JP2004275483A - 洗浄ブラシ - Google Patents

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Komei Yokoi
康名 横井
Toshiaki Kato
利明 加藤
Masashi Takeda
昌史 竹田
Yoshinobu Ito
義展 伊藤
Yuji Nagai
裕次 永井
Masami Kato
雅美 加藤
Mitsuru Kawaguchi
満 川口
Koichi Kume
光一 久米
Takumi Suzuki
巧 鈴木
Takashi Yokoi
隆志 横井
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    • F01MACHINES OR ENGINES IN GENERAL; ENGINE PLANTS IN GENERAL; STEAM ENGINES
    • F01CROTARY-PISTON OR OSCILLATING-PISTON MACHINES OR ENGINES
    • F01C1/00Rotary-piston machines or engines
    • F01C1/08Rotary-piston machines or engines of intermeshing engagement type, i.e. with engagement of co- operating members similar to that of toothed gearing
    • F01C1/12Rotary-piston machines or engines of intermeshing engagement type, i.e. with engagement of co- operating members similar to that of toothed gearing of other than internal-axis type
    • F01C1/126Rotary-piston machines or engines of intermeshing engagement type, i.e. with engagement of co- operating members similar to that of toothed gearing of other than internal-axis type with elements extending radially from the rotor body not necessarily cooperating with corresponding recesses in the other rotor, e.g. lobes, Roots type

