JP2004286126A - Hydraulic tensioner - Google Patents
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Abstract
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、チェーンやベルトに適正な緊張力を作用させるための液圧テンショナに関し、詳細には、液圧低下時などにおいてピストンの縮退を防止するためのラチェット機構を備えたものに関する。
【0002】
【従来の技術およびその課題】
液圧テンショナは、一般に、ハウジングと、ハウジングに形成された穴にスライド自在に挿入され、スプリングによって突出方向に付勢された中空のピストンと、ハウジングの穴内でピストンおよびその中空穴により限定された流体チャンバとから主として構成されている。テンショナの運転中には、チェーンまたはベルトからピストン先端に作用する押付力が、スプリングによる弾性力およびチャンバ内の液圧による抗力と釣り合っている。
【0003】
ところで、とくに自動車用のタイミングシステムに適用される液圧テンショナにおいては、エンジンの始動時などのように、チャンバ内に十分な液圧が作用していない状況下では、チェーンからピストン先端に押付力が作用したとき、ピストンがハウジング内に容易に押し込まれてピストンが縮退し、その結果、ノイズや振動が発生することがある。
【0004】
そこで、このようなピストンの縮退を防止するために、例えば、特開2002−147551号公報に示すようなラチェット機構を備えた液圧テンショナが提案されている。
【0005】
このラチェット機構は、ピストンの外周に形成されたラック歯と、ハウジングに形成されたポール穴に設けられ、ピストン外周のラック歯と係合し得る歯を有する歯付パッドと、歯付パッドをラック歯との係合方向に付勢する環状スプリングとから構成されている。また、歯付パッドの軸方向長さは、ハウジングのポール穴の軸方向長さよりも若干短くなっており、これにより、ピストンの軸方向移動に応じて、歯付パッドがハウジングのポール穴内を軸方向に若干量移動し得るようになっている。
【0006】
【特許文献2】
特開2002−147551号公報(図3および図6参照)
【0007】
従来のラチェット機構においては、ピストンのラック歯と係合する歯付パッドのようなポール部材の幅がラック歯の幅に対応して形成されており、ポール部材の幅寸法は、ラック歯の歯先部分の幅寸法よりも小さくなっている。
【0008】
このため、チェーンに過大な張力が発生してチェーンからピストン先端に過大な押付力が作用した場合には、ピストンの後退にともなって幅狭のポール部材がハウジングのポール穴内を軸方向に移動してポール穴の内壁面に圧接し、その結果、ポール穴の内壁面を変形させたり、極端な場合には、ピストンのラック歯およびハウジングのポール穴の内壁面間でポール部材がロックしてしまう恐れがある。
【0009】
本発明は、このような従来の問題点を解消すべくなされたもので、その目的は、ポール部材を含む液圧テンショナにおいて、ピストンの後退時にポール部材を介してハウジングに過大な押付圧が作用するのを防止できるようにすることにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】
請求項1の発明に係る液圧テンショナは、一端に開口するピストン穴およびこれに連通するポール穴を有するハウジングと、ピストン穴に軸方向スライド自在に挿入され、ピストン穴との間で流体チャンバを形成する内部空間を有し、ラック歯が外周の少なくとも一部に形成された中空のピストンと、ピストン穴に配設され、ピストンを突出方向に付勢するピストンスプリングと、ハウジングのポール穴においてポール穴との間に軸方向のクリアランスを隔てて配置され、ピストンのラック歯と係合するとともに、ピストンの突出方向の移動を許容しかつ後退方向の移動を阻止するための歯部を有するポール部材と、ハウジングのポール穴に設けられ、ポール部材の歯部がラック歯と係合する側にポール部材を付勢するポールスプリングとを備えている。そして、ポール部材の幅寸法が、ピストンのラック歯の歯先部分の幅寸法よりも大きくなっている。
【0011】
請求項1の発明においては、ピストンがハウジングから突出する方向に移動する際において、ピストンの移動量が大きい場合には、ピストンのラック歯がポール部材の歯部のいくつかの歯を乗り越えることによって、ピストンが突出方向に移動する。そして、ピストンスプリングのばね力および流体チャンバ内の液圧によりピストン先端からチェーンに作用する押付力が、チェーン張力によりチェーンからピストン先端に作用する押付力と釣り合うと、ピストンの移動が停止する。
【0012】
次に、流体チャンバ内に十分な液圧が作用していない状況下で、チェーンからピストン先端に押付力が作用した場合には、ピストン外周のラック歯がポール部材の歯部と係合した状態を維持したまま、ピストンがポール部材とともに後退し、ポール部材の後端面がハウジングのポール穴の内壁面に圧接する。これにより、ピストンの移動が停止する。
【0013】
このとき、ポール部材の幅寸法がピストンのラック歯の歯先部分の幅寸法よりも大きくなっており、ポール部材の後端面とハウジングのポール穴の内壁面との接触面積が大きい。すなわち、ハウジングのポール穴の内壁面における受圧面積が大きくなっている。これにより、ピストンの後退時にポール部材を介してハウジングに過大な押付圧が作用するのを防止できる。
【0014】
請求項2の発明では、ポール穴が、ポール部材の前進または後退時にポール部材の前端面または後端面がそれぞれ当接する面を有している。
【0015】
