JP2004279230A - 大型容器解体工法 - Google Patents
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Abstract
【課題】鉛直方向に立設された大型容器や内部に収容物を有する大型容器を容易に切断して、解体することができる大型容器解体工法を提供する。
【解決手段】走行形加工装置10の切断工具13で大型容器の胴体を切断しながら大型容器の外周に沿って一周させ、切断工具13が受ける切断抵抗に応じて走行形加工装置10の走行速度を調整して大型容器を輪切りにする。また、鉛直方向に立設された大型容器は上部から輪切りにするとともに、輪切り部を鉛直方向に切断して複数のブロックに分割し、各ブロックを夫々底部に吊り下げる。更に、内部に収容物のある大型容器は、胴体を輪切りにした後収容物を別の切断工具で切断して解体する。
【選択図】 図1
【解決手段】走行形加工装置10の切断工具13で大型容器の胴体を切断しながら大型容器の外周に沿って一周させ、切断工具13が受ける切断抵抗に応じて走行形加工装置10の走行速度を調整して大型容器を輪切りにする。また、鉛直方向に立設された大型容器は上部から輪切りにするとともに、輪切り部を鉛直方向に切断して複数のブロックに分割し、各ブロックを夫々底部に吊り下げる。更に、内部に収容物のある大型容器は、胴体を輪切りにした後収容物を別の切断工具で切断して解体する。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は大型容器の解体工法に係り、特に原子力発電所等に備えられる蒸気発生器や熱交換器等の大型容器の解体工法に関する。
【0002】
【従来の技術】
原子力発電所では、原子炉からの高温水を蒸気発生器に流し、蒸気発生器中の水管群を熱して高温の蒸気を発生させ、この蒸気でタービンを回転させて発電する。タービンから排気される蒸気はまだかなり高温であるため、これをそのまま排気せず、給水加熱器(熱交換器)に通して中の水管群の水を温め、この温水を蒸気発生器中の水管群に供給している。
【0003】
これらの蒸気発生器や給水加熱器(熱交換器)は、耐用年数に達すると新しいものと交換され、古いものは廃棄処分される。廃棄処分に当っては、これらの容器は非常に大型であり、そのまま廃棄する事ができないので、細かく解体されて廃棄される。
【0004】
従来、このような大型容器を細断するにはガスやプラズマを用いた溶融切断や、大型バンドソーによる切削切断が行われており、そのための種々の工夫が提案されている(例えば、特許文献1参照。)。
【0005】
【特許文献1】
特開平08−118140号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、ガスやプラズマを用いた溶融切断で解体する方法は多量のヒュームガスが発生し、このガスはフィルタを通さなければ排気できないのでそのための設備が膨大なものとなる。また、この方法は火災が発生する恐れがあり、最近の原子力発電所内での作業の規制強化によってこの方法は実施することができなくなった。
【0007】
一方、大型バンドソーによる切削切断は、前記溶融切断に比べて簡便な切断方法ではあるが、鉛直方向に立設された大型容器の上部の切断には不向きである。また、容器内部に収容物が収容されている場合は収容物も同時に切断しなければならず、収容物が多数の細管のような場合は細管が振動し、切断が不可能になる等の問題を抱えていた。
【0008】
本発明はかかる事情に鑑みてなされたもので、鉛直方向に立設された大型容器や内部に収容物を有する大型容器を容易に切断して、解体することができる大型容器解体工法を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成するために、請求項1に記載の発明は、大型容器を切断して細分化し、該大型容器を解体する工法において、切断工具を有するとともにガイドレールに沿って走行する走行型加工装置を用い、前記ガイドレールを前記大型容器の外周に一巡させて取り付け、前記切断工具で前記大型容器を切断しながら、前記走行型加工装置を前記ガイドレールに沿って走行させて前記大型容器の外周に沿って一周させ、前記切断工具が受ける切断抵抗に応じて前記走行型加工装置の走行速度を調整して、前記大型容器を輪切りにすることを特徴としている。
【0010】
