JP2004282947A - Device and method for coil twisting - Google Patents
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Abstract
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は,車両用モータに使用されるステータコイルの捻り装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、車両用モータに使用されるステータコイルとして、ステータスロット内にU字状のセグメント化されたコイルを装着したものが提案されている。そして、ステータスロット内にコイルを装着する装置として、特許文献1及び特許文献2が提案されている。
特許文献1には、図20に示すように、ステータコア101のスロット102内にU字状のセグメント化されたコイル103が記載されている。コイル103がスロット102内に挿入された後、コイル103の捻り部103aの各々が、図21に示すように、所定の方向に捻られる。
【0003】
特許文献1及び特許文献2には、図22に示すコイル捻り装置が記載されている。ステータコア101の下面に、コイル103の捻り部103aが全周に渡って各箇所4本ずつ突き出している。全周に渡って、各4本ずつの捻り部103aに対して各々各4本ずつの捻り整形部104が直下に位置している。すなわち、捻り整形部104は、図23に示すように、上面にコイル先端挿入穴108が全周に渡って形成されている4つの円環捻り治具104a,104b,104c,104dにより構成されている。
捻り整形部104の他端は、回転駆動機構105に接続している。また、捻り整形部104は、昇降用シャフト106及び昇降駆動機構107により、上下に移動される。
【0004】
次に、その作用を説明する。挿入されているコイル103の捻り部103aは始め真っ直ぐな状態である。それに対して、昇降シャフト106及び昇降駆動機構107により、捻り整形部104が上昇されて、ステータコア101に挿入されている全ての捻り部103aが、捻り整形部104のコイル先端挿入穴に挿入される。
円環捻り治具104a,104cと、円環捻り治具104b,104dとは、回転駆動機構105により反対方向に回転される。これにより、図102に示すように、捻り部103aの隣り合うものが、互いに反対方向に捻られる。そして、捻られた捻り部103aを、その後溶接することにより、コイルを形成する。
【0005】
【特許文献1】
特開2000−92797(図1、図2,図4、図5)
【特許文献2】
特開2001−197709(図1、図3、図6,図7)
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら,従来のコイル捻り装置には、次のような問題点があった。
(1)5列以上のコイル103を挿入した場合に、従来のステータ装置では、軸方向移動及び回転の駆動伝達を同心円状に配置した円環捻り治具104に対して行う機構を採用しているので、機構的な配置が複雑になるため、1工程では4列同時の捻り機構が限界であった。そのため、5列以上のコイルの場合には、複数の工程を用意する必要があり、コイル捻り装置の大型化が避けられず、コストもアップする問題があった。
【0007】
(2)各捻り部103aの捻り距離をほぼ同じにするために、円環捻り治具104の各々が専用のモータを必要とする。そのため、多品種のモータのコイルを1台のコイル捻り装置で対応することが困難であり、モータの種類に応じたコイル捻り装置を用意しなければならず、コストアップを生じる問題があった。
【0008】
本発明は,上記問題点を解決するためになしたものであり、5列以上のコイル端部を備えるセグメントコイルに対するコイル捻り装置及びコイル捻り方法を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明のコイル捻り装置及びコイル捻り方法は、次のような構成を有している。
(1)円環状ステータコアの端面から軸方向に沿って突き出されている複数列のセグメント状コイルの端部に対して、軸方向に移動して該コイル端部を保持し、周方向に回転することによりコイル端部を捻るコイル捻り装置にであって、複数列のコイルの一部端部のみを保持する第1捻り治具部と、第1治具部が保持する以外のコイルの一部端部を保持する第2捻り治具部と、第1捻り治具部及び第2捻り治具部の各々と着脱自在であって、第1捻り治具部または第2捻り治具部に装着されたときに、その治具部を、コイル端部に対して軸方向に移動させて、コイル端部を保持し、次に周方向に回転させることにより、コイル端部を捻る着脱自在駆動機構とを有する。
【0010】
(2)(1)に記載するコイル捻り装置において、第1及び第2治具部が、円盤状治具交換装置に配置され順次着脱自在駆動機構位置まで移動されること、第1及び第2治具部の各々が、複数列の円環状のコイル端部保持部材と、複数のコイル端部保持部材を周方向で位置決めする位置決め機構とを有すること、とを特徴とする。
(3)(1)に記載するコイル捻り装置において、第1及び第2治具部が、周方向にテーパ形状を備える治具部位置決めガイドを有し、着脱自在駆動機構が、周方向にテーパ形状を備える駆動機構位置決めガイドを有し、治具部位置決めガイドと駆動機構位置決めガイドとが係合することにより、回転駆動が伝達されること、治具部位置決めガイドと駆動機構位置決めガイドとが係合されているときに、両者を軸方向で連結する連結部材を有すること、連結部材の連結を解除する連結解除機構を有すること、とを特徴とする。
【0011】
(4)(1)に記載するコイル捻り装置において、第1及び第2治具部の各々が、複数列の円環状のコイル端部保持部材と、軸方向にガイドする外周ガイド及び内周ガイドとを有し、内周ガイドはコイル端部保持部材と同期して回転すること、内周ガイドの外周ガイド面にコイル逃げ用溝が形成されていること、とを特徴とする。
(5)円環状ステータコアの端面から軸方向に沿って突き出されている複数列のセグメント状コイルの端部に対して、軸方向に移動して該コイル端部を保持し、周方向に回転することによりコイル端部を捻るコイル捻り方法であって、複数列のコイルの一部端部のみを保持して捻りを行う第1捻り工程と、第1捻り工程で捻られたコイル以外のコイルの一部端部を捻る第2捻り工程とを有することを特徴とする。
【0012】
次に、上記構成を有するコイル捻り装置の作用を説明する。
例えば、8列のコイル端部を備えるセグメントコイルの端部をステータコアに対して捻ろうとするときに、全ての端部を一度に捻ることは、端部が狭い範囲に存在するため、極めて困難である。
本発明では、着脱自在駆動機構を軸方向に移動(上昇)させて円盤状治具交換装置上に戴置されている第1治具部に装着し、さらに軸方向に移動(上昇)させて、4列のコイル端部を第1治具部のコイル端部保持部材で保持する。次に着脱自在駆動機構が第1治具部を回転させて4列のコイル端部を隣り合う端部が反対方向に向くように捻る。次に、着脱自在駆動機構が移動(下降)して、第1治具部をコイル端部から外す。次に、第1治具部を円盤状治具交換装置上に戻し、さらに、移動(下降)して待機する。
【0013】
次に、円盤状治具交換装置を回転させて、第2治具部が着脱自在駆動装置の真上に来るようにする。着脱自在駆動機構を軸方向に移動(上昇)させて円盤状治具交換装置上に戴置されている第2治具部に装着し、さらに軸方向に移動(上昇)させて、第1治具部により捻られていない4列のコイル端部を第2治具部のコイル端部保持部材で保持する。次に着脱自在駆動機構が第2治具部を回転させて4列のコイル端部を隣り合う端部が反対方向に向くように捻る。次に、着脱自在駆動機構が移動(下降)して、第2治具部をコイル端部から外す。次に、第2治具部を円盤状治具交換装置上に戻し、さらに、移動(下降)して待機する。
例えば、コイル端部が12列の場合には、さらに、第3治具部により同様の作用を行えば良い。
【0014】
ここで、第1治具部及び第2治具部は、複数列の円環状のコイル端部保持部材を備えているが、複数列のコイル端部保持部材は、着脱自在駆動機構に装着されるまで、位置決め機構により、周方向で位置決めされている。
また、治具部位置決めガイドと駆動機構位置決めガイドとは、互いにテーパ形状となっているので、第1または第2治具部と着脱自在駆動機構とは、容易に装着されると共に、テーパにより位置決めされる。また、回転駆動もテーパ部を介して伝達される。
また、連結部材は、コイル端部を捻り成形するときに、着脱自在駆動機構と第1または第2治具部とが分離しないように連結している。
【0015】
