JP2004286418A - 空気浄化装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】従来の空気調和機の空気浄化方法は、ホコリなどの大きな粒子のダストを除去するろ過フィルターとたばこの煙などの小さな粒子のダストを除去する電気空気清浄器用フィルターからなる構成をとるため、2つのフィルターを別々に清掃しなくてはならず手間がかかるだけでなく清掃の自動化が困難であるという課題を有していた。また電気空気清浄機からの放電により空気調和機表面にホコリなどが付着し、清掃しなくてはならないという課題を有していた。
【解決手段】吸込空気中に含まれるダストを取り除くフィルターを導電性フィルターであって、前記導電性フィルターが金属素材を真空蒸着したものであることを特徴とする空気浄化装置。
【選択図】 図1
【解決手段】吸込空気中に含まれるダストを取り除くフィルターを導電性フィルターであって、前記導電性フィルターが金属素材を真空蒸着したものであることを特徴とする空気浄化装置。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、空気調和機の空気浄化装置及び帯電防止装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来の空気調和機は、ダニの死骸などの大きな粒子のダスト(0.5mm程度)から、たばこの煙などの小さな粒子のダスト(0.01〜1μm程度)まで大きさの異なるダストを最も効率よく除去する一般的な方法として、図7に示すように、大きな粒子のダストをろ過材(エアフィルター)の繊維の目に接触させる、あるいはふるい分けするなどして捕集するフィルター17と、針状電極やタングステンワイヤーに直流の高電圧を印加することによりコロナ放電を発生させ、プラスまたはマイナスイオンが充満する中をたばこの煙などの小さな粒子のダストが流入させることでプラスまたはマイナスに帯電させ、風下にフィルターを配置し吸着させる放電ユニット10の風下側に配する電気集塵フィルター18の2種類のフィルターを搭載し、室内空気中のダスト類の清浄機能向上を図る方法があった(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
しかしながら近年の清潔、省エネ志向に伴い、掃除のし難い空気調和機内部のクリーン状態の維持要求も生じてきており、複数のフィルターを容易にかつ経済的に掃除できる要求に対応する必要があった。
【0004】
そこで、従来の技術においては、空気調和機前面には、セラミックスの微粒子をプラスチック板に練り込む方法や光触媒作用を利用した、抗菌・防黴・脱臭処理を施した多孔通風板を備え、ニオイなどの分解を行い、冷房や除湿運転時に除湿水量を変化させ、除湿水により熱交換器の清浄を図ることでフィルターの廃止を行う方法があった(例えば特許文献2参照)。
【0005】
【特許文献1】
特開2003−10731号公報
【特許文献2】
特開平11−51450号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記構成では、集塵効率を向上させるための2つのフィルターを別々に清掃しなくてはならず、手間がかかるという課題を有していた。電気集塵式の空気清浄装置の搭載には対応できないという課題を有していた。また、電気集塵式の空気清浄装置を搭載した場合には、高電圧部の周辺が不必要に帯電することでホコリなどの堆積を発生させ、美観を損ね、定期的な清掃が必要という課題を有していた。
【0007】
これらを解決するため、放電ユニット表面に導電性樹脂などを用いる、あるいは使用する樹脂に界面活性剤、導電性繊維、金属粉などを配合することで帯電とホコリの堆積を抑制する等の方法があるが、広い領域の帯電を抑制するために通風抵抗の増加や材料費の増大が避けられないという課題を有していた。
【0008】
そこで、本発明は上記のような従来の課題を解決するものであり、容易なフィルター清掃化と不必要な帯電によるホコリ堆積の抑制により、容易にメンテナンスを行える空気調和機を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために本発明の請求項1に記載の空気浄化装置は、大きな粒子のダストをろ過するフィルターに、金属素材を真空蒸着した導電性フィルターを用いることで、ろ過式のフィルターとクーロン力によるフィルターを1つのフィルターで兼用できるようにし、放電ユニットなしでも空気清浄能力を維持しつつ、フィルターがひとつに集約されるため、容易にメンテナンスを行えるものである。
