JP2004267107A - ヒータカバー - Google Patents
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Abstract
【解決手段】周壁にそれぞれ複数の透孔13、22を有するとともに、軸線方向にスライド可能に内外嵌合される内外筒体1、2を備えている。内外筒体1、2は、内側筒体1の外周面の少なくとも一部と外側筒体2の内周面の少なくとも一部が圧接することによって、スライド位置で結合状態に保持される。ヒータを収容する内外筒体1、2を内外嵌合し、軸線方向にスライドさせることによって、ヒータカバーAの全長が伸縮するとともに、内外筒体1、2はスライド位置で結合状態に保持される。このため、種々の長さの棒状ヒータに対して、最適な長さに調整して使用することができ、ヒータカバーとしての汎用性を向上できる。
【選択図】 図1
Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、観賞魚や両生類などの水生動物を水槽などの中で飼育するために、水槽内の水中に投入されて使用されるヒータに好適に用いられるヒータカバーに関し、特に棒状のヒータに適用されるヒータカバーに関する。
【0002】
【従来の技術】
熱帯魚などの観賞魚を飼育するにあたっては、一年を通じて水槽内の水温を所定の温度以上に維持する必要があるため、水中にヒータを投入することが一般的に行われている。
【0003】
このような水中用ヒータとしては棒状のヒーターが広く一般的に使用されており、その使用態様としては当該ヒーターを直接水中に投入したり、ヒータに直接吸盤を取り付けて水槽内周壁に吸着させる場合もある。しかしながら、このようにヒータがむき出しのまま水中に設置されている場合、観賞魚が当該ヒータの発熱部分に直接触れて損傷を負う場合や、水槽を構成するガラスに直接ヒータの発熱部分が接触してしまい、水槽のガラスが局部的に加熱されて、ひび割れや破損の原因となることもあった。このため、水槽に投入する棒状のヒータをカバーで覆って、ヒータと熱帯魚や水槽自体との接触を断つことが従来から行われている。
【0004】
例えば、以下に示す公報には棒状ヒータ用のカバーが開示されている。
【0005】
【特許文献1】
特開平9−9821号公報
【0006】
【特許文献2】
特開平9−97671号公報
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来から存在する棒状ヒータ用カバーや上記文献に記載されるようなカバーは、棒状ヒータの長さに1対1に対応して制作されるものであり、いろいろな長さのヒータに対して一つのヒータカバーで対応できるような汎用性は考慮されていなかった。
【0008】
このように、汎用性のない特定の棒状ヒーターにのみ適合するヒータカバーでは、販売店においてはヒータの種類と同数のカバーを展示、販売、保管等しなければならず、当該カバーのために大きなスぺースを常に確保する必要があった。また、消費者においては、故障したヒータを買い換える際には同時にカバーの買い換えも必要となることから、汎用性のあるヒータカバーが望まれていた。
【0009】
さらに、製造者にとっては、ヒータ長さに1対1に対応するヒータカバーでは、他品種少量生産にならざるを得ず、製造コストの低下をはかることが困難な状況であった。
【0010】
この発明は、上記課題を解決するためになされたものであり、種々の長さのヒータに対応することができ、汎用性を向上したヒータカバーの提供を目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、この発明に係るヒータカバーは、周壁にそれぞれ複数の透孔を有するとともに、軸線方向に相対的にスライド可能に内外嵌合されるヒータ収容用の内外筒体を備え、前記内外筒体は、内側筒体の外周面の少なくとも一部と外側筒体の内周面の少なくとも一部が圧接することによって、スライド位置で結合状態に保持されることを特徴とする。
【0012】
当該構成を採用することによって、ヒータを収容する内外筒体を内外嵌合し、軸線方向にスライドさせることによって、内外筒体の全体の長さ、ひいてはヒータカバーの全長が伸縮するとともに、内側筒体の外周面の少なくとも一部と外側筒体の内周面の少なくとも一部が圧接することによって、スライド位置で結合状態に保持される。つまり、種々の長さの棒状ヒータに対して、最適な長さに調整して使用することができ、ヒータカバーとしての汎用性が向上する。
【0013】
