JP2004287736A - アンケート評価方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】本発明は、アンケートの回答結果をもとにアンケートを評価するアンケート評価方法に関し、回答者から得た質問群およびダミー質問群の回答結果をもとに回答者の心理的傾向を表すパターンを算出して係数を算出しこれで回答結果を補正して提示し、回答者の心理的傾向を反映した客観的なアンケート結果の提示を目的とする。
【解決手段】アンケートの質問およびダミー質問の回答結果を収集する回答結果テーブルを設け、回答結果テーブル中の質問およびダミー質問の一方あるいは両方の回答結果をもとに心理的傾向を表すパターンを算出するステップと、パターンに対応した係数を算出して回答結果を補正するステップとを有するアンケート評価方法である。
【選択図】 図1
【解決手段】アンケートの質問およびダミー質問の回答結果を収集する回答結果テーブルを設け、回答結果テーブル中の質問およびダミー質問の一方あるいは両方の回答結果をもとに心理的傾向を表すパターンを算出するステップと、パターンに対応した係数を算出して回答結果を補正するステップとを有するアンケート評価方法である。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、アンケートの回答結果をもとにアンケートを評価するアンケート評価方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、ネットワーク上でアンケートを行う場合、例えば病院で行うアンケートで、回答者である患者に対して病院や薬に関するアンケートを行う場合、画一的な質問画面を表示してその質問に回答してもらい、患者から有用な情報を収集するようにしていた。
【0003】
また、アンケートの各質問にレベルをデータベースに登録しておき、初回のアンケートの質問文はデータベースに登録されているそのままの質問でアンケートを行い、2回目以降のアンケート時には以前のアンケート結果をもとに適正レベルの質問文のアンケートを自動作成する技術がある(特許文献1)。
【0004】
【特許文献1】
特開平11−282828号公報の〔0016〕、図4、図8など参照。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上述した前者では、患者が病院内の端末や所持する携帯端末からサーバにアクセスして質問画面を表示し、画一的な質問画面から回答を入力せざるを得ず、通院しているだけの患者に入院に関する質問したり、患者が服用していない薬に関する質問をしたりするという、患者に関係のない質問が混在してしまい、結果として有用な回答者からの評価結果が得られ難いという問題があった。
【0006】
また、上述した後者では、2回目以降に以前のアンケート結果をもとに適正なレベルの質問文のアンケートを作成しているが、初回には適正な質問文を持つアンケートを作成できなく、結果として有用な回答者からの評価結果が得られ難いという問題があった。
【0007】
本発明は、これらの問題を解決するため、回答者から得た質問群およびダミー質問群の回答結果をもとに回答者の心理的傾向を表すパターンを算出して係数を算出しこれで回答結果を補正して提示し、回答者の心理的傾向を反映した客観的なアンケート結果の提示を目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明のアンケート評価方法は、例えば病院の中に設置されたコンピュータにインストールされるプログラムにより当該コンピュータを動作させることにより実現される。
【0009】
図1を参照して課題を解決するための手段を説明する。
図1において、回答結果テーブル21は、回答者からの質問、ダミー質問に対する回答結果を格納したものである。
【0010】
集計手段22は、回答結果テーブル21に格納された回答結果を集計するものである。
【0011】
補正手段23は、質問およびダミー質問の回答結果をもとに心理的傾向を表すパターンを算出し、当該パターンに対応した係数を算出して回答結果を補正するものである。
【0012】
表示手段24は、パターンに対応した係数で補正した後の結果と、補正前の結果とを合わせて表示するものである。
【0013】
次に、動作を説明する。
集計手段22が回答結果テーブル21の質問に対する回答結果を集計し、補正手段23が回答結果テーブル21の質問およびダミー質問の回答結果をもとに心理的傾向を表すパターンを算出し、当該パターンに対応した係数を算出して回答結果を補正するようにしている。
【0014】
この際、表示手段24が算出したパターンに対応した係数で補正した後の結果と、補正前の結果とを合わせて表示するようにしている。
【0015】
また、係数を各質問群毎に算出するようにしている。
また、パターンとして、質問およびダミー質問の回答結果をもとに肯定的回答が多いパターン、平均的回答が多いパターン、あるいは否定的回答が多いパターンに分類してそれぞれの係数を算出するようにしている。
【0016】
従って、回答者から得た質問群およびダミー質問群の回答結果をもとに回答者の心理的傾向を表すパターンを算出して係数を算出しこれで回答結果を補正して提示することにより、回答者の心理的傾向を反映した客観的なアンケート結果を提示することが可能となる。
【0017】
【発明の実施の形態】
次に、図1から図14を用いて本発明の実施の形態および動作を順次詳細に説明する。
【0018】
図1は、本発明の動作説明フローチャートを示す。
図1において、S1は、質問マスタを作成する。これは、システム側の設計者が後述する図3に示す質問マスタ11を作成する。質問マスタ11には、図3で後述するように、図示の下記の情報を作成して登録する。
【0019】
・▲1▼商品:
・▲2▼条件:
・▲3▼質問群:
・▲4▼ダミー質問:
・その他:
S2は、IDカードを挿入する。
【0020】
S3は、読み取る。これらS2、S3は、回答者が例えば病院内の端末あるいは携帯端末のカード読取器に所持するIDカード(例えば診察カード)を挿入し、読取ってシステムが受取る。
【0021】
S4は、メニューを作成する。これは、S3で回答者のIDを読み取ったことに対応して、当該回答者がアクセスできるメニュー(メニュー一覧)を作成する。
【0022】
S5は、表示・選択する。これは、S4で作成されたメニューをダウンロードして回答者の端末の画面上に表示し、ここでは、そのうちからアンケート回答を選択(あるいは多数のアンケートの中から1つを選択)してアンケート開始ボタンを押下する。
【0023】
S6は、システム側ではアンケート開始ボタンが押下されたか判別する。YESの場合には、S7に進む。NOの場合には、該当処理を行う。
【0024】
S7は、回答者条件のマッチング処理を行う。これは、S2で回答者のIDカードから読取ったIDをもとに、当該回答者の属性情報(回答者の病歴、年齢、性別、住所、家族歴など)を図示外の患者マスタ、病歴マスタ、処方箋マスタ、電子カルテなどのマスタ)を参照して取り出し、当該取り出した属性情報をもとに、後述する図3の質問マスタ11の▲2▼条件とのマッチングを行う。
【0025】
S8は、アンケートがあるか判別する。これは、S7のマッチングで、当該回答者の属性情報にマッチングする質問マスタ11の▲2▼条件のマッチするもの(アンケート)があるか判別する。YESの場合には、S9に進む。NOの場合には、該当処理を実行する。
【0026】
S9は、S8のYESで回答者の属性情報と、質問マスタ11の▲2▼条件と一致するものがここでは、見つかったので、当該見つけた▲2▼条件に対応づけて登録されている▲3▼質問群、▲4▼ダミー質問群を取り出し、1つあるいは複数の質問群(およびダミー質問群)からなるアンケートを作成、例えば後述する図5の(a)の既往歴のないアンケート、あるいは図5の(b)の既往歴のあるアンケートを作成する。同様に、他のアンケートについても当該回答者にマッチングしたものを作成する。
【0027】
S10は、アンケート一覧を送信する。
S11は、回答者が、アンケート一覧を画面上に表示し、1つを選択する。
【0028】
S12は、選択されたアンケートの質問を展開する。
S13は、表示・回答する。これは、S12で回答者によって選択されたアンケートの質問を展開し、回答者の端末の画面上に表示し、例えば後述する図6の(a)のアンケート(既往歴無)あるいは図6の(b)のアンケート(既往歴有)を画面上に表示し、質問に対する回答を選択(ここでは、5つの回答のうちから1つを選択)する。
【0029】
S14は、回答内容を保存する。これは、回答者が回答した内容を、例えば後述する図8の回答結果テーブルに登録して保存する。
【0030】
S15は、アンケートが終ったか判別する。YESの場合には、アンケートの全ての質問に対して回答したので、S16に進む。NOの場合には、次の質問についてS12以降を繰り返す。
【0031】
S16は、情報提供料を診察費割引として会計に送信する。
S17は、診療費の割引表示を行う。これらS16、S17は、回答者がアンケートに回答した見返りとして、ここでは、診療費の割引を行う旨を回答者に返答し、積極的にアンケートに参加してくれるようにする。
【0032】
以上によって、質問マスタ11を予め作成しておき、回答者がIDカードを端末に挿入すると、当該回答者のIDをもとに、図示外のマスタから当該回答者の属性情報(回答者の病歴、年齢、性別、住所、家族歴など)を取得し、当該属性情報をもとに質問マスタ11の▲2▼条件とマッチングして一致するアンケートがあるか判別し、一致するアンケート一覧を作成して提示し、回答者が選択したアンケートについて質問マスタの一致した▲2▼条件に対応づけられて登録されている▲3▼質問群、▲4▼ダミー質問群を取り出して展開し、順次回答者に送信して画面上に、図6の(a)あるいは(b)のように表示し、回答者から質問に対する回答が選択されたときにその回答を保存すると共に、階層構造となっている下位の質問を表示などすることを繰り返し、回答者からの回答を取得して図8の回答結果テーブルに保存することが可能となる。
【0033】
図2は、本発明の動作説明フローチャートを示す。これは、既述した図1のS7、S8のYES,S9のアンケート自動作成の詳細フローチャートである。
【0034】
図2において、S21は、回答者情報を取得する。これは、回答者のID(例えば診察カードから読取った当該回答者(患者)のID)をもとに、図示外の患者マスタ、病歴マスタ、処方マスタ、電子カルテなどから当該回答者の属性情報として、図示の下記の情報を取得する。
