JP2004278101A - 短工期、解体・移設容易な建物を提供できる建物本体 - Google Patents

短工期、解体・移設容易な建物を提供できる建物本体 Download PDF

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Katsumasa Okano
勝政 岡野
Shigemitsu Kawahara
茂光 河原
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Abstract

【課題】多出店及び新規事業計画オーナーに経費感覚で提供できる短工期、解体・移設容易な建物を構成するための建物本体に関する。
【解決手段】建物本体1が、床部8と、支柱部9と、壁体部13と、屋根部21とから主として構成され、建物本体1を建設すべき地面の地盤圧縮後、下地層上に床材を施工して床部8を構成し、間隔を置いて植設した多数の支柱部9間に壁体部13の壁部材14を懸架し、これら支柱部9の上方に屋根部21を形成し、しかもこの際、前記床部8、支柱部9、壁体部13をすべて乾式工法をもって構成し、もってリニューアル時の各部分の交換及び建物の解体・移設を可能とした。
【選択図】 図6

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、多出店及び新規事業計画オーナーに経費感覚で提供できる短工期、解体・移設容易な建物を構成するための建物本体に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、建築業界においては、注文主、計画事務所、施工業者から種々の問題点が提起されてきた。すなわち、注文主からは企画から引渡しまでの期間が長い(打合せ、図面のやりとり、工期等)と共に、企画から引渡しまでに多くの人が関わり結局コスト高の建築物になってしまうということがあり、例えばフランチャイズチェーンの店舗においては、販売市場中心商品の変化や業態の変化が激しく店舗の償却が見通せないという点が指摘されているが、注文主としては立地移転、移設、解体、廃棄処理までは考えていないという現状である。
【0003】
【特許文献】
特願2002−301392
【0004】
次に、設計事務所からの問題点としては、標準化が進むと、慣習的設計のみに頼るという結果を生じ、逐年の継続的改善に対するエンジニアリング能力を持てなくなり、店舗の維持、店舗の展開における競争力が改善できず、既成利権の確保に走るだけとなる。
【0005】
更に、施工業者からの問題点としては、部材手配に手間がかかる、積算に時間を要すると共に、環境保護のことに採算上、頭がまわらない(納入車両台数低減による排ガス量削減、廃材ロス)。地域格差による建築費の違いの発生、物件情報の維持管理(図面保管が困難)。集中出店時の対応が難しい等が指摘されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
この発明は建築業界の慣習で行われていた業務方法を見直し、注文主が大きなリスクを負うことなく出店でき、もし不採算で閉店する場合でも容易に解体でき、他の場所への移設が可能となるようにするものであって、建物本体を外屋と内屋とに分離し、外屋は基礎、躯体、外装(床を含む)からなり、社会にチェーン的なインフラを提供し、内屋は、天井、内装間仕切り、空調、給排水、電気等の設備工事からなり、店舗特有な形態をあらわすことができるようにし、内屋、外屋は、それぞれ自立度が高く分離しているという形態をとるようにしたものであり、この発明は上記外屋とそれに係る施工、受発注をパッケージした建物本体を提供しようとするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
この発明の請求項1に記載の装置によれば、建物本体が、床部と、支柱部と、壁体部と、屋根部とから主として構成され、建物本体を建設すべき地面の地盤圧縮後、この下地層上に床材を施工して床部を構成し、間隔を置いて植設した多数の支柱部間に壁体の壁部材を懸架し、これら支柱部の上方に屋根材を形成し、しかもこの際、前記床部、支柱部、壁体部をすべて乾式工法で構成し、もってリニューアル時の部材の交換及び建物の解体・移設を可能としたものである。
【0008】
この発明の請求項2に記載の装置によれば、前記請求項1に記載の装置において、前記床部を、砕石、砂、スタイロフォーム、コンパネ、重歩行用CFシートを重ねて形成するものである。これは解体・移設を容易にするため、現場打設コンクリートの使用を最小限となるように配慮したものである。
【0009】
この発明の請求項3に記載の装置によれば、前記請求項1に記載の装置において、前記支柱部はコンクリートからなる基台上に支柱を立ち上げて構成し、かつこれら基台とこれに植立される支柱が所定間隔で敷設されてなるものである。分割された鉄骨部材はボルトにより接合する。柱と梁は六角ハイテンションボルトにより引張接合し、柱脚はアンカーボルト接合とする。
【0010】
この発明の請求項4に記載の装置によれば、前記請求項1に記載の装置において、前記壁体部の一部を構成する躯体の最外面材を耐久性にすぐれたガラス面材(網入りガラスを含む)のまわりに金属製のフレームを形成してパネルとし、これらパネルをもって現場施工を可能とした。
【0011】
この発明の請求項5に記載の装置によれば、前記請求項1に記載の装置において、躯体の一部を構成する前記支柱部に対して連結材を介して壁体部の最外面材を懸架してなる。
【0012】
この発明の請求項6に記載の装置によれば、前記ガラス面材の内装側及び/又は建物の裏側において、防火性、断熱性、視界遮断性を可能とする部材を所望に応じて形成してなる。
【0013】
この発明の請求項6に記載の装置によれば、前記請求項4に記載の装置において、前記パネルが表面を鋼板とし、芯材に断熱材を充填するものとし、このパネルを躯体の一部を構成する前記支柱に取り付けてなる。
【0014】
【発明の実施の形態】
