JP2004271666A - Antiglare film - Google Patents

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Yukimitsu Iwata
行光 岩田
Shugo Miyazaki
秀剛 宮崎
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Abstract

<P>PROBLEM TO BE SOLVED: To provide an antiglare film capable of reducing the glare (surface glare), a character blur phenomenon, and further reflection of external light on a display surface even when applied to a display having high-definition pixels, specially, a liquid crystal display. <P>SOLUTION: The antiglare film has an antiglare layer formed on one surface of a transparent base material film and a light diffusing layer formed on the other surface. Further, the antiglare layer is formed on one surface of the transparent base material film, and a polarizing film layer, a transparent protective film layer, and a light diffusing layer are formed in order on the other surface. <P>COPYRIGHT: (C)2004,JPO&NCIPI

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ワープロ、コンピュータ、テレビ等の各種ディスプレイ等、特に液晶ディスプレイ、EL、PDPなどのディスプレイにおいて、高精細画素に起因する画面のギラツキ等の現象を低減するのに好適な防眩フィルムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
ワープロ、コンピュータ、テレビ等の各種ディスプレイは、その表面のガラスやプラスチック等の透明保護基板を通して文字、図形等の視覚情報が観察されるようになっている。通常、それらのディスプレイは本体内部から光が発せられており、特に、液晶ディスプレイはバックライトを採用することにより視認性を向上させている。
【0003】
これらのディスプレイにおいては、ディスプレイ表面に、主として内部から発せられた光がディスプレイ表面で拡散せずにそのまま通過してしまうと、その表面を目視した場合眩しいために内部からの光をある程度ディスプレイ表面で拡散すると共に、外部から照射される光のディスプレイ表面での反射を防止するために、微細凹凸表面を有する防眩処理層を形成するなり、あるいは、防眩処理層を形成した防眩フィルムをディスプレイ表面に添着するなりの防眩手法が採られている。
【0004】
このような試みの一つとしては、透明基板の片面に、光拡散層を形成し、その上に凹凸形状の表面を有する防眩層を形成するものである(たとえば、特許文献1参照)。
【0005】
特許文献1記載の発明は、防眩性としてのギラツキ現象の改善、光拡散による白ぼけ現象、特に液晶ディスプレイなどの表示装置において文字や線等の黒表示の視認性の低下(文字ぼけ)の改善を目的としたものであり、ギラツキ現象や文字ぼけ現象の防止、あるいは、外部から照射される光のディスプレイ表面での反射防止に一定の効果が得られるものであるが、高精細画素化がより進み、特にカラーフィルターの高精細化が進むことにより生じる、ギラツキ現象や文字ぼけ現象に対して、さらなる改善が要望されていた。
【0006】
【特許文献1】
特開2002−90508号公報
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
そこで本発明は、改善要望に応えるべくなされたものであって、高精細画素のディスプレイ、特に液晶ディスプレイに適用した場合においても、ギラツキ(面ギラ)や文字ぼけ現象、さらには外部から照射される光のディスプレイ表面での反射を低減することができる防眩フィルムを提供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明者は、以下に記す構成の防眩フィルムとすることにより、上記課題を達成することができることを見出して本発明を完成させたものである。
【0009】
すなわち、請求項1記載の本発明の防眩フィルムは、透明基材フィルムの一方の面に防眩層を形成すると共に、他方の面に光拡散層を形成したことを特徴とするものである。本発明の防眩フィルムは、ディスプレイ表面に防眩層が表出するように添着して用いられるが、光拡散層を液晶ディスプレイのバックライトにより近い位置となるように構成したことにより、ギラツキ(面ギラ)や文字ぼけ現象を低減することができる防眩フィルムとすることができる。
【0010】
また、請求項2記載の本発明の防眩フィルムは、透明基材フィルムの一方の面に防眩層を形成すると共に、他方の面に偏光フィルム層、透明保護フィルム層、光拡散層を順に形成したことを特徴とするものである。このように構成することにより、防眩フィルムを液晶パネルの前面偏光板の機能を兼ね備えたものとすることができ、光拡散層を液晶ディスプレイのバックライトに一層近い位置となるように構成することができるために、ギラツキ(面ギラ)や文字ぼけ現象を一層低減することができる防眩フィルムとすることができると共に、省資源やコスト面で優位性のある防眩フィルムとすることができる。
【0011】
また、請求項3記載の本発明は、請求項1、2のいずれかに記載の防眩フィルムにおいて、前記防眩層は透光性樹脂中に透光性微粒子が分散された層であることを特徴とするものである。
【0012】
また、請求項4記載の本発明は、請求項1、2のいずれかに記載の防眩フィルムにおいて、前記光拡散層は透光性樹脂中に透光性微粒子が分散された層であることを特徴とするものである。
【0013】
また、請求項5記載の本発明は、請求項3、4のいずれかに記載の防眩フィルムにおいて、前記透光性微粒子はその周囲に低屈折率被覆層を有していることを特徴とするものである。
【0014】
請求項3〜5のいずれかに記載の構成とすることにより、生産性よく、容易に防眩性を付与することができ、それだけ防眩フィルムを安価なものとすることができる。
【0015】
また、請求項6記載の本発明は、請求項1〜3のいずれかに記載の防眩フィルムにおいて、前記防眩層の表出面は中心線平均表面粗さが0.1〜2.0μmであることを特徴とするものである。このように構成することにより、反射防止性を兼ね備えた防眩フィルムとすることができる。
【0016】
【発明の実施の形態】
上記の本発明について、図面等を用いて以下に詳しく説明する。
図1は本発明にかかる防眩フィルムの第1実施形態を図解的に示す層構成図、図2は本発明にかかる防眩フィルムの第2実施形態を図解的に示す層構成図、図3は液晶ディスプレイの構造を図解的に示す層構成図であり、図中の1、1’は防眩フィルム、2は透明基材フィルム、3は防眩層、4は光拡散層、5は微細凹凸、6は偏光フィルム層、7は透明保護フィルム層、10は液晶ディスプレイ、11a,11bは偏光板、12a,12bはガラス基板、13はブラックマスク、14は色フィルター、15a,15bは透明導電層、16は液晶層、αは液晶パネル、βはバックライトをそれぞれ示す。
【0017】
最初に、ディスプレイの具体例として液晶ディスプレイの画像表示装置について説明する。液晶ディスプレイ10は、図3に示すように、前面偏光板11a、ガラス基板12a、ブラックマスク13、色フィルター14、透明導電層15a、液晶層16、透明導電層15b、ガラス基板12b、後面偏光板11bが順に積層された構成からなる液晶パネルαと該液晶パネルαの前記後面偏光板11bの後ろに配置されるバックライトβとからなる。
【0018】
