JP2004267225A - Dialysis medical system - Google Patents
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Abstract
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、透析医療設備に関するものである。詳しくは、患者に人工透析を施行するための透析医療設備に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
患者に人工透析を施行するための透析医療設備の一例を説明する。透析医療設備は、透析装置および透析装置に横付けされたベッドが設置され、ベッドで横になっている患者に透析装置で人工透析を施行するための透析施行領域を備えている。通常、透析装置およびベッドは複数組設置されており、複数の患者に同時に人工透析を施行することが可能である。また、ベッドは大型の据え付けのものであり、容易には移動させることができない。
【0003】
患者は、病院に到着すると待合室などで一時的に待機し、次に体重測定を行う。これは、前回の人工透析終了時の患者の体重と比較して今回の人工透析の除水量を決めるためである。このとき、歩行可能な患者は通常の体重計で体重測定を行い、車椅子の患者は車椅子ごと計量が可能な体重計で体重測定を行う。そして、患者は、透析施行領域のベッドに横になり、透析装置により人工透析を受ける。人工透析に要する時間は病態・年齢・体重などにより患者によって異なるが、一般に二時間から五時間程度の時間がかかる。人工透析終了後、患者は血圧低下などを引き起こしやすいため、人工透析を受けたベッドの上でそのまま静養することになる。この静養に要する時間についても患者によって異なり、大半は十五分程度の静養でよいが、高齢者などは一時間から二時間程度の静養を必要とする。複数の患者の静養が全て終了すると、透析装置のユニット交換が行われるとともにベッドの布団・シーツ交換が行われ、次の患者らを透析施行領域に受け入れることが可能となる。静養が終了した患者は再度体重測定を行って除水量を確認し帰宅することになる。
【0004】
なお、このような透析医療設備は、一般的なものである。本出願人は、これを特定する文献を特には知見していない。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、このような透析医療設備は、次に挙げるような不都合を有していた。それは、同時に人工透析を行う複数の患者が透析装置およびベッドを長時間占有してしまうことである。人工透析を要する患者の数に対して透析装置の数は、整備されてきているものの地域によっては不足気味である。加えて、人工透析を要する患者は増加傾向にあり、患者の高齢化も進んでいる。このような情勢のなか、上述のような透析医療設備では、人工透析および静養に要する時間が異なる複数の患者に同時に人工透析を施行し、全ての患者の静養が終了してから次の患者らを受け入れているため、静養が終了していない患者が一人でもいれば、人工透析および静養が比較的早く終了した患者の透析装置は長時間に渡り稼動しないことになる。よって、一台の透析装置で一日あたりに可能な人工透析の回数が少なくなる。
【0006】
具体的に図4に基づき説明する。図4の上段は、人工透析および静養に要する時間が最も短い患者が利用した透析装置80aおよびベッド81aのタイムテーブルであり、下段は、人工透析および静養に要する時間が最も長い患者が利用した透析装置80bおよびベッド81bのタイムテーブルを示している。最短の患者が、人工透析に二時間程度かかり、静養に十五分程度かかったとすれば、移動・清掃・交換などの作業も含めて三時間程度あれば十分に次の患者に透析装置80aおよびベッド81aを明渡すことも可能である。しかし、最長の患者が、人工透析に五時間程度、静養に二時間程度、全体で七時間三十分程度かかったとしたら、透析装置80aおよびベッド81aは空いているにもかかわらず長時間に渡り稼動しないことになる。つまり、人工透析および静養に最も長い時間を要する高齢者などの患者が全体のタイムテーブルに影響を及ぼしてしまうのである。よって、この場合、透析装置80a,80bは、それぞれ一日あたり昼間のみの一回、ひとりの患者に使用されるか、または、それぞれ一日あたり昼間と夜間との二回、ふたりの患者に使用されるのが限界である。
【0007】
このように、従来の透析医療設備では、患者が効率よく人工透析を受けることができない。また、透析医療設備の運営側にとっては、透析装置の回転効率が悪いために運営経費が高くなる。ここで、一台の透析装置をより多くの患者で使用するために、ひとりの患者の透析が終了した毎に、透析装置のユニット交換、ベッドの清掃および布団・シーツ交換、患者の入れ替えなどを速やかに行えばよいが、ベッドの清掃を行うと埃が舞い上がり、近くで人工透析を行っている別の患者が細菌感染症に罹患する原因となりうるので、全ての患者が退室した状態でベッドの清掃を行うことになり、上述のように一人の患者でも静養が終了していなければ、たとえ他の透析装置およびベッドが空いていても、次の患者にそれを明渡すことができないのである。
【0008】
また、従来の透析医療設備では、上述のように複数の患者に一斉に人工透析を施行し、全ての患者の静養が終了してから透析装置のユニット交換、ベッドの清掃および布団・シーツ交換を行って、次の患者を受け入れているため、人工透析を開始する前の時間帯と、全ての患者の静養が終了した後の時間帯とに作業が集中し、医療従事者への負担が大きかった。
【0009】
さらに、すでに述べたように、近年、患者の高齢化が進んでいるが、これに加え糖尿病の患者も増加しており、介護の必要な患者や歩行困難な患者が増加している。これらの患者の透析医療設備内での移動には車椅子が利用されることが多いが、人工透析前における車椅子からベッドへの移乗、および静養後におけるベッドから車椅子への移乗を独力で行うことができず、医療従事者の介助を必要とする。医療従事者は、ベッドサイドの狭い空間で患者の移乗を行わなければならず、これも大きな負担となっていた。
【0010】
本発明は上記の実情を鑑み、人工透析を効率的かつ低コストに行うことが可能であるとともに、医療従事者への負担を軽減することが可能な透析医療設備の提供を課題とするものである。
【0011】
【課題を解決するための手段】
