JP2004283985A - Clamping device of workpiece, and clamping method of workpiece - Google Patents
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Abstract
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、加工装置により工作物に対し所定の加工を施す際に、工作物をクランプして所定位置に固定する、工作物のクランプ装置及び工作物のクランプ方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
図7は、自動車のリヤアスクルへ取り付けられるデフキャリヤ100の一例を示す斜視図である。デフキャリヤ100は、一般的に鋳造品であり、そのフランジ101のリヤアスクルへの取付面(以下、加工面ともいう)102は、フライス加工されることによりその平面度が確保され、ひいてはデフキャリヤ100とリヤアスクルとの組付精度が確保される。
【0003】
図8は、このようなフライス加工を行うための従来クランプ装置(以下、従来装置1ともいう)の要部を示す図であり、クランパ202A,202B,202Cのみを抜き出して示す模式的な斜視図である。このクランプ装置の上方には図示しないフライス刃機構が配置されており、デフキャリヤ(以下、工作物又はワークともいう)100はその取付面102を上方に向けた姿勢で、上方のフライス刃により上記取付面102を平面加工される。
【0004】
デフキャリヤ100には、クランプ装置により固定できるような部位は、形状的に上記フランジ101に限定されてしまい、また、上記取付面102は、上方のフライス刃により加工される部位であることから、このクランプ装置は、フランジ101の外周を上記クランパ202A,202B,202Cにより把持する構造となっている。
【0005】
つまり、これらのクランパ202A,202B,202Cは、図8中に矢印で示すように協働してフランジ101を外側から締め付けてワーク100を固定するようになっているのである。
また、これらのクランパ202A,202B,202Cは、フライス刃による加工の邪魔とならないように、何れも、加工面102よりも上方に(フライス刃側に)凸とならないように構成されている。
【0006】
さらに、これらのクランパ202A,202B,202Cは同期して移動するようになっており、ワーク100を、フライス刃機構に対して所定位置に固定できるようになっている。つまり、これらのクランパ202A,202B,202Cは、フライス刃機構に対する芯だし機能を有しているのである。
このような従来装置1の他に、特許文献1には、筒状のチャック本体に多数の流体圧シリンダを高密度に配置し、これらのシリンダのピストンの先端に一体に取り付けられた掴持爪により、形状に拘わらずワークを安定して掴持できるようにしたフレキシブルパワーチャック(以下、従来装置2という)が開示されている。
【0007】
【特許文献1】
特開平7−256505号公報
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、近年、トラックなどの貨物運搬車では、貨物の積載重量を増加できるように、上述したデフキャリヤなどの車両構成部品を薄肉化して車両自体の重量を軽量化する試みが進められている。このような部品を薄肉化は、車両の構造強度を確保できる範囲で行われるが、部品自体の剛性は低下するため、例えば図7及び図8を参照して説明した従来装置1では、デフキャリヤ100の装置セット時にクランパ202A,202B,202Cのクランプ力によるデフキャリヤ100に歪み(以下、クランプ歪みという)が発生してしまい、加工精度(フランジ取付面102の平面度)の低下を招くおそれがある。対策として、ワーク100に歪みが生じないようにクランパ202A,202B,202Cのクランプ力を低下させることが考えられるが、この場合、フライス刃の切削力に耐えられずワーク100がクランパ202A,202B,202Cから外れてしまったり、ワーク100の姿勢が所定の姿勢からずれたりするおそれがある。
【0009】
また、流体圧シリンダは、シリンダ内においてピストンが移動するといった構成上、シリンダが必然的にピストンよりも大きな形状を有することとなり、上記の特許文献1に開示された従来装置2により、例えば従来装置1のように図7に示すデフキャリヤ100のフランジ101を外側から締め付けようとすると、シリンダが取付面102よりも上方に位置することとなる。このため、加工具(フライス刃)によるフランジ取付面102の加工の邪魔になる虞がある。
【0010】
また、従来装置2は、上述したようにシリンダ内のピストン先端に一体に取り付けられた掴持爪により圧力を掛けてワークを固定する構成であり、ワークに作用させる圧力はシリンダ内に供給される作動流体の圧力そのものとなる。このため、ワークを高いクランプ力で確実に掴持しようとすると、シリンダへ作動流体を供給する系統を高圧用のものにしなければならず、油圧ポンプの吐出圧の増大や配管肉厚の増大を招いて、装置が高価になる虞がある。