前記偏光板11a、11bは透明保護フィルム層7/偏光フィルム層6/透明保護フィルム層7から構成され、前記偏光フィルム層6としては、たとえば、ヨウ素や染料を分散させたポリビニルアルコールを一軸延伸したものを挙げることができる。また、図示はしないが、色フィルター14は赤色(R)、青色(B)、緑色(G)の3色の微小着色区域をマトリックス状に配列したものであり、ブラックマスク13が各々の微小着色区域の間の図3上において前記前面偏光板11a側に埋め込まれている。また、図示はしないが、前記透明導電層15a、15bの前記液晶層16側に液晶の配向膜が設けられていることもある。
【0019】
次に、本発明の防眩フィルムについて説明する。
図1は本発明にかかる防眩フィルムの第1実施形態を図解的に示す層構成図であって、防眩フィルム1は透明基材フィルム2の一方の面に表面が微細凹凸5からなる透光性微粒子30を分散した防眩層3を形成すると共に、他方の面に透光性微粒子40を分散した光拡散層4を形成したものである。このように構成された防眩フィルム1は、図示はしないが図3に示す液晶パネルαの前記前面偏光板11aの前面に前記防眩層3が表出するように接着層を介して添着されて用いられ、ギラツキ(面ギラ)や文字ぼけ現象を低減し、視認性に優れた画像表示装置とすることができる。
【0020】
図2は本発明にかかる防眩フィルムの第2実施形態を図解的に示す層構成図であって、防眩フィルム1’は透明基材フィルム2の一方の面に表面が微細凹凸5からなる透光性微粒子30を分散した防眩層3を形成すると共に、他方の面に偏光フィルム層6、透明保護フィルム層7、透光性微粒子40を分散した光拡散層4を順に形成したものである。このように構成した防眩フィルム1’は、図示はしないが図3に示す液晶パネルαの前記前面偏光板11aに代えて前記防眩層3が表出するように前記ガラス基板12aに接着層を介して積層されて用いられ、よりカラーフィルター側に配置されるために、第1実施形態に示した防眩フィルム1の用い方よりも一層ギラツキ(面ギラ)や文字ぼけ現象を低減することができ、視認性に優れた画像表示装置とすることができる。また、第1実施形態の防眩フィルム1の用い方に比べて、使用材料を少なくすることができ、コストや省資源面で優位性のある画像表示装置とすることができる。
【0021】
次に、本発明の防眩フィルム1、1’に用いる諸材料について説明する。
まず、前記透明基材フィルム2としては、前記防眩フィルム1、1’が偏光板や透過型表示装置に供されるために、物理的、機械的、化学的強度が要求されると共に透明性に優れる必要があり、たとえば、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート、ポリアミド(ナイロン−6、ナイロン−66等)、トリアセチルセルロース(TAC)、ポリスチレン、ポリアリレート、ポリカーボネート、ポリ塩化ビニル、ポリメチルペンテン、ポリエーテルスルフォン、ポリメタクリル酸メチル、環状ポリオレフィンなどからなる未延伸フィルム、あるいは、一軸ないし二軸方向に延伸した延伸フィルムを挙げることができ、また、これらのフィルムは単層、あるいは、二層以上の複層フィルムであってもよいものである。前記透明基材フィルム10の厚さとしては、後加工適性やコスト等を考慮するならば10〜100μmが適当である。なお、図2に示した前記透明保護フィルム層7、および、前記偏光板11a、11bを構成する前記透明保護フィルム層7についても前記透明基材フィルム2と同じもの用いることができる。
【0022】
次に、前記防眩層3について説明する。
前記防眩層3を形成する透光性樹脂としては、紫外線や電子線を照射することにより架橋重合反応を起こして3次元の高分子構造に変化する樹脂、すなわち、分子中に重合性不飽和結合、または、エポキシ基をもつ反応性のプレポリマー、オリゴマー、および/または、単量体を適宜混合したものである電離放射線硬化型樹脂、あるいは、塗布適性等を考慮して前記電離放射線硬化型樹脂に必要に応じてウレタン系、ポリエステル系、アクリル系、ブチラール系、ビニル系等の熱可塑性樹脂を混合して液状となした液状組成物などを用いてロールコート法、ミヤバーコート法、グラビアコート法等の周知の塗布方法で塗布・乾燥・硬化させることにより形成することができる。なお、硬化に用いる紫外線源としては、超高圧水銀灯、高圧水銀灯、低圧水銀灯、カーボンアーク灯、ブラックライト蛍光灯、メタルハライドランプ灯の光源が使用できる。紫外線の波長としては、190〜380nmの波長域を使用することができるし、また、電子線源としては、コッククロフトワルト型、バンデグラフト型、共振変圧器型、絶縁コア変圧器型、あるいは、直線型、ダイナミトロン型、高周波型等の各種電子線加速器を用いることができる。
【0023】
前記電離放射線硬化型樹脂としては、具体的にはアクリレート系の官能基を有するものが適当であり、塗膜の硬度や耐熱性、耐溶剤性、耐擦傷性を考慮すると、高い架橋密度の構造とすることが好ましく、2官能以上のアクリレートモノマー、たとえば、エチレングリコールジ(メタ)アクリレート、1,6−ヘキサンジオールジアクリレート、トリメチロールプロパントリ(メタ)アクリレート、ペンタエリスリトールトリ(メタ)アクリレート、ジペンタエリスリトールペンタ(メタ)(メタ)アクリレート、ジペンタエリスリトールヘキサ(メタ)アクリレートなどを挙げることができる。なお上記においては、アクリレート、および/または、メタアクリレートは(メタ)アクリレートと記載した。
【0024】
上記の電離放射線硬化型樹脂は電子線を照射すれば十分に硬化するが、紫外線を照射して硬化させる場合には、光重合開始剤として、アセトフェノン類、ベンゾフェノン類、チオキサントン類、ベンゾイン、ベンゾインメチルエーテル、ミヒラーベンゾイルベンゾエート、ミヒラーケトン、ジフェニルサルファイド、ジベンジルジサルファイド、ジエチルオキサイト、トリフェニルビイミダゾール、イソプロピル−N,N−ジメチルアミノベンゾエートなどや、光増感剤として、n−ブチルアミン、トリエチリルアミン、ポリ−n−ブチルホソフィンなどを単独ないし混合物として用いることができる。光重合開始剤や光増感剤の添加量は一般に、電離放射線硬化型樹脂100重量部に対して、0.1〜10重量部程度である。
【0025】
また、前記防眩層3は、表面に微細凹凸5を設けることにより防眩性(外部から照射される光のディスプレイ表面での反射防止)を持たせるものである。前記微細凹凸5は、中心線平均粗さ(Ra)が0.1〜2.0μm程度であることが好ましく、0.1μm未満では防眩性が不十分であり、2.0μm超では拡散が過剰となり、防眩フィルム1、1’を画像表示装置に適用した際に、ディスプレイの画像が白ぼけ現象を呈するので好ましくない。また、前記防眩層3の厚さとしては、前記微細凹凸5を形成すると共にハードコート性を保ち得る厚さであれば薄い方がよいが、0.5〜8.0μmが適当である。0.5μmより薄いとハードコート性を確保することができず、8.0μmより厚いと前記微細凹凸5を形成し難い。なお、前記防眩層3の膜厚は、塗布量を層組成物の比重から換算したものである。
【0026】
前記微細凹凸5は、図1、2においては、透光性微粒子30を分散した透光性樹脂を塗布して形成する方法を例示したが、これ以外の方法として、図示はしないが、たとえば、上記した中心線平均粗さ(Ra)を実現するための微細凹凸を有する賦型用フィルムを用いて、前記防眩層3を形成する上記した透光性樹脂(透光性微粒子を含まない透光性樹脂)を前記透明基材フィルム2上に塗布・乾燥し、未硬化の状態の前記透光性樹脂面に前記賦型フィルムの微細凹凸面を圧接し、その後に電離放射線を照射して硬化させて後に賦型フィルムを剥離して形成することもできるが、生産性に優れると共に前記微細凹凸5の形成が容易であるなどの理由から、上記した透光性樹脂中に透光性微粒子30を分散した樹脂を用い、該樹脂を前記透明基材フィルム2に塗布することにより形成するのが好ましい。
【0027】
ところで、前記防眩層3を透光性微粒子30を分散させた透光性樹脂で形成する場合、前記防眩層3の透明性を維持する意味から、透光性微粒子の粒子径は0.1〜20μmが適当であり、好ましくは1.0〜7.5μmである。前記防眩層3に透光性微粒子30を含有させることにより、光拡散性が生じるためにギラツキ(面ギラ)現象の低減に役立つことは当然であるが、前記微細凹凸5による防眩性(外部から照射される光のディスプレイ表面での反射の低減)にも寄与する。
【0028】