本発明にかかる透析医療設備は、「座部、背当部、車輪を有し、前記背当部が前記座部に対して略垂直となる椅子状態と前記座部とともに略水平となるベッド状態との間で回動自在であるとともに、患者を乗せて移動自在な患者介護車と、透析装置が設置され、前記患者介護車に乗せられた前記患者を前記透析装置わきに運び込み、前記患者介護車を前記ベッド状態とするとともに前記透析装置により前記患者に人工透析を施行し、該人工透析が終了すると前記患者を前記患者介護車にのせたまま前記透析装置わきより移動させる透析施行領域とを備えてなること」を、上述の課題を解決するための主要な手段とする。
【0012】
本発明に係る透析医療設備では、患者は、透析施行領域以外の場所で患者介護車に乗せられ、透析施行領域に運び込まれて透析装置により人工透析を施行され、人工透析が終了すると、患者介護車に乗せられたまま、速やかに透析装置わきから移動されることとなる。このとき、患者を乗せた患者介護車を同じ透析施行領域内の別の場所に移動させてもよく、あるいは、透析施行領域以外の場所へと移動させてもよい。患者を乗せた患者介護車を移動させる場合は、通路や出入り口などで小回りよく移動させたり別の患者や医療従事者の妨げとならないように、患者介護車を椅子状態とする方が好ましい。このようにすれば、ひとりの患者の人工透析が終了するとすぐに透析装置わきが空くことになり、速やかに次の患者を受け入れて人工透析を施行することが可能となる。したがって、多くの患者に効率的に人工透析を行うことができる。また、透析装置の稼働率が大幅に向上することから透析医療設備の運営コストを削減できる。また、それぞれ個別に次の患者に透析装置を明渡すことが可能であるため、透析装置のユニット交換、患者介護車の清掃および布団・シーツ交換などの作業が一時期に集中することなく分散され、医療従事者への負担を軽減できる。さらに、ベッドの清掃および布団・シーツ交換や患者の患者介護車への乗り降りなどの作業を、透析装置わきの狭いスペースとは別の場所で行うことが可能となり、それらの作業が行い易く、これによっても医療従事者への負担を軽減できる。
【0013】
ここで、患者は、患者の自宅、患者が入院している病室、または、患者が受付をしたり一時的に待機する待合室などで患者介護車に乗車して透析施行領域へと運び込まれる。特に、介護が必要な患者や自力歩行の困難な患者などの場合、患者が普段生活をしている自宅や病室などから患者介護車に乗車して透析施行領域へと運び込まれ、また、人工透析を受けたのちは患者介護車に乗車したまま自宅や病室まで運び戻されることが好ましい。従来の形態では、これらの患者が透析医療設備に向かい、人工透析を受け、さらに、帰宅する場合、ベッド、車椅子、自動車の座席などを何度も移乗しなければならない。これらの患者にとって、度重なる移乗は負担が大きく、また、それを介助する医療従事者にとっても負担が大きい。本発明に係る透析医療設備では、患者が普段生活している場所で患者介護車に乗車すれば、一度も移乗することなく人工透析を受けて帰ってくることも可能であり、移乗を最小限に抑えることが可能である。したがって、移乗にともなう患者および医療従事者の負担を軽減できる。
【0014】
上記透析医療設備を、「前記人工透析を施行した前記患者を前記患者介護車に乗せたまま前記透析施行領域から運び出し、前記患者を静養させる静養領域をさらに備えてなる」ものとしてもよい。
【0015】
このようにすることで、透析施行領域で人工透析を受けた患者を、前記患者介護車にのせたまま透析施行領域から運び出し、静養領域で静養させることが可能となる。人工透析を受けた患者は、通常、血液中の水分が除去されることによる血液量の減少で血圧の低下やショックなどを起こす恐れがあるために十五分から二時間程度の静養が必要となる。静養領域は、人工透析を終了したのち、透析装置わきから移動した患者を十分に静養させるための領域を確保したものである。したがって、この静養領域を利用して人工透析を受けた患者を十分に静養させることができる。このとき、患者介護車をベッド状態とし患者を横にした状態で静養させてもよく、また、椅子状態とし患者を座った状態で静養させてもよい。ここで、静養領域は、ひとり用の領域がいくつも個別に設けられているものであってもよく、また、何人もの患者が同時に使用可能な領域が設けられているものであってもよい。さらに、静養する患者が楽しむためにテレビジョンなどを含む娯楽手段を備えるようにしてもよい。
【0016】
上記透析医療設備を、「前記透析施行領域に設置された一台の前記透析装置に対して、前記患者介護車が複数台備えられてなる」ものとしてもよい。
【0017】
このようにすることで、例えば、一台の透析装置に対して二台の患者介護車が備えられれば、第一の患者が患者介護車に乗車して人工透析を受けている間に、次に人工透析を受ける第二の患者を別の患者介護車に乗車させて準備することが可能となる。このため、第一の患者の人工透析が終了し、第一の患者を患者介護車に乗車させたまま透析装置わきより移動させれば、別の患者介護車に乗車して待機していた第二の患者を速やかに受け入れることが可能となる。そして、第二の患者が人工透析を受けている間に、第一の患者は静養することなどができる。また、例えば、一台の透析装置に対して三台の患者介護車が備えられれば、人工透析を終えた第一の患者が患者介護車に乗車して静養している間に、第二の患者が患者介護車に乗車して人工透析を受け、さらに、次に人工透析を受ける第三の患者を患者介護車に乗車させて準備することが可能となる。したがって、人工透析をより効率的に施行することができる。
【0018】
上記透析医療設備を、「前記患者介護車は、前記座部に回動可能に延設され、前記椅子状態で前記座部に対して下方に向けて略垂直な状態となり、前記ベッド状態で前記背当部および前記座部とともに略水平な状態となる下腿当部を備えてなる」ものとしてもよい。
【0019】
このようにすることで、患者介護車をベッド状態とした場合、下腿当部が背当部および座部とともに水平な状態となり、患者の膝から足までの部分が下腿当部に支えられることになる。このため、患者は、膝を伸ばした状態で患者介護車に身体を横たえることが可能となる。患者介護車をベッド状態とした際に、患者の下腿を支持するものがないと、人工透析が長時間におよぶだけに患者の安楽を保つことができないが、下腿当部が設けられたことでベッド状態でも患者の安楽を保つことが可能となる。したがって、患者介護車に乗車した患者が苦痛なくやすらかにすごすことができる。
【0020】
上記透析医療設備を、「前記患者介護車は、前記ベッド状態で前記背当部を床面に支持する背当支持部材を備えてなるもの」としてもよい。
【0021】
このようにすることで、患者介護車はベッド状態で、背当部が背当支持部材により支持されることになる。患者介護車に患者を乗せてベッド状態とすると、患者の動きによっては重心が移動して患者介護車が後方に倒れる可能性があるが、背当支持部材を設けたことにより、重心が移動しても安定が保たれ、患者介護車が後方に倒れることがない。したがって、ベッド状態で患者の安全を確実に確保できる。
