JP2004276533A

JP2004276533A - Ball-point pen

Info

Publication number: JP2004276533A
Application number: JP2003074399A
Authority: JP
Inventors: Hideyuki Tanaka; 秀之田中
Original assignee: Pilot Ink Co Ltd
Current assignee: Pilot Ink Co Ltd
Priority date: 2003-03-18
Filing date: 2003-03-18
Publication date: 2004-10-07

Abstract

<P>PROBLEM TO BE SOLVED: To simultaneously satisfy both stable hooking properties of a spring and smooth moldability of a holder. <P>SOLUTION: This ball-point pen is composed of fixing a chip main body 2 on the holder 3 consisting of an injection-molded body of a synthetic resin. In the holder 3 and the chip main body 2, a spring 5 energizing a ball 21 forward is equipped. A plurality of projections 4 are arranged on the inner face of the holder 3 so as to be distributed in a peripheral shape. The projections 4 are integrally formed with the inner face of the holder 3. On the front face 41 and the back face 42 of each of the projections 4, inclined faces are provided, and the coil part 6 of the spring 5 gets over the projection 4 from the back and is hooked on the front face of the projection 4. The surface of the projection is a straight line-like or convex circular arc-like shape in a cross-sectional view. <P>COPYRIGHT: (C)2005,JPO&NCIPI

Description

【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ペン先ボールを前方に付勢するスプリングを備えたボールペンに関する。尚、本発明で、「前」とは、ペン先側を指し、「後」とは、その反対側を指す。
【０００２】
【従来の技術】
従来、この種のボールペンにおいて、例えば、特許文献１には、「金属製筒体よりなるチップ本体の前端部に、内向きの前端縁部とその後方にボール受け座とによりボールを回転可能に抱持し、前記チップ本体の後部を、合成樹脂製筒体よりなるホルダーの前部に固着し、前記チップ本体の内部及び前記ホルダーの内部に、ボールを前方に押圧し且つ該ボールを前端縁部の内面に圧接させるスプリングを配置し、前記スプリングが、前記チップ本体の内部に挿通されるストレート部と、該ストレート部の後端と一体に連設され且つ前記ホルダーの内部に配置されるコイル部とからなるボールペンであって、前記ホルダーの内面に突起を一体に設け、前記突起と前記コイル部とを乗り越え係止させてなるボールペン」が開示されている。また、特許文献１には、突起の前面及び後面に傾斜面を設けることが記載されている。
【０００３】
【特許文献１】
特開２００２−１２７６７０号公報
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】
前記従来の構造において、ホルダーの内面に一体に形成される突起は、スプリングを安定して係止するためには、径方向内方への突出量が大きい方が有利である。しかし、前記突起は金型離型時のアンダーカットとなるため、円滑な成形性を得るには、前記突起の突出量は、あまり大きく設定することはできない。したがって、従来の突起の構造において、スプリングの安定した係止性とホルダーの円滑な成形性の両者を十分に満足させることは困難であった。
【０００５】
本発明は、前記従来の問題点を解決するものであって、合成樹脂の射出成形より得られるホルダーの内面に、スプリング係止用の突起を一体に成形するタイプのボールペンであって、スプリングの安定した係止性とホルダーの円滑な成形性の両者を同時に満足する突起構造を備えたボールペンを提供しようとするものである。
【０００６】
【課題を解決するための手段】
〔１〕本発明は、前端にボール２１が内向きの前端縁部２２により回転可能に抱持されたチップ本体２と、前記チップ本体２の後部が固着される、合成樹脂の射出成形体からなるホルダー３と、前記ボール２１を前方に付勢して前記ボール２１を前端縁部２２の内面に密接させるスプリング５とを備えてなり、前記ホルダー３内面に複数の突起４を周状に分散配置させるとともに前記突起４をホルダー３内面と一体に形成し、前記各々の突起４の前面４１及び後面４２に傾斜面を設け、前記スプリング５のコイル部６が前記突起４を後方より乗り越え前記突起４の前面４１に係止されてなるボールペン１であって、前記突起４の表面が横断面視において直線状または凸円弧状であること（請求項１）を要件する。
