JP2004265114A - 無線タグ - Google Patents
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Abstract
【課題】他の無線タグと接触したり、金属と接触したりしても質問器との通信を確実に行えるようにする。
【解決手段】無線タグは、ICチップ11とアンテナ12を配置したタグ本体を、比較的径の大きい円柱形状の誘電体からなる保護部材13の中央部に埋め込んで構成される。保護部材の径は、例えば、質問器との通信に2.4GHz帯を使用し、質問器側のアンテナと無線タグとの通信距離が数センチメートルの場合には2〜4mm程度にする。これにより、この無線タグが他の無線タグや金属と接触しても質問器との通信が可能になる。
【選択図】 図2
【解決手段】無線タグは、ICチップ11とアンテナ12を配置したタグ本体を、比較的径の大きい円柱形状の誘電体からなる保護部材13の中央部に埋め込んで構成される。保護部材の径は、例えば、質問器との通信に2.4GHz帯を使用し、質問器側のアンテナと無線タグとの通信距離が数センチメートルの場合には2〜4mm程度にする。これにより、この無線タグが他の無線タグや金属と接触しても質問器との通信が可能になる。
【選択図】 図2
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、質問器から送信される搬送波と変調信号により動作する無線タグに関する。
【0002】
【従来の技術】
無線タグとしては、フレキシブル基板上に回路チップを設置し、このチップをフレキシブル基板に含まれたアンテナに結合してパッケージを形成し、このパッケージを内部の熱溶融接着剤及び外部の丈夫な重合体の外部被膜からなる薄型のフレキシブルラミネート層で密封したものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
【特許文献1】
特開平8−88586号公報(段落「0018」、「0019」、図3)
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
このような無線タグは、例えば内部のメモリに商品名や価格、サービスポイントなどの情報を記憶し、値札の代りに商品に付けられ、精算所において質問器と無線でやり取りして商品名や価格、サービスポイントなどの情報が読み取られ、精算処理が行われるようになる。この無線タグを例えばTシャツなどの薄い衣類に付されている場合に、この衣類を例えば2枚重ね、そのとき無線タグが重なることがあると、この無線タグは極めて薄くなっているため、両無線タグのアンテナ間の距離が極めて近く、質問器が各無線タグを区別して情報を読み取ることができなくなる問題があった。また、この無線タグに金属が接触した場合も質問器はこの無線タグと通信ができなくなる問題があった。
そこで、本発明は、他の無線タグと接触したり、金属と接触したりしても質問器との通信が確実にできる無線タグを提供する。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明は、誘電体からなる厚みのある保護部材内に、アンテナ部とこのアンテナ部から供給される電力で動作するICチップを埋め込んだことにある。
【0006】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を、図面を参照して説明する。
(第1の実施の形態)
図1は無線タグと質問器との関係を示すブロック図で、質問器1は同軸ケーブル2を介してアンテナ3と接続され、質問器1はこのアンテナ3を経由して無線タグ4と無線通信するようになっている。
【0007】
前記質問器1は、内部に制御部、記憶部、送信部、受信部を設け、記憶部に記憶してある送信情報を制御部が読み出して送信部に送り、送信部は送信情報を高周波信号に変換してアンテナ3に送り、このアンテナ3から高周波信号に対応した電磁波が放射されるようになっている。前記無線タグ4は内部に通信機能を有するICチップ及びアンテナが組み込まれており、アンテナで電磁波を受信することで電力供給を受け、これにより質問器1からの情報をICチップが受信する。そして、ICチップは受信した情報に応じた応答情報をアンテナから電磁波として送信する。質問器側はこの電磁波をアンテナ3で受信した後、受信部で高周波信号から応答情報に変換し制御部に供給する。そして、制御部は応答情報を解読するようになっている。
【0008】
