JP2004281280A - フルカラー光源および電飾装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】省電力で製造コストも低く、且つ良好なイルミネーション効果が得られるフルカラー光源および電飾装置を提供する。
【解決手段】外周面を遮光カバー15で覆って一部を出射可能に開口する光プラスチックファイバー14と、発光する3原色の光を光プラスチックファイバー14の一端面14aに入射するLED21r〜21bとを備えて、LED21r〜21bは光プラスチックファイバー14の一端面14aの中心延長線Cの周囲に均等に配置するとともに光軸方向Lをその中心延長線C上に集中させるように傾斜させる。
【選択図】 図2
【解決手段】外周面を遮光カバー15で覆って一部を出射可能に開口する光プラスチックファイバー14と、発光する3原色の光を光プラスチックファイバー14の一端面14aに入射するLED21r〜21bとを備えて、LED21r〜21bは光プラスチックファイバー14の一端面14aの中心延長線Cの周囲に均等に配置するとともに光軸方向Lをその中心延長線C上に集中させるように傾斜させる。
【選択図】 図2
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、フルカラー光源および電飾装置に係り、特に、省電力で製造コストも低く、且つ良好な装飾効果が得られるフルカラー光源および電飾装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年には、公園の樹木や家屋等の建築物をイルミネーションにより装飾することが普及しており、一般家庭においても例えばクリスマスシーズン等においてはイルミネーションによる装飾が行われるようになってきている。所望のイルミネーションを実現するには、装飾したい対象に光源を取り付けたケーブルを引き廻して敷設する必要があり、この電飾装置としては、例えば、500個以上の光源をケーブルに接続して点灯制御する必要がある。
【0003】
この種の電飾装置としては、例えば、図7(a)に示すように、3原色のLEDを有するフルカラー発光素子(光源)1を、ケーブル2の長さ方向の均等間隔に配設された分岐ケーブル2aに取り付けて制御装置3に接続するものが知られている。そして、その制御装置3からの点灯制御に従ってフルカラー発光素子1を所望の色相・輝度に発色・発光させている(例えば、特許文献1,2参照)。なお、このフルカラー発光素子1の発光は、図7(b)に示すように、約120度の指向角の範囲内で視認することができる。
【0004】
【特許文献1】
特開平10−3268号公報
【特許文献2】
実用新案登録第3076701号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このような従来の電飾装置にあっては、フルカラー発光素子1は光の3原色の赤(R)、緑(G)、青(B)で発光する各LEDを使用することから製造単価が高くなるとともに、500個以上などと大量に使用するので、高コストになってしまう。また、屋外で使用するためにはフルカラー発光素子1の防水加工が必要となって、さらにコスト高になってしまう。また、フルカラー発光素子1では、500個以上などと大量に使用すると、消費電力が大きくなってランニングコストが高くなってしまう等の問題がある。
【0006】
本発明は、上述した事情に鑑みて為されたもので、省電力で製造コストも低く、且つ良好なイルミネーション効果が得られるフルカラー光源および電飾装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため、本発明のフルカラー光源は、長尺に形成されて一端面側から入射された光を長さ方向に導光して外面の予め決められた部分から出射して発光させる光伝送体と、前記光伝送体の一端面に隣接するように配設されて3原色の光を発光し該光伝送体の一端面に入射する光源部とを備え、前記光源部は、3原色のうちの赤色光を発光するLED、緑色光を発光するLED、および、青色光を発光するLEDを前記光伝送体の中心の延長線の周囲に均等に配置するとともに、前記各LEDの発光する光軸方向を前記光伝送体の中心の延長線上に集中するように傾斜させて配置したことを特徴とするものである。
【0008】
