JP2004262290A

JP2004262290A - Front body part structure of automobile

Info

Publication number: JP2004262290A
Application number: JP2003053155A
Authority: JP
Inventors: Hiroshi Sogabe; 洋曽我部; Katsutoshi Nakamura; 勝年中村; Nobuyuki Takahashi; 信之高橋; Noboru Yoshii; 登好井
Original assignee: Mazda Motor Corp
Current assignee: Mazda Motor Corp
Priority date: 2003-02-28
Filing date: 2003-02-28
Publication date: 2004-09-24
Anticipated expiration: 2023-02-28
Also published as: JP4329362B2

Abstract

<P>PROBLEM TO BE SOLVED: To increase serviceability for the inside of an engine room by enabling the protection of the head part of pedestrians while suppressing the swelled amount of a cowl front forward. <P>SOLUTION: This front body part structure of an automobile comprises a dash lower partitioning the engine room 1 from a cabin 2, the cowl front 11 extending from the upper end of a dash lower 3 to an upper front side and supporting the rear end of a bonnet 10, a cowl panel 6 supporting the front end of a front wind member 5 at the forward position of the dash lower 3, a cowl grill 15 having a rear end supported on the cowl panel 6 and a front end supported on the upper end of the cowl front 11, and allowing the seal part 14 at the rear end of the bonnet 10 to abut thereon. The cowl front 11 is formed such that its upper end is extended to the seal part 14 of the bonnet 10 and its specified area from the upper end is formed of a resin cowl front resin part 12. The lower part from the lower end of the cowl front resin part 12 is formed of a steel plate-made cowl front steel plate part 13. <P>COPYRIGHT: (C)2004,JPO&NCIPI

