JP2004267041A

JP2004267041A - Micronized solid dispersion preparation and method for producing the same

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Publication number: JP2004267041A
Application number: JP2003059362A
Authority: JP
Inventors: Norihiko Inada; 稲田徳彦; Atsushi Nishida; 西田篤史
Original assignee: San Ei Gen FFI Inc
Current assignee: San Ei Gen FFI Inc
Priority date: 2003-03-06
Filing date: 2003-03-06
Publication date: 2004-09-30

Abstract

<P>PROBLEM TO BE SOLVED: To provide a dispersion preparation in which micronized solid substances such as micronized carotenoid crystals or carmine are homogeneously dispersed / held not to cause precipitation and neck rings, and to provide a beverage. <P>SOLUTION: This dispersion preparation is prepared by adding propylene glycol to a solvent and adding gum Arabic after the micronization of the solid substances, when the solid substances such as micronized carotenoid crystals or the carmine are micronized. A beverage having remarkably improved stability and acid/base resistance for juice is obtained by adding the dispersion preparation to the beverage. <P>COPYRIGHT: (C)2004,JPO&NCIPI

Description

【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、微細化された固形物を安定に分散した分散製剤の製造方法に関し、更に詳しくは、果汁に対する安定性や、カルシウム、マグネシウム等のミネラル成分、緑茶ポリフェノール、リンゴポリフェノールなどのポリフェノール類などに対する安定性の他、耐酸・耐塩性を向上させた分散製剤の製造方法ならびに該分散製剤を用いた飲料に関する。
【０００２】
【従来の技術】
従来より、色素や香料などを油性・水性の溶媒に溶解する方法が検討されている。油性の色素等を油性溶媒に溶解することは容易であるが、油性の色素等を水性溶媒に溶解するためには、界面活性作用を有する成分であるショ糖脂肪酸エステル等を用いて乳化製剤とし、水性溶媒に分散させる方法が一般的となっている。
【０００３】
しかしながら、乳化した製剤は、熱やｐＨの影響により、乳化が壊れることがあった。例えば、乳化色素を使用した飲料を調製した場合では、飲料の製造工程における加熱殺菌や、ホット飲料とした場合、飲料の液性（通常はｐＨ２〜７）により、乳化製剤が壊れ、油性色素が飲料中に溶出して分離層や沈殿となり、飲料の商品価値が損なわれるという問題が生じていた。
【０００４】