【0035】
・住所地域:
・年齢:
・性別:
・既往歴:
・家族歴:
・製品の使用期間:
・その他:
ここで、住所地域は、アンケート対象の製品を使用などする回答者の住居地域を指定するためのものである。年齢、性別は、、アンケート対象の製品の使用している年齢、性別を指定するためのものである。既往歴は、過去の病歴の有無を指定するためのものである。家族歴は、アンケート対象の回答者の家族歴を指定するためのものである。製品の使用期間は、アンケート対象の回答者が製品を使用した期間を指定するためのものである。
【0036】
S22は、マッチングするすべての質問を抽出する。これは、例えば図3の質問マスタ11からS21で取り出した回答者の属性情報に一致する全ての質問群を抽出する。
【0037】
S23は、同じ質問をマージする。これは、S22で抽出した質問群のうち同じ質問をマージする(1つにする)。
【0038】
以上によって、回答者のIDをもとに取得した当該回答者の属性情報をもとに、質問マスタ11から▲2▼条件に一致する質問群を全て取り出し、重複するものを除いてアンケートを作成することが可能となる。
【0039】
図3は、本発明の質問マスタの例を示す。質問マスタ11は、図示の下記の情報を対応づけて登録したものである。
【0040】
・▲1▼商品(製品):
・▲2▼条件:
・▲3▼質問群:
・▲4▼ダミー質問群:
ここで、▲1▼商品(製品)は、アンケート対象の商品(製品)や、更に、病院などのサービス提供機関などである。
【0041】
▲2▼条件は、回答者の属性情報が一致したときにこれに対応づけて登録してある▲3▼質問群、▲4▼ダミー質問群を抽出してアンケートを作成するための条件であって(回答者を絞り込む条件であって)、ここでは、図示の下記の情報を登録したものである。
【0042】
・対象年齢(上下):
・地区:
・性別:
・既往歴:
・家族歴:
・使用期間・範囲:
・その他:
ここで、対象年齢は回答者としての年齢の上限、下限などの範囲である。地区、性別、既往歴、家族歴は、回答者として地区の範囲、既往歴の有無、家族の有無とその範囲などである。使用期間・範囲は、商品(製品)などを使用した期間、期間の範囲である。
【0043】
▲3▼質問群は、▲2▼条件に一致した回答者に提示する質問群である。
▲4▼ダミー質問は、▲3▼質問群に任意に配置し、後述する回答者の回答傾向(回答者の心理的な誤差である、A寛大化傾向、B中央化傾向、C対比誤差傾向)を把握するためのダミー質問群である。
【0044】
以上のように、質問マスタ11に予め登録しておくことにより、回答者のIDから当該回答者の属性情報を図示外のマスタ(患者マスタ、既往歴マスタ、処方箋マスタ、電子カルタなど)から取得し、当該属性情報と質問マスタ11の▲2▼条件のマッチングして該当する▲2▼条件の▲3▼質問群と▲4▼ダミー質問群を抽出し、当該回答者に適切なアンケートを自動作成、例えば後述する図5の(a)の既往歴のある回答者用のアンケート、あるいは図5の(b)の既往歴のない回答者用のアンケートなどを自在に自動作成することが可能となる。
【0045】
図4は、本発明のアンケート例(その1)を示す。図示は、質問の回答により、次の質問へ行く、あるいは更に下位の質問に行くと枝分けれする例を示し、ここでは、図示のリンクをポインタで構成している。図示の質問は、
・質問1−1を基点とし、5つの回答1,2,3,4,5を表示し、このうちから1つを選択、
・回答1,2,3のいずれかを選択すると、次の質問2−1に進む。
【0046】
・回答4,5のいずれかを選択すると、下位の質問1−2を表示し、
・回答1,2,3のいずれかを選択すると、次の質問2−1に進む。
【0047】
・回答4,5のいずれかを選択すると、下位の質問1−3に進む。
というように遷移する。
【0048】
以上のように、質問に対する5つの回答のうちからいずれを選択するかによってリンクされている次の質問、あるいは下位の質問のいずれかに遷移することを繰り返すことにより、質問に対する回答の選択によって枝分かれし、更に、詳細な質問を発して回答者に対する更に詳細な回答を収集することが可能となる。
【0049】
図5は、本発明のアンケート例(その2)を示す。これは、図4がポインタでリンク付けたが、図5はテーブル形式で質問1−1に対する回答1,2,3,4,5の欄にリンク先の質問番号(ENDは次の質問にリンク)を設定して当該質問番号を表示するようにしたものであって、図5の(a)は、図4の階層構造と同一を表す。
【0050】
図5の(a)はアンケート(既往歴無)の例を示し、図5の(b)はアンケート(既往歴有)の例を示す。これは、回答者の属性情報中の既往歴と、質問マスタ11の▲2▼条件中の既往歴有と一致したときの質問群を取り出したアンケートが図5のの(b)であり、図5の(a)は既往歴無と一致した質問群を取り出したアンケートである。ここでは、それぞれ図示の下記の情報を対応づけて登録し、質問群の階層構造を表現したものである。
【0051】
・質問番号:
・質問内容:
・回答(回答1,2,3,4,5のリンク先):
ここで、質問番号は、質問の番号であって、例えば「1−2」の先頭の「1」が1階層の質問番号を表し、2番目の「2」が2階層の2番目の質問番号を表す。質問内容は、各質問番号の質問内容である。回答(回答1,2,3,4,5のリンク先)は、回答者が質問番号の質問に対して回答した回答番号によってリンクするリンク先の質問番号を設定して質問群の階層構造を表現したものであって、例えば質問番号1−1の回答1,2,3のいずれかを回答した場合には「end」で次の質問を表示し、回答4,5のいずれかを回答した場合には「1−2」で次の質問1−2を表示する。
【0052】
以上のように、回答者の属性情報(ここでは、既往歴の有無)に従い、図5の(a)あるいは(b)の異なるそれぞれに適切な質問群を抽出したアンケートを自動作成し、更に、各アンケートの質問群の中で、回答1,2,3,4,5のいずれを回答したかで更に下位の詳細な質問を表示、あるいは次の質問を表示し、必要なときは更に詳細な質問を表示して有意な知識あるいは経験をもつ適切な回答者から詳細な情報を収集することが可能となる。
【0053】
図6は、本発明の説明図を示す。これは、属性情報である既往歴の有無の違いにより作成されるアンケートの質問群の違いを説明するものである。
【0054】
図6の(a)は、既往例の場合(既往歴なし)の例を示す。
図6の(a−1)は、回答画面例を示す。ここでは、回答者(既往歴なし)が回答画面上で回答した例であって、図示の下記のように回答したものである。
【0055】
・回答者確認:
・生年月日:210.1.1(67歳)
・既往歴:なし
・抗生剤を服用している(薬品名:薬品A)
◎はい ○いいえ
ここで、◎は、回答者が選択したものである。
【0056】
以上のように、薬品Aのアンケートとして、条件として既往歴「なし」をもとに、既述した質問マスタ11の▲2▼条件に合致する質問群を抽出すると、図6の(a−2)に示すように抽出される。
【0057】
図6の(a−2)は、質問画面を示す。ここでは、1つの質問が表示されると、その回答によって異なった下位の質問、あるいは次の質問に遷移する。図示の例は、1つの質問の
・1.現在ご使用の抗生剤(薬品A)は飲みやすいですか
は既述した図5の(a)の質問番号1−1を表示したものである。ここで、◎の4の回答を選択すると、図5の(a)の質問番号1−1のレコードの回答欄の4に設定されている「1−2」の質問、即ち、図6の(a−2)の
・2.現在ご使用の抗生剤(薬品A)は、オブラートで包むと詠み易いですか
という下位の質問が表示される。同様に、図5の(a)のテーブルに従い遷移する。また、図6の(a−2)の質問
・3.当院のスタッフによるサービスはいかがですか
は、既述したダミー質問であって、回答者の心理的傾向を推測するためのダミー質問である(後述する回答者のA寛大化傾向、B中央化傾向、C対比誤差を抽出するためのダミー質問である)。
【0058】
以上のように、回答者の属性情報(ここでは、既往症の無)を条件にして、質問マスタ11の▲2▼条件に一致する質問群、ダミー質問群を抽出してアンケートを作成し、回答者にアンケートを表示してその回答に応じて図6の(a−2)に示すように質問、更に下位の詳細質問、次の質問などへの遷移を繰り返し、回答者(既往歴無)から詳細な有意な情報を収集することが可能となる。
【0059】
図6の(b)は、既往例の場合(既往歴あり)の例を示す。
図6の(b−1)は、回答画面例を示す。ここでは、回答者(既往歴あり)が回答画面上で回答した例であって、図示の下記のように回答したものである。
【0060】
・回答者確認:
・生年月日:210.1.1(67歳)
・既往歴:肝硬変
・抗生剤を服用している(薬品名:薬品A)
◎はい ○いいえ
ここで、◎は、回答者が選択したものである。
【0061】
以上のように、薬品Aのアンケートとして、条件として既往歴「あり(肝硬変)」をもとに、既述した質問マスタ11の▲2▼条件に合致する質問群を抽出すると、図6の(b−2)に示すように抽出される。
【0062】
図6の(b−2)は、質問画面を示す。ここでは、1つの質問が表示されると、その回答によって異なった下位の質問、あるいは次の質問に遷移する。
【0063】
以上のように、回答者の属性情報(ここでは、既往症の有)を条件にして、質問マスタ11の▲2▼条件に一致する質問群、ダミー質問群を抽出してアンケートを作成し、回答者にアンケートを表示してその回答に応じて図6の(b−2)に示すように質問、更に下位の詳細質問、次の質問などへの遷移を繰り返し、回答者(既往歴有)から詳細な有意な情報を収集することが可能となる。
【0064】
図7は、本発明の動作説明フローチャート(評価)を示す。
図7において、回答結果テーブル21は、図1から図6で説明したように、回答者の属性情報をもとに質問マスタ11の▲2▼条件に一致する▲3▼質問群および▲4▼ダミー質問を取り出してアンケートを作成して順次提示し、回答者からの回答結果を保存したものであって、ここでは、当該回答結果テーブル21をもとに集計を行うためのものである。
【0065】
集計手段22は、回答結果テーブル21をもとに集計するものである。
補正手段23は、回答結果テーブル21をもとに、質問およびダミー質問に対する回答結果をもとに回答者毎の心理的傾向を算出して補正係数を求めて、結果を補正するものである。
【0066】
