JP2004282501A - ネットワーク間の通信端末及び複数のネットワーク間での機器管理方法 - Google Patents
ネットワーク間の通信端末及び複数のネットワーク間での機器管理方法 Download PDFInfo
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Abstract
【解決手段】各1394ネットワークn間の通信は、通信端末20を通して行う。通信端末20isは、別のネットワークnos上のAV機器10osをエミュレートする機能を持つ。また、自ネットワークnisでの各AV機器10isのノードIDの変化やトポロジー構成の変化を感知し、別のネットワークnosの通信端末20osに通知することで、各通信端末20は,常に最新の情報で、別のネットワークnのトポロジー構成を仮想的に実現する。これにより、外部のネットワークnに存在するノード10との通信を正しく行うことができる。
【選択図】 図1
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、所定の機器接続規格で構成された複数のネットワーク間を接続するため、複数のネットワークそれぞれに設けられたネットワーク間の通信端末、及び複数のネットワーク間での機器管理方法に関する。
【0002】
特に、本発明は、シリアルバスの規格IEEE1394(以下、1394と略称する)で構成されたネットワークが、イーサネット(Ethernet)や無線LAN等といった、1394以外の規格・仕様によるネットワークで別の1394ネットワークに接続されている場合の、1394ネットワークそれぞれに設けられるネットワーク間の通信端末、及び複数の1394ネットワーク間での機器管理方法に関する。
【0003】
【従来の技術】
近年、AV(Audio & Visual)機器間を接続するためのネットワークとして1394が注目を浴びており、既に、BS(Broadcasting Satellite)デジタルチューナー、D−VHS(Data−Video Home System)デッキ、DV(Digital Video)カメラ等、様々な1394対応商品(情報機器)が発売されている。
また、イーサネットや無線LAN等といった、1394以外のネットワークと1394ネットワークを融合して運営しようとする試みもされている。
【0004】
従来技術として、無線インタフェースを有している1394機器を有線の1394バス上の1つの通信機器のサブユニットにエミュレート(emulate)する手法を提案した特開2000−156683号公報記載の通信ノード及び通信端末がある。
【0005】
また、無線上でAV/Cコマンド(1394バス上で実行されることを想定したAV/C(Audio/Visual Control)プロトコルによる、例えば、「再生」、「停止」、「早送り」等といったコマンド)を用いて機器を制御する技術を提案した特開2000−115173号公報記載の無線端末及び無線ノードや、特開2000−196618号公報記載の通信ノードがある。
【0006】
ところで、1394ネットワークでは、各ノードにノードIDが割り当てられていて、非同期通信を行う際には、このノードIDを用いて、パケットの送信元のノード及び送信先のノードを指定する。
このノードIDはバスリセットによって、頻繁に変化する可能性がある。また、新たなノードがネットワークに参加したり、ネットワークから既存のノードが外されたりすることによって、トポロジー(topology)構成、すなわちネットワークの接続形態が変化する。
【0007】
1394ネットワークが複数存在し、各1394ネットワーク間がイーサネットや無線LAN等といった、1394以外の規格・仕様によるネットワークで接続されるネットワークにおいて、そのネットワーク全体を1つの1394ネットワークとみなそうとする場合、各1394ネットワークは、自身以外の別の1394ネットワーク(以下、外部の1394ネットワークと適宜称す)に接続された1394機器の情報を持たなければならない。この情報としては、その1394機器がどの外部の1394ネットワークに存在しているかという情報、その外部の1394ネットワークでの当該1394機器についてのノードIDの情報、ノード毎に規程のIEEE1394アドレス空間に設けられているConfigrationROM(以下、ConfigROMと称す)の情報等が考えられる。これら情報をもとに、各1394ネットワークは外部の1394ネットワークのトポロジーを仮想的に実現し、1394以外の規格・仕様によるネットワークで相互に接続される1394ネットワーク全体を1つの1394ネットワークとして扱うことができる。
【0008】
【特許文献1】
特開2000−156683号公報
【特許文献2】
特開2000−115173号公報
【特許文献3】
特開2000−196618号公開
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、従来技術では、ある1394ネットワークでバスリセットによって各ノードのノードIDが変化したり、ノードの増減によってそのトポロジー構成が変化したりした場合、それらの変化を外部の1394ネットワークに伝える手段に関する定義が無いため、これらの変化が原因となり意図したノードとの通信が正しく行われない可能性がある。
【0010】
本発明は、上述した問題点を鑑みなされたもので、1394ネットワークが複数存在し、各1394ネットワーク間がイーサネットや無線LAN等といった、1394以外の規格・仕様によるネットワークで接続されるネットワーク全体において、そのネットワーク全体を1つの1394ネットワークとみなそうとした場合、ある1394ネットワークでノードIDの変化やトポロジー構成の変化が起こっても、その変化を外部の1394ネットワークに通知することによって、各1394ネットワークが、常に最新の情報により、外部の1394ネットワークにおけるトポロジー構成を仮想的に実現することを可能にしたものである。
【0011】
すなわち、本発明は、所定の機器接続規格による複数の情報機器ネットワーク間の通信を、各情報機器ネットワーク上にそれぞれ存在し、自身が属する情報機器ネットワークを別の情報機器ネットワークに接続する通信端末の端末間の通信によって行うネットワーク全体において、各情報機器ネットワークで別の情報機器接続ネットワーク(すなわち、自身以外の外部の情報機器ネットワーク)のトポロジー構成を仮想的にそれぞれ実現することにより、別の情報機器接続ネットワーク(自身以外の外部の情報機器ネットワーク)上に存在する情報機器との通信を正しく行うことができる、ネットワーク間の通信端末、及び複数のネットワーク間での機器管理方法を提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明の、ネットワーク間の通信端末、及び複数のネットワーク間での機器管理方法は、次に述べる如くの構成となっている。