このような問題を解消するために、飲料に添加する油性の色素を、固体の状態で微細化し、飲料中に分散させる技術が提示された。具体的には、油溶性のカロチノイド系色素を微細化した後、水性原料に分散させるか、または水性原料に分散させた後に微細化する赤色着色料（特許文献１特開平７−９０１８８）、油溶性のカロチノイド系色素を微細化した後、水性原料に分散させるか、または水性原料に分散させた後に微細化する赤橙色着色料で着色する飲料の製造方法（特許文献２特開平９−８４５６６）が開示されている。これらは、いずれもカロテノイド系色素を分散させるために乳化剤、増粘安定剤及び乳化安定効果のある食品素材、例えばショ糖脂肪酸エステル、グリセリン脂肪酸エステル、レシチン、大豆サポニンなどの乳化剤又は活性剤、アラビアガム、グアーガム、キサンタンガムなどの増粘安定剤、デキストリン、加工澱粉などの澱粉類、カゼイン、ゼラチンなどの蛋白質類および大豆食物繊維などの乳化安定効果を有する食品素材が使用されている。
【０００５】
また、最近では微細化された色素以外にも、各種の固形成分、例えば柑橘系果実のさのう、果汁や、微細なゼリー、マイクロゲル等が均一に分散された様々な飲料も提案されている。これらの固形成分は、通常は溶媒である水とは比重が異なるので、飲料に添加して放置しておくと、自然と沈降するか浮遊し、飲料を飲む際には容器の底に沈んでいたり、飲料の表面に浮かんでしまい、所謂「ネックリング」となるなどの問題が生じていた。
【０００６】
このような沈降・浮遊を防止するため、様々な界面活性剤、乳化剤やゲル化剤を添加し、固形成分を溶媒中に均一に分散させ、微細化する方法がとられていた。例えば、不溶性固形物を含む液状食品において、寒天を０．００１〜０．５重量％添加する方法（特許文献３特開平７−１２３９３４）等が開示されている。
【特許文献１】特開平７−９０１８８号公報
【特許文献２】特開平９−８４５６６号公報
【特許文献３】特開平７−１２３９３４号公報
【発明が解決しようとする課題】
しかし、従来より用いられている界面活性剤等では、飲料に含まれる他の成分、例えば、特定の果汁（りんご、ぶどう、オレンジの一部）などが存在すると非常に不安定になり、分散能が極端に低下して微細化された固形成分が飲料中で凝集し、浮遊物やネックリング、沈殿といった形で顕在化し、飲料としての商品価値を著しく損なう事態が発生していた。また、耐酸・耐塩性が低く、耐酸性が低いと酸度の高い飲料や梅干などの酸性食品に使用することができず、耐塩性が低いと漬物類、タレ、ドレッシングなどの食塩濃度の高い食品に使用できないといった問題があった。
【０００７】
飲料中に分散させるものが油脂の乳化製剤であれば、上記のような問題を解決するために、天然物由来の多糖類であるアラビアガムや大豆食物繊維、加工澱粉を使用する方法が一般的にとられていたが、固形物を微細に粉砕した分散製剤では、これらの成分を用いると粉砕が困難であり、活性剤とこれらを混合すると激しく反応し、粒子が凝集して分散性が妨げられるなどの不都合が生じるため、飲料の製造には使われていなかった。
【０００８】
特に、食品の製造時における粉砕の際に、分散媒の目的で添加することのできる溶媒は限られており、また、分散媒に上述のような界面活性剤や乳化剤、ゲル化剤と用いても目的の粒子径になるように粉砕された固形成分を得るためには、長い粉砕時間を必要とし、それでいても必ずしも満足な分散製剤は得られていなかった。
【０００９】
【課題を解決するための手段】
本発明は、係る問題点を解決するため鋭意研究を行った結果、固形物を微細化する際に、分散媒としてプロピレングリコールを添加した溶媒中で微細化し、次に分散剤としてアラビアガムを添加することで、微細化された固形物が安定に溶媒中に均一に分散・保持され、従来行うことができなかった果汁飲料への利用が可能となった。同時に分散製剤の耐酸・耐塩性も飛躍的に向上し、様々な飲料において微細化された固形物を均一に飲料中に分散・保持することが可能となった。本発明は係る知見に基づくものである。詳しくは、下記の構成を有するものである。
項７）プロピレングリコールとアラビアガムを含むことを特徴とする微細化固形物分散製剤。
項８）固形物がカロテノイド類の結晶である請求項１に記載の微細化固形物分散製剤。
項９）カロテノイド類の結晶が、リコピン、β−カロチン、カンタキサンチン、β−アポカロテナール、ルテインの単独またはこれらの組み合わせである請求項２記載の微細化固形物分散製剤。