前記防眩層3を形成する透光性樹脂に分散する透光性微粒子としては、有機あるいは無機微粒子が適当であり、有機微粒子としてはプラスチックビーズ、たとえば、スチレン系樹脂、ホルムアルデヒド系樹脂、アミノ系樹脂、ユリア系樹脂、フェノール系樹脂、メラミン系樹脂、ベンゾグアナミン系樹脂、キシレン系樹脂、アクリル系樹脂、ポリカーボネート系樹脂、エチレン系樹脂、塩化ビニル系樹脂等の樹脂からなる微粒子であり、具体的には、スチレン樹脂ビーズ(屈折率:1.59)、メラミン樹脂ビーズ(屈折率:1.57)、ベンゾグアナミンホルムアルデヒド縮合物ビーズ(屈折率:1.57)、メラミンベンゾグアナミンホルムアルデヒド縮合物ビーズ(屈折率:1.57)、メラミンホルムアルデヒド縮合物ビーズ(屈折率:1.57)、アクリル樹脂ビーズ(屈折率:1.49)、アクリル−スチレン共重合樹脂ビーズ(屈折率:1.54)、ポリカーボネート樹脂ビーズ、エチレン樹脂ビーズ、塩化ビニル系樹脂ビーズ等を挙げることができる。また、無機微粒子としては、シリカ等を挙げることができる。透光性微粒子は1種ないし2種以上混合して用いてもよいものである。
【0029】
なお、防眩層20を形成する電離放射線硬化型樹脂からなる塗布液に、表面のレベリングを構成するために、たとえば、フッ素系やシリコーン系などのレベリング剤を添加することができる。特に、光学特性に優れたトリアセチルセルロースを透明基材フィルム10として用いたときは、該フィルムは耐熱性がないために紫外線の照射強度を上げることができないため、防眩層20の硬化不良を生じることがある。上記のレベリング剤を含む電離放射線硬化型樹脂からなる塗布液は、塗布・乾燥時に塗膜表面、すなわち、空気界面に析離したフッ素系やシリコーン系のレベリング剤が酸素による硬化阻害を防止するばかりではなく、滑剤としても耐擦傷性の作用効果を奏する。
【0030】
次に、前記光拡散層4について説明する。
前記光拡散層4を形成する透光性樹脂としては、前記防眩層3を形成した透光性樹脂と基本的には同じ樹脂を用いて同じ塗布方法で形成することができるので、説明は省略するが、その厚さとしては、2〜30μmが適当である。厚さが2μm未満では、光の拡散効果が充分ではなく、30μm超では、光の拡散効果あ過剰となり、防眩フィルム1、1’を画像表示装置に適用した際に、ディスプレイの画像の鮮明度や画像のコントラストを低下させ、画像の視認性を悪くする。なお、前記光拡散層4の膜厚は、塗布量を層組成物の比重から換算したものである。
【0031】
次に、前記光拡散層4を形成する透光性樹脂に分散する透光性微粒子40について説明する。
前記光拡散層4には、透光性樹脂との光の屈折率の差が0.01〜0.5、粒子径が0.1〜7.5μmの透光性微粒子40を分散させるのが、光拡散性と前記光拡散層4の透明性を維持する意味から、好ましい。前記透光性微粒子40としては、プラスチックビーズが適当であり、たとえば、スチレン系樹脂、ホルムアルデヒド系樹脂、アミノ系樹脂、ユリア系樹脂、フェノール系樹脂、メラミン系樹脂、ベンゾグアナミン系樹脂、キシレン系樹脂、アクリル系樹脂、ポリカーボネート系樹脂、エチレン系樹脂、塩化ビニル系樹脂等の樹脂からなる微粒子であり、具体的には、スチレン樹脂ビーズ(屈折率:1.59)、メラミン樹脂ビーズ(屈折率:1.57)、ベンゾグアナミンホルムアルデヒド縮合物ビーズ(屈折率:1.57)、メラミンベンゾグアナミンホルムアルデヒド縮合物ビーズ(屈折率:1.57)、メラミンホルムアルデヒド縮合物ビーズ(屈折率:1.57)、アクリル樹脂ビーズ(屈折率:1.49)、アクリル−スチレン共重合樹脂ビーズ(屈折率:1.54)、ポリカーボネート樹脂ビーズ、エチレン樹脂ビーズ、塩化ビニル系樹脂ビーズ等を挙げることができる。透光性微粒子は1種ないし2種以上混合して用いてもよいものである。
【0032】
また、前記防眩層3、前記光拡散層4は、両層を形成する透光性樹脂と該透光性樹脂中に分散される透光性微粒子30、40との界面に両者よりも屈折率の低い層(以下、低屈折率被覆層と呼称する)を形成することにより、大きな拡散効果を得ることができる。この理由としては、透光性樹脂を通った光が屈折率の低い低屈折率被覆層に入り、次に透光性微粒子30、40の表面で反射されるためである。なお、透光性樹脂と透光性微粒子30、40とは直接に接していないので、両者間の屈折率差は特に問題にならない。
【0033】
透光性樹脂と透光性微粒子30、40との界面に形成される低屈折率被膜層は、気体、液体、あるいは、固体によって形成されるが、中でも気体、たとえば、空気は屈折率が1と低く、拡散効果が大きい。具体例を挙げてこれを説明すると、透光性樹脂として通常の紫外線硬化型樹脂を使用し、透光性微粒子40としてメラミン樹脂ビーズを使用して光拡散層4を形成し、該光拡散層4の断面を観察したところ、直径が1.5μmの真珠状のメラミン樹脂ビーズと硬化した透光性樹脂との間に、0.1μm程度の空間からなる低屈折率被膜層が形成されているのが確認できた。この空間からなる低屈折率被膜層は、透光性樹脂中にレベリング剤として配合する界面活性剤の透光性樹脂との親和性と、前記界面活性剤と透光性微粒子との親和性とが異なるときに生じ易い。代表的なレベリング剤であるシリコーンにはポリシロキサンの側鎖、片末端、両末端、もしくは、側鎖および両末端等に反応性の有機基を導入した構造のものや、ジメチルポリシロキサンとポリアルキレンオキサイドが交互に繰り返し結合したブロックポリマー構造のもの等があるが、上記の空間からなる低屈折率被膜層を生じ易いものとしては、非反応性シリコーン、たとえば、ポリエーテル変性、メチルスチレン変性、アルキル変性、高級脂肪酸エステル変性、親水性特殊変性、高級アルコキシ変性、高級脂肪酸含有、もしくは、フッ素変性のもの等を挙げることができる。また、反応性シリコーンは上記の空間からなる低屈折率被膜層を生じないものであり、たとえば、アミノ変性、エポキシ変性、カルボキシル変性、カルビノール変性、メタクリル変性、メルカプト変性、もしくは、フェノール変性のもの、または、アミノ基/アルコキシ基、エポキシ基/ポリエーテル基、もしくは、アミノ基/ポリエーテル基が導入されたものを挙げることができる。透光性微粒子としてメラミン樹脂ビーズを例に挙げて説明したが、空間からなる低屈折率被膜層を形成する透光性微粒子としては、メラミン樹脂以外に、メラミン系樹脂、ホルムアルデヒド系樹脂、ベンゾグアナミン系樹脂、アミノ系樹脂、ユリア系樹脂、フェノール系樹脂からなる微粒子を挙げることができ、特にホルムアルデヒド系樹脂、ベンゾグアナミン系樹脂、メラミン系樹脂からなる微粒子が好適である。
【0034】
また、図示はしないが、前記防眩フィルム1、1’は、より反射防止機能を付与して防眩性を高める目的で、たとえば、前記防眩層3上に前記防眩層3よりも屈折率の低い低屈折率層を積層してもよいものであるし、また、前記防眩層3上に前記防眩層3よりも屈折率の高い高屈折率層と該高屈折率層よりも屈折率の低い低屈折率層を順に積層した構成としてもよいものである。さらにまた、前記防眩フィルム1、1’は、導電性の機能を付与して、製造時や使用時のゴミの付着を防止して製造時の歩留りや画像品質を向上させる目的で、透明導電性層を適宜設けてもよいものである。
【0035】
【実施例】
次に、本発明について、以下に実施例を挙げてさらに詳しく説明する。
実施例1
80μm厚さのTACフィルムの一方の面に、表1に示す配合からなる光拡散層形成用組成物をグラビアリバースコート法で塗布・乾燥して後に、紫外線を照射線量が100mjになるように照射して硬化させ、膜厚6μmの光拡散層を形成すると共に、他方の面に、表5に示す配合からなる防眩層形成用組成物を、グラビアリバースコート法で塗布・乾燥して後に、紫外線を照射線量が300mjになるように照射して硬化させ、膜厚3μmの防眩層を形成した防眩フィルムを作製した。
【0036】
実施例2
まず、80μm厚さのTACフィルムの一方の面に、表1に示す配合からなる光拡散層形成用組成物をグラビアリバースコート法で塗布・乾燥して後に、紫外線を照射線量が100mjになるように照射して硬化させ、膜厚6μmの光拡散層を形成した第1中間フィルムを作製した。次に、別途用意した80μm厚さのTACフィルムの一方の面に、表5に示す配合からなる防眩層形成用組成物を、グラビアリバースコート法で塗布・乾燥して後に、紫外線を照射線量が300mjになるように照射して硬化させ、膜厚3μmの防眩層を形成した第2中間フィルムを作製した。前記第1中間フィルムと第2中間フィルムを2規定の水酸化ナトリウム溶液でケン化処理して後に、前記第1中間フィルムと第2中間フィルムの未塗布面同士を一軸延伸した25μm厚さのポリビニルアルコール系フィルムを介して接着剤を用いて積層して偏光板に供する防眩フィルムを作製した。
