JP2004284571A - インフレータ - Google Patents

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Abstract

【課題】インフレータの耐圧容器のガス出口に設けられるバーストシム等の封体を肉薄とすることができ、また、これにより、インフレータの起動時間の短縮を図ることもできるインフレータを提供する。
【解決手段】支承体20の先端体22がハウジング40の開口42に嵌合し、該先端体22の先端面が開口42の周囲と面一状となっている。バーストシム16は、この先端体22の先端面及び開口42の周囲に重なっている。イニシエータ64に通電すると、ガスが作動ガス噴出口46から噴出し、ラッチ板30が移動し、支承体20のラッチが解除され、支承体20が貯蔵室12内のガス圧に押されて退動し、バーストシム16が支承を失ってガス圧により破れ、開口42が開放する。そして、貯蔵室12内の高圧ガスがハウジング44及びキャップ70を通過し、ガス噴出口72から噴出する。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、エアバッグ装置等に用いられるインフレータに係り、特に耐圧容器内部に充填された高圧ガスをガス出口から流出させるようにしたタイプのインフレータに関する。
【0002】
【従来の技術】
車両等の高速移動体に搭載され、緊急時に膨張して乗員の身体等を保護するエアバッグ装置のインフレータとして、耐圧容器内部に充填された高圧ガスをガス噴出口から噴出させるタイプのインフレータが知られている。このようなインフレータとして、ストアーガスインフレータが知られている。
【0003】
ストアーガスインフレータの耐圧容器のガス出口は、通常時には薄い板状の封体によって気密に閉鎖されている。この封体は、所定値以上の力が加えられることにより破裂して出口からガスを噴出させるように構成されている。
【0004】
特許第30001985号には、封体(バーストディスク)に隣接して起爆装置を配置し、この起爆装置を起爆させることによりバーストディスクを破裂させることが記載されている。
【0005】
実公昭47−39778号には、起爆装置(スクイブ)によってピストンを移動させ、このピストンによって封板を引きちぎるようにして破断させるストアーガスインフレータが記載されている。
【0006】
【特許文献1】
特許第30001985号公報
【特許文献2】
実公昭47−39778号公報
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
従来のストアーガスインフレータにあっては、封体がそれ自体の強度によって耐圧容器内のガス圧に対抗するよう構成されており、封体が高強度の肉厚のものとなっている。本発明は、封体を薄くすることができ、また、これにより封体を破るための必要エネルギーを小さくすることも可能なインフレータを提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明(請求項1)のインフレータは、高圧ガス貯蔵室及びガス出口を有した耐圧容器と、該ガス出口を閉鎖している封体と、該封体を高圧ガス貯蔵室と反対側から支承している支承体と、該支承体による封体の支承を解除する支承解除装置とを備えてなり、該解除装置によって該支承体による封体の支承が解除されることにより、該封体が該高圧ガス貯蔵室内のガス圧により破れて高圧ガス貯蔵室内から高圧ガスが放出されるものである。
【0009】
かかるインフレータにあっては、封体が支承体によって支承されているので、封体はそれ自身の強度で耐圧容器内のガス圧に耐える必要はなく、封体は低強度のもので足りる。
【0010】
本発明の一態様(請求項2)では、支承体は、該支承体に係合したラッチ部材により支承位置に保持されており、前記支承解除装置は、該ラッチ部材と支承体との係合を解除するよう構成されている。このように構成した場合、ラッチ部材と支承体との係合が解除されると、耐圧容器内のガスによって封体に加えられるガス圧によって封体と共に支承体が退動し、封体が破れる。この場合、支承体を後退させるのは耐圧容器内のガス圧であり、支承体退動用の専用の駆動機構が不要である。
【0011】
この場合、支承解除装置は、該ラッチ部材に向けてガスを噴出し、このガス圧によりラッチ部材を支承体との非係合位置へ移動させる装置(請求項3)が好適である。このラッチ部材移動用ガスを噴出させるものとしてイニシエータ等を採用することにより、ラッチ部材を確実に移動させることができる。
【0012】