【0022】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施形態である透析医療設備1について、図1および図2に基づき説明する。先ず、本実施形態の透析医療設備1の構成について説明する。透析医療設備1は、患者2に人工透析を施行するための設備であり、図1に示すように、複数の患者介護車10と、透析施行領域20と、静養領域30と、待機領域40と、準備領域41と、入院患者領域50とを主に備えている。
【0023】
患者介護車10は、図2(a)または図2(b)に示すように、座部11と、座部11に回動可能に設けられた背当部12と、座部11に回動可能に設けられ患者2の下腿を支持する下腿当部13と、下腿当部13に回動可能に設けられ患者2の足を支持するフットレスト14と、座部11、背当部12、下腿当部13、およびフットレスト14を支持するフレーム本体15と、フレーム本体15の下部に設けられフレーム本体15を支持するとともに床面16を移動自在な車輪17とを主に備えている。ここで、座部11,背当部12,下腿当部13は、それぞれを構成するフレーム11a,12a,13aとクッション11b,12b,13bとからなる。また、このクッション11b,12b,13bの上には図示省略のシーツが掛けられる。このシーツは、交換を容易にできるように面ファスナー等で着脱可能に掛けられると良い。
【0024】
また、患者介護車10は、図2(a)に示すように、背当部12が座部11に対して略垂直となり、また、下腿当部13が座部11に対して下方に向けて略垂直となる椅子状態と、図2(b)に示すように、背当部12が座部11、下腿当部13、フットレスト14とともに略水平となるベッド状態との間で回動自在である。また、患者介護車10は、介添者が患者介護車10を推進する際に利用する取手部18、背当部12の裏側に回動可能に取付けられ、ベッド状態で背当部12を床面16に支持する背当支持部材19も備えている。ここで、背当部12の幅は、透析医療設備の各領域間を行き来できるだけでなく、家庭における各部屋のドア、玄関を楽に通ることができるものとすることが好ましい。この他、図示は省略するが、患者2の上肢を支持するためのアームレスト、車輪17にブレーキをかけるブレーキ機構なども備えている。
【0025】
透析施行領域20は、患者介護車10に乗った患者2に人工透析を施行するための領域である。透析施行領域20は、透析装置21が複数台設置され、それらの透析装置21のわきそれぞれに患者介護車10をベッド状態で停車させるためのスペースを備えている。透析装置21は、半透膜を介して血液と透析液とを接触させることにより、血液中の老廃物(尿素、クレアチニン、尿酸など)を透析液に移行・除去するとともに血漿の酸・塩基平衡と電解質濃度とを改善させるダイアライザー(透析器、人工腎臓)と、患者の体内からダイアライザーに血液を供給し、かつダイアライザーを通過した血液を患者の体内に戻す血液回路と、ダイアライザーに透析液を供給し、かつダイアライザーを通過した透析液を廃棄する透析液回路とを主に備えている。ここで、透析装置21において患者2ごとに交換されるユニットは、ダイアライザーと血液回路とからなる。なお、ダイアライザーには、セロハン膜やクプロファン膜などの半透膜をコイル状に巻き込み、上方から血液を流すとともに下方から透析液を流して透析を行うコイル型と、半透膜を二枚重ねて膜間に血液を流すとともに膜外に透析液を流して透析を行う積層型と、シリコーンゴムなどで作った中空繊維(ホロファイバー)を用い、中空繊維内に血液を流すとともに外側に透析液を流して透析を行う中空繊維型との三種類があり、これらのうちどれを用いてもよい。また、透析装置21は、この他、人工透析中に血液流路内圧をモニターする血液流路内圧モニター装置、人工透析中に透析液流路内圧をモニターする透析液流路内圧モニター装置、各種の安全装置、警報装置なども備えている。
【0026】
静養領域30は、人工透析を終了したのち、透析施行領域20から移動した患者2を十分に静養させるための領域である。静養領域30は、患者介護車10を椅子状態またはベッド状態で停車させるためのスペースと、複数のテレビジョン31や雑誌などを含む娯楽手段とを備えている。ここで、静養領域30は、ひとり用の領域がいくつも個別に設けられているものであってもよく、また、何人もの患者2が同時に使用可能な領域が設けられているものであってもよい。待機領域40は、人工透析を受ける患者2の受付を行ったり、人工透析前の患者2を患者介護車10に乗車させて透析施行領域20で人工透析の準備が整うまで患者2を一時的に待機させたり、または、人工透析を終了したのち、帰宅する患者2を一時的に待機させるための待合室などである。準備領域41は、患者介護車10のシーツ交換、清掃などを行う場所であり、また、患者介護車10の不使用時の保管場所である。なお、準備領域41に患者2が入ることはない。入院患者領域50は、入院している患者2が居住している病室などであり、ベッド51を備えている。
【0027】
次に、本実施形態の透析医療設備1の使用形態について説明する。患者2は、自宅60aを出て透析医療設備1に到着すると、先ず、待機領域40で受付などを済ます。次に、準備領域41から患者介護車10が運び出され、患者2は人工透析の準備が整うまでその患者介護車10に乗って一時的に待機する。この際、スペースを節約するなどのために患者介護車10を椅子状態として待機する方が好ましい。ここで、人工透析を受ける患者2は、前回の人工透析終了時の患者2の体重と比較して今回の人工透析の除水量を決めるために、体重測定を行う必要があるが、患者介護車10に乗車する前に通常の体重計で体重測定を行うようにしてもよく、患者介護車10に乗車してから患者介護車10ごと計量が可能な体重計で体重測定を行ってもよく、また、車椅子の患者2の場合は車椅子ごと計量が可能な体重計で体重測定を行ってもよい。透析施行領域20で人工透析の準備が整うと、患者2は、患者介護車10を医療従事者または介添者などに推進してもらい、患者介護車10に乗車したまま透析施行領域20へと運び込まれることになる。この際も同様に、通路や入り口などで小回りよく移動させたり別の患者や医療従事者の妨げとならないように、患者介護車10の椅子状態として移動する方が好ましい。そして、患者介護車10が透析装置21わきに横付けされ、さらに、透析装置21わきで患者介護車10がベッド状態とされる。そして、患者介護車10に横になっている患者2に、透析装置21の血液回路(図示せず)を接続し、人工透析を施行する。人工透析に要する時間は患者2の病態・年齢・体重などによって異なるが、二時間から五時間程度の時間がかかることになる。
