JP2004265125A - 通信装置およびウェブアクセスプログラム - Google Patents
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Abstract
【解決手段】複合機は、用紙に記述されたURLとして、正しい文字列および間違った文字列を含んだ複数の文字列が識別された場合、これら複数の文字列の一覧画像を生成して印刷する。そのため、利用者は、この印刷された画像によって、正しい文字列および間違った文字列を含む複数の文字列が識別された旨を認識することができる。また、この一覧を示す画像は、複数の文字列それぞれにおいて他の文字列と異なる部分Bが強調表示されている。この『他の文字列と異なる部分』は、文字列を構成する文字の中で誤認識された可能性が高い部分であり、この部分を強調表示することで用紙に記述されていたURLのうちどの部分の文字が誤認識された文字であるかを容易に確認できる。
【選択図】図5
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、画像に記述されたアクセス情報を示す文字列を読み取り、この文字列で示されるアクセス情報に基づいてウェブページへアクセスする通信装置、および、ウェブアクセスプログラムに関する。
【0002】
【従来の技術】
近年では、新聞や書籍などの印刷媒体においてインターネット上のウェブページへアクセスするためのアクセス情報(URI:Uniform Resource Identifiers)を掲載したり、テレビ番組中にアクセス情報を含む画像を流したりすることによって、アクセス情報を利用者へ提供することが一般的に行われている。
【0003】
こうして、アクセス情報の提供を受けた利用者は、ウェブブラウザ(WWWブラウザ)の組み込まれた端末装置や、ウェブページへアクセスすると共にアクセスしたウェブページを印刷する機能(ウェブプリント機能)を有する端末装置などを利用することによって、アクセス情報のウェブページを閲覧することができる。
【0004】
ただ、印刷媒体やテレビ番組により提供されるアクセス情報に基づいてウェブページへアクセスする際、通常、利用者は、端末装置の備える操作部によってアクセス情報で示される文字列を一文字ずつ入力するといった面倒な操作を行わなければならない。
【0005】
そこで、近年では、印刷媒体に記載されたアクセス情報をスキャナで読み取ったり、テレビ番組におけるアクセス情報の画像をソフトウェア的に抽出したりすることにより得られた画像から、アクセス情報を文字認識して文字列のデータを取得するといったことも行われている。こうして、データとして取得される文字列は、上述の端末装置がそのままアクセス情報として利用できるため、このデータを端末装置へ渡せば、アクセス情報で示される文字列を一文字ずつ入力しなくてもウェブページへアクセスすることが可能である。
【0006】
しかし、アクセス情報を文字認識する際には、アクセス情報の文字列が誤認識されてしまう恐れがあり、この場合、正しいアクセス情報の文字列とは異なる間違った文字列がアクセス情報として取得されてしまう恐れがある。
この問題に対して、アクセス情報を文字認識した際にアクセス情報の文字列が誤認識されたものかどうかを検証・修正するための技術が種々提案されている。
【0007】
例えば、文章画像を読み取って、この読み取られた文章画像を構成する文字列に対して文字認識を行い、その結果により得られた文字列をアクセス情報とみなし、このアクセス情報のウェブページへのアクセスを試みて、ウェブページへ正常にアクセスできなければ、所定の修正規則に従ってアクセス情報を構成する文字列を修正して再度アクセスを試みる一方、ウェブページへ正常にアクセスできれば、文字認識により得られた文字列が正しいアクセス情報であるとして、その旨を利用者に報知する(ディスプレイに表示する)、といった文字認識装置である(特許文献1参照)。この技術によれば、利用者はウェブページへ正常にアクセスできるアクセス情報を取得することができる。
【0008】
【特許文献1】
特開2002−279352号公報
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、上述の文字認識装置においては、文字認識により得られた文字列が誤認識による間違った文字列であっても、この文字列で示されるアクセス情報のウェブページがインターネット上に存在すれば、このアクセス情報のウェブページへアクセスすることは可能である。そのため、ウェブページへアクセスできる文字列であれば、誤認識による間違った文字列であっても、正しいアクセス情報として報知されてしまう。よって、利用者は、報知されたアクセス情報が間違っていたとしても、その旨を認識することができず、間違ったアクセス情報を正しいアクセス情報として取得することになってしまう。
【0010】
本発明は、上記問題を解決するためになされたものであり、その目的は、文字認識により得られたアクセス情報が誤認識による間違った文字列である場合に、その旨を利用者に認識させるための技術を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段および発明の効果】
上記問題を解決するため請求項1に記載の通信装置は、文字列識別手段および第1アクセス手段を備えており、文字列識別手段がアクセス情報を示す文字列を識別した後、第1アクセス手段が、この識別された文字列をアクセス情報とし、このアクセス情報に基づいてウェブページへアクセスする、ように構成されている。
【0012】
また、この通信装置は、画像生成手段、画像出力手段および文字列指定手段を備えており、文字列識別手段によって一部分の文字が異なっている複数の文字列が候補として識別された場合に、画像生成手段が、これら複数の文字列の一覧を示す画像として、複数の文字列それぞれにおいて他の文字列と異なっている部分の文字を、同じである部分の文字とは異なる表示態様となっている画像を生成する。続いて、画像出力手段が、画像生成手段により生成された画像を出力する。こうして、画像出力手段により画像が出力された後、文字列指定手段が、複数の文字列のうちいずれかの文字列を利用者に指定させる。そして、第1アクセス手段が、文字列指定手段により指定された文字列をアクセス情報とし、このアクセス情報に基づいてウェブページへアクセスする。
【0013】
このように構成された通信装置によれば、文字列識別手段によって一部分の文字が異なっている複数の文字列、つまり、正しい文字列および間違った文字列を含んだ複数の文字列が候補として識別された場合には、これら複数の文字列の一覧を示す画像が画像生成手段により生成され、画像出力手段により出力される。そのため、利用者は、この一覧を示す画像によって、文字列識別手段により正しい文字列および間違った文字列を含んだ複数の文字列が候補として識別された旨を認識することができる。
【0014】
また、この一覧を示す画像は、複数の文字列それぞれにおいて他の文字列と異なっている部分の文字が、他の文字列と同じ部分の文字とは異なる表示態様となっている。この『他の文字列と異なる部分』は、文字列識別手段により誤認識された可能性が高い部分であり、この部分を、他の文字列と同じ部分とは異なる表示態様とすることによって、読取手段により読み取られた画像に記述されていた文字列(アクセス情報)のうち、どの部分の文字が誤認識された文字であるかを表示態様の違いから容易に確認できる。
【0015】
さらに、第1アクセス手段は、画像出力手段により画像が出力された後、文字列指定手段により指定された文字列に基づいてウェブページへのアクセスを行うため、利用者は、例えば、画像(読取手段により読み取らせた画像)に記述されたアクセス情報を再確認するなどして正しい文字列であると推定した文字列を文字列指定手段により指定することによって、間違った文字列で示されるアクセス情報のウェブページへ間違ってアクセスしてしまうことを防止できる。
【0016】
なお、上述した第1アクセス手段は、アクセス情報に基づいてウェブページへアクセスする手段であって、ネットワーク経由で接続されたサーバーへウェブページの送信を要求して、この要求に応じてサーバーから送信されてきたウェブページを受信することによってウェブページへアクセスする手段である。ここで、『アクセス情報』とは、ネットワーク上に存在するハードウェアやソフトウェアなどの資源を識別(資源の場所を特定)するための情報(URI;Uniform Resource Identifiers)のことである。
【0017】
また、画像生成手段は、複数の文字列の一覧を示す画像を生成する手段であって、この一覧を示す画像は、複数の文字列それぞれにおいて他の文字列と異なっている部分の文字が、他の文字列と同じである部分の文字とは異なる表示態様となっている。この『異なる表示態様』とは、異なっている部分の文字を、同じである部分の文字とは異なる書体(例えば、強調、斜体、異なるフォントなど)としたり、網掛け表示とした状態のことである。
【0018】
また、文字列指定手段は、複数の文字列のうちいずれかの文字列を利用者に指定させるための手段であって、例えば、通信装置に既設または専用に設けられた操作部による入力操作によって文字列を指定させる構成とした場合には、入力操作を行うための操作部のことである。また、いずれの文字列を指定したかを記入するための記入媒体への記入、記入媒体の読取手段による読み取り、および、通信装置に設けられた記入識別手段による記入媒体の画像に基づく記入内容の識別によって文字列を指定させる構成とした場合には、読取手段および記入識別手段のことである。
【0019】
また、文字列識別手段は、ウェブページへアクセスするためのアクセス情報を示す文字列から、この文字列を識別する処理(OCR;Optical Character Recognition )を行う手段である。具体的な処理内容としては、まず、文字列における各文字の領域を抽出し、この文字に対して、正規化,細線化(または、輪郭抽出),方向線素化を経て特徴量を算出する。続いて、この算出した特徴量と、あらかじめ各種文字のサンプルに基づき同様の手順を経て算出しておいた特徴量が登録されている認識辞書データとを照合することによって、各サンプルの文字それぞれにおける「認識スコア(確からしさ)」を求める。続いて、「認識スコア」が所定のしきい値以上となるサンプルの文字、または、しきい値以上となるサンプルの文字がない場合には「認識スコア」が高い順に所定数までのサンプルの文字を識別した文字とする。そして、これらの処理を、上述の文字列における全ての文字に対して行う。こうして、例えば、文字列における1文字のみに対して、i種類の文字が候補として決定された場合には、その文字のみが異なるi種類の文字列が識別されたことになる。また、文字列におけるj個の文字に対して、それぞれi1種類、i2種類、・・・、ij種類の文字が候補として決定され、他の文字に対しては1種類の文字が候補として決定された場合は、少なくともj個の文字いずれかが異なるi1×i2×・・・×ij種類の文字列がURLの候補として識別されたことになる。
【0020】