請求項3の発明では、ポール部材の幅寸法が、ピストンのラック歯の歯底部分の幅寸法よりも大きくなっている。この場合には、ハウジングのポール穴の内壁面における受圧面積をさらに大きくすることができ、これにより、ピストンの後退時にポール部材を介してハウジングに過大な押付圧が作用するのを効果的に防止できる。
【0016】
請求項4の発明では、ポール部材の幅寸法がピストンの外径寸法よりも大きくなっている。この場合には、ハウジングのポール穴の内壁面における受圧面積をより一層大きくすることができ、これにより、ピストンの後退時にポール部材を介してハウジングに過大な押付圧が作用するのを一層効果的に防止できる。
【0017】
請求項5の発明では、ハウジングがポール部材よりも硬度が低い、たとえばアルミニウムのような材料から構成されている。この場合には、ポール部材から高面圧が作用したときにハウジングのポール穴が変形しやすくなっているが、上述のように、ポール部材の幅寸法をピストンのラック歯の少なくとも歯先部分の幅寸法より大きくしたことにより、ポール部材からハウジングのポール穴に作用する面圧が低減しており、このため、ハウジングが低硬度の部材であっても、ハウジングの変形を効果的に抑制できるようになる。
【0018】
請求項6の発明では、ポールスプリングが、帯板状の部材に曲げ加工を施すことによって形成された少なくとも一つのU字状屈曲部を有しており、このU字状屈曲部がポール部材の背面に当接している。
【0019】
請求項7の発明では、ポールスプリングが二つのU字状屈曲部を有しており、各U字状屈曲部がピストンの中心軸線の左右両側に対称に配置されている。この場合には、幅の広くなったポール部材が左右いずれかの側に傾くことなく、ポール部材の歯部とピストンのラック歯との係合状態を安定して維持できるようになる。
【0020】
ポールスプリングは、請求項8の発明に記載されているように、概略W字状の屈曲部を有していてもよい。
【0021】
請求項9の発明では、ポールスプリングが、帯板状の部材に曲げ加工を施すことによって形成された少なくとも一つのU字状屈曲部を有するとともに、ポール部材の背面が軸方向に延びる溝を有しており、ポールスプリングのU字状屈曲部がポール部材の背面の溝に係合している。
【0022】
この場合には、ピストンの移動時において、ピストンとともにポール部材が移動する際に、ポールスプリングのU字状屈曲部によってポール部材の移動がガイドされることになるので、ポール部材が軸方向の移動をより安定して行えるようになる。また、この場合には、ポール部材の背面側に溝を形成することで、ポール部材の慣性モーメントの中心がポール部材の歯部の側に移動している。これにより、ポール部材がピストンから回転モーメントの作用を受けたときに、ポール部材の浮き上がり量を抑制でき、ポール部材の飛び出しを防止できる。
【0023】
請求項10の発明では、ポールスプリングが係止フック部を両端に有しており、ハウジングが、ポールスプリングの係止フック部が係止し得る係止凹部をポール穴の開口端部に有している。
【0024】
請求項11の発明では、流体チャンバ内への流体の流れを許容しかつ逆方向への流体の流れを阻止するチェックバルブが、ハウジングのピストン穴の底部に設けられている。
【0025】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施態様を添付図面に基づいて説明する。
図1は本発明の一実施態様による液圧テンショナの全体斜視図、図2は図1の液圧テンショナの縦断面図、図3は図2のIII 矢視図、図4は液圧テンショナにおけるプランジャのラック歯を示す平面図、図5は図2のV−V 線断面図、図6はハウジングのポール穴部分の斜視拡大図、図7は本実施態様のポール部材によるハウジング側の受圧面を従来の受圧面とともに示す図である。なお、図5では、図示の便宜上、ハッチングを省略している。
【0026】
図1ないし図3に示すように、液圧テンショナ1は、軸方向に延びかつ一端が開口するピストン穴2aが形成されたハウジング2と、ハウジング2のピストン穴2a内に軸方向(図2左右方向)スライド自在に挿入された中空のピストン3と、ハウジング2のピストン穴2a内に配設され、ピストン3をピストン穴2aから突出する方向に付勢するピストンスプリング4とから主として構成されている。
【0027】
ハウジング2は、液圧テンショナ1をたとえばエンジン内に取り付けるための取付ボルトが挿入されるボルト穴20,21を有している。ハウジング2内において、ピストン3に形成された内部空間3aおよびピストン穴2aの内壁面から流体チャンバ30が形成されている。ハウジング2の底部には、外部の加圧流体源(図示せず)から流体チャンバ30内に作動流体としてのエンジンオイルを導入するための導入路10が形成されている。
【0028】
ハウジング2内のピストン穴2aの底部には、チェックバルブ7が設けられている。チェックバルブ7は、導入路10から流体チャンバ30への流体の流れを許容する一方、これとは逆方向への流体の流れを阻止するためのものである。ここでは、ボールチェックバルブが採用されているが、その他の構成のものを採用するようにしてもよい。
【0029】
ピストン3の内部空間3aにおいてピストン頭部側には、ベントディスク8が設けられている。ベントディスク8は、流体チャンバ30内に混入したエアをテンショナ外部に排出するとともに、流体チャンバ30からの流体の漏出量を制御するための部材であって、そのピストン頭部側の側面には、たとえば螺旋溝が形成されている。一方、ピストン頭部には、軸方向の貫通孔31が形成されている。流体チャンバ30内のエアは、これを含む流体とともに、ベントディスク8の螺旋溝を通って、貫通孔31からテンショナ外部に排出される。また、ベントディスク8は軸部8aを有している。ピストンスプリング4は、ベントディスク8の軸部8aの回りに配設されており、その先端は、ベントディスク8をピストン頭部側に付勢している。