【0028】
人工透析が終了すると、患者2は、透析装置21の血液回路を外され、また、患者介護車10を医療従事者・介添者などに推進してもらい、患者介護車10に乗車したまま、透析施行領域20から静養領域30へと運び出されることになる。この移動についても同様に、患者介護車10は椅子状態として移動する方が好ましい。人工透析を受けた患者2は、血液の水分が除去されることによる血液量の減少で血圧の低下やショックなどを起こす恐れがあるために静養が必要となる。患者2は、患者介護車10に乗車したまま、静養領域30で静養する。この際、患者2は、患者介護車10を椅子状態として座った状態で静養してもよく、また、ベッド状態として横になった状態で静養してもよい。静養に要する時間も患者2によって異なり、大半は十五分程度の静養でよいが、高齢者などは一時間から二時間程度の静養を必要とする。静養が終了した患者2は再度体重測定を行って除水量を確認し帰宅することになる。なお、患者介護車10の清掃および布団・シーツ交換のタイミングについては、患者2によって色々なケースがあるが、基本的には患者2が患者介護車10を降りた時点で行うのが好ましい。また、患者介護車10の清掃および布団・シーツ交換の場所についても、同様に色々なケースがあるが、透析施行領域20以外の場所であればよく、静養領域30あるいは待機領域40、さらに好ましくは準備領域41で行うと良い。
【0029】
一方、透析施行領域20では、人工透析を終了した患者2が速やかに透析装置21わきより移動するため、透析装置21わきのスペースが速やか空くことになる。このため、待機領域40で待機している別の患者を速やかに受け入れることが可能となる。従来の形態では、人工透析が終了すると患者がそのままベッドで静養するため、静養している間は透析装置が稼動しないことになるが、透析医療設備1では、人工透析を受けた患者2が患者介護車10に乗車したまま静養領域30に移動して静養するので、静養している間も別の患者2を受け入れて透析装置21を稼動させることができる。また、従来の形態では、同時に人工透析を受けた患者のうちで人工透析および静養に最も長く時間のかかる患者が全体のタイムテーブルに影響を及ぼしてしまうが、透析医療設備1では、患者2の人工透析が終了し、透析装置21のユニット交換が終了した時点で、それぞれ個別に透析装置21を明渡すことができる。
【0030】
具体的に図3に基づき説明する。図3の上段は、人工透析および静養に要する時間が最も短い患者が利用した透析装置21aのタイムテーブルであり、下段は、人工透析および静養に要する時間が最も長い患者が利用した透析装置21bのタイムテーブルを示している。最短の患者が、人工透析に二時間程度、静養に十五分程度かかるとすれば、人工透析が終了し、透析装置21aのユニット交換が終了した時点で、待機領域40で患者介護車10に乗車して待機している別の患者2に透析装置21aを明渡すことが可能になる。すなわち、同時に人工透析を受けた患者2のうちで最長の時間を要する患者2が、人工透析に五時間程度、静養に二時間程度かかったとしても、その最長の患者2にタイムテーブルを影響されることなく、透析装置21aを明渡すことが可能になるのである。また、最長の患者2の場合、静養に要する時間が二時間と長いが、静養領域30に移動して静養するため、この間にも別の患者2を透析装置21bに受け入れることが可能になる。よって、この場合、人工透析が二時間程度で終了するような患者2ばかりであれば、一台の透析装置21aを一日あたり、三回から六回、三人から六人の患者2に使用させることも可能である。たとえ、人工透析に五時間程度かかるような患者2であっても、静養のために稼動しない時間が省かれることから、一日あたり三回、三人の患者2に使用させることはできる。
【0031】
さらに、従来の形態では、人工透析を開始する前の時間帯と、全ての患者の静養が終了した時間帯とに透析装置のユニット交換、ベッドの清掃および布団・シーツ交換などの作業が集中するため、医療従事者への負担が大きかったが、透析医療設備1では、それぞれ個別に透析装置21を明渡すことができるので、人工透析を開始する時間が分散されることから、それらの作業も分散されることになり、医療従事者への負担を軽減できる。なお、一日の最初に人工透析を開始する時間についても、複数の患者2に一斉に人工透析を施行する必要がないので、少しずつ開始時間をずらして医療従事者への負担が分散されるようにすると良い。
【0032】
ここで、介護が必要な患者2または自力歩行が困難な患者2の場合は、患者2が普段生活している自宅60b,60cや入院患者領域50などから患者介護車10に乗車して透析施行領域20へと運び込まれ、また、人工透析を受けたのちは患者介護車10に乗車したまま自宅60b,60cや入院患者領域50まで運び戻されることが好ましい。自宅60bが透析医療設備1から遠方にある場合などは、自宅60bでベッド61bと患者介護車10との移乗を行い、自宅60bと透析医療設備1との移動は患者介護車10を椅子状態のまま搬送可能な専用車輌70を利用すればよい。また、自宅60cが透析医療設備1から近い場合などは、自宅60cでベッド61cと患者介護車10との移乗を行い、自宅60cと透析医療設備1との移動は患者介護車10を医療従事者または介添者などに推進してもらえばよい。従来の形態では、これらの患者2が透析医療設備に向かい、人工透析を受け、さらに、帰宅する場合、ベッド、車椅子、自動車の座席などを何度も移乗しなければならない。これらの患者2にとって、度重なる移乗は負担が大きく、また、それを介助する医療従事者にとっても負担が大きい。透析医療設備1では、患者2が普段生活している場所で患者介護車10に移乗すれば、一度も移乗することなく人工透析を受けて帰ってくることも可能であり、移乗を最小限に抑えることが可能である。したがって、移乗にともなう患者2および医療従事者の負担を軽減できる。
【0033】