表示手段24は、集計結果および集計結果に係数を乗算して補正した結果を表示するものである。
【0067】
S31は、指定された製品Aの取り込みを行う。これは、後述する図8の製品Aのアンケートに対する回答結果を保存した回答結果テーブル21の取り込を行う。
【0068】
S32は、質問ごとの回答数の集計を行う。これは、1つの質問群内に含まれる全ての質問に対する回答の集計、ここでは回答数の集計を行う。これにより、補正なしの質問ごと(質問群ごと)の集計結果K1が算出されたこととなる。尚、全回答者の平均の集計結果K1’も算出する。
【0069】
S33は、製品ごとの誤差判定を行うか判別する。これは、製品ごとの回答者の心理的傾向の補正を行ってその誤差判定を行うか判別する。ここでは、YESであるので、S34に進む。一方、NOの場合には、該当処理を行う。
【0070】
S34は、ダミー質問によって心理的誤差傾向を出す。これは、アンケート中に挿入したダミー質問の回答結果および質問の回答結果をもとに、回答者毎に、後述する、A寛大化傾向、B中央化傾向、C対比誤差傾向のいずれの心理的誤差傾向のパターンであるかを算出する(後述する)。
【0071】
S35は、質問群ごとに係数を算定する。これは、S34で算出したパターンに応じて、質問群ごとに補正係数を算出する(後述する)。
【0072】
S36は、すべての質問群が終了したか判別する。YESの場合には、S37に進む。NOの場合には、次の質問群についてS35を繰り返す。
【0073】
S37は、今回の全質問の回答に対して係数をかける。
S38は、質問ごとに補正回答数を集計を行う。これら、S37、S38で、今回の全質問の回答に、S35で算出した質問群ごとの補正係数をかけて補正後の回答結果を生成し、当該補正後の回答結果を質問群ごとに集計して集計結果を算出する。これらにり、補正後の質問群毎の集計結果K2が算出されたこととなる。尚、全回答者の平均した集計結果K2’も算出する。
【0074】
S39は、表示する。表示内容は、S34で算出した誤差パターン(A,B,C)に応じてS40、S41、S42のいずれかとして行う。
【0075】
S40は、S34で誤差パターンA(寛大化傾向)と算出された場合には、K1(補正前の集計結果)とK2(A寛大化傾向の補正後の集計結果)を1つの画面上に表示する(後述する図10の(a)および全回答者の平均の図10の(b)参照)。
【0076】
S41は、S34で誤差パターンB(中央化傾向)と算出された場合には、K1(補正前の集計結果)とK2(B中央化傾向の補正後の集計結果)を1つの画面上に表示する(後述する図12の(a)および全回答者の平均の図12の(b)参照)。
【0077】
S42は、S34で誤差パターンC(対比誤差傾向)と算出された場合には、K1(補正前の集計結果)とK2(C対比誤差傾向の補正後の集計結果)を1つの画面上に表示する(後述する図14の(a)および全回答者の平均の図15の(b)参照)。
【0078】
S43は、製品の正しい評価を知り、開発および販売に活用する。
以上のように、回答者の属性情報に合致した▲3▼質問群および▲4▼ダミー質問群からなるアンケートに回答した回答結果を保存した回答結果テーブル21をもとに、補正前の質問群毎に集計して集計結果(回答者毎K1,全回答者の平均K1’)を算出、および▲3▼質問、▲4▼ダミー質問の回答結果をもとに心理的誤差傾向(A寛大化傾向、B中央化傾向、C対比誤差傾向)を算出して補正係数を求めて質問群毎に回答結果に乗算して補正した補正結果をもとに集計して補正集計結果(回答者毎K2,全回答者の平均K2’)を算出し、誤差パターンに対応したグラフ(図9、図12、図14)をそれぞれ表示することにより、回答者の心理的影響による誤差を補正した客観敵な集計結果を求めて表示することが可能となる。以下順次詳細に説明する。
【0079】
図8は、本発明の回答結果テーブル例を示す。回答結果テーブル21は、既述したように、回答者の属性情報をもとに質問マスタ11の▲2▼条件に一致する▲3▼質問群および▲4▼ダミー質問群で作成したアンケートに当該回答者が回答した結果を保存したものであって、ここでは、図示の下記の情報を対応づけて保存する。
【0080】
・回答者ID:
・質問1:
・回答1からn:
・合計:
・補正係数:
・補正後合計
・・・・
・総合計:
・補正後総合系:
ここで、回答者IDはアンケートに答えた回答者のIDである。質問1は質問1群内の複数の質問1からnに対するそれぞれの回答結果(回答1から回答nであって、各回答は1から5の点数で重み表現)を保存したものである。合計は、当該質問1内の全ての質問に対する回答の合計である。補正係数は、既述した図7のS34、S35で算出した質問、ダミー質問をもとに当該質問1(質問群1)毎に算出した補正係数である(後述する)。補正後合計は、補正係数を合計に乗算した補正後合計である。総合計は、補正前の合計の総合計である、補正後合計は、補正後の補正後合計の総合計である。
【0081】
以上のように、回答者毎に、質問群毎に合計を算出すると共に、質問およびダミー質問をもとに心理的傾向を算出して補正係数を求めて補正後合計を算出して図示のように結果をそれぞれ設定することが可能となる。これをもとに、後述する図9、図12、図14の集計結果をグラフ表示することが可能となる。
【0082】
〔1〕図9および図10を用いて寛大化傾向の判定、補正係数算出、およびグラフ表示について詳細に説明する。
【0083】
図9は本発明の評価例(寛大化傾向、その1)を示し、図10は本発明の評価例(寛大化傾向、その2)を示す。
【0084】
図9の(a)は、寛大化傾向の説明図を示す。
図9の(a−1)は、誤差の無い場合の回答範囲の例を示す。この場合には、回答者の心理的影響による寛大化傾向が無いので、質問に対する回答が1から5の範囲にある。
【0085】
図9の(a−2)は、寛大化傾向のある回答者の回答範囲の例を示す。この場合には、回答者の心理的影響による寛大化傾向が有るので、質問に対する回答が良い方向へ全体にシフトし、ここでは、例えば3.6から5の範囲へシフトしている。
【0086】
図9の(a−3)は、寛大化傾向の誤差を補正した例を示す。これは、図9の(a−2)の回答者の寛大化傾向のある回答範囲を、より客観的な範囲になるように、ここでは、左側にシフトさせて補正した様子を示す。
【0087】
図9の(b)は、寛大化傾向の質問例を示す。
通常の質問:患者さまのご利用いただいている薬は効き目は早いですか
回答 :▲1▼.とても早い。2.やや早い。3.普通。4.やや遅い。5.とれも遅い。
【0088】
(ポイントは、1が5ポイント、2が4ポイント、3が3ポイント、4が2ポイント、5が1ポイント)。
【0089】
図9の(c)は、質問について寛大化傾向があるか判断の例を示す。ここでは、図9の(b)の質問で、4ポイント以上を寛大化傾向ありと判定し、有のときは図9の(c)に進む。寛大化傾向無しの場合には、終了する。
【0090】
図9の(d)は,ダミーの質問の回答結果の例を示す。
ダミー質問:前回服用いただいたA薬品は読みやすいですか
1.とても飲みやすいです。▲2▼.やや飲みやすいです。3.普通。4.やや飲みにくいです。5.とても飲みにくいです。
【0091】
(ポイントは、1が5ポイント、2が4ポイント、3が3ポイント、4が2ポイント、5が1ポイント)。
【0092】
図9の(e)は、回答者のダミー質問に対し、肯定的回答(4.0以上)を1つ以上あるか判定する。1つ以上ある場合には、図9の(f)に進む。ない場合には、ここでは、終了する。
【0093】
図9の(f)は、寛大化傾向の補正係数を下式で算出する。例えば下段の例を代入し、ここでは、補正係数0.71と算出する。
【0094】
図9の(g)は、通常の質問に、補正係数0.71を乗算して誤差を補正する。
【0095】
以上によって、回答者の通常の質問およびダミー質問に対する回答結果から寛大化傾向と判定された場合に、補正係数を算出して回答結果に乗算してその補正後合計などを算出することが可能となる。
【0096】
図10の(h)は、回答結果と補正回答結果の例を示す。ここでは、回答者は、右上に記載した、使用薬品に関する患者意見、20代男性、寛大化傾向あり(補正、0.71)の例を示す。図中には、回答結果のそのままと、補正係数を乗算した後の補正回答結果の2つを表示している。2つのグラフを参照すると、外側の回答者の回答結果のままでは、その回答内容が寛大であり、内側の補正回答結果がより客観的なアンケート結果を示している。
【0097】
図10の(i)は、回答者全員の平均の回答結果と補正回答結果の例を示す。この場合には、図10の(h)の各回答者の回答結果および補正回答結果をそれぞれ平均して算出して表示したものである。ここでは、右下に記載したように、全体件数2340件、寛大化傾向補正件数21件(0.90%)のときの全体の回答結果と、補正後の回答結果の例をそれぞれ模式的に示す。
【0098】
〔2〕図11および図12を用いて中央化傾向の判定、補正係数算出、およびグラフ表示について詳細に説明する。
【0099】
図11は本発明の評価例(中央化傾向、その1)を示し、図12は本発明の評価例(中央化傾向、その2)を示す。
【0100】
図11の(a)は、中央化傾向の説明図を示す。
図11の(a−1)は、誤差の無い場合の回答範囲の例を示す。この場合には、回答者の心理的影響による中央化傾向が無いので、質問に対する回答が1から5の範囲にある。
【0101】
図11の(a−2)は、中央化傾向のある回答者の回答範囲の例を示す。この場合には、回答者の心理的影響による中央化傾向が有るので、質問に対する回答が中央にシフトしている。
【0102】
図11の(a−3)は、中央化傾向の誤差を補正した例を示す。これは、図11の(a−2)の回答者の中央化傾向のある回答範囲を、より客観的な範囲になるように、ここでは、中央を左右に広げて補正した様子を示す。
【0103】
図11の(b)は、中央化傾向の質問例を示す。
通常の質問:患者さまのご利用いただている薬は効き目は早いですか
回答 :1.とても早い。2.やや早い。▲3▼.普通。4.やや遅い。5.とれも遅い。
【0104】
(ポイントは、1が5ポイント、2が4ポイント、3が3ポイント、4が2ポイント、5が1ポイント)。
【0105】
図11の(c)は、質問について寛大化傾向があるか判断の例を示す。ここでは、図11の(b)の質問で、3ポイントを中央化傾向ありと判定し、有のときは図11の(c)に進む。中央化傾向無しの場合には、終了する。
【0106】
図11の(d)は,ダミーの質問の回答結果の例を示す。