【0037】
実施例3
光拡散層形成用組成物を表2に示す配合、防眩層形成用組成物を表6に示す配合のものを用いた以外は、実施例2と同様にして偏光板に供する防眩フィルムを作製した。
【0038】
実施例4
光拡散層形成用組成物を表3に示す配合のものを用いた以外は、実施例3と同様にして偏光板に供する防眩フィルムを作製した。
【0039】
比較例1
80μm厚さのTACフィルムの一方の面に、表2に示す配合からなる光拡散層形成用組成物をグラビアリバースコート法で塗布・乾燥して後に、紫外線を照射線量が100mjになるように照射して硬化させ、膜厚6μmの光拡散層を形成すると共に、該光拡散層上に表6に示す配合からなる防眩層形成用組成物を、グラビアリバースコート法で塗布・乾燥して後に、紫外線を照射線量が300mjになるように照射して硬化させ、膜厚3μmの防眩層を形成した比較例とする防眩フィルムを作製した。
【0040】
比較例2
光拡散層形成用組成物を表3に示す配合のものを用いた以外は、比較例1と同様にして比較例とする防眩フィルムを作製した。
【0041】
比較例3
光拡散層形成用組成物を表4に示す配合のものを用いた以外は、比較例1と同様にして比較例とする防眩フィルムを作製した。
【0042】
【表1】

Figure 2004271666
【0043】
【表2】
Figure 2004271666
【0044】
【表3】
Figure 2004271666
【0045】
【表4】
Figure 2004271666
【0046】
【表5】
Figure 2004271666
【0047】
【表6】
Figure 2004271666
【0048】
上記で作製した実施例1〜4、および、比較例1〜3について、ギラツキ(面ギラ)、文字ぼけ、ヘイズ(曇り度)、硬度(鉛筆硬度)を下記する評価方法で評価し、その結果を表7に纏めて示した。
【0049】
【表7】
Figure 2004271666
※)ギラツキ評価:写真用のライトボックス〔ハクバ写真産業(株)製:ライトボックス45〕をバックライトとして用い、その上に解像度が25.4mm(1インチ)当たり200、250、300の各テストパターンを載せ、
▲1▼実施例1および比較例1〜3については、テストパターンの上面から160μm(偏光板の厚み分に相当)離れた位置に置き、
▲2▼実施例2〜4については、テストパターンの上面に当接させて置き、
ライトボックスを点灯して、防眩フィルムの上から全方位で観察し、テストパターンのラインの歪みによるギラツキ感を、ないし、防眩フィルム面内での輝度の不均一によるギラツキ感を目視により観察し、ギラツキが全くないものを優として◎印で示し、ギラツキが若干あるものの実用上支障がないものを良として○印で示し、ギラツキがあり実用上支障をきたすもの(表示装置の画像の読取は可能なもの)を可として△印で示し、ギラツキがひどく表示装置の画像が見難いものを不良として×印で示して評価した。
※)文字ぼけ評価:実施例1および比較例1〜3については、上記で作製した防眩フィルムと別途用意した80μm厚さのTACフィルムとを2規定の水酸化ナトリウム溶液でケン化処理して後に、防眩層が表出するように防眩フィルムと80μm厚さのTACフィルムとを一軸延伸した25μm厚さのポリビニルアルコール系フィルムを介して接着剤を用いて積層して偏光板を作製し、これを防眩層が表出するように液晶ディスプレイの最表面の偏光板として用い、また、実施例2〜4については、防眩層が表出するように液晶ディスプレイの最表面の偏光板として用い、液晶ディスプレイにサイズが9ポイントの文字を表示して、文字のぼけ具合やエッジの欠け具合を目視で観察し、文字が鮮明に見えるものを優として◎印で示し、文字のエッジが若干ぼけているものの表示自体は明確に見えるものを良として○印で示し、文字が全体的にぼけていて読み難いものの文字として認識できるものを可として△印で示し、文字が潰れて認識することができないものを不良として×印で示して評価した。
※)ヘイズ(曇り度):JIS−K7136に準じ、ヘイズメーターHR100(村上色彩技術研究所社製:商品名)を用いて測定した値である。
※)鉛筆硬度:JIS−K5400に準じて測定した値である。
【0050】
表7からも明らかなように、実施例1〜4の防眩フィルムは、鉛筆硬度に優れ、ギラツキ現象を防止することができると共に外部から照射される光のディスプレイ表面での反射を低減することができ、比較例と比べて特に、文字ぼけ現象がない防眩フィルムとすることができた。なお、文字ぼけ現象が比較例と比べて良好な理由としては、光拡散層が液晶ディスプレイのバックライトに一層近い位置となるために、比較例と比べて良好な結果となっているものと考えられる。
【0051】
また、メラミンビーズを用いた光拡散層からなる防眩フィルムは、スチレンビーズを用いた光拡散層からなる防眩フィルムに比べて、視野角が広がっていることを確認することができた。これは、光拡散層の断面を走査型電子顕微鏡を用いて観察したところ、メラミンビーズを用いた光拡散層はメラミンビーズの周囲に空気層の存在が認められたが、スチレンビーズを用いた光拡散層はスチレンビーズの周囲に空気層が認められず、この空気層が視野角拡大に寄与したものと考えられる。なお、メラミンビーズの周囲に空気層が生じたメカニズムは必ずしも明らかではないが、レベリング剤として使用したシリコーンと樹脂成分との相溶性が、比較的小さいことに起因するものと考えられる。
【0052】
【発明の効果】
以上縷々説明したように、本発明の防眩フィルムは、請求項1記載の構成とすることにより、光拡散層を液晶ディスプレイのバックライトにより近い位置とすることができ、ギラツキ(面ギラ)や文字ぼけ現象を低減することができるという優れた効果を奏するものである。また、請求項2記載の構成とすることにより、防眩フィルムを液晶パネルの前面偏光板の機能を兼ね備えたものとすることができ、光拡散層を液晶ディスプレイのバックライトに一層近い位置となるように構成することができるために、ギラツキ(面ギラ)や文字ぼけ現象を一層低減することができると共に、省資源やコスト面で優位性を有するものである。また、請求項3記載の構成とすることにより、防眩層の表出面を容易に微細凹凸面とすることができ、外部から照射される光のディスプレイ表面での反射を低減することができるという効果を奏するものである。また、請求項4、5のいずれかに記載の構成とすることにより、ギラツキ(面ギラ)を防止する光拡散層を容易に形成することができると共に、特に請求項5の構成とすることにより、視野角拡大効果を奏するものである。また、請求項6記載の構成とすることにより、防眩層の表出面を最適な微細凹凸面とすることができ、ディスプレイの画像が白ぼけ現象を呈することなく、外部から照射される光のディスプレイ表面での反射を低減することができるという効果を奏するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかる防眩フィルムの第1実施形態を図解的に示す層構成図である。
【図2】本発明にかかる防眩フィルムの第2実施形態を図解的に示す層構成図である。
【図3】液晶ディスプレイの構造を図解的に示す層構成図である。
【符号の説明】
1、1’ 防眩フィルム
2 透明基材フィルム
3 防眩層
4 光拡散層
5 微細凹凸
6 偏光フィルム層
7 透明保護フィルム層
10 液晶ディスプレイ
11a,11b 偏光板
12a,12b ガラス基板
13 ブラックマスク
14 色フィルター
15a,15b 透明導電層
16 液晶層
α 液晶パネル
β バックライト[0001]
TECHNICAL FIELD OF THE INVENTION
The present invention relates to an anti-glare film suitable for reducing phenomena such as glare on a screen caused by high-definition pixels in various displays such as word processors, computers, and televisions, particularly displays such as liquid crystal displays, ELs, and PDPs. Things.
