JP2004280757A - プログラマブルロジックコントローラおよびそれを用いたデータ収集システム - Google Patents
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Abstract
【課題】データ収集用コンピュータが定周期でプログラマブルロジックコントローラのデータを読みにいく構成であるので、プログラマブルロジックコントローラの台数が増えるとデータ収集用コンピュータが過負荷になり、また通信プロトコルが異なるプログラマブルロジックコントローラを接続することが困難であったという課題を解決する。
【解決手段】プログラマブルロジックコントローラにデータ収集部を内蔵してデータを収集し、所定の形式に変換してから転送するようにした。転送プロトコルとしてFTPプロトコルを用いるようにした。データ収集用コンピュータの負荷が軽減され、機種が異なるプログラマブルロジックコントローラを簡単に接続できる。
【選択図】 図1
【解決手段】プログラマブルロジックコントローラにデータ収集部を内蔵してデータを収集し、所定の形式に変換してから転送するようにした。転送プロトコルとしてFTPプロトコルを用いるようにした。データ収集用コンピュータの負荷が軽減され、機種が異なるプログラマブルロジックコントローラを簡単に接続できる。
【選択図】 図1
Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、主体的に収集したデータを転送する機能を有するプログラマブルロジックコントローラおよびそれを用いたデータ収集システムに関するものである。
【0001】
【従来の技術】
図4にPLC(Programmable Logic Controller)を用いたリモートデータ収集システムの構成を示す。1台以上のPLC6とデータ収集用コンピュータ4はイーサネット(登録商標)5によって接続されている。データ収集用コンピュータ4はイーサネット(登録商標)5を介してPLC6にアクセスしてデータを収集して格納する操作を一定周期毎に行う。
【0002】
図5にデータ収集用コンピュータ4の構成を示す。なお、図4と同じ要素には同一符号を付し、説明を省略する。データ収集コンピュータ4にはデータ保存領域41および定周期データ収集ロジック42が設けられる。定周期データ収集ロジック42は所定の周期で専用プロトコルによるデータ通信によってPLC6にアクセスしてそのデータを収集し、データ保存領域41に格納するという操作を繰り返す。
【0003】
【特許文献1】
特開平8−355104号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このようなデータ収集システムには次のような課題があった。
【0005】
データ収集コンピュータ4は専用のプロトコルを用いてPLC6と通信を行う。そのため、異なる通信プロトコルを有するPLCを使用するときは、その都度データ収集コンピュータ4を改造して新しい通信プロトコルに対応させなければならないという課題があった。また、PLC6を同じ通信プロトコルを有する機器に限定すると、システムを構築する際に融通性がなくなってしまうという課題もあった。
【0006】
また、専用プロトコルを用いているためにプロトコルが異なるPLCとの間でポート番号等が競合し、またデータ収集用コンピュータ4とPLC6との間にファイアウオールなどがあるとインフラ設定が煩雑になるために、システム構築に時間と手間がかかるという課題もあった。
【0007】
さらに、データの収集と処理、加工をデータ収集コンピュータ4で集中して行うために、PLC6の台数が増えた場合にデータ収集用コンピュータ4の負荷が増大してしまうという課題もあった。
【0008】
従って本発明の目的は、システム構築を簡単にし、かつデータ収集用コンピュータに過大な負荷がかかることがないプログラマブルロジックコントローラおよびそれを用いたデータ収集システムを提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
このような課題を解決するために、本発明のうち請求項1記載の発明は、シーケンス動作を実行するコントローラ部と、このコントローラ部からデータを収集するデータ収集部と、このデータ収集部が収集したデータを送信する通信部とを有し、前記データ収集部は所定の周期で前記コントローラ部からデータを収集してこの収集したデータを所定の形式に変換し、前記通信部はFTPクライアント機能を有し、FTPプロトコルを用いて前記変換したデータを転送するようにしたものである。プログラマブルロジックコントローラが主体になってデータを転送できる。
