JP2004267119A - Method and apparatus for treating starch-based farm product, and product treated thereby - Google Patents
Method and apparatus for treating starch-based farm product, and product treated thereby Download PDFInfo
- Publication number
- JP2004267119A JP2004267119A JP2003063591A JP2003063591A JP2004267119A JP 2004267119 A JP2004267119 A JP 2004267119A JP 2003063591 A JP2003063591 A JP 2003063591A JP 2003063591 A JP2003063591 A JP 2003063591A JP 2004267119 A JP2004267119 A JP 2004267119A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- starch
- product
- based agricultural
- hydrothermal reaction
- solid
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Images
Landscapes
- Medicines Containing Plant Substances (AREA)
- Polysaccharides And Polysaccharide Derivatives (AREA)
Abstract
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、デンプン系農産物の処理方法及びその装置、並びにその処理物に関し、特に、デンプン系農産物から有価物を容易に回収する技術に関する。ここで、デンプン系農産物とは、米、麦などの穀類、サツマイモ、馬鈴薯などの芋類の他、デンプンを10%以上含有する農産物と、米粉、小麦粉など、これら農産物を原料とした澱粉素材をいう。
【0002】
【従来の技術】
従来より、デンプン系農産物の液化には、糖化酵素等を利用した酵素法が知られている(例えば、特許文献1参照)。デンプンを原料とする液糖の製造等は酵素法による液化の実用化の例である。
【0003】
【特許文献1】
特開平9−75059号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
デンプン系農産物のうち、サツマイモは液化の対象として困難であることが知られている。上述した酵素法を用いてサツマイモを液化した場合、流動化は可能となるものの、液中に固体分が多く残留し、その処理物の有効利用を図るのは難しい。
【0005】
これは、サツマイモが有する澱粉粒細胞壁構造上の特異性、すなわち細胞壁がその骨格をなすセルロースにグルカン類が強固に絡み合う形で存在し、非常に強固であり透水性に欠けるという構造上の理由から生じる高い保水性のために、酵素法による糖化を行っても効率的に糖液を絞り取ることが困難であるからである。
【0006】
このように、サツマイモは液状化の対象として困難であり、サツマイモ根塊を直接液状化できる技術は他の穀類やイモ類も液状化できると考えられている。
【0007】
本発明は前記事情に鑑みてなされたもので、その目的とするところは、サツマイモなどのこれまで液状化が困難とされたデンプン系農産物を容易に液状化可能なデンプン系農産物の処理方法と、この処理方法の実施に好適なデンプン系農産物の処理装置を提供することにある。
【0008】
また、本発明の別の目的は、デンプン系農産物からの有価物の回収を容易にし、デンプン系農産物の有効利用を図ることが可能なデンプン系農産物の処理方法と、この処理方法の実施に好適なデンプン系農産物の処理装置を提供することにある。
【0009】
また、本発明の他の目的は、デンプン系農産物から得られる有価な処理物を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】
本発明のデンプン系農産物の処理方法では、デンプン系農産物を、亜臨界水条件下の水熱反応により分解処理する水熱反応処理工程と、分解処理された水熱反応処理物から有価物を回収する回収工程とを備えてなることを前記課題の解決手段とした。
【0011】
この処理方法によれば、デンプン系農産物を、亜臨界水条件下の水熱反応により分解処理することにより、デンプン系農産物に含まれる多糖類などの固形成分が分解され、デンプン系農産物が液状化される。
【0012】
この際、多糖類が分解されて、グルコースなどの単糖類、マルトースなどの2糖類からオリゴ糖及び酢酸などの旨味成分、あるいは抗癌性を有する成分などが生成されることから、これらの有価物を回収することにより、デンプン系農産物の有効利用化を図れる。
【0013】
また、デンプン系農産物を蒸したり焼いたりする場合にはデンプン系農産物の香り成分が気体として飛散してしまうのに対し、上記処理により液状化されたデンプン系農産物には香り成分が留まっている。そのため、この液状化されたデンプン系農産物は食品あるいは食品成分として有効利用が可能である。
【0014】
また、分解された水熱反応処理物を、固液分離し固形分を回収する固液分離工程を備えてもよい。この場合、回収される固形分は、カリウム、カルシウム、リンなどの無機物を含むことから、肥料として利用することが可能である。
【0015】
本発明のデンプン系農産物の処理装置では、デンプン系農産物を、亜臨界水条件下の水熱反応により分解処理する水熱反応処理装置と、分解処理された水熱反応処理物から有価物を回収する回収装置とを備えてなることを前記課題の解決手段とした。
【0016】
この処理装置によれば、上記の処理方法を実施できることから、サツマイモなどのこれまで液状化が困難とされたデンプン系農産物を容易に液状化可能である。