【0030】
ピストン3の外周面の一部には、ラック歯3bが形成されている(図4参照)。一方、ハウジング2には、ピストン穴2aに連通するポール穴2bが形成されている。ポール穴2b内には、ポール部材5が配置されている。ポール部材5の下面には、ピストン3のラック歯3bと係合し得る歯部5aが形成されている。ポール穴2bとポール部材5との間には、軸方向のクリアランスが形成されている(図2参照)。
【0031】
図5に示すように、ポール部材5の幅寸法5Aは、少なくともピストン3のラック歯3bの歯先部分の幅寸法3Aよりも大きくなっている。好ましくは、ポール部材5の幅寸法5Aは、ピストン3のラック歯3bの歯底部分の幅寸法3Bよりも大きく、より好ましくは、ピストン3の外径寸法3Dよりも大きくなっている(図4および図5参照)。なお、図5中、参照数字50Aは、従来のポール部材の幅寸法を示している。
【0032】
図1ないし図3および図5に示すように、ハウジング2のポール穴2bの開口部には、ポール部材5の歯部5aがピストン3のラック歯3と係合する側にポール部材5を付勢するポールスプリング6が設けられている。
【0033】
ポールスプリング6は、帯板状の部材に曲げ加工を施すことによって形成された少なくとも一つのU字状屈曲部を有している。ここでは、図5に示すように、ポールスプリング6が、二つのU字状屈曲部6a,6bを有している。言い換えれば、ポールスプリング6は、概略W字状に屈曲している。各U字状屈曲部6a,6bは、ポール部材5の背面5bに当接している。また、各U字状屈曲部6a,6bは、ピストン3の中心Oを通る中心軸線の左右両側に対称に配置されているのが好ましい。
【0034】
ポールスプリング6は、係止フック部60,61をその両端に有している。一方、ハウジング2には、図6に示すように、ポール穴2bの開口部に係止凹部22,22′が形成されている。これらの係止凹部22,22′にポールスプリング6の各係止フック部60,61が係止することにより、ポールスプリング6がハウジング2に取り付けられている。
【0035】
なお、ハウジング2においてピストン穴2aの開口部近傍には、幅方向の貫通孔23が形成されている(図1および図6参照)。また、プランジャ3の頭部には、幅方向に延びる係止溝3eが形成されている(図4参照)。これらの貫通孔23および係止溝3eは、テンショナの輸送時などにおいてピストン2を縮退状態で保持するためのものである。ピストン2を縮退状態にして貫通孔23および係止溝3eを整列させた状態から、図3に示すようなリテーニングピン9を貫通孔23および係止溝3eに挿入することにより、ピストン2が縮退状態に保持される。
【0036】
また、図4に示すように、ピストン3において、ラック歯3bの最後端の歯部の後方には、ストッパ溝3dが形成されている。このストッパ溝3dは、ピストン3の突出方向の移動の際に、ポール部材5の歯部5aと係合することにより、ピストン3のそれ以上の突出を防止するためのものであって、ピストン3の抜け止め機能を有している。
【0037】
次に、本実施態様の作用効果について説明する。
テンショナの運転中において、チェーンに弛みが生じたり、チェーンの張力が減少した場合には、ピストンスプリング4のばね力により、ピストン3がハウジング2から突出する方向に移動する。
【0038】
このとき、ポール部材5の前端面5c(図4)とハウジング2のポール穴2bの内壁面との間にクリアランスが形成されている場合には、ピストン3は、ラック歯3bがポール部材5の歯部5aと係合した状態でポール部材5とともに移動する。また、ピストン3の必要移動量が大きくて、ポール部材5の前端面5cがハウジング2のポール穴2bの内壁面に当接した状態でさらにピストン3が移動する場合には、ピストン3のラック歯3bは、ポール部材5の歯部5bの歯をいくつか乗り越えて移動する。
【0039】
ピストン3が突出方向に移動すると、流体チャンバ30内が負圧になることにより、チェックバルブ7が開き、導入路10からチェックバルブ7を通って流体チャンバ30内にエンジンオイルが導入される。これにより、ピストンスプリング4のばね力および流体チャンバ30内の液圧による合力がテンショナアームを介してチェーンに作用し、チェーンの張力が維持されることになる。
【0040】
次に、エンジン始動時などのように、流体チャンバ30内に十分な液圧が作用していない状況下でチェーンからピストン先端3cに押付力が作用した場合には、ピストン外周のラック歯3bがポール部材5の歯部5aと係合した状態を維持したまま、ピストン3がポール部材5とともに後退し、ポール部材5の後端面5d(図4)がハウジング2のポール穴2bの内壁面に圧接する。これにより、ピストン5の後退方向の移動が停止する。
【0041】
このとき、ハウジング2のポール穴2bの内壁面25(図6)に対するポール部材5の後端面5dによる接触面は、図7に示すように、斜線領域aとなっている。これに対して、従来のポール部材による接触面は、同図中の斜線領域bとなっている。すなわち、この場合には、ハウジング2のポール穴2bの内壁面25における受圧面積が大きくなっている。これにより、ピストン3の後退時にポール部材5を介してハウジング2に過大な押付圧が作用するのを防止できる。
【0042】
その結果、ハウジング2がアルミニウムのような比較的軟らかい材料で構成され、ポール部材5の硬度がハウジング2の硬度よりも高い場合であっても、ハウジング2に対するポール部材5の接触面積が増加することによって、ハウジング2の受圧面における面圧を低減でき、これにより、ハウジング表面の変形を防止できる。
