JP2004287053A - Light extraction rate improving film and manufacturing method therefor - Google Patents

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JP2004287053A JP2003078678A JP2003078678A JP2004287053A JP 2004287053 A JP2004287053 A JP 2004287053A JP 2003078678 A JP2003078678 A JP 2003078678A JP 2003078678 A JP2003078678 A JP 2003078678A JP 2004287053 A JP2004287053 A JP 2004287053A
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silver halide
light extraction
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extraction rate
film
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Hisao Arai
久夫 新井
Masafumi Shirata
雅史 白田
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Fujifilm Holdings Corp
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Fuji Photo Film Co Ltd
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  • Diffracting Gratings Or Hologram Optical Elements (AREA)
  • Electroluminescent Light Sources (AREA)

Abstract

<P>PROBLEM TO BE SOLVED: To provide a light extraction rate improving film which improves the luminous efficiency from a luminous body having a high refractive index and to provide a method of quickly manufacturing the film. <P>SOLUTION: The light extraction rate improving film has structure where an area (A) 3 containing 15% silver halide particles 4 by volume ratio and an area (B) 2 containing less silver halide particles than the area (A) 3 by volume ratio periodically exist is provided on a support 1. <P>COPYRIGHT: (C)2005,JPO&NCIPI

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、有機ELディスプレイのような屈折率の高い発光体からの発光効率を向上させるために用いられるフィルム及びその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
屈折率の高い発光体から外部に発光するデバイス(例えば、有機ELディスプレイ等)では、内部の発光体から出射される光の出射角度が大きいと、屈折率の異なる層との境界面において全反射が起こる。そのため、光が内部に閉じ込められて光を外部に取り出しにくくなり、発光効率の低下を招いていた。
【0003】
一方、ホログラフィー分野において、表面に画像情報を記録するために高感度の銀塩乳剤を用いて、露光、現像などを行い、表面に周期的な凹凸を形成してホログラムを形成することが知られている(例えば、非特許文献1参照。)。
【0004】
【非特許文献1】
日本写真学会誌、第65巻1号,15−20頁
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
上記のような発光効率の低下に対しては、発光デバイスの表面に直接凹凸を形成して光取り出し効率を向上させる、フォトポリマー等を用いて周期的凹凸構造を設けたフィルムを発光素子に貼り付ける等、光の回折現象を利用した手段により光取り出し効率の向上が図られてきた。
しかしながら、このような周期的な凹凸構造をもったフィルムを製造する場合、前者は、押し出し成形等の物理的に凹凸構造を形成する手段が必要となるため塗布のような流れ作業が困難であった。また、後者の場合は、フォトポリマーを露光・現像することによって周期的凹凸構造を形成するが、フォトポリマーの光感度が低いため製造時間が掛かっていた。
従って、本発明の目的は、容易でかつ迅速な製造が可能であるために製造効率が高く、屈折率の高い発光体からの発光効率を向上させることができる光取り出し率向上フィルム及びこのフィルムの製造方法を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明によれば、下記構成の光取り出し率向上フィルム及びその製造方法が提供されて、本発明の上記目的が達成される。
1.支持体上に、ハロゲン化銀粒子を体積比率で15%以上含有する領域(A)と、ハロゲン化銀粒子を該領域(A)より低い体積比率で含有する領域(B)とが周期的に存在する構造を有することを特徴とする光取り出し率向上フィルム。