このように、上記実施形態の透析医療設備1では、患者2は、透析施行領域20以外の場所で患者介護車10に乗せられ、透析施行領域20に運び込まれて透析装置21により人工透析を施行され、人工透析が終了すると速やかに透析装置21わきから移動されることとなる。これにより、ひとりの患者2の人工透析が終了するとすぐに透析装置21わきが空くことになり、速やかに次の患者2を受け入れて人工透析を施行することが可能となる。したがって、多くの患者2に効率的に人工透析を行うことができる。また、透析装置21の稼働率が大幅に向上することから透析医療設備1の運営コストを削減できる。また、それぞれ個別に次の患者2に透析装置21を明渡すことが可能であるため、透析装置21のユニット交換、患者介護車10の清掃および布団・シーツ交換などの作業が一時期に集中することなく分散され、医療従事者への負担を軽減できる。さらに、患者介護車10の清掃および布団・シーツ交換や患者2の患者介護車10への乗り降りなどの作業を、透析装置21わきの狭いスペースとは別の場所で行うことが可能となり、それらの作業が行い易く、これによっても医療従事者への負担を軽減できる。
【0034】
また、上記実施形態の透析医療設備1では、一台の透析装置21に対して、患者介護車10が複数台備えられている。このため、例えば、一台の透析装置21に対して二台の患者介護車10が備えられれば、第一の患者2が患者介護車10に乗車して人工透析を受けている間に、次に人工透析を受ける第二の患者2を別の患者介護車10に乗車させて準備することが可能となる。このため、第一の患者2の人工透析が終了し、第一の患者2を患者介護車10に乗車させたまま透析装置21わきより移動させれば、別の患者介護車10に乗車して待機領域40で待機していた第二の患者2を速やかに受け入れることが可能となる。そして、第二の患者2が人工透析を受けている間に、第一の患者2は静養することなどができる。また、例えば、一台の透析装置21に対して三台の患者介護車10が備えられれば、人工透析を終えた第一の患者2が患者介護車10に乗車して静養している間に、第二の患者2が患者介護車10に乗車して人工透析を受け、さらに、次に人工透析を受ける第三の患者2を患者介護車10に乗車させて準備することが可能となる。したがって、人工透析をより効率的に施行することができる。
【0035】
上記実施形態の透析医療設備1では、患者2が患者介護車10に乗車すると膝から足までの部分が下腿当部13に支えられることになる。特に、患者介護車10がベッド状態とされた際に、患者2の下腿を支持するものがないと、人工透析が長時間におよぶだけに患者の安楽を保つことができないが、下腿当部13が設けられたことでベッド状態でも患者の安楽を保つことが可能となる。したがって、患者介護車10に乗車した患者2が苦痛なくやすらかにすごすことができる。
【0036】
上記実施形態の透析医療設備1では、患者介護車10がベッド状態となった際に、背当部12が背当支持部材19に支持されることになる。患者介護車10に患者2を乗せてベッド状態とすると、患者2の動きによっては重心が移動して患者介護車10が後方に倒れる可能性があるが、背当支持部材19を設けたことにより、重心が移動しても安定が保たれ、患者介護車10が後方に倒れることがない。したがって、ベッド状態で患者2の安全を確実に確保できる。
【0037】
以上、本発明について好適な一実施形態を挙げて説明した。しかし、本発明はこの実施形態に限定されるものではなく、以下に示すように、本発明の要旨を逸脱しない範囲において、種々の改良および設計の変更が可能である。
【0038】
すなわち、上記実施形態の透析医療設備1では、静養領域30、待機領域40、準備領域41,入院患者領域50を備えたものを示した。しかし、これに特に限定されるものではなく、例えば、準備領域41又は入院患者領域50を省略したものや、待機領域40と静養領域30とを一緒にして、患者2の待機と静養とを兼用する領域を備えるようにしたものであってもよい。このようにすれば、透析医療設備1全体に要するスペースを節約することが可能となる。
【0039】
また、上記実施形態の透析医療設備1の構成に加え、どの透析装置21で、どの患者2を、どの順番で行うことが最も効率よいか、一日のスケジュールを組むスケジュール管理装置をさらに備えるようにしてもよい。スケジュール管理装置は、患者2の人工透析に要する時間および静養に要する時間等を含む患者情報、並びに、体重測定に要する時間、透析装置21のユニット交換に要する時間、患者介護車10の清掃および布団・シーツ交換に要する時間等を含む作業情報を入力する入力手段と、入力手段により入力された患者情報および作業情報に基づいて、患者2に送迎車を配車する時間、患者2が透析医療設備1に到着する時間、患者2が透析施行領域20で人工透析を開始する時間、患者2が利用する透析装置21、医療従事者出退する時間および休憩する時間等の情報を含むスケジュールを作成するスケジュール作成手段とを主に備えている。なお、スケジュール管理装置は、具体的には、ワークステーション、パーソナルコンピュータ等を含むコンピュータであって、このコンピュータにスケジュール管理プログラム(ソフトウェア)をインストールすることによって上述の機能を備えたものである。
【0040】
このスケジュール管理装置を備えることにより、例えば、患者2の待ち時間が少なくなるようにスケジュールを組んで患者2の不満を解消したり、透析装置21のユニット交換、患者介護車10の清掃および布団・シーツ交換などの作業を行う時間が分散されるようにスケジュールを組んで医療従事者の負担を軽減したり、透析装置21の稼働率が最も高くなるようにスケジュールを組んで透析医療設備1の運営コストを削減することなどが可能となり、透析医療設備1の運営が円滑にできる。
【0041】
【発明の効果】
以上に説明したように、本発明に係る透析医療設備は、患者に人工透析を効率的かつ低コストに施行することができる。また、医療従事者への負担を軽減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態である透析医療設備の構成を示す説明図である。
【図2】(a)患者介護車の椅子状態を示す説明図、(b)患者介護車のベッド状態を示す説明図である。
【図3】透析装置のタイムテーブルである。
【図4】従来の透析医療設備における透析装置およびベッドのタイムテーブルである。
【符号の説明】
1 透析医療設備
2 患者
10 患者介護車
11 座部
12 背当部
13 下腿当部
17 車輪
19 背当支持部材
20 透析施行領域
21 透析装置
30 静養領域[0001]
TECHNICAL FIELD OF THE INVENTION
The present invention relates to a dialysis medical facility. More specifically, the present invention relates to a dialysis medical facility for performing artificial dialysis on a patient.