この態様では、支承体は、該封体に当接する先端体と、該先端体から立設され、該封体から遠ざかる方向に延在したロッドとを有しており、耐圧容器の前記ガス出口には、該先端体が嵌合した開口が設けられている構成(請求項4)としてもよい。この支承体の先端体が該開口に嵌合することにより、この開口を閉鎖している封体をガス貯蔵室と反対側から確実に支承することができる。
【0013】
この場合、ラッチ部材は該ロッドに係合しており、該ロッドは、ロッドガイド部材によって該ロッドの長手方向に移動可能に保持されている構成(請求項5)とすることが好ましい。このようにロッドを長手方向移動可能に保持することにより、ラッチが解除されたときに支承体がロッドガイド部材に沿って速やかに退動する。
【0014】
このロッドの長手方向の途中にラッチ係合部が設けられ、該ラッチ部材は該ラッチ係合部に係合しており、該ラッチ部材は、該ロッドの長手方向と交叉方向へ前記支承解除装置によって移動可能とされている構成としてもよい(請求項6)。この構成にあっては、ラッチ部材を介して支承体を支承位置に保持しておくことができる。このラッチ部材をロッドの長手方向と移動させることにより、ラッチが解除され、ガス貯蔵室のガス圧に押されて支承体が速やかに退動する。
【0015】
このラッチ部材には該ロッドが挿通された開口又は切欠よりなるロッド挿通部が設けられており、前記ロッドのラッチ係合部は、該ロッド挿通部の縁部に係合した溝である構成としてもよい(請求項7)。この構成によれば、ラッチ係合部としての溝にラッチ部材のロッド挿通部の縁部が係合することにより、支承体が確実にラッチされる。また、このラッチ部材がロッド長手方向と交叉方向(例えば直交方向)に移動することにより、ラッチ部材が溝から離脱し、支承体が直ちに退動する。
【0016】
本発明の別の一態様(請求項8)においては、支承体は、封体に当接した支承本体と、該支承本体を高圧ガス貯蔵室と反対側から支持している支承板体とを備えてなり、解除装置は、該支承板体に向けてガスを噴出し、このガス圧により支承板体を移動させて支承板体の非支持位置へ移動させるものである。
【0017】
このような構成とした場合、ガス圧を受ける板面の面積を大きくし、支承板体を急速に非支持位置へ移動させることができる。これにより、インフレータの起動を迅速化させることができる。
【0018】
この支承板体は、該解除装置からのガス圧により割断するよう構成されていることが好ましい(請求項9)。このように構成した場合、支承板体が割れて小さくなることにより、支承板体が少し動くだけで支承板体が非支持位置まで移動する。これにより、インフレータの起動を一層迅速化させることができる。
【0019】
【発明の実施の形態】
以下、図1〜4を参照して請求項1〜7に係るインフレータの実施の形態について説明する。図1はこのインフレータ1の長手方向の断面図、図2はこのインフレータ1のガス噴出作動時の断面図、図3(a)は図1のIII−III線断面図、図3(b)はガス噴出作動時の断面図である。図4はラッチ部材としてのラッチ板30と支承体20との係合関係の説明図であり、(a)図は分解斜視図、(b)図は非作動時の斜視図、(c)図は作動時の斜視図である。
【0020】
図1,2の通り、このインフレータ1は、高圧ガス貯蔵室12及びガス出口14を有した耐圧容器10と、このガス出口14を閉鎖している封体としてのバーストシム16と、このバーストシム16を支承している支承体20と、支承体20をラッチしているラッチ部材としてのラッチ板30と、このラッチ板30によるラッチを解除して支承体20によるバーストシム16の支承を解除するための支承解除装置60と、ガス噴出口72を有したキャップ70とから主として構成されている。
【0021】
耐圧容器10は、略々円筒状であり、その一端にガス出口14が設けられている。このガス出口14に対しハウジング40が溶接等により一体化されている。このハウジング40は、該耐圧容器10側の流入用開口42と、それと反対側の流出用開口44と、側面(図1,2では上面)に設けられた作動ガス噴出口46とを備えている。
【0022】
バーストシム16は、ステンレス材(例えばSUS304)などの金属の薄いシート状物よりなる。このバーストシム16は、該流入用開口42を覆い、且つ該開口42の周縁部に溶接等により固定されている。なお、バーストシム16は、該開口42の周縁部と共に該支承本体20にも溶接等により固定されていても良い。
【0023】