このように、従来装置2を図7に示すデフキャリヤ100の加工に適用するためにはさらなる検討が必要となる。
【0011】
本発明は、このような課題に鑑み創案されたもので、従来装置の構成を利用しながら、安定して工作物をクランプしつつクランプ歪みを抑制して、加工装置による加工精度を向上させることができるようにした、工作物のクランプ装置及び工作物のクランプ方法を提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】
このため、請求項1記載の本発明の工作物のクランプ装置では、工作物がメインクランプ機構によりクランプされるとともに所定位置に位置設定され、この工作物がさらにサブクランプ機構によりクランプされる。
メインクランプ機構では、メインクランパ用加圧手段を使用してメインクランパの先端を同期して工作物に加圧させることで、この工作物が所定位置でクランプされ、サブクランプ機構では、サブクランパ用加圧手段を使用してサブクランパの先端を工作物に加圧させることで、この工作物がクランプされる。
【0013】
請求項2記載の本発明の工作物のクランプ装置では、サブクランパは、加工装置により加工が施される工作物の加工面よりも加工装置とは反対側に配設されるとともに、先端が工作物に対し進退移動するように揺動可能に構成され、この結果、サブクランパやサブクランパ用加圧手段が工作物の加工面よりも加工装置側に張り出さないような構成が可能となる。
【0014】
このような構成は、メインクランパ及びサブクランパによりクランプされる箇所が、加工装置により加工が施される加工面に近接しているような工作物(例えばデフキャリヤ)の場合に、特に好ましい構成である。
請求項3記載の本発明の工作物のクランプ方法では、複数のメインクランパにより工作物をクランプして所定位置に固定し、その後、メインクランパにより固定された工作物をさらにサブクランパによりクランプする。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。なお、従来技術の説明の中で既に説明した部品については同一の符号を付しその説明を省略する。
図1及び図2は本発明の一実施形態としての工作物のクランプ装置(以下、単に装置ともいう)の全体構成を示す図であり、図1はその模式的な平面図、図2は図1の模式的な縦断面図である。
【0016】
本クランプ装置は、図7及び図8に示す従来装置1に対し、クランパ(以下、メインクランパという)2A,2B,2Cの各相互間にサブクランパを2個づつ追加したような構成となっている。つまり、本クランプ装置は、図1に示すように3つのメインクランパ2A,2B,2Cと、これらのメインクランパ2A,2B,2Cの相互間に配設されたサブクランパ3A〜3Fとをそなえて構成されている。以下、特にメインクランパ2A,2B,2Cを区別しない場合にはメインクランパ2といい、同様に、特にサブクランパ3A〜3Fを区別しない場合にはサブクランパ3という。
【0017】
これらのクランパ2A〜2C,3A〜3Fは、図1及び図2に示すように装置本体1に取り付けられており、この装置本体1は図示しないフライス装置(加工装置)の向かい側(下方)に配置されている。また、装置本体1の内部には凹所11が形成されており、フライス加工の際、デフキャリヤ100はリヤアスクルへの取付面102を上記フライス装置側に(ここでは上方に)向けた姿勢でこの凹所11内に収容されるようにしてセットされる。
【0018】
各メインクランパ2は、その先端の把持爪21がフランジ101の側端面に対し進退可能になっている。また、図示しないが、これらのメインクランパ2A〜2Cには共用で1つの加圧機構(メインクランパ用加圧手段)がそなえられており、この加圧機構により、各メインクランパ2A〜2Cはフランジ101に所定圧力で加圧されるようになっている。
【0019】
また、この加圧機構は、公知のボールロックチャックなどにより構成され、各々連結されたアクチュエータを作動させることにより、メインクランパ2A〜2Cが同期して移動する構造となっており、装置本体1にセットされたデフキャリヤ100を装置本体1ひいては加工装置に対し所定位置に固定できるようになっている。つまり、メインクランパ2A〜2Cには、加工装置に対するデフキャリヤ100の芯だし機能がそなえられているのである。
このように、メインクランパ2A〜2Cと加圧機構とをそなえて本実施形態のメインクランプ機構が構成されている。
【0020】
サブクランパ3は、上述したようにメインクランパ2の各相互間に配置され、メインクランパ2とともに凹所11ひいては凹所11内にセットされるデフキャリヤ100を囲むように配設される。
【0021】
また、各サブクランパ3は、図1及び図2に示すように、サブクランパ加圧部(サブクランパ用加圧手段)4の支持部41に中央部(揺動支点)32を揺動可能に取り付けられており、このサブクランパ加圧部4を介して、装置本体1にセットされるデフキャリヤ100の上面(加工面)102にその上端が略一致するようにして装置本体1に取り付けられている。