Description

【０００１】
【発明の属する技術分野】
この発明は、ダッシュロアパネルと、カウルフロントと、カウルパネル（またはカウルレイン）と、カウルグリルとを備えたような自動車の前部車体構造に関する。
【０００２】
【従来の技術】
従来、上述例の自動車の前部車体構造としては例えば次のような構造がある。
すなわち、エンジンルームと車室とを前後に仕切るダッシュロアパネルと、このダッシュロアパネルの上端から前方上方に延びてボンネットの後端を支持するカウルフロントと、ダッシュロアパネルより後方位置でフロントウインド部材としてのフロントウインドガラスの前端を支持するカウルパネルと、後端がカウルパネルに支持され、前端がカウルフロント上端に支持されたカウルグリル（カウルトップ）とを備え、上述のカウルグリルを樹脂部材により形成し、このカウルグリルをボンネット後端のシール部よりも所定量下方に略真下に延出して、延出部を構成し、この延出部下端をカウルフロントの上端部にクリップを用いて締結したウインドシールド支持構造である（例えば特許文献１参照）。
【０００３】
【特許文献１】
特開２０００−３８１６０号公報。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】
この従来公報に開示されたものによれば、上述のカウルグリルの下方に延びる延出部の衝撃吸収作用により、車両が歩行者に衝突した時、ボンネット上に傾倒する歩行者の頭部に対する障害値をある程度低減することができる。
【０００５】
しかしながら、上記構成を、ボンネット後端とダッシュロアパネルとの間に車両前後方向の間隔がある車両に採用すると、この間隔に対応してカウルフロントの車両前方への膨出量（張り出し量）が大となり、製造時の組付け性およびエンジンルーム内のサービス性が悪化する。
【０００６】
このような問題点を解決するために、仮にカウルグリルの延出部を前高後低状になるようにリヤ側に折り返し形成すると、カウルグリルの成形性が悪化する。
さらに、上述のカウルグリルを取外すと、ボンネット後端とカウルフロント上端との間にカウルグリル延出部に相当する大きな開口部が形成されるので、盗難防止性が劣化する問題点があった。
【０００７】
そこで、この発明は、カウルフロントの上端をボンネット後端のシール部まで延出し、しかも該カウルフロントを、その上端から所定範囲を樹脂製のカウルフロント樹脂部で構成し、カウルフロント樹脂部の下端から下方を鋼板製のカウルフロント鋼板部で構成することにより、カウルフロントの前方側への膨出量を抑止しつつ、歩行者の頭部保護が可能となり、またエンジンルーム内のサービス性も向上する自動車の前部車体構造の提供を目的とする。
【０００８】
【課題を解決するための手段】
この発明による自動車の前部車体構造は、エンジンルームと車室とを仕切るダッシュロアと、上記ダッシュロア上端から前方上方に延びてボンネット後端を支持するカウルフロントと、上記ダッシュロアより前方位置でフロントウインド部材前端を支持するカウルパネルと、後端がカウルパネルに支持され、前端がカウルフロント上端に支持されてボンネット後端のシール部が当接されるカウルグリルとを備えた自動車の前部車体構造であって、上記カウルフロントはその上端がボンネットのシール部まで延出され、かつ上端から所定範囲が樹脂製のカウルフロント樹脂部で構成され、カウルフロント樹脂部の下端から下方が鋼板製のカウルフロント鋼板部で構成されたものである。
【０００９】
上記構成によれば、ボンネットの後端とダッシュロアとの間に車両前後方向の間隔がある車両において上記構成を採用したので、カウルフロントの前方側への膨出量を抑止しつつ、車両と歩行者とが衝突した時、ボンネット上に傾倒する歩行者の頭部を上述のカウルフロント樹脂部の衝撃吸収作用にて保護することができ、またエンジンルーム内のサービス性の向上をも図ることができる。
【００１０】
この発明の一実施態様においては、上記カウルフロントはダッシュアッパを介してダッシュロアに締結されると共に、ダッシュアッパに対して着脱可能に締結されたものである。
【００１１】
上記構成によれば、カウルフロントをダッシュアッパに対して着脱可能に構成したので、カウルフロントの取外しにより、エンジンルーム内のサービス性の向上を図ることができる。
【００１２】
この発明の一実施態様においては、上記ダッシュアッパの車幅方向両側部を前方に延出してサスタワーに連結すると共に、カウルフロントをダッシュアッパ延出部に設けられるブラケットを介して上記サスタワーに連結したものである。
【００１３】
上記構成によれば、カウルフロントの一部をカウルフロント樹脂部により樹脂化したことで、車体剛性が低下するが、この低下を、ダッシュアッパとカウルフロント（特にカウルフロント鋼板部参照）との双方でサスタワー間を橋渡すことにより補強することができる。
【００１４】
この発明の一実施態様においては、上記カウルフロント樹脂部とカウルフロント鋼板部との連結部にそれぞれ同方向に延びる水平フランジ部を車幅方向に渡って形成し、これら各フランジ部同士が連結されたものである。
上記構成によれば、同方向（車幅方向）に延びる水平フランジ部の連結構造により、車体のねじれ剛性の向上を図ることができる。
【００１５】
この発明の一実施態様においては、車幅方向で所定範囲にのみカウルフロント樹脂部が配設され、上記カウルフロント樹脂部が配設される部分のフランジ部を緩斜角で上方に傾斜させ、カウルフロント鋼板部のフランジ部と連続させたものである。
【００１６】
上記構成によれば、サスタワー間を橋渡すカウルフロントに折曲部を形成することなく、カウルフロント樹脂部とカウルフロント鋼板部とから成るカウルフロントの両フランジ部を車幅方向に橋渡すことができるので、全体的に均一な剛性を確保することができる。
【００１７】
この発明の一実施態様においては、カウルフロント樹脂部とカウルフロント鋼板部とが着脱可能に締結されたものである。
上記構成によれば、カウルフロントの全体を取外すことなく、上側のカウルフロント樹脂部のみを取外すことができるので、カウル内のサービス性が向上する。なお、カウルフロントの全体を取外した場合には、エンジンルーム内の制動倍力装置（いわゆるマスタバック）等のエンジン部品のメンテナンス性の向上を図ることができ、サービスまたはメンテナンスの態様に応じてカウルフロント樹脂部のみを取外す形態と、カウルフロント樹脂部およびカウルフロント鋼板部の双方を取外す形態とを選択することができる。
【００１８】
この発明の一実施態様においては、カウルフロント樹脂部とカウルフロント鋼板部とが分離不能に接合されたものである。
上記構成によれば、カウルフロントはその上端がボンネット後端のシール部まで延出され、かつカウルフロント樹脂部とカウルフロント鋼板部とが分離不能に接合されているので、カウルグリルが取外されても、ボンネット後端とカウルフロント上端との間には大きな開口部が何等形成されることはない。この結果、盗難防止性の向上を図ることができる。
【００１９】
【実施例】
この発明の一実施例を以下図面に基づいて詳述する。
図面は自動車の前部車体構造を示し、図１において、エンジンルーム１と車室２とを前後に仕切るダッシュロアパネル３を設け、このダッシュロアパネル３の上端３ａから前方および後方上方に向って延びるダッシュアッパパネル４を設けている。
【００２０】
上述のダッシュアッパパネル４の後端４ａからフロントウインド部材としてのフロントウインドガラス５（但し、透明な強化プラスチック製のものも含む）の傾斜下端つまり車両前後方向の前端に向って延びて該フロントガラス５の前端を支持するカウルパネル６（つまりカウルレイン）を設けている。
【００２１】
このカウルパネル６はカウルアッパパネル７とカウルロアパネル８とを接合して、車幅方向に延びるカウル閉断面９を形成したものである。
また、上述のダッシュアッパパネル４の前端（前端フランジ部ｂ参照）から前方上方に向って延びて、ボンネット１０の後端を支持するカウルフロント１１（詳しくはカウルフロントパネル）を設けている。ここで、上述のボンネット１０はエンジンルーム１の上方を開閉可能に覆う部材である。
【００２２】
上述のカウルフロント１１はその上部のみが衝撃吸収部材として樹脂製のカウルフロント樹脂部１２（いわゆる樹脂パネル）で形成され、その他の部位は鋼板製カウルフロント鋼板部１３で形成されている。
【００２３】
さらに、後端がカウルパネル６に支持され前端がカウルフロント１１のカウルフロント樹脂部１２上端に支持されて上述のボンネット１０後端のシール部１４が当接される合成樹脂製のカウルグリル１５を設けている。なお、図示の便宜上、このカウルグリル１５に形成される外気導入用のスリット状の開口部は図示省略している。
【００２４】
ここで、上述のボンネット１０の下面にはボンネットレインフォースメント１６を接合固定する一方、上記各要素４，６，７，８，９，１１，１２，１３にてカウル部１７が構成されている。
【００２５】
図２はカウルフロント樹脂部１２を取外した状態で示す図１の要部の平面図、図３は図２のＡ−Ａ線矢視断面図、図４は図２のＢ−Ｂ線矢視断面図、図５は図２のＣ−Ｃ線矢視断面図、図６は図２のＤ−Ｄ線矢視断面図、図７は図２のＥ−Ｅ線矢視断面図である。
【００２６】
また図８はカウルフロント樹脂部１２を取付けた状体で示す斜視図、図９はカウルフロント樹脂部１２を取外した状態で示す図８の要部拡大図、図１０はカウルフロント樹脂部１２を取外した状態で示す斜視図、図１１はカウルフロント樹脂部１２およびカウルフロント鋼板部１３から成るカウルフロント１１の全体を取外した状態で示す図１０の要部拡大図である。
【００２７】
なお、以下の説明においては自動車の前部車体構造における右側部の構成について説明するが、左側部は、カウルフロント樹脂部１２およびカウルフロント鋼板部１３の構成以外の点については概ね右側部のそれと左右対称または左右略対称に形成されている。
【００２８】
図２、図８に示すように車体前部には車両の前後方向に延びる車体剛性部材としてのフロントサイドフレーム１８が設けられると共に、このフロントサイドフレーム１８に沿って同方向に延びるエプロンレインフォースメントインナ１９が設けられ、このフロントサイドフレーム１８とエプロンレインフォースメントインナ１９との間にはフロントサスペンション装置の上部を支持するサスペンションタワー部２０（以下単にサスタワーと略記する）が取付けられている。なお、上述のエプロンレインフォースメントインナ１９の車外側にはエプロンレインフォースメントアウタが接合されるが、図示の便宜上、このエプロンレインフォースメントアウタは図示省略している。
【００２９】
図３、図８、図１１に示すようにサスタワー２０の前部には該サスタワー２０、エプロンレインフォースメントインナ１９、フロントサイドフレーム１８に接合されたホイールエプロンフロント２１が設けられ、サスタワー２０の後部には該サスタワー２０、エプロンレインフォースメントインナ１９、フロントサイドフレーム１８、ダッシュロアパネル３に接合されたホイールエプロンリヤ２２が設けられている。
【００３０】
図２、図３、図４、図８、図９、図１０、図１１に示すように上述のダッシュアッパパネル４は側面視で略凹状の断面形状を有し、このダッシュアッパパネル４は図１、図８、図１１に示すように前端フランジ部４ｂと、この前端フランジ部４ｂから下部後方に向けて傾斜するスラント部４ｃと、このスラント部４ｃの下端から後方に延びる底部４ｄと、この底部４ｄの後端から上部後方に向けて傾斜するスラント部４ｅとを備えている。
【００３１】
また上述のダッシュアッパパネル４においてサスタワー２０と近接する車両右寄りの部位には上方に膨らむ膨出部４ｆが形成されるので、図２、図８で示す仮想線αの部分においてダッシュアッパパネル４を２部材に分割形成し、プレス成形等の機械加工の容易化を図ってもよい。なお、ダッシュアッパパネル４が仮想線αで示す分割部にて２部材に分割形成された際には、これら２部材は機械加工後において、スポット溶接され、１つのダッシュアッパパネル４に一体化される。
【００３２】
図３、図４、図１１に示すように、上述のダッシュアッパパネル４の両側（但し、図面では右側のみを示す）はサスタワー２０の上面まで延出され、ダッシュアッパ延出部４ｇが設けられ、このダッシュアッパ延出部４ｇがサスタワー２０の上面に溶接手段等により接合固定されている。
【００３３】
また図３に示すように、上述のダッシュアッパパネル４の前側のスラント部４ｃにおいて後述するブラケットが配設される部分には、前方に延びる水平部４ｈと、この水平部４ｈから上方に延びる縦壁部４ｉとが形成されている。
【００３４】
さらに図２、図８に示すように、ダッシュアッパパネル４の後側のスラント部４ｅには外気を取入れるための空調用外気導入口２３が形成されている。
また図６、図７に示すように、ダッシュアッパパネル４の車幅方向外端部４ｊはエプロンレインフォースメントインナ１９の上側段部に接合固定されている。
【００３５】
このエプロンレインフォースメントインナ１９には図２、図６、図７、図１１に示すように断面が横向きのハット形状に形成され、その上側接合部１９ａはヒンジピラーインナ２４に接合固定されている。
【００３６】
さらに図２、図１０、図１１に示すように上述のダッシュアッパパネル４の車幅方向外端に一体形成された折曲げ部４ｋもヒンジピラーインナ２４に接合固定されている。なお、このヒンジピラーインナ２４の車外側にはヒンジピラーアウタが接合されるが、図示の便宜上、このヒンジピラーアウタは図示省略している。
【００３７】
ところで、図２〜図１１の各図に示すようにダッシュアッパパネル４の車幅方向の両側にはブラケット２５，２５を設けている。
このブラケット２５（特に図９〜図１１参照）はダッシュアッパ延出部４ｇと、エプロンレインフォースメントインナ１９との双方に接合固定される水平部２５ａと、この水平部２５ａの前端から上方に延びる縦壁部２５ｂと、複数の車外側折曲部２５ｃと、前端に位置して車幅方向に延びるフランジ部２５ｄと、上述の縦壁部２５ｂの上下方向中間に形成された中間水平部２５ｅと、上述の水平部２５ａの内方側前部に設けられた膨出状の座面２５ｆとが一体形成された鋼板製の剛性部材である。
【００３８】
そして、上述の水平部２５ａは図４、図５、図６に示すようにダッシュアッパパネル４の車幅方向外端部４ｊ、底部４ｄおよびエプロンレインフォースメントインナ１９に接合固定されると共に、ダッシュアッパパネル４の前側のスラント部４ｃを介してダッシュアッパ延出部４ｇに連結されている。
【００３９】
またブラケット２５の縦壁部２５ｂは図３、図４に示すようにダッシュアッパパネル４の縦壁部４ｉに接合固定されている。詳しくはブラケット２５の水平部２５ａの前側と縦壁部２５ｂの下側とのコーナ部分が、図３に示すようにダッシュアッパパネル４の水平部４ｈと縦壁部４ｉとにそれぞれ溶接手段などにより接合固定されている。
【００４０】
さらにブラケット２５の車外側折曲部２５ｃはヒンジピラーインナ２４に接合固定される一方、中間水平部２５ｅにはワイパ取付け部２６が形成されている。ところで、図１で示したようにカウルフロント１１はその上端がボンネット１０後端のシール部１４まで延出され、上端から所定範囲がカウルフロント樹脂部１２で構成され、このカウルフロント樹脂部１２の下端から下方が鋼板製のカウルフロント鋼板部１３で構成されている。
【００４１】
樹脂製のカウルフロント樹脂部１２は図１、図８に示すように車幅方向に延びる前端フランジ部１２ａと、この前端フランジ部１２ａの後部から前高後低状に傾斜する傾斜部１２ｂと、この傾斜部１２ｂの下端から後方に向けて一体形成され、かつ車幅方向に延びる水平ラウンジ部としての後端フランジ部１２ｃとを備えている。
【００４２】
カウルフロント鋼板部１３は、図１、図３、図９に示すように車幅方向に延びる水平ラウンジ部としての前端フランジ部１３ａと、この前端フランジ部１３ａの後端から下方に延びる縦壁部１３ｂと、この縦壁部１３ｂの下端から後方に向けて一体形成され、かつダッシュアッパパネル４の前端フランジ部４ｂの形状と対応するように車幅方向に延びる後端フランジ部１３ｃとを備えている。
【００４３】
上述のカウルフロント樹脂部１２とカウルフロント鋼板部１３とから成るカウルフロント１１は図１に示すようにダッシュアッパパネル４を介してダッシュロアパネル３に連結されているが、カウルフロント鋼板部１３には図２に示すように車幅方向に所定間隔を隔てて複数の締結部２７…が形成されていて、これらの各締結部２７…は図１、図４に示すようにボルト２８、ナット２９等の締結部材を用いてダッシュアッパパネル４の前端フランジ部４ｂおよびブラケット２５の座面２５ｆに着脱可能に取付けられている。
【００４４】
なお、この実施例ではナット２９をダッシュアッパパネル４の前端フランジ部４ｂ下面（図１参照）およびブラケット２５の座面２５ｆの下面（図４参照）に溶接固定して、ボルト２８を上方から着脱すべく構成しているが、ボルト２８とナット２９の上下関係はこの逆の構成であってもよい。
【００４５】
ここで、上述のダッシュアッパパネル４における膨出部４ｆの前端には図１１に示すように、前端フランジ部４ｂに連続するフランジ部４ｍが形成されていて、このフランジ部４ｍにはカウルフロント鋼板部１３の締結部２７と対応するダッシュアッパ側の締結部３０，３０が設けられている。
また図１１に示すようにブラケット２５の座面２５ｆにもカウルフロント鋼板部１３の締結部２７と対応するブラケット側の締結部３１が設けられている。
【００４６】
さらに上述のカウルフロント鋼板部１３における縦壁部１３ｂの車外側には図５、図９に示すように取付け片としての舌片１３ｄが一体形成されていて、この舌片１３ｄに形成された締結部３２は図５に示すようにボルト３３、ナット３４等の締結部材を用いてブラケット２５の所定部（前端のフランジ部２５ｄにつづく下方への折返し部分参照）に着脱可能に取付けられている。
【００４７】
つまり、カウルフロント１１の下側を構成するカウルフロント鋼板部１３の上端と、ブラケット２５の上端とにはそれぞれ同方向（車幅方向）に延びる前端フランジ部１３ａおよびフランジ部２５ｄが形成され、これら各フランジ部１３ａ，２５ｄが舌片１３ｄおよびボルト３３、ナット３４（図５参照）を用いて、着脱可能に締結されたものである。