[0002]
[Prior art]
An example of a dialysis medical facility for performing artificial dialysis on a patient will be described. The dialysis medical facility is provided with a dialysis machine and a bed laid on the dialysis machine, and includes a dialysis treatment area for performing artificial dialysis with the dialysis machine on a patient lying on the bed. Usually, a plurality of sets of dialysis devices and beds are provided, and it is possible to simultaneously perform artificial dialysis on a plurality of patients. Also, the bed is of a large installation and cannot be easily moved.
[0003]
When the patient arrives at the hospital, the patient temporarily waits in a waiting room or the like, and then measures the weight. This is to determine the water removal amount of the current artificial dialysis in comparison with the patient's body weight at the end of the previous artificial dialysis. At this time, a walkable patient measures weight using a normal weight scale, and a wheelchair patient measures weight using a weight scale capable of weighing the entire wheelchair. Then, the patient lies down on the bed in the dialysis area and undergoes artificial dialysis using the dialysis device. The time required for artificial dialysis depends on the patient's condition, age, weight, etc., but generally takes about 2 to 5 hours. After the completion of the artificial dialysis, the patient tends to cause a decrease in blood pressure and the like, so that the patient rests on the bed that has undergone the artificial dialysis. The time required for this recuperation also varies from patient to patient. Most recuperation requires about 15 minutes, but elderly people require about 1 to 2 hours for recuperation. When the resting of a plurality of patients is completed, the units of the dialysis device are exchanged, and the futons and sheets of the bed are exchanged, so that the next patients can be received in the dialysis area. After the recuperation, the patient measures the weight again to check the amount of water removed and returns home.
[0004]
In addition, such dialysis medical equipment is common. The applicant does not particularly know the document which specifies this.
[0005]
[Problems to be solved by the invention]
However, such dialysis medical equipment has the following disadvantages. That is, multiple patients performing simultaneous dialysis occupy the dialysis machine and the bed for a long time. Although the number of dialysis machines has been improved with respect to the number of patients requiring artificial dialysis, the number is still short in some areas. In addition, the number of patients requiring artificial dialysis is increasing, and the patients are aging. Under such circumstances, in the dialysis medical equipment as described above, artificial dialysis is performed simultaneously on a plurality of patients who require different times for artificial dialysis and recuperation, and after all patients have been recuperated, the next patient and the like are treated. Therefore, if at least one patient has not completed recuperation, the dialysis apparatus of a patient who has completed the artificial dialysis and recuperation relatively early will not operate for a long time. Therefore, the number of times of artificial dialysis that can be performed per day by one dialysis device is reduced.
[0006]
This will be specifically described with reference to FIG. The upper part of FIG. 4 is a time table of the dialysis device 80a and the bed 81a used by the patient who requires the shortest time for artificial dialysis and recuperation. The lower part of FIG. The timetable of the device 80b and the bed 81b is shown. Assuming that the shortest patient takes about 2 hours for artificial dialysis and about 15 minutes for recuperation, about 3 hours including operations such as movement, cleaning, and replacement are sufficient for the next patient, and the dialysis machine 80a and The bed 81a can be overturned. However, if the longest patient takes about 5 hours for artificial dialysis, about 2 hours for recuperation, and about 7 hours and 30 minutes in total, the dialysis machine 80a and the bed 81a may be occupied for a long time even though the bed is empty. It will not work. That is, patients, such as the elderly, who require the longest time for dialysis and recuperation will affect the overall timetable. Thus, in this case, each of the dialysis devices 80a and 80b is used for one patient once a day only once a day, or is used for two patients twice a day each day and night. That is the limit.
[0007]
As described above, with the conventional dialysis medical equipment, the patient cannot efficiently receive artificial dialysis. In addition, the operation cost of the dialysis medical equipment management side increases because the rotation efficiency of the dialysis machine is low. Here, in order to use one dialysis machine for more patients, every time the dialysis of one patient is completed, unit replacement of the dialysis machine, bed cleaning and futon / sheets replacement, patient replacement, etc. This can be done quickly, but cleaning the bed can cause dust to fly up and cause another patient on dialysis to be infected with a bacterial infection nearby. If cleaning is to be performed, and even one patient has not finished resting as described above, even if other dialysis machines and beds are available, they cannot be handed over to the next patient.