2.支持体上に、ハロゲン化銀乳剤を含む感光性組成物を塗布して乳剤層を形成し、該乳剤層を露光、現像して周期的な銀像を得、さらに該銀像を漂白して、ハロゲン化銀粒子を体積比率で15%以上含有する領域(A)と、ハロゲン化銀粒子を該領域(A)より低い体積比率で含有する領域(B)とが周期的に存在する構造を該支持体上に形成することを特徴とする上記1に記載の光取り出し率向上フィルムの製造方法。
3. 発光体の光取り出し面上に上記1に記載の光取り出し率向上フィルムを積層した積層体。
すなわち、本発明の光取り出し率向上フィルムは、感度の高いハロゲン化銀乳剤を用いて製造されるので、従来のフォトポリマー等を用いて周期的な凹凸構造を形成したフィルムと比べて、光取り出し率を向上することのできる回折格子構造を極めて容易かつ迅速に製造できるものである。
【0007】
【発明の実施の形態】
〈光取り出し効率向上フィルム〉
本発明の光取り出し率向上フィルム(以下、「本発明のフィルム」とも称する)は、有機ELディスプレイのような屈折率の高い発光体からの発光効率を向上させるためのフィルムであり、支持体上にハロゲン化銀粒子を体積比率で15%以上含有する領域(A)(以下、単に「領域(A)」とも略称する)と、ハロゲン化銀粒子を該領域(A)より低い体積比率で含有する領域(B)(以下、単に「領域(B)」とも略称する)とが周期的に存在する構造を有する。以下、本発明の実施形態に係る光取り出し率向上フィルムについて図面に基づいて詳細に説明する。
【0008】
図1は、本発明の光取り出し率向上フィルムの一実施形態を模式的に示す概略断面図である。図1に示すように、本実施形態に係る光取り出し率向上フィルム6は、支持体1上にハロゲン化銀粒子を体積比率で15%以上含有する領域(A)3とこれに隣接するハロゲン化銀粒子を該領域(A)3より低い体積比率で含有する領域(B)2とを有するハロゲン化銀層7が設けられている。領域(A)3はゼラチン5とハロゲン化銀粒子4とを含有している。領域(B)2はゼラチン5のみからなる。
また、光取り出し率向上フィルム6では、領域(A)3と領域(B)2とが同一面上において交互に存在し、領域(A)3と領域(B)2とが周期的に存在するように構成されている。この周期dは1200nmである。また、ハロゲン化銀層の高さhは800nmである。
【0009】
本発明の低反射率フィルムにおいては、領域(A)は、ハロゲン化銀粒子を体積比率で20%以上含有することが好ましく、30%以上含有することがより好ましい。
また、領域(B)は、ハロゲン化銀粒子を領域(A)よりも低い体積比率で含有しており、ハロゲン化銀粒子を体積比率で1%未満含有することが好ましく、0.1%未満含有することがより好ましい。また、領域(B)においては、全くハロゲン化銀粒子を含有していなくともよい。
さらに、領域(A)と領域(B)とのハロゲン化銀粒子の体積比率の差が15%以上であることが好ましい。
【0010】
なお、ハロゲン化銀の領域中の体積比率を測定する方法としては、フィルム断面を薄くスライスし、透過電子顕微鏡で撮影した写真から体積を求める等の手段を用いることができる。
【0011】
また、領域(A)と領域(B)とが周期的に存在する構造においては、周期(領域(A)と隣接する領域(B)とを合わせた長さ)が600〜1500nmであることが好ましく、800〜1200nmであることがより好ましい。なお、同一フィルムの面内において、該周期は少なくとも10周期以上の構造がある領域を単位として、その単位領域ごとの周期は上記範囲内であれば一定でなくてもよい。
また、ハロゲン化銀層の厚みは、400〜1200nmが好ましく、より好ましくは600〜1000nmである。
【0012】
領域(A)に含有しているハロゲン化銀粒子としては、塩化銀、沃化銀、臭化銀、塩臭化銀、塩沃臭化銀、沃臭化銀などの粒子が挙げられる。これらは2種以上混合されていてもよい。粒子の平均粒径は、電子顕微鏡で測定した値として、100nm以下が好ましく、より好ましくは40nm以下である。
領域(A)において、上記ハロゲン化銀粒子以外の部分としては特に限定されず、保護コロイド性を持つポリマーであれば良い。なかでも、ゼラチンを使用するのがが好ましい。
【0013】
領域(B)は、ゼラチン等の媒体から形成されていてもよく、空気などの気体が存在していてもよい。また、領域(B)では、前述のように領域(A)よりも低い体積比率であればハロゲン化銀粒子を含有していてもよい。
【0014】
支持体としては、ポリエチレンテレフタレート、セルローストリアセテート、ポリエチレンナフタレートなどが挙げられる。なお、支持体の屈折率としては、領域(B)を同じであることが好ましい。また、支持体の厚みは特に制限されない。
【0015】
本発明の光取り出し効率向上フィルムは、上記構造や支持体の他に、機能層を有していてもよい。該機能層としては、発光体とフィルムの屈折率が異なった場合に、その屈折率差を緩和するための、中間的なの屈折率を持つフィルムが挙げられる。
【0016】
以上で説明した本発明の光取り出し率向上フィルムを、有機ELディスプレイなどの屈折率の高い発光体の光取り出し面上に積層して積層体とすることにより、該発光体からの光を外部に効率よく取り出すことができるので、発光効率の高い積層体を得ることができる。
【0017】
〈光取り出し率向上フィルムの製造方法〉
本発明の光取り出し効率向上フィルムは、上記支持体上にハロゲン化銀粒子を含有する乳剤(ハロゲン化銀乳剤)を含む感光性組成物を塗布して乳剤層を形成した後、この乳剤層を露光、現像して所定の周期の銀像パターンを得、さらに得られた銀像を漂白して、前記領域(A)と領域(B)とが周期的に存在する構造を形成することにより製造できる。この製造方法によれば、容易にかつ迅速にフィルムを製造できるため好ましい。以下、この本発明の製造方法について説明する。
【0018】
〔ハロゲン化銀乳剤を含む感光性組成物〕
