【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、遊技機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
パチンコ機、スロットマシン等の遊技機においては、外枠、筐体等の遊技機本体の前面側に、本体枠,前面扉,フロントパネル等の開閉部材が取り付けられている。かかる開閉部材は、閉じた状態で施錠装置によって遊技機本体に対し施錠されており、キー操作等によって解錠することにより開くことができるようになっている。
【0003】
前記施錠装置をパチンコ機に適用した場合の従来の技術について説明する。パチンコ機は、例えば外枠に対して、遊技盤が取り付けられた本体枠が開閉可能に支持されている。遊技盤にはその前面に遊技領域が形成されている。本体枠の前方には、遊技領域を覆うとともに遊技領域を視認可能とする視認窓が形成された前面扉が開閉可能に支持されている。
【0004】
本体枠にはキーシリンダが備えられるとともに、キーシリンダに差し込まれるキーの回動操作に連動して回動されるカムや、カムの回動に連動して摺動される摺動杆などが備えられている。また、本体枠側の第1鉤部材に対応して外枠側に受け部材が設けられ、本体枠側の第2鉤部材に対応して前面扉側に受け部材が設けられている。
【0005】
そして、キーの一方への回動操作によって、第1鉤部材と外枠側の受け部材との係合関係が解除され、本体枠を外枠に対し開放することができる。また、キーの他方への回動操作によって、第2鉤部材と前面扉側の受け部材との係合関係が解除され、前面扉を本体枠に対し開放することができる。
【0006】
【特許文献1】
特開平11−206999号公報
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、上記施錠装置、特に摺動杆並びにその移動に伴って上下する第1鉤部材及び第2鉤部材は、外枠に対して本体枠を閉じた場合において外枠と本体枠との境界部分に沿った位置に設けられている。そのため、外枠と本体枠との間の隙間から針金等の異物を挿入することにより、摺動杆,第1鉤部材,第2鉤部材の一部に針金等を引っ掛け、そのその針金等を上方又は下方へ移動させることにより、不正に解錠されるおそれがある。
【0008】
かかる問題は、パチンコ機に限られない。例えば、遊技機本体たる筐体に対し開閉部材たるフロントパネルを開閉可能に支持したスロットマシン等に関しても、そのフロントパネルを閉状態で施錠する施錠装置において筐体とフロントパネルとの隙間からの不正解錠が考えられることから、同様の事情が存在する。
【0009】
本発明は、開閉部材を施錠する施錠装置を備えた遊技機において、以上の問題を解決することを目的の一つとするものである。
【0010】
【課題を解決するための手段及び発明の効果】
以下、上記目的を解決するのに有効な手段等につき、必要に応じて効果等を示しつつ説明する。
【0011】
手段1.遊技機本体(例えば、外枠11)と、その前面側に当該遊技機本体に対して開閉される開閉部材(例えば、本体枠12、前扉枠13)とを備え、該開閉部材の施錠を行う施錠装置を設けた遊技機において、
前記施錠装置は、前記開閉部材の施錠位置と解錠位置とに移動可能でありかつ施錠方向へ付勢された施錠部材(例えば、鉤部材4,5、扉枠施錠部材161,162)と、外部操作手段(例えば、シリンダ錠91及びそれに挿入して操作されるキーK)の操作に連動して前記施錠部材を前記付勢力に抗して解錠位置へ移動させる移動部材(例えば、摺動杆248)とを備え、
前記遊技機本体と開閉部材との間からの異物の侵入を前記施錠部材に至る手前位置で遮断する遮断壁部(例えば、遮断部材190の遮断壁部191)を設けたことを特徴とする遊技機。
【0012】
手段1によれば、外部操作手段の操作に連動して移動部材が開閉部材の解錠方向へ移動されると、施錠部材は施錠位置から解錠位置に移動し、開閉部材が解錠される。一方、不正行為者が遊技機本体と開閉部材との境界部位の隙間から針金等を挿入し、施錠部材に引っ掛けて該施錠部材を解錠位置へ移動させようとしても、遊技機本体と開閉部材との間からの異物の侵入を施錠部材に至る手前位置で遮断する遮断壁部が設けられていることから、針金等が施錠部材に到達できないこととなり、開閉部材の不正解錠が阻止される。
【0013】
手段2.手段1において、前記開閉部材を施錠する施錠部材は複数備えられ、移動部材の解錠方向への移動により各施錠部材が解錠位置へ移動され、いずれかの施錠部材を移動部材を介することなく解錠位置へ移動させても他の施錠部材は施錠位置に保持されるように構成し、前記遮断壁部は少なくとも1の施錠部材に対応して設けられていることを特徴とする遊技機。
【0014】
手段2によれば、開閉部材に設けられる施錠部材は複数存在し、各々の施錠部材が独立して動作することから、少なくともいずれかの施錠部材に対応して遮断壁部を設けるだけで不正解錠を防止することができることとなり、遮断壁部の構成が大袈裟になるのを防止することができる。
【0015】
手段3.手段1又は手段2において、遮断壁部は施錠装置に着脱自在に取り付けられるものであることを特徴とする遊技機。
【0016】
手段3によれば、遮断壁部を着脱自在に取り付けるものとしたことから、既存の遊技機に対しても適用することができる。また、施錠装置を遊技機に取り付ける取付具によって遮断壁部を取り付けるようにすれば(例えば支持片197の凹部198にビスを通す)、特に新たな取付具を用意する必要がない。
【0017】
手段4.手段1乃至手段3のいずれかにおいて、前記遮断壁部とその遮断壁部を取り付けるための取付部(例えば、上部片192、垂下片193、突片194〜196、支持片197)とが、金属板材を折曲及び切断することにより一体形成されて、遮断部材が構成されていることを特徴とする遊技機。
【0018】
手段4によれば、遮断部材が遮断壁部と取付部とからなり、それらが金属板材の折曲及び切断によって形成されているため、遮断部材を安価に製作できる。
【0019】
手段5.手段1乃至手段4のいずれかにおいて、前記移動部材は、前記開閉部材の開閉端側に沿って延びるように配設されていることを特徴とする遊技機。
【0020】
手段5のように、移動部材が開閉部材の開閉端側に配置されているため、遊技機本体と開閉部材との間から移動部材や施錠部材に対して不正に針金等を及ばせようとすることが生じるのであるが、以上の各手段によりそのような不正を防止することができる。そして、この場合、遮断壁部は、施錠部材よりも前記開放端側において遊技機奥側へ向けて突設された壁部として構成されることで、遊技機本体と開閉部材との間からの針金等の異物の侵入を遮断壁部で阻止することができる。
【0021】
手段6.遊技機本体(例えば、外枠11)と、その前面側に当該遊技機本体に対して開閉される第1開閉部材(例えば、本体枠12)と、前記遊技機本体又は第1開閉部材に対して開閉される第2開閉部材(例えば、前扉枠13)とを備え、前記各開閉部材の施錠を行う施錠装置を設けた遊技機において、
前記施錠装置は、前記第1開閉部材の施錠位置と解錠位置とに移動可能でありかつ施錠方向へ付勢された第1施錠部材(例えば、鉤部材4,5)と、前記第2開閉部材の施錠位置と解錠位置とに移動可能でありかつ施錠方向へ付勢された第2施錠部材(例えば、扉枠施錠部材161,162)と、外部操作手段(例えば、シリンダ錠91及びそれに挿入して操作されるキーK)の一方への操作に連動して一方向へ移動して前記第1施錠部材を前記付勢力に抗して解錠位置に移動させ、外部操作手段の他方への操作に連動して他方向へ移動して前記第2施錠部材を前記付勢力に抗して解錠位置に移動させ移動部材(例えば、摺動杆248)とを備え、
前記遊技機本体と第1開閉部材との間からの異物の侵入を前記施錠部材に至る手前位置で遮断する遮断壁部(例えば、遮断部材190の遮断壁部191や台座部181)を設けたことを特徴とする遊技機。
【0022】
手段6によれば、外部操作手段の操作に連動して移動部材が一方向へ移動されると、第1施錠部材は施錠位置から解錠位置に移動し、第1開閉部材が解錠される。また、移動部材が他方向へ移動されると、第2施錠部材は施錠位置から解錠位置に移動し、第2開閉部材が解錠される。このように、第1開閉部材及び第2開閉部材の解錠を共通の移動部材によって実現することができるため、従来のようなそれぞれの開閉部材用の移動部材(摺動杆等)を設ける必要がなくなり、施錠装置の軽量化、構造の簡素化を図ることができる。一方、不正行為者が遊技機本体と第1開閉部材との境界部位の隙間から針金等を挿入し、いずれかの施錠部材に引っ掛けて該施錠部材を解錠位置へ移動させようとしても、遊技機本体と第1開閉部材との間からの異物の侵入を施錠部材に至る手前位置で遮断する遮断壁部が設けられていることから、針金等が施錠部材に到達できないこととなり、第1及び第2の開閉部材の不正解錠が阻止される。なお、手段6について、上記した手段2乃至手段5に示した各技術的手段を適用することが可能である。
【0023】
以下に、以上の各手段を適用し得る各種遊技機の基本構成を示す。
【0024】
遊技領域を拡張した遊技機:左右一側部側を中心に左右他側部側が開閉可能となるように構成され、遊技盤(遊技盤30)を支持した本体枠と、
前記遊技盤の前面に設けられたレール部材(レールユニット50)により略円形状に区画された遊技領域と、
前記本体枠の前面側にて前記左右一側部側を中心に前記左右他側部が開閉可能となるよう支持され、閉鎖状態において前記遊技領域を視認可能な視認窓(窓部101)を有した前面扉(前扉枠13)と
を備え、
前記本体枠の前記左右一側部には長尺状の補強部材(軸受け金具235)を上下方向へ延びるように設けるとともに、前記本体枠の前記左右他側部には前記本体枠及び前面扉の開放を禁止するように施錠する施錠装置(シリンダ錠91、摺動杆248等)を設け、
該施錠装置は、本体枠の前記左右他側部に上下方向へ延びるようにかつ上下方向へ移動可能となるように設けられた長尺状の移動部材(摺動杆248)と、本体枠の前記左右他側部のうち前記遊技領域の最大幅となる位置とは異なる位置に設けられ前記移動部材を上側又は下側に選択的に移動させる鍵部材(シリンダ錠91)とを備え、該鍵部材の操作による前記移動部材の上下一方への移動により本体枠の施錠が解除されるとともに、前記移動部材の上下他方への移動により前記前面扉の施錠が解除されるように構成し、
前記遊技盤を前記本体枠の幅内において前記補強部材及び移動部材を左右に振り分けて配置するための領域を残した幅となるように形成するとともに、前記遊技盤の左右両側部には前記遊技機本体の左右両側からの張出領域との干渉を回避するように部分的に凹部(切欠38)を形成し、さらに、前記レール部材のうち、前記遊技領域の最大幅となる位置を、遊技盤の左右端位置に至るように配設することにより、
遊技領域を拡張したことを特徴とする遊技機。
【0025】
弾球遊技機:遊技者が操作する操作手段(遊技球発射ハンドル18)と、その操作手段の操作に基づいて遊技球を弾いて発射する球発射手段(発射モータ229等)と、その発射された遊技球を所定の遊技領域に導く球通路(レールユニット50の球案内通路)と、遊技領域内に配置された各遊技部品(一般入賞口31、可変入賞装置32、作動口33、可変表示ユニット35等)とを備えた遊技機。
【0026】
可変表示装置を備えた弾球遊技機:遊技者が操作する操作手段(遊技球発射ハンドル18)と、その操作手段の操作に基づいて遊技球を弾いて発射する球発射手段(発射モータ229等)と、その発射された遊技球を所定の遊技領域に導く球通路(レールユニット50の球案内通路)と、遊技領域内に配置された作動口(作動口33)、可変表示装置(第1図柄表示装置41)及び可変入賞装置(可変入賞装置32)とを備え、作動口への遊技球の入球を検知すると可変表示装置に表示される図柄を可変表示し、その停止時の図柄が特定図柄である場合に可変入賞装置を所定態様で開放させるようにした遊技機。
【0027】
スロットマシン等の回胴式遊技機:複数の図柄からなる図柄列(具体的には図柄が付されたリール)を変動表示(具体的にはリールの回動)した後に図柄列を確定停止表示する可変表示手段(具体的にはリールユニット)を備え、始動用操作手段(具体的にはスタートレバー)の操作に起因して図柄の変動が開始され、停止用操作手段(具体的にはストップボタン)の操作に起因して又は所定時間経過することにより図柄の変動が停止され、その停止時の確定図柄が特定図柄であることを必要条件として遊技者に有利な特別遊技状態(ボーナスゲーム等)を発生させるようにした遊技機。また、リール及びホッパを収容した筐体と、その筐体の前面開口を閉塞するために開閉可能に支持されたフロントパネルとを備えた遊技機。
【0028】
球使用ベルト式遊技機:複数の図柄からなる図柄列(具体的には図柄が付されたリール)を変動表示(具体的にはリールの回動)した後に図柄列を確定停止表示する可変表示手段(具体的にはリールユニット)を備え、始動用操作手段(具体的にはスタートレバー)の操作に起因して図柄の変動が開始され、停止用操作手段(具体的にはストップボタン)の操作に起因して又は所定時間経過することにより図柄の変動が停止され、その停止時の確定図柄が特定図柄であることを必要条件として遊技者に有利な特別遊技状態(ボーナスゲーム等)を発生させるようにし、さらに、球受皿(上皿等)を設けてその球受皿から遊技球を取り込む投入処理を行う投入装置と、前記球受皿に遊技球の払出を行う払出装置とを備え、投入装置により遊技球が投入されることにより前記始動用操作手段の操作が有効となるように構成した遊技機。
【0029】
【発明の実施の形態】
以下、遊技機の一種であるパチンコ遊技機(以下、「パチンコ機」という)の一実施の形態を、図面に基づいて詳細に説明する。図1はパチンコ機10の正面図、図2はパチンコ機10の主要な構成を展開又は分解して示す斜視図、図3はパチンコ機10を構成する本体枠12の前面構成を示す正面図である。なお、図2,3では便宜上、パチンコ機10の遊技領域内の構成を空白としている。
【0030】
図1〜図3に示すように、パチンコ機10は、当該パチンコ機10の外殻を形成する外枠11を備えている。外枠11は、遊技ホールへの設置の際に、いわゆる島設備に取り付けられる。外枠11は、木製の板材を全体として矩形枠状に組み合わせた状態とされ、各板材を小ネジ等の離脱可能な締結部材により固定することによって構成されている。従って、釘やリベットを使って各板材を組み付けていた従来構造と比べて構成部材の再利用(リユース)が容易な構成となっている。本実施の形態では、外枠11の上下方向の外寸は809mm(内寸771mm)、左右方向の外寸は518mm(内寸480mm)となっている。なお、外枠11を合成樹脂やアルミニウム等の金属によって構成してもよい。
【0031】
外枠11の一側部には、本体枠12が開閉可能に支持されている。その開閉軸線はパチンコ機10の正面からみて左側に上下へ延びるように設定されており、その開閉軸線を軸心にして本体枠12が前方側に開放できるようになっている。更に言うと、本パチンコ機10には右側に遊技球発射ハンドル18の設置箇所が設けられているため、遊技球発射ハンドル18とは反対側の側部を中心に本体枠12を開閉可能としたということができる。本体枠12は合成樹脂、具体的にはABS樹脂により構成されている。ABS樹脂を用いることにより、比較的低コストで耐衝撃性の高い本体枠12を得ることができる。本体枠12をアルミニウム等の金属によって構成してもよい。なお本実施の形態では、外枠11によって遊技機本体が構成され、本体枠12によって開閉部材が構成されている。
【0032】
本体枠12の前面側の下部位置には、前面板14が設けられている。前面板14は横長状に形成され、その横幅は本体枠12の横幅とほぼ一致するように構成されている。前面板14は、幅方向ほぼ中央部において手前側へ膨出した膨出部15aを有するベース部15と、ベース部15の膨出部15a内側に設けられ下方にくぼんだ皿形状をなす球受皿としての下皿16と、下皿16の奥側の壁面を構成する奥壁パネル17とを備えている。ベース部15は本体枠12に対してネジ等の締結部材により固定されていることから、ベース部15が本体枠12に対する取付部を構成している。ベース部15には膨出部15aよりも右方に、手前側へ突出するようにして遊技球発射ハンドル18が設けられている。奥壁パネル17には球排出口17aが設けられており、球排出口17aより排出された遊技球が下皿16内に貯留されるようになっている。
【0033】
ベース部15の膨出部15a前面側にはスライド式の球抜きレバー19が設けられている。なお、球抜きレバー19はプッシュ式としてもよい。そして、球抜きレバー19が操作されると下皿16の底面に設けられた図示しない閉鎖板が一体に又はリンクを介して移動して球抜き穴が開放され、下皿16内の貯留球が下方に排出されるよう構成されている。球抜きレバー19には球抜き穴を塞ぐ側へ球抜きレバー19を付勢するコイルバネ等の付勢部材が設けられ、球抜きレバー19の操作が解除された際には付勢部材の付勢力によって閉鎖板が球抜き穴の開放位置に復帰する構成となっている。奥壁パネル17の球排出口17aとは異なる位置には、多数の小孔が集合したスピーカカバー部17bが形成されており、当該パネル17の後方に設置されたスピーカ20の出力音がスピーカカバー部17bを通じて前方に発せられるようになっている。
【0034】
ベース部15には膨出部15aの左方に灰皿21が設けられている。灰皿21は、内部に溜まった吸い殻等を除去しやすいように手前側下方に反転可能に取り付けられており、その右側面と背面とでベース部15に対面している。具体的な図示は省略するが、灰皿21の右側面には当該灰皿21を回動可能な状態で片持ち支持するための支軸が設けられ、同背面には灰皿21が図示のように上方に開口した位置でベース部15に係止される係止部が設けられている。前面板14はその大部分が本体枠12と同様、ABS樹脂にて成形されている。前面板14はパチンコ機10の前面側に露出されるが、ABS樹脂で成形していることによって、装飾等の目的で表面の適宜箇所にメッキを施すことが可能となる。なお、灰皿21が近くに配置されている関係上、下皿16と奥壁パネル17とを構成する部位に関しては難燃性のABS樹脂を用い、仮に誤ってたばこ等を置いても燃えにくくなるよう構成することが好ましい。
【0035】
本体枠12の前面側の前面板14を除く範囲には、本体枠12を覆うようにして前面扉としての前扉枠13が設けられている。なお、本実施の形態では、本体枠12とならんで前扉枠13によっても開閉部材が構成されている。従って、前面板14と前扉枠13とにより本体枠12の前面側全体が覆われている。前扉枠13は、本体枠12に対して開閉可能に取り付けられており、本体枠12と同様、パチンコ機10の正面からみて左側に上下に延びる開閉軸線を軸心にして前方側に開放できるようになっている。なお、前扉枠13は前面板14と同様、ABS樹脂にて成形されている。前扉枠14はパチンコ機10の前面側に露出されるが、ABS樹脂で成形していることによって、装飾等の目的で表面の適宜箇所にメッキを施すことが可能となる。
【0036】
前扉枠13の下部位置には、下皿16の上方において手前側へ膨出した膨出部22が設けられ、その膨出部22内側には上方に開口した上皿23が設けられている。上皿23は、後述する払出装置より払い出された遊技球を一旦貯留し、一列に整列させながら遊技球発射装置側へ導くための球受皿である。膨出部22前面側には上皿23用の球抜きレバー24が設けられており、この球抜きレバー24を操作すると上皿23の最下流部付近に設けられた球抜き通路(図示略)が開放され、上皿23内の貯留球が下皿16へ排出されるようになっている。なお、上皿23も下皿16等と同様、難燃性のABS樹脂にて構成することが可能である。
【0037】
本パチンコ機10では、ガラス扉枠と前飾り枠とを個別に設けこれらを前面枠(本実施の形態の本体枠に相当)に対して各々開閉可能とすると共に前飾り枠に上皿を設けていた従来構成と異なり、ガラス扉枠と前飾り枠とを1つに統合して前扉枠13とし、前扉枠13に対して一体的に上皿23を設ける構成としている。この場合、ガラス扉枠と前飾り枠とを1つに統合して前扉枠13としたため、当該前扉枠13においてガラス支持構造の強度向上が実現できる。つまり、本パチンコ機10では、遊技領域の拡張を目的とし、その遊技領域拡張に伴い大きめのガラス137を前扉枠13に搭載している。従って、ガラス周囲の枠部分が幅狭になり、強度低下の問題が懸念されるが、ガラス下方に上皿一体の枠部分を設けること等によりガラス支持構造の十分な強度が確保できる。なお、ガラス137の縦横寸法は、従来一般に405mm×405mmであったのに対し、本パチンコ機10では453mm×434mmとしている。
【0038】
また、前扉枠13は、少なくともその開閉の際に遊技球発射ハンドル18と干渉しないようにして下方に拡張されている。具体的な数値を示すと、パチンコ機下端から前扉枠13の下端までの寸法Laは、既存の一機種で例えば約201mmであるのに対し、本パチンコ機10では30mm程小さく、約172mmとなっている。また、これに伴いパチンコ機下端から上皿23の上端までの寸法Lbも小さくなっており、既存の一機種では例えば約298mmであるのに対し、本パチンコ機10では約261mmとなっている。ここで、上皿23の位置を下げたことにより、遊技ホールにおいてパチンコ機10左側に並設される球貸し装置のノズル先端との上下方向の距離が大きくなって貸球のこぼれ落ち等が懸念されるが、本実施の形態では、当該ノズルからの貸球排出部分となる左側部分において、膨出部22の壁面を他の壁面より高くした立ち上げ部22aを形成している。これにより、上皿23の位置を下げた構成にあっても貸球のこぼれ落ち等の不都合が解消されるようになっている。立ち上げ部22aの高さ寸法は上皿23の下げ寸法に見合うものであれば良く、その最大高さ寸法は本実施の形態では25mmとされている。
【0039】
なお、前扉枠13においては、上皿形成のための膨出部22が手前側に大きく膨出して設けられるが、上皿23より上方のそれ以外の部位(後述する環状電飾部102等)は、球貸し装置のノズルとの干渉を避けるべく手前側への膨出が制限されている。具体的には、外枠11からの手前側への寸法が45〜50mmに制限されている。
【0040】
図3に示すように、本体枠12は、外形が前記外枠11とほぼ同一形状をなす樹脂ベース25を主体に構成されており、樹脂ベース25の中央部には略円形状の窓孔26が形成されている。樹脂ベース25の後側には遊技盤30が着脱可能に装着されている。図4に示すように、遊技盤30は略四角形状の合板よりなり、その周縁部が樹脂ベース25の裏側に当接した状態で取着されている。すなわち、遊技盤30はパチンコ機10後方より取り付けられ、遊技盤30の前面部の略中央部分だけが樹脂ベース25の窓孔26を通じて本体枠12の前面側に露出した状態となっている。なお、遊技盤30は、従来と同様、上下方向の長さは476mm、左右方向の長さは452mmとなっている。
【0041】
次に、遊技盤30の構成を図4に基づいて説明する。遊技盤30には、ルータ加工が施されることによって前後方向に貫通する大小複数の開口部が形成されている。各開口部には一般入賞口31、可変入賞装置32、作動口33、スルーゲート34及び可変表示ユニット35等がそれぞれ設けられている。実際には、一般入賞口31、可変入賞装置32、作動口33、スルーゲート34及び可変表示ユニット35は木ねじ等により遊技盤表面に取り付けられている。本実施の形態では、可変表示ユニット35が遊技盤30の略中央に配置され、その下方に作動口33が配置され、さらにその下方に可変入賞装置32が配置されている。また、可変表示ユニット35の左右両側にスルーゲート34が配置され、遊技盤30の下部両側に一般入賞口31がそれぞれ複数配置されている。作動口33には、所定の条件下で作動状態(開放状態)となる電動役物が付随的に設けられている。前記一般入賞口31、可変入賞装置32及び作動口33に遊技球が入ると、それが後述する検出スイッチにより検出され、その検出結果に基づいて上皿23(場合によっては下皿16)に対し所定数の賞品球が払い出される。その他に、遊技盤30の最下部にはアウト口36が設けられており、各種入賞口等に入らなかった遊技球はアウト口36を通って図示しない球排出路の方へと案内されるようになっている。アウト口36は、遊技盤30の下端略中央を逆U字状に切り欠いて形成されている。そのため、アウト口を穴状に形成していた従来構成に比べ、アウト口形成が容易となる(但し、図4では手前側にレールユニット50が重ねて設けられているため、アウト口36が閉じた状態で示されている)。また、遊技盤30には、遊技球の落下方向を適宜分散、調整等するために多数の釘が植設されていると共に、風車37等の各種部材(役物)が配設されている。
【0042】
遊技盤30の左右両側部には、組付相手である本体枠12の左右両側からの張出領域との干渉を回避するように凹部としての切欠38が複数箇所に形成されている。
【0043】
前述したとおり、本パチンコ機10では上皿23の位置を下げられており、それに伴い上皿23の最下流部に設けた遊技球の取込口の位置も同様に下げられている。この場合、遊技球取込口が比較的高い位置にあった従来構成では、遊技球取込口と遊技盤30とが前後に重なり、遊技盤30には遊技球取込口に対応する切欠を設ける必要があったが、本パチンコ機10では、遊技球取込口を下げたことにより遊技球取込口と遊技盤30とが前後に重なることがなく、遊技球取込口用の切欠の形成が不要となる。故に、遊技盤30の製作工程上、有利な構成となる。
【0044】
可変表示ユニット35には、作動口33への入賞をトリガとして第1図柄(特別図柄)を変動表示する第1図柄表示装置41が設けられている。可変表示ユニット35には、第1図柄表示装置41を囲むようにしてセンターフレーム43が配設されている。センターフレーム43の上部には、第1図柄表示装置41に対応した保留ランプ44が設けられている。遊技球が作動口33を通過した回数は最大4回まで保留され、保留ランプ44の点灯によってその保留個数が表示されるようになっている。なお、保留ランプ44は、第1図柄表示装置41の一部で変動表示される構成等であっても良い。また、センターフレーム43の上部中央には、スルーゲート34の通過をトリガとして第2図柄(普通図柄)を変動表示する第2図柄表示装置42が設けられている。センターフレーム43の下部には、第2図柄表示装置42に対応した保留ランプ46が設けられている。遊技球がスルーゲート34を通過した回数は最大4回まで保留され、保留ランプ46の点灯によってその保留個数が表示されるようになっている。なお、保留ランプ46は、前記保留ランプ44と同様に、第1図柄表示装置41の一部で変動表示される構成等であっても良い。
【0045】
第1図柄表示装置41は8インチサイズの比較的大型の液晶ディスプレイを備えた液晶表示装置として構成されており、後述する表示制御装置により表示内容が制御される。第1図柄表示装置41には、例えば左、中及び右に並べて第1図柄が表示され、これらの図柄が上下方向にスクロールされるようにして可変表示されるようになっている。なお、第1図柄表示装置41は、8インチ以外の10インチ,7インチ等の液晶ディスプレイを備えたもの、ワイドサイズのディスプレイを備えたもの、又はCRT,ドットマトリックス,7セグメント等その他のタイプにより表示画面を構成したものであってもよい。
【0046】
第2図柄表示装置42は、例えば「○」、「×」の2種類の第2図柄を表示する表示部45を備えている。そして、遊技球がスルーゲート34を通過する毎に表示部45の表示図柄(第2図柄)が変動し、その変動表示が所定図柄(例えば「○」図柄)で停止した場合に、作動口33に付随する電動役物が所定時間だけ開放状態となるよう構成されている。具体的な変動態様は、遊技球がスルーゲート34を通過すると、「○」と「×」の表示が付された部分の背面に内蔵された各LEDが交互に点灯され、最終的に「○」か「×」の一方に対応したLEDのみが点灯されるというものである。なお、表示部45は、複数のランプ(LED)を交互に点灯させることにより変動表示される構成の他、第1図柄表示装置41(液晶表示装置)の一部で変動表示される構成等であってもよい。
【0047】
可変入賞装置32は、通常は遊技球が入賞できない又は入賞し難い閉状態になっており、特別遊技状態(以下、大当たりという)の際に遊技球が入賞しやすい所定の開放状態に切り換えられるようになっている。より詳しくは、作動口33に遊技球が入賞すると第1図柄表示装置41で第1図柄が変動表示され、その停止後の確定図柄が予め設定した特定の図柄の組合せとなった場合に大当たりが発生する。そして、可変入賞装置32が所定の開放状態となり、遊技球が入賞し易い状態になるよう構成されている。可変入賞装置32の開放態様としては、所定時間(例えば30秒間)の経過又は所定個数(例えば10個)の入賞を1ラウンドとして、可変入賞装置32内の継続入賞口への入賞を条件として次ラウンドへの移行条件成立とし、複数ラウンド(例えば15ラウンド)を上限として可変入賞装置32が繰り返し開放されるものが一般的である。
【0048】
遊技盤30には、遊技球発射装置から発射された遊技球を遊技盤30上部へ案内するためのレール部材としてのレールユニット50が取り付けられており、遊技球発射ハンドル18の回動操作に伴い発射された遊技球はレールユニット50を通じて所定の遊技領域に案内されるようになっている。レールユニット50はリング状をなす樹脂成型品にて構成されており、より具体的には、摩擦抵抗を低減するべくフッ素配合のポリカーボネート樹脂が用いられている。レールユニット50は、内外二重に設けられた内レール部51と外レール部52とを有する。内レール部51は上方の約1/4ほどを除いて略円環状に形成され、外レール部52は内レール部51の上方開放領域を囲むようにかつ内レール51の左側部と並行するように略半円環状に形成されている。
【0049】
内レール部51は、他の樹脂部分と一体成型され、遊技盤30の面上にほぼ垂直に起立して設けられている。また、外レール部52は、内レール部51と同様に他の樹脂部分と一体成型され、遊技盤30の面上にほぼ垂直に起立して設けられた支持部52aを有し、その支持部52aの内側面に、遊技球の飛翔をより滑らかなものとするための摺動プレート52bが取り付けられている。摺動プレート52bは、長尺状をなすステンレス製の金属帯よりなり、複数箇所で支持部52aに支持されている。かかる場合、内レール部51と外レール部52とにより誘導レールが構成され、これら各レール部51,52が所定間隔を隔てて対向する部分により球案内通路が形成されている。なお、内外のレール部51,52が対向する部位では、遊技盤30との当接部53により各レール部51,52が連結されており、球案内通路は手前側に開放した溝状に形成されている。
【0050】
レールユニット50において、前記球案内通路より遊技球が飛び出す部位(図4の左上部)には戻り球防止部材54が取着され、該飛び出した遊技球の最大飛翔部分に対応する部位(図4の右上部)には返しゴム55が取着されている。戻り球防止部材54により、一旦球案内通路から遊技盤30の上部へと飛び出した遊技球が球案内通路内に戻ってしまうといった事態が防止される。また、所定以上の勢いで発射された遊技球は返しゴム55に当たり、遊技領域の中央寄りに跳ね返されるようになっている。
【0051】
レールユニット50の外周部には、外方へ張り出した円弧状のフランジ56が形成されている。フランジ56は、遊技盤30に対する取付面を構成する。レールユニット50が遊技盤30に取り付けられる際には、遊技盤30上にフランジ56が当接され、その状態で、当該フランジ56に形成された複数の透孔にネジ等が挿通されて遊技盤30に対するレールユニット50の締結がなされる。ここで、レールユニット50の上下及び左右の各端部は略直線状に形成されている。つまり、レールユニット50の上下及び左右の各端部においてはフランジ56が切り落とされ、パチンコ機10における有限の領域にてレール径の拡張、すなわち遊技盤30上の遊技領域の拡張が図られるようになっている。レールユニット50は、遊技盤30上の遊技領域の最大幅となる位置が遊技盤30の左右端位置に至るように配設されている。なお、レールユニット50の球案内通路に対応する部位のなかでも特に遊技球の受け入れ部位に関しては、当該レールユニット50を強固に取り付けて遊技球の飛びを安定させるべく、該当するフランジ56が他よりも多い箇所(本実施の形態では3カ所、他は2カ所)でネジ止めされている。
【0052】
内レール部51及び外レール部52間の球案内通路の入口には、同球案内通路の一部を閉鎖するようにして凸部57が形成されている。凸部57は、内レール部51の外周部から下方へ延びるように形成され、遊技領域まで至らず球案内通路内を逆流してくるファール球をファール球通路76(図3参照)に導く機能を有する。遊技盤30の右下隅部及び左下隅部は、証紙等のシールやプレートを貼着するためのスペース(図のSa,Sb)となっており、この貼着スペースを確保するために、フランジ56に切欠58a,58bが形成されている。証紙等のシールを遊技盤30に直接貼り付ける構成とすることで、証紙等の不正な貼り直し等が行いにくいものとなっている。
【0053】
遊技盤30においてレールユニット50よりも外方の左上部には、前後に貫通した中継端子孔59が設けられており、この中継端子孔59を通じて、遊技盤裏面に設置した中継端子板の接続コネクタ60がパチンコ機10前面側に露出されるようになっている。
【0054】
次に、遊技領域について説明する。遊技盤30の盤面はレールユニット50(内外レール部51,52)により内外領域に区画され、略円形状に区画された内側領域が遊技領域とされている。特に本実施の形態では、遊技盤30の盤面上に区画される遊技領域が従来よりもはるかに大きく構成されている。本実施の形態では、外レール部52の最上部地点から遊技盤30下部までの間の距離は445mm(従来品よりも58mm長い)、外レール部52の極左位置から内レール部51の極右位置までの間の距離は435mm(従来品よりも50mm長い)となっている。また、内レール部51の極左位置から内レール部51の極右位置までの間の距離は418mmとなっている。
【0055】
本実施の形態では、遊技領域を、パチンコ機10の正面から見て内レール部51及び外レール部52によって囲まれる領域のうち、内外レール部51,52の対向部分である球案内通路の領域を除いた領域として説明する。つまり、遊技領域は球案内通路部分は含まないため、遊技領域の向かって左側限界位置は外レール部52によってではなく内レール部51によって特定される。また、遊技領域の向かって右側限界位置は内レール部51によって特定され、遊技領域の下側限界位置はアウト口36が形成された遊技盤30の下端位置によって特定され、遊技領域の上側限界位置は外レール部52によって特定される。従って、本実施の形態では、遊技領域の幅(左右方向の最大幅)は、418mmであり、遊技領域の高さ(上下方向の最大幅)は、445mmである。
【0056】
ここで、前記遊技領域の幅は、少なくとも380mm以上あることが望ましい。より好ましくは400mm以上、410mm以上、420mm以上、430mm以上、440mm以上、450mm以上、さらに460mm以上であることが望ましい。すなわち、遊技領域の幅寸法は、遊技領域拡大という観点からは大きい程好ましい。また、遊技領域の高さは、少なくとも400mm以上あることが望ましい。より好ましくは410mm以上、420mm以上、430mm以上、440mm以上、450mm以上、さらには460mm以上であることがより望ましい。もちろん、470mm以上又は480mm以上としてもよい。すなわち、遊技領域の高さ寸法は、遊技領域拡大という観点からは大きい程好ましい。なお、上記幅及び高さの組合せについては、上記数値を任意に組み合わせたものとすることができる。なお、遊技領域の幅又は高さが一定値以上となると、遊技領域の一部が遊技盤30の盤面を越えることも考えられるが、その越えた領域については他の部材を遊技盤面に沿って設けること等によって補えばよい。
【0057】
本実施の形態では、遊技盤30面に対する遊技領域の面積の比率は約70%と、従来に比べ格段に面積比が大きいものとなっている。なお、遊技盤30面に対する遊技領域の面積比は、従来では50%程度に過ぎなかったことから、本実施の形態のように従来と同様の大きさの遊技盤30を使用している前提下では相当に遊技領域を拡大しているといえる。なお、パチンコ機10の外形は遊技ホールへの設置の都合上製造者間でほぼ統一されており、遊技盤30の大きさも同様とせざるを得ない状況下において、上記のように遊技盤30面に対する遊技領域の面積の比率を約20%も高めたことは、遊技領域拡大の観点で非常に有意義である。ここで、前記比率は、少なくとも60%以上であることが望ましい。さらに好ましくは65%以上であり、より好ましくは70%以上である。また、本実施形態の場合を越えて75%以上であれば、一層望ましい。さらには、80%以上であってもよい。なお、80%以上を確保するには遊技領域の形状を略円形状とすることは困難となるため、隅部(例えば右下隅部や右上隅部)を拡張したような形状とすることが好ましい。
【0058】
また、パチンコ機10全体の正面側の面積に対する遊技領域の面積の比率は約40%と、従来に比べ格段に面積比が大きいものとなっている。なお、パチンコ機10全体の正面側の面積に対する遊技領域の面積比は、35パーセント以上であるのが望ましい。もちろん、40パーセント以上としてもよいし、45パーセント以上、又は50パーセント以上としてもよい。
【0059】
遊技領域の拡張に関連して、可変表示ユニット35の両側に位置するスルーゲート34は、該ゲート34を通過した遊技球が中央の方へ寄せられるような案内機構を有している。これにより、遊技領域が左右方向に拡張されている場合であっても、遊技球を中央の作動口33や可変入賞装置32の方へと案内することができ、ひいては、遊技領域が拡張されることにより遊技球が入賞しにくくなることによる興趣の低下が抑制されるようになっている。また、遊技領域が左右方向に拡張されていることによって、比較的大型の可変表示ユニット35を遊技領域中央に設けても、可変表示ユニット35の左右両側にスルーゲート34、風車37、複数の釘(遊技球を中央に誘導するための三角釘等の誘導釘)、他の役物などを余裕をもって配設することができ、可変表示ユニット35の左右両側の遊技領域での遊技球の流れが単調とならず、遊技球の挙動を存分に楽しませることができる。
【0060】
遊技盤30の左右両側部に切欠38が形成されて本体枠12の左右両側からの張出領域との干渉が回避されていること、レールユニット50において遊技盤30上の遊技領域の最大幅となる位置が遊技盤30の左右端位置にまで至るようになっていることは既に述べたが、更に後述するように、本体枠12の左右両側部に設けられる補強部材(軸受け金具235:図9参照)と施錠装置(基枠247、摺動杆248等:図9参照)とを配置するための領域を残した幅となるようにして本体枠12に遊技盤30が取り付けられている。これらのことからも、遊技領域の拡張が図られている。なお、施錠装置の具体的構成については後述する。
【0061】
図3の説明に戻り、前記樹脂ベース25において、窓孔26(遊技盤30)の下方には、遊技球発射装置より発射された直後に遊技球を案内するための発射レール61が取り付けられている。発射レール61は、その後方の金属板62を介して樹脂ベース25に取付固定されており、所定の発射角度(打ち出し角度)にて直線的に延びるよう構成されている。従って、遊技球発射ハンドル18の回動操作に伴い発射された遊技球は、まずは発射レール61に沿って斜め上方に打ち出され、その後球案内通路を通じて遊技領域に案内される。前述のとおり遊技領域が従来よりも大幅に拡張されたことにより、球案内通路の曲率は小さくなっているため、打出球を安定化させるための工夫が必要となる。そこで、本実施の形態では、遊技球の発射位置を低くして発射レール61の傾斜角度(発射角度)を既存のものよりも幾分大きくし(すなわち発射レール61を立ち上げるようにし)、また発射レール61を遊技球発射装置の発射位置から遊技領域の中央位置(アウト口36)を越える位置まで延びるよう形成することで発射レール61の長さを既存のものよりも長くして十分な長さの球誘導距離を確保するようにしている。これにより、遊技球発射装置から発射された遊技球をより安定した状態で球案内通路に案内できるようにしている。さらに打出球の安定化を図るべく、発射レール61を設置した金属板62を大型化すると共に該金属板62を多数箇所(本実施の形態では15〜20カ所)でネジ止めしており、これにより発射レール61が遊技盤30に対して強固に位置決めされている。
【0062】
発射レール61と球案内通路との間には所定間隔の隙間があり、この隙間より下方にファール球通路76が設けられている。従って、仮に遊技球発射装置から発射された遊技球が戻り球防止部材54まで至らずファール球として球案内通路内を逆戻りする場合には、そのファール球がファール球通路76を介して下皿16に排出される。因みに、本実施の形態の場合、発射レール61の長さは約240mm、発射レール先端部のファール球通路76に通じる隙間の長さ(発射レール61の延長線上の長さ)は約40mmである。
【0063】
ファール球が球案内通路内を逆流してくる際、その多くは外レール部52に沿って流れ、外レール部52の下端部に到達した時点で下方に落下するが、一部のファール球は球案内通路内で暴れ、内レール部51側へ跳ね上がるものもある。この際、跳ね上がったファール球は、球案内通路入口の前記凸部57に当たり、ファール球通路76に誘導される。これにより、ファール球の全てがファール球通路76に確実に案内され、ファール球と次に発射される遊技球との干渉が抑制される。
【0064】
なお、詳しい図面の開示は省略するが、遊技球発射装置には、前扉枠13側の球出口(上皿23の最下流部より通じる球出口)から遊技球が1つずつ供給される。この際、本実施の形態では遊技球の発射位置を低くしたため、前扉枠13側の球出口から前記発射位置への落差が大きくなるが、発射レール61の発射基端部付近にはその右側と手前側にそれぞれガイド部材63,64を設置してある。これにより、前扉枠13側の球出口から供給される遊技球が常に所定の発射位置にセットされ、安定した発射動作が実現できる。また、遊技球発射装置には、基端部を中心に回動可能に支持された打球槌が設けられ、打球槌の回動に伴い遊技球が発射されるが、打球槌に関して軽量化が望まれている。それ故、アルミニウム等の軽金属への材料変更や槌シャフト部寸法の縮小化により打球槌の軽量化を図る一方で、十分な発射力を確保すべく、打球槌のヘッド部(基端部と反対側の先端部)に重り部を設けている。これにより、十分でかつ安定した遊技球の発射が実現できる。打球槌の重り部を上方に突出して設けることにより、打球槌を容易に摘んだりひっかけたりすることができ、槌先の打球強さの調整等がし易くなるという効果も得られる。
【0065】
また、本体枠12の前面において発射レール61の左側には、左右一対の排出口66,67が形成されると共に、その前方に、排出口66,67より排出された遊技球を上皿23又は下皿16の何れかに案内するための遊技球案内ユニット70が取り付けられている。便宜上以下の説明では、排出口66を第1排出口、排出口67を第2排出口ともいう。これら排出口66,67は、本体枠12の背面に設けられた遊技球分配部245(図10参照)に通じており、基本的に第1排出口66より遊技球の排出が行われ、この第1排出口66も含め上皿23に通じる通路が遊技球で一杯になると、第1排出口66に代えて第2排出口67より遊技球の排出が行われるようになっている。
【0066】
遊技球案内ユニット70は、ポリカーボネート樹脂等の透明な樹脂材料により内部を視認可能に構成され、本体枠12に対して前扉枠13を閉鎖した状態で本体枠12と前扉枠13との間に収まるよう厚みが比較的薄くなるように形成されている。遊技球案内ユニット70には、前述のファール球通路76が一体的に形成されている。遊技球案内ユニット70には、前記排出口66,67と下皿16とを連通するための球排出通路71が形成されている。遊技球案内ユニット70には、本体枠12の第1排出口66の手前側に、上皿23に連通する連通口72が形成され、連通口72を閉鎖するようにして開閉プレート73が取り付けられている。開閉プレート73は支軸74により回動可能に支持され、付勢手段としてのバネ75により連通口72を閉鎖する位置に常時付勢されている。
【0067】
遊技球案内ユニット70の上記構成によれば、前扉枠13を開放した状態ではバネ75の付勢力により開閉プレート73が図示の如く起き上がり、連通口72を閉鎖する。この状態では、第1排出口66より排出される遊技球が球排出通路71を通じて下皿16に案内される。従って、連通口72の上流側に遊技球が貯留されている状態で前扉枠13を開放した場合、その貯留球は連通口72よりこぼれ落ちることなく、球排出通路71を通じて下皿16に流下する。つまり、前飾り枠が省略され前扉枠13に対して上皿23が直接設けられる構成とした本パチンコ機10にあっても、前扉枠13の開放に際し連通口72の上流側にある遊技球がこぼれ落ちてしまうといった不都合が防止できる。これに対し、前扉枠13を閉鎖した状態では、前扉枠13の裏面に設けられた球通路樋138(図2参照)によりバネ75の付勢力に抗して開閉プレート73が押し開けられる。この状態では、第1排出口66より排出される遊技球が連通口72を介して上皿23に案内される。従って、連通口72より上流側の遊技球は上皿23に払い出される。なお、遊技球案内ユニット70の球排出通路71下流側には、下皿16に排出された遊技球が一杯(満タン)になったことを検知する下皿満タンスイッチが取り付けられている。
