JP2004267256A - Thread insertion device of sewing machine - Google Patents

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Abstract

<P>PROBLEM TO BE SOLVED: To eliminate the shakiness of a thread insertion body. <P>SOLUTION: This thread insertion device is constituted by integrally forming a projection 8Z at a part slightly below the center of the thread insertion body 8. Also, in the thread insertion device, on the inner side of a surface plate on the left side of the thread insertion body viewing from a sewing person, vertical walls 80A and 80B provided so as to face each other and to mutually open upper parts are installed. Then, for the thread insertion device, at the time of pushing the thread insertion body 8 downwards, the projection 8Z is put between the vertical walls 80A and 80B and the projection 8Z is restrained. <P>COPYRIGHT: (C)2004,JPO&NCIPI

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は糸を針の目穴に自動的に通す糸通し装置を有するミシンに関する。
【0002】
【従来の技術】
裁縫の際には、煩わしい作業は針の目穴に糸を通すことである。そこで、従来、目穴を有する針が取り付けられる針留をもつ針棒と、糸を針の目穴に通す糸通し装置とを有するミシンが提供されている(例えば特許文献1参照)。この糸通し装置は、針棒腕に軸支された針棒と平行で、同じく針棒腕に軸支された糸通し棒に上端と下端を嵌合し、さらに糸通し棒と平行を成すように補助糸通し棒を軸支した糸通し体を備える。その糸通し体の上部には前記糸通し棒を回転さすように設けた螺旋を形成してある。また、下部には糸通しフック体が嵌入されていて糸通し棒と一体となっている。前記補助糸通し棒の下端には仲介ギアが形成されていて、前記糸通し棒の下端に回動自在に嵌入された糸ガイド体と噛み合っている。しかして、糸通し体を下方に押し下げると螺旋部により糸通し棒が回転し、糸通しフック体が一体となって回転する。そして、糸通しフック体が回転すると仲介ギアが揺動させられ仲介ギアと噛み合った糸通しフック体が揺動する。このことにより、片手操作の糸通しが行えるものである。
【0003】
【特許文献1】
特開平2002−95885号公報(第1〜7頁・図1〜13)
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら上記した従来技術によれば、糸通し体は、糸通し棒に軸支されていてさらに平行に補助糸通し棒を軸支している。この為、操作レバー部は糸通し棒からかなり隔たった位置にならざるを得ず、糸通し体を下方に押し下げる操作時に操作レバー部がぐらつき、甚だフィーリングが良くないと言う不具合が発生する。また、糸通し体がぐらつくと言うことは、仲介ギア及び糸ガイド体も、必然的にぐらつくと言う事である。この糸ガイド体がぐらつくと、糸ガイド体の位置が不安定となり、糸通しの機能が損なわれることになり非常に問題である。また、糸通し体は製作の都合上合成樹脂で製作されることが常である。この為、剛性が不足しがちで問題が大きくなりやすいと言う欠点を具えている。
【0005】
本発明は、上記した不具合のない、糸通し装置をもつミシンを提供することを課題とするにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、本発明は、「目穴を有する針が取り付けられる針留をもつ針棒と、前記針棒を保持する針棒腕と、糸を針の目穴に通す糸通し装置とを有するミシンに於いて、前記糸通し装置は、前記針棒に直接的または間接的に設けられ前記針棒側に位置する糸を掛ける針棒糸掛け部と、回動可能に設けられ、針の目穴に挿入可能なフック部を持ち、回動に伴い前記フック部を針の目穴に挿入して糸に係合可能な位置とし、逆方向への回動に伴い、糸を係合した状態の前記フック部を針の目穴から離脱させて糸を針の目穴に通す糸通しフック体と、前記糸ガイド体の回動、前記糸通しフック体の回動、前記糸通しフック体の逆方向の回動を連動させる操作レバー部を有する糸通し体とからなり、この糸通し体の裁縫者側から見て左方に突起を設け、面板の内側の一部に互いに向き合い上方が互いに開くように縦壁を設け、前記糸通し体を下方に押し下げた時前記突起が前記縦壁の間に入り、前記突起を拘束するよう成したことを特徴とするミシンの糸通し装置」を提供する。
【0007】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態例を、図面を参照してより具体的に説明する。図1は糸通し装置の初期位置を示す。図2は糸通し装置の作動の進行途中を示す。図3は糸通し装置の作動の進行終期を示す。図4は糸通し装置の要部構造を示す。図5は糸通しフック体13の平面形態を示す。図6は糸把持部25による把持を解除するためのカム部21の斜視図を示す。図7はカム部21の円弧溝部付近を示す。図8はカム部21の直線溝部付近を示す。図9は図1に示す状態の平面図を示す。図10は図2に示す状態の平面図を示す。図11は図3に示す状態の平面図を示す。図12は図11の矢印X12方向から見た状態の図を示す。図13は針7の目穴7Aにフック部20が挿入された状態を示す。図14は縦壁近傍の状態を示す。
【0008】
本実施形態例においては、図1に示すように、針棒腕1はミシンの機枠70に対し揺動可能に取付けられている。針棒腕1は部位1a、1b、1c、1dを有する。ミシンの機枠70内に回転可能に配置されている上軸50で駆動されるクランク機構60により、針棒抱き3を介して、縦長の針棒2が上下往復運動可能に設けられている。針棒2の高さ方向の中央域には、ストッパ部4Aを有するストッパ4が装着されている。ストッパ4の下方に針棒抱き3が配置されている。針棒2の下端部には、ねじ5cをもつ針留5が装着されている。針留5には、上糸である糸24を掛けるための針棒糸掛け部6が設けられている。針留5には針7が着脱可能に固着されている。
【0009】
針棒腕1の部位1a、1cには、針棒2に対し平行な縦軸型の糸通し棒9が装着されている。糸通し棒9は針棒腕1に対して上下動可能に設けられている。また糸通し棒9はこれの軸芯P1の回りで回動可能に針棒腕1に設けられている。糸通し体8は部位8f、8hをもつ。部位8f、8hと糸通し棒9とを嵌合することにより、糸通し体8が糸通し棒9に対して昇降可能に取り付けられている。糸通し体8の上部には螺旋状に沿った溝カム形状の回動カム部8Aが形成されている。回動カム部8Aは下端8A1及び上端8A2をもつ。糸通し体8は、これの下部に使用者の指先で押圧操作される操作レバー部8Bを有する。中央部より若干下方には左方に円柱状の突起8Zが設けられている。ミシン機枠70に取り付けられた取り付け板90にねじ91により面板80が固着されている。この面板80の下部には図14に示すように互いに向き合い上方が開いた縦壁80A、80Bが設けられている。この縦壁80Aと80Bの間隔は、下方部は平行で、前記突起8Zの径よりも僅かに広く設定してあり、糸通し体8が下降すると突起8Zが縦壁の開き部にガイドされ平行部で水平方向が拘束される。このことにより、前記糸通し体8のぐらぐらが抑えられる。糸通し棒9の軸長方向の中間域には、回動操作子である回動ピン10が糸通し棒9に対し直交するように固定されている。回動ピン10の一端10hがストッパ4のストッパ部4Aに当接可能となるように、また回動ピン10の他端10mが糸通し体8の螺旋状の回動カム部8Aに当接可能となるように、回動ピン10の長さは設定されている。
【0010】