また、デンプン系農産物から有価物を容易に回収することができ、デンプン系農産物の有効利用化を図れる。
【0017】
また、分解された水熱反応処理物を、固液分離し固形分を回収する固液分離装置を備えることにより、カリウム、カルシウム、リンなどの無機物を含む固形分を回収することができる。
【0018】
また、例えば、デンプン系農産物を、温度:180℃〜250℃、圧力:1.0MPa〜5.0MPaの亜臨界水条件下の水熱反応により、食品に適した有価物が作成される。
【0019】
上記処理装置によって処理された処理物は、旨味成分、抗癌成分などとして有効利用が可能である。
【0020】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を詳しく説明する。
図1は、本発明のデンプン系農産物の処理装置の一実施形態例を説明するための概略構成図であり、図1中符号1はデンプン系農産物の処理装置である。このデンプン系農産物の処理装置1は、デンプン系農産物を破砕処理する前処理装置2と、破砕されたデンプン系農産物を亜臨界水条件下の水熱反応により液状化する水熱反応処理装置3と、液状化された水熱反応処理物を固液分離する固液分離装置4と、固液分離された液体分から有価物を回収する回収処理装置5とを具備してなるものである。
【0021】
前処理装置2は、原料となるデンプン系農産物を破砕する破砕手段を有し、必要に応じて水を加えつつ、装置内に投入されたデンプン系農産物を、高圧ポンプで連続供給が可能なまでにスラリー化するものである。スラリー化されたデンプン系農産物は、ポンプ10を介して水熱反応処理装置3の反応室内に送られる。
【0022】
水熱反応処理装置3は、ポンプ10によって反応室内に送られてきたデンプン系農産物を、亜臨界水条件下、具体的には例えば180〜250℃、及びその温度に応じた飽和蒸気圧程度(例えば、1.0〜5.0MPa程度)の高温高圧条件下で水熱反応処理し、組成分解するものである。水熱反応処理装置3は、デンプン系農産物を昇圧して反応室に送る昇圧手段としてのポンプ10、デンプン系農産物の流量を制御するための流量制御装置、水熱反応を促進させるために反応室内のデンプン系農産物を攪拌する攪拌装置、誘導過熱方式などにより反応室内を加熱する加熱装置、分解処理した水熱反応処理物を下流側に排出可能な温度にまで冷却する熱交換器などの冷却装置(いずれも不図示)等を含んで構成されている。水熱反応の処理時間は、処理物の特性に応じて設定され、例えば10分程度である。
【0023】
固液分離装置4は、水熱反応処理後の処理物を固体処理物と液体処理物とに分離し、ポンプ等によって液体処理物(液体分)を下流の回収処理装置5に送るとともに、残りの固体処理物(固形分)を回収可能な構成となっている。固形分の回収手段としては、例えば、膜分離装置、デカンター、濾過装置などの公知のものが用いられる。
【0024】
回収処理装置5は、液状化された水熱反応処理物から有価物を回収するためのものであり、本例においては抗癌性を有する成分を抽出するものとなっている。すなわち、この回収処理装置5は、抽出操作や蒸留操作等の化学的手法が組合わされることにより、デンプン系農産物の液状物から抗癌成分を高濃度に抽出可能となるように構成されたものである。なお、回収処理装置5において、抗癌成分の他に、グルコースなどの単糖類、マルトースなどの2糖類からオリゴ糖及び酢酸などの旨味成分など、他の有価物を回収するように構成してもよい。
【0025】
次に、このような構成の処理装置1による処理方法に基づき、本発明のデンプン系農産物の処理方法を説明する。ここでは、原料としてサツマイモを用いる場合について説明する。なお、サツマイモはそのまま処理装置1に投入してもよく、蒸した後に投入してもよい。蒸すことにより後段の破砕処理が容易となる。
【0026】
まず、サツマイモに必要に応じて水を加え(例えば、固液比2/1〜1/9(原料/水)、本例では固液比1/1程度)、前処理装置2において破砕処理を行い、破砕されたサツマイモを、水熱反応処理装置3に導入する。水熱反応処理装置3においては、亜臨界水条件下、例えば180〜250℃およびその温度に応じた飽和蒸気圧程度(例えば、1.0〜5.0MPa程度)の高温高圧条件下で水熱反応処理を行い、上記サツマイモを水熱反応により分解処理する。
【0027】
上記水熱反応処理により、サツマイモに含まれる多糖類などの固形成分が分解され、サツマイモが液状化される。この際、多糖類が分解されて、グルコースなどの単糖類、マルトースなどの2糖類からオリゴ糖及び酢酸などの旨味成分、あるいは抗癌性を有する成分などが生成される。なお、水熱反応の処理時間は例えば2〜10分程度である。
【0028】
次に、このようにして大部分が液状化された水熱反応処理物(液体サツマイモ)を固液分離装置4に導入し、水熱反応処理物を固液分離して固体状の処理物を回収する。回収される固体処理物は、例えばカリウム、カルシウム、リンなどの無機物を含む。
【0029】
次に、固液分離装置4で分離された液体処理物(液体分)を回収処理装置5に導入し、その処理物から有価物として抗癌性を有する成分を高濃度の状態で抽出する。例えば、上記液体処理物を蒸留することにより、有価物を濃縮して回収することができる。なお、蒸留処理は、処理温度が高くなると蒸気側に抗癌性成分が揮発することから、減圧蒸留が好ましい。また、回収処理装置5において、上記抗癌成分の他に、グルコースなどの単糖類、マルトースなどの2糖類からオリゴ糖及び酢酸などの旨味成分など、他の有価物を回収してもよい。また、固液分離装置4で分離された液体分を、食品あるいは食品成分として利用される有価物としてそのまま回収してもよい。
【0030】
ここで、図2は、上述した処理方法に基づき、サツマイモを処理して得られた液体サツマイモ(液状化サツマイモ)の抗癌性について調べた結果を示すグラフ図である。試験は、水熱反応処理における処理温度が200℃及び250℃のそれぞれについて行った。その結果、図2から明らかなように、本例の処理方法に基づき処理された処理物である液体サツマイモ(液状化サツマイモ)には、抗癌性成分が含まれていることが確認された。