請求項1の発明によれば、走行型加工装置が切断工具で大型容器の胴体を切削しながら大型容器の外周に沿って一周し、切断工具が受ける切削抵抗に応じて走行型加工装置の走行速度が調整されるので、大型容器を火災等が発生する恐れもなく、容易に輪切りに切断することができる。
【0011】
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の大型容器解体工法において、前記大型容器は鉛直方向に立設された大型容器であって、前記大型容器を上部から所定の高さで輪切りにし、前記走行型加工装置のガイドレールを前記大型容器の外周面に沿って鉛直方向に取り付け、前記走行型加工装置を前記大型容器の外周面に沿って鉛直方向に走行させながら、前記切断工具で前記輪切りにされた大型容器を鉛直方向に切断し、前記鉛直方向の切断を複数回行って、前記輪切りにされた大型容器を複数のブロックに分割し、前記複数のブロックを夫々吊下げ機で前記大型容器の底部に吊り下げて前記大型容器を解体することを特徴としている。
【0012】
請求項2の発明によれば、鉛直方向に立設された大型容器は上部から所定の高さで輪切りにされるとともに、輪切りにされた大型容器が鉛直方向に複数回切削されて複数のブロックに分割され、各ブロックが夫々吊下げ機で大型容器の底部に吊り下げられるので、鉛直方向に立設された大型容器を上部から次々と各ブロックに容易に解体することができる。
【0013】
また、請求項3に記載の発明は、請求項1に記載の大型容器解体工法において、前記大型容器を輪切りにした後、前記切断工具とは別の切断工具で前記大型容器内の収容物を切断し、前記大型容器の輪切りと前記収容物の切断とを繰り返して、前記大型容器を解体することを特徴としている。
【0014】
請求項3の発明によれば、大型容器の胴体を走行型加工装置の切断工具で輪切りにした後、容器内部の収容物を別の切断工具で切断するので、大型容器及び内部の収容物を容易に解体することができる。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、添付図面に従って本発明に係る大型容器解体工法の好ましい実施の形態について説明する。なお各図において同一の部材には同一の番号を付している。
【0016】
図1は、本発明の実施形態で用いられる走行型加工装置を説明する斜視図であり、大型の鋼管を切断している様子を表わしている。走行型加工装置10は、走行車本体11に設けられ工具駆動モータ14によって回転駆動されるとともに図示しない上下移動装置によって上下移動するエンドミル(切断工具)13を有しており、また、走行車本体11に設けられた4個の車輪で走行する。
【0017】
走行車本体11内部には、走行車駆動モータ12に接続された図示しない噛合い車が設けられ、噛合い車の歯先がガイドレール15に形成された噛合い穴15Aに噛み合って、噛み合いながら回転駆動されることによってガイドレール15に沿って走行するようになっている。また、ガイドレール15はフレキシブルなガイドレールであって、曲面に沿って取り付けることが可能になっている。
【0018】
このように、走行型加工装置10はエンドミル13で切削加工しながら走行するので、ガイドレール15を鋼管60の外周に巻き付けることによって鋼管60を輪切りに切断することができる。この場合、被加工物の材質、及び肉厚によってエンドミル13の回転速度、及び走行型加工装置10の走行速度が調整される。
【0019】
図2は、本発明に係る大型容器解体工法の実施形態として、原子力発電所に設備されている蒸気発生器(大型容器)70の胴部70Aを解体する場合の手順を説明する概念図で、図3はそのフローチャートである。
【0020】
蒸気発生器70は鉛直方向に立設された円筒状の胴部70A、胴部70Aの上部のヘッド部70B、及び底部70Cを有しており、鉛直方向に立設されている。蒸気発生器70の胴部70Aの寸法は、例えば直径5.5m、高さ30m程度のものが用いられている。
【0021】
胴部70Aの解体に当たっては、先ずヘッド部70Bに6個のジャッキ装置(吊下げ機)50、50、…を取り付け、ヘッド部70Bと胴部70Aとを切り離しておく。また、ヘッド部70Bは、図示しない構造物に支持されている。
【0022】
本実施の形態では、胴部70Aを所定の高さに輪切りにし、6個のブロック70D、70D、…に切断する。そのため予め分割予定の6個のブロック70D、70D、…に夫々ジャッキ装置50のロープ51を取り付け、吊上げ力を付加しておく(ステップS10)。
