JP2004289568A - 音響機器用スタンド - Google Patents
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Abstract
【解決手段】スピーカ1を据え置くためのスピーカ載置部11bと、スピーカ1を吊り下げるワイヤ13を取り付けるための取付孔11aとを備えた天板部11と、天板部11下方にスピーカ1を吊り下げることのできる空間が形成される形態で天板部11に接続された脚部12とを装備する。
【選択図】 図1
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は音響機器用スタンドに関し、より詳細にはスピーカ等の音響機器を設置することのできる音響機器用スタンドに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、ホームオーディオ用のスピーカ(磁気回路部と振動板とを含んで構成されるスピーカユニットがキャビネット(エンクロージャーとも言う)に取り付けられたもの)は、オーディオラックやスピーカ用スタンド等に据え置かれるようになっていた。前記スピーカ用スタンドには、台型、H型、ブロック型、三脚型等種々の形態のものが知られているが、これらはいずれもスピーカをスピーカ用スタンドの上に載せて使用するものであった。
【0003】
また、天井や壁面にスピーカを配設することのできる吊り下げおよび壁掛けタイプのスピーカ用スタンドも提案されている(例えば、下記の特許文献1参照)。
【0004】
【特許文献1】
特開平11−46392号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来のスピーカ用スタンドは、スピーカをスタンドの上に載せて使用するだけの機能しかなく、スピーカの配設位置(高さ等)を聴取者のリスニングポイントに応じて変更したい等の聴取者ニーズに応えられるものではなく、スピーカの設置方法のバリエーションに欠けているという課題があった。
【0006】
また、スピーカをスピーカ用スタンドの上に載せた状態や、上記特許文献1におけるスピーカに固定される固定部材やアーム等を介して天井に吊り下げた状態では、スピーカの振動が直接スタンドや固定部材やアームに伝わってしまうためにスピーカ自体の振動を取り除くことができず、音質が劣化してしまうという課題があった。
【0007】
また、スピーカをスピーカ用スタンドの上に載せた状態では、安定性が悪いために、地震等の揺れに弱く、比較的弱い揺れでもスピーカ用スタンドが転倒、もしくはスピーカのみ落下してしまうこともあり、従来のスピーカ用スタンドは、地震等の比較的大きな揺れに対して転倒や落下を防止する効果が低いという課題があった。
【0008】
本発明は上記課題に鑑みなされたものであって、聴取者のリスニング環境や好み等に応じてスピーカの設置位置を適宜変更することができ、また、スピーカの振動を外部に伝えることなく音質の良い出力が行えるようにスピーカを設置することができ、また、地震等の揺れに対する転倒防止効果を高めることのできる音響器機用スタンドを提供することを目的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段及びその効果】
上記目的を達成するために本発明に係る音響器機用スタンド(1)は、スピーカを据え置くためのスピーカ載置部と、前記スピーカを吊り下げる吊下げ用部材を取り付けるための吊下げ用部材取付手段とを備えた天板部と、該天板部下方に前記スピーカを吊り下げることのできる空間が形成される形態で前記天板部に接続された天板支持部とを備えていることを特徴としている。
【0010】
上記音響器機用スタンド(1)によれば、前記天板部の前記スピーカ載置部に前記スピーカを据え置いたり、前記吊下げ用部材取付手段に前記吊下げ用部材を取り付けて前記スピーカを前記天板部下方に吊り下げて配設することができる。したがって、据え置き又は吊り下げの2種類の設置方法から聴取者のリスニング環境や好み等に応じて、設置方法を適宜選択することができるようになり、前記スピーカの設置位置のバリエーションを増やすことができる。