前記無線タグ4は、具体的には、図2に示すように、ICチップ11とこの両側にアンテナ12を配置したタグ本体を、比較的径の大きい円柱形状の誘電体からなる保護部材13の中央部に埋め込んだ構成になっている。これは、型の中央部にタグ本体が位置するようにして液状の誘電体を型に流し込み、これを固めることで実現できる。
【0009】
前記保護部材13の径は、例えば、質問器1との通信に2.4GHz帯を使用し、質問器側のアンテナ3と無線タグ4との通信距離が数センチメートルの場合には、2〜4mm程度にする。この場合、無線タグ4のアンテナ12と保護部材13の表面との距離は1〜2mm程度になる。この距離は、この無線タグ4の保護部材13の表面が他の無線タグと接触することや金属と接触することが生じても、質問器側のアンテナ3と数センチメートルの距離範囲にあれば質問器1との通信が可能になる距離になっている。
【0010】
また、前記保護部材13の径は、質問器側のアンテナ3と無線タグ4との通信距離が数十センチメートルの場合には、10〜20mm程度にする。この場合、無線タグ4のアンテナ12と保護部材13の表面との距離は5〜10mm程度になる。この距離は、この無線タグ4の保護部材13の表面が他の無線タグと接触することや金属と接触することが生じても、質問器側のアンテナ3と数十センチメートルの距離範囲にあれば質問器1との通信が可能になる距離になっている。
【0011】
このような構成であれば、この無線タグ4が他の無線タグと接触することや金属と接触することが生じても、この無線タグ4を質問器側のアンテナ3と数センチメートルの距離範囲に近づけることで確実に通信ができる。すなわち、質問器1と無線タグ4との間で情報のやり取りができる。
【0012】
そして、このように無線タグ4のアンテナ12と保護部材13の外周との距離を1〜2mm程度にすることは従来のような薄型のフレキシブルラミネート層で密封するタイプのものでは為されないものであり、誘電体の保護部材13を使用することで実現できたものである。
【0013】
(第2の実施の形態)
この実施の形態は無線タグ4の他の構成例について述べる。
図3に示すように、ICチップ11とアンテナ12からなるタグ本体を、比較的径の大きい四角柱形状の誘電体からなる保護部材14の中央部に埋め込んだ構成になっている。この場合も、質問器1との通信に2.4GHz帯を使用し、質問器側のアンテナ3と無線タグ4との通信距離が数センチメートルの場合には、保護部材14の端面における辺の径は2〜4mm程度にする。そして、無線タグ4のアンテナ12と保護部材14の表面との距離は1〜2mm程度になる。
この実施の形態においても前述した実施の形態と同様の作用効果が得られるのは勿論である。
【0014】
(第3の実施の形態)
この実施の形態も無線タグ4の他の構成例について述べる。
図4の(a)に示すように、ICチップ11とアンテナ12をシート状の誘電体15の上に固定してタグ本体16を構成する。また、中央部に前記タグ本体16を収納する細長いスリット状の穴17を形成した四角柱形状の誘電体からなる保護部材18を構成し、この穴17内にタグ本体16を収納し、上部の開口部を四角柱形状の誘電体からなるキャップ19によって塞ぐ。
【0015】
この構成においても、図4の(b)に示すように、タグ本体16の周囲は誘電体からなる保護部材18で包囲されているので、埋設した場合と同様にタグ本体16は保護部材18及びキャップ19によって確実に保護される。
【0016】
この場合も、質問器1との通信に2.4GHz帯を使用し、質問器側のアンテナ3と無線タグ4との通信距離が数センチメートルの場合には、保護部材18の端面における辺の径は2〜4mm程度にする。そして、無線タグ4のアンテナ12と保護部材18の表面との距離は1〜2mm程度になる。
従って、この実施の形態においても前述した実施の形態と同様の作用効果が得られるのは勿論である。また、穴17の形状によってはフレキシブルラミネート層で密封した既存の無線タグを収納することも可能になる。
【0017】
(第4の実施の形態)
この実施の形態も無線タグ4の他の構成例について述べる。
図5の(a)に示すように、ICチップ11とアンテナ12をシート状の誘電体15の上に固定して構成されたタグ本体16を、内部に比較的大きな空洞を形成すると共に中央部に前記タグ本体16を収納する細長いスリット状の溝20を形成した四角柱形状の誘電体からなる保護部材21を構成し、この溝20にタグ本体16を挿入し、上部の開口部を四角柱形状の誘電体からなるキャップ22によって塞ぐ。
【0018】