【0022】
そして、これらのサブクランパ加圧部4には、サブクランパ3の揺動支点32を上下から挟むようにして2つのシリンダ室42a,42bがそれぞれ設けられている。これらの各シリンダ室42a,42bには、ピストン43a,43bがサブクランパ3に対しそれぞれ進退可能に挿入され、また、外方に面する側に配管44a,44bが接続されている。
【0023】
この配管44a,44bは、作動流体供給系統に接続されており、配管44aから、揺動支点32よりも上方のシリンダ室42aに作動流体(例えばオイルやエア)が供給されると、このシリンダ室42a内のピストン43aが、装置本体の凹部11側に移動し、サブクランパ3はこのピストン43aに押されて支点32を中心に揺動して、その先端31が装置にセットされたデフキャリヤ100に対し所定圧力で加圧されるようになっている。つまり、サブクランパ3は他のサブクランパ3と協働してデフキャリヤ100を所定圧力でクランプするクランプ状態(図2に示す状態)とされるようになっているのである。
【0024】
同様に、配管44bから揺動支点32よりも下方のシリンダ室42bに作動流体が供給されると、このシリンダ室42b内のピストン43bがデフキャリヤ100側に移動し、サブクランパ3の後端33がデフキャリヤ100に近接した状態、換言すれば、先端31がデフキャリヤ100から離隔してデフキャリヤ100を開放する開放状態とされるようになっている。
このように、サブクランパ3A〜3Fとサブクランパ加圧部4とをそなえて本実施形態のサブクランプ機構が構成されている。
【0025】
そして、上記クランプ状態においては、フライス装置による加工の邪魔とならないように、図2に示すように、加工面102よりもサブクランパ3がフライス装置側に(上方に)張り出さないようにサブクランパ3の配置や形状などが設定されている。従来装置2の課題として説明したが、ピストンと一体にクランプを構成した場合(ピストン1により直接的にデフキャリヤ5をクランプさせた場合)、ピストンよりもシリンダの方が大きいことから、ピストンの軸心付近で安定してデフキャリヤ5を押さえようとすると、被加工部であるとともに被クランプ部であるフランジ101よりも、ピストンやシリンダが上方に張り出すこととなり、上方のフライス装置によりこのフランジ101を加工する際に邪魔となる虞がある。本装置では、上述したようにサブクランパ3を揺動可能に構成することで、ピストンやシリンダが加工面よりも加工装置側への張り出さないような構成を可能としている。
【0026】
また、本装置には、図1及び図2に示すように、各メインクランパ2A〜2Cに近接させて3つの基準パッド5がそなえられ、また、サブクランパ3A,3Bの相互間とサブクランパ3E,3Fの相互間とにそれぞれビリ止め6がそなえられている。基準パッド5は、デフキャリヤ100を所定の高さ位置にセットするためのもので、デフキャリヤ100のフランジ101は基準パッド5の上面に載置される。
【0027】
また、ビリ止め6は、図1の模式的なB−B断面図である図3に示すように、上下方向に移動可能に装置本体1に取り付けられ、また、装置本体1との間には上下方向に伸縮するバネ61がビリ止め6の下部に挿入されるようにして取り付けられている。
そして、デフキャリヤ100が装置に載置されると、フランジ101によりビリ止め6は押し下げられ、この状態において、側方の流体圧シリンダ62のピストン63を伸長させてビリ止め6の側面に設けられた切欠64と当接させる。これにより、ビリ止め6が固定され、ビリ止め6によりフランジ101が所定高さに支持された状態となって、加工の際の振動(ビリ)が抑制されるようになっている。
【0028】
本発明の一実施形態としての工作物のクランプ装置は上述したように構成されており、以下の手法(本発明の一実施形態としての工作物のクランプ方法)により工作物のクランプが行われる。
つまり、先ず、作業者の手作業により、デフキャリヤ100が装置にセットされる。この際、デフキャリヤ100は、加工面102が上を向くような姿勢で基準パッド5に載置される(このとき、クランパ2A〜2C,3A〜3Fは何れも開放状態とされている)。
【0029】
そして、開放状態のメインクランパ2A〜2Cを同期させて一斉にクランプ状態とすることにより、デフキャリヤ100の固定と芯だしとを同時に行なう(第1ステップ)。
次いで、開放状態のサブクランパ3A〜3Fをそれぞれクランプ状態として、デフキャリヤ100をさらにサブクランパ3A〜3Fによりクランプする(第2ステップ)。
そして、ビリ止め6を使用してデフキャリヤ100の姿勢を安定させた後、上方のフライス装置により取付面102の加工を行なう。
【0030】
図8に示す従来装置1では、図4(b)に示すように、デフキャリヤ100に掛けられるクランプ力(以下、保持力ともいう)は、メインクランパ2A〜2Cによる3つの力F1〜F3であったのに対し、本装置では、図4(a)に示すように、メインクランパ2A〜2Cによる3つの力F1〜F3の他に、サブクランパ3A〜3Fによる力F4〜F9が、デフキャリヤ100に掛けられる。つまり、本装置では、従来装置1に比べ万遍なくデフキャリヤ100に保持力が掛けられるのである。