【0011】
また、前記スピーカを吊り下げて設置、すなわち、前記スピーカを前記天板部下方に前記吊下げ用部材を介して浮遊状態とすることにより、前記スピーカの不要振動が前記天板部に直接伝わらなくなるため、前記不要振動による音の濁りを抑制することができ、前記スピーカから出力される音質を向上させることができる。
【0012】
さらに、前記スピーカを吊り下げて設置すると、前記スピーカの重心位置が低くなるとともに前記吊下げ用部材により重心位置のバランスが取られるので、地震等の大きな揺れが生じたときに、前記吊り下げ用部材により揺れが吸収され、前記スピーカ自体の重心位置の変動を抑制することができ、地震等による大きな揺れが生じたときに転倒する危険性を小さくすることができ、前記スピーカの転倒防止効果を高めることができる。
【0013】
なお、前記吊下げ用部材には、金属製のワイヤ、化学繊維など、前記スピーカを吊り下げるのに十分な耐久性を備えた糸状部材を使用することが好ましい。さらに、前記糸状部材には、スピーカ自体の振動を効率よく吸収できるようなゴム等の弾性部材をその一部又は全部に使用してもよい。
【0014】
また本発明に係る音響器機用スタンド(2)は、上記音響器機用スタンド(1)において、前記吊下げ用部材取付手段が、前記吊下げ用部材を取り付けるための1以上の取付孔からなること特徴としている。
【0015】
上記音響器機用スタンド(2)によれば、前記吊下げ用部材取付手段が、前記吊下げ用部材を取り付けるための1以上の取付孔からなるので、前記取付孔に前記吊下げ用部材を通して該吊下げ用部材の両端又は一端部を前記スピーカに取り付けることにより、前記スピーカを前記天板部下方に前記吊下げ用部材を介して確実に配設することができる。また、取付孔を設けるだけでよいので、新たな部品等を取り付ける必要もなく、コストアップも抑えることができる。
【0016】
なお、前記取付孔の数や形成箇所は、前記スピーカの形状や重量に応じて適宜設定すればよい。また、前記取付孔の大きさは、前記吊下げ用部材を通すことができる大きさであればよい。また、前記取付孔の形状は、例えば、前記天板部の上下面を貫通する孔や、前記天板部の下面から下面につながる半円弧状の孔などの形状とすることができる。
【0017】
また本発明に係る音響器機用スタンド(3)は、上記音響器機用スタンド(1)において、前記吊下げ用部材取付手段が、前記吊下げ用部材を掛止させるための掛止部からなること特徴としている。
上記音響器機用スタンド(3)によれば、前記掛止部に前記吊下げ用部材を掛止させることにより、前記スピーカを前記天板部下方に前記吊下げ用部材を介して簡単かつ確実に配設することができる。
【0018】
また本発明に係る音響器機用スタンド(4)は、上記音響器機用スタンド(1)〜(3)のいずれかにおいて、前記天板支持部が、少なくとも3本以上の脚部からなることを特徴としている。
上記音響器機用スタンド(4)によれば、少なくとも3本以上の脚部により前記天板部を安定した形態で支持することができる。
【0019】
また本発明に係る音響器機用スタンド(5)は、上記音響器機用スタンド(4)において、前記脚部の各々が、前記天板部の高さ位置を調節するための高さ調節手段を備えていることを特徴としている。
【0020】
上記音響器機用スタンド(5)によれば、前記高さ調節手段により前記天板部の高さ位置を調節することができ、前記天板部上面に据え置かれたスピーカ又は前記天板部下方に吊り下げられたスピーカの高さ位置を聴取者のリスニング環境や好みに合わせて適宜調節することができ、調節範囲を広くすることができる。
【0021】
また本発明に係る音響器機用スタンド(6)は、上記音響器機用スタンド(4)又は(5)において、前記脚部の各々の所定箇所に前記脚部に伝わる振動を吸収する振動吸収手段が設けられていることを特徴としている。
【0022】