また、この文字列識別手段は、アクセス情報を示す文字列が記述された画像から、アクセス情報を示す文字列を識別するように構成すればよい。
具体的には、請求項2に記載のように、読取手段および読取指令手段を備え、読取指令手段の指令を受けた読取手段が、ウェブページへアクセスするためのアクセス情報を示す文字列が記述された画像を読み取り、文字列識別手段が、こうして読み取られた画像からアクセス情報を示す文字列を識別するように構成すればよい。
【0021】
このように構成された通信装置によれば、文字列識別手段が、アクセス情報を示す文字列が記述された画像から、アクセス情報を示す文字列を識別することができる。
なお、上述の読取手段は、外部からの指令を受けて画像の読み取りを行う手段であって、例えば、印刷媒体の画像を読み取るような構成を採用することができる。また、外部から画像のデータを入力することにより画像を読み取るような構成を採用することもできる。
【0022】
また、請求項3に記載の通信装置は、文字列識別手段によって一部分の文字が異なっている複数の文字列が候補として識別された場合に、複数の文字列それぞれについて他の文字列と異なっている部分の「確からしさ」を推定する推定手段を備えている。そして、画像生成手段は、複数の文字列の一覧を示す画像として、この複数の文字列それぞれが、推定手段により推定された「確からしさ」の高い順に並べられた画像を生成する。
【0023】
このように構成された通信装置によれば、画像出力手段により出力される画像が、複数の文字列それぞれを「確からしさ」の高い順に並べた画像となる。そのため、利用者は、画像出力手段により出力される画像に基づいて、「確からしさ」の高い文字列、つまり、正しいアクセス情報であると推定される文字列を、いち早く選んで文字列指定手段により指定することができる。
【0024】
なお、上述の推定手段は、複数の文字列それぞれについて他の文字列と異なっている部分の「確からしさ」を推定する手段であって、例えば、文字列識別手段が、上述の「認識スコア」から文字を識別する構成であれば、この「認識スコア」の合計値に基づいて文字列全体における「確からしさ」を示す評価値を算出することにより「確からしさ」を推定するように構成すればよい。
【0025】
また、上記問題を解決するため請求項4に記載の通信装置は、読取手段、読取指令手段、文字列識別手段および第1アクセス手段を備えており、まず、読取指令手段の指令を受けた読取手段が、ウェブページへアクセスするためのアクセス情報を示す文字列が記述された画像を読み取り、こうして読み取られた画像から、文字列識別手段がアクセス情報を示す文字列を識別した後、第1アクセス手段が、この識別された文字列をアクセス情報とし、このアクセス情報に基づいてウェブページへアクセスする、ように構成されている。
【0026】
また、この通信装置は、第2アクセス手段、画像生成手段、画像出力手段および文字列指定手段を備えており、文字列識別手段によって複数の文字列が候補として識別された場合に、第2アクセス手段が、複数の文字列それぞれをアクセス情報とし、このアクセス情報に基づいて各ウェブページへアクセスする。続いて、画像生成手段が、文字列識別手段により識別された複数の文字列の一覧を示す画像として、複数の文字列それぞれに、この文字列に基づき第2アクセス手段によりアクセスできたか否かを示す情報の表示領域が対応づけられた表示態様となる画像を生成する。続いて、画像出力手段が、画像生成手段により生成された画像を出力する。こうして、画像出力手段により画像が出力された後、文字列指定手段が、複数の文字列のうちいずれかの文字列を利用者に指定させる。そして、第1アクセス手段が、文字列指定手段により指定された文字列をアクセス情報とし、このアクセス情報に基づいてウェブページへアクセスする。
【0027】
このように構成された通信装置によれば、請求項1と同様に、複数の文字列の一覧を示す画像が出力される。そのため、利用者は、この一覧を示す画像によって、文字列識別手段により正しい文字列および間違った文字列を含んだ複数の文字列が候補として識別された旨を認識することができる。さらに、第1アクセス手段は、文字列指定手段により指定された文字列に基づいてウェブページへのアクセスを行うため、利用者は、例えば、画像に記述されたアクセス情報を確認するなどして正しい文字列であると推定した文字列を文字列指定手段により指定することによって、間違った文字列で示されるアクセス情報のウェブページへアクセスしてしまうことを防止できる。
【0028】
特に、画像出力手段により出力される画像は、複数の文字列それぞれに、この文字列に基づき第2アクセス手段によりアクセスできたか否かを示す情報の表示領域が対応づけられた表示態様となっている。そのため、文字列指定手段により指定すべき文字列を指定する際の判断材料として、第2アクセス手段によりアクセスできたか否かを示す情報を利用者に提供することができる。
【0029】
この判断材料に基づいて、利用者は、例えば、アクセスできなかった旨を示す情報の表示領域が対応づけられている文字列については、文字列指定手段により指定すべき対象から除外するといったことができる。このように、アクセスできなかった旨を示す情報の表示領域が対応付けられている文字列は、この文字列で示されるアクセス情報のウェブページがネットワーク上に存在しない文字列であるため、文字列指定手段で指定しても第1アクセス手段によりウェブページへアクセスすることはできない。よって、アクセスできなかった旨を示す情報の表示領域が対応付けられている文字列を対象から除外することは、ウェブページへアクセスすることができない文字列を文字列指定手段で指定した後、再度、他の文字列を文字列指定手段で指定し直すといった無用な操作(動作)を防止するために好適である。
【0030】
なお、上述した読取手段は、請求項1と同様に、外部からの指令を受けて画像の読み取りを行う手段である。
また、第1アクセス手段は、請求項1と同様に、アクセス情報に基づいてウェブページへアクセスする手段である。
【0031】
また、第2アクセス手段は、文字列識別手段によって識別された複数の文字列それぞれをアクセス情報とし、このアクセス情報に基づいて各ウェブページへアクセスする手段であって、第1アクセス手段と同様に、ネットワーク経由でウェブページを受信することによってウェブページへアクセスする手段である。
【0032】
また、文字列識別手段は、請求項1と同様に、読取指令手段による指令で読み取られた画像から、アクセス情報を示す文字列を識別する手段である。
また、画像生成手段は、複数の文字列の一覧を示す画像を生成する手段であって、この一覧を示す画像は、複数の文字列それぞれに、文字列に基づき第2アクセス手段によりアクセスできたか否かを示す情報の表示領域が対応づけられた表示態様となっている。
【0033】
また、文字列指定手段は、請求項1と同様に、複数の文字列のうちいずれかの文字列を利用者に指定させるための手段である。
また、請求項5に記載の通信装置は、第2アクセス手段によりアクセスされたウェブページから、このウェブページの特徴を示す文字列を抽出する文字列抽出手段を備えている。そして、画像生成手段が、複数の文字列それぞれに、この文字列に基づき第2アクセス手段によりアクセスできたか否かを示す情報の表示領域が対応づけられ、かつ、複数の文字列のうち、この文字列に基づき第2アクセス手段によりウェブページへアクセスできた文字列に、このウェブページから文字列抽出手段により抽出された文字列の表示領域が対応づけられた表示態様となる画像を生成する。
【0034】
このように構成された通信装置によれば、画像出力手段により出力される画像は、複数の文字列それぞれに、この文字列に基づき第2アクセス手段によりアクセスできたか否かを示す情報の表示領域、および、ウェブページから文字列抽出手段により抽出された文字列の表示領域が対応づけられた表示態様となっている。そのため、文字列指定手段により指定すべき文字列を指定する際の判断材料として、第2アクセス手段によりアクセスできたか否かを示す情報だけでなく、ウェブページの特徴を示す文字列を利用者に提供することができる。
【0035】
ここで、利用者が、読取手段により読み取られた画像に記述された文字列で示されるアクセス情報のウェブページについて、このウェブページの特徴を把握している場合には、上述の判断材料であるウェブページの特徴を示す文字列(以降、特徴文字列とする)に基づいて、文字列識別手段により識別された複数の文字列(以降、識別文字列とする)のうち、自身が把握しているウェブページの特徴と整合する特徴文字列が対応づけられた識別文字列を文字列指定手段により指定することによって、文字列識別手段による誤認識で得られた間違った文字列で示されるアクセス情報のウェブページへ間違ってアクセスしてしまう、といったことが起こりにくくなる。
【0036】
なお、上述の文字列抽出手段は、第2アクセス手段によりアクセスされたウェブページから、このウェブページの特徴を示す文字列を抽出する手段であって、『特徴を示す文字列』として、例えば、ウェブページにおける特定の位置に配設された文字列や、HTML(Hyper Text Markup Language)の記述における特定のタグ(例えば、タイトルタグ;<title> ・・・</title>や見出しタグ;<H1>・・・</H1> など)に挟まれた文字列などを抽出する手段である。
【0037】
また、請求項6に記載の通信装置は、画像生成手段が、複数の文字列の一覧を示す画像として、複数の文字列のうち、第2アクセス手段によりアクセスできた文字列の後にアクセスできなかった文字列が並べられた状態の画像を生成する。このように構成された通信装置によれば、画像出力手段により出力される画像は、複数の文字列それぞれを、第2アクセス手段によりアクセスできた文字列の後にアクセスできなかった文字列が並べられた状態の画像となる。そのため、利用者は、画像出力手段により出力された画像に基づいて、第2アクセス手段によりアクセスできた文字列、つまり、ネットワーク上に存在するアクセス情報を示す文字列を、いち早く選んで文字列指定手段により指定することができる。
【0038】
また、上記問題を解決するため請求項7に記載の通信装置は、読取手段、読取指令手段、文字列識別手段および第1アクセス手段を備えており、まず、読取指令手段の指令を受けた読取手段が、ウェブページへアクセスするためのアクセス情報を示す文字列が記述された画像を読み取り、こうして読み取られた画像から、文字列識別手段がアクセス情報を示す文字列を識別した後、第1アクセス手段が、この識別された文字列をアクセス情報とし、このアクセス情報に基づいてウェブページへアクセスする、ように構成されている。
【0039】