【0043】
さらに、この場合には、ポールスプリング6の各U字状屈曲部6a,6bがピストン3の中心軸線の左右両側に対称に配置されており、これにより、幅広のポール部材5が左右いずれかの側に傾くことなく、ポール部材5の歯部5aとピストン3のラック歯3aとの係合状態を安定して維持できるようになる。
【0044】
〔他の実施態様〕
ポール部材およびポールスプリングの他の実施態様を図8に示す。なお、同図において、前記実施態様と同一符号は同一または相当部分を示している。
【0045】
図8に示すように、この実施態様では、ポール部材5が、軸方向に延びる溝5eを背面5bに有している。一方、ポールスプリング6には、その中央にU字状屈曲部6cが形成されており、該U字状屈曲部6cがポール部材5の溝5eに係合している。
【0046】
この場合には、ピストン3の移動時に、ピストン3とともにポール部材5が移動する際に、ポールスプリング6のU字状屈曲部6cによってポール部材5の移動がガイドされることになるので、ポール部材5の軸方向移動をより安定して行われるようになる。また、この場合には、ポール部材5の背面側に溝を形成することで、ポール部材5の慣性モーメントの中心がポール部材5の歯部5aの側に移動している。これにより、ポール部材5がピストン3から回転モーメントの作用を受けたときに、ポール部材5の浮き上がり量を抑制でき、ハウジング2のポール穴2bからのポール部材5の飛び出しを防止できる。
【0047】
なお、前記各実施態様では、ポール部材5の幅寸法5Aをピストン3の外径寸法3Dよりも大きくした例を示したが、ポール部材5の幅寸法5Aは、少なくともピストン3のラック歯3bの歯先寸法3Aよりも大きくすることによって、従来のポール部材に比べてハウジングのポール穴の受圧面積を大きくすることが可能である。
【0048】
【発明の効果】
以上詳述したように、本発明に係る液圧テンショナによれば、ハウジング外周のラック歯と係合するポール部材をハウジングのポール穴に設けるとともに、ポール部材の幅寸法をピストンのラック歯の歯先部分の幅寸法よりも大きくしたので、ピストンの後退時にポール部材を介してハウジングに過大な押付圧が作用するのを防止できる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施態様による液圧テンショナの全体斜視図である。
【図2】液圧テンショナ(図1)の縦断面図である。
【図3】図2のIII 矢視図である。
【図4】液圧テンショナにおけるピストンのラック歯を示す平面図である。
【図5】図2のV−V 線断面概略図である。
【図6】液圧テンショナにおけるハウジングのポール穴部分の斜視拡大図である。
【図7】本実施態様のポール部材によるハウジング側の受圧面を従来の受圧面とともに示す図である。
【図8】本発明の他の実施態様による液圧テンショナの横断面図であって、前記実施態様の図5に相当する図である。
【符号の説明】
1: 液圧テンショナ
2: ハウジング
2a: ピストン穴
2b: ポール穴
22: 係止凹部
22′: 係止凹部
25: 内壁面
3: ピストン
3a: 内部空間
3b: ラック歯
3c: 先端
30: 流体チャンバ
3A: ラック歯の歯先部分の幅寸法
3B: ラック歯の歯底部分の幅寸法
3D: ピストン外径寸法
4: ピストンスプリング
5: ポール部材
5a: 歯部
5b: 背面
5c: 前端面
5d: 後端面
5e: 溝
5A: ポール部材の幅寸法
50A: 従来のポール部材の幅寸法
6: ポールスプリング
6a: U字状屈曲部
6b: U字状屈曲部
6c: U字状屈曲部
60: フック部
61: フック部
7: チェックバルブ[0001]
TECHNICAL FIELD OF THE INVENTION
The present invention relates to a hydraulic tensioner for applying an appropriate tension to a chain or a belt, and more particularly to a hydraulic tensioner having a ratchet mechanism for preventing the piston from retracting when the hydraulic pressure is reduced.
[0002]
[Prior art and its problems]
The hydraulic tensioner is generally defined by a housing, a hollow piston slidably inserted into a hole formed in the housing and urged in a projecting direction by a spring, and a piston and the hollow hole in the hole of the housing. And a fluid chamber. During operation of the tensioner, the pressing force acting on the piston tip from the chain or belt balances the elastic force of the spring and the drag force of the hydraulic pressure in the chamber.
[0003]