また、内周ガイドは、第1及び第2治具部と同期して上下移動し、また同期して回転するので、コイル端部を捻り成形するときに、治具部が振れることが無く安定して捻り成形を行うことができる。
また、内周ガイドの外周ガイド面にコイル逃げ用の溝が形成されているので、次の捻りコイル挿入を容易にすると共に、コイル挿入時のコイルの傷付きを防止できる。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下,本発明のコイル捻り装置及びコイル捻り方法を具体化した実施の形態を図面を参照して詳細に説明する。図1は、コイル捻り装置1の一部断面正面図である。図2は、コイル捻り装置1の一部断面側面図である。尚、図1及び図2は、一部断面を示すが、把握容易にするためにハッチングを省略する。
【0017】
(全体の構成)
コイル捻り装置1は、ステータコア10の端面から軸方向に沿って挿入された複数列(本実施の形態では、12列)のセグメント状コイル11を、捻り円環(「捻り治具部」に相当するもの)2を交換して一部ずつ連続的に成形するものである。そのため、コイル捻り装置1は、主として、コイル11の一部端部を保持する複数の捻り円環2と、捻り円環2を交換する円盤状治具交換装置4と、捻り円環2に対して着脱自在に設けられ、装着された捻り円環2を軸方向に移動させてコイル11の端部に係合させた後、捻り円環2を周方向に回転させる着脱自在駆動機構6と、ステータコア10の搬入及び搬出を行うステータコア搬送機構9とを有する。
【0018】
(捻り円環2の構成)
図3は、第1捻り円環2Aの断面図である。図4は、第2捻り円環2Bの断面図である。図5は、第3捻り円環2Cの断面図である。図3〜図5は、断面図であるが、把握容易にするためにハッチングを省略する。図6は、捻り円環2の上面図である。図7は、捻り円環2の下面図である。
捻り円環2は、コイル11の端部を4列ずつ保持するものである。本実施の形態では、12列のコイル11を成形するため、第1捻り円環2A,第2捻り円環B、第3捻り円環2Cを使用する。
【0019】
図3に示す第1捻り円環2Aは、第2列から5列目のコイル11の端部を保持するものであり、4個の円環状のコイル端部保持部材21A,22A,23A,24Aを周方向に重ね合わせて、円環状の外周ガイド25Aと内周ガイド26Aとで挟み込んで一体化している。ここで、第1列目のコイル11は、第12列目のコイル11と同時に成形するため、第1捻り円環2Aでは成形しない。コイル端部保持部材21A〜24Aは、ステータコア10の下端面から密に突き出すコイル11を傷つけることなく保持するため、上端部が肉薄に形成され、コイル11の先端部を挿入されるコイル先端挿入穴211A,221A,231A,241Aが上端面全周にわたって形成されている。コイル先端挿入穴211A〜241Aは、図6に示すように、ステータコア10に挿通されるコイル11端部の数だけ(本実施の形態では、48本)円周方向に等間隔で形成されている。一方、図3及び図7に示すように、コイル端部保持部材21A〜24Aの下端部は、肉厚に形成されて、着脱自在駆動機構6に対して位置合わせを行う治具部位置決めガイド212A,222A,232A,242Aが固設されており、コイル先端挿入穴211A〜241Aに挿入されたコイル11を列毎に捻るようになっている。従って、コイル端部保持部材21A〜24Aは、コイル11を保持する上端部に捻り方向が加えられるが、その力に対する剛性は、外周ガイド25Aと内周ガイド26Aとを軸方向に装着することによって確保されている。
【0020】
図4に示す第2捻り円環2Bは、第6列から9列目のコイル11の端部を保持するものであり、4個の円環状のコイル端部保持部材21B,22B,23B,24Bを周方向に重ね合わせて、円環状の外周ガイド25Bと内周ガイド26Bとで挟み込んで一体化している。コイル端部保持部材21B〜24Bは、ステータコア10の下端面から密に突き出すコイル11を傷つけることなく保持するため、上端部が肉薄に形成され、コイル11の先端部を挿入されるコイル先端挿入穴211B,221B,231B,241Bが上端面全周にわたって形成されている。コイル先端挿入穴211B〜241Bは、図6に示すように、ステータコア10に挿通されるコイル11端部の数だけ(本実施の形態では、48本)円周方向に等間隔で形成されている。一方、図3及び図7に示すように、コイル端部保持部材21B〜24Bの下端部は、肉厚に形成されて、着脱自在駆動機構6に対して位置合わせを行う治具部位置決めガイド212B,222B,232B,242Bが固設されており、コイル先端挿入穴211B〜241Bに挿入されたコイル11を列毎に捻るようになっている。従って、コイル端部保持部材21B〜24Bは、コイル11を保持する上端部に捻り方向が加えられるが、その力に対する剛性は、外周ガイド25Bと内周ガイド26Bとを軸方向に装着することによって確保されている。このように、第2捻り円環2Bは、基本的構造が第1捻り円環2Aと共通するが、第6〜9列目のコイル11の成形時に、第2列目のコイル11をガイドするコイル逃げ用溝261Bが内周ガイド26Bに設けられている点で相違する。
【0021】
図5に示す第3捻り円環2Cは、第1列目及び第10列から12列目のコイル11の端部を保持するものであり、4個の円環状のコイル端部保持部材21C,22C,23C,24Cを周方向に重ね合わせて、円環状の外周ガイド25Cと内周ガイド26Cとで挟み込んで一体化している。第1列目を第12列目と同時に成形するのは、第1列目と第12列目のコイル11を電気的に接続するからである。コイル端部保持部材21C〜24Cは、ステータコア10の下端面から密に突き出すコイル11を傷つけることなく保持するため、上端部が肉薄に形成され、コイル11の先端部を挿入されるコイル先端挿入穴211C,221C,231C,241Cが上端面全周にわたって形成されている。コイル先端挿入穴211C〜241Cは、図6に示すように、ステータコア10に挿通されるコイル11端部の数だけ(本実施の形態では、48本)円周方向に等間隔で形成されている。一方、図3及び図7に示すように、コイル端部保持部材21C〜24Cの下端部は、肉厚に形成されて、着脱自在駆動機構6に対して位置合わせを行う治具部位置決めガイド212C,222C,232C,242Cが固設されており、コイル先端挿入穴211C〜241Cに挿入されたコイル11を列毎に捻るようになっている。従って、コイル端部保持部材21C〜24Cは、コイル11を保持する上端部に捻り方向が加えられるが、その力に対する剛性は、外周ガイド25Cと内周ガイド26Cとを軸方向に装着することによって確保されている。
【0022】
ここで、捻り円環2は、12列のコイル11端部がステータコア10の図示しないスロットから径方向に並んで突き出すため、図6に示すように、着脱自在駆動機構6に装着される前にコイル先端挿入穴211〜241を径方向に揃える必要がある。また、3個の捻り円環2は、1個の着脱自在駆動機構6に対して着脱されるため、図7に示すように、着脱自在駆動機構6に装着される前に治具部位置決めガイド212〜242の位置を揃えておく必要がる。そのため、第1〜第3捻り円環2A〜2Cには、図3〜図5に示すように、円環保持ピン31(図2参照)が貫通する貫通穴27A,27B,27Cを径方向に形成されている。
【0023】
(円盤状治具交換装置4の構成)
図8は、円盤状治具交換装置4の一部断面側面図である。図8は、一部断面を示すが、把握容易にするためハッチングを省略する。図9は、円盤状治具交換装置4の平面図である。
円盤状治具交換装置4は、基台5に固設された保持部材41に支軸42が立設され、その支軸42にインデックステーブル43が回転可能に保持されている。インデックステーブル43は、軸方向に貫通する穴が周方向に等間隔に形成され、各穴の周りに捻り円環2を嵌合保持するためのボス部431A,431B,431C,431D,431E,431F,431G,431Hが設けられている。従って、インデックステーブル43の回転を制御することにより、任意の捻り円環2を受取位置(図9では、ボス部431Aの位置)に移動させることができる。本実施の形態では、第1〜第3捻り円環2A〜2Cは、ボス部431Aを初期位置として、ボス部431C,431E,431Gに配設されている。
【0024】
(位置決め機構3の構成)
位置決め機構3は、円盤状治具交換装置4に固設されており、ターンテーブル43のボス部431に対して径方向に円環保持ピン31を挿通することにより、捻り円環2のコイル端部保持部材21〜24を周方向に位置決めするものである。円環保持ピン31の一端には、突起が設けられ、その突起を保持するコの字状ガイド33が駆動アクチュエータ32によって受取位置に対して往復直線運動するように配設されている。
【0025】
(着脱自在駆動機構6の構成)