この発明によれば、集光レンズを用いることなく、光の3原色のLEDの光軸方向を一点に集中させることができ、比較的細い光伝送体を採用することができる。したがって、細くて軽い光伝送体に光源から入射した光を長さ方向に導光して、外面の予め決められた部分から出射して発光させることができる。このため、本発明の電飾装置では、省電力運転が可能でその製造コストも低く、且つ良好な装飾効果が得られる。
【0009】
ここで、前記フルカラー光源は、前記LED群の周囲を覆って当該LED群の発光を前記光伝送体の一端面に集光する集光部材を設け、前記集光部材は前記LED群の胴体部の外面と接触するテーパー面を有するように構成するのが好ましい。この場合には、漏れようとする光を光伝送体の一端面に導くことができ、製造時には集光部材のテーパー面にLEDの胴体部を押し付けるだけでLED群の光軸方向を光伝送体の中心の延長線上に集中するように傾斜させることができる。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態について添付図面を参照して説明する。図1乃至図5は本発明に係るフルカラー光源を備えた電飾装置の一実施形態を示す図である。
【0011】
図1(a)に示すように、この電飾装置は、複数箇所を所望の色で発光させるスティック状のフルカラー光源11と、このフルカラー光源11を複数の分岐ケーブル12aの先端部に接続したケーブル12と、このケーブル12の基端部を接続してフルカラー光源11の点灯制御を行う制御装置13とから主として構成されている。
【0012】
フルカラー光源11は、図1(b)(c)に示すように、ある程度の長さに設定された導光性を有する長尺の光プラスチックファイバー(光伝送体)14と、光プラスチックファイバー14の周面のほぼ全面を光出射不能に覆うとともに発光させたい箇所11a,11bのみを光出射可能に開口させる遮光カバー15と、光プラスチックファイバー14の一端部に隣接するように取り付けられてその一端面14aに光を入射する光源部16とを備えている。
【0013】
光プラスチックファイバー14は、内部に入射された光を長さ方向に導光して遮光カバー15のない先端部11bや側面部11aから出射させることにより外部に向かって発光する側面漏光型に形成されている。これにより、見かけ上、等価的に多数の光源を形成することができる。ここで、光伝送体は、光プラスチックファイバー14に限るものではなく、例えば、アクリルなどのプラスチック材料やガラス等の導光性を有する材料であればよいことはいうまでもない。なお、このフルカラー光源11の発光(光出射)は、図1(c)に示すように、360度の指向角を有していて、その範囲内で視認することができる。
【0014】
光源部16は、図2に示すように、所望のフルカラー発光を光プラスチックファイバー14の一端面14aに入射する3原色のLED21r,21g,21bを搭載した基板22と、そのLED21r〜21bによるフルカラー発光を漏れないように集光して光プラスチックファイバー14の一端面14aに入射する集光カバー(集光部材)18とを組み合わせて構成されている。
【0015】
即ち、光源部16は、光の3原色のうちの赤色光を発光するLED21rと、光の3原色のうちの緑色光を発光するLED21gと、光の3原色のうちの青色光を発光するLED21bとを備えてフルカラー発光するようになっている。そして、これらのLED群21r〜21bは光プラスチックファイバー14の一端面14aに対面する基板部22上に、図2(c)に示す砲弾型LED21の円柱形状のレンズ部(胴体部)21aを上に向けて立設されている。なお、LEDとして、砲弾型を採用するのは、チップ型よりも輝度が大きく有利なためである。
【0016】
このLED群21r〜21bは、図3(a)(b)に示すように、光プラスチックファイバー14の中心の延長線Cの周囲に120度間隔で均等に分散配置されており、それぞれの光軸方向Lをその中心延長線C上に集中するように傾斜させて配置されている。これにより、光プラスチックファイバー14の一端面14aの内部に、LED群21r〜21bが発光する3原色の光のほとんどを、直接(レンズ類を介在させることなく)入射可能にしている。
【0017】
このことから、光プラスチックファイバー14は、例えば3mm程度の細いものを用いて、LED群21r〜21bの個々のLEDの直径Dが3mm程度であっても、そのLED群21r〜21bからの発光の大部分を入射することができる。
【0018】