添付図面はこの発明の一実施形態を例示するものであって、図1は正面図、図2は背面図、図3は右側面図、図4は左側面図、図5は横断面図、図6はこの発明の建物本体の一部省略して示す拡大断面図、図7は前記右側面図の一部省略して示す拡大断面図で、図8は基台と、これら基台上に植設される支柱との構成を示す略図である。
【0015】
先ず、図6によって各部の構成を説明すると、この発明は建物本体1を建て込むための地面2上に圧縮によって地盤固めを行なった後、砕石3、砂4、スタイロフォーム5、コンパネ6及び重歩行用CFシート7を順次敷設して下地層としての床部8を作り、この際建物(例えば店舗)の業態に応じて各種床部8の施工を可能とし、清掃性、リユースを考慮に入れて、天然石、タイルなどを利用することが好ましい。前記床部8を形成するに当っては後述する支柱部9の基台10や、配管、配線等のためのコンクリート型溝11を埋設しておくものとする。このコンクリート型溝11は既成の給排水管敷設用のものをピット代りとして転用するものとし、床部8の下側に適宜配設する。
【0016】
前記支柱部9に関しては、コンクリートブロックからなる基台10を前面側とと、背面側に埋設し、これら基台10上にH形材からなる支柱12を植設するのであり、これら基台10及び支柱12の構成は例えば図8に略示したようにする。最適支柱間スパンを設定し、支柱と梁の形状が決まると、そのスパンのN倍数で容易に店舗が作られる。
【0017】
次に図4のVII−VII線に沿う図7に示すように躯体の一部を構成する支柱12に対する壁体部13の懸架の構成を説明する。壁体部13の最外面材としての壁部材14は原則的にはすぐれたガラス(鋼入りガラスを含む)を、ゴム製のフレーム(ジッパーガスケット)15の溝16にはめ込んでパネル17とするものであって、図7の上端側にあっては、前記溝16にほぼH形の連結材18を嵌め込み、この連結材18の一端部の下端部を躯体を構成する支柱12にとりつけた受け部19に係合し、上端部を支柱12へボルト、ナットなどの締結具20でとりつけるものとする。
【0018】
この方法以外では、予め工場で組み立てたアルミ製フレームにガラスを入れたパネルを、現場で支柱からの受け材と取りつける簡易な方法も考えられる。
【0019】
前記連結材18の他端部は屋根部21の一部を形成するアルミ断熱パネル22を支承する受け台23に締結具24を介して結合される。屋根全体を覆う屋根部21は意匠、採光性からガラスパネルを採用し、防火、断熱等の必要に応じて機能パネルを内側に施工する。一方、採光の必要がない場合はアルミ断熱パネル25とする。
【0020】
前記フレーム状のパネル17を上下に懸架するには前記と同様の連結材18をもってするものとし、この場合も受け部19と締結具20を同様にして使用して支柱12にとりつけるのである。前記最外側面材14としては、必要に応じてフロートガラスやテンパライトガラスを使用するものとする。
【0021】
前記最外側面材14の内装側には防火性、断熱性、視界遮断性等を必要に応じたパネルを着脱可能に設けるが、特に建物本体1の北側、道路面から見て裏側にあたる壁部材については、防火性、断熱性から両面を鋼板26、芯材に断熱材27を充填してなるパネル28をスクリュウビス止め29する(図9)ことも可能である。
【0022】
図1に示す正面側の開閉扉29以外の各面部の壁体部13は前記図7で示したと同種の手段で構成でき、連結材18をもって掛け止めされているので、必要に応じて締結具20を外すことにより、躯体としての支柱部9から解体することが可能である。
【0023】
なお支柱部9と壁体部13、壁体部13と屋根部21、基台10と支柱12とからなる支柱部9はいずれも乾式工法によって構成されているため、必要に応じてリニューアル時の部材の交換及び建物の解体・移設が可能である。
【0024】
この発明の建物の施工方法に関しては、この建物本体1の専属施工チームを作ることが第一であって、作業標準に沿って作業するだけで従来建設での待ち時間をなくすこと(工期の短縮)、多業種の作業者(鳶、板金、ガラス、内装業者等々)のトータルの人数を減らすこと(コスト削減)を可能とするものである。
【0025】
【発明の効果】
これまでの施工業者は、部材発注に際して、数多くのメーカー、取扱い商社に注文していたが、材料拾い出しのミスによる欠品補充、納期の確認、荷受け検収、支払業務等々繁雑な仕事に時間をとられていたが、この発明の方式によれば、これらの問題を一挙に解決し得たのである。
【0026】
更にこの発明によれば、受発注システムは、施工業者と商社(建築物の部材一括を取り扱い)との間を、インターネットで連動することにより、資材の受発注、見積りを容易に行なえることができるだけでなく、請求、入金、支払等の販売管理が行なえ、受注データ保存により物件情報管理され、維持管理の有効資料となるものである。さらに、商社とメーカー、デポ(在庫、出荷場所)に導入することにより、補充発注、適正在庫、生産計画、配送計画等の管理事務が可能となり、省略化だけでなく取引先との関係を密にできるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の構成する建築物本体の一例の正面図である。
【図2】図1に示す建築物本体の背面図である。
【図3】図1に示す建築物本体の右側面図である。
【図4】図1に示す建築物本体の左側面図である。
【図5】図1に示す建築物本体の横断面図である。
【図6】図1に示す建築物本体の一部省略して示す拡大竪断面図である。
【図7】図3に示した右側面図のVII−VIIに沿う一部省略して示す拡大断面図である。
【図8】基礎となる台座と、これら台座上に植設される支柱との構成を示す略図である。
【図9】パネルの一変形を示す拡大図である。
【符号の説明】
1 建物本体
8 床部
9 支柱部
10 基台
12 支柱
13 壁体部
14 最外面材(壁部材)
15 フレーム(ジッパーガスケッ)
17 ガラスパネル
18 連結材
21 屋根部
26 鋼板
27 断熱材
28 鋼材・断熱材サンドイッチパネル