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Abstract

【課題】水道水の水圧を利用するルーツポンプ機構によりブラッシング部材を駆動回転させる構造により、使い勝手に優れた洗浄ブラシを提供すること。
【解決手段】水道水の噴出圧力によって回転駆動部に取り付けたブラッシング部材を駆動回転させるように構成した洗浄ブラシにおいて、前記回転駆動部については、本体のケーシング部1cに、ルーツロータ13,15が夫々設けられた二つのロータ軸12,14を縦向きに回転自由に支持すると共に、各ロータ軸に固定されたタイミングギヤ16,17を噛合させてルーツロータを互いに反対方向に回転させるように設けたルーツポンプ機構10とし、一方のロータ軸12の一端部にブラッシング部材30を着脱可能に設け、ケーシング部1cに形成した吹き出し口3に供給される水道水の噴出圧力によってルーツロータ13,15を回転作動させてブラッシング部材30が駆動回転するように構成した。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、自動車の車体やコンクリート床等の洗浄に使用される手持ち式の洗浄ブラシに関する。
【0002】
【従来の技術】
洗車等に使用される手持ち式の洗浄ブラシとして、ブラシを固定した構造のものと、ブラシを回転させる構造のものがある。登録実用新案第3059632号公報には、ローラ状ブラシを水道水の水圧を利用して回転させつつ横向きの回転軸により上下方向に可動自由に設けた洗車用具が開示されている。また、特開平10−217918号公報には、コイン式ウォッシャーのスプレーガンに装着されるように設けられており、スプレーガンに供給される洗浄水によってブラシを備えた洗浄体を回転させる構造の洗車用具が提案されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
上記従来の洗車用具は、何れも水道水又は洗浄水の水圧を利用してブラシを回転させる構造とされている。ところが、前者の洗車用具においては、負荷が少ないときにローラ状ブラシを回転させた水が遠心力作用によって使用者に向かうように飛散するので、使い勝手が芳しくなく、水車型構造であるために大きな回転トルクが得られないと言える。後者の洗車用具においても、高圧力の洗浄水を外方から洗浄体に吹き付けることにより洗浄体を駆動回転させる構造であることから、洗浄体に吹き付けられた洗浄水が周囲に飛散することは免れないであろう。
【0004】
本発明の目的は、水道水の水圧を利用するルーツポンプ機構によりブラッシング部材を駆動回転させる構造により、負荷の変化による回転数や回転トルクの変動が少なくて使い勝手に優れた洗浄ブラシを提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成するために請求項1に記載した発明は、水道ホースを連結する給水口が備えられた本体に回転駆動部を設け、供給される水道水の噴出圧力によって該回転駆動部に取り付けられたブラッシング部材を駆動回転させるように構成した洗浄ブラシにおいて、前記回転駆動部については、前記本体に形成されたケーシング部に、ルーツロータが夫々設けられた二つのロータ軸を縦向きに回転自由に支持すると共に、各ロータ軸に固定されたタイミングギヤを噛合させて該ルーツロータを互いに反対方向に回転させるように設けたルーツポンプ機構とし、一方のロータ軸の一端部に前記ブラッシング部材を着脱可能に設け、前記給水口からケーシング部に形成された吹き出し口に供給される水道水の噴出圧力によって前記ルーツロータを回転作動させることにより、そのブラッシング部材を駆動回転させるように構成したことを特徴とする。
【0006】
同様の目的を達成するために請求項2に記載した発明は、請求項1に記載の洗浄ブラシにおいて、前記ケーシング部の下部に固定されたハウジングの所定箇所に多数の小孔を形成し、前記ルーツロータの回転作動に用いられた水道水をそれらの小孔から前記ブラッシング部材側に排出させるように設けたことを特徴とするものである。
【0007】
同様の目的を達成するために請求項3に記載した発明は、請求項2に記載の洗浄ブラシにおいて、前記ブラッシング部材の回転盤に多数の透孔を形成したことを特徴とするものである。
【0008】
【発明の作用及び効果】
(請求項1の発明)
本体の給水口に供給される水道水が吹き出し口から勢いよく噴出し、その噴出圧力(約70〜300kPa)によってルーツポンプ機構のルーツロータが回転作動するので、ブラッシング部材を駆動回転させる。しかして、この洗浄ブラシによれば、回転作動するブラッシング部材を自動車の車体等の物品に押し付けて適宜に動かすことにより、物品に付着した埃や汚泥を洗い落として綺麗に洗浄することができる。さらに、この洗浄ブラシでは、負荷の変化による回転数や回転トルクの変動が少ないルーツポンプ機構を採用しているので、負荷の減少によりルーツロータの回転数が急激に増加して使用された水道水が周囲に飛散することがなく、洗浄作業を快適に行うことができる。
【0009】
(請求項2の発明)
この洗浄ブラシでは、ルーツポンプ機構の作動に用いられた水道水が、ハウジングの小孔からブラッシング部材側に排出される。これにより、ブラッシング部材や物品に付着する埃や汚泥が、排出される水道水により洗い落とされる。
【0010】
(請求項3の発明)
この洗浄ブラシでは、ルーツポンプ機構の作動に用いられた水道水が、ハウジングの小孔からブラッシング部材側に排出されるが、その一部はブラッシング部材の透孔から当該部材の内部に排出される。これにより、ブラッシング部材に付着する埃や汚泥が、排出される水道水により洗い落とされる。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下に、本発明の実施の形態例を図面に基づいて説明する。図1は洗浄ブラシの斜視図、図2は洗浄ブラシの一部破断平面図、図3は図2の要部の破断側面図である。
【0012】
図において、本発明の手持ち式の洗浄ブラシBは、中空状に形成されたプラスチック製本体1の握り部1aから先端寄りの中間部分1bを、先端のケーシング部1cの向きを少しだけ変更可能にするためにフレキシブルチューブ形態に設けている。
【0013】
そのケーシング部1cは、上方及び下方が開放されていて、図2に示すように、ルーツポンプ機構10を構成するロータ室11の入口部分に吹き出し口3を、ロータ室11の出口部分に排水溜り部4を一体に形成している。その吹き出し口3は、細く絞られた形状の導水通路5の先端に設けられている。その導水通路5は、握り部1aの後端に配設されたコック6を介して給水口2に連通するように設けられている。
【0014】
上記ケーシング部1cの下部には、所定間隔を置いて縦向きの軸受け部21,22を配置したハウジング20が固定されている。12,14は2葉のエンベローブ曲線形状のルーツロータ13,15が夫々設けられた二つのロータ軸であり、それらのロータ軸12,14の一端部12a,14aは前記軸受け部21,22に夫々挿入されている。そして、ケーシング部1cの上部に隔板25を介在させて各ロータ軸12,14に固定されたタイミングギヤ16,17を噛合させた状態において、カバーハウジング26が当該ケーシング部1cに取り付けられている。そのカバーハウジング26には、所定間隔を置いて縦向きの軸受け部27,28が配置されていて、ロータ軸12,14の他端部12b,14bがそれら軸受け部27,28に夫々挿入されている。なお、ロータ軸12の一端部12aについては、ハウジング20から外方に少し突出するように設けられている。
【0015】
しかして、二つのロータ軸12,14が縦向きに回転自由に支持されていて、ケーシング部1c内のルーツロータ13,15を互いに反対方向に回転させるように設けたルーツポンプ機構10が構成される。
【0016】
ハウジング20の上面で前記ロータ室11の出口部分から排水溜り部4の範囲に対応する箇所には、多数の小孔23を形成している。24はハウジング20の周部に固定されたリング形のカバーであり、後記ブラッシング部材30の外周囲を覆うように設けられている。
【0017】
30は回転盤31の中心に突設した固定用ボルト32を上記ロータ軸12の一端部12aに螺合して取り付けられるブラッシング部材である。そのブラッシング部材30の回転盤31には、多数の透孔33を形成すると共にその前面にプラスチック製又は植物繊維を糸状としたブラシ35が植設されている。
【0018】
しかして、給水口2に接続される水道ホース40から供給される所定圧力の水道水を吹き出し口3から噴出させ、その噴出圧力によってルーツポンプ機構10のルーツロータ13,15を回転作動させることにより、一方のルーツロータ13のロータ軸12に固定されたブラッシング部材30を駆動回転するように設けた洗浄ブラシBが構成される。
【0019】
かかる手持ち式の洗浄ブラシBの作動及び取り扱い方については、[発明の作用及び効果]の項において述べた内容に準ずるので、説明を省略する。
【0020】
つぎに、本発明の「洗浄ブラシB」について、図4に示すインペラータイプの「洗浄ブラシI」を比較例として性能試験を行った。その結果を以下に示す。
【0021】
(実験1)
本発明の「洗浄ブラシB」についての性能試験
ルーツポンプ機構
ロータ軸の間隔寸法:53.5mm、ロータ:2葉、幅寸法:35mm
(1)水道水の圧力:70kPa、水量:毎分15リットルの場合
回転トルク:0.33kgm
無負荷時におけるブラッシング部材の回転数:40rpm
洗浄時におけるブラッシング部材の回転数 :約25〜30rpm
(2)水道水の圧力:100kPa、水量:毎分20リットルの場合
回転トルク:0.39kgm
無負荷時におけるブラッシング部材の回転数:66rpm
洗浄時におけるブラッシング部材の回転数 :約30〜40rpm
【0022】
(実験2)
比較例の「洗浄ブラシI」についての性能試験
噴出孔の大きさ:直径4mm
インペラーの大きさ:外径80mm、葉片の数:8
ブラッシング部材の大きさ:外径110mm
水道水の圧力:240kPa、水量:毎分25リットルの場合
回転トルク:0.03kgm
無負荷時におけるブラッシング部材の回転数:120rpm
洗浄時におけるブラッシング部材の回転数 :約10〜30rpm
【0023】
ここで、上記洗浄ブラシIの構造を簡単に説明する。図4、図5に示すように、この洗浄ブラシIは、水道水を噴出させる噴出孔cが内方に向けて形成されたケーシングbを中空状本体aの先端に設け、そのケーシング内のインペラーfを回転軸eにより回転自由に支持し、供給される水道水の噴出圧力によってインペラーfを回転作動させることにより、回転軸eの端部に固定されたブラッシング部材gを駆動回転するように構成されている。
【0024】
なお、上記洗浄ブラシIのインペラータイプの他に、容積式ベーンポンプ及び容積式トロコイドポンプの機構を用いて同様の実験を試みたところ、水道水の圧力、水量を上昇させても何れも回転不能であった。
【0025】
実験の結果、本発明の洗浄ブラシBの回転トルクは、比較例の洗浄ブラシIにおいて発生する回転トルクに対して約10倍の数値を示し、高トルクが得られることが確認された。また、洗浄時と無負荷時におけるブラッシング部材の回転数を比較すると、本発明の洗浄ブラシBでは変動が少ないところ、比較例の洗浄ブラシIでは大きな変動を生ずることが確認された。
【0026】
以上に述べた通り、この洗浄ブラシは、水道水の水圧を利用するルーツポンプ機構によりブラッシング部材を駆動回転させる構造とすることより、負荷の変化による回転数や回転トルクの変動が少なくて取り扱い易く、洗浄作業を快適に行うことができる利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】洗浄ブラシの斜視図
【図2】洗浄ブラシの一部破断平面図
【図3】図2の要部の破断側面図
【図4】比較例のインペラータイプの洗浄ブラシの一部破断平面図
【図5】図4の要部の破断側面図
【符号の説明】
B・・・洗浄ブラシ
1・・・本体
1c・・・ケーシング部
2・・・給水口
3・・・吹き出し口
10・・・ルーツポンプ機構(回転駆動部)
11・・・ロータ室
12,14・・・ロータ軸
13,15・・・ルーツロータ
16,17・・・タイミングギヤ
20・・・ハウジング
23・・・小孔
30・・・ブラッシング部材
31・・・回転盤
33・・・透孔
35・・・ブラシ