By the way, especially in a hydraulic tensioner applied to a timing system for an automobile, when a sufficient hydraulic pressure is not acting in the chamber, such as when starting an engine, a pressing force is applied from the chain to the tip of the piston. When this occurs, the piston is easily pushed into the housing and the piston retracts, which may result in noise and vibration.
[0004]
Therefore, in order to prevent such retraction of the piston, for example, a hydraulic tensioner provided with a ratchet mechanism as disclosed in JP-A-2002-147551 has been proposed.
[0005]
The ratchet mechanism includes a rack tooth formed on an outer periphery of a piston, a toothed pad having teeth provided on a pole hole formed in a housing and capable of engaging with a rack tooth on the outer periphery of the piston, and a toothed pad. And an annular spring biasing in the direction of engagement with the teeth. Further, the axial length of the toothed pad is slightly shorter than the axial length of the pole hole of the housing, whereby the toothed pad is axially moved through the pole hole of the housing in accordance with the axial movement of the piston. It can be moved slightly in the direction.
[0006]
[Patent Document 2]
JP-A-2002-147551 (see FIGS. 3 and 6)
[0007]
In the conventional ratchet mechanism, the width of a pole member such as a toothed pad that engages with the rack teeth of the piston is formed corresponding to the width of the rack teeth, and the width dimension of the pole member is determined by the tooth size of the rack teeth. It is smaller than the width of the tip.
[0008]
For this reason, when excessive tension is applied to the chain and excessive pressing force acts on the tip of the piston from the chain, the narrow pole member moves axially in the pole hole of the housing with the retraction of the piston. Presses against the inner wall surface of the pole hole, resulting in deformation of the inner wall surface of the pole hole, or in extreme cases, locking of the pole member between the rack teeth of the piston and the inner wall surface of the pole hole of the housing. There is fear.
[0009]
SUMMARY OF THE INVENTION The present invention has been made to solve such a conventional problem, and an object of the present invention is to provide a hydraulic tensioner including a pole member, where an excessive pressing force acts on the housing via the pole member when the piston is retracted. In order to prevent the user from doing so.