請求項1記載の発明は、所定の機器接続規格を備えた一又は複数の情報機器と当該所定の機器接続規格によるインタフェースを介して接続され、該一又は複数の情報機器とともに当該所定の機器接続規格による情報機器ネットワークを構成し、自身が属する該情報機器ネットワークを、当該所定の機器接続規格による別の情報機器ネットワークに接続するネットワーク間の通信端末であって、前記別の情報機器ネットワーク上に存在する当該所定の機器接続規格を備えた一又は複数の情報機器を、前記自身が属する情報機器ネットワーク上にエミュレートするエミュレート手段を備えていることを特徴とする。
【0013】
請求項2記載の発明は、請求項1記載の通信端末において、前記自身が属する情報機器ネットワークを識別する情報と、前記自身が属する情報機器ネットワークに接続されている情報機器の情報と、前記別の情報機器ネットワークに接続されている情報機器の情報とを記憶する記憶手段を備えていることを特徴とする。
【0014】
請求項3記載の発明は、請求項2記載の通信端末において、前記自身が属する情報機器ネットワークを識別する情報は、固有の識別IDであることを特徴とする。
請求項4記載の発明は、請求項2記載の通信端末において、前記自身が属する情報機器ネットワークに接続されている情報機器の情報は、該情報機器の接続関係の情報であることを特徴とする。
請求項5記載の発明は、請求項2記載の通信端末において、前記自身が属する情報機器ネットワークに接続されている情報機器の情報は、該情報機器固有の識別子であることを特徴とする。
請求項6記載の発明は、請求項2記載の通信端末において、前記別の情報機器ネットワークに接続されている情報機器の情報は、該情報機器固有の識別子であることを特徴とする。
請求項7記載の発明は、請求項2記載の通信端末において、前記自身が属する情報機器ネットワークに接続されている情報機器の情報が変化した場合に、前記別の情報機器ネットワークに変化を伝える変化発信手段を備えていることを特徴とする。
請求項8記載の発明は、請求項2記載の通信端末において、前記別の情報機器ネットワークから当該別の情報機器ネットワークに接続されている情報機器の情報の変化を受信した場合に、前記自身が属する情報機器ネットワークにその変化を適応させる適応手段を備えていることを特徴とする。
【0015】
請求項9記載の発明は、請求項1〜8いずれかに記載の通信端末において、前記所定の機器接続規格はIEEE1394であり、前記通信端末は、IEEE1394によるインタフェースを介してIEEE1394を備えた前記一又は複数の情報機器に接続され、該一又は複数の情報機器とともにIEEE1394による情報機器ネットワークを構成することを特徴とする。
【0016】
請求項10記載の発明は、請求項3記載の通信端末において、前記固有の識別IDは、GUIDであることを特徴とする。
請求項11記載の発明は、請求項4記載の通信端末において、前記該情報機器の接続関係の情報は、トポロジー構成の情報であることを特徴とする。
請求項12記載の発明は、請求項5又は6記載の通信端末において、前記情報機器固有の識別子は、ノードIDであることを特徴とする。
請求項13記載の発明は、請求項5又は6記載の通信端末において、前記情報機器固有の識別子は、ConfigROMを用いることを特徴とする。
【0017】
請求項14記載の発明は、請求項7記載の通信端末において、前記変化発信手段は、前記自身が属する情報機器ネットワークのトポロジー構成が変化せず、前記自身が属する情報機器ネットワークに接続されている情報機器のノードIDが変化した場合、当該ノードIDの変化情報を前記別の情報機器ネットワークに伝えることを特徴とする。
【0018】
請求項15記載の発明は、請求項8記載の通信端末において、前記適応手段は、前記別の情報機器ネットワークから当該別の情報機器ネットワークに接続されている情報機器のノードIDの変化情報を受信した場合に、前記自身が属する情報機器ネットワークにその変化を適応させることを特徴とする。
【0019】
請求項16記載の発明は、請求項7記載の通信端末において、前記変化発信手段は、前記自身が属する情報機器ネットワークのトポロジー構成が変化した場合、当該自身が属する情報機器ネットワークに接続されている情報機器の情報を、前記別の情報機器ネットワークに伝えることを特徴とする。
【0020】
請求項17記載の発明は、請求項8記載の通信端末において、前記適応手段は、前記別の情報機器ネットワークから当該別の情報機器ネットワークに接続されている情報機器の情報を受信した場合に、前記自身が属する情報機器ネットワークのバスリセットを発生させ、前記自身が属する情報機器ネットワークにその変化を適応させることを特徴とする。
【0021】
請求項18記載の発明は、請求項2記載の通信端末において、前記自身が属する情報機器ネットワークに接続されている情報機器の情報が変化した場合に、前記別の情報機器ネットワークに変化を伝える変化発信手段と、前記別の情報機器ネットワークから当該別の情報機器ネットワークに接続されている情報機器の情報の変化を受信した場合に、前記自身が属する情報機器にその変化を適応させる適応手段とを備え、該適応手段は、前記別の情報機器ネットワークからトポロジー構成の変化に基づく当該別の情報機器ネットワークに接続されている情報機器の情報を受信した場合に、前記自身が属する情報機器ネットワークのバスリセットを発生させるとともに、該変化発信手段は、前記適応手段による前記自身が属する情報機器ネットワークに接続されている情報機器それぞれのノードIDの変化情報を、前記自身が属する情報機器ネットワークの前記バスリセット後のバスの安定を待ち、前記別の情報機器ネットワークに伝えることを特徴とする。
【0022】
請求項19記載の発明は、所定の機器接続規格を備えた一又は複数の情報機器と、該一又は複数の情報機器に当該所定の機器接続規格のインタフェースを介して接続される通信端末とから構成される情報機器ネットワークを複数有し、該情報機器ネットワーク間の通信を該情報機器ネットワーク上それぞれの前記通信端末間の通信を介して行う複数のネットワーク間での機器管理方法であって、前記情報機器ネットワーク上の通信端末それぞれが、別の前記情報機器ネットワーク上の前記一又は複数の情報機器を、自身が属する前記情報機器ネットワーク上にエミュレートすることを特徴とする。
【0023】
【発明の実施の形態】
以下、添付図面を参照しながら本発明の好適な実施の形態について詳細に説明する。
図1は、本発明の一実施の形態によるネットワーク間の通信端末、及び複数のネットワーク間での機器管理方法を適用した、ネットワーク全体の一例の構成図である。
図1において、本実施例のネットワーク全体Nは、説明簡略化のため、複数の情報機器ネットワークnとして、第1の1394ネットワークn1と第2の1394ネットワークn2とからなる、2つの情報機器ネットワークnを備えているものとして説明する。