上記音響器機用スタンド(6)によれば、前記振動吸収手段により地震等の揺れが生じたときに前記脚部に伝わる振動を効果的に吸収することができ、地震等の揺れに対する安定性を一層向上させることができる。なお、前記振動吸収手段としては、例えばゴム、バネ、樹脂、又は合金等を使用することができる。
【0023】
また本発明に係る音響器機用スタンド(7)は、上記音響器機用スタンド(1)〜(3)のいずれかにおいて、前記天板支持部が、前記天板部の周縁部から所定領域を除いて延設された側壁部からなることを特徴としている。
【0024】
上記音響器機用スタンド(7)によれば、前記天板支持部が、前記天板部の周縁部から所定領域を除いて延設された側壁部からなるので、前記天板部下面から前記吊下げ用部材を介して吊り下げられたスピーカの周囲(但し、少なくとも音声出力面は除く)を前記側壁部で囲むことができ、スタンドの剛性を高めることができ、前記天板部上に設置可能な最大許容重量を上げることができる。
【0025】
したがって、例えば、前記天板部の面積を広くすることにより、複数のスピーカを前記天板部下面から前記吊下げ用部材を介して吊り下げたり、アンプやデッキ類を前記天板上に搭載可能な音響機器システムラックとして利用することもできる。
【0026】
また本発明に係る音響器機用スタンド(8)は、スピーカを据え置くためのスピーカ載置部を備えた天板部と、該天板部下方にスピーカを吊り下げることのできる空間が形成される形態で前記天板部に接続された天板支持部とを備え、該天板支持部に前記スピーカを吊り下げる吊下げ用部材を取り付けるための吊下げ用部材取付手段が設けられていることを特徴としている。
上記音響器機用スタンド(8)によれば、前記天板支持部に前記吊下げ用部材取付手段を設けることによっても、上記音響器機用スタンド(1)と略同様な効果を得ることができる。
【0027】
また本発明に係る音響器機用スタンド(9)は、上記音響器機用スタンド(8)において、前記天板支持部が、少なくとも3本以上の脚部からなり、前記吊下げ用部材取付手段が、前記吊下げ用部材を掛止させるために前記脚部の各々に設けられる掛止部からなることを特徴としている。
【0028】
上記音響器機用スタンド(9)によれば、前記脚部の各々に設けられた前記掛止部に前記吊下げ用部材を掛止させることにより、前記スピーカを前記天板部下面に吊り下げることができる。なお、前記掛止部には、前記脚部に後付けされるフックや前記吊下げ用部材を掛止できるように前記脚部に形成された凹部などを採用することができる。
【0029】
また本発明に係る音響器機用スタンド(10)は、上記音響器機用スタンド(8)において、前記天板支持部が、前記天板部の周縁部から所定領域を除いて延設された側壁部からなり、前記吊下げ用部材取付手段が、少なくとも1組が対向位置関係になるように前記側壁部に形成された2以上の取付孔からなることを特徴としている。
【0030】
上記音響器機用スタンド(10)によれば、前記側壁部に形成された前記取付孔に前記吊下げ用部材を取り付けて、前記スピーカを前記天板部下方に吊り下げることができ、上記音響器機用スタンド(7)と略同様の効果を得ることができる。
【0031】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係る音響機器用スタンドの実施の形態を図面に基づいて説明する。図1は、実施の形態(1)に係る音響機器用スタンドを模式的に示した図であり、(a)〜(c)は、スピーカ1を天板部11下方に吊り下げて設置したときの図であり、(a)は平面図、(b)は正面図、(c)は側面図を示している。また、(d)はスピーカ1を天板部11上面に設置したときの正面図を示している。
【0032】
音響機器用スタンド10は、平面視逆U形状の天板部11と、天板部11にねじ止め等の方法により接続された3本の円筒状の脚部12とを含んで構成されている。天板部11と脚部12とは、天然木や合板等の木材、アルミや軽金属等の金属、プラスチック、又はカーボンファイバーなどから構成されている。