【0010】
請求項2記載の発明は、請求項1記載の発明において、前記プログラマブルコントローラは異常検知部を有し、この異常検知部は前記データ収集部が収集したデータに基づいて異常検知を行い、前記通信部は前記異常検知部が異常を検知したときのみ前記データ収集部が収集したデータを転送するようにしたものである。故障発生時の解析が容易になる。
【0011】
請求項3記載の発明は、シーケンス動作を実行するコントローラ部と所定の周期で前記コントローラ部からデータを収集して所定の形式に変換するデータ収集部とこのデータ収集部が変換したデータを転送する通信部とを有する少なくとも1台のプログラマブルコントローラと、前記転送されたデータを受信する通信部とこの転送されたデータを保存する保存部とを有するデータ収集用コンピュータと、このデータ収集用コンピュータと前記プログラマブルコントローラを接続する通信路とを有し、
前記プログラマブルコントローラの通信部はFTPクライアント機能を有し、前記データ収集用コンピュータの通信部はFTPサーバ機能を有し、前記プログラマブルコントローラはFTPプロトコルを用いて前記データ収集用コンピュータに前記変換されたデータを転送するようにしたものである。データ収集用コンピュータに過負荷がかかることがない。
【0012】
請求項4記載の発明は、請求項3記載の発明において、前記プログラマブルコントローラは異常検知部を具備し、この異常検知部は前記データ収集部が収集したデータを用いて異常であるかどうかを検知し、異常を検知したときのみ前記データ収集用コンピュータにデータを転送するようにしたものである。異常時の解析が容易になる。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下に、図に基づいて本発明を詳細に説明する。
図1は本発明に係るプログラマブルロジックコントローラの一実施例の構成図である。図1において、1はプログラマブルロジックコントローラであり、通信部11,データ収集部12およびPLCデバイスであるコントローラ部13で構成される。通信部11にはFTP(File Transfer Protocol)クライアント機能が備わっている。
【0014】
コントローラ部13は内部に格納されたプログラムに基づいて所定のシーケンス動作を実行する。データ収集部12は一定のデータ収集周期毎に動作し、コントローラ部13からデータを収集して格納し、所定の収集データ形式に変換してまとめる。通信部11はデータ収集部12がまとめたデータを、FTPプロトコルを用いて転送する。データ収集部12は収集したデータを一旦保存するので、収集データの作成と転送のタイミングは必ずしも同期しなくてもよい。
【0015】
FTPプロトコルはファイルをやり取りするときの一般的なプロトコルであり、TCP/IPプロトコルに基づいた第5層以上に相当するプロトコルである。TCP/IPに基づいているので、コンピュータの機種やOS(Operation System)に依存せず、データの転送を行うことができる。
【0016】
図2に本発明に係るプログラマブルロジックコントローラの他の実施例を示す。なお、図1と同じ要素には同一符号を付し、説明を省略する。図2において、14は異常検知部であり、データ収集部12が収集・格納したデータに基づいて異常が発生していないかをチェックし、異常を検知すると通信部11にその旨を通知する。通信部11は異常検知部14から異常が発生した旨の通知を受け取ると、データ収集部12が収集・変換してまとめたデータを転送する。1Aは異常検知部14を内蔵したプログラマブルロジックコントローラである。
【0017】
すなわち、この実施例では正常時はデータを転送せず、異常時のみ外部にデータを転送するようにする。このようにすると、故障発生時の解析が容易になり、また故障解析システムを構築することができる。
【0018】
図3に本発明に係るデータ収集システムの一実施例の構成を示す。なお、図1と同じ要素には同一符号を付し、説明を省略する。図3において、2はデータ収集用コンピュータであり、FTPサーバ機能を内蔵した通信部21および保存部22とで構成される。3はイーサネット(登録商標)などの通信路であり、1台以上のプログラマブルロジックコントローラ1とデータ収集用コンピュータ2を接続する。
【0019】
