【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、電子写真方式の画像形成装置に用いられるベルト定着装置に関する。
【０００２】
【従来の技術】
【特許文献１】
なし
【０００３】
従来、図４に示すように、熱源であるヒータランプ７２を内部に有する回転可能な加熱ローラ７４と、この加熱ローラ７４から離れた位置に回転可能に配置され、外周部にスポンジまたはゴムからなる弾性層７６を有する定着ローラ７８と、加熱ローラ７４と定着ローラ７８とに巻き掛けられたエンドレスシート状の定着ベルト８０と、定着ローラ７８に対して定着ベルト８０を挟んで圧接された加圧ローラ８２とからなるベルト定着装置７０が知られている。なお、このベルト定着装置７０は、一般に広く知られていることから、前記特許文献として特定の文献を挙げることをせずに「なし」としたものである。
【０００４】
前記ベルト定着装置７０では、定着ベルト８０と加圧ローラ８２との接触部が定着ニップ８４になっている。定着ベルト８０は、加圧ローラ８２が矢印Ｃ方向に回転駆動されることにより、矢印Ｄ方向に回転するようになっている。このように回転するうちに定着ベルト８０は、加熱ローラ７４によって加熱されることにより所定の定着温度（例えば１８０℃）に昇温する。そして、ベルト定着装置７０では、定着ベルト８０が所定温度まで昇温した後に、未定着トナー画像が形成された用紙が定着ニップ８４に下方から導入され、この定着ニップ８４を通過する際にトナー画像が用紙に加熱定着されるようになっている。
【０００５】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前記ベルト定着装置７０では、加圧ローラ８２が圧接されたまま非作動状態で長時間または長期間放置されると、定着ローラ７８の弾性層７６、および、加圧ローラ８２も外周部に弾性層を有する場合にはその弾性層に永久変形が生じてしまうことがある。この場合、ベルト定着装置７０を再稼動したときに、弾性層の永久変形によって定着ニップ８４での用紙送り速度むらが発生し、これにより画像ノイズが発生するという問題がある。
【０００６】
【課題を解決するための手段】
そこで、前記問題を解決するために本発明は、熱源を有する加熱部材とこの加熱部材から離れて配置された定着部材とに巻き掛けられたエンドレスシート状の定着ベルトと、前記定着部材に対して前記定着ベルトを挟んで圧接され、前記定着ベルトとの接触部が定着ニップになっている加圧ローラとを備えたベルト定着装置であって、前記定着ニップにおけるニップ圧力および前記定着ベルトのテンションが大きくなった状態と小さくなった状態との間で切り替える切替機構を設けたことを特徴とするものである。
【０００７】
本発明のベルト定着装置では、前記切替機構が前記定着部材の位置を移動させることにより前記ニップ圧力および前記テンションを切り替えてもよい。
【０００８】
また、本発明のベルト定着装置では、前記定着部材が、外周部に弾性層を有する回転可能な定着ローラであってもよいし、あるいは、回転不能に固定支持されたニップ形成部材であってもよい。
【０００９】
【発明の効果】
本発明のベルト定着装置によれば、非作動時に切替機構によって定着ニップにおけるニップ圧力および定着ベルトのテンションが小さくなった状態に切り替えることにより、定着部材の弾性層や加圧ローラの弾性層に永久変形が生じるのを防止でき、その結果、再稼動時に定着ニップにおける用紙送り速度むらとこれに起因する画像ノイズの発生を防止できる。
【００１０】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について添付図面を参照して説明する。
図１（ａ）は、本発明の一実施形態であるベルト定着装置１０を示す。このベルト定着装置１０は、内部に熱源であるヒータランプ１２を有する加熱ローラ（加熱部材）とこの加熱ローラ１４から離れた位置に回転可能に配置された定着ローラ（定着部材）１６とに巻き掛けられたエンドレスシート状の定着ベルト１８と、スプリング２０により定着ローラ１６に対して定着ベルト１８を挟んで圧接され、定着ベルト１８との接触部が定着ニップ２２になっている回転可能な加圧ローラ２４とを備えている。
【００１１】