【0068】
樹脂ベース25には、窓孔26の右下部に略四角形状の小窓78が設けられている。従って、遊技盤30の右下隅部スペース(図4のSa)に貼られた証紙等は、この小窓78を通じて視認できるようになっている。この小窓78から遊技盤30上に証紙等を直接貼り付けることも可能である。
【0069】
樹脂ベース25には、窓孔26の左上部にも小窓79が設けられている。この小窓79は、図4で説明した遊技盤30の中継端子孔59に対応する位置にそれとほぼ同一の形状で設けられ、中継端子孔59及び小窓79を通じて、遊技盤裏面に設置した中継端子板の接続コネクタ60が本体枠12の前面側に露出される。かかる構成において、前扉枠13側に設けた各種ランプに対しては、本体枠12(樹脂ベース25)の小窓79より露出した接続コネクタ60を介して電気的な接続がなされている。樹脂ベース25の上部には、前扉枠13の開放の状態を検出するための前扉枠開放スイッチ27が設けられている。前扉枠開放スイッチ27は、樹脂ベース25の前面に出没可能なピンを有しており、本体枠12に対して前扉枠13を閉じた状態ではピンが押し込まれて前扉枠13の閉鎖が検知され、本体枠12に対して前扉枠13を開いた状態ではピンが突出位置に戻って前扉枠13の開放が検知されるようになっている。樹脂ベース25の左右2カ所には、本体枠12に対して前扉枠13を閉じた際に前扉枠13背面の金具類(図5に示す補強板131〜134)に接触し、且つその金具類を本体枠12側に導通させてアース(接地)するための金属片28a,28bが取り付けられている。従って、金属片28a,28bを通じて、前扉枠13背面の金具類が本体枠12側の施錠装置やヒンジ金具に導通され、これら施錠装置やヒンジ金具と共にアースされる。
【0070】
本体枠12の左端側(開閉軸線側)には、前扉枠13を開閉可能に支持するための支持機構として、上下一対の支持金具81,82が取り付けられている。上側の支持金具81には手前側に切欠を有する支持孔83が設けられ、下側の支持金具82には上方へ突出する突起軸84が設けられている。なお、支持金具81,82に支持される前扉枠13の具体的構成については後述する。また、本体枠12の右端側(開閉軸線とは反対側)には、前扉枠13裏面側の開放端側に設けた上下一対の鉤金具155,156(図2参照)を挿入するための挿入孔87,88がそれぞれ設けられている。本パチンコ機10では、本体枠12や前扉枠13を施錠状態とするための施錠装置が本体枠12の裏面側に隠れて配置される構成となっている。従って、鉤金具155,156が挿入孔87,88を介して施錠装置に係止されることによって、前扉枠13が本体枠12に対して開放不能に施錠される。
【0071】
本体枠12の右下隅部には、外枠11に対する本体枠12の施錠及び解錠、並びに本体枠12に対する前扉枠13の施錠及び解錠を行うための鍵部材としてのシリンダ錠91が設置されている。シリンダ錠91は施錠装置に一体化されており、施錠装置のうちシリンダ錠91だけが本体枠12の前方に突出した状態で設けられている。この場合、シリンダ錠91は、遊技領域の最大幅となる位置とは異なる位置(下方位置)に設けられている。シリンダ錠91は、本体枠12の施解錠と前扉枠13の施解錠とを共に賄う機能を有しており、鍵穴に差し込んだキーを左(反時計回り方向)に回すと本体枠12の施錠が解かれ、逆にキーを右(時計回り方向)に回すと前扉枠13の施錠が解かれるようになっている。
【0072】
図2に示すように、本体枠12には、シリンダ錠91を囲むようにして縦長状のカバー部材92が取り付けられている。詳細な図示は省略するが、カバー部材92には、その上端部及び下端部に係止部(フック)が形成されている。従って、上側の係止部を本体枠12側に係止させると共に、下側の係止部を本体枠12と前面板14との間に挟み込むことにより、カバー部材92が本体枠12に取り付けられる。前扉枠13には、カバー部材92の形状に合わせて切欠部145が形成されており、前扉枠13を閉鎖した状態ではこの前扉枠13と共にカバー部材92がパチンコ機前面部を構成する。なお、前扉枠13を閉鎖したとき、カバー部材92に形成された鍔部が前扉枠13により押さえられ、カバー部材92のがたつきが防止されるようになっている。
【0073】
次に、前扉枠13について図1,図5を参照しつつ説明する。なお、図5は、前扉枠13の背面図である。
【0074】
前扉枠13には遊技領域のほぼ全域を前方から視認することができるようにした視認窓としての窓部101が形成されている。窓部101は、円形に近い略楕円形状をなし、より詳しくは、その左右側の略中央部が上下側に比べて緩やかに湾曲した形状となっている。なお、前記略中央部が直線状になる形状であってもよい。前扉枠13の窓部101上方において、最も狭い部位のフレーム幅は約61mmである。本実施の形態における上記フレーム幅寸法は、本体枠12において外レール部52の最上部(遊技領域の上端)と本体枠12の上端との間の距離とほぼ一致するものであって、85mm〜95mm程度の上記フレーム幅を有する従来機種に比べて著しく短くなっている。これにより、遊技領域における上部領域の視認性が確保されやすくなると共に、大型の可変表示ユニット35も比較的上方に配置することができるようになっている。窓部101上方のフレーム幅(最狭部位)の寸法は80mm以下であることが望ましく、より望ましくは70mm以下であり、さらに望ましくは60mm以下である。もちろん、所定の強度が確保できるのであれば、50mm以下としても差し支えない。
【0075】
前扉枠13の左右のフレーム部分は、フレーム幅を小さくするには制約があり、前扉枠13自体の強度及びガラス支持強度を確保するのに十分な幅寸法を必要とする。本実施の形態では、左右の各フレーム部分において最も狭い部位のフレーム幅を何れも約44mmとしている。この場合、本パチンコ機10にあっては遊技領域を大幅に拡張したことから、パチンコ機10の正面から見て左側すなわち開閉軸線側では、前扉枠13のフレーム幅が上記の通り約44mmとなるのに対し、レールユニット50の外レール部52の左端位置と本体枠12の左端位置との距離が約21mmとなり、後者の寸法がかなり小さいものとなっている。つまり本構成では、前扉枠13を閉鎖した状態において、球案内通路の一部が、前扉枠13の左側フレーム部分と重複し覆い隠されるようになる。しかしながら、球案内通路において遊技球が一時的に視認困難となったとしても、かかる球案内通路は遊技球が遊技領域に案内されるまでの通過領域に過ぎず、遊技者が主として遊技を楽しむ遊技領域において遊技球が視認困難となるわけではない。そのため、実際の遊技に際しては何ら支障が生じない。以上により、前扉枠13の十分な強度及びガラス支持強度を確保しつつも、遊技に何ら支障を及ぼすことなく遊技領域の拡張が可能となる。
【0076】
前扉枠13の下端部における左右両側には、本体枠12表面や遊技盤30表面等(証紙等を含む)の一部を視認できるよう透明樹脂を取り付けた小窓107が設けられている。小窓107に取り付けられる透明樹脂は、その内部の証紙等を工場等で容易に機械読み取りできるよう平坦状に構成される。但し、小窓107に、内部の証紙等をホール作業者等が容易に目視できるよう拡大レンズ部を設けることも可能である。
【0077】
前扉枠13にはその周囲(例えばコーナー部分)に各種ランプ等の発光手段が設けられている。これら発光手段は、大当たり時や所定のリーチ時等における遊技状態の変化に応じて点灯、点滅のように発光態様が変更制御されることにより、遊技中の演出効果を高める役割を果たす。例えば、窓部101の周縁に沿ってLED等の発光手段を内蔵した環状電飾部102が左右対称に設けられ、環状電飾部102の中央であってパチンコ機10の最上部にはLED等の発光手段を内蔵した中央電飾部103が設けられている。本パチンコ機10では、中央電飾部103が大当たりランプとして機能し、大当たり状態時に点灯や点滅を行うことにより大当たり中であることを報知する。また、上皿23周りにも、同じくLED等の発光手段を内蔵した上皿電飾部104が設けられている。その他、中央電飾部103の左右側方には、賞球払出中に点灯する賞球ランプ105と所定のエラー時に点灯するエラー表示ランプ106とがそれぞれ設けられている。なお、環状電飾部102は、内外二重の樹脂カバー層とその内側に収容された発射板付き発光体(LED)とよりなり、樹脂カバー層の各々の内側面には各層で縦横に交差する向きに突条(又は波状の突起)が設けられている。外側の樹脂カバー層は透明であり、内側の樹脂カバー層は有色である。従って、環状電飾部102を発光させれば、多数に分散化された状態、又は立体感を伴った状態の電飾が実現できるようになる。樹脂カバー層には、ガラス粉末入りの樹脂材料を用いると良い。このような樹脂カバー層の構成は、他の電飾部(例えば中央電飾部103や賞球ランプ105)に適用することもできる。
【0078】
前扉枠13には、窓部101の下方位置に、貸球操作部120が配設されている。貸球操作部120には球貸しボタン121と、返却ボタン122と、度数表示部123とが設けられている。パチンコ機10の側方に配置されたカードユニット(球貸しユニット)に紙幣やカード等を投入した状態で、貸球操作部120によって球貸し操作、カード返却操作及びカード度数の確認を行うことができる。すなわち、球貸しボタン121は、カード等(記録媒体)に記録された情報に基づいて貸出球を得るために操作されるものであり、カード等に残額が存在する限りにおいて貸出球が払い出される。返却ボタン122は、カードユニットに挿入されたカード等の返却を求める際に操作される。度数表示部123はカード等の残額情報を表示するものである。なお、カードユニットを介さずに球貸し装置等から上皿に遊技球が直接貸し出されるパチンコ機(いわゆる現金機)では貸球操作部120が不要となるが、かかる場合には、貸球操作部120の設置部分に飾りシール等が付されるようになっている。これにより、貸球操作部120を設けた本パチンコ機10の構成において、カードユニットを用いたパチンコ機(いわゆるCR機)と現金機との共用が可能となる。
【0079】
前扉枠13の裏側には、窓部101を囲むようにして金属製の各種補強部材が設けられている。詳しくは、図5に示すように、前扉枠13の裏側にあって窓部101の左右及び上下の外側にはそれぞれ補強板131,132,133,134が取り付けられている。これら補強板131〜134は相互に接触して連結されているが、図の左側及び上側の補強板132,133の連結部には直接の接触を避けるための樹脂パーツ135が介在されている。これにより、補強板131〜134による電気経路の閉じたループが切断され、ノイズの原因となる磁界の発生等が防止されている。
【0080】
図5の右側となる開閉軸線側の補強板131にはその上端部及び下端部に、本体枠12に対する組付機構として、組付金具151,152が取り付けられている。そして、本体枠12側の支持金具81,82(図3参照)に対して前扉枠13側の組付金具151,152が取り付けられている。すなわち、下側の組付金具152には下面に開口する軸穴が形成されており、その軸穴に下側の支持金具82の突起軸84が挿入される一方、上側の組付金具151の軸部が上側の支持金具81の支持孔83に挿入されることにより、本体枠12に対して前扉枠13が開閉可能に支持されている。また、同補強板131にはその中間位置にフック状をなす係合爪131aが設けられており、この係合爪131aは、前扉枠13を閉じた状態で本体枠12の孔部12a(図3参照)に挿入されるように構成されている。これにより、上皿23を含む形態で前扉枠13を構成し、その上下の軸支間隔を長くした本パチンコ機10においても、中間位置における前扉枠13の浮き上がりが防止できる。それ故、前扉枠13を浮かしての不正行為等が抑制されるようになっている。
【0081】
図5の左側となる開閉軸線とは反対側の補強板132には鉤形状をなす上下一対の鉤金具155,156が取り付けられている。これら鉤金具155,156は、後方に延び、本体枠12に設けた挿入孔87,88(図3参照)に対応するようにして設けられている。本体枠12に対して前扉枠13を閉鎖した際、鉤金具155,156が本体枠12側の挿入孔87,88に挿入されて施錠装置により施錠状態とされるようになっている。
【0082】
下側の補強板134には、前記発射レール61に対向する位置に樹脂ケース136が取り付けられている。樹脂ケース136には、前記貸球操作部120用の回路基板が収容されている。樹脂ケース136の背面(図5に見える面)は平坦状をなし、前扉枠13を閉じた際に発射レール61の側壁を構成するようになっている。故に、発射レール61から遊技球が前方にこぼれ落ちることが防止される。
【0083】
下側の補強板134の一部を切り欠いた部位には、パチンコ機10後方に向けて球通路樋138が設置されており、球通路樋138の少なくとも上方には、同じくパチンコ機10後方に向けて延びる庇(ひさし)部139が設けられている。この場合、本体枠12側に前扉枠13を閉じた状態では、球通路樋138と庇部139との間に、本体枠12側の連通口72上辺に沿って延びる突条が入り込むようにして配置される。故に、球通路樋138より針金やフィルム等を侵入させて不正行為を行おうとしても、遊技領域にまで針金やフィルム等を侵入させることが非常に困難となる。結果として、針金やフィルム等を利用して行われる不正行為を防止することができる。
【0084】
上述した補強板131〜134はガラス支持用の金枠としての機能も兼ね備えており、これら補強板131〜134の内側が後方に折り返されてガラス保持溝が形成されている。ガラス保持溝は前後に2列形成されており、矩形状をなす前後一対のガラス137が各ガラス保持溝にて保持される。これにより、2枚のガラス137が前後に所定間隔を隔てて取着されている。
【0085】
前述した通り本実施の形態のパチンコ機10では遊技領域の拡張を図っていることから、前扉枠13を閉じた状態にあっては、内外のレール部51,52間に形成された球案内通路の一部が前扉枠13により覆い隠される構成となっている。それ故、球案内通路では手前側の開放部がガラス137で覆えない部分ができてしまう。かかる場合、例えば、遊技球発射装置より発射された遊技球が戻り球防止部材54まで至らず戻ってくると、遊技球が球案内通路外に飛び出したり、外レール部52とガラス137との間にできる隙間に挟まってしまうおそれがある。そこで本実施の形態では、前扉枠13に、球案内通路の手前側開放部を被覆するためのレールカバー140を取り付けている。レールカバー140は略円弧状をなす板体であって、透明な樹脂により形成されている。レールカバー140は、その円弧形状が前記球案内通路の形状に対応しており、窓部101の周縁部に沿って、球案内通路の基端部から先端部近傍までの区間を覆うようになっている。特にレールカバー140の内径側の寸法・形状は内レール部51のそれにほぼ一致する。また、レールカバー140の右端部(すなわち、レールカバー140を前扉枠13に取着した図5の状態で右端となる部位)には、球案内通路がガラス137の側縁部からはみ出した部分を被覆するための被覆部141が設けられている。以上のレールカバー140の構成により、前扉枠13が閉じられた状態においては、レールカバー140の裏面が球案内通路のほぼ全域を覆うこととなって、遊技球が球案内通路外に飛び出したり、外レール部52とガラス137との間にできる隙間に挟まってしまうといった不具合の発生を防止することができる。
【0086】
また、レールカバー140の下部裏側には、その内側縁に沿って円弧状に延び且つ後方へ向けて突出する突条142が形成されている。突条142は、前扉枠13が閉じられた状態において、球案内通路内に入り込んだ状態で内レール部51に重なり合うように配置される。従って、例えば前扉枠13と本体枠12との隙間から針金やフィルム等を侵入させて不正行為を行おうとしても、球案内通路の内側にある遊技領域にまで針金やフィルム等を侵入させることが非常に困難となる。その結果、針金やフィルム等を利用して行われる不正行為を防止することができる。なお、突条142をより広い範囲で、例えばレールカバー140の内側縁の全域に沿って形成する構成としても良く、かかる構成によれば、より広い範囲で針金やフィルム等を侵入させにくくなり、針金やフィルム等を利用して行われる不正行為をより確実に防止することができる。
【0087】
次に、パチンコ機10の背面の構成を説明する。なお、図6はパチンコ機10の背面図、図7はパチンコ機10の背面構成を主要部品毎に分解して示す分解斜視図である。
【0088】
まず、パチンコ機10の背面構成について全体の概要を説明する。パチンコ機10の背面側には、各種制御装置(各種制御基板)が上下左右に並べられるようにして又は前後に重ねられるようにして配置されるとともに、遊技球を供給するための遊技球供給装置(払出機構)や樹脂製の保護カバー等が取り付けられている。本実施の形態では、各種制御装置を2つの取付台に分けて搭載して2つの制御基板ユニットを構成し、それら制御基板ユニットを個別に本体枠12又は遊技盤30の裏面に装着するようにしている。この場合、主制御装置271(主基板)と音声ランプ制御装置272(音声ランプ制御基板)とを一方の取付台に搭載してユニット化すると共に、払出制御装置311(払出制御基板)、発射制御装置312(発射制御基板)及び電源装置313(電源基板)を他方の取付台に搭載してユニット化している。以下においては、便宜上、前者のユニットを「第1制御基板ユニット201」と称し、後者のユニットを「第2制御基板ユニット202」と称することとする。また、払出機構及び保護カバーも1ユニットとして一体化され、一般に樹脂部分を裏パックと称することもあるため、ここではそのユニットを「裏パックユニット203」と称する。各ユニット201〜203の詳細な構成については後述する。
【0089】
第1制御基板ユニット201、第2制御基板ユニット202及び裏パックユニット203は、ユニット単位で何ら工具等を用いずに着脱できるよう構成されるとともに、一部に支軸部を設けて本体枠12又は遊技盤30の裏面に対して展開できる構成となっている。これは、各ユニット201〜203やその他構成が前後に重ねて配置された場合に隠れた部位を容易に確認することを可能とするための工夫でもある。実際には、図8の概略図に示すように、略L字状をなす第1制御基板ユニット201はパチンコ機10のほぼ中央に配置され、その下方に第2制御基板ユニット202が配置されている。また、第1制御基板ユニット201に一部重複する領域に、裏パックユニット203が配置されている。
【0090】
第1制御基板ユニット201にはパチンコ機10の背面から見て左端部に支軸部M1が設けられ、その支軸部M1による軸線Aを中心に第1制御基板ユニット201が回動可能となっている。また、第1制御基板ユニット201には、その右端部すなわち支軸部M1の反対側となる開放端側に、ナイラッチ(登録商標)等よりなる締結部M2が設けられると共に上端部に係止爪部M3が設けられており、これら締結部M2及び係止爪部M3によって第1制御基板ユニット201がパチンコ機10本体の裏面に沿った状態に保持されるようになっている。また、第2制御基板ユニット202にはパチンコ機10の背面から見て右端部に支軸部M4が設けられ、その支軸部M4による軸線Bを中心に第2制御基板ユニット202が回動可能となっている。また、第2制御基板ユニット202には、その左端部すなわち支軸部M4の反対側となる開放端側に、ナイラッチ等よりなる締結部M5が設けられており、この締結部M5によって第2制御基板ユニット202がパチンコ機10本体の裏面に沿った状態に保持されるようになっている。さらに、裏パックユニット203にはパチンコ機10の背面から見て右端部に支軸部M6が設けられ、その支軸部M6による軸線Cを中心に裏パックユニット203が回動可能となっている。また、裏パックユニット203には、その左端部すなわち支軸部M6の反対側となる開放端側にナイラッチ等よりなる締結部M7が設けられるとともに、上端部及び下端部にそれぞれ回動式の係止部M8,M9が設けられており、これら締結部M7及び係止部M8,M9によって裏パックユニット203がパチンコ機10本体の裏面に沿った状態に保持されるようになっている。
【0091】
各ユニット201〜203を回動可能に支持する支軸部M1,M4,M6は、各ユニット201〜203をパチンコ機10の裏面から開いた状態で容易に取り外し可能なヒンジ構造となっている。簡単に説明すると、第1制御基板ユニット201については、締結部M2の締結及び係止爪部M3の係止を解除すると共に、当該ユニット201を軸線Aを中心に回動させて展開し、その状態で持ち上げる。これにより、裏パックユニット203がない前提であれば、第1制御基板ユニット201を取り外すことができる。また、第2制御基板ユニット202については、締結部M5の締結を解除すると共に、当該ユニット202を軸線Bを中心に回動させて展開し、その状態で持ち上げる。これにより、第2制御基板ユニット202を取り外すことができる。さらに、裏パックユニット203については、締結部M7の締結及び係止部M8,M9の係止を解除すると共に、当該ユニット203を軸線Cを中心に回動させて展開し、その状態で持ち上げる。これにより、裏パックユニット203を取り外すことができる。
【0092】
ここで、各ユニット201〜203の展開方向は同一でなく、第1制御基板ユニット201は、パチンコ機10の背面から見て左開きになるのに対し、第2制御基板ユニット202及び裏パックユニット203は、同右開きになるよう構成されている。この場合、第1制御基板ユニット201は、裏パックユニット203に一部重複して設けられるため、裏パックユニット203を開かないことには第1制御基板ユニット201を取り外すことが不可能であり、さらに言うと、第1制御基板ユニット201及び裏パックユニット203が各々逆方向に展開する構成であるため、裏パックユニット203を所定角度以上に大きく開いた状態又は同ユニット203を取り外した状態でなければ第1制御基板ユニット201を取り外すことが不可能である。従って、第1制御基板ユニット201を取り外すことに着目すると、他のユニット202,203に比べて取り外しが困難な構成となっている。さらに、施錠装置をキー操作して外枠11に対して本体枠12を開放しなければ、裏パックユニット203を開くことができない構成となっているため、より一層第1制御基板ユニット201の取り外しが困難なものとなっている。より具体的な構成については後述する。
【0093】
次に、本体枠12及び遊技盤30の裏面構成を説明する。なお、図9は本体枠12に遊技盤30を組み付けた状態でかつ前記各ユニット201〜203等を取り外した状態の構成を示す背面図、図10は本体枠12を後方より見た斜視図、図11は遊技盤30を後方より見た斜視図である。
【0094】
遊技盤30は、樹脂ベース25に囲まれた四角枠状の設置領域に裏面側より設置され、本体枠12に設けられた複数(本実施の形態では4カ所)の係止固定具211,212によって後方へ脱落しないように固定されている。係止固定具211,212は手動で回動操作することができ、固定位置(ロック位置)と固定解除位置(アンロック位置)とに切り換えることができるよう構成されている。図9にはロック状態を示す。左右3カ所の係止固定具211は金属片を折り曲げ形成したL型の金具であり、遊技盤30の固定状態で本体枠12の外方へ張り出さないよう構成されている。なお、下部1カ所の係止固定具212は合成樹脂製のI型の留め具である。
【0095】
遊技盤30の中央に配置される可変表示ユニット35には、センターフレーム43(図4参照)を背後から覆う合成樹脂製のフレームカバー213が後方に突出して設けられており、そのフレームカバー213の後端に、第1図柄表示装置41と表示制御手段としての表示制御装置214とが前後に重ねられた状態で着脱可能に取り付けられている。フレームカバー213内には、センターフレーム43に内蔵されたLED等を駆動するためのLED制御基板などが配設されている。
【0096】
遊技盤30の裏面には、可変表示ユニット35を取り囲むようにして集合板ユニット215が設けられている。集合板ユニット215は、薄板状の枠体として例えばABS樹脂等の合成樹脂により成形されるベースを有し、そのベース面が遊技盤30の裏面に当接されるようにして取り付けられている。集合板ユニット215には、各種入賞口に入賞した遊技球を回収するための遊技球回収機構や、各種入賞口等への遊技球の入賞を検知するための入賞検知機構などが設けられている。
【0097】
遊技球回収機構について説明すると、集合板ユニット215の下方には、前記一般入賞口31、可変入賞装置32、作動口33の遊技盤開口部に対応し且つ下流側で1カ所に集合する回収通路216が形成されている。また、遊技盤30の下方には、本体枠12にポリカーボネート樹脂等の合成樹脂製の排出通路盤217が取り付けられており、排出通路盤217には排出球をパチンコ機10外部の例えば遊技ホールの島設備等へ案内するための排出通路218が形成されている。従って、図9に仮想線で例示するように、一般入賞口31等に入賞した遊技球は何れも集合板ユニット215の回収通路216を介して集合し、さらに排出通路盤217の排出通路218を介してパチンコ機10外部に排出される。なお、アウト口36も同様に排出通路218に通じており、何れの入賞口にも入賞しなかった遊技球も排出通路218を介してパチンコ機10外部に排出される。上記構成では、遊技盤30の下端面を境界にして、上方に集合板ユニット215(回収通路216)が、下方に排出通路盤217(排出通路218)が設けられており、排出通路盤217が遊技盤30に対して前後方向に重複していない。従って、遊技盤30を本体枠12から取り外す際において、排出通路盤17が遊技盤取り外しの妨げになるといった不都合が生じることもない。
【0098】
なお、排出通路盤217は、パチンコ機10前面の上皿23の裏側に配置されており、上皿23に至る球排出口(図2の球通路樋138)より針金やフィルム等を差し込み、さらにその針金やフィルム等を本体枠12と排出通路盤217との隙間を通じて遊技領域側に侵入させるといった不正行為が考えられる。そこで、本パチンコ機10では、図10に示すように、排出通路盤217には、球通路樋138の上部位置に対応する高さ位置に、本体枠12に重なり合うようにしてパチンコ機10前方に延びるプレート219を設けた。従って、本体枠12と排出通路盤217との隙間から針金やフィルム等を侵入させようとしてもそれがプレート219にて阻害され、遊技領域にまで針金やフィルム等を侵入させることが非常に困難となる。その結果、針金やフィルム等を利用して可変入賞装置32を強制的に開放する等の不正行為を防止することができる。
【0099】
入賞検知機構について説明すると、集合板ユニット215には、遊技盤30表側の一般入賞口31と対応する位置に入賞口スイッチ221が設けられ、可変入賞装置32と対応する位置に特定領域スイッチ222及びカウントスイッチ223が設けられている。特定領域スイッチ222は、大当たり中に可変入賞装置32へ入賞した遊技球が特定領域に入ったことを判定するスイッチである。特定領域とはラウンドの更新可否を判定するための領域であり、Vゾーンとも称されている。カウントスイッチ223は、可変入賞装置32に入賞した遊技球の数をカウントするスイッチである。また、作動口33に対応する位置には作動口33への遊技球の入賞を検知する作動口スイッチ224が設けられ、スルーゲート34に対応する位置にはスルーゲート34の遊技球の通過を検知するゲートスイッチ225が設けられている。入賞口スイッチ221及びゲートスイッチ225は電気配線を通じて盤面中継基板226に接続され、特定領域スイッチ222及びカウントスイッチ223は大入賞口中継基板227に接続されている。そして、盤面中継基板226及び大入賞口中継基板227が主制御装置271に接続されている。作動口スイッチ224は中継基板を介さずに直接主制御装置271に接続されている。その他図示は省略するが、可変入賞装置32には、大入賞口の開閉扉を開放するための大入賞口ソレノイドと、入賞球を特定領域かその他の領域に振り分けるための振分板を駆動する入賞球振分板ソレノイドとが設けられ、作動口33には、それに付随する電動役物を開放するための作動口ソレノイドが設けられている。
【0100】
上記入賞検知機構にて各々検出された検出結果は主制御装置271に取り込まれ、該主制御装置271よりその都度の入賞状況に応じた払出指令(遊技球の払出個数)が払出制御装置311に送信される。そして、払出制御装置311の出力により所定数の遊技球の払出が実行されるようになっている。ここで、従来のいわゆる証拠球方式では、各種入賞口に入賞した遊技球を入賞球処理装置に一旦集め、その入賞球処理装置で入賞球の存在を1つずつ順番に確認した上で払出を行うようにしていたが、本実施の形態のパチンコ機10では、各種入賞口毎に遊技球の入賞を電気的に検知して払出が直ちに行われるようにしているため、払い出す遊技球が多量にあってもその払出をいち早く実施することが可能となるとともに、入賞球処理装置が不要となる。
【0101】
集合板ユニット215には、その右上部に盤用外部端子板230が設けられている。盤用外部端子板230には、第1図柄の変動が停止(確定)する毎に信号出力するための出力端子と、大当たり中又は第1図柄の変動時間短縮中に信号出力するための出力端子と、大当たり中に信号出力するための出力端子とが設けられている。そして、これらの出力端子を通じて、遊技ホール側の管理制御装置に対して遊技(遊技盤30側の状態)に関する信号が出力される。盤用外部端子板230は、取り外し容易な状態で集合板ユニット215に取り付けられている。なお、図9に示すように、本体枠12裏側の左下部には、打球槌等を備えるセットハンドル228及び発射モータ229が設けられている。
【0102】
集合板ユニット215には、第1制御基板ユニット201を取り付けるための取付機構が設けられている。具体的には、この取付機構として、遊技盤30の裏面から見て左下隅部には上下方向に延びる軸受け金具231が設けられ、この軸受け金具231には同一軸線上に上下一対の軸受け孔231aが形成されている。また、遊技盤30において、軸受け金具231の右方には上下一対の被締結孔(具体的にはナイラッチの取付孔)232が設けられ、軸受け金具231の上方には係止爪片233が設けられている。
【0103】
本体枠12の裏面には、第2制御基板ユニット202や裏パックユニット203を取り付けるための取付機構が設けられている。具体的には、本体枠12にはその右端部に長尺状の軸受け金具235が取り付けられている。この軸受け金具235は補強部材としても機能する。図12に示すように、軸受け金具235は遊技盤30よりも下方へ延びる長尺板状の金具本体236を有し、その金具本体236より後方へ起立させるようにして、下部2カ所に第2制御基板ユニット202用の軸受け部237が形成されると共に、上部2カ所に裏パックユニット203用の軸受け部238が形成されている。これら軸受け部237,238にはそれぞれ同軸の軸受け孔が形成されている。なお、第2制御基板ユニット202用の軸受け部237と裏パックユニット203用の軸受け部238とを各々個別の軸受け金具で構成することも可能である。その他、第2制御基板ユニット202用の取付機構として、本体枠12には、遊技盤30設置領域よりも下方左端部に上下一対の被締結孔(具体的には、ナイラッチの取付孔)239が設けられている。また、裏パックユニット203用の取付機構として、本体枠12には、遊技盤30設置領域の左端部に上下一対の被締結孔(具体的には、ナイラッチの取付孔)240が設けられている。本体枠12において遊技盤30の左上方、右寄り上方及び右寄り下方の各位置には、遊技盤30との間に裏パックユニット203を挟み込んで支持するための回動式の固定具241,242,243がそれぞれ設けられている。なお、裏パックユニット203は、その上部に大量の遊技球を貯留することから、裏パックユニット203の上部を支持するための固定具241,242に関しては特に十分な強度を持つ構成とするのが望ましく、本実施の形態では回動式の固定具を用いている。
【0104】
なお、本体枠12の左右側部に軸受け金具235と施錠装置(基枠247、摺動杆248等)とが振り分けられる上記構成において、これら軸受け金具235及び施錠装置(基枠247、摺動杆248等)を配置するための領域を残した幅となるようにして、本体枠12に前記遊技盤30が取り付けられている。これによっても遊技領域の拡張が図られていることは前述した通りである。
【0105】
本体枠12の背面における遊技盤30の右下部には、後述する払出機構より払い出される遊技球を上皿23、下皿16又は排出通路218の何れかに振り分けるための遊技球分配部245が設けられている。遊技球分配部245は、左側の開口部245aが第1排出口66を介して上皿23に通じ、中央の開口部245bが第2排出口67を介して下皿16に通じ、右側の開口部245cが排出通路218に通じるように、各通路が形成されている。遊技球分配部245は、本体枠12に対してネジ等により強固に取り付けられている。従って、遊技球分配部245の設置部位における浮き上がりが防止され、隙間から針金やフィルム等を侵入させることによる不正行為が防止できるようになっている。なお、本体枠12の下端部には、奥壁パネル17の裏側に設置されたスピーカ20の背後を囲むための合成樹脂製のスピーカボックス246が取り付けられており、スピーカボックス246がスピーカ音を後方へ逃さないように機能することで低音域の音質改善が図られている。
【0106】
次に、第1制御基板ユニット201の構成を図13〜図16に基づいて説明する。図13は第1制御基板ユニット201の正面図、図14は同ユニット201の斜視図、図15は同ユニット201の分解斜視図、図16は同ユニット201を裏面から見た分解斜視図である。
【0107】
第1制御基板ユニット201は略L字状をなす取付台251を有し、取付台251に主制御装置271と音声ランプ制御装置272とが搭載されている。主制御装置271は、主たる制御を司るCPU、遊技プログラムを記憶したROM、遊技の進行に応じた必要なデータを記憶するRAM、各種機器との連絡をとるポート、各種抽選の際に用いられる乱数発生器、時間計数や同期を図る場合などに使用されるクロックパルス発生回路等を含む主基板を具備しており、主基板が透明樹脂材料等よりなる被包手段としての基板ボックス273に収容されて構成されている。なお、基板ボックス273は、略直方体形状のボックスベースと該ボックスベースの開口部を覆うボックスカバーとを備えている。これらボックスベースとボックスカバーとは封印手段としての封印ユニット274によって開封不能に連結され、これにより基板ボックス273が封印されている。
【0108】
封印ユニット274はボックスベースとボックスカバーとを開封不能に連結する構成であれば任意の構成が適用できるが、ここでは図14等に示すように、5つの封印部材が連結された構成となっており、この封印部材の長孔に係止爪を挿入することでボックスベースとボックスカバーとが開封不能に連結されるようになっている。封印ユニット274による封印処理は、その封印後の不正な開封を防止し、また万一不正開封が行われてもそのような事態を早期に且つ容易に発見可能とするものであって、一旦開封した後でも再度封印処理を行うこと自体は可能である。すなわち、封印ユニット274を構成する5つの封印部材のうち、少なくとも一つの封印部材の長孔に係止爪を挿入することにより封印処理が行われる。そして、収容した主基板の不具合発生の際や主基板の検査の際など基板ボックス273を開封する場合には、係止爪が挿入された封印部材と他の封印部材との連結を切断する。その後、再度封印処理する場合は他の封印部材の長孔に係止爪を挿入する。基板ボックス273の開封を行った旨の履歴を当該基板ボックス273に残しておけば、基板ボックス273を見ることで不正な開封が行われた旨が容易に発見できる。
【0109】
音声ランプ制御装置272は、例えば主制御装置271又は表示制御装置214からの指示に従い音声やランプ表示の制御を司るCPUや、その他ROM、RAM、各種ポート等を含む音声ランプ制御基板を具備しており、音声ランプ制御基板が透明樹脂材料等よりなる基板ボックス275に収容されて構成されている。音声ランプ制御装置272上には電源中継基板276が搭載されており、電源装置313の電源が電源中継基板276を介して表示制御装置214及び音声ランプ制御装置272に供給されるようになっている。
【0110】
取付台251は、ポリカーボネート樹脂等の合成樹脂製であり、例えば緑や青等に着色されて不透明とされている。但し、取付台251は無色透明又は半透明であってもよい。取付台251の表面には平坦状をなす2つの基板搭載面252,253が設けられている。これら基板搭載面252,253は縦横に直交する向きに延び、前後方向に段差をもって形成されている。基板搭載面252の上縁部及び下縁部にはそれぞれ、基板搭載面252より起立した起立部254が一体成形されている。そして、横長の基板搭載面252上に主制御装置271が配置されると共に、縦長の基板搭載面253上に音声ランプ制御装置272が配置される。このとき、主制御装置271は、上下の側部が起立部254にて支えられる。また、音声ランプ制御装置172は、複数箇所でネジ等により基板搭載面253に固定される。
【0111】
ここで、図15及び図16に示すように、基板搭載面252には、左右2カ所に横長形状の貫通孔256が形成されている。一方、主制御装置271の基板ボックス273には、その裏面の左右2カ所に回動操作式の固定具277が設けられている。主制御装置271を基板搭載面252に搭載する際には、基板搭載面252の貫通孔256に固定具277が挿通されるように主制御基板271を載置し、その状態で固定具277を回動操作することで主制御装置271がロックされる。従って、主制御装置271は第1制御基板ユニット201の裏面側から固定具277をロック解除しなければ取り外しできないため、基板取り外し等の不正行為に対して抑止効果が得られる。
【0112】
また、取付台251において、主基板用の基板搭載面252の下方には、基板搭載面252の裏面空間に通じる開口を遮蔽するための遮蔽部257が設けられている。従って、基板搭載面252の下方より取付台251の裏面に手などを差し入れることが阻止され、固定具277のロック状態を不正に解除することができないようになっている。また、第1制御基板ユニット201をパチンコ機10裏面に搭載した状態では、当該ユニット201の上部が裏パックユニット203により覆われるため、やはり取付台251の裏面に手などを差し入れることが阻止され、固定具277のロック状態を不正に解除することができないようになっている。
【0113】
前述した通り、第1制御基板ユニット201は、裏パックユニット203を所定角度以上に大きく開いた状態又は同ユニット203を取り外した状態でなければ取り外すことが不可能であり、また、施錠装置を正しくキー操作して外枠11に対して本体枠12を開放しなければ、裏パックユニット203を開くことができない構成となっている。つまり、本体枠12を開くことができなければ、結果的に第1制御基板ユニット201を回動させたり取り外すことができず、ひいては主制御装置271の取り外しも不可能となる。それ故、主制御装置271の不正な載せ替えや盗難等を効果的に防止することができる。
【0114】
主制御装置271は、パチンコ機10裏面から見て手前側に配置され、音声ランプ制御装置272はその奥側に配置される。この場合、基板搭載面252,253が前後方向に段差をもって形成されているため、これら基板搭載面252,253に主制御装置271及び音声ランプ制御装置272を搭載した状態において各制御装置271,272はその一部を前後に重ねて配置される。つまり、図14等にも見られるように、主制御装置271はその一部(本実施の形態では1/3程度)が浮いた状態で配置される。故に、主制御装置271に重なる領域まで音声ランプ制御装置272を拡張することが可能となり、また別の見方をすれば音声ランプ制御装置272に重なる領域まで主制御装置271を拡張することが可能となり、パチンコ機10という限られた大きさの中にあっても、各制御基板271,272の大型化に良好に対処できるとともに、各制御装置271,272を効率良く設置できる。また、第1制御基板ユニット201を遊技盤30に装着した状態では、基板搭載面252の後方にスペースが確保され、可変入賞装置32やその電気配線等が無理なく設置できるようになっている。なお、基板搭載面252の裏面には格子状のリブ258が設けられており、主制御基板271の支持強度が高められている。
【0115】
取付台251の左端面には上下一対の掛止ピン261が設けられており、この掛止ピン261を前記軸受け金具231に取り付けることで、第1制御基板ユニット201が遊技盤30に対して回動可能に片持ち支持される。取付台251の右端部には前記被締結孔232にはめ込まれる締結具として上下一対のナイラッチ262が設けられている。取付台251の上端部には前記係止爪片233が係止される長孔263が設けられている。従って、ナイラッチ262を被締結孔232にはめ込むと共に、長孔263に係止爪片233を係止させることで、第1制御基板ユニット201が遊技盤30に固定される。なお、軸受け金具231及び掛止ピン261が前記支軸部M1に、被締結孔232及びナイラッチ262が前記締結部M2に、係止爪片233及び長孔263が前記係止爪部M3に、それぞれ相当する。
【0116】
次に、第2制御基板ユニット202の構成を図17〜図19に基づいて説明する。図17は第2制御基板ユニット202の正面図、図18は同ユニット202の斜視図、図19は同ユニット202の分解斜視図である。
【0117】
第2制御基板ユニット202は横長形状をなす取付台301を有し、取付台301に払出制御装置311、発射制御装置312、電源装置313及びカードユニット接続基板314が搭載されている。払出制御装置311及び発射制御装置312は制御の中枢をなすCPUや、その他ROM、RAM、各種ポート等を含む制御基板を具備している。払出制御装置311の払出制御基板により、賞品球や貸出球の払出が制御される。発射制御装置312の発射制御基板により、遊技者による遊技球発射ハンドル18の操作に従い発射モータ229の制御が行われる。また、電源装置313の電源基板により、各種制御装置等で要する所定の電源電圧が生成され出力される。カードユニット接続基板314は、パチンコ機前面の貸球操作部120及び図示しないカードユニットに電気的に接続され、主として遊技者による球貸し操作の指令を取り込んでそれを払出制御装置311に出力するものである。なお、カードユニットを介さずに球貸し装置等から上皿に遊技球が直接貸し出される現金機では、カードユニット接続基板314は不要である。
【0118】
上記払出制御装置311、発射制御装置312、電源装置313及びカードユニット接続基板314は、透明樹脂材料等よりなる基板ボックス315,316,317,318にそれぞれ収容されて構成されている。特に、払出制御装置311では、主制御装置271と同様、被包手段を構成する基板ボックス315がボックスベースとボックスカバーとを備え、それらが封印手段としての封印ユニット319によって開封不能に連結され、これにより基板ボックス315が封印されている。払出制御装置311には状態復帰スイッチ321が設けられている。例えば、後述する払出モータの球詰まり等、払出エラーの発生時において状態復帰スイッチ321が押下されると、払出モータが正逆回転され、球詰まりの解消(正常状態への復帰)が図られるようになっている。電源装置313にはRAM消去スイッチ323が設けられている。本パチンコ機10は各種データのバックアップ機能を有しており、万一停電が発生した際でも停電時の状態を保持し、停電からの復帰(復電)の際には停電時の状態に復帰できるようになっている。従って、例えば遊技ホールの営業終了の場合のように通常手順で電源を遮断すると遮断前の状態が記憶保持されるが、RAM消去スイッチ323を押しながら電源を投入すると、RAMデータが初期化されるようになっている。
【0119】
取付台301は例えば無色透明な樹脂成型品よりなり、その表面に平坦状をなす基板搭載面302が設けられている。基板搭載面302には、発射制御装置312、電源装置313及びカードユニット接続基板314が横並びとなった状態で搭載され、ネジ等で固定されている。電源装置313の基板ボックス317上には略平板状の台座プレート303が載置されるとともに台座プレート303上に払出制御装置311が搭載され、ネジ等で固定されている。払出制御装置311と電源装置313との間には台座プレート303が介在するため、例えばノイズ除去用の金属プレート等を設置するには台座プレート303に金属プレート等を取り付ければ良く、ノイズ対策が簡単に実現できる。
【0120】
取付台301には、パチンコ機10後方からみて右端部に上下一対の掛止ピン305が設けられており、掛止ピン305を前記軸受け部237に上方から挿通させることで、第2制御基板ユニット202が本体枠12に対して回動可能に片持ち支持される。取付台301の左端部には締結具として上下一対のナイラッチ306が設けられており、ナイラッチ306を前記被締結孔239にはめ込むことで、第2制御基板ユニット202が本体枠12に固定される。なお、軸受け部237及び掛止ピン305が前記支軸部M4に、被締結孔239及びナイラッチ306が前記締結部M5に、それぞれ相当する。
【0121】