ダミー質問:担当の医師や看護婦は、患者さまのお話を丁寧に対応していますか(質問パターンB−1)
1.とても丁寧。2.やや丁寧。▲3▼.普通。4.やや雑。5.とても雑。
【0107】
・担当の医師は、患者さまの病状の訴えをあまり聞かずに決め付けていますか(質問パターンB−2)
1.いつも決め付ける。2.やや決め付ける。▲3▼.普通。4.やや良く聞いている。5.とても良く聞いている。
【0108】
・担当の医師や、患者さまに診療の内容を丁寧に分りやすくご説明していますか(質問パターンB−3)
1.いつもしている。2.だいたいしている。▲4▼.あまりしない。5.いつもしない。
【0109】
(ポイントは、1が5ポイント、2が4ポイント、3が3ポイント、4が2ポイント、5が1ポイント)。
【0110】
図11の(e)は、中央化傾向の判定を行う。
・回答者のダミーの質問パターンB−1とB−2に対してどちらも3(普通)を回答
・回答者のダミーの質問パターンB−3で4つの選択肢から1つ選び回答
の2つの条件が満たされたとに、当該回答者が中央化傾向有と判定し、図9の(f)以降に進む。中央化傾向似無しと判定した場合には、終了する。
【0111】
図11の(f)は、中央化傾向の補正係数を下式で算出する。例えば下段の例を代入し、ここでは、補正係数1.1と算出する。
【0112】
図11の(g)は、通常の質問に、補正係数1.1を乗算して誤差を補正する。
【0113】
以上によって、回答者の通常の質問およびダミー質問に対する回答結果から中央化傾向と判定された場合に、補正係数を算出して回答結果に乗算してその補正後合計などを算出することが可能となる。
【0114】
図12の(h)は、回答結果と補正回答結果の例を示す。ここでは、回答者は、右上に記載した、使用薬品に関する患者意見、20代男性、中央化傾向あり(質問3,4の補正係数0.9、1.1)の例を示す。図中には、回答結果のそのままと、補正係数を乗算した後の補正回答結果の2つを表示している。
【0115】
図12の(i)は、回答者全員の平均の回答結果と補正回答結果の例を示す。この場合には、図12の(h)の各回答者の回答結果および補正回答結果をそれぞれ平均して算出して表示したものである。ここでは、右下に記載したように、全体件数2340件、中央化傾向補正件数21件(0.90%)のときの全体の回答結果と、補正後の回答結果の例をそれぞれ模式的に示す。
【0116】
〔3〕図13および図14を用いて対比誤差傾向の判定、補正係数算出、およびグラフ表示について詳細に説明する。
【0117】
図13は本発明の評価例(対比誤差傾向、その1)を示し、図14は本発明の評価例(対比誤差傾向、その2)を示す。
【0118】
図13の(a)は、対比誤差傾向の説明図を示す。
図13の(a−1)は、誤差の無い場合の回答範囲の例を示す。この場合には、回答者の心理的影響による対比誤差傾向が無いので、質問に対する回答が1から5の範囲にある。
【0119】
図13の(a−2)は、対比誤差傾向のある回答者の回答範囲の例を示す。この場合には、回答者の心理的影響による対比誤差傾向が有るので、質問に対する回答が悪い方向へシフトしている。
【0120】
図13の(a−3)は、対比誤差傾向の誤差を補正した例を示す。これは、図13の(a−2)の回答者の対比誤差傾向のある回答範囲を、より客観的な範囲になるように、ここでは、右側にシフトさせて補正した様子を示す。
【0121】
図13の(b)は、対比誤差傾向の質問例を示す。
通常の質問:患者さまのご利用いただいている薬は粉が喉にひっかかりますか(衛生面について)
1.全く問題ない。2.あまり問題ない。3.普通。4.ややひっかかる。▲5▼.ともてひっかかる。
【0122】
図13の(c)は、質問について対比誤差(衛生面への厳しさ)あるか判断する。ここでは、4,5を対比誤差傾向ありと判断する。
【0123】
図13の(d)は、ダミーの質問の例を示す。
ダミー質問:手の汚れが気になり、頻繁に手を洗う方である(質問パターンC−1衛生面について)
1.全く当てにはまらない。2.あまりあてにはらない。3.普通。4.ややあてはまる。▲5▼とてもあてはまる。
【0124】
・病院の会計業務は時間がかかり過ぎていて非効率と思う(質問パターンC−2効率面について)
1.全く思わない。▲2▼.まり思わない。3.普通。4.やや思う。5。とても思う。
【0125】
・病院の待合室の椅子は誰が使用するか分らないので衛生的に不安がある(質問パターンC−1衛生面について)
1.全く気にならない。2.あまり気にならない。3.普通。4.やや不安。▲5▼.ともて不安。
【0126】
(ポイントは、1が5ポイント、2が4ポイント、3が3ポイント、4が2ポイント、5が1ポイント)。
【0127】
図13の(e)は、対比誤差傾向を判定する。
・回答者のダミー質問パターンC−1〜nに対し1つ以上の2以下の回答→▲1▼
・回答者のダミー質問パターンC−1〜nに対し1つ以上の4以上の回答→▲2▼
・回答者のダミー質問パターンC−1〜nの全てについて、過去の実績の平均は2.5〜3.5である→▲3▼
上記3つの条件▲1▼、▲2▼、▲3▼が満たされた場合に、対比誤差傾向の補正係数を求める。満たさない場合には、ここでは、終了する。
【0128】
図13の(f)は、対比誤差傾向の補正係数を下式で算出する。例えば下段の例を代入し、ここでは、補正係数1.3と算出する。
【0129】
図14の(g)は、通常の質問に、補正係数1.3を乗算して誤差を補正する。
【0130】
以上によって、回答者の通常の質問およびダミー質問に対する回答結果から対比誤差傾向と判定された場合に、補正係数を算出して回答結果に乗算してその補正後合計などを算出することが可能となる。
【0131】
図14の(h)は、回答結果と補正回答結果の例を示す。ここでは、回答者は、右上に記載した、使用薬品に関する患者意見、20代男性、対比誤差傾向あり(質問4,4の補正係数1,3、1.1)の例を示す。図中には、回答結果のそのままと、補正係数を乗算した後の補正回答結果の2つを表示している。
【0132】
図14の(i)は、回答者全員の平均の回答結果と補正回答結果の例を示す。この場合には、図14の(h)の各回答者の回答結果および補正回答結果をそれぞれ平均して算出して表示したものである。ここでは、右下に記載したように、全体件数2340件、寛大化傾向補正件数21件(0.90%)のときの全体の回答結果と、補正後の回答結果の例をそれぞれ模式的に示す。
【0133】
(付記1)
アンケートの回答結果をもとにアンケートを評価するコンピュータによるアンケート評価方法であって、
アンケートの質問およびダミー質問の回答結果を収集する回答結果テーブル中の質問およびダミー質問の一方あるいは両方の回答結果をもとに心理的傾向を表すパターンを算出するステップと、
前記パターンに対応した係数を算出して回答結果を補正するステップと
を有するアンケート評価方法。
【0134】
(付記2)
前記算出したパターンに対応した係数で補正した後の結果と、補正前の結果とを合わせて提示することを特徴とする付記1記載のアンケート評価方法。
【0135】
(付記3)
前記係数を各質問群毎に算出したことを特徴とする付記1あるいは付記2に記載のアンケート評価方法。
【0136】
(付記4)
前記パターンとして、ダミー質問の回答結果をもとに肯定的回答が多いパターン、平均的回答が多いパターン、あるいは否定的回答が多いパターンに分類してそれぞれの係数を算出したことを特徴とする付記1から付記3のいずれかに記載のアンケート評価方法。
【0137】
(付記5)
コンピュータに、
アンケートの質問およびダミー質問の回答結果を収集した回答結果テーブル中の質問およびダミー質問の一方あるいは両方の回答結果をもとに心理的傾向を表すパターンを算出するステップと、
前記パターンに対応した係数を算出して回答結果を補正するステップと
を動作させることを特徴とするアンケート評価プログラム。
【0138】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、回答者から得た質問群およびダミー質問群の回答結果をもとに回答者の心理的傾向を表すパターンを算出して係数を算出しこれで回答結果を補正して提示する構成を採用しているため、回答者の心理的傾向を反映した客観的なアンケート結果を提示することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の動作説明フローチャートである。
【図2】本発明の動作説明フローチャートである。
【図3】本発明の質問マスタの例である。
【図4】本発明のアンケート例(その1)である。
【図5】本発明のアンケート例(その2)である。
【図6】本発明の説明図である。
【図7】本発明の動作説明フローチャート(評価)である。
【図8】本発明の回答結果テーブル例である。
【図9】本発明の評価例(寛大化傾向、その1)である。
【図10】本発明の評価例(寛大化傾向、その2)である。
【図11】本発明の評価例(中央化傾向、その1)である。
【図12】本発明の評価例(中央化傾向、その2)である。
【図13】本発明の評価例(対比誤差傾向、その1)である。
【図14】本発明の評価例(対比誤差傾向、その2)である。
【符号の説明】
11:質問マスタ
12:マッチング手段
13:アンケート作成手段
21:回答結果テーブル
22:集計手段
23:補正手段
24:表示手段
【発明の属する技術分野】
本発明は、アンケートの回答結果をもとにアンケートを評価するアンケート評価方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、ネットワーク上でアンケートを行う場合、例えば病院で行うアンケートで、回答者である患者に対して病院や薬に関するアンケートを行う場合、画一的な質問画面を表示してその質問に回答してもらい、患者から有用な情報を収集するようにしていた。
【0003】
また、アンケートの各質問にレベルをデータベースに登録しておき、初回のアンケートの質問文はデータベースに登録されているそのままの質問でアンケートを行い、2回目以降のアンケート時には以前のアンケート結果をもとに適正レベルの質問文のアンケートを自動作成する技術がある(特許文献1)。
【0004】
【特許文献1】