本発明の製造方法で用いるハロゲン化銀乳剤としては、特に限定されず、汎用のハロゲン化銀感光材料に含まれる乳剤を用いることができる。本発明で用いることのできるハロゲン化銀乳剤としては、例えば、カラー写真用、X線フィルム用、ホログラフィ用、印刷用等が挙げられる。中でも、高感度で解像力も高く、領域(A)と領域(B)とが周期的に存在する構造を容易に作製できることから、ホログラフィ用のハロゲン化銀乳剤を用いることが好ましい。ホログラフィ用のハロゲン化銀乳剤としては、市販のものを用いることができ、131乾板、SO253フィルム(コダック社)、P−5600(コニカ社)等を用いることができる。
また、本発明においてはカラー写真用のハロゲン化銀乳剤を用いることもできる。カラー写真用のハロゲン化銀乳剤としては、カラーネガ、カラーリバーサル、カラーペーパー用などいずれのものを用いることができる。
【0019】
なお、本発明で用いられる感光性組成物には、各種添加剤(例えば、増感剤、安定剤、かぶり防止剤、現像促進剤、硬膜剤、界面活性剤など)を含有することができる。該添加剤としては、例えば、欧州特許EP0,355660A2号(特開平2−139544号)等に記載されているものが好ましい。
本発明の製造方法のおいて、以上で説明した感光性組成物を前記支持体上に塗布して乳剤層を形成する。感光性組成物の塗布量としてはAgについて、10g/m以下が好ましい。
【0020】
〔露光〕
上記感光性組成物を前述の支持体上に塗布、乾燥して乳剤層を形成した後、該乳剤層に回折パターンを露光して、乳剤層中のハロゲン化銀を感光させる。なお、本発明の製造方法では、極めて短時間の露光でハロゲン化銀が銀からなる潜画像を形成するので、全体として短時間に光取り出し率向上フィルムを製造することができる。
この露光方法としては、周期的な銀像の露光パターンを得ることができればどのような方法を用いてもよく、例えば、マスクを通しての露光、ホログラム記録用に用いられる干渉露光等の方法を用いることができる。
【0021】
干渉露光によって周期的な露光パターン(干渉縞)を記録する場合には、例えば図2に示す光学系を用いて行うことができる。
図2に示す光学系16は、レーザー発振機11、ビームエキスパンダー12、ミラー13、ハーフミラー14からなり、試料15に干渉縞を記録できるものである。光学系16において、レーザー発振機11から発振されたレーザ光17(He−Ne 633nm)をハーフミラー14により2つの成分に分け、必要な干渉パターンができるように、光路長と角度を調整して、その干渉光を感光材料に当てることにより行なうことができる。具体的には、距離a,b,cを変更することにより調整することができる。
【0022】
上記干渉露光で用いられるレーザー光としては、Ar、Kr、He−Neのようなガスレーザー、YAGレーザー、色素レーザー、半導体レーザーなどを用いることができる。
また、露光パターンの記録のための露光エネルギーは、対象の感光材料の感度によって適宜決めることができ、露光時間低減のためには基本的には大きい方が好ましい。
【0023】
〔現像〕
上記の露光工程において周期的な露光パターンを記録された感光材料は、現像され銀像とすることにより露光パターンが可視化される。現像処理液としては、D−19、ボイトラー氏、CW−C1、CW−C2等を用いることができる。
【0024】
〔漂白〕
さらに、上記現像工程で形成された銀像を漂白してハロゲン化銀を形成する。ここで用いられる漂白液としては、EDTA、PBQ−1、PBQ−2、等を用いることができる。
【0025】
本発明の製造方法においては、現像工程と漂白工程との間に未露光のハロゲン化銀を取り除くことをしても良いが、必ずしも取り除く必要はない。これは、現像により露光部分にできた銀像を漂白すると未露光のハロゲン化銀より大きいハロゲン化銀粒子ができ、そのより大きい粒子に未露光部分のハロゲン化銀が泳動して、もっと大きなハロゲン化銀粒子を作るという現象により、未露光部分と露光部分のハロゲン化銀の濃度の差が発生するからである。この場合は、ハロゲン化銀を全て利用できるので有利である。
【0026】
〔その他の工程〕
【0027】
以上で説明した本発明の製造方法によれば、光取り出し率向上フィルムの製造を塗布により行うのでフィルムを大量にかつ容易に製造することができ、しかも、感度の高いハロゲン化銀乳剤を用いるために迅速に露光・現像を行うことができる。従って、本発明の光取り出し率向上フィルムの製造方法は、極めて製造効率がよいものである。
【0028】
〈用途〉
本発明の光取り出し率向上フィルムを有機ELディスプレイに応用する場合、有機EL発光素子の発光面側に貼り付けることにより、その光取り出し率発光効率を向上させることができる。
本発明の光取り出し率向上フィルムを適用することができる素子としては、発光部の屈折率が空気よりも高いものが好ましい。例えば有機EL発光素子を用いることができる。
また、本発明の光取り出し率向上フィルムを有機EL素子の発光面に貼り付ける方法としては、粘着層や接着剤層を介して行うことができるが、光学密着できれば、必ずしも粘着層や接着剤層を使用しなくてもよい。
【0029】
有機EL発光素子の具体的な層構成としては、一般に、透明電極/発光層/背面電極、透明電極/発光層/電子輸送層/背面電極、透明電極/正孔輸送層/発光層/電子輸送層/背面電極、透明電極/正孔輸送層/発光層/背面電極、透明電極/発光層/電子輸送層/電子注入層/背面電極、透明電極/正孔注入層/正孔輸送層/発光層/電子輸送層/電子注入層/背面電極等が挙げられる。
【0030】
【実施例】
本発明を具体的に説明するために、以下に実施例を挙げて説明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。
〔実施例1〕
《ハロゲン化銀感光材料1の調製》