項１０）固形物がカルミンである請求項１に記載の微細化固形物分散製剤。
項１１）プロピレングリコールの存在下で固形物を微細化し、次いでアラビアガムを添加することを特徴とする固形物分散製剤の製造方法。
項１２）請求項１乃至４記載の微細化固形物分散製剤を用いた飲料。
【００１０】
本発明における固形物とは、食品に通常利用できる固形状の成分を微細化して添加できるものであれば制限無く利用できる。例えば油溶性の結晶成分の場合、通常、飲料等に添加される際には一旦油性溶媒に溶解し、乳化剤を用いて乳化し水溶性の乳化製剤にする必要があったが、本発明を利用することで微細化することで容易に水性溶媒に分散させることが可能となる。具体的には、カロテノイド類の結晶であり、これらは、トマト色素（リコピン）、ニンジン色素、デュナリエラカロチン（β−カロチン、α―カロチン）、マリーゴールド色素（ルテイン）、などの天然物由来の色素より抽出、精製したもの、カンタキサンチン、β―カロチン、β―アポカロテナールなどの合成品、半合成品など市販されているものが例示でき、これらを単独で、又は複数を組み合わせて用いることが出来る。
【００１１】
また、固形物はカルミンであっても良い。本発明に使用できるカルミンは、カイガラムシ科エンジムシ（ＣｏｃｃｕｓｃａｃｔｉＬＩＮＮＥ（ＤａｃｔｙｌｏｐｉｕｓｃｏｃｃｕｓＣＯＳＴＡ））の乾燥体を基原とし、温時〜熱時水で、または温時含水エタノールで抽出して得られるカルミン酸のアルミニウムレーキ、またはカルシウムアルミニウムレーキである。係るカルミンは市販されているものを使用することができ、三栄源エフ・エフ・アイ株式会社製「カルミン“サンエイ”」等を例示することができ、好ましくは本願出願人がＷＯ０２／２２７４３Ａ１として開示している方法により得られるカルミンである。
【００１２】
本発明に係る固形物は、プロピレングリコールを分散媒として含む溶液中で微細化されるが、微細化の方法は公知の技術である、粉砕器、乳化器等を利用すれば良く、結果として固形物の粒子径が０．１〜１μｍの範囲になればよい。
【００１３】
本発明では、分散媒としてプロピレングリコールを用いる。プロピレングリコールは、多価アルコールの１種であり、色素や香料の溶剤として広く利用され、その他、水分活性の低下作用が強いことから生麺や中華麺の品質保持剤、餃子、シュウマイの皮などの日持ち向上剤として使用されているが、微細化された固形物の分散媒としての使用や、さらにアラビアガムと組み合わせた用法については未だ知られていない。
【００１４】
プロピレングリコールの添加量は、添加する微細化固形物の種類、添加量により適宜変更することが可能であるが、一般的には粉砕部の製剤１００重量部に対し９５〜８０重量部が好ましい。添加量が少ないと、微細化固形物を安定に分散させることができず、粉砕効率が著しく低下する。
【００１５】
プロピレングリコールは、分散媒として水溶液に添加するが、必要に応じ、本発明の効果を損なわない範囲で他の分散媒、例えばエタノール等のアルコール類を併用しても良い。尚、プロピレングリコールは多価アルコールではあるが、同じ多価アルコールであるグリセリンでは、同じような効果は得られなかった。
【００１６】
本発明で分散剤として使用するアラビアガムは、従来より利用されているものであり、添加量は、添加する微細化固形物の種類、添加量により適宜変更することが可能であるが、製剤１００重量部に対し１０〜３５重量部が好ましい。アラビアガムの添加量が少ないと、微細化固形物を安定に分散させることができず、添加量が多くなると、製剤の粘度が上がり、ペースト状となるため好ましくない。
【００１７】
従来よりアラビアガムは、食品の乳化剤やコーティング剤として利用されており、各種界面活性剤やゲル化剤との併用が広く知られているが、本発明に係るプロピレングリコールとの併用による固形成分の分散効果については全く知られていない。また、プロピレングリコールも、従来は色素や香料の溶剤として使用することは知られていたが、本発明のようにアラビアガムと組み合わせることにより、微細化された固形成分の分散安定に効果を得るために使用することは知られていなかった。
【００１８】