次に、裏パックユニット203の構成を図20〜図22に基づいて説明する。図20は裏パックユニット203の正面図、図21は裏パックユニット203の分解斜視図である。図22はタンクレールの分解斜視図である。
【0122】
裏パックユニット203は、裏パック351と遊技球の払出機構部352とが一体化されることにより構成されている。裏パック351は例えばABS樹脂等の合成樹脂により一体成型されており、略平坦状のベース部353と、パチンコ機10後方に突出し横長の略直方体形状をなす保護カバー部354とを有する。保護カバー部354は左右側面及び上面が閉鎖され且つ下面のみが開放された形状をなし、少なくとも可変表示ユニット35を囲むのに十分な大きさを有する。但し、本実施の形態では、前述の音声ランプ制御装置272も併せて囲む構成となっている。保護カバー部354の背面には多数の通気孔354aが設けられている。通気孔354aは各々が長孔状をなし、それぞれの通気孔354aが比較的近い位置で隣り合うよう設けられている。従って、隣り合う通気孔354a間にある樹脂部分を切断することにより、裏パック351の背面を容易に開口させることができる。つまり、通気孔354a間の樹脂部分を切断してその内部の表示制御装置214等を露出させることで、所定の検定等を容易に実施することができるようになっている。
【0123】
裏パック351のベース部353には、保護カバー部354を迂回するようにして払出機構部352が配設されている。すなわち、裏パック351の最上部には上方に開口したタンク355が設けられており、タンク355には遊技ホールの島設備から供給される遊技球が逐次補給される。タンク355の下方には、例えば横方向2列(2条)の球通路を有し下流側に向けて緩やかに傾斜するタンクレール356が連結され、タンクレール356の下流側には上下方向に延びるケースレール357が連結されている。払出装置358はケースレール357の最下流部に設けられ、払出制御装置311の制御により払出モータ358aが駆動されて必要個数の遊技球の払出が適宜行われる。払出装置358より払い出された遊技球は払出通路359等を通じて前記上皿23等に供給される。なお、図示は省略するが、ケースレール357の上流部には、タンク355やタンクレール356から供給される遊技球の有無を検出するタンク球無しセンサが設けられている。また、払出装置358には、払出モータ358aの回転を検出する払出回転センサと、払い出される遊技球数をカウントする払出カウントスイッチとが設けられている。
【0124】
タンクレール356には、当該タンクレール356に振動を付加するためのバイブレータ360が取り付けられている。バイブレータ360は、バイブモータとそのバイブモータを収容する合成樹脂製のケースとによりユニット化されており、2本の脚部360aでタンクレール356に取り付けられている。従って、仮にタンクレール356付近で球詰まりが生じた際、バイブレータ360が駆動されることで球詰まりが解消されるようになっている。
【0125】
タンクレール356の構成ついて詳述すると、図22に示すように、タンクレール356は上方に開口した長尺樋状をなすレール本体361を有している。レール本体361の上流部には球面状の球受部362が形成され、球受部362によりタンク355より落下してきた遊技球が円滑にレール本体361内に取り込まれるようになっている。レール本体361には長手方向に延びる仕切壁363が設けられており、仕切壁363により遊技球が二手に分流されるようになっている。仕切壁363により仕切られた2条の球通路は遊技球の直径よりも僅かに幅広となっている。仕切壁363により仕切られた各球通路の底面には、1筋又は2筋の突条364が設けられると共に、その突条364の側方に塵埃を落下させるための開口部365が設けられている。レール本体361には、その下流側半分程度の天井部分を覆うようにして整流板367が配設されている。整流板367は、下流側ほどタンクレール356内の球通路高さを制限するよう弓なりに反った形状をしており、その下面には長手方向に延びる凸部368が形成されている。これにより、タンクレール356内を流れる各遊技球は最終的には上下に積み重なることなく下流側に流出する。従って、タンクレール356に多量の遊技球が流れ込んできても、遊技球の噛み込みが防止され、タンクレール356内における球詰まりが発生し難くなっている。なお、レール本体361が帯電防止のために黒色の導電性ポリカーボネート樹脂により成形されるのに対し、整流板367は球詰まり等を目視で確認できるように透明のポリカーボネート樹脂により成形されている。整流板367は着脱可能に設けられており、当該整流板367を取り外すことによりタンクレール356内のメンテナンスが容易に実施できるようになっている。整流板367には、遊技球の流下を阻止するための手動式のストッパ369が取り付けられている。
【0126】
図20,21の説明に戻り、払出機構部352には、払出制御装置311から払出装置358への払出指令の信号を中継する払出中継基板381が設置されると共に、外部より主電源を取り込むための電源スイッチ基板382が設置されている。電源スイッチ基板382には、電圧変換器を介して例えば交流24ボルトの主電源が供給され、電源スイッチ382aの切替操作により電源ON又は電源OFFとされるようになっている。
【0127】
タンク355から払出通路359に至るまでの払出機構部352は何れも導電性を有する合成樹脂材料、例えば導電性ポリカーボネート樹脂にて成形され、その一部にてアースされている。これにより、遊技球の帯電によるノイズの発生が抑制されるようになっている。
【0128】
裏パック351には、その右上部に枠用外部端子板390が設けられている。枠用外部端子板390には、タンク355やタンクレール356で遊技球が不足した場合に信号出力するための出力端子、所定個数の賞球を払い出す毎に信号出力するための出力端子、所定個数の遊技球を貸し出す毎に信号出力するための出力端子、本体枠12の開放時に信号出力するための出力端子、及び前扉枠13の開放時に信号出力するための出力端子が設けられている。そして、これらの出力端子を通じて、遊技ホール側の管理制御装置に対して枠側の状態に関する信号が出力される。なお、所定個数の遊技球を貸し出す毎に信号出力するための出力端子はいわゆる現金機においては不要である。
【0129】
裏パック351には、枠用外部端子板390に隣接して略四角形状の窓部391が設けられている。従って、裏パックユニット103を本体枠12に取り付けた状態では、窓部391を通じて遊技盤30裏面の盤用外部端子板230が露出し、裏パックユニット103を装着したままで盤用外部端子板230の操作を行うことができるようになっている。前述のとおり、盤用外部端子板230は取り外し容易な状態で集合板ユニット215に取り付けられていることから、盤用外部端子板230の配線を接続したままで、窓部391を介して当該盤用外部端子板230を取り出すことも可能となる。裏パック351の右上部には本体枠12の開放の状態を検出するための本体枠開放スイッチ392が設けられており、外枠11に対して本体枠12を閉じた状態では当該スイッチ392の金属接点が閉じて本体枠12の閉鎖が検知され、外枠11に対して本体枠12を開いた状態では金属接点が開いて本体枠12の開放が検知されるようになっている。
【0130】
裏パック351には、パチンコ機10後方からみて右端部に上下一対の掛止ピン385が設けられており、掛止ピン385を前記軸受け部238に上方から挿通させることで、裏パックユニット203が本体枠12に対して回動可能に片持ち支持される。裏パック351には、左端部に締結具として上下一対のナイラッチ386が設けられると共に、上端部に係止孔387が設けられており、ナイラッチ386を前記被締結孔240にはめ込むと共に、係止孔387に前記固定具242を挿入した上で当該固定具242を回動操作することで、裏パックユニット203が本体枠12に固定される。また、前記固定具241,243によっても裏パックユニット203が本体枠12に固定される。なお、軸受け部238及び掛止ピン385が前記支軸部M6に、被締結孔240及びナイラッチ386が前記締結部M7に、固定具242及び係止孔387が前記係止部M8に、それぞれ相当する。また、固定具243が前記係止部M9に相当する。
【0131】
さて、以上説明したパチンコ機10には、外枠11に対する本体枠12の閉鎖状態において、本体枠12をロック状態に維持するための施錠機構が設けられている。また、本体枠12に対する前扉枠13の閉鎖状態において、前記前扉枠13をロック状態に維持するための施錠機構が設けられている。
【0132】
本実施の形態では、既に簡単に説明してあるとおり、両施錠機構は1つの施錠装置で兼用されるようになっている。そして、本体枠12の右側部に設けられたシリンダ錠91への所定のキー操作によって前記各ロック状態が解除されるようになっている。なお、図1に示すようにパチンコ機10の前面右側部においてカバー部材92の孔部を介してシリンダ錠91が露出されており、図6に示すようにパチンコ機10の裏面左側部において施錠装置の一部が露出されている。
【0133】
ここで、本実施の形態の施錠装置の構成について、まずは図23乃至図30を参照しつつ説明する。図23は施錠装置の正面図を、図24はその背面図を示し、図25はその右側面図を、図26はその左側面図を各々示している。さらに、図27は施錠装置の分解背面図を、図28は施錠装置の分解右側面図を、図29は前扉枠13の解錠時の状態を表す背面図を、図30は使用状態を示す右側面図をそれぞれ示している。
【0134】
施錠装置を構成する縦長の基枠247は、取付板2と支持板3とを備えており、これらが一体となって横断面略L字状をなしている。本実施の形態の施錠装置は、図9,10,30に示すように、その取付板2が本体枠12の裏面側に縦方向に取付けられている。
【0135】
図23,27,29に示すように、前記取付板2には複数の取付孔が穿設され、さらにその上部と下部に、矩形状の挿入孔158,159が形成されている。該挿入孔158,159には、前扉枠13の閉時において後述する扉枠鉤部155,156が進入するようになっている。また、図29に示すように、その挿入孔158,159の下側の取付板2上には、後述の扉枠施錠部材161,162の摺動をガイドするためのガイドピン2a,2bが取付けられている。
【0136】
支持板3の内側には、移動部材としての摺動杆248が上下に摺動可能に配設されている。基枠247の上部及び下部に設けられた施錠部材(第1施錠部材)としての鉤部材4,5は、前記摺動杆248が上方へ移動したときのみ連動して摺動するようになっている。なお、図30に示すように、前記外枠11の内側には、鉤部材4,5に対応するようにして、受け金具164,165が固定されている。摺動杆248は、金属板により帯状に形成されている。
【0137】
図28に示すように、摺動杆248の上部及び下部にはガイド孔248e,248fが設けられ、中間部には手動操作用の操作部248gが突設され、下部のガイド孔248fの上方には、後述のカム板8が係合可能な2個の矩形状の係合部248c,248dが形成されている。なお、本体枠12を解錠する際に、キーKを挿入してシリンダ錠91に関し時計方向にキー操作したとき、後述するカム板8の第一係合凸部8aが係合部248dに係合する。また、前扉枠13を解錠する際に、シリンダ錠91に関し反時計方向にキー操作したとき、カム板8の第二係合凸部8bが係合部248cに係合する。なお、キーK及びシリンダ錠91によって外部操作手段が構成されている。
【0138】
上部と下部の鉤部材4,5は、三角形頭部を有しており、その先端下部が係合部となっている。また、図26,27に示すように、上下の鉤部材4,5には、各々ガイドピン4a,5aが固定されており、各ガイドピン4a,5aは、支持板3の上部と下部に設けられた小判形のガイド孔3a,3bに係合状態で挿通されている。さらに、鉤部材4,5は、支持板3の上部と下部に設けられたガイド部3c,3dにガイドされるようになっている。即ち、当該ガイドピン4a,5aとガイド部3c,3dとによって、鉤部材4,5は、所定の範囲で上下に摺動可能に支持されている。
【0139】
上記ガイドピン4a,5aは上記摺動杆248のガイド孔248e,248fに挿通されており、かつ、鉤部材4,5と取付板2との間にコイルばね9b,9dが掛けられ、鉤部材4,5は常には下方に引っ張られている。また、ガイドピン4a,5aが摺動杆248のガイド孔248e,248fと支持板3のガイド孔3a,3bの各下側縁部に当接している。
【0140】
従って、摺動杆248が上方に摺動するのに伴って、鉤部材4,5も連動して上方へ移動するようになっている。一方で、各々の鉤部材4,5は、独立して上方に移動可能であり、針金などで上下の鉤部材4,5を上方に移動させようとする場合(不正行為が行われる場合)は、両方の鉤部材4,5に針金を引っ掛けて上に引かなければならない。即ち、一方のみの鉤部材4または5を引っ掛けて上に引いただけでは解錠をすることができないように構成されているため、事実上、不正解錠は殆ど不可能となる。
【0141】
扉枠施錠機構を構成する施錠部材(第2施錠部材)としての扉枠施錠部材161,162は、図27,28に示すように、金属板を断面コ字状に折曲げることにより形成されている。扉枠施錠部材161,162のうち取付板2側の面には矩形状の係止孔167,168が形成され、当該係止孔167,168が取付板2に形成された前記挿入孔158,159に相対するよう配置されている。
【0142】
扉枠施錠部材161,162には、各々ガイド孔161a,161b、162a,162bが設けられ、ガイド孔161a,162aには、摺動杆248の上部及び下部に固定されたガイドピン248a,248bが係合されている。ガイド孔161b,162bには、取付板2の上部と下部に固定されたガイドピン2a,2bが係合されている。そして、扉枠施錠部材161,162と取付板2との間にコイルばね9a,9cが掛けられている。
【0143】
かかる構成下、扉枠施錠部材161,162は常には上方に引っ張られ、ガイドピン2a,2bが扉枠施錠部材161,162のガイド孔161b,162bの下側縁部に当接し、かつ、ガイドピン248a,248bが扉枠施錠部材161,162のガイド孔161a,162aの下側縁部に当接した状態で停止する。このような扉枠施錠部材161,162の停止位置において、その係止孔167,168は、取付板2側の挿入孔158,159の上部に相対して位置する。
【0144】
そして、前扉枠13が閉じられるときには、前扉枠13側に設けられた扉枠鉤部155,156(図29,30参照)がその係止孔167,168に進入する。このとき、扉枠施錠部材161,162は、その鉤部155,156によって押され、コイルばね9a,9cの引張力に抗して下方に摺動し、その後、前記コイルばね9a,9cの引張力で元の位置に戻り、扉枠鉤部155,156を係止する。また、扉枠施錠部材161,162は、解錠時には、摺動杆248の下方への摺動に伴って下方に摺動する。これにより、扉枠鉤部155,156と係止孔167,168との係合が解除されるようになっている。
【0145】
取付板2の下部の拡幅部分には、シリンダ錠91を取り付けるための異形孔が形成されていると共に、該異形孔に対応して取付ブラケット部170が形成されている。取付ブラケット部170は、取付板2の一部を切り欠くとともに、上下の切り欠き片をそれぞれ内側に鉤状に折り曲げることにより形成されている。そして、シリンダ錠91は、基枠247の異形孔に挿入された状態で、その先端部分が取付ブラケット部170に固定されている。より詳しくは、シリンダ錠91は、その先端部分においてフランジ91aを有しており、シリンダ錠91の本体の一部が基枠247の内側に挿入された状態で、フランジ91aが取付ブラケット部170に対しねじ止め固定されている。
【0146】
シリンダ錠91の錠軸には第一係合凸部8aと第二係合凸部8bとを備えてなるカム板8が固定される。キー操作によってカム板8が図24の反時計方向に回動された場合、カム板8の第一係合凸部8aが摺動杆248の係合部248dに係合し、摺動杆248が上方に摺動する。これにより、鉤部材4,5が上方に摺動する。このとき、鉤部材4,5と外枠11側の受け金具164,165との係合が解除され、本体枠12が解錠される。従って、上記鉤部材4,5、摺動杆248、カム板8、シリンダ錠91等によって、外枠11に対する本体枠12の施錠・解錠機構が形成されることになる。
【0147】
一方、キー操作によってカム板8が図24の時計方向に回動された場合、カム板8の第二係合凸部8bが摺動杆248の係合部248cに係合し、摺動杆248が下方に摺動し、扉枠施錠部材161,162が下方に摺動する。このとき、扉枠施錠部材161,162と前扉枠13側の扉枠鉤部155,156との係合が解除され、前扉枠13が解錠される。従って、扉枠施錠部材161,162、摺動杆248、カム板8、シリンダ錠91等によって、前扉枠13の施錠・解錠機構が形成されることになる。
【0148】
ここで、従来のこの種の施錠装置では、上下の扉枠施錠部材が一体に形成され、比較的大型のものとなっていたが、本施錠装置では、扉枠施錠部材161,162が別個に小形化されて形成されているとともに、前扉枠用解錠機構の摺動杆248に連係して解錠動作が行われるようになっている。このため、施錠装置の軽量化が図れ、構造も著しく簡単なものとなる。
【0149】
なお、図25,28に示すように、摺動杆248における係合部248dの下側には、ストッパ171がカム板8側に突出して設けられている。このストッパ171は、摺動杆248の不正な上方摺動を防止するもので、施錠状態において、摺動杆248が上方に針金などで不正に移動することがあっても、図24,25の通常位置にあるカム板8の第一係合凸部8aにストッパ171が当接し、摺動杆248と鉤部材4,5とがその解錠位置まで移動することを阻止している。
【0150】
次に、上記のように構成されてなる本実施の形態のパチンコ機10の施錠関係の作用効果について説明する。
【0151】
パチンコ機10における本体枠12を外枠11に対し閉じると、図10に示すように、施錠装置の上下の鉤部材4,5が、各々独立して、コイルばね9b,9dの引張力に抗して、外枠11側の受け金具164,165に当りながら上方に移動し、その後、コイルばね9b,9dの引張力により戻って受け金具164,165に係止され、施錠状態となる(図30における2点鎖線)。
【0152】
それを解錠する場合は、キーKをシリンダ錠91の鍵穴に差し込んだ状態でシリンダ錠91の錠軸を裏面からみて反時計方向へ回し、カム板8を回動させる。すると、カム板8の第一係合凸部8aが摺動杆248の係合部248dと係合して、摺動杆248が上方へ摺動する。そして、摺動杆248の上昇時のみ連動する上下の鉤部材4,5が上方に移動され、これによって、外枠11の受け金具164,165との係合が外れ、本体枠12は開放可能な状態となる。
【0153】
一方、本体枠12内の前扉枠13を本体枠12に対し閉じると、図29に示すように、前扉枠13の後方へ突出した扉枠鉤部155,156が、本体枠12の挿入孔87,88(図3参照)を通過した後に、取付板2に形成された挿入孔158,159から基枠247内に進入し、扉枠施錠部材161,162の係止孔167,168に入る。そして、扉枠施錠部材161,162をコイルばね9a,9cの引張力に抗して下方に摺動させた後、コイルばね9a,9cの引張力により扉枠施錠部材161,162が上方に戻る。これにより、扉枠鉤部155,156が係止孔167,168の縁部に係止され、前扉枠13は施錠状態となる。
【0154】
前扉枠13を解錠する場合は、キーKをシリンダ錠91の鍵穴に差し込んだ状態でシリンダ錠91の錠軸を裏面からみて時計方向へ回し、カム板8を回動させると、カム板8の第二係合凸部8bが摺動杆248の係合部248cと係合し、摺動杆248がコイルばね9a,9cの引張力に抗して下方へ摺動する。そして、摺動杆248の下方への摺動時にのみ連動する上下の扉枠施錠部材161,162が下方に摺動し、これによって前扉枠13の扉枠鉤部155,156と係止孔167,168の縁部の係合が外れ、前扉枠13は開放される。
【0155】
一方、施錠された状態で、パチンコ機10の隙間から針金などが差し込まれ、鉤部材4又は5に引っ掛けられて、鉤部材4又は5を上方に引かれたとしても、両鉤部材4,5は互いに独立して存在していることから、一方の鉤部材4又は5は上方に移動するが、他方の鉤部材5又は4は移動しない。このため、不正行為者が針金などにより一方の鉤部材4又は5を解錠方向に移動させたとしても、他方の鉤部材5又は4によって施錠状態が保持され、本体枠12の不正開放が防止される。
【0156】
また、針金などを摺動杆248に引っ掛けてそれを上方に摺動させて解錠しようとした場合には、摺動杆248のカム板8側に設けられたストッパ171が、カム板8の第一係合凸部8aに当たり、摺動杆248の解錠側への移動が阻止され、同様に本体枠12の不正解錠は防止される。
【0157】
さらに、扉枠施錠部材161,162も、摺動杆248に対しては独立して下方に移動可能に形成されているから、上記本体枠12の不正解錠が防止されるのと同様に、不正解錠を防止することができることとなる。
【0158】
次いで、以上説明した施錠装置に関して、不正解錠の観点からさらに優れた構成、すなわち第1の不正解錠防止構造例について、図31及び図32に基づいて説明する。なお、図31は先に説明した図10と同様の本体枠12の背面構成を示す斜視図であり、図32は先に説明した図30と同様の施錠装置の使用状況を示す右側面図であるが、図31,図32では施錠装置(取付板2)の取付位置を異ならせるべく本体枠12に特別な構成を設けている点で図10,図30とは異なる。
【0159】
図31及び図32に示すように、本体枠12の施錠装置が取り付けられる部位、すなわち基枠247の取付板2が取り付けられる部位には、取付板2が設置される位置を後方へ移動させるための台座部181が設けられている。台座部181は本実施の形態では取付板2とほぼ同一形状となるように形成されている。台座部18の背面(取付面)は、当該台座部18の厚みにより、本体枠12が外枠11に対して閉鎖された状況において外枠11との境界位置から奥行き方向に長さDだけ後方となる位置に配置されている。なお、台座部18はその形状が必ずしも取付板2と同一形状である必要はなく、取付板2を後方へ配置した状況において安定して固定できる強度を有したものであればよいので、その形状や数は任意である。また、台座部18は、本体枠12と一体形成されたものでもよいし、本体枠12とは別に用意して後付けするものであってもよいし、さらには取付板2とともに本体枠12に一度に取り付けられるものであってもよい。
【0160】
さて、このように台座部18を本体枠12に設けることにより、上記図23乃至図30に基づいて説明したものと同様の効果が得られる他、図32に示すように、外枠11に対して本体枠12を閉じた状態において、本体枠12と外枠11との境界位置の隙間から針金等を差し込んで不正解錠を行なおうとした場合、その針金等は、台座部18の右側面に当ってしまい、本体枠12のロックを解除するための鉤部材4,5や、前扉枠13を開放するための扉枠施錠部材161,162や、それら鉤部材4,5、扉枠施錠部材161,162を移動させるための摺動杆248には到達できない。従って、本体枠12及び前扉枠13の不正解錠を未然に防止することができる。
【0161】
特に、台座部181を設けていない場合にあっては、本体枠12と外枠11との隙間から針金を挿入して両鉤部材4,5を一度に移動させたり両扉枠施錠部材161,162を一度に移動させるようなことがなされることも理論上は考えられる。勿論、このような不正は非常に困難であるが、上記のように台座部181を設けておくことで、針金等を挿入しても、その針金等が鉤部材4,5、扉枠施錠部材161,162、摺動杆248には到達しないため、ほぼ確実に不正解錠を阻止することができる。しかも、針金等の異物が鉤部材4,5、扉枠施錠部材161,162、摺動杆248等に至らないことにより、それらが破損することも防止され、施錠装置の保護の観点からも優れたものとなる。また、台座部181を設けた場合には、必ずしも鉤部材4,5を独立して動作するようにしたり、扉枠施錠部材161,162を独立して動作するようにする必要がなくなり、従前の施錠装置を利用しても不正解錠を防止することができる利点がある。
【0162】
次いで、第2の不正解錠防止構造例について、図33乃至図36に基づいて説明する。なお、図33は遮断部材190の前方及び後方の斜視図であり、図34乃至図36は先に説明した図10,図29,図30にそれぞれ対応した図であって遮断部材190を装着した状態を示すものである。
【0163】
第2の不正解錠防止構造例では、図30迄で説明した施錠装置に、図33で示す遮断部材190を別体として用意し、その遮断部材190を図34乃至図36に示すようにパチンコ機10に対して後付けすることで実現されるものである。
【0164】
図33に示すように、遮断部材190は、本実施の形態では、金属板を折曲及び切断することによって一体形成されている。遮断部材190の各部の構成について説明すると、遮断部材190は、上下方向に延びる板状の遮断壁部191と、その遮断壁部191の上端を水平方向に折り曲げてなる上部片192と、その上部片192の先端を下方に折り曲げてなる垂下片193とを備えている。遮断壁部191の中間位置には奥側へ延びる一対の突片194が所定間隔をおきかつ当該遮断壁部191の板面に沿って延びるように形成されるとともに、上部片192及び垂下片193には内側へ延びる突片195,196が形成されている。遮断壁部191の下端部奥側には前記上部片192と平行に延びる支持片197が形成されるとともに、その支持片197には下方に開口するU字状の凹部198が形成されている。
【0165】
このように構成された遮断部材190は、前記施錠装置の上端部に取り付けられる。すなわち、図34乃至図36に示すように、上部片192の板面が基枠247の上面に沿って配置され、垂下片193の板面が支持片3の外側面(図35の右側面)に沿って配置される。そして、上部片192に設けられた突片195及び垂下片193の突片196はそれぞれ取付板2の裏面と本体枠12との間の隙間に挿入される。また、図34に示すように、本体枠12の裏面側には多数のリブ199が突設されており、これらリブ199間の凹所に遮断壁部191の突片194が挿入される。また、支持片197の凹部198は取付板2に形成されたビス孔200と対応して設けられており、遮断部材190の取付板2を本体枠12に固定する場合にビスが前記凹部198、ビス孔200を介して本体枠12に螺入されることにより、遮断部材190が取付固定される。遮断部材190の取付は、基枠247の上方から突片195,196を挿入し、その後、突片194を前記凹所に挿入し、最後に凹部198をビス孔200と対応させた状態でビス止めするという順序で行なわれる。
【0166】
そして、遮断部材190の取付状態では、施錠装置の上部の鉤部材4及び上部の扉枠施錠部材161の支持板3とは反対側となる側方に遮断壁部191が配置されることとなる。その結果、図34乃至図36に示すように、外枠11に対して本体枠12を閉じた状態において、本体枠12と外枠11との境界位置の隙間から針金等を差し込んで不正解錠を行なおうとした場合、その針金等は、遮断壁部191に当ってしまい、本体枠12のロックを解除するための上部の鉤部材4や、前扉枠13を開放するための上部の扉枠施錠部材161には到達できない。従って、本体枠12及び前扉枠13の不正解錠を未然に防止することができる。
【0167】
特に、本実施の形態では、上下の鉤部材4,5が独立して動作し、上下の扉枠施錠部材161,162が独立して動作することから、上部の鉤部材4及び扉枠施錠部材161について不正がなされないようにしておけばよく、遮断部材190も非常に小型のもので済む。
【0168】
また、遮断部材190は、パチンコ機10に対して後付けできるため、既存のパチンコ機に対しても本体枠12と外枠11との境界位置の隙間から針金等を差し込んで行なわれる不正解錠に対して対策することができる。
【0169】
次に、本パチンコ機10の電気的構成について、図38のブロック図に基づいて説明する。
【0170】
主制御装置271には、演算装置である1チップマイコンとしてのCPU501が搭載されている。CPU501には、該CPU501により実行される各種の制御プログラムや固定値データを記憶したROM502と、そのROM502内に記憶される制御プログラムの実行に際して各種のデータ等を一時的に記憶するためのメモリであるRAM503と、割込回路やタイマ回路、データ送受信回路などの各種回路が内蔵されている。
【0171】
RAM503は、パチンコ機10の電源の遮断後においても電源装置313からバックアップ電圧が供給されてデータを保持(バックアップ)できる構成となっており、RAM503には、各種のデータ等を一時的に記憶するためのメモリやエリアの他に、バックアップエリア503aが設けられている。
【0172】
バックアップエリア503aは、停電などの発生により電源が遮断された場合において、電源遮断時(停電発生時を含む。以下同様)のスタックポインタや、各レジスタ、I/O等の値を記憶しておくためのエリアであり、電源投入時(停電解消による電源投入を含む。以下同様)には、バックアップエリア503aの情報に基づいてパチンコ機10の状態が電源遮断前の状態に復帰できるようになっている。バックアップエリア503aへの書き込みはNMI割込み処理(図48参照)によって電源遮断時に実行され、バックアップエリア503aに書き込まれた各値の復帰は電源投入時のメイン処理(図41参照)において実行される。なお、CPU501のNMI端子(ノンマスカブル割込端子)には、停電等の発生による電源遮断時に、停電監視回路542からの停電信号SG1が入力されるように構成されており、停電の発生により停電時処理としてのNMI割込み処理が即座に実行される。
【0173】
主制御装置271のCPU501には、アドレスバス及びデータバスで構成されるバスライン504を介して入出力ポート505が接続されている。入出力ポート505には、後述するRAM消去スイッチ回路543、払出制御装置311、表示制御装置214や、その他図示しないスイッチ群などが接続されている。
【0174】
払出制御装置311は、払出モータ358aにより賞球や貸し球の払出制御を行うものである。演算装置であるCPU511は、そのCPU511により実行される制御プログラムや固定値データ等を記憶したROM512と、ワークメモリ等として使用されるRAM513とを備えている。
【0175】
払出制御装置311のRAM513は、主制御装置271のRAM503と同様に、パチンコ機10の電源の遮断後においても電源装置313からバックアップ電圧が供給されてデータを保持(バックアップ)できる構成となっており、RAM513には、各種のデータ等を一時的に記憶するためのメモリやエリアの他に、バックアップエリア513aが設けられている。
【0176】
バックアップエリア513aは、停電などの発生により電源が遮断された場合において、電源遮断時のスタックポインタや、各レジスタ、I/O等の値を記憶しておくためのエリアであり、電源投入時には、このバックアップエリア513aの情報に基づいてパチンコ機10の状態が電源遮断前の状態に復帰できるようになっている。バックアップエリア513aへの書き込みはNMI割込み処理によって電源遮断時に実行され、バックアップエリア513aに書き込まれた各値の復帰は電源投入時のメイン処理において実行される。なお、主制御装置271のCPU501と同様、CPU511のNMI端子にも、停電等の発生による電源遮断時に停電監視回路542から停電信号SG1が入力されるように構成されており、停電の発生により、NMI割込み処理が即座に実行されるようになっている。
【0177】
払出制御装置311のCPU511には、アドレスバス及びデータバスで構成されるバスライン514を介して入出力ポート515が接続されている。入出力ポート515には、RAM消去スイッチ回路543、主制御装置271、発射制御装置312、払出モータ358aなどがそれぞれ接続されている。
【0178】
発射制御装置312は、発射モータ229による遊技球の発射を許可又は禁止するものであり、発射モータ229は、所定条件が整っている場合に駆動が許可される。具体的には、払出制御装置311から発射許可信号が出力されていること、遊技者が遊技球発射ハンドル18に触れていることをセンサ信号により検出していること、発射を停止させるための発射停止スイッチが操作されていないことを条件に、発射モータ229が駆動され、遊技球発射ハンドル18の操作量に応じた強さで遊技球が発射される。
【0179】
表示制御装置214は、第1図柄表示装置41における第1図柄(特別図柄)の変動表示と、第2図柄表示装置42における第2図柄(普通図柄)の変動表示とを制御するものである。表示制御装置214は、CPU521と、ROM(プログラムROM)522と、ワークRAM523と、ビデオRAM524と、キャラクタROM525と、画像コントローラ526と、入力ポート527と、2つの出力ポート528,529と、バスライン530,531とを備えている。入力ポート527の入力側には主制御装置271の出力側が接続され、入力ポート527の出力側には、CPU521、ROM522、ワークRAM523、画像コントローラ526が接続されると共にバスライン530を介して出力ポート528が接続されている。出力ポート528の出力側には第2図柄表示装置42(表示部45)や、音声ランプ制御装置272が接続されている。また、画像コントローラ526にはバスライン531を介して出力ポート529が接続されており、その出力ポート529の出力側には第1図柄表示装置41が接続されている。
【0180】
表示制御装置214のCPU521は、主制御装置271から送信される図柄表示コマンドに基づいて第1図柄表示装置41及び第2図柄表示装置42の表示を制御する。ROM522は、CPU521により実行される各種の制御プログラムや固定値データを記憶するためのメモリであり、ワークRAM523は、CPU521による各種プログラムの実行時に使用されるワークデータやフラグを一時的に記憶するためのメモリである。
【0181】
ビデオRAM524は、第1図柄表示装置41に表示される表示データを記憶するためのメモリであり、ビデオRAM524の内容を書き替えることにより、第1図柄表示装置41の表示内容が変更される。キャラクタROM525は、第1図柄表示装置41に表示される図柄などのキャラクタデータを記憶するためのメモリである。画像コントローラ526は、CPU521、ビデオRAM524、出力ポート529のそれぞれのタイミングを調整してデータの読み書きに介在すると共に、ビデオRAM524に記憶される表示データを、キャラクタROM525から所定のタイミングで読み出して第1図柄表示装置41に表示させるものである。
【0182】
電源装置313は、パチンコ機10の各部に電源を供給するための電源部541と、停電等による電源遮断を監視する停電監視回路542と、RAM消去スイッチ323に接続されてなるRAM消去スイッチ回路543とを備えている。電源部541は、図示しない電源経路を通じて、主制御装置271や払出制御装置311等に対して各々に必要な動作電源を供給する。その概要としては、電源部541は、外部より供給される交流24ボルト電源を取り込み、各種スイッチやモータ等を駆動するための+12V電源、ロジック用の+5V電源、RAMバックアップ用のバックアップ電源などを生成し、これら+12V電源、+5V電源及びバックアップ電源を主制御装置271や払出制御装置311等に対して供給する。なお、発射制御装置312に対しては払出制御装置311を介して動作電源(+12V電源、+5V電源等)が供給される。
【0183】
停電監視回路542は、停電等の発生による電源遮断時に、主制御装置271のCPU501及び払出制御装置311のCPU511の各NMI端子へ停電信号SG1を出力するための回路である。停電監視回路542は、電源部541から出力される最大電圧である直流安定24ボルトの電圧を監視し、この電圧が22ボルト未満になった場合に停電(電源遮断)の発生と判断して、停電信号SG1を主制御装置271及び払出制御装置311へ出力する。停電信号SG1の出力によって、主制御装置271及び払出制御装置311は、停電の発生を認識し、NMI割込み処理を実行する。なお、電源部541は、直流安定24ボルトの電圧が22ボルト未満になった後においても、NMI割込み処理の実行に充分な時間の間、制御系の駆動電圧である5ボルトの出力を正常値に維持するように構成されている。よって、主制御装置271及び払出制御装置311は、NMI割込み処理を正常に実行し完了することができる。
【0184】
RAM消去スイッチ回路543は、RAM消去スイッチ323のスイッチ信号を取り込み、そのスイッチ323の状態に応じて主制御装置271及び払出制御装置311のバックアップデータをクリアするためのRAM消去信号SG2を出力する回路である。RAM消去スイッチ323が押下された際、RAM消去スイッチ回路543は、主制御装置271及び払出制御装置311に対してRAM消去信号SG2を出力する。これにより、RAM消去スイッチ323が押された状態でパチンコ機10の電源が投入されると、主制御装置271及び払出制御装置311においてそれぞれのバックアップエリア503a,513aのデータがクリアされる。
【0185】
ここで、第1図柄表示装置41の表示内容について、図39に基づいて説明する。
【0186】
第1図柄表示装置には、左・中・右の3つの図柄列が設定されている。各図柄列は、例えば「0」〜「9」の数字を各々付した主図柄と、例えば菱形状の絵図柄からなる副図柄とにより構成されている。各主図柄及び副図柄がそれぞれ第1図柄を構成している。各図柄列では、数字の昇順又は降順に主図柄が配列されると共に各主図柄の間に副図柄が配されている。すなわち、各図柄列には、10個の主図柄及び10個の副図柄の計20個の第1図柄が備えられている。そして、第1図柄表示装置41には、各図柄列毎に20個の第1図柄が周期性をもって上から下へとスクロールするように変動表示されるようになっている。特に、左図柄列においては主図柄の数字が降順に現れ、中図柄列及び右図柄列においては主図柄の数字が昇順に現れるように配列されている。第1図柄表示装置41には、各図柄列毎に上・中・下の3段の第1図柄が表示されるようになっている。従って、第1図柄表示装置41には、3段×3列の計9個の第1図柄が表示される。また、第1図柄表示装置41には、5つの有効ライン、すなわち上ラインL1、中ラインL2、下ラインL3、右上がりラインL4、左上がりラインL5が設定されている。そして、左図柄列→右図柄列→中図柄列の順に変動表示が停止し、その停止時にいずれかの有効ライン上に大当たり図柄の組合せ(本実施の形態では、同一の主図柄の組合せ)で揃えば大当たりとして大当たり動画が表示されるようになっている。
【0187】
次に、上記の如く構成されたパチンコ機10の動作について説明する。
【0188】
本実施の形態では、主制御装置271内のCPU501は、遊技に際し各種カウンタ情報を用いて、大当たり抽選や第1図柄表示装置41の図柄表示の設定などを行うこととしており、具体的には、図40に示すように、大当たりの抽選に使用する大当たり乱数カウンタC1と、第1図柄表示装置41の大当たり図柄の選択に使用する大当たり図柄カウンタC2と、第1図柄表示装置41が外れ変動する際のリーチ抽選に使用するリーチ乱数カウンタC3と、大当たり乱数カウンタC1の初期値設定に使用する乱数初期値カウンタCINIと、第1図柄表示装置41の変動パターン選択に使用する変動種別カウンタCS1,CS2と、左列、中列及び右列の各外れ図柄の設定に使用する左・中・右の各外れ図柄カウンタCL,CM,CRとを用いることとしている。
【0189】
このうち、カウンタC1〜C3,CINI,CS1,CS2は、その更新の都度前回値に1が加算され、最大値に達した後0に戻るループカウンタとなっている。また、外れ図柄カウンタCL,CM,CRは、CPU501内のRレジスタ(リフレッシュレジスタ)を用いてレジスタ値が加算され、結果的に数値がランダムに変化する構成となっている。各カウンタは短時間間隔で更新され、その更新値がRAM503の所定領域に設定されたカウンタ用バッファに適宜格納される。RAM503には、1つの実行エリアと4つの保留エリア(保留第1〜第4エリア)とからなる保留球格納エリアが設けられており、これらの各エリアには、作動口33への遊技球の入賞履歴に合わせて、大当たり乱数カウンタC1、大当たり図柄カウンタC2及びリーチ乱数カウンタC3の各値が時系列的に格納されるようになっている。
【0190】
各カウンタについて詳しくは、大当たり乱数カウンタC1は、例えば0〜676の範囲内で順に1ずつ加算され、最大値(つまり676)に達した後0に戻る構成となっている。特に大当たり乱数カウンタC1が1周した場合、その時点の乱数初期値カウンタCINIの値が当該大当たり乱数カウンタC1の初期値として読み込まれる。なお、乱数初期値カウンタCINIは、大当たり乱数カウンタC1と同様のループカウンタであり(値=0〜676)、タイマ割込み毎に1回更新されると共に通常処理の残余時間内で繰り返し更新される。大当たり乱数カウンタC1は定期的に(本実施の形態ではタイマ割込み毎に1回)更新され、遊技球が作動口33に入賞したタイミングでRAM503の保留球格納エリアに格納される。大当たりとなる乱数の値の数は、低確率時と高確率時とで2種類設定されており、低確率時に大当たりとなる乱数の値の数は2で、その値は「337,673」であり、高確率時に大当たりとなる乱数の値の数は10で、その値は「67,131,199,269,337,401,463,523,601,661」である。なお、高確率時とは、第1図柄の組合せが予め定められた確率変動図柄の組合せによって大当たりになり付加価値としてその後の大当たり確率がアップした状態、いわゆる確変の時をいい、通常時(低確率時)とはそのような確変状態でない時をいう。
【0191】
大当たり図柄カウンタC2は、大当たりの際、第1図柄表示装置41の変動停止時の図柄を決定するものであり、本実施の形態では、第1図柄表示装置41において有効ラインが5ラインであり、特定図柄(主図柄)が10通り設定されていることから、50個(0〜49)のカウンタ値が用意されている。すなわち、大当たり図柄カウンタC2は、0〜49の範囲内で順に1ずつ加算され、最大値(つまり49)に達した後0に戻る構成となっている。大当たり図柄カウンタC2は定期的に(本実施の形態ではタイマ割込み毎に1回)更新され、遊技球が作動口33に入賞したタイミングでRAM503の保留球格納エリアに格納される。
【0192】
リーチ乱数カウンタC3は、例えば0〜238の範囲内で順に1ずつ加算され、最大値(つまり238)に達した後0に戻る構成となっている。本実施の形態では、リーチ乱数カウンタC3によって、リーチ発生した後最終停止図柄がリーチ図柄の前後に1つだけずれて停止する「前後外れリーチ」と、同じくリーチ発生した後最終停止図柄がリーチ図柄の前後以外で停止する「前後外れ以外リーチ」と、リーチ発生しない「完全外れ」とを抽選することとしており、例えば、C3=0,1が前後外れリーチに該当し、C3=2〜21が前後外れ以外リーチに該当し、C3=22〜238が完全外れに該当する。なお、リーチの抽選は、第1図柄表示装置41の抽選確率の状態や変動開始時の作動保留球数等に応じて各々個別に設定されるものであっても良い。リーチ乱数カウンタC3は定期的に(本実施の形態ではタイマ割込み毎に1回)更新され、遊技球が作動口33に入賞したタイミングでRAM503の保留球格納エリアに格納される。
【0193】
2つの変動種別カウンタCS1,CS2のうち、一方の変動種別カウンタCS1は、例えば0〜198の範囲内で順に1ずつ加算され、最大値(つまり198)に達した後0に戻る構成となっており、他方の変動種別カウンタCS2は、例えば0〜240の範囲内で順に1ずつ加算され、最大値(つまり240)に達した後0に戻る構成となっている。以下の説明では、CS1を「第1変動種別カウンタ」、CS2を「第2変動種別カウンタ」ともいう。第1変動種別カウンタCS1によって、いわゆるノーマルリーチ、スーパーリーチ、プレミアムリーチ等、第1図柄のリーチ種別やその他大まかな図柄変動態様が決定され、第2変動種別カウンタCS2によって、リーチ発生後に最終停止図柄(本実施の形態では中図柄)が停止するまでの経過時間(言い換えれば、変動図柄数)などより細かな図柄変動態様が決定される。従って、これらの変動種別カウンタCS1,CS2を組み合わせることで、変動パターンの多種多様化を容易に実現できる。また、第1変動種別カウンタCS1だけで図柄変動態様を決定したり、第1変動種別カウンタCS1と停止図柄との組み合わせで同じく図柄変動態様を決定したりすることも可能である。変動種別カウンタCS1,CS2は、後述する通常処理が1回実行される毎に1回更新され、当該通常処理内の残余時間内でも繰り返し更新される。そして、第1図柄表示装置41による第1図柄の変動開始時における変動パターン決定に際して変動種別カウンタCS1,CS2のバッファ値が取得される。
【0194】
左・中・右の各外れ図柄カウンタCL,CM,CRは、大当たり抽選が外れとなった時に左列第1図柄、中列第1図柄、右列第1図柄の外れ停止図柄を決定するためのものであり、各列では主図柄及び副図柄の合わせて20の第1図柄の何れかが表示されることから、各々に20個(0〜19)のカウンタ値が用意されている。外れ図柄カウンタCLにより左図柄列の上・中・下段の各図柄が決定され、外れ図柄カウンタCMにより中図柄列の上・中・下段の各図柄が決定され、外れ図柄カウンタCRにより右図柄列の上・中・下段の各図柄が決定される。