【0023】
次に、胴部70Aを所定の高さに輪切りにするために、走行型加工装置10のフレキシブルなガイドレール15を胴部70Aの所定位置に巻きつけて固定し(ステップS12)、胴部70Aをエンドミル13で加工しながら走行型加工装置10をガイドレール15に沿って胴部70Aの外周を1周させて、胴部70Aを図2のAの位置で輪切りにする(ステップS14)。
【0024】
次に、輪切りにした胴部70A外周の鉛直方向に走行型加工装置10のガイドレール15を取り付け(ステップS16)、輪切りにした胴部70Aを走行型加工装置10で図2のA1の位置で鉛直方向に切断する(ステップS18)。なお、輪切り切断、及び鉛直方向切断に当たっては、エンドミル13の受ける切削抵抗に応じて切削速度を調整する。即ち、胴部70Aの材質、肉厚、を考慮してエンドミル13の回転速度と走行型加工装置10の走行速度を調整する。
【0025】
輪切りにした胴部70Aをブロック70Dにするには、図2のA2の位置でも切断しなければならないので、図3に示したように、1個のブロックが形成されたか否かの判断(ステップS20)ではNОとなり、ステップS16に戻ってA2の位置を切断する。
【0026】
図2のA1、A2の位置を切断して得られたブロック70Dを、次にジャッキ装置50で蒸気発生器70の底部70Cまで吊り下ろす(ステップS22)。本実施の形態では胴部70Aの輪切り部分を6個のブロック70D、70D、…に分割するので、輪切り部分を全てブロック70Dに解体したか否かの判断(ステップS24)ではNОであり、ステップS16に戻って上記操作を繰返して輪切り部分を6個のブロック70D、70D、…に分割し、夫々底部70Cに吊り下ろす。
【0027】
これで最初の輪切り部分の解体は終了し、次の段の輪切りに移る。即ち、胴部70Aを全て解体したか否かの判断(ステップS26)ではNОとなり、ステップS10に戻って図2のBの位置での輪切りと、B1、B2、・・・位置での鉛直方向切断を繰返し、2段目の輪切り部分も6個のブロック70D、70D、…に分割して夫々底部70Cに吊り下ろす。
【0028】
3段目も同様に、Cの位置での輪切り切削、C1、C2、…位置での鉛直方向切削を繰返し、6個のブロック70D、70D、…に分割して吊り下ろす。このようにステップS10〜ステップS26を繰り返して、胴部70Aを全てブロック70Dに解体する。
【0029】
なお、最初に胴部70Aとヘッド部70Bとを切り離す時にも、走行型加工装置10を用いて、胴部70Aの輪切りと同様にして切断する。
【0030】
このように、胴部70Aを上部から順に走行型加工装置10のエンドミル(切断工具)13で輪切りにし、輪切り部分を複数のブロックに切削して夫々底部70Cに吊り下ろすので、鉛直方向に立設された大型容器を容易に解体することができる。
【0031】
次に、本発明の第二の実施形態である大型容器及び中の収容物を解体する形態として、原子力発電所に設備されている熱交換器である給水加熱器(大型容器)と内部に組込まれている収容物である細管群とを解体する場合の手順を説明する。
【0032】
図4は給水加熱器80の長手方向断面図を表わし、図5は図4におけるX−X断面を表わしている。また、図6は解体の流れを表わすフローチャートである。給水加熱器80は、図4、図5に示すように、底を有する円筒状の容器で、その寸法は例えば、直径1.4m、長さ15m程度であって、内部に多数のU字型の細管81A、81A、…が収容され細管群81をなしている。これらの細管81A、81A、…は後部支持板82、中間支持板83、83、…で給水加熱器80の内部に支持されている。
【0033】
給水加熱器80を解体する場合は、給水加熱器80を水平に倒して支持した状態で行う。先ず給水加熱器80の胴部80Aの外周に走行型加工装置10のガイドレール15を巻き付ける(ステップS30)。次いで走行型加工装置10に取り付けられているエンドミル13で、図4に示すAの位置で胴部80Aを切削しながら、ガイドレール15に沿って走行型加工装置10を走行させて胴部80Aを輪切りにする(ステップS32)。
【0034】
この時、胴部80Aの材質、肉厚に応じてエンドミル13の回転速度と走行型加工装置10の走行速度とを調整する。
【0035】