加熱ローラ１４は、引張スプリング２６によって定着ローラ１６から離れる方向に引っ張られており、定着ベルト１８には所定のテンションが付与されている。これにより、定着ベルト１８の走行安定性および加熱ローラ１４からの伝熱安定性を確保している。
【００１２】
定着ローラ１６および加圧ローラ２４はいずれも、外周部に例えばゴムまたはスポンジからなる弾性層を有しているが、定着ローラ１６の弾性層の方が加圧ローラ２４の弾性層よりも柔らかくなっている。これにより、加圧ローラ２４が定着ベルト１８を介して圧接されることで定着ローラ１６の外周部が凹状に変形している。また、加圧ローラ２４は、図示しないモータによって回転駆動されるようになっている。なお、加圧ローラ２４ではなく定着ローラ１６がモータによって回転駆動されてもよい。
【００１３】
また、ベルト定着装置１０は、図２（ａ）に示すような切替機構４０を備えている。この切替機構４０はフレーム４２を有している。フレーム４２には、加熱ローラ１４の端部が軸受によって回転可能に支持されており、その軸受に引張スプリング２６が取り付けられている。また、フレーム４２には、加圧ローラ２４の端部を回転可能に支持した第１レバー４４が回動可能に軸支されており、この第１レバー４４に圧縮スプリング２０が当接している。さらに、フレーム４２には、定着ローラ１６の端部を回転可能に支持した第２レバー４６が回動可能に軸支されている。そして、第２レバー４６の側面には、図示しないモータに連結された扇状カム４８が当接している。なお、このような構成からなる切替機構４０は、各ローラ１４，１６，２４の両端側にそれぞれ設けられている。
【００１４】
前記切替機構４０では、扇状カム４８の円弧状先端部が第２レバー４６の側面に当接しているとき、定着ローラ１６と加圧ローラ２４とは定着ベルト１８を介して互いに圧接されるとともに、定着ベルト１８には引張スプリング２６によって所定のテンションが付与された状態にある。
【００１５】
図２（ｂ）に示すように、モータによって扇状カム４８が所定角度だけ回転駆動されると、扇状カム４８の円弧状先端部が第２レバー４６の側面から外れる。これにより、定着ローラ１６を支持する第２レバー４６を加圧ローラ２４側へ付勢する力が無くなることから、加圧ローラ２４を支持する第１レバー４４は圧縮スプリング２０によって押圧されて回動する。この回動によって加圧ローラ２４が移動して定着ローラ１６を押し、これにより第２レバー４６が回動して定着ローラ１６の位置が加熱ローラ１４側に移動する。このとき、圧縮スプリング２０は伸び切った状態またはそれに近い状態にあるため、加圧ローラ２４は定着ベルト１８を介して定着ローラ１６に軽く接触した状態になっている。このようにして、定着ニップ２２におけるニップ圧力が大きくなった状態から小さくなった状態へと切り替えられることになる。このとき、定着ローラ１６に対する加圧ローラ２４の圧接力は、例えば１００Ｎ以下になることが好ましい。
【００１６】
また、上述したように定着ローラ１６の位置が加熱ローラ１４側へ移動したとき、定着ベルト１８のテンションが緩むことにより加熱ローラ１４は引張スプリング２６によって引っ張られて移動する。このとき、引張スプリング２６は縮み切って自然長に戻るために加熱ローラ１４の移動量は限定され、この加熱ローラ１４の移動量よりも定着ローラ１６の移動量が大きくなっていることで、定着ベルト１８はテンションが解除された状態になる。このようにして、定着ベルト１８のテンションもまた、大きくなった状態から小さくなった状態へと切り替えられることになる。このとき、定着ベルト１８のテンションは、例えば１０Ｎ以下になることが好ましい。
【００１７】
上述したのとは逆に、モータを駆動して扇状カム４８を図２（ｂ）に示す状態から図２（ａ）に示す状態へ回転させれば、定着ニップ２２におけるニップ圧力および定着ベルト１８のテンションが小さくなった状態から大きくなった状態へと切り替えられることになる。
【００１８】
続いて、上記構成からなるベルト定着装置１０の動作について説明する。
ベルト定着装置１０において、加圧ローラ２４が矢印Ａ方向に回転駆動されると、これに伴って定着ベルト１８は矢印Ｂ方向に回転する。定着ベルト１８は、このように回転するうちにヒータランプ１２で加熱された加熱ローラ１４から熱供給されることにより全周が所定の定着温度（例えば１８０℃）に昇温する。定着ベルト１８が所定の定着温度まで加熱された後、表面に未定着トナー画像が形成された用紙が定着ニップ２２に矢印Ｅ方向に通紙される。この定着ニップ２２を通過する間に、トナー画像が用紙に加熱定着される。その後、用紙は画像形成装置の外部に排出される。