【0031】
このようにサブクランパ3によりデフキャリヤ100に保持力を付与することでメインクランプ2の保持力を従来よりも低減できるようになり、万遍なく保持力を付与してデフキャリヤ100の保持を確実なものとしつつ、クランプ歪みを抑制して、デフキャリヤ100の加工精度(ここではデフキャリヤ100のフランジ取付面102の平面度)を所定精度以上に保持できるようになる。
【0032】
また、従来に比べデフキャリヤ100の保持安定性が向上し、この結果、デフキャリヤ100が加工中に装置から外れないメインクランパ1つの当たりの保持力(以下、必要保持力という)を低減できることは勿論、デフキャリヤ100に掛けられる総必要保持力を従来よりも低減することが可能となる。総必要保持力とは、本装置においてはクランパ2A〜2C,3A〜3Fの各必要保持力の総和であり、従来装置1においてはメインクランパ2A〜2Cの各必要保持力の総和である。
【0033】
さて、図5及び下表1は、メインクランパ1A〜1C一個当たりのメインクランパ圧力PMと、取付面102のフライス加工後の平面度DFと、総保持力FT(従来装置1においては図4(b)に矢印で示す保持力F1〜F3の総和,本装置においては図4(a)に矢印で示す保持力F1〜F9の総和)との関係を示す図である。図5中において、「白の丸」及び「黒の丸」は本装置に関する実測データ、「白の四角」及び「黒の四角」は従来装置に関する実測データであり、「白の丸」及び「白の四角」はメインクランパ圧力PMと加工後の平面度DFとを示し、「黒の丸」及び「黒の四角」はメインクランパ圧力PMと総保持力FTとを示す。
【0034】
図5及び下表1に示すように、従来装置では、▲1▼メインクランパ圧力PMを2.9MPa(30kgf/cm2)とし総保持力FTを2.24×104N(2280kgf)とした場合、3個のテストピースに対し得られた平面度DFの平均値は0.079となり、要求される加工精度である平面度0.05以下を満足できず、▲2▼メインクランパ圧力FMを1.5MPa(15kgf/cm2)とし総保持力FTを1.12×104N(1140kgf)とした場合には、フライス加工中にデフキャリヤ100がメインクランパ1A〜1Cから外れてしまい加工を行えなかった。
【0035】
一方、本装置では、▲3▼メインクランパ圧力PMを2.9MPa(30kgf/cm2)とするとともに各サブクランパ2A〜2Fの保持力Fsをそれぞれ2.83×103N(289kgf)とし総保持力FTを3.97×104N(4011kgf)とした場合、5個のテストピースに対し得られた平面度DFの平均値は0.065となり、▲4▼メインクランパ圧力PMを2.0MPa(20kgf/cm2)とするとともに各サブクランパ2A〜2Fの保持力Fsをそれぞれ1.88×103N(192kgf)とし総保持力FTを2.62×104N(2674kgf)とした場合、3個のテストピースに対し得られた平面度DFの平均値は0.046となり、▲5▼メインクランパ圧力PMを0.98MPa(10kgf/cm2)とするとともに各サブクランパ2A〜2Fの保持力Fsをそれぞれ1.88×103N(192kgf)とし総保持力FTを1.88×104N(1914kgf)とした場合、3個のテストピースに対し得られた平面度DFの平均値は0.035となった。
【0036】
【表1】
このように、本装置及び本方法では、サブクランパ2A〜2Fを使用することにより、従来装置の構成を利用しながら、デフキャリヤ100のクランプを確実なものとしつつ、デフキャリヤ100の歪みを低減して高い加工精度が得られる利点がある。
【0037】
なお、本発明の工作物のクランプ装置及び工作物のクランプ方法は上述した実施形態に限定されず、その発明の要旨を逸脱しない範囲で種々変形することが可能である。
例えば、サブクランパ3を図6に示すように構成してもよい。図6では、サブクランパ3と、サブクランパ3をデフキャリヤ100に押圧するための加圧部を抜き出して示している。この例では、サブクランパ3をデフキャリヤ100側に押圧する場合において、力点(サブクランパ3がピストン71から力を加えられる点)C1が、揺動支点32に対し、作用点(サブクランパ3がデフキャリヤ100に力を加える点)C2と反対側に設定され、また、作用点C2から支点32までの距離に較べて、支点32から力点C1までの距離が大きく設定されており、シリンダ72への供給油圧に比して比較的高いサブクランパ圧が得られるようになる。
また、上記実施形態では、工作物としてデフキャリヤに本発明を適用した例を説明したが、工作物はこれに限定されない。
【0038】
【発明の効果】
以上詳述したように、請求項1及び請求項3記載の本発明によれば、従来より使用されている芯だし機能をそなえた複数のメインクランパにより工作物をクランプするのに加え、メインクランパの相互間に配設されたサブクランパによりさらに工作物をクランプするので、従来装置の構成を利用しながら、安定して工作物をクランプしつつクランプ歪みを抑制して、加工装置による加工精度を向上させることができる利点がある。