糸通し体8の座部8xと針棒腕1の部位1dの座部1xとをつなぐコイル状の糸通しバネ11が装着されている。糸通し前の初期位置においては、糸通しバネ11により糸通し体8は上方へつまり矢印Y1方向に持ち上げられている。糸通し棒9の回動ピン10と糸通し体8の部位8fとの間に、コイル状の糸通し棒バネ12が装着されている。糸通し棒バネ12は糸通し体8に対し糸通し棒9を下方つまり矢印Y2方向に付勢して押し下げている。糸通し棒バネ12のバネ力は糸通しバネ11のバネ力よりも強いため、図1に示す初期位置においては回動ピン10は溝カム部8Aの下端8A1に位置している。使用者が指先で糸通し体8の操作レバー部8Bを下方つまり矢印Y1方向に押し下げたとき、初期動作として糸通し体8と糸通し棒9が一体で移動し、図2に示すように回動ピン10がストッパ4のストッパ部4Aに当接する。図2に示すように当接した時点では、糸通し棒9のそれ以上の下降は停止される。上記したように当接した時点から、糸通し体8の操作レバー部8Bの更なる押圧操作により、糸通し体8が更に下方つまり矢印Y2方向に移動すると、糸通し体8の部位8fが下降するため糸通し棒バネ12が縮められはじめ、且つ、回動ピン10が糸通し体8の回動カム部8Aに沿って移動する。これにより回動ピン10が軸芯P1の回りで回動し、糸通し棒9が時計方向つまり矢印K1方向(図9参照)に向けて回動する。使用者が糸通し体8の操作レバー部8Bに加えていた力を緩めると、糸通し棒バネ12の弾性復帰作用と糸通し体8の回動カム部8Aのカム作用とによって、糸通し棒9が反時計方向つまり矢印K2方向(図9参照)に軸芯P1を中心として回動すると共に、糸通し体8が糸通し棒9と一体となって糸通しバネ11のバネ力により矢印Y1方向に上昇し、糸通し体8と糸通し棒9とが図1に示す初期位置にひきもどされる。
【0011】
図4に示すように、糸通し棒9の下端部には糸通しフック体13が固定されている。図9に示すように糸通し棒9及び糸通しフック体13は軸芯P1を中心として矢印K1,K2方向に一体回転する。糸通しフック体13を構成する1組の板部13xに、フック部20がカシメ挟持されて固定されている。板部10xの先端側にはフックガイド27が形成されている。図12に示すように、フック部20は、針7の針穴7Aに挿入されるほどの薄肉であり、糸24を係止する係止孔20mと先端傾斜面20nとをもつ。
【0012】
図5に示すように、糸通しフック体13は、糸通し棒9の下端部に固定され糸通し棒9と一体回転する基部13Dと、基部13Dから横方向に延びる腕部13Aとをもつ。回動子13tにより腕部13は基部13Dに対して矢印W4方向に変位可能とされている。腕部13Aには、腕部13Aに沿った長穴部13Bが形成されている。腕部13Aには摺動可能に取付けられた一方向作動式つまりワンウェイ式のカム部21が設けられている。このワンウェイ式のカム部21は、カム従動子として機能する後述する突部17Aが走行可能に嵌合する溝形状のカム面22をもつ。カム面22は、図6に示すように、円弧状に延びる円弧溝部22Aと、直線状に延びる直線溝部22Bと、突部17Aの逆回りを防止する段部22Cと、円弧溝部22A及び直線溝部22Bを切り替える切替位置22Eとを有する。円弧溝部22Aの断面形状は図7に示す状態とされている。図7に示すように、円弧溝部22Aはカム部溝底面22A1を有する。直線溝部22Bの断面形状は図8に示す状態とされている。図8に示すように直線溝部22Bは、登り坂面22F1と、これと連設された平坦な上昇面22F2とを有する。
【0013】
図9において、糸通し棒9の下端部には、糸ガイド体14が糸通し棒9の軸芯P1の回りで矢印M1、M2方向に空転できるように組付けられている。従って糸ガイド体14は糸通し棒9に対して逆方向に軸芯P1の回りで相対回動可能である。糸ガイド体14は糸24をガイドするガイド部14Bをもつ。糸ガイド体14には外歯状のギア部14Aが一体的に設けられている。ギア部14Aは糸通し棒9の軸芯P1の回りで回動可能である。
【0014】
図4において、糸通し体8の部位8s、8tには、糸通し棒9に対し平行な位置に補助糸通し棒15が回動可能となるように取付けられている。補助糸通し棒15は縦軸型の軸芯P2を有する。補助糸通し棒15の下端部には仲介ギア16が固定されている。仲介ギア16は軸芯P2を中心として回動する。図4に示すように、仲介ギア16は、外歯状のギア部16Wを有し、更に横方向に延設された腕部16Kを有する。腕部16Kは、突起16A1を有する嵌合ピン16Aをもつ。仲介ギア16の嵌合ピン16Aは、糸通しフック体13の腕部13Aの長穴部13Bに長穴部13Bに沿って変位可能に嵌入されている。
【0015】
補助糸通し棒15の下端部には、水平な糸把持面17rをもつ糸把持皿17が組付けられている。図4に示すように、糸把持皿17は補助糸通し棒15の軸芯P2の回りで回動可能であり、且つ、補助糸通し棒15に沿って上下方向つまり矢印Y1、Y2方向に摺動可能とされている。糸把持皿17は、カム従動子として機能する下方に突出する突部17Aをもつ。補助糸通し棒15にEリング18が取付けられている。Eリング18と糸把持皿17との間には、コイル状の糸把持バネ19が補助糸通し棒15と同軸的に組付けられている。糸把持バネ19は糸把持皿17を常に下方つまり矢印Y2方向、換言すれば、糸把持方向に付勢している。
【0016】
糸把持皿17の下部に突設されたカム従動子として機能する突部17Aは、糸把持バネ19のバネ力により、カム部21のカム面22に付勢されて当接している。即ち、図5に示すように、糸把持皿17の突部17Aは、ワンウェイ式のカム部21の円弧溝部22Aまたは直線溝部22Bに嵌入しており、カム面22の凹凸形状を拾い、これに伴い糸把持皿17が矢印Y1、Y2方向に上下動する。
【0017】
本実施形態例に係る糸把持部25は糸を挟持して把持できるものであり、仲介ギア16の腕部16Kと糸把持皿17とで構成されている。即ち、図4から理解できるように、付勢部材としての糸把持バネ19のバネ力により糸把持皿17が下方向つまり矢印Y2方向に付勢されているため、仲介ギア16の腕部16Kの糸把持面16rと糸把持皿17の糸把持面17rとの間に糸24の糸部分24cを水平方向に沿って滑り込ませると、糸部分24cを腕部16Kの糸把持面16rと糸把持皿17の糸把持面17rとで把持することができる。従って、腕部16K、糸把持皿17は、糸24の糸部分24cを挟持して把持する1組の挟持部材として機能できる。
【0018】
図9に示すように、仲介ギア16のギア部16Wと糸ガイド体14のギア部14Aとが噛み合って歯車機構を構成している。ここで、糸通しフック体13が矢印K1方向に回動すると、糸通しフック体13の腕部13Aが軸芯P1を中心として矢印K10方向(=矢印K1方向)に回動するため、腕部13Aの長穴部13Bも同方向に回動する。このため、長穴部13Bに嵌合している嵌合ピン16A及び腕部16Kを介して仲介ギア16が軸芯P2を中心として矢印R1方向に回転する。すると、糸ガイド体14のギア部14Aが軸芯P1を中心として矢印R2方向に回動する。即ち、糸ガイド体14は軸芯P1を中心として、糸通しフック体13の回動方向(矢印K1方向)に対して逆方向(矢印M1方向)に回動する。
【0019】
ワンウェイ式のカム部21の作用について更に説明を加える。即ち、糸把持皿17の突部17Aはカム部21のカム面22の形状に沿って移動するが、突部17Aの初期位置は図5に示したような初期位置T1にある。糸通しフック体13が軸芯P1を中心として矢印K1方向に回動を始めると、それに伴い糸通しフック体13の腕部13Aが軸芯P1を中心として矢印K10方向(=矢印K1方向)回動し始め、糸把持皿17の突部17Aがワンウェイ式のカム部21のカム面22に沿って走行する。このとき、カム部21の直線溝部22Bに設けられた段部22Cによって突部17Aの進行が妨げられるため、突部17Aは自動的に円弧溝部22Aの方へつまり矢印T2方向に沿って移動する。このときカム部21は矢印W4方向(図5参照)に沿って適宜変位できる。さらに、糸通しフック体13の矢印K1方向への回動終了時点では、突部17Aがカム面22の切替位置22Eに到達しており、糸通し体8は下死点にきている。次に、操作レバー部8Bの押圧操作が解除されるので、糸通し棒バネ12のバネ反力によって糸通しフック体13が逆方向つまり矢印K2方向(図9参照)に回動を始め、それに伴い突部17Aもカム面22の直線溝部22Bへ移動する。この結果、突部17Aが直線溝部22Bの登り坂面22F1を登り走行し、上昇面22F2に至る。この結果、カム従動子として機能する突部17Aが矢印Y1方向に持ち上げられ、ひいては突部17Aをもつ糸把持皿17が矢印Y1方向に持ち上げられ、糸把持部25による糸24の把持作用が解除される。
【0020】
しかして、糸24を針7の目穴7Aに通す場合について説明を加える。まず、針棒2が上死点付近にあることを確認する。そして図示しない糸駒から各ガイド部を経た上糸である糸24を指先で摘み、針棒2の針留5の針棒糸掛け部6にガイドする。更に図1に示すように、糸24を糸ガイド体14のガイド部14Bに引っ掛ける。更に、仲介ギア16と糸把持皿17とで構成された糸把持部25に糸24を差し込むことにより、糸24の糸部分24cを糸把持部25に挟み込む。これにより糸24のうち針棒2側は針留5の針棒糸掛け部6に掛けられていると共に、糸24のうち針棒2から離れた糸部分24cは糸把持部25に把持されている。
【0021】
上記したように糸24を針留5の針棒糸掛け部6に掛けると共に、糸24のうち針棒2から離れた糸部分24cを糸把持部25に把持した状態で、図1において、作業者が糸通し体8の操作レバー部8Bを指先で下方つまり矢印Y2方向に押し下げる。すると、糸通しバネ11のバネ力に抗して糸通し体8が矢印Y2方向に下降する。この場合、糸通し体8と糸通し棒9に取付けられた糸通し装置全体は、針棒2に対してほぼ平行に下降する。ここで、糸通し体8の突起8Zが面板80の縦壁80Aと80Bの間に入り込み、水平方向が拘束される。この為、糸通し体8はぐらぐらすることなく位置がしっかり決まる。
