【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、皮膚調整剤に関する。より詳細に述べれば、酸化還元電位が極めて低い水を主剤として含む皮膚調整剤に関する。
【0002】
本発明で使用する用語「皮膚の調整」は、皮膚を清浄に維持し、皮膚の湿潤性を保持し、皮膚の角質層を軟化させる作用と定義する。
【0003】
【従来の技術】
従来から各種の化粧水が使用されている。化粧水は、皮膚の清浄と水分補給による皮膚の保護をおもな目的とするもので、主として、常水或いは精製水、保湿剤、紫外線吸収剤等から成る水部、およびエチルアルコール、防腐剤、香料、可溶化剤、染料等から成るアルコール部とから構成されている。
【0004】
化粧水は、その使用目的に応じて、上述した構成成分を適宜配合して製造されている。従来の化粧水、使用目的別に大きく次のように分類することができる。(1)水、アルコールおよび洗浄剤による皮膚のゆるやかな洗浄を目的とした清浄用化粧水、(2)NMF関連成分(natural moisturizing factor)とよばれ、皮膚角質中に存在するピロリドンカルボン酸やアミノ酸、多糖類などの水溶性保湿剤成分が添加され、皮膚の柔軟保湿を目的とした柔軟性化粧水、および(3)緩和な作用の収斂剤が添加され、皮膚の過剰な油分をおさえ、肌を引き締め整えることを目的とした収斂性化粧水。
【0005】
化粧水の構成成分のなかで、常水は皮膚の角質層への給水、成分の溶解、アルコール類は清涼感、殺菌、成分の溶解、保湿剤は角質層の保湿,使用感、溶解、柔軟剤は皮膚のエモリエント、保湿、使用感、可溶化剤は原料成分の可溶化、角質軟化剤は角質層の軟化という機能を有し、またそれを目的として添加されている。
【0006】
従来、たとえば、上述した清浄用化粧水を開発する場合は、主としてアルコールの種類を策定し、その添加量を決定することによってその清浄機能を改良していた。
【0007】
また、柔軟性化粧水を開発する場合は、主としてピロリドンカルボン酸、アミノ酸,多糖類などの水溶性保湿成分を中心とする各種保湿剤から適当な保湿剤を策定し、その添加量を決定することによって、その機能を改良していた。
【0008】
さらに、皮膚の角質層を軟化させるには、たとえば、水酸化カリウムの添加量を調節して行っていた。
【0009】
即ち、いずれの場合にも、化粧水の主要構成成分としては常水或いは精製水が使用されていた。「常水」「精製水」とは、日本薬局方に収載されているもので、いわゆる飲用に供せられる通常の水という意味ではない。
【0010】
ところで、近年、アトピー性皮膚炎や、化粧かぶれ等皮膚の生理学的機能異常が増えてきている。
本発明者は、アトピー性皮膚炎や、皮膚生理学に関して科学的且つ専門的な知見を有しているものではないので、アトピー性皮膚炎の原因や治療法等に関して専門的に考察することを意図せず、また、理論に拘束されることを好まない。
【0011】
日本皮膚科学会が編纂した「アトピー性皮膚炎治療ガイドライン」は、医薬等による対処療法の他に、生活指導として「皮膚を清潔に保つ」「細菌、真菌、ウイルス性皮膚炎感染症を生じやすいので、皮膚をよい状態に保つように留意する」ことを提唱している。日本皮膚科学会によれば、皮膚を清潔に保つこと、及び皮膚をよい状態に保つことが、直接アトピー性皮膚炎を治療するものではないが、アトピー性皮膚炎を惹起する因子を弱化させたり、滅失させるということである。
【0012】
ところで、日本皮膚科学会によると、アトピー性の人にとって、皮膚に接触するあらゆるものが接触性抗原になり得ると云われている。したがって、皮膚に塗布する化粧水にも、配合する添加剤の種類をできるだけ少なくするか、あるいは無添加の方が理想的である。
【0013】
しかるに、上述したように、従来の化粧水は、30〜70質量%の常水に、多種多量の添加剤が配合されている。参考までに、化粧水に添加されている成分を例示すると下記の通りである。
【0014】
化粧水のpHを調整するために、セーレンセンの緩衝液、クラーク−ラプス緩衝液、コルトフ緩衝液、酢酸と酢酸ナトリウムでつくるワルポール緩衝液、炭酸ナトリウムと炭酸水素ナトリウムでつくるメンツエル緩衝液、クエン酸とリン酸水素二ナトリウムでつくるマッキルペイン緩衝液、バルビタールのナトリウム塩を用いるミハエリス緩衝液、リン酸、ホウ酸、酢酸および水酸化ナトリウムを混合してつくるブリトンーロビンソン緩衝液等が使用されている。