また、上記分散媒、分散剤に加え、従来より食品分野で使用されている各種添加剤を、本発明の効果を妨げない範囲で使用することができるが、本発明に係る固形物の分散製剤は、従来より使用されていたショ糖脂肪酸エステル等の界面活性剤や乳化剤、安定剤等を使用することなく微細化された結晶成分を安定に分散することができる点で特徴がある。
【００１９】
本願発明に係る分散製剤を添加する飲料は特に限定されず、上述のように従来より問題となっていた界面活性剤が使えなかった成分を含有する飲料を含め、幅広い飲料を上げることができる。さらに、本発明に係る分散製剤は、耐酸・耐塩性が改善されていることから、さらにその使用できる範囲は広くなっている。飲料の製法は、処方中に本発明に係る分散製剤を着色料として、或いは、β−カロチンを添加した場合は、β−カロチンの生理的な効果を期待して添加するだけで良く、添加量、製造方法も常法に従うことができるので、製造工程上も特別な工程を必要としないので、新たな製造設備を必要とせず産業上の利用価値も高い。
【００２０】
さらに本発明に係る該飲料には、果汁成分の他に、本願発明の効果を損なわない限度において必要に応じて、牛乳、全粉乳、脱脂粉乳、生クリームなどの乳成分、卵黄、卵白等の卵加工品、酸味料、調味料、色素、香料、ピューレ、ココア粉末、チョコレート、保存料、エキス、糊料、ｐＨ調整剤、洋酒、その他ミネラル類等を任意に添加することができる。
【００２１】
糖類としては、砂糖、果糖、ブドウ糖、水飴、還元水飴、はちみつ、異性化糖、転化糖、オリゴ糖（イソマルトオリゴ糖、還元キシロオリゴ糖、還元ゲンチオオリゴ糖、キシロオリゴ糖、ゲンチオオリゴ糖、ニゲロオリゴ糖、テアンデオリゴ糖、大豆オリゴ糖等）、トレハロース、糖アルコール（マルチトール、エリスリトール、ソルビトール、パラチニット、キシリトール、ラクチトール等）、砂糖結合水飴（カップリングシュガー）などを挙げることができる。
【００２２】
また、従来公知若しくは将来知られうる甘味成分も糖類の代わりに用いることができる。具体的には、アスパルテーム、アセスルファムカリウム、スクラロース、アリテーム、ネオテーム、カンゾウ抽出物（グリチルリチン）、サッカリン、サッカリンナトリウム、ステビア抽出物、ステビア末などの甘味成分を用いても良い。
【００２３】
本発明に係る分散製剤の製造方法は、水等の溶媒中に分散媒であるプロピレングリコールが存在している溶媒中で、リコピンやβ−カロチン等のカロチノイド類やカルミンの結晶を、従来より利用されているボールミル型の湿式粉砕器、乳化器等で粉砕し、次いで分散剤であるアラビアガムを添加し、分散製剤とするものである。溶媒の温度条件や粉砕器の粉砕条件等については、公知の条件、設定をそのまま利用することができ、アラビアガムも公知の方法により液状として微細化後の溶液に加えればよく、その際の条件も特に制限を受けるものではない。
【００２４】
また、アラビアガムと混合した際の分散性をより高める目的で、ホモジナイザーなどの既存の乳化機を用いて分散を行なっても良い。
【００２５】
以上のような方法により得られた、本発明に係る分散製剤及び該分散製剤を使用した飲料は、従来品とは異なり、グリセリン脂肪酸エステルやショ糖脂肪酸エステル等の界面活性剤を含まないため、臭いが少ないのも特徴の一つである。また、微細化された固形物は溶媒中或いは飲料中に均一に分散化されており、界面活性剤が添加されていないことによる影響は全く見られない。さらに、従来品ではなし得なかった果汁やミネラル、ポリフェノール類などの多成分が含まれた系であっても沈殿・浮遊が生じることなく微細化された固形物の分散状態は安定しており、耐酸・耐塩性も向上し、従来使用できなかった酸度の高い食品、や食塩濃度の高い食品に対しても使用が可能なものとなった。
【００２６】
【実施例】
以下、本願発明を実施例を用いて説明するが、本願発明はこれらに何等限定されるものではない。また、特に記載の無い限り「部」とは、「重量部」を意味するものとする。
実験例１
表１の処方例に従い、粉砕部を調製し、次いで、表２の処方に従い、微細化された固形物を含む分散製剤を調製し、さらに飲料として安定性の試験を行った。
【００２７】
【表１】粉砕部処方例及び測定結果