上記ヒータカバーにおいて、内側筒体の外周面または外側筒体の内周面のいずれか一方に軸線方向のガイド溝が、他方に前記ガイド溝に嵌まるガイド突起が設けられ、前記ガイド突起がガイド溝にガイドされて移動することにより、前記内外筒体が回転を規制された状態で軸線方向にスライドするものとなされていても良い。
【0014】
この構成を採用することによって、内外筒体を、相互の不本意な回転を防止しながら、ガイド突起とガイド溝とのガイド作用によってスムーズにスライドさせて、所定の長さとすることができる。
【0015】
また、内外筒体のスライド量の異なる複数のスライド位置において、相互に離脱可能に係合して内外筒体の結合力を増大する係合突起と係合凹部が、内側筒体の外周面または外側筒体の内周面の一方と他方に設けられている構成としても良い。
【0016】
この構成によると、ヒータ長さに合わせて、係合突起と係合凹部が係合する最適な位置まで内外両筒体をスライドさせることにより、内外筒体の結合力が増大して、両筒体の不本意な分離を防止できる。
【0017】
この場合、係合突起と係合凹部とが係合した状態において、内外筒体の重なり部分における各筒体の透孔の位置がほぼ合致するものとなされていても良い。重なり部分における各筒体の透孔の位置がほぼ合致することにより、透孔の位置がずれてヒータカバーの内外を連通する透孔の面積が遮られるのを防止でき、水の流通を妨げることなく良好な対流による熱移動を促進できる。
【0018】
また、内側筒体、外側筒体の少なくとも一方は、周方向において分割された連結可能な複数の分割体によって構成されていても良い。分割体とすることで、筒体の製造が簡易となるとともに、ヒータへの取り付けも容易となる。
【0019】
また、分割体が軸線方向に相互に逆方向に移動されることによって、連結しまたは離脱するものとなされ、分割体の連結状態において、ヒータカバー取り付け用の軟質吸盤の基部が、前記分割体の突き合わせ部に分割体を厚さ方向に貫通して取り付けられることにより、分割体相互の離脱が阻止されるものとなされている構成としても良い。
【0020】
この場合には、吸盤取り付け後の筒体の不本意な分離を防止できる。
【0021】
【発明の実施の形態】
次にこの発明の一実施形態を説明する。
【0022】
図1はこの発明の一実施形態に係る水中ヒータ用カバーの使用状態を示す斜視図、図2は図1のII−II線断面図、図3は内外筒体を分割して示す斜視図である。
【0023】
これらの図において、Aは水中ヒータ用カバーであり、上側に位置する内側筒体1と下側に位置する外側筒体2とにより構成されている。これらの筒体は1、2は樹脂製であり、内側筒体1は下端が、外側筒体2は上端がそれぞれ開口した有底の断面円形をなしており、内側筒体よりも外側筒体の方がわずかに径大に設定されている。なお、内側筒体1の上端底部の中心部には、ヒータHの基端縮径部H1を挿通するための挿通孔11が設けられている。
【0024】
また、前記内側筒体1の外周面には、径方向の対向位置において、軸線方向(長さ方向)に延びかつ径方向に突出する2個のガイド突条12が、筒体1の上部近傍位置から下端に至るまで設けられている。
【0025】
さらに、内側筒体1の周壁には、前記各ガイド突条12の左右両側に、周方向に延びる透孔が軸線方向に等間隔で列設されている。これらの透孔13は、内側筒体1の内外を連通して水の流通を許容することにより、筒体内部に収容されるヒータHの熱による水の対流を促進するためのものである。
【0026】
一方、外側筒体2の内周面には、径方向の対向位置において、軸線方向(長さ方向)に延びかつ径方向に凹入するガイド溝21が、軸線方向の全長にわたって設けられている。このガイド溝21は、前記内側筒体1のガイド突条12をガイドするものであり、その溝幅は前記ガイド突条12が嵌まりうる大きさに設定されている。
【0027】
さらに、外側筒体2の周壁には、前記各ガイド溝21の左右両側に、周方向に延びる透孔22が軸線方向に等間隔で列設されている。これらの透孔22の大きさ及び間隔は、前記内側筒体1の透孔13の大きさ及び間隔とほぼ同じに設定されている。
【0028】
さらに、前記内側筒体1の開口端(下端)近傍位置において、前記2個のガイド突条12には、ガイド突条12の表面から径方向に突出する小さな係合突起14が設けられている。一方、前記外側筒体2のガイド溝21には、溝面からさらに凹入しかつ前記係合突起14と係合可能な係合凹部23(図6に示す)が形成されている。
【0029】
上記のような内側筒体1と外側筒体2とは、内側筒体1の前記2個のガイド突条12、12の下端を、外側筒体2の前記2個のガイド溝21,21の上端に嵌め込んで、内側筒体1が外側筒体2の内部に嵌合された状態で、内外両筒体1,2を軸線方向に相対的に押し込んであるいは引っ張ってスライド移動させる。すると内側筒体1と外側筒体2とで構成されるカバーAの全長が伸縮する。