【0033】
天板部11の平面視略中央部分には、スピーカ1を吊り下げる金属製のワイヤ13を取り付けるための取付孔11aが3箇所形成されている。また、天板部11上面は、スピーカ1を据え置くことができるスピーカ載置部11bになっている。
【0034】
また、脚部12は、大小2本の筒体が嵌合されたものから構成され、脚部12の各々には、ストッパ12bを含むスライド機構12aが設けられており、前記2本の筒体をスライドさせることにより天板部11の高さを任意に調節することができるようになっている。
【0035】
このように音響機器用スタンド10は、天板部11上面のスピーカ載置部11bにスピーカ1を据え置ける機能と、天板部11下方にスピーカ1を吊り下げて設置できる機能とを備えている。
【0036】
また、スピーカ1は、スピーカユニット(図示せず)が内蔵された卵形状の本体部1aと、本体部1aと一体的に形成されたスタンド部1bとから構成されている。スタンド部1bの底面には、天板部11の取付孔11aを通して吊り下げられたワイヤ13の先端部を取り付けるためのワイヤ取付孔(図示せず)が形成されている。なお、本実施の形態で使用されているスピーカ1は、タイムドメイン(時間領域)理論に基づいて設計されたものであり、スピーカユニットがグランドアンカー(図示せず)により支持され、スピーカユニットとエンクロージャーとが接触しないようにフローティング構造が採用されたものである。もちろん、ごく一般的な周波数領域理論に基づいて設計されたスピーカを使用してもよい。
【0037】
次に音響機器用スタンド10へのスピーカ1の設置方法について説明する。
まず、天板部11下方にスピーカ1を吊り下げて設置する場合、付属されている3本のワイヤ13の各々を天板部11に形成された3つの取付孔11aのうちの2つをまたぐようにそれぞれ通し(図1(a)参照)、取付孔11aを通して吊り下げられたワイヤ13の各々の両端部をスピーカ1のスタンド部1bに設けられているワイヤ取付孔にバランス等(スピーカ出力面の向き等)を考慮して取り付ける(図1(b)、(c)参照)。
また、天板部11上面にスピーカ1を設置する場合、スピーカ1のスタンド部1bをスピーカ載置部11bに据え置く(図1(d)参照)。
【0038】
上記実施の形態(1)に係る音響機器用スタンド10によれば、天板部11のスピーカ載置部11bにスピーカ1を据え置いたり、取付孔11aにワイヤ13を取り付けてスピーカ1を天板部11下方に吊り下げて設置することができる。したがって、据え置き又は吊り下げの2種類の設置方法から聴取者のリスニング環境や好み等に応じて、設置方法を適宜選択することができるようになり、スピーカ1の設置位置のバリエーションを増やすことができる。
【0039】
また、スピーカ1を吊り下げて設置、すなわち、スピーカ1を天板部11下方にワイヤ13を介して浮遊状態とすることにより、スピーカ1の不要振動が天板部11に直接伝わらなくなるため、前記不要振動による音の濁りを抑制することができ、スピーカ1から出力される音質を向上させることができる。
【0040】
さらに、スピーカ1を吊り下げ設置すると、スピーカ1の重心位置が低くなるとともにワイヤ13により重心位置のバランスが取られるので、地震等の大きな揺れが生じたときに、ワイヤ13により揺れが効果的に吸収され、スピーカ1自体の重心位置の変動を抑制することができ、地震等による大きな揺れが生じたときに転倒する危険性を小さくすることができ、スピーカ1の転倒防止効果を高めることができる。
【0041】
なお、上記実施の形態(1)に係る音響機器用スタンド10では、吊下げ用部材として金属製のワイヤ13が使用されているが、その他化学繊維など、スピーカ1を吊り下げるのに十分な耐久性を備えた糸状部材を使用してもよい。さらに、前記糸状部材には、スピーカ自体の振動を効率よく吸収できるようなゴム等の弾性部材をその一部(例えば、ワイヤ13を弾性部材で覆ったものなど)又は全部に使用することにより、スピーカ1の不要振動をより一層伝えにくいようにすることができる。