【0195】
本実施の形態では、CPU501に内蔵のRレジスタの数値を用いることにより各カウンタCL,CM,CRの値をランダムに更新する構成としている。すなわち、各外れ図柄カウンタCL,CM,CRの更新時には、前回値にRレジスタの下位3ビットの値が加算され、その加算結果が最大値を超えた場合に20減算されて今回値が決定される。各外れ図柄カウンタCL,CM,CRは更新時期が重ならないようにして通常処理内で更新され、それら外れ図柄カウンタCL,CM,CRの組み合わせが、RAM503の前後外れリーチ図柄バッファ、前後外れ以外リーチ図柄バッファ及び完全外れ図柄バッファの何れかに格納される。そして、第1図柄の変動開始時における変動パターン決定に際し、リーチ乱数カウンタC3の値に応じて前後外れリーチ図柄バッファ、前後外れ以外リーチ図柄バッファ及び完全外れ図柄バッファの何れかのバッファ値が取得される。
【0196】
なお、各カウンタの大きさや範囲は一例にすぎず任意に変更できる。但し、不規則性を重視すれば、大当たり乱数カウンタC1、リーチ乱数カウンタC3、変動種別カウンタCS1,CS2の大きさは何れも異なる素数とし、いかなる場合にも同期しない数値としておくのが望ましい。また、図示は省略するが、第2図柄表示装置42の抽選には第2図柄乱数カウンタC4が用いられる。第2図柄乱数カウンタC4は、例えば0〜250の範囲内で順に1ずつ加算され、最大値(つまり250)に達した後0に戻るループカウンタとして構成されている。第2図柄乱数カウンタC4は定期的に(本実施の形態ではタイマ割込み毎に1回)更新され、遊技球が左右何れかのスルーゲート34を通過したことが検知された時に取得される。当選することとなる乱数の値の数は149あり、その範囲は「5〜153」である。
【0197】
次いで、主制御装置271内のCPU501により実行される各制御処理を図41〜図48のフローチャートを参照しながら説明する。かかるCPU501の処理としては大別して、電源投入に伴い起動されるメイン処理と、定期的に(本実施の形態では2msec周期で)起動されるタイマ割込み処理と、NMI端子(ノンマスカブル端子)への停電信号の入力により起動されるNMI割込み処理とがあり、説明の便宜上、はじめにタイマ割込み処理とNMI割込み処理とを説明し、その後メイン処理を説明する。
【0198】
図46は、タイマ割込み処理を示すフローチャートであり、本処理は主制御装置271のCPU501により例えば2msec毎に実行される。
【0199】
図46において、ステップS601では、各種入賞スイッチの読み込み処理を実行する。すなわち、主制御装置271に接続されている各種スイッチ(但し、RAM消去スイッチ323を除く)の状態を読み込むと共に、当該スイッチの状態を判定して検出情報(入賞検知情報)を保存する。
【0200】
その後、ステップS602では、乱数初期値カウンタCINIの更新を実行する。具体的には、乱数初期値カウンタCINIを1インクリメントすると共に、そのカウンタ値が最大値(本実施の形態では676)に達した際0にクリアする。そして、乱数初期値カウンタCINIの更新値を、RAM503の該当するバッファ領域に格納する。続くステップS603では、大当たり乱数カウンタC1、大当たり図柄カウンタC2及びリーチ乱数カウンタC3の更新を実行する。具体的には、大当たり乱数カウンタC1、大当たり図柄カウンタC2及びリーチ乱数カウンタC3をそれぞれ1インクリメントすると共に、それらのカウンタ値が最大値(本実施の形態ではそれぞれ、676,49,238)に達した際それぞれ0にクリアする。そして、各カウンタC1〜C3の更新値を、RAM503の該当するバッファ領域に格納する。
【0201】
その後、ステップS604では、作動口33への入賞に伴う始動入賞処理を実行する。この始動入賞処理を図47のフローチャートにより説明すると、ステップS701では、遊技球が作動口33に入賞(始動入賞)したか否かを作動口スイッチ224の検出情報により判別する。遊技球が作動口33に入賞したと判別されると、続くステップS702では、第1図柄表示装置41の作動保留球数Nが上限値(本実施の形態では4)未満であるか否かを判別する。作動口33への入賞があり、且つ作動保留球数N<4であることを条件にステップS703に進み、作動保留球数Nを1インクリメントする。続くステップS704では、前記ステップS603で更新した大当たり乱数カウンタC1、大当たり図柄カウンタC2及びリーチ乱数カウンタC3の各値を、RAM503の保留球格納エリアの空き記憶エリアのうち最初のエリアに格納する。そして、始動入賞処理の後、CPU501は本タイマ割込み処理を一旦終了する。
【0202】
なお、遊技球が作動口33に入賞(始動入賞)した場合、それに伴い第1図柄表示装置41による第1図柄の変動表示が開始されることとなるが、始動入賞後、第1図柄が変動し図柄停止に至るまでには所定時間(例えば5秒)が経過していなければならないという制約がある。そこで、上記始動入賞処理では、始動入賞が確認された場合、各カウンタ値の格納処理(ステップS704)の後に、始動入賞後の経過時間を計るためのタイマをセットすることとしている。具体的には、上記始動入賞処理は2msec周期で実行されるため、例えば5秒の経過時間を計測するにはタイマに数値「2500」をセットし、始動入賞処理の都度、タイマ値を1ずつ減算する。このタイマ値は、その時々の各カウンタC1〜C3の値と共に、RAM503の保留球格納エリアに格納され管理される。そして、後述する第1図柄の変動パターン設定に際しては、上記タイマ値が参照され、残り時間に応じて(所定時間経過後に図柄変動が停止されるよう)変動パターンが設定されるようになっている。
【0203】
図48は、NMI割込み処理を示すフローチャートであり、本処理は、主制御装置271のCPU501により停電の発生等によるパチンコ機10の電源遮断時に実行される。このNMI割込みにより、電源遮断時の主制御装置271の状態がRAM503のバックアップエリア503aに記憶される。すなわち、停電の発生等によりパチンコ機10の電源が遮断されると、停電信号SG2が停電監視回路542から主制御装置271内のCPU501のNMI端子に出力され、CPU501は実行中の制御を中断してNMI割込み処理を開始する。図48のNMI割込み処理プログラムは、主制御装置271のROM502に記憶されている。停電信号SG2が出力された後所定時間は、主制御装置271の処理が実行可能となるように電源部541から電源供給がなされており、この所定時間内にNMI割込み処理が実行される。
【0204】
NMI割込み処理において、ステップS801では使用レジスタをRAM503のバックアップエリア503aに退避し、続くステップS802ではスタックポインタの値を同バックアップエリア503aに記憶する。さらに、ステップS803では電源遮断の発生情報をバックアップエリア503aに設定し、ステップS804では電源が遮断されたことを示す電源遮断通知コマンドを他の制御装置に対して送信する。ステップS805ではRAM判定値を算出し、バックアップエリア503aに保存する。RAM判定値は、例えば、RAM503の作業領域アドレスにおけるチェックサム値である。ステップS806では、RAMアクセスを禁止する。その後は、電源が完全に遮断して処理が実行できなくなるのに備え、無限ループに入る。
【0205】
なお、上記のNMI割込み処理は払出制御装置311でも同様に実行され、かかるNMI割込みにより、停電の発生等による電源遮断時の払出制御装置311の状態がRAM513のバックアップエリア513aに記憶される。停電信号SG2が出力された後所定時間は、払出制御装置311の処理が実行可能となるように電源部541から電源供給がなされるのも同様である。すなわち、停電の発生等によりパチンコ機10の電源が遮断されると、停電信号SG2が停電監視回路542から払出制御装置311内のCPU511のNMI端子に出力され、CPU511は実行中の制御を中断して図48のNMI割込み処理を開始する。その内容はステップS804の電源遮断通知コマンドの送信を行わない点を除き上記説明と同様である。
【0206】
図41は、主制御装置271内のCPU501により実行されるメイン処理の一例を示すフローチャートであり、このメイン処理は電源投入時のリセットに伴い起動される。
【0207】
メイン処理において、ステップS101では、電源投入に伴う初期設定処理を実行する。具体的には、スタックポインタに予め決められた所定値を設定すると共に、サブ側の制御装置(音声ランプ制御装置272、払出制御装置311等)が動作可能な状態になるのを待つために例えば1秒程度、ウェイト処理を実行する。ステップS102では、払出制御装置311に対して払出許可コマンドを送信し、続くステップS103では、RAMアクセスを許可する。
【0208】
その後、CPU501内のRAM503に関してデータバックアップの処理を実行する。つまり、ステップS104では電源装置313に設けたRAM消去スイッチ323が押されているか否かを判別し、続くステップS105ではRAM503のバックアップエリア503aに電源遮断の発生情報が設定されているか否かを判別する。また、ステップS106ではRAM判定値を算出し、続くステップS107では、そのRAM判定値が電源遮断時に保存したRAM判定値と一致するか否か、すなわちバックアップの有効性を判別する。RAM判定値は、例えばRAM503の作業領域アドレスにおけるチェックサム値である。なお、RAM503の所定のエリアに書き込まれたキーワードが正しく保存されているか否かによりバックアップの有効性を判断することも可能である。
【0209】
上述したように、本パチンコ機10では、例えばホールの営業開始時など、電源投入時にRAMデータを初期化する場合にはRAM消去スイッチ323を押しながら電源が投入される。従って、RAM消去スイッチ323が押されていれば、RAMの初期化処理(ステップS114〜S116)に移行する。また、電源遮断の発生情報が設定されていない場合や、RAM判定値(チェックサム値等)によりバックアップの異常が確認された場合も同様にRAM503の初期化処理(ステップS114〜S116)に移行する。つまり、ステップS114ではRAM503の使用領域を0にクリアし、続くステップS115ではRAM503の初期化処理を実行する。また、ステップS116では割込み許可を設定し、後述する通常処理に移行する。
【0210】
一方、RAM消去スイッチ323が押されていない場合には、電源遮断の発生情報が設定されていること、及びRAM判定値(チェックサム値等)が正常であることを条件に、復電時の処理(電源遮断復旧時の処理)を実行する。つまり、ステップS108では電源遮断前のスタックポインタを復帰させ、ステップS109では電源遮断の発生情報をクリアする。ステップS110ではサブ側の制御装置を電源遮断時の遊技状態に復帰させるためのコマンドを送信し、ステップS111では使用レジスタをRAM503のバックアップエリア503aから復帰させる。また、ステップS112,S113では、割込み許可/不許可を電源遮断前の状態に復帰させた後、電源遮断前の番地へ戻る。
【0211】
次に、通常処理の流れを図42のフローチャートを参照しながら説明する。この通常処理では遊技の主要な処理が実行される。その概要として、ステップS201〜S207の処理が4msec周期の定期処理として実行され、その残余時間でステップS209,S210のカウンタ更新処理が実行される構成となっている。
【0212】
通常処理において、ステップS201では、前回の処理で更新されたコマンド等の出力データをサブ側の各制御装置に送信する。具体的には、入賞検知情報の有無を判別し、入賞検知情報があれば払出制御装置311に対して獲得遊技球数に対応する賞球払出コマンドを送信する。また、第1図柄表示装置41による第1図柄の変動表示に際して停止図柄コマンド、変動パターンコマンド、確定コマンド等を表示制御装置214に送信する。なお、第1図柄の変動開始後において、変動パターンコマンド→左図柄列の停止図柄コマンド→中図柄列の停止図柄コマンド→右図柄列の停止図柄コマンドの順で通常処理の都度1つずつ(すなわち、4msec毎に1つずつ)コマンドが送信され、変動時間経過のタイミングで確定コマンドが送信されるようになっている。
【0213】
次に、ステップS202では、変動種別カウンタCS1,CS2の更新を実行する。具体的には、変動種別カウンタCS1,CS2を1インクリメントすると共に、それらのカウンタ値が最大値(本実施の形態では198,240)に達した際それぞれ0にクリアする。そして、変動種別カウンタCS1,CS2の更新値を、RAM503の該当するバッファ領域に格納する。続くステップS203では、左図柄列、中図柄列及び右図柄列の各外れ図柄カウンタCL,CM,CRの更新を実行する。
【0214】
各外れ図柄カウンタCL,CM,CRの更新処理を説明すると、図43に示すように、ステップS301では、左図柄列の外れ図柄カウンタCLの更新時期か否かを判別し、ステップS302では、中図柄列の外れ図柄カウンタCMの更新時期か否かを判別する。そして、左図柄列の更新時期(ステップS301がYES)であればステップS303に進み、左図柄列の外れ図柄カウンタCLを更新する。また、中図柄列の更新時期(ステップS302がYES)であればステップS304に進み、中図柄列の外れ図柄カウンタCMを更新する。さらに、右図柄列の更新時期(ステップS301,S302が共にNO)であればステップS305に進み、右図柄列の外れ図柄カウンタCRを更新する。ステップS303〜S305の外れ図柄カウンタCL,CM,CRの更新では、前回のカウンタ値にRレジスタの下位3ビットの値を加算すると共にその加算結果が最大値を超えた場合に20を減算し、その演算結果を外れ図柄カウンタCL,CM,CRの今回値とする。上記CL,CM,CRの更新処理によれば、左図柄列、中図柄列及び右図柄列の各外れ図柄カウンタCL,CM,CRが1回の通常処理で1つずつ順に更新され、各カウンタ値の更新時期が重なることはない。これにより、通常処理を3回実行する毎に外れ図柄カウンタCL,CM,CRの1セット分が更新されるようになっている。
【0215】
その後、ステップS306では、上記更新した外れ図柄カウンタCL,CM,CRの組み合わせが大当たり図柄の組み合わせになっているか否かを判別し、大当たり図柄の組み合わせである場合、そのまま本処理を終了する。大当たり図柄の組み合わせでない場合、ステップS07では、リーチ図柄の組み合わせになっているか否かを判別し、リーチ図柄の組み合わせである場合、さらにステップS308では、それが前後外れリーチであるか否かを判別する。外れ図柄カウンタCL,CM,CRが前後外れリーチの組み合わせである場合、ステップS309に進み、その時の外れ図柄カウンタCL,CM,CRの組み合わせをRAM503の前後外れリーチ図柄バッファに格納する。外れ図柄カウンタCL,CM,CRが前後外れ以外リーチの組み合わせである場合には、ステップS310に進み、その時の外れ図柄カウンタCL,CM,CRの組み合わせをRAM503の前後外れ以外リーチ図柄バッファに格納する。外れ図柄カウンタCL,CM,CRの組み合わせが大当たり図柄の組み合わせでなく、且つリーチ図柄の組み合わせでもない場合(ステップS306,S307が共にNOの場合)、これは外れ図柄カウンタCL,CM,CRの組み合わせが外れ図柄の組み合わせになっていることに相当し、かかる場合には、ステップS311に進み、その時の外れ図柄カウンタCL,CM,CRの組み合わせをRAM503の完全外れ図柄バッファに格納する。
【0216】
外れ図柄カウンタCL,CM,CRの更新処理の後、図42のステップS204では、払出制御装置311より受信した賞球計数信号や払出異常信号を読み込む。その後、ステップS205では、第1図柄表示装置41による第1図柄の変動表示を行うための第1図柄変動処理を実行する。この第1図柄変動処理により、大当たり判定や第1図柄の変動パターンの設定などが行われる。但し、第1図柄変動処理の詳細は後述する。
【0217】
その後、ステップS206では、大当たり状態である場合において可変入賞装置35の大入賞口を開放又は閉鎖するための大入賞口開閉処理を実行する。すなわち、大当たり状態のラウンド毎に大入賞口を開放し、大入賞口の最大開放時間が経過したか、又は大入賞口に遊技球が規定数だけ入賞したかを判定する。そして、これら何れかの条件が成立すると大入賞口を閉鎖する。このとき、遊技球が特定領域を通過したことを条件に大入賞口の連続開放を許容し、これを所定ラウンド数繰り返し実行する。
【0218】
ステップS207では、第2図柄表示装置42による第2図柄(例えば「○」又は「×」の普通図柄)の表示制御を実行する。簡単に説明すると、遊技球がスルーゲート34を通過したことを条件に、その都度の第2図柄乱数カウンタC4の値が取得されると共に第2図柄表示装置42の表示部45にて第2図柄の変動表示が実施される。そして、第2図柄乱数カウンタC4の値により第2図柄の抽選が実施され、第2図柄の当たり状態になると、作動口33に付随する電動役物が所定時間開放される。なお説明は省略したが、第2図柄乱数カウンタC4も、大当たり乱数カウンタC1、大当たり図柄カウンタC2及びリーチ乱数カウンタC3と同様に、図46に示すタイマ割込み処理により更新されるようになっている。
【0219】
その後、ステップS208では、次の通常処理の実行タイミングに至ったか否か、すなわち前回の通常処理の開始から所定時間(本実施の形態では4msec)が経過したか否かを判別する。そして、次の通常処理の実行タイミングに至るまでの残余時間内において、乱数初期値カウンタCINI及び変動種別カウンタCS1,CS2の更新を繰り返し実行する(ステップS209,S210)。つまり、ステップS209では、乱数初期値カウンタCINIの更新を実行する。具体的には、乱数初期値カウンタCINIを1インクリメントすると共に、そのカウンタ値が最大値(本実施の形態では676)に達した際0にクリアする。そして、乱数初期値カウンタCINIの更新値を、RAM503の該当するバッファ領域に格納する。また、ステップS210では、変動種別カウンタCS1,CS2の更新を実行する。具体的には、変動種別カウンタCS1,CS2を1インクリメントすると共に、それらのカウンタ値が最大値(本実施の形態では198,240)に達した際それぞれ0にクリアする。そして、変動種別カウンタCS1,CS2の更新値を、RAM503の該当するバッファ領域に格納する。
【0220】
ここで、ステップS201〜S207の各処理の実行時間は遊技の状態に応じて変化するため、次の通常処理の実行タイミングに至るまでの残余時間は一定でなく変動する。故に、かかる残余時間を使用して乱数初期値カウンタCINIの更新を繰り返し実行することにより、乱数初期値カウンタCINI(すなわち、大当たり乱数カウンタC1の初期値)をランダムに更新することができ、同様に変動種別カウンタCS1,CS2についてもランダムに更新することができる。
【0221】
次に、前記ステップS205の第1図柄変動処理を図44及び図45のフローチャートを参照して説明する。
【0222】
第1図柄変動処理において、ステップS401では、今現在大当たり中であるか否かを判別する。なお、大当たり中には、大当たりの際に第1図柄表示装置41で表示される大当たり遊技の最中と大当たり遊技終了後の所定時間の最中とが含まれる。続くステップS402では、第1図柄表示装置41による第1図柄の変動表示中であるか否かを判別する。そして、大当たり中でなくさらに第1図柄の変動表示中でもない場合、ステップS403に進み、第1図柄表示装置41の作動保留球数Nが0よりも大きいか否かを判別する。そして、大当たり中であるか、又は作動保留球数Nが0である場合、そのまま本処理を終了する。
【0223】
大当たり中又は第1図柄の変動表示中の何れでもなく且つ作動保留球数N>0であれば、ステップS404に進む。ステップS404では、作動保留球数Nを1減算する。ステップS405では、保留球格納エリアに格納されたデータをシフトさせる処理を実行する。このデータシフト処理は、保留球格納エリアの保留第1〜第4エリアに格納されているデータを実行エリア側に順にシフトさせる処理であって、保留第1エリア→実行エリア、保留第2エリア→保留第1エリア、保留第3エリア→保留第2エリア、保留第4エリア→保留第3エリアといった具合に各エリア内のデータがシフトされる。
【0224】
その後、ステップS406では、第1図柄の変動開始処理を実行する。ここで、図45のフローチャートを用いて変動開始処理の詳細を説明すると、ステップS501では、保留球格納エリアの実行エリアに格納されている大当たり乱数カウンタC1の値に基づいて大当たりか否かを判別する。大当たりか否かは大当たり乱数カウンタ値とその時々のモードとの関係に基づいて判別される。前述した通り通常の低確率時には大当たり乱数カウンタC1の数値0〜676のうち「337,673」が当たり値であり、高確率時には「67,131,199,269,337,401,463,523,601,661」が当たり値である。
【0225】
大当たりであると判別された場合、ステップS502では、保留球格納エリアの実行エリアに格納されている大当たり図柄カウンタC2の値に対応する図柄、すなわち大当たり図柄を図示しないテーブル(大当たり図柄カウンタC2の値と図柄との対応関係を表すテーブル)に基づいて求め、その図柄を停止図柄コマンドに設定する。このとき、大当たり図柄カウンタC2の数値0〜49は、全5つの有効ライン上における50通りの大当たり図柄の何れかに対応しており、停止図柄コマンドには50通りの大当たり図柄の何れかが設定される。これらの大当たり図柄のうち予め定められた特定図柄で揃った場合には以後確変状態に移行するが、特定図柄でない図柄(非特定図柄)で揃った場合には確変状態に移行しない。
【0226】
次に、ステップS503では、大当たり図柄で停止するまでの第1図柄の変動パターンを決定し、当該変動パターンを変動パターンコマンドに設定する。このとき、RAM503のカウンタ用バッファに格納されている変動種別カウンタCS1,CS2の値を確認し、第1変動種別カウンタCS1の値に基づいてノーマルリーチ、スーパーリーチ、プレミアムリーチ等のリーチ種別やその他大まかな図柄変動態様を決定すると共に、第2変動種別カウンタCS2の値に基づいてリーチ発生後に最終停止図柄(本実施の形態では中図柄)が停止するまでの経過時間(言い換えれば、変動図柄数)などより細かな図柄変動態様を決定する。なお、第1変動種別カウンタCS1の数値とリーチパターンとの関係、第2変動種別カウンタCS2の数値と停止図柄時間との関係は、それぞれにテーブル等により予め規定されている。但し、上記変動パターンは、第2変動種別カウンタCS2の値を使わずに第1変動種別カウンタCS1の値だけを用いて設定することも可能であり、第1変動種別カウンタCS1の値だけでパターン設定するか又は両変動種別カウンタCS1,CS2の両値でパターン設定するかは、その都度の第1変動種別カウンタCS1の値や遊技条件などに応じて適宜決められるようになっている。これは、後述する前後外れリーチ表示、前後外れ以外リーチ表示、完全外れ表示を行う場合における変動パターンの設定でも同様である。
【0227】
ステップS501で大当たりではないと判別された場合には、ステップS504で、保留球格納エリアの実行エリアに格納されているリーチ乱数カウンタC3の値に基づいてリーチ発生か否かを判別し、リーチ発生の場合、さらにステップS505で、同じくリーチ乱数カウンタC3の値に基づいて前後外れリーチであるか否かを判別する。本実施の形態では、リーチ乱数カウンタC3の値は0〜238の何れかであり、そのうち「0,1」が前後外れリーチに該当し、「2〜21」が前後外れ以外リーチに該当し、「22〜238」がリーチなし(完全外れ)に該当する。
【0228】
前後外れリーチ発生の場合、ステップS506に進み、RAM503の前後外れリーチ図柄バッファに格納されている左・中・右の各外れ図柄カウンタCL,CM,CRの各値を停止図柄コマンドに設定する。また、ステップS507では、前後外れリーチ表示のための変動パターンを決定し、当該変動パターンを変動パターンコマンドに設定する。このとき、前記ステップS503と同様に、RAM503のカウンタ用バッファに格納されている変動種別カウンタCS1,CS2の値を確認し、第1変動種別カウンタCS1の値に基づいてノーマルリーチ、スーパーリーチ、プレミアムリーチ等のリーチ種別やその他大まかな図柄変動態様を決定すると共に、第2変動種別カウンタCS2の値に基づいてリーチ発生後に最終停止図柄(本実施の形態では中図柄)が停止するまでの経過時間(言い換えれば、変動図柄数)などより細かな図柄変動態様を決定する。
【0229】
前後外れ以外リーチ発生の場合、ステップS508に進み、RAM503の前後外れ以外リーチ図柄バッファに格納されている左・中・右の各外れ図柄カウンタCL,CM,CRの各値を停止図柄コマンドに設定する。また、ステップS509では、前後外れ以外リーチ表示のための変動パターンを決定し、当該変動パターンを変動パターンコマンドに設定する。このとき、RAM503のカウンタ用バッファに格納されている変動種別カウンタCS1,CS2の値に基づいて変動パターンが決定されるのは前記ステップS503等と同様である。
【0230】
大当たりでなくリーチでもない場合、ステップS510に進み、RAM503の完全外れ図柄バッファに格納されている左・中・右の各外れ図柄カウンタCL,CM,CRの各値を停止図柄コマンドに設定する。また、ステップS511では、完全外れ表示のための変動パターンを決定し、当該変動パターンを変動パターンコマンドに設定する。このとき、RAM503のカウンタ用バッファに格納されている変動種別カウンタCS1,CS2の値に基づいて変動パターンが決定されるのは前記ステップS503等と同様である。上記の通り大当たり時、リーチ発生時、リーチ非発生時のいずれかで図柄停止コマンド及び変動パターンコマンドの設定が完了すると、本処理を終了する。
【0231】
図44の説明に戻り、ステップS402がYES、すなわち第1図柄の変動表示中である場合には、ステップS407に進み、変動時間が経過したか否かを判別する。このとき、第1図柄の変動パターンに応じて当該第1図柄の変動時間が決められており、この変動時間が経過した時にステップS407が肯定判別される。そして、ステップS408では、停止図柄の確定のために設定されている確定コマンドを設定し、その後本処理を終了する。
【0232】
次に、払出制御装置311内のCPU511により実行される払出制御について説明する。図49は、払出制御装置311のメイン処理を示すフローチャートであり、このメイン処理は電源投入時のリセットに伴い起動される。
【0233】
まず、ステップS901では、電源投入に伴う初期設定処理を実行する。具体的には、スタックポインタに予め決められた所定値を設定すると共に、割込みモードを設定する。また、ステップS902では、主制御装置271から送信される払出許可コマンドを受信するまで待機する。そして、払出許可コマンドを受信した時点でステップS903に進んでRAMアクセスを許可すると共に、ステップS904で外部割込みベクタの設定を行う。
【0234】
その後、CPU511内のRAM513に関してデータバックアップの処理を実行する。つまり、ステップS905では電源装置313に設けたRAM消去スイッチ323が押されているか否かを判別し、続くステップS906ではRAM513のバックアップエリア513aに電源遮断の発生情報が設定されているか否かを判別する。また、ステップS907ではRAM判定値を算出し、続くステップS908では、そのRAM判定値が電源遮断時に保存したRAM判定値と一致するか否か、すなわちバックアップの有効性を判別する。RAM判定値は、例えばRAM513の作業領域アドレスにおけるチェックサム値である。なお、RAM513の所定のエリアに書き込まれたキーワードが正しく保存されているか否かによりバックアップの有効性を判断することも可能である。
【0235】
RAM消去スイッチ323が押されていれば、RAMの初期化処理(ステップS915〜S918)に移行する。また、電源遮断の発生情報が設定されていない場合や、RAM判定値(チェックサム値等)によりバックアップの異常が確認された場合も同様にRAM513の初期化処理(ステップS915〜S918)に移行する。つまり、ステップS915ではRAM513の全領域を0にクリアし、続くステップS916ではRAM513の初期化処理を実行する。また、ステップS917ではCPU周辺デバイスの初期設定を行うと共に、ステップS918では割込み許可を設定し、後述する払出制御処理に移行する。
【0236】
一方、RAM消去スイッチ323が押されていない場合には、電源遮断の発生情報が設定されていること、及びRAM判定値(チェックサム値等)が正常であることを条件に、復電時の処理(電源遮断復旧時の処理)を実行する。つまり、ステップS909では電源遮断前のスタックポインタを復帰させ、ステップS910では電源遮断の発生情報をクリアする。また、ステップS911ではCPU周辺デバイスの初期設定を行い、ステップS912では使用レジスタをRAM513のバックアップエリア513aから復帰させる。さらに、ステップS913,S914では、割込み許可/不許可を電源遮断前の状態に復帰させた後、電源遮断前の番地へ戻る。
【0237】
次に、払出制御処理の流れを図50のフローチャートを参照しながら説明する。
【0238】
図50において、ステップS1001では、主制御装置271からのコマンドを取得し、賞球の総賞球個数を記憶する。ステップS1002では、発射制御装置312に対して発射許可の設定を行う。また、ステップS1003では、状態復帰スイッチ321をチェックして、状態復帰動作開始と判定した場合に状態復帰動作を実行する。
【0239】
その後、ステップS1004では、下皿16の状態の変化に応じて下皿満タン状態又は下皿満タン解除状態の設定を実行する。すなわち、下皿満タンスイッチの検出信号により下皿16の満タン状態を判別し、下皿満タンになった時、下皿満タン状態の設定を実行し、下皿満タンでなくなった時、下皿満タン解除状態の設定を実行する。また、ステップS1005では、タンク球の状態の変化に応じてタンク球無し状態又はタンク球無し解除状態の設定を実行する。すなわち、タンク球無しスイッチの検出信号によりタンク球無し状態を判別し、タンク球無しになった時、タンク球無し状態の設定を実行し、タンク球無しでなくなった時、タンク球無し解除状態の設定を実行する。
【0240】
その後、ステップS1006では、報知する状態の有無を判別し、報知する状態が有る場合には払出制御装置311に設けた7セグメントLEDにより報知する。
【0241】
ステップS1007〜S1009では、賞球払出の処理を実行する。この場合、賞球の払出不可状態でなく且つ前記ステップS1001で記憶した総賞球個数が0でなければ(ステップS1007,S1008が共にNO)、ステップS1009に進み、図51に示した後述する賞球制御処理を開始する。また、賞球の払出不可状態又は総賞球個数が0であれば(ステップS1007,S1008の何れかがYES)、ステップS1010〜S1012の貸球払出の処理に移行する。
【0242】
貸球払出の処理において、貸球の払出不可状態でなく且つカードユニットからの貸球払出要求を受信していれば(ステップS1010がNO、S1011がYES)、ステップS1012に進み、図52に示した後述する貸球制御処理を開始する。また、貸球の払出不可状態又は貸球払出要求を受信していなければ(ステップS1010がYES又はS1011がNO)、後続の球抜きの処理を実行する。
【0243】
ステップS1013では、状態復帰スイッチ321をチェックして球抜き不可状態でないこと、及び球抜き動作開始でないことを条件に、払出モータ358aを駆動させ球抜き処理を実行する。続くステップS1014では、球詰まり状態であることを条件にバイブレータ360の制御(バイブモータ制御)を実行する。その後、本払出制御処理の先頭に戻る。
【0244】
ここで、図51に示す賞球制御処理において、ステップS1101では、払出モータ358aを駆動させて賞球の払出を実行する。続くステップS1102では、払出モータ358aの回転が正常であるかを払出回転センサの検出結果により判別する。払出モータ358aの回転が正常でなければ、ステップS1103に進み、払出モータ358aを駆動させてリトライ処理を実行すると共に払出モータ358aの停止処理を実行し、その後、図50の払出制御処理に戻る。
【0245】
また、払出モータ358aの回転が正常であれば、ステップS1104に進み、遊技球のカウントが正常に行われているか否かを払出カウントスイッチの検出結果により判別する。遊技球のカウントが正常でなければ、ステップS1105に進み、払出モータ358aを駆動させてリトライ処理を実行すると共に払出モータ358aの停止処理を実行し、その後、図50の払出制御処理に戻る。
【0246】
さらに、遊技球のカウントが正常であれば、ステップS1106に進み、払出カウントスイッチによる遊技球のカウント数が総賞球個数に達して払出が完了したか否かを判別する。払出が完了していれば、ステップS1107で払出モータ358aの停止処理を実行し、その後、図50の払出制御処理に戻る。
【0247】
また、図52に示す貸球制御処理において、ステップS1201では、払出モータ358aを駆動させて貸球の払出を実行する。続くステップS1202では、払出モータ358aの回転が正常であるかを払出回転センサの検出結果により判別する。払出モータ358aの回転が正常でなければ、ステップS1203に進み、払出モータ358aを駆動させてリトライ処理を実行すると共に払出モータ358aの停止処理を実行し、その後、図50の払出制御処理に戻る。
【0248】
また、払出モータ358aの回転が正常であれば、ステップS1204に進み、遊技球のカウントが正常に行われているか否かを払出カウントスイッチの検出結果により判別する。遊技球のカウントが正常でなければ、ステップS1205に進み、払出モータ358aを駆動させてリトライ処理を実行すると共に払出モータ358aの停止処理を実行し、その後、図50の払出制御処理に戻る。
【0249】
さらに、遊技球のカウントが正常であれば、ステップS1206に進み、払出カウントスイッチによる遊技球のカウント数が所定の貸球個数(25個)に達して払出が完了したか否かを判別する。払出が完了していれば、ステップS1207で払出モータ358aの停止処理を実行し、その後、図50の払出制御処理に戻る。
【0250】
以上詳述した本実施の形態によれば、施錠装置の取付板2を取り付ける台座部18を設けたことにより、外枠11に対して本体枠12を閉じた状態において、本体枠12と外枠11との境界位置の隙間から針金等を差し込んで不正解錠を行なおうとした場合、その針金等は、台座部18の右側面に当ってしまい、本体枠12のロックを解除するための鉤部材4,5や、前扉枠13を開放するための扉枠施錠部材10,11や、それら鉤部材4,5、扉枠施錠部材10,11を移動させるための摺動杆248には到達できない。従って、本体枠12及び前扉枠13の不正解錠を未然に防止することができる。また、針金等の異物が鉤部材4,5、扉枠施錠部材10,11、摺動杆248等に至らないことにより、それらが破損することも防止され、施錠装置の保護の観点からも優れたものとなる。さらに、台座部181を設けた場合には、必ずしも鉤部材4,5を独立して動作するようにしたり、扉枠施錠部材10,11を独立して動作するようにする必要がなくなり、従前の施錠装置を利用しても不正解錠を防止することができる利点がある。
【0251】
なお、上述した実施の形態の記載内容に限定されず、例えば次のように実施してもよい。
【0252】
(a)第2の不正解錠防止構造例としては、遮断部材190を図37に示す構成としてもよい。なお、図37(a)は、図33(b)に対応した遮断部材190の斜視図であり、図37(b)は、図37(a)のX−X線断面図である。図37に示した遮断部材190には、遮断壁部191の側部に沿って折り曲げられた屈曲片187が形成されている点で先に説明したものとは異なる。従って遮断部材190を取り付けた状態では、屈曲片187が本体枠12の固定端側に向けて傾斜するように折り曲げられた状態となるため、本体枠12の開閉時に遮断部材191が人間の衣服等に引っ掛かり難くなるとともに、不正のために本体枠12と外枠11との間に侵入しようとする針金等が回り込んで前記鉤部材4,扉枠施錠部材10へ到達するおそれも低減される。
【0253】
(b)第2の不正解錠防止構造例における遮断部材190を、金属板を折曲及び切断することにより一体形成したが、複数部材を連結して構成してもよいし、金属以外の合成樹脂材料等によって形成してもよい。
【0254】
(c)第2の不正解錠防止構造例ではでは、上下の鉤部材4,5が独立して動作し両鉤部材4,5を同時に解除しないと本体枠12の施錠を解くことができないこと、及び上下の扉枠施錠部材161,162が独立して動作し両施錠部材161,162を同時に解除しないと前扉枠13の施錠を解くことができないことにより、遮断部材190は上部の鉤部材4及び扉枠施錠部材161のみについて対策した。これに対して、下部の鉤部材5及び下部の扉枠施錠部材162のみについて対策すべく、遮断部材190を施錠装置の下部に配置するようにしてもよい。
【0255】
(d)第2の不正解錠防止構造例において、遮断部材190を、上部の鉤部材4及び扉枠施錠部材161について対策することに加え、下部の鉤部材5及び下部の扉枠施錠部材162について対策するようにしてもよい。具体的には、遮断部材190を上下一対設けることが可能である。また、上下一対の遮断部材190を設ける以外にも、遮断部材190を基枠247の上下長さと同程度にまで延設し、1つの遮断部材190によって上下両鉤部材4,5及び上下両扉枠施錠部材161,162の不正解錠を防止するようにしてもよい。このようにすれば、上下両鉤部材4,5が独立して動作せず、上下両扉枠施錠部材161,162が独立して動作しない従来タイプの施錠装置においても、本体枠12と外枠11との間からの不正解錠を未然に防止することができる。
【0256】
(e)第2の不正解錠防止構造例において、遮断部材190を、本体枠12に対して基枠247(取付板2)を取り付けるビスを利用する等して取り付けたが、他の取り付け構造であってもよい。また、遮断部材190を既存のパチンコ機に後付けする等の理由がない場合には、基枠247の一部に遮断部材190を一体的に設けてもよい。
【0257】
(f)遮断部材190を設けた第2の不正解錠防止構造例と、台座部181を設けた第1の不正解錠防止構造例とを組み合わせて実施することも可能である。このようにすれば、一層の不正解錠防止に役立つ。
【0258】
(g)第1の不正解錠防止構造例では、本体枠12及び前扉枠13の不正解錠を防止するために、基枠247(取付板2)を後方へオフセットするための台座部181を設けたが、この台座部181の本体枠12と外枠11との境界位置付近に、本体枠12と外枠11との隙間側へ向けて開口する溝等の凹部を形成しておいてもよい。このような凹部の存在により、本体枠12と外枠11との隙間から不正解錠のために針金等が挿入されても、当該針金等の先端が凹部に入り込んでしまい、そこから迂回して基枠247側へ針金等が侵入するおそれを回避し得る。
【0259】
(h)第1の不正解錠防止構造例では、本体枠12及び前扉枠13の不正解錠を防止するために、基枠247(取付板2)を後方へオフセットするための台座部181を設けたが、取付板2を本体枠12に各所でビス止めするための複数本のボスを後方にまで延設し、ボスの高さによって基枠247(取付板2)を後方へオフセットさせてもよい。
【0260】
(i)第1の不正解錠防止構造例では、本体枠12及び前扉枠13の不正解錠を防止するために、基枠247(取付板2)を後方へオフセットするための台座部181を設けたが、これに代え又はこれに加え、本体枠12の基枠247よりも開放端側に針金等の侵入を阻止する防御壁を設けてもよい。この場合、防御壁を設けるためのスペースが基枠247よりも開放端側(正面から見ると右側)に必要となる。このような防御壁に代わる簡易なものとして、取付板2の前記開放端側を後方へ折り曲げるように構成して、折り曲げ部を防御壁の機能を持たせることも可能であるが、この場合には壁高さが不十分になり易いので注意が必要である。
【0261】
(j)上記実施の形態では、従来に比べて遊技領域が比較的大きいパチンコ機10について説明したが、これに限らず、従来のような遊技領域や窓部等を有するパチンコ機等の遊技機にも適用できる。また、上記実施の形態とは異なる他のタイプのパチンコ機等、例えば可変表示ユニット35等のないパチンコ機や、他の役物を備えたパチンコ機、アレンジボール機、雀球等の遊技機にも適用できる。また、スロットマシン等にも適用できる。スロットマシンは一般にリールやホッパや制御装置が内蔵された筐体(遊技機本体)と、その筐体の前面を覆うフロントパネル(開閉部材)とからその外殻が形成されているが、この場合においても、以上において説明した施錠装置及びその関連構成を適用すれば、筐体に対してフロントパネルが不正解錠されるのを防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】一実施の形態におけるパチンコ機を示す正面図である。
【図2】パチンコ機の主要な構成を展開又は分解して示す斜視図である。
【図3】パチンコ機を構成する本体枠の前面構成を示す正面図である。
【図4】遊技盤の構成を示す正面図である。
【図5】前扉枠の構成を示す背面図である。
【図6】パチンコ機の構成を示す背面図である。
【図7】パチンコ機の背面構成を主要部品毎に分解して示す分解斜視図である。
【図8】パチンコ機裏面における第1制御基板ユニット、第2制御基板ユニット及び裏パックユニットの配置を示す模式図である。
【図9】本体枠及び遊技盤の構成を示す背面図である。
【図10】本体枠の背面構成を示す斜視図である。
【図11】遊技盤の背面構成を示す斜視図である。
【図12】軸受け金具の構成を示す斜視図である。
【図13】第1制御基板ユニットの構成を示す正面図である。
【図14】第1制御基板ユニットの構成を示す斜視図である。
【図15】第1制御基板ユニットの分解斜視図である。
【図16】第1制御基板ユニットの背面構成を示す分解斜視図である。
【図17】第2制御基板ユニットの構成を示す正面図である。
【図18】第2制御基板ユニットの構成を示す斜視図である。
【図19】第2制御基板ユニットの分解斜視図である。
【図20】裏パックユニットの構成を示す正面図である。
【図21】裏パックユニットの分解斜視図である。
【図22】タンクレールの分解斜視図である。
【図23】施錠装置を示す正面図である。
【図24】同施錠装置を示す背面図である。
【図25】同施錠装置を示す右側面図である。
【図26】同施錠装置を示す左側面図である。
【図27】同施錠装置を示す分解背面図である。
【図28】同施錠装置を示す分解右側面図である。
【図29】同施錠装置において前扉枠の解錠時の状態を表す背面図である。
【図30】施錠装置の使用状態を示す右側面図である。
【図31】第1の不正解錠防止構造例に係り、本体枠の背面構成を示す斜視図である。
【図32】第1の不正解錠防止構造例における施錠装置の使用状態を示す右側面図である。
【図33】第2の不正解錠防止構造例に係る遮断部材の斜視図である。
【図34】第2の不正解錠防止構造例に係り、本体枠の背面構成を示す斜視図である。
【図35】第2の不正解錠防止構造例における前扉枠の解錠時の状態を示す背面図である。
【図36】第2の不正解錠防止構造例における施錠装置の使用状態を示す右側面図である。
【図37】遮断部材の別例を示す斜視図及び同斜視図におけるX−X線断面図である。
【図38】パチンコ機の電気的構成を示すブロック図である。
【図39】第1図柄表示装置の表示内容を示す説明図である。
【図40】遊技制御に用いる各種カウンタの概要を示す説明図である。
【図41】主制御装置によるメイン処理を示すフローチャートである。
【図42】通常処理を示すフローチャートである。
【図43】外れ図柄カウンタの更新処理を示すフローチャートである。
【図44】第1図柄変動処理を示すフローチャートである。
【図45】変動開始処理を示すフローチャートである。
【図46】タイマ割込み処理を示すフローチャートである。
【図47】始動入賞処理を示すフローチャートである。
【図48】NMI割込み処理を示すフローチャートである。
【図49】払出制御装置によるメイン処理を示すフローチャートである。
【図50】払出制御処理を示すフローチャートである。
【図51】賞球制御処理を示すフローチャートである。
【図52】貸球制御処理を示すフローチャートである。
【符号の説明】
2…取付板、3…支持板、4,5…施錠部材としての鉤部材、10…遊技機としてのパチンコ機、11…遊技機本体としての外枠、12…開閉部材としての本体枠、13…開閉部材としての前扉枠、30…遊技盤、91…外部操作手段としてのキーが差し込まれるシリンダ錠、155,156…扉枠鉤部、161,162…施錠部材としての扉枠施錠部材、181…台座部、187…屈曲片、190…遮断部材、191…遮断壁部、247…基枠、248…移動部材としての摺動杆。[0001]
TECHNICAL FIELD OF THE INVENTION
The present invention relates to a gaming machine.