【0030】
ここで、前記内側筒体1のガイド突条12及び係合突起14と外側筒体2のガイド溝21とは、ガイド突条12をガイド溝21に嵌め込んだ状態で、各ガイド突条12に設けられた係合突起14が、ガイド溝21の溝面に圧接して内外両筒体1、2が結合されるように、係合突起14の高さやガイド溝21の深さが設定されている。そして、係合突起14がガイド溝21の係合凹部23の位置までくると、係合突起14が係合凹部23に嵌まり込んで抜け止め状態となり、内外両筒体1、2の結合力がさらに増大するものとなされている。
【0031】
このような、ガイド溝21の係合凹部23が、ガイド溝21の長さ方向に間欠的に形成されているから、内外筒体1、2を長さ短縮方向あるいは伸長方向にスライドさせると、複数の位置において係合突起14が係合凹部23に係合し、その位置で内外筒体1、2の結合力が増大することになる。従って、カバー使用時には、ヒータHの長さよりもわずかに長くなる位置で、係合突起14と係合凹部23とを係合させればよい。
【0032】
なお、係合突起14と係合凹部23との係脱を円滑に行うために、図示は省略したが、軸線方向における係合突起14の両端部は傾斜面ないし円弧面に形成されると共に、係合凹部23の両端部も係合突起14の両端部に対応した形状となされている。
【0033】
前記内側筒体1は、図3〜図5に示すように、前記一対のガイド突条12、12が対称位置となるように、軸線を含む平面で周方向において第1内側分割体15と第2内側分割体16とに2分割されている。各分割体15、16の上面には、前記ヒータ挿通孔11を形成するための切り欠き151、161が形成されている。
【0034】
また、第1内側分割体15及び第2内側分割体16の下部両端には、それぞれ、分割体の内周面から相手材に向かって突出し先端に外向き爪部152a、162aを有する係合片152、162と、分割体15、16の壁部を貫通して設けられ相手材の係合片152、162の爪部152a、162aが係合される係合孔153、163とが形成されている。
【0035】
また、第1内側分割体15及び第2内側分割体16の上部両端にも、それぞれ、分割体の内周面から相手材に向かって突出し先端に外向き爪部152a、162aを有する係合片152、162と、分割体の壁部を貫通して設けられ相手材の係合片152、162の爪部152a、162aが係合される係合孔153、163とが、下部の係合片及び係合孔の位置とは逆の位置に形成されている。
【0036】
そして、各係合片152、162の爪部152a、162aを相手材の係合孔153、163の縁部に係合させることによって、第1内側分割体15及び第2内側分割体16が分割面において当接する状態に一体的に連結され、内側筒体1が形成されるものとなされている。
【0037】
また、第2内側分割体16の上端寄りの縁部には、ゴム、樹脂等からなる軟質の吸盤を取り付けるための、吸盤取り付け部164が立設されている。そして、吸盤取り付け部164の取り付け孔164aに、吸盤3の径小基部31を外側から変形挿通して吸盤3を取り付けるものとなされている。
【0038】
一方、前記外側筒体2は、図3、図4及び図6に示すように、前記一対のガイド溝21、21が対称位置となるように、軸線を含む平面で周方向において第1外側分割体24と第2外側分割体25とに2分割されている。
【0039】
また、第1外側分割体24の下部両端の一方には、分割体の外周面から相手材に向かって突出し先端に内向き爪部241aを有する上向きL形の係合片241が設けられ、他方には、相手材の上向きL形係合片251の爪部251aが係合する係合突起242が、分割体の外周面から相手材に向かって突出して形成されている。また、第1外側分割体24の上部両端にも、前記と同じ上向きL形の係合片241と係合突起242とが、下側のL形係合片241及び係合突起242の位置とは逆の位置関係で設けられている。
【0040】
また、第2外側分割体25の下部両端の一方には、第1外側分割体24の係合突起242に対応する位置に、分割体の外周面から相手材に向かって突出し先端に内向き爪部251aを有する下向きL形の係合片251が設けられ、他方には、相手材の上向きL形係合片241の爪部241aが係合する係合突起252が、分割体の外周面から相手材に向かって突出して形成されている。また、第2外側分割体25の上部両端にも、前記と同じ下向きL形の係合片251と係合突起252とが、下側のL形係合片及び係合突起の位置とは逆の位置関係で設けられている。