【0031】
以上説明したように、本例のデンプン系農産物の処理装置1とこれを用いてなる処理方法にあっては、亜臨界水条件下の水熱反応によって、サツマイモに含まれる多糖類などの固形成分を分解することにより、サツマイモから、抗癌性を有する成分を回収することができる。またこの他に、グルコースなどの単糖類、マルトースなどの2糖類からオリゴ糖及び酢酸などの旨味成分、などの有価物を回収することも可能である。
【0032】
また、水熱反応によって液状化されたサツマイモの処理物は、そのまま食品あるいは食品成分として有効利用することも可能である。例えば、食品添加物(焼酎、サツマイモの風味付け、または酢など)として利用できる。また、この処理物は、液状であるため保管も容易である。
【0033】
しかも、本例では、処理中にサツマイモに含まれる香り成分が気体に飛散することがほとんどないため、水熱反応によって液状化されたサツマイモは、加工後の食品劣化(風味などの劣化)が少なく、元来の香り成分を含んだ状態を維持している。この点からもこの処理物は利用価値が高い。
【0034】
すなわち、本例のデンプン系農産物の処理装置1では、デンプン系農産物を水熱反応によって液状化することにより、有価物を容易に回収することができる。そして、この有価物は、例えば食品分野あるいは医薬品分野において有効利用が可能である。
【0035】
また、本例のデンプン系農産物の処理装置1において、水熱反応処理後に残る固形処理物は、カリウム、カルシウム、リンなどの無機物を含んでおり、例えば肥料として有効利用することができる。
【0036】
なお、上述した実施例において示した各構成部材の諸形状や組み合わせ等は一例であって、本発明の主旨から逸脱しない範囲において設計要求等に基づき種々変更可能である。
【0037】
【発明の効果】
本発明のデンプン系農産物の処理方法及びその処理装置によれば、サツマイモなどのこれまで液状化が困難とされたデンプン系農産物を、亜臨界水条件下の水熱反応により、容易に液状化することができる。
【0038】
また、本発明のデンプン系農産物の処理方法及びその処理装置は、デンプン系農産物を、亜臨界水条件下の水熱反応によって液状化することにより、デンプン系農産物から有価物を容易に回収することができ、デンプン系農産物の有効利用化を図ることができる。
【0039】
また、本発明の処理物は、旨味成分、抗癌成分などとして有効利用が可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のデンプン系農産物の処理装置の一実施形態例の、概略構成を説明するための図である。
【図2】液体サツマイモ(液状化サツマイモ)の抗癌性について調べた結果を示すグラフ図である。
【符号の説明】
1…デンプン系農産物の処理装置、2…前処理装置、3…水熱反応処理装置、4…固液分離装置、5…回収処理装置。[0001]
TECHNICAL FIELD OF THE INVENTION
The present invention relates to a method and an apparatus for treating starch-based agricultural products, and a treated product thereof, and particularly to a technique for easily recovering valuable resources from starch-based agricultural products. Here, starch-based agricultural products include, in addition to grains such as rice and wheat, potatoes such as sweet potatoes and potatoes, agricultural products containing 10% or more of starch, and starch materials made from these agricultural products such as rice flour and wheat flour. Say.
[0002]
[Prior art]
BACKGROUND ART Conventionally, for liquefaction of starch-based agricultural products, an enzymatic method using a saccharifying enzyme or the like has been known (for example, see Patent Document 1). Production of liquid sugar using starch as a raw material is an example of practical use of liquefaction by an enzymatic method.
[0003]
[Patent Document 1]
JP-A-9-75059
[Problems to be solved by the invention]
Among starch-based agricultural products, sweet potato is known to be difficult to liquefy. When the sweet potato is liquefied using the above-described enzymatic method, fluidization is possible, but a large amount of solids remains in the liquid, and it is difficult to effectively use the processed product.
[0005]