【0024】
ここで、第1の1394ネットワークn1には、情報機器を構成する1394機器10としての第1の1394機器11n1及び第2の1394機器12n1と、通信端末20n1とが、所定の機器接続規格の1394バス30n1によってシリアル接続されているものとする。
【0025】
また、第2の1394ネットワークn2には、情報機器を構成する1394機器10としての第3の1394機器13n2と、通信端末20n2とが、所定の機器接続規格としての1394バス30n2によってシリアル接続されているものとする。
【0026】
一方、第1の1394ネットワークn1における通信端末20n1と、第2の1394ネットワークn2における通信端末20n2とは、本実施例においては、1394以外の規格・仕様による無線ネットワーク40によって接続されているものとする。
【0027】
以下では、図1に示したネットワーク全体Nを例に、本発明の一実施の形態によるネットワーク間の通信端末、及び複数のネットワーク間での機器管理方法について詳細に説明する。
【0028】
図2は、前述した第1,第2の1394ネットワークそれぞれにおける通信端末の構成を示したブロック図である。
+により、通信端末20n1,20n2の構成を説明するにあたっては、通信端末20n1,20n2それぞれの構成は同様なので、通信端末20n1,20n2の中のいずれか一方を通信端末20isで表し、いずれか他方を通信端末20osで表して、一方の通信端末20isの構成についてのみ説明し、他方の通信端末20osについてはその構成の説明を省略する。
一方の通信端末20isは、無線I/F部21、判定部22、自ネットワーク情報管理部23、外部ネットワーク情報管理部24、エミュレーション部25、及び1394I/F部26を備えて構成されている。
【0029】
無線I/F部21は、無線伝送における基本機能を備え、無線伝送のプロトコルに従ったパケットを、図1に示した無線ネットワーク40を介して、通信端末20is自身が属する1394ネットワークnis(1394ネットワークn1,n2の中のいずれか一方)とは別の1394ネットワークnos(1394ネットワークn1,n2の中のいずれか他方)の通信端末20osの図示せぬ無線I/F部21との間で、送受信する機能を備える。
【0030】
1394I/F部26は、1394通信における基本機能を備え、1394通信のプロトコルに従ったパケットを、通信端末20is自身が属する1394ネットワークnisの1394バス30is(1394バス30n1,30n2の中のいずれか一方)を介して接続された1394機器10is(第1,第2の1394機器11n1,12n1、又は第3の1394機器13n2の中のいずれか一方)との間で、送受信する機能を備える。
【0031】
その上で、無線I/F部21は、判定部22及び外部ネットワーク情報管理部24とそれぞれ接続され、1394I/F部26は、自ネットワーク情報管理部23及びエミュレーション部25とそれぞれ接続されている。
【0032】
自ネットワーク情報管理部23は、1394I/F部26を介して、1394バス30isに接続されている、通信端末20is自身が属する1394ネットワークnisそれぞれの1394機器10isの情報を読み取り、記録する。
また、自ネットワーク情報管理部23は、通信端末20is自身が属する1394ネットワークnisの1394機器10isの情報に変化があった場合、その情報を記録する。
【0033】
なお、自ネットワーク情報管理部23が、通信端末20is自身が属する1394ネットワークnisに接続された1394機器10isの情報を読み取り、これを記録することによって管理する、その通信端末20is自身が属する情報機器ネットワークnisの自ネットワーク情報60isについては、後に詳述する。
そして、自ネットワーク情報管理部23は、1394I/F部26に加え、判定部22にも接続されている。
【0034】
判定部22は、自ネットワーク情報管理部23に記録されている、通信端末20is自身が属する1394ネットワークnisに接続されている1394機器10isの情報の変化や、トポロジー構成の変化を監視する。
【0035】
そして、判定部22は、これら変化を感知すると、自ネットワーク情報管理部23より必要な自ネットワーク情報60isを受け取り、無線I/F部21を介して、通信端末20is自身が属する1394ネットワークnis以外の、外部の1394ネットワークnosの通信端末20osに、自ネットワーク変化情報80isとして送信する。
【0036】
このとき、判定部22が、無線I/F部21を介して、外部の1394ネットワークnosに伝送する、通信端末20is自身が属する情報機器ネットワークnisの自ネットワーク変化情報80isについては、後で詳しく述べる。
【0037】
外部ネットワーク情報管理部24は、外部の1394ネットワークnosの通信端末20osから、その通信端末20osに図示せぬ1394バス30osを介して接続されている1394機器10osの機器情報が変化したという通知と、変化した後の機器情報とからなる、外部の情報機器ネットワークnosの自ネットワーク変化情報80osを無線I/F部21を介して受け取ると、その情報80osに基づき外部ネットワーク情報70isを更新記録する。
【0038】
また、この外部ネットワーク情報管理部24には、エミュレーション部25が接続されている。
外部ネットワーク情報管理部24は、外部の1394ネットワークnosの通信端末20osに1394バス30osで接続されている1394機器10osに関して記録している情報、すなわち外部ネットワーク情報70isが更新されると、その情報をエミュレーション部25に伝える。
なお、このとき、外部ネットワーク情報管理部24がエミュレーション部25に伝える情報70isについては、後で詳しく述べる。
【0039】
エミュレーション部25は、外部ネットワーク情報管理部24に記録されている外部ネットワーク情報70isをもとに、外部の1394ネットワークnosの通信端末20osに1394バス30osで接続されている1394機器10osを、仮想的に通信端末20is自身が属する1394ネットワークnisに接続された1394機器10isとして取り扱われるように、エミュレートする機能を持つ。
【0040】
その際、通信端末20is自身が属するネットワークnisに接続されている1394機器10isとの通信は、1394I/F部26を介して行う。このエミュレーション部25が1394機器10osをエミュレートする手順については、後で詳しく述べる。
【0041】
図3は、通信端末の自ネットワーク情報管理部が管理する自ネットワーク情報を示したものである。