特開平11−282828号公報の〔0016〕、図4、図8など参照。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上述した前者では、患者が病院内の端末や所持する携帯端末からサーバにアクセスして質問画面を表示し、画一的な質問画面から回答を入力せざるを得ず、通院しているだけの患者に入院に関する質問したり、患者が服用していない薬に関する質問をしたりするという、患者に関係のない質問が混在してしまい、結果として有用な回答者からの評価結果が得られ難いという問題があった。
【0006】
また、上述した後者では、2回目以降に以前のアンケート結果をもとに適正なレベルの質問文のアンケートを作成しているが、初回には適正な質問文を持つアンケートを作成できなく、結果として有用な回答者からの評価結果が得られ難いという問題があった。
【0007】
本発明は、これらの問題を解決するため、回答者から得た質問群およびダミー質問群の回答結果をもとに回答者の心理的傾向を表すパターンを算出して係数を算出しこれで回答結果を補正して提示し、回答者の心理的傾向を反映した客観的なアンケート結果の提示を目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明のアンケート評価方法は、例えば病院の中に設置されたコンピュータにインストールされるプログラムにより当該コンピュータを動作させることにより実現される。
【0009】
図1を参照して課題を解決するための手段を説明する。
図1において、回答結果テーブル21は、回答者からの質問、ダミー質問に対する回答結果を格納したものである。
【0010】
集計手段22は、回答結果テーブル21に格納された回答結果を集計するものである。
【0011】
補正手段23は、質問およびダミー質問の回答結果をもとに心理的傾向を表すパターンを算出し、当該パターンに対応した係数を算出して回答結果を補正するものである。
【0012】
表示手段24は、パターンに対応した係数で補正した後の結果と、補正前の結果とを合わせて表示するものである。
【0013】
次に、動作を説明する。
集計手段22が回答結果テーブル21の質問に対する回答結果を集計し、補正手段23が回答結果テーブル21の質問およびダミー質問の回答結果をもとに心理的傾向を表すパターンを算出し、当該パターンに対応した係数を算出して回答結果を補正するようにしている。
【0014】
この際、表示手段24が算出したパターンに対応した係数で補正した後の結果と、補正前の結果とを合わせて表示するようにしている。
【0015】
また、係数を各質問群毎に算出するようにしている。
また、パターンとして、質問およびダミー質問の回答結果をもとに肯定的回答が多いパターン、平均的回答が多いパターン、あるいは否定的回答が多いパターンに分類してそれぞれの係数を算出するようにしている。
【0016】
従って、回答者から得た質問群およびダミー質問群の回答結果をもとに回答者の心理的傾向を表すパターンを算出して係数を算出しこれで回答結果を補正して提示することにより、回答者の心理的傾向を反映した客観的なアンケート結果を提示することが可能となる。
【0017】
【発明の実施の形態】
次に、図1から図14を用いて本発明の実施の形態および動作を順次詳細に説明する。
【0018】
図1は、本発明の動作説明フローチャートを示す。
図1において、S1は、質問マスタを作成する。これは、システム側の設計者が後述する図3に示す質問マスタ11を作成する。質問マスタ11には、図3で後述するように、図示の下記の情報を作成して登録する。
【0019】
・▲1▼商品:
・▲2▼条件:
・▲3▼質問群:
・▲4▼ダミー質問:
・その他:
S2は、IDカードを挿入する。
【0020】
S3は、読み取る。これらS2、S3は、回答者が例えば病院内の端末あるいは携帯端末のカード読取器に所持するIDカード(例えば診察カード)を挿入し、読取ってシステムが受取る。
【0021】
S4は、メニューを作成する。これは、S3で回答者のIDを読み取ったことに対応して、当該回答者がアクセスできるメニュー(メニュー一覧)を作成する。
【0022】
S5は、表示・選択する。これは、S4で作成されたメニューをダウンロードして回答者の端末の画面上に表示し、ここでは、そのうちからアンケート回答を選択(あるいは多数のアンケートの中から1つを選択)してアンケート開始ボタンを押下する。
【0023】
S6は、システム側ではアンケート開始ボタンが押下されたか判別する。YESの場合には、S7に進む。NOの場合には、該当処理を行う。
【0024】
S7は、回答者条件のマッチング処理を行う。これは、S2で回答者のIDカードから読取ったIDをもとに、当該回答者の属性情報(回答者の病歴、年齢、性別、住所、家族歴など)を図示外の患者マスタ、病歴マスタ、処方箋マスタ、電子カルテなどのマスタ)を参照して取り出し、当該取り出した属性情報をもとに、後述する図3の質問マスタ11の▲2▼条件とのマッチングを行う。
【0025】
S8は、アンケートがあるか判別する。これは、S7のマッチングで、当該回答者の属性情報にマッチングする質問マスタ11の▲2▼条件のマッチするもの(アンケート)があるか判別する。YESの場合には、S9に進む。NOの場合には、該当処理を実行する。
【0026】
S9は、S8のYESで回答者の属性情報と、質問マスタ11の▲2▼条件と一致するものがここでは、見つかったので、当該見つけた▲2▼条件に対応づけて登録されている▲3▼質問群、▲4▼ダミー質問群を取り出し、1つあるいは複数の質問群(およびダミー質問群)からなるアンケートを作成、例えば後述する図5の(a)の既往歴のないアンケート、あるいは図5の(b)の既往歴のあるアンケートを作成する。同様に、他のアンケートについても当該回答者にマッチングしたものを作成する。
【0027】
S10は、アンケート一覧を送信する。
S11は、回答者が、アンケート一覧を画面上に表示し、1つを選択する。
【0028】
S12は、選択されたアンケートの質問を展開する。
S13は、表示・回答する。これは、S12で回答者によって選択されたアンケートの質問を展開し、回答者の端末の画面上に表示し、例えば後述する図6の(a)のアンケート(既往歴無)あるいは図6の(b)のアンケート(既往歴有)を画面上に表示し、質問に対する回答を選択(ここでは、5つの回答のうちから1つを選択)する。
【0029】
S14は、回答内容を保存する。これは、回答者が回答した内容を、例えば後述する図8の回答結果テーブルに登録して保存する。
【0030】
S15は、アンケートが終ったか判別する。YESの場合には、アンケートの全ての質問に対して回答したので、S16に進む。NOの場合には、次の質問についてS12以降を繰り返す。
【0031】
S16は、情報提供料を診察費割引として会計に送信する。
S17は、診療費の割引表示を行う。これらS16、S17は、回答者がアンケートに回答した見返りとして、ここでは、診療費の割引を行う旨を回答者に返答し、積極的にアンケートに参加してくれるようにする。
【0032】
以上によって、質問マスタ11を予め作成しておき、回答者がIDカードを端末に挿入すると、当該回答者のIDをもとに、図示外のマスタから当該回答者の属性情報(回答者の病歴、年齢、性別、住所、家族歴など)を取得し、当該属性情報をもとに質問マスタ11の▲2▼条件とマッチングして一致するアンケートがあるか判別し、一致するアンケート一覧を作成して提示し、回答者が選択したアンケートについて質問マスタの一致した▲2▼条件に対応づけられて登録されている▲3▼質問群、▲4▼ダミー質問群を取り出して展開し、順次回答者に送信して画面上に、図6の(a)あるいは(b)のように表示し、回答者から質問に対する回答が選択されたときにその回答を保存すると共に、階層構造となっている下位の質問を表示などすることを繰り返し、回答者からの回答を取得して図8の回答結果テーブルに保存することが可能となる。
【0033】
図2は、本発明の動作説明フローチャートを示す。これは、既述した図1のS7、S8のYES,S9のアンケート自動作成の詳細フローチャートである。
【0034】
図2において、S21は、回答者情報を取得する。これは、回答者のID(例えば診察カードから読取った当該回答者(患者)のID)をもとに、図示外の患者マスタ、病歴マスタ、処方マスタ、電子カルテなどから当該回答者の属性情報として、図示の下記の情報を取得する。
【0035】
・住所地域:
・年齢:
・性別:
・既往歴:
・家族歴:
・製品の使用期間:
・その他:
ここで、住所地域は、アンケート対象の製品を使用などする回答者の住居地域を指定するためのものである。年齢、性別は、、アンケート対象の製品の使用している年齢、性別を指定するためのものである。既往歴は、過去の病歴の有無を指定するためのものである。家族歴は、アンケート対象の回答者の家族歴を指定するためのものである。製品の使用期間は、アンケート対象の回答者が製品を使用した期間を指定するためのものである。
【0036】
S22は、マッチングするすべての質問を抽出する。これは、例えば図3の質問マスタ11からS21で取り出した回答者の属性情報に一致する全ての質問群を抽出する。
【0037】
S23は、同じ質問をマージする。これは、S22で抽出した質問群のうち同じ質問をマージする(1つにする)。
【0038】
以上によって、回答者のIDをもとに取得した当該回答者の属性情報をもとに、質問マスタ11から▲2▼条件に一致する質問群を全て取り出し、重複するものを除いてアンケートを作成することが可能となる。
【0039】
図3は、本発明の質問マスタの例を示す。質問マスタ11は、図示の下記の情報を対応づけて登録したものである。
【0040】
・▲1▼商品(製品):
・▲2▼条件:
・▲3▼質問群:
・▲4▼ダミー質問群:
ここで、▲1▼商品(製品)は、アンケート対象の商品(製品)や、更に、病院などのサービス提供機関などである。
【0041】
▲2▼条件は、回答者の属性情報が一致したときにこれに対応づけて登録してある▲3▼質問群、▲4▼ダミー質問群を抽出してアンケートを作成するための条件であって(回答者を絞り込む条件であって)、ここでは、図示の下記の情報を登録したものである。
【0042】
・対象年齢(上下):
・地区:
・性別:
・既往歴:
・家族歴:
・使用期間・範囲:
・その他:
ここで、対象年齢は回答者としての年齢の上限、下限などの範囲である。地区、性別、既往歴、家族歴は、回答者として地区の範囲、既往歴の有無、家族の有無とその範囲などである。使用期間・範囲は、商品(製品)などを使用した期間、期間の範囲である。
【0043】
▲3▼質問群は、▲2▼条件に一致した回答者に提示する質問群である。
