する。
【0037】
このように、中継局2の子局収容数を考慮して、最適な中継局2に新規子局Xを割当てることができる。また、各中継局2に一旦登録された子局3であっても、必要に応じて割当て変更し、中継局2間で融通することにより、システム全体の子局収容能力を高めることができる。
【0038】
実施の形態5.
なお、上記実施の形態1〜4では、通信可否・収容可否のみに基づいて登録先の中継局2を決定したが、たとえば図6に示すように、試験結果として、応答性能や類似子局(同一プロトコル・同一周期・同一収集項目など)の数も収集し、通信可能な中継局2のうち、応答性能や類似子局数に基づいて割当てる優先度を決定してもよい。
図6はこの発明の実施の形態5による試験結果を示す説明図であり、たとえば4つの中継局A〜Dに対して、通信可否(OKまたはNG)、応答性能(秒)、収容数(占有率%)、同一プロトコル子局数(類似度%)、同一周期子局数(類似度%)、同一収集項目子局数(類似度%)を、試験結果として含む場合を示している。
【0039】
この場合、センター1に収集される試験結果は、各子局3と各中継局2との間の接続試験の結果と、接続試験の応答性能および各中継局2の子局収容数と、各中継局2に割当てられた各子局3の類似度とを含み、センター1内のマッチング管理部11は、試験結果に基づいて、各子局3を割当てる中継局2に優先度を与えるようになっている。
【0040】
これにより、たとえば、応答性能を優先すれば、ネットワークの速い中継局A(1秒)が優先的に選択され、システム全体の性能を高めることができる。
また、占有率を優先すれば、余裕の大きい中継局A(50%)が優先的に選択され、負荷バランスを均一化したシステムを実現することができる。
また、同一プロトコルや同一周期の類似子局数を優先すれば、中継局CまたはD(100%、50%)が優先的に選択され、類似した子局3からなる一括処理グループを形成することができる。したがって、センター1との通信を一括化したり、中継局2内で集計や加工処理を効率よく実現することができる。
【0041】
実施の形態6.
なお、上記実施の形態1〜5では、子局3の新規登録時の中継局2の割当方法について主に説明したが、たとえば図7に示すように、中継局2にネゴシエーション部を設けて、割当後のシステム全体の負荷バランスを自動的に均一化できるように構成してもよい。
図7はこの発明の実施の形態6を示すブロック構成図であり、前述と同様のものについては、前述と同一符号を付して、または符号に後に「’」を付して詳述を省略する。また、ここでは、煩雑さを回避するために、ネゴシエーション部と直接関連しない構成要素の図示を一部省略している。
【0042】
図7において、各中継局2は、他の中継局2と連携するためのネゴシエーション部26を有する。
ネゴシエーション部26は、子局試験部22および子局登録部24に関連しており、或る中継局2が高負荷の場合には、近接する他の中継局2’に対して、或る中継局2の配下にある子局3を委譲するようになっている。
【0043】
すなわち、ネゴシエーション部26は、自身の中継局2の配下にある負荷が高い場合には、センター1の中継局管理部12から近傍の中継局情報(物理的・ネットワーク的位置が近く、同一の通信媒体またはプロトコルを有する中継局)を取得し、子局3(または、子局グループ)の委譲を、近傍の中継局2’のネゴシエーション部26に打診する。
子局委譲の打診を受けた中継局2’のネゴシエーション部26は、自身の中継局2’の負荷と元の中継局2の負荷とを比較し、自身の中継局2’の負荷の方が低い場合には、自身の子局試験部22に指示を送信して、子局3の接続確認を行う。
【0044】
中継局2’内のネゴシエーション部26および子局試験部22による接続確認の結果、元の中継局2の子局3が接続できた場合には、元の中継局2における子局3の登録を削除し、自身の中継局2’に子局3を登録する。
これにより、システム全体として、自動的に負荷バランスの取れたシステムを構成することができる。
【0045】
実施の形態7.