[0002]
[Prior art]
In a gaming machine such as a pachinko machine, a slot machine or the like, an opening / closing member such as a body frame, a front door, and a front panel is attached to a front side of the gaming machine body such as an outer frame and a housing. The opening / closing member is locked to the game machine main body by a locking device in a closed state, and can be opened by unlocking by a key operation or the like.
[0003]
A conventional technique when the locking device is applied to a pachinko machine will be described. In a pachinko machine, for example, a main body frame to which a game board is attached is supported on an outer frame so as to be openable and closable. A game area is formed on the front of the game board. In front of the main frame, a front door that covers a game area and has a viewing window that allows the game area to be viewed is formed so as to be openable and closable.
[0004]
The body frame is equipped with a key cylinder, a cam that rotates in conjunction with the rotation of the key inserted into the key cylinder, and a sliding rod that slides in conjunction with the rotation of the cam. Have been. Further, a receiving member is provided on the outer frame side corresponding to the first hook member on the main body frame side, and a receiving member is provided on the front door side corresponding to the second hook member on the main body frame side.
[0005]
By rotating the key to one side, the engagement relationship between the first hook member and the receiving member on the outer frame side is released, and the main body frame can be opened to the outer frame. Further, by the turning operation of the key to the other side, the engagement relationship between the second hook member and the receiving member on the front door side is released, and the front door can be opened to the main body frame.
[0006]
[Patent Document 1]
JP-A-11-206999
[0007]
[Problems to be solved by the invention]
However, the locking device, particularly the sliding rod and the first hook member and the second hook member that move up and down with the movement of the locking member, have a boundary portion between the outer frame and the main body frame when the main frame is closed with respect to the outer frame. It is provided in the position along. Therefore, by inserting foreign matter such as a wire through a gap between the outer frame and the main body frame, the wire or the like is hooked on a part of the sliding rod, the first hook member, and the second hook member, and the wire is hooked. Moving it upward or downward may cause unauthorized unlocking.
[0008]
Such problems are not limited to pachinko machines. For example, with respect to a slot machine or the like in which a front panel as an opening / closing member is supported to be openable and closable with respect to a housing as a main body of a gaming machine, a locking device that locks the front panel in a closed state does not allow a gap between the housing and the front panel. A similar situation exists because correct unlocking is possible.
[0009]
SUMMARY OF THE INVENTION It is an object of the present invention to solve the above problems in a gaming machine provided with a locking device for locking an opening / closing member.
[0010]
Means for Solving the Problems and Effects of the Invention
Hereinafter, effective means for solving the above-mentioned object will be described while showing effects and the like as necessary.
[0011]
Means 1. A game machine main body (for example, outer frame 11) and an opening / closing member (for example, main body frame 12, front door frame 13) that is opened and closed with respect to the gaming machine main body on the front side thereof, and the opening / closing member is locked. In a gaming machine equipped with a locking device to perform,
The locking device is movable between a locking position and an unlocking position of the opening / closing member, and is urged in a locking direction (for example, hook members 4 and 5 and door frame locking members 161, 162); A moving member (for example, a sliding member) that moves the locking member to an unlocking position against the urging force in conjunction with the operation of an external operating means (for example, a cylinder lock 91 and a key K inserted and operated therewith). Rod 248).
A game wherein a blocking wall portion (for example, a blocking wall portion 191 of the blocking member 190) for blocking invasion of foreign matter from between the gaming machine main body and the opening / closing member at a position before reaching the locking member is provided. Machine.
[0012]
According to the first aspect, when the moving member is moved in the unlocking direction of the opening / closing member in conjunction with the operation of the external operation means, the locking member moves from the locking position to the unlocking position, and the opening / closing member is unlocked. . On the other hand, even if a cheating person inserts a wire or the like from a gap at a boundary portion between the gaming machine main body and the opening / closing member, hooks the locking member and moves the locking member to the unlocking position, the gaming machine main body and the opening / closing member Is provided at a position in front of the locking member to prevent intrusion of foreign matter from between the locking member and the locking member, so that wires and the like cannot reach the locking member, and unauthorized unlocking of the opening / closing member is prevented. .
[0013]
Means 2. In the means 1, a plurality of locking members for locking the opening / closing member are provided, and each of the locking members is moved to the unlocking position by the movement of the moving member in the unlocking direction, without any one of the locking members passing through the moving member. A gaming machine wherein the other locking members are held at the locking position even when moved to the unlocking position, and the blocking wall is provided corresponding to at least one locking member.
[0014]
According to the means 2, since there are a plurality of locking members provided on the opening / closing member, and each of the locking members operates independently, it is incorrect only by providing the blocking wall corresponding to at least one of the locking members. Locking can be prevented, and the configuration of the blocking wall can be prevented from being exaggerated.
[0015]
Means 3. A gaming machine according to the first or second means, wherein the blocking wall is detachably attached to the locking device.
[0016]
According to the means 3, since the blocking wall is detachably attached, it can be applied to existing gaming machines. In addition, if the blocking wall is attached by a fixture for attaching the locking device to the game machine (for example, a screw is passed through the recess 198 of the support piece 197), it is not necessary to prepare a new fixture.
[0017]
Means 4. In any one of the means 1 to 3, the blocking wall and a mounting portion for mounting the blocking wall (for example, the upper piece 192, the hanging piece 193, the protruding pieces 194 to 196, and the supporting piece 197) are made of metal. A gaming machine, wherein a blocking member is formed integrally by bending and cutting a plate material.
[0018]
According to the means 4, since the blocking member includes the blocking wall portion and the mounting portion, which are formed by bending and cutting the metal plate material, the blocking member can be manufactured at low cost.
[0019]
Means 5. The gaming machine according to any one of the means 1 to 4, wherein the moving member is provided so as to extend along an opening / closing end side of the opening / closing member.
[0020]
Since the moving member is disposed on the opening / closing end side of the opening / closing member as in the means 5, the wire or the like is improperly applied to the moving member or the locking member from between the gaming machine main body and the opening / closing member. However, such impropriety can be prevented by the above means. In this case, the blocking wall portion is configured as a wall portion protruding toward the inner side of the gaming machine on the open end side with respect to the locking member, so that the wall between the gaming machine main body and the opening / closing member is provided. Intrusion of foreign matter such as wire can be prevented by the blocking wall.
[0021]
Means 6. The game machine main body (for example, the outer frame 11), a first opening / closing member (for example, the main body frame 12) which is opened and closed with respect to the game machine main body on the front side thereof, and the game machine main body or the first opening / closing member. A second opening / closing member (e.g., front door frame 13) which is opened and closed by a locking device for locking each of the opening / closing members.
The locking device includes a first locking member (for example, hook members 4 and 5) movable to a locking position and an unlocking position of the first opening / closing member and urged in a locking direction, and the second opening / closing member. A second locking member (for example, door frame locking members 161 and 162) movable to a locking position and an unlocking position of the member and urged in the locking direction; In response to the operation of one of the keys K) that is inserted and operated, the key moves in one direction to move the first locking member to the unlocking position against the urging force, and to the other of the external operation means. A moving member (for example, a sliding rod 248) that moves in the other direction in conjunction with the operation of (i) and moves the second locking member to the unlocking position against the urging force,
A blocking wall portion (for example, a blocking wall portion 191 and a pedestal portion 181 of the blocking member 190) for blocking invasion of foreign matter from between the gaming machine main body and the first opening / closing member at a position before reaching the locking member is provided. A gaming machine characterized by the following.
[0022]
According to the means 6, when the moving member is moved in one direction in conjunction with the operation of the external operating means, the first locking member moves from the locking position to the unlocking position, and the first opening / closing member is unlocked. . When the moving member is moved in the other direction, the second locking member moves from the locked position to the unlocked position, and the second opening / closing member is unlocked. As described above, since the unlocking of the first opening / closing member and the second opening / closing member can be realized by the common moving member, it is necessary to provide a conventional moving member (sliding rod or the like) for each opening / closing member. The locking device can be reduced in weight and the structure can be simplified. On the other hand, even if a wrongdoer inserts a wire or the like through a gap at a boundary portion between the gaming machine main body and the first opening / closing member, hooks any one of the locking members and moves the locking member to the unlocking position, Since a blocking wall is provided to block foreign matter from entering between the machine body and the first opening / closing member at a position near the locking member, wires and the like cannot reach the locking member. Unauthorized unlocking of the second opening / closing member is prevented. Note that the technical means shown in the above-mentioned means 2 to means 5 can be applied to the means 6.
[0023]
Hereinafter, a basic configuration of various gaming machines to which the above-described units can be applied will be described.
[0024]
A gaming machine having an extended game area: a main body frame configured to be openable and closable on the left and right sides on the left and right sides, and supporting a game board (game board 30);
A game area partitioned into a substantially circular shape by a rail member (rail unit 50) provided on a front surface of the game board;
On the front side of the main frame, the left and right other side portions are supported so as to be openable and closable about the left and right one side portion, and have a viewing window (window portion 101) through which the game area can be viewed in a closed state. Front door (front door frame 13)
With
Elongate reinforcing members (bearings 235) are provided on the left and right sides of the main body frame so as to extend in the vertical direction, and the main body frame and the front door are provided on the other left and right sides of the main body frame. A locking device (cylinder lock 91, sliding rod 248, etc.) for locking to prohibit opening is provided.
The locking device includes an elongated moving member (sliding rod 248) provided on the left and right side portions of the main body frame so as to extend in the vertical direction and to be movable in the vertical direction. A key member (cylinder lock 91) that is provided at a position different from the position of the maximum width of the game area in the left and right side portions and selectively moves the moving member upward or downward; A configuration in which the locking of the main body frame is released by moving the moving member up or down by operating the member, and the locking of the front door is released by moving the moving member up or down,
The game board is formed so as to have a width in the width of the main body frame leaving an area for distributing and arranging the reinforcing member and the moving member to the left and right, and the game board is provided on both left and right sides of the game board. A concave portion (notch 38) is partially formed so as to avoid interference with the overhang region from both right and left sides of the machine body, and a position of the rail member where the maximum width of the game region is set is determined. By arranging to reach the left and right end positions of the board,
A gaming machine characterized by expanding the gaming area.
[0025]
Ball game machine: operation means operated by the player (gaming ball firing handle 18), ball firing means (shooting motor 229, etc.) for hitting and firing a game ball based on the operation of the operating means, and the fired ball Ball path (ball guide path of the rail unit 50) for guiding the game ball to a predetermined game area, and each game component (general prize port 31, variable prize device 32, operating port 33, variable display) disposed in the game area. A gaming machine having a unit 35 and the like).
[0026]
A ball game machine equipped with a variable display device: operation means (game ball launch handle 18) operated by a player, and ball launch means (fire motor 229, etc.) for playing a game ball and firing based on the operation of the operation means ), A ball passage (ball guide passage of the rail unit 50) for guiding the launched game ball to a predetermined game area, an operation port (operation port 33) arranged in the game area, and a variable display device (first display). A symbol display device 41) and a variable prize device (variable prize device 32) are provided, and when a game ball is entered into the operating port, a symbol displayed on the variable display device is variably displayed. A gaming machine in which a variable winning device is opened in a predetermined mode when a specific symbol is present.
[0027]
Spinning-type gaming machines such as slot machines: A symbol row composed of a plurality of symbols (specifically, reels with symbols) is displayed in a variable manner (specifically, reel rotation), and then the symbol row is determined and stopped. Variable display means (specifically, a reel unit) to be operated, and the operation of the starting operation means (specifically, the start lever) starts changing the symbol, and the stop operation means (specifically, stop) The change of the symbol is stopped due to the operation of the button) or after a lapse of a predetermined time, and a special game state (a bonus game or the like) advantageous to the player is required on condition that the fixed symbol at the time of the stop is a specific symbol. ). A gaming machine including a housing accommodating a reel and a hopper, and a front panel supported to be openable and closable to close a front opening of the housing.
[0028]
Ball-based belt-type gaming machine: a variable display in which a symbol row composed of a plurality of symbols (specifically, reels with symbols) is displayed in a variable manner (specifically, reel rotation), and then the symbol row is determined and stopped. Means (specifically, a reel unit), a symbol change is started by operation of a starting operation means (specifically, a start lever), and a stop operation means (specifically, a stop button) The fluctuation of the symbol is stopped due to the operation or after a predetermined time has elapsed, and a special game state (such as a bonus game) advantageous to the player is generated on condition that the fixed symbol at the time of the stop is a specific symbol. And a dispensing device for dispensing game balls to the ball tray, further comprising a dispensing device for providing a ball tray (such as an upper plate) for taking in game balls from the ball tray, and a dispensing device for dispensing game balls to the ball tray. Game ball by Gaming machine constructed as the operation of the starter operation means it becomes effective by being turned.
[0029]
BEST MODE FOR CARRYING OUT THE INVENTION
Hereinafter, an embodiment of a pachinko gaming machine (hereinafter, referred to as a “pachinko machine”) that is a type of gaming machine will be described in detail with reference to the drawings. FIG. 1 is a front view of the pachinko machine 10, FIG. 2 is a perspective view showing the main structure of the pachinko machine 10 in an expanded or disassembled state, and FIG. 3 is a front view showing the front structure of a main body frame 12 constituting the pachinko machine 10. is there. 2 and 3, the configuration of the pachinko machine 10 in the game area is blank for convenience.
[0030]
As shown in FIGS. 1 to 3, the pachinko machine 10 includes an outer frame 11 forming an outer shell of the pachinko machine 10. The outer frame 11 is attached to a so-called island facility when installed in a game hall. The outer frame 11 is made by combining wooden plate members into a rectangular frame as a whole, and is configured by fixing each plate member with a detachable fastening member such as a small screw. Therefore, compared with the conventional structure in which the respective plate members are assembled using nails or rivets, the configuration members can be easily reused (reused). In the present embodiment, the outer dimension of the outer frame 11 in the vertical direction is 809 mm (inner dimension 771 mm), and the outer dimension in the left-right direction is 518 mm (inner dimension 480 mm). The outer frame 11 may be made of a synthetic resin or a metal such as aluminum.
[0031]
On one side of the outer frame 11, a body frame 12 is supported so as to be openable and closable. The opening / closing axis is set to extend vertically to the left as viewed from the front of the pachinko machine 10, and the main body frame 12 can be opened forward with the opening / closing axis as an axis. Furthermore, since the pachinko machine 10 is provided with a game ball launching handle 18 on the right side, the main body frame 12 can be opened and closed around the side opposite to the game ball launching handle 18. It can be said. The main body frame 12 is made of a synthetic resin, specifically, an ABS resin. By using the ABS resin, it is possible to obtain the main body frame 12 having relatively low cost and high impact resistance. The body frame 12 may be made of a metal such as aluminum. In the present embodiment, the gaming machine main body is constituted by the outer frame 11, and the opening / closing member is constituted by the main body frame 12.
[0032]
A front plate 14 is provided at a lower position on the front side of the main body frame 12. The front plate 14 is formed in a horizontally long shape, and the width thereof is configured to substantially match the width of the main body frame 12. The front plate 14 has a base portion 15 having a swelling portion 15a swelling toward the near side at a substantially central portion in the width direction, and a ball tray provided inside the swelling portion 15a of the base portion 15 and having a dish-like shape recessed downward. And a back wall panel 17 that forms a wall surface on the back side of the lower plate 16. Since the base portion 15 is fixed to the main body frame 12 by a fastening member such as a screw, the base portion 15 forms an attachment portion to the main body frame 12. A game ball firing handle 18 is provided on the base portion 15 to the right of the bulging portion 15a so as to protrude forward. The back wall panel 17 is provided with a ball discharge port 17a, and game balls discharged from the ball discharge port 17a are stored in the lower plate 16.
[0033]
A slide-type ball-pulling lever 19 is provided on the front side of the bulging portion 15a of the base portion 15. Note that the ball pulling lever 19 may be of a push type. When the ball removing lever 19 is operated, a closing plate (not shown) provided on the bottom surface of the lower plate 16 moves integrally or via a link to open a ball removing hole, and the stored balls in the lower plate 16 are removed. It is configured to be discharged downward. The ball release lever 19 is provided with a biasing member such as a coil spring for biasing the ball release lever 19 to the side that closes the ball release hole, and when the operation of the ball release lever 19 is released, the biasing force of the biasing member is provided. Thereby, the closing plate returns to the open position of the ball hole. At a position different from the ball discharge port 17a of the back wall panel 17, a speaker cover portion 17b in which a number of small holes are gathered is formed, and the output sound of the speaker 20 installed behind the panel 17 is used as a speaker cover. It is designed to be emitted forward through the portion 17b.
[0034]
An ashtray 21 is provided on the base portion 15 to the left of the bulging portion 15a. The ashtray 21 is reversibly mounted below and near the front side so as to easily remove butts and the like accumulated inside, and faces the base portion 15 on the right side and the back side. Although not specifically shown, a support shaft for rotatably supporting the ashtray 21 is provided on the right side surface of the ashtray 21, and the ashtray 21 is upwardly mounted on the back surface as shown in the figure. A locking portion is provided which is locked to the base portion 15 at a position where the opening is formed. Most of the front plate 14 is formed of ABS resin like the main body frame 12. The front plate 14 is exposed on the front side of the pachinko machine 10, but can be plated at an appropriate position on the surface for the purpose of decoration or the like by molding with ABS resin. In addition, since the ashtray 21 is located close to the lower tray 16 and the back wall panel 17, the flame-retardant ABS resin is used for the portion constituting the lower tray 16 and the back wall panel 17, so that even if a cigarette or the like is erroneously placed, it is difficult to burn. It is preferable to configure as follows.
[0035]
A front door frame 13 as a front door is provided so as to cover the main body frame 12 in a range excluding the front plate 14 on the front side of the main body frame 12. In the present embodiment, an opening / closing member is configured by the front door frame 13 in addition to the main body frame 12. Accordingly, the entire front side of the main body frame 12 is covered by the front plate 14 and the front door frame 13. The front door frame 13 is attached to the main body frame 12 so as to be openable and closable, and like the main body frame 12, can be opened to the front side with an open / close axis extending vertically to the left as viewed from the front of the pachinko machine 10. It has become. The front door frame 13 is formed of ABS resin, like the front plate 14. Although the front door frame 14 is exposed on the front side of the pachinko machine 10, it can be plated at an appropriate position on the surface for the purpose of decoration or the like by being molded with ABS resin.
[0036]
At a lower position of the front door frame 13, a bulging portion 22 bulging forward is provided above the lower plate 16, and an upper plate 23 opening upward is provided inside the bulging portion 22. . The upper plate 23 is a ball tray for temporarily storing game balls paid out from a payout device to be described later and guiding them toward the game ball launching device side while aligning them in a line. A ball release lever 24 for the upper plate 23 is provided on the front side of the bulging portion 22. When the ball release lever 24 is operated, a ball release passage (not shown) provided near the most downstream portion of the upper plate 23. Is opened, and the stored balls in the upper plate 23 are discharged to the lower plate 16. The upper plate 23 can be made of flame-retardant ABS resin like the lower plate 16 and the like.
[0037]
In this pachinko machine 10, a glass door frame and a front decoration frame are separately provided, these can be opened and closed with respect to a front frame (corresponding to the main body frame of the present embodiment), and an upper plate is provided on the front decoration frame. Unlike the conventional configuration, the glass door frame and the front decorative frame are integrated into one to form the front door frame 13, and the upper plate 23 is provided integrally with the front door frame 13. In this case, since the glass door frame and the front decorative frame are integrated into one to form the front door frame 13, the strength of the glass support structure in the front door frame 13 can be improved. In other words, in the present pachinko machine 10, a large glass 137 is mounted on the front door frame 13 with the aim of expanding the game area. Accordingly, the frame portion around the glass becomes narrower, and there is a concern that the strength is reduced. However, by providing a frame portion integrated with the upper plate below the glass, sufficient strength of the glass support structure can be secured. The vertical and horizontal dimensions of the glass 137 are conventionally 405 mm × 405 mm, whereas the pachinko machine 10 is 453 mm × 434 mm.
[0038]
The front door frame 13 is extended downward so as not to interfere with the game ball firing handle 18 at least when the front door frame 13 is opened and closed. Specifically, the dimension La from the lower end of the pachinko machine to the lower end of the front door frame 13 is, for example, about 201 mm in one existing model, but is about 30 mm smaller in the present pachinko machine 10 and about 172 mm. Has become. Accordingly, the dimension Lb from the lower end of the pachinko machine to the upper end of the upper plate 23 is also reduced. For example, the existing pachinko machine is about 298 mm, whereas the present pachinko machine 10 is about 261 mm. Here, by lowering the position of the upper plate 23, the distance in the up-down direction from the tip of the nozzle of the ball lending device juxtaposed to the left side of the pachinko machine 10 in the game hall is increased, and there is a concern that the lending ball may fall out. However, in the present embodiment, a rising portion 22a in which the wall surface of the bulging portion 22 is higher than the other wall surfaces is formed on the left side portion serving as the ball lending discharge portion from the nozzle. Thereby, even in the configuration in which the position of the upper plate 23 is lowered, inconveniences such as a fall of a rental ball are eliminated. It is sufficient that the height of the rising portion 22a is suitable for the lowering of the upper plate 23, and the maximum height is 25 mm in the present embodiment.
[0039]
In the front door frame 13, a swelling portion 22 for forming the upper plate is provided so as to swell greatly toward the near side, but other portions above the upper plate 23 (for example, an annular illuminated portion 102 described later, etc.) ), The bulging toward the near side is restricted to avoid interference with the nozzle of the ball rental device. Specifically, the dimension from the outer frame 11 to the near side is limited to 45 to 50 mm.
[0040]
As shown in FIG. 3, the main body frame 12 is mainly composed of a resin base 25 whose outer shape is substantially the same as the outer frame 11, and a substantially circular window hole 26 is formed in the center of the resin base 25. Is formed. A game board 30 is detachably mounted on the rear side of the resin base 25. As shown in FIG. 4, the game board 30 is made of a substantially square plywood, and is attached in a state where its peripheral edge is in contact with the back side of the resin base 25. That is, the game board 30 is attached from the back of the pachinko machine 10, and only a substantially central portion of the front face of the game board 30 is exposed to the front side of the main body frame 12 through the window 26 of the resin base 25. The game board 30 has a vertical length of 476 mm and a horizontal length of 452 mm, as in the related art.
[0041]
Next, the configuration of the game board 30 will be described with reference to FIG. The gaming board 30 is formed with a plurality of large and small openings that penetrate in the front-rear direction by being subjected to router processing. Each opening is provided with a general winning opening 31, a variable winning device 32, an operating opening 33, a through gate 34, a variable display unit 35, and the like. Actually, the general winning opening 31, the variable winning device 32, the operating opening 33, the through gate 34, and the variable display unit 35 are attached to the surface of the game board by wood screws or the like. In the present embodiment, the variable display unit 35 is disposed substantially at the center of the game board 30, the operating port 33 is disposed below the variable display unit 35, and the variable winning device 32 is further disposed below the operating port 33. Further, through gates 34 are arranged on both left and right sides of the variable display unit 35, and a plurality of general winning openings 31 are arranged on both lower sides of the game board 30. The operating port 33 is additionally provided with an electric accessory that is activated (opened) under predetermined conditions. When a game ball enters the general winning opening 31, the variable winning device 32 and the operating opening 33, it is detected by a detection switch described later, and based on the detection result, the upper plate 23 (or the lower plate 16 in some cases) is detected. A predetermined number of prize balls are paid out. In addition, an out port 36 is provided at the lowermost portion of the game board 30, so that game balls that have not entered various winning ports or the like are guided to a ball discharge path (not shown) through the out port 36. It has become. The out port 36 is formed by cutting out a substantially center of a lower end of the game board 30 in an inverted U-shape. Therefore, the formation of the out port is easier than in the conventional configuration in which the out port is formed in a hole shape (however, in FIG. 4, since the rail unit 50 is provided on the near side in an overlapping manner, the out port 36 is closed. Shown in the closed state). In addition, a large number of nails are planted on the game board 30 in order to appropriately disperse and adjust the falling direction of the game ball, and various members (accessories) such as a windmill 37 are provided.
[0042]
Notches 38 as recesses are formed at a plurality of places on both left and right sides of the game board 30 so as to avoid interference with the overhang areas from the left and right sides of the main body frame 12 to be assembled.
[0043]
As described above, in the present pachinko machine 10, the position of the upper plate 23 is lowered, and accordingly, the position of the game ball intake provided at the most downstream portion of the upper plate 23 is also lowered. In this case, in the conventional configuration in which the game ball intake is located at a relatively high position, the game ball intake and the game board 30 overlap each other, and the game board 30 is provided with a notch corresponding to the game ball intake. Although it was necessary to provide the pachinko machine 10, in the pachinko machine 10, the game ball intake is lowered so that the game ball intake and the game board 30 do not overlap each other. Formation is not required. Therefore, it is advantageous in the manufacturing process of the game board 30.
[0044]
The variable display unit 35 is provided with a first symbol display device 41 that variably displays a first symbol (special symbol) when a winning in the operation port 33 is triggered. In the variable display unit 35, a center frame 43 is provided so as to surround the first symbol display device 41. Above the center frame 43, a holding lamp 44 corresponding to the first symbol display device 41 is provided. The number of times that the game balls pass through the operation port 33 is held up to a maximum of four times, and the number of the held balls is displayed by turning on the holding lamp 44. Note that the holding lamp 44 may be configured to be variably displayed on a part of the first symbol display device 41 or the like. In the upper center of the center frame 43, there is provided a second symbol display device 42 for variably displaying a second symbol (ordinary symbol) with the passage of the through gate 34 as a trigger. A hold lamp 46 corresponding to the second symbol display device 42 is provided below the center frame 43. The number of times the game balls have passed through the through gate 34 is held up to a maximum of four times, and the number of the held balls is displayed by turning on the holding lamp 46. The holding lamp 46 may have a configuration in which the holding lamp 46 is variably displayed on a part of the first symbol display device 41 in the same manner as the holding lamp 44.
[0045]
The first symbol display device 41 is configured as a liquid crystal display device having a relatively large 8-inch liquid crystal display, and the display content is controlled by a display control device described later. The first symbol display device 41 displays the first symbols, for example, in a line on the left, the center, and the right, and variably displays these symbols by scrolling them up and down. The first symbol display device 41 may be a device having a liquid crystal display of 10 inches or 7 inches other than 8 inches, a device having a wide size display, or a CRT, dot matrix, 7 segment, or other type. The display screen may be configured.
[0046]
The second symbol display device 42 includes a display unit 45 that displays two types of second symbols, for example, “O” and “X”. Then, each time the game ball passes through the through gate 34, the display symbol (second symbol) of the display unit 45 fluctuates, and when the variation display is stopped at a predetermined symbol (for example, “O” symbol), the operating port 33 is activated. Is configured to be in an open state for a predetermined time. As a specific variation mode, when the game ball passes through the through gate 34, each LED built in the back of the portion indicated by “O” and “X” is alternately turned on, and finally “O” Only the LED corresponding to one of "" and "X" is turned on. The display unit 45 has a configuration in which a plurality of lamps (LEDs) are alternately turned on, a variable display, and a configuration in which a part of the first symbol display device 41 (a liquid crystal display device) performs a variable display. There may be.
[0047]
The variable winning device 32 is normally in a closed state in which game balls cannot be won or hard to win, and can be switched to a predetermined open state in which game balls can be easily won in a special game state (hereinafter, a big hit). It has become. More specifically, when a game ball wins in the operating port 33, the first symbol is variably displayed on the first symbol display device 41, and if the final symbol after the stop is a predetermined combination of specific symbols, a big hit is won. appear. Then, the variable winning device 32 is configured to be in a predetermined open state, and the game balls are configured to be in a state where it is easy to win. As an opening mode of the variable winning device 32, a predetermined time (for example, 30 seconds) elapses or a predetermined number (for example, 10) of winnings is set as one round, and the following conditions are performed on condition that a winning in a continuous winning opening in the variable winning device 32 is achieved. In general, the variable prize winning device 32 is repeatedly opened up to a plurality of rounds (for example, 15 rounds) as a transition condition to a round.
[0048]
The game board 30 is provided with a rail unit 50 as a rail member for guiding the game balls fired from the game ball launching device to the upper part of the game board 30, and with a rotating operation of the game ball firing handle 18. The fired game balls are guided to a predetermined game area through the rail unit 50. The rail unit 50 is formed of a ring-shaped resin molded product, and more specifically, a fluorine-containing polycarbonate resin is used to reduce frictional resistance. The rail unit 50 has an inner rail portion 51 and an outer rail portion 52 that are provided double inward and outward. The inner rail portion 51 is formed in a substantially annular shape except for about 1/4 of the upper portion, and the outer rail portion 52 surrounds the upper open area of the inner rail portion 51 and is parallel to the left side portion of the inner rail 51. Are formed in a substantially semi-annular shape.
[0049]
The inner rail portion 51 is formed integrally with another resin portion, and is provided substantially upright on the surface of the game board 30. The outer rail portion 52 is integrally formed with another resin portion similarly to the inner rail portion 51, and has a support portion 52a which is provided to stand substantially vertically on the surface of the game board 30. A sliding plate 52b is attached to the inner surface of 52a to make the flying of the game ball smoother. The sliding plate 52b is made of a long metal band made of stainless steel, and is supported by the support portion 52a at a plurality of locations. In such a case, a guide rail is constituted by the inner rail portion 51 and the outer rail portion 52, and a ball guide passage is formed by a portion where the respective rail portions 51 and 52 face each other at a predetermined interval. In addition, at the portion where the inner and outer rail portions 51 and 52 face each other, the respective rail portions 51 and 52 are connected by a contact portion 53 with the game board 30, and the ball guide passage is formed in a groove shape opened to the front side. Have been.
[0050]
In the rail unit 50, a return ball preventing member 54 is attached to a portion (upper left portion of FIG. 4) where the game ball protrudes from the ball guide passage, and a portion corresponding to the maximum flight portion of the protruded game ball (FIG. 4). A rubber back 55 is attached to the upper right part of the upper part of FIG. The return ball preventing member 54 prevents a situation in which a game ball once jumped out of the ball guide passage to the upper part of the game board 30 returns to the ball guide passage. A game ball fired at a predetermined momentum or more hits the return rubber 55 and is rebounded toward the center of the game area.
[0051]
An arc-shaped flange 56 that protrudes outward is formed on the outer peripheral portion of the rail unit 50. The flange 56 forms a mounting surface for the game board 30. When the rail unit 50 is mounted on the game board 30, the flange 56 abuts on the game board 30, and in this state, screws and the like are inserted through a plurality of through holes formed in the flange 56, and the game board is Fastening of the rail unit 50 to 30 is performed. Here, the upper, lower, left and right ends of the rail unit 50 are formed in a substantially linear shape. That is, the flange 56 is cut off at each of the upper and lower ends and the left and right ends of the rail unit 50 so that the rail diameter can be expanded in a limited area of the pachinko machine 10, that is, the game area on the game board 30 can be expanded. Has become. The rail unit 50 is disposed such that the position of the maximum width of the game area on the game board 30 reaches the left and right end positions of the game board 30. In addition, among the portions corresponding to the ball guide passages of the rail unit 50, particularly with respect to the receiving portion of the game ball, in order to stably attach the rail unit 50 and stabilize the flying of the game ball, the corresponding flange 56 is more than other. There are many places (three places in the present embodiment, and two places in other places).
[0052]
A convex portion 57 is formed at the entrance of the ball guide passage between the inner rail portion 51 and the outer rail portion 52 so as to partially close the ball guide passage. The convex portion 57 is formed so as to extend downward from the outer peripheral portion of the inner rail portion 51, and functions to guide a foul ball flowing backward in the ball guide passage to the foul ball passage 76 (see FIG. 3) without reaching the game area. Having. The lower right corner and the lower left corner of the game board 30 are spaces (Sa and Sb in the figure) for sticking a seal such as a stamp or a plate, and a flange 56 for securing the sticking space. Are formed with notches 58a, 58b. By adopting a configuration in which a seal such as a stamp is directly attached to the game board 30, it is difficult to illegally reattach the stamp or the like.
[0053]
In the game board 30, a relay terminal hole 59 penetrating front and rear is provided at an upper left portion outside the rail unit 50, and through this relay terminal hole 59, a connection connector of a relay terminal plate installed on the back of the game board is provided. 60 is exposed on the front side of the pachinko machine 10.
[0054]
Next, the game area will be described. The board surface of the game board 30 is divided into inner and outer areas by rail units 50 (inner and outer rail portions 51 and 52), and an inner area divided into a substantially circular shape is a game area. Particularly, in the present embodiment, a game area defined on the board surface of the game board 30 is configured to be much larger than before. In the present embodiment, the distance from the uppermost point of the outer rail portion 52 to the lower portion of the game board 30 is 445 mm (58 mm longer than the conventional product), from the far left position of the outer rail portion 52 to the far right position of the inner rail portion 51. Is 435 mm (50 mm longer than the conventional product). The distance between the extreme left position of the inner rail 51 and the extreme right position of the inner rail 51 is 418 mm.
[0055]
In the present embodiment, the game area is a ball guide passage area which is an opposing portion of the inner and outer rail sections 51 and 52 among the area surrounded by the inner rail section 51 and the outer rail section 52 when viewed from the front of the pachinko machine 10. This will be described as an area excluding. That is, since the game area does not include the ball guide path portion, the left limit position toward the game area is specified not by the outer rail section 52 but by the inner rail section 51. Further, the right limit position toward the game area is specified by the inner rail portion 51, the lower limit position of the game area is specified by the lower end position of the game board 30 having the out opening 36, and the upper limit position of the game area. Is specified by the outer rail portion 52. Therefore, in the present embodiment, the width of the game area (maximum width in the horizontal direction) is 418 mm, and the height of the game area (maximum width in the vertical direction) is 445 mm.
[0056]
Here, the width of the game area is desirably at least 380 mm or more. More preferably, it is 400 mm or more, 410 mm or more, 420 mm or more, 430 mm or more, 440 mm or more, 450 mm or more, and further preferably 460 mm or more. That is, it is preferable that the width of the game area is larger from the viewpoint of expanding the game area. It is desirable that the height of the game area is at least 400 mm or more. More preferably, it is 410 mm or more, 420 mm or more, 430 mm or more, 440 mm or more, 450 mm or more, and more preferably 460 mm or more. Of course, it may be 470 mm or more or 480 mm or more. That is, it is preferable that the height of the game area is larger from the viewpoint of expanding the game area. In addition, about the combination of the said width | variety and height, it can be set as what combined the said numerical value arbitrarily. When the width or height of the game area is equal to or more than a certain value, a part of the game area may exceed the board surface of the game board 30. It may be supplemented by providing.
[0057]
In the present embodiment, the ratio of the area of the game area to the game board 30 is about 70%, which is much larger than the conventional area. In addition, since the area ratio of the game area to the game board 30 is only about 50% in the related art, it is assumed that the game board 30 having the same size as the conventional one is used as in the present embodiment. It can be said that the game area is considerably expanded. It should be noted that the pachinko machine 10 has a substantially uniform outer shape between manufacturers for convenience of installation in a game hall, and in a situation where the size of the game board 30 must be the same, as described above, The fact that the ratio of the area of the game area to the game area is increased by about 20% is very significant from the viewpoint of expanding the game area. Here, the ratio is desirably at least 60% or more. It is still more preferably at least 65%, more preferably at least 70%. Further, it is more desirable that it is 75% or more beyond the case of the present embodiment. Further, it may be 80% or more. In order to secure 80% or more, it is difficult to make the shape of the game area substantially circular. Therefore, it is preferable that the shape of the corner (for example, the lower right corner or the upper right corner) be expanded. .
[0058]
Further, the ratio of the area of the game area to the area of the front side of the entire pachinko machine 10 is about 40%, which is much larger than the conventional area. In addition, it is desirable that the area ratio of the game area to the area on the front side of the entire pachinko machine 10 is 35% or more. Of course, it may be 40% or more, 45% or more, or 50% or more.
[0059]
In connection with the expansion of the game area, the through gates 34 located on both sides of the variable display unit 35 have a guide mechanism so that game balls passing through the gate 34 can be moved toward the center. Thereby, even when the game area is extended in the left-right direction, the game ball can be guided toward the central operating port 33 and the variable winning device 32, and the game area is extended. As a result, a decrease in amusement due to difficulty in winning a game ball is suppressed. Further, since the game area is expanded in the left-right direction, even if a relatively large variable display unit 35 is provided at the center of the game area, the through gate 34, the windmill 37, and the plurality of nails are provided on the left and right sides of the variable display unit 35. (Guiding nails such as a triangular nail for guiding the game ball to the center) and other accessories can be arranged with a margin, and the flow of the game ball in the game area on both the left and right sides of the variable display unit 35 is reduced. It is not monotonous, and the behavior of the game ball can be fully enjoyed.
[0060]
Notches 38 are formed on both left and right sides of the game board 30 to avoid interference with the overhang areas from the left and right sides of the main body frame 12, and the maximum width of the game area on the game board 30 in the rail unit 50 9 has already been described as extending to the left and right end positions of the game board 30, but as will be described further, reinforcing members (bearing fittings 235: FIG. The game board 30 is attached to the main body frame 12 so as to have a width leaving an area for disposing the locking device (base frame 247, sliding rod 248, etc .: see FIG. 9). From these facts, the game area is expanded. The specific configuration of the locking device will be described later.
[0061]
Returning to the description of FIG. 3, a firing rail 61 for guiding a game ball immediately after being fired from a game ball firing device is attached below the window hole 26 (game board 30) in the resin base 25. I have. The firing rail 61 is attached and fixed to the resin base 25 via a metal plate 62 at the rear thereof, and is configured to extend linearly at a predetermined firing angle (launch angle). Therefore, the game ball fired by the turning operation of the game ball firing handle 18 is firstly launched diagonally upward along the firing rail 61, and then guided to the game area through the ball guide passage. As described above, the curvature of the ball guide passage is reduced due to the game area being greatly expanded as compared with the conventional art, so that a device for stabilizing the launched ball is required. Therefore, in the present embodiment, the firing position of the game ball is lowered, the inclination angle (firing angle) of the firing rail 61 is made somewhat larger than that of the existing one (that is, the firing rail 61 is raised), and By forming the firing rail 61 so as to extend from the firing position of the game ball firing device to a position beyond the center position (out port 36) of the game area, the length of the firing rail 61 is made longer than the existing one, and is sufficiently long. We try to secure the ball guidance distance. Thereby, the game balls fired from the game ball firing device can be guided to the ball guide path in a more stable state. In order to further stabilize the launch ball, the size of the metal plate 62 on which the firing rail 61 is installed is increased, and the metal plate 62 is screwed at many positions (15 to 20 positions in the present embodiment). As a result, the firing rail 61 is firmly positioned with respect to the game board 30.
[0062]
There is a gap at a predetermined interval between the firing rail 61 and the ball guide passage, and a foul ball passage 76 is provided below the gap. Therefore, if the game ball fired from the game ball launching device does not reach the return ball preventing member 54 and returns in the ball guide passage as a foul ball, the foul ball is transferred to the lower plate 16 via the foul ball passage 76. Is discharged. By the way, in the case of the present embodiment, the length of the firing rail 61 is about 240 mm, and the length of the gap (length on the extension of the firing rail 61) leading to the far ball passage 76 at the tip of the firing rail is about 40 mm. .
[0063]
When the foul ball flows backward in the ball guide passage, most of the foul ball flows along the outer rail portion 52 and falls downward when it reaches the lower end portion of the outer rail portion 52. In some cases, a rampage occurs in the ball guide passage, and the ball jumps up to the inner rail portion 51 side. At this time, the bounced foul ball hits the convex portion 57 at the ball guide passage entrance, and is guided to the foul ball passage 76. As a result, all the foul balls are reliably guided to the foul ball passage 76, and interference between the foul balls and the game balls to be fired next is suppressed.
[0064]
Although detailed drawings are omitted, game balls are supplied to the game ball launching device one by one from a ball outlet on the front door frame 13 side (a ball outlet that communicates with the lowermost portion of the upper plate 23). At this time, in the present embodiment, since the launch position of the game ball is lowered, a drop from the ball exit on the front door frame 13 side to the launch position becomes large, but the right side is located near the launch base end of the launch rail 61. Guide members 63 and 64 are installed on the front side, respectively. Thereby, the game ball supplied from the ball exit on the front door frame 13 side is always set at a predetermined firing position, and a stable firing operation can be realized. In addition, the game ball launching device is provided with a hitting ball that is rotatably supported around a base end portion, and a game ball is fired with the turning of the hitting ball. It is rare. Therefore, while reducing the weight of the hammer by changing the material to light metal such as aluminum and reducing the size of the hammer shaft, the head of the hammer (opposite to the base end) is required to ensure sufficient firing force. (A front end on the side). Thereby, a sufficient and stable launch of the game ball can be realized. By providing the weight portion of the hitting hammer so as to protrude upward, the hitting hammer can be easily picked or hooked, and the effect of easily adjusting the hitting strength at the tip of the hammer can be obtained.
[0065]
A pair of left and right outlets 66 and 67 are formed on the left side of the firing rail 61 on the front surface of the main body frame 12, and game balls discharged from the outlets 66 and 67 are provided in front of the pair of outlets 66 and 67. A game ball guiding unit 70 for guiding to any of the lower plates 16 is attached. For convenience, in the following description, the outlet 66 is also referred to as a first outlet, and the outlet 67 is also referred to as a second outlet. These outlets 66 and 67 communicate with a game ball distribution unit 245 (see FIG. 10) provided on the back surface of the main body frame 12, and the game balls are basically discharged from the first outlet 66. When the path to the upper plate 23 including the first discharge port 66 is filled with game balls, the game balls are discharged from the second discharge port 67 instead of the first discharge port 66.