【0042】
また、実施の形態(1)に係る音響機器用スタンド10では、脚部12が天板部11に開いた状態のまま固定されている場合について説明したが、別の実施の形態では、脚部12を開閉できる構造としてもよい。
【0043】
また、実施の形態(1)に係る音響機器用スタンド10では、天板部11として平面視U形状のもの使用しているが、天板部11の形状は、スピーカ1を据え置くことのできる形状であればどのような形状でもよく、脚部12の本数やスピーカ1の大きさ等を考慮して適宜設定すればよい。
【0044】
図2は、実施の形態(2)に係る音響機器用スタンドを模式的に示した図であり、(a)〜(c)は、スピーカ1を天板部11下方に吊り下げ設置したときの図であり、(a)は平面図、(b)は正面図、(c)は側面図である。但し実施の形態(2)に係る音響機器用スタンド10Aの構成については、天板部11Aと、脚部12Aとを除いて図1に示した音響機器用スタンド10と略同様であるため、天板部11Aと、脚部12Aとには異なる符号を付し、その他の同一機能を有する構成部品には同一符号を付して、その説明を省略する。
【0045】
実施の形態(2)に係る音響機器用スタンド10Aが実施の形態(1)に係る音響機器用スタンド10と相違するのは、実施の形態(1)に係る音響機器用スタンド10では、天板部11に設けられる吊下げ用部材取付手段として取付孔11aが形成されているが、実施の形態(2)に係る音響機器用スタンド10Aでは、前記吊下げ用部材取付手段として掛止部11cが設けられている点と、脚部12Aに、耐震性を一層高めるための振動吸収部材12cが設けられている点とにある。
【0046】
音響機器用スタンド10Aは、平面視逆U形状の天板部11Aと、天板部11Aに接続された3本の円筒状の脚部12Aとを含んで構成されている。天板部11A下面側略中央部分には、ワイヤ13を取り付けるための掛止部11cが3箇所設けられている。掛止部11cは、例えば、金属製のフック等から構成されており、天板部11Aの下面側からねじ止めされるようになっている。
【0047】
また、脚部12Aの各々の床面との接触部分には、振動吸収部材12cが設けられている。振動吸収部材12cは、地震等による揺れに対して、揺れによる振幅を吸収できる材質のものから構成されており、例えば、振動吸収性のあるバネ、ゴム、又は樹脂などの弾性体が採用される。
【0048】
次に音響機器用スタンド10Aへのスピーカ1の取り付け方法について説明する。なお、天板部11A上面へのスピーカ1の取り付け方法は、実施の形態(1)に係る音響機器用スタンド10と同様であるのでここでは、天板部11下方にスピーカ1を吊り下げて設置する場合についてのみ説明する。
【0049】
天板部11A下面に設けられた3箇所の掛止部11cの各々に、ワイヤ13の一端を取り付け、各ワイヤ13の他端をスピーカ1のスタンド部1bに設けられたワイヤ取付孔にバランス等(スピーカ出力面の向き等)を考慮して取り付ける(図2(b)、(c)参照)。
【0050】
上記実施の形態(2)に係る音響機器用スタンド10Aによれば、掛止部11cにワイヤ13を掛止させることにより、スピーカ1を天板部11A下方にワイヤ13を介して簡単かつ確実に配設することができる。また、上記実施の形態(1)に係る音響機器用スタンド10のように取付孔11aが形成されていないので、天板部11Aの外観を良くすることができ、また、音響機器用スタンド10と比べて約半分の長さのワイヤ13でスピーカ1を吊り下げて設置することができる。
【0051】
図3は、実施の形態(3)に係る音響機器用スタンドを模式的に示した図であり、(a)〜(c)は、スピーカ1を天板部11B下方に吊り下げて設置したときの図であり、(a)は平面図、(b)は正面図、(c)は側面図を示している。但し実施の形態(3)に係る音響機器用スタンド10Bの構成については、天板部11Bと、脚部12Bとを除いて図1に示した音響機器用スタンド10と略同様であるため、ここでは天板部11Bと、脚部12Bとには異なる符号を付し、その他の同一機能を有する構成部品には同一符号を付して、その説明を省略する。