【0015】
また、化粧水の粘度を調整するために、クインスシード、トラガントガム、ペクチン、アルギン酸塩、セルロース誘導体、アクリル酸系ポリマー、ラポナイト等粘度調整剤が使用されている。
【0016】
さらに、保湿剤としてグリセリン、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、1,3−ブチレングリコール、ポリエチレングリコール、多価アルコール類、糖類、アミノ類が添加されている。
【0017】
また、角質層軟化剤として、水酸化カリウム、炭酸カリウム等アルカリ類が添加されている。さらに、所望により殺菌剤としてエタノール、イソプロパノール等アルコール類が添加されている。また、所望によりに柔軟剤としてエステル油、高級アルコール類が添加されている。さらに、可溶化剤として、HLB(親水性親油性バランス)の高い界面活性剤で、ポリオキシエチレン、オレイルエーテル等が添加されている。また、ゲラニオール、リナロール等各種香料が添加されている。さらに、防腐剤としてパラベン類等が添加されている。また、所望により許可染料が添加されている。さらに、所望により褪色防止剤として、金属イオン元素封鎖剤、紫外線吸収剤等が添加されている。また、パラフェノールスルホン酸亜鉛等収斂剤、ベンザルコニウム塩酸塩等殺菌剤、ビタミン、アミノ酸誘導体類等栄養剤が添加されている。
【0018】
アトピー性の人にとっては、皮膚に接触するあらゆるものが接触性抗原になり得るので、上述した従来の化粧水に配合されている各種の添加剤は、それ自体が、皮膚の生理学的機能異常の原因となっていると言える。特に、これらの添加剤の大部分は、主としてアルコール、即ち有機溶媒に溶解させて使用されている。
【0019】
また、前記日本皮膚科学会は、アトピー性皮膚炎の原因の一つが、皮膚のバリアー機能の低下であるとしている。皮膚のバリアー機能の低下は、角質層の水分保持能力が低下すると起こる。従って、皮膚は常に清浄に維持しているだけではなく、絶えず角質層に水分を補給し、角質層が水分を保持している状態にしておくことが理想的である。
【0020】
【発明が解決しようとする課題】
従って、発明が解決しようとする課題は、アトピー性の人に限らず、人の皮膚を常に清浄に維持するだけではなく、絶えず角質層に水分を補給し、角質層に水分を保持させる方法を提供することである。
【0021】
発明が解決しようとする別の課題は、酸化還元電位が顕著に低い水を、化粧水の主剤として使用して、同じく酸化還元電位が低い皮膚の角質層とできるだけバランスをとることにより、角質層内への水分の補給及び保持を生体内の電気化学反応論、即ち、生物電気化学論の観点から可能にする方法を提供することである。
【0022】
発明が解決しようとするより特定的な課題は、酸化還元電位が顕著に低い水自体を主剤として使用し、従来の化粧水が使用していた有機溶剤にしか溶解しない多種多様な化粧品用添加剤を一切使用せずに、皮膚に塗布すると、皮膚の角質層に速やかに浸透し、角質層内へ保持される化粧水を提供することである。
【0023】
発明が解決しようとする別の課題、及び利点は以下逐次明らかにされるであろう。
【0024】
【課題を解決するための手段】
酸化還元電位が低い水は従来から公知である。たとえば、従来から市販されている電気分解アルカリイオン水の酸化還元電位は、−150mV〜−600mVであるが、pHが10〜11の範囲にある。一方、皮膚のpHは7近傍であるので、pHの点で皮膚に対する親和性が低く、皮膚の過敏な人にとっては、このような水さえ接触性抗原になり得る。
【0025】
そこで、本発明者は、酸化還元電位が顕著に低く、且つpHを7に調整できる水を皮膚調整剤の主剤として使用することを検討した。その結果、酸化還元電位が−300mV〜−800mVで、pHが、6〜9の範囲で調整できる水を製造した。
【0026】
この水は、たとえば、高周波電源に接続された対向する一対の電極板(+/−)と、1枚のグランド電極をセットした容器に入れた水に、周波数40kHz、電圧1〜50V低電圧の高周波を流すと、下記の反応が起こる。
2H2O+2e→H2+2OH−
即ち、水素ガスが発生する。その結果、水の酸化還元電位は低下し、還元反応を示す。同時に、高周波電源側の電極の反応で、水に解離していた酸素イオンは、溶存酸素として水中に溶け込むが、一部のガス化した活性酸素で水中に溶存していた有機物なども分解される。高周波処理によって酸化還元電位はマイナスになるが、pHはあまり変化せず中性近傍にとどまる。