[0066]
The game ball guide unit 70 is made of a transparent resin material such as polycarbonate resin so that the inside can be visually recognized, and is provided between the main body frame 12 and the front door frame 13 with the front door frame 13 closed with respect to the main body frame 12. It is formed so as to have a relatively small thickness so as to fit in. The above-mentioned foul ball passage 76 is formed integrally with the game ball guide unit 70. In the game ball guide unit 70, a ball discharge passage 71 for communicating the discharge ports 66 and 67 with the lower plate 16 is formed. A communication port 72 communicating with the upper plate 23 is formed in the game ball guide unit 70 in front of the first discharge port 66 of the main body frame 12, and an opening / closing plate 73 is attached so as to close the communication port 72. ing. The opening / closing plate 73 is rotatably supported by a support shaft 74 and is constantly urged to a position where the communication port 72 is closed by a spring 75 as urging means.
[0067]
According to the above configuration of the game ball guide unit 70, when the front door frame 13 is opened, the opening / closing plate 73 rises as shown in the figure by the urging force of the spring 75, and closes the communication port 72. In this state, the game ball discharged from the first discharge port 66 is guided to the lower plate 16 through the ball discharge passage 71. Therefore, when the front door frame 13 is opened in a state where game balls are stored upstream of the communication port 72, the stored balls do not fall down from the communication port 72 and flow down to the lower plate 16 through the ball discharge passage 71. I do. In other words, even in the pachinko machine 10 in which the front decorative frame is omitted and the upper plate 23 is directly provided on the front door frame 13, the game located upstream of the communication port 72 when the front door frame 13 is opened. The inconvenience of the ball falling down can be prevented. On the other hand, when the front door frame 13 is closed, the open / close plate 73 is pushed open by the ball passage gutter 138 (see FIG. 2) provided on the back surface of the front door frame 13 against the urging force of the spring 75. . In this state, the game ball discharged from the first discharge port 66 is guided to the upper plate 23 through the communication port 72. Therefore, game balls upstream of the communication port 72 are paid out to the upper plate 23. A lower plate full switch for detecting that the game balls discharged to the lower plate 16 are full (full) is attached to the downstream side of the ball discharge passage 71 of the game ball guide unit 70.
[0068]
The resin base 25 is provided with a substantially rectangular small window 78 at the lower right of the window hole 26. Therefore, a stamp or the like affixed to the lower right corner space (Sa in FIG. 4) of the game board 30 can be visually recognized through the small window 78. It is also possible to attach a certificate stamp or the like directly from the small window 78 onto the game board 30.
[0069]
A small window 79 is also provided in the resin base 25 at the upper left of the window hole 26. The small window 79 is provided at a position corresponding to the relay terminal hole 59 of the game board 30 described with reference to FIG. 4 and has substantially the same shape as that of the relay terminal hole 59, and the relay installed on the back of the game board through the relay terminal hole 59 and the small window 79. The connection connector 60 of the terminal board is exposed on the front side of the body frame 12. In this configuration, various lamps provided on the front door frame 13 side are electrically connected via the connection connector 60 exposed from the small window 79 of the main body frame 12 (resin base 25). On the upper part of the resin base 25, a front door frame opening switch 27 for detecting the open state of the front door frame 13 is provided. The front door frame opening switch 27 has a pin that can be protruded and retracted on the front surface of the resin base 25. When the front door frame 13 is closed with respect to the main body frame 12, the pin is pushed in and the front door frame 13 is closed. When the front door frame 13 is opened with respect to the main body frame 12, the pin returns to the projecting position, and the opening of the front door frame 13 is detected. When the front door frame 13 is closed with respect to the main body frame 12, the left and right portions of the resin base 25 contact metal fittings (reinforcement plates 131 to 134 shown in FIG. 5) on the rear surface of the front door frame 13, and Metal pieces 28a and 28b for conducting the metal fittings to the body frame 12 side and grounding them are attached. Therefore, the metal fittings on the rear surface of the front door frame 13 are conducted to the locking device and the hinge metal fitting on the main body frame 12 through the metal pieces 28a and 28b, and are grounded together with the locking device and the hinge metal fitting.
[0070]
On the left end side (opening / closing axis side) of the main body frame 12, a pair of upper and lower support brackets 81 and 82 is attached as a support mechanism for supporting the front door frame 13 so as to be able to open and close. The upper support member 81 is provided with a support hole 83 having a notch on the near side, and the lower support member 82 is provided with a projection shaft 84 projecting upward. The specific configuration of the front door frame 13 supported by the support fittings 81 and 82 will be described later. Further, a pair of upper and lower hooks 155, 156 (see FIG. 2) provided on the open end side on the back side of the front door frame 13 is inserted into the right end side (opposite to the opening / closing axis) of the main body frame 12. Insertion holes 87 and 88 are provided respectively. The pachinko machine 10 has a configuration in which a locking device for locking the main body frame 12 and the front door frame 13 is hidden behind the main body frame 12. Therefore, the front door frame 13 is locked to the main body frame 12 so that it cannot be opened by locking the hooks 155 and 156 to the locking device through the insertion holes 87 and 88.
[0071]
A cylinder lock 91 as a key member for locking and unlocking the main frame 12 with respect to the outer frame 11 and locking and unlocking the front door frame 13 with respect to the main frame 12 is provided at the lower right corner of the main frame 12. Have been. The cylinder lock 91 is integrated with the locking device, and only the cylinder lock 91 of the locking device is provided so as to protrude forward of the main body frame 12. In this case, the cylinder lock 91 is provided at a position (lower position) different from the position where the gaming area has the maximum width. The cylinder lock 91 has a function of covering both the locking and unlocking of the main body frame 12 and the locking and unlocking of the front door frame 13. When the key inserted into the keyhole is turned to the left (counterclockwise direction), the cylinder lock 91 is rotated. When the key is unlocked and the key is turned clockwise (clockwise), the front door frame 13 is unlocked.
[0072]
As shown in FIG. 2, a vertically long cover member 92 is attached to the main body frame 12 so as to surround the cylinder lock 91. Although not shown in detail, the cover member 92 is formed with locking portions (hooks) at its upper end and lower end. Accordingly, the cover member 92 is attached to the main body frame 12 by locking the upper locking portion to the main body frame 12 and sandwiching the lower locking portion between the main body frame 12 and the front plate 14. . A cutout 145 is formed in the front door frame 13 according to the shape of the cover member 92. When the front door frame 13 is closed, the cover member 92 and the front door frame 13 together form a pachinko machine front part. . When the front door frame 13 is closed, the flange formed on the cover member 92 is pressed by the front door frame 13 to prevent the cover member 92 from rattling.
[0073]
Next, the front door frame 13 will be described with reference to FIGS. FIG. 5 is a rear view of the front door frame 13.
[0074]
The front door frame 13 is formed with a window portion 101 as a viewing window so that almost the entire game area can be viewed from the front. The window 101 has a substantially elliptical shape close to a circle, and more specifically, a substantially central portion on the left and right sides has a shape that is more gently curved than the upper and lower sides. The shape may be such that the substantially central portion is linear. Above the window 101 of the front door frame 13, the frame width of the narrowest part is about 61 mm. The frame width dimension in the present embodiment is approximately equal to the distance between the uppermost portion (upper end of the game area) of the outer rail portion 52 and the upper end of the main body frame 12 in the main body frame 12, and is 85 mm or more. It is significantly shorter than the conventional model having the above-mentioned frame width of about 95 mm. This makes it easier to ensure the visibility of the upper area in the game area, and also allows the large variable display unit 35 to be disposed relatively above. The dimension of the frame width (the narrowest part) above the window 101 is desirably 80 mm or less, more desirably 70 mm or less, and further desirably 60 mm or less. Of course, as long as the predetermined strength can be secured, it may be 50 mm or less.
[0075]
The left and right frame portions of the front door frame 13 are limited to reduce the frame width, and need to have a width dimension sufficient to secure the strength of the front door frame 13 itself and the glass supporting strength. In the present embodiment, the frame width of the narrowest part in each of the left and right frame portions is about 44 mm. In this case, in the pachinko machine 10, since the game area has been greatly expanded, the frame width of the front door frame 13 is about 44 mm on the left side when viewed from the front of the pachinko machine 10, that is, on the opening / closing axis side as described above. On the other hand, the distance between the left end position of the outer rail portion 52 of the rail unit 50 and the left end position of the main body frame 12 is about 21 mm, and the size of the latter is considerably small. That is, in the present configuration, in a state where the front door frame 13 is closed, a part of the ball guide passage overlaps with the left frame portion of the front door frame 13 and is covered. However, even if the game ball is temporarily difficult to be visually recognized in the ball guide path, such a ball guide path is merely a passage area until the game ball is guided to the game area, and the player mainly enjoys the game. It does not mean that the game balls are difficult to see in the area. Therefore, there is no hindrance in the actual game. As described above, it is possible to expand the game area without affecting the game at all, while securing sufficient strength and glass supporting strength of the front door frame 13.
[0076]
Small windows 107 to which a transparent resin is attached are provided on both left and right sides of the lower end portion of the front door frame 13 so that a part of the surface of the main body frame 12 and the surface of the game board 30 (including a certificate stamp or the like) can be visually recognized. The transparent resin attached to the small window 107 is formed in a flat shape so that the internal stamp or the like can be easily machine-readable at a factory or the like. However, it is also possible to provide a magnifying lens portion in the small window 107 so that a hall worker or the like can easily see the internal stamp or the like.
[0077]
Light emitting means such as various lamps is provided around the front door frame 13 (for example, at a corner). These light-emitting means play a role of enhancing the effect during the game by changing and controlling the light-emitting mode such as lighting and blinking according to a change in the game state at the time of a big hit or a predetermined reach. For example, along the periphery of the window 101, an annular illuminated portion 102 having a built-in light-emitting means such as an LED is provided symmetrically. The central illumination section 103 incorporating the light emitting means is provided. In the present pachinko machine 10, the central illuminated part 103 functions as a big hit lamp, and turns on or blinks in the big hit state to notify that the big hit is being made. Around the upper plate 23, there is also provided an upper plate illuminating unit 104 in which a light emitting means such as an LED is incorporated. In addition, on the left and right sides of the central illumination unit 103, there are provided a prize ball lamp 105 which is lit during payout of a prize ball and an error display lamp 106 which is lit when a predetermined error occurs. In addition, the annular illumination part 102 is composed of a double inner and outer resin cover layer and a light emitting body (LED) with a firing plate accommodated inside the resin cover layer, and each layer intersects the inner surface of the resin cover layer vertically and horizontally. Protrusions (or wavy projections) are provided in the direction in which they are formed. The outer resin cover layer is transparent, and the inner resin cover layer is colored. Therefore, if the ring-shaped illumination unit 102 emits light, illumination in a state of being dispersed in a large number or in a state with a three-dimensional effect can be realized. A resin material containing glass powder is preferably used for the resin cover layer. Such a configuration of the resin cover layer can be applied to other illuminated portions (for example, the central illuminated portion 103 and the prize ball lamp 105).
[0078]
On the front door frame 13, a ball lending operation unit 120 is disposed below the window 101. The ball lending operation unit 120 is provided with a ball lending button 121, a return button 122, and a frequency display unit 123. With bills, cards, and the like inserted into a card unit (ball lending unit) arranged on the side of the pachinko machine 10, the ball lending operation unit 120 can perform ball lending operation, card return operation, and confirmation of the card frequency. it can. That is, the ball lending button 121 is operated to obtain a lending ball based on information recorded on a card or the like (recording medium), and the lending ball is paid out as long as there is a remaining amount on the card or the like. The return button 122 is operated when requesting the return of a card or the like inserted in the card unit. The frequency display unit 123 displays remaining amount information such as cards. In a pachinko machine (a so-called cash machine) in which game balls are directly lent to the upper plate from a ball rental device or the like without a card unit, the ball-lending operation unit 120 is unnecessary. A decorative seal or the like is attached to the installation portion of the device 120. Thus, in the configuration of the present pachinko machine 10 provided with the ball lending operation unit 120, it becomes possible to share a cash machine with a pachinko machine (so-called CR machine) using a card unit.
[0079]
Various reinforcing members made of metal are provided on the back side of the front door frame 13 so as to surround the window 101. Specifically, as shown in FIG. 5, reinforcing plates 131, 132, 133, and 134 are attached to the back side of the front door frame 13 and to the left and right and up and down outside of the window 101. The reinforcing plates 131 to 134 are connected to each other in contact with each other, but a resin part 135 for avoiding direct contact is interposed at the connecting portion between the reinforcing plates 132 and 133 on the left and upper sides in the drawing. As a result, the closed loop of the electric path formed by the reinforcing plates 131 to 134 is cut, and the generation of a magnetic field that causes noise is prevented.
[0080]
At the upper end and lower end of the reinforcing plate 131 on the opening / closing axis side on the right side in FIG. 5, mounting brackets 151 and 152 are mounted as mounting mechanisms for the main body frame 12. The mounting brackets 151 and 152 on the front door frame 13 side are attached to the supporting brackets 81 and 82 (see FIG. 3) on the main body frame 12 side. That is, the lower mounting bracket 152 is formed with a shaft hole that opens on the lower surface, and the projection shaft 84 of the lower support bracket 82 is inserted into the shaft hole, while the upper mounting bracket 151 has The front door frame 13 is openably and closably supported by the main body frame 12 by inserting the shaft into the support hole 83 of the upper support bracket 81. Further, the reinforcing plate 131 is provided with a hook-shaped engaging claw 131a at an intermediate position thereof, and the engaging claw 131a is provided in the hole 12a of the main body frame 12 with the front door frame 13 closed. (See FIG. 3). Thereby, the front door frame 13 is configured to include the upper plate 23, and even in the pachinko machine 10 in which the vertical support interval is long, the front door frame 13 can be prevented from floating at the intermediate position. Therefore, fraudulent acts or the like by floating the front door frame 13 are suppressed.
[0081]
A pair of upper and lower hooks 155, 156 having a hook shape are attached to the reinforcing plate 132 on the opposite side to the opening / closing axis on the left side in FIG. These hooks 155, 156 extend rearward and are provided so as to correspond to the insertion holes 87, 88 (see FIG. 3) provided in the main body frame 12. When the front door frame 13 is closed with respect to the main frame 12, the hooks 155 and 156 are inserted into the insertion holes 87 and 88 on the main frame 12, and are locked by the locking device.
[0082]
A resin case 136 is attached to the lower reinforcing plate 134 at a position facing the firing rail 61. The resin case 136 houses a circuit board for the ball lending operation unit 120. The rear surface (the surface visible in FIG. 5) of the resin case 136 is flat, and forms the side wall of the firing rail 61 when the front door frame 13 is closed. Therefore, the game ball is prevented from spilling forward from the firing rail 61.
[0083]
A ball passage gutter 138 is provided in a part of the lower reinforcing plate 134 that is partially cut away toward the rear of the pachinko machine 10, and at least above the ball passage gutter 138, similarly to the rear of the pachinko machine 10. An eaves (eave) portion 139 extending toward is provided. In this case, when the front door frame 13 is closed on the body frame 12 side, a ridge extending along the upper side of the communication port 72 on the body frame 12 side enters between the ball passage gutter 138 and the eaves 139. Placed. Therefore, even if a wire, a film, or the like is intruded from the ball passage gutter 138 to perform an illegal act, it is extremely difficult to cause the wire, the film, or the like to penetrate into the game area. As a result, it is possible to prevent fraudulent acts performed using wires, films, and the like.
[0084]
The above-mentioned reinforcing plates 131 to 134 also have a function as a glass frame for supporting glass, and the inside of the reinforcing plates 131 to 134 is folded back to form a glass holding groove. The glass holding grooves are formed in two rows in front and back, and a pair of front and rear glasses 137 forming a rectangular shape are held in each glass holding groove. As a result, the two glasses 137 are attached at predetermined intervals in front and rear.
[0085]
As described above, in the pachinko machine 10 of the present embodiment, since the game area is expanded, the ball guide formed between the inner and outer rails 51 and 52 when the front door frame 13 is closed. A part of the passage is covered by the front door frame 13. Therefore, in the ball guide passage, there is a portion where the open portion on the front side cannot be covered with the glass 137. In such a case, for example, when the game ball fired from the game ball launching device returns without reaching the return ball prevention member 54, the game ball jumps out of the ball guide passage or the gap between the outer rail portion 52 and the glass 137. There is a risk of being caught in a gap that can be formed. Therefore, in the present embodiment, a rail cover 140 for covering the front opening of the ball guide passage is attached to the front door frame 13. The rail cover 140 is a plate having a substantially arc shape, and is formed of a transparent resin. The arc shape of the rail cover 140 corresponds to the shape of the ball guide passage, and covers the section from the base end to the vicinity of the tip end of the ball guide passage along the periphery of the window 101. ing. In particular, the dimensions and shape of the inner side of the rail cover 140 substantially match those of the inner rail portion 51. Also, at the right end of the rail cover 140 (that is, at the right end in the state of FIG. 5 where the rail cover 140 is attached to the front door frame 13), a portion where the ball guide passage protrudes from the side edge of the glass 137. Is provided. With the configuration of the rail cover 140 described above, when the front door frame 13 is closed, the back surface of the rail cover 140 covers almost the entire area of the ball guide passage, and the game ball may jump out of the ball guide passage. In addition, it is possible to prevent the occurrence of a problem such as being caught in a gap formed between the outer rail portion 52 and the glass 137.
[0086]
A projecting ridge 142 extending in an arc shape along the inner edge of the rail cover 140 and projecting rearward is formed on the lower back side of the rail cover 140. The ridge 142 is disposed so as to overlap with the inner rail portion 51 in a state where the ridge 142 enters the ball guide passage when the front door frame 13 is closed. Therefore, for example, even if wire or film is intruded from the gap between the front door frame 13 and the main body frame 12 to perform an illegal act, the wire or film is invaded into the game area inside the ball guide passage. Becomes very difficult. As a result, it is possible to prevent fraudulent acts using wires, films, and the like. Note that the protrusions 142 may be formed in a wider range, for example, along the entire inner edge of the rail cover 140. According to such a configuration, it becomes difficult for wires, films, and the like to penetrate in a wider range, It is possible to more reliably prevent fraudulent acts performed using wires, films, and the like.
[0087]
Next, the configuration of the back of the pachinko machine 10 will be described. FIG. 6 is a rear view of the pachinko machine 10, and FIG. 7 is an exploded perspective view showing the rear configuration of the pachinko machine 10 in an exploded manner for each main part.
[0088]
First, an overall outline of the back configuration of the pachinko machine 10 will be described. On the back side of the pachinko machine 10, various control devices (various control boards) are arranged so as to be arranged vertically and horizontally or to be stacked back and forth, and a game ball supply device for supplying game balls. (Dispensing mechanism), a protective cover made of resin, and the like. In the present embodiment, various control devices are separately mounted on two mounts to form two control board units, and these control board units are individually mounted on the back of the main body frame 12 or the game board 30. ing. In this case, the main control device 271 (main board) and the sound lamp control device 272 (sound lamp control board) are mounted on one of the mounts to form a unit, and the payout control device 311 (payout control board) and the emission control A device 312 (emission control board) and a power supply device 313 (power supply board) are mounted on the other mount to form a unit. Hereinafter, for convenience, the former unit will be referred to as “first control board unit 201”, and the latter unit will be referred to as “second control board unit 202”. Further, the dispensing mechanism and the protective cover are also integrated as one unit, and the resin portion is generally referred to as a back pack. Therefore, the unit is herein referred to as a “back pack unit 203”. The detailed configuration of each of the units 201 to 203 will be described later.
[0089]
The first control board unit 201, the second control board unit 202, and the back pack unit 203 are configured so that they can be attached and detached without using any tool or the like in a unit unit, and a support shaft part is provided in a part to form the main body frame 12 Alternatively, the configuration can be developed on the back surface of the game board 30. This is also a device for making it possible to easily confirm a hidden part when the units 201 to 203 and other components are arranged one on top of the other. Actually, as shown in the schematic diagram of FIG. 8, the first control board unit 201 having a substantially L-shape is disposed substantially at the center of the pachinko machine 10, and the second control board unit 202 is disposed below the first control board unit 201. I have. In addition, a back pack unit 203 is arranged in an area partially overlapping the first control board unit 201.
[0090]
The first control board unit 201 is provided with a support shaft M1 at the left end when viewed from the back of the pachinko machine 10, and the first control board unit 201 can rotate about an axis A by the support shaft M1. ing. Further, the first control board unit 201 is provided with a fastening portion M2 made of Nylatch (registered trademark) or the like at a right end portion thereof, that is, at an open end side opposite to the support shaft portion M1, and has a locking claw at an upper end portion. A portion M3 is provided, and the first control board unit 201 is held along the back surface of the pachinko machine 10 by the fastening portion M2 and the locking claw portion M3. The second control board unit 202 is provided with a spindle M4 at the right end when viewed from the back of the pachinko machine 10, and the second control board unit 202 is rotatable about an axis B formed by the spindle M4. It has become. Further, the second control board unit 202 is provided with a fastening portion M5 made of a nip latch or the like at the left end, that is, at the open end opposite to the support shaft portion M4. The board unit 202 is held along the back surface of the pachinko machine 10. Further, the back pack unit 203 is provided with a spindle M6 at the right end as viewed from the back of the pachinko machine 10, and the back pack unit 203 is rotatable about an axis C formed by the spindle M6. . Further, the back pack unit 203 is provided with a fastening portion M7 made of a nip latch or the like at the left end portion, that is, at the open end side opposite to the support shaft portion M6, and at the upper end portion and the lower end portion, respectively, are rotatable engagement members. Stop portions M8 and M9 are provided, and the back pack unit 203 is held along the back surface of the pachinko machine 10 by the fastening portions M7 and the locking portions M8 and M9.
[0091]
The support shafts M1, M4, and M6 that rotatably support the units 201 to 203 have a hinge structure that allows the units 201 to 203 to be easily removed with the units 201 to 203 opened from the back surface of the pachinko machine 10. Briefly, with respect to the first control board unit 201, the fastening of the fastening portion M2 and the locking of the locking claw portion M3 are released, and the unit 201 is rotated around the axis A and deployed. Lift in state. As a result, the first control board unit 201 can be removed if there is no back pack unit 203. In addition, the second control board unit 202 releases the fastening of the fastening portion M5, rotates the unit 202 about the axis B, expands it, and lifts up in that state. Thereby, the second control board unit 202 can be removed. Further, with regard to the back pack unit 203, the fastening of the fastening portion M7 and the locking of the locking portions M8 and M9 are released, and the unit 203 is rotated around the axis C, deployed, and lifted in that state. Thereby, the back pack unit 203 can be removed.
[0092]
Here, the unfolding directions of the units 201 to 203 are not the same, and the first control board unit 201 opens leftward when viewed from the back of the pachinko machine 10, whereas the second control board unit 202 and the back pack unit 203 is configured to open to the right. In this case, since the first control board unit 201 is provided to partially overlap the back pack unit 203, it is impossible to remove the first control board unit 201 without opening the back pack unit 203, More specifically, since the first control board unit 201 and the back pack unit 203 are configured to be deployed in the opposite directions, the back pack unit 203 must be opened widely beyond a predetermined angle or the unit 203 must be removed. For example, the first control board unit 201 cannot be removed. Therefore, if attention is paid to removing the first control board unit 201, the configuration is more difficult to remove than the other units 202 and 203. Further, the back pack unit 203 cannot be opened unless the main frame 12 is opened with respect to the outer frame 11 by operating the locking device with a key, so that the first control board unit 201 is further removed. Is difficult. A more specific configuration will be described later.
[0093]
Next, the back surface configuration of the main body frame 12 and the game board 30 will be described. 9 is a rear view showing a configuration in which the game board 30 is assembled to the main body frame 12 and the units 201 to 203 are removed, FIG. 10 is a perspective view of the main body frame 12 viewed from the rear, FIG. 11 is a perspective view of the game board 30 as viewed from the rear.
[0094]
The game board 30 is installed from the back side in a square frame-shaped installation area surrounded by the resin base 25, and a plurality of (four in this embodiment) locking fixtures 211, 212 provided on the main body frame 12. It is fixed so that it does not fall backward. The locking fixtures 211 and 212 can be manually rotated, and can be switched between a fixed position (lock position) and a fixed release position (unlock position). FIG. 9 shows the locked state. The left and right locking fixtures 211 are L-shaped metal fittings formed by bending metal pieces, and are configured not to protrude outside the main body frame 12 when the game board 30 is fixed. The locking fixture 212 at the lower portion is an I-shaped fastener made of synthetic resin.
[0095]
The variable display unit 35 disposed at the center of the game board 30 is provided with a synthetic resin frame cover 213 projecting rearward from the back to cover the center frame 43 (see FIG. 4). At the rear end, a first symbol display device 41 and a display control device 214 as display control means are detachably attached in a state where they are superimposed on each other. In the frame cover 213, an LED control board and the like for driving LEDs and the like built in the center frame 43 are provided.
[0096]
A collective plate unit 215 is provided on the back surface of the game board 30 so as to surround the variable display unit 35. The collective plate unit 215 has a base formed of a synthetic resin such as an ABS resin as a thin plate-shaped frame, and is attached such that the base surface thereof is in contact with the back surface of the game board 30. The collecting plate unit 215 is provided with a game ball collection mechanism for collecting game balls that have won various winning ports, a winning detection mechanism for detecting winning of game balls to various winning ports, and the like. .
[0097]
A description will be given of the game ball collecting mechanism. Below the collecting plate unit 215, a collecting passage corresponding to the game board opening of the general winning opening 31, the variable winning device 32, and the operating opening 33 and gathering at one location on the downstream side. 216 are formed. A discharge passage board 217 made of a synthetic resin such as a polycarbonate resin is attached to the main body frame 12 below the game board 30. The discharge passage board 217 holds a discharge ball outside the pachinko machine 10, for example, in a game hall. A discharge passage 218 for guiding to island facilities or the like is formed. Therefore, as illustrated by virtual lines in FIG. 9, any game balls that have won the general winning opening 31 or the like gather through the collection passage 216 of the collecting plate unit 215 and further form the discharge passage 218 of the discharge passage board 217. The pachinko machine 10 is discharged through the pachinko machine 10. The out port 36 also communicates with the discharge path 218, and game balls that have not won any of the winning ports are discharged to the outside of the pachinko machine 10 through the discharge path 218. In the above configuration, the collecting plate unit 215 (collection passage 216) is provided above and the discharge passage board 217 (discharge passage 218) is provided below with the lower end surface of the game board 30 as a boundary. It does not overlap with the game board 30 in the front-back direction. Therefore, when removing the game board 30 from the main body frame 12, there is no inconvenience that the discharge passage board 17 hinders removal of the game board.
[0098]
The discharge passage board 217 is disposed behind the upper plate 23 in front of the pachinko machine 10, and a wire, a film, or the like is inserted through a ball discharge port (ball passage gutter 138 in FIG. 2) reaching the upper plate 23. It is conceivable that the wire, the film, and the like enter the game area through a gap between the main body frame 12 and the discharge passage board 217. Therefore, in the pachinko machine 10, as shown in FIG. 10, the discharge passage board 217 is disposed at a height position corresponding to the upper position of the ball passage gutter 138 so as to overlap with the main body frame 12 and forward of the pachinko machine 10. An extending plate 219 was provided. Therefore, even if an attempt is made to penetrate a wire, a film, or the like from the gap between the main body frame 12 and the discharge passage board 217, the wire, the film, or the like is impeded by the plate 219, and it is extremely difficult to penetrate the wire, the film, or the like into the game area. Become. As a result, it is possible to prevent fraudulent acts such as forcibly opening the variable winning device 32 by using a wire or a film.
[0099]
The winning detection mechanism will be described. The winning plate switch 221 is provided on the collecting board unit 215 at a position corresponding to the general winning opening 31 on the front side of the game board 30, and the specific area switch 222 and the specific area switch 222 are provided at positions corresponding to the variable winning device 32. A count switch 223 is provided. The specific area switch 222 is a switch that determines that the game ball that has won the variable prize device 32 during the big hit has entered the specific area. The specific area is an area for determining whether or not a round can be updated, and is also called a V zone. The count switch 223 is a switch that counts the number of gaming balls that have won the variable winning device 32. An operating port switch 224 is provided at a position corresponding to the operating port 33 to detect a prize of a game ball to the operating port 33, and at a position corresponding to the through gate 34, a passing of the game ball through the through gate 34 is detected. A gate switch 225 is provided. The winning opening switch 221 and the gate switch 225 are connected to the board relay board 226 through electrical wiring, and the specific area switch 222 and the count switch 223 are connected to the special winning opening relay board 227. The board relay board 226 and the winning port relay board 227 are connected to the main controller 271. The operation port switch 224 is directly connected to the main controller 271 without passing through the relay board. Although not shown, the variable winning device 32 drives a special winning opening solenoid for opening the opening and closing door of the special winning opening, and a distribution plate for distributing the winning prize ball to a specific area or another area. A winning ball distribution plate solenoid is provided, and the operating port 33 is provided with an operating port solenoid for opening an associated electric accessory.
[0100]
The detection results respectively detected by the winning detection mechanism are taken into the main control device 271, and a payout command (payout number of game balls) corresponding to a prize situation at each time is sent from the main control device 271 to the payout control device 311. Sent. The payout of a predetermined number of game balls is executed by the output of the payout control device 311. Here, in the conventional so-called proof ball method, game balls winning in various winning ports are once collected in a winning ball processing device, and the payout is performed after the winning ball processing device checks the existence of the winning balls one by one in order. However, in the pachinko machine 10 of the present embodiment, since the winning of the game ball is electrically detected for each winning port and the payout is immediately performed, a large amount of the game ball is paid out. In this case, the payout can be promptly performed, and the prize ball processing device becomes unnecessary.
[0101]
The board external terminal board 230 is provided in the upper right part of the assembly board unit 215. An output terminal for outputting a signal each time the change of the first symbol is stopped (confirmed), and an output terminal for outputting a signal during the big hit or during the shortening of the change time of the first symbol are provided on the external terminal board 230 for the board. And an output terminal for outputting a signal during the jackpot. Through these output terminals, signals relating to the game (the state of the game board 30) are output to the management control device on the game hall side. The board external terminal board 230 is attached to the collective board unit 215 in an easily removable state. As shown in FIG. 9, a set handle 228 provided with a ball-hitting hammer and the like and a firing motor 229 are provided in the lower left portion on the back side of the main body frame 12.
[0102]
The assembly plate unit 215 is provided with an attachment mechanism for attaching the first control board unit 201. Specifically, as this attachment mechanism, a bearing 231 extending in the vertical direction is provided at the lower left corner when viewed from the back of the game board 30, and the bearing 231 has a pair of upper and lower bearing holes 231a on the same axis. Is formed. In the game board 30, a pair of upper and lower holes to be fastened (specifically, mounting holes for the nylac) 232 are provided on the right side of the bearing fitting 231, and a locking claw piece 233 is provided above the bearing fitting 231. Have been.
[0103]
An attachment mechanism for attaching the second control board unit 202 and the back pack unit 203 is provided on the back surface of the main body frame 12. Specifically, a long bearing fitting 235 is attached to the right end of the main body frame 12. The bearing 235 also functions as a reinforcing member. As shown in FIG. 12, the bearing fitting 235 has an elongated plate-shaped fitting main body 236 extending downward from the game board 30, and is raised rearward from the fitting main body 236 so as to be second in two lower places. A bearing portion 237 for the control board unit 202 is formed, and a bearing portion 238 for the back pack unit 203 is formed at two upper positions. Each of the bearing portions 237 and 238 has a coaxial bearing hole. In addition, the bearing 237 for the second control board unit 202 and the bearing 238 for the back pack unit 203 can be configured by individual bearings. In addition, as a mounting mechanism for the second control board unit 202, the main body frame 12 has a pair of upper and lower fastening holes (specifically, mounting holes for a nilac) 239 at the left end below the game board 30 installation area. Is provided. In addition, as a mounting mechanism for the back pack unit 203, the main body frame 12 is provided with a pair of upper and lower fastening holes (specifically, mounting holes for a nail latch) 240 at the left end of the game board 30 installation area. . At the upper left, upper right and lower right positions of the game board 30 in the main body frame 12, pivotable fixing members 241, 242, for sandwiching and supporting the back pack unit 203 between the game board 30 and the game board 30. 243 are provided, respectively. In addition, since the back pack unit 203 stores a large amount of game balls in the upper part, it is preferable that the fixtures 241 and 242 for supporting the upper part of the back pack unit 203 have a structure having particularly sufficient strength. Desirably, in the present embodiment, a rotating fixture is used.
[0104]
In the above-described configuration in which the bearing 235 and the locking device (the base frame 247, the sliding rod 248, and the like) are distributed to the left and right sides of the main body frame 12, the bearing fitting 235 and the locking device (the base frame 247, the sliding rod 247). The game board 30 is attached to the main body frame 12 so as to have a width in which an area for arranging the game board 248 is disposed. As described above, the game area is also expanded.
[0105]
In the lower right part of the game board 30 on the back of the main body frame 12, a game ball distribution unit 245 for distributing game balls to be paid out from a payout mechanism described later to any of the upper plate 23, the lower plate 16, and the discharge passage 218 is provided. Has been. The game ball distributing section 245 has a left opening 245a communicating with the upper plate 23 via the first outlet 66, a central opening 245b communicating with the lower plate 16 via the second outlet 67, and a right opening. Each passage is formed such that the portion 245c communicates with the discharge passage 218. The game ball distribution unit 245 is firmly attached to the main body frame 12 with screws or the like. Therefore, floating at the installation site of the game ball distribution unit 245 is prevented, and illegal acts caused by intrusion of wires, films, and the like from gaps can be prevented. A speaker box 246 made of synthetic resin is attached to the lower end of the main body frame 12 so as to surround the back of the speaker 20 installed on the back side of the back wall panel 17. The sound quality of the low range is improved by functioning so as not to be missed.
[0106]
Next, the configuration of the first control board unit 201 will be described with reference to FIGS. 13 is a front view of the first control board unit 201, FIG. 14 is a perspective view of the same unit 201, FIG. 15 is an exploded perspective view of the same unit 201, and FIG. 16 is an exploded perspective view of the same unit 201 viewed from the back. .
[0107]
The first control board unit 201 has a substantially L-shaped mount 251 on which a main controller 271 and an audio lamp controller 272 are mounted. The main control device 271 includes a CPU that controls the main control, a ROM that stores a game program, a RAM that stores necessary data according to the progress of the game, a port that communicates with various devices, and a random number used in various lotteries. A main board including a generator, a clock pulse generation circuit used for time counting and synchronization, and the like are provided. The main board is housed in a board box 273 as a wrapping means made of a transparent resin material or the like. It is configured. The board box 273 includes a substantially rectangular parallelepiped box base and a box cover that covers an opening of the box base. The box base and the box cover are non-openably connected by a sealing unit 274 as a sealing means, whereby the substrate box 273 is sealed.
[0108]
As the sealing unit 274, any configuration can be applied as long as the box base and the box cover are connected so that they cannot be opened. However, as shown in FIG. 14 and the like, the sealing unit 274 has a configuration in which five sealing members are connected. The box base and the box cover are connected so as not to be opened by inserting a locking claw into the long hole of the sealing member. The sealing process by the sealing unit 274 prevents an unauthorized opening after the sealing, and makes it possible to detect such a situation early and easily even if the unauthorized opening is performed. It is possible to perform the sealing process again even after the sealing. That is, the sealing process is performed by inserting the locking claw into the long hole of at least one of the five sealing members constituting the sealing unit 274. When the board box 273 is opened, for example, when a failure occurs in the accommodated main board or when the main board is inspected, the connection between the sealing member in which the locking claws are inserted and another sealing member is disconnected. Thereafter, when the sealing process is performed again, the locking claws are inserted into the long holes of the other sealing members. If a history indicating that the board box 273 has been opened is left in the board box 273, the fact that unauthorized opening has been performed can be easily found by looking at the board box 273.
[0109]
The sound lamp control device 272 includes, for example, a CPU that controls sound and lamp display according to an instruction from the main control device 271 or the display control device 214, and also includes a sound lamp control board including ROM, RAM, various ports, and the like. The sound lamp control board is accommodated in a board box 275 made of a transparent resin material or the like. A power relay board 276 is mounted on the audio lamp control device 272, and the power of the power supply device 313 is supplied to the display control device 214 and the audio lamp control device 272 via the power relay substrate 276. .
[0110]
The mounting base 251 is made of a synthetic resin such as a polycarbonate resin, and is colored, for example, green or blue and opaque. However, the mounting base 251 may be colorless and transparent or translucent. On the surface of the mounting base 251, two flat board mounting surfaces 252 and 253 are provided. These board mounting surfaces 252 and 253 extend in directions perpendicular to each other vertically and horizontally, and are formed with a step in the front-rear direction. An upright portion 254 that rises from the substrate mounting surface 252 is integrally formed with each of the upper edge and the lower edge of the substrate mounting surface 252. The main controller 271 is arranged on the horizontally long board mounting surface 252, and the audio lamp control device 272 is arranged on the vertically long board mounting surface 253. At this time, the upper and lower sides of main controller 271 are supported by upright portions 254. The sound lamp control device 172 is fixed to the board mounting surface 253 at a plurality of locations by screws or the like.
[0111]
Here, as shown in FIGS. 15 and 16, horizontally long through holes 256 are formed at two places on the left and right sides of the substrate mounting surface 252. On the other hand, the board box 273 of the main control device 271 is provided with pivotally operated fixing members 277 at two positions on the left and right sides on the back surface. When mounting main controller 271 on board mounting surface 252, main control board 271 is placed so that fixture 277 is inserted into through hole 256 of board mounting surface 252, and in that state, fixture 277 is mounted. By rotating, main controller 271 is locked. Accordingly, the main controller 271 cannot be removed from the back surface side of the first control board unit 201 unless the fixture 277 is unlocked, so that a deterrent effect such as board removal can be obtained.
[0112]
In addition, on the mounting base 251, below the board mounting surface 252 for the main board, a shielding portion 257 for shielding an opening communicating with the space on the back surface of the board mounting surface 252 is provided. Therefore, insertion of a hand or the like into the back surface of the mounting table 251 from below the board mounting surface 252 is prevented, so that the locked state of the fixing tool 277 cannot be illegally released. When the first control board unit 201 is mounted on the back of the pachinko machine 10, the upper part of the unit 201 is covered by the back pack unit 203, which also prevents a hand or the like from being inserted on the back of the mounting base 251. The lock state of the fixing member 277 cannot be illegally released.
[0113]
As described above, the first control board unit 201 cannot be removed unless the back pack unit 203 is widely opened at a predetermined angle or more or the unit 203 is removed, and the locking device is not properly installed. The back pack unit 203 cannot be opened unless the main frame 12 is opened with respect to the outer frame 11 by operating a key. That is, if the main frame 12 cannot be opened, the first control board unit 201 cannot be rotated or removed as a result, and the main control device 271 cannot be removed. Therefore, unauthorized replacement or theft of main controller 271 can be effectively prevented.
[0114]
The main control device 271 is arranged on the near side when viewed from the back of the pachinko machine 10, and the sound lamp control device 272 is arranged on the back side. In this case, since the board mounting surfaces 252 and 253 are formed with a step in the front-rear direction, each of the control devices 271 and 272 in a state where the main control device 271 and the sound lamp control device 272 are mounted on the board mounting surfaces 252 and 253. Are arranged such that a part thereof is overlapped in front and back. That is, as can be seen in FIG. 14 and the like, main controller 271 is arranged with a part thereof (about 3 in the present embodiment) floating. Therefore, it is possible to extend the sound ramp control device 272 to a region overlapping the main control device 271, and from another point of view, it is possible to extend the main control device 271 to a region overlapping the sound lamp control device 272. Even within the limited size of the pachinko machine 10, the control boards 271 and 272 can be satisfactorily coped with an increase in the size of the control boards 271 and 272, and the control devices 271 and 272 can be installed efficiently. When the first control board unit 201 is mounted on the game board 30, a space is secured behind the board mounting surface 252, so that the variable winning device 32 and its electric wiring can be easily installed. Note that a grid-like rib 258 is provided on the back surface of the board mounting surface 252, and the support strength of the main control board 271 is increased.
[0115]
A pair of upper and lower locking pins 261 are provided on the left end surface of the mounting base 251. By mounting the locking pins 261 to the bearing bracket 231, the first control board unit 201 rotates with respect to the game board 30. Movable cantilevered. A pair of upper and lower nip latches 262 are provided at the right end of the mounting base 251 as fasteners to be fitted in the holes 232 to be fastened. An elongated hole 263 in which the locking claw piece 233 is locked is provided at the upper end of the mounting base 251. Therefore, the first control board unit 201 is fixed to the game board 30 by fitting the nail latch 262 into the fastening hole 232 and locking the locking claw 233 in the elongated hole 263. In addition, a bearing 231 and a latching pin 261 are provided on the support shaft M1, a fastening hole 232 and a ny latch 262 are provided on the fastening portion M2, a locking claw 233 and a long hole 263 are provided on the locking claw M3. Each corresponds.
[0116]
Next, the configuration of the second control board unit 202 will be described with reference to FIGS. 17 is a front view of the second control board unit 202, FIG. 18 is a perspective view of the unit 202, and FIG. 19 is an exploded perspective view of the unit 202.
[0117]
The second control board unit 202 has a horizontally long mounting base 301 on which a payout control device 311, a firing control device 312, a power supply device 313, and a card unit connection substrate 314 are mounted. The payout control device 311 and the launch control device 312 are equipped with a CPU which is a central control unit, and a control board including a ROM, a RAM, various ports, and the like. The payout control board of the payout control device 311 controls the payout of the prize ball and the loaned ball. The firing control board of the firing control device 312 controls the firing motor 229 in accordance with the operation of the game ball firing handle 18 by the player. Further, a predetermined power supply voltage required by various control devices and the like is generated and output by the power supply board of the power supply device 313. The card unit connection board 314 is electrically connected to the ball lending operation unit 120 on the front of the pachinko machine and a card unit (not shown), and mainly takes in a ball lending operation command by the player and outputs it to the payout control device 311. It is. In a cash machine in which game balls are directly rented to the upper plate from a ball rental device or the like without using a card unit, the card unit connection board 314 is unnecessary.
[0118]
The payout control device 311, the firing control device 312, the power supply device 313, and the card unit connection board 314 are respectively housed in board boxes 315, 316, 317, 318 made of a transparent resin material or the like. In particular, in the payout control device 311, similarly to the main control device 271, the substrate box 315 constituting the enclosing means includes a box base and a box cover, and these are unopenably connected by a sealing unit 319 as sealing means. Thereby, the substrate box 315 is sealed. The payout control device 311 is provided with a state return switch 321. For example, when the state return switch 321 is pressed at the time of a payout error such as a payout motor ball clogging described below, the payout motor rotates forward and reverse to eliminate the ball clogging (return to a normal state). It has become. The power supply device 313 is provided with a RAM erase switch 323. The pachinko machine 10 has a backup function of various data, and retains the state at the time of power failure even in the event of a power failure, and returns to the state at the time of power failure when returning from power failure (power recovery) I can do it. Therefore, for example, when the power is turned off in the normal procedure as in the case of closing the game hall, the state before the power is turned off is stored and held. However, when the power is turned on while pressing the RAM erase switch 323, the RAM data is initialized. It has become.