通信端末20is自身が属する情報機器ネットワークnisの自ネットワーク情報60isは、通信端末20is自身が属する1394ネットワークnisを外部の1394ネットワークnosと区別するために用いるネットワークID61is、通信端末20is自身が属する1394ネットワークnisのトポロジー構成の情報62is、通信端末20is自身が属するネットワークnisに1394バス30isで接続されている1394機器10isの情報63isとから構成される。
【0042】
図3では、図1に示したネットワーク全体Nにおいて、第1の1394ネットワークn1の通信端末20n1に備えられた自ネットワーク情報管理部23が管理する自ネットワーク情報60n1を例に挙げ、説明する。
【0043】
この場合、自ネットワーク情報60n1は、通信端末20n1自身が属する第1の1394ネットワークn1を外部の第2の1394ネットワークn2と区別するために用いるネットワークID61n1、通信端末20n1自身が属する第1の1394ネットワークn1のトポロジー構成の情報62n1、及び通信端末20n1自身が属する第1の1394ネットワークn1に1394バス30n1で接続されている1394機器10の情報63n1で構成される。
【0044】
そして、図1に示したネットワーク全体Nの場合、この機器情報63n1は、第1の1394機器11n1の情報63n1−1、及び第2の1394機器12n1の情報63n1−2からなる個別機器情報63n1−m(ここで、mは接続されている機器の番号を表しているものとする)で構成される。
【0045】
個別機器情報63n1−m(63n1−1,63n1−2)は、通信端末20n1自身が属する1394ネットワークn1内でのノードIDを表す“実ノードID”63n1−m1(63n1−11,63n1−21)、この“実ノードID” 63n1−m1(63n1−11,63n1−21)が変化する以前の“実ノードID”を表す“前の実ノードID”63n1−m2(63n1−12,63n1−22)、“ConfigROM”63n1−m3(63n1−13,63n1−23)からなる。
【0046】
次に、自ネットワーク情報60isの各情報61is〜63isに関する更新のタイミングについて、図1に示した第1の1394ネットワークn1の自ネットワーク情報60n1(すなわち、各情報61n1〜63n1)を例に説明する。
【0047】
トポロジー構成の情報62n1は、自身の属する1394ネットワークn1に新たな1394機器10is(例えば、図示せぬ第4の1394機器14n1)が追加されたり、自身の属する1394ネットワークn1から既存の1394機器10is(例えば、図示せぬ第4の1394機器14n1)が外されたりすること等により、その第1の1394ネットワークn1内のトポロジー構成が変化したときに一旦破棄される。その後、自身の第1の1394ネットワークn1内の全ノード(例えば、第1,第2の1394機器11n1,12n1)の情報が取得され、その情報をもとに更新される。
【0048】
また、機器情報63n1が変化したとき、例えばバスリセット等によって第1,第2の1394機器11n1,12n1のノードIDが変化したときには、1394機器11n1,12n1の“実ノードID”63n1−11,63n1−21の情報を、“前の実ノードID”63n1−12,63n1−22にコピーし、その後新たに決定したノードIDを、“実ノードID”63n1−11,63n1−21の情報として格納する。
【0049】
また、“ConfigROM”63n1−13,63n1−23は、第1,第2の1394機器11n1,12n1のConfigROMが更新された場合に合わせて更新される。なお、ネットワークID61n1には、通信端末の“MAC(Media Access Control)ID”等を使用するが、これは第1の1394ネットワークn1の状態によって変化しない。
【0050】
図4は、通信端末の外部ネットワーク情報管理部が管理する外部ネットワーク情報を示したものである。
外部ネットワーク情報70isは、通信端末20is自身が属する1394ネットワークnisに対する外部の1394ネットワークnosに1394バス30osで接続されている1394機器10osそれぞれについて、外部の1394ネットワークnosがその自ネットワーク情報60osをもとに送信してくる自ネットワーク変化情報80osに基づき、外部ネットワーク情報管理部24により生成される。
【0051】
外部ネットワーク情報70isは、外部の1394ネットワークnosに接続されている1394機器10osそれぞれを、通信端末20is自身が属する1394ネットワークnisに仮想的に接続された1394機器(仮想ノード)10isとしてエミュレートするための機器情報71is−m(mは、外部の1394ネットワークnosにおける1394機器の番号)により構成されている。
【0052】
図4では、図1に示したネットワーク全体Nにおいて、第1の1394ネットワークn1の通信端末20n1に備えられた外部ネットワーク情報管理部24が管理する外部ネットワーク情報70n1の機器情報71n1−mを例に挙げ、これについて説明する。
【0053】
図1に示したネットワーク全体Nの場合、通信端末20n1自身が属する第1の1394ネットワークn1に対する外部の1394ネットワークnosは、第2の1394ネットワークn2だけで、かつその第2の1394ネットワークn2に接続されている1394機器10isも第3の1394機器13n2だけなので、外部ネットワーク情報70n1の機器情報71n1−mは、機器情報71n1−3から構成されている。
【0054】
この場合の外部ネットワーク情報70n1の機器情報71n1−3は、第2の1394ネットワークn2の自ネットワーク情報60n2における、ネットワークID61n2、及び通信端末20n2に1394バス30n2で接続されている第3の1394機器13n2の機器情報63n2−3をもとにして構成されている。
【0055】
機器情報71n1−3は、通信端末20n1自身が属する第1の1394ネットワークn1で、第2の1394ネットワークn2の第3の1394機器13n2が第1の1394ネットワークn1において第3の1394機器13n1として仮想的にエミュレートされる場合の仮想ノードとしてのノードIDを表す“仮想ノードID”71n1−31、通信端末20n1自身が属する第1の1394ネットワークn1対して外部にある第3の1394機器13n2が存在する第2の1394ネットワークn2のネットワークIDを表す“所在ネットワークID”71n1−32、その第2の1394ネットワークn2でのノードID63n2−31を表す“実ノードID”71n1−33、同じくConfigROM63n2−33を表す“ConfigROM”71n1−34からなる。
【0056】
次に、外部ネットワーク情報70isの各機器情報71is−mに関する更新のタイミングについて、外部ネットワーク情報70n1を例に説明する。