通信部21はプログラマブルロジックコントローラ1からFTPプロトコルを用いて転送されてきたデータを受け取り、保存部21に格納する。前述したように、プログラマブルロジックコントローラ1は一定の周期でデータを収集して格納し、所定の収集データ形式に変換して、FTPプロトコルを用いて転送する。データ収集用コンピュータ2はこの転送されたデータを受け取って格納するだけなので、転送効率が向上し、かつ多数のプログラマブルロジックコントローラ1が繋がっていても過負荷になることはない。
【0020】
なお、プログラマブルロジックコントローラ1は、図2のプログラマブルロジックコントローラ1Aであってもよい。このようにすると、正常時はデータが転送されないので、さらに多数のプログラマブルロジックコントローラ1Aを接続することができる。
【発明の効果】
以上説明したことから明らかなように、本発明によれば次の効果が期待できる。
請求項1記載の発明によれば、シーケンス動作を実行するコントローラ部と、このコントローラ部からデータを収集するデータ収集部と、このデータ収集部が収集したデータを送信する通信部とを有し、前記データ収集部は所定の周期で前記コントローラ部からデータを収集してこの収集したデータを所定の形式に変換し、前記通信部はFTPクライアント機能を有し、FTPプロトコルを用いて前記変換したデータを転送するようにした。
【0021】
プログラマブルロジックコントローラでデータを収集して所定の形式に変換した後に転送するようにしたので、データを受け取るサーバ側の負担が軽くなるという効果がある。そのため、多数のプログラマブルロジックコントローラを有するデータ収集システムを簡単に構築することができるという効果もある。
汎用的なFTPプロトコルを用いてデータを転送するので、機種が異なるプログラマブルロジックコントローラが混在したデータ収集システムを、簡単に構築することができるという効果がある。また、通信路の途中にファイアウオール等があっても、簡単にインフラ設定ができるという効果もある。
【0022】
請求項2記載の発明によれば、請求項1記載の発明において、前記プログラマブルコントローラは異常検知部を有し、この異常検知部は前記データ収集部が収集したデータに基づいて異常検知を行い、前記通信部は前記異常検知部が異常を検知したときのみ前記データ収集部が収集したデータを転送するようにした。
【0023】
異常時のみデータを転送するので、より多くのプログラマブルロジックコントローラを有するデータ収集システムを構築することができるという効果がある。また、故障発生時の解析システムを簡単に構築することができるという効果もある。
【0024】
請求項3記載の発明によれば、シーケンス動作を実行するコントローラ部と所定の周期で前記コントローラ部からデータを収集して所定の形式に変換するデータ収集部とこのデータ収集部が変換したデータを転送する通信部とを有する少なくとも1台のプログラマブルコントローラと、前記転送されたデータを受信する通信部とこの転送されたデータを保存する保存部とを有するデータ収集用コンピュータと、このデータ収集用コンピュータと前記プログラマブルコントローラを接続する通信路とを有し、
前記プログラマブルコントローラの通信部はFTPクライアント機能を有し、前記データ収集用コンピュータの通信部はFTPサーバ機能を有し、前記プログラマブルコントローラはFTPプロトコルを用いて前記データ収集用コンピュータに前記変換されたデータを転送するようにした。
【0025】
プログラマブルロジックコントローラが主体になってデータを転送するのでデータ収集用コンピュータの負荷が軽減されるという効果がある。また、そのためにより多数のプログラマブルロジックコントローラを有するデータ収集システムを簡単に構築することができるという効果もある。
汎用的なFTPプロトコルを用いてデータを転送するので、機種が異なるプログラマブルロジックコントローラが混在したデータ収集システムを、簡単に構築することができるという効果がある。また、通信路の途中にファイアウオール等があっても、簡単にインフラ設定ができるという効果もある。
【0026】
請求項4記載の発明によれば、請求項3記載の発明において、前記プログラマブルコントローラは異常検知部を具備し、この異常検知部は前記データ収集部が収集したデータを用いて異常であるかどうかを検知し、異常を検知したときのみ前記データ収集用コンピュータにデータを転送するようにしたものである。
【0027】