【0039】
請求項2記載の本発明の工作物のクランプ装置によれば、サブクランパやサブクランパ用加圧手段が工作物の加工面よりも加工装置側に張り出さないような構成が可能となるので、加工装置による工作物の加工がサブクランパにより邪魔されてしまうことを確実に防止できるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態としての工作物のクランプ装置の全体構成を示す模式的な平面図である。
【図2】本発明の一実施形態としての工作物のクランプ装置の構成を示す模式的な断面図である。
【図3】本発明の一実施形態にかかるビリ止めの構成を示す図であって図1の模式的なB−B断面図である。
【図4】本発明の一実施形態としての工作物のクランプ装置の作用・効果を説明するための図であり、(a)は本発明の一実施形態としてのクランプ装置において工作物に作用するクランプ力を示す模式的な平面図、(b)は従来装置1において工作物に作用するクランプ力を示す模式的な平面図である。
【図5】本発明の一実施形態としての工作物のクランプ装置の作用・効果を説明するための図であり、メインクランプ圧力,総保持力及び加工平面度の関係を示す模式図である。
【図6】本発明の一実施形態としての工作物のクランプ装置の変形例の構成を示す模式図である。
【図7】デフキャリヤの構成を示す模式的な斜視図である。
【図8】従来クランプ装置の要部構成を示す図であって、クランパを抜き出して示す図である。
【符号の説明】
1 装置本体
2A,2B,2C メインクランパ
3A〜3F サブクランパ
4 サブクランパ加圧部(サブクランパ用加圧手段)
100 デフキャリヤ
101 フランジ
102 デフキャリヤ100のリヤアスクルへの取付面[0001]
TECHNICAL FIELD OF THE INVENTION
BACKGROUND OF THE
[0002]
[Prior art]
FIG. 7 is a perspective view showing an example of the
[0003]
FIG. 8 is a diagram showing a main part of a conventional clamping device (hereinafter, also referred to as conventional device 1) for performing such milling, and is a schematic perspective view showing only the
[0004]
In the
[0005]
That is, these
Each of the
[0006]
Further, the
In addition to such a
[0007]
[Patent Document 1]
JP-A-7-256505
[Problems to be solved by the invention]
By the way, in recent years, attempts have been made to reduce the weight of the vehicle itself by reducing the thickness of vehicle components such as the above-mentioned differential carrier so as to increase the load weight of the cargo in a truck or the like. Such a part is thinned in a range in which the structural strength of the vehicle can be ensured, but the rigidity of the part itself is reduced. For example, in the
[0009]
Further, in the fluid pressure cylinder, since the piston moves in the cylinder, the cylinder necessarily has a larger shape than the piston. When the
[0010]
Further, the
Thus, further study is required to apply the
[0011]