[0002]
[Prior art]
In various displays such as word processors, computers, and televisions, visual information such as characters and figures can be observed through a transparent protective substrate such as glass or plastic on the surface. Usually, these displays emit light from the inside of the main body, and in particular, the visibility of the liquid crystal display is improved by employing a backlight.
[0003]
In these displays, if light emitted mainly from the inside passes through the display surface as it is without being diffused on the display surface, the light from the inside is somewhat diffused on the display surface because the surface is dazzling when viewed visually. In order to diffuse and prevent reflection of light irradiated from the outside from the display surface, an anti-glare treatment layer having a fine uneven surface is formed, or an anti-glare film having the anti-glare treatment layer is formed on the display. An anti-glare method has been adopted in which it is attached to the surface.
[0004]
As one of such attempts, a light diffusion layer is formed on one surface of a transparent substrate, and an antiglare layer having an uneven surface is formed thereon (see, for example, Patent Document 1).
[0005]
The invention described in Patent Document 1 improves the glare phenomenon as an antiglare property, reduces the white blur phenomenon due to light diffusion, and particularly reduces the visibility of black display of characters and lines (character blur) on a display device such as a liquid crystal display. It is intended to prevent glare and blurring of characters, or to prevent the reflection of light emitted from the outside on the display surface. There has been a demand for further improvement with respect to a glare phenomenon and a character blur phenomenon, which are caused by the progress of the color filters, particularly as the definition of the color filters progresses.
[0006]
[Patent Document 1]
JP-A-2002-90508
[0007]
[Problems to be solved by the invention]
Therefore, the present invention has been made to meet the demand for improvement, and even when applied to a display with high definition pixels, particularly a liquid crystal display, a glare (surface glare) and a character blur phenomenon, and further, irradiation from the outside. An object of the present invention is to provide an antiglare film capable of reducing reflection of light on a display surface.
[0008]
[Means for Solving the Problems]
The present inventor has found that the above object can be achieved by using an antiglare film having the following configuration, and has completed the present invention.
[0009]
That is, the antiglare film of the present invention according to claim 1 is characterized in that an antiglare layer is formed on one surface of a transparent substrate film and a light diffusion layer is formed on the other surface. . The anti-glare film of the present invention is used by being attached so that the anti-glare layer is exposed on the display surface. However, by configuring the light diffusion layer at a position closer to the backlight of the liquid crystal display, the glare ( An antiglare film that can reduce surface glare and blurring of characters can be obtained.
[0010]
The anti-glare film of the present invention according to claim 2 has an anti-glare layer on one surface of a transparent substrate film, and a polarizing film layer, a transparent protective film layer, and a light diffusion layer on the other surface. It is characterized by having been formed. With this configuration, the anti-glare film can also have the function of the front polarizer of the liquid crystal panel, and the light diffusion layer is configured to be closer to the backlight of the liquid crystal display. Therefore, an antiglare film that can further reduce glare (surface glare) and blurring of characters can be obtained, and an antiglare film that is superior in resource saving and cost can be obtained.
[0011]
According to a third aspect of the present invention, in the anti-glare film according to any one of the first and second aspects, the anti-glare layer is a layer in which light-transmitting fine particles are dispersed in a light-transmitting resin. It is characterized by the following.
[0012]
According to a fourth aspect of the present invention, in the antiglare film according to any one of the first and second aspects, the light diffusion layer is a layer in which light-transmitting fine particles are dispersed in a light-transmitting resin. It is characterized by the following.
[0013]
According to a fifth aspect of the present invention, in the antiglare film according to any of the third and fourth aspects, the light-transmitting fine particles have a low refractive index coating layer around the fine particles. Is what you do.
[0014]
By adopting the configuration described in any one of claims 3 to 5, the antiglare property can be easily provided with good productivity, and the antiglare film can be made inexpensive accordingly.
[0015]
According to a sixth aspect of the present invention, in the anti-glare film according to any one of the first to third aspects, the exposed surface of the anti-glare layer has a center line average surface roughness of 0.1 to 2.0 μm. It is characterized by having. With this configuration, an antiglare film having antireflection properties can be obtained.
[0016]
BEST MODE FOR CARRYING OUT THE INVENTION
The present invention will be described below in detail with reference to the drawings and the like.
FIG. 1 is a layer configuration diagram schematically illustrating a first embodiment of an antiglare film according to the present invention, FIG. 2 is a layer configuration diagram schematically illustrating a second embodiment of the antiglare film according to the present invention, and FIG. 1 is a layer configuration diagram schematically showing the structure of a liquid crystal display, in which 1, 1 'is an antiglare film, 2 is a transparent substrate film, 3 is an antiglare layer, 4 is a light diffusion layer, and 5 is fine. Irregularities, 6 is a polarizing film layer, 7 is a transparent protective film layer, 10 is a liquid crystal display, 11a and 11b are polarizing plates, 12a and 12b are glass substrates, 13 is a black mask, 14 is a color filter, 15a and 15b are transparent conductive. , 16 denotes a liquid crystal layer, α denotes a liquid crystal panel, and β denotes a backlight.
[0017]
First, an image display device of a liquid crystal display will be described as a specific example of the display. As shown in FIG. 3, the liquid crystal display 10 includes a front polarizer 11a, a glass substrate 12a, a black mask 13, a color filter 14, a transparent conductive layer 15a, a liquid crystal layer 16, a transparent conductive layer 15b, a glass substrate 12b, and a rear polarizer. 11b, and a backlight β arranged behind the rear polarizing plate 11b of the liquid crystal panel α.
[0018]
The polarizing plates 11a and 11b are composed of a transparent protective film layer 7 / a polarizing film layer 6 / a transparent protective film layer 7. As the polarizing film layer 6, for example, polyvinyl alcohol in which iodine or a dye is dispersed is uniaxially stretched. Things can be mentioned. Although not shown, the color filter 14 is formed by arranging three colored regions of red (R), blue (B), and green (G) in a matrix, and the black mask 13 is provided with each of the fine colored regions. It is buried on the front polarizing plate 11a side in FIG. Although not shown, a liquid crystal alignment film may be provided on the liquid crystal layer 16 side of the transparent conductive layers 15a and 15b.
[0019]
Next, the antiglare film of the present invention will be described.
FIG. 1 is a diagram schematically illustrating a layer structure of a first embodiment of an antiglare film according to the present invention. The anti-glare layer 3 in which the optical fine particles 30 are dispersed is formed, and the light diffusing layer 4 in which the light transmitting fine particles 40 are dispersed is formed on the other surface. The anti-glare film 1 configured as described above is attached via an adhesive layer such that the anti-glare layer 3 is exposed on the front surface of the front polarizing plate 11a of the liquid crystal panel α shown in FIG. It can reduce glare (surface glare) and character blurring, and can provide an image display device with excellent visibility.
[0020]
FIG. 2 is a diagram schematically illustrating a layer configuration of a second embodiment of the antiglare film according to the present invention. The antiglare film 1 ′ has fine irregularities 5 on one surface of a transparent substrate film 2. The anti-glare layer 3 in which the light-transmitting fine particles 30 are dispersed is formed, and the polarizing film layer 6, the transparent protective film layer 7, and the light-diffusing layer 4 in which the light transmitting fine particles 40 are dispersed are formed in this order on the other surface. is there. Although not shown, the antiglare film 1 ′ thus configured is bonded to the glass substrate 12a so that the antiglare layer 3 is exposed instead of the front polarizing plate 11a of the liquid crystal panel α shown in FIG. To reduce the glare (surface glare) and character blurring more than the method of using the anti-glare film 1 shown in the first embodiment in order to be used by being laminated on the color filter side. And an image display device with excellent visibility can be obtained. Further, compared to the method of using the anti-glare film 1 of the first embodiment, the number of materials used can be reduced, and an image display device which is superior in cost and resource saving can be obtained.