【0027】
本発明者は、酸化還元電位が−300mV〜−800mVという点からも、また、pHが6〜9の範囲で調整できると言う点からも、皮膚の過敏な人にとっても接触性抗原になり難いと推断した。
【0028】
従って、上記課題を解決するための手段は 酸化還元電位が−300mV〜−800mV、pHが6〜9の範囲で調整できる還元水を主剤として含む皮膚調整剤である。
【0029】
上記課題を解決するための別の手段は 酸化還元電位が−300mV〜−800mV、pHが6〜9の範囲で調整できる還元水を所定の布帛に含浸させた皮膚調整剤である。
【0030】
上記課題を解決するためのさらに別の手段は 酸化還元電位が−300mV〜−800mV、pHが6〜9の範囲で調整できる還元水を所定の布帛に含浸させ、随時開裂できる非通気性のフィルムで完全に被覆した皮膚調整剤である。
【0031】
本発明の酸化還元電位が−300mV〜−800mV、pHが6〜9の範囲で調整できる還元水を主剤として含む皮膚調整剤は、非通気性の容器に密封して保存することができる。使用に際しては、所定の用具で直接皮膚に塗布するか、或いはスプレーしてもよい。
【0032】
本発明の酸化還元電位が−300mV〜−800mV、pHが6〜9の範囲で調整できる還元水を所定の布帛に含浸させた皮膚調整剤は、非通気性の容器に密封して保存することができる。この場合、布帛は、たとえば日本薬局方収載の精製ガーゼ或いは精製綿(脱脂綿)が好ましい。使用に際しては、容器からガーゼ或いは脱脂綿を取り出し、直接皮膚に塗布すればよい。
【0033】
本発明の酸化還元電位が−300mV〜−800mV、pHが6〜9の範囲で調整できる還元水を所定の布帛に含浸させ、随時開裂できる非通気性のフィルムで完全に被覆した皮膚調整剤は、携行が可能で、如何なる場所でも、随時使用することができる。
【0034】
本発明で使用する非通気性のフィルムは、たとえば、2軸延伸ポリエチレンテレフタレート/低密度ポリエチレン/1軸延伸ポリエチレン/アルミ箔/エチレンービニルアセテート、2軸延伸ナイロン/アルミ箔/ポリエチレン、2軸延伸ポリエチレンテレフタレート/1軸延伸ポリエチレン/アルミ箔/ポリプロピレン、ポリプロピレン/エバール/ポリプロピレン、ポリプロピレン/ポリ塩化ビニリデン/ポリプロピレン、ナイロン/ポリプロピレン、スチール箔/ポリプロピレン等のラミネートフィルムが例示される。特に、ポリエチレンテレフタレート/ドライラミネーション/アルミ蒸着/ポリエチレンテレフタレート/ポリエチレン/カルボキシメチル化ポリスチレン、ポリエチレンテレフタレート/ドライラミネーション/アルミ蒸着/ポリエチレンテレフタレート/ドライラミネーション/カルボキシメチル化ポリスチレン、ポリエチレンテレフタレート/ドライラミネーション/アルミ蒸着/ポリエチレンテレフタレート/ポリエチレン/ドライラミネーション/カルボキシメチル化ポリスチレン、ポリエチレンテレフタレート/ドライラミネーション/アルミ蒸着/ポリエチレンテレフタレート/ポリエチレン/カルボキシメチル化ポリスチレン、延伸ナイロン/ドライラミネーション/カルボキシメチル化ポリスチレン、ポリエチレンテレフタレート/ポリエチレン/カルボキシメチル化ポリスチレン、ポリエチレンテレフタレート/ドライラミネーション/アルミ蒸着/ポリエチレンテレフタレート/ポリエチレン/カルボキシメチル化ポリスチレン、延伸ナイロン/ドライラミネーション/エチレンビニルアルコール/ドライラミネーション/カルボキシメチル化ポリスチレン等のラミネートフィルムが好ましい。
【0035】
本発明で使用する非通気性のフィルムで被覆した皮膚調整剤の開裂方法は、周縁部に開裂用ノッチを入れるか、或いは開裂紐を貫通させればよい。
【0036】
【発明の好ましい実施の形態】
以下、発明の好ましい実施の形態を参考例および実施例により具体的に説明する。
【0037】
[還元水の製造]
水温20℃、pHが7.02、溶存酸素量が8.5mg/Lの水道水20Lに、白金電極を使用し、電圧1〜50Vで40kHzの周波数の高周波電流を2時間流して、pHが7.11、酸化還元電位が−400mV、溶存酸素量が2.4mg/Lの還元水を製造した。
【0038】
[皮膚調整剤の治経例1]