This is because of the specificity of the starch granule cell wall structure possessed by sweet potato, that is, the cell wall exists in a form in which glucans are tightly entangled with the cellulose that forms the skeleton, and is very strong and lacks water permeability. This is because it is difficult to efficiently squeeze out the sugar solution even when saccharification is performed by the enzymatic method because of the high water retention that occurs.
[0006]
As described above, sweet potato is difficult to liquefy, and it is considered that a technique capable of directly liquefying sweet potato root mass can also liquefy other grains and potatoes.
[0007]
The present invention has been made in view of the above circumstances, the purpose thereof is a starch-based agricultural product that can be easily liquefied starch-based agricultural products such as sweet potato, which has been previously difficult to liquefy, It is an object of the present invention to provide a starch-based agricultural product processing apparatus suitable for carrying out this processing method.
[0008]
Further, another object of the present invention is a method for treating a starch-based agricultural product, which facilitates the recovery of valuables from the starch-based agricultural product and enables effective use of the starch-based agricultural product, and is suitable for implementing this processing method. Another object of the present invention is to provide a starch-based agricultural product processing apparatus.
[0009]
Another object of the present invention is to provide a valuable processed product obtained from starch-based agricultural products.
[0010]
[Means for Solving the Problems]
In the method for treating a starch-based agricultural product of the present invention, a starch-based agricultural product is decomposed by a hydrothermal reaction under subcritical water conditions, and a valuable material is recovered from the decomposed hydrothermally-treated product. And a collecting step for solving the above-mentioned problem.
[0011]
According to this treatment method, starch-based agricultural products are decomposed by hydrothermal reaction under subcritical water conditions, whereby solid components such as polysaccharides contained in starch-based agricultural products are decomposed, and starch-based agricultural products are liquefied. Is done.
[0012]
At this time, polysaccharides are decomposed to produce umami components such as oligosaccharides and acetic acid or components having anticancer properties from monosaccharides such as glucose and disaccharides such as maltose. By recovering, effective utilization of starch-based agricultural products can be achieved.