支承体20は、この流入用開口42に抜出可能に嵌合した略円盤形の先端体22と、該先端体22から立設され、ガス貯蔵室12と反対方向に延出したロッド24とを備えている。このロッド24の延出方向の先端近傍には溝26が設けられている。
【0024】
この支承体20を支承位置に停止させておくために、このロッド24の長手方向と直交方向に進退可能な前記ラッチ板30が設けられている。図4に明示の通り、このラッチ板30には、ロッド24が挿通されるロッド挿通部としての開口32が設けられている。また、このラッチ板30の一端には、前記作動ガス噴出口46に対面配置された受圧片34がラッチ板30の板面と略垂直に立設されている。この開口32の縁部32aに溝26が係合することにより、支承体20の退動が阻止される。
【0025】
ハウジング40内には、支承体20の退動を案内するロッドガイド部材(以下、ガイドと略)50が配置されている。このガイド50は中空円錐台形状であり、大径側がハウジング40のガス流出側開口44の縁部に当接している。ガイド50の小径側には、円錐台の軸心線方向に貫通したガイド孔52が設けられており、このガイド孔52にロッド24がその長手方向移動可能に挿入されている。ガイド50の側面には、該ガイド50の外周囲と該ガイド50の内部とを連通する透口54が複数個設けられている。
【0026】
なお、溝26に係合したラッチ板30は、このガイド50のガイド孔52周囲の先端面に摺動可能に当接している。
【0027】
支承解除装置60は、ハウジング40の側面の作動ガス噴出口46に臨むようにして該ハウジング40の側面に溶接等により固着されたスリーブ62と、該スリーブ62に螺じ込み等により固着されたイニシエータ(点火器)64と、該イニシエータ64とスリーブ62とハウジング40とで囲まれた閉空間内に充填されたプロペラント(反応薬剤)66と、作動ガス噴出口46をハウジング40の外面側から覆っている破裂可能なクロージャ(薄肉閉鎖部材)68とを備えている。プロペラント66としては、例えばアジ化ナトリウムなどが用いられるが、その成分は特に限定されるものではない。
【0028】
イニシエータ64としては、例えば、その先端の薄肉カップ64a内に収容された点火薬剤と、この点火薬剤に接するようにイニシエータ内に配置された電橋線と、該電橋線に通電するための端子等を備えたものを用いることができる。この端子に通電されると、電橋線が発熱して点火薬剤が急速に反応し、高温のガスあるいは微粒子を発生して薄肉カップ64aが破れる。ただし、イニシエータ64の構成はこれに限定されるものではない。
【0029】
前記ハウジング40の流出側開口44に臨むようにして前記キャップ70がハウジング40に固着されている。このキャップ70内には、微粒子の捕捉とガスの冷却のためにフィルタ74が充填されている。
【0030】
このように構成されたインフレータ1の作動について次に説明する。
【0031】
インフレータ1がガス噴出動作する前にあっては、図1、図3(a)及び図4(b)の通り、支承体20の先端体22がハウジング40の開口42に嵌合し、該先端体22の先端面が開口42の周囲と面一状となっている。バーストシム16は、この先端体22の先端面及び開口42の周囲に重なっている。
【0032】
支承体20のロッド24の溝26にラッチ板30の開口縁部32aが係合し、このラッチ板30がガイド50の先端面に当接している。従って、高圧ガス貯蔵室12側からバーストシム16を介して支承体20に高いガス圧が加えられても、支承体20は退動せず、バーストシム16は支承体20によって支承されている。従って、バーストシム16が薄肉であっても十分にガス圧に耐える。
【0033】
このインフレータ1をガス発生作動させるときには、イニシエータ64に通電する。これにより、カップ64a内の点火薬剤が反応を開始し、この反応が直ちにプロペラント66に伝播し、プロペラント66が急速に反応して高圧ガスを発生する。この高圧ガスによりクロージャ68が破れ、ガスが作動ガス噴出口46から噴出し、ラッチ板30の受圧片34を押圧する。これにより、ラッチ板30が図1の下方に移動し、開口縁部32aが支承体20のロッド24の溝26から離脱する。この結果、支承体20は貯蔵室12内のガス圧に押されて図2、図3(b)及び図4(c)の通り退動すると共に、バーストシム16が支承を失ってガス圧により破れ、開口42が開放する。なお、バーストシム16が開口42の周縁部と共に支承本体20にも溶接等により固定されているときは支承体と共にバーストシム16も退動し、ガス圧により破れ、開口42が開放する。そして、貯蔵室12内の高圧ガスがハウジング40及びキャップ70を通過し、ガス噴出口72から噴出する。
【0034】