この還元水の皮膚調整剤としての効果を確認するため、治験対象者として、5才、10才、20才、30才、40才、50才、60才および70才の男女各々10名、計160名を無作為に選択した。製造した還元水を、リントの小片に十分染み込ませ、上記治験対象者の、頬、上腕内側部、額、前腕内側部、脇下、背部、およびうなじに貼付し絆創膏で固定し、48時間及び72時間経過後、剥離し、判定した。その結果、全治験者の該当皮膚には、皮膚炎、皮膚の色の変化等異常は検出されなかった。
【0039】
[皮膚調整剤の治経例2]
治験例1の同じ治験対象者に、実施例で製造した還元水を、治験例1の同じ治験部位に、一ヶ月連続して適用してもらって使用テストを行った。一ヶ月後、誘導をしないように極力注意して、皮膚調整剤としての評価を判定してもらったところ、判定結果を適切に表現できない5才および10才の40名を除く全員から、皮膚調整剤、即ち、清浄作用、保湿作用、および柔軟作用に優れている、との判定結果を得た。
【0040】
[皮膚調整剤の治経例3]
化粧品を使用する頻度が高く、また化粧品に対する評価が厳しい10代後半から50代の女性に、実施例で製造した還元水を、モニターとして長期間試用してもらって、効果を確認してもらった。その結果、下記に例示する評価を得た。
【0041】
【0042】
[皮膚調整剤の治経例4]
日本皮膚科学会編「アトピー性皮膚炎治療ガイドライン」で「軽微」と規定されている症状、即ち、炎症症状に乏しく乾燥症状主体の皮膚炎に罹患している人を治験対象者とした。ただし、ここに云う皮膚炎とは、あくまでも症状面のみを観察したもので、日本皮膚科学会編「アトピー性皮膚炎治療ガイドライン」が定義する正確な意味でのアトピー性皮膚炎に罹患しているかどうかを判別した結果ではない。
【0043】
炎症症状に乏しく乾燥症状主体の皮膚炎に罹患している人の中から、治験対象者として5才、10才、20才、30才、40才、50才、60才および70才の男女各々10名、計160名を無作為に選択した。製造した還元水を、リントの小片に十分染み込ませ、上記治験対象者の、頬、上腕内側部、額、前腕内側部、脇下、背部、およびうなじに貼付し絆創膏で固定し、48時間及び72時間経過後、剥離し、判定した。その結果、全治験者の該当皮膚には、皮膚炎、皮膚の色の変化等異常は検出されなかった。
【0044】
さらに、一ヶ月連続して適用してもらって使用テストを行った。一ヶ月後、誘導をしないように極力注意して、皮膚調整剤としての評価を判定してもらったところ、判定結果を適切に表現できない5才および10才の40名を除く全員から、皮膚に適度の湿り気、いわゆる保湿作用が与えられ、カサカサの乾燥状態が改善された、との判定結果を得た。
【0045】
[携帯用皮膚調整剤の製造例]
日本薬局方に収載されている精製綿を厚さ5mm、縦10cm、横10cmに裁断し、製造例で製造した還元水を十分含浸させ、次いで、ポリエチレンテレフタレート/ドライラミネーション/アルミ蒸着/ポリエチレンテレフタレート/ドライラミネーション/カルボキシメチル化ポリスチレンのラミネートフィルムで完全に密封し、その周縁部に開裂用ノッチを入れ携帯用皮膚調整剤を製造した。
【0046】
この携帯用皮膚調整剤を、化粧品を使用する頻度が高く、また化粧品に対する評価が厳しい10代後半から50代の女性に、1年間継続して携帯して使用してもらった。その結果、1年経過しても、還元水は蒸散せず、化粧水として十分使用できるとの評価を得た。
【0047】
【発明の効果】
請求項1に記載した発明により、本発明の還元水を液状のまま非通気性の容器に密封することにより、使用したいときに使用したい量で所定の用具で皮膚に直接塗布することができる。
【0048】
請求項2に記載した発明により、本発明の還元水を所定の布帛に含浸させ、非通気性の容器に密封することにより、使用したいときに手軽に皮膚に直接塗布することができる。
【0049】
請求項3に記載した発明により、本発明の還元水を所定の布帛に含浸させ、随時開裂できる非通気性のフィルムで完全に被覆したので、携帯することができ、如何なる場所においても随時使用できる。[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a skin conditioner. More specifically, the present invention relates to a skin conditioner containing water having a very low redox potential as a main ingredient.