[0013]
In addition, when a starch-based agricultural product is steamed or baked, the fragrance component of the starch-based agricultural product is scattered as a gas, whereas the fragrance component of the starch-based agricultural product liquefied by the above-described process remains. Therefore, the liquefied starch-based agricultural products can be effectively used as foods or food ingredients.
[0014]
Further, a solid-liquid separation step of solid-liquid separation of the decomposed hydrothermally treated product and recovery of a solid content may be provided. In this case, the collected solid content contains inorganic substances such as potassium, calcium, and phosphorus, and thus can be used as a fertilizer.
[0015]
In the starch-based agricultural product processing apparatus of the present invention, a starch-based agricultural product is decomposed by a hydrothermal reaction under subcritical water conditions, and a valuable material is recovered from the hydrothermally processed product that has been decomposed. The present invention has a solution to the above problem.
[0016]
According to this processing apparatus, since the above-described processing method can be carried out, starch-based agricultural products such as sweet potato, which have been difficult to liquefy, can be easily liquefied.
In addition, valuable resources can be easily collected from starch-based agricultural products, and effective utilization of starch-based agricultural products can be achieved.
[0017]
In addition, by providing a solid-liquid separator for solid-liquid separation of the decomposed hydrothermal reaction product and collecting solids, solids containing inorganic substances such as potassium, calcium, and phosphorus can be collected.
[0018]
Further, for example, a valuable material suitable for food is produced by subjecting a starch-based agricultural product to a hydrothermal reaction under subcritical water conditions at a temperature of 180 ° C to 250 ° C and a pressure of 1.0 MPa to 5.0 MPa.
[0019]
The processed product processed by the above processing apparatus can be effectively used as an umami component, an anticancer component, and the like.
[0020]
BEST MODE FOR CARRYING OUT THE INVENTION
Hereinafter, the present invention will be described in detail.
FIG. 1 is a schematic configuration diagram for explaining an embodiment of a starch-based agricultural product processing apparatus according to an embodiment of the present invention, and reference numeral 1 in FIG. 1 denotes a starch-based agricultural product processing apparatus. The processing apparatus 1 for starch-based agricultural products includes a
[0021]
The
[0022]
The hydrothermal
[0023]
The solid-liquid separation device 4 separates the processed material after the hydrothermal reaction process into a solid processed product and a liquid processed product, sends the liquid processed product (liquid component) to a downstream
[0024]
The
[0025]
Next, a method for treating a starch-based agricultural product of the present invention based on the treatment method by the treatment apparatus 1 having such a configuration will be described. Here, a case where sweet potato is used as a raw material will be described. The sweet potato may be charged as it is to the processing apparatus 1 or may be charged after steaming. Steaming facilitates the subsequent crushing treatment.
[0026]
First, water is added to the sweet potato as needed (for example, a solid-liquid ratio of 2/1 to 1/9 (raw material / water), and in this example, a solid-liquid ratio of about 1/1). Then, the crushed sweet potato is introduced into the
[0027]
By the hydrothermal reaction treatment, solid components such as polysaccharides contained in the sweet potato are decomposed, and the sweet potato is liquefied. At this time, the polysaccharide is decomposed, and umami components such as oligosaccharides and acetic acid, or components having anticancer properties are generated from monosaccharides such as glucose and disaccharides such as maltose. The processing time of the hydrothermal reaction is, for example, about 2 to 10 minutes.
[0028]
Next, the hydrothermally processed product (liquid sweet potato), which is mostly liquefied in this way, is introduced into the solid-liquid separator 4, and the hydrothermally processed product is subjected to solid-liquid separation to obtain a solid processed product. to recover. The recovered solid processed material contains, for example, inorganic substances such as potassium, calcium, and phosphorus.
[0029]
Next, the liquid processing product (liquid component) separated by the solid-liquid separation device 4 is introduced into the
[0030]
Here, FIG. 2 is a graph showing the results of examining the anticancer properties of liquid sweet potato (liquefied sweet potato) obtained by treating sweet potato based on the above-described treatment method. The test was performed at a treatment temperature of 200 ° C. and 250 ° C. in the hydrothermal reaction treatment. As a result, as is clear from FIG. 2, it was confirmed that the liquid sweet potato (liquefied sweet potato), which was processed according to the processing method of this example, contained an anticancer component.