【００１９】
画像形成装置のオフ時やプリント終了後の印刷待機時などのベルト定着装置１０の非作動時には、上述したように切替機構４０の扇状カム４８を図２（ａ）に示す状態から図２（ｂ）に示す状態に回転させることより、定着ニップ２２のニップ圧力および定着ベルト１８のテンションが大きくなった状態から小さくなった状態へと切り替える。これにより、ベルト定着装置１０は、図１（ｂ）に示すように、定着ベルト１８が緩んだ状態になるとともに、定着ローラ１６と加圧ローラ２４との圧接状態が解除されるので、定着ローラ１６の弾性層や加圧ローラ２４の弾性層に永久変形が生じるのを防止でき、その結果、再稼動時に定着ニップ２２における用紙送り速度むらとこれに起因する画像ノイズの発生を防止することができる。
【００２０】
次に、図３を参照して本発明の別の実施形態のベルト定着装置１１について説明する。
このベルト定着装置１１は、前記ベルト定着装置１０における定着ローラ１６に代えて、定着ベルト１８の内側に回転不能に固定支持されたニップ形成部材３０（定着部材）を用いたものであり、他の構成は前記ベルト定着装置１０と全く同様であるためここでの再度の説明を省略する。
【００２１】
前記ニップ形成部材３０は、熱伝導度が低く、かつ、加圧ローラ２４の弾性層よりも硬い材料（例えば樹脂、セラミックなど）で形成されている。また、ニップ形成部材３０において定着ベルト１８を介して加圧ローラ２４が圧接されているニップ形成部分は、加圧ローラ２４の外周面に沿った凹状湾曲面を有するように形成されていることが好ましい。具体的には、ニップ形成部材３０のニップ形成部分の曲率半径は、加圧ローラ２４の外周面の曲率半径と同一か、あるいは、それよりも若干大きくしてある。このように形成することで、定着ニップ２２内におけるニップ圧力が通紙方向（矢印Ｅ方向）に関しておおよそフラットになるようにしてある。これによって、従来の定着装置に比べてニップ圧力が低圧で、かつ、通紙方向に関して幅広の定着ニップ２２を形成することができる。
【００２２】
前記ベルト定着装置１１においても、画像形成装置のオフ時やプリント終了後の印刷待機時などの非作動時には、上述したように切替機構４０の扇状カム４８を図２（ａ）に示す状態から図２（ｂ）に示す状態に回転させることより、定着ニップ２２のニップ圧力および定着ベルト１８のテンションが大きくなった状態から小さくなった状態へと切り替える。これにより、ベルト定着装置１１は、定着ベルト１８が緩んだ状態になるとともに、ニップ形成部材３０と加圧ローラ２４との圧接状態が解除されるので、定着ベルト１８についてニップ形成部材３０の縁部に接触したままの状態になる部分１８ａや加圧ローラ２４の弾性層に永久変形が生じるのを防止でき、その結果、再稼動時に定着ニップ２２における用紙送り速度むらとこれに起因する画像ノイズの発生を防止することができる。
【００２３】
なお、前記各ベルト定着装置１０，１１では、切替機構４０を作動させることによってニップ圧力を小さくしたときに加圧ローラ２４が定着ベルト１８を介して定着ローラ１６に接触した状態としたが、定着ローラ１６の移動量を大きくするか、加圧ローラ２４の移動量を規制するなどによって加圧ローラ２４が定着ローラ１６から完全に離れるようにしてもよい。この場合は、ニップ圧力が０となり、ニップ圧力が極限的に小さくなった状態に相当する。
【００２４】
また、前記各ベルト定着装置１０，１１では、ニップ圧力およびベルトテンションの切り替えを１つの切替機構４０で行ったが、ニップ圧力の切り替えとベルトテンションの切り替えをそれぞれ独立した機構によって別々に行なってもよい。
【００２５】
また、前記各ベルト定着装置１０，１１では、加熱ローラ１４で定着ベルト１８に熱供給するようにしたが、加熱ローラ１４とは別の位置に熱源を設けて定着ベルト１８に熱供給するようにしてもよい。
【００２６】
さらに、前記各ベルト定着装置１０，１１では、加熱部材として回転可能な加熱ローラ１４を用いたが、これに代えて回転不能なシート状ヒータを熱源兼加熱部材として用いてもよい。
【図面の簡単な説明】
【図１】ベルト定着装置の構成図であり、（ａ）はニップ圧力およびベルトテンションが大きくなった状態を示す図、（ｂ）はニップ圧力およびベルトテンションが小さくなった状態を示す図。