【０００７】
突起４の表面が横断面視において直線状または凸円弧状であることにより、ホルダー３内面に一体に形成された突起４が、射出成形時のアンダーカットとなるにもかかわらず、ホルダー３の内面からコアピンを容易に抜くことができ、ホルダー３の円滑な成形が可能となる。さらに、前記円滑な成形により、適正な形状及び寸法を有する突起４が得られ、前記突起４によりスプリング５を安定して係止でき、スプリング５が後方に脱落するおそれがない。
【０００８】
もし、突起４の表面が横断面視において、例えば凸台形状や凸三角形状である場合、アンダーカットが大きくなり、円滑な離型がなしえないおそれがある。また、もし、突起４の表面が横断面視において凹円弧状等の凹状である場合、スプリング５を十分に係止できないおそれがある。
【０００９】
〔２〕前記請求項１のボールペン１において、スプリング５のコイル部６に膨出部６１を設け、前記膨出部６１の外径をＡとし、前記各々の突起４に接する仮想内接円の直径をＢとするとき、（Ａ−Ｂ）／Ａの値が、０．０５〜０．１５（好ましくは、０．０８〜０．１２）の範囲であること（請求項２）が好ましい。それにより、スプリング５を安定して係止できると同時に、ホルダー３の射出成形時、ホルダー３内面からコアピンを容易に抜くことができ、円滑な成形が可能となる。
【００１０】
尚、前記膨出部６１の外径Ａとは、膨出部６１の外径の最大値をいう。また、前記各々の突起４に接する仮想内接円の直径Ｂとは、仮想内接円の直径の最大値をいう。前記「（Ａ−Ｂ）／Ａ」は、膨出部６１の外径Ａに対する、膨出部６１の外径Ａと各々の突起４に接する仮想内接円の直径Ｂの差（即ち、膨出部６１と突起４との径方向の係止量）の比である。
【００１１】
もし、（Ａ−Ｂ）／Ａの値が０．０５よりも小さい場合、膨出部６１と突起４との径方向の係止量が過度に小さくなり、スプリング５を安定して係止できないおそれがある。逆に、（Ａ−Ｂ）／Ａの値が０．１５よりも大きい場合、ホルダー３内面から径方向内方への突起４の突出量が過度に大きくなり、ホルダー３の射出成形時、ホルダー３内面からコアピンを容易に抜くことができず、円滑な成形性が得られないおそれがある。
【００１２】
〔３〕前記請求項１または請求項２のボールペン１において、突起４の前面４１が、軸線に対して１０度以下の傾斜角度αをなすテーパ面であること（請求項３）が好ましい。それにより、金型の離型時、コアピンをホルダー３内面から容易に抜くことができ、より一層、円滑な成形性が得られると共に、適正な形状及び寸法の突起４が形成できることにより、スプリング５を十分に安定して係止できる。
【００１３】
もし、突起４の前面４１が軸線に対して１０度を越える傾斜角度αをなすテーパ面である場合、離型時、コアピンをホルダー３内面から容易に抜くことできず、突起４の形状のダレにより適正な形状及び寸法の突起４が得られず、結果的にスプリング５を安定して係止することが困難となる。
【００１４】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の形態を図面に従って説明する。図１乃至図７に本発明の実施例を示す。
【００１５】
本実施例のボールペン１は、前端部にボール２１を回転可能に抱持したチップ本体２と、該チップ本体２の後部がその前部３１に圧入固着されるホルダー３と、該ホルダー３の後部３３がその前端開口部に圧入固着されたインキ収容管８と、前記チップ本体２の内部及びホルダー３の内部に収容配置されたスプリング５とからなる。
【００１６】
前記インキ収容管８は、両端が開口された円筒体であり、合成樹脂の押出成形により得られる。前記インキ収容管８の前端開口部は、チップ本体２を有するホルダー３の後部３３が圧入固着される。前記インキ収容管８の後端は、空気流通孔として開口される。
【００１７】
前記インキ収容管８の内部には、インキ８１（例えば、低粘度の水性インキ、剪断減粘性が付与された水性ゲルインキ、または中粘度の油性インキ）と、該インキ８１の後端に配置され且つ該インキ８１の消費に伴って前進する追従体８２（例えば高粘度流体）とが収容される。
【００１８】
前記チップ本体２は、金属製（例えばステンレス鋼製）のストレート状の細管よりなる。前記チップ本体２の前端部には、内方への押圧変形により、環状の内向きの前端縁部２２とその後方にボール受け座２３とが形成される。そして、前記前端縁部２２と前記ボール受け座２３との間（即ちボール抱持部）において、ボール２１が回転可能に抱持される。尚、本実施例では、前記ボール受け座２３は、内方への押圧変形により形成されているが、これ以外にも、切削加工により形成されてもよい。
【００１９】
前記ホルダー３は、合成樹脂（例えば、ポリプロピレン、ポリアセタール）の射出形成により得られる筒状体である。前記ホルダー３は、チップ本体２の後部が圧入固着される先細状の前部３１と、インキ収容管８の前端面に当接する鍔部３２と、インキ収容管８の前端開口部に圧入固着される後部３３とからなる。前記ホルダー３の内部には、前端が外部に開口するチップ取付孔３４と、該チップ取付孔３４と前端が連通し且つ後端が外部に開口するインキ流通孔３５が設けられる。前記インキ流通孔３５の内面には、複数（例えば４個）の同一形状及び同一寸法の突起４が円周状に等間隔に分散配置されるとともに、前記突起４がインキ流通孔３５の内面に一体成形される。前記突起４は金型離型時のアンダーカットとなる。
【００２０】
前記スプリング５は、線径０．１４ｍｍのステンレス鋼製の線材からなる。前記スプリング５は、前部のストレート部７と、後部のコイル部６とが一体に連設されてなる。さらに、前記コイル部６の後端部には、外径が前方のコイル部６よりも大きく設定された膨出部６１が形成される。前記膨出部６１の後方には、小径部６２が連設される。前記膨出部６１及び小径部６２は、線材間が密着した密着巻部により形成される。
【００２１】