【００２８】
本発明に係る分散製剤の粉砕部を上記処方で調製した。粉砕はボールミル型湿式粉砕器を用い、固形物のメジアン径と粒子径による体積頻度をレーザー回折式粒度分布測定装置（島津製作所製）により測定した。
＜結果＞
実施例１及び２で得られた固形物の粉砕部は、細かく均一に粉砕されていた。一方の比較例１で得られた微細化固形物は十分に粉砕されず、粒子径も大きくバラツキがあり、均一に微細化することができなかった。比較例２でも粒子径にバラツキはあったものの、比較例１よりは均一に粉砕されていた。
実験例２
実験例１で得られた実施例１、実施例２及び比較例２の粉砕部を、表２の処方例に従い分散製剤、飲料に調製して安定性のテストを行った。
【００２９】
【表２】分散製剤及び該分散製剤を使用した飲料の処方

【００３０】
＜結果＞
実施例３、実施例４及び比較例３で得られた分散製剤を用いた飲料を常法により調製し、５℃にて３ヶ月間静置保存し、外観の変化を目視で確認した。
【００３１】
実施例３及び４の分散製剤を添加した飲料では、沈殿やネックリング等の異常は認められなかった。また、味の変化も生じていなかった。
【００３２】
一方の比較例３の分散製剤を添加した飲料では、多量の沈殿が生じており、飲料としての商品価値は著しく損なわれていた。[0001]
TECHNICAL FIELD OF THE INVENTION
The present invention relates to a method for producing a dispersion formulation in which a finely divided solid is stably dispersed, and more specifically, stability to fruit juice, mineral components such as calcium and magnesium, green tea polyphenols, polyphenols such as apple polyphenols, and the like. The present invention relates to a method for producing a dispersion preparation having improved acid resistance and salt resistance, as well as a beverage using the dispersion preparation.
[0002]
[Prior art]
Conventionally, a method of dissolving a pigment, a fragrance, and the like in an oily / aqueous solvent has been studied. It is easy to dissolve oil-based pigments and the like in oil-based solvents, but in order to dissolve oil-based pigments and the like in aqueous solvents, an emulsified preparation is prepared using sucrose fatty acid ester, which is a component having a surfactant effect. In general, a method of dispersing in an aqueous solvent has become common.
[0003]
However, the emulsified formulation sometimes breaks under the influence of heat or pH. For example, when a beverage using an emulsified pigment is prepared, heat sterilization in the production process of the beverage, or when a hot beverage is used, the emulsified formulation is broken due to the liquidity of the beverage (usually pH 2 to 7), and the oily pigment is There has been a problem that it elutes into the beverage to form a separation layer or precipitate, which impairs the commercial value of the beverage.
[0004]
In order to solve such a problem, a technique has been proposed in which an oily pigment to be added to a beverage is refined in a solid state and dispersed in the beverage. Specifically, an oil-soluble carotenoid pigment is finely divided and then dispersed in an aqueous raw material, or a red colorant that is finely dispersed after being dispersed in an aqueous raw material (Patent Document 1 JP-A-7-90188), oil A method for producing a beverage in which a soluble carotenoid pigment is finely divided and then dispersed in an aqueous material or colored with a red-orange colorant which is finely dispersed after being dispersed in the aqueous material (Japanese Patent Application Laid-Open No. 9-84566). Is disclosed. These are all emulsifiers for dispersing carotenoid pigments, thickening stabilizers and food materials having an emulsion stabilizing effect, for example, emulsifiers or activators such as sucrose fatty acid esters, glycerin fatty acid esters, lecithin, soybean saponins, Arabic Food materials having a thickening stabilizer such as gum, guar gum and xanthan gum, starches such as dextrin and modified starch, proteins such as casein and gelatin, and food materials having an emulsion stabilizing effect such as soybean dietary fiber are used.
[0005]
In addition, recently, in addition to finely divided pigments, various beverages in which various solid components such as citrus fruits, fruit juice, fine jelly, and microgels are uniformly dispersed have been proposed. I have. Since these solid components usually have a specific gravity different from that of water, which is a solvent, if they are added to a beverage and left to stand, they will naturally settle or float, and will sink to the bottom of the container when drinking the beverage. In some cases, a problem arises in that the product floats on the surface of the beverage and becomes a so-called “neck ring”.
[0006]
In order to prevent such sedimentation / floating, a method of adding various surfactants, emulsifiers and gelling agents, uniformly dispersing solid components in a solvent, and reducing the size has been adopted. For example, a method of adding 0.001 to 0.5% by weight of agar to a liquid food containing an insoluble solid (Patent Document 3 Japanese Patent Application Laid-Open No. Hei 7-123934) is disclosed.
[Patent Document 1] JP-A-7-90188 [Patent Document 2] JP-A-9-84566 [Patent Document 3] JP-A-7-123934 [Problems to be Solved by the Invention]
However, conventionally used surfactants and the like become very unstable when other components contained in the beverage, for example, a specific fruit juice (apple, grape, a part of orange), and the like are present, and the dispersing ability is extremely low. However, the solid component that has been extremely reduced due to agglomeration in the beverage agglomerates in the beverage, becomes apparent in the form of suspended solids, neck rings, and precipitates, and significantly impairs the commercial value of the beverage. In addition, low acid and salt resistance, low acid resistance cannot be used for high acidity drinks and acidic foods such as umeboshi, and low salt resistance means high salt concentration foods such as pickles, sauces and dressings. There was a problem that it could not be used.
[0007]
If what is dispersed in the beverage is an emulsified preparation of fats and oils, in order to solve the above problems, a method using a natural product-derived polysaccharide, gum arabic or soybean dietary fiber, and modified starch is generally used. However, in the case of dispersion preparations in which solids are finely pulverized, it is difficult to pulverize using these components, and when they are mixed with an activator, they react violently, causing particles to aggregate and hinder dispersibility. It was not used in the production of beverages due to inconveniences such as being consumed.