なお、上記実施の形態6(図7参照)では、各中継局2のネゴシエーション部26を介して単に負荷バランスを取る場合について説明したが、たとえば図8に示すように、ネゴシエーション部26は、自身が属する中継局の配下にある子局3のうちの類似度の低い子局を他の中継局2’に委譲するようにしてもよい。
図8はこの発明の実施の形態7を示すブロック構成図であり、前述(図7参照)と同様のものについては、同一符号を付して詳述を省略する。
【0046】
図8において、或る中継局2は、割当後の各子局3内に類似度が低い子局Xを有する。
この場合、各中継局2のネゴシエーション部26は、自身が属する中継局内の類似度が低い子局Xを、近接する他の中継局2’に委譲するようになっている。
すなわち、ネゴシエーション部26は、自身の中継局2の配下にある負荷が高い場合には、センター1の中継局管理部12から近傍中継局情報(物理的・ネットワーク的位置が近く、同一の通信媒体またはプロトコルを有する中継局)を取得して、子局Xの委譲を近傍中継局2’のネゴシエーション部26に打診する。
【0047】
打診を受けた中継局2’のネゴシエーション部26は、自身の中継局2’内での子局Xの類似度を計算し、元の中継局2での類似度よりも自身の中継局2’での類似度が高い場合には、自身の子局試験部22に指示を送信して、子局Xの接続確認を行う。
もし、子局Xが接続できた場合には、前述と同様に、元の中継局2における子局Xの登録を削除し、中継局2’に子局Xを登録する。
これにより、システム全体として、自動的に類似度が高い子局3の配置を実現することができ、一括送信や加工・集計処理を効率よく実現することができる。
【0048】
【発明の効果】
以上のように、この発明によれば、センターと、センターの配下にある複数の中継局と、各中継局の配下にある複数の子局とを備え、各中継局が各子局から収集したデータをセンターに転送する階層型階層型データ収集システムにおいて、各中継局は、センターからの試験要求を受信する試験要求受信部と、試験要求に基づいて各子局を試験する子局試験部と、試験要求に基づく試験結果をセンターに送信する試験結果送信部と、試験結果に基づいて割当てられた各子局を登録する子局登録部とを有し、センターは、各子局の情報を管理する子局管理部と、各中継局に対して各子局の試験要求を送信する試験要求送信部と、各中継局から送信される試験結果を受信する試験結果受信部と、各子局の情報を用いて各中継局のうちの接続可能な中継局に各子局を割当てるマッチング管理部とを有し、各子局の位置情報と各子局に対応可能な通信媒体とに基づいて、各子局が通信できる可能性のある範囲の中継局を抽出し、試験要求送信部を経由して試験要求を送信し、試験結果受信部を経由して試験要求に基づく試験結果を受取り、マッチング管理部により接続可能な中継局に各子局を割当て、各子局の登録時に接続可能な中継局を自動的に抽出し、接続可能な中継局のうちの1つの中継局に各子局を登録するようにしたので、子局および中継局の追加・削除時の中継局に対する子局・グループの割当てを補助または自動化し、メンテナンスのコストを削減した階層型データ収集システムが得られる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施の形態1を示すブロック構成図である。
【図2】この発明の実施の形態1による割当処理動作を示すフローチャートである。
【図3】この発明の実施の形態2を示すブロック構成図である。
【図4】この発明の実施の形態3を示すブロック構成図である。
【図5】この発明の実施の形態4による割当処理動作を示すフローチャートである。
【図6】この発明の実施の形態5による試験結果を示す説明図である。
【図7】この発明の実施の形態6を示すブロック構成図である。
【図8】この発明の実施の形態7を示すブロック構成図である。
【符号の説明】
1 センター、2 中継局、3 子局、11 マッチング管理部、12 中継局管理部、13 子局管理部、14 試験要求送信部、15 試験結果受信部、21 試験要求受信部、22 子局試験部、23 試験結果送信部、24 子局登録部、26 ネゴシエーション部、31 試験要求受信部、32 子局試験部、33 試験結果送信部。
【発明の属する技術分野】
この発明は、センターの配下に複数の中継局を有し且つ各中継局の配下に複数の子局を有し、各中継局が各子局からポーリング方式などによりデータを収集してセンターに送信する階層型データ収集システムに関し、特に、データ収集ネットワークシステムにおけるデータ収集および子局管理を改良した階層型データ収集システムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
一般に、気象観測システムや化学プラントのデータ収集システムにおいては、たとえば、電力・ガス・水道の自動検針システムとして、遠隔地域に多数配置されたセンサ・計器のデータを収集するために、センターの配下に複数の中継局を有し、各中継局の配下に複数の子局を有し、ポーリング方式や子局からのデータ転送方式により各中継局が子局データを収集し、収集したデータをセンターに転送するようにした階層型データ収集システムが用いられている。
【0003】
従来の階層型データ収集システムにおいて、たとえば、センターは、配下にある中継局の各子局に対し、ポーリング開始および終了の指示を行い、各子局から収集されたデータの処理および配下の各中継局の障害監視などを行う。このとき、中継局は、各子局に対してポーリングによりデータ収集を行い、収集したデータを逐次センターに転送するように構成されている(たとえば、特許文献1参照)。
上記従来システムにおいて、或る中継局が或る子局に対してデータ転送を指示すると、或る子局は、或る中継局に対してデータを転送する。同様に、或る中継局は、次の子局からデータ転送を受け、さらに、続く子局からデータ転送を受ける。また、中継局は、ポーリング処理の間に収集したデータを逐次センターに転送し、センターは各中継局を介して収集した各子局からのデータを処理する。