また、この通信装置は、記録手段、記録指令手段、第1判定手段、画像生成手段、画像出力手段および文字列指定手段を備えており、まず、記録指令手段が、第1アクセス手段によりウェブページへアクセスされた際に、ウェブページのアクセス情報を記録手段に記録させる。その後、文字列識別手段によって複数の文字列が候補として識別された場合に、第1判定手段が、複数の文字列それぞれが記録手段に記録されたアクセス情報のいずれかと一致するかどうかを判定する。続いて、画像生成手段が、複数の文字列の一覧を示す画像として、複数の文字列のうち第1判定手段により一致すると判定された文字列に、この文字列でアクセス可能なウェブページが過去にアクセス手段によりアクセスされた旨を示す情報の表示領域が対応づけられた表示態様となる画像を生成する。続いて、画像出力手段が、画像生成手段により生成された画像を出力する。こうして画像出力手段により画像が出力された後、文字列指定手段が、複数の文字列のうちいずれかの文字列を利用者に指定させる。そして、第1アクセス手段が、文字列指定手段により指定された文字列をアクセス情報とし、このアクセス情報に基づいてウェブページへアクセスする。
【0040】
このように構成された通信装置によれば、請求項1,請求項4と同様に、複数の文字列の一覧を示す画像が出力される。そのため、利用者は、この一覧を示す画像によって、文字列識別手段により正しい文字列および間違った文字列を含んだ複数の文字列が候補として識別された旨を認識することができる。さらに、第1アクセス手段は、文字列指定手段により指定された文字列に基づいてウェブページへのアクセスを行うため、利用者は、例えば、画像に記述されたアクセス情報を確認するなどして正しい文字列であると推定した文字列を文字列指定手段により指定することによって、間違った文字列で示されるアクセス情報のウェブページへ間違ってアクセスしてしまうことを防止できる。
【0041】
特に、画像出力手段により出力される画像は、複数の文字列それぞれのうち、過去に第1アクセス手段によりアクセスされたアクセス情報を示す文字列に、過去にアクセスされた旨を示す情報の表示領域が対応づけられた表示態様となっている。そのため、文字列指定手段により指定すべき文字列を指定する際の判断材料として、アクセス手段が過去にアクセスしたか否かを示す情報を利用者に提供することができる。
【0042】
ここで、利用者が、例えば、同一の画像に基づいて、同一のウェブページへのアクセスおよび閲覧を繰り返し行いたいような場合には、上述の判断材料に基づいて、文字列識別手段により識別された複数の文字列のうち、過去にアクセスされた旨を示す情報の表示領域が対応づけられた文字列を文字列指令手段により指定するようにすれば、文字列識別手段による誤認識で得られた間違った文字列で示されるアクセス情報のウェブページへ間違ってアクセスしてしまうといったことを防止できる。これによって、過去にアクセスした同一のウェブページへ確実にアクセスすることができる。
【0043】
なお、上述した読取手段は、請求項1,請求項4と同様に、外部からの指令を受けて画像の読み取りを行う手段である。
また、第1アクセス手段は、請求項1,請求項4と同様に、アクセス情報に基づいてウェブページへアクセスする手段である。
【0044】
また、文字列識別手段は、請求項1,請求項4と同様に、読取指令手段による指令で読み取られた画像から、アクセス情報を示す文字列を識別する手段である。
また、画像生成手段は、複数の文字列の一覧を示す画像を生成する手段であって、この一覧を示す画像は、複数の文字列のうち第1判定手段により一致すると判定された文字列に、この文字列でアクセス可能なウェブページが過去に第1アクセス手段によりアクセスされた旨を示す情報の表示領域が対応づけられた表示態様となっている。
【0045】
また、文字列指定手段は、請求項1,請求項4と同様に、複数の文字列のうちいずれかの文字列を利用者に指定させるための手段である。
また、請求項8に記載の通信装置は、要求出力手段、第2判定手段および応答出力手段を備え、当該通信装置と同様の構成を備えた他の通信装置との間でデータ通信可能に構成されている。この通信装置は、文字列識別手段によって複数の文字列が候補として識別された場合に、要求出力手段が、他の通信装置に対して記録手段に記録されているアクセス情報の送信を要求するための要求信号を前記他の通信装置へ出力する。続いて、要求出力手段により要求信号を出力した後に他の通信装置から入力した応答信号に基づいて、第2判定手段が、複数の文字列それぞれが前記応答信号で示されるアクセス情報のいずれかと一致するかどうかを判定する。そして、画像生成手段が、複数の文字列の一覧を示す画像として、第1判定手段により一致すると判定された文字列にアクセスされた旨を示す情報の表示領域が対応づけられ、かつ、第2判定手段により一致すると判定された文字列に、この文字列でアクセスされるウェブページが過去に他の通信装置によりアクセスされた旨を示す情報の表示領域が対応づけられた表示態様となる画像を生成する。さらに、他の通信装置から要求信号を入力した際には、応答出力手段が、記録手段に記録されているアクセス情報それぞれを示す信号を応答信号として他の通信装置へ出力する。
【0046】
このように構成された通信装置によれば、画像出力手段により出力される画像は、過去にアクセス手段によりアクセスされたアクセス情報を示す文字列だけでなく、過去に他の通信装置(の第1アクセス手段)によりアクセスされたアクセス情報を示す文字列に対しても、過去にアクセスされた旨を示す情報の表示領域が対応づけられた表示態様となっている。そのため、文字列指定手段により指定すべき文字列を指定する際の判断材料として、通信装置自身の第1アクセス手段だけでなく、他の通信装置の第1アクセス手段が過去にアクセスしたか否かを示す情報を利用者に提供することができる。
【0047】
また、請求項9に記載の通信装置は、画像生成手段が、複数の文字列の一覧を示す画像として、複数のそれぞれが第1,第2判定手段のうちいずれの判定手段により一致すると判定されたか、および、いくつの判定手段により一致すると判定されたかに応じた順番に並べられた状態の画像を生成する。
【0048】
このように構成された通信装置によれば、画像出力手段により出力される画像は、一致すると判定された判定手段の種類および数に応じて決まる条件に基づいて配列されるため、利用者は、この条件に適合する文字列をいち早く選んで文字列指定手段により指定することができる。
【0049】
なお、上述の画像出力手段は、画像生成手段により生成された画像を出力する手段であって、例えば、通信装置が各種画像を印刷媒体へ印刷する印刷手段を備えている場合には、請求項10に記載のように、画像出力手段が、画像生成手段により生成された画像を印刷手段に印刷させるように構成すればよい。
【0050】
このように構成された通信装置によれば、画像生成手段により生成された画像を印刷媒体へ印刷することができる。
また、上述の画像出力手段は、例えば、通信装置が各種画像を表示する表示手段を備えている場合には、請求項11に記載のように、画像出力手段が、画像生成手段により生成された画像を表示手段に表示させるように構成すればよい。
【0051】
このように構成された通信装置によれば、画像生成手段により生成された画像を表示手段に表示することができる。
ところで、請求項1から請求項3に記載の通信装置は、請求項4から請求項6のいずれかに記載の通信装置のみが備える手段(第2アクセス手段、文字列抽出手段)、または、請求項7から請求項9のいずれかに記載の通信装置のみが備える手段(記録手段、記録指令手段、要求出力手段、第2判定手段および応答出力手段)を備え、画像表示手段が、これら通信装置における特徴(表示態様)をも有する表示態様となる画像を生成するように構成してもよい。このように構成すれば、請求項4から請求項9のいずれかに記載の通信装置と同様の作用・効果を得ることができる。
【0052】
また、請求項4から請求項6のいずれかに記載の通信装置は、請求項1から請求項3に記載の通信装置のみが備える手段(推定手段)、または、請求項7から請求項9のいずれかに記載の通信装置のみが備える手段(記録手段、記録指令手段、要求出力手段、第2判定手段および応答出力手段)を備え、画像表示手段が、これら通信装置における特徴(表示態様)をも有する表示態様となる画像を生成するように構成してもよい。このように構成すれば、請求項1から請求項3および請求項7から請求項9のいずれかに記載の通信装置と同様の作用・効果を得ることができる。
【0053】
また、請求項7から請求項9のいずれかに記載の通信装置は、請求項1から請求項3に記載の通信装置のみが備える手段(推定手段)、または、請求項4から請求項6のいずれかに記載の通信装置のみが備える手段(第2アクセス手段、文字列抽出手段)を備え、画像表示手段が、これら通信装置における特徴(表示態様)をも有する表示態様となる画像を生成するように構成してもよい。このように構成すれば、請求項1から請求項6のいずれかに記載の通信装置と同様の作用・効果を得ることができる。
【0054】
また、請求項12に記載のウェブアクセスプログラムは、請求項1から請求項3,請求項10,請求項11のいずれかに記載の読取指令手段、文字列識別手段、第1アクセス手段、画像生成手段、画像出力手段および文字列指定手段として機能させるための各種手順を、コンピュータシステムに実行させるためのプログラムである。このようなプログラムにより制御されるコンピュータシステムは、請求項1から請求項3,請求項10,請求項11のいずれかに記載の通信装置の一部を構成することができるため、このコンピュータシステムを一部構成とした通信装置は、請求項1から請求項3,請求項10,請求項11のいずれかに記載の通信装置と同様の作用・効果を得ることができる。
【0055】
また、このウェブアクセスプログラムに、請求項3に記載の推定手段として機能させるための各種手順が含まれていてもよい。この場合、コンピュータシステムは、請求項3,請求項10,請求項11のいずれかに記載の通信装置の一部を構成することができるため、このコンピュータシステムを一部構成とした通信装置は、請求項3,請求項10,請求項11のいずれかに記載の通信装置と同様の作用・効果を得ることができる。
【0056】
また、請求項13に記載のウェブアクセスプログラムは、請求項4から請求項6,請求項10,請求項11のいずれかに記載の読取指令手段、文字列識別手段、第1アクセス手段、第2アクセス手段、画像生成手段、画像出力手段および文字列指定手段として機能させるための各種手順を、コンピュータシステムに実行させるためのプログラムである。このようなプログラムにより制御されるコンピュータシステムは、請求項4から請求項6,請求項10,請求項11のいずれかに記載の通信装置の一部を構成することができるため、このコンピュータシステムを一部構成とした通信装置は、請求項4から請求項6,請求項10,請求項11のいずれかに記載の通信装置と同様の作用・効果を得ることができる。
【0057】
また、このウェブアクセスプログラムに、請求項5に記載の文字列抽出手段として機能させるための各種手順が含まれていてもよい。この場合、コンピュータシステムは、請求項5,請求項6,請求項10,請求項11のいずれかに記載の通信装置の一部を構成することができるため、このコンピュータシステムを一部構成とした通信装置は、請求項5,請求項6,請求項10,請求項11のいずれかに記載の通信装置と同様の作用・効果を得ることができる。
【0058】