[0008]
In particular, at the time of pulverization at the time of food production, the solvent that can be added for the purpose of a dispersion medium is limited, and the surfactant and the emulsifier as described above in the dispersion medium, using a gelling agent However, a long pulverization time was required to obtain a solid component pulverized to a desired particle size, and even with this, a satisfactory dispersion preparation was not always obtained.
[0009]
[Means for Solving the Problems]
The present invention, as a result of intensive studies to solve the above problems, when finely pulverizing a solid, in a solvent to which propylene glycol is added as a dispersing medium, then add gum arabic as a dispersant By doing so, the finely divided solids are stably and uniformly dispersed and held in the solvent, and can be used for fruit juice beverages which could not be performed conventionally. At the same time, the acid resistance and salt resistance of the dispersion preparation have been dramatically improved, and it has become possible to uniformly disperse and maintain finely divided solids in various beverages. The present invention is based on such findings. Specifically, it has the following configuration.
Item 7) A finely divided solid dispersion, comprising propylene glycol and gum arabic.
Item 8) The finely divided solid dispersion according to Claim 1, wherein the solid is a carotenoid crystal.
Item 9) The finely divided solid dispersion according to Claim 2, wherein the carotenoid crystals are lycopene, β-carotene, canthaxanthin, β-apocarotenal, or lutein alone or in combination.
Item 10) The finely divided solid dispersion according to claim 1, wherein the solid is carmine.
Item 11) A method for producing a solid dispersion preparation, which comprises pulverizing a solid in the presence of propylene glycol, and then adding gum arabic.
Item 12) A beverage using the finely divided solid dispersion according to any one of claims 1 to 4.
[0010]
The solid in the present invention can be used without any limitation as long as it can add finely divided solid components that can be generally used in foods. For example, in the case of an oil-soluble crystal component, usually when added to a beverage or the like, it is necessary to once dissolve in an oil-based solvent and emulsify using an emulsifier to form a water-soluble emulsified formulation. By doing so, it becomes possible to easily disperse in an aqueous solvent by miniaturization. Specifically, it is a crystal of carotenoids, which are derived from natural products such as tomato pigment (lycopene), carrot pigment, dunariela carotene (β-carotene, α-carotene), marigold pigment (lutein), and the like. Extracted and purified from pigments, synthetic products such as canthaxanthin, β-carotene, β-apocarotenal, and commercially available products such as semi-synthetic products can be exemplified, and these can be used alone or in combination of two or more. .
[0011]
The solid may be carmine. Carmine which can be used in the present invention, scale insects family Enjimushi (Coccus cacti LINNE (Dactylopius coccus COSTA )) of the dried body of MotoHara City, temperature when ~ with hot water or carminic acid obtained by extraction with aqueous ethanol time temperature, Aluminum lake, or calcium aluminum lake. As such carmine, commercially available ones can be used, and "Carmine" San-A "" manufactured by Saneigen FFI Co., Ltd. can be exemplified. Preferably, the applicant of the present invention is WO 02/22743 A1. Is carmine obtained by the method disclosed in US Pat.
[0012]
The solid matter according to the present invention is micronized in a solution containing propylene glycol as a dispersion medium, and the micronization method may be a known technique, such as a pulverizer or an emulsifier. What is necessary is that the particle size of the product is in the range of 0.1 to 1 μm.
[0013]
In the present invention, propylene glycol is used as a dispersion medium. Propylene glycol is a type of polyhydric alcohol, widely used as a solvent for pigments and fragrances, and has a strong water activity lowering effect. However, the use of finely divided solids as a dispersion medium and the use in combination with gum arabic are not yet known.
[0014]
The amount of propylene glycol to be added can be appropriately changed depending on the type and amount of the fine solids to be added, but is generally preferably 95 to 80 parts by weight based on 100 parts by weight of the preparation in the pulverized part. If the addition amount is small, the fine solids cannot be stably dispersed, and the pulverization efficiency is significantly reduced.
[0015]
Propylene glycol is added to an aqueous solution as a dispersion medium, but if necessary, another dispersion medium, for example, an alcohol such as ethanol may be used in combination as long as the effects of the present invention are not impaired. Although propylene glycol is a polyhydric alcohol, glycerin, which is the same polyhydric alcohol, did not provide the same effect.
[0016]
Gum arabic used as a dispersant in the present invention has been conventionally used, and the amount of the gum arabic can be appropriately changed depending on the type and the amount of the fine solid to be added. It is preferably from 10 to 35 parts by weight based on parts by weight. If the added amount of gum arabic is small, the finely divided solids cannot be stably dispersed, and if the added amount is large, the viscosity of the preparation increases, resulting in a paste, which is not preferable.