[0002]
The term “skin conditioning” as used in the present invention is defined as the action of keeping the skin clean, keeping the skin moist, and softening the stratum corneum of the skin.
[0003]
[Prior art]
Various lotions are conventionally used. The skin lotion is mainly intended for skin cleansing and skin protection by hydration. Mainly, water or water containing pure water, purified water, moisturizer, UV absorber, etc., and ethyl alcohol, preservatives And an alcohol part composed of a fragrance, a solubilizer, a dye and the like.
[0004]
The skin lotion is produced by appropriately blending the above-described components according to the purpose of use. The conventional lotion and purpose of use can be broadly classified as follows. (1) Cleansing lotion for the purpose of gently washing the skin with water, alcohol and detergent, (2) NMF-related component (natural misturizing factor), pyrrolidone carboxylic acid and amino acids present in skin keratin Water-soluble moisturizing ingredients such as polysaccharides are added, soft skin lotion for soft skin moisturizing, and (3) an astringent with mild action is added to suppress excess oil in the skin, An astringent lotion intended to tighten the skin.
[0005]
Among the components of skin lotion, normal water supplies water to the stratum corneum of the skin, dissolves the ingredients, alcohols provide a refreshing sensation, sterilization, dissolution of the ingredients, and a moisturizer moisturizes, feels, dissolves and softens the stratum corneum The agent has the functions of emollient skin, moisturizing, feeling of use, solubilizers solubilize raw material components, and keratin softeners soften the stratum corneum and are added for the purpose.
[0006]
Conventionally, for example, when developing the above-described cleaning lotion, the cleaning function has been improved by mainly determining the type of alcohol and determining the amount of the alcohol.
[0007]
In addition, when developing a flexible lotion, formulate an appropriate moisturizer from various moisturizers, mainly water-soluble moisturizers such as pyrrolidone carboxylic acid, amino acids, and polysaccharides, and determine the amount to be added. By improving its function.
[0008]
Furthermore, to soften the stratum corneum of the skin, for example, the amount of potassium hydroxide added is adjusted.
[0009]
That is, in any case, normal water or purified water was used as the main component of the lotion. “Regular water” and “purified water” are listed in the Japanese Pharmacopoeia and do not mean ordinary water that can be used for drinking.
[0010]
By the way, in recent years, abnormal physiological functions of the skin such as atopic dermatitis and makeup rash are increasing.
Since the present inventor does not have scientific or specialized knowledge regarding atopic dermatitis or skin physiology, the inventor intends to consider professionally the cause or treatment method of atopic dermatitis. And I don't like being bound by theory.
[0011]
The “Atopic Dermatitis Treatment Guidelines” compiled by the Japanese Dermatological Association is easy to cause infections with bacteria, fungi, and viral dermatitis in addition to coping therapy with drugs, etc. So be careful to keep your skin in good condition. According to the Japanese Dermatological Association, keeping the skin clean and keeping the skin in good condition does not directly treat atopic dermatitis, but weakens the factors that cause atopic dermatitis. Is to destroy them.
[0012]
By the way, according to the Japanese Dermatological Association, it is said that for atopic people, anything that contacts the skin can be a contact antigen. Therefore, it is ideal that the additive to be applied to the skin has as little or no additive as possible.
[0013]
However, as described above, the conventional lotion contains a large amount of various additives in 30 to 70% by mass of normal water. For reference, examples of ingredients added to the skin lotion are as follows.