【００４８】
要するに、カウルフロント鋼板部１３の両側はブラケット２５に対して着脱可能に連結されると共に、カウルフロント鋼板部１３の中央側はダッシュアッパパネル４の前端に対して着脱可能に連結されたものである。
【００４９】
このようにして上述のカウルフロント鋼板部１３はダッシュアッパ延出部４ｇに設けられるブラケット２５を介してサスタワー２０に連結されている。
また図１、図８に示すようにカウルフロント樹脂部１２と、カウルフロント鋼板部１３との締結部にはそれぞれ同方向（車幅方向）に延びる水平フランジ部としての後端フランジ部１２ｃおよび前端フランジ部１３ａが車幅方向に渡って形成され、これらの各フランジ部１２ｃ，１３ａが図１に示すボルト３５、ナット３６等の複数の締結部材を用いて着脱可能に締結されている。
【００５０】
図１、図１２、図１３で示すように車幅方向において所定範囲のカウルフロント１１が斜め下方に後退してカウルフロント樹脂部１２が配設され、このカウルフロント樹脂部１２が配設される部分の後端フランジ部１２ｃを図１２、図１３に示す如く、なだらかな曲率を有する緩斜角で上方に傾斜させ、この緩斜角部３７を含んでカウルフロント樹脂部１２の後端フランジ部１２ｃとカウルフロント鋼板部１３の前端フランジ部１３ａとを連続させている。なお、図１２、図１３では曲率を有する緩斜角に設定したが、直線状の緩斜角に設定してもよいことは勿論である。
【００５１】
この実施例においては図１２、図１３に正面図で示す図示上の右側（車両の左側）においてエンジンルーム１内に搭載されるバッテリ（図示せず）と対向する部分はカウルフロント１１の全高に渡ってカウルフロント鋼板部１３が存在し、それ以外の部分はカウルフロント１１の上側にカウルフロント樹脂部１２が、また下側にカウルフロント鋼板部１３が位置するように構成されている。換言すれば、カウルフロント鋼板部１３は車幅方向の略全幅に渡って形成され、カウルフロント樹脂部１２はカウルフロント１１の上側において車幅方向の過半部に渡るように形成されている。
【００５２】
なお、図１３においてはカウルフロント樹脂部１２とカウルフロント鋼板部１３とに便宜上、ハッチングを施して、これら両者１２，１３の形成領域を明白に成した。
なお、図中、矢印Ｆは車両前方を示し、矢印ＩＮは車両内方を示し、矢印ＯＵＴは車両外方を示すものである。
【００５３】
このように上記実施例の自動車の前部車体構造は、エンジンルーム１と車室２とを仕切るダッシュロアパネル３と、上記ダッシュロアパネル３の上端から前方上方に延びてボンネット１０の後端を支持するカウルフロント１１と、上記ダッシュロアパネル３より前方位置でフロントウインドガラス５前端を支持するカウルパネル６と、後端がカウルパネル６に支持され、前端がカウルフロント１１の上端に支持されてボンネット１０後端のシール部１４が当接されるカウルグリル１５とを備えた自動車の前部車体構造であって、上記カウルフロント１１はその上端がボンネット１０のシール部１４まで延出され、かつ上端から所定範囲が樹脂製のカウルフロント樹脂部１２で構成され、カウルフロント樹脂部１２の下端から下方が鋼板製のカウルフロント鋼板部１３で構成されたものである。
【００５４】
この構成によれば、ボンネット１０の後端とダッシュロアパネル３との間に車両前後方向の間隔がある車両において上記構成を採用したので、カウルフロント１１の前方側への膨出量を抑止しつつ、車両と歩行者とが衝突した時、ボンネット１０上に傾倒する歩行者の頭部を上述のカウルフロント樹脂部１２の衝撃吸収作用にて保護することができ、またエンジンルーム１内のサービス性の向上をも図ることができる。特に、図１で示したように上述のカウルフロント樹脂部１２は前高後低状に傾斜しているので、良好な衝撃吸収作用を発揮する。
【００５５】
さらに、上記カウルフロント１１はダッシュアッパパネル４を介してダッシュロアパネル３に締結されると共に、ダッシュアッパパネル４に対して着脱可能に締結されたものである。
【００５６】
この構成によれば、カウルフロント１１をダッシュアッパパネル４に対して着脱可能に構成したので、カウルフロント１１の取外すことにより、エンジンルーム１内のサービス性の向上を図ることができる。
【００５７】
しかも、上記ダッシュアッパパネル４の車幅方向両側部を前方に延出してサスタワー２０の上面に連結すると共に、カウルフロント１１をダッシュアッパパネル延出部４ｇに設けられるブラケット２５を介して上記サスタワー２０に連結したものである。
【００５８】
この構成によれば、カウルフロント１１の一部をカウルフロント樹脂部１２により樹脂化したことで、車体剛性が低下するが、この低下を、ダッシュアッパパネル４とカウルフロント１１におけるカウルフロント鋼板部１３との双方でサスタワー２０，２０間を橋渡すことにより補強することができる。
【００５９】
また、上記カウルフロント樹脂部１２とカウルフロント鋼板部１３との連結部にそれぞれ同方向（車幅方向）に延びる水平フランジ部（後端フランジ部１２ｃ，前端フランジ部１３ａ参照）を車幅方向に渡って形成し、これら各フランジ部１２ｃ，１３ａ同士が連結されたものである。
この構成によれば、同方向（車幅方向参照）に延びる水平フランジ部（後端フランジ部１２ｃ，前端フランジ部１３ａ参照）の連結構造により、車体のねじれ剛性の向上を図ることができる。
【００６０】
さらに、車幅方向で所定範囲にのみカウルフロント樹脂部１２が配設され、上記カウルフロント樹脂部１２が配設される部分の後端フランジ部１２ｃを緩斜角で上方に傾斜させ（図１２、図１３の緩斜角部３７参照）、カウルフロント鋼板部１３の前端フランジ部１３ａと連続させたものである。
【００６１】
この構成によれば、サスタワー２０，２０間を橋渡すカウルフロント１１に略直角状に折れ曲がるような折曲部を何等形成することなく、カウルフロント樹脂部１２とカウルフロント鋼板部１３とから成るカウルフロント１１の両フランジ部１２ｃ，１３ａを車幅方向に橋渡すことができるので、全体的に均一な剛性を確保することができる。
【００６２】
しかも、カウルフロント樹脂部１２とカウルフロント鋼板部１３とが着脱可能に締結されたものである。
この構成によれば、カウルフロント１１の全体を何等取外すことなく、上側のカウルフロント樹脂部１２のみを取外すことができるので、カウル内のサービス性（例えばワイパーなどのサービス性）が向上する。なお、カウルフロント１１の全体を取外した場合には、エンジンルーム１内の制動倍力装置（いわゆるマスタバック）等のエンジン部品のメンテナンス性の向上を図ることができ、サービスまたはメンテナンスの態様に応じてカウルフロント樹脂部１２のみを取外す形態と、カウルフロント樹脂部１２およびカウルフロント鋼板部１３の双方を取外す形態とをニーズに応じて選択することができる。
【００６３】
また実施例で示したように、上記ダッシュアッパパネル４が前方に延びる水平部４ｈ（図３参照）と、該水平部４ｈから上方に延びる縦壁部４ｉと、該縦壁部４ｉから前方に延びるダッシュアッパパネル延出部４ｇとを備え、上記ブラケット２５の縦壁部２５ｂがダッシュアッパパネル４の縦壁部４ｉに連結される構成を採用すると、縦壁部４ｉ，２５ｂ相互の連結構造により、ブラケット２５の支持剛性および両者（ブラケット２５とダッシュアッパパネル４）の連結強度の向上を図ることができる。
【００６４】
さらに実施例で示したように、上記ブラケット２５の車外側折曲げ部２５ｃをヒンジピラーインナ２４に連結する構成を採用すると、上述のブラケット２５はダッシュアッパパネル延出部４ｇとエプロンレインフォースメントインナ１９とヒンジピラーインナ２４との三者に連結されるので、該ブラケット２５の支持剛性のさらなる向上を図ることができる。
【００６５】
加えて実施例で示したように、上記カウルフロント１１の上端（詳しくはカウルフロント鋼板部１３の上端）およびブラケット２５の上端にはそれぞれ同方向に延びるフランジ部１３ａ，２５ｄを形成して、これら各フランジ部１３ａ，２５ｄが連結する構成を採用すると、カウルフロント１１およびブラケット２５に対するフランジ部１３ａ，２５ｄの形成により、ねじれ剛性の向上を図ることができる。
【００６６】
また実施例で示したように、上記ブラケット２５の縦壁部２５ｂの中間に中間水平部２５ｅを形成し、該中間水平部２５ｅにワイパ取付け部２６を形成する構成を採用すると、中間水平部２５ｅの形成によりブラケット２５の強度向上を図ることができ、しかも、ワイパ取付け専用のブラケットを別途設ける必要がなくなり、部品点数を削減することができる。なお、実施例で示したようにブラケット２５の縦壁部２５ｂの一部を上側およびリヤ側に膨出するタワー形状に成すと、該ブラケット２５の強度をさらに向上させることができる。
【００６７】
図１４は自動車の前部車体構造の他の実施例を示し、先の実施例においては、カウルフロント１１を構成する上側のカウルフロント樹脂部１２と下側のカウルフロント鋼板部１３とを着脱可能に締結して、メンテナンス性の向上を図ったが、図１４に示すこの実施例においてはカウルフロント１１を構成する上側のカウルフロント樹脂部１２と下側のカウルフロント鋼板部１３を接着剤等により接合して、両者１２，１３を分離不能に固定したものである。
【００６８】
このように構成すると、カウルフロント１１はその上端がボンネット１０後端のシール部１４まで延出され、かつカウルフロント樹脂部１２とカウルフロント鋼板部１３とが分離不能に接合されているので、カウルグリル１５が取外されても、ボンネット１０後端とカウルフロント１１上端との間には大きな開口部が何等形成されることがなく、この結果、盗難防止性の向上を図ることができる。
【００６９】
図１４に示すこの実施例においても、その他の構成、作用、効果については、先の実施例とほぼ同様であるから、図１４において前図と同一の部分には同一符号を付して、その詳しい説明を省略する。
【００７０】
この発明の構成と、上述の実施例との対応において、
この発明のダッシュロアは、実施例のダッシュロアパネル３に対応し、
以下同様に、
ダッシュアッパは、ダッシュアッパパネル４に対応し、
フロントウインド部材は、フロントウインドガラス５に対応し、
水平フランジ部は、後端フランジ部１２ｃ、前端フランジ部１３ａに対応するも、
この発明は、上述の実施例の構成のみに限定されるものではない。
【００７１】
【発明の効果】
この発明によれば、カウルフロントの上端をボンネット後端のシール部まで延出し、しかも該カウルフロントを、その上端から所定範囲を樹脂製のカウルフロント樹脂部で構成し、カウルフロント樹脂部の下端から下方を鋼板製のカウルフロント鋼板部で構成したので、カウルフロントの前方側への膨出量を抑止しつつ、歩行者の頭部保護が可能となり、またエンジンルーム内のサービス性も向上する効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明の自動車の前部車体構造を示す側面図。
【図２】図１の要部平面図。
【図３】図２のＡ−Ａ線矢視断面図。
【図４】図２のＢ−Ｂ線矢視断面図。
【図５】図２のＣ−Ｃ線矢視断面図。
【図６】図２のＤ−Ｄ線矢視断面図。
【図７】図２のＥ−Ｅ線矢視断面図。
【図８】カウルフロント樹脂部を取付けた状態の斜視図。
【図９】カウルフロント樹脂部を取外した状態の拡大斜視図。
【図１０】カウルフロント鋼板部を取付けた状態の斜視図。
【図１１】カウルフロント鋼板部を取り外した状体の拡大斜視図。
【図１２】カウルフロントの構成を示す略正面図。
【図１３】カウルフロント樹脂部とカウルフロント鋼板部との形成領域を示す説明図。
【図１４】本発明の自動車の前部車体構造の他の実施例を示す側面図。
【符号の説明】
１…エンジンルーム
２…車室
３…ダッシュロアパネル
４…ダッシュアッパパネル
４ｇ…ダッシュアッパ延出部
５…フロントウインドガラス（フロントウインド部材）
６…カウルパネル
１０…ボンネット
１１…カウルフロント
１２…カウルフロント樹脂部
１２ｃ，１３ａ…フランジ部（水平フランジ部）
１３…カウルフロント鋼板部
１４…シール部
１５…カウルグリル
２０…サスタワー
２５…ブラケット[0001]
TECHNICAL FIELD OF THE INVENTION
The present invention relates to a front body structure of an automobile including a dash lower panel, a cowl front, a cowl panel (or cowl rain), and a cowl grill.
[0002]
[Prior art]
2. Description of the Related Art Conventionally, as a front body structure of an automobile of the above-described example, for example, there is the following structure.
That is, a dash lower panel that partitions an engine room and a vehicle compartment back and forth, a cowl front that extends forward and upward from an upper end of the dash lower panel and supports a rear end of the bonnet, and a front window member at a position behind the dash lower panel as a front window member. A cowl panel supporting the front end of the window glass, a rear end supported by the cowl panel, and a front end provided with a cowl grill (cowl top) supported at the upper end of the cowl front; the above-described cowl grill is formed of a resin member; This cowl grill is extended substantially directly below the seal portion at the rear end of the bonnet by a predetermined amount to form an extension portion, and the lower end of the extension portion is fastened to the upper end portion of the cowl front with a clip using a windshield. It is a support structure (for example, see Patent Document 1).
[0003]
[Patent Document 1]
JP-A-2000-38160.
[0004]
[Problems to be solved by the invention]
According to this conventional publication, when the vehicle collides with a pedestrian, the obstacle to the pedestrian's head that falls down on the hood due to the shock absorbing action of the extension extending below the cowl grille. The value can be reduced to some extent.
[0005]
However, when the above configuration is adopted in a vehicle having a space in the vehicle front-rear direction between the rear end of the hood and the dash lower panel, the amount of bulging (extending amount) of the cowl front in front of the vehicle is large in accordance with this space. As a result, the assemblability during manufacturing and the serviceability in the engine room deteriorate.
[0006]
In order to solve such a problem, if the extending portion of the cowl grille is folded back toward the rear side so as to be lower and higher, the formability of the cowl grill deteriorates.
Further, when the cowl grill described above is removed, a large opening corresponding to the cowl grill extension is formed between the rear end of the bonnet and the upper end of the cowl front.
[0007]