この実施の形態にあっては、ラッチ部材としてのラッチ板30によって支承体20がガイド50に対し停止されており、特に、このラッチ板30の開口縁部32aと溝26とが係合しているので、支承体20の後退が確実に阻止される。また、イニシエータ64が作動すると、このラッチ板30の開口縁部32aと溝26との係合が短時間のうちに解除されると共に、支承体20がガイド50に案内されてスムーズに後退する。このため、貯蔵室12内のガス圧に押されてバーストシム16が速やかに破れ、イニシエータ64への通電後、短時間のうちにインフレータ1からのガス噴出が開始する。
【0035】
次に、別の実施の形態について図5,6を参照して説明する。
【0036】
図5のインフレータ1Aは、ラッチ板30Aの受圧片34Aを耐圧容器10側にも延設してT字形側面視形状としたものである。このように受圧片34Aを大きくすることにより、作動ガス噴出口46からの噴出ガス圧によってラッチ板30Aに加えられる押圧力が増大し、ラッチ板30Aの移動速度が増加し、インフレータ1Aのガス噴出作動が早くなる。なお、図5(a)では、支承体20のロッド24にストッパ24Aを設け、支承体20の後退限を規制し、後退した支承体20の先端体22が受圧片34Aに当たることを防止している。ただし、このストッパ24Aは省略されてもよい。このインフレータ1Aのその他の構成はインフレータ1と同じである。
【0037】
図6(a),(b)のように、この受圧片34Aの縁部に突条34a,34bを設け、作動ガス噴出口46からのガス圧を受け易くしてもよい。
【0038】
なお、突条34aは受圧片34Aの1対の側縁に立設されており、突条34bは受圧片34Aの全周縁から囲枠状に立設されている。
【0039】
上記実施の形態は請求項1〜7の発明に係るインフレータの一例であり、請求項1〜7の発明は図示以外の形態をも採りうる。例えば、ラッチ板30のロッド挿通部は開口32ではなく切欠状であってもよい。また、作動ガス噴出口46をシリンダ状とすると共に、受圧片34をピストン状とし、この噴出口内に挿入する構成としてもよい。ガス噴出口72はキャップ70の周面ではなく先端面に設けられてもよい。
【0040】
次に、図7〜10を参照して請求項8,9の発明に係るインフレータの実施の形態について説明する。
【0041】
図7(a)は、このインフレータ1Bの長手方向の縦断面図、図7(b)は図7(a)のB−B線に沿う断面斜視図(ただし、支承本体80と支承板体82との図示は省略してある。)、図8はこのインフレータ1Bのガス噴出作動後における長手方向の縦断面図、図9(a)は図7(a)のIX−IX線に沿う断面図、図9(b)はガス噴出作動後における図9(a)と同一部分の断面図であり、図10(a),(b)は、それぞれ支承板体82の支承本体80支承時及び支承解除時における斜視図である。
【0042】
この実施の形態では、ハウジング40Aの流入用開口42に、バーストシム16に接するように支承本体80が嵌入されている。この支承本体80は円盤形であり、該流入用開口42に挿抜自在に挿入されている。ハウジング40A内には、この支承本体80を支承する支承板体82が設置されている。この支承板体82は、略長方形板状のものであり、その一辺(前辺)が支承本体80に当接しており、他辺(後辺)がハウジング40Aの段差部88に係止されている。
【0043】
略々円筒状のハウジング40Aの内孔は、流入用開口42側が大径部84となっており、流出用開口44側が小径部86となっている。なお、流出用開口44及び小径部86は支承本体80よりも大径であり、後述の通り、支承本体80が該小径部86から流出用開口44を通ってキャップ70まで移動可能となっている。この大径部84と小径部86との境界は段差部88となっている。
【0044】
この実施の形態では、支承解除装置60からの作動ガス噴出口46は大径部84内に臨むように該ハウジング40Aの側面(図7(a)、図8及び図9における上面)に設けられており、支承板体82は、該大径部84内において、その板面が該作動ガス噴出口46に対面するよう配置されている。
【0045】
なお、この実施の形態でも、該支承解除装置60は、前述の図1〜4のインフレータ1において採用されたものと同様に、前記作動ガス噴出口46に臨むようにしてハウジング40Aの側面に溶接等により固着されたスリーブ62と、該スリーブ62に螺じ込み等により固着されたイニシエータ(点火器)64と、該イニシエータ64とスリーブ62とハウジング40Aとで囲まれた閉空間内に充填されたプロペラント(反応薬剤)66と、作動ガス噴出口46をハウジング40Aの外面側から覆っている破裂可能なクロージャ(薄肉閉鎖部材)68とを備えたものである。