【0052】
実施の形態(3)に係る音響機器用スタンド10Bが実施の形態(1)に係る音響機器用スタンド10と相違するのは、実施の形態(1)に係る音響機器用スタンド10では、吊下げ用部材取付手段である取付孔11aが天板部11に設けられているが、実施の形態(3)に係る音響機器用スタンド10Bでは、前記吊下げ用部材取付手段が脚部12Bに設けられている点にある。
【0053】
音響機器用スタンド10Bは、平面視逆U形状の天板部11Bと、天板部11Bに接続された3本の筒形状の脚部12Bとを含んで構成されている。脚部12Bの各々には、天板部11Bとの接続部近傍位置の外周部分にワイヤ13を引っ掛けて固定するための凹部12d(掛止部)が形成されている。
【0054】
次に音響機器用スタンド10Bへのスピーカ1の取り付け方法について説明する。なお、天板部11B上面へのスピーカ1の取り付け方法は、実施の形態(1)に係る音響機器用スタンド10と同様であるのでここでは天板部11B下方にスピーカ1を吊り下げて設置する場合についてのみ説明する。
【0055】
まず、3本の脚部12Bの各々に設けられた凹部12dに、各ワイヤ13の長さ方向の略中心部分を引っ掛けるように配置して、各ワイヤ13の両端をスピーカ1のスタンド部1bに設けられたワイヤ取付孔にバランス等(スピーカ出力面の向き等)を考慮して取り付ける(図3(b)、(c)参照)。このようにすればワイヤ13にスピーカ1の重さにより内側斜め下方に荷重がかかることにより、各凹部12dに各ワイヤ13が確実に掛止され、スピーカ1がバランスよく吊り下げられる。
【0056】
上記実施の形態(3)に係る音響機器用スタンド10Bによれば、脚部12Bの各々に吊下げ用部材取付手段としての凹部12dを設けることによって、凹部12dにワイヤ13を掛止させることができ、スピーカ1を天板部11B下面に吊り下げることができ、上記実施の形態(1)に係る音響器機用スタンド10と略同様な効果を得ることができる。
【0057】
なお、上記実施の形態(3)に係る音響機器用スタンド10Bでは、掛止部として凹部12dが採用されているが、別の実施の形態では、前記掛止部として、天板部11Bとの接続部近傍位置の内側部分に後付けされたフックなどを採用することもできる。
【0058】
図4は、実施の形態(4)に係る音響機器用スタンドを模式的に示した図であり、(a)〜(d)は、スピーカ1を天板部11C下方に吊り下げ設置したときの図であり、(a)は平面図、(b)は(a)におけるB−B線断面図、(c)は正面図、(d)は(c)におけるD−D線断面図、(e)はスピーカ1が天板部11C上面に設置されたときの正面図を示している。
【0059】
音響機器用スタンド10Cは、平面視正方形形状の天板部11Cと、天板部11Cの一側面(スピーカ出力面)を除く下面側周縁部から鉛直方向に延設された側壁部14とを含んで構成されている。天板部11Cと側壁部14とには、合板や天然木等の木材やプラスチックなどが採用される。
【0060】
天板部11C下面には、スピーカ1を吊り下げるワイヤ13を通すための半円弧状の取付孔11dが2箇所並列に設けられている。また、天板部11C上面は、スピーカ1Aを据え置くことができるスピーカ載置部11bになっている。このように音響機器用スタンド10Cは、天板部11C上面のスピーカ載置部11bにスピーカ1を据え置ける機能と、天板部11C下方に吊り下げて設置できる機能とを備えている。
【0061】
次に音響機器用スタンド10Cへのスピーカ1の取り付け方法について説明する。なお、天板部11C上面へのスピーカ1の取り付け方法は、実施の形態(1)に係る音響機器用スタンド10と同様であるのでここでは、天板部11C下方にスピーカ1を吊り下げて設置する場合についてのみ説明する。
【0062】