蒸留水に臭化カリウム水溶液を加え、さらに1N硝酸、フタル化ゼラチンを添加した液を撹拌しながら、25℃に液温を保ち、硝酸銀水溶液a1と臭化カリウム及びヨウ化カリウム水溶液b1を、pAgを8.1に維持しながら添加した。その後、過酸化水素水溶液を添加し、さらにベンゾイミダゾール水溶液を添加した。再び溶液a1を蒸留水希釈し溶液a2と、溶液b1に六塩化イリジウム酸二カリウムを溶解した溶液b2を添加した。その後2−メルカプト−5−メチルベンゾイミダゾールのメタノール溶液を添加し、さらにpAgを7.5に下げてから硫酸を用いてpHを調整し、撹拌を止め、沈降/脱塩/水洗工程を行い、脱イオンゼラチンを加えて1Nの水酸化ナトリウムを添加して、pH6.0、pAg8.2に調整した。
【0031】
上記乳剤を撹拌しながら、38℃に維持して、1,2.ベンゾイソチアゾリン.3.オンのメタノール溶液を5ml加え、40分後に分光増感色素Aと分光増感色素Bとモル比で1:1のメタノール溶液を加え、1分後に47℃に昇温した。昇温の20分後にベンゼンチオスルホン酸ナトリウムをメタノール溶液で加え、さらに5分後にテルル増感剤Cをメタノール溶液で加えて91分間熟成した。続いて、N,N’.ジヒドロキシ.N”.ジエチルメラミンの0.8質量%メタノール溶液1.3mlを加え、4分後に、5.メチル.2.メルカプトベンヅイミダゾール及び1.フェニル.2.ヘプチル.5.メルカプト.1,3,4.トリアゾールをメタノール溶液で添加して、ハロゲン化銀乳剤1を作製した。
【0032】
得られたハロゲン化銀乳剤中の粒子は、平均球相当径0.031μm、球相当径の変動係数11%のヨウ臭化銀粒子であった。粒子サイズ等は、電子顕微鏡を用い1000個の粒子の平均から求めた。このハロゲン化銀乳剤1を支持体に塗布し、ハロゲン化銀感光材料1を作成した。
【0033】
【化1】

Figure 2004287053
【0034】
《回折パターンの作成》
次に図2に示した光学系を用いて干渉露光した。このとき、図2に示す距離a,bは12cmであり、距離cは44cmであった。露光時間は、ハロゲン化銀が感光するのに充分な1秒とした。得られた露光済み試料を下記に示した処理液、処理条件で現像、漂白、KI安定化、水洗、乾燥を行い、光取り出し率向上フィルムを得た。
【0035】
(処理条件)
現像:30℃、60秒
水洗:常温、30秒
漂白:38℃、45秒
水洗:常温、30秒
安定化:常温、30秒
乾燥:50℃、15秒
【0036】
(現像液)
L−アスコルビン酸 15g
炭酸ナトリウム 20g
水酸化ナトリウム 6g
臭化ナトリウム 0.8g
フェニドン 0.3g
水で1リットルに仕上げる。
【0037】
(漂白液)
HOOCHC−N(CHCONH 0.3モル
エチレンジアミン四酢酸 0.03モル
KBr 1.3モル
氷酢酸 50ml
アンモニア水又は酢酸によりPHを4.5に調整し、水で1リットルに仕上げる。
【0038】
(安定化液)
沃化カリウム2.5gを水で溶解し1リットルに仕上げた。
【0039】
上記実施例1により得られた回折パターンは、図1に示すように周期が1200nm、ハロゲン化銀層の厚みが800nmであった。また、領域(A)3においてハロゲン化銀粒子の体積比率が30%以上であり、領域(B)2においてハロゲン化銀粒子の体積比率は5%未満であった。
【0040】
《光取り出し率の測定》
ハロゲン化銀回折パターンフイルム1を有機EL素子の光取り出し面側に光学密着させて、外部への拡散発光を積分球で受光した。その時の光量を外部発光量として定義することにより、光取り出し率を測定した。外部への発光量は、本発明の光取り出し率向上フィルムがない場合に比べて40%向上していることがわかった。
【0041】
〔比較例1〕
《フォトポリマー感光材料1の作成》
PETA(ペンタエリスリトールアクリラート)、増感剤としてクリマリン色素、開始剤として有機過酸化物、バインダー樹脂としてポリビニルピロリドン、液晶性材料としてBL001(Merck社製)を混合して原料物質を作成した。該原料物質を適当な膜厚で均一に支持体上に塗布し、フォトポリマー感光材料1を作成した。
【0042】
《回折パターンの作成》
実施例1と同様に干渉露光した。特に露光時間は、フォトポリマーが感光するのに充分な120秒とした。なお、露光は窒素の雰囲気で行った。次に溶剤処理を行い、比較用光取り出し率向上フィルムを得た。
【0043】
《光取り出し率の測定》
実施例1と同様にして、比較用光取り出し率向上フィルムを有機EL素子の光取り出し面側に貼り付けることにより、光取り出し率を測定した。外部への発光量は、フォトポリマー回折パターンフイルム1がない場合に比べて38%向上していることがわかった。
【0044】
ハロゲン化銀(実施例1)で作製したフィルムとフォトポリマー(比較例1)で作製したフィルムとを比較すると、得られる光取り出し効率の向上は同程度であるが、露光に要する時間が、ハロゲン化銀の場合ではフォトポリマーの1/100で済む。これは両者の光に対する感度に起因しているためであり、これにより、製造時間が、従来のフォトポリマーよりも少なくとも100倍程度短縮でき、生産効率を向上させることができる。
【0045】
【発明の効果】
本発明の光取り出し率向上フィルムは、屈折率の高い発光体からの発光効率を向上させることができ、しかも容易かつ迅速に製造することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の光取り出し率向上フィルムの一実施形態を示す概略断面図である。
【図2】干渉露光により感光材料を露光する光学系の一実施形態を示す模式的図である。
【符号の説明】
1 支持体
2 領域(B)
3 領域(A)
4 ハロゲン化銀粒子
6 光取り出し率向上フィルム[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a film used for improving luminous efficiency from a light-emitting body having a high refractive index such as an organic EL display, and a method for producing the film.