なお、図6(a)(b)に示すように、光の3原色の赤色のLED21rと、緑色のLED21gと、青色のLED21bと、これらLEDの直径の3倍程度の太さを有するスティック状の光ファイバー14とを準備して、光ファイバー14の一端面にすべての発光を入射するように各LEDを120度に分散配置させるフルカラー光源を作製することが考えられる。しかしながら、このようなフルカラー光源では、光ファイバー14が太くかつ重くなるために引き廻しが困難になってしまうという問題がある。この課題を解消するためには、図6(c)(d)に示すように、そのLEDの前方に集光レンズ6を配設することにより、光ファイバー14を細くしたフルカラー光源を構成することが考えられる。しかるに、このフルカラー光源でも、集光レンズ6に高精度な加工や組み付けが要求されて、コスト高になってしまうという問題があり、図2および図3に示す、LEDの光軸に傾斜を持たせて配置することで、比較的細い光伝送体の使用が可能となる。
【0019】
集光カバー18は、遮光性を有するプラスチック材料により漏斗形状に形成されていて、小径部18aを光プラスチックファイバー14の一端部の周面を覆うように固定する一方、大径部18bを光が漏れないようにLED基板部22に固定している。また、集光カバー18は、漏斗形状内面のテーパー面18cがLED群21r〜21bの周囲を覆うように、各LEDのレンズ部21aの外面に当接する状態で(レンズ部21aの外面の接触部と光プラスチックファイバー14の一端部の外周面との間を連続させた状態で)、LED群21r〜21bからの3原色の光を光プラスチックファイバー14の一端面14aに集光して入射する。
【0020】
この集光カバー18は、内面のテーパー面18cをLED群21r〜21bのレンズ部21aの外面に当接させて覆う状態にするので、LED基板17にLED21r〜21bを鉛直に立設させた状態で上方より押し付けて取り付けるだけで、そのLED群21r〜21bを光プラスチックファイバー14の中心延長線C上にそれぞれの光軸方向Lが集中するように傾斜させて固定することができる。
【0021】
このように本実施形態においては、フルカラー光源11のいくつかをケーブル12の分岐ケーブル12aに取り付けるだけで、制御装置13が点灯制御するLED群21r〜21bのフルカラー発光を、光プラスチックファイバー14の遮光カバー15のない複数の開口箇所11a,11bから出射させて光源とすることができる。したがって、LED群21r〜21bの使用数を少なくして、また、屋外で使用する際の防水箇所も少なくして、低製造コストで作製することができ、また消費電力も低減することができる。
【0022】
また、フルカラー光源11の光源部16は、集光レンズを介在させずに、LED群21r〜21bの発光を効果的に集光して、細い光プラスチックファイバー14に入射・導光させることができる。したがって、重量や太さによって引き廻しが難しくなってしまうことがなく、高精度な加工や組み付けを不要にして低製造コストで光源部を作製することができる。
【0023】
本実施形態の第1の他の態様としては、集光カバー18を省いて、LED群21r〜21bからの3原色の光を光プラスチックファイバー14の一端面14aに入射するようにしてもよい。光軸方向Lが光プラスチックファイバー14の中心延長線C上に集中するようにLED群21r〜21bを傾斜させて、樹脂により固定することで、上記と同様の作用効果が得られる。
【0024】
また、本実施形態の電飾装置の他の態様としては、図4に示すように、分岐ケーブル12aを設けることなくケーブル12に直接フルカラー光源11の光源部16を取り付けて、光プラスチックファイバー14外面の遮光カバー15のない先端部11bや側面部11aをフルカラー発光させるようにしてもよい。
【0025】
さらに、図5(a)に示すように、光プラスチックファイバー14の外面を覆う遮光カバー15に、複数の円形状の開口11dを形成して、所謂、まだら模様にフルカラー発光させるようにしてもよい。また、図5(b)に示すように、遮光カバー15を省いて、光プラスチックファイバー14の外面全面をフルカラー発光させるようにしてもよい。
【0026】
なお、上記実施形態では、複数のフルカラー光源11をケーブル12に一体構造に取り付ける場合を説明したが、これに限らず、1本のフルカラー光源として可撓性を有する長い光プラスチックファイバー14を引き廻してもよい。また、光伝送体の断面形状は、円形に限らず、四角形等の多角形であってもよいことはいうまでもない。
【0027】
これまで本発明の一実施形態について説明したが、本発明は上述の実施形態に限定されず、その技術的思想の範囲内において種々異なる形態にて実施されてよいことは言うまでもない。