In view of the above, the present invention is directed to a cowl front extending to a seal portion at a rear end of a bonnet, and the cowl front is formed from a resin cowl front resin portion within a predetermined range from the upper end thereof. The cowl front steel plate section below the front of the car makes it possible to protect the pedestrian's head while suppressing the amount of bulging to the front of the cowl front, and also improves the serviceability in the engine compartment The purpose of the present invention is to provide a front body structure of an automobile.
[0008]
[Means for Solving the Problems]
A front body structure of an automobile according to the present invention includes a dash lower partitioning an engine room and a vehicle compartment, a cowl front extending forward and upward from an upper end of the dash lower and supporting a rear end of a bonnet, and a front position relative to the dash lower. A front part of a vehicle including a cowl panel that supports a front end of a front window member, and a cowl grill that has a rear end supported by the cowl panel, a front end supported by a cowl front upper end, and a bonnet rear end sealing portion abutting. The cowl front has an upper end extending to a seal portion of the bonnet, and a predetermined range from the upper end is formed of a resin cowl front resin portion, and a lower portion of the cowl front resin portion is formed of a steel plate below. The cowl front steel plate part of this.
[0009]
According to the above configuration, since the above configuration is employed in a vehicle having a vehicle longitudinal direction interval between the rear end of the hood and the dash lower, while suppressing the amount of bulging of the cowl front to the front side, In the event of a collision with a pedestrian, the head of the pedestrian who leans on the hood can be protected by the above-mentioned shock absorbing action of the cowl front resin part, and the serviceability in the engine room is also improved. Can be.
[0010]
In one embodiment of the present invention, the cowl front is fastened to a dash lower via a dash upper and is detachably fastened to the dash upper.
[0011]
According to the above configuration, since the cowl front is configured to be detachable from the dash upper, the serviceability in the engine room can be improved by removing the cowl front.
[0012]
In one embodiment of the present invention, both sides of the dash upper in the vehicle width direction are extended forward and connected to the suspension tower, and the cowl front is connected to the suspension tower via a bracket provided on the dash upper extension. Things.
[0013]
According to the above configuration, a part of the cowl front is resinified by the cowl front resin portion, so that the rigidity of the vehicle body is reduced. However, this reduction is caused by both the dash upper and the cowl front (particularly, see the cowl front steel plate portion). Can be reinforced by bridging between the suspension towers.
[0014]
In one embodiment of the present invention, a horizontal flange portion extending in the same direction is formed in a connecting portion between the cowl front resin portion and the cowl front steel plate portion in the vehicle width direction, and these flange portions are connected to each other. It is a thing.
According to the above configuration, the torsional rigidity of the vehicle body can be improved by the connection structure of the horizontal flange portions extending in the same direction (the vehicle width direction).
[0015]
In one embodiment of the present invention, the cowl front resin portion is provided only in a predetermined range in the vehicle width direction, and the flange portion of the portion where the cowl front resin portion is provided is inclined upward at a gentle oblique angle, This is continuous with the flange of the cowl front steel plate.
[0016]
According to the above configuration, it is possible to bridge both flange portions of the cowl front including the cowl front resin portion and the cowl front steel plate portion in the vehicle width direction without forming a bent portion on the cowl front that bridges between the suspension towers. Therefore, uniform rigidity can be secured as a whole.
[0017]
In one embodiment of the present invention, the cowl front resin portion and the cowl front steel plate portion are detachably fastened.
According to the above configuration, only the upper cowl front resin portion can be removed without removing the entire cowl front, so that serviceability in the cowl is improved. When the entire cowl front is removed, maintenance of engine parts such as a brake booster (so-called master back) in the engine room can be improved, and the cowl can be adjusted according to the service or maintenance mode. A mode in which only the front resin portion is removed and a mode in which both the cowl front resin portion and the cowl front steel plate portion are removed can be selected.
[0018]
In one embodiment of the present invention, the cowl front resin portion and the cowl front steel plate portion are joined inseparably.
According to the above configuration, the cowl front has its upper end extended to the seal portion at the rear end of the bonnet, and the cowl front resin portion and the cowl front steel plate portion are joined inseparably, so that the cowl grill is removed. However, no large opening is formed between the rear end of the hood and the upper end of the cowl front. As a result, the anti-theft property can be improved.
[0019]
【Example】
An embodiment of the present invention will be described below in detail with reference to the drawings.
The drawing shows a front body structure of an automobile. In FIG. 1, a dash lower panel 3 that partitions an engine room 1 and a vehicle compartment 2 back and forth is provided, and a dash extending forward and rearward and upward from an upper end 3 a of the dash lower panel 3. An upper panel 4 is provided.
[0020]
The windshield extends from the rear end 4a of the dash upper panel 4 to the inclined lower end of a front window glass 5 (including a transparent reinforced plastic) as a front window member, that is, toward the front end in the vehicle longitudinal direction. A cowl panel 6 (that is, cowl rain) for supporting the front end of the cowl 5 is provided.
[0021]
The cowl panel 6 is formed by joining a cowl upper panel 7 and a cowl lower panel 8 to form a cowl closed section 9 extending in the vehicle width direction.
Further, a cowl front 11 (specifically, a cowl front panel) that extends forward and upward from the front end (see the front end flange b) of the dash upper panel 4 and supports the rear end of the bonnet 10 is provided. Here, the above-described bonnet 10 is a member that opens and closes the upper part of the engine room 1.
[0022]
Only the upper part of the cowl front 11 described above is formed of a cowl front resin part 12 (so-called resin panel) made of resin as a shock absorbing member, and the other parts are formed of a cowl front steel plate part 13 made of a steel plate.
[0023]
Further, a cowl grill 15 made of synthetic resin is supported at the rear end by the cowl panel 6, the front end is supported by the upper end of the cowl front resin portion 12 of the cowl front 11, and the seal portion 14 at the rear end of the bonnet 10 is brought into contact with the cowl grill 15. Provided. Note that, for convenience of illustration, a slit-shaped opening formed in the cowl grill 15 for introducing outside air is not shown.
[0024]
Here, the bonnet reinforcement 16 is joined and fixed to the lower surface of the bonnet 10, while the cowl portion 17 is constituted by the above elements 4, 6, 7, 8, 9, 11, 12 and 13. .
[0025]
2 is a plan view of a main part of FIG. 1 showing a state in which the cowl front resin part 12 is removed, FIG. 3 is a sectional view taken along line AA of FIG. 2, and FIG. 4 is a view taken along line BB of FIG. 5 is a sectional view taken along line CC of FIG. 2, FIG. 6 is a sectional view taken along line DD of FIG. 2, and FIG. 7 is a sectional view taken along line EE of FIG.