前記膨出部６１の外径Ａは、前記複数の突起４の各々に接する仮想内接円の直径Ｂよりも僅かに大きく設定される。具体的には、前記膨出部６１の外径Ａは、１．６ｍｍに設定され、前記複数の突起４の各々に接する仮想内接円の直径Ｂは、１．４４ｍｍに設定されている。よって、計算により、（Ａ−Ｂ）／Ａの値は、０．１になる。
【００２２】
図３の状態では、スプリング５は非圧縮状態にあり、ストレート部７がチップ本体２内に挿入されるとともにコイル部６がホルダー３内に挿入されている。図３の状態から、押し棒（図示せず）等によりコイル部６の後端部（即ち小径部６２）を前方に押圧することにより、膨出部６１が突起４を後方から前方へ乗り越え、突起４の前面４１に膨出部６１が係止され、図２の状態になる。図２の状態では、スプリング５は圧縮状態にあり、ボール２１後面にストレート部７の前端が当接され、ボール２１が前方に付勢されている。それにより、前端縁部２２の内面にボール２１が密接され、非筆記時のペン先からのインキ漏出が防止される。
【００２３】
図５に突起４の縦断面形状を示す。図５に示すように、突起４の前面４１は、前方に向かうに従って内接円の直径Ｂが大きくなる傾斜面（具体的には軸線に対して５度の傾斜角度αをなすテーパ面）である。突起４の後面４２は、後方に向かうに従って内接円の直径Ｂが大きくなる傾斜面（具体的には、軸線に対して２０度の傾斜角度βをなすテーパ面）である。前記突起４の傾斜面状の前面４１は、射出成形時の円滑な離型を可能にし、前記突起４の傾斜面状の後面４２は、スプリング５の膨出部６１の円滑な乗り越えを可能にする。
【００２４】
図６及び図７に突起４の横断面形状を示す。本発明の突起４の表面の形状は、横断面視において、図６に示すような直線状、または、図７に示すような凸円弧状のいずれであってもよい。
【００２５】
また、図４及び図５に示すように、突起４の前面４１が形成されるホルダー３内面（インキ流通孔３５内面）は、内径が前後方向で一定の直円筒面３６であり、突起４の後面４２が突出するホルダー３内面（インキ流通孔３５内面）は、内径が後方に向かうに従って大きくなる円錐面３７である。それにより、突起４の前面４１の径方向内方への突出量（即ち、金型の離型時のアンダーカットの大きさ）が、突起４の後面４２の径方向内方への突出量に比べて小さく設定されるため、より一層、金型の離型が容易となる。
【００２６】
【発明の効果】
請求項１のボールペンによれば、スプリングの安定した係止性とホルダーの円滑な成形性の両者を同時に満足できる。
【００２７】
請求項２のボールペンによれば、より一層、スプリングを安定して係止できると同時に、ホルダーの射出成形時、ホルダー内面からコアピンを容易に抜くことができ、より一層、円滑な成形が可能となる。
【００２８】
請求項３のボールペンによれば、金型の離型時、コアピンをホルダー内面から容易に抜くことができ、より一層、円滑な成形性が得られると共に、適正な形状及び寸法の突起が形成できることにより、スプリングを十分に安定して係止できる。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明の実施例を示す縦断面図である。
【図２】図１のスプリングと突起との係止状態を示す要部拡大縦断面図である。
【図３】図１のスプリングと突起との非係止状態を示す要部拡大縦断面図である。
【図４】図１のホルダーの要部拡大縦断面図である。
【図５】図４のＰ部拡大縦断面図である。
【図６】図４のＸ−Ｘ線拡大断面図である。
【図７】図４のＸ−Ｘ線拡大断面図である。
【符号の説明】
１ボールペン
２チップ本体
２１ボール
２２前端縁部
２３ボール受け座
３ホルダー
３１前部
３２鍔部
３３後部
３４チップ取付孔
３５インキ流通孔
３６直円筒面
３７円錐面
４突起
４１前面
４２後面
５スプリング
６コイル部
６１膨出部
６２小径部
７ストレート部
８インキ収容管
８１インキ
８２追従体
Ａスプリングの膨出部の外径
Ｂ複数の突起に接する仮想内接円の直径
α 突起の前面の傾斜角度
β 突起の後面の傾斜角度[0001]
TECHNICAL FIELD OF THE INVENTION
The present invention relates to a ballpoint pen having a spring for urging a nib ball forward. In the present invention, “front” indicates the pen tip side, and “rear” indicates the opposite side.
[0002]
[Prior art]
Conventionally, in this type of ballpoint pen, for example, Patent Document 1 discloses that “a ball can be rotated by a front end portion of an inwardly facing front edge portion and a ball receiving seat behind the front end portion of a chip body made of a metal cylinder. Holding the chip body, the rear part of the chip body is fixed to the front part of a holder made of a synthetic resin cylinder, and a ball is pressed forward inside the chip body and inside the holder, and the ball is held at the front edge. A spring to be pressed against the inner surface of the portion, wherein the spring