【0028】
【発明の効果】
本発明によれば、集光レンズを用いることなく、光の3原色のLEDの光軸方向を一点に集中させることができるので、細くて軽い光伝送体を採用して、その光伝送体の多数の部分を少ない消費電力で発光させることができる。したがって、本発明の電飾装置では、省電力運転が可能でその製造コストも低く、且つ良好なイルミネーション効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るフルカラー光源を備えた電飾装置の一実施形態を示す図であり、(a)はその概略全体構成を示す図であり、(b)はその発光部を示す拡大斜視図であり、(c)はスティック状光源の構成例を示す図である。
【図2】光源部の要部構成を示す図であり、(a)は横方向から見た一部断面側面図であり、(b)は上面方向から見た平面図であり、(c)は砲弾型LEDの説明図である。
【図3】同じく、光源部の要部構成を示す図であり、(a)は横方向から見た一部断面側面図であり、(b)は底面方向から見たLEDの配置を示す図である。
【図4】本発明に係るフルカラー光源を備えた電飾装置の他の態様を示す図である。
【図5】同じく、スティック状光源の他の構成例を示す図である。
【図6】比較例としての光源部の要部構成を示す図であり、(a)(c)は底面方向から見たLEDの配置を示す図であり、(b)(d)は横方向から見た一部断面側面図である。
【図7】従来技術のフルカラー光源を備えた電飾装置を示す図であり、(a)はその概略全体構成を示す図であり、(b)は光源の構成例を示す図である。
【符号の説明】
11 フルカラー光源
12 ケーブル
13 制御装置
14 光プラスチックファイバー
14a 一端面
15 遮光カバー
16 光源部
18 集光カバー
18c テーパー面
21b,21g,21r LED
21a 胴体部
22 基板部
C 光伝送体の中心線
L LEDの光軸
【発明の属する技術分野】
本発明は、フルカラー光源および電飾装置に係り、特に、省電力で製造コストも低く、且つ良好な装飾効果が得られるフルカラー光源および電飾装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年には、公園の樹木や家屋等の建築物をイルミネーションにより装飾することが普及しており、一般家庭においても例えばクリスマスシーズン等においてはイルミネーションによる装飾が行われるようになってきている。所望のイルミネーションを実現するには、装飾したい対象に光源を取り付けたケーブルを引き廻して敷設する必要があり、この電飾装置としては、例えば、500個以上の光源をケーブルに接続して点灯制御する必要がある。
【0003】
この種の電飾装置としては、例えば、図7(a)に示すように、3原色のLEDを有するフルカラー発光素子(光源)1を、ケーブル2の長さ方向の均等間隔に配設された分岐ケーブル2aに取り付けて制御装置3に接続するものが知られている。そして、その制御装置3からの点灯制御に従ってフルカラー発光素子1を所望の色相・輝度に発色・発光させている(例えば、特許文献1,2参照)。なお、このフルカラー発光素子1の発光は、図7(b)に示すように、約120度の指向角の範囲内で視認することができる。
【0004】
【特許文献1】
特開平10−3268号公報
【特許文献2】
実用新案登録第3076701号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このような従来の電飾装置にあっては、フルカラー発光素子1は光の3原色の赤(R)、緑(G)、青(B)で発光する各LEDを使用することから製造単価が高くなるとともに、500個以上などと大量に使用するので、高コストになってしまう。また、屋外で使用するためにはフルカラー発光素子1の防水加工が必要となって、さらにコスト高になってしまう。また、フルカラー発光素子1では、500個以上などと大量に使用すると、消費電力が大きくなってランニングコストが高くなってしまう等の問題がある。
【0006】