胴部80Aの輪切りにされた部分を取り除くと、内部の細管群81が露出するので、次に各細管81Aを走行型加工装置10とは別の切断工具を用いて1本ずつ切断する(ステップS34)。
【0036】
図7は、細管81Aを切断するためのパンチカッタ(切断工具)を表わす斜視図である。パンチカッタ(切断工具)90は、刃部91、92を有しており、刃部91、92は油圧で駆動され軸93を中心にはさみ型運動を行って各細管81Aを切断する。
【0037】
細管群81の切断が終了すると、給水加熱器80の胴部80Aと細管群81を全て解体したか否かを判断し(ステップS35)、NОの場合はステップS30に戻って各工程を繰返し、図4のB、C、D、…の順に各位置において胴部80Aと細管群81の切断を実施し、給水加熱器80全体を解体して終了する。
【0038】
このように、走行型加工装置10による胴部80Aの切削加工とパンチカッタ(切断工具)90による細管群81の切断との二種類の加工方法で給水加熱器80を解体するので、容易に確実に解体することができる。
【0039】
なお、前述した実施の形態では、走行型加工装置10に設けられた切断工具としてエンドミル13を用いたが、本発明はこれに限らず、種々の既知の切削工具や研削工具を用いることができる。また、給水加熱器80内の細管81Aを切断する工具として、はさみ型のパンチカッタ90を用いたが、これに限らず、回転型外周刃等種々の切断工具を用いることができる。
【0040】
【発明の効果】
以上説明したように、本第1の発明に係る大型容器解体工法によれば、走行型加工装置が切断工具で大型容器の胴体を切断しながら大型容器の外周に沿って一周し、切断工具が受ける切断抵抗に応じて走行型加工装置の走行速度が調整されるので、大型容器を、火災等が発生する恐れがなく、付帯設備や重装備の必要もなく、少ない工数で容易に輪切りに切断し解体することができる。
【0041】
また、第2の発明に係る大型容器解体工法によれば、鉛直方向に立設された大型容器は上部から所定の高さで輪切りにされるとともに、輪切りにされた大型容器が鉛直方向に複数回切断されて複数のブロックに分割され、各ブロックが夫々吊下げ機で大型容器の底部に吊り下げられるので、鉛直方向に立設された大型容器を上部から次々と各ブロックに容易に解体することができる。このため、大型容器を、火災等が発生する恐れがなく、付帯設備や重装備の必要もなく、少ない工数で容易に各ブロックに切断し解体することができる。
【0042】
更に、第3の発明に係る大型容器解体工法によれば、大型容器の胴体を走行型加工装置の切断工具で輪切りにした後、容器内部の収容物を別の切断工具で切断するので、大型容器及び内部の収容物を、火災等が発生する恐れがなく、付帯設備や重装備の必要もなく、少ない工数で容易に切断し解体することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係る大型容器解体工法に用いられる走行型加工装置を説明する斜視図
【図2】本発明の実施の形態に係る大型容器解体工法を説明する概念図
【図3】本発明の実施の形態に係る大型容器解体工法の流れを説明するフローチャート
【図4】給水加熱器を説明する長手方向断面図
【図5】図4におけるX−X断面図
【図6】本発明の第二の実施形態に係る大型容器解体工法の流れを説明するフローチャート
【図7】本発明の第二の実施形態に係る大型容器解体工法に用いられる切断工具の斜視図
【符号の説明】
10…走行型加工装置、13…エンドミル(切断工具)、15…ガイドレール、50…ジャッキ装置(吊下げ機)、70…蒸気発生器(大型容器)、70A、80A…胴部、70C…底部、70D…ブロック、80…給水加熱器(大型容器)、81…細管群(収容物)、81A…細管、90…パンチカッタ(切断工具)
【発明の属する技術分野】
本発明は大型容器の解体工法に係り、特に原子力発電所等に備えられる蒸気発生器や熱交換器等の大型容器の解体工法に関する。
【0002】
【従来の技術】
原子力発電所では、原子炉からの高温水を蒸気発生器に流し、蒸気発生器中の水管群を熱して高温の蒸気を発生させ、この蒸気でタービンを回転させて発電する。タービンから排気される蒸気はまだかなり高温であるため、これをそのまま排気せず、給水加熱器(熱交換器)に通して中の水管群の水を温め、この温水を蒸気発生器中の水管群に供給している。
【0003】