図10は、着脱自在駆動機構6の昇降部の一部断面正面図である。図11は、着脱自在駆動機構6の一部断面平面図である。図10及び図11は、一部断面を示すが、把握容易にするためにハッチングを省略する。
着脱自在駆動機構6は、基台5と円盤状治具交換装置4との間に配設され、受取部材61,62,63,64を軸方向に移動させて受取位置に配設された捻り円環2を下方から受け取り、さらに受取部材61〜64を回転させて捻り円環2を周方向に回転させるものである。
【0026】
基台5には、受取位置と同軸上に基軸65が立設されるとともに、コイル捻り装置1の構造体をなす4本の支軸66が立設されている。基軸65と4本の支軸66には、アーム67がそれぞれ水平に架け渡され、摺動可能に保持されている。各アーム67には、基台5に固設された4個のモータ69が減速機68を介してそれぞれ連結するとともに、受取部材61〜64が回転可能に保持されている。受取部材61〜64は、捻り円環2のコイル端部保持部材21〜24下端部と略同径の円環状をなし、基軸65を中心として同心円状に配設されている。従って、モータ69を駆動すれば、受取部材61〜64を基軸65に沿って軸方向に移動させることができ、さらには、各モータ69の回転量を制御すれば、受取部材61〜64の軸方向への移動量を個別に調整することができる。
【0027】
図12は、着脱自在駆動機構6の回転部の側面図である。
また、基台5には、一対の回転軸54A,54Bが回転可能に保持されている。一対の回転軸54A,54Bは、基台5に内設されたウォームギヤ53A,53Bを介してモータ51A,51Bの出力軸52A,52Bに連結し、回転方向の駆動力を伝達されるようになっている。受取部材61,63は、アーム67に内蔵されるギヤ列671を介して回転軸54Aにそれぞれ連結する。一方、受取部材62,64は、アーム67に内蔵されるギヤ列671を介して回転軸54Bにそれぞれ連結する。従って、モータ51A,51Bを逆方向に回転させれば、回転軸54A,54Bが逆方向に回転し、受取部材61,63を所定方向に同期して回転させる一方、受取部材62,64を所定方向と反対方向に同期して回転させることができる。
【0028】
図13は、調芯機構の構造を示す図である。
ここで、着脱自在駆動機構6は、複数の捻り円環2を着脱するため、捻り円環2の受取毎に受取部材61〜64と捻り円環2とを調芯する調芯機構を備える。調芯機構は、図13(a)に示すように、捻り円環2のコイル端部保持部材21〜24下端面に固設される治具部位置決めガイド212〜242と、(b)に示すように、着脱自在駆動機構6の受取部材61〜64上端面に固設される駆動機構位置決めガイド612〜642とからなる。治具部位置決めガイド212〜242及び駆動機構位置決めガイド612〜642は、テーパ212a,222a,232a,242a,612a,622a,632a,642aがそれぞれ周方向に形成されている。このような調芯機構は、捻り円環2のコイル端部保持部材21〜24と着脱自在駆動機構6の受取部材61〜64に対して円周方向に4個ずつ等間隔に設けられている。
【0029】
従って、治具部位置決めガイド212〜242の凸部と駆動機構位置決めガイド612〜642の凹部とを係合させれば、着脱自在駆動機構6の受取部材61〜64と捻り円環2のコイル端部保持部材21〜24との位相及び同心円状の位置決めがなされる。また同時に、着脱自在駆動機構6の受取部材61〜64と捻り円環2のコイル端部保持部材21〜24は、周方向に連結される。
【0030】
図14は、連結機構の構造を示す図である。図15は、連結機構の連結状態を示す断面図である。図16は、連結機構の連結解除状態を示す断面図である。図15及び図16は、断面を示すが、把握容易にするためハッチングを省略する。
さらに、着脱自在駆動機構6は、捻り円環2と軸方向に連結する連結機構を備える。着脱自在駆動機構6の受取部材61〜64には、図14に示すように、T字形の薄板バネ(「連結部材」に相当するもの。)71,72,73,74が、円周方向に等間隔で配設されている。薄板バネ71〜74は、上端部が受取部材61〜64から突き出るように配置され、下端部が受取部材61〜64に固定されている。薄板バネ71〜74は、図15及び図16に示すように、受取部材61〜64に摺動可能に保持される摺動軸75,76,77,78を介して相互に連結している。連結解除用アクチュエータ(「連結解除機構」に相当するもの。)79は、受取部材61の内周に配設され(図10及び図12参照)、摺動軸75〜78に径方向の推力を与えるようになっている。これに対し、捻り円環2のコイル端部保持部材21〜24には、薄板バネ71〜74の先端部を係止する係止溝213,223,233,243が形成されている。
【0031】
従って、図15に示すように、連結解除用駆動アクチュエータ79を停止すると、薄板バネ79の先端部が係止溝213〜243に係止され、着脱自在駆動機構6と捻り円環2とが軸方向に連結される。一方、図16に示すように、連結解除用駆動アクチュエータ79を駆動すると、薄板バネ71〜74が撓められて先端部を係止溝213〜243から浮き上がらせ、着脱自在駆動機構6と捻り円環2とが軸方向に連結されない。こうした連結機構は、着脱自在駆動機構6の受取部材61〜64及び捻り円環2のコイル端部保持部材21〜24の周方向に4個ずつ等間隔に配設されている。
【0032】
ここで、着脱自在駆動機構6の受取部材61〜64は、捻り円環2のコイル端部保持部材21〜24に直接連結するが、外周ガイド25と内周ガイド26に直接連結しない。コイル端部保持部材21〜24は、軸方向に移動しながら回転して各列のコイル11を捻るため、直接軸方向及び周方向の移動を制御する必要があるが、外周ガイド25と内周ガイド26は、コイル成形時にコイル端部保持部材21〜24と成形するコイル11をガイドする関係上、軸方向及び周方向の移動を制御する必要がないからである。ところが、外周ガイド25及び内周ガイド26は、成形するコイル11の列によって形状が異なるため(図3〜図5参照)、対応するコイル端部保持部材21〜24と一体的に交換する必要がある。この点、各列のコイル11は、成形時に内向きに移動するため、コイル11の外側に配設される外周ガイド25の上下動作は簡便であるが、コイル11の内側に配設される内周ガイド26の上下動作は、摩擦抵抗などとの関係で困難である。
【0033】
そこで、着脱自在駆動機構6には、図10及び図12に示すように、内周ガイド26を上下動させる内周ガイド駆動アクチュエータ80が設けられ、コイル端部保持部材21〜24と同様に内周ガイド26を下方から受け取るようにしている。そして、内周ガイド駆動アクチュエータ80が単独で下降したとき、あるいは、コイル端部保持部材21〜24に対して相対的に下降したときに、それに追従して内周ガイド26を確実に下降させるため、内周ガイド26には、コイル端部保持部材21に対して下向きに付勢するスプリング30(図3〜図5参照)が縮設されている。
【0034】
また、外周ガイド25と内周ガイド26は、コイル端部保持部材21〜24と一緒に交換されるため、円盤状治具交換装置4に搭載されている間、円環保持ピン31を径方向に挿通される(図8参照)。そのため、外周ガイド25は、図3〜図5に示すように、コイル端部保持部材24に立設されたピンに係合することにより、コイル端部保持部材24と同期して回転するようになっている。一方、内周ガイド26は、図7に示すように、下端面に取付板28が固設され、その取付板28の外縁部から径方向に張り出す張出部281をコイル端部保持部材21に係合させることにより、コイル端部保持部材21と同期して回転するようになっている。尚、内周ガイド26の回転時における摩擦抵抗を小さくするため、内周ガイド26の上端面にローラ29を設けるとともに、内周ガイド駆動アクチュエータ80の先端部に球面ローラ81(図10、図12参照)を設けている。
【0035】
(ステータコア搬送機構9の構成)
図17は、コイル捻り装置1を上面から見た概念図である。図18は、カフサ保持部の平面図である。
ステータコア搬送機構9は、図17に示すように、12列のコイル11を挿通されたステータコア10を保持板92の所定位置に配設し、ステータコア10に対してステータガイド91を上方から押し当てて保持するようになっている(図1参照)。図18に示すように、保持板92には、ステータコアより大径のカフサ駆動リング93が固設され、コイル11の成形形状を定めるカフサ94をステータコア10のコイル11間に挿入するようになっている。カフサ94は、カフサ駆動リング93に片持ちされているため、コイル11の成形時にねじりを加えられて位置ずれする恐れがある。そこで、ステータコア搬送機構9は、カフサ内側ガイド95をステータコア10の中心穴に対して上方から挿通し、カフサ94の先端部を保持するようにしている。カフサ内側ガイド95は、ステータガイド91に対して摺動可能に設けられ、別個に昇降するようになっている。