▲4▼ダミー質問は、▲3▼質問群に任意に配置し、後述する回答者の回答傾向(回答者の心理的な誤差である、A寛大化傾向、B中央化傾向、C対比誤差傾向)を把握するためのダミー質問群である。
【0044】
以上のように、質問マスタ11に予め登録しておくことにより、回答者のIDから当該回答者の属性情報を図示外のマスタ(患者マスタ、既往歴マスタ、処方箋マスタ、電子カルタなど)から取得し、当該属性情報と質問マスタ11の▲2▼条件のマッチングして該当する▲2▼条件の▲3▼質問群と▲4▼ダミー質問群を抽出し、当該回答者に適切なアンケートを自動作成、例えば後述する図5の(a)の既往歴のある回答者用のアンケート、あるいは図5の(b)の既往歴のない回答者用のアンケートなどを自在に自動作成することが可能となる。
【0045】
図4は、本発明のアンケート例(その1)を示す。図示は、質問の回答により、次の質問へ行く、あるいは更に下位の質問に行くと枝分けれする例を示し、ここでは、図示のリンクをポインタで構成している。図示の質問は、
・質問1−1を基点とし、5つの回答1,2,3,4,5を表示し、このうちから1つを選択、
・回答1,2,3のいずれかを選択すると、次の質問2−1に進む。
【0046】
・回答4,5のいずれかを選択すると、下位の質問1−2を表示し、
・回答1,2,3のいずれかを選択すると、次の質問2−1に進む。
【0047】
・回答4,5のいずれかを選択すると、下位の質問1−3に進む。
というように遷移する。
【0048】
以上のように、質問に対する5つの回答のうちからいずれを選択するかによってリンクされている次の質問、あるいは下位の質問のいずれかに遷移することを繰り返すことにより、質問に対する回答の選択によって枝分かれし、更に、詳細な質問を発して回答者に対する更に詳細な回答を収集することが可能となる。
【0049】
図5は、本発明のアンケート例(その2)を示す。これは、図4がポインタでリンク付けたが、図5はテーブル形式で質問1−1に対する回答1,2,3,4,5の欄にリンク先の質問番号(ENDは次の質問にリンク)を設定して当該質問番号を表示するようにしたものであって、図5の(a)は、図4の階層構造と同一を表す。
【0050】
図5の(a)はアンケート(既往歴無)の例を示し、図5の(b)はアンケート(既往歴有)の例を示す。これは、回答者の属性情報中の既往歴と、質問マスタ11の▲2▼条件中の既往歴有と一致したときの質問群を取り出したアンケートが図5のの(b)であり、図5の(a)は既往歴無と一致した質問群を取り出したアンケートである。ここでは、それぞれ図示の下記の情報を対応づけて登録し、質問群の階層構造を表現したものである。
【0051】
・質問番号:
・質問内容:
・回答(回答1,2,3,4,5のリンク先):
ここで、質問番号は、質問の番号であって、例えば「1−2」の先頭の「1」が1階層の質問番号を表し、2番目の「2」が2階層の2番目の質問番号を表す。質問内容は、各質問番号の質問内容である。回答(回答1,2,3,4,5のリンク先)は、回答者が質問番号の質問に対して回答した回答番号によってリンクするリンク先の質問番号を設定して質問群の階層構造を表現したものであって、例えば質問番号1−1の回答1,2,3のいずれかを回答した場合には「end」で次の質問を表示し、回答4,5のいずれかを回答した場合には「1−2」で次の質問1−2を表示する。
【0052】
以上のように、回答者の属性情報(ここでは、既往歴の有無)に従い、図5の(a)あるいは(b)の異なるそれぞれに適切な質問群を抽出したアンケートを自動作成し、更に、各アンケートの質問群の中で、回答1,2,3,4,5のいずれを回答したかで更に下位の詳細な質問を表示、あるいは次の質問を表示し、必要なときは更に詳細な質問を表示して有意な知識あるいは経験をもつ適切な回答者から詳細な情報を収集することが可能となる。
【0053】
図6は、本発明の説明図を示す。これは、属性情報である既往歴の有無の違いにより作成されるアンケートの質問群の違いを説明するものである。
【0054】
図6の(a)は、既往例の場合(既往歴なし)の例を示す。
図6の(a−1)は、回答画面例を示す。ここでは、回答者(既往歴なし)が回答画面上で回答した例であって、図示の下記のように回答したものである。
【0055】
・回答者確認:
・生年月日:210.1.1(67歳)
・既往歴:なし
・抗生剤を服用している(薬品名:薬品A)
◎はい ○いいえ
ここで、◎は、回答者が選択したものである。
【0056】
以上のように、薬品Aのアンケートとして、条件として既往歴「なし」をもとに、既述した質問マスタ11の▲2▼条件に合致する質問群を抽出すると、図6の(a−2)に示すように抽出される。
【0057】
図6の(a−2)は、質問画面を示す。ここでは、1つの質問が表示されると、その回答によって異なった下位の質問、あるいは次の質問に遷移する。図示の例は、1つの質問の
・1.現在ご使用の抗生剤(薬品A)は飲みやすいですか
は既述した図5の(a)の質問番号1−1を表示したものである。ここで、◎の4の回答を選択すると、図5の(a)の質問番号1−1のレコードの回答欄の4に設定されている「1−2」の質問、即ち、図6の(a−2)の
・2.現在ご使用の抗生剤(薬品A)は、オブラートで包むと詠み易いですか
という下位の質問が表示される。同様に、図5の(a)のテーブルに従い遷移する。また、図6の(a−2)の質問
・3.当院のスタッフによるサービスはいかがですか
は、既述したダミー質問であって、回答者の心理的傾向を推測するためのダミー質問である(後述する回答者のA寛大化傾向、B中央化傾向、C対比誤差を抽出するためのダミー質問である)。
【0058】
以上のように、回答者の属性情報(ここでは、既往症の無)を条件にして、質問マスタ11の▲2▼条件に一致する質問群、ダミー質問群を抽出してアンケートを作成し、回答者にアンケートを表示してその回答に応じて図6の(a−2)に示すように質問、更に下位の詳細質問、次の質問などへの遷移を繰り返し、回答者(既往歴無)から詳細な有意な情報を収集することが可能となる。
【0059】
図6の(b)は、既往例の場合(既往歴あり)の例を示す。
図6の(b−1)は、回答画面例を示す。ここでは、回答者(既往歴あり)が回答画面上で回答した例であって、図示の下記のように回答したものである。
【0060】
・回答者確認:
・生年月日:210.1.1(67歳)
・既往歴:肝硬変
・抗生剤を服用している(薬品名:薬品A)
◎はい ○いいえ
ここで、◎は、回答者が選択したものである。
【0061】
以上のように、薬品Aのアンケートとして、条件として既往歴「あり(肝硬変)」をもとに、既述した質問マスタ11の▲2▼条件に合致する質問群を抽出すると、図6の(b−2)に示すように抽出される。
【0062】
図6の(b−2)は、質問画面を示す。ここでは、1つの質問が表示されると、その回答によって異なった下位の質問、あるいは次の質問に遷移する。
【0063】
以上のように、回答者の属性情報(ここでは、既往症の有)を条件にして、質問マスタ11の▲2▼条件に一致する質問群、ダミー質問群を抽出してアンケートを作成し、回答者にアンケートを表示してその回答に応じて図6の(b−2)に示すように質問、更に下位の詳細質問、次の質問などへの遷移を繰り返し、回答者(既往歴有)から詳細な有意な情報を収集することが可能となる。
【0064】
図7は、本発明の動作説明フローチャート(評価)を示す。
図7において、回答結果テーブル21は、図1から図6で説明したように、回答者の属性情報をもとに質問マスタ11の▲2▼条件に一致する▲3▼質問群および▲4▼ダミー質問を取り出してアンケートを作成して順次提示し、回答者からの回答結果を保存したものであって、ここでは、当該回答結果テーブル21をもとに集計を行うためのものである。
【0065】
集計手段22は、回答結果テーブル21をもとに集計するものである。
補正手段23は、回答結果テーブル21をもとに、質問およびダミー質問に対する回答結果をもとに回答者毎の心理的傾向を算出して補正係数を求めて、結果を補正するものである。
【0066】
表示手段24は、集計結果および集計結果に係数を乗算して補正した結果を表示するものである。
【0067】
S31は、指定された製品Aの取り込みを行う。これは、後述する図8の製品Aのアンケートに対する回答結果を保存した回答結果テーブル21の取り込を行う。
【0068】
S32は、質問ごとの回答数の集計を行う。これは、1つの質問群内に含まれる全ての質問に対する回答の集計、ここでは回答数の集計を行う。これにより、補正なしの質問ごと(質問群ごと)の集計結果K1が算出されたこととなる。尚、全回答者の平均の集計結果K1’も算出する。
【0069】
S33は、製品ごとの誤差判定を行うか判別する。これは、製品ごとの回答者の心理的傾向の補正を行ってその誤差判定を行うか判別する。ここでは、YESであるので、S34に進む。一方、NOの場合には、該当処理を行う。
【0070】
S34は、ダミー質問によって心理的誤差傾向を出す。これは、アンケート中に挿入したダミー質問の回答結果および質問の回答結果をもとに、回答者毎に、後述する、A寛大化傾向、B中央化傾向、C対比誤差傾向のいずれの心理的誤差傾向のパターンであるかを算出する(後述する)。
【0071】
S35は、質問群ごとに係数を算定する。これは、S34で算出したパターンに応じて、質問群ごとに補正係数を算出する(後述する)。
【0072】
S36は、すべての質問群が終了したか判別する。YESの場合には、S37に進む。NOの場合には、次の質問群についてS35を繰り返す。
【0073】
S37は、今回の全質問の回答に対して係数をかける。
S38は、質問ごとに補正回答数を集計を行う。これら、S37、S38で、今回の全質問の回答に、S35で算出した質問群ごとの補正係数をかけて補正後の回答結果を生成し、当該補正後の回答結果を質問群ごとに集計して集計結果を算出する。これらにり、補正後の質問群毎の集計結果K2が算出されたこととなる。尚、全回答者の平均した集計結果K2’も算出する。
【0074】
S39は、表示する。表示内容は、S34で算出した誤差パターン(A,B,C)に応じてS40、S41、S42のいずれかとして行う。
【0075】
S40は、S34で誤差パターンA(寛大化傾向)と算出された場合には、K1(補正前の集計結果)とK2(A寛大化傾向の補正後の集計結果)を1つの画面上に表示する(後述する図10の(a)および全回答者の平均の図10の(b)参照)。
【0076】