また、請求項14に記載のウェブアクセスプログラムは、請求項7から請求項11のいずれかに記載の読取指令手段、文字列識別手段、第1アクセス手段、記録指令手段、第1判定手段、画像生成手段、画像出力手段および文字列指定手段として機能させるための各種手順を、コンピュータシステムに実行させるためのプログラムである。このようなプログラムにより制御されるコンピュータシステムは、請求項7から請求項11のいずれかに記載の通信装置の一部を構成することができるため、このコンピュータシステムを一部構成とした通信装置は、請求項7から請求項11のいずれかに記載の通信装置と同様の作用・効果を得ることができる。
【0059】
また、このウェブアクセスプログラムに、請求項8に記載の要求出力手段、第2判定手段および応答出力手段として機能させるための各種手順が含まれていてもよい。この場合、コンピュータシステムは、請求項8から請求項11のいずれかに記載の通信装置の一部を構成することができるため、このコンピュータシステムを一部構成とした通信装置は、請求項8から請求項11のいずれかに記載の通信装置と同様の作用・効果を得ることができる。
【0060】
なお、上述したウェブアクセスプログラムは、それぞれコンピュータシステムによる処理に適した命令の順番付けられた列からなるものであって、例えば、FD、CD−ROM、メモリーカードなどの記録媒体、インターネットなどの通信回線網を介して、通信装置、コンピュータシステム、または、これらを利用する利用者に提供されるものである。また、このウェブアクセスプログラムを実行するコンピュータシステムとしては、例えば、通信装置の備えるコンピュータシステム、通信装置に無線または有線の通信路を介してデータ通信可能に接続されたコンピュータシステムなどを利用することができる。
【0061】
【発明の実施の形態】
次に本発明の実施の形態について例を挙げて説明する。
[第1実施形態]
複合機1は、電話回線網100を介して音声通話を実現する機能、電話回線網100を介して画像の送受信を行う機能の他、インターネット200経由でアクセス可能なウェブページを用紙に印刷する機能(以降、ウェブプリント機能とする)などを有する装置である。
【0062】
この複合機1は、図1に示すように、CPU12、ROM14、RAM16、ハンドセット20、スキャナ部32、モデム34、プリンタ部36、ユーザインターフェース部(以降、ユーザI/Fとする)40、PCインターフェース部(以降、PCI/Fとする)50、通信制御部60、回線制御部70などがバス80を介して接続されてなるものである。
【0063】
CPU12は、あらかじめROM14に記憶されている処理手順に従い、処理結果をRAM16に記憶させながら、複合機1の各構成要素にバス80経由で指令を送ることによって、複合機1全体の動作を制御する。なお、CPU12は、ROM14に組み込まれている通信用ソフトによって、ウェブページへアクセスする機能を実現する。この通信用ソフトは、HTTP(Hyper Text Transfer Protocol)に基づき、通信制御部60経由でインターネット200に接続されたサーバーへウェブページの送信を要求し、この要求に応じたサーバーから送信されてきたウェブページを通信制御部60経由で受信することによって、ウェブページへアクセスするまでの各種手順をCPU12に実行させるためのプログラムである。
【0064】
ハンドセット20は、複合機1本体から取り外して使用する送受話器である。スキャナ部32は、CPU12からの指令を受けて、所定の読取位置(図示されない)にセットされた用紙から画像の読み取り行うと共に、この画像のイメージデータを生成する。
【0065】
モデム34は、CPU12からの指令を受けて、スキャナ部32で生成されたイメージデータを変調して電話回線網100を伝送可能な画像信号を生成したり、電話回線網100から回線制御部70を介して入力された画像信号を復調してイメージデータを生成したりする。
【0066】
プリンタ部36は、CPU12からの指令を受けて、所定の給紙位置(図示されない)にセットされた用紙へのイメージデータに基づく画像の印刷を行う。
ユーザI/F40は、複数のキー,スイッチからなる操作パネル42、各種情報を表示する表示パネル44、スピーカおよびスピーカを駆動する駆動回路からなるスピーカ部46などで構成される。これらのうち、操作パネル42は、文字,数字および記号を入力可能な複数の文字キー、後述するウェブスキャン処理(図2)においてウェブページの印刷を開始するためのウェブスキャンキーなどからなる。
【0067】
PCI/F50は、複合機1を通信ケーブル経由で別のコンピュータシステムと接続するためのインターフェースであって、これによって、複合機1−コンピュータシステム間におけるデータ通信を可能な状態とすることができる。
通信制御部60は、CPU12の指令を受けて、複合機1外部からパケット単位のデータを入力したり、複合機1外部へパケット単位のデータを出力する。
【0068】
回線制御部70は、電話回線網100からの各種信号の入力および電話回線網100への信号の出力を行うと共に、CPU12の指令を受けて、電話回線網100との間で入出力する信号の伝送先および伝送元となる伝送経路を設定する。この「電話回線網100との間で入出力する信号の伝送先および伝送元となる伝送経路」は、ハンドセット20を複合機1本体から取り外す操作(オフフック操作)が行われた際に、回線制御部70からハンドセット20へ向かう経路が上述の伝送経路として設定され、この経路を音声信号が伝送可能な状態となる。こうして設定された伝送経路は、ハンドセット20を複合機1本体に戻す操作(オンフック操作)が行われた際に解除され、この経路を音声信号が伝送されない状態となる。また、操作パネル42により画像を送信(FAX送信)するための操作が行われた際、または、画像信号を受信した際に、モデム34へ向かう経路が上述の伝送経路として設定され、この経路を画像信号が伝送可能な状態となる。この設定された伝送経路はモデム34による画像信号の出力が終了した際、または、電話回線網100からの画像信号の入力が終了した際に解除され、この経路を画像信号が伝送されない状態となる。
○CPU12によるウェブスキャン処理
以下に、複合機1の備えるCPU12が実行するウェブスキャン処理を図2に基づいて説明する。このウェブスキャン処理は、図3(a)に示すようにウェブページのURL(Uniform Resource Locator)が記載された用紙が所定の読取位置にセットされた状態で、操作パネル42のスキャンキーが押下されることによって開始される。なお、この用紙は、URLの記載された領域(文字列領域)Aの両端(図3(a)における右端,左端)に、この領域Aを特定するための記号「■」が記載されているものである。
【0069】
まず、変数Nを初期化する(s110)。この処理では、変数Nに「1」をセット(1→N)する。この変数Nは、以降の処理(s150からs180までの処理)の繰り返し回数を示す値がセットされるものである。なお、以降に記載の「n」は、変数Nにセットされた値を示すものとする。
【0070】
次に、スキャナ部32に用紙の画像を読み取らせる(s120)。この処理では、用紙全体の読み取りをスキャナ部32に指令し、この指令を受けたスキャナ部32が用紙全体の画像を読み取る。
次に、s120の処理で読み取られた画像のうち、URLの記載された文字列領域を抽出する(s130)。この処理では、図3(a)に示すように、URLが記載された文字列領域A1、つまり、s120の処理で読み取られた画像のうち記号「■」で特定される領域の画像を抽出する。
【0071】
次に、s130の処理で抽出された文字列領域Aから、更に1文字毎の文字領域に細分化する(s140)。この処理では、図3(b)に示すように、s130の処理で抽出された文字列領域Aから、文字間の隙間に基づいて特定した1文字分の文字領域a(a1からap)を一端側(図3(b)における左端)から順次抽出していくことによって、第1から第p番目までの領域に細分化する。そして、細分化した各文字領域aの画像を、それぞれ抽出された順番(1からp)に対応づけた状態でRAM16に記録させる。
【0072】
次に、第n番目の文字領域に記述された文字を識別する処理(OCR;Optical Character Recognition )を行う(s150)。この処理では、まず、RAM16に記録されている第n番目の文字領域anの画像に対して、正規化,細線化(または、輪郭抽出),方向線素化を経て特徴量を算出する。続いて、この算出した特徴量と、あらかじめ各種文字のサンプルに基づき同様の手順を経て算出しておいた特徴量が登録されている認識辞書データとを照合することによって、各サンプルの文字それぞれにおける「認識スコア(確からしさ)」を求める。なお、この認識辞書データは、あらかじめROM14に記録されているデータである。そして、「認識スコア」が所定のしきい値以上となるサンプルの文字、または、しきい値以上となるサンプルの文字がない場合には「認識スコア」が高い順に所定数までのサンプルの文字を、第n番目の文字領域anに記述された文字として識別する。これにより、第n番目の文字領域anに記述された文字として、1種類以上の候補となる文字が識別される。なお、上述の特徴量を算出する手順、および、「認識スコア」を求める手順については、周知の手順であるため詳細な説明は省略する。
【0073】
次に、s150の処理で識別された文字を識別結果テーブルに登録する(s160)。この「識別結果テーブル」は、RAM16に記録されたデータテーブルであって、図4に示すように、s140の処理で抽出された文字領域aそれぞれに対して、s150の処理で識別された文字および認識スコアが、認識スコアの高い順に配列された状態で登録されたデータテーブルである。このs160の処理では、s150の処理で識別された文字および求められた認識スコアを、第n番目の文字領域anに登録する。ただし、本ウェブスキャン処理が開始された以降、このs160の処理を最初に行うときには、RAM16内に識別結果テーブルが記録されていないため、第1から第p番目までの文字領域により構成された識別結果テーブルを生成したうえで該当する文字領域aへの登録を行う。
【0074】
次に、変数Nに「1」を加算(n+1→N)する(s170)。
次に、s130の処理で抽出した文字領域aの中に、第n番目の文字領域anが存在するかどうかをチェックする(s180)。この処理では、変数Nの値nが、s130の処理で抽出した文字領域aの数pを超えていなければ(n≦p)、第n番目の文字領域anが存在すると判定する。
【0075】
このs180の処理で、第n番目の文字領域anが存在している場合(s180:YES)、s150の処理へ戻る。