異常時のみデータを転送するので、より多くのプログラマブルロジックコントローラを有するデータ収集システムを構築することができるという効果がある。また、故障発生時の解析システムを簡単に構築することができるという効果もある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す構成図である。
【図2】本発明の他の実施例を示す構成図である。
【図3】本発明の他の実施例を示す構成図である。
【図4】従来のデータ収集システムの構成図である。
【図5】従来のデータ収集システムの構成図である。
【符号の説明】
1、1A プログラマブルロジックコントローラ
11,21 通信部
12 データ収集部
13 コントローラ部
14 異常検知部
2 データ収集用コンピュータ
22 保存部
3 通信路
この発明は、主体的に収集したデータを転送する機能を有するプログラマブルロジックコントローラおよびそれを用いたデータ収集システムに関するものである。
【0001】
【従来の技術】
図4にPLC(Programmable Logic Controller)を用いたリモートデータ収集システムの構成を示す。1台以上のPLC6とデータ収集用コンピュータ4はイーサネット(登録商標)5によって接続されている。データ収集用コンピュータ4はイーサネット(登録商標)5を介してPLC6にアクセスしてデータを収集して格納する操作を一定周期毎に行う。
【0002】
図5にデータ収集用コンピュータ4の構成を示す。なお、図4と同じ要素には同一符号を付し、説明を省略する。データ収集コンピュータ4にはデータ保存領域41および定周期データ収集ロジック42が設けられる。定周期データ収集ロジック42は所定の周期で専用プロトコルによるデータ通信によってPLC6にアクセスしてそのデータを収集し、データ保存領域41に格納するという操作を繰り返す。
【0003】
【特許文献1】
特開平8−355104号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このようなデータ収集システムには次のような課題があった。
【0005】
データ収集コンピュータ4は専用のプロトコルを用いてPLC6と通信を行う。そのため、異なる通信プロトコルを有するPLCを使用するときは、その都度データ収集コンピュータ4を改造して新しい通信プロトコルに対応させなければならないという課題があった。また、PLC6を同じ通信プロトコルを有する機器に限定すると、システムを構築する際に融通性がなくなってしまうという課題もあった。
【0006】
また、専用プロトコルを用いているためにプロトコルが異なるPLCとの間でポート番号等が競合し、またデータ収集用コンピュータ4とPLC6との間にファイアウオールなどがあるとインフラ設定が煩雑になるために、システム構築に時間と手間がかかるという課題もあった。
【0007】
さらに、データの収集と処理、加工をデータ収集コンピュータ4で集中して行うために、PLC6の台数が増えた場合にデータ収集用コンピュータ4の負荷が増大してしまうという課題もあった。
【0008】
従って本発明の目的は、システム構築を簡単にし、かつデータ収集用コンピュータに過大な負荷がかかることがないプログラマブルロジックコントローラおよびそれを用いたデータ収集システムを提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
このような課題を解決するために、本発明のうち請求項1記載の発明は、シーケンス動作を実行するコントローラ部と、このコントローラ部からデータを収集するデータ収集部と、このデータ収集部が収集したデータを送信する通信部とを有し、前記データ収集部は所定の周期で前記コントローラ部からデータを収集してこの収集したデータを所定の形式に変換し、前記通信部はFTPクライアント機能を有し、FTPプロトコルを用いて前記変換したデータを転送するようにしたものである。プログラマブルロジックコントローラが主体になってデータを転送できる。
【0010】
請求項2記載の発明は、請求項1記載の発明において、前記プログラマブルコントローラは異常検知部を有し、この異常検知部は前記データ収集部が収集したデータに基づいて異常検知を行い、前記通信部は前記異常検知部が異常を検知したときのみ前記データ収集部が収集したデータを転送するようにしたものである。故障発生時の解析が容易になる。
【0011】