【0010】
本発明の請求項2に記載の空気浄化装置は、請求項1に記載の空気浄化装置において、吸込空気中に含まれるダストを帯電させる放電ユニットの風下側に配置されたフィルターによって吸着除去するにおいて、風下側に導電性フィルターを配することで、大きな粒子のダストをろ過するフィルターの役割とタバコの煙などの小さな粒子のダストを集塵する役割をフィルターで兼用できるようになる。従って、フィルター掃除が容易に行える。
【0011】
本発明の請求項3に記載の空気浄化装置は、請求項1に記載の空気浄化装置において、空気調和機の吸込口のうち通風抵抗の大小など、場所毎の特徴に応じて網目密度の異なるフィルターを配ものである。
【0012】
本発明の請求項4に記載の空気浄化装置は、請求項1に記載の空気浄化装置において、導電性フィルターにマイナスの高電圧を印加したものである。これにより、フィルターがひとつに集約できるため、フィルター掃除が容易に可能となる。
【0013】
本発明の請求項5に記載の空気浄化装置は、請求項2に記載の空気浄化装置において、フィルターの一部として導電性フィルターを配置することで、不必要な方向へ放電することによる本体表面の帯電及びホコリ堆積を抑制するものである。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
【0015】
(実施の形態1)
図1は本発明の実施の形態1における断面図である。
【0016】
従来、使用されていた樹脂素材のフィルターでは、表面にダストが吸着してしまうと電気的に飽和し、クーロン力による吸着力が得られなかったが、図1に示すように、室内機吸込口1と室内熱交換器2の間に、吸い込まれた空気中に含まれるホコリやタバコの煙などを集塵するために設置された空気調和機の集塵用フィルタを、導電性のフィルター3にすることで、上記のような電気的に飽和することがなくなる。
【0017】
図2は上記導電性フィルターの構成図である。導電性フィルター3は芯5に樹脂素材を用い、その表面に鉄や真鍮などの金属素材6を真空蒸着したものを用いる。この図からわかるように、導電性フィルター表面に、僅かにプラスに帯電しているダスト7がフィルター表面に吸着しプラス電荷8を放出しても、吸着したプラス電荷8はフィルター表面6を伝わりアース9へと放出されるため、フィルターそのものが帯電によって飽和してしまうことがなくなり、持続的なクーロン力による集塵効果が得られ集塵能力の向上を図ることができる。従って、フィルター掃除が容易に可能となったことを特徴とする。
【0018】
また、導電性フィルター3は、網目密度を一様にしても良いし、熱交換器とフィルターとの距離が他の部分に対して通風抵抗の小さな部分にあたる導電性フィルターの網目のみを、その他部分に比較して細かくしたフィルターを用いても良い。これにより、フィルターの表面積増大による集塵効率向上効果を有し、特にタバコなどの粒子の小さなダストへの集塵効率向上効果を得つつ、通風抵抗の増加は最小限に留めることが可能である。
【0019】
(実施の形態2)
図3は、本発明の実施の形態2における断面図である。
【0020】
ダストの集塵能力を向上させる方法として、空気中に含まれるホコリなどの粒子の大きなダストをフィルターによってろ過した後、タバコの煙などの粒子の小さなダストの集塵を行う方法がある。この時、小さな粒子のダストを集塵する方法としては、針状または線状の放電電極を有する放電ユニットを吸込空気が通過する際に、放電電極に印加されているマイナスまたはプラスの高電圧とアース電極によって針状または線状の放電電極の附近に大きな電界を形成し、空気イオンを生成し、さらに生成された空気イオンを粉塵に付着させて帯電させることで、アース電極の風下側に設置したフィルターで吸着し、集塵する。
【0021】
放電ユニット10を含む空気調和機において図3に示すように、放電ユニット10と室内熱交換器2の間に、帯電した粉塵が付着し放電しても、持続的なクーロン力による集塵効果が得られる導電性フィルター3を設置することで、従来使用されていたフィルターによる大きな粒子のダスト集塵と、小さな粒子のダスト集塵を兼用することができる。従って、フィルター掃除が容易に可能とする。
【0022】
図4は、導電性フィルタ−3の構成図である。
【0023】
図4に示すように、アース電極の風下部分のみに、網目をその他部分12aに比較して約2倍程度細かくしたフィルター12bを採用することによって、フィルターの表面積増大による集塵効率向上効果を有し、特にタバコなどの粒子の小さなダストへの大きな集塵効率向上効果を有する。