[0002]
[Prior art]
In a device that emits light from an illuminant having a high refractive index to the outside (for example, an organic EL display), if the emission angle of light emitted from the internal illuminant is large, total reflection occurs at the interface with a layer having a different refractive index. Happens. For this reason, the light is confined inside and it becomes difficult to extract the light to the outside, resulting in a decrease in luminous efficiency.
[0003]
On the other hand, in the field of holography, it is known that a high-sensitivity silver salt emulsion is used to record image information on the surface, and exposure, development, etc. are performed to form periodic irregularities on the surface to form holograms. (For example, refer nonpatent literature 1.).
[0004]
[Non-Patent Document 1]
Journal of Japanese Society of Photography, Vol. 65, No. 1, pp. 15-20 [0005]
[Problems to be solved by the invention]
To reduce the luminous efficiency as described above, a film provided with a periodic concavo-convex structure using a photopolymer or the like, which improves the light extraction efficiency by forming irregularities directly on the surface of the light emitting device, is attached to the light emitting element. Increasing the light extraction efficiency has been achieved by means utilizing the light diffraction phenomenon such as attaching.
However, when manufacturing a film having such a periodic concavo-convex structure, the former requires a means for physically forming the concavo-convex structure such as extrusion, so that a flow operation such as coating is difficult. It was. In the latter case, a periodic concavo-convex structure is formed by exposing and developing the photopolymer. However, it takes a long time to produce the photopolymer because of its low photosensitivity.
Therefore, an object of the present invention is to provide a light extraction rate improving film capable of improving the light emission efficiency from a light-emitting body having high production efficiency and high refractive index because it can be easily and rapidly produced, and the film. It is to provide a manufacturing method.
[0006]
[Means for Solving the Problems]
According to the present invention, a light extraction rate improving film having the following constitution and a method for producing the same are provided, and the above object of the present invention is achieved.
1. A region (A) containing silver halide grains at a volume ratio of 15% or more on the support and a region (B) containing silver halide grains at a volume ratio lower than the region (A) are periodically formed. A light extraction rate improving film characterized by having an existing structure.
2. A photosensitive composition containing a silver halide emulsion is coated on a support to form an emulsion layer, the emulsion layer is exposed and developed to obtain a periodic silver image, and the silver image is further bleached. A structure in which a region (A) containing silver halide grains in a volume ratio of 15% or more and a region (B) containing silver halide grains in a volume ratio lower than the region (A) are present periodically. 2. The method for producing a light extraction rate improving film as described in 1 above, wherein the film is formed on the support.
3. A laminate in which the light extraction efficiency improving film described in 1 above is laminated on a light extraction surface of a light emitter.
That is, the light extraction rate improving film of the present invention is manufactured using a highly sensitive silver halide emulsion, and therefore, compared with a film having a periodic concavo-convex structure formed using a conventional photopolymer or the like. A diffraction grating structure capable of improving the rate can be manufactured very easily and rapidly.
[0007]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
<Light extraction efficiency improvement film>
The light extraction rate improving film of the present invention (hereinafter also referred to as “the film of the present invention”) is a film for improving luminous efficiency from a light-emitting body having a high refractive index such as an organic EL display. Containing silver halide grains in a volume ratio of 15% or more (hereinafter also simply referred to as “area (A)”) and containing silver halide grains in a volume ratio lower than that of the area (A). Region (B) (hereinafter also simply referred to as “region (B)”) to be periodically present. Hereinafter, the light extraction rate improving film according to the embodiment of the present invention will be described in detail with reference to the drawings.
[0008]
FIG. 1 is a schematic cross-sectional view schematically showing one embodiment of a light extraction rate improving film of the present invention. As shown in FIG. 1, the light extraction rate improving film 6 according to this embodiment includes a region (A) 3 containing 15% or more by volume of silver halide grains on a support 1 and a halogenated adjacent thereto. A silver halide layer 7 having a region (B) 2 containing silver particles in a volume ratio lower than that of the region (A) 3 is provided. Region (A) 3 contains gelatin 5 and silver halide grains 4. Region (B) 2 consists of gelatin 5 only.
Further, in the light extraction rate improving film 6, the regions (A) 3 and the regions (B) 2 are alternately present on the same surface, and the regions (A) 3 and the regions (B) 2 are periodically present. It is configured as follows. This period d is 1200 nm. The height h of the silver halide layer is 800 nm.
[0009]
In the low reflectance film of the present invention, the region (A) preferably contains 20% or more by volume ratio of silver halide grains, and more preferably contains 30% or more.
The region (B) contains silver halide grains in a volume ratio lower than that in the region (A), and preferably contains silver halide grains in a volume ratio of less than 1%, less than 0.1%. It is more preferable to contain. Further, the region (B) may not contain silver halide grains at all.
Furthermore, it is preferable that the difference in volume ratio of the silver halide grains between the region (A) and the region (B) is 15% or more.
[0010]
In addition, as a method for measuring the volume ratio in the silver halide region, means such as slicing the film cross section thinly and obtaining the volume from a photograph taken with a transmission electron microscope can be used.