これらの蒸気発生器や給水加熱器(熱交換器)は、耐用年数に達すると新しいものと交換され、古いものは廃棄処分される。廃棄処分に当っては、これらの容器は非常に大型であり、そのまま廃棄する事ができないので、細かく解体されて廃棄される。
【0004】
従来、このような大型容器を細断するにはガスやプラズマを用いた溶融切断や、大型バンドソーによる切削切断が行われており、そのための種々の工夫が提案されている(例えば、特許文献1参照。)。
【0005】
【特許文献1】
特開平08−118140号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、ガスやプラズマを用いた溶融切断で解体する方法は多量のヒュームガスが発生し、このガスはフィルタを通さなければ排気できないのでそのための設備が膨大なものとなる。また、この方法は火災が発生する恐れがあり、最近の原子力発電所内での作業の規制強化によってこの方法は実施することができなくなった。
【0007】
一方、大型バンドソーによる切削切断は、前記溶融切断に比べて簡便な切断方法ではあるが、鉛直方向に立設された大型容器の上部の切断には不向きである。また、容器内部に収容物が収容されている場合は収容物も同時に切断しなければならず、収容物が多数の細管のような場合は細管が振動し、切断が不可能になる等の問題を抱えていた。
【0008】
本発明はかかる事情に鑑みてなされたもので、鉛直方向に立設された大型容器や内部に収容物を有する大型容器を容易に切断して、解体することができる大型容器解体工法を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成するために、請求項1に記載の発明は、大型容器を切断して細分化し、該大型容器を解体する工法において、切断工具を有するとともにガイドレールに沿って走行する走行型加工装置を用い、前記ガイドレールを前記大型容器の外周に一巡させて取り付け、前記切断工具で前記大型容器を切断しながら、前記走行型加工装置を前記ガイドレールに沿って走行させて前記大型容器の外周に沿って一周させ、前記切断工具が受ける切断抵抗に応じて前記走行型加工装置の走行速度を調整して、前記大型容器を輪切りにすることを特徴としている。
【0010】
請求項1の発明によれば、走行型加工装置が切断工具で大型容器の胴体を切削しながら大型容器の外周に沿って一周し、切断工具が受ける切削抵抗に応じて走行型加工装置の走行速度が調整されるので、大型容器を火災等が発生する恐れもなく、容易に輪切りに切断することができる。
【0011】
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の大型容器解体工法において、前記大型容器は鉛直方向に立設された大型容器であって、前記大型容器を上部から所定の高さで輪切りにし、前記走行型加工装置のガイドレールを前記大型容器の外周面に沿って鉛直方向に取り付け、前記走行型加工装置を前記大型容器の外周面に沿って鉛直方向に走行させながら、前記切断工具で前記輪切りにされた大型容器を鉛直方向に切断し、前記鉛直方向の切断を複数回行って、前記輪切りにされた大型容器を複数のブロックに分割し、前記複数のブロックを夫々吊下げ機で前記大型容器の底部に吊り下げて前記大型容器を解体することを特徴としている。
【0012】
請求項2の発明によれば、鉛直方向に立設された大型容器は上部から所定の高さで輪切りにされるとともに、輪切りにされた大型容器が鉛直方向に複数回切削されて複数のブロックに分割され、各ブロックが夫々吊下げ機で大型容器の底部に吊り下げられるので、鉛直方向に立設された大型容器を上部から次々と各ブロックに容易に解体することができる。
【0013】
また、請求項3に記載の発明は、請求項1に記載の大型容器解体工法において、前記大型容器を輪切りにした後、前記切断工具とは別の切断工具で前記大型容器内の収容物を切断し、前記大型容器の輪切りと前記収容物の切断とを繰り返して、前記大型容器を解体することを特徴としている。
【0014】
請求項3の発明によれば、大型容器の胴体を走行型加工装置の切断工具で輪切りにした後、容器内部の収容物を別の切断工具で切断するので、大型容器及び内部の収容物を容易に解体することができる。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、添付図面に従って本発明に係る大型容器解体工法の好ましい実施の形態について説明する。なお各図において同一の部材には同一の番号を付している。