【0004】
また、他の従来システムとして、所定の中継局およびこの中継局に属する所定の1つ以上の子局(または、この中継局に属する所定の複数または全ての子局)を、一括指定するグループアドレスを設け、所定の中継局があらかじめ自局が関わるグループアドレスに属する子局からデータを収集するシステムも提案されている(たとえば、特許文献2参照)。
この場合、センターは、グループアドレスを用い、グループアドレスに関わる中継局を指定してデータ送信を要求し、当該の中継局は、この要求に応じて、グループアドレスで指定される各局のデータとして、上記収集で取得した子局のデータをセンターへ一括送信したり、中継局を多段に構成して、ポーリングの効率を高めている。
【0005】
従来の階層型データ収集システムによれば、特許文献1の場合には、子局と中継局とを互いに通信可能にする特定の通信媒体・プロトコルが実装され、各子局は、あらかじめ固定的に特定の中継局に割当てられ、物理的・論理的に接続される必要がある。
このように、あらかじめ構成が定められる場合、上記特定の通信媒体・プロトコルは、単一通信媒体・特定のプロトコルとなることが多いが、大規模な階層型データ収集システムにおいては、子局の物理的・環境的・コスト的・性能的状況が一様であるとは限らない。
【0006】
したがって、収集するデータ項目、要求精度、収集周期、応答性能、対応通信媒体、対応プロトコル、履歴保存量などが異なる種々の子局を収容する必要があり、このため、通信媒体・プロトコルを統一することが困難な場合がある。
この場合に対処するためには、中継局が全ての通信媒体・プロトコルに対応するようにするか、または、それぞれ異なる通信媒体・プロトコルに対応する複数種類の中継局を用意する必要がある。
【0007】
このとき、中継局も、同様に物理的・環境的・性能的状況が異なるので、子局の収容数、対応可能な通信媒体、プロトコル、子局の応答性能や子局との距離、設置コストなどに鑑みて、中継局の配置および個数や中継局に対応するプロトコルを決定し、全ての子局とのリンクを確立しなければならない。
【0008】
また、特許文献2のようにグループアドレスを用いた場合には、収集項目や収集周期など、できるだけ一括処理可能な子局を、1つの中継局に集めるなどの工夫が必要である。
特に、大規模な階層型データ収集システムにおいては、システム立ち上げ時に全ての子局・中継局があらかじめ揃っていないので、必要に応じて順次拡張・変更されていく場合があり、子局の追加・削除・変更に際しては、通信媒体・通信負荷・CPU負荷・対応プロトコル・収集グループなどを考慮して、適切な中継局を選択して接続するという煩雑な処理が必要であり、そのメンテナンスは容易ではない。
また、中継局の追加・削除・変更・故障退避時にも、同様に上記各種特性を考慮して、子局の再配置・グループ分けを行うなどのメンテナンスが必要である。
【0009】
【特許文献1】
特許第3163140号公報
【特許文献2】
特開平2−2262号公報
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
従来の階層型データ収集システムは以上のように、特許文献1の場合には、子局と中継局とが通信可能な特定の通信媒体・プロトコルを実装するとともに、各子局があらかじめ固定的に特定の中継局に割当てられて接続される必要があるので、中継局に関する各種特性から中継局の配置や個数およびプロトコルを決定し、全ての子局とのリンクを確立しなければならないという問題点があった。
【0011】
また、特許文献2のようにグループアドレスを用いた場合には、収集項目や収集周期など、できるだけ一括処理が可能な子局を1つの中継局に集めるなどの工夫が必要となり、特に大規模な階層型データ収集システムでは、各種特性を考慮して適切な中継局を選択して接続するという煩雑な処理が必要となるうえ、中継局の追加・削除・変更・故障退避時にも同様に各種特性を考慮して、子局の再配置・グループ分けを行う必要があるという問題点があった。
【0012】
この発明は上記のような問題点を解決するためになされたもので、大規模な階層型データ収集システムにおいて、子局情報に基づいて子局を割当てる中継局を決定するためのマッチング管理部(子局・中継局間のマッチング手段)を設けることにより、子局および中継局の追加・削除時の中継局に対する子局(グループ)の割当てを補助または自動化し、メンテナンスのコストを削減した階層型データ収集システムを得ることを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】
この発明に係る階層型データ収集システムは、センターと、センターの配下にある複数の中継局と、各中継局の配下にある複数の子局とを備え、各中継局が各子局から収集したデータをセンターに転送する階層型階層型データ収集システムにおいて、各中継局は、センターからの試験要求を受信する試験要求受信部と、試験要求に基づいて各子局を試験する子局試験部と、試験要求に基づく試験結果をセンターに送信する試験結果送信部と、試験結果に基づいて割当てられた各子局を登録する子局登録部とを有し、センターは、各子局の情報を管理する子局管理部と、各中継局に対して各子局の試験要求を送信する試験要求送信部と、各中継局から送信される試験結果を受信する試験結果受信部と、各子局の情報を用いて各中継局のうちの接続可能な中継局に各子局を割当てるマッチング管理部とを有し、各子局の位置情報と各子局に対応可能な通信媒体とに基づいて、各子局が通信できる可能性のある範囲の中継局を抽出し、試験要求送信部を経由して試験要求を送信し、試験結果受信部を経由して試験要求に基づく試験結果を受取り、マッチング管理部により接続可能な中継局に各子局を割当て、各子局の登録時に接続可能な中継局を自動的に抽出し、接続可能な中継局のうちの1つの中継局に各子局を登録するものである。
【0014】
【発明の実施の形態】
実施の形態1.