外部の1394ネットワークnosとしての第2の1394ネットワークn2で発生したバスリセット等によって、第2の1394ネットワークn2内の第3の1394機器13n2の“実ノードID”63n2−31が変化したときには、第2の1394ネットワークn2における通信端末20n2によって、新しい“実ノードID”63n2−31が、第1の1394ネットワークn1における第1の通信端末20n1に、自ネットワーク変化情報80n2として通知される。
【0057】
この自ネットワーク変化情報80n2として通知された、第3の1394機器13n2に関する第2の1394ネットワークn2での新しい“実ノードID”63n2−31により、第1の1394ネットワークn1の通信端末20n1は、その外部ネットワーク情報管理部24により、自身の外部ネットワーク情報70n1の第3の1394機器13の“実ノードID”71n1−33が更新される。
【0058】
また、第1の1394ネットワークn1の通信端末20n1の外部ネットワーク情報管理部24による外部ネットワーク情報70n1の“ConfigROM”71n1−34は、外部の1394ネットワークnosとしての第2の1394ネットワークn2における第3の1394機器13n2の“ConfigROM”63n2−33が更新された場合に、第2の1394ネットワークn2の通信端末20n2によって、その変化が第1の1394ネットワークn1の通信端末20n1に自ネットワーク変化情報80n2として通知され、同様にして更新される。
【0059】
図5は、通信端末によって外部ネットワークのノードをエミュレートする手法の一例を示した図である。
図5は、図1に示したネットワーク全体Nにおける第1の1394ネットワークn1の通信端末20n1、第2の1394ネットワークn2の通信端末20n2によって互いに相手方のネットワークのノードをエミュレートする手法の一例を示したものである。
【0060】
図5では、第1の1394ネットワークn1の通信端末20n1において、
を持つ場合、通信端末20n1,20n2が外部ネットワークn2,n1のノード13n2,11n1〜12n1をエミュレートする場合の例を示したものである。
【0061】
通信端末20n1は、外部ネットワーク情報管理部24の外部ネットワーク情報70n1に基づいて、第2の1394ネットワークn2に存在する第3の1394機器13n2を、第1の1394ネットワークn1に“仮想ノードID”71n1−31が“2”からなる仮想ノード10n1’としてエミュレートする。
【0062】
ここで仮想ノード10n1’は、通信端末20isが外部の1394ネットワークnosに存在するノード10osを、通信端末20is自身が属する1394ネットワークnis上で仮想的に実現するノード10is’のことである。本実施例の場合では、外部の1394ネットワークn2に存在するノード(第3の1394機器)13n2を、通信端末20n1自身が属する1394ネットワークn1上で、実在するノード(第1,第2の1394機器)11n1,12n1に加えて、第3の1394機器13n1として仮想的に実現するものである。
【0063】
これに対して実ノード10n1とは、第1の1394ネットワークn1に存在している第1の1394機器11n1や第2の1394機器12n1等の、自身の1394ネットワークn1上で実際に存在するノード10isのことである。
【0064】
仮想ノード13n1は、外部ネットワーク情報管理部24の“仮想ノードID”71n1−31の“2”をノードIDとする実ノードとして、通信端末20n1自身が属する1394ネットワークn1で振舞う。
【0065】
同様に、第2の通信端末20n2は、外部ネットワーク情報管理部24の外部ネットワーク情報70n2に基づいて、第1の1394ネットワークn1に存在する第1の1394機器11n1と第2の1394機器12n1とを、実在するノード(第3の1394機器)13n2に加えて、第2の1394ネットワークn2に“仮想ノードID”71n1−11, 71n2−21が“1”,“2”からなる仮想ノード(第1,第2の1394機器)11n2,12n2としてエミュレートする。
【0066】
図6は、ノードID対応表の一例を示した図である。
図6は、ある1394ネットワークnisでバスリセットが発生し、ネットワーク内の各ノード10isのノードID63is−mが変化した場合、ノードID63is−mがどのように変化したかを記述するノードID対応表81isを示したもので、図1に示したネットワーク全体Nにおける第1の1394ネットワークn1の場合を例に示したものである。
【0067】
図6のノードID対応表81n1では、第1の1394ネットワークn1で、当初、第1の1394機器11n1の“ノードID”63n1−11が“0”、第2の1394機器12n1のノードID63n1−21が“1”に設定されていたとする。このとき、バスリセットが発生して、第1の1394機器11n1のノードID63n1−11が“1”、第2の1394機器12n1のノードID63n1−21が“2”に変化した場合の例を示している。
【0068】
図7は、ノードIDの変化を外部ネットワークに伝える処理のシーケンス図である。
図7は、ある1394ネットワークnisでバスリセットが発生し、各ノード10isのノードID63is−m1が変化した場合、その変化を外部の1394ネットワークnosに通知し、反映させる手段の一例を示している。
図7では、第1の1394ネットワークn1でバスリセットが発生した例を示している。
【0069】
第1の1394ネットワークn1でバスリセットが発生すると(ステップS001)、第1の1394ネットワークn1の通信端末20n1は、自ネットワーク情報管理部23が、トポロジー構成が変化しているか否かを調べるトポロジー監視処理を行う(ステップS002)。
【0070】
そして、第1の1394ネットワークn1の通信端末20n1は、第1の1394ネットワークn1のトポロジー構成が変化していなければ以下の処理を行う。なお、トポロジー構成が変化する場合については、後述の図8及び図9により説明する。
【0071】
ステップS002のトポロジー監視処理でトポロジー構成が変化していない場合は、第1の1394ネットワークn1の通信端末20n1は、自ネットワーク情報管理部23が、1394I/F部26を介して、各ノード10n1のConfigROMからGUID(Globally Unique Identifier)を読み出し(ステップS003,S004)、自ネットワーク情報管理部23に記録されているトポロジーの情報62n1と照らし合わせて、各ノード10n1のノードIDを特定する。
この例の場合、各ノード10n1のノードIDとして、第1の1394機器11n1と第2の1394機器12n1のノードIDを特定する。
【0072】