請求項3記載の発明は、シーケンス動作を実行するコントローラ部と所定の周期で前記コントローラ部からデータを収集して所定の形式に変換するデータ収集部とこのデータ収集部が変換したデータを転送する通信部とを有する少なくとも1台のプログラマブルコントローラと、前記転送されたデータを受信する通信部とこの転送されたデータを保存する保存部とを有するデータ収集用コンピュータと、このデータ収集用コンピュータと前記プログラマブルコントローラを接続する通信路とを有し、
前記プログラマブルコントローラの通信部はFTPクライアント機能を有し、前記データ収集用コンピュータの通信部はFTPサーバ機能を有し、前記プログラマブルコントローラはFTPプロトコルを用いて前記データ収集用コンピュータに前記変換されたデータを転送するようにしたものである。データ収集用コンピュータに過負荷がかかることがない。
【0012】
請求項4記載の発明は、請求項3記載の発明において、前記プログラマブルコントローラは異常検知部を具備し、この異常検知部は前記データ収集部が収集したデータを用いて異常であるかどうかを検知し、異常を検知したときのみ前記データ収集用コンピュータにデータを転送するようにしたものである。異常時の解析が容易になる。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下に、図に基づいて本発明を詳細に説明する。
図1は本発明に係るプログラマブルロジックコントローラの一実施例の構成図である。図1において、1はプログラマブルロジックコントローラであり、通信部11,データ収集部12およびPLCデバイスであるコントローラ部13で構成される。通信部11にはFTP(File Transfer Protocol)クライアント機能が備わっている。
【0014】
コントローラ部13は内部に格納されたプログラムに基づいて所定のシーケンス動作を実行する。データ収集部12は一定のデータ収集周期毎に動作し、コントローラ部13からデータを収集して格納し、所定の収集データ形式に変換してまとめる。通信部11はデータ収集部12がまとめたデータを、FTPプロトコルを用いて転送する。データ収集部12は収集したデータを一旦保存するので、収集データの作成と転送のタイミングは必ずしも同期しなくてもよい。
【0015】
FTPプロトコルはファイルをやり取りするときの一般的なプロトコルであり、TCP/IPプロトコルに基づいた第5層以上に相当するプロトコルである。TCP/IPに基づいているので、コンピュータの機種やOS(Operation System)に依存せず、データの転送を行うことができる。
【0016】
図2に本発明に係るプログラマブルロジックコントローラの他の実施例を示す。なお、図1と同じ要素には同一符号を付し、説明を省略する。図2において、14は異常検知部であり、データ収集部12が収集・格納したデータに基づいて異常が発生していないかをチェックし、異常を検知すると通信部11にその旨を通知する。通信部11は異常検知部14から異常が発生した旨の通知を受け取ると、データ収集部12が収集・変換してまとめたデータを転送する。1Aは異常検知部14を内蔵したプログラマブルロジックコントローラである。
【0017】
すなわち、この実施例では正常時はデータを転送せず、異常時のみ外部にデータを転送するようにする。このようにすると、故障発生時の解析が容易になり、また故障解析システムを構築することができる。
【0018】
図3に本発明に係るデータ収集システムの一実施例の構成を示す。なお、図1と同じ要素には同一符号を付し、説明を省略する。図3において、2はデータ収集用コンピュータであり、FTPサーバ機能を内蔵した通信部21および保存部22とで構成される。3はイーサネット(登録商標)などの通信路であり、1台以上のプログラマブルロジックコントローラ1とデータ収集用コンピュータ2を接続する。
【0019】
通信部21はプログラマブルロジックコントローラ1からFTPプロトコルを用いて転送されてきたデータを受け取り、保存部21に格納する。前述したように、プログラマブルロジックコントローラ1は一定の周期でデータを収集して格納し、所定の収集データ形式に変換して、FTPプロトコルを用いて転送する。データ収集用コンピュータ2はこの転送されたデータを受け取って格納するだけなので、転送効率が向上し、かつ多数のプログラマブルロジックコントローラ1が繋がっていても過負荷になることはない。
【0020】
なお、プログラマブルロジックコントローラ1は、図2のプログラマブルロジックコントローラ1Aであってもよい。このようにすると、正常時はデータが転送されないので、さらに多数のプログラマブルロジックコントローラ1Aを接続することができる。
【発明の効果】