【0022】
糸通し装置全体がある程度下降すると、図2に示すように、糸通し棒9に嵌入された回動ピン10が、針棒2のストッパ4のストッパ部4Aに当接し、回動ピン10のそれ以上の下降が妨げられる。しかし、使用者が指先で糸通し体8の操作レバー部8Bを更に押し下げると、糸通し体8の部位8fで押圧された糸通し棒バネ12が弾性収縮され、糸通し棒バネ12にバネ力が蓄積される。そして、糸通し棒バネ12のバネ力に抗して糸通し体8が更に矢印Y2方向に下降する。このとき、糸通し回動ピン10の他端10mは糸通し体8の回動カム部8Aに係合しており、しかも(図示しないが)回動カム部8Aのカム溝は螺旋状に沿っているため、糸通し体8が回動カム部8Aと共に下降することにより、回動ピン10は糸通し棒9の軸芯P1を中心に一体的に時計方向つまり矢印K1方向(図9参照)に回動する。
【0023】
ここで、使用者が指先で糸通し体8の操作レバー部8Bを更に押し下げ、糸通し体8が下死点に到達したときには、フック部20の高さ位置が針7の針穴7Aの高さ位置と同一になるように、ストッパ4の高さ位置は設定されている。
【0024】
上記したように使用者が糸通し体8の操作レバー部8Bを押圧操作して糸通し体8を矢印Y1方向に押し下げるときには、回動ピン10と共に糸通し棒9は時計方向つまり矢印K1方向(図9参照)に回動する。この結果、糸通し棒9に下端に固着された糸通しフック体13も時計方向つまり矢印K1方向(図9、図10、図11参照)に回動し、図11及び図13に示すように糸通しフック体13のフック部20が針7の針穴7Aに挿入される。
【0025】
一方、糸通しフック体13の後端側に連設されている腕部13Aも軸芯P1を中心として同様に時計方向(矢印K10=矢印K1方向)に回動する。このため、腕部13Aの長穴部13Bに嵌合している嵌合ピン16A及び腕部16Kにより、仲介ギア16は同じく時計方向(矢印R1方向)に回動する。仲介ギア16のギア部16Wと糸ガイド体14のギア部14Aとのギア比は、1:1とされているため、糸ガイド体14のギア部14は、軸芯P1を中心として、仲介ギア16と同じ回動角度で反時計方向(矢印R2方向)に回動する。
【0026】
この場合、仲介ギア16は増速される。即ち、図11において、仮想線V1は、糸通し棒9の未回動時における回動中心である軸芯P1と嵌合ピン16Aの中心とを結ぶ。仮想線V2は、糸通し棒9の回動終了時における軸芯P1と嵌合ピン16Aの中心とを結ぶ。ここで軸芯P1を中心として回動する糸通しフック体13の腕部13Aの回動角度はAである。軸芯P2を中心として回動する仲介ギア16の腕部16Kの回動角度はBである。図11に示すように、回動角度Bは回動角度Aよりもかなり大きい(B>A)。故に、仲介ギア16の腕部16Kは糸通しフック体13の腕部13Aよりも回動角度が大きい。従って、仲介ギア16の腕部16Kに連設されているギア部16Wは、多めに回動する。つまりギア部16Wは増速される。このようにように仲介ギア16のギア部16Wが増速されることになり、ひいてはギア部16Wと同期回転する糸ガイド体14のギア部14Aも増速される。上記したように糸ガイド体14のギア部14Aを増速できる場合には、初期位置における糸ガイド体14を針4の位置から矢印M2方向に向けてできるだけ遠ざけることができ、針4付近のスペースを広くするのに貢献でき、裁縫作業に有利となる。
【0027】
本実施形態例においては、上記した仲介ギア16のギア部16Wの回転により、ギア部14Aを有する糸ガイド体14は軸芯P1の回りで反時計方向つまり矢印M1方向(図9参照)に回動する。糸ガイド体14の矢印M1方向への回動が進むと、糸ガイド体14のガイド部14Bは、始動位置S1から、針7よりも右側の回動位置S2(図11参照、図3参照)に位置するようになる。この結果、糸ガイド体14のガイド部14Bに掛けられている糸24は、図3及び図4に示すように、針7の針穴7Aの前面でほぼ水平に保たれる。
【0028】
本実施形態例においては、上記したように糸24が針7の針穴7Aの前面でほほぼ水平に保たれた直後に、糸通しフック体20が矢印K1方向に回動して係合位置S3に至っても良い。あるいは、糸通しフック体20が矢印K1方向に回動して係合位置S3に至った直後に、糸ガイド体14のガイド部14Bに掛けられている糸24がほぼ水平に保たれる形態としても良い。あるいは、同時タイミングでも良い。
【0029】
本実施形態例では、図12において、糸24が矢印M1方向に移送されてきたとき、糸通しフック体13のフックガイド27の先端側の傾斜案内面で形成されているガイド27xに沿って、または、フック部20の先端傾斜面20nに沿って、糸24はフック部20側に案内される。即ち、糸24をフック部20の係止孔20mに対面するように案内することが可能となる。この場合、図12に示すように、針7の針穴7Aを通り係合位置S3に到達したフック部20は、糸24に係合可能となる。
【0030】
次に、図3に示す状態において、使用者が糸通し体8の操作レバー部8Bから指先を放すと、弾性収縮されていた糸通し棒バネ12のバネ反力により糸通し体8が回動カム部8Aと共に矢印Y1方向に上昇を開始する。よって糸通し体8の螺旋状の回動カム部8Aのカム部作用により、糸通しフック体13がフック部20と共に糸通し棒9の軸芯P1の回りで反時計方向つまり矢印K2方向(図11参照)に回動すると共に、糸ガイド体14が矢印M2方向に回動する。これにより係合位置S3のフック部20が矢印K2方向に後退するため、フック部20が針穴7Aを通り、針穴7Aから矢印K2方向に離脱する。換言すると、図12に示す状態のフック部20が糸24を引っ掛け、糸24を引っ掛けた状態のフック部20が針7の針穴7Aを通り、矢印K2方向に沿って針穴7Aから離脱する。
【0031】
本実施形態例においては、上記したように糸24を引っ掛けたフック部20が逆方向(矢印K2方向)に回動するときには、図8に示すように、ワンウェイ式のカム部21のカム面22に係合した糸把持皿17の突部17Aが、カム面22の登り坂面22F1を矢印W5方向に登って、上昇面22F2に乗り上げるため、糸把持皿17が矢印Y1方向に持ち上げられる。この結果、糸把持部25による糸24の糸部分24cの把持は、解除される。このように糸24の糸部分24cの把持が自動的に解除されるため、糸24を引っ掛けた状態のフック部20が針7の針穴7Aを通り、針穴7Aから容易に離脱することができる。
【0032】
さらに、使用者が糸通し体8の操作レバー部8Bから指先を放した場合には、糸通し棒バネ11のバネ反力により糸通し体8が矢印Y1方向に上昇し、回動ピン10を持ち上げるため、糸押し棒9が上昇し、フック部20も矢印Y1方向に上昇を始めるが、糸24の糸部分24cの把持は解除されているため、フック部20から糸24が簡単に外れる。この状態では、針7の目穴7Aに糸24が通されていると共に、針穴7Aの後方に適度な大きさの糸ループが形成されている。
【0033】
以上説明したように本実施形態例においては、使用者が操作レバー部8Bを操作すれば、糸ガイド体14の回動、糸通しフック体13の矢印K1方向への回動、糸通しフック体13の逆方向である矢印K2方向への回動、カム部21の作動が自動的に行われ、針7の目穴7Aに糸24が通される。そして、針7の目穴7Aに糸24が通された後には、糸把持部25の把持は自動的に解除される。
【0034】
従って本実施形態例においては、糸通しの際には、上糸である糸24を針棒糸掛け部6に掛けると共に、糸24のうち針棒2から離れた糸部分24cを糸把持部25に把持しておけば、使用者は指先で操作レバー部8Bを矢印Y2方向に押圧操作すれば、針7の目穴7Aに糸24を自動的に通すことができる。よって、使用者は操作レバー部8Bを指先で操作するだけで足り、上記した従来公報技術とは異なり、使用者の両手の同時操作を必須とされず、糸通し作業の操作性が良好となる。
【0035】
本実施形態例においては、針棒糸掛け部6の高さと糸24を把持するための糸把持部25の高さとがほぼ同一であるため、ほぼ真横へ糸24を水平方向に沿って保つことができ、糸24の掛け間違いがなくなるようにできる。更に糸ガイド体14のガイド部14Bの高さ位置も、針棒糸掛け部6の高さ位置と糸把持部25の高さ位置とがほぼ同一であるため、糸24をほぼ真横へを水平方向に沿って保つのに一層有利となる。
【0036】
また糸把持部25においては、糸24を把持すべきタイミングと、把持を解除すべきタイミングとがある。糸把持皿17の開閉をカム部21のカム面22の凹凸によって達成し、糸把持部25の把持解除を自動で行なうことができる。
【0037】
また本実施形態例においては、糸通しフック体13のフック部20へ糸24を引っかけるために糸24を水平方向に沿って保つための糸ガイド体14を、糸通しフック体13の回動方向に対して逆方向に回動させる構造は、仲介ギア16を用いた歯車機構によって達成されている。このような歯車機構を用いたことにより、糸通し装置全体の省スペース化も達成するのに有利となる。よって、外観の形状を損なうことなく新種類のミシンのみならず、現有機種のミシンへの展開も容易となる。