次に、第1の1394ネットワークn1の通信端末20n1は、自ネットワーク情報管理部23が、その自ネットワーク情報60n1における各1394機器11n1,12n1の“実ノードID”63n1−11,63n1−21の情報と“前の実ノードID”63n1−12,63n1−22の情報とを更新する(ステップS005)。
【0073】
その際、第1の1394ネットワークn1の通信端末20n1の判定部22は、これら自ネットワーク情報60n1の更新による変化を感知し、その更新した情報をもとに、図6に示したノードID対応表81n1を作成する(ステップS006)。
【0074】
次に、第1の1394ネットワークn1の通信端末20n1では、判定部22が、この作成したノードID対応表81n1を自ネットワーク変化情報80n1として、第2の1394ネットワークn2の通信端末20n2に無線I/F部21を介して送信する(ステップS007)。
【0075】
これに対し、第2の1394ネットワークn2の通信端末20n2は、外部ネットワーク情報管理部24が、その無線I/F部21を介して受信したこのノードID対応表81n1をもとに、外部ネットワーク情報70n2の機器情報71n2−1,71n2−2における“実ノードID” 71n1−13,71n2−23を書き換える(ステップS008)。
【0076】
図8,図9は、トポロジー構成の変化を外部ネットワークに伝える処理のシーケンス図である。
図8,図9は、ある1394ネットワークnisで、ネットワークを構成するある1394機器10isがネットワークから外されてトポロジー構成が変化した状況でバスリセットが発生し、その変化を外部の1394ネットワークnosに通知し、反映させる手段の一例を示したものである。
図8,図9では、第1の1394ネットワークn1で第2の1394機器12n1が外された例を示している。
【0077】
第2の1394機器12n1が第1の1394ネットワークn1から外されると(図8、ステップS101)、バスリセットが発生する(ステップS102)。第1の1394ネットワークn1の通信端末20n1では、自ネットワーク情報管理部203が、トポロジー構成が変化しているか否かを調べるトポロジー監視処理を行う(ステップS103)。なお、ここでステップS102, S103は、図7におけるステップS001, S002で示した処理と同じである。
【0078】
そして、第1の1394ネットワークn1の通信端末20n1は、ステップS103のトポロジー監視処理でトポロジー構成の変化を感知すると、自ネットワーク情報管理部23がその自ネットワーク情報60n1における機器情報63n1(すなわち、機器情報63n1−1,63n1−2)を破棄した後(ステップS104)、第1の1394ネットワークn1内の全ノード10n1の機器情報63n1を1394I/F部26を介して読み取り、取得する(ステップS105)。この場合では、第1の1394機器11n1の機器情報63n1−1が1394I/F部26を介して読み取られ、取得される。
【0079】
自ネットワーク情報管理部23は、この取得した第1の1394機器11n1の機器情報63n1−1に基づき、その実ノードIDと、ConfigROMから読み出したGUIDを、新たな自ネットワーク情報60n1の機器情報63n1−1における“実ノードID”63n1−11,“ConfigROM” 63n1−13に書き込む(ステップS106)。
【0080】
通信端末20n1の自ネットワーク情報管理部23は、この新たに取得した全ノード10n1の機器情報63n1をもとに、自ネットワーク情報60n1におけるトポロジー構成の情報62n1を更新し(ステップS107)、図3に示した自ネットワーク情報60n1の更新を行う(図9、ステップS108)。
【0081】
その上で、第1の1394ネットワークn1の通信端末20n1は、その判定部22がこれら自ネットワーク情報60n1の更新による変化を感知し、自ネットワーク情報管理部23より更新された自ネットワーク情報60isを受け取り、無線I/F部21を介して、外部の1394ネットワークnosの通信端末20osである第2の1394ネットワークn2の通信端末20n2に、自ネットワーク変化情報80n1として送信する(ステップS109)。
【0082】
これに対し、第2の1394ネットワークn2の通信端末20n2は、この自ネットワーク変化情報80n1がその無線I/F部21を介して受信され、外部ネットワーク情報管理部24によって取得されると、エミュレーション部25が、第1の1394ネットワークn1の第1の1394機器11n1を、第2の1394ネットワークn2における仮想ノード10n2’として、すなわちこの場合は第2の1394ネットワークn2における第1の1394機器11n2としてエミュレートする(ステップS110)。
【0083】
通信端末20n2のエミュレーション部25は、この仮想ノード10n2’(すなわち、第1の1394機器11n1)を、第2の1394ネットワークn2に第1の1394機器11n2として追加するために、第2の1394ネットワークn2のバスリセットを発生させる(ステップS111)。なお、このバスリセットに対して通信端末20n2はトポロジーの監視は行わない。
【0084】
次に、自ネットワーク情報管理部23は、1394I/F部26を介して、各ノード10n2、すなわち第2の1394ネットワークn2に接続されている第3の1394機器13n2のConfigROMからGUID(Globally Unique Identifier)を読み出す(ステップS112)。
【0085】
その上で、通信端末20n2の自ネットワーク情報管理部23は、自ネットワーク情報管理部23に記録されているトポロジーの情報62n2と照らし合わせて、各ノード10n2のノードIDを特定する。この場合、自ネットワーク情報管理部23は、第3の1394機器13n2のノードIDを特定することになる。
【0086】
次に、第2の1394ネットワークn2の通信端末20n2は、自ネットワーク情報管理部23が、その自ネットワーク情報60n2における第3の1394機器13n2の“実ノードID”63n2−31と“前の実ノードID”63n2−32を更新する(ステップS113)。
【0087】
その際、第2の1394ネットワークn2の通信端末20n2の判定部22は、これら自ネットワーク情報60n2の更新による変化を感知し、その更新した情報をもとに、図6に示したようなノードID対応表81n2を作成する(ステップS114)。
【0088】
そして、通信端末20n2の判定部22は、この作成したノードID対応表81n2を自ネットワーク変化情報80n2として、外部の1394ネットワークnosの通信端末20osである第1の1394ネットワークn1の通信端末20n1に、無線I/F部21を介して送信する(ステップS115)。
【0089】