以上説明したことから明らかなように、本発明によれば次の効果が期待できる。
請求項1記載の発明によれば、シーケンス動作を実行するコントローラ部と、このコントローラ部からデータを収集するデータ収集部と、このデータ収集部が収集したデータを送信する通信部とを有し、前記データ収集部は所定の周期で前記コントローラ部からデータを収集してこの収集したデータを所定の形式に変換し、前記通信部はFTPクライアント機能を有し、FTPプロトコルを用いて前記変換したデータを転送するようにした。
【0021】
プログラマブルロジックコントローラでデータを収集して所定の形式に変換した後に転送するようにしたので、データを受け取るサーバ側の負担が軽くなるという効果がある。そのため、多数のプログラマブルロジックコントローラを有するデータ収集システムを簡単に構築することができるという効果もある。
汎用的なFTPプロトコルを用いてデータを転送するので、機種が異なるプログラマブルロジックコントローラが混在したデータ収集システムを、簡単に構築することができるという効果がある。また、通信路の途中にファイアウオール等があっても、簡単にインフラ設定ができるという効果もある。
【0022】
請求項2記載の発明によれば、請求項1記載の発明において、前記プログラマブルコントローラは異常検知部を有し、この異常検知部は前記データ収集部が収集したデータに基づいて異常検知を行い、前記通信部は前記異常検知部が異常を検知したときのみ前記データ収集部が収集したデータを転送するようにした。
【0023】
異常時のみデータを転送するので、より多くのプログラマブルロジックコントローラを有するデータ収集システムを構築することができるという効果がある。また、故障発生時の解析システムを簡単に構築することができるという効果もある。
【0024】
請求項3記載の発明によれば、シーケンス動作を実行するコントローラ部と所定の周期で前記コントローラ部からデータを収集して所定の形式に変換するデータ収集部とこのデータ収集部が変換したデータを転送する通信部とを有する少なくとも1台のプログラマブルコントローラと、前記転送されたデータを受信する通信部とこの転送されたデータを保存する保存部とを有するデータ収集用コンピュータと、このデータ収集用コンピュータと前記プログラマブルコントローラを接続する通信路とを有し、
前記プログラマブルコントローラの通信部はFTPクライアント機能を有し、前記データ収集用コンピュータの通信部はFTPサーバ機能を有し、前記プログラマブルコントローラはFTPプロトコルを用いて前記データ収集用コンピュータに前記変換されたデータを転送するようにした。
【0025】
プログラマブルロジックコントローラが主体になってデータを転送するのでデータ収集用コンピュータの負荷が軽減されるという効果がある。また、そのためにより多数のプログラマブルロジックコントローラを有するデータ収集システムを簡単に構築することができるという効果もある。
汎用的なFTPプロトコルを用いてデータを転送するので、機種が異なるプログラマブルロジックコントローラが混在したデータ収集システムを、簡単に構築することができるという効果がある。また、通信路の途中にファイアウオール等があっても、簡単にインフラ設定ができるという効果もある。
【0026】
請求項4記載の発明によれば、請求項3記載の発明において、前記プログラマブルコントローラは異常検知部を具備し、この異常検知部は前記データ収集部が収集したデータを用いて異常であるかどうかを検知し、異常を検知したときのみ前記データ収集用コンピュータにデータを転送するようにしたものである。
【0027】
異常時のみデータを転送するので、より多くのプログラマブルロジックコントローラを有するデータ収集システムを構築することができるという効果がある。また、故障発生時の解析システムを簡単に構築することができるという効果もある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す構成図である。
【図2】本発明の他の実施例を示す構成図である。
【図3】本発明の他の実施例を示す構成図である。
【図4】従来のデータ収集システムの構成図である。
【図5】従来のデータ収集システムの構成図である。
【符号の説明】
1、1A プログラマブルロジックコントローラ
11,21 通信部
12 データ収集部
13 コントローラ部
14 異常検知部
2 データ収集用コンピュータ
22 保存部
3 通信路
Claims (4)