まず、2本のワイヤ13を取付孔11dにそれぞれ通し(図4(b)参照)、取付孔11dを通して吊り下げられたワイヤ13の各々の両端部をスピーカ1のスタンド部1bに設けられたワイヤ取付孔にバランス等を考慮して取り付ける(図4(c)、(d)参照)。
【0063】
上記実施の形態(4)に係る音響機器用スタンド10Cによれば、天板支持部が、天板部11Cの周縁部からスピーカ出力面を除いて延設された側壁部14からなるので、天板部11C下面からワイヤ13を介して吊り下げられたスピーカ1の周囲(但し、少なくとも音声出力面は除く)を側壁部14で囲むことができ、音響機器用スタンド10Cの剛性を高めることができ、天板部11C上に設置可能な最大許容重量を上げることができる。
【0064】
したがって、例えば、天板部11Cの面積をさらに広くすることにより、複数のスピーカ1を天板部11C下面からワイヤ13を介して吊り下げて設置可能な構造にしたり、アンプやデッキなどの他の音響機器を天板部11C上に搭載可能な音響機器システムラックとして利用することもできる。
【0065】
さらに、別の実施の形態では、天板部11Cの四隅に天井取付孔を設け、天板部11C下面側からねじ等の取付具を前記天井取付孔に差し込んで天井に配設可能な構造とすることもでき、さらに設置方法のバリエーションを増やすこともできる。
【0066】
図5は、実施の形態(5)に係る音響機器用スタンドを模式的に示した図であり、(a)〜(c)は、スピーカ1を天板部11D下方に吊り下げて設置したときの図であり、(a)は平面図、(b)は正面図、(c)は、(b)におけるC−C線断面図、(d)は側面図を示している。
【0067】
但し実施の形態(5)に係る音響機器用スタンド10Dの構成については、天板部11Dと、側壁部14Aとを除いて図4に示した音響機器用スタンド10Cと略同様であるため、ここでは異なる機能を有する天板部11Dと、側壁部14Aとには異なる符号を付し、その他の同一機能を有する構成部品には同一符号を付して、その説明を省略する。
【0068】
実施の形態(5)に係る音響機器用スタンド10Dが実施の形態(4)に係る音響機器用スタンド10Cと相違するのは、実施の形態(4)に係る音響機器用スタンド10Cでは、吊下げ用部材取付手段である取付孔11dが天板部11Cに設けられているが、実施の形態(5)に係る音響機器用スタンド10Dでは、前記吊下げ用部材取付手段が側壁部14Aに設けられている点にある。
【0069】
音響機器用スタンド10Dは、平面視正方形形状の天板部11Dと、天板部11Dの一側面(スピーカ出力面)を除く下面側周縁部から鉛直方向に延設された側壁部14Aとを含んで構成されている。正面視左右に向かい合う側壁部14Aの各々には、天板部11Dとの接続部近傍位置にワイヤ13を取り付けるための取付孔14aが外側から内側に傾斜するように設けられている。
【0070】
次に音響機器用スタンド10Dへのスピーカ1の設置方法について説明する。なお、天板部11D上面へのスピーカ1の取り付け方法は、実施の形態(1)に係る音響機器用スタンド10と同様であるのでここでは、天板部11D下方にスピーカ1を吊り下げて設置する場合についてのみ説明する。
【0071】
正面視左右の側壁部14Aに設けられた各々の取付孔14aにワイヤ13をそれぞれ通し、各ワイヤ13の両端部をスピーカ1のスタンド部1bのワイヤ取付孔にバランス等を考慮して取り付ける(図5(b)、(c)参照)。
【0072】
上記実施の形態(5)に係る音響機器用スタンド10Dによれば、側壁部14Aに形成された取付孔14aにワイヤ13を取り付けて、スピーカ1を天板部11D下方に吊り下げることができ、上記実施の形態(4)に係る音響器機用スタンド10Cと略同様の効果を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態(1)に係る音響機器用スタンドを模式的に示した図であり、(a)〜(c)は、スピーカを天板部下方に吊り下げて設置したときの図であり、(a)は平面図、(b)は正面図、(c)は側面図である。また(d)はスピーカを天板部上面に設置したときの正面図である。