[0026]
8 is a perspective view showing a state where the cowl front resin part 12 is attached, FIG. 9 is an enlarged view of a main part of FIG. 8 in a state where the cowl front resin part 12 is removed, and FIG. FIG. 11 is a perspective view showing a removed state, and FIG. 11 is an enlarged view of a main part of FIG. 10 showing a state in which the entire cowl front 11 including the cowl front resin portion 12 and the cowl front steel plate portion 13 is removed.
[0027]
In the following description, the configuration of the right side in the front body structure of the automobile will be described. However, the left side is substantially the same as that of the right side except for the configuration of the cowl front resin portion 12 and the cowl front steel plate portion 13. It is formed symmetrically or substantially symmetrically.
[0028]
As shown in FIGS. 2 and 8, a front side frame 18 is provided at a front portion of the vehicle body as a vehicle body rigid member extending in the front-rear direction of the vehicle, and an apron reinforcement extending in the same direction along the front side frame 18. An inner 19 is provided, and a suspension tower portion 20 (hereinafter simply referred to as a suspension tower) for supporting an upper portion of the front suspension device is mounted between the front side frame 18 and the apron reinforcement inner 19. Although an apron reinforcement outer is joined to the outside of the apron reinforcement inner 19, the apron reinforcement outer is omitted for convenience of illustration.
[0029]
As shown in FIGS. 3, 8, and 11, a front portion of the suspension tower 20 is provided with the suspension tower 20, an apron reinforcement inner 19, and a wheel apron front 21 joined to the front side frame 18. Are provided with a suspension tower 20, an apron reinforcement inner 19, a front side frame 18, and a wheel apron rear 22 joined to the dash lower panel 3.
[0030]
As shown in FIGS. 2, 3, 4, 8, 9, 10, and 11, the dash upper panel 4 has a substantially concave cross-sectional shape in a side view. 1, 8, and 11, a front end flange 4b, a slant 4c inclined downward and rearward from the front end flange 4b, a bottom 4d extending rearward from a lower end of the slant 4c, And a slant portion 4e inclined rearward from the rear end of the bottom portion 4d to the upper portion.
[0031]
Further, in the above-mentioned dash upper panel 4, a bulging portion 4 f which bulges upward is formed at a position on the right side of the vehicle adjacent to the suspension tower 20, so that the dash upper panel 4 is formed at the imaginary line α shown in FIGS. 2 and 8. It may be divided into two members to facilitate the machining such as press molding. When the dash upper panel 4 is divided into two members at the division indicated by the imaginary line α, these two members are spot-welded after machining and integrated into one dash upper panel 4. You.
[0032]
As shown in FIGS. 3, 4, and 11, both sides of the dash upper panel 4 (however, only the right side is shown in the drawings) extend to the upper surface of the suspension tower 20, and a dash upper extension 4g is provided. The dash upper extension 4g is joined and fixed to the upper surface of the suspension tower 20 by welding means or the like.
[0033]
Further, as shown in FIG. 3, a portion of the front slant portion 4c of the dash upper panel 4 where a bracket to be described later is disposed is provided with a horizontal portion 4h extending forward and a vertical portion extending upward from the horizontal portion 4h. A wall 4i is formed.
[0034]
Further, as shown in FIGS. 2 and 8, an air-conditioning outside air inlet 23 for taking in outside air is formed in the slant portion 4e on the rear side of the dash upper panel 4.
As shown in FIGS. 6 and 7, the outer end 4 j of the dash upper panel 4 in the vehicle width direction is joined and fixed to the upper step of the apron reinforcement inner 19.
[0035]
As shown in FIGS. 2, 6, 7, and 11, the apron reinforcement inner 19 has a hat shape with a horizontal cross section, and the upper joint portion 19a is joined and fixed to the hinge pillar inner 24. .
[0036]
Further, as shown in FIGS. 2, 10 and 11, a bent portion 4k integrally formed at the outer end of the dash upper panel 4 in the vehicle width direction is also joined and fixed to the hinge pillar inner 24. Although a hinge pillar outer is joined to the outside of the hinge pillar inner 24, the hinge pillar outer is not shown for convenience of illustration.
[0037]
As shown in FIGS. 2 to 11, brackets 25 are provided on both sides of the dash upper panel 4 in the vehicle width direction.
The bracket 25 (refer to FIGS. 9 to 11 in particular) has a horizontal portion 25a joined and fixed to both the dash upper extension 4g and the apron reinforcement inner 19, and extends upward from the front end of the horizontal portion 25a. A vertical wall portion 25b, a plurality of outward bent portions 25c, a flange portion 25d located at the front end and extending in the vehicle width direction, and an intermediate horizontal portion 25e formed at an intermediate portion of the vertical wall portion 25b in the vertical direction. A rigid member made of a steel plate integrally formed with a bulging seat surface 25f provided at an inner front portion of the horizontal portion 25a.
[0038]
4, 5, and 6, the horizontal portion 25a is joined and fixed to the vehicle width direction outer end 4j, the bottom 4d, and the apron reinforcement inner 19 of the dash upper panel 4, as shown in FIGS. The upper panel 4 is connected to a dash upper extension 4g via a front slant 4c.
[0039]
The vertical wall portion 25b of the bracket 25 is fixedly joined to the vertical wall portion 4i of the dash upper panel 4 as shown in FIGS. More specifically, the corners of the front side of the horizontal portion 25a of the bracket 25 and the lower side of the vertical wall portion 25b are joined to the horizontal portion 4h and the vertical wall portion 4i of the dash upper panel 4 by welding means, as shown in FIG. Bonded and fixed.
[0040]
Further, the outer bent portion 25c of the bracket 25 is joined and fixed to the hinge pillar inner 24, while a wiper mounting portion 26 is formed in the intermediate horizontal portion 25e. By the way, as shown in FIG. 1, the cowl front 11 has an upper end extending to the seal portion 14 at the rear end of the bonnet 10, and a predetermined range from the upper end is formed by the cowl front resin portion 12. The lower part from the lower end is constituted by a cowl front steel plate portion 13 made of a steel plate.
[0041]
As shown in FIGS. 1 and 8, the cowl front resin portion 12 made of resin includes a front end flange portion 12a extending in the vehicle width direction, an inclined portion 12b inclined from the rear portion of the front end flange portion 12a to a front high and low position. A rear end flange portion 12c is formed as a horizontal lounge portion integrally formed rearward from the lower end of the inclined portion 12b and extends in the vehicle width direction.
[0042]
As shown in FIGS. 1, 3, and 9, the cowl front steel plate portion 13 includes a front flange portion 13a as a horizontal lounge portion extending in the vehicle width direction, and a vertical wall portion extending downward from a rear end of the front flange portion 13a. 13b, and a rear flange portion 13c integrally formed rearward from the lower end of the vertical wall portion 13b and extending in the vehicle width direction so as to correspond to the shape of the front flange portion 4b of the dash upper panel 4. I have.
[0043]