この構成においても、図5の(b)に示すように、タグ本体16の周囲は空洞を介して誘電体からなる保護部材21で包囲されているので、埋設した場合と同様にタグ本体16は保護部材21及びキャップ22によって確実に保護される。しかも、空洞を形成することで使用する誘電体の量を減らすことができ、コスト低下を図ることができる。
【0019】
この場合も、質問器1との通信に2.4GHz帯を使用し、質問器側のアンテナ3と無線タグ4との通信距離が数センチメートルの場合には、保護部材21の端面における辺の径は2〜4mm程度にする。そして、無線タグ4のアンテナ12と保護部材21の表面との距離は1〜2mm程度になる。
従って、この実施の形態においても前述した実施の形態と同様の作用効果が得られるのは勿論である。また、溝20の形状によってはフレキシブルラミネート層で密封した既存の無線タグを収納することも可能になる。
【0020】
(第5の実施の形態)
この実施の形態も無線タグ4の他の構成例について述べる。
図6に示すように、全体でマスコットを表し、このマスコットを胴体部と頭部とに分け、胴体部を誘電体からなる保護部材23とし、頭部を誘電体からなるキャップ24としている。そして、前記保護部材23の中央部に、ICチップ11とアンテナ12をシート状の誘電体15の上に固定して構成されたタグ本体16を収納する細長いスリット状の穴25を形成し、この穴25内にタグ本体16を収納し、上部の開口部を前記キャップ24によって塞ぐ。保護部材23である胴体部にはキーホルダーや携帯電話に付けるためのストラップを留める留め部26を設けている。
【0021】
このマスコットの表面はデザインされ色づけされているが、その場合に色づけする塗料としては導電性のある物質を含まない塗料を使用することが望ましい。
このように、幾何学的な形状の無線タグのみでなく、マスコットとして使用できる形状の無線タグであってもよい。すなわち、無線タグの保護部材の形状は限定されるものではない。
【0022】
この構成においても、タグ本体16の周囲は誘電体からなる保護部材23で包囲されているので、埋設した場合と同様にタグ本体16は保護部材23及びキャップ24によって確実に保護される。この場合も、質問器1との通信に2.4GHz帯を使用し、質問器側のアンテナ3と無線タグ4との通信距離が数センチメートルの場合には、無線タグのアンテナ12と保護部材23の表面との距離は1〜2mm程度必要となるので、それ以上になっていれば良い。
【0023】
従って、この実施の形態においても前述した実施の形態と同様の作用効果が得られるのは勿論である。また、この実施例においても穴25の形状によってはフレキシブルラミネート層で密封した既存の無線タグを収納することも可能になる。
また、このマスコットを携帯電話のストラップに取付けることで無線タグが携帯電話に接触することがあっても、アンテナ12との間には誘電体が介在するので、無線タグが質問器と通信する上で支障はない。
【0024】
【発明の効果】
以上詳述したように、本発明によれば、他の無線タグと接触したり、金属と接触したりしても質問器との通信が確実にできる無線タグを提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の、第1の実施の形態に係る無線タグと質問器との関係を示すブロック図。
【図2】同実施の形態における無線タグの構成を示す図。
【図3】本発明の、第2の実施の形態に係る無線タグの構成を示す図。
【図4】本発明の、第3の実施の形態に係る無線タグの構成を示す図。
【図5】本発明の、第4の実施の形態に係る無線タグの構成を示す図。
【図6】本発明の、第5の実施の形態に係る無線タグの構成を示す図。
【符号の説明】
4…無線タグ、11…ICチップ、12…アンテナ、13…保護部材。
【発明の属する技術分野】
本発明は、質問器から送信される搬送波と変調信号により動作する無線タグに関する。
【0002】
【従来の技術】
無線タグとしては、フレキシブル基板上に回路チップを設置し、このチップをフレキシブル基板に含まれたアンテナに結合してパッケージを形成し、このパッケージを内部の熱溶融接着剤及び外部の丈夫な重合体の外部被膜からなる薄型のフレキシブルラミネート層で密封したものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
【特許文献1】
特開平8−88586号公報(段落「0018」、「0019」、図3)
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