こうして、s150からs180の処理を、s130の処理で抽出した全ての文字領域aに対して行った後、s180の処理で第n番目の文字領域anが存在しない場合(s180:NO)、URLの候補として複数の文字列が識別されたか否かをチェックする(s190)。この処理では、識別結果テーブルにおける文字領域aの中に、複数の文字が登録されている文字領域a(例えば、図4における文字領域ap−2,ap)が一つでもあれば、URLの候補となる文字列が複数存在すると判定する。一方、複数の文字が登録されている文字領域aが一つもなければ、URLの候補となる文字列が複数存在しないと判定する。ここで、識別結果テーブルにおいて、1箇所の文字領域aに対してのみi種類の文字が登録されている場合には、この文字領域aの文字のみが異なるi種類の文字列がURLの候補として識別されたことになる。また、j(0<j)箇所の文字領域aに対して、それぞれi1種類、i2種類、・・・、iy種類の文字が登録されており、他の文字領域に対しては1種類の文字が登録されている場合は、少なくとも「j」の文字領域いずれかに対応する文字が異なるi1×i2×・・・×ij種類の文字列がURLの候補として識別されたことになる。
【0076】
このs190の処理で、URLの候補として複数の文字列が識別された場合(s190:YES)、識別結果テーブルに基づいてURLの候補となる全ての文字列が配列された状態の一覧画像を生成する(s200)。この処理では、まず、URLの候補として識別された全ての文字列を識別結果テーブルから生成すると共に、各文字列それぞれについて文字列を構成する全ての文字における認識スコアの合計値、つまり、文字列全体としての「確からしさ」を算出する。続いて、各文字列を認識スコアの合計値が高い順に配列し、かつ、各文字列に認識スコアの順位を示す番号を対応づけたデータテーブルである一覧テーブルを生成する。そして、この一覧テーブルにおける各番号および各文字列を配列した画像を一覧画像として生成する。本実施形態においては、一覧テーブル中の各文字列それぞれを構成する文字のうち、認識結果テーブルに複数の文字が登録されている文字領域aの文字、つまり、各文字列それぞれにおいて他の文字列と異なっている部分の文字列を強調表示(図5における太字部分B参照)した状態の画像を一覧画像として生成する。
【0077】
次に、s200の処理で生成された一覧画像を、URLの候補となる文字列のうちいずれかの指定を利用者に促すためのメッセージと共に、プリンタ部36に印刷させる(s210)。この処理では、図5に示すように、s200の処理で生成された一覧画像に上述のメッセージCが付加された画像の印刷をプリンタ部36へ指令し、この指令を受けたプリンタ部36が画像を用紙へ印刷する。この画像を印刷した後、利用者は、画像中のメッセージに従いユーザI/F40の操作パネル42で、各文字列と共に配列された番号を指定する操作を行うことによって、URLの候補である複数の文字列のうちいずれかを指定することができる。
【0078】
次に、ユーザI/F40の操作パネル42によって、文字列の番号を指定する操作が行われるまで待機する(s220:NO)。
このs220の処理で、文字列の番号を指定する操作が行われたら(s220:YES)、この指定された番号に対応する文字列に基づいて、ウェブページへのアクセスを行う(s230)。この処理では、s200の処理で生成された一覧テーブルのうち、s220の処理で指定された番号に対応する文字列を抽出し、この抽出した文字列をURLとみなしてウェブページへのアクセスを試みる。
【0079】
次に、s230の処理によりウェブページへアクセスできたか否かをチェックする(s240)。この処理では、s230の処理でウェブページへのアクセスを試みた以降、タイムアウトとなるまでの間に、エラーメッセージ以外の正常なウェブページをインターネット200から受信できた場合のみウェブページへアクセスできたと判定する。なお、このs240の処理では、ウェブページへアクセスできた際に、そのウェブページのURLおよびウェブページを示すデータを、RAM16にアクセス履歴として一定期間記録させる。
【0080】
このs240の処理で、ウェブページへアクセスできていなければ(s240:NO)、URLの候補となる文字列のうちいずれかの指定を利用者に促す旨の報知を行った後(s250)、s220の処理へ戻る。このs250の処理では、アクセス先を再度指定すべき旨のメッセージをユーザI/F40の表示パネル44に表示させることにより報知を行う。
【0081】
一方、s240の処理で、ウェブページへアクセスできていれば(s240:YES)、このアクセスしたウェブページをプリンタ部36に印刷させた後(s260)、本ウェブスキャン処理を終了する。このs260の処理では、アクセスしたウェブページを示す画像の印刷をプリンタ部36に指令し、この指令を受けたプリンタ部36がウェブページを示す画像を用紙へ印刷する。
【0082】
また、s190の処理で、URLの候補となる文字列が1種類のみの場合(s190:NO)、この文字列に基づいてウェブページへのアクセスを行う(s270)。この処理では、識別結果テーブルからURLとなる文字列を生成すると共に、この生成した文字列をURLとみなしてウェブページへのアクセスを試みる。
【0083】
そして、s270の処理によりウェブページへアクセスできたか否かをチェックする(s280)。この処理は、s240の処理と同様の処理である。
このs280の処理で、ウェブページへアクセスできていれば(s280:YES)、s260の処理へ移行して、ウェブページの画像をプリンタ部36に印刷させた後、本ウェブスキャン処理を終了する。
【0084】
一方、s280の処理で、ウェブページへアクセスできていなければ(s280:NO)、ウェブページへアクセスできなかった旨を報知した後(s290)、本ウェブスキャン処理を終了する。このs290の処理では、ウェブページへアクセスできなかった旨のメッセージを、ユーザI/F40の表示パネル44に表示させることにより報知を行う。
[第1実施形態の効果]
このように構成された複合機1によれば、図2におけるs150からs180の処理で、一部分の文字が異なっている複数の文字列、つまり、正しい文字列および間違った文字列を含んだ複数の文字列が候補として識別された場合には、これら複数の文字列の一覧を示す画像がs200の処理で生成され、s210の処理でプリンタ部36により印刷される。そのため、利用者は、この印刷された画像によって、正しい文字列および間違った文字列を含んだ複数の文字列が候補として識別された旨を認識することができる。
【0085】
また、この一覧を示す画像は、複数の文字列それぞれにおいて他の文字列と異なっている部分の文字が、強調表示された状態となる。この『他の文字列と異なる部分』は、s150からs180の処理で誤認識された可能性が高い部分であり、この部分を強調表示することによって、s120の処理で画像を読み取られた用紙に記述されていた文字列(URL)のうち、どの部分の文字が誤認識された文字であるかを容易に確認できる。
【0086】
さらに、図2におけるs230の処理では、s220の処理でユーザI/F40の操作パネル42により指定された番号に対応する文字列をURLとみなし、このURLに基づいてウェブページへのアクセスを行う。そのため、利用者は、例えば、用紙(s120の処理で読み取らせた用紙)に記述されたURLを再確認するなどして正しい文字列であると推定した文字列の番号を操作パネル42で指定することによって、間違った文字列で示されるURLのウェブページへアクセスしてしまうことを防止できる。
【0087】
また、s200の処理で生成される一覧画像は、複数の文字列それぞれが「認識スコア(の合計値)」の高い順に並べられた画像となる。そのため、利用者は、s220の処理で印刷された一覧画像に基づいて、「認識スコア」の高い文字列、つまり、正しいURLであると推定される文字列をいち早く選んで指定することができる。
【0088】
また、図2におけるs210の処理で、一覧画像にメッセージが付加された画像を用紙へ印刷することができる。
[第2実施形態]
複合機2は、第1実施形態における複合機1と同様の構成であり、一部処理内容が異なるだけであるため、この相違点についてのみ詳述する。
○CPU12による一覧画像生成処理
以下に、複合機1の備えるCPU12が実行する一覧画像生成処理を図6に基づいて説明する。この一覧画像生成処理は、図2におけるs200の処理の代わりに行われる処理であって、s190の処理でURLの候補として複数の文字列が識別された際(s190:YES)に開始される。
【0089】
まず、変数Mを初期化する(s310)。この処理では、変数Mに「1」をセット(1→M)する。この変数Mは、以降の処理(s330からs390までの処理)の繰り返し回数を示す値がセットされるものである。なお、以降に記載の「m」は、変数Mにセットされた値を示すものとする。
【0090】
次に、識別結果テーブルに基づいてURLの候補となる全ての文字列が配列された一覧テーブルを生成する(s320)。この処理では、まず、URLの候補として存在する全ての文字列を識別結果テーブルから生成すると共に、各文字列それぞれについて文字列を構成する全ての文字における認識スコアの合計値を算出する。そして、各文字列を認識スコアの合計値が高い順に配列し、かつ、各文字列にアクセスデータおよび履歴フラグを対応づけたデータテーブルを一覧テーブルとして生成する。なお、この「アクセスデータ」は、以降の処理(s400の処理)で一覧画像を生成する際に利用するデータであって、初期状態では空のデータとなっている。また、「履歴フラグ」は、以降の処理(s400の処理)で一覧画像を生成する際に利用する初期値「0」のフラグである。
【0091】
次に、一覧テーブルにおける各文字列のうち、第m番目の文字列に基づいて、ウェブページへのアクセスを行う(s330)。この処理では、s320の処理で生成された一覧テーブルのうち、番号「m」に対応する文字列を抽出し、この抽出した文字列をURLとみなしてウェブページへのアクセスを試みる。
【0092】
次に、s330の処理によりウェブページへアクセスできたか否かをチェックする(s340)。この処理では、s330の処理でウェブページへのアクセスを試みた以降、タイムアウトとなるまでの間に、エラーメッセージ以外の正常なウェブページをインターネット200から受信できた場合のみウェブページへアクセスできたと判定する。
【0093】
このs340の処理で、ウェブページへアクセスできたら(s340:YES)、このウェブページのタイトルを第m番目のアクセスデータとして登録する(s350)。この処理では、ウェブページのタイトルを示す文字列を、一覧テーブルのうちの番号「m」に対応するアクセスデータとして登録する。なお、「ウェブページのタイトル」とは、ウェブページにおけるHTML(Hyper Text Markup Language)の記述に含まれるタイトルタグ(<title>XXXX</title>;「XXXX」はタイトルを示す文字列)内の文字列(XXXX)で示されるものである。
【0094】
こうして、s350の処理を終えた後、または、s340の処理でウェブページへアクセスできない場合(s340:NO)、第m番目の文字列をURLとみなしてウェブページへのアクセスを行ったことがあるかどうかをチェックする(s360)。CPU12は、上述のように、図2のおけるs240およびs280の処理でウェブページへアクセスした際、そのウェブページのURLおよびウェブページを示すデータをRAM16にアクセス履歴として一定期間記録させておくように構成されている。そのため、このs360の処理においては、このアクセス履歴の中に、第m番目の文字列と一致するURLが存在している場合に、ウェブページへのアクセスを行ったことがあると判定する。