[0021]
Next, various materials used for the anti-glare films 1, 1 'of the present invention will be described.
First, as the transparent base film 2, since the anti-glare films 1, 1 'are used for a polarizing plate or a transmission type display device, physical, mechanical and chemical strengths are required and transparency is required. For example, polyethylene terephthalate, polybutylene terephthalate, polyamide (nylon-6, nylon-66, etc.), triacetyl cellulose (TAC), polystyrene, polyarylate, polycarbonate, polyvinyl chloride, polymethylpentene, polymethyl Ethersulfone, polymethyl methacrylate, unstretched film made of cyclic polyolefin, or the like, or a stretched film stretched uniaxially or biaxially, and these films may be a single layer, or two or more layers It may be a multilayer film. The thickness of the transparent substrate film 10 is suitably from 10 to 100 μm in consideration of the suitability for post-processing and cost. The transparent protective film layer 7 shown in FIG. 2 and the transparent protective film layer 7 constituting the polarizing plates 11a and 11b can be the same as the transparent substrate film 2.
[0022]
Next, the antiglare layer 3 will be described.
The translucent resin forming the anti-glare layer 3 is a resin that undergoes a cross-linking polymerization reaction upon irradiation with ultraviolet light or an electron beam to change into a three-dimensional polymer structure, that is, a polymerizable unsaturated polymer in the molecule. An ionizing radiation-curable resin which is a mixture of a reactive prepolymer, an oligomer, and / or a monomer having a bond or an epoxy group, or the ionizing radiation-curable resin in consideration of application suitability and the like. Roll coating method, Miya bar coating method, gravure using a liquid composition made into a liquid by mixing a thermoplastic resin such as urethane, polyester, acrylic, butyral, or vinyl resin with the resin as necessary. It can be formed by applying, drying and curing by a well-known coating method such as a coating method. In addition, as an ultraviolet light source used for curing, a light source of an ultra-high pressure mercury lamp, a high pressure mercury lamp, a low pressure mercury lamp, a carbon arc lamp, a black light fluorescent lamp, or a metal halide lamp can be used. As the wavelength of the ultraviolet light, a wavelength range of 190 to 380 nm can be used, and as the electron beam source, a Cockcroft-Wald type, a bande-graft type, a resonance transformer type, an insulating core transformer type, or a straight line type Various electron beam accelerators, such as a mold, a dynamitron type, and a high frequency type, can be used.
[0023]
As the ionizing radiation-curable resin, specifically, those having an acrylate-based functional group are appropriate, and in consideration of the hardness and heat resistance of the coating film, solvent resistance, and abrasion resistance, a structure having a high crosslinking density. Preferably, bifunctional or higher acrylate monomers such as ethylene glycol di (meth) acrylate, 1,6-hexanediol diacrylate, trimethylolpropane tri (meth) acrylate, pentaerythritol tri (meth) acrylate, Examples thereof include pentaerythritol penta (meth) (meth) acrylate and dipentaerythritol hexa (meth) acrylate. In the above, acrylate and / or methacrylate are described as (meth) acrylate.
[0024]
The above ionizing radiation-curable resin cures sufficiently when irradiated with an electron beam, but when cured by irradiating ultraviolet rays, as a photopolymerization initiator, acetophenones, benzophenones, thioxanthones, benzoin, benzoinmethyl Ether, Michler benzoyl benzoate, Michler's ketone, diphenyl sulfide, dibenzyl disulfide, diethyl oxide, triphenyl biimidazole, isopropyl-N, N-dimethylamino benzoate, n-butylamine, triethylene as a photosensitizer, etc. Luamine, poly-n-butylphosphine and the like can be used alone or as a mixture. The amount of the photopolymerization initiator and the photosensitizer is generally about 0.1 to 10 parts by weight based on 100 parts by weight of the ionizing radiation-curable resin.
[0025]
The anti-glare layer 3 has anti-glare properties (prevents reflection of light emitted from the outside on the display surface) by providing fine irregularities 5 on the surface. The fine unevenness 5 preferably has a center line average roughness (Ra) of about 0.1 to 2.0 μm. If the average roughness is less than 0.1 μm, the anti-glare property is insufficient. When the anti-glare films 1 and 1 ′ are applied to an image display device, the image on the display is undesirably blurred. The thickness of the anti-glare layer 3 is preferably as thin as possible, as long as the fine unevenness 5 can be formed and the hard coat property can be maintained, but the thickness is preferably 0.5 to 8.0 μm. When the thickness is less than 0.5 μm, the hard coat property cannot be secured, and when the thickness is more than 8.0 μm, it is difficult to form the fine unevenness 5. The thickness of the antiglare layer 3 is obtained by converting the coating amount from the specific gravity of the layer composition.
[0026]
Although the method of forming the fine unevenness 5 by applying a light-transmitting resin in which the light-transmitting fine particles 30 are dispersed is illustrated in FIGS. 1 and 2, as another method, not shown, for example, Using a shaping film having fine irregularities for realizing the above-mentioned center line average roughness (Ra), the above-mentioned light-transmitting resin (not containing light-transmitting fine particles) for forming the anti-glare layer 3. Light-sensitive resin) is applied to the transparent base film 2 and dried, and the finely irregular surface of the shaping film is pressed against the uncured light-transmitting resin surface, and then irradiated with ionizing radiation. The shaping film can be formed by peeling the shaping film after curing, but the light-transmitting fine particles are contained in the light-transmitting resin because the productivity is excellent and the formation of the fine unevenness 5 is easy. 30 is dispersed in the transparent group. Preferably formed by coating on the film 2.
[0027]
By the way, when the anti-glare layer 3 is formed of a light-transmitting resin in which the light-transmitting fine particles 30 are dispersed, the particle diameter of the light-transmitting fine particles is 0.1 to maintain the transparency of the anti-glare layer 3. 1 to 20 µm is appropriate, and preferably 1.0 to 7.5 µm. The inclusion of the light-transmitting fine particles 30 in the anti-glare layer 3 naturally serves to reduce glare (surface glare) due to light diffusion. (Reflection of light radiated from the outside on the display surface).
[0028]
As the light-transmitting fine particles dispersed in the light-transmitting resin forming the anti-glare layer 3, organic or inorganic fine particles are suitable. As the organic fine particles, plastic beads such as styrene-based resin, formaldehyde-based resin, amino-based Resin, urea-based resin, phenol-based resin, melamine-based resin, benzoguanamine-based resin, xylene-based resin, acrylic-based resin, polycarbonate-based resin, ethylene-based resin, vinyl chloride-based resin and other fine particles. Are styrene resin beads (refractive index: 1.59), melamine resin beads (refractive index: 1.57), benzoguanamine formaldehyde condensate beads (refractive index: 1.57), melamine benzoguanamine formaldehyde condensate beads (refractive index: 1.57), melamine formaldehyde condensate beads (refractive : 1.57), acrylic resin beads (refractive index: 1.49), acrylic-styrene copolymer resin beads (refractive index: 1.54), polycarbonate resin beads, ethylene resin beads, vinyl chloride resin beads, and the like. be able to. Examples of the inorganic fine particles include silica and the like. The translucent fine particles may be used alone or in combination of two or more.
[0029]
In order to form the surface leveling, for example, a fluorine-based or silicone-based leveling agent can be added to the coating liquid composed of the ionizing radiation-curable resin forming the antiglare layer 20. In particular, when triacetylcellulose having excellent optical properties is used as the transparent substrate film 10, the film has no heat resistance, so that the irradiation intensity of ultraviolet rays cannot be increased. May occur. The coating liquid composed of the ionizing radiation-curable resin containing the above-mentioned leveling agent only prevents the fluorine- or silicone-based leveling agent deposited on the surface of the coating film during coating and drying, that is, the air interface, from inhibiting the curing by oxygen. Rather, it exhibits abrasion-resistant action and effect as a lubricant.