is connected to a straight portion inserted into the inside of the chip body, and a coil integrally connected to a rear end of the straight portion and disposed inside the holder. And a ball-point pen comprising a protrusion integrally provided on the inner surface of the holder, and the protrusion and the coil portion being pushed over and locked. Patent Literature 1 describes that an inclined surface is provided on a front surface and a rear surface of a protrusion.
[0003]
[Patent Document 1]
Japanese Patent Application Laid-Open No. 2002-127670
[Problems to be solved by the invention]
In the conventional structure, the protrusion integrally formed on the inner surface of the holder preferably has a larger radially inward projection in order to stably lock the spring. However, since the projections are undercuts during mold release, the amount of projections of the projections cannot be set so large to obtain smooth moldability. Therefore, it has been difficult to sufficiently satisfy both the stable locking property of the spring and the smooth moldability of the holder in the conventional projection structure.
[0005]
The present invention solves the above-mentioned conventional problems, and is a ballpoint pen of a type in which a projection for locking a spring is integrally formed on an inner surface of a holder obtained by injection molding of a synthetic resin. An object of the present invention is to provide a ballpoint pen having a projection structure that simultaneously satisfies both stable locking properties and smooth moldability of a holder.
[0006]
[Means for Solving the Problems]
[1] The present invention is based on an injection molded body of a synthetic resin in which a ball 21 is rotatably held at a front end by an inwardly facing front edge portion 22 and a rear portion of the chip body 2 is fixed. And a spring 5 for urging the ball 21 forward and bringing the ball 21 into close contact with the inner surface of the front end portion 22. A plurality of protrusions 4 are circumferentially dispersed on the inner surface of the holder 3. The projections 4 are formed integrally with the inner surface of the holder 3, and inclined surfaces are provided on the front surface 41 and the rear surface 42 of each of the projections 4. The coil portion 6 of the spring 5 rides over the projections 4 from behind and the projections 4. The ball-point pen 1 is locked to the front surface 41 of the ball-point pen 4, and the surface of the protrusion 4 is required to have a linear shape or a convex arc shape in a cross-sectional view (claim 1).