本発明は、上述した事情に鑑みて為されたもので、省電力で製造コストも低く、且つ良好なイルミネーション効果が得られるフルカラー光源および電飾装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため、本発明のフルカラー光源は、長尺に形成されて一端面側から入射された光を長さ方向に導光して外面の予め決められた部分から出射して発光させる光伝送体と、前記光伝送体の一端面に隣接するように配設されて3原色の光を発光し該光伝送体の一端面に入射する光源部とを備え、前記光源部は、3原色のうちの赤色光を発光するLED、緑色光を発光するLED、および、青色光を発光するLEDを前記光伝送体の中心の延長線の周囲に均等に配置するとともに、前記各LEDの発光する光軸方向を前記光伝送体の中心の延長線上に集中するように傾斜させて配置したことを特徴とするものである。
【0008】
この発明によれば、集光レンズを用いることなく、光の3原色のLEDの光軸方向を一点に集中させることができ、比較的細い光伝送体を採用することができる。したがって、細くて軽い光伝送体に光源から入射した光を長さ方向に導光して、外面の予め決められた部分から出射して発光させることができる。このため、本発明の電飾装置では、省電力運転が可能でその製造コストも低く、且つ良好な装飾効果が得られる。
【0009】
ここで、前記フルカラー光源は、前記LED群の周囲を覆って当該LED群の発光を前記光伝送体の一端面に集光する集光部材を設け、前記集光部材は前記LED群の胴体部の外面と接触するテーパー面を有するように構成するのが好ましい。この場合には、漏れようとする光を光伝送体の一端面に導くことができ、製造時には集光部材のテーパー面にLEDの胴体部を押し付けるだけでLED群の光軸方向を光伝送体の中心の延長線上に集中するように傾斜させることができる。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態について添付図面を参照して説明する。図1乃至図5は本発明に係るフルカラー光源を備えた電飾装置の一実施形態を示す図である。
【0011】
図1(a)に示すように、この電飾装置は、複数箇所を所望の色で発光させるスティック状のフルカラー光源11と、このフルカラー光源11を複数の分岐ケーブル12aの先端部に接続したケーブル12と、このケーブル12の基端部を接続してフルカラー光源11の点灯制御を行う制御装置13とから主として構成されている。
【0012】
フルカラー光源11は、図1(b)(c)に示すように、ある程度の長さに設定された導光性を有する長尺の光プラスチックファイバー(光伝送体)14と、光プラスチックファイバー14の周面のほぼ全面を光出射不能に覆うとともに発光させたい箇所11a,11bのみを光出射可能に開口させる遮光カバー15と、光プラスチックファイバー14の一端部に隣接するように取り付けられてその一端面14aに光を入射する光源部16とを備えている。
【0013】
光プラスチックファイバー14は、内部に入射された光を長さ方向に導光して遮光カバー15のない先端部11bや側面部11aから出射させることにより外部に向かって発光する側面漏光型に形成されている。これにより、見かけ上、等価的に多数の光源を形成することができる。ここで、光伝送体は、光プラスチックファイバー14に限るものではなく、例えば、アクリルなどのプラスチック材料やガラス等の導光性を有する材料であればよいことはいうまでもない。なお、このフルカラー光源11の発光(光出射)は、図1(c)に示すように、360度の指向角を有していて、その範囲内で視認することができる。
【0014】
光源部16は、図2に示すように、所望のフルカラー発光を光プラスチックファイバー14の一端面14aに入射する3原色のLED21r,21g,21bを搭載した基板22と、そのLED21r〜21bによるフルカラー発光を漏れないように集光して光プラスチックファイバー14の一端面14aに入射する集光カバー(集光部材)18とを組み合わせて構成されている。
【0015】
即ち、光源部16は、光の3原色のうちの赤色光を発光するLED21rと、光の3原色のうちの緑色光を発光するLED21gと、光の3原色のうちの青色光を発光するLED21bとを備えてフルカラー発光するようになっている。そして、これらのLED群21r〜21bは光プラスチックファイバー14の一端面14aに対面する基板部22上に、図2(c)に示す砲弾型LED21の円柱形状のレンズ部(胴体部)21aを上に向けて立設されている。なお、LEDとして、砲弾型を採用するのは、チップ型よりも輝度が大きく有利なためである。
【0016】