【0036】
続いて、コイル捻り装置1の作動について、図19の流れ図を参照しながら具体的に説明する。
まず、12列のコイル11を挿入されたステータコア10を所定位置に搬入し、カフサ94をセットする(図19のステップ1(以下、「S1」と略記する。)、S2)。具体的には、所定位置に搬入したステータコア10をステータガイド91を下降させて保持する一方、カフサ内径ガイド95を下降させて、カフサ駆動リング93の内側にセットする。このとき、ステータガイド91とカフサ内径ガイド95は、別個に下降するため、厚みの異なるステータコア10に対応することができる。そして、カフサ94をカフサ駆動リング93からカフサ内径ガイド95に向かって突出させ、カフサ94の先端部をカフサ内径ガイド95で保持する。
【0037】
次に捻り円環2をセットする(図19のS3)。ここで、12列のコイル端部を備えるセグメントコイル11の端部をステータコア10に対して捻ろうとするときに、全ての端部を一度に捻ることは、端部が狭い範囲に存在するため、極めて困難であるので、本実施の形態では、第1〜第3捻り円環2A〜2Cを順次交換して、コイル11を4列ずつ成形する。そこで、ターンテーブル43を90度回転させて、第1捻り円環2Aが着脱自在駆動装置6の真上である受取位置に来るようにする。
【0038】
そして、着脱自在駆動機構6で第1捻り円環2Aを受け取る(図19のS4)。具体的には、まず、連結解除駆動アクチュエータ79を駆動させて薄板バネ71〜74を撓ませた状態で、着脱自在駆動機構6のモータ69を駆動し、受取部材61〜64を上昇させる。受取部材61〜64は、駆動機構位置決めガイド612〜642を治具部位置決めガイド212A〜242Aに係合させることにより、着脱自在駆動機構6を第1捻り円環2Aに装着する。これと同時に、薄板バネ71〜74がコイル端部保持部材21A〜24Aの係止溝213A〜243Aに挿入されるので、連結解除駆動アクチュエータ79を停止して着脱自在駆動機構6と第1捻り円環2Aとが分離しないように連結する。ターンテーブル43を90度回転させる時、位置決め機構3のコの字形ガイド33を受取位置に前進させておくことにより、ターンテーブル43を回転する事でボス部431C及び第1捻り円環2Aに挿通された円環位置決めピン31Cの端部を保持し、その後、コの字形ガイド33を後退させ、円環位置決めピン31Cをボス部431C及び第1捻り円環2Aから抜く。そして、着脱自在駆動機構6の受取部材61〜64を更に軸方向に上昇させて、第2列から5列目のコイル11端部をコイル端部保持部材21A〜24Aのコイル先端挿入穴211A〜241Aに挿入して保持する。尚、内周ガイド26Aは、内周ガイド駆動アクチュエータ80によってローラ29Aがカフサ内径ガイド95下端面に当接するまで持ち上げられている。
【0039】
次に、コイル11を成形する(図19のS5)。具体的には、着脱自在駆動機構6が受取部材61,63と受取部材62,64を反対方向に回転させる。第1捻り円環2Aのコイル端部保持部材21A〜24Aは、駆動機構位置決めガイド612〜642及び治具部位置決めガイド212A〜242Aを介して回転力を伝達され、第2列から第5列目のコイル11端部を隣り合う端部が反対方向に向くように捻る。このとき、外周ガイド25Aと内周ガイド26Aとがコイル端部保持部材21A〜24A及び第2列から5列目のコイル11を外周側と内周側とからガイドしているので、コイル端部保持部材21A〜24Aが振れることなく安定して第2列から第5列目のコイル11端部を捻る。また、着脱自在駆動機構6は、各列のコイル11をコイル先端挿入穴211A〜241Aから抜けないように捻るため、受取部材61〜64を軸方向に個別に移動させ、コイル端部保持部材21A〜24Aを上昇させる。この場合、内周ガイド26Aは、コイル端部保持部材21Aの上昇にかかわらずカフサ内径ガイド95によって常に一定位置に位置決めされているため、コイル11をより安定してガイドすることができる。
【0040】
次に、着脱自在駆動機構6を原位置に戻す(図19のS6)。具体的には、着脱自在駆動機構6の受取部材61〜64を下降させて、コイル端部保持部材21A〜24Aのコイル先端挿入穴211A〜241Aからコイル11端部を抜き、第1捻り円環2Aをターンテーブル43のボス部431Cに戻す。この場合、成形を完了した第2列から第5列目のコイル11端部が、コイル先端挿入穴211A〜242Aに食い付いている場合があるが、受取部材61〜64とコイル端部保持部材21A〜24Aとを薄板バネ71〜74で連結しているため、各列のコイル11端部をコイル先端挿入穴211A〜241Aから確実に抜くことができる。そして、受取部材61〜64を回転させて原位置に戻すことにより、第1捻り円環2Aのコイル端部保持部材21A〜24Aの位相を位置合わせした後、連結解除駆動アクチュエータ79を駆動させて薄板バネ71〜74を撓ませながら、受取部材61〜64をさらに下降させる。そして、連結解除駆動アクチュエータ79を停止して待機する。これにより、第1捻り円環2Aと着脱自在駆動機構6とが完全に分離する。
【0041】
次に、捻り円環2のコイル端部保持部材21〜24を位置合わせする(図19のS7)。すなわち、円環位置決めピン31Cを保持するコの字形ガイド33を受取位置に向かって前進させて、円環位置決めピン31Cをボス部431C及び第1捻り円環2Aの径方向に貫き通し、コイル端部保持部材21A〜24Aを周方向に位置決めする。ここで、内周ガイド26Aと外周ガイド25Aは、コイル成形時にコイル端部保持部材21A,24Aと同期して回転するので、円環位置決めピン31Cは第1捻り円環2Aにスムーズに挿入される。
【0042】
次に、12列のコイル11の成形が終了したか否かを判断する(図19のS8)。この時点では、未成形のコイル11が残っているので(図19のS8:NO)、他のコイル11を成形するためにS3に戻る。
【0043】
すなわち、ターンテーブル43を90度回転させて、第2捻り円環2Bが着脱自在駆動装置6の真上である受取位置に来るようにする(図19のS3)。そして、着脱自在駆動機構6で第2捻り円環2Bを受け取る(図19のS4)。具体的には、まず、連結解除駆動アクチュエータ79を駆動させて薄板バネ71〜74を撓ませた状態で、着脱自在駆動機構6のモータ69を駆動し、受取部材61〜64を上昇させる。受取部材61〜64は、駆動機構位置決めガイド612〜642を治具部位置決めガイド212B〜242Bに係合させることにより、着脱自在駆動機構6を第2捻り円環2Bに装着する。これと同時に、薄板バネ71〜74がコイル端部保持部材21B〜24Bの係止溝213B〜243Bに挿入されるので、連結解除駆動アクチュエータ79を停止して着脱自在駆動機構6と第2捻り円環2Bとを分離しないように連結する。ターンテーブル43を90度回転させるとき、位置決め機構3のコの字形ガイド33を受取位置に前進させておくことにより、ターンテーブル43を回転することでボス部431E及び第2捻り円環2Bに挿通された円環位置決めピン31Eの端部を保持し、その後、コの字形ガイド33を後退させ、円環位置決めピン31Eをボス部431E及び第2捻り円環2Bから抜く。そして、着脱自在駆動機構6の受取部材61〜64を更に軸方向に上昇させて、第6列から9列目のコイル11端部をコイル端部保持部材21B〜24Bのコイル先端挿入穴211B〜241Bに挿入して保持する。このとき、成形を完了した第2〜第5列目のコイル11端部は、内周ガイド26Bのコイル逃げ用溝261Bに挿入される。尚、内周ガイド26Bは、内周ガイド駆動アクチュエータ80によってローラ29Bがカフサ内径ガイド95下端面に当接するまで持ち上げられている。
【0044】
次に、コイル11を成形する(図19のS5)。具体的には、着脱自在駆動機構6が受取部材61,63と受取部材62,64を反対方向に回転させる。第2捻り円環2Bのコイル端部保持部材21B〜24Bは、駆動機構位置決めガイド612〜642及び治具部位置決めガイド212B〜242Bを介して回転力を伝達され、第6列から第9列目のコイル11端部を隣り合う端部が反対方向に向くように捻る。このとき、外周ガイド25Bと内周ガイド26Bとがコイル端部保持部材21B〜24B及び第2列から5列目のコイル11を外周側と内周側とからガイドしているので、コイル端部保持部材21B〜24Bが振れることなく安定して第6列から第9列目のコイル11端部を捻る。また、着脱自在駆動機構6は、各列のコイル11をコイル先端挿入穴211B〜241Bから抜けないように捻るため、受取部材61〜64を軸方向に個別に移動させ、コイル端部保持部材21B〜24Bを上昇させる。この場合、内周ガイド26Bは、コイル端部保持部材21Bの上昇にかかわらずカフサ内径ガイド95によって常に一定位置に位置決めされているため、コイル11をより安定してガイドすることができる。尚、第2列目のコイル11は、コイル逃げ用溝261Bに内周側をガイドされるので、成形にともなって内側に移動しない。