【図２】切替機構の構成図であり、（ａ）はニップ圧力およびベルトテンションが大きくなったときの状態を示す図、（ｂ）はニップ圧力およびベルトテンションが小さくなったときの状態を示す図。
【図３】別の実施形態のベルト定着装置の構成図。
【図４】従来例のベルト定着装置を示す構成図。
【符号の説明】
１０，１１…ベルト定着装置、１２…ヒータランプ（熱源）、１４…加熱ローラ（加熱部材）、１６…定着ローラ（定着部材）、１８…定着ベルト、２０…圧縮スプリング、２４…加圧ローラ、２６…引張スプリング、３０…ニップ形成部材（定着部材）、４０…切替機構。[0001]
TECHNICAL FIELD OF THE INVENTION
The present invention relates to a belt fixing device used in an electrophotographic image forming apparatus.
[0002]
[Prior art]
[Patent Document 1]
None [0003]
Conventionally, as shown in FIG. 4, a rotatable heating roller 74 having a heater lamp 72 as a heat source therein, and a rotatable heating roller 74 at a position distant from the heating roller 74, and a sponge or rubber on the outer peripheral portion A fixing roller 78 having an elastic layer 76; an endless sheet-shaped fixing belt 80 wound around a heating roller 74 and a fixing roller 78; and a pressure roller pressed against the fixing roller 78 with the fixing belt 80 interposed therebetween. 82, a belt fixing device 70 is known. Since the belt fixing device 70 is widely known in general, it is described as “none” without giving a specific document as the patent document.
[0004]
In the belt fixing device 70, a contact portion between the fixing belt 80 and the pressure roller 82 forms a fixing nip 84. The fixing belt 80 is configured to rotate in the direction of arrow D when the pressure roller 82 is driven to rotate in the direction of arrow C. During this rotation, the fixing belt 80 is heated by the heating roller 74 to be heated to a predetermined fixing temperature (for example, 180 ° C.). Then, in the belt fixing device 70, after the fixing belt 80 is heated to a predetermined temperature, the sheet on which the unfixed toner image is formed is introduced from below into the fixing nip 84, and the toner image is passed through the fixing nip 84. Is heat-fixed to the paper.