【0024】
(実施の形態3)
図5は、本発明の実施の形態3における構成図である。
【0025】
フィルターに線状の金属線13を、縦方向に3本、横方向に4本程度をフィルターの枠14内に、フィルター形状を保持するための樹脂製フレーム15にそって格子状に張りつけ、固定する。この金属線を、接続端子を通じて高電圧発生装置と接続することにより、−3〜−6kV程度の高電圧を金属線に発生させることができる。そして、格子状に張られ、マイナスの高電圧を有する金属線と接続するように、導電性のフィルター3をフィルター枠内全てが覆われるように張り付けることで、吸込空気全体を、金属線13を通じてマイナスに帯電させた導電性フィルター3に通過させることができる。
【0026】
空気調和機に吸込まれた空気に含まれるダストは、僅かにプラスに帯電しているため、上記のような構成により、マイナスに帯電した導電性フィルターによって吸着集塵することが可能となり、容易なフィルター掃除が可能となる。
【0027】
また、フィルターに発生させる電圧はマイナスが望ましいが、プラスであっても集塵効果は得られる。
【0028】
(実施の形態4)
図6は、本発明の実施の形態4における構成図である。
【0029】
空気清浄機能つき空気調和機では、吸込空気は前面パネル16からフィルター17、高圧電極11を有する放電ユニット10と電気集塵フィルター18を通り、ホコリなどを集塵後、室内熱交換器2に入り熱交換する。本実施の形態によれば、小さな粒子のダストを帯電、集塵するため、針状または線状の放電電極11にマイナスまたはプラスの高電圧を印加し、放電電極11の附近に生成される大きな電界は、吸込空気に沿ってアース極のある方向に向けられる。放電ユニット10と吸込方向逆向きに位置するフィルター17の一部または全てを導電性フィルター3とし、アースと接続することによって、僅かながら逆方向へも放電してしまうことを遮断し、空気調和機表面への帯電による、ホコリの堆積を防ぐことができる。同時にフィルターで放電を遮断する構成のため、通風抵抗の増加を抑制する効果も有する。
【0030】
また、上記導電性フィルターは全面ではなく、放電ユニット付近の必要な部分のみでも遮断効果を有する。
【0031】
【発明の効果】
上記実施の形態から明らかなように、集塵効率を向上させつつフィルター清掃の自動化を可能とすることができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態を示す空気調和機の断面図
【図2】本発明の第1の実施形態における導電性フィルターの断面図
【図3】本発明の第2の実施形態を示す空気調和機の断面図
【図4】本発明の第2の実施形態を示す網目密度が異なる導電性フィルターの構成図
【図5】本発明の第3の実施形態を示す導電性フィルターの構成図
【図6】本発明の第4の実施形態を示す空気調和機の断面図
【図7】従来例を示す空気調和機の断面図
【符号の説明】
1 吸込口
2 室内熱交換器
3 導電性フィルター
4 室内ファン
5 芯
6 金属製表面
7 ダスト
8 プラス電荷
9 アース
10 放電ユニット
11 高圧電極
12a 網目密度の粗い導電性フィルター
12b 網目密度の細かい導電性フィルター
13 電圧付加用金属線
14 フィルターの枠
15 フィルターの樹脂フレーム
16 前面パネル
17 フィルター
18 電気集塵機のフィルター
【発明の属する技術分野】
本発明は、空気調和機の空気浄化装置及び帯電防止装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来の空気調和機は、ダニの死骸などの大きな粒子のダスト(0.5mm程度)から、たばこの煙などの小さな粒子のダスト(0.01〜1μm程度)まで大きさの異なるダストを最も効率よく除去する一般的な方法として、図7に示すように、大きな粒子のダストをろ過材(エアフィルター)の繊維の目に接触させる、あるいはふるい分けするなどして捕集するフィルター17と、針状電極やタングステンワイヤーに直流の高電圧を印加することによりコロナ放電を発生させ、プラスまたはマイナスイオンが充満する中をたばこの煙などの小さな粒子のダストが流入させることでプラスまたはマイナスに帯電させ、風下にフィルターを配置し吸着させる放電ユニット10の風下側に配する電気集塵フィルター18の2種類のフィルターを搭載し、室内空気中のダスト類の清浄機能向上を図る方法があった(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