[0007]
Since the surface of the projection 4 is linear or convex arc-shaped in a cross-sectional view, the projection 4 integrally formed on the inner surface of the holder 3 becomes an inner surface of the holder 3 despite being undercut during injection molding. The core pin can be easily removed from the holder 3 and the holder 3 can be formed smoothly. Further, by the smooth molding, the protrusion 4 having an appropriate shape and dimensions is obtained, and the spring 5 can be stably locked by the protrusion 4, and there is no possibility that the spring 5 will fall backward.
[0008]
If the surface of the projection 4 has, for example, a convex trapezoidal shape or a convex triangular shape in a cross-sectional view, the undercut becomes large, and smooth release may not be achieved. If the surface of the projection 4 is concave such as a concave arc shape in a cross-sectional view, there is a possibility that the spring 5 cannot be locked sufficiently.
[0009]
[2] In the ballpoint pen 1 of the first aspect, a bulging portion 61 is provided in the coil portion 6 of the spring 5, the outer diameter of the bulging portion 61 is A, and a virtual inscribed circle contacting each of the projections 4. When the diameter is B, the value of (AB) / A is preferably in the range of 0.05 to 0.15 (preferably 0.08 to 0.12) (Claim 2). Accordingly, the spring 5 can be stably locked, and at the same time, the core pin can be easily removed from the inner surface of the holder 3 at the time of injection molding of the holder 3, thereby enabling smooth molding.
[0010]
The outer diameter A of the bulging portion 61 refers to the maximum value of the outer diameter of the bulging portion 61. The diameter B of the imaginary inscribed circle in contact with each of the protrusions 4 refers to the maximum value of the diameter of the imaginary inscribed circle. The “(AB) / A” is the difference between the outer diameter A of the bulging portion 61 and the diameter B of the imaginary inscribed circle contacting each projection 4 with the outer diameter A of the bulging portion 61 (that is, the bulging portion). The ratio of the protrusion 61 to the protrusion 4 in the radial direction).
[0011]
If the value of (A−B) / A is smaller than 0.05, the amount of locking between the bulging portion 61 and the projection 4 in the radial direction is excessively small, and the spring 5 cannot be locked stably. There is a risk. Conversely, when the value of (AB) / A is greater than 0.15, the amount of protrusion of the projection 4 from the inner surface of the holder 3 to the radially inward direction becomes excessively large. 3, the core pin cannot be easily pulled out from the inner surface, and smooth moldability may not be obtained.
[0012]
[3] In the ballpoint pen 1 of claim 1 or claim 2, the front surface 41 of the projection 4 is preferably a tapered surface having an inclination angle α of 10 degrees or less with respect to the axis (claim 3). Thereby, when the mold is released, the core pin can be easily pulled out from the inner surface of the holder 3, whereby smoother moldability can be obtained, and the projections 4 having appropriate shapes and dimensions can be formed. Can be locked in a sufficiently stable manner.
[0013]
If the front surface 41 of the projection 4 is a tapered surface having an inclination angle α exceeding 10 degrees with respect to the axis, the core pin cannot be easily removed from the inner surface of the holder 3 at the time of mold release, and the shape of the projection 4 is sagged. As a result, a projection 4 having an appropriate shape and dimensions cannot be obtained, and as a result, it is difficult to stably lock the spring 5.
[0014]
BEST MODE FOR CARRYING OUT THE INVENTION
An embodiment of the present invention will be described with reference to the drawings. 1 to 7 show an embodiment of the present invention.
[0015]
The ball-point pen 1 of the present embodiment includes a tip body 2 rotatably holding a ball 21 at a front end, a holder 3 having a rear portion of the tip body 2 pressed into and fixed to a front portion 31 thereof, and a rear portion of the holder 3. Reference numeral 33 denotes an ink storage tube 8 press-fitted and fixed to the front end opening, and a spring 5 housed and arranged inside the chip body 2 and inside the holder 3.