【0041】
また、両分割体24、25の下端寄りの縁部には、半円形の切り欠き243、253が形成されると共に、第2外側分割体25の切り欠き253の縁部には、吸盤挿通用の取り付け孔254aを有する吸盤取り付け部254が立設されている。
【0042】
第1、第2外側分割体24、25の連結は次のようにして行う。即ち、第2外側分割体25を上位に第1分割体24を下位にずらした状態で、両分割体24、25の分割面を当接し、両分割体24、25を上下にスライドして、各分割体24、25の係合片241、251の爪部241a、251aを、相手材の係合突起252、242に係合させて、両分割体24、25を連結する。この状態では、両分割体24、25の前記切り欠き243、253が合致して、円形の吸盤取り付け孔26が形成される。
【0043】
この状態で、第2外側分割体25の吸盤取り付け部254の取り付け孔254aに、吸盤3の径小基部31を外側から変形挿通しさらに外側筒体2の吸盤取り付け孔26を挿通して、吸盤3を取り付けるものとなされている。吸盤3を取り付けた状態では、吸盤3の基部31が、両分割体24、25の突き合わせ部に設けられた前記取り付け孔26に嵌まって取り付けられているから、この吸盤基部31が分割体24、25の離間方向のスライドを阻止し、これにより分割体相互の離脱が阻止されるものとなされている。
【0044】
次に、図示実施例に係る水中ヒータ用カバーAの使用方法について説明する。
【0045】
まず、外側筒体2の第1,第2外側分割体24、25を上述した方法で連結させて、吸盤3を取り付けておく。
【0046】
次に、図1に示すように、内側筒体1の第1,第2分割体15、16を分離しておき、上面の切り欠き151、161にヒータHの基端縮径部H1を嵌め込んだ状態で、第1,第2分割体15、16の分割面を当接させる方向に両分割体を押し込み、係合片152、162の爪部152a、162aと係合孔163、153とを係合させて、第1,第2分割体15、16を連結する。また、吸盤取り付け部164に吸盤3を取り付ける。
【0047】
なお、図1において、H2は、ヒータHの基端縮径部H1から延出された電源コードである。
【0048】
次いで、内側筒体1のガイド突条12、12を外側筒体2のガイド溝21、21に嵌め合わせた状態で、内外筒体1、2を相対的に押し込んでスライドさせると、内側筒体1のガイド突条12における係合突起14が、外側筒体2のガイド溝21の溝面に圧接されて両筒体1、2を結合しつつ、ヒータカバーAの全長が連続的に縮小されていく。
【0049】
この実施形態では、外側筒体2のガイド溝21に、係合凹部23がガイド溝21の長さ方向に間欠的に形成されているから、内外筒体1、2を連続的にスライドさせると、内側筒体1の前記係合突起14が外側筒体2の係合凹部23に間欠的に係合し、その位置で両筒体1、2の結合力が増大する。そして、ヒータ長に見合った適当な位置において、内側筒体1の前記係合突起14が前記係合凹部23に係合した状態で、両筒体1、2のスライドを停止し、図7に示すように、カバー付きヒータとする。
【0050】
こうして、各種のヒータ長に応じて、内外筒体1、2をスライドさせてこれに対応させればよい。
【0051】
次に、図8に示すように、前記カバー付きヒータHを吸盤3を介して水槽4の内面に吸着させる。内側筒体1の係合突起14が外側筒体2の係合凹部23に係合した状態では、内外筒体1、2の重なり部分において、内外の透孔13、22の上下の位置がほぼ合致するものとなされているから、ヒータHによって加熱された水が両筒体1、2の透孔13、22を介してスムーズに流通し、優れた対流効果を発揮する。
【0052】
以上この発明の一実施形態を説明したが、この発明はこれら実施形態に限定されるものではない。例えば内側筒体1にガイド突条12及び係合突起14を、外側筒体2にガイド溝11及び係合凹部13を設けたが逆でも良い。
【0053】
また、内外各筒体1、2を周方向において2分割するものとしたが、分割することなく一体成形品として製作しても良いし、あるいは周方向に3個以上に分割するものとしても良い。
【0054】
また、2個の内外筒体1,2によってヒータカバーを構成したが、3個以上の筒体を相互に内外嵌合状態にして軸線方向にスライド可能とし、カバー長さを伸縮調整するものであっても良い。
【0055】
【発明の効果】
請求項1に係る発明によれば、ヒータを収容する内外筒体を内外嵌合し、軸線方向にスライドさせることによって、ヒータカバーの全長が伸縮するとともに、内側筒体の外周面の少なくとも一部と外側筒体の内周面の少なくとも一部が圧接することによって、スライド位置で結合状態に保持されるから、種々の長さの棒状ヒータに対して、最適な長さに調整して使用することができ、ヒータカバーとしての汎用性を向上できる。