【0016】
図1は、本発明の実施形態で用いられる走行型加工装置を説明する斜視図であり、大型の鋼管を切断している様子を表わしている。走行型加工装置10は、走行車本体11に設けられ工具駆動モータ14によって回転駆動されるとともに図示しない上下移動装置によって上下移動するエンドミル(切断工具)13を有しており、また、走行車本体11に設けられた4個の車輪で走行する。
【0017】
走行車本体11内部には、走行車駆動モータ12に接続された図示しない噛合い車が設けられ、噛合い車の歯先がガイドレール15に形成された噛合い穴15Aに噛み合って、噛み合いながら回転駆動されることによってガイドレール15に沿って走行するようになっている。また、ガイドレール15はフレキシブルなガイドレールであって、曲面に沿って取り付けることが可能になっている。
【0018】
このように、走行型加工装置10はエンドミル13で切削加工しながら走行するので、ガイドレール15を鋼管60の外周に巻き付けることによって鋼管60を輪切りに切断することができる。この場合、被加工物の材質、及び肉厚によってエンドミル13の回転速度、及び走行型加工装置10の走行速度が調整される。
【0019】
図2は、本発明に係る大型容器解体工法の実施形態として、原子力発電所に設備されている蒸気発生器(大型容器)70の胴部70Aを解体する場合の手順を説明する概念図で、図3はそのフローチャートである。
【0020】
蒸気発生器70は鉛直方向に立設された円筒状の胴部70A、胴部70Aの上部のヘッド部70B、及び底部70Cを有しており、鉛直方向に立設されている。蒸気発生器70の胴部70Aの寸法は、例えば直径5.5m、高さ30m程度のものが用いられている。
【0021】
胴部70Aの解体に当たっては、先ずヘッド部70Bに6個のジャッキ装置(吊下げ機)50、50、…を取り付け、ヘッド部70Bと胴部70Aとを切り離しておく。また、ヘッド部70Bは、図示しない構造物に支持されている。
【0022】
本実施の形態では、胴部70Aを所定の高さに輪切りにし、6個のブロック70D、70D、…に切断する。そのため予め分割予定の6個のブロック70D、70D、…に夫々ジャッキ装置50のロープ51を取り付け、吊上げ力を付加しておく(ステップS10)。
【0023】
次に、胴部70Aを所定の高さに輪切りにするために、走行型加工装置10のフレキシブルなガイドレール15を胴部70Aの所定位置に巻きつけて固定し(ステップS12)、胴部70Aをエンドミル13で加工しながら走行型加工装置10をガイドレール15に沿って胴部70Aの外周を1周させて、胴部70Aを図2のAの位置で輪切りにする(ステップS14)。
【0024】
次に、輪切りにした胴部70A外周の鉛直方向に走行型加工装置10のガイドレール15を取り付け(ステップS16)、輪切りにした胴部70Aを走行型加工装置10で図2のA1の位置で鉛直方向に切断する(ステップS18)。なお、輪切り切断、及び鉛直方向切断に当たっては、エンドミル13の受ける切削抵抗に応じて切削速度を調整する。即ち、胴部70Aの材質、肉厚、を考慮してエンドミル13の回転速度と走行型加工装置10の走行速度を調整する。
【0025】
輪切りにした胴部70Aをブロック70Dにするには、図2のA2の位置でも切断しなければならないので、図3に示したように、1個のブロックが形成されたか否かの判断(ステップS20)ではNОとなり、ステップS16に戻ってA2の位置を切断する。
【0026】
図2のA1、A2の位置を切断して得られたブロック70Dを、次にジャッキ装置50で蒸気発生器70の底部70Cまで吊り下ろす(ステップS22)。本実施の形態では胴部70Aの輪切り部分を6個のブロック70D、70D、…に分割するので、輪切り部分を全てブロック70Dに解体したか否かの判断(ステップS24)ではNОであり、ステップS16に戻って上記操作を繰返して輪切り部分を6個のブロック70D、70D、…に分割し、夫々底部70Cに吊り下ろす。
【0027】
これで最初の輪切り部分の解体は終了し、次の段の輪切りに移る。即ち、胴部70Aを全て解体したか否かの判断(ステップS26)ではNОとなり、ステップS10に戻って図2のBの位置での輪切りと、B1、B2、・・・位置での鉛直方向切断を繰返し、2段目の輪切り部分も6個のブロック70D、70D、…に分割して夫々底部70Cに吊り下ろす。
【0028】