The cowl front 11 composed of the above-described cowl front resin portion 12 and cowl front steel plate portion 13 is connected to the dash lower panel 3 via the dash upper panel 4 as shown in FIG. As shown in FIG. 2, a plurality of fastening portions 27 are formed at predetermined intervals in the vehicle width direction, and these fastening portions 27 are bolts 28, nuts 29, and the like as shown in FIGS. Are detachably attached to the front end flange portion 4b of the dash upper panel 4 and the seating surface 25f of the bracket 25 using the fastening members described above.
[0044]
In this embodiment, the nut 29 is welded and fixed to the lower surface of the front end flange portion 4b of the dash upper panel 4 (see FIG. 1) and the lower surface of the seating surface 25f of the bracket 25 (see FIG. 4), and the bolt 28 is attached and detached from above. Although the configuration is made as desired, the vertical relationship between the bolt 28 and the nut 29 may be reversed.
[0045]
Here, as shown in FIG. 11, a flange portion 4m continuous with the front end flange portion 4b is formed at the front end of the bulging portion 4f in the dash upper panel 4, and the cowl front steel plate is formed on the flange portion 4m. Fastening portions 30, 30 on the dash upper side corresponding to the fastening portions 27 of the portion 13 are provided.
As shown in FIG. 11, a fastening portion 31 on the bracket side corresponding to the fastening portion 27 of the cowl front steel plate portion 13 is also provided on the seating surface 25 f of the bracket 25.
[0046]
Further, as shown in FIGS. 5 and 9, a tongue piece 13d as an attachment piece is integrally formed on the outer side of the vertical wall portion 13b of the above-described cowl front steel plate portion 13, and a fastening formed on the tongue piece 13d. As shown in FIG. 5, the portion 32 is detachably attached to a predetermined portion of the bracket 25 (refer to a downwardly folded portion following the front flange portion 25d) using fastening members such as bolts 33 and nuts 34.
[0047]
That is, a front end flange portion 13a and a flange portion 25d extending in the same direction (vehicle width direction) are formed at the upper end of the cowl front steel plate portion 13 and the upper end of the bracket 25, which constitute the lower side of the cowl front 11, respectively. Each of the flange portions 13a and 25d is detachably fastened using a tongue piece 13d, a bolt 33, and a nut 34 (see FIG. 5).
[0048]
In short, both sides of the cowl front steel plate 13 are detachably connected to the bracket 25, and the center side of the cowl front steel plate 13 is detachably connected to the front end of the dash upper panel 4. .
[0049]
In this way, the above-described cowl front steel plate portion 13 is connected to the suspension tower 20 via the bracket 25 provided on the dash upper extension 4g.
Also, as shown in FIGS. 1 and 8, a fastening portion between the cowl front resin portion 12 and the cowl front steel plate portion 13 has a rear end flange portion 12c and a front end as horizontal flange portions extending in the same direction (vehicle width direction). A flange portion 13a is formed in the vehicle width direction, and these flange portions 12c and 13a are detachably fastened using a plurality of fastening members such as bolts 35 and nuts 36 shown in FIG.
[0050]
As shown in FIGS. 1, 12, and 13, a cowl front 11 in a predetermined range is retreated diagonally downward in the vehicle width direction to provide a cowl front resin portion 12, and the cowl front resin portion 12 is provided. 12 and 13, the rear end flange portion 12c is inclined upward at a gentle angle having a gentle curvature, and the rear end flange portion of the cowl front resin portion 12 including the gentle angle portion 37. 12c and the front end flange portion 13a of the cowl front steel plate portion 13 are continuous. In FIGS. 12 and 13, the angle is set to a gentle angle having a curvature, but it is needless to say that the angle may be set to a linear gentle angle.
[0051]
In this embodiment, the portion facing the battery (not shown) mounted in the engine room 1 on the right side (left side of the vehicle) shown in the front views of FIGS. The cowl front steel plate 13 is present across the cowl front, and the other portions are configured such that the cowl front resin portion 12 is located above the cowl front 11 and the cowl front steel plate 13 is located below the cowl front 11. In other words, the cowl front steel plate portion 13 is formed over substantially the entire width in the vehicle width direction, and the cowl front resin portion 12 is formed on the upper side of the cowl front 11 so as to cover a majority portion in the vehicle width direction.
[0052]
In FIG. 13, hatching is applied to the cowl front resin portion 12 and the cowl front steel plate portion 13 for the sake of convenience, and the formation regions of these two members 12 and 13 are clearly defined.
In the drawings, arrow F indicates the front of the vehicle, arrow IN indicates the inside of the vehicle, and arrow OUT indicates the outside of the vehicle.
[0053]
As described above, the front body structure of the vehicle according to the embodiment described above supports the dash lower panel 3 that partitions the engine room 1 and the vehicle compartment 2, and extends forward and upward from the upper end of the dash lower panel 3 to support the rear end of the hood 10. A cowl front 11; a cowl panel 6 supporting the front end of the front windshield 5 at a position forward of the dash lower panel 3; a rear end supported by the cowl panel 6; a front end supported by the upper end of the cowl front 11; A cowl grille 15 having a cowl grill 15 to which an end seal portion 14 abuts, wherein the cowl front 11 has an upper end extending to the seal portion 14 of the bonnet 10 and a predetermined length from the upper end. The range is constituted by a cowl front resin portion 12 made of resin, and a lower portion of the cowl front resin portion 12 is formed by a steel plate. Those composed of a Le front steel plate portion 13.
[0054]
According to this configuration, since the above-described configuration is employed in a vehicle having a space in the vehicle front-rear direction between the rear end of the hood 10 and the dash lower panel 3, the amount of the cowl front 11 bulging forward can be suppressed. When the vehicle collides with the pedestrian, the head of the pedestrian tilting on the hood 10 can be protected by the above-described shock absorbing action of the cowl front resin portion 12, and the serviceability in the engine room 1 can be improved. Can also be improved. In particular, as shown in FIG. 1, the above-described cowl front resin portion 12 is tilted in a forward-backward-to-backward-lower shape, so that it exhibits a good shock absorbing action.
[0055]
Further, the cowl front 11 is fastened to the dash lower panel 3 via the dash upper panel 4 and is detachably fastened to the dash upper panel 4.
[0056]
According to this configuration, since the cowl front 11 is configured to be detachable from the dash upper panel 4, the serviceability in the engine room 1 can be improved by removing the cowl front 11.
[0057]
Moreover, both sides of the dash upper panel 4 in the vehicle width direction are extended forward to be connected to the upper surface of the suspension tower 20, and the cowl front 11 is connected to the suspension tower 20 via the bracket 25 provided on the dash upper panel extension 4g. It is connected to.
[0058]
According to this configuration, a part of the cowl front 11 is resinified by the cowl front resin portion 12, thereby reducing the rigidity of the vehicle body. However, this reduction is caused by the cowl front steel plate portion 13 in the dash upper panel 4 and the cowl front 11. In both cases, it is possible to reinforce the bridge by bridging between the suspension towers 20 and 20.
[0059]
Also, a horizontal flange portion (refer to the rear end flange portion 12c and the front end flange portion 13a) extending in the same direction (vehicle width direction) at the connecting portion between the cowl front resin portion 12 and the cowl front steel plate portion 13 in the vehicle width direction. The flanges 12c and 13a are connected to each other.