このLED群21r〜21bは、図3(a)(b)に示すように、光プラスチックファイバー14の中心の延長線Cの周囲に120度間隔で均等に分散配置されており、それぞれの光軸方向Lをその中心延長線C上に集中するように傾斜させて配置されている。これにより、光プラスチックファイバー14の一端面14aの内部に、LED群21r〜21bが発光する3原色の光のほとんどを、直接(レンズ類を介在させることなく)入射可能にしている。
【0017】
このことから、光プラスチックファイバー14は、例えば3mm程度の細いものを用いて、LED群21r〜21bの個々のLEDの直径Dが3mm程度であっても、そのLED群21r〜21bからの発光の大部分を入射することができる。
【0018】
なお、図6(a)(b)に示すように、光の3原色の赤色のLED21rと、緑色のLED21gと、青色のLED21bと、これらLEDの直径の3倍程度の太さを有するスティック状の光ファイバー14とを準備して、光ファイバー14の一端面にすべての発光を入射するように各LEDを120度に分散配置させるフルカラー光源を作製することが考えられる。しかしながら、このようなフルカラー光源では、光ファイバー14が太くかつ重くなるために引き廻しが困難になってしまうという問題がある。この課題を解消するためには、図6(c)(d)に示すように、そのLEDの前方に集光レンズ6を配設することにより、光ファイバー14を細くしたフルカラー光源を構成することが考えられる。しかるに、このフルカラー光源でも、集光レンズ6に高精度な加工や組み付けが要求されて、コスト高になってしまうという問題があり、図2および図3に示す、LEDの光軸に傾斜を持たせて配置することで、比較的細い光伝送体の使用が可能となる。
【0019】
集光カバー18は、遮光性を有するプラスチック材料により漏斗形状に形成されていて、小径部18aを光プラスチックファイバー14の一端部の周面を覆うように固定する一方、大径部18bを光が漏れないようにLED基板部22に固定している。また、集光カバー18は、漏斗形状内面のテーパー面18cがLED群21r〜21bの周囲を覆うように、各LEDのレンズ部21aの外面に当接する状態で(レンズ部21aの外面の接触部と光プラスチックファイバー14の一端部の外周面との間を連続させた状態で)、LED群21r〜21bからの3原色の光を光プラスチックファイバー14の一端面14aに集光して入射する。
【0020】
この集光カバー18は、内面のテーパー面18cをLED群21r〜21bのレンズ部21aの外面に当接させて覆う状態にするので、LED基板17にLED21r〜21bを鉛直に立設させた状態で上方より押し付けて取り付けるだけで、そのLED群21r〜21bを光プラスチックファイバー14の中心延長線C上にそれぞれの光軸方向Lが集中するように傾斜させて固定することができる。
【0021】
このように本実施形態においては、フルカラー光源11のいくつかをケーブル12の分岐ケーブル12aに取り付けるだけで、制御装置13が点灯制御するLED群21r〜21bのフルカラー発光を、光プラスチックファイバー14の遮光カバー15のない複数の開口箇所11a,11bから出射させて光源とすることができる。したがって、LED群21r〜21bの使用数を少なくして、また、屋外で使用する際の防水箇所も少なくして、低製造コストで作製することができ、また消費電力も低減することができる。
【0022】
また、フルカラー光源11の光源部16は、集光レンズを介在させずに、LED群21r〜21bの発光を効果的に集光して、細い光プラスチックファイバー14に入射・導光させることができる。したがって、重量や太さによって引き廻しが難しくなってしまうことがなく、高精度な加工や組み付けを不要にして低製造コストで光源部を作製することができる。
【0023】
本実施形態の第1の他の態様としては、集光カバー18を省いて、LED群21r〜21bからの3原色の光を光プラスチックファイバー14の一端面14aに入射するようにしてもよい。光軸方向Lが光プラスチックファイバー14の中心延長線C上に集中するようにLED群21r〜21bを傾斜させて、樹脂により固定することで、上記と同様の作用効果が得られる。
【0024】
また、本実施形態の電飾装置の他の態様としては、図4に示すように、分岐ケーブル12aを設けることなくケーブル12に直接フルカラー光源11の光源部16を取り付けて、光プラスチックファイバー14外面の遮光カバー15のない先端部11bや側面部11aをフルカラー発光させるようにしてもよい。
【0025】