3段目も同様に、Cの位置での輪切り切削、C1、C2、…位置での鉛直方向切削を繰返し、6個のブロック70D、70D、…に分割して吊り下ろす。このようにステップS10〜ステップS26を繰り返して、胴部70Aを全てブロック70Dに解体する。
【0029】
なお、最初に胴部70Aとヘッド部70Bとを切り離す時にも、走行型加工装置10を用いて、胴部70Aの輪切りと同様にして切断する。
【0030】
このように、胴部70Aを上部から順に走行型加工装置10のエンドミル(切断工具)13で輪切りにし、輪切り部分を複数のブロックに切削して夫々底部70Cに吊り下ろすので、鉛直方向に立設された大型容器を容易に解体することができる。
【0031】
次に、本発明の第二の実施形態である大型容器及び中の収容物を解体する形態として、原子力発電所に設備されている熱交換器である給水加熱器(大型容器)と内部に組込まれている収容物である細管群とを解体する場合の手順を説明する。
【0032】
図4は給水加熱器80の長手方向断面図を表わし、図5は図4におけるX−X断面を表わしている。また、図6は解体の流れを表わすフローチャートである。給水加熱器80は、図4、図5に示すように、底を有する円筒状の容器で、その寸法は例えば、直径1.4m、長さ15m程度であって、内部に多数のU字型の細管81A、81A、…が収容され細管群81をなしている。これらの細管81A、81A、…は後部支持板82、中間支持板83、83、…で給水加熱器80の内部に支持されている。
【0033】
給水加熱器80を解体する場合は、給水加熱器80を水平に倒して支持した状態で行う。先ず給水加熱器80の胴部80Aの外周に走行型加工装置10のガイドレール15を巻き付ける(ステップS30)。次いで走行型加工装置10に取り付けられているエンドミル13で、図4に示すAの位置で胴部80Aを切削しながら、ガイドレール15に沿って走行型加工装置10を走行させて胴部80Aを輪切りにする(ステップS32)。
【0034】
この時、胴部80Aの材質、肉厚に応じてエンドミル13の回転速度と走行型加工装置10の走行速度とを調整する。
【0035】
胴部80Aの輪切りにされた部分を取り除くと、内部の細管群81が露出するので、次に各細管81Aを走行型加工装置10とは別の切断工具を用いて1本ずつ切断する(ステップS34)。
【0036】
図7は、細管81Aを切断するためのパンチカッタ(切断工具)を表わす斜視図である。パンチカッタ(切断工具)90は、刃部91、92を有しており、刃部91、92は油圧で駆動され軸93を中心にはさみ型運動を行って各細管81Aを切断する。
【0037】
細管群81の切断が終了すると、給水加熱器80の胴部80Aと細管群81を全て解体したか否かを判断し(ステップS35)、NОの場合はステップS30に戻って各工程を繰返し、図4のB、C、D、…の順に各位置において胴部80Aと細管群81の切断を実施し、給水加熱器80全体を解体して終了する。
【0038】
このように、走行型加工装置10による胴部80Aの切削加工とパンチカッタ(切断工具)90による細管群81の切断との二種類の加工方法で給水加熱器80を解体するので、容易に確実に解体することができる。
【0039】
なお、前述した実施の形態では、走行型加工装置10に設けられた切断工具としてエンドミル13を用いたが、本発明はこれに限らず、種々の既知の切削工具や研削工具を用いることができる。また、給水加熱器80内の細管81Aを切断する工具として、はさみ型のパンチカッタ90を用いたが、これに限らず、回転型外周刃等種々の切断工具を用いることができる。
【0040】
【発明の効果】
以上説明したように、本第1の発明に係る大型容器解体工法によれば、走行型加工装置が切断工具で大型容器の胴体を切断しながら大型容器の外周に沿って一周し、切断工具が受ける切断抵抗に応じて走行型加工装置の走行速度が調整されるので、大型容器を、火災等が発生する恐れがなく、付帯設備や重装備の必要もなく、少ない工数で容易に輪切りに切断し解体することができる。
【0041】
また、第2の発明に係る大型容器解体工法によれば、鉛直方向に立設された大型容器は上部から所定の高さで輪切りにされるとともに、輪切りにされた大型容器が鉛直方向に複数回切断されて複数のブロックに分割され、各ブロックが夫々吊下げ機で大型容器の底部に吊り下げられるので、鉛直方向に立設された大型容器を上部から次々と各ブロックに容易に解体することができる。このため、大型容器を、火災等が発生する恐れがなく、付帯設備や重装備の必要もなく、少ない工数で容易に各ブロックに切断し解体することができる。