[0005]
[Problems to be solved by the invention]
However, in the belt fixing device 70, when the pressing roller 82 is pressed and in contact with the fixing roller 78 for a long time or in a non-operating state, the elastic layer 76 of the fixing roller 78 and the pressing roller 82 are also disposed on the outer peripheral portion. When an elastic layer is provided, the elastic layer may be permanently deformed. In this case, when the belt fixing device 70 is restarted, there is a problem in that the paper feeding speed unevenness in the fixing nip 84 occurs due to the permanent deformation of the elastic layer, thereby causing image noise.
[0006]
[Means for Solving the Problems]
Therefore, in order to solve the above problem, the present invention provides an endless sheet-shaped fixing belt wound around a heating member having a heat source and a fixing member disposed apart from the heating member, A pressure roller that is pressed against the fixing belt and has a contact portion with the fixing belt serving as a fixing nip, wherein a nip pressure at the fixing nip and a tension of the fixing belt are reduced. A switching mechanism for switching between an enlarged state and a reduced state is provided.
[0007]
In the belt fixing device of the present invention, the switching mechanism may switch the nip pressure and the tension by moving a position of the fixing member.
[0008]
Further, in the belt fixing device of the present invention, the fixing member may be a rotatable fixing roller having an elastic layer on an outer peripheral portion, or may be a nip forming member that is fixedly supported non-rotatably. Good.
[0009]
【The invention's effect】
According to the belt fixing device of the present invention, when the nip pressure in the fixing nip and the tension of the fixing belt are reduced by the switching mechanism during non-operation, the elastic layer of the fixing member and the elastic layer of the pressure roller are permanently set. Deformation can be prevented, and as a result, it is possible to prevent paper feed speed unevenness in the fixing nip at the time of restart and occurrence of image noise due to the unevenness.
[0010]
BEST MODE FOR CARRYING OUT THE INVENTION
Hereinafter, embodiments of the present invention will be described with reference to the accompanying drawings.
FIG. 1A shows a belt fixing device 10 according to one embodiment of the present invention. The belt fixing device 10 is wound around a heating roller (heating member) having a heater lamp 12 as a heat source therein and a fixing roller (fixing member) 16 rotatably disposed at a position distant from the heating roller 14. The fixing belt 18 in the form of an endless sheet is pressed against the fixing roller 16 by a spring 20 with the fixing belt 18 interposed therebetween, and a rotatable pressure roller having a fixing nip 22 at a contact portion with the fixing belt 18. 24.
[0011]
The heating roller 14 is pulled in a direction away from the fixing roller 16 by a tension spring 26, and a predetermined tension is applied to the fixing belt 18. Thereby, the running stability of the fixing belt 18 and the heat transfer stability from the heating roller 14 are ensured.
[0012]
Each of the fixing roller 16 and the pressure roller 24 has an elastic layer made of, for example, rubber or sponge on the outer peripheral portion. However, the elastic layer of the fixing roller 16 is softer than the elastic layer of the pressure roller 24. ing. As a result, the outer peripheral portion of the fixing roller 16 is deformed into a concave shape due to the pressure roller 24 being pressed against the fixing belt 18. The pressure roller 24 is driven to rotate by a motor (not shown). Note that the fixing roller 16 instead of the pressure roller 24 may be rotationally driven by a motor.
[0013]
Further, the belt fixing device 10 includes a switching mechanism 40 as shown in FIG. This switching mechanism 40 has a frame 42. The end of the heating roller 14 is rotatably supported on the frame 42 by a bearing, and the tension spring 26 is attached to the bearing. A first lever 44 rotatably supporting an end of the pressure roller 24 is rotatably supported on the frame 42, and the compression spring 20 is in contact with the first lever 44. Further, a second lever 46 rotatably supporting the end of the fixing roller 16 is rotatably supported by the frame 42. A fan-shaped cam 48 connected to a motor (not shown) is in contact with the side surface of the second lever 46. The switching mechanism 40 having such a configuration is provided on both ends of each of the rollers 14, 16, and 24, respectively.