[0014]
To adjust the pH of lotion, Selensen buffer, Clark-Laps buffer, Kortov buffer, Walpol buffer made with acetic acid and sodium acetate, Menthell buffer made with sodium carbonate and sodium bicarbonate, Citric acid and A McKilpain buffer solution made of disodium hydrogen phosphate, a Michaelis buffer solution using a sodium salt of barbital, a Briton-Robinson buffer solution made by mixing phosphoric acid, boric acid, acetic acid and sodium hydroxide are used.
[0015]
In addition, viscosity adjusters such as quince seed, tragacanth gum, pectin, alginates, cellulose derivatives, acrylic acid polymers, and laponite are used to adjust the viscosity of the skin lotion.
[0016]
Furthermore, glycerin, propylene glycol, dipropylene glycol, 1,3-butylene glycol, polyethylene glycol, polyhydric alcohols, saccharides, and aminos are added as a humectant.
[0017]
Moreover, alkalis, such as potassium hydroxide and potassium carbonate, are added as a stratum corneum softening agent. Further, alcohols such as ethanol and isopropanol are added as a bactericidal agent as desired. Moreover, ester oil and higher alcohols are added as a softening agent as desired. Furthermore, as a solubilizer, polyoxyethylene, oleyl ether and the like are added as a surfactant having a high HLB (hydrophilic lipophilic balance). Various fragrances such as geraniol and linalool are added. Furthermore, parabens etc. are added as preservatives. Moreover, permission dye is added if desired. Furthermore, a metal ion element sequestering agent, an ultraviolet absorber and the like are added as an anti-fading agent as desired. In addition, astringents such as zinc paraphenolsulfonate, bactericides such as benzalkonium hydrochloride, and nutrients such as vitamins and amino acid derivatives are added.
[0018]
For atopic people, anything that comes into contact with the skin can be a contact antigen, so the various additives formulated in the conventional skin lotions described above are themselves dysfunctional physiological functions of the skin. It can be said that it is the cause. In particular, most of these additives are used mainly dissolved in alcohol, that is, an organic solvent.
[0019]
In addition, the Japanese Dermatological Association states that one of the causes of atopic dermatitis is a decrease in the barrier function of the skin. The skin barrier function decreases when the water retention capacity of the stratum corneum decreases. Therefore, it is ideal not only to keep the skin clean, but also to constantly replenish the stratum corneum with the stratum corneum retaining moisture.
[0020]
[Problems to be solved by the invention]
Therefore, the problem to be solved by the invention is not limited to atopic people, not only to keep a person's skin clean, but also to constantly replenish the stratum corneum and retain the stratum corneum. Is to provide.
[0021]
Another problem to be solved by the invention is to use water with a remarkably low redox potential as the main ingredient of the skin lotion, and to balance the stratum corneum of the skin with a low redox potential as much as possible. It is to provide a method that enables the replenishment and retention of water in the body from the viewpoint of in vivo electrochemical kinetics, ie, bioelectrochemical theory.
[0022]
A more specific problem to be solved by the invention is to use water itself having a remarkably low oxidation-reduction potential as a main agent, and a wide variety of cosmetic additives that are soluble only in organic solvents used by conventional lotions. It is intended to provide a skin lotion that, when applied to the skin without any use, quickly penetrates into the stratum corneum of the skin and is retained in the stratum corneum.
[0023]
Other problems and advantages to be solved by the invention will be clarified in the following.
[0024]
[Means for Solving the Problems]
Water having a low oxidation-reduction potential is conventionally known. For example, the oxidation-reduction potential of electrolytic alkaline ionized water that has been commercially available in the past is −150 mV to −600 mV, but the pH is in the range of 10 to 11. On the other hand, since the pH of the skin is around 7, the affinity for the skin is low in terms of pH, and even such water can be a contact antigen for a person with sensitive skin.
[0025]
Therefore, the present inventor has studied the use of water, which has a remarkably low redox potential and can adjust the pH to 7, as the main ingredient of the skin conditioner. As a result, water capable of adjusting the redox potential in the range of −300 mV to −800 mV and the pH in the range of 6 to 9 was produced.
[0026]
This water is, for example, water having a frequency of 40 kHz and a voltage of 1 to 50 V in a container in which a pair of opposing electrode plates (+/−) connected to a high-frequency power source and one ground electrode are set. When a high frequency is applied, the following reaction occurs.
2H 2 O + 2e → H 2 + 2OH −
That is, hydrogen gas is generated. As a result, the redox potential of water decreases, indicating a reduction reaction. At the same time, oxygen ions that have been dissociated in water due to the reaction of the electrode on the high-frequency power source side dissolve in water as dissolved oxygen, but some organic substances dissolved in water are also decomposed by some gasified active oxygen. . Although the oxidation-reduction potential becomes negative by high-frequency treatment, the pH does not change so much and remains in the vicinity of neutrality.