S41は、S34で誤差パターンB(中央化傾向)と算出された場合には、K1(補正前の集計結果)とK2(B中央化傾向の補正後の集計結果)を1つの画面上に表示する(後述する図12の(a)および全回答者の平均の図12の(b)参照)。
【0077】
S42は、S34で誤差パターンC(対比誤差傾向)と算出された場合には、K1(補正前の集計結果)とK2(C対比誤差傾向の補正後の集計結果)を1つの画面上に表示する(後述する図14の(a)および全回答者の平均の図15の(b)参照)。
【0078】
S43は、製品の正しい評価を知り、開発および販売に活用する。
以上のように、回答者の属性情報に合致した▲3▼質問群および▲4▼ダミー質問群からなるアンケートに回答した回答結果を保存した回答結果テーブル21をもとに、補正前の質問群毎に集計して集計結果(回答者毎K1,全回答者の平均K1’)を算出、および▲3▼質問、▲4▼ダミー質問の回答結果をもとに心理的誤差傾向(A寛大化傾向、B中央化傾向、C対比誤差傾向)を算出して補正係数を求めて質問群毎に回答結果に乗算して補正した補正結果をもとに集計して補正集計結果(回答者毎K2,全回答者の平均K2’)を算出し、誤差パターンに対応したグラフ(図9、図12、図14)をそれぞれ表示することにより、回答者の心理的影響による誤差を補正した客観敵な集計結果を求めて表示することが可能となる。以下順次詳細に説明する。
【0079】
図8は、本発明の回答結果テーブル例を示す。回答結果テーブル21は、既述したように、回答者の属性情報をもとに質問マスタ11の▲2▼条件に一致する▲3▼質問群および▲4▼ダミー質問群で作成したアンケートに当該回答者が回答した結果を保存したものであって、ここでは、図示の下記の情報を対応づけて保存する。
【0080】
・回答者ID:
・質問1:
・回答1からn:
・合計:
・補正係数:
・補正後合計
・・・・
・総合計:
・補正後総合系:
ここで、回答者IDはアンケートに答えた回答者のIDである。質問1は質問1群内の複数の質問1からnに対するそれぞれの回答結果(回答1から回答nであって、各回答は1から5の点数で重み表現)を保存したものである。合計は、当該質問1内の全ての質問に対する回答の合計である。補正係数は、既述した図7のS34、S35で算出した質問、ダミー質問をもとに当該質問1(質問群1)毎に算出した補正係数である(後述する)。補正後合計は、補正係数を合計に乗算した補正後合計である。総合計は、補正前の合計の総合計である、補正後合計は、補正後の補正後合計の総合計である。
【0081】
以上のように、回答者毎に、質問群毎に合計を算出すると共に、質問およびダミー質問をもとに心理的傾向を算出して補正係数を求めて補正後合計を算出して図示のように結果をそれぞれ設定することが可能となる。これをもとに、後述する図9、図12、図14の集計結果をグラフ表示することが可能となる。
【0082】
〔1〕図9および図10を用いて寛大化傾向の判定、補正係数算出、およびグラフ表示について詳細に説明する。
【0083】
図9は本発明の評価例(寛大化傾向、その1)を示し、図10は本発明の評価例(寛大化傾向、その2)を示す。
【0084】
図9の(a)は、寛大化傾向の説明図を示す。
図9の(a−1)は、誤差の無い場合の回答範囲の例を示す。この場合には、回答者の心理的影響による寛大化傾向が無いので、質問に対する回答が1から5の範囲にある。
【0085】
図9の(a−2)は、寛大化傾向のある回答者の回答範囲の例を示す。この場合には、回答者の心理的影響による寛大化傾向が有るので、質問に対する回答が良い方向へ全体にシフトし、ここでは、例えば3.6から5の範囲へシフトしている。
【0086】
図9の(a−3)は、寛大化傾向の誤差を補正した例を示す。これは、図9の(a−2)の回答者の寛大化傾向のある回答範囲を、より客観的な範囲になるように、ここでは、左側にシフトさせて補正した様子を示す。
【0087】
図9の(b)は、寛大化傾向の質問例を示す。
通常の質問:患者さまのご利用いただいている薬は効き目は早いですか
回答 :▲1▼.とても早い。2.やや早い。3.普通。4.やや遅い。5.とれも遅い。
【0088】
(ポイントは、1が5ポイント、2が4ポイント、3が3ポイント、4が2ポイント、5が1ポイント)。
【0089】
図9の(c)は、質問について寛大化傾向があるか判断の例を示す。ここでは、図9の(b)の質問で、4ポイント以上を寛大化傾向ありと判定し、有のときは図9の(c)に進む。寛大化傾向無しの場合には、終了する。
【0090】
図9の(d)は,ダミーの質問の回答結果の例を示す。
ダミー質問:前回服用いただいたA薬品は読みやすいですか
1.とても飲みやすいです。▲2▼.やや飲みやすいです。3.普通。4.やや飲みにくいです。5.とても飲みにくいです。
【0091】
(ポイントは、1が5ポイント、2が4ポイント、3が3ポイント、4が2ポイント、5が1ポイント)。
【0092】
図9の(e)は、回答者のダミー質問に対し、肯定的回答(4.0以上)を1つ以上あるか判定する。1つ以上ある場合には、図9の(f)に進む。ない場合には、ここでは、終了する。
【0093】
図9の(f)は、寛大化傾向の補正係数を下式で算出する。例えば下段の例を代入し、ここでは、補正係数0.71と算出する。
【0094】
図9の(g)は、通常の質問に、補正係数0.71を乗算して誤差を補正する。
【0095】
以上によって、回答者の通常の質問およびダミー質問に対する回答結果から寛大化傾向と判定された場合に、補正係数を算出して回答結果に乗算してその補正後合計などを算出することが可能となる。
【0096】
図10の(h)は、回答結果と補正回答結果の例を示す。ここでは、回答者は、右上に記載した、使用薬品に関する患者意見、20代男性、寛大化傾向あり(補正、0.71)の例を示す。図中には、回答結果のそのままと、補正係数を乗算した後の補正回答結果の2つを表示している。2つのグラフを参照すると、外側の回答者の回答結果のままでは、その回答内容が寛大であり、内側の補正回答結果がより客観的なアンケート結果を示している。
【0097】
図10の(i)は、回答者全員の平均の回答結果と補正回答結果の例を示す。この場合には、図10の(h)の各回答者の回答結果および補正回答結果をそれぞれ平均して算出して表示したものである。ここでは、右下に記載したように、全体件数2340件、寛大化傾向補正件数21件(0.90%)のときの全体の回答結果と、補正後の回答結果の例をそれぞれ模式的に示す。
【0098】
〔2〕図11および図12を用いて中央化傾向の判定、補正係数算出、およびグラフ表示について詳細に説明する。
【0099】
図11は本発明の評価例(中央化傾向、その1)を示し、図12は本発明の評価例(中央化傾向、その2)を示す。
【0100】
図11の(a)は、中央化傾向の説明図を示す。
図11の(a−1)は、誤差の無い場合の回答範囲の例を示す。この場合には、回答者の心理的影響による中央化傾向が無いので、質問に対する回答が1から5の範囲にある。
【0101】
図11の(a−2)は、中央化傾向のある回答者の回答範囲の例を示す。この場合には、回答者の心理的影響による中央化傾向が有るので、質問に対する回答が中央にシフトしている。
【0102】
図11の(a−3)は、中央化傾向の誤差を補正した例を示す。これは、図11の(a−2)の回答者の中央化傾向のある回答範囲を、より客観的な範囲になるように、ここでは、中央を左右に広げて補正した様子を示す。
【0103】
図11の(b)は、中央化傾向の質問例を示す。
通常の質問:患者さまのご利用いただている薬は効き目は早いですか
回答 :1.とても早い。2.やや早い。▲3▼.普通。4.やや遅い。5.とれも遅い。
【0104】
(ポイントは、1が5ポイント、2が4ポイント、3が3ポイント、4が2ポイント、5が1ポイント)。
【0105】
図11の(c)は、質問について寛大化傾向があるか判断の例を示す。ここでは、図11の(b)の質問で、3ポイントを中央化傾向ありと判定し、有のときは図11の(c)に進む。中央化傾向無しの場合には、終了する。
【0106】
図11の(d)は,ダミーの質問の回答結果の例を示す。
ダミー質問:担当の医師や看護婦は、患者さまのお話を丁寧に対応していますか(質問パターンB−1)
1.とても丁寧。2.やや丁寧。▲3▼.普通。4.やや雑。5.とても雑。
【0107】
・担当の医師は、患者さまの病状の訴えをあまり聞かずに決め付けていますか(質問パターンB−2)
1.いつも決め付ける。2.やや決め付ける。▲3▼.普通。4.やや良く聞いている。5.とても良く聞いている。
【0108】
・担当の医師や、患者さまに診療の内容を丁寧に分りやすくご説明していますか(質問パターンB−3)
1.いつもしている。2.だいたいしている。▲4▼.あまりしない。5.いつもしない。
【0109】
(ポイントは、1が5ポイント、2が4ポイント、3が3ポイント、4が2ポイント、5が1ポイント)。
【0110】
図11の(e)は、中央化傾向の判定を行う。
・回答者のダミーの質問パターンB−1とB−2に対してどちらも3(普通)を回答
・回答者のダミーの質問パターンB−3で4つの選択肢から1つ選び回答
の2つの条件が満たされたとに、当該回答者が中央化傾向有と判定し、図9の(f)以降に進む。中央化傾向似無しと判定した場合には、終了する。
【0111】
図11の(f)は、中央化傾向の補正係数を下式で算出する。例えば下段の例を代入し、ここでは、補正係数1.1と算出する。
【0112】
図11の(g)は、通常の質問に、補正係数1.1を乗算して誤差を補正する。
【0113】
以上によって、回答者の通常の質問およびダミー質問に対する回答結果から中央化傾向と判定された場合に、補正係数を算出して回答結果に乗算してその補正後合計などを算出することが可能となる。
【0114】
図12の(h)は、回答結果と補正回答結果の例を示す。ここでは、回答者は、右上に記載した、使用薬品に関する患者意見、20代男性、中央化傾向あり(質問3,4の補正係数0.9、1.1)の例を示す。図中には、回答結果のそのままと、補正係数を乗算した後の補正回答結果の2つを表示している。
【0115】
図12の(i)は、回答者全員の平均の回答結果と補正回答結果の例を示す。この場合には、図12の(h)の各回答者の回答結果および補正回答結果をそれぞれ平均して算出して表示したものである。ここでは、右下に記載したように、全体件数2340件、中央化傾向補正件数21件(0.90%)のときの全体の回答結果と、補正後の回答結果の例をそれぞれ模式的に示す。