[0011]
In the structure in which the region (A) and the region (B) periodically exist, the period (the length of the region (A) and the adjacent region (B) combined) is 600 to 1500 nm. Preferably, it is 800-1200 nm. In addition, in the plane of the same film, the period may be not constant as long as the unit is an area having a structure of at least 10 periods as long as the period for each unit area is within the above range.
Further, the thickness of the silver halide layer is preferably 400 to 1200 nm, more preferably 600 to 1000 nm.
[0012]
Examples of the silver halide grains contained in the region (A) include silver chloride, silver iodide, silver bromide, silver chlorobromide, silver chloroiodobromide, and silver iodobromide. Two or more of these may be mixed. The average particle diameter of the particles is preferably 100 nm or less, more preferably 40 nm or less as a value measured with an electron microscope.
In the region (A), the portion other than the silver halide grains is not particularly limited, and any polymer having protective colloid properties may be used. Of these, it is preferable to use gelatin.
[0013]
The region (B) may be formed from a medium such as gelatin, or a gas such as air may be present. Further, the region (B) may contain silver halide grains as long as the volume ratio is lower than that of the region (A) as described above.
[0014]
Examples of the support include polyethylene terephthalate, cellulose triacetate, and polyethylene naphthalate. In addition, it is preferable that the region (B) is the same as the refractive index of the support. Further, the thickness of the support is not particularly limited.
[0015]
The light extraction efficiency improving film of the present invention may have a functional layer in addition to the structure and the support. Examples of the functional layer include a film having an intermediate refractive index for reducing the difference in refractive index when the refractive index of the light emitter is different from that of the film.
[0016]
By laminating the light extraction rate improving film of the present invention described above on a light extraction surface of a light-emitting body having a high refractive index such as an organic EL display, a light is emitted from the light-emitting body to the outside. Since it can take out efficiently, a laminated body with high luminous efficiency can be obtained.
[0017]
<Method for producing light extraction rate improving film>
The light extraction efficiency improving film of the present invention is formed by coating a photosensitive composition containing an emulsion containing silver halide grains (silver halide emulsion) on the above support to form an emulsion layer. Produced by exposing and developing to obtain a silver image pattern with a predetermined period, and bleaching the obtained silver image to form a structure in which the region (A) and the region (B) exist periodically. it can. This production method is preferable because a film can be produced easily and quickly. Hereinafter, the manufacturing method of the present invention will be described.
[0018]
[Photosensitive composition containing silver halide emulsion]
The silver halide emulsion used in the production method of the present invention is not particularly limited, and an emulsion contained in a general-purpose silver halide photosensitive material can be used. Examples of the silver halide emulsion that can be used in the present invention include those for color photography, X-ray film, holography, and printing. Among them, it is preferable to use a silver halide emulsion for holography because it has a high sensitivity and a high resolving power and can easily produce a structure in which the region (A) and the region (B) are present periodically. As the silver halide emulsion for holography, commercially available ones can be used, and 131 dry plate, SO253 film (Kodak), P-5600 (Konica) and the like can be used.
In the present invention, a silver halide emulsion for color photography can also be used. As a silver halide emulsion for color photography, any of color negative, color reversal, color paper and the like can be used.
[0019]
The photosensitive composition used in the present invention can contain various additives (for example, sensitizers, stabilizers, antifoggants, development accelerators, hardeners, surfactants, etc.). . As the additive, for example, those described in European Patent EP 0,355660A2 (Japanese Patent Laid-Open No. 2-139544) are preferable.
In the production method of the present invention, the photosensitive composition described above is coated on the support to form an emulsion layer. The coating amount of the photosensitive composition is preferably 10 g / m 2 or less with respect to Ag.
[0020]
〔exposure〕
The above photosensitive composition is coated on the above-mentioned support and dried to form an emulsion layer, and then the diffraction pattern is exposed on the emulsion layer to sensitize the silver halide in the emulsion layer. In addition, in the manufacturing method of this invention, since the latent image in which a silver halide consists of silver is formed by very short exposure, the light extraction rate improvement film can be manufactured in a short time as a whole.
As this exposure method, any method can be used as long as a periodic silver image exposure pattern can be obtained. For example, exposure through a mask, interference exposure used for hologram recording, or the like is used. Can do.
[0021]
When a periodic exposure pattern (interference fringes) is recorded by interference exposure, for example, an optical system shown in FIG. 2 can be used.
The optical system 16 shown in FIG. 2 includes a laser oscillator 11, a beam expander 12, a mirror 13, and a half mirror 14, and can record interference fringes on the sample 15. In the optical system 16, the laser beam 17 (He—Ne 633 nm) oscillated from the laser oscillator 11 is divided into two components by the half mirror 14, and the optical path length and angle are adjusted so that a necessary interference pattern can be formed. The interference light can be applied to the photosensitive material. Specifically, it can be adjusted by changing the distances a, b, and c.
[0022]
As a laser beam used in the interference exposure, a gas laser such as Ar, Kr, or He—Ne, a YAG laser, a dye laser, a semiconductor laser, or the like can be used.
Further, the exposure energy for recording the exposure pattern can be appropriately determined depending on the sensitivity of the target photosensitive material, and is basically preferably larger for reducing the exposure time.