[0008]
Also, in the conventional dialysis medical equipment, as described above, artificial dialysis is performed simultaneously on a plurality of patients, and after all patients have been rested, dialysis unit replacement, bed cleaning and futon / sheet replacement are performed. And the next patient is accepted, the work concentrates on the time before the start of dialysis and the time after the recuperation of all patients is completed, which places a heavy burden on healthcare workers. Was.
[0009]
Furthermore, as already described, in recent years, the aging of patients has been progressing, but in addition to this, the number of diabetic patients has also increased, and the number of patients requiring nursing care and those who have difficulty walking are increasing. Wheelchairs are often used to move these patients within the dialysis medical facilities, but it is possible to transfer the wheelchair from a wheelchair to a bed before dialysis and from a bed to a wheelchair after recuperation alone. No, requires medical assistance. Medical staff had to transfer patients in a narrow space at the bedside, which was also a heavy burden.
[0010]
The present invention has been made in view of the above circumstances, and aims to provide dialysis medical equipment capable of performing artificial dialysis efficiently and at low cost and reducing the burden on medical staff. is there.
[0011]
[Means for Solving the Problems]
The dialysis medical equipment according to the present invention includes a chair state in which a seat, a backrest, and wheels are provided, and the backrest is substantially perpendicular to the seat and a bed is substantially horizontal with the seat. A patient care vehicle which is rotatable between the patient care device and a movable dialysis device on which a patient is placed, and the patient carried on the patient care vehicle is carried aside by the dialysis device, and the patient care device is provided. Putting the car in the bed state and performing artificial dialysis on the patient by the dialysis device, and when the artificial dialysis is completed, moving the patient from the dialysis device side while leaving the patient on the patient care vehicle. "Preparing" is the main means for solving the above-mentioned problem.
[0012]
In the dialysis medical equipment according to the present invention, the patient is put on a patient care vehicle in a place other than the dialysis treatment area, carried into the dialysis treatment area and subjected to artificial dialysis by the dialysis device. The dialysis machine will be immediately moved away from the dialysis machine while it is still in the car. At this time, the patient care vehicle carrying the patient may be moved to another location in the same dialysis administration area, or may be moved to a place other than the dialysis administration area. When a patient care vehicle carrying a patient is moved, it is preferable that the patient care vehicle be in a chair state so as to move the patient care vehicle in a passage, an entrance, etc., in a small turn, and not to hinder another patient or a medical worker. In this way, the dialysis device is emptied immediately after the artificial dialysis of one patient is completed, and it is possible to immediately accept the next patient and perform the artificial dialysis. Therefore, artificial dialysis can be efficiently performed on many patients. Further, since the operation rate of the dialysis machine is greatly improved, the operation cost of the dialysis medical equipment can be reduced. In addition, since it is possible to hand over the dialysis machine to the next patient individually, operations such as dialysis machine unit replacement, cleaning of patient care vehicles and futon / sheet replacement are concentrated without being concentrated at one time, The burden on medical staff can be reduced. Furthermore, work such as cleaning the bed, changing futons and sheets, and getting on and off the patient in the patient care car can be performed in a place different from the narrow space beside the dialysis machine, making those work easier. This can also reduce the burden on medical staff.
[0013]
Here, the patient gets on the patient care vehicle at the patient's home, the hospital room where the patient is hospitalized, or the waiting room where the patient accepts or temporarily waits, and is carried into the dialysis administration area. In particular, in the case of patients who need nursing care or those who have difficulty walking on their own, they are taken into the dialysis area by taking a patient care car from their home or hospital room where they usually live. After receiving the information, it is preferable that the patient is taken back to his / her home or hospital room while staying in the patient care vehicle. In the conventional form, when these patients go to the dialysis medical facility, undergo artificial dialysis, and return home, they must transfer beds, wheelchairs, car seats, and the like many times. Frequent transfers are burdensome for these patients, and are also burdensome for the medical staff who assists them. In the dialysis medical equipment according to the present invention, if the patient gets on the patient care vehicle at the place where he or she lives, it is possible to return home without undergoing artificial dialysis without having to transfer once. It is possible to suppress. Therefore, it is possible to reduce the burden on the patient and the healthcare worker due to the transfer.
[0014]
The dialysis medical facility may be configured to further include a recuperation area where the patient who has performed the artificial dialysis is carried out of the dialysis execution area while being carried in the patient care vehicle, and the patient is recuperated.
[0015]
By doing so, it is possible to carry out the patient who has undergone artificial dialysis in the dialysis treatment area from the dialysis treatment area while carrying the patient on the patient care vehicle, and recuperate in the recuperation area. Patients who have undergone dialysis usually need to rest for about 15 minutes to 2 hours because blood pressure may be reduced or shock may occur due to a decrease in blood volume due to removal of water in the blood . The recuperation area secures an area for allowing the patient who has moved from the side of the dialysis machine to recuperate sufficiently after the end of the artificial dialysis. Therefore, a patient who has received artificial dialysis can be sufficiently recuperated using this recuperation area. At this time, the patient may be rested with the patient care vehicle in a bed state and the patient laid down, or the patient may be seated and rested in a sitting state. Here, the recuperation area may be one in which a number of individual areas are individually provided, or may be an area in which a number of patients can be used simultaneously. Further, recreational means including a television or the like may be provided for the patient to recuperate to enjoy.
[0016]
The dialysis medical facility may be configured as “a plurality of the patient care vehicles are provided for one dialysis device installed in the dialysis execution area”.