SUMMARY OF THE INVENTION The present invention has been made in view of the above-described problems, and it is an object of the present invention to improve the processing accuracy of a processing apparatus while suppressing the clamp distortion while stably clamping a workpiece while utilizing the configuration of a conventional apparatus. It is an object of the present invention to provide a workpiece clamping apparatus and a workpiece clamping method which can perform the following.
[0012]
[Means for Solving the Problems]
Therefore, in the work clamping apparatus according to the first aspect of the present invention, the work is clamped by the main clamp mechanism and set at a predetermined position, and the work is further clamped by the sub-clamp mechanism.
In the main clamp mechanism, the work piece is clamped at a predetermined position by synchronously pressing the tip of the main clamper to the work piece using the main clamper pressurizing means. The workpiece is clamped by pressing the tip of the sub-clamper against the workpiece using pressure means.
[0013]
In the workpiece clamping apparatus according to the second aspect of the present invention, the sub-clamper is disposed on a side opposite to the processing apparatus with respect to a processing surface of the workpiece to be processed by the processing apparatus, and the tip of the sub-clamp is a workpiece. As a result, a configuration is possible in which the sub-clamper and the sub-clamper pressurizing means do not protrude from the processing surface of the workpiece to the processing device side.
[0014]
Such a configuration is particularly preferable in the case of a workpiece (for example, a differential carrier) in which a portion to be clamped by the main clamper and the sub clamper is close to a processing surface to be processed by the processing device.
According to a third aspect of the present invention, a workpiece is clamped by a plurality of main clampers and fixed at a predetermined position, and then the workpiece fixed by the main clamper is further clamped by a sub-clamper.
[0015]
BEST MODE FOR CARRYING OUT THE INVENTION
Hereinafter, embodiments of the present invention will be described with reference to the drawings. Note that components already described in the description of the related art are denoted by the same reference numerals, and description thereof will be omitted.