【0038】
なお上記した実施形態例は上記し且つ図面に示す実施形態例のみに限定されるものではなく、要旨を逸脱しない範囲内で適宜変更して実施できるる。本実施形態例に記載の部材の形容は例示であり、一部であっても各請求項に記載できるものである。例えば上記実施形態例では、糸通し体側から突起を出し面板側を縦壁としているが、逆に、糸通し側を縦壁とし面板側を突起としても良い(この場合縦壁は、下方を互いに開くよう設けることが必要である)。また、実施形態例は面板に縦壁を設けているが、機枠に取り付けた板に台形状の穴としても良い。
【0039】
【発明の効果】
本発明のミシンによれば、糸通し体の中央より若干下方の位置に一体的に突起を形成すると共に、裁縫者から見て糸通し体の左方側の面板の内側に、互いに向き合い上方が互いに開くように設けた縦壁を設置している。そして、糸通し体を下方に押し下げた時、前記突起が前記縦壁の間に入り、前記突起を拘束するようにした。かくして、糸通し体は、操作レバー部を裁縫者が下に押し下げることにより糸通しが行われるが、合成樹脂で製作される為剛性がなく操作レバー部がぐらぐらするも、押し下げられた時突起部が機枠の内側に設けられた縦壁に拘束される為、ぐらつきは抑えられる。しかも、糸通し作業時以外は突起部が縦壁に拘束されていない為、針棒腕の左右方向の動き(ジグザグ縫い)に支障を来たす事がない。
【図面の簡単な説明】
【図1】糸通し装置の初期位置であり、糸通し体がこれの上昇端に到達している形態を示す断面図である。
【図2】糸通し装置の作動の進行途中を示す断面図である。
【図3】糸通し装置の作動の進行終期となり、糸通し体がこれの下降端に到達している形態を示す断面図である。
【図4】糸通し装置の要部構造を示す断面図である。
【図5】糸通しフック体の平面形態を示す構成図である。
【図6】糸把持部による把持を解除するためのカム部の要部の斜視図である。
【図7】カム部の円弧溝部付近の断面図である。
【図8】カム部の直線溝部付近の断面図である。
【図9】糸通し装置の初期位置であり、糸通し体がこれの上昇端に到達している形態を示す断面図であり、図1に示す状態の平面図である。
【図10】糸通し装置の作動の進行途中を示す断面図であり、図2に示す状態の平面図である。
【図11】糸通し装置の作動の進行終期となり、糸通し体がこれの下降端に到達している形態を示す断面図であり、図3に示す状態の平面図である。
【図12】図11の矢印X12方向から見た状態の構成図である。
【図13】針の目穴にフック部が挿入された状態を示す平面図である。
【図14】縦壁近傍の状態を示す図である。
【符号の説明】
図中、1は針棒腕、2は針棒、4はストッパ、4Aはストッパ部、6は針棒糸掛け部、7は針、7Aは針穴、8は糸通し体、8Aは回動カム部、8Bは操作レバー部、8Zは突起、10は回動ピン、11は糸通しバネ、12は糸通し棒バネ、13は糸通しフック体、14は糸ガイド体、16は仲介ギア、16Aは嵌合ピン、17は糸把持皿、17Aは突部(カム従動子)、19は糸把持バネ、20はフック部、21はカム部、22はカム面、22Aは円弧溝部、22Fは直線溝部、24は上糸、25は把持部、27はフックガイド、80A・80Bは糸通し体8の縦壁をそれぞれ示す。
[0001]
TECHNICAL FIELD OF THE INVENTION
The present invention relates to a sewing machine having a threading device for automatically passing a thread through an eye of a needle.
[0002]
[Prior art]
When sewing, a troublesome task is to pass a thread through the eye of the needle. Therefore, conventionally, a sewing machine having a needle bar having a needle pin to which a needle having an eye is attached and a threading device for passing a thread through the eye of the needle has been provided (for example, see Patent Document 1). This threading device is configured such that the upper end and the lower end are fitted to a threading bar which is also supported by the needle bar arm, and is parallel to the threading bar. And a threading body that supports an auxiliary threading rod. A spiral provided to rotate the threading bar is formed on the upper part of the threading body. In addition, a threading hook body is fitted in the lower part, and is integrated with the threading rod. An intermediate gear is formed at the lower end of the auxiliary threading rod, and meshes with a thread guide body rotatably fitted to the lower end of the threading rod. Then, when the threading body is pushed down, the threading rod is rotated by the spiral portion, and the threading hook body is integrally rotated. When the threading hook rotates, the intermediate gear swings, and the threading hook engaged with the intermediate gear swings. Thereby, the threading can be performed by one-handed operation.
[0003]
[Patent Document 1]
JP-A-2002-95885 (pages 1 to 7; FIGS. 1 to 13)
[0004]
[Problems to be solved by the invention]
However, according to the above-mentioned prior art, the threading body is pivotally supported by the threading rod, and further pivotally supports the auxiliary threading rod in parallel. For this reason, the operation lever part must be located at a position far away from the threading rod, and the operation lever part is wobbled when the threading body is pushed downward, causing a problem that the feeling is extremely poor. In addition, the fact that the threading body fluctuates means that the intermediate gear and the thread guide body also necessarily fluctuate. If the thread guide body is loose, the position of the thread guide body becomes unstable, and the threading function is impaired, which is a serious problem. The threading body is usually made of synthetic resin for convenience of manufacture. For this reason, there is a disadvantage that the rigidity tends to be insufficient and the problem is likely to increase.