[0119]
The mounting table 301 is made of, for example, a colorless and transparent resin molded product, and has a flat board mounting surface 302 on its surface. On the board mounting surface 302, a launch control device 312, a power supply device 313, and a card unit connection board 314 are mounted in a side-by-side state, and are fixed with screws or the like. A substantially flat pedestal plate 303 is placed on the substrate box 317 of the power supply device 313, and a payout control device 311 is mounted on the pedestal plate 303 and fixed with screws or the like. Since the pedestal plate 303 is interposed between the dispensing control device 311 and the power supply device 313, for example, a metal plate or the like for removing noise may be installed on the pedestal plate 303, and noise countermeasures are simple. Can be realized.
[0120]
The mounting base 301 is provided with a pair of upper and lower locking pins 305 at the right end when viewed from the back of the pachinko machine 10, and the second control board unit is inserted by inserting the locking pins 305 into the bearing portion 237 from above. A cantilever 202 is rotatably supported on the main body frame 12. A pair of upper and lower nail latches 306 are provided as fasteners at the left end of the mounting base 301, and the second control board unit 202 is fixed to the main body frame 12 by fitting the nail latches 306 into the holes 239 to be fastened. The bearing portion 237 and the retaining pin 305 correspond to the support shaft portion M4, and the fastening hole 239 and the nail latch 306 correspond to the fastening portion M5.
[0121]
Next, the configuration of the back pack unit 203 will be described with reference to FIGS. FIG. 20 is a front view of the back pack unit 203, and FIG. 21 is an exploded perspective view of the back pack unit 203. FIG. 22 is an exploded perspective view of the tank rail.
[0122]
The back pack unit 203 is configured by integrating a back pack 351 and a payout mechanism 352 for game balls. The back pack 351 is integrally formed of, for example, a synthetic resin such as an ABS resin, and has a substantially flat base portion 353 and a protective cover portion 354 that projects to the rear of the pachinko machine 10 and has a substantially rectangular parallelepiped shape. The protection cover portion 354 has a shape in which the left and right side surfaces and the upper surface are closed and only the lower surface is opened, and has a size sufficient to surround at least the variable display unit 35. However, in the present embodiment, the sound lamp control device 272 described above is also enclosed. A large number of ventilation holes 354a are provided on the back surface of the protective cover 354. The ventilation holes 354a each have a long hole shape, and are provided so that the ventilation holes 354a are adjacent to each other at a relatively close position. Therefore, by cutting the resin part between the adjacent ventilation holes 354a, the back surface of the back pack 351 can be easily opened. That is, by cutting the resin portion between the ventilation holes 354a and exposing the display control device 214 and the like inside the resin portion, a predetermined test or the like can be easily performed.
[0123]
A dispensing mechanism 352 is provided on the base 353 of the back pack 351 so as to bypass the protective cover 354. That is, a tank 355 that opens upward is provided at the top of the back pack 351, and game balls supplied from island facilities in the game hall are sequentially supplied to the tank 355. Below the tank 355, a tank rail 356 having, for example, two rows (two rows) of ball passages and gradually sloping toward the downstream side is connected, and extends vertically on the downstream side of the tank rail 356. The case rail 357 is connected. The payout device 358 is provided at the most downstream portion of the case rail 357, and the payout motor 358a is driven by the control of the payout control device 311 to pay out a required number of game balls as appropriate. The game balls paid out from the payout device 358 are supplied to the upper plate 23 and the like through the payout passage 359 and the like. Although not shown, a tank-ball-less sensor for detecting the presence or absence of a game ball supplied from the tank 355 or the tank rail 356 is provided upstream of the case rail 357. The payout device 358 is provided with a payout rotation sensor that detects the rotation of the payout motor 358a, and a payout count switch that counts the number of game balls to be paid out.
[0124]
A vibrator 360 for applying vibration to the tank rail 356 is attached to the tank rail 356. The vibrator 360 is unitized by a vibrator motor and a synthetic resin case accommodating the vibrator motor, and is attached to the tank rail 356 by two legs 360a. Therefore, if a ball jam occurs near the tank rail 356, the ball jam is eliminated by driving the vibrator 360.
[0125]
The structure of the tank rail 356 will be described in detail. As shown in FIG. 22, the tank rail 356 has a rail main body 361 having a long gutter shape opened upward. A spherical ball receiving portion 362 is formed at an upstream portion of the rail main body 361, and the game ball dropped from the tank 355 is smoothly taken into the rail main body 361 by the ball receiving portion 362. The rail main body 361 is provided with a partition wall 363 extending in the longitudinal direction, so that the game ball is divided into two hands by the partition wall 363. The two ball passages partitioned by the partition wall 363 are slightly wider than the diameter of the game ball. On the bottom surface of each ball passage partitioned by the partition wall 363, one or two protrusions 364 are provided, and an opening 365 for dropping dust is provided beside the protrusions 364. I have. A rectifying plate 367 is provided on the rail main body 361 so as to cover about half of the ceiling on the downstream side. The current plate 367 has an arcuate shape so as to limit the height of the ball passage in the tank rail 356 toward the downstream side, and a convex portion 368 extending in the longitudinal direction is formed on the lower surface thereof. Thereby, each game ball flowing in the tank rail 356 finally flows out downstream without being stacked vertically. Therefore, even if a large amount of game balls flow into the tank rail 356, the game balls are prevented from being caught and ball clogging in the tank rail 356 is less likely to occur. The rail main body 361 is formed of a black conductive polycarbonate resin to prevent static electricity, whereas the rectifying plate 367 is formed of a transparent polycarbonate resin so that clogging of a ball or the like can be visually confirmed. The current plate 367 is detachably provided, and maintenance inside the tank rail 356 can be easily performed by removing the current plate 367. A manual stopper 369 for preventing the game balls from flowing down is attached to the current plate 367.
[0126]
Returning to the description of FIGS. 20 and 21, a payout relay board 381 that relays a signal of a payout command from the payout control device 311 to the payout device 358 is installed in the payout mechanism unit 352, and a main power supply is taken in from outside. Power switch board 382 is installed. A main power of, for example, 24 volts AC is supplied to the power switch board 382 via a voltage converter, and the power is turned on or off by a switching operation of the power switch 382a.
[0127]
The dispensing mechanism 352 from the tank 355 to the dispensing passage 359 is formed of a synthetic resin material having conductivity, for example, a conductive polycarbonate resin, and a part thereof is grounded. As a result, generation of noise due to charging of the game balls is suppressed.
[0128]
The back pack 351 is provided with a frame external terminal plate 390 in the upper right part. The frame external terminal plate 390 has an output terminal for outputting a signal when a shortage of game balls occurs in the tank 355 or the tank rail 356, an output terminal for outputting a signal each time a predetermined number of prize balls are paid out, An output terminal for outputting a signal each time the number of game balls is lent, an output terminal for outputting a signal when the main body frame 12 is opened, and an output terminal for outputting a signal when the front door frame 13 is opened are provided. . Then, through these output terminals, a signal relating to the state of the frame side is output to the management control device of the game hall side. Note that an output terminal for outputting a signal every time a predetermined number of game balls are lent is unnecessary in a so-called cash machine.
[0129]
The back pack 351 is provided with a substantially square window 391 adjacent to the frame external terminal plate 390. Therefore, when the back pack unit 103 is attached to the main body frame 12, the board external terminal board 230 on the back of the game board 30 is exposed through the window 391, and the board external terminal board 230 is mounted with the back pack unit 103 attached. Operation can be performed. As described above, since the board external terminal board 230 is attached to the collective board unit 215 in an easily removable state, the board external terminal board 230 is connected to the board via the window 391 while the wiring of the board external terminal board 230 is connected. The external terminal board 230 can be taken out. A body frame opening switch 392 for detecting an open state of the body frame 12 is provided at an upper right portion of the back pack 351. When the body frame 12 is closed with respect to the outer frame 11, the metal of the switch 392 is provided. The contacts are closed and the closing of the body frame 12 is detected. When the body frame 12 is opened with respect to the outer frame 11, the metal contacts are opened and the opening of the body frame 12 is detected.
[0130]
The back pack 351 is provided with a pair of upper and lower locking pins 385 at the right end as viewed from the back of the pachinko machine 10. By inserting the locking pins 385 into the bearing portion 238 from above, the back pack unit 203 is formed. The cantilever is supported rotatably with respect to the main body frame 12. The back pack 351 is provided with a pair of upper and lower nip latches 386 as fasteners at the left end, and is provided with a locking hole 387 at the upper end. The back pack unit 203 is fixed to the main body frame 12 by rotating the fixing tool 242 after inserting the fixing tool 242 into the 387. The back pack unit 203 is also fixed to the main body frame 12 by the fixing tools 241 and 243. Note that the bearing portion 238 and the latch pin 385 correspond to the support shaft portion M6, the fastening hole 240 and the nail latch 386 correspond to the fastening portion M7, and the fixing tool 242 and the locking hole 387 correspond to the locking portion M8. I do. The fixing tool 243 corresponds to the locking portion M9.
[0131]
The pachinko machine 10 described above is provided with a locking mechanism for maintaining the main body frame 12 in a locked state when the main body frame 12 is closed with respect to the outer frame 11. Further, a locking mechanism for maintaining the front door frame 13 in a locked state when the front door frame 13 is closed with respect to the main body frame 12 is provided.
[0132]
In the present embodiment, as described briefly above, both locking mechanisms are shared by one locking device. Each of the lock states is released by a predetermined key operation on the cylinder lock 91 provided on the right side of the main body frame 12. As shown in FIG. 1, the cylinder lock 91 is exposed through the hole of the cover member 92 on the right front side of the pachinko machine 10, and the locking device is provided on the left rear side of the pachinko machine 10 as shown in FIG. A part of is exposed.
[0133]
Here, the configuration of the locking device of the present embodiment will be described first with reference to FIGS. 23 shows a front view of the locking device, FIG. 24 shows a rear view thereof, FIG. 25 shows a right side view thereof, and FIG. 26 shows a left side view thereof. Further, FIG. 27 is an exploded rear view of the locking device, FIG. 28 is an exploded right side view of the locking device, FIG. 29 is a rear view showing a state where the front door frame 13 is unlocked, and FIG. The right side views are shown.
[0134]
The vertically long base frame 247 constituting the locking device includes a mounting plate 2 and a support plate 3, and these are integrally formed to have a substantially L-shaped cross section. As shown in FIGS. 9, 10, and 30, the mounting device 2 of the present embodiment has the mounting plate 2 mounted on the back surface of the main body frame 12 in the vertical direction.
[0135]
As shown in FIGS. 23, 27, and 29, a plurality of mounting holes are formed in the mounting plate 2, and rectangular insertion holes 158 and 159 are formed at the upper and lower portions. Door frame hooks 155 and 156, which will be described later, enter the insertion holes 158 and 159 when the front door frame 13 is closed. Further, as shown in FIG. 29, guide pins 2a and 2b for guiding sliding of door frame locking members 161 and 162, which will be described later, are mounted on the mounting plate 2 below the insertion holes 158 and 159. Has been.
[0136]
A sliding rod 248 as a moving member is disposed inside the support plate 3 so as to be slidable up and down. The hook members 4 and 5 serving as locking members (first locking members) provided at the upper and lower portions of the base frame 247 slide in conjunction only when the sliding rod 248 moves upward. I have. As shown in FIG. 30, receiving brackets 164 and 165 are fixed inside the outer frame 11 so as to correspond to the hook members 4 and 5. The sliding rod 248 is formed in a band shape by a metal plate.
[0137]
As shown in FIG. 28, guide holes 248e and 248f are provided at the upper and lower portions of the sliding rod 248, and an operation portion 248g for manual operation is protruded at an intermediate portion, and is provided above the lower guide hole 248f. Are formed with two rectangular engaging portions 248c and 248d with which a cam plate 8 described later can engage. When the key K is inserted and the key is operated clockwise with respect to the cylinder lock 91 when the main body frame 12 is unlocked, the first engagement projection 8a of the cam plate 8 described below engages with the engagement portion 248d. Combine. When the front door frame 13 is unlocked, when the key is operated counterclockwise with respect to the cylinder lock 91, the second engagement projection 8b of the cam plate 8 is engaged with the engagement portion 248c. The key K and the cylinder lock 91 constitute external operation means.
[0138]
The upper and lower hook members 4 and 5 have triangular heads, and the lower ends of the tips serve as engaging portions. 26 and 27, guide pins 4a and 5a are fixed to the upper and lower hook members 4 and 5, respectively. The guide pins 4a and 5a are provided on the upper and lower portions of the support plate 3, respectively. The guide holes 3a and 3b are inserted in the engaged state. Further, the hook members 4, 5 are guided by guide portions 3c, 3d provided on the upper and lower portions of the support plate 3. That is, the hook members 4, 5 are supported by the guide pins 4a, 5a and the guide portions 3c, 3d so as to be able to slide up and down within a predetermined range.
[0139]
The guide pins 4a and 5a are inserted into the guide holes 248e and 248f of the sliding rod 248, and coil springs 9b and 9d are hooked between the hook members 4 and 5 and the mounting plate 2, so that the hook members 4 and 5 are always pulled downward. The guide pins 4a and 5a are in contact with the guide holes 248e and 248f of the sliding rod 248 and the lower edges of the guide holes 3a and 3b of the support plate 3.
[0140]
Therefore, as the sliding rod 248 slides upward, the hook members 4 and 5 also move upward in conjunction with each other. On the other hand, each of the hook members 4 and 5 can be independently moved upward. When the upper and lower hook members 4 and 5 are to be moved upward by a wire or the like (in the case of an illegal act), The wire must be hooked on both hook members 4, 5 and pulled upward. That is, since it is configured such that it is impossible to unlock only by hooking only one hook member 4 or 5 and pulling the hook member upward, illegal unlocking is practically impossible.
[0141]
As shown in FIGS. 27 and 28, door frame locking members 161 and 162 as locking members (second locking members) constituting the door frame locking mechanism are formed by bending a metal plate into a U-shaped cross section. I have. Of the door frame locking members 161, 162, rectangular locking holes 167, 168 are formed on the surface on the side of the mounting plate 2, and the locking holes 167, 168 are formed on the mounting plate 2. 159.
[0142]
The door frame locking members 161 and 162 are provided with guide holes 161a, 161b, 162a and 162b, respectively, and the guide holes 161a and 162a have guide pins 248a and 248b fixed to the upper and lower portions of the sliding rod 248, respectively. Is engaged. Guide pins 2a and 2b fixed to the upper and lower portions of the mounting plate 2 are engaged with the guide holes 161b and 162b. The coil springs 9a and 9c are hung between the door frame locking members 161 and 162 and the mounting plate 2.
[0143]
Under such a configuration, the door frame locking members 161 and 162 are always pulled upward, and the guide pins 2a and 2b abut against the lower edges of the guide holes 161b and 162b of the door frame locking members 161 and 162, and the guides are provided. The pins 248a, 248b stop in a state where they contact the lower edges of the guide holes 161a, 162a of the door frame locking members 161, 162. At the stop positions of the door frame locking members 161, 162, the locking holes 167, 168 are located opposite the upper portions of the insertion holes 158, 159 on the mounting plate 2 side.
[0144]
When the front door frame 13 is closed, the door frame hooks 155, 156 (see FIGS. 29 and 30) provided on the front door frame 13 side enter the locking holes 167, 168. At this time, the door frame locking members 161 and 162 are pushed by the hook portions 155 and 156 and slide downward against the tensile force of the coil springs 9a and 9c. It returns to its original position by force and locks the door frame hooks 155, 156. When unlocking, the door frame locking members 161 and 162 slide downward with the sliding rod 248 sliding downward. Thus, the engagement between the door frame hooks 155 and 156 and the locking holes 167 and 168 is released.
[0145]
In the widened portion at the lower portion of the mounting plate 2, a modified hole for mounting the cylinder lock 91 is formed, and a mounting bracket 170 is formed corresponding to the modified hole. The mounting bracket 170 is formed by notching a part of the mounting plate 2 and bending the upper and lower cutout pieces inwardly into a hook shape. The distal end portion of the cylinder lock 91 is fixed to the mounting bracket 170 while being inserted into the modified hole of the base frame 247. More specifically, the cylinder lock 91 has a flange 91 a at a tip end thereof, and the flange 91 a is attached to the mounting bracket 170 while a part of the main body of the cylinder lock 91 is inserted inside the base frame 247. It is screwed and fixed.
[0146]
A cam plate 8 having a first engagement projection 8a and a second engagement projection 8b is fixed to the lock shaft of the cylinder lock 91. When the cam plate 8 is turned counterclockwise in FIG. 24 by a key operation, the first engaging projection 8a of the cam plate 8 engages with the engaging portion 248d of the sliding rod 248, Slides upward. Thereby, the hook members 4 and 5 slide upward. At this time, the engagement between the hook members 4 and 5 and the receiving fittings 164 and 165 on the outer frame 11 side is released, and the main body frame 12 is unlocked. Therefore, the locking and unlocking mechanism of the main frame 12 with respect to the outer frame 11 is formed by the hook members 4 and 5, the sliding rod 248, the cam plate 8, the cylinder lock 91 and the like.
[0147]
On the other hand, when the cam plate 8 is rotated clockwise in FIG. 24 by a key operation, the second engaging projection 8b of the cam plate 8 is engaged with the engaging portion 248c of the sliding rod 248, 248 slides downward, and the door frame locking members 161 and 162 slide downward. At this time, the engagement between the door frame locking members 161 and 162 and the door frame hooks 155 and 156 on the front door frame 13 side is released, and the front door frame 13 is unlocked. Therefore, the locking / unlocking mechanism of the front door frame 13 is formed by the door frame locking members 161, 162, the sliding rod 248, the cam plate 8, the cylinder lock 91, and the like.
[0148]
Here, in this type of conventional locking device, the upper and lower door frame locking members are formed integrally and are relatively large, but in this locking device, the door frame locking members 161 and 162 are separately provided. It is formed in a small size, and unlocking operation is performed in association with the sliding rod 248 of the front door frame unlocking mechanism. For this reason, the weight of the locking device can be reduced, and the structure can be significantly simplified.
[0149]
As shown in FIGS. 25 and 28, a stopper 171 is provided below the engaging portion 248d of the sliding rod 248 so as to protrude toward the cam plate 8. The stopper 171 prevents unauthorized movement of the sliding rod 248 upward. Even if the sliding rod 248 moves upward with a wire or the like in the locked state, the stopper 171 shown in FIGS. The stopper 171 abuts on the first engaging projection 8a of the cam plate 8 at the normal position, and prevents the sliding rod 248 and the hook members 4, 5 from moving to the unlocked position.
[0150]
Next, a description will be given of the locking-related effects of the pachinko machine 10 according to the present embodiment configured as described above.
[0151]
When the main frame 12 of the pachinko machine 10 is closed with respect to the outer frame 11, as shown in FIG. 10, the upper and lower hook members 4, 5 of the locking device independently resist the tensile force of the coil springs 9b, 9d. Then, it moves upward while hitting the receiving fittings 164, 165 on the outer frame 11, and then returns by the tensile force of the coil springs 9b, 9d, is locked by the receiving fittings 164, 165, and is in a locked state (FIG. 30 two-dot chain line).
[0152]
In order to unlock the cam plate 8, the cam plate 8 is rotated by turning the lock shaft of the cylinder lock 91 counterclockwise as viewed from the back surface with the key K inserted into the key hole of the cylinder lock 91. Then, the first engaging projection 8a of the cam plate 8 engages with the engaging portion 248d of the sliding rod 248, and the sliding rod 248 slides upward. Then, the upper and lower hook members 4, 5 which are interlocked only when the sliding rod 248 is raised are moved upward, whereby the engagement of the outer frame 11 with the receiving fittings 164, 165 is released, and the main body frame 12 can be opened. State.
[0153]
On the other hand, when the front door frame 13 in the main body frame 12 is closed with respect to the main body frame 12, the door frame hooks 155 and 156 projecting rearward of the front door frame 13 are inserted into the main frame 12 as shown in FIG. After passing through the holes 87 and 88 (see FIG. 3), it enters the base frame 247 from the insertion holes 158 and 159 formed in the mounting plate 2, and enters the locking holes 167 and 168 of the door frame locking members 161 and 162. enter. Then, after sliding the door frame locking members 161 and 162 downward against the tensile force of the coil springs 9a and 9c, the door frame locking members 161 and 162 return upward by the tensile force of the coil springs 9a and 9c. . As a result, the door frame hooks 155, 156 are locked to the edges of the locking holes 167, 168, and the front door frame 13 is locked.
[0154]
When the front door frame 13 is unlocked, when the key K is inserted into the keyhole of the cylinder lock 91, the lock shaft of the cylinder lock 91 is turned clockwise as viewed from the rear surface, and the cam plate 8 is rotated. 8 engages with the engaging portion 248c of the sliding rod 248, and the sliding rod 248 slides downward against the tensile force of the coil springs 9a, 9c. Then, the upper and lower door frame locking members 161 and 162, which interlock only when the sliding rod 248 slides downward, slide downward, whereby the door frame hooks 155 and 156 of the front door frame 13 and the locking holes. The edges of 167 and 168 are disengaged, and the front door frame 13 is opened.
[0155]
On the other hand, in the locked state, even if a wire or the like is inserted from the gap of the pachinko machine 10, is hooked on the hook member 4 or 5, and the hook member 4 or 5 is pulled upward, the two hook members 4, 5 Exist independently of each other, one of the hook members 4 or 5 moves upward, but the other hook member 5 or 4 does not move. For this reason, even if the wrongdoer moves one hook member 4 or 5 in the unlocking direction with a wire or the like, the locked state is maintained by the other hook member 5 or 4 and the unauthorized opening of the main body frame 12 is prevented. Is done.
[0156]
In the case where a wire or the like is hooked on the sliding rod 248 and the sliding rod 248 is slid upward to unlock the sliding rod 248, the stopper 171 provided on the cam plate 8 side of the sliding rod 248 The sliding rod 248 is prevented from moving toward the unlocking side by hitting the first engaging projection 8a, and the unauthorized unlocking of the main body frame 12 is similarly prevented.
[0157]
Further, since the door frame locking members 161 and 162 are also formed so as to be able to move downward independently of the sliding rod 248, similarly to the case where the unauthorized unlocking of the main body frame 12 is prevented, Unauthorized unlocking can be prevented.
[0158]
Next, with respect to the locking device described above, a configuration that is more excellent from the viewpoint of unauthorized unlocking, that is, a first example of a structure for preventing unauthorized unlocking will be described with reference to FIGS. FIG. 31 is a perspective view showing the rear structure of the main body frame 12 similar to that of FIG. 10 described above, and FIG. 32 is a right side view showing the use situation of the locking device similar to that of FIG. 30 described above. However, FIGS. 31 and 32 are different from FIGS. 10 and 30 in that a special configuration is provided in the main body frame 12 in order to make the mounting position of the locking device (mounting plate 2) different.
[0159]
As shown in FIG. 31 and FIG. 32, the position where the mounting plate 2 is installed is moved rearward in the portion of the main body frame 12 where the locking device is mounted, that is, the portion where the mounting plate 2 of the base frame 247 is mounted. Pedestal part 181 is provided. The pedestal portion 181 is formed to have substantially the same shape as the mounting plate 2 in the present embodiment. Due to the thickness of the pedestal portion 18, the rear surface (mounting surface) of the pedestal portion 18 is rearward by a length D in the depth direction from a boundary position with the outer frame 11 in a state where the main body frame 12 is closed with respect to the outer frame 11. It is arranged at the position where The shape of the pedestal portion 18 does not necessarily have to be the same as the shape of the mounting plate 2, and any shape may be used as long as the mounting portion 2 has a strength that can be stably fixed in a situation where the mounting plate 2 is arranged rearward. And the number is arbitrary. Further, the pedestal portion 18 may be formed integrally with the main body frame 12, may be prepared separately from the main body frame 12 and attached later, or may be once attached to the main body frame 12 together with the mounting plate 2. It may be attached to.
[0160]
By providing the pedestal portion 18 in the main body frame 12 in this manner, the same effect as that described with reference to FIGS. 23 to 30 can be obtained, and as shown in FIG. In a state where the main body frame 12 is closed and a wire or the like is inserted into a gap at a boundary position between the main body frame 12 and the outer frame 11 to perform unauthorized unlocking, the wire or the like is attached to the right side surface of the base 18. And the hook members 4 and 5 for releasing the lock of the main body frame 12, the door frame locking members 161 and 162 for opening the front door frame 13, the hook members 4 and 5, and the door frame locking. The sliding rod 248 for moving the members 161 and 162 cannot be reached. Therefore, unauthorized unlocking of the main body frame 12 and the front door frame 13 can be prevented.
[0161]
In particular, when the pedestal portion 181 is not provided, a wire is inserted from the gap between the main body frame 12 and the outer frame 11 to move the hook members 4 and 5 at a time, or to lock both door frame members 161 and 161. It is theoretically possible to move 162 at a time. Of course, such misconduct is extremely difficult, but by providing the pedestal portion 181 as described above, even if a wire or the like is inserted, the wire or the like can be used as the hook members 4 and 5 and the door frame locking member. 161 and 162 and the sliding rod 248 do not reach, so that unauthorized unlocking can be almost certainly prevented. Moreover, since foreign matters such as wires do not reach the hook members 4 and 5, the door frame locking members 161 and 162, the sliding rod 248, and the like, they are prevented from being damaged, and are excellent from the viewpoint of protection of the locking device. It will be. In addition, when the pedestal portion 181 is provided, it is not always necessary to operate the hook members 4 and 5 independently or to operate the door frame locking members 161 and 162 independently. There is an advantage that unauthorized unlocking can be prevented even if a locking device is used.
[0162]
Next, a second example of a structure for preventing unauthorized unlocking will be described with reference to FIGS. FIG. 33 is a front and rear perspective view of the blocking member 190, and FIGS. 34 to 36 are views respectively corresponding to FIGS. 10, 29, and 30 described above, in which the blocking member 190 is mounted. It shows the state.
[0163]
In the second example of the unauthorized unlocking prevention structure, a blocking member 190 shown in FIG. 33 is separately provided in the locking device described up to FIG. 30, and the blocking member 190 is pachinko as shown in FIGS. This is realized by retrofitting to the machine 10.
[0164]
As shown in FIG. 33, in the present embodiment, blocking member 190 is integrally formed by bending and cutting a metal plate. The configuration of each part of the blocking member 190 will be described. The blocking member 190 includes a plate-shaped blocking wall 191 extending in the vertical direction, an upper piece 192 formed by bending the upper end of the blocking wall 191 in the horizontal direction, and an upper part thereof. And a hanging piece 193 formed by bending the tip of the piece 192 downward. A pair of projecting pieces 194 extending rearward are formed at an intermediate position of the blocking wall 191 at predetermined intervals and extend along the plate surface of the blocking wall 191, and the upper piece 192 and the hanging piece 193 are formed. Are formed with projecting pieces 195 and 196 extending inward. A support piece 197 extending in parallel with the upper piece 192 is formed on the back side of the lower end portion of the blocking wall 191, and a U-shaped recess 198 that opens downward is formed in the support piece 197.
[0165]
The blocking member 190 thus configured is attached to the upper end of the locking device. That is, as shown in FIGS. 34 to 36, the plate surface of the upper piece 192 is arranged along the upper surface of the base frame 247, and the plate surface of the hanging piece 193 is the outer surface of the support piece 3 (the right side surface in FIG. 35). It is arranged along. The protruding piece 195 provided on the upper piece 192 and the protruding piece 196 of the hanging piece 193 are inserted into gaps between the back surface of the mounting plate 2 and the main body frame 12, respectively. As shown in FIG. 34, a large number of ribs 199 project from the rear surface side of the main body frame 12, and a projection 194 of the blocking wall portion 191 is inserted into a recess between the ribs 199. The recess 198 of the support piece 197 is provided corresponding to the screw hole 200 formed in the mounting plate 2, and when the mounting plate 2 of the blocking member 190 is fixed to the main body frame 12, the screw is formed in the recess 198. The blocking member 190 is attached and fixed by being screwed into the main body frame 12 through the screw hole 200. Attachment of the blocking member 190 is performed by inserting the projections 195 and 196 from above the base frame 247, inserting the projection 194 into the recess, and finally aligning the recess 198 with the screw hole 200 with the screw. It is performed in the order of stopping.
[0166]
Then, when the blocking member 190 is mounted, the blocking wall portion 191 is arranged on the side opposite to the support plate 3 of the upper hook member 4 and the upper door frame locking member 161 of the locking device. . As a result, as shown in FIGS. 34 to 36, in a state where the main frame 12 is closed with respect to the outer frame 11, a wire or the like is inserted through a gap at a boundary position between the main frame 12 and the outer frame 11, and unauthorized unlocking is performed. Is performed, the wire or the like hits the blocking wall portion 191 and the upper hook member 4 for unlocking the main body frame 12 and the upper door for opening the front door frame 13. The frame locking member 161 cannot be reached. Therefore, unauthorized unlocking of the main body frame 12 and the front door frame 13 can be prevented.
[0167]
In particular, in the present embodiment, the upper and lower hook members 4 and 5 operate independently, and the upper and lower door frame locking members 161 and 162 operate independently. It is sufficient that the 161 is not tampered with, and the blocking member 190 can be very small.
[0168]
Further, since the blocking member 190 can be retrofitted to the pachinko machine 10, it can be used for an existing pachinko machine by inserting a wire or the like through a gap at a boundary position between the main frame 12 and the outer frame 11 to perform an unauthorized unlocking. You can take countermeasures against it.
[0169]
Next, an electrical configuration of the pachinko machine 10 will be described with reference to a block diagram of FIG.
[0170]
The main controller 271 is equipped with a CPU 501 as a one-chip microcomputer which is an arithmetic unit. The CPU 501 includes a ROM 502 storing various control programs executed by the CPU 501 and fixed value data, and a memory for temporarily storing various data when executing the control programs stored in the ROM 502. A certain RAM 503 and various circuits such as an interrupt circuit, a timer circuit, and a data transmission / reception circuit are built therein.
[0171]
The RAM 503 has a configuration in which a backup voltage is supplied from the power supply device 313 and data can be retained (backed up) even after the power of the pachinko machine 10 is cut off, and the RAM 503 temporarily stores various data and the like. A backup area 503a is provided in addition to the memory and the area for the backup.
[0172]
The backup area 503a stores the values of the stack pointer, registers, I / O, and the like when the power is cut off (including when a power failure occurs; the same applies hereinafter) when the power is cut off due to the occurrence of a power failure or the like. When the power is turned on (including turning on the power by turning off the power, and the same applies hereinafter), the state of the pachinko machine 10 can be returned to the state before the power was turned off based on the information in the backup area 503a. I have. Writing to the backup area 503a is executed when power is turned off by NMI interrupt processing (see FIG. 48), and restoration of each value written to the backup area 503a is executed in main processing when power is turned on (see FIG. 41). The NMI terminal (non-maskable interrupt terminal) of the CPU 501 is configured to receive a power failure signal SG1 from the power failure monitoring circuit 542 when the power is shut down due to the occurrence of a power failure or the like. The NMI interrupt process as a process is immediately executed.
[0173]
An input / output port 505 is connected to the CPU 501 of the main controller 271 via a bus line 504 including an address bus and a data bus. The input / output port 505 is connected to a RAM erasure switch circuit 543, a payout control device 311, a display control device 214, and other switches (not shown).
[0174]
The payout control device 311 controls the payout of prize balls and loaned balls by the payout motor 358a. The CPU 511 as an arithmetic unit includes a ROM 512 storing a control program executed by the CPU 511, fixed value data, and the like, and a RAM 513 used as a work memory or the like.
[0175]
Like the RAM 503 of the main control device 271, the RAM 513 of the payout control device 311 has a configuration in which a backup voltage is supplied from the power supply device 313 and data can be retained (backed up) even after the power of the pachinko machine 10 is cut off. The RAM 513 is provided with a backup area 513a in addition to a memory and an area for temporarily storing various data and the like.
[0176]
The backup area 513a is an area for storing the values of the stack pointer, registers, I / O, and the like when the power is turned off when the power is cut off due to the occurrence of a power failure. Based on the information in the backup area 513a, the state of the pachinko machine 10 can be returned to the state before power-off. Writing to the backup area 513a is executed when the power is turned off by the NMI interrupt process, and restoration of each value written to the backup area 513a is executed in the main process when the power is turned on. Note that, similarly to the CPU 501 of the main control device 271, the NMI terminal of the CPU 511 is configured to receive the power failure signal SG1 from the power failure monitoring circuit 542 when the power is cut off due to the occurrence of a power failure or the like. The NMI interrupt process is immediately executed.
[0177]
An input / output port 515 is connected to the CPU 511 of the payout control device 311 via a bus line 514 including an address bus and a data bus. The I / O port 515 is connected to the RAM erasure switch circuit 543, the main controller 271, the firing controller 312, the payout motor 358a, and the like.
[0178]
The firing control device 312 permits or prohibits the firing of the game ball by the firing motor 229, and the driving of the firing motor 229 is permitted when a predetermined condition is satisfied. Specifically, that the firing control signal is output from the payout control device 311, that the player is touching the game ball firing handle 18 by the sensor signal is detected, and that the firing for stopping the firing is performed. On condition that the stop switch is not operated, the firing motor 229 is driven, and the game ball is fired with a strength corresponding to the operation amount of the game ball firing handle 18.
[0179]
The display control device 214 controls the variable display of the first symbol (special symbol) on the first symbol display device 41 and the variable display of the second symbol (normal symbol) on the second symbol display device 42. The display control device 214 includes a CPU 521, a ROM (program ROM) 522, a work RAM 523, a video RAM 524, a character ROM 525, an image controller 526, an input port 527, two output ports 528 and 529, and a bus line. 530 and 531. The output side of the main controller 271 is connected to the input side of the input port 527, and the CPU 521, the ROM 522, the work RAM 523, and the image controller 526 are connected to the output side of the input port 527, and the output port is connected via the bus line 530. 528 are connected. The output side of the output port 528 is connected to the second symbol display device 42 (display unit 45) and the sound lamp control device 272. An output port 529 is connected to the image controller 526 via a bus line 531, and the output side of the output port 529 is connected to the first symbol display device 41.
[0180]
The CPU 521 of the display control device 214 controls the display of the first symbol display device 41 and the second symbol display device 42 based on the symbol display command transmitted from the main control device 271. The ROM 522 is a memory for storing various control programs executed by the CPU 521 and fixed value data. The work RAM 523 is for temporarily storing work data and flags used when the CPU 521 executes the various programs. Memory.
[0181]
The video RAM 524 is a memory for storing display data to be displayed on the first symbol display device 41. The display content of the first symbol display device 41 is changed by rewriting the content of the video RAM 524. The character ROM 525 is a memory for storing character data such as symbols displayed on the first symbol display device 41. The image controller 526 adjusts the respective timings of the CPU 521, the video RAM 524, and the output port 529 to intervene in the reading and writing of data, and reads the display data stored in the video RAM 524 from the character ROM 525 at a predetermined timing. This is displayed on the symbol display device 41.
[0182]
The power supply device 313 includes a power supply unit 541 for supplying power to each unit of the pachinko machine 10, a power failure monitoring circuit 542 for monitoring power interruption due to a power failure or the like, and a RAM erase switch circuit 543 connected to the RAM erase switch 323. And The power supply unit 541 supplies necessary operation power to the main control device 271 and the payout control device 311 via a power supply path (not shown). As an outline, the power supply unit 541 takes in an AC 24 volt power supply supplied from the outside and generates a +12 V power supply for driving various switches and motors, a +5 V power supply for logic, a backup power supply for RAM backup, and the like. Then, the + 12V power supply, the + 5V power supply, and the backup power supply are supplied to the main controller 271 and the payout controller 311. The firing control device 312 is supplied with operating power (+12 V power, +5 V power, etc.) via the payout control device 311.
[0183]
The power failure monitoring circuit 542 is a circuit for outputting a power failure signal SG1 to each of the NMI terminals of the CPU 501 of the main control device 271 and the CPU 511 of the payout control device 311 when the power is cut off due to a power failure or the like. The power failure monitoring circuit 542 monitors a DC stable voltage of 24 volts, which is the maximum voltage output from the power supply unit 541, and determines that a power failure (power interruption) has occurred if this voltage falls below 22 volts. The power outage signal SG1 is output to the main control device 271 and the payout control device 311. Based on the output of the power failure signal SG1, the main control device 271 and the payout control device 311 recognize the occurrence of the power failure and execute the NMI interruption process. In addition, even after the DC stable voltage of 24 volts becomes less than 22 volts, the power supply unit 541 keeps the output of the control system drive voltage of 5 volts at the normal value for a time sufficient for executing the NMI interrupt processing. It is configured to maintain. Therefore, the main control device 271 and the payout control device 311 can normally execute and complete the NMI interrupt processing.
[0184]
The RAM erasure switch circuit 543 receives a switch signal of the RAM erasure switch 323 and outputs a RAM erasure signal SG2 for clearing backup data of the main controller 271 and the payout controller 311 according to the state of the switch 323. It is. When the RAM erase switch 323 is pressed, the RAM erase switch circuit 543 outputs a RAM erase signal SG2 to the main controller 271 and the payout controller 311. Thus, when the power of the pachinko machine 10 is turned on while the RAM erase switch 323 is pressed, the data in the backup areas 503a and 513a are cleared in the main controller 271 and the payout controller 311.
[0185]
Here, the display contents of the first symbol display device 41 will be described with reference to FIG.
[0186]
In the first symbol display device, three symbol columns of left, middle, and right are set. Each symbol row is composed of, for example, a main symbol numbered “0” to “9” and a sub symbol composed of, for example, a diamond-shaped symbol. Each main symbol and sub symbol constitute a first symbol. In each symbol row, main symbols are arranged in ascending or descending order of numbers, and sub symbols are arranged between the main symbols. That is, each symbol row is provided with a total of 20 first symbols of ten main symbols and ten sub symbols. Then, on the first symbol display device 41, 20 first symbols are variably displayed so as to scroll from top to bottom with a periodicity for each symbol row. In particular, the numbers of the main symbols appear in descending order in the left symbol row, and the numbers of the main symbols appear in ascending order in the middle symbol row and the right symbol row. The first symbol display device 41 is configured to display first, upper, middle, and lower first symbols in each symbol row. Therefore, the first symbol display device 41 displays a total of nine first symbols in three rows and three columns. In the first symbol display device 41, five effective lines, that is, an upper line L1, a middle line L2, a lower line L3, a rising line L4, and a rising line L5 are set. Then, the variation display stops in the order of the left symbol row → the right symbol row → the middle symbol row, and at the time of the stop, the combination of the big hit symbols (in the present embodiment, the same combination of the main symbols) is placed on any of the activated lines. If they are aligned, a big hit video will be displayed as a big hit.
[0187]
Next, the operation of the pachinko machine 10 configured as described above will be described.
[0188]
In the present embodiment, the CPU 501 in the main control device 271 performs a jackpot lottery, a setting of the symbol display of the first symbol display device 41, and the like using various kinds of counter information at the time of the game. As shown in FIG. 40, when the jackpot random number counter C1 used for the jackpot lottery, the jackpot symbol counter C2 used for selecting the jackpot symbol of the first symbol display device 41, and when the first symbol display device 41 deviates and fluctuates. , A random number initial value counter CINI used to set an initial value of the jackpot random number counter C1, a fluctuation type counter CS1, CS2 used to select a fluctuation pattern of the first symbol display device 41, , Left, middle and right missing symbol counters CL, CM and CR used for setting each of the left, middle and right row missing symbols. It is set to be there.
[0189]
Among them, the counters C1 to C3, CINI, CS1, and CS2 are loop counters in which 1 is added to the previous value every time the counter is updated, and returns to 0 after reaching the maximum value. In addition, the out-of-design symbol counters CL, CM, and CR have a configuration in which register values are added using an R register (refresh register) in the CPU 501, and as a result, numerical values change randomly. Each counter is updated at short time intervals, and the updated value is appropriately stored in a counter buffer set in a predetermined area of the RAM 503. The RAM 503 is provided with a reserved ball storage area composed of one execution area and four reserved areas (reserved first to fourth areas). In each of these areas, a game ball to the operating port 33 is provided. The values of the big hit random number counter C1, the big hit symbol counter C2, and the reach random number counter C3 are stored in chronological order in accordance with the winning history.
[0190]
More specifically, the jackpot random number counter C1 is configured to add one by one in the range of, for example, 0 to 676, and return to 0 after reaching the maximum value (that is, 676). In particular, when the jackpot random number counter C1 makes one round, the value of the random number initial value counter CINI at that time is read as the initial value of the jackpot random number counter C1. The random number initial value counter CINI is a loop counter similar to the jackpot random number counter C1 (value = 0 to 676), and is updated once for each timer interrupt and repeatedly within the remaining time of the normal processing. The jackpot random number counter C1 is periodically updated (once for each timer interrupt in the present embodiment), and is stored in the reserved ball storage area of the RAM 503 at the timing when the game ball wins the operation port 33. The number of random hit values at the time of low probability and high probability is set in two types. The number of random number values at the time of low probability is two, and the value is “337,673”. Yes, the number of random number values that will be a jackpot at the time of high probability is 10, and the values are “67, 131, 199, 269, 337, 401, 463, 523, 601, 661”. The high probability time is a state in which the combination of the first symbol is a jackpot due to the combination of the predetermined probability variation symbols and the subsequent jackpot probability is increased as added value, that is, a so-called probable change, and a normal time (low). "Probability time" means a time when the state is not such a probable change state.
[0191]
The big hit symbol counter C2 determines a symbol when the fluctuation of the first symbol display device 41 is stopped at the time of a big hit. In the present embodiment, the first symbol display device 41 has five effective lines, Since 10 specific symbols (main symbols) are set, 50 (0 to 49) counter values are prepared. That is, the jackpot symbol counter C2 is configured to be incremented by one in order within the range of 0 to 49, and to return to 0 after reaching the maximum value (that is, 49). The big hit symbol counter C2 is updated periodically (once every timer interrupt in the present embodiment), and is stored in the reserved ball storage area of the RAM 503 at the timing when the game ball wins the operation port 33.
[0192]
The reach random number counter C3 is configured to be incremented by one, for example, in the range of 0 to 238 and return to 0 after reaching the maximum value (that is, 238). In the present embodiment, the reach random number counter C3 causes the final stop symbol to be shifted one position before and after the reach symbol and stops after the reach has occurred. "Leach other than front and rear departures" that stops before and after and "complete departure" where no reach occurs are determined by lottery. For example, C3 = 0, 1 corresponds to the front and rear departure reach, and C3 = 2 to 21 The reach other than the front and rear deviation corresponds to the reach, and C3 = 22 to 238 corresponds to the complete deviation. The reach lottery may be individually set according to the state of the lottery probability of the first symbol display device 41, the number of active balls at the start of the change, and the like. The reach random number counter C3 is updated periodically (once for each timer interrupt in the present embodiment), and is stored in the reserved ball storage area of the RAM 503 at the timing when the game ball wins the operation port 33.