1 and 2 are views showing the overall configuration of a workpiece clamping apparatus (hereinafter, also simply referred to as an apparatus) as one embodiment of the present invention. FIG. 1 is a schematic plan view, and FIG. 1 is a schematic longitudinal sectional view of FIG.
[0016]
The present clamp device has a configuration in which two sub-clampers are added to each other between clampers (hereinafter, referred to as main clampers) 2A, 2B, and 2C in the
[0017]
These
[0018]
Each of the
[0019]
The pressurizing mechanism is constituted by a known ball lock chuck or the like, and has a structure in which the
As described above, the main clamp mechanism of the present embodiment includes the
[0020]
The
[0021]
As shown in FIGS. 1 and 2, each sub-clamper 3 has a central portion (oscillation fulcrum) 32 attached to a
[0022]
The sub-clamper pressurizing section 4 is provided with two
[0023]
The
[0024]
Similarly, when working fluid is supplied from the
As described above, the sub-clamp mechanism of the present embodiment includes the sub-clampers 3A to 3F and the sub-clamper pressurizing unit 4.
[0025]
Then, in the clamped state, as shown in FIG. 2, the
[0026]
As shown in FIGS. 1 and 2, the present apparatus is provided with three
[0027]
As shown in FIG. 3 which is a schematic BB cross-sectional view of FIG. 1, the
When the
[0028]
The workpiece clamping apparatus according to one embodiment of the present invention is configured as described above, and the workpiece is clamped by the following method (a workpiece clamping method according to one embodiment of the present invention).
That is, first, the
[0029]
Then, the
Next, the sub-clampers 3A to 3F in the opened state are respectively set to the clamped state, and the
Then, after stabilizing the position of the
[0030]
In the
[0031]
In this manner, the holding force of the
[0032]
In addition, the holding stability of the
[0033]
Now, FIGS. 5 and Table 1 below, the main clamper pressure P M per one main clamper 1A-1C, the flatness D F after milling of the mounting
[0034]
As shown in FIG. 5 and Table 1 below, in the conventional apparatus, ▲ 1 ▼ main clamper pressure P M to 2.9MPa (30kgf / cm 2) and the total holding force F T 2.24 × 10 4 N ( 2280kgf) , The average value of the flatness DF obtained for the three test pieces was 0.079, which did not satisfy the required processing accuracy of flatness of 0.05 or less. when the pressure F M and 1.5MPa (15kgf / cm 2) and the total holding force F T 1.12 × 10 4 N ( 1140kgf) is a
[0035]
On the other hand, in the present apparatus, ▲ 3 ▼ main clamper pressure P M to 2.9MPa (30kgf / cm 2) and each
[0036]
[Table 1]
As described above, in the present apparatus and the present method, by using the sub-clampers 2A to 2F, the distortion of the
[0037]
In addition, the workpiece clamping apparatus and the workpiece clamping method of the present invention are not limited to the above-described embodiment, and can be variously modified without departing from the gist of the invention.
For example, the
In the above embodiment, an example in which the present invention is applied to a differential carrier as a workpiece has been described, but the workpiece is not limited to this.
[0038]
【The invention's effect】
As described above in detail, according to the first and third aspects of the present invention, in addition to clamping a workpiece with a plurality of main clampers having a centering function conventionally used, a main clamper is provided. The workpiece is further clamped by the sub-clamper arranged between the two, so that the clamp distortion is suppressed while the workpiece is stably clamped while using the configuration of the conventional device, and the machining accuracy by the machining device is improved. There are advantages that can be made.
[0039]
According to the workpiece clamping device of the present invention, it is possible to provide a configuration in which the sub-clamper and the sub-clamping pressurizing means do not protrude from the processing surface of the workpiece to the processing device side. Can be reliably prevented from being disturbed by the sub-clamper.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a schematic plan view showing an overall configuration of a workpiece clamping device as one embodiment of the present invention.