[0023]
〔developing〕
The photosensitive material on which a periodic exposure pattern is recorded in the above exposure process is developed to form a silver image, whereby the exposure pattern is visualized. As the developing solution, D-19, Mr. Boiler, CW-C1, CW-C2, or the like can be used.
[0024]
〔bleaching〕
Further, the silver image formed in the developing step is bleached to form silver halide. EDTA, PBQ-1, PBQ-2, etc. can be used as a bleaching solution used here.
[0025]
In the production method of the present invention, unexposed silver halide may be removed between the development step and the bleaching step, but it is not always necessary to remove it. This is because when a silver image formed in an exposed portion by development is bleached, silver halide grains larger than unexposed silver halide are formed. This is because the difference in the silver halide concentration between the unexposed part and the exposed part occurs due to the phenomenon of forming silver halide grains. This is advantageous because all the silver halide can be used.
[0026]
[Other processes]
[0027]
According to the production method of the present invention described above, since the film for improving the light extraction rate is produced by coating, the film can be produced in large quantities and easily, and a highly sensitive silver halide emulsion is used. It is possible to perform exposure and development quickly. Therefore, the manufacturing method of the light extraction rate improving film of the present invention has extremely high manufacturing efficiency.
[0028]
<Application>
When the light extraction rate improving film of the present invention is applied to an organic EL display, the light extraction rate and the light emission efficiency can be improved by sticking to the light emitting surface side of the organic EL light emitting element.
As an element to which the light extraction rate improving film of the present invention can be applied, an element having a refractive index of the light emitting portion higher than that of air is preferable. For example, an organic EL light emitting element can be used.
Moreover, as a method of sticking the light extraction rate improving film of the present invention to the light emitting surface of the organic EL element, it can be carried out through an adhesive layer or an adhesive layer, but if it can be optically adhered, the adhesive layer or adhesive layer is not necessarily used. May not be used.
[0029]
As a specific layer structure of the organic EL light emitting device, generally, transparent electrode / light emitting layer / back electrode, transparent electrode / light emitting layer / electron transport layer / back electrode, transparent electrode / hole transport layer / light emitting layer / electron transport Layer / back electrode, transparent electrode / hole transport layer / light emitting layer / back electrode, transparent electrode / light emitting layer / electron transport layer / electron injection layer / back electrode, transparent electrode / hole injection layer / hole transport layer / light emission Layer / electron transport layer / electron injection layer / back electrode and the like.
[0030]
【Example】
In order to describe the present invention specifically, the following examples will be described. However, the present invention is not limited to these examples.
[Example 1]
<< Preparation of silver halide photosensitive material 1 >>
While stirring a solution obtained by adding a potassium bromide aqueous solution to distilled water and further adding 1N nitric acid and phthalated gelatin, the liquid temperature is maintained at 25 ° C., and a silver nitrate aqueous solution a1, potassium bromide and potassium iodide aqueous solution b1 Was added while maintaining 8.1. Thereafter, an aqueous hydrogen peroxide solution was added, and an aqueous benzimidazole solution was further added. The solution a1 was again diluted with distilled water, and a solution a2 and a solution b2 in which dipotassium hexachloroiridate was dissolved in the solution b1 were added. Thereafter, a methanol solution of 2-mercapto-5-methylbenzimidazole was added, and the pH was adjusted with sulfuric acid after lowering pAg to 7.5, the stirring was stopped, and the precipitation / desalting / water washing steps were performed. Deionized gelatin was added and 1N sodium hydroxide was added to adjust the pH to 6.0 and pAg 8.2.
[0031]
The emulsion is maintained at 38 ° C. while stirring, and 1,2. Benzoisothiazoline. 3. 5 ml of an on-methanol solution was added, and after 40 minutes, a 1: 1 methanol solution of spectral sensitizing dye A and spectral sensitizing dye B was added, and the temperature was raised to 47 ° C. after 1 minute. After 20 minutes of temperature increase, sodium benzenethiosulfonate was added in a methanol solution, and further 5 minutes later, tellurium sensitizer C was added in a methanol solution and aged for 91 minutes. Subsequently, N, N ′. Dihydroxy. After adding 1.3 ml of a 0.8% by weight methanol solution of N ″ .diethylmelamine, 4 minutes later, 5.methyl-2.mercaptoben ヅ imidazole and 1.phenyl-2.heptyl-5.mercapto.1,3 4. Triazole was added as a methanol solution to prepare a silver halide emulsion 1.
[0032]
Grains in the obtained silver halide emulsion were silver iodobromide grains having an average sphere equivalent diameter of 0.031 μm and a sphere equivalent diameter variation coefficient of 11%. The particle size and the like were determined from an average of 1000 particles using an electron microscope. This silver halide emulsion 1 was coated on a support to prepare a silver halide photosensitive material 1.
[0033]
[Chemical 1]
Figure 2004287053
[0034]
《Diffraction pattern creation》
Next, interference exposure was performed using the optical system shown in FIG. At this time, the distances a and b shown in FIG. 2 were 12 cm, and the distance c was 44 cm. The exposure time was 1 second sufficient for the silver halide to be exposed. The exposed sample obtained was developed, bleached, stabilized with KI, washed with water, and dried under the processing solution and processing conditions shown below to obtain a light extraction rate improving film.