しかしながら近年の清潔、省エネ志向に伴い、掃除のし難い空気調和機内部のクリーン状態の維持要求も生じてきており、複数のフィルターを容易にかつ経済的に掃除できる要求に対応する必要があった。
【0004】
そこで、従来の技術においては、空気調和機前面には、セラミックスの微粒子をプラスチック板に練り込む方法や光触媒作用を利用した、抗菌・防黴・脱臭処理を施した多孔通風板を備え、ニオイなどの分解を行い、冷房や除湿運転時に除湿水量を変化させ、除湿水により熱交換器の清浄を図ることでフィルターの廃止を行う方法があった(例えば特許文献2参照)。
【0005】
【特許文献1】
特開2003−10731号公報
【特許文献2】
特開平11−51450号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記構成では、集塵効率を向上させるための2つのフィルターを別々に清掃しなくてはならず、手間がかかるという課題を有していた。電気集塵式の空気清浄装置の搭載には対応できないという課題を有していた。また、電気集塵式の空気清浄装置を搭載した場合には、高電圧部の周辺が不必要に帯電することでホコリなどの堆積を発生させ、美観を損ね、定期的な清掃が必要という課題を有していた。
【0007】
これらを解決するため、放電ユニット表面に導電性樹脂などを用いる、あるいは使用する樹脂に界面活性剤、導電性繊維、金属粉などを配合することで帯電とホコリの堆積を抑制する等の方法があるが、広い領域の帯電を抑制するために通風抵抗の増加や材料費の増大が避けられないという課題を有していた。
【0008】
そこで、本発明は上記のような従来の課題を解決するものであり、容易なフィルター清掃化と不必要な帯電によるホコリ堆積の抑制により、容易にメンテナンスを行える空気調和機を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために本発明の請求項1に記載の空気浄化装置は、大きな粒子のダストをろ過するフィルターに、金属素材を真空蒸着した導電性フィルターを用いることで、ろ過式のフィルターとクーロン力によるフィルターを1つのフィルターで兼用できるようにし、放電ユニットなしでも空気清浄能力を維持しつつ、フィルターがひとつに集約されるため、容易にメンテナンスを行えるものである。
【0010】
本発明の請求項2に記載の空気浄化装置は、請求項1に記載の空気浄化装置において、吸込空気中に含まれるダストを帯電させる放電ユニットの風下側に配置されたフィルターによって吸着除去するにおいて、風下側に導電性フィルターを配することで、大きな粒子のダストをろ過するフィルターの役割とタバコの煙などの小さな粒子のダストを集塵する役割をフィルターで兼用できるようになる。従って、フィルター掃除が容易に行える。
【0011】
本発明の請求項3に記載の空気浄化装置は、請求項1に記載の空気浄化装置において、空気調和機の吸込口のうち通風抵抗の大小など、場所毎の特徴に応じて網目密度の異なるフィルターを配ものである。
【0012】
本発明の請求項4に記載の空気浄化装置は、請求項1に記載の空気浄化装置において、導電性フィルターにマイナスの高電圧を印加したものである。これにより、フィルターがひとつに集約できるため、フィルター掃除が容易に可能となる。
【0013】
本発明の請求項5に記載の空気浄化装置は、請求項2に記載の空気浄化装置において、フィルターの一部として導電性フィルターを配置することで、不必要な方向へ放電することによる本体表面の帯電及びホコリ堆積を抑制するものである。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
【0015】
(実施の形態1)
図1は本発明の実施の形態1における断面図である。
【0016】
従来、使用されていた樹脂素材のフィルターでは、表面にダストが吸着してしまうと電気的に飽和し、クーロン力による吸着力が得られなかったが、図1に示すように、室内機吸込口1と室内熱交換器2の間に、吸い込まれた空気中に含まれるホコリやタバコの煙などを集塵するために設置された空気調和機の集塵用フィルタを、導電性のフィルター3にすることで、上記のような電気的に飽和することがなくなる。
【0017】