【0045】
次に、着脱自在駆動機構6を原位置に戻す(図19のS6)。具体的には、着脱自在駆動機構6の受取部材61〜64を下降させて、コイル端部保持部材21B〜24Bのコイル先端挿入穴211B〜241Bからコイル11端部を抜き、第2捻り円環2Bをターンテーブル43のボス部431Eに戻す。この場合、成形を完了した第6列から第9列目のコイル11端部が、コイル先端挿入穴211B〜242Bに食い付いている場合があるが、受取部材61〜64とコイル端部保持部材21B〜24Bとを薄板バネ71〜74で連結しているため、各列のコイル11端部をコイル先端挿入穴211B〜241Bから確実に抜くことができる。そして、受取部材61〜64を回転させて原位置に戻すことにより、第2捻り円環2Bのコイル端部保持部材21B〜24Bの位相を位置合わせした後、連結解除駆動アクチュエータ79を駆動させて薄板バネ71〜74を撓ませながら、受取部材61〜64をさらに下降させる。そして、連結解除駆動アクチュエータ79を停止して待機する。これにより、第2捻り円環2Bと着脱自在駆動機構6とが完全に分離する。
【0046】
次に、捻り円環2のコイル端部保持部材21〜24を位置合わせする(図19のS7)。すなわち、円環位置決めピン31Eを保持するコの字形ガイド33を受取位置に向かって前進させて、円環位置決めピン31Eをボス部431E及び第2捻り円環2Bの径方向に貫き通し、コイル端部保持部材21B〜24Bを周方向に位置決めする。ここで、内周ガイド26Bと外周ガイド25Bは、コイル成形時にコイル端部保持部材21B,24Bと同期して回転するので、円環位置決めピン31Cは第2捻り円環2Bにスムーズに挿入される。
【0047】
次に、12列のコイル11の成形が終了したか否かを判断する(図19のS8)。この時点では、未成形のコイル11が残っているので(図19のS8:NO)、他のコイル11を成形するためにS3に戻る。
【0048】
すなわち、ターンテーブル43を90度回転させて、第3捻り円環2Cが着脱自在駆動装置6の真上である受取位置に来るようにする(図19のS3)。そして、着脱自在駆動機構6で第3捻り円環2Cを受け取る(図19のS4)。具体的には、まず、連結解除駆動アクチュエータ79を駆動させて薄板バネ71〜74を撓ませた状態で、着脱自在駆動機構6のモータ69を駆動し、受取部材61〜64を上昇させる。受取部材61〜64は、駆動機構位置決めガイド612〜642を治具部位置決めガイド212C〜242Cに係合させることにより、着脱自在駆動機構6を第3捻り円環2Cに装着する。これと同時に、薄板バネ71〜74がコイル端部保持部材21C〜24Cの係止溝213C〜243Cに挿入されるので、連結解除駆動アクチュエータ79を停止して着脱自在駆動機構6と第3捻り円環2Cとを分離しないように連結する。ターンテーブル43を90度回転させるとき、位置決め機構3のコの字形ガイド33を受取位置に前進させておくことにより、ターンテーブル43を回転することでボス部431G及び第3捻り円環2Cに挿通された円環位置決めピン31Gの端部を保持し、その後、コの字形ガイド33を後退させ、円環位置決めピン31Gをボス部431G及び第3捻り円環2Cから抜く。そして、着脱自在駆動機構6の受取部材61〜64を更に軸方向に上昇させて、第1列及び第10列から12列目のコイル11端部をコイル端部保持部材21C〜24Cのコイル先端挿入穴211C〜241Cに挿入して保持する。尚、内周ガイド26Cは、内周ガイド駆動アクチュエータ80によってローラ29Cがカフサ内径ガイド95下端面に当接するまで持ち上げられている。
【0049】
ここで、成形を完了した第2列目のコイル11は、第2捻り円環2Bで第6列から第9列目のコイル11を成形するときに、内周ガイド26Bのコイル逃げ用溝261Bで内側への移動を制限されている。そのため、第1列目のコイル11は、コイル端部保持部材21Cのコイル先端挿入穴211Cに挿入されるときに、第2列目のコイル11と接触せず、傷つかない。
【0050】
次に、コイル11を成形する(図19のS5)。具体的には、着脱自在駆動機構6が受取部材61,63と受取部材62,64を反対方向に回転させる。第3捻り円環2Cのコイル端部保持部材21C〜24Cは、駆動機構位置決めガイド612〜642及び治具部位置決めガイド212C〜242Cを介して回転力を伝達され、第1列及び第10列から第12列目のコイル11端部を隣り合う端部が反対方向に向くように捻る。このとき、外周ガイド25Cと内周ガイド26Cとがコイル端部保持部材21C〜24C及び第1列、第10列から第12列目のコイル11を外周側と内周側とからガイドしているので、コイル端部保持部材21C〜24Cが振れることなく安定して第1列及び第10列から第12列目のコイル11端部を捻る。また、着脱自在駆動機構6は、各列のコイル11をコイル先端挿入穴211C〜241Cから抜けないように捻るため、受取部材61〜64を軸方向に個別に移動させ、コイル端部保持部材21C〜24Cを上昇させる。この場合、内周ガイド26Cは、コイル端部保持部材21Cの上昇にかかわらずカフサ内径ガイド95によって常に一定位置に位置決めされているため、コイル11をより安定してガイドすることができる。
【0051】
次に、着脱自在駆動機構6を原位置に戻す(図19のS6)。具体的には、着脱自在駆動機構6の受取部材61〜64を下降させて、コイル端部保持部材21C〜24Cのコイル先端挿入穴211C〜241Cからコイル11端部を抜き、第3捻り円環2Cをターンテーブル43のボス部431Gに戻す。この場合、成形を完了した第1列及び第10列から第12列目のコイル11端部が、コイル先端挿入穴211C〜242Cに食い付いている場合があるが、受取部材61〜64とコイル端部保持部材21C〜24Cとを薄板バネ71〜74で連結しているため、各列のコイル11端部をコイル先端挿入穴211C〜241Cから確実に抜くことができる。そして、受取部材61〜64を回転させて原位置に戻すことにより、第3捻り円環2Cのコイル端部保持部材21C〜24Cの位相を位置合わせした後、連結解除駆動アクチュエータ79を駆動させて薄板バネ71〜74を撓ませながら、受取部材61〜64をさらに下降させる。そして、連結解除駆動アクチュエータ79を停止して待機する。これにより、第3捻り円環2Cと着脱自在駆動機構6とが完全に分離する。
【0052】
次に、捻り円環2のコイル端部保持部材21〜24を位置合わせする(図19のS7)。すなわち、円環位置決めピン31Gを保持するコの字形ガイド33を受取位置に向かって前進させて、円環位置決めピン31Gをボス部431G及び第3捻り円環2Cの径方向に貫き通し、コイル端部保持部材21C〜24Cを周方向に位置決めする。ここで、内周ガイド26Cと外周ガイド25Cは、コイル成形時にコイル端部保持部材21C,24Cと同期して回転するので、円環位置決めピン31Gは第3捻り円環2Cにスムーズに挿入される。
【0053】
次に、12列のコイル11の成形が終了したか否かを判断する(図19のS8)。この時点では、未成形のコイル11が残っていないので(図19のS8:YES)、ターンテーブル43を90度回転させてボス部431Aを受取位置に配設し、初期化する(図19のS9)。それから、カフサ94をカフサ駆動リング93に退避させた後、ステータガイド91を上昇させてステータ10の保持を解除し、さらに、カフサ内径ガイド95を上昇させることにより、カフサ94を解除する(図19のS10)。そして、ステータコア10を搬出して(図19のS11)、コイル11の成形を完了する。
【0054】
以上詳細に説明したように、本実施の形態のコイル捻り装置1によれば、円環状ステータコア10の端面から軸方向に沿って突き出されている複数列のセグメント状コイル11の端部に対して、軸方向に移動して該コイル11端部を保持し、周方向に回転することによりコイル11端部を捻るものにおいて、複数列のコイル11の一部端部のみを保持する第1捻り円環2A(又は第2捻り円環2B)と、第1捻り円環2A(又は第2捻り円環2B)が保持する以外のコイル11の一部端部を保持する第2捻り円環2B(又は第3捻り円環2C)と、第1捻り円環2A(又は第2捻り円環2B)及び第2捻り円環2B(又は第3捻り円環2C)の各々と着脱自在であって、第1捻り円環2A(又は第2捻り円環2B)または第2捻り円環2B(又は第3捻り円環2C)に装着されたときに、その捻り円環2を、コイル11端部に対して軸方向に移動させて、コイル11端部を保持し、次ぎに周方向に回転させることにより、コイル11端部を捻る着脱自在駆動機構6とを有しているので、5列以上のコイル端部を備えるセグメントコイル11を捻って成形する場合でも、装置サイズをコンパクトにすることができ、コストダウンを図ることができる。