[0014]
In the switching mechanism 40, when the arc-shaped tip of the fan-shaped cam 48 is in contact with the side surface of the second lever 46, the fixing roller 16 and the pressure roller 24 are pressed against each other via the fixing belt 18, and The fixing belt 18 is in a state where a predetermined tension is applied by a tension spring 26.
[0015]
As shown in FIG. 2B, when the fan-shaped cam 48 is driven to rotate by a predetermined angle by the motor, the arc-shaped tip of the fan-shaped cam 48 comes off the side surface of the second lever 46. As a result, the force for urging the second lever 46 supporting the fixing roller 16 toward the pressure roller 24 is eliminated, so that the first lever 44 supporting the pressure roller 24 is pressed by the compression spring 20 to rotate. I do. Due to this rotation, the pressure roller 24 moves and presses the fixing roller 16, whereby the second lever 46 rotates and the position of the fixing roller 16 moves to the heating roller 14 side. At this time, since the compression spring 20 is in the extended state or a state close thereto, the pressure roller 24 is in a state of lightly contacting the fixing roller 16 via the fixing belt 18. Thus, the state where the nip pressure in the fixing nip 22 is increased is switched to the state where the nip pressure is decreased. At this time, the pressing force of the pressing roller 24 against the fixing roller 16 is preferably, for example, 100 N or less.
[0016]
As described above, when the position of the fixing roller 16 moves toward the heating roller 14, the tension of the fixing belt 18 is loosened, so that the heating roller 14 is moved by being pulled by the tension spring 26. At this time, the amount of movement of the heating roller 14 is limited because the tension spring 26 contracts and returns to its natural length, and the amount of movement of the fixing roller 16 is larger than the amount of movement of the heating roller 14. The belt 18 is in a state where the tension is released. In this way, the tension of the fixing belt 18 is also switched from the increased state to the reduced state. At this time, the tension of the fixing belt 18 is preferably, for example, 10 N or less.
[0017]
Conversely, by driving the motor to rotate the fan-shaped cam 48 from the state shown in FIG. 2B to the state shown in FIG. 2A, the nip pressure in the fixing nip 22 and the fixing belt 18 Can be switched from a state in which the tension has decreased to a state in which the tension has increased.
[0018]
Next, the operation of the belt fixing device 10 having the above configuration will be described.
In the belt fixing device 10, when the pressure roller 24 is driven to rotate in the direction of arrow A, the fixing belt 18 rotates in the direction of arrow B accordingly. While the fixing belt 18 rotates as described above, heat is supplied from the heating roller 14 heated by the heater lamp 12 so that the entire circumference thereof rises to a predetermined fixing temperature (for example, 180 ° C.). After the fixing belt 18 is heated to a predetermined fixing temperature, the sheet on which the unfixed toner image is formed is passed through the fixing nip 22 in the direction of arrow E. While passing through the fixing nip 22, the toner image is heated and fixed on the sheet. Thereafter, the sheet is discharged out of the image forming apparatus.
[0019]
When the belt fixing device 10 is not operated, for example, when the image forming apparatus is turned off or when printing is completed after printing, the fan-shaped cam 48 of the switching mechanism 40 is moved from the state shown in FIG. 2A to the state shown in FIG. ), The nip pressure of the fixing nip 22 and the tension of the fixing belt 18 are switched from the increased state to the decreased state. 1B, the fixing belt 18 is in a loosened state and the pressure contact state between the fixing roller 16 and the pressure roller 24 is released. The elastic layer 16 and the elastic layer of the pressure roller 24 can be prevented from being permanently deformed. As a result, it is possible to prevent the paper feeding speed unevenness in the fixing nip 22 at the time of re-operation and the occurrence of image noise due to this. .
[0020]
Next, a belt fixing device 11 according to another embodiment of the present invention will be described with reference to FIG.