図2は上記導電性フィルターの構成図である。導電性フィルター3は芯5に樹脂素材を用い、その表面に鉄や真鍮などの金属素材6を真空蒸着したものを用いる。この図からわかるように、導電性フィルター表面に、僅かにプラスに帯電しているダスト7がフィルター表面に吸着しプラス電荷8を放出しても、吸着したプラス電荷8はフィルター表面6を伝わりアース9へと放出されるため、フィルターそのものが帯電によって飽和してしまうことがなくなり、持続的なクーロン力による集塵効果が得られ集塵能力の向上を図ることができる。従って、フィルター掃除が容易に可能となったことを特徴とする。
【0018】
また、導電性フィルター3は、網目密度を一様にしても良いし、熱交換器とフィルターとの距離が他の部分に対して通風抵抗の小さな部分にあたる導電性フィルターの網目のみを、その他部分に比較して細かくしたフィルターを用いても良い。これにより、フィルターの表面積増大による集塵効率向上効果を有し、特にタバコなどの粒子の小さなダストへの集塵効率向上効果を得つつ、通風抵抗の増加は最小限に留めることが可能である。
【0019】
(実施の形態2)
図3は、本発明の実施の形態2における断面図である。
【0020】
ダストの集塵能力を向上させる方法として、空気中に含まれるホコリなどの粒子の大きなダストをフィルターによってろ過した後、タバコの煙などの粒子の小さなダストの集塵を行う方法がある。この時、小さな粒子のダストを集塵する方法としては、針状または線状の放電電極を有する放電ユニットを吸込空気が通過する際に、放電電極に印加されているマイナスまたはプラスの高電圧とアース電極によって針状または線状の放電電極の附近に大きな電界を形成し、空気イオンを生成し、さらに生成された空気イオンを粉塵に付着させて帯電させることで、アース電極の風下側に設置したフィルターで吸着し、集塵する。
【0021】
放電ユニット10を含む空気調和機において図3に示すように、放電ユニット10と室内熱交換器2の間に、帯電した粉塵が付着し放電しても、持続的なクーロン力による集塵効果が得られる導電性フィルター3を設置することで、従来使用されていたフィルターによる大きな粒子のダスト集塵と、小さな粒子のダスト集塵を兼用することができる。従って、フィルター掃除が容易に可能とする。
【0022】
図4は、導電性フィルタ−3の構成図である。
【0023】
図4に示すように、アース電極の風下部分のみに、網目をその他部分12aに比較して約2倍程度細かくしたフィルター12bを採用することによって、フィルターの表面積増大による集塵効率向上効果を有し、特にタバコなどの粒子の小さなダストへの大きな集塵効率向上効果を有する。
【0024】
(実施の形態3)
図5は、本発明の実施の形態3における構成図である。
【0025】
フィルターに線状の金属線13を、縦方向に3本、横方向に4本程度をフィルターの枠14内に、フィルター形状を保持するための樹脂製フレーム15にそって格子状に張りつけ、固定する。この金属線を、接続端子を通じて高電圧発生装置と接続することにより、−3〜−6kV程度の高電圧を金属線に発生させることができる。そして、格子状に張られ、マイナスの高電圧を有する金属線と接続するように、導電性のフィルター3をフィルター枠内全てが覆われるように張り付けることで、吸込空気全体を、金属線13を通じてマイナスに帯電させた導電性フィルター3に通過させることができる。
【0026】
空気調和機に吸込まれた空気に含まれるダストは、僅かにプラスに帯電しているため、上記のような構成により、マイナスに帯電した導電性フィルターによって吸着集塵することが可能となり、容易なフィルター掃除が可能となる。
【0027】
また、フィルターに発生させる電圧はマイナスが望ましいが、プラスであっても集塵効果は得られる。
【0028】
(実施の形態4)
図6は、本発明の実施の形態4における構成図である。
【0029】
空気清浄機能つき空気調和機では、吸込空気は前面パネル16からフィルター17、高圧電極11を有する放電ユニット10と電気集塵フィルター18を通り、ホコリなどを集塵後、室内熱交換器2に入り熱交換する。本実施の形態によれば、小さな粒子のダストを帯電、集塵するため、針状または線状の放電電極11にマイナスまたはプラスの高電圧を印加し、放電電極11の附近に生成される大きな電界は、吸込空気に沿ってアース極のある方向に向けられる。放電ユニット10と吸込方向逆向きに位置するフィルター17の一部または全てを導電性フィルター3とし、アースと接続することによって、僅かながら逆方向へも放電してしまうことを遮断し、空気調和機表面への帯電による、ホコリの堆積を防ぐことができる。同時にフィルターで放電を遮断する構成のため、通風抵抗の増加を抑制する効果も有する。
【0030】
また、上記導電性フィルターは全面ではなく、放電ユニット付近の必要な部分のみでも遮断効果を有する。