[0016]
The ink storage tube 8 is a cylindrical body having both ends opened, and is obtained by extrusion molding of a synthetic resin. A rear portion 33 of the holder 3 having the tip body 2 is press-fitted and fixed to a front end opening of the ink storage tube 8. The rear end of the ink storage tube 8 is opened as an air flow hole.
[0017]
An ink 81 (for example, a low-viscosity water-based ink, a water-based gel ink provided with shear thinning, or a medium-viscosity oil-based ink) inside the ink storage tube 8 and a rear end of the ink 81; A follower 82 (for example, a high-viscosity fluid) that advances with consumption of the ink 81 is stored.
[0018]
The tip body 2 is formed of a straight thin tube made of metal (for example, stainless steel). At the front end of the chip main body 2, an annular inward front end edge 22 and a ball receiving seat 23 are formed behind the front end portion 22 by inward pressing deformation. The ball 21 is rotatably held between the front edge portion 22 and the ball receiving seat 23 (ie, the ball holding portion). In this embodiment, the ball receiving seat 23 is formed by inward pressing deformation, but may be formed by cutting.
[0019]
The holder 3 is a cylindrical body obtained by injection molding of a synthetic resin (for example, polypropylene, polyacetal). The holder 3 has a tapered front portion 31 into which the rear portion of the chip main body 2 is press-fitted and fixed, a flange portion 32 abutting on the front end face of the ink storage tube 8, and a press-fitted and fixed into the front end opening of the ink storage tube 8. And a rear portion 33. Inside the holder 3, there are provided a chip mounting hole 34 whose front end is open to the outside, and an ink circulation hole 35 whose front end communicates with the chip mount hole 34 and whose rear end is open to the outside. On the inner surface of the ink flow hole 35, a plurality (for example, four) of protrusions 4 having the same shape and the same size are circumferentially dispersed and arranged at equal intervals, and the protrusion 4 is formed on the inner surface of the ink flow hole 35. It is integrally molded. The projections 4 serve as undercuts during mold release.
[0020]
The spring 5 is made of a stainless steel wire having a wire diameter of 0.14 mm. The spring 5 has a front straight portion 7 and a rear coil portion 6 integrally connected. Further, a bulged portion 61 having an outer diameter set to be larger than that of the front coil portion 6 is formed at the rear end of the coil portion 6. A small-diameter portion 62 is continuously provided behind the bulging portion 61. The bulging portion 61 and the small-diameter portion 62 are formed by a tightly wound portion in which wires are in close contact with each other.
[0021]
The outer diameter A of the bulging portion 61 is set slightly larger than the diameter B of a virtual inscribed circle that contacts each of the plurality of protrusions 4. Specifically, the outer diameter A of the bulging portion 61 is set to 1.6 mm, and the diameter B of a virtual inscribed circle contacting each of the plurality of projections 4 is set to 1.44 mm. Therefore, the value of (AB) / A becomes 0.1 by calculation.
[0022]
In the state of FIG. 3, the spring 5 is in a non-compressed state, and the straight part 7 is inserted into the chip body 2 and the coil part 6 is inserted into the holder 3. When the rear end portion (ie, the small diameter portion 62) of the coil portion 6 is pressed forward from the state of FIG. 3 by a push rod (not shown) or the like, the bulging portion 61 climbs over the protrusion 4 from the rear to the front, and The bulging portion 61 is locked to the front surface 41 of the projection 4, and the state shown in FIG. 2 is obtained. In the state shown in FIG. 2, the spring 5 is in a compressed state, the front end of the straight portion 7 abuts on the rear surface of the ball 21, and the ball 21 is urged forward. As a result, the ball 21 is brought into close contact with the inner surface of the front edge portion 22, and leakage of ink from the pen tip during non-writing is prevented.
[0023]
FIG. 5 shows a vertical cross-sectional shape of the projection 4. As shown in FIG. 5, the front surface 41 of the projection 4 is an inclined surface (specifically, a tapered surface having an inclination angle α of 5 degrees with respect to the axis) in which the diameter B of the inscribed circle increases toward the front. is there. The rear surface 42 of the projection 4 is an inclined surface in which the diameter B of the inscribed circle increases toward the rear (specifically, a tapered surface having an inclination angle β of 20 degrees with respect to the axis). The inclined front surface 41 of the projection 4 enables a smooth release during injection molding, and the inclined rear surface 42 of the projection 4 enables the bulging portion 61 of the spring 5 to smoothly move over. I do.