[0010]
[Means for Solving the Problems]
The hydraulic tensioner according to the first aspect of the present invention has a housing having a piston hole opened at one end and a pole hole communicating with the piston hole, and is inserted slidably in the piston hole in the axial direction so as to form a fluid chamber between the piston hole and the housing. A hollow piston having an internal space formed therein and having rack teeth formed on at least a part of the outer periphery; a piston spring disposed in the piston hole, for urging the piston in a protruding direction; and a pole in a pole hole of the housing. A pole member having an axial clearance between the hole and a tooth portion for engaging with the rack teeth of the piston and allowing the piston to move in the protruding direction and preventing the piston from moving in the retreating direction. And a pole spring that is provided in a pole hole of the housing and biases the pole member toward the side where the teeth of the pole member engage with the rack teeth. Eteiru. The width of the pole member is larger than the width of the tip of the rack teeth of the piston.
[0011]
According to the first aspect of the present invention, when the piston moves in the direction in which the piston protrudes from the housing, if the amount of movement of the piston is large, the rack teeth of the piston get over some of the teeth of the pole member. , The piston moves in the protruding direction. Then, when the pressing force acting on the chain from the tip of the piston by the spring force of the piston spring and the liquid pressure in the fluid chamber is balanced with the pressing force acting on the tip of the piston from the chain by the chain tension, the movement of the piston stops.
[0012]
Next, when a pressing force is applied from the chain to the tip of the piston in a state where sufficient fluid pressure is not acting in the fluid chamber, the rack teeth on the outer periphery of the piston are engaged with the teeth of the pole member. Is maintained, the piston retreats together with the pole member, and the rear end face of the pole member presses against the inner wall surface of the pole hole of the housing. This stops the movement of the piston.
[0013]
At this time, the width of the pole member is larger than the width of the tip of the rack teeth of the piston, and the contact area between the rear end surface of the pole member and the inner wall surface of the pole hole of the housing is large. That is, the pressure receiving area on the inner wall surface of the pole hole of the housing is large. Accordingly, it is possible to prevent an excessive pressing pressure from acting on the housing via the pawl member when the piston is retracted.
[0014]
In the invention of
[0015]
According to the third aspect of the present invention, the width of the pole member is larger than the width of the bottom portion of the rack teeth of the piston. In this case, the pressure receiving area on the inner wall surface of the pole hole of the housing can be further increased, thereby effectively preventing excessive pressing pressure from acting on the housing via the pole member when the piston is retracted. it can.
[0016]
According to the fourth aspect of the invention, the width of the pole member is larger than the outer diameter of the piston. In this case, the pressure receiving area on the inner wall surface of the pole hole of the housing can be further increased, thereby making it possible to more effectively prevent an excessive pressing pressure from acting on the housing via the pole member when the piston is retracted. Can be prevented.
[0017]
According to the fifth aspect of the present invention, the housing is made of a material having a lower hardness than the pole member, such as aluminum. In this case, the pole hole of the housing is easily deformed when a high surface pressure is applied from the pole member. However, as described above, the width dimension of the pole member is set to at least the tip of the rack teeth of the piston. By making the width larger than the width, the surface pressure acting on the pole hole of the housing from the pole member is reduced. Therefore, even if the housing is a low-hardness member, the deformation of the housing can be effectively suppressed. become.
[0018]
According to the invention of
[0019]
In the invention of
[0020]
The pole spring may have a substantially W-shaped bent portion, as described in the invention of claim 8.
[0021]
According to the ninth aspect of the present invention, the pole spring has at least one U-shaped bent portion formed by performing a bending process on the strip-shaped member, and the back surface of the pole member has a groove extending in the axial direction. The U-shaped bent portion of the pole spring is engaged with the groove on the back surface of the pole member.
[0022]
In this case, during the movement of the piston, when the pole member moves together with the piston, the movement of the pole member is guided by the U-shaped bent portion of the pole spring, so that the pole member moves in the axial direction. Can be performed more stably. In this case, by forming a groove on the back side of the pole member, the center of the moment of inertia of the pole member moves toward the teeth of the pole member. Thus, when the pole member receives the action of the rotational moment from the piston, the amount of lifting of the pole member can be suppressed, and the pole member can be prevented from jumping out.
[0023]
According to the tenth aspect of the present invention, the pole spring has locking hook portions at both ends, and the housing has a locking concave portion at the opening end of the pole hole where the locking hook portion of the pole spring can lock. ing.