【0046】
この支承解除装置60にあっても、イニシエータ64に通電されると、該イニシエータ64の先端の薄肉キャップ64a内に収容された点火薬剤が急速に反応し、この反応が直ちにプロペラント66に伝播し、プロペラント66が急速に反応して高圧ガスを発生する。そして、この高圧ガスによりクロージャ68が破れ、作動ガス噴出口46から支承板体82に作動ガスが吹き付けられる。
【0047】
支承板体82の両板面には、それぞれ、該支承板体82の前記一辺(前辺)及び他辺(後辺)の中間同士を結ぶように、ノッチ状の溝よりなるテアライン82aが延設されている。該支承板体82は、前記作動ガス噴出口46を介してその板面に支承解除装置60からの作動ガスが吹き付けられたときに、このガス圧により、該テアライン82aに沿って真二つに割断される。
【0048】
なお、図9(a)に示すように、支承板体82の該一辺は流入用開口42を直径方向に横断し、その両端側が、ピン82b(図10参照)等を介して該流入用開口42の周縁部に枢支されている。また、該他辺も、小径部86を直径方向に横断し、その両端側がピン82b等を介して段差部88に枢支されている。
【0049】
従って、支承板体82は、作動ガス噴出口46を介して支承解除装置60から作動ガスが吹き付けられると、このガス圧によってテアライン82aに沿って真二つに割断されると共に、図9(b)に示すように、該テアライン82aから一半側と他半側とがそれぞれピン82bを回動中心として互いに離反するように回動し、支承本体80から外れる。これにより、該支承板体82による支承本体80の支承が解除される。
【0050】
ただし、本発明において、支承板体82の設置構造は図示の構成に限定されるものではない。例えば、図示はしないが、支承解除装置60からの作動ガス圧によって支承板体82の係止を解除する係止手段によって支承板体82を係止し、支承解除装置60から支承板体82にガスが吹き付けたられたときに、そのガス圧によって該係止手段による支承板体82の係止が解除されると共に該支承板体82が支承本体80の非支承位置まで移動するよう構成してもよい。
【0051】
このインフレータ1Bのその他の構成は前述の図1〜4のインフレータ1と同様となっており、図7〜10において、図1〜4と同一符号は同一部分を示している。
【0052】
このインフレータ1Bをガス発生作動させるときには、前述の図1〜4のインフレータ1と同様に、イニシエータ64に通電する。これにより、前述の通り、カップ64a内の点火薬剤が反応を開始し、この反応が直ちにプロペラント66に伝播し、プロペラント66が急速に反応して高圧ガスを発生する。この高圧ガスによりクロージャ68が破れ、作動ガス噴出口46から支承板体82にガスが吹き付けられる。
【0053】
そして、このガス圧により、前述の通り支承板体82がテアライン82aに沿って割断されると共に、図9(b)のように、該テアライン82aから一半側と他半側とがそれぞれピン82bを回動中心として互いに離反するように回動して支承本体80から外れ、該支承板体82による支承本体80の支承が解除される。この結果、支承本体80は貯蔵室12内のガス圧に押されて退動すると共に、バーストシム16が支承を失ってガス圧により破れ、開口42が開放する。なお、バーストシム16が開口42の周縁部と共に支承本体20にも溶接等により固定されているときは支承体と共にバーストシム16も退動し、ガス圧により破れ、開口42が開放する。そして、貯蔵室12内の高圧ガスが、支承本体80をキャップ70に向って移動させながらハウジング40A及び該キャップ70を通過し、ガス噴出口72から噴出する。
【0054】
このインフレータ1Bにあっては、支承解除装置60からのガスは支承板体82の板面に吹き付けられるため、支承板体82は、このガス圧を大きな面積で受け、急速に支承本体80の非支持位置まで移動するようになる。これにより、インフレータ1Bは起動が迅速なものとなる。
【0055】
この実施の形態では、支承板体82は支承解除装置60からのガス圧によりテアライン82aに沿って割断されて小さくなるため、該テアライン82aから一半側と他半側とが少しずつ動くだけで支承本体80の非支持位置まで移動する。これにより、インフレータ1Bの起動が一層迅速なものとなる。
【0056】
上記の各実施の形態では、インフレータは高圧ガスのみを貯蔵する構成のストアーガスインフレータであるが、本発明は、ガス発生剤と高圧ガス貯蔵室とを内蔵しており、ガス噴出作動時にはガス発生剤からのガスと該貯蔵室内のガスとが混合されながら噴出口から噴出するハイブリッド型インフレータにも適用できる。