【0031】
【発明の効果】
上記実施の形態から明らかなように、集塵効率を向上させつつフィルター清掃の自動化を可能とすることができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態を示す空気調和機の断面図
【図2】本発明の第1の実施形態における導電性フィルターの断面図
【図3】本発明の第2の実施形態を示す空気調和機の断面図
【図4】本発明の第2の実施形態を示す網目密度が異なる導電性フィルターの構成図
【図5】本発明の第3の実施形態を示す導電性フィルターの構成図
【図6】本発明の第4の実施形態を示す空気調和機の断面図
【図7】従来例を示す空気調和機の断面図
【符号の説明】
1 吸込口
2 室内熱交換器
3 導電性フィルター
4 室内ファン
5 芯
6 金属製表面
7 ダスト
8 プラス電荷
9 アース
10 放電ユニット
11 高圧電極
12a 網目密度の粗い導電性フィルター
12b 網目密度の細かい導電性フィルター
13 電圧付加用金属線
14 フィルターの枠
15 フィルターの樹脂フレーム
16 前面パネル
17 フィルター
18 電気集塵機のフィルター
Claims (5)
- 吸込空気中に含まれるダストを取り除くフィルターが導電性フィルターであって、前記導電性フィルターが金属素材を真空蒸着したものであることを特徴とする空気浄化装置。
- 吸込空気中に含まれるダストに帯電させる放電ユニットの風下側に前記導電性フィルターを配したことを特徴とする請求項1記載の空気浄化装置。
- 前記導電性フィルターが、少なくとも2つ以上の異なる網目密度を持ったものであることを特徴とする請求項1に記載の空気浄化装置。
- 前記導電性フィルターが、マイナスの高電圧を印加したものであることを特徴とする請求項1に記載の空気浄化装置。
- 前記導電性フィルタ−の一部のみを導電性にしたことを特徴とする請求項2記載の空気浄化装置。
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003082414A JP2004286418A (ja) | 2003-03-25 | 2003-03-25 | 空気浄化装置 |
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JP2003082414A JP2004286418A (ja) | 2003-03-25 | 2003-03-25 | 空気浄化装置 |
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JP2004286418A true JP2004286418A (ja) | 2004-10-14 |
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Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2003082414A Pending JP2004286418A (ja) | 2003-03-25 | 2003-03-25 | 空気浄化装置 |
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JP (1) | JP2004286418A (ja) |
Cited By (11)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006132928A (ja) * | 2005-11-29 | 2006-05-25 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | 空気調和機 |
JP2007107803A (ja) * | 2005-10-13 | 2007-04-26 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | 空気調和機 |
JP2007105645A (ja) * | 2005-10-14 | 2007-04-26 | Hitachi Appliances Inc | 空気調和機用プレフィルターおよびそれを用いた空気調和機 |
KR100725814B1 (ko) * | 2006-06-13 | 2007-06-08 | 삼성전자주식회사 | 공기조화기 |
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