[0017]
By doing so, for example, if two patient care vehicles are provided for one dialysis device, while the first patient is in the patient care vehicle and undergoing artificial dialysis, The second patient to be subjected to artificial dialysis can be prepared by getting on another patient care vehicle. For this reason, the artificial dialysis of the first patient is completed, and if the first patient is moved away from the dialysis machine while being in the patient care car, the second patient in the other patient care car is on standby. The second patient can be accepted promptly. And while the second patient is undergoing dialysis, the first patient can rest and the like. Also, for example, if three patient care vehicles are provided for one dialysis device, the second patient who has completed artificial dialysis is in the patient care vehicle while resting, while the second patient is resting. The patient can get on the patient care vehicle and undergo artificial dialysis, and can prepare a third patient to be subsequently subjected to artificial dialysis by riding on the patient care vehicle. Therefore, artificial dialysis can be performed more efficiently.
[0018]
The dialysis medical equipment, `` the patient car is rotatably extended to the seat portion, in the chair state is substantially vertically downward with respect to the seat portion in the chair state, in the bed state the A lower leg abutment which is substantially horizontal with the backrest and the seat ".
[0019]
By doing so, when the patient care vehicle is in the bed state, the lower leg contact portion is horizontal with the backrest portion and the seat portion, and the portion from the knee to the foot of the patient is supported by the lower leg contact portion. Become. For this reason, the patient can lie down on the patient care vehicle with the knees extended. If there is nothing to support the patient's lower leg when the patient care car is in the bed state, artificial dialysis can not keep the patient's comfort just for a long time, but the provision of the lower leg contact Patient comfort can be maintained even in a bed state. Therefore, the patient in the patient care vehicle can spend comfortably and without pain.
[0020]
The above-mentioned dialysis medical equipment may be configured as “the patient care vehicle includes a backrest support member that supports the backrest on the floor in the bed state”.
[0021]
By doing so, the patient support vehicle is in a bed state, and the backrest is supported by the backrest support member. When the patient is placed in a bed with the patient care vehicle, the center of gravity may move depending on the patient's movement and the patient care vehicle may fall backward.However, the center of gravity moves due to the provision of the backrest support member. The patient care vehicle does not fall backward. Therefore, patient safety can be reliably ensured in the bed state.
[0022]
BEST MODE FOR CARRYING OUT THE INVENTION
Hereinafter, a dialysis medical facility 1 according to an embodiment of the present invention will be described with reference to FIGS. First, the configuration of the dialysis medical facility 1 of the present embodiment will be described. The dialysis medical facility 1 is a facility for performing artificial dialysis on the
[0023]
As shown in FIG. 2A or FIG. 2B, the
[0024]
In addition, as shown in FIG. 2A, the
[0025]
The
[0026]
The
[0027]
Next, a usage pattern of the dialysis medical equipment 1 of the present embodiment will be described. When the
[0028]
When the artificial dialysis is completed, the
[0029]
On the other hand, in the
[0030]
This will be specifically described with reference to FIG. The upper part of FIG. 3 is a time table of the dialysis device 21a used by the patient who requires the shortest time for artificial dialysis and recuperation, and the lower part of the dialysis device 21b used by the patient who requires the longest time for the artificial dialysis and recuperation. 4 shows a time table. Assuming that the shortest patient takes about 2 hours for artificial dialysis and about 15 minutes for recuperation, at the time when the artificial dialysis is completed and the unit replacement of the dialysis device 21a is completed, the
[0031]
Furthermore, in the conventional form, work such as dialysis machine unit exchange, bed cleaning and futon / sheet exchange is concentrated in a time zone before the start of artificial dialysis and a time zone in which all patients have been rested. Therefore, the burden on the medical staff was great, but since the dialysis medical facility 1 can hand over the
[0032]
Here, in the case of the
[0033]
As described above, in the dialysis medical facility 1 of the above embodiment, the
[0034]
Further, in the dialysis medical facility 1 of the above embodiment, a plurality of
[0035]
In the dialysis medical facility 1 of the above embodiment, when the
[0036]
In the dialysis medical facility 1 of the above embodiment, the
[0037]
The present invention has been described with reference to a preferred embodiment. However, the present invention is not limited to this embodiment, and various improvements and design changes can be made without departing from the spirit of the present invention, as described below.
[0038]
That is, the dialysis medical facility 1 of the above-described embodiment includes the
[0039]
Further, in addition to the configuration of the dialysis medical facility 1 of the above-described embodiment, a schedule management device that schedules a day to determine which
[0040]
By providing this schedule management device, for example, a schedule is set so that the waiting time of the
[0041]
【The invention's effect】
As described above, the dialysis medical equipment according to the present invention can efficiently and inexpensively perform artificial dialysis on a patient. In addition, the burden on medical staff can be reduced.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is an explanatory diagram showing a configuration of a dialysis medical facility according to one embodiment of the present invention.
FIG. 2A is an explanatory view showing a state of a chair of a patient care car, and FIG. 2B is an explanatory view showing a state of a bed of the patient care car.
FIG. 3 is a time table of the dialysis device.
FIG. 4 is a time table of a dialysis device and a bed in a conventional dialysis medical facility.
[Explanation of symbols]
1 dialysis medical equipment
2 patients
10 Patient care vehicle
11 Seat
12 Backrest
13 Lower leg contact
17 wheels
19 Back support member
20 dialysis enforcement area
21 Dialysis machine
30 Recreation area
Claims (5)
透析装置が設置され、前記患者介護車に乗せられた前記患者を前記透析装置わきに運び込み、前記患者介護車を前記ベッド状態とするとともに前記透析装置により前記患者に人工透析を施行し、該人工透析が終了すると前記患者を前記患者介護車にのせたまま前記透析装置わきより移動させる透析施行領域と
を備えることを特徴とする透析医療設備。A seat, a backrest, and wheels, wherein the backrest is rotatable between a chair state in which the seat is substantially perpendicular to the seat and a bed in which the seat is substantially horizontal with the seat; , And a patient care car that can move freely with a patient on it,
A dialysis device is installed, the patient carried on the patient care vehicle is carried by the dialysis device, the patient care vehicle is brought into the bed state, and the patient is subjected to artificial dialysis by the dialysis device. A dialysis treatment area for moving the patient from the side of the dialysis machine while the dialysis is completed while the patient is placed on the patient care vehicle.
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