【0042】
更に、第3の発明に係る大型容器解体工法によれば、大型容器の胴体を走行型加工装置の切断工具で輪切りにした後、容器内部の収容物を別の切断工具で切断するので、大型容器及び内部の収容物を、火災等が発生する恐れがなく、付帯設備や重装備の必要もなく、少ない工数で容易に切断し解体することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係る大型容器解体工法に用いられる走行型加工装置を説明する斜視図
【図2】本発明の実施の形態に係る大型容器解体工法を説明する概念図
【図3】本発明の実施の形態に係る大型容器解体工法の流れを説明するフローチャート
【図4】給水加熱器を説明する長手方向断面図
【図5】図4におけるX−X断面図
【図6】本発明の第二の実施形態に係る大型容器解体工法の流れを説明するフローチャート
【図7】本発明の第二の実施形態に係る大型容器解体工法に用いられる切断工具の斜視図
【符号の説明】
10…走行型加工装置、13…エンドミル(切断工具)、15…ガイドレール、50…ジャッキ装置(吊下げ機)、70…蒸気発生器(大型容器)、70A、80A…胴部、70C…底部、70D…ブロック、80…給水加熱器(大型容器)、81…細管群(収容物)、81A…細管、90…パンチカッタ(切断工具)
Claims (3)
- 大型容器を切断して細分化し、該大型容器を解体する工法において、
切断工具を有するとともにガイドレールに沿って走行する走行型加工装置を用い、
前記ガイドレールを前記大型容器の外周に一巡させて取り付け、
前記切断工具で前記大型容器を切断しながら、前記走行型加工装置を前記ガイドレールに沿って走行させて前記大型容器の外周に沿って一周させ、
前記切断工具が受ける切断抵抗に応じて前記走行型加工装置の走行速度を調整して、前記大型容器を輪切りにすることを特徴とする大型容器解体工法。 - 前記大型容器は鉛直方向に立設された大型容器であって、
前記大型容器を上部から所定の高さで輪切りにし、
前記走行型加工装置のガイドレールを前記大型容器の外周面に沿って鉛直方向に取り付け、
前記走行型加工装置を前記大型容器の外周面に沿って鉛直方向に走行させながら、前記切断工具で前記輪切りにされた大型容器を鉛直方向に切断し、
前記鉛直方向の切断を複数回行って、前記輪切りにされた大型容器を複数のブロックに分割し、
前記複数のブロックを夫々吊下げ機で前記大型容器の底部に吊り下げて前記大型容器を解体することを特徴とする、請求項1に記載の大型容器解体工法。 - 前記大型容器を輪切りにした後、前記切断工具とは別の切断工具で前記大型容器内の収容物を切断し、
前記大型容器の輪切りと前記収容物の切断とを繰り返して、前記大型容器を解体することを特徴とする、請求項1に記載の大型容器解体工法。
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Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2006519119A (ja) * | 2003-03-03 | 2006-08-24 | ティーアールアイ・トゥール・インコーポレーテッド | 切断ツール並びに軌道誘導システム |
JP2014059149A (ja) * | 2012-09-14 | 2014-04-03 | Mitsubishi Heavy Ind Ltd | 熱交換器の解体方法 |
JP2017013185A (ja) * | 2015-07-01 | 2017-01-19 | 栗田エンジニアリング株式会社 | 筒状体の切断方法 |
JP2018031645A (ja) * | 2016-08-24 | 2018-03-01 | 太平電業株式会社 | 熱交換器の解体方法 |
JP7407647B2 (ja) | 2020-04-14 | 2024-01-04 | 株式会社日立プラントコンストラクション | 遠隔切断方法及び切断装置 |
-
2003
- 2003-03-17 JP JP2003071541A patent/JP2004279230A/ja active Pending
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