以下、図面を参照しながら、この発明の実施の形態1について詳細に説明する。
図1はこの発明の実施の形態1を示すブロック構成図である。
図1において、階層型データ収集システムは、センター1と、センター1の配下にある複数の中継局2と、各中継局2の配下にある複数の子局3とを備え、各中継局2は、各子局3から収集したデータをセンターに転送するようになっている。なお、ここでは、煩雑さを回避するために、代表的に単一の子局3を示している。
【0015】
センター1は、各子局3の新設時や中継局2の故障時に、各子局3の情報を用いて接続可能な各中継局2に各子局3を割当てるマッチング管理部11と、中継局2の情報を保存管理する中継局管理部12と、子局3の情報を保存管理する子局管理部13と、各子局3のマッチング結果の試験を行うための試験要求を各中継局2に送信する試験要求送信部14と、各中継局2から送信される試験結果を受信してマッチング管理部11に反映させるための試験結果受信部15とを有する。
【0016】
各中継局2は、センター1からの試験要求を受信する試験要求受信部21と、試験要求の指示にしたがって各子局3の試験を行う子局試験部22と、試験要求に基づく試験結果をセンター1に送信する試験結果送信部23と、試験結果に基づいてセンター1で割当てられた各子局3を登録する子局登録部24とを有する。
【0017】
センター1は、各子局3の位置情報と、各子局3に対応可能な通信媒体とに基づいて、各子局3が通信できる可能性のある範囲の中継局2を抽出し、この中継局2に対して試験要求送信部14を経由して試験要求を送信し、試験結果受信部15を経由して試験要求に基づく試験結果を受取り、マッチング管理部11により接続可能な中継局2に各子局3を割当てる。これにより、各子局3の登録時に接続可能な中継局2を自動的に抽出して、接続可能な中継局2のうちの1つの中継局2に各子局3を登録するようになっている。
【0018】
次に、図2のフローチャートを参照しながら、図1に示した階層型データ収集システムに、新規子局X(図示せず)が追加されたときの動作について説明する。
新規子局Xを追加する場合、センター1内のマッチング管理部11は、子局管理部13から子局Xの位置と子局Xが対応可能な通信媒体を取得し、子局Xが通信できる可能性のある範囲の中継局2を中継局管理部12に問合せ、子局Xの中継局候補Aとする(ステップn1)。
【0019】
このとき、マッチング管理部11は、中継局候補群Aとして1つ以上の中継局2が存在するか否かを判定し(ステップn2)、中継局候補群Aが存在せず空(すなわち、N)と判定された場合には、中継局2の新設を促し(ステップn9)、図2の処理を終了する。
一方、ステップn2において、中継局候補群Aが1つ以上の中継局2を含む(すなわち、Y)と判定されれば、これら中継局2の中から、子局Xが期待するプロトコル(たとえば、HTTPによるポーリング、子局XからのPush送信、メールによる通知、など)に対応可能な中継局候補群Bを抽出する(ステップn3)。
【0020】
続いて、マッチング管理部11は、中継局候補群Bとして1つ以上の中継局2が存在するか否かを判定し(ステップn4)、中継局候補群Bが1つ以上の中継局2を含む(すなわち、Y)と判定されれば、ステップn6(後述する)に進む。
一方、ステップn4において、中継局候補群Bが空(すなわち、N)と判定された場合には、中継局候補群Aから1つの中継局2を選択し、対応モジュールをインストールして(ステップn5)、ステップn6に進む。これにより、子局Xに対応可能な中継局候補群Bが得られる。
【0021】
このとき、マッチング管理部11は、ステップn3〜n5で得られた中継局候補群Bが実際に子局Xに対して通信可能か否かを判定するため、試験要求送信部14に中継局候補群Bを渡す。
これにより、試験要求送信部14は、指定された中継局候補群Bの各中継局2の試験要求受信部21に対して試験要求を送信し、試験要求を受けた試験要求受信部21は、子局試験部22を経由して、指定された子局Xに対して接続確認を行う。
以下、試験結果送信部23は、上記試験の可否、応答性能などの試験結果を、センター1内の試験結果受信部15に通知する。
マッチング管理部11は、試験結果受信部15を経由して試験結果を受信し、最終的に通信可能な中継局候補群Cを抽出する(ステップn6)。
【0022】
続いて、マッチング管理部11は、中継局候補群Cとして1つ以上の中継局2が存在するか否かを判定し(ステップn7)、通信可能な中継局が存在しない(すなわち、N)と判定された場合には、中継局2の新設を促し(ステップn9)、図2の処理を終了する。
一方、ステップn7において、通信可能な中継局候補群Cが存在する(すなわち、Y)と判定されれば、最終的に得られた中継局群Dを子局管理部13に登録するとともに、中継局群Dのうちの任意の中継局2の子局登録部24に対して、追加された子局Xを割当て(ステップn8)、図2の処理を終了する。
【0023】
このように、階層型データ収集システムのセンター1に、子局3を各中継局2に割当てるマッチング管理部11と試験要求送信部14とを設けることにより、各子局3の登録時において、各子局3をどの中継局2に割当てるかの決定を設計者が行うのではなく、通信媒体やプロトコルのマッチングにより対応可能な中継局2を絞り込み、個々の中継局2と当該子局3との接続確認により、確実に接続可能な中継局2を選択して割当てることができる。
また、対応可能な中継局2を中継局候補群Cとして複数抽出して管理することができるので、或る中継局2が障害やリプレースなどで使えなくなった場合には、即座に各子局3を他の代替の中継局2に振り分けることができる。
【0024】
実施の形態2.