Claims (7)

  1. 建物本体が、床部と、支柱部と、壁体部と、屋根部とから主として構成され、建物本体を建設すべき地面の地盤圧縮後、下地層上に床材を施工して床部を構成し、間隔を置いて植設した多数の支柱部間に壁体部の壁部材を懸架し、これら支柱部の上方に屋根材を形成し、しかもこの際、前記床部、支柱部、壁体部をすべて乾式工法で構成し、もってリニューアル時の部材の交換及び建物の解体・移設を可能とした、短工期、解体・移設容易な建物を提供できる建物本体。
  2. 前記床部を、砕石、砂、スタイロフォーム、コンパネ、重歩行用CFシートを重ねて形成する請求項1記載の建物本体。
  3. 前記支柱部はコンクリートからなる基台上に支柱を立ち上げて構成し、かつこれら基台とこれに植立される支柱が所定間隔で敷設されてなる請求項1記載の建物本体。
  4. 前記壁体部の一部を構成する躯体の最外面材を耐久性にすぐれたガラス面材(鋼入りガラスを含む)のまわりにゴム製のフレームを形成してパネルとし、これらパネルをもって現場施工を可能とした請求項1記載の建物本体。
  5. 躯体の一部を構成する前記支柱部に対して連結材を介して壁体部の最外面材を懸架してなる請求項1記載の建物本体。
  6. 前記ガラス面材の内装側及び/又は建物の裏側において、防火性、断熱性、視界遮断性を可能とする部材を所望に応じて形成してなる請求項1記載の建物本体。
  7. 前記パネルが表面を鋼板とし、芯材に断熱材を充填するものとし、このパネルを躯体の一部を構成する前記支柱に取り付けてなる請求項4記載の建物本体。
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