[0031]
As described above, in the starch-based agricultural product processing apparatus 1 of the present example and the processing method using the same, the solid components such as polysaccharides contained in sweet potato are subjected to hydrothermal reaction under subcritical water conditions. By decomposing, a component having anticancer properties can be recovered from sweet potato. In addition, valuable substances such as oligosaccharides and umami components such as acetic acid can be recovered from monosaccharides such as glucose and disaccharides such as maltose.
[0032]
In addition, the processed product of sweet potato liquefied by the hydrothermal reaction can be effectively used as a food or a food ingredient as it is. For example, it can be used as a food additive (shochu, sweet potato flavor, vinegar, etc.). In addition, since this processed product is in a liquid state, it can be easily stored.
[0033]
In addition, in this example, since the fragrance component contained in the sweet potato hardly flies into the gas during the treatment, the sweet potato liquefied by the hydrothermal reaction has less food deterioration (deterioration such as flavor) after processing. , Maintaining the state containing the original scent component. From this point of view, this treated material has high utility value.
[0034]
That is, in the starch-based agricultural product processing apparatus 1 of the present example, valuable materials can be easily collected by liquefying the starch-based agricultural product by a hydrothermal reaction. This valuable material can be used effectively in, for example, the food field or the pharmaceutical field.
[0035]
Further, in the starch-based agricultural product processing apparatus 1 of the present example, the solid processed material remaining after the hydrothermal reaction treatment contains inorganic substances such as potassium, calcium, and phosphorus, and can be effectively used as a fertilizer, for example.
[0036]
The various shapes and combinations of the constituent members shown in the above-described embodiments are merely examples, and can be variously modified based on design requirements and the like without departing from the gist of the present invention.
[0037]
【The invention's effect】
According to the method and apparatus for treating starch-based agricultural products of the present invention, starch-based agricultural products, such as sweet potato, which have been difficult to liquefy so far, are easily liquefied by a hydrothermal reaction under subcritical water conditions. be able to.
[0038]
Further, the method and apparatus for treating starch-based agricultural products of the present invention can easily recover valuable resources from starch-based agricultural products by liquefying starch-based agricultural products by a hydrothermal reaction under subcritical water conditions. And effective utilization of starch-based agricultural products.
[0039]
Further, the treated product of the present invention can be effectively used as an umami component, an anticancer component and the like.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a diagram illustrating a schematic configuration of an embodiment of a starch-based agricultural product processing apparatus according to the present invention.
FIG. 2 is a graph showing the results of examining the anticancer properties of liquid sweet potato (liquefied sweet potato).
[Explanation of symbols]
DESCRIPTION OF SYMBOLS 1 ... Treatment apparatus of a starch-based agricultural product, 2 ... Pretreatment apparatus, 3 ... Hydrothermal reaction processing apparatus, 4 ... Solid-liquid separation apparatus, 5 ... Recovery processing apparatus.