なお、上記実施の形態1(図1参照)では、センター1の試験要求送信部14から各中継局2に対して個別に試験要求を行う場合について説明したが、たとえば図3に示すように、センター1の試験要求送信部14から、試験対象となる中継局リスト4を、リスト中の最初の中継局2の試験要求受信部21に送信してもよい。
図3はこの発明の実施の形態2を示すブロック構成図であり、前述(図1参照)と同様のものについては、前述と同一符号を付して詳述を省略する。
【0025】
図3において、センター1の試験要求送信部14は、マッチング管理部11が抽出した中継局リスト4をリスト中の最初の中継局2のみに送信し、各中継局2の試験結果送信部23は、試験結果および中継局リスト4を、リスト中の次の中継局2に順次受け渡すようにし、センター1の試験結果受信部15は、リスト中の全ての中継局2の試験結果を一括して受信するようになっている。
【0026】
すなわち、最初の中継局2の試験結果送信部23は、各子局3の試験結果を中継局リスト4に付加して、センター1に対してではなく、中継局リスト4の次の中継局2の試験要求受信部21に送信する。
以下、順次に、次の中継局2の試験要求受信部21に送信するように構成し、最終の中継局2から最終的な試験結果をセンター1に送信する。
これにより、各中継局2の試験途中段階でセンター1に何ら負荷をかけることなく、各子局3と各中継局2との通信可否を知ることができる。
【0027】
実施の形態3.
なお、上記実施の形態2(図3参照)では、各中継局1から各子局3に向けて試験を開始する場合について説明したが、たとえば図4に示すように、各子局3内に試験要求受信部31と、第1の子局試験部32と、試験結果送信部33とを設け、センター1の試験要求送信部14から子局3内の試験要求受信部31に対して、中継局リスト4を直接送付してもよい。
図4はこの発明の実施の形態3を示すブロック構成図であり、前述(図1、図3参照)と同様のものについては、前述と同一符号を付して詳述を省略する。
【0028】
図4において、各子局3は、センター1からの試験要求を受信する試験要求受信部31と、試験要求に基づいて各子局3を試験する第1の子局試験部32と、試験要求に基づく試験結果をセンター1に送信する試験結果送信部33とを有する。
また、各中継局2は、第1の子局試験部32と関連して各子局3を試験する第2の子局試験部22と、試験結果に基づいて割当てられた各子局3を登録する子局登録部24とを有し、前述の試験要求受信部21および試験結果送信部23は不要となっている。
【0029】
センター1において、試験要求送信部14は、各子局3に対して試験要求を送信し、試験結果受信部15は、各子局3から送信される試験結果を受信するようになっている。
すなわち、センター1の試験要求送信部14は、マッチング管理部11が抽出した中継局リスト4を各子局3に送信し、各子局3は、中継局リスト4に基づいて、各中継局2との接続可否を試験し、中継局リスト4中の全ての中継局2の試験結果を一括して送信する。
【0030】
この場合、センター1の試験結果受信部15は、全ての中継局2の試験結果を子局3から一括して受信することができる。
これにより、中継局2における第2の試験部22を簡略化することができる。
また、たとえば中継局2に障害が発生している場合でも、子局3側で試験処理を完了することができる。
【0031】
実施の形態4.
なお、上記実施の形態1〜3では、各中継局2の処理能力に関して特に考慮しなかったが、たとえば図5のように、各中継局2の処理能力を考慮して最終的な中継局群Dを抽出(ステップn10〜n8)してもよい。
図5はこの発明の実施の形態4による追加子局Xに対する中継局2の割当処理を示すフローチャートであり、前述(図2参照)と同様の処理動作については、前述と同一符号を付して詳述を省略する。
【0032】
この場合、各中継局2に対する新規子局Xの割当ては、試験要求に基づく新規子局Xと各中継局2との間の接続試験による通信可能状態と、各中継局2側の子局収容能力の余裕状態とに基づいて行われる。
また、全ての中継局2について子局収容能力に十分な余裕がない場合には、特定の中継局2に既に登録されている子局3を別の中継局2に振り分けることにより、特定の中継局2に新規子局Xを割当てるようになっている。
【0033】
図5において、まず、前述と同様のステップn1〜n6により、追加の新規子局Xに対して通信可能な中継局候補群Cを抽出し、中継局候補群Cとして1つ以上の中継局2が存在するか否かを判定する(ステップn7)。
もし、中継局2が存在する(すなわち、Y)と判定されれば、続いて、子局収容数に余裕のある中継局群Dを抽出し(ステップn10)、中継局群Dとして1つ以上の中継局2が存在するか否かを判定する(ステップn11)。
【0034】
ステップn10、n11においては、たとえば、各中継局2が、リソース的な要因(CPU処理能力、通信性能、メモリ容量、接続セッション数など)で、子局収容数に上限がある場合でも、通信可能な中継局候補群Cを抽出後に、子局収容数に余裕があるか否かを判定して、子局収容数に余裕のある中継局群Dが抽出される。