【0116】
〔3〕図13および図14を用いて対比誤差傾向の判定、補正係数算出、およびグラフ表示について詳細に説明する。
【0117】
図13は本発明の評価例(対比誤差傾向、その1)を示し、図14は本発明の評価例(対比誤差傾向、その2)を示す。
【0118】
図13の(a)は、対比誤差傾向の説明図を示す。
図13の(a−1)は、誤差の無い場合の回答範囲の例を示す。この場合には、回答者の心理的影響による対比誤差傾向が無いので、質問に対する回答が1から5の範囲にある。
【0119】
図13の(a−2)は、対比誤差傾向のある回答者の回答範囲の例を示す。この場合には、回答者の心理的影響による対比誤差傾向が有るので、質問に対する回答が悪い方向へシフトしている。
【0120】
図13の(a−3)は、対比誤差傾向の誤差を補正した例を示す。これは、図13の(a−2)の回答者の対比誤差傾向のある回答範囲を、より客観的な範囲になるように、ここでは、右側にシフトさせて補正した様子を示す。
【0121】
図13の(b)は、対比誤差傾向の質問例を示す。
通常の質問:患者さまのご利用いただいている薬は粉が喉にひっかかりますか(衛生面について)
1.全く問題ない。2.あまり問題ない。3.普通。4.ややひっかかる。▲5▼.ともてひっかかる。
【0122】
図13の(c)は、質問について対比誤差(衛生面への厳しさ)あるか判断する。ここでは、4,5を対比誤差傾向ありと判断する。
【0123】
図13の(d)は、ダミーの質問の例を示す。
ダミー質問:手の汚れが気になり、頻繁に手を洗う方である(質問パターンC−1衛生面について)
1.全く当てにはまらない。2.あまりあてにはらない。3.普通。4.ややあてはまる。▲5▼とてもあてはまる。
【0124】
・病院の会計業務は時間がかかり過ぎていて非効率と思う(質問パターンC−2効率面について)
1.全く思わない。▲2▼.まり思わない。3.普通。4.やや思う。5。とても思う。
【0125】
・病院の待合室の椅子は誰が使用するか分らないので衛生的に不安がある(質問パターンC−1衛生面について)
1.全く気にならない。2.あまり気にならない。3.普通。4.やや不安。▲5▼.ともて不安。
【0126】
(ポイントは、1が5ポイント、2が4ポイント、3が3ポイント、4が2ポイント、5が1ポイント)。
【0127】
図13の(e)は、対比誤差傾向を判定する。
・回答者のダミー質問パターンC−1〜nに対し1つ以上の2以下の回答→▲1▼
・回答者のダミー質問パターンC−1〜nに対し1つ以上の4以上の回答→▲2▼
・回答者のダミー質問パターンC−1〜nの全てについて、過去の実績の平均は2.5〜3.5である→▲3▼
上記3つの条件▲1▼、▲2▼、▲3▼が満たされた場合に、対比誤差傾向の補正係数を求める。満たさない場合には、ここでは、終了する。
【0128】
図13の(f)は、対比誤差傾向の補正係数を下式で算出する。例えば下段の例を代入し、ここでは、補正係数1.3と算出する。
【0129】
図14の(g)は、通常の質問に、補正係数1.3を乗算して誤差を補正する。
【0130】
以上によって、回答者の通常の質問およびダミー質問に対する回答結果から対比誤差傾向と判定された場合に、補正係数を算出して回答結果に乗算してその補正後合計などを算出することが可能となる。
【0131】
図14の(h)は、回答結果と補正回答結果の例を示す。ここでは、回答者は、右上に記載した、使用薬品に関する患者意見、20代男性、対比誤差傾向あり(質問4,4の補正係数1,3、1.1)の例を示す。図中には、回答結果のそのままと、補正係数を乗算した後の補正回答結果の2つを表示している。
【0132】
図14の(i)は、回答者全員の平均の回答結果と補正回答結果の例を示す。この場合には、図14の(h)の各回答者の回答結果および補正回答結果をそれぞれ平均して算出して表示したものである。ここでは、右下に記載したように、全体件数2340件、寛大化傾向補正件数21件(0.90%)のときの全体の回答結果と、補正後の回答結果の例をそれぞれ模式的に示す。
【0133】
(付記1)
アンケートの回答結果をもとにアンケートを評価するコンピュータによるアンケート評価方法であって、
アンケートの質問およびダミー質問の回答結果を収集する回答結果テーブル中の質問およびダミー質問の一方あるいは両方の回答結果をもとに心理的傾向を表すパターンを算出するステップと、
前記パターンに対応した係数を算出して回答結果を補正するステップと
を有するアンケート評価方法。
【0134】
(付記2)
前記算出したパターンに対応した係数で補正した後の結果と、補正前の結果とを合わせて提示することを特徴とする付記1記載のアンケート評価方法。
【0135】
(付記3)
前記係数を各質問群毎に算出したことを特徴とする付記1あるいは付記2に記載のアンケート評価方法。
【0136】
(付記4)
前記パターンとして、ダミー質問の回答結果をもとに肯定的回答が多いパターン、平均的回答が多いパターン、あるいは否定的回答が多いパターンに分類してそれぞれの係数を算出したことを特徴とする付記1から付記3のいずれかに記載のアンケート評価方法。
【0137】
(付記5)
コンピュータに、
アンケートの質問およびダミー質問の回答結果を収集した回答結果テーブル中の質問およびダミー質問の一方あるいは両方の回答結果をもとに心理的傾向を表すパターンを算出するステップと、
前記パターンに対応した係数を算出して回答結果を補正するステップと
を動作させることを特徴とするアンケート評価プログラム。
【0138】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、回答者から得た質問群およびダミー質問群の回答結果をもとに回答者の心理的傾向を表すパターンを算出して係数を算出しこれで回答結果を補正して提示する構成を採用しているため、回答者の心理的傾向を反映した客観的なアンケート結果を提示することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の動作説明フローチャートである。
【図2】本発明の動作説明フローチャートである。
【図3】本発明の質問マスタの例である。
【図4】本発明のアンケート例(その1)である。
【図5】本発明のアンケート例(その2)である。
【図6】本発明の説明図である。
【図7】本発明の動作説明フローチャート(評価)である。
【図8】本発明の回答結果テーブル例である。
【図9】本発明の評価例(寛大化傾向、その1)である。
【図10】本発明の評価例(寛大化傾向、その2)である。
【図11】本発明の評価例(中央化傾向、その1)である。
【図12】本発明の評価例(中央化傾向、その2)である。
【図13】本発明の評価例(対比誤差傾向、その1)である。
【図14】本発明の評価例(対比誤差傾向、その2)である。
【符号の説明】
11:質問マスタ
12:マッチング手段
13:アンケート作成手段
21:回答結果テーブル
22:集計手段
23:補正手段
24:表示手段
Claims (3)
- アンケートの回答結果をもとにアンケートを評価するコンピュータによるアンケート評価方法であって、
アンケートの質問およびダミー質問の回答結果を収集する回答結果テーブル中の質問およびダミー質問の一方あるいは両方の回答結果をもとに心理的傾向を表すパターンを算出するステップと、
前記パターンに対応した係数を算出して回答結果を補正するステップと
を有するアンケート評価方法。 - 前記算出したパターンに対応した係数で補正した後の結果と、補正前の結果とを合わせて提示することを特徴とする請求項1記載のアンケート評価方法。
- 前記パターンとして、ダミー質問の回答結果をもとに肯定的回答が多いパターン、平均的回答が多いパターン、あるいは否定的回答が多いパターンに分類してそれぞれの係数を算出したことを特徴とする請求項1あるいは請求項2に記載のアンケート評価方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003077786A JP2004287736A (ja) | 2003-03-20 | 2003-03-20 | アンケート評価方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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ID=33292455
Family Applications (1)
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JP2003077786A Withdrawn JP2004287736A (ja) | 2003-03-20 | 2003-03-20 | アンケート評価方法 |
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Country | Link |
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JP (1) | JP2004287736A (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008204044A (ja) * | 2007-02-19 | 2008-09-04 | Toyota Motor Corp | アンケート調査装置及びアンケート方法 |
JP2011192191A (ja) * | 2010-03-16 | 2011-09-29 | Nec Corp | システム開発における要求獲得支援手法、要求獲得支援システムおよびプログラム |
JP2013058020A (ja) * | 2011-09-07 | 2013-03-28 | Sharp Corp | 認知症ケア支援システム |
JP2014067098A (ja) * | 2012-09-24 | 2014-04-17 | Yahoo Japan Corp | 作業評価指標生成装置 |
JP2020107186A (ja) * | 2018-12-28 | 2020-07-09 | 楽天株式会社 | 評価装置、評価方法及びプログラム |
-
2003
- 2003-03-20 JP JP2003077786A patent/JP2004287736A/ja not_active Withdrawn
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