[0017]
Conventionally, gum arabic has been used as an emulsifier and a coating agent for food, and is widely used in combination with various surfactants and gelling agents. Nothing is known about the dispersion effect. In addition, propylene glycol has also been conventionally known to be used as a solvent for dyes and fragrances, but in combination with gum arabic as in the present invention, to obtain an effect on dispersion stability of finely divided solid components. It was not known to be used.
[0018]
Further, in addition to the above-described dispersion medium and dispersant, various additives conventionally used in the field of foods can be used as long as the effects of the present invention are not impaired. Is characterized in that finely divided crystal components can be stably dispersed without using a conventionally used surfactant such as a sucrose fatty acid ester, an emulsifier, a stabilizer and the like.
[0019]
The beverage to which the dispersion preparation according to the present invention is added is not particularly limited, and a wide range of beverages can be provided, including beverages containing components in which a surfactant has not conventionally been used as described above. Further, the dispersion preparation according to the present invention has improved acid resistance and salt resistance, so that the usable range thereof is further widened. The method for producing the beverage is as follows: the dispersion preparation according to the present invention is used as a coloring agent during the prescription, or when β-carotene is added, it is only necessary to add the physiological effect of β-carotene in expectation of the physiological effect. Since the manufacturing method can follow the usual method, no special process is required in the manufacturing process, so that new manufacturing equipment is not required and the industrial utility value is high.
[0020]
Furthermore, the beverage according to the present invention, in addition to the fruit juice component, if necessary as long as the effects of the present invention are not impaired, milk components, whole milk powder, skim milk powder, milk components such as fresh cream, egg yolk, egg white, etc. Egg processed products, acidulants, seasonings, pigments, flavors, purees, cocoa powder, chocolate, preservatives, extracts, pastes, pH adjusters, Western liquors, other minerals, etc. can be optionally added.
[0021]
Examples of the saccharides include sugar, fructose, glucose, syrup, reduced syrup, honey, isomerized sugar, invert sugar, oligosaccharide (isomaltooligosaccharide, reduced xylo-oligosaccharide, reduced gentio-oligosaccharide, xylo-oligosaccharide, gentio-oligosaccharide, nigerooligosaccharide, andanderoligosaccharide) And soybean oligosaccharides), trehalose, sugar alcohols (maltitol, erythritol, sorbitol, palatinit, xylitol, lactitol, etc.), sugar-bound starch syrup (coupling sugar) and the like.
[0022]
In addition, conventionally known or future known sweet components can be used in place of the saccharide. Specifically, sweet components such as aspartame, acesulfame potassium, sucralose, alitame, neotame, licorice extract (glycyrrhizin), saccharin, saccharin sodium, stevia extract, and stevia powder may be used.
[0023]
The method for producing a dispersion preparation according to the present invention utilizes carotenoids such as lycopene and β-carotene and crystals of carmine in a solvent in which propylene glycol as a dispersion medium is present in a solvent such as water. And then pulverized with a ball mill type wet pulverizer, emulsifier, or the like, and then added with a gum arabic as a dispersant to obtain a dispersion preparation. Known conditions and settings can be used as they are for the temperature conditions of the solvent and the pulverizing conditions of the pulverizer, and gum arabic may be added to the solution after micronization as a liquid by a known method. Is not particularly limited.
[0024]
In order to further enhance the dispersibility when mixed with gum arabic, the dispersion may be performed using an existing emulsifier such as a homogenizer.
[0025]
Obtained by the method as described above, the dispersion formulation according to the present invention and a beverage using the dispersion formulation, unlike conventional products, do not contain a surfactant such as glycerin fatty acid ester or sucrose fatty acid ester, It is one of the features that there is little smell. Further, the finely divided solid is uniformly dispersed in the solvent or the beverage, and there is no effect due to the absence of the surfactant. Furthermore, even in systems containing multiple components such as fruit juices, minerals, and polyphenols that could not be achieved with conventional products, the dispersion state of the finely divided solid without precipitation / floating is stable, The acid resistance and salt resistance have also been improved, and it can be used for foods with a high acidity and foods with a high salt concentration that could not be used conventionally.
[0026]
【Example】
Hereinafter, the present invention will be described with reference to examples, but the present invention is not limited thereto. Unless otherwise specified, “parts” means “parts by weight”.
Experimental example 1
According to the formulation example in Table 1, a pulverized part was prepared, and then, according to the formulation in Table 2, a dispersion preparation containing a finely divided solid was prepared, and a stability test was performed as a beverage.
[0027]
[Table 1] Prescription example of pulverizing unit and measurement results