【0057】
【発明の効果】
以上の通り、本発明によると、インフレータの耐圧容器のガス出口に設けられるバーストシム等の封体を肉薄とすることができる。また、これにより、インフレータの起動時間の短縮を図ることもできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施の形態に係るインフレータの長手方向の断面図である。
【図2】図1のインフレータのガス噴出作動時の断面図である。
【図3】(a)図は図1のIII−III線断面図、(b)図はガス噴出作動時における(a)図と同一部分の断面図である。
【図4】ラッチ部材としてのラッチ板と支承体との係合関係の説明図である。
【図5】(a)図は別の実施の形態に係るインフレータの断面図、(b)図はこのインフレータのラッチ板の斜視図である。
【図6】さらに別のラッチ板の構成を示す斜視図である。
【図7】(a)図は異なる実施の形態に係るインフレータの長手方向の縦断面図、(b)図は(a)図のB−B線に沿う断面図である。
【図8】図7のインフレータのガス噴出作動後における長手方向の縦断面図である。
【図9】ガス噴出作動前及び作動後における図7のIX−IX線に沿う断面図である。
【図10】ガス噴出作動前及び作動後における支承板体の斜視図である。
【符号の説明】
1,1A,1B インフレータ
10 耐圧容器
12 高圧ガス貯蔵室
14 ガス出口
16 バーストシム(封体)
20 支承体
22 先端体
24 ロッド
26 溝
30,30A ラッチ板
32 開口(ロッド挿通部)
32a 開口32の縁部
40,40A ハウジング
60 支承解除装置
62 スリーブ
64 イニシエータ
66 プロペラント
68 クロージャ
80 支承本体
82 支承板体
82a テアライン
84 大径部
86 小径部
88 段差部

Claims (9)

  1. 高圧ガス貯蔵室及びガス出口を有した耐圧容器と、
    該ガス出口を閉鎖している封体と、
    該封体を高圧ガス貯蔵室と反対側から支承している支承体と、
    該支承体による封体の支承を解除する支承解除装置と
    を備えてなり、該解除装置によって該支承体による封体の支承が解除されることにより、該封体が該高圧ガス貯蔵室内のガス圧により破れて高圧ガス貯蔵室内から高圧ガスが放出されるインフレータ。
  2. 請求項1において、前記支承体は、該支承体に係合したラッチ部材により支承位置に保持されており、前記支承解除装置は、該ラッチ部材と支承体との係合を解除するものであることを特徴とするインフレータ。
  3. 請求項2において、該支承解除装置は、該ラッチ部材に向けてガスを噴出し、このガス圧によりラッチ部材を支承体との非係合位置へ移動させるものであることを特徴とするインフレータ。
  4. 請求項2又は3において、該支承体は、該封体に当接する先端体と、該先端体から立設され、該封体から遠ざかる方向に延在したロッドとを有しており、
    耐圧容器の前記ガス出口には、該先端体が嵌合した開口が設けられていることを特徴とするインフレータ。
  5. 請求項4において、該ラッチ部材は該ロッドに係合しており、
    該ロッドは、ロッドガイド部材によって該ロッドの長手方向に移動可能に保持されていることを特徴とするインフレータ。
  6. 請求項5において、該ロッドの長手方向の途中にラッチ係合部が設けられ、該ラッチ部材は該ラッチ係合部に係合しており、
    該ラッチ部材は、該ロッドの長手方向と交叉方向へ前記支承解除装置によって移動可能とされていることを特徴とするインフレータ。
  7. 請求項6において、該ラッチ部材には該ロッドが挿通された開口又は切欠よりなるロッド挿通部が設けられており、
    前記ロッドのラッチ係合部は、該ロッド挿通部の縁部に係合した溝であることを特徴とするインフレータ。
  8. 請求項1において、前記支承体は、該封体に当接した支承本体と、該支承本体を高圧ガス貯蔵室と反対側から支持している支承板体とを備えてなり、
    前記解除装置は、該支承板体に向けてガスを噴出し、このガス圧により支承板体を移動させて支承板体の非支持位置へ移動させるものであることを特徴とするインフレータ。
  9. 請求項8において、該支承板体は、該解除装置からのガス圧により割断するよう構成されていることを特徴とするインフレータ。
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