ステップn11において、中継局群Dとして中継局2が存在する(すなわち、Y)と判定されれば、その中継局群Dをセンター1の子局管理部13および新規子局Xに通知して(ステップn8)、図5の処理を終了する。
【0035】
一方、ステップn11において、子局収容数に余裕のある中継局2が中継局候補群Cに存在しない(すなわち、N)と判定された場合には、中継局候補群Cの各中継局2に収容されている各子局3から、中継局候補群C以外の代替中継局に割当て可能な子局3を抽出し(ステップn12)、変更可能な子局3が存在するか否かを判定する(ステップn13)。
【0036】
もし、割当て変更可能な子局3について代替中継局を判定し、中継局候補群Cに含まれない代替中継局を保有する子局3が存在する(すなわち、Y)と判定されれば、この子局3を代替中継局に割当て変更し、元々属していた中継局2の収容能力を回復して、この子局3が元々属していた中継局2に新規子局Xを追加登録し(ステップn14)、ステップn8に進む。
また、ステップn13において、変更可能な子局3が存在しない(すなわち、N)と判定された場合には、中継局2の新設を促して(ステップn9)、図5の処理を終了する。
【0037】
このように、中継局2の子局収容数を考慮して、最適な中継局2に新規子局Xを割当てることができる。また、各中継局2に一旦登録された子局3であっても、必要に応じて割当て変更し、中継局2間で融通することにより、システム全体の子局収容能力を高めることができる。
【0038】
実施の形態5.
なお、上記実施の形態1〜4では、通信可否・収容可否のみに基づいて登録先の中継局2を決定したが、たとえば図6に示すように、試験結果として、応答性能や類似子局(同一プロトコル・同一周期・同一収集項目など)の数も収集し、通信可能な中継局2のうち、応答性能や類似子局数に基づいて割当てる優先度を決定してもよい。
図6はこの発明の実施の形態5による試験結果を示す説明図であり、たとえば4つの中継局A〜Dに対して、通信可否(OKまたはNG)、応答性能(秒)、収容数(占有率%)、同一プロトコル子局数(類似度%)、同一周期子局数(類似度%)、同一収集項目子局数(類似度%)を、試験結果として含む場合を示している。
【0039】
この場合、センター1に収集される試験結果は、各子局3と各中継局2との間の接続試験の結果と、接続試験の応答性能および各中継局2の子局収容数と、各中継局2に割当てられた各子局3の類似度とを含み、センター1内のマッチング管理部11は、試験結果に基づいて、各子局3を割当てる中継局2に優先度を与えるようになっている。
【0040】
これにより、たとえば、応答性能を優先すれば、ネットワークの速い中継局A(1秒)が優先的に選択され、システム全体の性能を高めることができる。
また、占有率を優先すれば、余裕の大きい中継局A(50%)が優先的に選択され、負荷バランスを均一化したシステムを実現することができる。
また、同一プロトコルや同一周期の類似子局数を優先すれば、中継局CまたはD(100%、50%)が優先的に選択され、類似した子局3からなる一括処理グループを形成することができる。したがって、センター1との通信を一括化したり、中継局2内で集計や加工処理を効率よく実現することができる。
【0041】
実施の形態6.
なお、上記実施の形態1〜5では、子局3の新規登録時の中継局2の割当方法について主に説明したが、たとえば図7に示すように、中継局2にネゴシエーション部を設けて、割当後のシステム全体の負荷バランスを自動的に均一化できるように構成してもよい。
図7はこの発明の実施の形態6を示すブロック構成図であり、前述と同様のものについては、前述と同一符号を付して、または符号に後に「’」を付して詳述を省略する。また、ここでは、煩雑さを回避するために、ネゴシエーション部と直接関連しない構成要素の図示を一部省略している。
【0042】
図7において、各中継局2は、他の中継局2と連携するためのネゴシエーション部26を有する。
ネゴシエーション部26は、子局試験部22および子局登録部24に関連しており、或る中継局2が高負荷の場合には、近接する他の中継局2’に対して、或る中継局2の配下にある子局3を委譲するようになっている。
【0043】
すなわち、ネゴシエーション部26は、自身の中継局2の配下にある負荷が高い場合には、センター1の中継局管理部12から近傍の中継局情報(物理的・ネットワーク的位置が近く、同一の通信媒体またはプロトコルを有する中継局)を取得し、子局3(または、子局グループ)の委譲を、近傍の中継局2’のネゴシエーション部26に打診する。
子局委譲の打診を受けた中継局2’のネゴシエーション部26は、自身の中継局2’の負荷と元の中継局2の負荷とを比較し、自身の中継局2’の負荷の方が低い場合には、自身の子局試験部22に指示を送信して、子局3の接続確認を行う。
【0044】
中継局2’内のネゴシエーション部26および子局試験部22による接続確認の結果、元の中継局2の子局3が接続できた場合には、元の中継局2における子局3の登録を削除し、自身の中継局2’に子局3を登録する。
これにより、システム全体として、自動的に負荷バランスの取れたシステムを構成することができる。
【0045】
実施の形態7.