このような無線タグは、例えば内部のメモリに商品名や価格、サービスポイントなどの情報を記憶し、値札の代りに商品に付けられ、精算所において質問器と無線でやり取りして商品名や価格、サービスポイントなどの情報が読み取られ、精算処理が行われるようになる。この無線タグを例えばTシャツなどの薄い衣類に付されている場合に、この衣類を例えば2枚重ね、そのとき無線タグが重なることがあると、この無線タグは極めて薄くなっているため、両無線タグのアンテナ間の距離が極めて近く、質問器が各無線タグを区別して情報を読み取ることができなくなる問題があった。また、この無線タグに金属が接触した場合も質問器はこの無線タグと通信ができなくなる問題があった。
そこで、本発明は、他の無線タグと接触したり、金属と接触したりしても質問器との通信が確実にできる無線タグを提供する。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明は、誘電体からなる厚みのある保護部材内に、アンテナ部とこのアンテナ部から供給される電力で動作するICチップを埋め込んだことにある。
【0006】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を、図面を参照して説明する。
(第1の実施の形態)
図1は無線タグと質問器との関係を示すブロック図で、質問器1は同軸ケーブル2を介してアンテナ3と接続され、質問器1はこのアンテナ3を経由して無線タグ4と無線通信するようになっている。
【0007】
前記質問器1は、内部に制御部、記憶部、送信部、受信部を設け、記憶部に記憶してある送信情報を制御部が読み出して送信部に送り、送信部は送信情報を高周波信号に変換してアンテナ3に送り、このアンテナ3から高周波信号に対応した電磁波が放射されるようになっている。前記無線タグ4は内部に通信機能を有するICチップ及びアンテナが組み込まれており、アンテナで電磁波を受信することで電力供給を受け、これにより質問器1からの情報をICチップが受信する。そして、ICチップは受信した情報に応じた応答情報をアンテナから電磁波として送信する。質問器側はこの電磁波をアンテナ3で受信した後、受信部で高周波信号から応答情報に変換し制御部に供給する。そして、制御部は応答情報を解読するようになっている。
【0008】
前記無線タグ4は、具体的には、図2に示すように、ICチップ11とこの両側にアンテナ12を配置したタグ本体を、比較的径の大きい円柱形状の誘電体からなる保護部材13の中央部に埋め込んだ構成になっている。これは、型の中央部にタグ本体が位置するようにして液状の誘電体を型に流し込み、これを固めることで実現できる。
【0009】
前記保護部材13の径は、例えば、質問器1との通信に2.4GHz帯を使用し、質問器側のアンテナ3と無線タグ4との通信距離が数センチメートルの場合には、2〜4mm程度にする。この場合、無線タグ4のアンテナ12と保護部材13の表面との距離は1〜2mm程度になる。この距離は、この無線タグ4の保護部材13の表面が他の無線タグと接触することや金属と接触することが生じても、質問器側のアンテナ3と数センチメートルの距離範囲にあれば質問器1との通信が可能になる距離になっている。
【0010】
また、前記保護部材13の径は、質問器側のアンテナ3と無線タグ4との通信距離が数十センチメートルの場合には、10〜20mm程度にする。この場合、無線タグ4のアンテナ12と保護部材13の表面との距離は5〜10mm程度になる。この距離は、この無線タグ4の保護部材13の表面が他の無線タグと接触することや金属と接触することが生じても、質問器側のアンテナ3と数十センチメートルの距離範囲にあれば質問器1との通信が可能になる距離になっている。
【0011】
このような構成であれば、この無線タグ4が他の無線タグと接触することや金属と接触することが生じても、この無線タグ4を質問器側のアンテナ3と数センチメートルの距離範囲に近づけることで確実に通信ができる。すなわち、質問器1と無線タグ4との間で情報のやり取りができる。
【0012】
そして、このように無線タグ4のアンテナ12と保護部材13の外周との距離を1〜2mm程度にすることは従来のような薄型のフレキシブルラミネート層で密封するタイプのものでは為されないものであり、誘電体の保護部材13を使用することで実現できたものである。
【0013】
(第2の実施の形態)
この実施の形態は無線タグ4の他の構成例について述べる。