[0030]
Next, the light diffusion layer 4 will be described.
Since the light-transmitting resin forming the light diffusion layer 4 can be formed using the same resin and basically using the same resin as the light-transmitting resin forming the anti-glare layer 3, the description will be made. Although omitted, the thickness is suitably 2 to 30 μm. When the thickness is less than 2 μm, the light diffusion effect is not sufficient, and when it is more than 30 μm, the light diffusion effect becomes excessive, and when the anti-glare films 1 and 1 ′ are applied to an image display device, the image of the display is clear. It lowers the degree and contrast of the image, and deteriorates the visibility of the image. In addition, the film thickness of the light diffusion layer 4 is obtained by converting the coating amount from the specific gravity of the layer composition.
[0031]
Next, the translucent fine particles 40 dispersed in the translucent resin forming the light diffusion layer 4 will be described.
In the light diffusion layer 4, it is preferable to disperse light-transmitting fine particles 40 having a difference in refractive index of light from the light-transmitting resin of 0.01 to 0.5 and a particle diameter of 0.1 to 7.5 μm. It is preferable from the viewpoint of maintaining the light diffusion property and the transparency of the light diffusion layer 4. As the light-transmitting fine particles 40, plastic beads are suitable. For example, styrene resin, formaldehyde resin, amino resin, urea resin, phenol resin, melamine resin, benzoguanamine resin, xylene resin, Fine particles made of a resin such as an acrylic resin, a polycarbonate resin, an ethylene resin, and a vinyl chloride resin. Specifically, styrene resin beads (refractive index: 1.59) and melamine resin beads (refractive index: 1) .57), benzoguanamine formaldehyde condensate beads (refractive index: 1.57), melamine benzoguanamine formaldehyde condensate beads (refractive index: 1.57), melamine formaldehyde condensate beads (refractive index: 1.57), acrylic resin beads (Refractive index: 1.49), acrylic-styrene If the resin beads (refractive index: 1.54), polycarbonate resin beads, ethylene resin beads, and vinyl chloride-based resin beads. The translucent fine particles may be used alone or in combination of two or more.
[0032]
Further, the anti-glare layer 3 and the light diffusion layer 4 are more refracted at the interface between the light-transmitting resin forming both layers and the light-transmitting fine particles 30 and 40 dispersed in the light-transmitting resin. By forming a layer having a low refractive index (hereinafter, referred to as a low refractive index coating layer), a large diffusion effect can be obtained. The reason for this is that light that has passed through the light-transmitting resin enters the low-refractive-index coating layer having a low refractive index, and is then reflected on the surfaces of the light-transmitting fine particles 30 and 40. Since the light-transmitting resin and the light-transmitting fine particles 30 and 40 are not in direct contact with each other, the difference in refractive index between the two does not particularly matter.
[0033]
The low-refractive-index coating layer formed at the interface between the light-transmitting resin and the light-transmitting fine particles 30 and 40 is formed of a gas, a liquid, or a solid. And low diffusion effect. This will be described with reference to a specific example. The light diffusion layer 4 is formed by using a normal ultraviolet curable resin as the light transmission resin and using melamine resin beads as the light transmission fine particles 40. Observation of the cross section of No. 4 shows that a low-refractive-index coating layer consisting of a space of about 0.1 μm is formed between the pearl melamine resin beads having a diameter of 1.5 μm and the cured translucent resin. Was confirmed. The low-refractive-index coating layer composed of this space has an affinity between the surfactant and the light-transmitting resin for a surfactant to be blended as a leveling agent in the light-transmitting resin, and an affinity between the surfactant and the light-transmitting fine particles. Are likely to occur when are different. A typical leveling agent, silicone, has a structure in which a reactive organic group is introduced into the side chain, one end, both ends, or both the side chain and both ends of polysiloxane, or dimethylpolysiloxane and polyalkylene. There are block polymer structures in which oxides are alternately and repeatedly bonded, and the like. Non-reactive silicones, for example, polyether-modified, methylstyrene-modified, alkyl Modification, higher fatty acid ester modification, hydrophilic special modification, higher alkoxy modification, higher fatty acid-containing or fluorine-modified one can be mentioned. The reactive silicone does not form a low-refractive-index coating layer consisting of the above-mentioned space, and is, for example, amino-modified, epoxy-modified, carboxyl-modified, carbinol-modified, methacryl-modified, mercapto-modified, or phenol-modified. Or an amino group / alkoxy group, an epoxy group / polyether group, or an amino group / polyether group is introduced. Although the melamine resin beads have been described as an example of the light-transmitting fine particles, the light-transmitting fine particles forming the low-refractive-index coating layer composed of a space include, in addition to the melamine resin, a melamine resin, a formaldehyde resin, a benzoguanamine resin. Fine particles composed of a resin, an amino resin, a urea resin, and a phenolic resin can be given. Particularly, fine particles composed of a formaldehyde resin, a benzoguanamine resin, and a melamine resin are preferable.
[0034]
Further, although not shown, the anti-glare films 1 and 1 ′ are, for example, refracted on the anti-glare layer 3 more than the anti-glare layer 3 for the purpose of imparting an anti-reflection function to enhance the anti-glare property. A low refractive index layer having a low refractive index may be laminated, and a high refractive index layer having a higher refractive index than the antiglare layer 3 and a high refractive index layer A configuration in which low refractive index layers having a low refractive index are sequentially stacked may be employed. Furthermore, the anti-glare films 1 and 1 ′ are provided with a transparent conductive material for the purpose of imparting a conductive function to prevent adhesion of dust at the time of manufacture and use and to improve the yield and image quality at the time of manufacture. A functional layer may be appropriately provided.
[0035]
【Example】
Next, the present invention will be described in more detail with reference to the following examples.
Example 1
A composition for forming a light diffusion layer having the composition shown in Table 1 is applied to one surface of a TAC film having a thickness of 80 μm by a gravure reverse coating method, dried, and then irradiated with ultraviolet rays so that the irradiation dose becomes 100 mj. After curing and curing to form a 6 μm-thick light diffusion layer, on the other surface, a composition for forming an antiglare layer comprising the composition shown in Table 5 was applied and dried by a gravure reverse coating method, and then dried. Ultraviolet rays were irradiated so that the irradiation dose became 300 mj and cured to prepare an antiglare film having an antiglare layer having a thickness of 3 μm.
[0036]
Example 2
First, a composition for forming a light diffusion layer having the composition shown in Table 1 is applied to one surface of a TAC film having a thickness of 80 μm by a gravure reverse coating method, and then dried. And cured to produce a first intermediate film having a 6 μm-thick light diffusion layer formed thereon. Next, a composition for forming an antiglare layer having the composition shown in Table 5 was applied to one surface of a separately prepared 80 μm-thick TAC film by a gravure reverse coating method and dried. Was adjusted to 300 mj and cured to produce a second intermediate film having a 3 μm-thick antiglare layer. After the first intermediate film and the second intermediate film are saponified with a 2N sodium hydroxide solution, the non-coated surfaces of the first intermediate film and the second intermediate film are uniaxially stretched to each other and have a thickness of 25 μm. An anti-glare film to be used as a polarizing plate was produced by laminating an alcohol-based film with an adhesive.
[0037]
Example 3
An antiglare film to be provided to a polarizing plate in the same manner as in Example 2 except that the composition for forming a light diffusion layer was as shown in Table 2 and the composition for forming an antiglare layer as shown in Table 6 was used. Produced.
[0038]
Example 4
An antiglare film to be used for a polarizing plate was produced in the same manner as in Example 3, except that the composition for forming a light diffusion layer was used having the composition shown in Table 3.
[0039]
Comparative Example 1
One side of a TAC film having a thickness of 80 μm is coated with a composition for forming a light diffusion layer having the composition shown in Table 2 by a gravure reverse coating method and dried, and then irradiated with ultraviolet rays so that the irradiation dose becomes 100 mj. To form a light diffusion layer having a thickness of 6 μm, and a composition for forming an antiglare layer having the composition shown in Table 6 on the light diffusion layer by applying and drying by a gravure reverse coating method, and then Then, an anti-glare film was produced by irradiating an ultraviolet ray so as to have an irradiation dose of 300 mj and curing to form an anti-glare layer having a thickness of 3 μm as a comparative example.