【0055】
また、第1〜第3捻り円環2A〜2Cが、円盤状治具交換装置4に配置され順次着脱自在駆動機構6位置まで移動されること、第1〜第3捻り円環2A〜2Cの各々が、複数列の円環状のコイル端部保持部材21〜24と、複数のコイル端部保持部材21〜24を周方向で位置決めする位置決め機構3とを有するので、各捻り円環2のコイル端部保持部材21〜24を規定の位相に位置決めすることができる。
【0056】
また、第1〜第3捻り円環2A〜2Cが、周方向にテーパ形状を備える治具部位置決めガイド212〜242を有し、着脱自在駆動機構6が、周方向にテーパ形状を備える駆動機構位置決めガイド612〜642を有し、治具部位置決めガイド212〜242と駆動機構位置決めガイド612〜642とが係合することにより、回転駆動が伝達されること、治具部位置決めガイド212〜242と駆動機構位置決めガイド612〜642とが係合されているときに、両者を軸方向で連結する薄板バネ71〜74を有すること、薄板バネ71〜74の連結を解除する連結部材解除用アクチュエータ79を有するので、着脱自在駆動機構6に第1〜第3捻り円環2A〜2Cを容易に装着して、コイル端部保持部材21〜24の位相及び同心円状の位置決めをすることができるとともに、第1〜第3捻り円環2A〜2Cを確実に着脱することができる。
【0057】
また、第1〜第3捻り円環2A〜2Cの各々が、複数列の円環状のコイル端部保持部材21〜24と、軸方向にガイドする外周ガイド25及び内周ガイド26とを有し、内周ガイド26はコイル端部保持部材21と同期して回転すること、第2捻り円環2Bの内周ガイド26の外周ガイド面にコイル逃げ用溝261Bが形成されているので、各列のコイル11を精度良く成形することができるとともに、第1列目のコイル11の挿入を容易にして、コイル11の傷つきを防止することができる。
【0058】
さらに、本実施の形態のコイル捻り方法によれば、円環状ステータコア10の端面から軸方向に沿って突き出されている複数列のセグメント状コイル11の端部に対して、軸方向に移動して該コイル11端部を保持し、周方向に回転することによりコイル11端部を捻るコイル捻り方法において、複数列のコイル11の一部端部のみを保持して捻りを行う第1捻り工程と、第1捻り工程で捻られたコイル11以外のコイル11の一部端部を捻る第2捻り工程とを有するので、5列以上のコイル端部を備えるセグメントコイル11を捻って成形する場合でも、装置サイズをコンパクトにすることができ、コストダウンを図ることができる。
【0059】
なお,本実施の形態は単なる例示にすぎず,本発明を何ら限定するものではない。したがって本発明は当然に,その要旨を逸脱しない範囲内で種々の改良,変形が可能である。
【0060】
【発明の効果】
従って、本発明のコイル捻り装置によれば、円環状ステータコアの端面から軸方向に沿って突き出されている複数列のセグメント状コイルの端部に対して、軸方向に移動して該コイル端部を保持し、周方向に回転することによりコイル端部を捻るコイル捻り装置において、複数列のコイルの一部端部のみを保持する第1捻り治具部と、第1治具部が保持する以外のコイルの一部端部を保持する第2捻り治具部と、第1捻り治具部及び第2捻り治具部の各々と着脱自在であって、第1捻り治具部または第2捻り治具部に装着されたときに、その治具部を、コイル端部に対して軸方向に移動させて、コイル端部を保持し、次ぎに周方向に回転させることにより、コイル端部を捻る着脱自在駆動機構とを有しているので、5列以上のコイル端部を備えるセグメントコイル11を捻って成形する場合でも、装置サイズをコンパクトにすることができ、コストダウンを図ることができる。
【0061】
また、本発明のコイル捻り方法によれば、円環状ステータコアの端面から軸方向に沿って突き出されている複数列のセグメント状コイルの端部に対して、軸方向に移動して該コイル端部を保持し、周方向に回転することによりコイル端部を捻るコイル捻り方法において、複数列のコイルの一部端部のみを保持して捻りを行う第1捻り工程と、第1捻り工程で捻られたコイル以外のコイルの一部端部を捻る第2捻り工程とを有しているので、5列以上のコイル端部を備えるセグメントコイル11を捻って成形する場合でも、装置サイズをコンパクトにすることができ、コストダウンを図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施の形態に係り、コイル捻り装置の一部断面正面図である。
【図2】同じく、コイル捻り装置の一部断面側面図である。
【図3】同じく、第1捻り円環の断面図である。
【図4】同じく、第2捻り円環の断面図である。
【図5】同じく、第3捻り円環の断面図である。
【図6】同じく、捻り円環の上面図である。
【図7】同じく、捻り円環の下面図である。
【図8】同じく、円盤状治具交換装置の一部断面側面図である。
【図9】同じく、円盤状治具交換装置の平面図である。
【図10】同じく、着脱自在駆動機構の昇降部の一部断面正面図である。
【図11】同じく、着脱自在駆動機構の一部断面平面図である。
【図12】同じく、着脱自在駆動機構の回転部の側面図である。
【図13】同じく、調芯機構の構造を示す図であって、(a)は治具部位置決めガイドを示し、(b)は駆動機構位置決めガイドを示す。
【図14】同じく、連結機構の構造を示す図である。
【図15】同じく、連結機構の連結状態を示す断面図である。
【図16】同じく、連結機構の連結解除状態を示す断面図である。
【図17】同じく、コイル捻り装置を上面から見た概念図である。
【図18】同じく、カフサ保持部の平面図である。
【図19】同じく、コイル捻り方法の流れ図である。
【図20】セグメント挿入工程を示す斜視図である。
【図21】セグメント製造工程終了時の形状を示す斜視図である。
【図22】従来のコイル捻り装置の概略構成図である。
【図23】図22のAA断面図である。
【符号の説明】
1 コイル捻り装置
2 捻り円環
3 位置決め機構
4 円盤状治具交換装置
6 着脱自在駆動機構
21,22,23,24 コイル端部保持部材
25 外周ガイド
26 内周ガイド
71,72,73,74 薄板バネ
75,76,77,78 摺動軸
79 連結解除用駆動アクチュエータ
212,222,232,242 治具部位置決めガイド
261B コイル逃げ用溝
612,622,632,642 駆動機構位置決めガイド[0001]
TECHNICAL FIELD OF THE INVENTION
The present invention relates to a twisting device for a stator coil used in a motor for a vehicle.
[0002]
[Prior art]
2. Description of the Related Art Conventionally, as a stator coil used in a vehicle motor, a stator lot in which a U-shaped segmented coil is mounted has been proposed.
[0003]
The other end of the
[0004]
Next, the operation will be described. The
The
[0005]
[Patent Document 1]
JP-A-2000-92797 (FIGS. 1, 2, 4, and 5)
[Patent Document 2]
JP-A-2001-197709 (FIGS. 1, 3, 6, and 7)
[0006]
[Problems to be solved by the invention]
However, the conventional coil twisting device has the following problems.
(1) When five or more rows of
[0007]
(2) In order to make the twisting distances of the respective
[0008]
The present invention has been made to solve the above problems, and an object of the present invention is to provide a coil twisting device and a coil twisting method for a segment coil having coil ends of five or more rows.