図3に示すように、ICチップ11とアンテナ12からなるタグ本体を、比較的径の大きい四角柱形状の誘電体からなる保護部材14の中央部に埋め込んだ構成になっている。この場合も、質問器1との通信に2.4GHz帯を使用し、質問器側のアンテナ3と無線タグ4との通信距離が数センチメートルの場合には、保護部材14の端面における辺の径は2〜4mm程度にする。そして、無線タグ4のアンテナ12と保護部材14の表面との距離は1〜2mm程度になる。
この実施の形態においても前述した実施の形態と同様の作用効果が得られるのは勿論である。
【0014】
(第3の実施の形態)
この実施の形態も無線タグ4の他の構成例について述べる。
図4の(a)に示すように、ICチップ11とアンテナ12をシート状の誘電体15の上に固定してタグ本体16を構成する。また、中央部に前記タグ本体16を収納する細長いスリット状の穴17を形成した四角柱形状の誘電体からなる保護部材18を構成し、この穴17内にタグ本体16を収納し、上部の開口部を四角柱形状の誘電体からなるキャップ19によって塞ぐ。
【0015】
この構成においても、図4の(b)に示すように、タグ本体16の周囲は誘電体からなる保護部材18で包囲されているので、埋設した場合と同様にタグ本体16は保護部材18及びキャップ19によって確実に保護される。
【0016】
この場合も、質問器1との通信に2.4GHz帯を使用し、質問器側のアンテナ3と無線タグ4との通信距離が数センチメートルの場合には、保護部材18の端面における辺の径は2〜4mm程度にする。そして、無線タグ4のアンテナ12と保護部材18の表面との距離は1〜2mm程度になる。
従って、この実施の形態においても前述した実施の形態と同様の作用効果が得られるのは勿論である。また、穴17の形状によってはフレキシブルラミネート層で密封した既存の無線タグを収納することも可能になる。
【0017】
(第4の実施の形態)
この実施の形態も無線タグ4の他の構成例について述べる。
図5の(a)に示すように、ICチップ11とアンテナ12をシート状の誘電体15の上に固定して構成されたタグ本体16を、内部に比較的大きな空洞を形成すると共に中央部に前記タグ本体16を収納する細長いスリット状の溝20を形成した四角柱形状の誘電体からなる保護部材21を構成し、この溝20にタグ本体16を挿入し、上部の開口部を四角柱形状の誘電体からなるキャップ22によって塞ぐ。
【0018】
この構成においても、図5の(b)に示すように、タグ本体16の周囲は空洞を介して誘電体からなる保護部材21で包囲されているので、埋設した場合と同様にタグ本体16は保護部材21及びキャップ22によって確実に保護される。しかも、空洞を形成することで使用する誘電体の量を減らすことができ、コスト低下を図ることができる。
【0019】
この場合も、質問器1との通信に2.4GHz帯を使用し、質問器側のアンテナ3と無線タグ4との通信距離が数センチメートルの場合には、保護部材21の端面における辺の径は2〜4mm程度にする。そして、無線タグ4のアンテナ12と保護部材21の表面との距離は1〜2mm程度になる。
従って、この実施の形態においても前述した実施の形態と同様の作用効果が得られるのは勿論である。また、溝20の形状によってはフレキシブルラミネート層で密封した既存の無線タグを収納することも可能になる。
【0020】
(第5の実施の形態)
この実施の形態も無線タグ4の他の構成例について述べる。
図6に示すように、全体でマスコットを表し、このマスコットを胴体部と頭部とに分け、胴体部を誘電体からなる保護部材23とし、頭部を誘電体からなるキャップ24としている。そして、前記保護部材23の中央部に、ICチップ11とアンテナ12をシート状の誘電体15の上に固定して構成されたタグ本体16を収納する細長いスリット状の穴25を形成し、この穴25内にタグ本体16を収納し、上部の開口部を前記キャップ24によって塞ぐ。保護部材23である胴体部にはキーホルダーや携帯電話に付けるためのストラップを留める留め部26を設けている。
【0021】
このマスコットの表面はデザインされ色づけされているが、その場合に色づけする塗料としては導電性のある物質を含まない塗料を使用することが望ましい。
このように、幾何学的な形状の無線タグのみでなく、マスコットとして使用できる形状の無線タグであってもよい。すなわち、無線タグの保護部材の形状は限定されるものではない。
【0022】