[0005]
SUMMARY OF THE INVENTION It is an object of the present invention to provide a sewing machine having a threading device free of the above-mentioned problems.
[0006]
[Means for Solving the Problems]
In order to solve the above-mentioned problems, the present invention provides a needle bar having a needle pin to which a needle having an eye is attached, a needle bar arm holding the needle bar, and a threader for passing a thread through the eye of the needle. In the sewing machine having a device, the threading device is provided rotatably provided on the needle bar directly or indirectly, and a needle bar thread hooking portion for hanging a thread located on the needle bar side. Has a hook portion that can be inserted into the eye of the needle, and with the rotation, the hook portion is inserted into the eye of the needle to be at a position where it can be engaged with the thread. A threading hook body for releasing the engaged hook portion from the eye of the needle and passing the thread through the eye of the needle, rotation of the thread guide body, rotation of the threading hook body, A threading body having an operation lever for interlocking the rotation of the threading hook in the opposite direction, as viewed from the side of the sewing machine of the threading body. And a vertical wall is provided so as to face each other on an inner part of the face plate and open upward, and when the threading body is pushed down, the projection enters between the vertical walls, and the projection is inserted. And a threading device for a sewing machine characterized by being restrained.
[0007]
BEST MODE FOR CARRYING OUT THE INVENTION
Hereinafter, embodiments of the present invention will be described more specifically with reference to the drawings. FIG. 1 shows the initial position of the threading device. FIG. 2 shows the progress of the operation of the threading device. FIG. 3 shows the final stage of the operation of the threading device. FIG. 4 shows the main structure of the threading device. FIG. 5 shows a plan view of the threading hook body 13. FIG. 6 is a perspective view of the cam portion 21 for releasing the gripping by the thread gripping portion 25. FIG. 7 shows the vicinity of the arc groove of the cam 21. FIG. 8 shows the vicinity of the straight groove of the cam 21. FIG. 9 shows a plan view of the state shown in FIG. FIG. 10 shows a plan view of the state shown in FIG. FIG. 11 shows a plan view of the state shown in FIG. FIG. 12 is a diagram showing a state viewed from the arrow X12 direction in FIG. FIG. 13 shows a state where the hook portion 20 is inserted into the eye 7A of the needle 7. FIG. 14 shows a state near the vertical wall.
[0008]
In this embodiment, as shown in FIG. 1, the needle bar arm 1 is swingably attached to a machine frame 70 of the sewing machine. The needle bar arm 1 has portions 1a, 1b, 1c, and 1d. A vertically long needle bar 2 is provided so as to be able to reciprocate up and down via a needle bar holder 3 by a crank mechanism 60 driven by an upper shaft 50 rotatably arranged in a machine frame 70 of the sewing machine. A stopper 4 having a stopper portion 4A is mounted in a central region of the needle bar 2 in the height direction. The needle bar holder 3 is arranged below the stopper 4. A needle pin 5 having a screw 5c is attached to the lower end of the needle bar 2. The needle stay 5 is provided with a needle bar thread hooking section 6 for hanging a thread 24 as an upper thread. A needle 7 is detachably fixed to the needle stay 5.
[0009]
A vertical axis type threading rod 9 parallel to the needle bar 2 is attached to the portions 1a and 1c of the needle bar arm 1. The threading rod 9 is provided to be vertically movable with respect to the needle bar arm 1. The threading rod 9 is provided on the needle bar arm 1 so as to be rotatable around its axis P1. The threading body 8 has portions 8f and 8h. The threading body 8 is attached to the threading rod 9 so as to be able to move up and down by fitting the parts 8f and 8h with the threading rod 9. On the upper part of the threading body 8, a rotary cam portion 8A having a groove cam shape spirally is formed. The rotating cam portion 8A has a lower end 8A1 and an upper end 8A2. The threading body 8 has an operation lever portion 8B below the lower portion thereof, which is pressed by a user's fingertip. A columnar projection 8Z is provided slightly to the left slightly below the center. A face plate 80 is fixed to a mounting plate 90 mounted on the sewing machine frame 70 by screws 91. At the lower portion of the face plate 80, vertical walls 80A and 80B facing each other and opening upward are provided as shown in FIG. The interval between the vertical walls 80A and 80B is set to be parallel at the lower part and slightly wider than the diameter of the projection 8Z. When the threading body 8 is lowered, the projection 8Z is guided by the opening of the vertical wall and parallel. Is restrained in the horizontal direction. Thereby, the wobbling of the threading body 8 is suppressed. A rotation pin 10 as a rotation operation element is fixed to an intermediate region of the threading rod 9 in the axial direction so as to be orthogonal to the threading rod 9. One end 10h of the rotation pin 10 can abut on the stopper portion 4A of the stopper 4, and the other end 10m of the rotation pin 10 can abut on the spiral rotation cam portion 8A of the threading body 8. The length of the pivot pin 10 is set such that
[0010]
A coiled threading spring 11 that connects the seat 8x of the threading body 8 and the seat 1x of the portion 1d of the needle bar arm 1 is mounted. At the initial position before threading, the threading body 8 is lifted upward, that is, in the direction of the arrow Y1 by the threading spring 11. A coiled threading rod spring 12 is mounted between the rotation pin 10 of the threading rod 9 and a portion 8f of the threading body 8. The threading rod spring 12 urges the threading rod 9 downward, that is, in the direction of the arrow Y2, against the threading body 8 to push it down. Since the spring force of the threading rod spring 12 is stronger than the spring force of the threading spring 11, the rotation pin 10 is located at the lower end 8A1 of the groove cam portion 8A in the initial position shown in FIG. When the user pushes down the operating lever 8B of the threading body 8 with a fingertip downward, that is, in the direction of arrow Y1, the threading body 8 and the threading rod 9 move integrally as an initial operation and rotate as shown in FIG. The moving pin 10 contacts the stopper 4A of the stopper 4. At the point of contact as shown in FIG. 2, further lowering of the threading rod 9 is stopped. When the operation lever 8B of the threading body 8 is further pressed from the point of contact as described above, the threading body 8 moves further downward, that is, in the direction of the arrow Y2, and the portion 8f of the threading body 8 descends. As a result, the threading rod spring 12 starts to be contracted, and the rotating pin 10 moves along the rotating cam portion 8A of the threading body 8. As a result, the rotation pin 10 rotates around the axis P1, and the threading rod 9 rotates clockwise, that is, in the direction of the arrow K1 (see FIG. 9). When the user loosens the force applied to the operation lever portion 8B of the threading body 8, the threading rod spring 12 resiliently returns, and the rotating cam portion 8A of the threading body 8 acts as a cam to allow the threading rod 8 to move. 9 rotates counterclockwise around the axis P1 in the direction of arrow K2 (see FIG. 9), and the threading body 8 is integrated with the threading rod 9 and the arrow Y1 is formed by the spring force of the threading spring 11. The threading body 8 and the threading rod 9 are moved back to the initial position shown in FIG.
[0011]
As shown in FIG. 4, a threading hook 13 is fixed to the lower end of the threading rod 9. As shown in FIG. 9, the threading rod 9 and the threading hook 13 rotate integrally with the axis P1 in the directions of arrows K1 and K2. The hook portion 20 is fixed to the pair of plate portions 13x constituting the threading hook body 13 by crimping. A hook guide 27 is formed on the tip side of the plate portion 10x. As shown in FIG. 12, the hook portion 20 is thin enough to be inserted into the needle hole 7A of the needle 7, and has a locking hole 20m for locking the thread 24 and a tip inclined surface 20n.