なお、上記実施の形態6(図7参照)では、各中継局2のネゴシエーション部26を介して単に負荷バランスを取る場合について説明したが、たとえば図8に示すように、ネゴシエーション部26は、自身が属する中継局の配下にある子局3のうちの類似度の低い子局を他の中継局2’に委譲するようにしてもよい。
図8はこの発明の実施の形態7を示すブロック構成図であり、前述(図7参照)と同様のものについては、同一符号を付して詳述を省略する。
【0046】
図8において、或る中継局2は、割当後の各子局3内に類似度が低い子局Xを有する。
この場合、各中継局2のネゴシエーション部26は、自身が属する中継局内の類似度が低い子局Xを、近接する他の中継局2’に委譲するようになっている。
すなわち、ネゴシエーション部26は、自身の中継局2の配下にある負荷が高い場合には、センター1の中継局管理部12から近傍中継局情報(物理的・ネットワーク的位置が近く、同一の通信媒体またはプロトコルを有する中継局)を取得して、子局Xの委譲を近傍中継局2’のネゴシエーション部26に打診する。
【0047】
打診を受けた中継局2’のネゴシエーション部26は、自身の中継局2’内での子局Xの類似度を計算し、元の中継局2での類似度よりも自身の中継局2’での類似度が高い場合には、自身の子局試験部22に指示を送信して、子局Xの接続確認を行う。
もし、子局Xが接続できた場合には、前述と同様に、元の中継局2における子局Xの登録を削除し、中継局2’に子局Xを登録する。
これにより、システム全体として、自動的に類似度が高い子局3の配置を実現することができ、一括送信や加工・集計処理を効率よく実現することができる。
【0048】
【発明の効果】
以上のように、この発明によれば、センターと、センターの配下にある複数の中継局と、各中継局の配下にある複数の子局とを備え、各中継局が各子局から収集したデータをセンターに転送する階層型階層型データ収集システムにおいて、各中継局は、センターからの試験要求を受信する試験要求受信部と、試験要求に基づいて各子局を試験する子局試験部と、試験要求に基づく試験結果をセンターに送信する試験結果送信部と、試験結果に基づいて割当てられた各子局を登録する子局登録部とを有し、センターは、各子局の情報を管理する子局管理部と、各中継局に対して各子局の試験要求を送信する試験要求送信部と、各中継局から送信される試験結果を受信する試験結果受信部と、各子局の情報を用いて各中継局のうちの接続可能な中継局に各子局を割当てるマッチング管理部とを有し、各子局の位置情報と各子局に対応可能な通信媒体とに基づいて、各子局が通信できる可能性のある範囲の中継局を抽出し、試験要求送信部を経由して試験要求を送信し、試験結果受信部を経由して試験要求に基づく試験結果を受取り、マッチング管理部により接続可能な中継局に各子局を割当て、各子局の登録時に接続可能な中継局を自動的に抽出し、接続可能な中継局のうちの1つの中継局に各子局を登録するようにしたので、子局および中継局の追加・削除時の中継局に対する子局・グループの割当てを補助または自動化し、メンテナンスのコストを削減した階層型データ収集システムが得られる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施の形態1を示すブロック構成図である。
【図2】この発明の実施の形態1による割当処理動作を示すフローチャートである。
【図3】この発明の実施の形態2を示すブロック構成図である。
【図4】この発明の実施の形態3を示すブロック構成図である。
【図5】この発明の実施の形態4による割当処理動作を示すフローチャートである。
【図6】この発明の実施の形態5による試験結果を示す説明図である。
【図7】この発明の実施の形態6を示すブロック構成図である。
【図8】この発明の実施の形態7を示すブロック構成図である。
【符号の説明】
1 センター、2 中継局、3 子局、11 マッチング管理部、12 中継局管理部、13 子局管理部、14 試験要求送信部、15 試験結果受信部、21 試験要求受信部、22 子局試験部、23 試験結果送信部、24 子局登録部、26 ネゴシエーション部、31 試験要求受信部、32 子局試験部、33 試験結果送信部。
Claims (8)
- センターと、前記センターの配下にある複数の中継局と、前記各中継局の配下にある複数の子局とを備え、前記各中継局が前記各子局から収集したデータを前記センターに転送する階層型階層型データ収集システムにおいて、
前記各中継局は、
前記センターからの試験要求を受信する試験要求受信部と、
前記試験要求に基づいて各子局を試験する子局試験部と、
前記試験要求に基づく試験結果を前記センターに送信する試験結果送信部と、前記試験結果に基づいて割当てられた前記各子局を登録する子局登録部とを有し、
前記センターは、
前記各子局の情報を管理する子局管理部と、
前記各中継局に対して前記各子局の試験要求を送信する試験要求送信部と、
前記各中継局から送信される前記試験結果を受信する試験結果受信部と、
前記各子局の情報を用いて前記各中継局のうちの接続可能な中継局に前記各子局を割当てるマッチング管理部とを有し、
前記各子局の位置情報と前記各子局に対応可能な通信媒体とに基づいて、前記各子局が通信できる可能性のある範囲の中継局を抽出し、
前記試験要求送信部を経由して前記試験要求を送信し、
前記試験結果受信部を経由して前記試験要求に基づく試験結果を受取り、
前記マッチング管理部により前記接続可能な中継局に前記各子局を割当て、
前記各子局の登録時に前記接続可能な中継局を自動的に抽出し、
前記接続可能な中継局のうちの1つの中継局に前記各子局を登録することを特徴とする階層型データ収集システム。 - 前記センターの試験要求送信部は、前記マッチング管理部が抽出した中継局リストをリスト中の最初の中継局のみに送信し、