Claims (3)

  1. 水道ホースを連結する給水口が備えられた本体に回転駆動部を設け、供給される水道水の噴出圧力によって該回転駆動部に取り付けられたブラッシング部材を駆動回転させるように構成した洗浄ブラシにおいて、
    前記回転駆動部については、前記本体に形成されたケーシング部に、ルーツロータが夫々設けられた二つのロータ軸を縦向きに回転自由に支持すると共に、各ロータ軸に固定されたタイミングギヤを噛合させて該ルーツロータを互いに反対方向に回転させるように設けたルーツポンプ機構とし、一方のロータ軸の一端部に前記ブラッシング部材を着脱可能に設け、前記給水口からケーシング部に形成された吹き出し口に供給される水道水の噴出圧力によって前記ルーツロータを回転作動させることにより、そのブラッシング部材を駆動回転させるように構成したことを特徴とする洗浄ブラシ。
  2. 前記ケーシング部の下部に固定されたハウジングの所定箇所に多数の小孔を形成し、前記ルーツロータの回転作動に用いられた水道水をそれらの小孔から前記ブラッシング部材側に排出させるように設けたことを特徴とする請求項1に記載の洗浄ブラシ。
  3. 前記ブラッシング部材の回転盤に多数の透孔を形成したことを特徴とする請求項2に記載の洗浄ブラシ。
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