[0012]
As shown in FIG. 5, the threading hook body 13 has a base 13D fixed to the lower end of the threading rod 9 and rotating integrally with the threading rod 9, and an arm 13A extending laterally from the base 13D. The arm 13 can be displaced in the arrow W4 direction with respect to the base 13D by the rotator 13t. An elongated hole 13B is formed in the arm 13A along the arm 13A. A one-way operation type, that is, a one-way type cam portion 21 slidably attached to the arm portion 13A is provided. The one-way cam portion 21 has a groove-shaped cam surface 22 into which a projecting portion 17A, which will be described later, functioning as a cam follower is movably fitted. As shown in FIG. 6, the cam surface 22 includes an arcuate groove 22A extending in an arc, a linear groove 22B extending in a straight line, a step 22C for preventing the protrusion 17A from rotating in the reverse direction, an arcuate groove 22A and the linear groove. And a switching position 22E for switching the position 22B. The cross-sectional shape of the arc groove portion 22A is as shown in FIG. As shown in FIG. 7, the arc groove portion 22A has a cam portion groove bottom surface 22A1. The cross-sectional shape of the straight groove 22B is as shown in FIG. As shown in FIG. 8, the straight groove portion 22B has an uphill surface 22F1 and a flat rising surface 22F2 connected to the uphill surface 22F1.
[0013]
In FIG. 9, a thread guide body 14 is attached to the lower end of the threading rod 9 so as to be able to idle around the axis P1 of the threading rod 9 in the directions of arrows M1 and M2. Therefore, the thread guide body 14 can rotate relative to the threading rod 9 in the opposite direction about the axis P1. The thread guide body 14 has a guide portion 14B for guiding the thread 24. An external gear 14A is integrally provided on the thread guide 14. The gear portion 14A is rotatable around the axis P1 of the threading rod 9.
[0014]
4, an auxiliary threading rod 15 is attached to the portions 8s and 8t of the threading body 8 so as to be rotatable at a position parallel to the threading rod 9. The auxiliary threading rod 15 has a longitudinal axis P2. An intermediate gear 16 is fixed to the lower end of the auxiliary threading rod 15. The intermediate gear 16 rotates about the axis P2. As shown in FIG. 4, the intermediate gear 16 has an externally toothed gear portion 16W, and further has an arm portion 16K extending in the lateral direction. The arm 16K has a fitting pin 16A having a protrusion 16A1. The fitting pin 16A of the intermediate gear 16 is displaceably fitted into the elongated hole 13B of the arm 13A of the threading hook body 13 along the elongated hole 13B.
[0015]
A thread gripping plate 17 having a horizontal thread gripping surface 17r is attached to the lower end of the auxiliary threading rod 15. As shown in FIG. 4, the thread holding tray 17 is rotatable around the axis P2 of the auxiliary threading rod 15, and slides in the vertical direction, that is, the directions of arrows Y1 and Y2 along the auxiliary threading rod 15. It is possible to move. The thread gripping plate 17 has a downwardly projecting projection 17A functioning as a cam follower. An E-ring 18 is attached to the auxiliary threading rod 15. A coil-shaped thread gripping spring 19 is coaxially assembled with the auxiliary threading rod 15 between the E-ring 18 and the thread gripping dish 17. The thread gripping spring 19 constantly urges the thread gripping plate 17 downward, that is, in the direction of arrow Y2, in other words, in the thread gripping direction.
[0016]
The projection 17 </ b> A functioning as a cam follower protruding from a lower portion of the thread gripping plate 17 is urged by the spring force of the thread gripping spring 19 to contact the cam surface 22 of the cam portion 21. That is, as shown in FIG. 5, the protrusion 17A of the thread gripping plate 17 is fitted into the circular groove 22A or the straight groove 22B of the one-way cam 21 to pick up the uneven shape of the cam surface 22, and Accordingly, the thread gripping tray 17 moves up and down in the directions of arrows Y1 and Y2.
[0017]
The yarn gripping portion 25 according to the present embodiment can hold and hold a yarn, and is composed of an arm portion 16K of the intermediate gear 16 and a yarn gripping plate 17. That is, as can be understood from FIG. 4, since the thread gripping plate 17 is urged in the downward direction, that is, the direction of the arrow Y2 by the spring force of the thread gripping spring 19 as the urging member, the arm 16K of the intermediate gear 16 is When the thread portion 24c of the thread 24 is slid along the horizontal direction between the thread grasping surface 16r and the thread grasping surface 17r of the thread grasping dish 17, the thread portion 24c is moved to the thread grasping surface 16r of the arm 16K and the thread grasping dish 17r. 17 can be held with the thread holding surface 17r. Therefore, the arm 16K and the thread gripping plate 17 can function as a set of clamping members that clamp and grip the thread portion 24c of the thread 24.
[0018]
As shown in FIG. 9, the gear portion 16W of the intermediate gear 16 and the gear portion 14A of the thread guide body 14 mesh with each other to form a gear mechanism. Here, when the threading hook 13 rotates in the direction of arrow K1, the arm 13A of the threading hook 13 rotates in the direction of arrow K10 (= direction of arrow K1) about the axis P1. The slot 13B of 13A also rotates in the same direction. Therefore, the intermediate gear 16 rotates in the direction of the arrow R1 about the axis P2 via the fitting pin 16A and the arm 16K fitted in the elongated hole 13B. Then, the gear portion 14A of the thread guide body 14 rotates in the direction of the arrow R2 about the axis P1. That is, the thread guide body 14 rotates around the axis P1 in a direction (arrow M1 direction) opposite to the rotation direction of the threading hook body 13 (arrow K1 direction).
[0019]
The operation of the one-way cam portion 21 will be further described. That is, the projection 17A of the thread gripping tray 17 moves along the shape of the cam surface 22 of the cam portion 21, but the initial position of the projection 17A is at the initial position T1 as shown in FIG. When the threading hook body 13 starts rotating in the direction of arrow K1 about the axis P1, the arm 13A of the threading hook body 13 rotates around the axis P1 in the direction of arrow K10 (= direction of arrow K1). Then, the projection 17A of the thread gripping tray 17 travels along the cam surface 22 of the one-way cam portion 21. At this time, since the advance of the projection 17A is hindered by the step 22C provided in the linear groove 22B of the cam 21, the projection 17A automatically moves toward the arc groove 22A, that is, along the arrow T2 direction. . At this time, the cam portion 21 can be appropriately displaced along the arrow W4 direction (see FIG. 5). Further, when the rotation of the threading hook body 13 in the direction of the arrow K1 is completed, the protrusion 17A has reached the switching position 22E of the cam surface 22, and the threading body 8 has reached the bottom dead center. Next, since the pressing operation of the operation lever portion 8B is released, the threading hook body 13 starts rotating in the opposite direction, that is, the direction of the arrow K2 (see FIG. 9) by the spring reaction force of the threading rod spring 12, and Accordingly, the protrusion 17A also moves to the linear groove 22B of the cam surface 22. As a result, the protrusion 17A travels up the hill surface 22F1 of the straight groove portion 22B and travels to the rising surface 22F2. As a result, the protrusion 17A functioning as a cam follower is lifted in the direction of the arrow Y1, and the thread gripping plate 17 having the protrusion 17A is lifted in the direction of the arrow Y1 to cancel the gripping action of the thread 24 by the thread gripper 25. Is done.
[0020]
The case where the thread 24 is passed through the eye 7A of the needle 7 will be described. First, it is confirmed that the needle bar 2 is near the top dead center. Then, a thread 24, which is the upper thread passing through each guide section, is picked up from a thread spool (not shown) with a fingertip and guided to the needle bar thread hooking section 6 of the needle clamp 5 of the needle bar 2. Further, as shown in FIG. 1, the thread 24 is hooked on the guide portion 14B of the thread guide body 14. Further, the thread portion 24 c of the thread 24 is inserted into the thread grasping section 25 by inserting the thread 24 into the thread grasping section 25 constituted by the intermediate gear 16 and the thread grasping dish 17. As a result, the needle bar 2 side of the thread 24 is hooked on the needle bar thread hooking section 6 of the needle clamp 5, and the thread portion 24c of the thread 24 that is separated from the needle bar 2 is gripped by the thread gripping section 25. I have.
[0021]
In the state where the thread 24 is hooked on the needle bar thread hooking section 6 of the needle clamp 5 as described above, and the thread portion 24c of the thread 24 which is separated from the needle bar 2 is gripped by the thread gripping section 25, the operation shown in FIG. The user pushes down the operation lever 8B of the threading body 8 with a fingertip downward, that is, in the direction of arrow Y2. Then, the threading body 8 descends in the direction of the arrow Y2 against the spring force of the threading spring 11. In this case, the entire threading device attached to the threading body 8 and the threading rod 9 descends substantially parallel to the needle bar 2. Here, the projection 8Z of the threading body 8 enters between the vertical walls 80A and 80B of the face plate 80, and is restrained in the horizontal direction. Therefore, the position of the threading body 8 is firmly determined without shaking.