According to this configuration, the torsional rigidity of the vehicle body can be improved by the connection structure of the horizontal flange portions (see the rear end flange portion 12c and the front end flange portion 13a) extending in the same direction (see the vehicle width direction).
[0060]
Further, the cowl front resin portion 12 is provided only within a predetermined range in the vehicle width direction, and the rear end flange portion 12c where the cowl front resin portion 12 is provided is inclined upward at a gentle oblique angle (FIG. 12). 13), and the front end flange portion 13a of the cowl front steel plate portion 13.
[0061]
According to this configuration, the cowl composed of the cowl front resin portion 12 and the cowl front steel plate portion 13 is formed without forming any bent portion that bends at a substantially right angle on the cowl front 11 that bridges between the suspension towers 20 and 20. Since both flange portions 12c and 13a of the front 11 can be bridged in the vehicle width direction, uniform rigidity can be secured as a whole.
[0062]
Moreover, the cowl front resin portion 12 and the cowl front steel plate portion 13 are detachably fastened.
According to this configuration, only the upper cowl front resin portion 12 can be removed without removing the entire cowl front 11 at all, thereby improving serviceability in the cowl (for example, serviceability of a wiper or the like). When the entire cowl front 11 is removed, maintenance of engine parts such as a brake booster (a so-called master back) in the engine room 1 can be improved, and depending on the mode of service or maintenance. A mode in which only the cowl front resin portion 12 is removed and a mode in which both the cowl front resin portion 12 and the cowl front steel plate portion 13 are removed can be selected according to needs.
[0063]
Also, as shown in the embodiment, the dash upper panel 4 has a horizontal portion 4h extending forward (see FIG. 3), a vertical wall portion 4i extending upward from the horizontal portion 4h, and a forward portion extending from the vertical wall portion 4i. When a configuration is provided in which the vertical wall portion 25b of the bracket 25 is connected to the vertical wall portion 4i of the dash upper panel 4, the vertical wall portions 4i and 25b are connected to each other. The support rigidity of the bracket 25 and the connection strength between the two (the bracket 25 and the dash upper panel 4) can be improved.
[0064]
Further, as shown in the embodiment, by adopting a configuration in which the outer bent portion 25c of the bracket 25 is connected to the hinge pillar inner 24, the bracket 25 is connected to the dash upper panel extension 4g and the apron reinforcement inner. Since it is connected to the three members 19 and the hinge pillar inner 24, the support rigidity of the bracket 25 can be further improved.
[0065]
In addition, as shown in the embodiment, flange portions 13a and 25d extending in the same direction are formed at the upper end of the cowl front 11 (specifically, the upper end of the cowl front steel plate portion 13) and the upper end of the bracket 25, respectively. When the configuration in which the flange portions 13a and 25d are connected is adopted, the torsional rigidity can be improved by forming the flange portions 13a and 25d on the cowl front 11 and the bracket 25.
[0066]
Further, as shown in the embodiment, when the intermediate horizontal portion 25e is formed in the middle of the vertical wall portion 25b of the bracket 25 and the wiper attaching portion 26 is formed in the intermediate horizontal portion 25e, the intermediate horizontal portion 25e Thus, the strength of the bracket 25 can be improved, and it is not necessary to separately provide a bracket dedicated to attaching the wiper, and the number of parts can be reduced. If a part of the vertical wall portion 25b of the bracket 25 is formed in a tower shape which bulges upward and rearward as shown in the embodiment, the strength of the bracket 25 can be further improved.
[0067]
FIG. 14 shows another embodiment of the front body structure of the automobile. In the previous embodiment, the upper cowl front resin portion 12 and the lower cowl front steel plate portion 13 constituting the cowl front 11 are detachable. In this embodiment shown in FIG. 14, the upper cowl front resin portion 12 and the lower cowl front steel plate portion 13 constituting the cowl front 11 are bonded with an adhesive or the like. The two parts 12 and 13 are fixed so that they cannot be separated from each other.
[0068]
With this configuration, the cowl front 11 has its upper end extended to the seal portion 14 at the rear end of the bonnet 10 and the cowl front resin portion 12 and the cowl front steel plate portion 13 are inseparably joined. Even if the grill 15 is removed, no large opening is formed between the rear end of the bonnet 10 and the upper end of the cowl front 11, so that the anti-theft property can be improved.
[0069]
In this embodiment shown in FIG. 14, other configurations, operations, and effects are almost the same as those of the previous embodiment, and therefore, in FIG. Detailed description is omitted.
[0070]
In correspondence between the configuration of the present invention and the above-described embodiment,
The dash lower of the present invention corresponds to the dash lower panel 3 of the embodiment,
Similarly,
The dash upper corresponds to the dash upper panel 4,
The front window member corresponds to the front window glass 5,
The horizontal flange portion corresponds to the rear end flange portion 12c and the front end flange portion 13a,
The present invention is not limited only to the configuration of the above embodiment.
[0071]
【The invention's effect】
According to the present invention, the upper end of the cowl front extends to the seal portion at the rear end of the bonnet, and the cowl front is formed from a resin cowl front resin portion within a predetermined range from the upper end. The cowl front is made of steel plate below, so that it is possible to protect the pedestrian's head while suppressing the amount of bulging forward of the cowl front, and to improve the serviceability in the engine room. effective.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a side view showing a front body structure of an automobile according to the present invention.
FIG. 2 is a plan view of a main part of FIG. 1;
FIG. 3 is a sectional view taken along line AA of FIG. 2;
FIG. 4 is a sectional view taken along line BB of FIG. 2;
FIG. 5 is a sectional view taken along line CC of FIG. 2;
FIG. 6 is a sectional view taken along line DD in FIG. 2;
FIG. 7 is a sectional view taken along line EE of FIG. 2;
FIG. 8 is a perspective view showing a state where a cowl front resin portion is attached.
FIG. 9 is an enlarged perspective view of a state where a cowl front resin portion is removed.
FIG. 10 is a perspective view showing a state where a cowl front steel plate portion is attached.
FIG. 11 is an enlarged perspective view of a state body from which a cowl front steel plate portion is removed.
FIG. 12 is a schematic front view showing the configuration of a cowl front.
FIG. 13 is an explanatory view showing an area where a cowl front resin portion and a cowl front steel plate portion are formed.
FIG. 14 is a side view showing another embodiment of the vehicle body front structure of the present invention.
[Explanation of symbols]
1. Engine room
2. Car room
3. Dash lower panel
4: Dash upper panel
4g… Dash upper extension
5. Front window glass (front window member)
6 ... Cowl panel
10. Bonnet
11 ... Cowl front
12 ... Cowl front resin part
12c, 13a: Flange (horizontal flange)
13 ... cowl front steel plate
14 ... Seal part
15 ... Cowl grill
20 ... Suss Tower
25 ... Bracket