[0193]
Of the two variation type counters CS1 and CS2, one variation type counter CS1 is configured to be incremented by one, for example, in the range of 0 to 198, and return to 0 after reaching the maximum value (that is, 198). The other variation type counter CS2 is configured to be incremented by one in order within a range of, for example, 0 to 240, and to return to 0 after reaching the maximum value (that is, 240). In the following description, CS1 is also referred to as “first variation type counter” and CS2 is also referred to as “second variation type counter”. The first variation type counter CS1 determines the reach type of the first symbol such as so-called normal reach, super reach, premium reach, and other rough symbol variations, and the second variation type counter CS2 determines the final stop symbol after the occurrence of the reach. In the present embodiment, a finer pattern variation mode such as the elapsed time until the middle symbol (the middle symbol) stops (in other words, the number of variable symbols) is determined. Therefore, by combining these variation type counters CS1 and CS2, a variety of variation patterns can be easily realized. Further, it is also possible to determine the symbol variation mode only by the first variation type counter CS1, or to determine the symbol variation mode similarly by a combination of the first variation type counter CS1 and the stop symbol. The fluctuation type counters CS1 and CS2 are updated once each time the normal processing described later is executed once, and are repeatedly updated even within the remaining time in the normal processing. Then, when the first symbol display device 41 determines the variation pattern at the start of the variation of the first symbol, the buffer values of the variation type counters CS1 and CS2 are acquired.
[0194]
The left / middle / right missing symbol counters CL, CM, and CR are used to determine a left symbol first symbol, a middle column first symbol, and a right column first symbol when the jackpot lottery is lost. In each column, any one of the 20 first symbols is displayed together with the main symbol and the sub symbol, so that 20 (0 to 19) counter values are prepared for each symbol. The upper symbol, upper, middle, and lower symbols of the left symbol row are determined by the off symbol counter CL, the upper, middle, and lower symbols of the middle symbol row are determined by the off symbol counter CM, and the right symbol row is determined by the off symbol counter CR. The upper, middle, and lower symbols are determined.
[0195]
In this embodiment, the values of the counters CL, CM, and CR are updated at random by using the value of the R register built in the CPU 501. That is, at the time of updating each of the missing symbol counters CL, CM, and CR, the value of the lower three bits of the R register is added to the previous value, and if the addition result exceeds the maximum value, 20 is subtracted to determine the current value. You. Each of the missing symbol counters CL, CM, CR is updated in the normal processing so that the update timings do not overlap, and the combination of these missing symbol counters CL, CM, CR is determined by the reach symbol buffer, the reach other than the forward / rear missing symbol buffer of the RAM 503. It is stored in either the symbol buffer or the completely off symbol buffer. Then, when determining the variation pattern at the start of the variation of the first symbol, one of the buffer values of the out-of-order reach symbol buffer, the reach symbol buffer other than the out-of-order loss, and the completely-off symbol buffer is obtained in accordance with the value of the reach random number counter C3. You.
[0196]
Note that the size and range of each counter are merely examples, and can be arbitrarily changed. However, if emphasis is placed on irregularities, it is desirable that the sizes of the jackpot random number counter C1, the reach random number counter C3, and the variation type counters CS1 and CS2 are all different prime numbers, and that they are numerical values that are not synchronized in any case. Although not shown, a second symbol random number counter C4 is used for the lottery of the second symbol display device 42. The second symbol random number counter C4 is configured as, for example, a loop counter that is sequentially incremented by 1 within a range of 0 to 250 and returns to 0 after reaching the maximum value (that is, 250). The second symbol random number counter C4 is updated periodically (once every timer interrupt in the present embodiment), and is acquired when it is detected that the game ball has passed through the right or left through gate 34. The number of random number values to be won is 149, and the range is “5 to 153”.
[0197]
Next, each control process executed by the CPU 501 in the main controller 271 will be described with reference to the flowcharts in FIGS. The processing of the CPU 501 is roughly divided into a main processing started when the power is turned on, a timer interrupt processing started periodically (in a cycle of 2 msec in this embodiment), and a power failure to an NMI terminal (non-maskable terminal). There is an NMI interrupt process activated by input of a signal. For convenience of explanation, first, a timer interrupt process and an NMI interrupt process will be described, and then a main process will be described.
[0198]
FIG. 46 is a flowchart showing the timer interrupt process. This process is executed by the CPU 501 of the main control device 271 every 2 msec, for example.
[0199]
In FIG. 46, in step S601, various winning switches are read. That is, the state of various switches (excluding the RAM erase switch 323) connected to the main controller 271 is read, and the state of the switch is determined to store detection information (winning detection information).
[0200]
After that, in step S602, the random number initial value counter CINI is updated. Specifically, the random number initial value counter CINI is incremented by one, and is cleared to 0 when the counter value reaches a maximum value (676 in the present embodiment). Then, the updated value of the random number initial value counter CINI is stored in a corresponding buffer area of the RAM 503. In the following step S603, the big hit random number counter C1, the big hit symbol counter C2, and the reach random number counter C3 are updated. Specifically, the jackpot random number counter C1, the jackpot symbol counter C2, and the reach random number counter C3 are each incremented by one, and their counter values have reached the maximum values (in the present embodiment, 676, 49, and 238, respectively). Clear to 0 each time. Then, the updated values of the counters C1 to C3 are stored in the corresponding buffer areas of the RAM 503.
[0201]
After that, in step S604, a start winning process is executed in accordance with the winning of the operation port 33. This start winning process will be described with reference to the flowchart of FIG. 47. In step S701, it is determined whether or not a game ball has won the operating port 33 (start winning) based on the detection information of the operating port switch 224. When it is determined that the game ball has won the operating port 33, in a succeeding step S702, it is determined whether or not the number N of the operation pending balls of the first symbol display device 41 is less than an upper limit value (4 in the present embodiment). Determine. The process proceeds to step S703 on condition that there is a prize in the operation port 33 and the number N of pending operation balls is smaller than 4, and the number N of pending operation balls is incremented by one. In the following step S704, the values of the jackpot random number counter C1, the jackpot symbol counter C2, and the reach random number counter C3 updated in step S603 are stored in the first of the free storage areas of the reserved ball storage area of the RAM 503. Then, after the start winning process, the CPU 501 once ends the timer interrupt process.
[0202]
In addition, when a game ball wins in the operating port 33 (start winning), the first symbol display device 41 starts to display the change of the first symbol accordingly, but after the start winning, the first symbol fluctuates. There is a restriction that a predetermined time (for example, 5 seconds) must elapse before the symbol stops. Therefore, in the start winning process, when a start winning is confirmed, a timer for measuring an elapsed time after the start winning is set after the storing process of each counter value (step S704). Specifically, since the above-mentioned start winning process is executed in a cycle of 2 msec, for example, to measure the elapsed time of 5 seconds, a numerical value “2500” is set in the timer, and the timer value is incremented by one each time the start winning process is performed. Subtract. This timer value is stored and managed in the reserved ball storage area of the RAM 503 together with the values of the respective counters C1 to C3 at that time. When setting a variation pattern of the first symbol, which will be described later, the timer value is referred to, and a variation pattern is set according to the remaining time (so that the symbol variation is stopped after a predetermined time has elapsed). .
[0203]
FIG. 48 is a flowchart showing the NMI interrupt process. This process is executed by the CPU 501 of the main control device 271 when the power of the pachinko machine 10 is cut off due to a power failure or the like. By the NMI interrupt, the state of main controller 271 at the time of power shutdown is stored in backup area 503a of RAM 503. That is, when the power of the pachinko machine 10 is cut off due to the occurrence of a power failure or the like, the power failure signal SG2 is output from the power failure monitoring circuit 542 to the NMI terminal of the CPU 501 in the main controller 271 and the CPU 501 interrupts the control being executed. To start NMI interrupt processing. The NMI interrupt processing program of FIG. 48 is stored in the ROM 502 of the main controller 271. For a predetermined time after the power failure signal SG2 is output, power is supplied from the power supply unit 541 so that the processing of the main control device 271 can be executed, and the NMI interrupt processing is executed within this predetermined time.
[0204]
In the NMI interrupt processing, the used registers are saved in the backup area 503a of the RAM 503 in step S801, and the value of the stack pointer is stored in the backup area 503a in step S802. Further, in step S803, information on the occurrence of power shutdown is set in the backup area 503a, and in step S804, a power shutdown notification command indicating that power has been shut down is transmitted to another control device. In step S805, a RAM determination value is calculated and stored in the backup area 503a. The RAM determination value is, for example, a checksum value at a work area address of the RAM 503. In step S806, RAM access is prohibited. After that, an infinite loop is entered in preparation for the case where the power supply is completely cut off and processing cannot be executed.
[0205]
Note that the above-described NMI interrupt processing is similarly executed in the payout control device 311, and the state of the payout control device 311 at the time of power shutdown due to the occurrence of a power failure or the like is stored in the backup area 513 a of the RAM 513 by the NMI interrupt. Similarly, power is supplied from the power supply unit 541 so that the processing of the payout control device 311 can be executed for a predetermined time after the power failure signal SG2 is output. That is, when the power of the pachinko machine 10 is cut off due to the occurrence of a power failure or the like, the power failure signal SG2 is output from the power failure monitoring circuit 542 to the NMI terminal of the CPU 511 in the payout control device 311 and the CPU 511 suspends the control being executed. 48 to start the NMI interrupt processing of FIG. The contents are the same as those described above except that the power shutdown notification command is not transmitted in step S804.
[0206]
FIG. 41 is a flowchart showing an example of a main process executed by the CPU 501 in the main control device 271. This main process is started by a reset at power-on.
[0207]
In the main process, in a step S101, an initial setting process accompanying power-on is executed. Specifically, in order to set a predetermined value to the stack pointer and wait for the sub-side control device (the sound lamp control device 272, the payout control device 311 and the like) to become operable, for example, The wait process is executed for about one second. In step S102, a payout permission command is transmitted to the payout control device 311. In subsequent step S103, RAM access is permitted.
[0208]
After that, a data backup process is executed for the RAM 503 in the CPU 501. That is, in step S104, it is determined whether or not the RAM erase switch 323 provided in the power supply device 313 is pressed, and in subsequent step S105, it is determined whether or not the power-off occurrence information is set in the backup area 503a of the RAM 503. I do. In step S106, a RAM determination value is calculated, and in the following step S107, it is determined whether or not the RAM determination value matches the RAM determination value stored when the power is turned off, that is, the validity of the backup is determined. The RAM determination value is, for example, a checksum value at a work area address of the RAM 503. The validity of the backup can be determined based on whether the keyword written in a predetermined area of the RAM 503 is correctly stored.
[0209]
As described above, in the pachinko machine 10, when the RAM data is initialized when the power is turned on, for example, when the hall is opened, the power is turned on while pressing the RAM erase switch 323. Therefore, if the RAM erase switch 323 is pressed, the process proceeds to the RAM initialization processing (steps S114 to S116). Similarly, when the power-off information is not set, or when a backup abnormality is confirmed by the RAM determination value (checksum value or the like), the process similarly shifts to the initialization processing of the RAM 503 (steps S114 to S116). . That is, in step S114, the used area of the RAM 503 is cleared to 0, and in step S115, initialization processing of the RAM 503 is executed. Also, in step S116, interrupt permission is set, and the routine proceeds to normal processing described later.
[0210]
On the other hand, when the RAM erasure switch 323 is not pressed, the power recovery occurrence information is set, and the RAM determination value (checksum value, etc.) is normal, and the power recovery Execute processing (processing at the time of power-off recovery). That is, in step S108, the stack pointer before the power shutdown is restored, and in step S109, the power shutdown occurrence information is cleared. In step S110, a command for returning the control device on the sub side to the gaming state at the time of power-off is transmitted, and in step S111, the used register is returned from the backup area 503a of the RAM 503. In steps S112 and S113, the interrupt permission / non-permission is restored to the state before the power shut-off, and then the process returns to the address before the power shut-off.
[0211]
Next, the flow of the normal processing will be described with reference to the flowchart in FIG. In this normal processing, main processing of the game is executed. As an outline, the processing in steps S201 to S207 is executed as a periodic processing with a period of 4 msec, and the counter updating processing in steps S209 and S210 is executed in the remaining time.
[0212]
In the normal processing, in step S201, the output data such as the command updated in the previous processing is transmitted to each control device on the sub side. Specifically, the presence / absence of prize detection information is determined, and if there is prize detection information, a prize ball payout command corresponding to the acquired number of game balls is transmitted to the payout control device 311. In addition, when the first symbol display device 41 displays the variation of the first symbol, a stop symbol command, a variation pattern command, a determination command, and the like are transmitted to the display control device 214. After the start of the change of the first symbol, one at a time of the normal processing in the order of the variation pattern command → the stop symbol command of the left symbol column → the stop symbol command of the middle symbol column → the stop symbol command of the right symbol column (ie, (One for every 4 msec), and a fixed command is transmitted at the timing when the variation time elapses.
[0213]
Next, in a step S202, the variation type counters CS1 and CS2 are updated. Specifically, the variation type counters CS1 and CS2 are incremented by one, and are cleared to 0 when their counter values reach the maximum values (198 and 240 in the present embodiment). Then, the updated values of the variation type counters CS1 and CS2 are stored in the corresponding buffer area of the RAM 503. In the following step S203, the left symbol row, the middle symbol row, and the right symbol row are updated with respective out-of-position symbol counters CL, CM, and CR.
[0214]
The update process of each of the missing symbol counters CL, CM, and CR will be described. As shown in FIG. 43, in step S301, it is determined whether or not it is time to update the missing symbol counter CL of the left symbol row, and in step S302, the middle symbol is determined. It is determined whether or not it is time to update the symbol counter CM. If the left symbol row is updated (YES in step S301), the process proceeds to step S303 to update the left symbol row out-of-design counter CL. If it is time to update the middle symbol row (YES in step S302), the process proceeds to step S304 to update the out-of-center symbol row symbol counter CM. Further, if the right symbol row is updated (NO in steps S301 and S302), the process proceeds to step S305 to update the right symbol row out-of-design symbol counter CR. In updating the out-of-design symbol counters CL, CM, and CR in steps S303 to S305, the value of the lower 3 bits of the R register is added to the previous counter value, and 20 is subtracted when the addition result exceeds the maximum value. The calculation result is set as the current value of the off symbol counters CL, CM, and CR. According to the updating process of the CL, CM, and CR, the out-of-design symbol counters CL, CM, and CR of the left symbol column, the middle symbol column, and the right symbol column are sequentially updated one by one in one normal process. The values are not updated at the same time. Thus, every time the normal processing is performed three times, the set of the symbol counters CL, CM, and CR is updated.
[0215]
Thereafter, in step S306, it is determined whether or not the updated combination of the out-of-place symbol counters CL, CM, and CR is a combination of the big hit symbols. If the combination is a big hit symbol combination, the process ends. If it is not a combination of jackpot symbols, it is determined in step S07 whether or not it is a combination of reach symbols. If it is a combination of reach symbols, in step S308, it is determined whether or not it is a reach out of front and rear. I do. If the out-of-design symbol counters CL, CM, and CR are combinations of out-of-front and out-of-reach reach, the process proceeds to step S309, and the combination of the out-of-design symbol counters CL, CM, and CR at that time is stored in the out-of-front out-of-reach reach symbol buffer of the RAM 503. If the missing symbol counters CL, CM, and CR are combinations of reach other than the front and rear deviation, the process proceeds to step S310, and the combination of the missing symbol counters CL, CM, and CR at that time is stored in the reach symbol buffer of the RAM 503 other than the front and rear deviation. . When the combination of the off symbol counters CL, CM, and CR is not the combination of the big hit symbols and the combination of the reach symbols (when both steps S306 and S307 are NO), this is the combination of the off symbol counters CL, CM, and CR. Corresponds to a combination of missing symbols. In such a case, the process proceeds to step S311, and the combination of the missing symbol counters CL, CM, and CR at that time is stored in the completely missing symbol buffer of the RAM 503.
[0216]
After the update process of the out-of-design symbol counters CL, CM, and CR, in step S204 of FIG. 42, the winning ball counting signal and the abnormal payout signal received from the payout control device 311 are read. After that, in step S205, the first symbol display device 41 executes a first symbol variation process for performing the variation display of the first symbol. By the first symbol variation process, a jackpot determination, a variation pattern setting of the first symbol, and the like are performed. However, the details of the first symbol change process will be described later.
[0219]
Thereafter, in step S206, a special winning opening opening / closing process for opening or closing the special winning opening of the variable winning device 35 in the case of the jackpot state is executed. In other words, the special winning opening is opened for each round of the jackpot state, and it is determined whether the maximum opening time of the special winning opening has elapsed or whether a predetermined number of game balls have won the special winning opening. When any of these conditions is satisfied, the special winning opening is closed. At this time, the continuous opening of the special winning opening is allowed on condition that the game ball has passed through the specific area, and this is repeatedly executed a predetermined number of rounds.
[0218]
In step S207, display control of a second symbol (for example, a normal symbol of “○” or “X”) by the second symbol display device 42 is executed. In brief, on the condition that the game ball has passed through the through gate 34, the value of the second symbol random number counter C4 is acquired each time, and the second symbol is displayed on the display unit 45 of the second symbol display device 42. Is displayed. Then, the lottery of the second symbol is performed based on the value of the second symbol random number counter C4, and when the second symbol hits, the electric accessory attached to the operating port 33 is opened for a predetermined time. Although not described, the second symbol random number counter C4 is also updated by the timer interrupt process shown in FIG. 46, similarly to the jackpot random number counter C1, the jackpot symbol counter C2, and the reach random number counter C3.
[0219]
Thereafter, in step S208, it is determined whether or not the execution timing of the next normal process has been reached, that is, whether or not a predetermined time (4 msec in the present embodiment) has elapsed from the start of the previous normal process. Then, the update of the random number initial value counter CINI and the variation type counters CS1 and CS2 are repeatedly executed within the remaining time until the next normal processing execution timing (steps S209 and S210). That is, in step S209, the random number initial value counter CINI is updated. Specifically, the random number initial value counter CINI is incremented by one, and is cleared to 0 when the counter value reaches a maximum value (676 in the present embodiment). Then, the updated value of the random number initial value counter CINI is stored in a corresponding buffer area of the RAM 503. In step S210, the update of the variation type counters CS1 and CS2 is executed. Specifically, the variation type counters CS1 and CS2 are incremented by one, and are cleared to 0 when their counter values reach the maximum values (198 and 240 in the present embodiment). Then, the updated values of the variation type counters CS1 and CS2 are stored in the corresponding buffer area of the RAM 503.
[0220]
Here, since the execution time of each processing of steps S201 to S207 changes according to the state of the game, the remaining time until the execution timing of the next normal processing is not constant but fluctuates. Therefore, by repeatedly executing the update of the random number initial value counter CINI using the remaining time, the random number initial value counter CINI (that is, the initial value of the jackpot random number counter C1) can be updated at random. The variation type counters CS1 and CS2 can also be updated at random.
[0221]
Next, the first symbol change process in step S205 will be described with reference to the flowcharts in FIGS.
[0222]
In the first symbol variation process, in step S401, it is determined whether or not a big hit is currently occurring. Note that the big hit includes a big hit game displayed on the first symbol display device 41 at the time of the big hit and a predetermined time after the big hit game ends. In a succeeding step S402, it is determined whether or not the first symbol display device 41 is performing the variable display of the first symbol. If it is not during the big hit or the fluctuating display of the first symbol, the process proceeds to step S403, and it is determined whether or not the number N of pending balls of the first symbol display device 41 is larger than zero. Then, if the big hit is in progress or the number N of operation-reserved balls is 0, the present process is terminated as it is.
[0223]
If it is not during the big hit or during the fluctuation display of the first symbol, and if the number of operation-reserved balls N> 0, the process proceeds to step S404. In step S404, the number N of operation-reserved balls is decremented by one. In step S405, a process of shifting the data stored in the reserved ball storage area is performed. This data shift process is a process of sequentially shifting data stored in the reserved first to fourth areas of the reserved sphere storage area to the execution area side. The first reserved area → the execution area, the second reserved area → The data in each area is shifted in such a manner as a reserved first area, a reserved third area → a reserved second area, a reserved fourth area → a reserved third area, and so on.
[0224]
After that, in step S406, a first symbol change start process is executed. Here, the details of the change start process will be described with reference to the flowchart of FIG. 45. In step S501, it is determined whether or not a big hit is based on the value of the big hit random number counter C1 stored in the execution area of the reserved ball storage area. I do. Whether or not a big hit is determined based on the relationship between the big hit random number counter value and the mode at each time. As described above, “337,673” is the hit value among the numerical values 0 to 676 of the jackpot random number counter C1 at the time of normal low probability, and “67,131,199,269,337,401,463,523,” at the time of high probability. “601, 661” is the winning value.
[0225]
If it is determined that the jackpot is a jackpot, in step S502, a symbol corresponding to the value of the jackpot symbol counter C2 stored in the execution area of the reserved ball storage area, that is, a table not showing the jackpot symbol (the value of the jackpot symbol counter C2) And a symbol representing the correspondence between the symbols and the symbols, and the symbol is set as a stop symbol command. At this time, the numbers 0 to 49 of the jackpot symbol counter C2 correspond to any of the 50 jackpot symbols on all five activated lines, and any of the 50 jackpot symbols is set in the stop symbol command. Is done. If these jackpot symbols are aligned with a predetermined specific symbol, the state shifts to the probable change state thereafter, but if the symbols are aligned with non-specific symbols (non-specific symbols), the state does not shift to the probable change state.
[0226]
Next, in step S503, a variation pattern of the first symbol until the stop at the big hit symbol is determined, and the variation pattern is set as a variation pattern command. At this time, the values of the variation type counters CS1 and CS2 stored in the counter buffer of the RAM 503 are checked, and based on the value of the first variation type counter CS1, reach types such as normal reach, super reach, premium reach, and other rough types are set. Elapsed time (in other words, the number of changing symbols) until the final stop symbol (in the present embodiment, the middle symbol) stops after the occurrence of the reach based on the value of the second variation type counter CS2 while determining the simple symbol variation mode. For example, a finer pattern variation mode is determined. The relationship between the value of the first variation type counter CS1 and the reach pattern, and the relationship between the value of the second variation type counter CS2 and the stop symbol time are respectively defined in advance by a table or the like. However, the variation pattern can be set using only the value of the first variation type counter CS1 without using the value of the second variation type counter CS2. Whether to set or to set a pattern with both values of both the variation type counters CS1 and CS2 is determined as appropriate according to the value of the first variation type counter CS1 and the game condition each time. The same applies to the setting of the fluctuation pattern in the case of performing the out-of-front-reach display, the reach display other than the out-of-front-rear display, and the completely out-of-range display described later.
[0227]
If it is determined in step S501 that it is not a jackpot, in step S504, it is determined whether or not reach has occurred based on the value of the reach random number counter C3 stored in the execution area of the reserved ball storage area. In step S505, it is further determined in step S505 based on the value of the reach random number counter C3 whether or not the reach is out of order. In the present embodiment, the value of the reach random number counter C3 is any one of 0 to 238, of which “0, 1” corresponds to the out-of-order reach, “2 to 21” corresponds to the reach other than the out-of-order reach, “22 to 238” corresponds to no reach (completely out of reach).
[0228]
In the case of occurrence of the out-of-front / rear-off reach, the process proceeds to step S506, and the respective values of the left / middle / right out-of-offset symbol counters CL, CM and CR stored in the front / rear off-reach symbol buffer of the RAM 503 are set in the stop symbol command. In step S507, a variation pattern for out-of-order reach display is determined, and the variation pattern is set as a variation pattern command. At this time, as in step S503, the values of the variation type counters CS1 and CS2 stored in the counter buffer of the RAM 503 are checked, and based on the value of the first variation type counter CS1, normal reach, super reach, and premium reach are performed. In addition to determining the reach type and other rough design variation modes such as the above, the elapsed time until the final stop symbol (the middle symbol in the present embodiment) stops after the occurrence of reach based on the value of the second variation type counter CS2 ( In other words, a finer symbol variation mode such as the number of variable symbols is determined.
[0229]
In the case of occurrence of reach other than front and rear deviation, the process proceeds to step S508, and the respective values of the left, middle, and right deviation symbol counters CL, CM, and CR stored in the RAM 503 non-back and front deviation reach symbol buffer are set as stop symbol commands. I do. Further, in step S509, a variation pattern for reach display other than front and rear deviation is determined, and the variation pattern is set as a variation pattern command. At this time, the variation pattern is determined based on the values of the variation type counters CS1 and CS2 stored in the counter buffer of the RAM 503 as in step S503 and the like.
[0230]
If it is neither a jackpot nor a reach, the process proceeds to step S510, and the respective values of the left, middle, and right missing symbol counters CL, CM, and CR stored in the completely missing symbol buffer of the RAM 503 are set as stop symbol commands. In step S511, a variation pattern for completely deviating display is determined, and the variation pattern is set as a variation pattern command. At this time, the variation pattern is determined based on the values of the variation type counters CS1 and CS2 stored in the counter buffer of the RAM 503 as in step S503 and the like. As described above, when the setting of the symbol stop command and the variation pattern command is completed at any of the time of the big hit, the time of the reach, and the time of the non-reach, the process is ended.
[0231]
Returning to the description of FIG. 44, if step S402 is YES, that is, if the fluctuation display of the first symbol is being performed, the process proceeds to step S407, and it is determined whether the fluctuation time has elapsed. At this time, the variation time of the first symbol is determined according to the variation pattern of the first symbol, and when this variation time has elapsed, the affirmative determination is made in step S407. Then, in step S408, a determination command set for determining the stop symbol is set, and then the present process is terminated.
[0232]
Next, the payout control executed by the CPU 511 in the payout control device 311 will be described. FIG. 49 is a flowchart showing the main processing of the payout control device 311. This main processing is started by a reset at the time of power-on.
[0233]
First, in step S901, an initial setting process is performed when the power is turned on. Specifically, a predetermined value is set in the stack pointer, and an interrupt mode is set. In step S902, the process waits until a payout permission command transmitted from main controller 271 is received. When the payout permission command is received, the process proceeds to step S903 to permit RAM access, and sets an external interrupt vector in step S904.
[0234]
After that, data backup processing is executed for the RAM 513 in the CPU 511. That is, in step S905, it is determined whether or not the RAM erase switch 323 provided in the power supply device 313 has been pressed, and in the following step S906, it is determined whether or not power-off occurrence information is set in the backup area 513a of the RAM 513. I do. In step S907, a RAM determination value is calculated, and in the following step S908, it is determined whether the RAM determination value matches the RAM determination value stored when the power is turned off, that is, the validity of the backup is determined. The RAM determination value is, for example, a checksum value at a work area address of the RAM 513. The validity of the backup can be determined based on whether or not the keyword written in a predetermined area of the RAM 513 is correctly stored.
[0235]
If the RAM erase switch 323 has been pressed, the process proceeds to RAM initialization processing (steps S915 to S918). Similarly, when the power-off occurrence information is not set, or when the abnormality of the backup is confirmed by the RAM determination value (checksum value or the like), the process similarly shifts to the initialization processing of the RAM 513 (steps S915 to S918). . That is, in step S915, the entire area of the RAM 513 is cleared to 0, and in subsequent step S916, the RAM 513 is initialized. In step S917, the CPU peripheral devices are initialized, and in step S918, interruption permission is set, and the flow advances to a payout control process described later.
[0236]
On the other hand, when the RAM erasure switch 323 is not pressed, the power recovery occurrence information is set, and the RAM determination value (checksum value, etc.) is normal, and the power recovery Execute processing (processing at the time of power-off recovery). That is, in step S909, the stack pointer before the power shutdown is restored, and in step S910, the power shutdown occurrence information is cleared. In step S911, the CPU peripheral device is initialized, and in step S912, the used registers are restored from the backup area 513a of the RAM 513. Further, in steps S913 and S914, the permission / non-permission of the interrupt is returned to the state before the power was turned off, and then the address returns to the address before the power was turned off.
[0237]
Next, the flow of the payout control process will be described with reference to the flowchart of FIG.
[0238]
In FIG. 50, in step S1001, a command from the main control device 271 is acquired, and the total number of winning balls is stored. In step S1002, the launch control is set for the launch control device 312. In step S1003, the state return switch 321 is checked, and if it is determined that the state return operation has started, the state return operation is executed.
[0239]
After that, in step S1004, the setting of the lower plate full state or the lower plate full release state is executed according to the change of the state of the lower plate 16. That is, the full state of the lower plate 16 is determined by the detection signal of the lower plate full switch, and when the lower plate is full, the setting of the lower plate full state is executed. Then, the lower plate full state release state is set. In step S1005, setting of a tank ball absence state or a tank ball absence release state is executed according to a change in the state of the tank ball. That is, the tank ball absence state is determined based on the detection signal of the tank ball absence switch, and when the tank ball is not present, the setting of the tank ball absence state is executed. Execute the settings.
[0240]
Thereafter, in step S1006, it is determined whether or not there is a state to be notified. If there is a state to be notified, the state is notified by a 7-segment LED provided in the payout control device 311.
[0241]
In steps S1007 to S1009, a prize ball payout process is executed. In this case, if the prize ball is not in the dispensable state and the total prize ball number stored in step S1001 is not 0 (NO in steps S1007 and S1008), the process proceeds to step S1009, and the prize shown in FIG. The ball control process starts. If the prize ball cannot be paid out or the total number of prize balls is 0 (either step S1007 or S1008 is YES), the process proceeds to the ball lending payout process in steps S1010 to S1012.
[0242]
In the ball lending payout process, if the ball lending is not in a state where the ball lending cannot be paid out and a ball lending payout request is received from the card unit (step S1010 is NO, S1011 is YES), the process proceeds to step S1012, and is shown in FIG. The later-described ball lending control process is started. In addition, if the ball cannot be paid out or the request to pay out the ball has not been received (YES in step S1010 or NO in S1011), a subsequent ball-pulling process is executed.
[0243]
In step S1013, the state return switch 321 is checked to determine that the ball is not in the ball-pulling disabled state and that the ball-pulling operation is not started, and the payout motor 358a is driven to execute the ball-pulling process. In the following step S1014, control of vibrator 360 (vibrator motor control) is executed on condition that the ball is clogged. Thereafter, the process returns to the top of the main payout control process.
[0244]
Here, in the prize ball control processing shown in FIG. 51, in step S1101, the payout motor 358a is driven to execute the payout of the prize ball. In the following step S1102, whether the rotation of the payout motor 358a is normal or not is determined based on the detection result of the payout rotation sensor. If the rotation of the payout motor 358a is not normal, the process proceeds to step S1103, in which the payout motor 358a is driven to execute a retry process, a stop process of the payout motor 358a is executed, and thereafter, the process returns to the payout control process of FIG.
[0245]
If the rotation of the payout motor 358a is normal, the process proceeds to step S1104, and it is determined whether or not the counting of the game balls is performed normally based on the detection result of the payout count switch. If the count of the game balls is not normal, the process proceeds to step S1105, in which the payout motor 358a is driven to execute the retry process, the payout motor 358a is stopped, and thereafter, the process returns to the payout control process of FIG.
[0246]
If the count of the game balls is normal, the process proceeds to step S1106, and it is determined whether or not the count of the game balls by the payout count switch has reached the total number of prize balls and the payout is completed. If the payout is completed, a stop process of the payout motor 358a is executed in step S1107, and thereafter, the process returns to the payout control process of FIG.
[0247]
In the ball lending control process shown in FIG. 52, in step S1201, the payout motor 358a is driven to execute the payout of the ball rental. In the following step S1202, it is determined whether or not the rotation of the payout motor 358a is normal based on the detection result of the payout rotation sensor. If the rotation of the payout motor 358a is not normal, the process proceeds to step S1203, in which the payout motor 358a is driven to execute a retry process, a stop process of the payout motor 358a is executed, and thereafter, the process returns to the payout control process of FIG.
[0248]
If the rotation of the payout motor 358a is normal, the process proceeds to step S1204, and it is determined whether or not the game balls are normally counted based on the detection result of the payout count switch. If the count of the game balls is not normal, the process proceeds to step S1205, in which the payout motor 358a is driven to execute the retry process, the payout motor 358a is stopped, and thereafter, the process returns to the payout control process of FIG.
[0249]
Further, if the count of the game balls is normal, the process proceeds to step S1206, and it is determined whether or not the count of the game balls by the payout count switch has reached a predetermined number of rental balls (25) and the payout is completed. If the payout is completed, a stop process of the payout motor 358a is executed in step S1207, and thereafter, the process returns to the payout control process of FIG.
[0250]
According to the present embodiment described in detail above, by providing the pedestal portion 18 for attaching the mounting plate 2 of the locking device, the main frame 12 and the outer frame If a wire or the like is inserted from the gap at the boundary position with the wire 11 to perform unauthorized unlocking, the wire or the like hits the right side surface of the pedestal portion 18 and the hook for unlocking the main body frame 12 is released. The members 4 and 5, the door frame locking members 10 and 11 for opening the front door frame 13, the hook members 4 and 5, and the sliding rod 248 for moving the door frame locking members 10 and 11 are reached. Can not. Therefore, unauthorized unlocking of the main body frame 12 and the front door frame 13 can be prevented. Further, since foreign matters such as wires do not reach the hook members 4 and 5, the door frame locking members 10 and 11, the sliding rod 248, and the like, they are prevented from being damaged, and are excellent from the viewpoint of protection of the locking device. It will be. Further, when the pedestal portion 181 is provided, it is not always necessary to operate the hook members 4 and 5 independently or to operate the door frame locking members 10 and 11 independently. There is an advantage that unauthorized unlocking can be prevented even if a locking device is used.
[0251]
It should be noted that the present invention is not limited to the content described in the above embodiment, and may be implemented as follows, for example.
[0252]
(A) As a second example of the unauthorized unlocking prevention structure, the blocking member 190 may be configured as shown in FIG. Note that FIG. 37A is a perspective view of the blocking member 190 corresponding to FIG. 33B, and FIG. 37B is a cross-sectional view taken along line XX of FIG. The blocking member 190 shown in FIG. 37 is different from that described above in that a bent piece 187 bent along the side of the blocking wall portion 191 is formed. Therefore, in a state where the blocking member 190 is attached, the bending piece 187 is bent so as to be inclined toward the fixed end side of the main body frame 12. And the likelihood that a wire or the like that tries to penetrate between the main frame 12 and the outer frame 11 due to fraud and goes around to reach the hook member 4 and the door frame locking member 10 is reduced.
[0253]
(B) Although the blocking member 190 in the second example of the unauthorized unlocking prevention structure is integrally formed by bending and cutting a metal plate, a plurality of members may be connected, or a composite material other than metal may be used. It may be formed of a resin material or the like.
[0254]
(C) In the second example of the structure for preventing unauthorized unlocking, the upper and lower hook members 4, 5 operate independently, and the locking of the main body frame 12 cannot be released unless both the hook members 4, 5 are released at the same time. And the upper and lower door frame locking members 161 and 162 operate independently and the front door frame 13 cannot be unlocked unless both the locking members 161 and 162 are simultaneously released. 4 and the door frame locking member 161 only. On the other hand, in order to take measures against only the lower hook member 5 and the lower door frame locking member 162, the blocking member 190 may be arranged below the locking device.
[0255]
(D) In the second example of the unauthorized unlocking prevention structure, in addition to taking measures against the upper hook member 4 and the door frame locking member 161, the blocking member 190 is provided with the lower hook member 5 and the lower door frame locking member 162. May be taken. Specifically, a pair of upper and lower blocking members 190 can be provided. Further, in addition to providing a pair of upper and lower blocking members 190, the blocking member 190 is extended to approximately the same length as the vertical length of the base frame 247, and one blocking member 190 is used for the upper and lower hook members 4, 5 and the upper and lower doors. The frame locking members 161 and 162 may be protected from unauthorized unlocking. With this configuration, even in a conventional locking device in which the upper and lower hook members 4 and 5 do not operate independently and the upper and lower door frame locking members 161 and 162 do not operate independently, the main frame 12 and the outer frame can be used. 11 can be prevented from being unlocked.
[0256]
(E) In the second example of the structure for preventing unauthorized unlocking, the blocking member 190 is attached to the main body frame 12 by using a screw for attaching the base frame 247 (mounting plate 2). It may be. When there is no reason to attach the blocking member 190 to an existing pachinko machine or the like, the blocking member 190 may be provided integrally with a part of the base frame 247.
[0257]
(F) It is also possible to combine and implement the second example of the unauthorized unlocking prevention structure provided with the blocking member 190 and the first example of the unauthorized unlocking prevention structure provided with the pedestal portion 181. This helps to further prevent unauthorized unlocking.
[0258]
(G) In the first example of the structure for preventing unauthorized unlocking, the pedestal portion 181 for offsetting the base frame 247 (the mounting plate 2) backward in order to prevent unauthorized unlocking of the main body frame 12 and the front door frame 13. In the vicinity of the boundary between the main frame 12 and the outer frame 11 of the pedestal portion 181, a concave portion such as a groove that opens toward the gap between the main frame 12 and the outer frame 11 is formed. Is also good. Due to the presence of such a concave portion, even if a wire or the like is inserted for unauthorized unlocking from the gap between the main body frame 12 and the outer frame 11, the tip of the wire or the like enters the concave portion and is detoured therefrom. It is possible to avoid the possibility that wire or the like enters the base frame 247 side.
[0259]
(H) In the first example of the unauthorized unlocking prevention structure, a pedestal portion 181 for offsetting the base frame 247 (the mounting plate 2) backward in order to prevent the unauthorized unlocking of the main body frame 12 and the front door frame 13. However, a plurality of bosses for screwing the mounting plate 2 to the main body frame 12 at various positions are extended to the rear, and the base frame 247 (the mounting plate 2) is offset rearward depending on the height of the boss. You may.
[0260]
(I) In the first example of the unauthorized unlocking prevention structure, a pedestal portion 181 for offsetting the base frame 247 (the mounting plate 2) backward in order to prevent the unauthorized unlocking of the main body frame 12 and the front door frame 13. However, instead of or in addition to this, a protective wall for preventing intrusion of wire or the like may be provided on the open end side of the base frame 247 of the main body frame 12. In this case, a space for providing the defense wall is required on the open end side (the right side when viewed from the front) with respect to the base frame 247. As a simple alternative to such a defense wall, the open end side of the mounting plate 2 may be configured to be bent rearward so that the bent portion has the function of a defense wall. Care must be taken because the wall height tends to be insufficient.
[0261]
(J) In the above-described embodiment, the pachinko machine 10 having a relatively large gaming area compared to the related art has been described. Also applicable to Further, other types of pachinko machines different from the above-described embodiment, such as a pachinko machine without the variable display unit 35 and the like, and a pachinko machine with another accessory, an arrangement ball machine, a game ball such as a sparrow ball, etc. Is also applicable. Further, the present invention can be applied to a slot machine and the like. The outer shell of a slot machine is generally formed of a housing (game machine body) in which reels, hoppers, and control devices are built, and a front panel (opening / closing member) that covers the front of the housing. Also in the above, if the locking device and the related configuration described above are applied, it is possible to prevent the front panel from being unlocked with respect to the housing.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a front view showing a pachinko machine according to one embodiment.
FIG. 2 is a perspective view showing a main configuration of the pachinko machine in a developed or disassembled state.
FIG. 3 is a front view showing a front configuration of a main frame constituting the pachinko machine;
FIG. 4 is a front view showing the configuration of the game board.
FIG. 5 is a rear view showing a configuration of a front door frame.
FIG. 6 is a rear view showing the configuration of the pachinko machine.
FIG. 7 is an exploded perspective view showing a rear configuration of the pachinko machine in an exploded manner for each main part.
FIG. 8 is a schematic diagram showing an arrangement of a first control board unit, a second control board unit, and a back pack unit on the back of the pachinko machine.
FIG. 9 is a rear view showing the configuration of the main body frame and the game board.
FIG. 10 is a perspective view showing a rear configuration of the main body frame.
FIG. 11 is a perspective view showing a rear configuration of the game board.
FIG. 12 is a perspective view showing a configuration of a bearing.
FIG. 13 is a front view illustrating a configuration of a first control board unit.
FIG. 14 is a perspective view illustrating a configuration of a first control board unit.
FIG. 15 is an exploded perspective view of the first control board unit.
FIG. 16 is an exploded perspective view showing a rear configuration of the first control board unit.
FIG. 17 is a front view illustrating a configuration of a second control board unit.
FIG. 18 is a perspective view illustrating a configuration of a second control board unit.
FIG. 19 is an exploded perspective view of a second control board unit.
FIG. 20 is a front view showing the configuration of the back pack unit.
FIG. 21 is an exploded perspective view of the back pack unit.
FIG. 22 is an exploded perspective view of a tank rail.
FIG. 23 is a front view showing the locking device.
FIG. 24 is a rear view showing the locking device.
FIG. 25 is a right side view showing the locking device.
FIG. 26 is a left side view showing the locking device.
FIG. 27 is an exploded rear view showing the locking device.
FIG. 28 is an exploded right side view showing the locking device.
FIG. 29 is a rear view showing a state where the front door frame is unlocked in the locking device.
FIG. 30 is a right side view showing a use state of the locking device.
FIG. 31 is a perspective view showing a rear configuration of a main body frame according to a first example of an unauthorized unlocking prevention structure.
FIG. 32 is a right side view showing a usage state of the locking device in the first example of the unauthorized unlocking prevention structure.
FIG. 33 is a perspective view of a blocking member according to a second example of the unauthorized unlocking prevention structure.
FIG. 34 is a perspective view showing a rear configuration of a main body frame according to a second example of an unauthorized unlocking prevention structure.
FIG. 35 is a rear view showing a state in which the front door frame is unlocked in the second example of the unauthorized unlocking prevention structure.
FIG. 36 is a right side view showing a usage state of the locking device in the second unauthorized unlocking prevention structure example.
FIG. 37 is a perspective view showing another example of the blocking member and a sectional view taken along line XX in the perspective view.
FIG. 38 is a block diagram showing an electrical configuration of the pachinko machine.
FIG. 39 is an explanatory diagram showing display contents of the first symbol display device.
FIG. 40 is an explanatory diagram showing an outline of various counters used for game control.
FIG. 41 is a flowchart showing main processing by the main control device.
FIG. 42 is a flowchart showing a normal process.
FIG. 43 is a flowchart showing a process of updating a missing symbol counter.
FIG. 44 is a flowchart showing a first symbol change process.
FIG. 45 is a flowchart showing a change start process.
FIG. 46 is a flowchart showing a timer interrupt process.
FIG. 47 is a flowchart showing start winning processing.
FIG. 48 is a flowchart showing NMI interrupt processing.
FIG. 49 is a flowchart showing main processing by the payout control device.
FIG. 50 is a flowchart showing a payout control process.
FIG. 51 is a flowchart showing a prize ball control process.
FIG. 52 is a flowchart showing a ball lending control process.
[Explanation of symbols]
2 mounting plate, 3 support plate, 4, 5 hook member as locking member, 10 pachinko machine as game machine, 11 outer frame as game machine body, 12 body frame as opening / closing member, 13 ... a front door frame as an opening / closing member, 30 ... a game board, 91 ... a cylinder lock into which a key as an external operation means is inserted, 155, 156 ... door frame hooks, 161, 162 ... a door frame locking member as a locking member, 181, a pedestal portion, 187, a bent piece, 190, a blocking member, 191, a blocking wall portion, 247, a base frame, 248, a sliding rod as a moving member.