[0022]
When the entire threading device is lowered to some extent, as shown in FIG. 2, the rotating pin 10 fitted into the threading rod 9 comes into contact with the stopper portion 4A of the stopper 4 of the needle bar 2, and the rotation pin 10 The above descent is hindered. However, when the user further depresses the operation lever 8B of the threading body 8 with a fingertip, the threading rod spring 12 pressed at the portion 8f of the threading body 8 is elastically contracted, and the spring force is applied to the threading rod spring 12. Is accumulated. Then, the threading body 8 further descends in the direction of the arrow Y2 against the spring force of the threading rod spring 12. At this time, the other end 10m of the threading rotation pin 10 is engaged with the rotation cam portion 8A of the threading body 8, and the cam groove (not shown) of the rotation cam portion 8A is spirally formed. Since the threading body 8 is lowered together with the rotating cam portion 8A, the rotating pin 10 is integrally rotated clockwise around the axis P1 of the threading rod 9 in the direction of arrow K1 (see FIG. 9). To rotate.
[0023]
Here, when the user further depresses the operation lever portion 8B of the threading body 8 with a fingertip, and when the threading body 8 reaches the bottom dead center, the height position of the hook portion 20 is set to the height of the needle hole 7A of the needle 7. The height position of the stopper 4 is set so as to be the same as the height position.
[0024]
As described above, when the user presses the operation lever portion 8B of the threading body 8 to push down the threading body 8 in the direction of the arrow Y1, the threading rod 9 together with the rotation pin 10 rotates clockwise, that is, in the direction of the arrow K1 ( (See FIG. 9). As a result, the threading hook body 13 fixed to the lower end of the threading rod 9 also rotates clockwise, that is, in the direction of the arrow K1 (see FIGS. 9, 10, and 11), and as shown in FIGS. The hook portion 20 of the threading hook body 13 is inserted into the needle hole 7A of the needle 7.
[0025]
On the other hand, the arm 13A continuously provided on the rear end side of the threading hook body 13 also rotates clockwise (arrow K10 = arrow K1 direction) about the axis P1. For this reason, the intermediate gear 16 is similarly rotated clockwise (direction of the arrow R1) by the fitting pin 16A and the arm 16K fitted into the elongated hole 13B of the arm 13A. Since the gear ratio between the gear portion 16W of the intermediary gear 16 and the gear portion 14A of the yarn guide body 14 is set to 1: 1, the gear portion 14 of the yarn guide body 14 is moved around the axis P1 as the intermediate gear. It rotates counterclockwise (direction of arrow R2) at the same rotation angle as 16.
[0026]
In this case, the speed of the intermediate gear 16 is increased. That is, in FIG. 11, a virtual line V1 connects the axis P1, which is the center of rotation of the threading rod 9 when it is not yet rotated, and the center of the fitting pin 16A. The virtual line V2 connects the axis P1 at the end of the rotation of the threading rod 9 and the center of the fitting pin 16A. Here, the rotation angle of the arm portion 13A of the threading hook body 13 that rotates about the axis P1 is A. The rotation angle of the arm 16K of the intermediate gear 16 that rotates about the axis P2 is B. As shown in FIG. 11, the rotation angle B is much larger than the rotation angle A (B> A). Therefore, the rotation angle of the arm 16K of the intermediate gear 16 is larger than that of the arm 13A of the threading hook body 13. Therefore, the gear portion 16W connected to the arm portion 16K of the intermediary gear 16 rotates slightly. That is, the speed of the gear 16W is increased. As described above, the speed of the gear portion 16W of the intermediate gear 16 is increased, and thus the speed of the gear portion 14A of the yarn guide body 14 that rotates in synchronization with the gear portion 16W is also increased. When the speed of the gear portion 14A of the thread guide body 14 can be increased as described above, the thread guide body 14 at the initial position can be moved as far as possible from the position of the needle 4 in the direction of the arrow M2, and the space near the needle 4 can be increased. And it is advantageous for sewing work.
[0027]
In the present embodiment, the rotation of the gear portion 16W of the intermediate gear 16 causes the yarn guide body 14 having the gear portion 14A to rotate around the axis P1 in the counterclockwise direction, that is, the direction of the arrow M1 (see FIG. 9). Move. When the rotation of the thread guide body 14 in the direction of the arrow M1 proceeds, the guide portion 14B of the thread guide body 14 is rotated from the start position S1 to the right rotation position S2 of the needle 7 (see FIGS. 11 and 3). Will be located at As a result, the thread 24 hung on the guide portion 14B of the thread guide body 14 is kept substantially horizontal at the front surface of the needle hole 7A of the needle 7, as shown in FIGS.
[0028]
In this embodiment, as described above, immediately after the thread 24 is kept almost horizontally at the front surface of the needle hole 7A of the needle 7, the threading hook body 20 is rotated in the direction of arrow K1 to engage the engagement position. S3 may be reached. Alternatively, immediately after the threading hook body 20 rotates in the direction of the arrow K1 to reach the engagement position S3, the thread 24 hooked on the guide portion 14B of the thread guide body 14 is kept substantially horizontal. Is also good. Alternatively, the timing may be simultaneous.
[0029]
In the present embodiment, in FIG. 12, when the thread 24 is transferred in the direction of the arrow M1, along the guide 27x formed by the inclined guide surface on the tip end side of the hook guide 27 of the threading hook body 13, Alternatively, the thread 24 is guided toward the hook portion 20 along the tip inclined surface 20n of the hook portion 20. That is, it is possible to guide the thread 24 so as to face the locking hole 20m of the hook portion 20. In this case, as shown in FIG. 12, the hook portion 20 that has reached the engagement position S3 through the needle hole 7A of the needle 7 can be engaged with the thread 24.
[0030]
Next, in the state shown in FIG. 3, when the user releases his / her fingertip from the operation lever portion 8B of the threading body 8, the threading body 8 is rotated by the spring reaction force of the elastically contracted threading bar spring 12. It starts to rise in the direction of arrow Y1 together with cam portion 8A. Therefore, the threading hook 13 and the hook 20 are rotated counterclockwise around the axis P1 of the threading rod 9, that is, in the direction of the arrow K2 (see FIG. 4). 11), and the thread guide body 14 rotates in the direction of arrow M2. As a result, the hook portion 20 at the engagement position S3 retreats in the direction of the arrow K2, so that the hook portion 20 passes through the needle hole 7A and separates from the needle hole 7A in the direction of the arrow K2. In other words, the hook portion 20 in the state shown in FIG. 12 hooks the thread 24, and the hook portion 20 in the state where the thread 24 is hooked passes through the needle hole 7A of the needle 7 and separates from the needle hole 7A in the direction of arrow K2. .
[0031]
In the present embodiment, as described above, when the hook portion 20 on which the thread 24 is hooked rotates in the opposite direction (the direction of the arrow K2), as shown in FIG. Since the protrusion 17A of the thread gripping plate 17 engaged with the upper surface climbs the climbing slope 22F1 of the cam surface 22 in the direction of the arrow W5 and rides on the rising surface 22F2, the thread gripping plate 17 is lifted in the direction of the arrow Y1. As a result, the grasping of the thread portion 24c of the thread 24 by the thread grasping section 25 is released. Since the grip of the thread portion 24c of the thread 24 is automatically released in this manner, the hook portion 20 with the thread 24 hooked can easily pass through the needle hole 7A of the needle 7 and detach from the needle hole 7A. it can.
[0032]
Further, when the user releases his / her fingertip from the operation lever portion 8B of the threading body 8, the threading body 8 rises in the direction of arrow Y1 due to the spring reaction force of the threading rod spring 11, and the rotating pin 10 is moved. In order to lift the thread, the thread push rod 9 rises, and the hook 20 also starts to rise in the direction of the arrow Y1. However, since the thread portion 24c of the thread 24 has been released, the thread 24 easily comes off the hook 20. In this state, the thread 24 is passed through the eye 7A of the needle 7, and a thread loop of an appropriate size is formed behind the needle 7A.