【図2】実施の形態(2)に係る音響機器用スタンドを模式的に示した図であり、(a)〜(c)は、スピーカを天板部下方に吊り下げて設置したときの図であり、(a)は平面図、(b)は正面図、(c)は側面図である。
【図3】実施の形態(3)に係る音響機器用スタンドを模式的に示した図であり、(a)〜(c)は、スピーカを天板部下方に吊り下げて設置したときの図であり、(a)は平面図、(b)は正面図、(c)は側面図である。
【図4】実施の形態(4)に係る音響機器用スタンドを模式的に示した図であり、(a)〜(c)は、スピーカを天板部下方に吊り下げて設置したときの図であり、(a)は平面図、(b)は(a)におけるB−B線断面図、(c)は正面図、(d)は(c)におけるD−D線断面図である。また(e)はスピーカを天板部上面に設置した場合の正面図を示している。
【図5】実施の形態(5)に係る音響機器用スタンドを模式的に示した図であり、(a)〜(c)は、スピーカを天板部下方に吊り下げて設置したときの図であり、(a)は平面図、(b)は正面図、(c)は(b)におけるC−C線断面図、(d)は側面図である。
【符号の説明】
1 スピーカ
10、10A〜10D 音響機器用スタンド
11、11A〜11D 天板部
11a 取付孔
11b スピーカ載置部
12、12A、12B 脚部
13 ワイヤ
Claims (10)
- スピーカを据え置くためのスピーカ載置部と前記スピーカを吊り下げる吊下げ用部材を取り付けるための吊下げ用部材取付手段とを備えた天板部と、
該天板部下方に前記スピーカを吊り下げることのできる空間が形成される形態で前記天板部に接続された天板支持部とを備えていることを特徴とする音響機器用スタンド。 - 前記吊下げ用部材取付手段が、前記吊下げ用部材を取り付けるための1以上の取付孔からなること特徴とする請求項1記載の音響機器用スタンド。
- 前記吊下げ用部材取付手段が、前記吊下げ用部材を掛止させるための掛止部からなること特徴とする請求項1記載の音響機器用スタンド。
- 前記天板支持部が、少なくとも3本以上の脚部からなることを特徴とする請求項1〜3のいずれかの項に記載の音響機器用スタンド。
- 前記脚部の各々が、前記天板部の高さ位置を調節するための高さ調節手段を備えていることを特徴とする請求項4記載の音響機器用スタンド。
- 前記脚部の各々の所定箇所に前記脚部に伝わる振動を吸収する振動吸収手段が設けられていることを特徴とする請求項4又は請求項5記載の音響機器用スタンド。
- 前記天板支持部が、前記天板部の周縁部から所定領域を除いて延設された側壁部からなることを特徴とする請求項1〜3のいずれかの項に記載の音響機器用スタンド。
- スピーカを据え置くためのスピーカ載置部を備えた天板部と、
該天板部下方にスピーカを吊り下げることのできる空間が形成される形態で前記天板部に接続された天板支持部とを備え、
該天板支持部に前記スピーカを吊り下げる吊下げ用部材を取り付けるための吊下げ用部材取付手段が設けられていることを特徴とする音響機器用スタンド。 - 前記天板支持部が、少なくとも3本以上の脚部からなり、 前記吊下げ用部材取付手段が、前記吊下げ用部材を掛止させるために前記脚部の各々に設けられる掛止部からなることを特徴とする請求項8記載の音響機器用スタンド。
- 前記天板支持部が、前記天板部の周縁部から所定領域を除いて延設された側壁部からなり、
前記吊下げ用部材取付手段が、少なくとも1組が対向位置関係になるように前記側壁部に形成された2以上の取付孔からなることを特徴とする請求項8記載の音響機器用スタンド。
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2003
- 2003-03-24 JP JP2003079971A patent/JP2004289568A/ja active Pending
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