[0035]
(Processing conditions)
Development: 30 ° C., 60 seconds with water: normal temperature, 30 seconds Bleaching: 38 ° C., 45 seconds with water: Normal temperature, 30 seconds Stabilization: normal temperature, 30 seconds drying: 50 ° C., 15 seconds
(Developer)
L-ascorbic acid 15g
Sodium carbonate 20g
Sodium hydroxide 6g
Sodium bromide 0.8g
Phenidon 0.3g
Finish to 1 liter with water.
[0037]
(Bleaching solution)
HOOCH 2 C-N (CH 2 CONH 2) 2 0.3 mol Ethylenediaminetetraacetic acid 0.03 mol KBr 1.3 mol glacial acetic acid 50ml
Adjust the pH to 4.5 with aqueous ammonia or acetic acid and finish to 1 liter with water.
[0038]
(Stabilizing liquid)
2.5 g of potassium iodide was dissolved in water and finished to 1 liter.
[0039]
The diffraction pattern obtained in Example 1 had a period of 1200 nm and a silver halide layer thickness of 800 nm as shown in FIG. Further, the volume ratio of silver halide grains in the region (A) 3 was 30% or more, and the volume ratio of silver halide grains in the region (B) 2 was less than 5%.
[0040]
<Measurement of light extraction rate>
The silver halide diffraction pattern film 1 was optically brought into close contact with the light extraction surface side of the organic EL element, and diffused light emission to the outside was received by an integrating sphere. The light extraction rate was measured by defining the light quantity at that time as the external light emission quantity. It was found that the amount of light emitted to the outside was improved by 40% compared to the case where the light extraction rate improving film of the present invention was not provided.
[0041]
[Comparative Example 1]
<< Preparation of Photopolymer Photosensitive Material 1 >>
A raw material was prepared by mixing PETA (pentaerythritol acrylate), a climarin dye as a sensitizer, an organic peroxide as an initiator, polyvinyl pyrrolidone as a binder resin, and BL001 (manufactured by Merck) as a liquid crystalline material. The raw material was uniformly coated on the support with an appropriate film thickness to prepare a photopolymer photosensitive material 1.
[0042]
《Diffraction pattern creation》
Interference exposure was performed in the same manner as in Example 1. In particular, the exposure time was 120 seconds sufficient for the photopolymer to be exposed. The exposure was performed in a nitrogen atmosphere. Next, solvent treatment was performed to obtain a comparative light extraction rate improving film.
[0043]
<Measurement of light extraction rate>
In the same manner as in Example 1, the light extraction rate was measured by attaching a comparative light extraction rate improving film to the light extraction surface side of the organic EL element. It was found that the amount of light emitted to the outside was improved by 38% compared to the case where the photopolymer diffraction pattern film 1 was not provided.
[0044]
Comparing the film prepared with silver halide (Example 1) and the film prepared with photopolymer (Comparative Example 1), the improvement in light extraction efficiency obtained is comparable, but the time required for exposure is In the case of silver halide, 1/100 of the photopolymer is sufficient. This is due to the sensitivity to the light of both, thereby making it possible to shorten the manufacturing time by at least about 100 times compared to the conventional photopolymer, and to improve the production efficiency.
[0045]
【The invention's effect】
The light extraction rate improving film of the present invention can improve the light emission efficiency from a light-emitting body having a high refractive index, and can be easily and rapidly manufactured.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a schematic cross-sectional view showing an embodiment of a light extraction rate improving film of the present invention.
FIG. 2 is a schematic diagram showing an embodiment of an optical system for exposing a photosensitive material by interference exposure.
[Explanation of symbols]
1 Support 2 Region (B)
3 Area (A)
4 Silver halide grains 6 Light extraction rate improvement film

Claims (3)

支持体上に、ハロゲン化銀粒子を体積比率で15%以上含有する領域(A)と、ハロゲン化銀粒子を該領域(A)より低い体積比率で含有する領域(B)とが周期的に存在する構造を有することを特徴とする光取り出し率向上フィルム。A region (A) containing silver halide grains at a volume ratio of 15% or more and a region (B) containing silver halide grains at a lower volume ratio than the region (A) are periodically formed on the support. A light extraction rate improving film characterized by having an existing structure. 支持体上にハロゲン化銀乳剤を含む感光性組成物を塗布して乳剤層を形成し、該乳剤層を露光、現像して周期的な銀像を得、さらに該銀像を漂白して、ハロゲン化銀粒子を体積比率で15%以上含有する領域(A)と、ハロゲン化銀粒子を該領域(A)より低い体積比率で含有する領域(B)とが周期的に存在する構造を該支持体上に形成することを特徴とする請求項1に記載の光取り出し率向上フィルムの製造方法。A photosensitive composition containing a silver halide emulsion is coated on a support to form an emulsion layer, the emulsion layer is exposed and developed to obtain a periodic silver image, and the silver image is further bleached. A structure in which a region (A) containing silver halide grains in a volume ratio of 15% or more and a region (B) containing silver halide grains in a volume ratio lower than the region (A) are periodically present It forms on a support body, The manufacturing method of the light extraction rate improvement film of Claim 1 characterized by the above-mentioned. 発光体の光取り出し面上に請求項1に記載の光取り出し率向上フィルムを積層した積層体。The laminated body which laminated | stacked the light extraction rate improvement film of Claim 1 on the light extraction surface of a light-emitting body.
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