[0024]
According to the eleventh aspect of the present invention, the check valve that allows the flow of the fluid into the fluid chamber and prevents the flow of the fluid in the reverse direction is provided at the bottom of the piston hole of the housing.
[0025]
BEST MODE FOR CARRYING OUT THE INVENTION
Hereinafter, embodiments of the present invention will be described with reference to the accompanying drawings.
FIG. 1 is an overall perspective view of a hydraulic tensioner according to an embodiment of the present invention, FIG. 2 is a longitudinal sectional view of the hydraulic tensioner of FIG. 1, FIG. 3 is a view taken in the direction of the arrow III in FIG. 5 is a plan view showing the rack teeth of the plunger, FIG. 5 is a cross-sectional view taken along the line VV of FIG. 2, FIG. 6 is an enlarged perspective view of a pole hole portion of the housing, and FIG. Is a diagram showing a conventional pressure receiving surface. In FIG. 5, hatching is omitted for convenience of illustration.
[0026]
As shown in FIGS. 1 to 3, the
[0027]
The
[0028]
A
[0029]
A vent disc 8 is provided on the piston head side in the
[0030]
[0031]
As shown in FIG. 5, the
[0032]
As shown in FIGS. 1 to 3 and 5, the
[0033]
The
[0034]
The
[0035]
In the
[0036]
As shown in FIG. 4, a
[0037]
Next, the operation and effect of this embodiment will be described.
If the chain becomes loose or the tension of the chain decreases during operation of the tensioner, the
[0038]
At this time, when a clearance is formed between the
[0039]
When the
[0040]
Next, when a pressing force is applied from the chain to the
[0041]
At this time, the contact surface of the
[0042]
As a result, even when the
[0043]
Furthermore, in this case, the U-shaped
[0044]
( Other embodiments )
FIG. 8 shows another embodiment of the pole member and the pole spring. In the figure, the same reference numerals as those of the above-described embodiment indicate the same or corresponding parts.
[0045]
As shown in FIG. 8, in this embodiment, the
[0046]
In this case, when the
[0047]
In each of the above-described embodiments, the example in which the
[0048]
【The invention's effect】
As described in detail above, according to the hydraulic tensioner of the present invention, the pole member engaging with the rack teeth on the outer periphery of the housing is provided in the pole hole of the housing, and the width dimension of the pole member is set to the teeth of the rack teeth of the piston. Since the width is larger than the width of the front portion, there is an effect that it is possible to prevent an excessive pressing pressure from acting on the housing via the pawl member when the piston is retracted.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is an overall perspective view of a hydraulic tensioner according to an embodiment of the present invention.
FIG. 2 is a longitudinal sectional view of a hydraulic tensioner (FIG. 1).
FIG. 3 is a view taken in the direction of arrow III in FIG. 2;
FIG. 4 is a plan view showing rack teeth of a piston in the hydraulic tensioner.
FIG. 5 is a schematic sectional view taken along line VV of FIG. 2;
FIG. 6 is an enlarged perspective view of a pole hole portion of a housing in the hydraulic tensioner.
FIG. 7 is a diagram showing a pressure receiving surface on the housing side by a pole member of the present embodiment together with a conventional pressure receiving surface.
FIG. 8 is a cross-sectional view of a hydraulic tensioner according to another embodiment of the present invention, corresponding to FIG. 5 of the embodiment.