The belt fixing device 11 uses a nip forming member 30 (fixing member) that is fixedly supported non-rotatably inside a fixing belt 18 in place of the fixing roller 16 in the belt fixing device 10. Since the configuration is exactly the same as that of the belt fixing device 10, repeated description is omitted here.
[0021]
The nip forming member 30 is formed of a material (for example, resin, ceramic, or the like) having low thermal conductivity and harder than the elastic layer of the pressure roller 24. Further, the nip forming portion of the nip forming member 30 where the pressure roller 24 is pressed against the fixing roller 18 is formed to have a concave curved surface along the outer peripheral surface of the pressure roller 24. preferable. Specifically, the radius of curvature of the nip forming portion of the nip forming member 30 is the same as or slightly larger than the radius of curvature of the outer peripheral surface of the pressure roller 24. By forming in this manner, the nip pressure in the fixing nip 22 is made substantially flat in the paper passing direction (the direction of the arrow E). This makes it possible to form the fixing nip 22 that has a lower nip pressure than the conventional fixing device and is wider in the sheet passing direction.
[0022]
In the belt fixing device 11 as well, when the image forming apparatus is not operating, such as when the image forming apparatus is turned off or when the printing is completed, the fan cam 48 of the switching mechanism 40 is moved from the state shown in FIG. By rotating to the state shown in FIG. 2B, the state is changed from a state where the nip pressure of the fixing nip 22 and the tension of the fixing belt 18 are increased to a state where the tension is reduced. As a result, the belt fixing device 11 is in a state where the fixing belt 18 is loosened and the pressure contact state between the nip forming member 30 and the pressure roller 24 is released. This can prevent permanent deformation of the portion 18a that remains in contact with the roller and the elastic layer of the pressure roller 24, and as a result, the paper feed speed unevenness in the fixing nip 22 at the time of re-operation and the generation of image noise due to the unevenness. Can be prevented.
[0023]
In each of the belt fixing devices 10 and 11, the pressure roller 24 is in contact with the fixing roller 16 via the fixing belt 18 when the nip pressure is reduced by operating the switching mechanism 40. The pressure roller 24 may be completely separated from the fixing roller 16 by increasing the movement amount of the roller 16 or regulating the movement amount of the pressure roller 24. In this case, the nip pressure becomes 0, which corresponds to a state where the nip pressure is extremely reduced.
[0024]
In each of the belt fixing devices 10 and 11, the switching of the nip pressure and the belt tension is performed by one switching mechanism 40. However, the switching of the nip pressure and the switching of the belt tension may be performed separately by independent mechanisms. Good.
[0025]
Further, in each of the belt fixing devices 10 and 11, heat is supplied to the fixing belt 18 by the heating roller 14. However, a heat source is provided at a position different from the heating roller 14 so that heat is supplied to the fixing belt 18. You may.
[0026]
Further, in each of the belt fixing devices 10 and 11, the rotatable heating roller 14 is used as a heating member, but a non-rotatable sheet heater may be used as a heat source and heating member instead.
[Brief description of the drawings]
FIGS. 1A and 1B are diagrams illustrating a configuration of a belt fixing device, wherein FIG. 1A is a diagram illustrating a state where a nip pressure and a belt tension are increased, and FIG. 1B is a diagram illustrating a state where a nip pressure and a belt tension are decreased.
FIGS. 2A and 2B are configuration diagrams of a switching mechanism. FIG. 2A shows a state when a nip pressure and a belt tension increase, and FIG. 2B shows a state when a nip pressure and a belt tension decrease. FIG.
FIG. 3 is a configuration diagram of a belt fixing device according to another embodiment.
FIG. 4 is a configuration diagram showing a conventional belt fixing device.
[Explanation of symbols]
10, 11: belt fixing device, 12: heater lamp (heat source), 14: heating roller (heating member), 16: fixing roller (fixing member), 18: fixing belt, 20: compression spring, 24: pressure roller, 26: tension spring, 30: nip forming member (fixing member), 40: switching mechanism.