前記各中継局の試験結果送信部は、前記試験結果および前記中継局リストを、前記リスト中の次の中継局に受け渡すようにし、
前記センターの試験結果受信部は、前記リスト中の全ての中継局の試験結果を一括して受信することを特徴とする請求項1に記載の階層型データ収集システム。 - センターと、前記センターの配下にある複数の中継局と、前記各中継局の配下にある複数の子局とを備え、前記各中継局が前記各子局から収集したデータを前記センターに転送する階層型階層型データ収集システムにおいて、
前記各子局は、
前記センターからの試験要求を受信する試験要求受信部と、
前記試験要求に基づいて前記各子局を試験する第1の子局試験部と、
前記試験要求に基づく試験結果を前記センターに送信する試験結果送信部とを有し、
前記各中継局は、
前記第1の子局試験部と関連して前記各子局を試験する第2の子局試験部と、前記試験結果に基づいて割当てられた前記各子局を登録する子局登録部とを有し、
前記センターは、
前記各子局の情報を管理する子局管理部と、
前記各子局に対して前記試験要求を送信する試験要求送信部と、
前記各子局から送信される前記試験結果を受信する試験結果受信部と、
前記各子局の情報を用いて前記各中継局のうちの接続可能な中継局に前記各子局を割当てるマッチング管理部とを有し、
前記各子局の位置情報と前記各子局に対応可能な通信媒体とに基づいて、前記各子局が通信できる可能性のある範囲の中継局を抽出し、
前記マッチング管理部により前記接続可能な中継局に前記各子局を割当て、
前記各子局の登録時に前記接続可能な中継局を自動的に抽出し、
前記接続可能な中継局のうちの1つの中継局に前記各子局を登録することを特徴とする階層型データ収集システム。 - 前記センターの試験要求送信部は、前記マッチング管理部が抽出した中継局リストを前記各子局に送信し、
前記各子局は、前記中継局リストに基づいて、前記各中継局との接続可否を試験し、
前記センターの試験結果受信部は、前記中継局リスト中の全ての中継局の試験結果を一括して受信することを特徴とする請求項3に記載の階層型データ収集システム。 - 前記各中継局に対する前記各子局の割当ては、前記試験要求に基づく前記各子局と前記各中継局との間の接続試験による通信可能状態と、前記各中継局側の子局収容能力の余裕状態とに基づいて行われ、
全ての中継局について前記子局収容能力に十分な余裕がない場合には、特定の中継局に既に登録されている子局を別の中継局に振り分けることにより、前記特定の中継局に前記各子局を割当てることを特徴とする請求項1から請求項4までのいずれか1項に記載の階層型データ収集システム。 - 前記センターに収集される試験結果は、前記各子局と前記各中継局との間の接続試験の結果と、前記接続試験の応答性能および前記各中継局の子局収容数と、前記各中継局に割当てられた各子局の類似度とを含み、
前記センターのマッチング管理部は、前記試験結果に基づいて、前記各子局を割当てる中継局に優先度を与えることを特徴とする請求項1から請求項5までのいずれか1項に記載の階層型データ収集システム。 - 前記各中継局は、他の中継局と連携するためのネゴシエーション部を有し、前記各中継局が高負荷の場合に、近接する他の中継局に、前記各中継局の配下にある子局を委譲することを特徴とする請求項1から請求項6までのいずれか1項に記載の階層型データ収集システム。
- 前記各ネゴシエーション部は、自身が属する中継局内の類似度が低い子局を、近接する他の中継局に委譲することを特徴とする請求項7に記載の階層型データ収集システム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003081914A JP2004289715A (ja) | 2003-03-25 | 2003-03-25 | 階層型データ収集システム |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003081914A JP2004289715A (ja) | 2003-03-25 | 2003-03-25 | 階層型データ収集システム |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2004289715A true JP2004289715A (ja) | 2004-10-14 |
Family
ID=33295332
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2003081914A Pending JP2004289715A (ja) | 2003-03-25 | 2003-03-25 | 階層型データ収集システム |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2004289715A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN112067324A (zh) * | 2019-06-11 | 2020-12-11 | 株式会社日立制作所 | 自动检查系统 |
-
2003
- 2003-03-25 JP JP2003081914A patent/JP2004289715A/ja active Pending
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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CN112067324A (zh) * | 2019-06-11 | 2020-12-11 | 株式会社日立制作所 | 自动检查系统 |
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