[0027]
The present inventor is unlikely to be a contact antigen even for a person with sensitive skin because the redox potential is −300 mV to −800 mV and the pH can be adjusted in the range of 6 to 9. I guessed.
[0028]
Therefore, the means for solving the above problems is a skin conditioner containing, as a main ingredient, reduced water that can be adjusted within a range of oxidation-reduction potential of −300 mV to −800 mV and pH of 6 to 9.
[0029]
Another means for solving the above problems is a skin conditioner in which a predetermined fabric is impregnated with reduced water that can be adjusted within a range of oxidation-reduction potential of −300 mV to −800 mV and pH of 6 to 9.
[0030]
Still another means for solving the above problems is a non-breathable film that can be cleaved at any time by impregnating a predetermined fabric with reduced water having an oxidation-reduction potential of -300 mV to -800 mV and a pH of 6-9. Is a skin conditioner completely covered with
[0031]
The skin conditioning agent containing reduced water as a main ingredient that can be adjusted within the range of -300 mV to -800 mV and pH of 6 to 9 according to the present invention can be sealed and stored in a non-breathable container. In use, it may be applied directly to the skin with a predetermined tool or sprayed.
[0032]
The skin conditioning agent impregnated in a predetermined fabric with reduced water that can be adjusted within a range of -300 mV to -800 mV and pH of 6 to 9 according to the present invention should be stored sealed in a non-breathable container. Can do. In this case, the fabric is preferably, for example, purified gauze or purified cotton (absorbent cotton) listed in the Japanese Pharmacopoeia. In use, the gauze or absorbent cotton may be taken out from the container and applied directly to the skin.
[0033]
The skin conditioning agent completely impregnated with a non-breathable film that is impregnated in a predetermined fabric with reduced water that can be adjusted within a range of -300 mV to -800 mV and a pH of 6 to 9 according to the present invention. , Can be carried and can be used at any time in any place.
[0034]
The non-breathable film used in the present invention is, for example, biaxially stretched polyethylene terephthalate / low density polyethylene / uniaxially stretched polyethylene / aluminum foil / ethylene-vinyl acetate, biaxially stretched nylon / aluminum foil / polyethylene, biaxially stretched. Examples include laminated films of polyethylene terephthalate / uniaxially stretched polyethylene / aluminum foil / polypropylene, polypropylene / eval / polypropylene, polypropylene / polyvinylidene chloride / polypropylene, nylon / polypropylene, steel foil / polypropylene, and the like. In particular, polyethylene terephthalate / dry lamination / aluminum deposition / polyethylene terephthalate / polyethylene / carboxymethylated polystyrene, polyethylene terephthalate / dry lamination / aluminum deposition / polyethylene terephthalate / dry lamination / carboxymethylated polystyrene, polyethylene terephthalate / dry lamination / aluminum deposition / Polyethylene terephthalate / polyethylene / dry lamination / carboxymethylated polystyrene, polyethylene terephthalate / dry lamination / aluminum deposition / polyethylene terephthalate / polyethylene / carboxymethylated polystyrene, stretched nylon / dry lamination / carboxymethylated polystyrene, polyethylene terephthalate Laminated films such as rate / polyethylene / carboxymethylated polystyrene, polyethylene terephthalate / dry lamination / aluminum deposition / polyethylene terephthalate / polyethylene / carboxymethylated polystyrene, stretched nylon / dry lamination / ethylene vinyl alcohol / dry lamination / carboxymethylated polystyrene, etc. preferable.
[0035]
In the method for cleaving the skin conditioner coated with the non-breathable film used in the present invention, a notch for cleaving may be inserted in the peripheral portion, or the cleaving string may be penetrated.
[0036]
Preferred Embodiment of the Invention
Hereinafter, preferred embodiments of the present invention will be specifically described by reference examples and examples.
[0037]
[Production of reduced water]
A platinum electrode is used in 20 L of tap water having a water temperature of 20 ° C., a pH of 7.02, and a dissolved oxygen content of 8.5 mg / L, and a high frequency current of 40 kHz is applied at a voltage of 1 to 50 V for 2 hours to adjust the pH. 7.11 Reduced water having an oxidation-reduction potential of −400 mV and an amount of dissolved oxygen of 2.4 mg / L was produced.