【0095】
このs360の処理で、アクセスを行ったことがあれば(s360:YES)、第m番目の履歴フラグに「1」をセットする(s370)。この処理では、一覧テーブルのうち、番号「m」に対応する履歴フラグに「1」をセットする。
こうして、s370の処理を終えた後、または、s360の処理でアクセスを行ったことがない場合(s360:NO)、変数Mに「1」を加算(m+1→M)する(s380)。
【0096】
次に、一覧テーブルにおける各文字列のうち、第m番目の文字列が存在するかどうかをチェックする(s390)。この処理では、一覧テーブルのうち、番号「m」に対応する文字列が存在するかどうかをチェックする。
このs390の処理で、第m番目の文字列が存在すれば(s390:YES)、s330の処理へ戻る。
【0097】
この後、s330からs390の処理を繰り返し、s390の処理で第m番目の文字列が存在しなくなったら(s390:NO)、一覧テーブルの内容を示す一覧画像を生成する(s400)。この処理では、一覧テーブル中の各文字列を、アクセスデータおよび履歴フラグそれぞれの内容に応じて配列し直し、かつ、各文字列に対して、アクセスデータおよび履歴フラグそれぞれの内容に応じたメッセージが記述される履歴領域Dおよびアクセス領域Eを付加した画像を一覧画像として生成する。まず、各文字列の配列については、アクセスデータが空のデータではなく、かつ、履歴フラグが「1」であるものが最上位となる。以下、アクセスデータが空のデータではなくて履歴フラグが「0」であるもの、アクセスデータが空のデータであって履歴フラグが「1」であるもの、アクセスデータが空のデータであって履歴フラグが「0」であるもの、といった順番に配列し直す。なお、同一の条件の文字列が複数存在する場合には、文字列に対応する一覧テーブル中の番号が小さい順に配列する。また、履歴領域Dには、履歴フラグが「0」であれば、アクセスを行ったことがないURLである旨のメッセージを記述し、履歴フラグが「1」であれば、過去にアクセスを行ったことがあるURLである旨のメッセージを記述する。そして、アクセス領域Eには、アクセスデータが空のデータであれば、アクセスできなかった旨のメッセージを記述し、アクセスデータが空のデータでなければ、アクセスデータで示される文字列(ウェブページのタイトル)を記述する。
【0098】
こうして、s400の処理で一覧画像を生成した後、本一覧画像生成処理を終了し、図2におけるs210の処理に移行する。なお、本第2実施形態においては、s210の処理で、図7に示すように、s400の処理で生成された一覧画像に、URLの候補となる文字列のうちいずれかの指定を促すためのメッセージCが付加された画像が印刷される。
【0099】
[第2実施形態の効果]
このように構成された複合機2によれば、図2におけるs210の処理で印刷される画像は、複数の文字列それぞれに、この文字列に基づき図6におけるs330の処理でウェブページにアクセスできたか否かを示すアクセス領域Eが対応づけられた表示態様となっている。そのため、s210の処理で画像が印刷された後に文字列を指定する際の判断材料として、ウェブページへアクセスできたか否かを示す情報を利用者に提供することができる。
【0100】
この判断材料に基づいて、利用者は、例えば、アクセスできなかった旨を示す情報のアクセス領域Eが対応づけられている文字列については、指定すべき対象から除外するといったことができる。このように、アクセスできなかった旨のアクセス領域Eが対応付けられている文字列は、この文字列で示されるURLのウェブページがインターネット200上に存在しない文字列であるため、s220の処理において指定されたとてもウェブページへアクセスすることはできない。よって、アクセスできなかった旨のアクセス領域Eの対応づけられた文字列を対象から除外することは、ウェブページへアクセスすることができない文字列を指定した後、再度、他の文字列を指定し直すといった無用な操作(動作)を防止するのに好適である。
【0101】
また、一覧画像中のアクセス領域Eには、ウェブページのタイトルが記述されるため、文字列を指定する際の判断材料として、アクセスできたか否かを示す情報だけでなく、ウェブページのタイトルを利用者に提供することができる。
ここで、利用者が、図2におけるs120の処理で読み取らせた用紙に記述されたURLのウェブページについて、このウェブページの特徴を把握している場合には、複数の文字列のうち、自身が把握しているウェブページの特徴と整合するタイトルが対応づけられた文字列を指定することによって、s150からs180の処理における誤認識で得られた間違った文字列で示されるURLのウェブページへ間違ってアクセスしてしまう、といったことを防止できる。
【0102】
また、一覧画像における複数の文字列それぞれは、図6におけるs330の処理でアクセスできた文字列の後に、アクセスできなかった文字列が配列された状態の画像となる。そのため、利用者は、図2におけるs210の処理で印刷された画像に基づいて、アクセス可能な文字列、つまり、ネットワーク上に存在するURLをいち早く選んで指定することができる。
【0103】
また、一覧画像における複数の文字列のうち、過去にアクセスしたことがあるURLと同一の文字列には、過去にアクセスを行ったURLである旨が記述された履歴領域Dが対応づけられた表示態様となっている。そのため、図2におけるs210の処理で画像が印刷された後で文字列を指定する際の判断材料として、過去にアクセスしたか否かを示す情報を利用者に提供することができる。
【0104】
ここで、利用者が、例えば、図2におけるs120の処理で同一の用紙を読み取らせ、同一のウェブページへのアクセスおよび閲覧を繰り返し行いたいような場合には、上述の判断材料に基づいて、複数の文字列のうち、過去にアクセスされた旨の履歴領域Dが対応づけられた文字列を指定するようにすれば、s150からs180の処理による誤認識で得られた間違った文字列で示されるURLのウェブページへ間違ってアクセスしてしまうといったことを防止できる。これによって、過去にアクセスした同一のウェブページへ確実にアクセスすることができる。
【0105】
[第3実施形態]
複合機3は、第1実施形態における複合機1と同様の構成であり、一部処理内容が異なるだけであるため、この相違点についてのみ詳述する。なお、この複合機3は、それぞれ複合機3と同様に機能する複数の電話端末310に、ルータ320を介して接続されている。
○CPU12による一覧画像生成処理
以下に、複合機3の備えるCPU12が実行する一覧画像生成処理を図8に基づいて説明する。この一覧画像生成処理は、図6の一覧画像生成処理と一部処理内容が異なっているだけであるため、この相違点についてのみ詳述する。なお、図6と同一の添え字が付されている処理は、図6と同様の処理とする。
【0106】
まず、変数Mを初期化する(s310)。
次に、識別結果テーブルに基づいてURLの候補となる全ての文字列が配列された一覧テーブルを生成する(s322)。この処理では、まず、図6におけるs320の処理と同様、URLの候補として存在する全ての文字列を生成すると共に、各文字列それぞれについて認識スコアの合計値を算出する。そして、各文字列を認識スコアの合計値が高い順に配列し、かつ、各文字列にアクセスデータおよび履歴データを対応づけたデータテーブルを一覧テーブルとして生成する。なお、この「アクセスデータ」および「履歴データ」は、以降の処理(s402の処理)で一覧画像を生成する際に利用するデータであって、初期状態では空のデータとなっている。
【0107】
次に、一覧テーブルにおける各文字列のうち、第m番目の文字列に基づいて、ウェブページへのアクセスを行う(s330)。
次に、s330の処理によりウェブページへアクセスできたか否かをチェックし(s340)、ウェブページへアクセスできたら(s340:YES)、このウェブページのタイトルを第m番目のアクセスデータとして登録する(s350)。
【0108】
こうして、s350の処理を終えた後、または、s340の処理でウェブページへアクセスできない場合(s340:NO)、第m番目の文字列をURLとみなしてウェブページへのアクセスを行ったことがあるかどうかをチェックする(s360)。
【0109】
このs360の処理で、アクセスを行ったことがあれば(s360:YES)、端末識別コードを第m番目の履歴データとして登録する(s372)。複合機3には複合機3自身を識別するための端末識別コードが割り当てられているため、このs372の処理では、複合機3の端末識別コードを示す文字列を、一覧テーブルのうちの番号「m」に対応する履歴データとして登録する。
【0110】
次に、複合機3以外の端末の中に、第m番目の文字列をURLとみなしてウェブページへのアクセスを行ったことのある端末が存在するかどうかをチェックする(s374)。この処理では、まず、第m番目の文字列をURLとみなしてウェブページへのアクセスを行ったことがあるかどうかを問合せるための問合データを、ルータ320を介して接続された他の電話端末310それぞれに対して送信(ブロードキャスト)する。この問合データを受信した各電話端末310からは、後述のアクセス応答処理(図10)と同様の処理が行われることにより、該当するウェブページへのアクセスを行ったことがあるかどうかと、電話端末310に割り当てられた端末識別コードとを示す応答データが送信されてくる。そして、問合データを送信した以降、タイムアウトとなるまでの間に、ウェブページへのアクセスを行ったことを示す応答データを受信した場合に、アクセスを行ったことのある端末があると判定する。
【0111】
このs374の処理で、ウェブページへのアクセスを行ったことのある端末が存在すれば(s374:YES)、その端末の端末識別コードを第m番目の履歴データとして登録する(s376)。この処理では、s374の処理で受信された「アクセスを行ったことを示す応答データ」で示される端末識別コードの文字列を、一覧テーブルのうちの番号「m」に対応する履歴データとして登録する。
【0112】
こうして、s376の処理を終えた後、または、s374の処理でアクセスを行ったことのある端末が存在しない場合(s374:NO)、変数Mに「1」を加算(m+1→M)する(s380)。
次に、一覧テーブルにおける各文字列のうち、第m番目の文字列が存在するかどうかをチェックし(s390)、第m番目の文字列が存在すれば(s390:YES)、s330の処理へ戻る。
【0113】