FIG. 2 is a schematic sectional view showing a configuration of a workpiece clamping device as one embodiment of the present invention.
FIG. 3 is a diagram showing a configuration of a chatter according to an embodiment of the present invention, and is a schematic BB cross-sectional view of FIG. 1;
FIG. 4 is a view for explaining the operation and effect of a workpiece clamping device as one embodiment of the present invention, and FIG. 4 (a) acts on a workpiece in the clamping device as one embodiment of the present invention; FIG. 2B is a schematic plan view showing a clamping force, and FIG. 2B is a schematic plan view showing a clamping force acting on a workpiece in the
FIG. 5 is a view for explaining an operation and an effect of the workpiece clamping device as one embodiment of the present invention, and is a schematic view showing a relationship among a main clamping pressure, a total holding force and a processing flatness.
FIG. 6 is a schematic diagram showing a configuration of a modification of the workpiece clamping device as one embodiment of the present invention.
FIG. 7 is a schematic perspective view showing a configuration of a differential carrier.
FIG. 8 is a view showing a configuration of a main part of a conventional clamp device, and is a view showing a clamper extracted.
[Explanation of symbols]
DESCRIPTION OF
100
Claims (3)
該工作物をクランプして該所定位置に固定するメインクランプ機構と、
該メインクランプ機構により該所定位置に固定された該工作物を、さらにクランプするサブクランプ機構とをそなえて構成され、
該メインクランプ機構が、
該工作物をクランプする先端が、該工作物に対し進退しうるように構成された複数のメインクランパと、
上記のメインクランパの先端を、該工作物に対し同期して進退移動させるとともに該工作物に対し加圧するメインクランパ用加圧手段とを有し、
該サブクランプ機構が、
上記の複数のメインクランパの相互間に配置され、該工作物をクランプする先端が、該工作物に対し進退しうるように構成されたサブクランパと、
上記のサブクランパの先端を、該工作物に対し加圧するサブクランパ用加圧手段とをそなえて構成された
ことを特徴とする、工作物のクランプ装置。When performing a predetermined processing on the workpiece by the processing device, a clamp device for clamping the workpiece and fixing it at a predetermined position,
A main clamp mechanism for clamping the workpiece and fixing the workpiece in the predetermined position;
The workpiece fixed to the predetermined position by the main clamp mechanism, further comprising a sub-clamp mechanism for further clamping,
The main clamp mechanism is
A plurality of main clampers configured such that a tip for clamping the workpiece can move forward and backward with respect to the workpiece;
The main clamper has a main clamper pressurizing means for moving the tip of the main clamper forward and backward in synchronization with the workpiece and pressurizing the workpiece,
The sub-clamp mechanism is
A sub-clamper disposed between the plurality of main clampers and configured to be capable of moving forward and backward with respect to the workpiece, with a tip for clamping the workpiece;
A workpiece clamping apparatus comprising: a sub-clamper pressurizing means for pressing the tip of the sub-clamper against the workpiece.
ことを特徴とする、請求項1記載の工作物のクランプ装置。The sub-clamper is disposed on the opposite side of the processing device from the processing surface of the workpiece to be processed by the processing device, and swings so that the tip can move forward and backward with respect to the workpiece. 2. The workpiece clamping device according to claim 1, wherein the clamping device is configured to be capable of being used.
複数のメインクランパにより該工作物をクランプするとともに該所定位置に固定する第1ステップと、
該メインクランパにより固定された該工作物を該所定位置でさらにサブクランパによりクランプする第2ステップとをそなえて構成された
ことを特徴とする、工作物のクランプ方法。When performing a predetermined processing on a workpiece by a processing device, in a method of clamping a workpiece, the workpiece is clamped and fixed at a predetermined position.
A first step of clamping the workpiece by the plurality of main clampers and fixing the workpiece at the predetermined position;
A method for clamping a workpiece, comprising a second step of further clamping the workpiece fixed by the main clamper at a predetermined position by a sub-clamper.
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