Claims

A dash lower that separates the engine room and the cabin,
A cowl front that extends forward and upward from the upper end of the dash lower and supports the rear end of the bonnet;
A cowl panel supporting the front end of the front window member at a position forward of the dash lower,
A rear body is supported by a cowl panel, a front end is supported by a cowl front upper end, and a cowl grille to which a seal portion of a bonnet rear end is abutted is a front body structure of an automobile,
The cowl front has an upper end extending to the seal portion of the bonnet, and a predetermined range from the upper end is formed of a cowl front resin portion made of resin, and a lower portion from the lower end of the cowl front resin portion is formed of a steel plate cowl front steel plate portion. The front body structure of the constructed car.

The cowl front is fastened to the dash lower via the dash upper,
2. The vehicle front body structure according to claim 1, wherein the vehicle front structure is detachably fastened to the dash upper.

While extending both sides of the dash upper in the vehicle width direction forward and connecting to the suspension tower,
3. The vehicle front body structure according to claim 2, wherein a cowl front is connected to the suspension tower via a bracket provided on the dash upper extension.

4. The front part of a vehicle according to claim 3, wherein a horizontal flange portion extending in the same direction is formed in a connecting portion between the cowl front resin portion and the cowl front steel plate portion over the vehicle width direction, and these flange portions are connected to each other. Part body structure.

The cowl front resin part is arranged only in a predetermined range in the vehicle width direction,
The flange portion of the portion where the cowl front resin portion is disposed is inclined upward at a gentle oblique angle,
5. The front body structure of a motor vehicle according to claim 4, wherein the front body structure is continuous with a flange portion of the cowl front steel plate portion.

The front body structure of an automobile according to any one of claims 2 to 5, wherein the cowl front resin portion and the cowl front steel plate portion are detachably fastened.

The front body structure of an automobile according to any one of claims 2 to 5, wherein the cowl front resin portion and the cowl front steel plate portion are inseparably joined.