この構成においても、タグ本体16の周囲は誘電体からなる保護部材23で包囲されているので、埋設した場合と同様にタグ本体16は保護部材23及びキャップ24によって確実に保護される。この場合も、質問器1との通信に2.4GHz帯を使用し、質問器側のアンテナ3と無線タグ4との通信距離が数センチメートルの場合には、無線タグのアンテナ12と保護部材23の表面との距離は1〜2mm程度必要となるので、それ以上になっていれば良い。
【0023】
従って、この実施の形態においても前述した実施の形態と同様の作用効果が得られるのは勿論である。また、この実施例においても穴25の形状によってはフレキシブルラミネート層で密封した既存の無線タグを収納することも可能になる。
また、このマスコットを携帯電話のストラップに取付けることで無線タグが携帯電話に接触することがあっても、アンテナ12との間には誘電体が介在するので、無線タグが質問器と通信する上で支障はない。
【0024】
【発明の効果】
以上詳述したように、本発明によれば、他の無線タグと接触したり、金属と接触したりしても質問器との通信が確実にできる無線タグを提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の、第1の実施の形態に係る無線タグと質問器との関係を示すブロック図。
【図2】同実施の形態における無線タグの構成を示す図。
【図3】本発明の、第2の実施の形態に係る無線タグの構成を示す図。
【図4】本発明の、第3の実施の形態に係る無線タグの構成を示す図。
【図5】本発明の、第4の実施の形態に係る無線タグの構成を示す図。
【図6】本発明の、第5の実施の形態に係る無線タグの構成を示す図。
【符号の説明】
4…無線タグ、11…ICチップ、12…アンテナ、13…保護部材。
Claims (3)
- 誘電体からなる厚みのある保護部材内に、アンテナ部とこのアンテナ部から供給される電力で動作するICチップを埋め込んだことを特徴とする無線タグ。
- 誘電体からなる厚みのある保護部材内に空間を形成し、この空間内に、シート状の誘電体にアンテナ部とこのアンテナ部から供給される電力で動作するICチップを固定したタグ本体を収納したことを特徴とする無線タグ。
- 保護部材は、アンテナ部と保護部材の表面との厚みを、その表面が障害物に接触してもICチップがアンテナ部及び誘電体を介して外部の質問器と通信できる厚さに設定したことを特徴とする請求項1又は2記載の無線タグ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003054404A JP2004265114A (ja) | 2003-02-28 | 2003-02-28 | 無線タグ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003054404A JP2004265114A (ja) | 2003-02-28 | 2003-02-28 | 無線タグ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2004265114A true JP2004265114A (ja) | 2004-09-24 |
Family
ID=33118754
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2003054404A Pending JP2004265114A (ja) | 2003-02-28 | 2003-02-28 | 無線タグ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2004265114A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100964947B1 (ko) * | 2007-11-13 | 2010-06-21 | 재단법인 포항산업과학연구원 | Rfid 태그 및 rfid 태그가 내장된 플라스틱 제품제조방법 |
-
2003
- 2003-02-28 JP JP2003054404A patent/JP2004265114A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100964947B1 (ko) * | 2007-11-13 | 2010-06-21 | 재단법인 포항산업과학연구원 | Rfid 태그 및 rfid 태그가 내장된 플라스틱 제품제조방법 |
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