[0009]
[Means for Solving the Problems]
The coil twisting device and the coil twisting method of the present invention have the following configurations.
(1) With respect to the ends of a plurality of rows of segment-shaped coils protruding along the axial direction from the end surface of the annular stator core, the coil is moved in the axial direction to hold the coil ends, and is rotated in the circumferential direction. A coil torsion device for twisting a coil end by a first torsion jig holding only a part of the plurality of rows of coils and a part of the coil other than the first jig holding A second torsion jig for holding an end, and detachable with each of the first torsion jig and the second torsion jig, and attached to the first torsion jig or the second torsion jig; When this is done, the jig portion is moved in the axial direction with respect to the coil end portion, the coil end portion is held, and then the coil end portion is twisted by rotating in the circumferential direction. And
[0010]
(2) In the coil twisting device described in (1), the first and second jig portions are arranged in the disc-shaped jig changing device and sequentially moved to the removable drive mechanism position, and the first and second jig portions are arranged. Each of the jig parts has a plurality of rows of annular coil end holding members, and a positioning mechanism for positioning the plurality of coil end holding members in a circumferential direction.
(3) In the coil twisting device described in (1), the first and second jig portions have a jig portion positioning guide having a tapered shape in the circumferential direction, and the detachable driving mechanism is tapered in the circumferential direction. A driving mechanism positioning guide having a shape is provided. When the jig section positioning guide and the driving mechanism positioning guide are engaged with each other, rotational drive is transmitted, and the jig section positioning guide and the driving mechanism positioning guide are engaged. It is characterized by having a connecting member for connecting the two members in the axial direction when they are combined, and having a connection releasing mechanism for releasing the connection of the connecting member.
[0011]
(4) In the coil twisting device described in (1), each of the first and second jig portions includes a plurality of rows of annular coil end holding members, and an outer circumferential guide and an inner circumferential guide that guide in the axial direction. Wherein the inner peripheral guide rotates in synchronization with the coil end holding member, and a coil escape groove is formed on the outer peripheral guide surface of the inner peripheral guide.
(5) With respect to the ends of the plurality of rows of segmented coils protruding along the axial direction from the end surface of the annular stator core, the coil is moved in the axial direction to hold the coil ends, and is rotated in the circumferential direction. A coil twisting method for twisting a coil end by a first twisting step of twisting while holding only a part of the ends of a plurality of rows of coils, and a coil other than the coil twisted in the first twisting step. And a second twisting step of twisting a part of the end.
[0012]
Next, the operation of the coil twisting device having the above configuration will be described.
For example, when trying to twist the ends of a segment coil having eight rows of coil ends with respect to the stator core, it is extremely difficult to twist all the ends at once because the ends are in a narrow range. is there.
In the present invention, the detachable drive mechanism is moved (elevated) in the axial direction, attached to the first jig mounted on the disc-shaped jig changing device, and further moved (elevated) in the axial direction. The four rows of coil ends are held by the coil end holding members of the first jig. Next, the detachable drive mechanism rotates the first jig to twist the four rows of coil ends so that adjacent ends face in opposite directions. Next, the detachable drive mechanism moves (downs) to remove the first jig from the coil end. Next, the first jig portion is returned to the disk-shaped jig changing device, and further moved (down) to stand by.
[0013]
Next, the disc-shaped jig changing device is rotated so that the second jig portion is directly above the detachable driving device. The detachable drive mechanism is moved (elevated) in the axial direction, attached to the second jig mounted on the disc-shaped jig changing device, and further moved (elevated) in the axial direction to perform the first jig. Four rows of coil ends that are not twisted by the fixture are held by the coil end holding members of the second jig. Next, the detachable drive mechanism rotates the second jig to twist the four rows of coil ends so that the adjacent ends face in opposite directions. Next, the detachable drive mechanism moves (falls) to remove the second jig from the coil end. Next, the second jig unit is returned onto the disc-shaped jig changing device, and further moved (down) to stand by.
For example, when the coil ends are 12 rows, the same operation may be further performed by the third jig.
[0014]
Here, the first jig portion and the second jig portion include a plurality of rows of annular coil end holding members. The plurality of rows of coil end holding members are mounted on a detachable drive mechanism. Until the positioning mechanism is positioned in the circumferential direction.
Also, since the jig portion positioning guide and the drive mechanism positioning guide are tapered to each other, the first or second jig portion and the detachable drive mechanism can be easily mounted and positioned by the taper. Is done. Further, the rotation drive is also transmitted through the tapered portion.
The connecting member is connected so that the detachable drive mechanism and the first or second jig part are not separated when the coil end is formed by twisting.
[0015]
Also, since the inner circumference guide moves up and down in synchronization with the first and second jigs and rotates in synchronization with the first and second jigs, the jigs are not shaken when the coil ends are twisted and formed. Then, twist forming can be performed.
Further, since a groove for escaping the coil is formed on the outer peripheral guide surface of the inner peripheral guide, it is possible to easily insert the next twisted coil and prevent the coil from being damaged when the coil is inserted.
[0016]
BEST MODE FOR CARRYING OUT THE INVENTION
Hereinafter, embodiments of a coil twisting device and a coil twisting method of the present invention will be described in detail with reference to the drawings. FIG. 1 is a partial cross-sectional front view of the
[0017]
(Overall configuration)
The
[0018]
(Structure of the twist ring 2)
FIG. 3 is a sectional view of the first
The
[0019]
The
[0020]
The second torsion ring 2B shown in FIG. 4 holds the ends of the coils 11 in the sixth to ninth rows, and includes four ring-shaped coil
[0021]
The
[0022]
Here, since the
[0023]
(Configuration of the disc-shaped jig changing device 4)
FIG. 8 is a partial cross-sectional side view of the disc-shaped
In the disc-shaped
[0024]
(Configuration of the positioning mechanism 3)
The
[0025]
(Configuration of detachable drive mechanism 6)
FIG. 10 is a partial cross-sectional front view of the lifting unit of the
The
[0026]
On the
[0027]
FIG. 12 is a side view of the rotating unit of the
The
[0028]
FIG. 13 is a diagram illustrating the structure of the centering mechanism.
Here, the
[0029]
Therefore, if the convex portions of the jig portion positioning guides 212 to 242 are engaged with the concave portions of the drive mechanism positioning guides 612 to 642, the receiving
[0030]
FIG. 14 is a diagram illustrating the structure of the coupling mechanism. FIG. 15 is a cross-sectional view showing a connection state of the connection mechanism. FIG. 16 is a cross-sectional view showing a connection release state of the connection mechanism. 15 and 16 show cross sections, but hatching is omitted for easy understanding.
Furthermore, the
[0031]
Accordingly, as shown in FIG. 15, when the disconnecting
[0032]
Here, the receiving
[0033]
Therefore, as shown in FIGS. 10 and 12, the
[0034]
Further, since the outer
[0035]
(Configuration of the stator core transport mechanism 9)
FIG. 17 is a conceptual diagram of the
As shown in FIG. 17, the stator
[0036]
Subsequently, the operation of the
First, the
[0037]
Next, the
[0038]
Then, the first
[0039]
Next, the coil 11 is formed (S5 in FIG. 19). Specifically, the
[0040]
Next, the
[0041]
Next, the coil
[0042]
Next, it is determined whether or not the forming of the coils 11 of 12 rows is completed (S8 in FIG. 19). At this point, since the unformed coil 11 remains (S8 in FIG. 19: NO), the process returns to S3 to form another coil 11.
[0043]
That is, the
[0044]
Next, the coil 11 is formed (S5 in FIG. 19). Specifically, the
[0045]
Next, the
[0046]
Next, the coil
[0047]
Next, it is determined whether or not the forming of the coils 11 of 12 rows is completed (S8 in FIG. 19). At this point, since the unformed coil 11 remains (S8 in FIG. 19: NO), the process returns to S3 to form another coil 11.