この後、s330からs390の処理を繰り返し、s390の処理で第m番目の文字列が存在しなくなったら(s390:NO)、一覧テーブルの内容を示す一覧画像を生成する(s402)。この処理では、一覧テーブル中の各文字列を、アクセスデータおよび履歴データそれぞれの内容に応じて配列し直し、かつ、各文字列に対して、アクセスデータおよび履歴データそれぞれの内容に応じたメッセージの記述される履歴領域Dおよびアクセス領域Eを付加した画像を一覧画像として生成する。まず、各文字列の配列については、アクセスデータおよび履歴データ両方が空でないものが最上位となる。以下、アクセスデータが空ではなく履歴データが空のもの、アクセスデータが空であって履歴データが空ではないもの、アクセスデータおよび履歴データ両方が空のもの、といった順番に配列し直す。なお、履歴データが空ではない文字列で同じ条件の文字列が複数存在する場合には、履歴データで示される文字列が複合機3自身の端末識別コードであるものを高い順位とする。さらに、それ以外で同じ条件の文字列が複数存在する場合には、文字列に対応する一覧テーブル中の番号が小さい順番で配列する。そして、履歴領域Dには、履歴データが空でなければ、履歴データで示される端末識別コードの端末によりアクセスが行われている旨のメッセージを記述し、空であれば、アクセスが行われていないURLである旨のメッセージを記述する。ここで、履歴データが複合機3自身の端末識別コードである場合には、履歴領域Dに複合機3自身である旨のメッセージd1も記述する。
【0114】
こうして、s402の処理で一覧画像を生成した後、本一覧画像生成処理を終了し、図2におけるs210の処理に移行する。なお、本第3実施形態においては、s210の処理で、図9に示すように、s400の処理で生成された一覧画像に、URLの候補となる文字列のうちいずれかの指定を促すためのメッセージが付加された画像が印刷される。
○CPU12によるアクセス応答処理
以下に、複合機3の備えるCPU12が実行するアクセス応答処理を図10に基づいて説明する。このアクセス応答処理は、ルータ320を介して接続された電話端末310から問合データを受信した際に開始される。なお、問合データは、特定のURLのウェブページへのアクセスを行ったことがあるかどうかを問い合わせるためのデータであって、図8におけるs374の処理で電話端末310から送信されてくるデータである。
【0115】
まず、問合データで特定されるURLのウェブページへのアクセスを行ったことがあるかどうかをチェックする(s510)。この処理では、図6,図8におけるs360の処理と同様に、アクセス履歴の中に、問合データで特定されるURLが存在している場合に、ウェブページへのアクセスを行ったことがあると判定する。
【0116】
このs510の処理で、アクセスを行ったことがあれば(s510:YES)、アクセスを行ったことと、端末識別コードとを特定可能な応答データを生成する(s520)。この応答データは、アクセスを行ったか否かを示すフラグと、複合機3自身の端末識別コードとからなるデータであって、このs520の処理では、フラグに「1」がセットされたデータを生成する。なお、電話端末310側では、このフラグに「1」がセットされていれば、アクセスを行ったことがあると判定することになる。
【0117】
一方、s510の処理で、アクセスを行ったことがなければ(s510:NO)、アクセスを行っていないことと、端末識別コードとを特定可能な応答データを生成する(s530)。この処理では、上述のフラグに「0」がセットされたデータを生成する。
【0118】
こうして、s520,s530の処理を終えた後、問合データを送信してきた電話端末310に対して、s520,s530の処理で生成された応答データを送信する(s540)。このs540の処理で送信される応答データは、図8におけるs374の処理で電話端末310により受信されるデータである。
【0119】
[第3実施形態の効果]
このように構成された複合機3によれば、図8におけるs402の処理で生成される一覧画像は、複合機3自身が過去にアクセスしたURLと同一の文字列だけでなく、ルータ320を介して接続された電話端末310が過去にアクセスしたURLと同一の文字列についても、アクセスが行われた旨を特定可能な履歴領域Dが対応づけられた表示態様となっている。そのため、s210の処理で画像が印刷された後、文字列を指定する際の判断材料として、複合機3自身だけでなく、電話端末310が過去にアクセスしたか否かを示す情報を利用者に提供することができる。
【0120】
また、一覧画像中の複数の文字列それぞれは、アクセスデータおよび履歴データそれぞれの内容に応じて決まる条件に基づいて配列されるため、利用者は、この条件に適合する文字列をいち早く選んで指定することができる。
[変形例]
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は上記の具体的な実施形態に限定されず、このほかにも様々な形態で実施することができる。
【0121】
例えば、上記実施形態においては、複合機に本発明の通信装置としての構成を適用したものを例示した。しかし、本発明の通信装置としての構成を適用する装置は、パーソナルコンピュータなど複合機以外の装置であってもよい。
また、上記第1,第2実施形態においては、本発明の通信装置が、複合機単体により構成されているものを例示した。しかし、本発明の通信装置を、複合機および複合機以外の端末装置からなる複数の装置により構成してもよく、また、複合機以外の複数の装置により構成してもよい。
【0122】
また、上記実施形態においては、図2,図6,図8,図10の各処理が、複合機のCPU12からなるコンピュータシステムにより実行されるように構成されたものを例示した。しかし、これらの処理の一部または全部が、複合機に有線・無線の信号伝送路で接続された別のコンピュータシステムにより実行されるように構成してもよい。
【0123】
また、上記実施形態においては、図2,図6,図8,図10の各処理が、複合機のROM14に記憶されている処理手順に従って実行されるように構成されたものを例示した。しかし、複合機が、FDやメモリーカードなどの記録媒体との間でデータを入出力可能に構成されている場合には、上述の処理手順が記録されている記録媒体に基づいて、上記各処理が実行されるように構成してもよい。
【0124】
また、上記実施形態においては、複合機がインターネット200からなるWAN(Wide Area Network )に接続された状態を例示したが、この複合機は、LAN(Local Area Network)に接続した状態でも同様に使用することができる。
また、上記実施形態においては、図2におけるs130の処理で、記号「■」により文字列領域を特定して抽出するように構成されたものを例示した。しかし、このs130の処理では、文字列領域を抽出することができれば、記号「■」を利用する以外の方法で文字列領域を特定して抽出するように構成してもよい。
【0125】
また、上記実施形態においては、図2におけるs200の処理,図6におけるs320の処理,図8におけるs322の処理で一覧テーブルを生成する際、各文字列それぞれについて文字列を構成する全ての文字における認識スコアの合計値を算出するように構成されたものを例示した。しかし、この処理では、各文字列を構成する文字のうち、認識結果テーブルにおいて複数の文字が登録されている文字領域aの文字についてのみ、認識スコアの合計値を算出するように構成してもよい。この場合、認識スコアの合計値を算出する際の処理に拘わる付加を軽減することができる。
【0126】
また、上記実施形態においては、図2におけるs120の処理で、スキャナ部32により用紙の画像を読み取るように構成されたものを例示した。しかし、このs120の処理では、CPU12が複合機1とデータ通信可能に接続された他の装置から画像のデータを入力することにより、画像の読み取りを行うように構成してもよい。この場合、図2のウェブスキャン処理を開始するにあたり、給紙位置への用紙のセットではなく、上述した他の装置側において画像を複合機側へ出力する準備を行うようにすればよい。
【0127】
また、上記実施形態においては、URLを示す文字列を識別するように構成されたものを例示した。しかし、識別する文字列としては、インターネット200上に存在するハードウェアやソフトウェアなどの資源を識別(資源の場所を特定)するための情報(URI;Uniform Resource Identifiers)であれば、URL以外の文字列でもよい。
【0128】
また、上記第1実施形態においては、s200の処理で生成される一覧画像が、各文字列それぞれにおいて他の文字列とは異なっている部分の文字列を強調表示した状態となっているものを例示した。しかし、各文字列それぞれにおいて他の文字列とは異なっている部分の文字列は、他の部分との区別がつきやすい表示態様であれば、例えば、斜体,フォントおよび大きさなどといった書体を変更したり、網掛け表示にするようにしてもよい。
【0129】
また、上記実施形態においては、図2におけるs210の処理で一覧画像からなる画像をプリンタ部36により印刷するように構成されたものを例示した。しかし、このs210の処理では、ユーザI/F40の表示パネル44に、一覧画像からなる画像を表示させるように構成してもよい。このように構成すれば、一覧画像にメッセージが付加された画像を表示パネル44に表示することができる。
【0130】
また、上記実施形態においては、図2におけるs220の処理で、ユーザI/F40の操作パネル42により文字列の番号を指定させるように構成されたものを例示した。しかし、このs220の処理では、番号を記入(または番号に該当するチェック欄をチェック)した用紙をスキャナ部32により読み取らせ、この用紙の記述内容を識別することにより、文字列の番号が指定されたか否かを判定するように構成してもよい。
【0131】
また、上記第2実施形態においては、図6におけるs350の処理でウェブページのタイトルが登録されるように構成されたものを例示した。しかし、このs350の処理では、ウェブページのタイトル以外の文字列であっておよい。例えば、ウェブページにおける特定の位置に配設された文字列や、HTMLの記述における特定のタグ(例えば、見出しタグ;<H1>・・・</H1> など)に挟まれた文字列などを抽出して登録するように構成してもよい。
【0132】
[本発明との対応関係]
以上説明した実施形態において、RAM16は本発明における記録手段、スキャナ部32は本発明における読取手段、プリンタ部36は本発明における印刷手段、ユーザI/F40の操作パネル42は本発明における文字列指定手段、ユーザI/F40の表示パネル44は本発明における表示手段である。
【0133】
また、図2におけるs120の処理は本発明における読取指令手段、s150からs180の処理は本発明における文字列識別手段、s200の処理は本発明における画像生成手段、s210の処理は本発明における画像出力手段、s230の処理は本発明における第1アクセス手段である。
【0134】
また、s200の処理で、URLの候補として存在する全ての文字列それぞれについて文字列を構成する全ての文字における認識スコアの合計値を算出するCPU12は、本発明における推定手段である。
また、図2におけるs240の処理でウェブページへアクセスできた際、このウェブページのURLをRAM16にアクセス履歴として記録させるCPU12は、本発明における記録指令手段である。
【0135】
また、図6におけるs330の処理は本発明における第2アクセス手段、s350の処理は本発明における文字列抽出手段、s360の処理は本発明における第1判定手段、s400の処理は本発明における画像生成手段である。