Claims (6)
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003063591A JP2004267119A (en) | 2003-03-10 | 2003-03-10 | Method and apparatus for treating starch-based farm product, and product treated thereby |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003063591A JP2004267119A (en) | 2003-03-10 | 2003-03-10 | Method and apparatus for treating starch-based farm product, and product treated thereby |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2004267119A true JP2004267119A (en) | 2004-09-30 |
Family
ID=33125130
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2003063591A Pending JP2004267119A (en) | 2003-03-10 | 2003-03-10 | Method and apparatus for treating starch-based farm product, and product treated thereby |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2004267119A (en) |
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006206489A (en) * | 2005-01-27 | 2006-08-10 | Kagoshima Univ | Anticancer agent |
WO2008090804A1 (en) * | 2007-01-24 | 2008-07-31 | Ajinomoto Co., Inc. | Method for production of saccharide from starch-containing plant raw material |
JP2009011317A (en) * | 2007-06-07 | 2009-01-22 | Univ Chuo | Method for producing monosaccharide or oligosaccharide from polysaccharide by using acid saccharide |
CN103224566A (en) * | 2013-05-06 | 2013-07-31 | 青岛农业大学 | New technology for raising crystallization degree of starch nanoparticles by heat-moisture treatment |
CN106957344A (en) * | 2017-05-24 | 2017-07-18 | 中国农业大学 | A kind of method that subcritical water prepares oligosaccharide |
CN108503715A (en) * | 2018-01-23 | 2018-09-07 | 江苏大学 | A kind of subcritical water processing method improving resistance starch content |
-
2003
- 2003-03-10 JP JP2003063591A patent/JP2004267119A/en active Pending
Cited By (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006206489A (en) * | 2005-01-27 | 2006-08-10 | Kagoshima Univ | Anticancer agent |
JP4693093B2 (en) * | 2005-01-27 | 2011-06-01 | 国立大学法人 鹿児島大学 | Anticancer drug |
WO2008090804A1 (en) * | 2007-01-24 | 2008-07-31 | Ajinomoto Co., Inc. | Method for production of saccharide from starch-containing plant raw material |
JP2009011317A (en) * | 2007-06-07 | 2009-01-22 | Univ Chuo | Method for producing monosaccharide or oligosaccharide from polysaccharide by using acid saccharide |
CN103224566A (en) * | 2013-05-06 | 2013-07-31 | 青岛农业大学 | New technology for raising crystallization degree of starch nanoparticles by heat-moisture treatment |
CN106957344A (en) * | 2017-05-24 | 2017-07-18 | 中国农业大学 | A kind of method that subcritical water prepares oligosaccharide |
CN108503715A (en) * | 2018-01-23 | 2018-09-07 | 江苏大学 | A kind of subcritical water processing method improving resistance starch content |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP2010081855A (en) | Method for producing saccharides | |
JP2004267119A (en) | Method and apparatus for treating starch-based farm product, and product treated thereby | |
JP5861413B2 (en) | Continuous production method of furfural from biomass | |
JP4250997B2 (en) | Method for decomposing plant residues | |
JP2005206468A (en) | Method for producing saccharides and solid fuel using biomass as raw material | |
JP3954798B2 (en) | Garbage reduction method | |
JP2004267115A (en) | Method for liquefying residue in production of food and drink | |
RU2259068C2 (en) | Method for production of carbohydrate-containing gelling concentrate for confectionery | |
RU2255566C2 (en) | Method for producing carbohydrate-containing jellying concentrate for confectionary article | |
RU2255568C2 (en) | Method for producing carbohydrate-containing jellying concentrate for confectionary article | |
RU2255567C2 (en) | Method for producing carbohydrate-containing jellying concentrate for confectionary article | |
RU2257805C2 (en) | Method for preparing of carbohydrate-containing jellying concentrate for confectionery products | |
RU2257801C2 (en) | Method for preparing of carbohydrate-containing jellying concentrate for confectionery products | |
RU2255570C2 (en) | Method for producing carbohydrate-containing jellying concentrate for confectionary article | |
RU2257800C2 (en) | Method for preparing of carbohydrate-containing jellying concentrate for confectionery products | |
RU2255565C2 (en) | Method for producing carbohydrate-containing jellying concentrate for confectionary article | |
RU2255569C2 (en) | Method for producing carbohydrate-containing jellying concentrate for confectionary article | |
RU2253295C2 (en) | Method for producing of carbohydrate-containing jellying concentrate for confectionery products | |
RU2257804C2 (en) | Method for preparing of carbohydrate-containing jellying concentrate for confectionery products | |
RU2259067C2 (en) | Method for production of carbohydrate-containing gelling concentrate for confectionery | |
RU2252651C2 (en) | Method for preparing carbohydrate-containing gelling concentrate for confectionary products | |
RU2253298C2 (en) | Method for preparing of carbohydrate-containing jellying concentrate for confectionery products | |
RU2255571C2 (en) | Method for producing carbohydrate-containing jellying concentrate for confectionary article | |
RU2257806C2 (en) | Method for preparing of carbohydrate-containing jellying concentrate for confectionery products | |
RU2252650C2 (en) | Method for preparing carbohydrate-containing gelling concentrate for confectionary products |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20051025 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20070928 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20081118 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20090119 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20090707 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20091104 |