[Explanation of symbols]
1: hydraulic tensioner 2:
Claims (11)
軸方向に延びかつ一端が開口するピストン穴と、前記ピストン穴に連通するポール穴とを有するハウジングと、
前記ピストン穴に軸方向スライド自在に挿入され、前記ピストン穴との間で流体チャンバを形成する内部空間を有するとともに、ラック歯が外周の少なくとも一部に形成された中空のピストンと、
前記ピストン穴に配設され、前記ピストンを突出方向に付勢するピストンスプリングと、
前記ハウジングの前記ポール穴において、前記ポール穴との間に軸方向のクリアランスを隔てて配置され、前記ピストンの前記ラック歯と係合するとともに、前記ピストンの突出方向の移動を許容しかつ後退方向の移動を阻止するための歯部を有するポール部材と、
前記ハウジングの前記ポール穴に設けられ、前記ポール部材の前記歯部が前記ラック歯と係合する側に前記ポール部材を付勢するポールスプリングとを備え、
前記ポール部材の幅寸法が、前記ピストンの前記ラック歯の歯先部分の幅寸法よりも大きくなっている、
ことを特徴とする液圧テンショナ。A hydraulic tensioner for applying tension to the chain,
A housing having a piston hole extending in the axial direction and having one end opened, and a pole hole communicating with the piston hole;
A hollow piston axially slidably inserted into the piston hole and having an internal space forming a fluid chamber between the piston hole and a rack tooth formed on at least a part of the outer periphery;
A piston spring disposed in the piston hole and biasing the piston in a protruding direction;
In the pole hole of the housing, an axial clearance is arranged between the pole hole and the pole hole, the piston hole engages with the rack teeth of the piston, and allows the piston to move in a protruding direction and is set in a retreating direction. A pole member having teeth for preventing the movement of
A pole spring that is provided in the pole hole of the housing and biases the pole member to a side where the teeth of the pole member engage with the rack teeth;
The width dimension of the pawl member is larger than the width dimension of the tip of the rack teeth of the piston,
A hydraulic tensioner characterized in that:
前記ポール穴は、前記ポール部材の前進または後退時に前記ポール部材の前端面または後端面がそれぞれ当接する面を有している、
ことを特徴とする液圧テンショナ。In claim 1,
The pole hole has a surface with which the front end face or the rear end face of the pole member abuts when the pole member advances or retreats,
A hydraulic tensioner characterized in that:
前記ポール部材の幅寸法が、前記ピストンの前記ラック歯の歯底部分の幅寸法よりも大きくなっている、
ことを特徴とする液圧テンショナ。In claim 1 or 2,
The width dimension of the pawl member is larger than the width dimension of the bottom portion of the rack teeth of the piston,
A hydraulic tensioner characterized in that:
前記ポール部材の幅寸法が、前記ピストンの外径寸法よりも大きくなっている、
ことを特徴とする液圧テンショナ。In claim 3,
The width dimension of the pawl member is larger than the outer diameter dimension of the piston,
A hydraulic tensioner characterized in that:
前記ハウジングが前記ポール部材よりも硬度が低い部材から構成されている、ことを特徴とする液圧テンショナ。In any one of claims 1 to 4,
The said housing is comprised from the member whose hardness is lower than the said pole member, The hydraulic tensioner characterized by the above-mentioned.
前記ポールスプリングが、帯板状の部材に曲げ加工を施すことによって形成された少なくとも一つのU字状屈曲部を有しており、前記U字状屈曲部が前記ポール部材の背面に当接している、
ことを特徴とする液圧テンショナ。In any one of claims 1 to 4,
The pole spring has at least one U-shaped bent portion formed by performing a bending process on a strip-shaped member, and the U-shaped bent portion is in contact with a back surface of the pole member. Yes,
A hydraulic tensioner characterized in that:
前記ポールスプリングが、二つのU字状屈曲部を有しており、前記各U字状屈曲部が前記ピストンの中心軸線の左右両側に対称に配置されている、
ことを特徴とする液圧テンショナ。In claim 6,
The pole spring has two U-shaped bent portions, and each of the U-shaped bent portions is symmetrically disposed on both left and right sides of a center axis of the piston.
A hydraulic tensioner characterized in that:
前記ポールスプリングが、概略W字状の屈曲部を有している、
ことを特徴とする液圧テンショナ。In claim 7,
The pole spring has a substantially W-shaped bent portion,
A hydraulic tensioner characterized in that:
前記ポールスプリングが、帯板状の部材に曲げ加工を施すことによって形成された少なくとも一つのU字状屈曲部を有するとともに、前記ポール部材の背面が軸方向に延びる溝を有しており、前記ポールスプリングの前記U字状屈曲部が前記溝に係合している、
ことを特徴とする液圧テンショナ。In any one of claims 1 to 4,
The pole spring has at least one U-shaped bent portion formed by performing a bending process on a band-shaped member, and the back surface of the pole member has a groove extending in an axial direction, The U-shaped bent portion of the pole spring is engaged with the groove,
A hydraulic tensioner characterized in that:
前記ポールスプリングが係止フック部を両端に有しており、前記ハウジングが、前記ポールスプリングの前記係止フック部が係止し得る係止凹部を前記ポール穴の開口端部に有している、
ことを特徴とする液圧テンショナ。In any one of claims 6 to 9,
The pole spring has a locking hook portion at both ends, and the housing has a locking recess at the opening end of the pole hole where the locking hook portion of the pole spring can lock. ,
A hydraulic tensioner characterized in that:
前記ハウジングの前記ピストン穴の底部には、前記流体チャンバ内への流体の流れを許容しかつ逆方向への流体の流れを阻止するチェックバルブが設けられている、
ことを特徴とする液圧テンショナ。In claim 1,
A check valve is provided at the bottom of the piston hole of the housing to allow fluid flow into the fluid chamber and block fluid flow in the opposite direction.
A hydraulic tensioner characterized in that:
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