- シーケンス動作を実行するコントローラ部と、このコントローラ部からデータを収集するデータ収集部と、このデータ収集部が収集したデータを送信する通信部とを有し、前記データ収集部は所定の周期で前記コントローラ部からデータを収集してこの収集したデータを所定の形式に変換し、前記通信部はFTPクライアント機能を有し、FTPプロトコルを用いて前記変換したデータを転送するようにしたことを特徴とするプログラマブルコントローラ。
- 前記プログラマブルコントローラは異常検知部を有し、この異常検知部は前記データ収集部が収集したデータに基づいて異常検知を行い、前記通信部は前記異常検知部が異常を検知したときのみ前記データ収集部が収集したデータを転送するようにしたことを特徴とする請求項1記載のプログラマブルコントローラ。
- シーケンス動作を実行するコントローラ部と所定の周期で前記コントローラ部からデータを収集して所定の形式に変換するデータ収集部とこのデータ収集部が変換したデータを転送する通信部とを有する少なくとも1台のプログラマブルコントローラと、前記転送されたデータを受信する通信部とこの転送されたデータを保存する保存部とを有するデータ収集用コンピュータと、このデータ収集用コンピュータと前記プログラマブルコントローラを接続する通信路とを有し、
前記プログラマブルコントローラの通信部はFTPクライアント機能を有し、前記データ収集用コンピュータの通信部はFTPサーバ機能を有し、前記プログラマブルコントローラはFTPプロトコルを用いて前記データ収集用コンピュータに前記変換されたデータを転送することを特徴とするデータ収集システム。 - 前記プログラマブルコントローラは異常検知部を具備し、この異常検知部は前記データ収集部が収集したデータを用いて異常であるかどうかを検知し、異常を検知したときのみ前記データ収集用コンピュータにデータを転送するようにしたことを特徴とする請求項3記載のデータ収集システム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003075088A JP2004280757A (ja) | 2003-03-19 | 2003-03-19 | プログラマブルロジックコントローラおよびそれを用いたデータ収集システム |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003075088A JP2004280757A (ja) | 2003-03-19 | 2003-03-19 | プログラマブルロジックコントローラおよびそれを用いたデータ収集システム |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2004280757A true JP2004280757A (ja) | 2004-10-07 |
Family
ID=33290486
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2003075088A Withdrawn JP2004280757A (ja) | 2003-03-19 | 2003-03-19 | プログラマブルロジックコントローラおよびそれを用いたデータ収集システム |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2004280757A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2011039643A (ja) * | 2009-08-07 | 2011-02-24 | Keyence Corp | プログラマブルコントローラ |
JP4818492B1 (ja) * | 2011-04-18 | 2011-11-16 | 三菱電機株式会社 | プログラマブルロジックコントローラ |
JP2019128702A (ja) * | 2018-01-23 | 2019-08-01 | 株式会社キーエンス | プログラマブル・ロジック・コントローラ、データロガーおよび制御方法 |
WO2020246518A1 (ja) * | 2019-06-03 | 2020-12-10 | 株式会社Kmc | 生産監視装置、生産監視システム、生産監視方法及びプログラム |
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2003
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