さらに、図5(a)に示すように、光プラスチックファイバー14の外面を覆う遮光カバー15に、複数の円形状の開口11dを形成して、所謂、まだら模様にフルカラー発光させるようにしてもよい。また、図5(b)に示すように、遮光カバー15を省いて、光プラスチックファイバー14の外面全面をフルカラー発光させるようにしてもよい。
【0026】
なお、上記実施形態では、複数のフルカラー光源11をケーブル12に一体構造に取り付ける場合を説明したが、これに限らず、1本のフルカラー光源として可撓性を有する長い光プラスチックファイバー14を引き廻してもよい。また、光伝送体の断面形状は、円形に限らず、四角形等の多角形であってもよいことはいうまでもない。
【0027】
これまで本発明の一実施形態について説明したが、本発明は上述の実施形態に限定されず、その技術的思想の範囲内において種々異なる形態にて実施されてよいことは言うまでもない。
【0028】
【発明の効果】
本発明によれば、集光レンズを用いることなく、光の3原色のLEDの光軸方向を一点に集中させることができるので、細くて軽い光伝送体を採用して、その光伝送体の多数の部分を少ない消費電力で発光させることができる。したがって、本発明の電飾装置では、省電力運転が可能でその製造コストも低く、且つ良好なイルミネーション効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るフルカラー光源を備えた電飾装置の一実施形態を示す図であり、(a)はその概略全体構成を示す図であり、(b)はその発光部を示す拡大斜視図であり、(c)はスティック状光源の構成例を示す図である。
【図2】光源部の要部構成を示す図であり、(a)は横方向から見た一部断面側面図であり、(b)は上面方向から見た平面図であり、(c)は砲弾型LEDの説明図である。
【図3】同じく、光源部の要部構成を示す図であり、(a)は横方向から見た一部断面側面図であり、(b)は底面方向から見たLEDの配置を示す図である。
【図4】本発明に係るフルカラー光源を備えた電飾装置の他の態様を示す図である。
【図5】同じく、スティック状光源の他の構成例を示す図である。
【図6】比較例としての光源部の要部構成を示す図であり、(a)(c)は底面方向から見たLEDの配置を示す図であり、(b)(d)は横方向から見た一部断面側面図である。
【図7】従来技術のフルカラー光源を備えた電飾装置を示す図であり、(a)はその概略全体構成を示す図であり、(b)は光源の構成例を示す図である。
【符号の説明】
11 フルカラー光源
12 ケーブル
13 制御装置
14 光プラスチックファイバー
14a 一端面
15 遮光カバー
16 光源部
18 集光カバー
18c テーパー面
21b,21g,21r LED
21a 胴体部
22 基板部
C 光伝送体の中心線
L LEDの光軸
Claims (6)
- 長尺に形成されて一端面側から入射された光を長さ方向に導光して外面の予め決められた部分から出射して発光させる光伝送体と、前記光伝送体の一端面に隣接するように配設されて3原色の光を発光し該光伝送体の一端面に入射する光源部とを備え、
前記光源部は、3原色のうちの赤色光を発光するLED、緑色光を発光するLED、および、青色光を発光するLEDを前記光伝送体の中心の延長線の周囲に均等に配置するとともに、前記各LEDの発光する光軸方向を前記光伝送体の中心の延長線上に集中するように傾斜させて配置したことを特徴とするフルカラー光源。 - 前記LEDは円柱形状の胴体部を有し、
前記光伝送体の太さは前記LEDの胴体部の直径の3倍よりも細く、
前記光源部は前記3原色を発光するLED群との間に光学素子を介在させることなく当該LED群の発光を前記光伝送体の一端面に直接入射することを特徴とする請求項1に記載のフルカラー光源。 - 前記LED群の周囲を覆って当該LED群の発光を前記光伝送体の一端面に集光する集光部材を設け、
前記集光部材は前記LED群の胴体部の外面と接触するテーパー面を有することを特徴とする請求項2に記載のフルカラー光源。 - 前記光伝送体は、入射光を出射する部分を長さ方向に対する側面部に形成した側面漏光型であることを特徴とする請求項1に記載のフルカラー光源。
- 上記請求項1から4のいずれかに記載のフルカラー光源を備えて、前記光伝送体の発光する部分を光源とすることを特徴とする電飾装置。
- 前記光伝送体は、導光性を有するプラスチック材料からなるスティックであることを特徴とする請求項5に記載の電飾装置。
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