[0024]
6 and 7 show the cross-sectional shapes of the projections 4. The shape of the surface of the projection 4 of the present invention may be a linear shape as shown in FIG. 6 or a convex arc shape as shown in FIG.
[0025]
As shown in FIGS. 4 and 5, the inner surface of the holder 3 (the inner surface of the ink circulation hole 35) where the front surface 41 of the projection 4 is formed is a straight cylindrical surface 36 whose inner diameter is constant in the front-rear direction. The inner surface of the holder 3 (the inner surface of the ink flow hole 35) from which the rear surface 42 protrudes is a conical surface 37 whose inner diameter increases as it goes rearward. Thereby, the amount of protrusion of the front surface 41 of the protrusion 4 inward in the radial direction (that is, the size of the undercut when the mold is released) is reduced to the amount of protrusion of the rear surface 42 of the protrusion 4 inward in the radial direction. Since it is set to be smaller than that, it is easier to release the mold.
[0026]
【The invention's effect】
According to the ballpoint pen of the first aspect, both stable locking of the spring and smooth forming of the holder can be satisfied at the same time.
[0027]
According to the ballpoint pen of the second aspect, the spring can be more stably locked, and at the same time, the core pin can be easily pulled out from the inner surface of the holder during the injection molding of the holder, so that the molding can be performed more smoothly. Become.
[0028]
According to the ballpoint pen of the third aspect, the core pin can be easily removed from the inner surface of the holder when the mold is released, so that smoother moldability can be obtained and a projection having an appropriate shape and dimensions can be formed. Thereby, the spring can be sufficiently stably locked.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a longitudinal sectional view showing an embodiment of the present invention.
FIG. 2 is an enlarged longitudinal sectional view of a main part showing a locked state between a spring and a projection in FIG. 1;
FIG. 3 is an enlarged longitudinal sectional view of a main part showing a non-locked state of a spring and a projection of FIG. 1;
FIG. 4 is an enlarged vertical sectional view of a main part of the holder of FIG. 1;
FIG. 5 is an enlarged vertical sectional view of a portion P in FIG. 4;
FIG. 6 is an enlarged sectional view taken along line XX of FIG. 4;
FIG. 7 is an enlarged sectional view taken along line XX of FIG. 4;
[Explanation of symbols]
DESCRIPTION OF SYMBOLS 1 Ball-point pen 2 Chip main body 21 Ball 22 Front end edge 23 Ball receiving seat 3 Holder 31 Front part 32 Flange part 33 Rear part 34 Chip mounting hole 35 Ink circulation hole 36 Straight cylindrical surface 37 Conical surface 4 Projection 41 Front surface 42 Rear surface 5 Spring 6 Coil Part 61 Swelling part 62 Small diameter part 7 Straight part 8 Ink storage tube 81 Ink 82 Follower A Outside diameter B of spring swelling part Diameter of virtual inscribed circle α contacting a plurality of projections Inclination angle β of front face of projection Angle of inclination

Claims

A tip body in which a ball is rotatably held at a front end by an inward front edge, a holder made of a synthetic resin injection molded body to which a rear portion of the tip body is fixed, and biases the ball forward. A spring for closely contacting the ball with the inner surface of the front end edge portion, a plurality of protrusions are dispersedly arranged on the inner surface of the holder, and the protrusions are formed integrally with the inner surface of the holder. A ball-point pen provided with an inclined surface on the front and rear surfaces of the spring, wherein the coil portion of the spring passes over the protrusion from behind and is locked on the front surface of the protrusion, and the surface of the protrusion is linear or convex in a cross-sectional view. A ball-point pen having an arc shape.

When a bulging portion is provided in the coil portion of the spring, the outer diameter of the bulging portion is A, and the diameter of a virtual inscribed circle contacting each of the projections is B, the value of (AB) / A is 2. The ballpoint pen according to claim 1, wherein the value is in the range of 0.05 to 0.15.

3. The ballpoint pen according to claim 1, wherein the front surface of the projection is a tapered surface that forms an inclination angle of 10 degrees or less with respect to the axis.