[0048]
That is, the
[0049]
Here, the coil 11 of the second row, which has been formed, is used as the
[0050]
Next, the coil 11 is formed (S5 in FIG. 19). Specifically, the
[0051]
Next, the
[0052]
Next, the coil
[0053]
Next, it is determined whether or not the forming of the coils 11 of 12 rows is completed (S8 in FIG. 19). At this point, since no unformed coil 11 remains (S8 in FIG. 19: YES), the
[0054]
As described in detail above, according to the
[0055]
Further, the first to third torsion rings 2A to 2C are arranged in the disc-shaped
[0056]
Further, the first to third torsion rings 2A to 2C have jig portion positioning guides 212 to 242 having a tapered shape in the circumferential direction, and the
[0057]
Further, each of the first to third torsion rings 2A to 2C has a plurality of rows of annular coil
[0058]
Furthermore, according to the coil twisting method of the present embodiment, the axially moving end portions of the plurality of rows of segmented coils 11 protruding from the end surface of the
[0059]
Note that the present embodiment is merely an example, and does not limit the present invention in any way. Therefore, naturally, the present invention can be variously modified and modified without departing from the gist thereof.
[0060]
【The invention's effect】
Therefore, according to the coil twisting device of the present invention, the coil end is moved in the axial direction with respect to the end of the plurality of rows of segmented coils protruding from the end face of the annular stator core along the axial direction. In a coil twisting device that twists a coil end by rotating in a circumferential direction, a first twisting jig holding only a part of a plurality of rows of coils and a first jig holding A second torsion jig for holding a part end of the coil other than the first torsion jig and the first torsion jig and the second torsion jig; When mounted on the torsion jig, the jig is moved in the axial direction with respect to the coil end, the coil end is held, and then rotated in the circumferential direction. It has a detachable drive mechanism that twists the Even when molding segment coil 11 twisting that can make the size of the apparatus compact, the cost can be reduced.
[0061]
Further, according to the coil twisting method of the present invention, the coil end is moved in the axial direction with respect to the end of the plurality of rows of the segmented coils protruding along the axial direction from the end face of the annular stator core. In a coil twisting method of twisting a coil end by rotating the coil in a circumferential direction, a first twisting step of holding and twisting only a part of the ends of the coils in a plurality of rows, and a twisting step in the first twisting step And a second twisting step of twisting a part end of a coil other than the set coil. Therefore, even when the segment coil 11 having five or more coil ends is twisted and formed, the apparatus size can be reduced. And cost reduction can be achieved.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a partial cross-sectional front view of a coil twisting device according to an embodiment.
FIG. 2 is a partially sectional side view of the coil twisting device.
FIG. 3 is a sectional view of a first torsion ring.
FIG. 4 is a sectional view of a second torsion ring.
FIG. 5 is a sectional view of a third torsion ring.
FIG. 6 is also a top view of the torsion ring.
FIG. 7 is a bottom view of the twisted ring.
FIG. 8 is a partial sectional side view of the disc-shaped jig changing device.
FIG. 9 is a plan view of the disc-shaped jig changing device.
FIG. 10 is a partial cross-sectional front view of the lifting unit of the removable drive mechanism.
FIG. 11 is a partial cross-sectional plan view of the removable drive mechanism.
FIG. 12 is a side view of a rotating unit of the detachable driving mechanism.
13A and 13B are diagrams showing the structure of the centering mechanism, wherein FIG. 13A shows a jig portion positioning guide, and FIG. 13B shows a drive mechanism positioning guide.
FIG. 14 is a view showing the structure of the connection mechanism.
FIG. 15 is a sectional view showing a connection state of the connection mechanism.
FIG. 16 is a cross-sectional view showing a connection release state of the connection mechanism.
FIG. 17 is a conceptual diagram of the coil twisting device as viewed from above.
FIG. 18 is a plan view of the cuff holding portion.
FIG. 19 is also a flowchart of a coil twisting method.
FIG. 20 is a perspective view showing a segment insertion step.
FIG. 21 is a perspective view showing a shape at the end of a segment manufacturing process.
FIG. 22 is a schematic configuration diagram of a conventional coil twisting device.
23 is a sectional view taken along the line AA of FIG. 22.
[Explanation of symbols]
1 Coil twisting device
2 Twist ring
3 Positioning mechanism
4 Disc-shaped jig changing device
6 Detachable drive mechanism
21, 22, 23, 24 Coil end holding member
25 Outer circumference guide
26 Inner circumference guide
71, 72, 73, 74 Thin leaf spring
75, 76, 77, 78 sliding shaft
79 Decoupling drive actuator
212, 222, 232, 242 Jig part positioning guide
261B Coil escape groove
612, 622, 632, 642 Drive mechanism positioning guide
Claims (5)
前記複数列のコイルの一部端部のみを保持する第1捻り治具部と、
前記第1治具部が保持する以外のコイルの一部端部を保持する第2捻り治具部と、
前記第1捻り治具部及び前記第2捻り治具部の各々と着脱自在であって、前記第1捻り治具部または前記第2捻り治具部に装着されたときに、その治具部を、前記コイル端部に対して軸方向に移動させて、前記コイル端部を保持し、次ぎに周方向に回転させることにより、前記コイル端部を捻る着脱自在駆動機構とを有することを特徴とするコイル捻り装置。With respect to the ends of the plurality of rows of segment-shaped coils protruding along the axial direction from the end surface of the annular stator core, the coils are moved in the axial direction to hold the coil ends, and are rotated in the circumferential direction. In a coil twisting device that twists the end,
A first torsion jig for holding only a part of the ends of the plurality of rows of coils,
A second torsion jig for holding a part end of the coil other than the first jig for holding,
The first torsion jig and the second torsion jig are detachably attachable to each of the first torsion jig and the second torsion jig. And a detachable drive mechanism that twists the coil end by moving it axially with respect to the coil end, holding the coil end, and then rotating in the circumferential direction. And a coil twisting device.
前記第1及び第2治具部が、円盤状治具交換装置に配置され順次前記着脱自在駆動機構位置まで移動されること、
前記第1及び第2治具部の各々が、複数列の円環状のコイル端部保持部材と、前記複数のコイル端部保持部材を周方向で位置決めする位置決め機構とを有すること、とを特徴とするコイル捻り装置。The coil twisting device according to claim 1,
The first and second jig portions are arranged in a disc-shaped jig changing device and sequentially moved to the removable drive mechanism position;
Wherein each of the first and second jig portions has a plurality of rows of annular coil end holding members and a positioning mechanism for positioning the plurality of coil end holding members in a circumferential direction. And a coil twisting device.
前記第1及び第2治具部が、周方向にテーパ形状を備える治具部位置決めガイドを有し、前記着脱自在駆動機構が、周方向にテーパ形状を備える駆動機構位置決めガイドを有し、前記治具部位置決めガイドと前記駆動機構位置決めガイドとが係合することにより、回転駆動が伝達されること、
前記治具部位置決めガイドと前記駆動機構位置決めガイドとが係合されているときに、両者を軸方向で連結する連結部材を有すること、
前記連結部材の連結を解除する連結解除機構を有すること、とを特徴とするコイル捻り装置。The coil twisting device according to claim 1,
The first and second jig portions have a jig portion positioning guide having a tapered shape in a circumferential direction, the detachable driving mechanism has a drive mechanism positioning guide having a tapered shape in a circumferential direction, By rotating the jig portion positioning guide and the driving mechanism positioning guide, the rotational drive is transmitted,
When the jig portion positioning guide and the drive mechanism positioning guide are engaged, having a connecting member that connects the two in the axial direction,
A coil release device for releasing a connection of the connection member.
前記第1及び第2治具部の各々が、複数列の円環状のコイル端部保持部材と、軸方向にガイドする外周ガイド及び内周ガイドとを有し、前記内周ガイドは前記コイル端部保持部材と同期して回転すること、
前記内周ガイドの外周ガイド面にコイル逃げ用溝が形成されていること、とを特徴とするコイル捻り装置。The coil twisting device according to claim 1,
Each of the first and second jig portions has a plurality of rows of annular coil end holding members, an outer guide and an inner guide that guide in the axial direction, and the inner guide is the coil end. Rotating in synchronization with the part holding member,
A coil escape groove is formed on an outer peripheral guide surface of the inner peripheral guide.
前記複数列のコイルの一部端部のみを保持して捻りを行う第1捻り工程と、
前記第1捻り工程で捻られたコイル以外のコイルの一部端部を捻る第2捻り工程とを有することを特徴とするコイル捻り方法。With respect to the ends of the plurality of rows of segment-shaped coils protruding along the axial direction from the end surface of the annular stator core, the coils are moved in the axial direction to hold the coil ends, and are rotated in the circumferential direction. In the coil twisting method of twisting the end,
A first twisting step of twisting while holding only a part of the ends of the plurality of rows of coils;
A second twisting step of twisting a part of an end of the coil other than the coil twisted in the first twisting step.
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