[0033]
As described above, in the present embodiment, if the user operates the operation lever portion 8B, the rotation of the thread guide body 14, the rotation of the threading hook body 13 in the direction of arrow K1, and the threading hook body The rotation in the direction of arrow K2, which is the opposite direction of the arrow 13, and the operation of the cam portion 21 are automatically performed, and the thread 24 is passed through the eye 7A of the needle 7. Then, after the thread 24 is passed through the eye 7A of the needle 7, the grip of the thread grip 25 is automatically released.
[0034]
Therefore, in the present embodiment, the thread 24 serving as the upper thread is hooked on the needle bar thread hooking section 6 and the thread portion 24 c of the thread 24 distant from the needle bar 2 is threaded at the time of threading. When the user presses the operation lever 8B in the direction of the arrow Y2 with the fingertip, the thread 24 can be passed through the eye 7A of the needle 7 automatically. Therefore, the user only needs to operate the operation lever 8B with the fingertip, and unlike the above-mentioned prior art, simultaneous operation of both hands of the user is not essential, and the operability of the threading operation is improved. .
[0035]
In the present embodiment, since the height of the needle bar thread hooking section 6 and the height of the thread gripping section 25 for gripping the thread 24 are substantially the same, the thread 24 is kept almost horizontally along the horizontal direction. And the thread 24 can be prevented from being erroneously hooked. Further, the height position of the guide portion 14B of the thread guide body 14 is substantially the same as the height position of the needle bar thread hooking portion 6 and the height position of the thread gripping portion 25. It is more advantageous to keep along the direction.
[0036]
In the thread gripper 25, there is a timing at which the thread 24 is gripped and a timing at which the grip is released. The opening and closing of the thread gripping plate 17 is achieved by the unevenness of the cam surface 22 of the cam section 21, and the gripping of the thread gripping section 25 can be automatically released.
[0037]
Further, in the present embodiment, the thread guide body 14 for keeping the thread 24 along the horizontal direction in order to hook the thread 24 to the hook portion 20 of the threading hook body 13 is provided in the rotation direction of the threading hook body 13. Is achieved by a gear mechanism using the intermediate gear 16. Use of such a gear mechanism is advantageous in achieving space saving of the entire threading device. Therefore, the present invention can be easily applied not only to a new type of sewing machine but also to an existing organic type sewing machine without impairing the appearance.
[0038]
It should be noted that the above-described embodiment is not limited to the embodiment described above and shown in the drawings, but can be implemented with appropriate modifications without departing from the scope of the invention. The description of the members described in the present embodiment is an exemplification, and even a part thereof can be described in each claim. For example, in the above-described embodiment, the projection is provided from the threading body side and the face plate side is a vertical wall. Conversely, the threading side may be a vertical wall and the face plate side may be a projection. It is necessary to provide it to open). In addition, although the vertical wall is provided on the face plate in the embodiment, a trapezoidal hole may be formed on the plate attached to the machine frame.
[0039]
【The invention's effect】
ADVANTAGE OF THE INVENTION According to the sewing machine of this invention, while forming a projection integrally in the position slightly lower than the center of a threading body, it faces mutually and the upper side Vertical walls are installed to open each other. Then, when the threading body is pushed down, the projection enters between the vertical walls, and the projection is restrained. Thus, the threader is threaded by the sewingman pushing down the operating lever part, but since it is made of synthetic resin, it has no rigidity and the operating lever part is shaky, but when it is pushed down, the projection part Is restrained by the vertical wall provided inside the machine frame, so that the wobble is suppressed. Moreover, since the projection is not restrained by the vertical wall except during the threading operation, there is no hindrance to the left-right movement (zigzag sewing) of the needle bar arm.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a cross-sectional view showing an initial position of a threading device, in which a threading body has reached a rising end thereof.
FIG. 2 is a cross-sectional view showing the progress of the operation of the threading device.
FIG. 3 is a cross-sectional view showing a state in which the operation of the threading device is at the end of progress and the threading body has reached a lower end thereof.
FIG. 4 is a cross-sectional view showing a main structure of the threading device.
FIG. 5 is a configuration diagram showing a plan view of a threading hook body.
FIG. 6 is a perspective view of a main part of a cam unit for releasing grip by a thread grip unit.
FIG. 7 is a cross-sectional view of the vicinity of an arc groove portion of a cam portion.
FIG. 8 is a cross-sectional view of the vicinity of a straight groove portion of the cam portion.
FIG. 9 is a cross-sectional view showing an initial position of the threading device, in which the threading body has reached a rising end thereof, and is a plan view of the state shown in FIG. 1;
FIG. 10 is a cross-sectional view showing the progress of the operation of the threading device, and is a plan view of the state shown in FIG. 2;
11 is a cross-sectional view showing a state in which the operation of the threading device is at the end of the operation and the threading body has reached the lower end thereof, and is a plan view of the state shown in FIG. 3;
FIG. 12 is a configuration diagram in a state viewed from an arrow X12 direction in FIG. 11;
FIG. 13 is a plan view showing a state where a hook is inserted into an eye of a needle.
FIG. 14 is a diagram showing a state near a vertical wall.
[Explanation of symbols]
In the drawing, 1 is a needle bar arm, 2 is a needle bar, 4 is a stopper, 4A is a stopper portion, 6 is a needle bar thread hooking portion, 7 is a needle, 7A is a needle hole, 8 is a threading body, and 8A is a rotation. A cam portion, 8B is an operation lever portion, 8Z is a projection, 10 is a rotation pin, 11 is a threading spring, 12 is a threading bar spring, 13 is a threading hook, 14 is a thread guide, 16 is an intermediate gear, 16A is a fitting pin, 17 is a thread gripping plate, 17A is a protrusion (cam follower), 19 is a thread gripping spring, 20 is a hook, 21 is a cam, 22 is a cam surface, 22A is an arc groove, and 22F is a circular groove. A straight groove portion, 24 is an upper thread, 25 is a grip portion, 27 is a hook guide, and 80A and 80B are vertical walls of the threading body 8, respectively.

Claims (1)

目穴を有する針が取り付けられる針留をもつ針棒と、前記針棒を保持する針棒腕と、糸を針の目穴に通す糸通し装置とを有するミシンに於いて、前記糸通し装置は、前記針棒に直接的または間接的に設けられ前記針棒側に位置する糸を掛ける針棒糸掛け部と、回動可能に設けられ、針の目穴に挿入可能なフック部を持ち、回動に伴い前記フック部を針の目穴に挿入して糸に係合可能な位置とし、逆方向への回動に伴い、糸を係合した状態の前記フック部を針の目穴から離脱させて糸を針の目穴に通す糸通しフック体と、前記糸ガイド体の回動、前記糸通しフック体の回動、前記糸通しフック体の逆方向の回動を連動させる操作レバー部を有する糸通し体とからなり、この糸通し体の裁縫者側から見て左方に突起を設け、面板の内側の一部に互いに向き合い上方が互いに開くように縦壁を設け、前記糸通し体を下方に押し下げた時前記突起が前記縦壁の間に入り、前記突起を拘束するよう成したことを特徴とするミシンの糸通し装置。A needle bar having a needle pin to which a needle having an eye is attached, a needle bar arm for holding the needle bar, and a threading device for passing a thread through the eye of the needle; Has a needle bar thread hooking portion provided directly or indirectly on the needle bar and hooking a thread located on the needle bar side, and a hook portion rotatably provided and insertable into the eye hole of the needle. With the rotation, the hook portion is inserted into the eye of the needle to be in a position where it can be engaged with the thread, and with the rotation in the opposite direction, the hook portion with the thread engaged is inserted into the eye of the needle. An operation of interlocking the rotation of the thread guide body, the rotation of the threading hook body, and the rotation of the threading hook body in the opposite direction, with the threading hook body disengaging from the needle and passing the thread through the eye of the needle. A threading body having a lever portion, a projection is provided on the left side of the threading body when viewed from the side of the sewing machine, and the threading body is provided with a part on the inside of the face plate. A thread is provided between the longitudinal walls when the threading body is pressed down, and the projections are restrained by the thread. Through device.
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