【0056】
請求項2に係る発明によれば、内外筒体を、相互の不本意な回転を防止しながら、ガイド突起とガイド溝とのガイド作用によってスムーズにスライドさせて、所定の長さとすることができる。
【0057】
請求項3に係る発明によれば、ヒータ長さに合わせて、係合突起と係合凹部が係合する最適な位置まで内外両筒体をスライドさせることにより、内外筒体の結合力を増大し得て、両筒体の不本意な分離を防止できる。
【0058】
請求項4に係る発明によれば、内外筒体の重なり部分における各筒体の透孔の位置がほぼ合致することにより、透孔の位置がずれてヒータカバーの内外を連通する透孔の面積が遮られるのを防止でき、水の流通を妨げることなく良好な対流による熱移動を促進できる。
【0059】
請求項5に係る発明によれば、内側筒体、外側筒体の少なくとも一方は、周方向において分割された連結可能な複数の分割体によって構成されているから、筒体の製造が簡易となるとともに、ヒータへの取り付けも容易となる。
【0060】
請求項6に係る発明によれば、吸盤取り付け後の筒体の不本意な分離を防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施形態に係る水中ヒータ用カバーの使用状態を示す斜視図である。
【図2】図1のII−II線断面図である。
【図3】同じく内外筒体を分割して示す斜視図である。
【図4】内外筒体を構成する分割体のそれぞれ開口部近傍の拡大斜視図である。
【図5】内側筒体を構成する分割体の上底部近傍の斜視図である。
【図6】外側筒体を構成する分割体の下底部近傍の斜視図である。
【図7】ヒータにカバーを取り付けた状態の斜視図である。
【図8】図7のカバー付きヒータを水槽内面に取り付けた状態の斜視図である。
【符号の説明】
A ヒータカバー
1 内側筒体
2 外側筒体
12 ガイド突条
13 透孔
14 係合突起
15 第1内側分割体
16 第2内側分割体
21 ガイド溝
22 透孔
23 係合凹部
24 第1外側分割体
25 第2外側分割体
3 吸盤
H ヒータ
Claims (6)
- 周壁にそれぞれ複数の透孔を有するとともに、軸線方向にスライド可能に内外嵌合される内外筒体を備え、
前記内外筒体は、内側筒体の外周面の少なくとも一部と外側筒体の内周面の少なくとも一部が圧接することによって、スライド位置で結合状態に保持されることを特徴とするヒータカバー。 - 前記内側筒体の外周面または外側筒体の内周面のいずれか一方に軸線方向のガイド溝が、他方に前記ガイド溝に嵌まるガイド突起が設けられ、
前記ガイド突起がガイド溝にガイドされて移動することにより、前記内外筒体が回転を規制された状態で軸線方向にスライドするものとなされている請求項1に記載のヒータカバー。 - 内外筒体のスライド量の異なる複数のスライド位置において、相互に離脱可能に係合して内外筒体の結合力を増大する係合突起と係合凹部が、内側筒体の外周面または外側筒体の内周面の一方と他方に設けられている請求項1または2に記載のヒータカバー。
- 係合突起と係合凹部とが係合した状態において、内外筒体の重なり部分における各筒体の透孔の位置がほぼ合致するものとなされている請求項3に記載のヒータカバー。
- 内側筒体、外側筒体の少なくとも一方は、周方向において分割された複数の分割体によって構成されている請求項1〜4のいずれかに記載のヒータカバー。
- 前記分割体が軸線方向に相互に逆方向に移動されることによって、連結しまたは離脱するものとなされ、
分割体の連結状態において、ヒータカバー取り付け用の軟質吸盤の基部が、前記分割体の突き合わせ部に分割体を厚さ方向に貫通して取り付けられることにより、分割体相互の離脱が阻止されるものとなされている請求項5に記載のヒータカバー。
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JP2006173087A (ja) * | 2004-11-18 | 2006-06-29 | Morinaga Eng Kk | ヒータ |
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- 2003-03-10 JP JP2003062848A patent/JP4002201B2/ja not_active Expired - Fee Related
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