[0028]
The pulverized part of the dispersion preparation according to the present invention was prepared according to the above-mentioned formulation. The pulverization was performed using a ball mill type wet pulverizer, and the volume frequency depending on the median diameter and the particle diameter of the solid was measured by a laser diffraction type particle size distribution analyzer (manufactured by Shimadzu Corporation).
<Result>
The solid material pulverized parts obtained in Examples 1 and 2 were finely and uniformly pulverized. On the other hand, the finely divided solid obtained in Comparative Example 1 was not sufficiently pulverized, had a large particle diameter, and could not be uniformly finely divided. In Comparative Example 2, although the particle diameter was varied, the particles were more uniformly pulverized than Comparative Example 1.
Experimental example 2
The pulverized parts of Example 1, Example 2 and Comparative Example 2 obtained in Experimental Example 1 were prepared into dispersion preparations and beverages according to the formulation examples in Table 2, and a stability test was performed.
[0029]
Table 2 Formulation of dispersion preparation and beverage using the dispersion preparation

[0030]
<Result>
Beverages using the dispersion preparations obtained in Example 3, Example 4 and Comparative Example 3 were prepared by an ordinary method, stored at 5 ° C. for 3 months, and changes in appearance were visually confirmed.
[0031]
In the beverages to which the dispersion preparations of Examples 3 and 4 were added, abnormalities such as precipitation and neck ring were not observed. Also, no change in taste occurred.
[0032]
On the other hand, in the beverage to which the dispersion preparation of Comparative Example 3 was added, a large amount of precipitate was generated, and the commercial value of the beverage was significantly impaired.

Claims

A finely divided solid dispersion comprising propylene glycol and gum arabic.

The micronized solid dispersion according to claim 1, wherein the solid is a carotenoid crystal.

3. The finely divided solid dispersion according to claim 2, wherein the carotenoid crystals are lycopene, β-carotene, canthaxanthin, β-apocarotenal, or lutein alone or in combination.

The finely divided solid dispersion according to claim 1, wherein the solid is carmine.

A method for producing a solid dispersion preparation, comprising pulverizing a solid in the presence of propylene glycol, and then adding gum arabic.

A beverage using the finely divided solid dispersion according to any one of claims 1 to 4.