第1の1394ネットワークn1の通信端末20n1では、このノードID対応表81n2を、外部ネットワーク情報管理部24が外部ネットワーク情報70n1の機器情報71n1−1における“実ノードID” 71n1−13を書き換える(ステップS116)。
【0090】
以上のように、本実施の形態による、ネットワークn間の通信端末20、及び複数のネットワークn間での機器管理方法によれば、通信端末20は、自身が属する1394ネットワーク(自ネットワーク)nの1394機器10の情報に変化があった場合には、自ネットワーク情報管理部23がこれを記録し、判定部22が、この自ネットワーク情報管理部23によって管理された自ネットワーク情報60から、自ネットワークn内における1394機器10の情報変化や、トポロジー構成の変化を感知すると、無線I/F部21を介して、外部の1394ネットワーク(外部ネットワーク)nの通信端末20に、自ネットワーク変化情報80を送信する。
【0091】
その一方で、通信端末20は、無線I/F部21を介して、外部ネットワークnからの自ネットワーク変化情報80を受信すると、外部ネットワーク情報管理部24が外部ネットワーク情報70を更新する一方、その外部ネットワークnにトポロジー構成の変化がある場合には、エミュレーション部25が外部ネットワークnの1394機器10を自ネットワークnにエミュレートし、バスリセットを発生させた上で、自ネットワーク情報管理部23が自ネットワーク情報60を更新する。
【0092】
このような、上述したネットワークn間の通信端末20、及び複数のネットワークn間での機器管理方法によれば、外部ネットワークnのノードを、自ネットワークnに仮想的に実現することができる。また、自ネットワークnで各機器10のノードIDの変化やトポロジー構成の変化が起こっても、その変化が外部ネットワークnに通知され、ネットワークnは常に最新の情報で、別のネットワークnのトポロジー構成を仮想的に実現できる。この結果、外部のネットワークnに存在するノードとの通信を正しく行うことができる。
【0093】
なお、本発明は上記実施の形態に限定されるものではない。
例えば、バスリセットに基づき、自ネットワーク情報管理部23が自ネットワーク情報60を更新するに当たっては、前述のステップS001,S102,及びS111によるバスリセットの後に、一定時間バスの安定化を待つ構成を採用することによって、通信端末20がそのバスが安定しないうちにノードID対応表を送り、直後に起こる別のバスリセットによって再びノードID対応表を送りなおさねばならない問題を回避することもができる。
【0094】
【発明の効果】
以上のように、本発明のネットワーク間の通信端末及び複数のネットワーク間での機器管理方法によれば、外部ネットワークのノードを、自ネットワークに仮想的に実現することができる。また、自ネットワークで、各機器のノードIDの変化やトポロジー構成の変化が起こっても、その変化が外部ネットワークに通知され、各ネットワークは常に最新の情報で、別のネットワークのトポロジー構成を仮想的に実現できる。この結果、外部のネットワークに存在するノードとの通信を正しく行うことができる。
【0095】
以下に、それぞれの発明による効果を示す。
請求項1又は19記載の発明により、情報機器(例えばAV機器)は、通信端末を介して、別のネットワーク上の情報機器(例えばAV機器)と通信することができる。
請求項2記載の発明により、通信端末は別のネットワーク上の情報機器と通信するために必要な情報を記憶することができる。
請求項3記載の発明により、通信端末は各ネットワークを識別することができる。
請求項4記載の発明により、通信端末は機器接続関係の情報の変化を感知することができる。
請求項5記載の発明により、通信端末は自ネットワークに接続されている任意の情報機器を別の情報機器と区別することができる。
【0096】
請求項6記載の発明により、通信端末は外部ネットワークに接続されている任意の情報機器を別の情報機器と区別することができる。
請求項7記載の発明により、自ネットワークに接続されている情報機器の情報の変化を外部ネットワークの通信端末に伝えることができる。
請求項8記載の発明により、外部ネットワークに接続されている情報機器の情報の変化を自ネットワークに適応させることができる。
請求項9記載の発明により、上記ネットワークを簡易な配線で実現できる。
請求項10記載の発明により、1394ネットワークで通信端末は各ネットワークを識別することができる。
【0097】
請求項11記載の発明により、1394ネットワークで通信端末はトポロジーの変化を感知することができる。
請求項12記載の発明により、通信端末は自1394ネットワークに接続されている任意の情報機器を別の情報機器と区別することができる。
請求項13記載の発明により、通信端末は情報機器の情報を管理することができる。
請求項14記載の発明により、任意の1394ネットワークでの各情報機器のノードIDの変化を別の1394ネットワークに伝えることができる。
請求項15記載の発明により、1394ネットワークで各情報機器のノードIDが変化しても、情報機器は通信端末を介して別のネットワーク上の意図した情報機器と通信することができる。
【0098】
請求項16記載の発明により、任意の1394ネットワークでのトポロジー構成の変化を別の1394ネットワークに伝えることができる。
請求項17記載の発明により、1394ネットワークでトポロジー構成が変化しても、情報機器は通信端末を介して別のネットワーク上の意図した情報機器と通信することができる。
請求項18記載の発明により、1394ネットワークでトポロジー構成が変化しても、バスが安定するまでの間、通信端末が何度もノードID対応表を送信することなく、情報機器は通信端末を介して別のネットワーク上の意図した情報機器と通信することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態によるネットワーク間の通信端末、及び複数のネットワーク間での機器管理方法を適用した、ネットワーク全体の一例の構成図である。
【図2】図1に示した第1,第2の1394ネットワークそれぞれにおける通信端末の構成を示したブロック図である。
【図3】通信端末の自ネットワーク情報管理部が管理する自ネットワーク情報を示したものである。
【図4】通信端末の外部ネットワーク情報管理部が管理する外部ネットワーク情報を示したものである。
【図5】通信端末によって外部ネットワークのノードをエミュレートする手法の一例を示した図である。
【図6】ノードID対応表の一例を示した図である。
【図7】ノードIDの変化を外部ネットワークに伝える処理のシーケンス図である。
【図8】トポロジー構成の変化を外部ネットワークに伝える処理のシーケンス図である。
【図9】図8の続きのトポロジー構成の変化を外部ネットワークに伝える処理のシーケンス図である。
【符号の説明】
N ネットワーク全体