[0038]
[Circular Case 1 of Skin Conditioner]
In order to confirm the effect of this reduced water as a skin conditioner, a total of 10 males and females of 5 years old, 10 years old, 20 years old, 30 years old, 40 years old, 50 years old, 60 years old and 70 years old were studied. We randomly selected 160 people. The manufactured reduced water is sufficiently soaked into a small piece of lint and affixed to the cheek, upper arm inner part, forehead, forearm inner part, armpit, back, and nape of the subject, and fixed with a plaster for 48 hours. After 72 hours, it was peeled off and judged. As a result, abnormalities such as dermatitis and changes in skin color were not detected in the corresponding skin of all investigators.
[0039]
[Circular Case 2 of Skin Conditioner]
The same test subject in Clinical Trial Example 1 applied the reduced water produced in the Examples to the same clinical site in Clinical Trial Example 1 for one month in a row, and performed a use test. One month later, with the utmost care not to induce, we were asked to evaluate the skin conditioner, and skin adjustments were received from all but 40 people aged 5 and 10 who could not properly express the results. The determination result that the agent, that is, the cleaning action, the moisturizing action, and the softening action is excellent was obtained.
[0040]
[Circular Case 3 of Skin Conditioner]
The females in their late teens to 50s who frequently use cosmetics and have a strict evaluation of cosmetics have tried using the reduced water produced in the examples as a monitor for a long period of time to confirm the effect. As a result, the evaluation illustrated below was obtained.
[0041]
[0042]
[Circular Case 4 of Skin Conditioner]
The symptom defined as “Minor” in the “Guideline for the Treatment of Atopic Dermatitis” edited by the Japanese Dermatological Association, that is, a person who suffers from dermatitis mainly consisting of dry symptoms due to poor inflammatory symptoms was included in the study. However, dermatitis here refers only to symptomatic aspects, and is it affected by atopic dermatitis in the precise meaning defined by the Japanese Dermatological Association's “Atopic Dermatitis Treatment Guidelines”? It is not the result of determining whether or not.
[0043]
Men and women of 5 years, 10 years, 20 years, 30 years, 40 years, 50 years, 60 years old and 70 years old as subjects of clinical trials from those who suffer from dermatitis mainly due to dry symptoms due to poor inflammatory symptoms Ten people, a total of 160 people, were randomly selected. The manufactured reduced water is sufficiently soaked into a small piece of lint and affixed to the cheek, upper arm inner part, forehead, forearm inner part, armpit, back, and nape of the subject, and fixed with a plaster for 48 hours. After 72 hours, it was peeled off and judged. As a result, abnormalities such as dermatitis and changes in skin color were not detected in the corresponding skin of all investigators.
[0044]
In addition, a usage test was conducted with a continuous application for one month. One month later, as much as possible to avoid induction, we were asked to evaluate the skin conditioner, and from all but 40 people aged 5 and 10 who are unable to express the results properly, Appropriate moistness, a so-called moisturizing action, was given, and the determination result that the dry state of rustling was improved was obtained.
[0045]
[Production example of portable skin conditioner]
Purified cotton listed in the Japanese Pharmacopoeia is cut into 5mm thickness, 10cm length, and 10cm width, fully impregnated with the reduced water produced in the production example, and then polyethylene terephthalate / dry lamination / aluminum deposition / polyethylene terephthalate / It was completely sealed with a laminate film of dry lamination / carboxymethylated polystyrene, and a notch for cleavage was provided at the peripheral edge to produce a portable skin conditioner.
[0046]
This portable skin conditioner was frequently used for one year by women in their late teens to 50s who are frequently using cosmetics and have a severe evaluation of cosmetics. As a result, even if one year passed, the reduced water did not evaporate and obtained evaluation that it can be used sufficiently as a lotion.
[0047]
【The invention's effect】
According to the first aspect of the present invention, the reduced water of the present invention is sealed in a non-breathable container in a liquid state, so that it can be directly applied to the skin with a predetermined tool in an amount desired to be used.
[0048]
According to the second aspect of the present invention, by impregnating a predetermined fabric with the reduced water of the present invention and sealing it in a non-breathable container, it can be easily applied directly to the skin when desired.
[0049]
According to the invention described in claim 3, since the predetermined fabric is impregnated with the reduced water and completely covered with a non-breathable film that can be cleaved at any time, it can be carried and used anywhere. .