また、図8におけるs330の処理は本発明における第2アクセス手段、s350の処理は本発明における文字列抽出手段、s360の処理は本発明における第1判定手段、s374の処理は本発明における要求出力手段、s374の処理で出力される問合データは本発明における要求信号、s402の処理は本発明における画像生成手段である。
【0136】
また、図10におけるs510の処理は本発明における第2判定手段、s540の処理は本発明における応答出力手段、s540の処理で出力される応答データは本発明における応答信号である。
また、ウェブページへアクセスするためのURLは本発明におけるアクセス情報である。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態における複合機の制御系統を示すブロック図
【図2】ウェブスキャン処理の処理手順を示すフローチャート
【図3】URLが記述された用紙から抽出された文字列領域(a)、および、文字列領域から細分化された文字領域(b)を示す図
【図4】認識結果テーブルのデータ構造を示す図
【図5】第1実施形態において用紙に印刷された一覧画像を示す図
【図6】第2実施形態における一覧画像生成処理の処理手順を示すフローチャート
【図7】第2実施形態において用紙に印刷された一覧画像を示す図
【図8】第3実施形態における一覧画像生成処理の処理手順を示すフローチャート
【図9】第3実施形態において用紙に印刷された一覧画像を示す図
【図10】アクセス応答処理の処理手順を示すフローチャート
【符号の説明】
1,2,3・・・複合機、12・・・CPU、14・・・ROM、16・・・RAM、20・・・ハンドセット、32・・・スキャナ部、34・・・モデム、36・・・プリンタ部、40・・・ユーザインターフェース部、42・・・操作パネル、44・・・表示パネル、46・・・スピーカ部、50・・・PCインターフェース部、60・・・通信制御部、70・・・回線制御部、80・・・バス、310・・・電話端末、320・・・ルータ。
Claims (14)
- ウェブページへアクセスするためのアクセス情報を示す文字列から、該文字列を識別する文字列識別手段と、
該文字列識別手段により識別された文字列を前記アクセス情報とし、該アクセス情報に基づいてウェブページへアクセスする第1アクセス手段と、を備えた通信装置であって、
前記文字列識別手段によって一部分の文字が異なっている複数の文字列が候補として識別された場合に、該複数の文字列の一覧を示す画像として、該複数の文字列それぞれにおいて他の文字列と異なっている部分の文字が、同じである部分の文字とは異なる表示態様となっている画像を生成する画像生成手段と、
該画像生成手段により生成された画像を出力する画像出力手段と、
該画像出力手段により画像が出力された後、前記複数の文字列のうちいずれかの文字列を利用者に指定させる文字列指定手段と、を備えており、
前記第1アクセス手段は、前記文字列指定手段により指定された文字列を前記アクセス情報とし、該アクセス情報に基づいてウェブページへアクセスする
ことを特徴とする通信装置。 - 外部からの指令を受けて画像の読み取りを行う読取手段と、
前記アクセス情報を示す文字列が記述された画像を、前記読取手段に読み取らせる読取指令手段を備えており、
前記文字列識別手段は、前記読取指令手段による指令で読み取られた画像から、前記アクセス情報を示す文字列を識別する
ことを特徴とする請求項1に記載の通信装置。 - 前記文字列識別手段によって一部分の文字が異なっている複数の文字列が候補として識別された場合に、前記複数の文字列それぞれについて他の文字列と異なっている部分の「確からしさ」を推定する推定手段を備え、
前記画像生成手段は、前記複数の文字列の一覧を示す画像として、該複数の文字列それぞれが、前記推定手段により推定された「確からしさ」の高い順に並べられた画像を生成する
ことを特徴とする請求項1に記載の通信装置。 - 外部からの指令を受けて画像の読み取りを行う読取手段と、
ウェブページへアクセスするためのアクセス情報を示す文字列が記述された画像を、前記読取手段に読み取らせる読取指令手段と、
該読取指令手段による指令で読み取られた画像から、前記アクセス情報を示す文字列を識別する文字列識別手段と、
該文字列識別手段により識別された文字列を前記アクセス情報とし、該アクセス情報に基づいてウェブページへアクセスする第1アクセス手段と、を備えた通信装置であって、
前記文字列識別手段によって複数の文字列が候補として識別された場合に、該複数の文字列それぞれを前記アクセス情報とし、該アクセス情報に基づいて各ウェブページへアクセスする第2アクセス手段と、
前記文字列識別手段により識別された前記複数の文字列の一覧を示す画像として、該複数の文字列それぞれに、該文字列に基づき前記第2アクセス手段によりアクセスできたか否かを示す情報の表示領域が対応づけられた表示態様となる画像を生成する画像生成手段と、
該画像生成手段により生成された画像を出力する画像出力手段と、
該画像出力手段により画像が出力された後、前記複数の文字列のうちいずれかの文字列を利用者に指定させる文字列指定手段と、を備えており、
前記第1アクセス手段は、前記文字列指定手段により指定された文字列を前記アクセス情報とし、該アクセス情報に基づいてウェブページへアクセスする
ことを特徴とする通信装置。 - 前記第2アクセス手段によりアクセスされたウェブページから、該ウェブページの特徴を示す文字列を抽出する文字列抽出手段を備え、
前記画像生成手段は、前記複数の文字列それぞれに、該文字列に基づき前記第2アクセス手段によりアクセスできたか否かを示す情報の表示領域が対応づけられ、かつ、前記複数の文字列のうち、該文字列に基づき前記第2アクセス手段によりウェブページへアクセスできた文字列に、該ウェブページから前記文字列抽出手段により抽出された文字列の表示領域が対応づけられた表示態様となる画像を生成する
ことを特徴とする請求項4に記載の通信装置。 - 前記画像生成手段は、前記複数の文字列の一覧を示す画像として、該複数の文字列それぞれが、前記第2アクセス手段によりアクセスできた文字列の後にアクセスできなかった文字列が並べられた状態の画像を生成する
ことを特徴とする請求項4または請求項5に記載の通信装置。 - 外部からの指令を受けて画像の読み取りを行う読取手段と、
ウェブページへアクセスするためのアクセス情報を示す文字列が記述された画像を、前記読取手段に読み取らせる読取指令手段と、
該読取指令手段による指令で読み取られた画像から、前記アクセス情報を示す文字列を識別する文字列識別手段と、
該文字列識別手段により識別された文字列を前記アクセス情報とし、該アクセス情報に基づいてウェブページへアクセスする第1アクセス手段と、を備えた通信装置であって、
各種情報を記録する記録手段と、
前記第1アクセス手段によりウェブページへアクセスされた際に、該ウェブページの前記アクセス情報を前記記録手段に記録させる記録指令手段と、
前記文字列識別手段によって複数の文字列が候補として識別された場合に、前記複数の文字列それぞれが、前記記録手段に記録された前記アクセス情報のいずれかと一致するかどうかを判定する第1判定手段と、
前記複数の文字列の一覧を示す画像として、前記複数の文字列のうち前記第1判定手段により一致すると判定された文字列に、該文字列でアクセス可能なウェブページが過去に前記第1アクセス手段によりアクセスされた旨を示す情報の表示領域が対応づけられた表示態様となる画像を生成する画像生成手段と、
該画像生成手段により生成された画像を出力する画像出力手段と、
該画像出力手段により画像が出力された後、前記複数の文字列のうちいずれかの文字列を利用者に指定させる文字列指定手段と、を備えており、
前記第1アクセス手段は、前記文字列指定手段により指定された文字列を前記アクセス情報とし、該アクセス情報に基づいてウェブページへアクセスする
ことを特徴とする通信装置。 - 当該通信装置と同様の構成を備えた他の通信装置との間でデータ通信可能に構成されており、
前記文字列識別手段によって複数の文字列が候補として識別された場合に、前記他の通信装置に対して前記記録手段に記録されている前記アクセス情報の送信を要求するための要求信号を前記他の通信装置へ出力する要求出力手段と、
該要求出力手段により前記要求信号を出力した後に前記他の通信装置から入力した応答信号に基づいて、前記複数の文字列それぞれが前記応答信号で示される前記アクセス情報のいずれかと一致するかどうかを判定する第2判定手段とを備え、
前記画像生成手段は、前記複数の文字列の一覧を示す画像として、前記第1判定手段により一致すると判定された文字列に、アクセスされた旨を示す情報の表示領域が対応づけられ、かつ、前記第2判定手段により一致すると判定された文字列に、該文字列でアクセスされるウェブページが過去に前記他の通信装置によりアクセスされた旨を示す情報の表示領域が対応づけられた表示態様となる画像を生成するように構成されており、
さらに、前記他の通信装置から前記要求信号を入力した際、前記記録手段に記録されている前記アクセス情報それぞれを示す信号を前記応答信号として、前記他の通信装置へ出力する応答出力手段を備えている
ことを特徴とする請求項7に記載の通信装置。 - 前記画像生成手段は、前記複数の文字列の一覧を示す画像として、該複数のそれぞれが、前記第1,第2判定手段のうちいずれの判定手段により一致すると判定されたか、および、いくつの判定手段により一致すると判定されたかに応じた順番に並べられた状態の画像を生成する
ことを特徴とする請求項8に記載の通信装置。 - 各種画像を印刷媒体へ印刷する印刷手段を備えており、
前記画像出力手段は、前記画像生成手段により生成された画像を前記印刷手段に印刷させる
ことを特徴とする請求項1から請求項9のいずれかに記載の通信装置。 - 各種画像を表示する表示手段を備えており、
前記画像出力手段は、前記画像生成手段により生成された画像を前記表示手段に表示させる
ことを特徴とする請求項1から請求項9のいずれかに記載の通信装置。 - 請求項1から請求項3,請求項10,請求項11のいずれかに記載の読取指令手段、文字列識別手段、第1アクセス手段、画像生成手段、画像出力手段および文字列指定手段として機能させるための各種手順を、コンピュータシステムに実行させるためのウェブアクセスプログラム。
- 請求項4から請求項6,請求項10,請求項11のいずれかに記載の読取指令手段、文字列識別手段、第1アクセス手段、第2アクセス手段、画像生成手段、画像出力手段および文字列指定手段として機能させるための各種手順を、コンピュータシステムに実行させるためのウェブアクセスプログラム。
- 請求項7から請求項11のいずれかに記載の読取指令手段、文字列識別手段、第1アクセス手段、記録指令手段、第1判定手段、画像生成手段、画像出力手段および文字列指定手段として機能させるための各種手順を、コンピュータシステムに実行させるためのウェブアクセスプログラム。
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