n 1394ネットワーク(情報機器ネットワーク)
n1 第1の1394ネットワーク
n2 第2の1394ネットワーク
10 情報機器(1394機器)
11n1 第1の1394ネットワークn1の第1の1394機器
12n1 第1の1394ネットワークn1の第2の1394機器
13n2 第2の1394ネットワークn2の第3の1394機器
20 通信端末
21 無線I/F部
22 判定部
23 自ネットワーク情報管理部
24 外部ネットワーク情報管理部
25 エミュレーション部
26 1394I/F部
30 1394バス
40 無線ネットワーク
60 自ネットワーク情報
61 ネットワークID
62 トポロジー構成の情報
63 自ネットワークの1394機器10の情報
63n1−m 個別機器情報
63n1−m1 実ノードID
63n1−m2 前の実ノードID
63n1−m3 ConfigROM
70 外部ネットワーク情報
80 自ネットワーク変化情報
Claims (19)
- 所定の機器接続規格を備えた一又は複数の情報機器と当該所定の機器接続規格によるインタフェースを介して接続され、該一又は複数の情報機器とともに当該所定の機器接続規格による情報機器ネットワークを構成し、自身が属する該情報機器ネットワークを、当該所定の機器接続規格による別の情報機器ネットワークに接続するネットワーク間の通信端末であって、
前記別の情報機器ネットワーク上に存在する当該所定の機器接続規格を備えた一又は複数の情報機器を、前記自身が属する情報機器ネットワーク上にエミュレートするエミュレート手段
を備えていることを特徴とするネットワーク間の通信端末。 - 前記通信端末は、
前記自身が属する情報機器ネットワークを識別する情報と、前記自身が属する情報機器ネットワークに接続されている情報機器の情報と、前記別の情報機器ネットワークに接続されている情報機器の情報とを記憶する記憶手段
を備えていることを特徴とする請求項1記載の通信端末。 - 前記自身が属する情報機器ネットワークを識別する情報は、固有の識別IDである
ことを特徴とする請求項2記載の通信端末。 - 前記自身が属する情報機器ネットワークに接続されている情報機器の情報は、該情報機器の接続関係の情報である
ことを特徴とする請求項2記載の通信端末。 - 前記自身が属する情報機器ネットワークに接続されている情報機器の情報は、該情報機器固有の識別子である
ことを特徴とする請求項2記載の通信端末。 - 前記別の情報機器ネットワークに接続されている情報機器の情報は、
該情報機器固有の識別子である
ことを特徴とする請求項2記載の通信端末。 - 前記通信端末は、
前記自身が属する情報機器ネットワークに接続されている情報機器の情報が変化した場合に、前記別の情報機器ネットワークに変化を伝える変化発信手段
を備えていることを特徴とする請求項2記載の通信端末。 - 前記通信端末は、
前記別の情報機器ネットワークから当該別の情報機器ネットワークに接続されている情報機器の情報の変化を受信した場合に、前記自身が属する情報機器ネットワークにその変化を適応させる適応手段
を備えていることを特徴とする請求項2記載の通信端末。 - 前記所定の機器接続規格はIEEE1394であり、
前記通信端末は、IEEE1394によるインタフェースを介してIEEE1394を備えた前記一又は複数の情報機器に接続され、該一又は複数の情報機器とともにIEEE1394による情報機器ネットワークを構成する
ことを特徴とする請求項1〜8いずれかに記載の通信端末。 - 前記固有の識別IDは、GUIDである
ことを特徴とする請求項3記載の通信端末。 - 前記該情報機器の接続関係の情報は、トポロジー構成の情報である
ことを特徴とする請求項4記載の通信端末。 - 前記情報機器固有の識別子は、ノードIDである
ことを特徴とする請求項5又は6記載の通信端末。 - 前記情報機器固有の識別子は、ConfigROMを用いる
ことを特徴とする請求項5又は6記載の通信端末。 - 前記変化発信手段は、
前記自身が属する情報機器ネットワークのトポロジー構成が変化せず、当該自身が属する情報機器ネットワークに接続されている情報機器のノードIDが変化した場合、当該ノードIDの変化情報を前記別の情報機器ネットワークに伝えることを特徴とする請求項7記載の通信端末。 - 前記適応手段は、
前記別の情報機器ネットワークから当該別の情報機器ネットワークに接続されている情報機器のノードIDの変化情報を受信した場合に、前記自身が属する情報機器ネットワークにその変化を適応させる
ことを特徴とする請求項8記載の通信端末。 - 前記変化発信手段は、
前記自身が属する情報機器ネットワークのトポロジー構成が変化した場合、当該自身が属する情報機器ネットワークに接続されている情報機器の情報を、前記別の情報機器ネットワークに伝える
ことを特徴とする請求項7記載の通信端末。 - 前記適応手段は、
前記別の情報機器ネットワークから当該別の情報機器ネットワークに接続されている情報機器の情報を受信した場合に、前記自身が属する情報機器ネットワークにその変化を適応させるためにバスリセットを発生させる
ことを特徴とする請求項8記載の通信端末。 - 前記通信端末は、
前記自身が属する情報機器ネットワークに接続されている情報機器の情報が変化した場合に、前記別の情報機器ネットワークに変化を伝える変化発信手段と、前記別の情報機器ネットワークから当該別の情報機器ネットワークに接続されている情報機器の情報の変化を受信した場合に、前記自身が属する情報機器にその変化を適応させる適応手段を備え、
該適応手段は、前記別の情報機器ネットワークからトポロジー構成の変化に基づく当該別の情報機器ネットワークに接続されている情報機器の情報を受信した場合に、前記自身が属する情報機器ネットワークにバスリセットを発生させるとともに、
該変化発信手段は、前記適応手段による前記自身が属する情報機器ネットワークに接続されている情報機器それぞれのノードIDの変化情報を、前記自身が属する情報機器ネットワークの前記バスリセット後のバスの安定を待ち、前記別の情報機器ネットワークに伝える
ことを特徴とする請求項2記載の通信端末。 - 所定の機器接続規格を備えた一又は複数の情報機器と、該一又は複数の情報機器に当該所定の機器接続規格のインタフェースを介して接続される通信端末とから構成される情報機器ネットワークを複数有し、該情報機器ネットワーク間の通信を該情報機器ネットワーク上それぞれの前記通信端末間の通信を介して行う複数のネットワーク間での機器管理方法であって、
前記情報機器ネットワーク上の通信端末それぞれが、別の前記情報機器ネットワーク上の前記一又は複数の情報機器を、自身が属する前記情報機器ネットワーク上にエミュレートする
ことを特徴とする複数のネットワーク間での機器管理方法。
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