[0040]
Comparative Example 2
An antiglare film as a comparative example was produced in the same manner as in Comparative Example 1 except that the composition for forming a light diffusion layer was used having the composition shown in Table 3.
[0041]
Comparative Example 3
An antiglare film as a comparative example was produced in the same manner as in Comparative Example 1 except that the composition for forming a light diffusion layer was used having the composition shown in Table 4.
[0042]
[Table 1]
Figure 2004271666
[0043]
[Table 2]
Figure 2004271666
[0044]
[Table 3]
Figure 2004271666
[0045]
[Table 4]
Figure 2004271666
[0046]
[Table 5]
Figure 2004271666
[0047]
[Table 6]
Figure 2004271666
[0048]
With respect to Examples 1 to 4 and Comparative Examples 1 to 3 produced above, glare (face glare), character blur, haze (cloudiness), and hardness (pencil hardness) were evaluated by the following evaluation methods, and the results were obtained. Are summarized in Table 7.
[0049]
[Table 7]
Figure 2004271666
*) Glare evaluation: A light box for photography (Hakuba Photo Industry Co., Ltd .: Light Box 45) is used as a backlight, and a 200, 250, 300 test per 25.4 mm (1 inch) is applied on the backlight. Put the pattern,
{Circle around (1)} Example 1 and Comparative Examples 1 to 3 were placed at a distance of 160 μm (corresponding to the thickness of the polarizing plate) from the upper surface of the test pattern,
{Circle around (2)} Examples 2 to 4 are placed in contact with the upper surface of the test pattern,
Turn on the light box and observe in all directions from the top of the anti-glare film, and visually observe the glare due to the distortion of the test pattern line, and the glare due to the uneven brightness in the plane of the anti-glare film Those with no glare are marked as ◎ as excellent, those with some glare but having no practical problem are marked with a good symbol, and those with glare and having a practical problem (reading the image on the display device). (Possible) was evaluated as acceptable and indicated by the symbol △, and those with severe glare and in which the image on the display device was difficult to see were evaluated as defective with the symbol ×.
*) Character blur evaluation: For Example 1 and Comparative Examples 1 to 3, the antiglare film prepared above and a TAC film having a thickness of 80 μm separately prepared were saponified with a 2N sodium hydroxide solution. Thereafter, an anti-glare film and a TAC film having a thickness of 80 μm are laminated uniaxially through a 25 μm-thick polyvinyl alcohol-based film using an adhesive so that an anti-glare layer is exposed, thereby producing a polarizing plate. This is used as the outermost polarizing plate of the liquid crystal display so that the antiglare layer is exposed, and in Examples 2 to 4, the outermost polarizing plate of the liquid crystal display is exposed so that the antiglare layer is exposed. The 9-point size character is displayed on the liquid crystal display. If the edge is slightly blurred, the display itself is clearly marked with a circle as good, and the characters that are generally blurred and difficult to read can be recognized as characters with a circle as possible and the characters are crushed. Those which could not be recognized as bad were evaluated by indicating them as bad.
*) Haze (cloudiness): a value measured using a haze meter HR100 (trade name, manufactured by Murakami Color Research Laboratory) according to JIS-K7136.
*) Pencil hardness: a value measured according to JIS-K5400.
[0050]
As is clear from Table 7, the anti-glare films of Examples 1 to 4 have excellent pencil hardness, can prevent glare, and reduce the reflection of light emitted from the outside on the display surface. As a result, an antiglare film having no character blurring phenomenon was obtained as compared with the comparative example. The reason why the character blurring phenomenon is better than that of the comparative example is that the light diffusion layer is located closer to the backlight of the liquid crystal display, so that the result is better than that of the comparative example. Can be
[0051]
In addition, it was confirmed that the anti-glare film formed of the light diffusion layer using melamine beads had a wider viewing angle than the anti-glare film formed of the light diffusion layer using styrene beads. When the cross section of the light diffusion layer was observed using a scanning electron microscope, the light diffusion layer using melamine beads was found to have an air layer around the melamine beads. No air layer was observed around the styrene beads in the diffusion layer, and it is considered that this air layer contributed to the expansion of the viewing angle. The mechanism of the formation of the air layer around the melamine beads is not always clear, but it is considered that the compatibility between the silicone used as the leveling agent and the resin component is relatively small.
[0052]
【The invention's effect】
As described above, the anti-glare film of the present invention can have the light diffusion layer at a position closer to the backlight of the liquid crystal display by adopting the structure described in claim 1, and can reduce glare (surface glare). This is an excellent effect that the character blur phenomenon can be reduced. Further, according to the configuration of the second aspect, the antiglare film can also have the function of the front polarizing plate of the liquid crystal panel, and the light diffusion layer is located closer to the backlight of the liquid crystal display. With such a configuration, glare (surface glare) and blurring of characters can be further reduced, and there is an advantage in resource saving and cost. According to the configuration of claim 3, the exposed surface of the antiglare layer can be easily formed into a fine uneven surface, and the reflection of light emitted from the outside on the display surface can be reduced. It is effective. Further, by adopting the configuration described in any one of claims 4 and 5, a light diffusion layer for preventing glare (plane glare) can be easily formed. This has the effect of expanding the viewing angle. In addition, the surface of the anti-glare layer can be an optimal fine uneven surface by adopting the structure of claim 6, and the image of the display does not exhibit the white blur phenomenon, and the light irradiated from the outside can be used. This has an effect that reflection on the display surface can be reduced.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a layer configuration diagram schematically illustrating a first embodiment of an antiglare film according to the present invention.
FIG. 2 is a layer configuration diagram schematically showing a second embodiment of the antiglare film according to the present invention.
FIG. 3 is a layer configuration diagram schematically illustrating the structure of a liquid crystal display.
[Explanation of symbols]
1,1 'anti-glare film
2 Transparent substrate film
3 Anti-glare layer
4 Light diffusion layer
5 Fine irregularities
6 Polarizing film layer
7 Transparent protective film layer
10 Liquid crystal display
11a, 11b Polarizing plate
12a, 12b glass substrate
13 Black Mask
14 color filters
15a, 15b transparent conductive layer
16 Liquid crystal layer
α LCD panel
β backlight

Claims (6)

透明基材フィルムの一方の面に防眩層を形成すると共に、他方の面に光拡散層を形成したことを特徴とする防眩フィルム。An anti-glare film, wherein an anti-glare layer is formed on one surface of a transparent substrate film and a light diffusion layer is formed on the other surface. 透明基材フィルムの一方の面に防眩層を形成すると共に、他方の面に偏光フィルム層、透明保護フィルム層、光拡散層を順に形成したことを特徴とする防眩フィルム。An antiglare film, comprising: an antiglare layer formed on one surface of a transparent substrate film; and a polarizing film layer, a transparent protective film layer, and a light diffusion layer formed on the other surface in that order. 前記防眩層は透光性樹脂中に透光性微粒子が分散された層であることを特徴とする請求項1、2のいずれかに記載の防眩フィルム。The anti-glare film according to claim 1, wherein the anti-glare layer is a layer in which light-transmitting fine particles are dispersed in a light-transmitting resin. 前記光拡散層は透光性樹脂中に透光性微粒子が分散された層であることを特徴とする請求項1、2のいずれかに記載の防眩フィルム。The anti-glare film according to claim 1, wherein the light diffusion layer is a layer in which light-transmitting fine particles are dispersed in a light-transmitting resin. 前記透光性微粒子はその周囲に低屈折率被覆層を有していることを特徴とする請求項3、4のいずれかに記載の防眩フィルム。The anti-glare film according to claim 3, wherein the translucent fine particles have a low refractive index coating layer around the fine particles. 前記防眩層の表出面は中心線平均表面粗さが0.1〜2.0μmであることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の防眩フィルム。The antiglare film according to any one of claims 1 to 3, wherein the exposed surface of the antiglare layer has a center line average surface roughness of 0.1 to 2.0 µm.
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