JP2004260670A - 移動通信基地局アンテナ - Google Patents
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Abstract
【解決手段】アンテナアレイ10を構成する各アンテナ素子の主ビーム放射方向に直交する方向にアンテナ素子を配列してアダプティブアンテナ1を各セクタに設置した移動通信基地局アンテナにおいて、アンテナ素子ビーム幅を360°をセクタ数で除算した値の0.53倍以上1.0倍未満の値に設定した移動通信基地局アンテナ。
【選択図】 図1
Description
【産業上の利用分野】
この発明は、移動通信基地局アンテナに関し、特に、回線容量を増大する観点から最適なセクタセルを構成するアダプティブアンテナより成る移動通信基地局アンテナに関する。
【0002】
【従来の技術】
一般的なアダプティブアンテナを図4を参照して説明しておく。
図4に示されるアダプティブアンテナは、所定のビーム幅を有する複数のアンテナ素子11、12、・・・1kより成るアンテナアレイ10と、アンテナアレイ10の各アンテナ素子11、12、・・・1k の出力信号xk(t)に対して重み付けを行う重み付け装置31、32、・・・3kと、重み付け装置3kから出力される信号を合成する合成装置4と、合成装置4の出力信号 yk(t)に基づいて重み付け装置4の重み係数を制御するアダプティブプロセッサ2を有する。
【0003】
以上のアダプティブアンテナの従来例は、サービスエリアの全域において所定の電界強度を得るという観点から設計がなされていた。具体的には、セクタ角とアンテナ素子の電力半値幅であるビーム幅を同一に設計することにより、セクタ境界においてビーム幅でクロスオーバーさせていた。即ち、セクタ数が3であれば360°を3で除算した120°にアンテナ素子のビーム幅を設計していた。セクタ数が6であれば、60°にアンテナ素子のビーム幅を設計していた。
アダプティブアンテナを移動通信の基地局アンテナとして使用する場合、移動通信システム全体として回線容量を拡大するという観点からアダプティブアンテナのアンテナ素子のビーム幅を最適化する必要に迫られる。
ところで、W−CDMAシステムのリンク回線容量増大を図るために使用することが検討されているアダプティブアンテナに関してアンテナアレイの素子数、角度広がりと上り回線容量の関係、ユーザ数一定のときの素子指向性と回線容量の関係の検討もなされている(特許文献1、2、非特許文献1、2 参照)。
【0004】
【特許文献1】
特開2001−379209公報
【特許文献2】
特開2000−270361公報
【非特許文献1】
森他、信学総大、B−5−40,2002
【非特許文献2】
三上他、信学ソ大、B−5−71,2001
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
実伝播環境下におけるCDMAシステムの収容ユーザ数はトータルの干渉電力量により制限される。このために、システムの所要SIRが与えられたとき、トータルの端末送信電力を最小とすれば収容ユーザ数は最大となる。SIRとは希望波電力と干渉波電力の比(Signal to Interference Ratio)で定義される値である。
ここで、この発明は、システムの所要SIRを得ることができる最大収容ユーザ数とすることに着目し、アダプティブアンテナのアンテナ素子指向性がW−CDMA上りリンク回線容量に与える影響について計算機シミュレーションにより評価することにより、アダプティブアンテナを構成するアンテナ素子のビーム幅を最適化してシステム全体としての回線容量を増大した移動通信基地局アンテナを提供するものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
アンテナアレイ10を構成する各アンテナ素子の主ビーム放射方向に直交する方向にアンテナ素子を配列してアダプティブアンテナ1を各セクタに設置した移動通信基地局アンテナにおいて、各アンテナ素子のビーム幅を360°をセクタ数で除算した値の0.53倍以上1.0倍未満の値に設定した移動通信基地局アンテナを構成した。
そして、先の移動通信基地局アンテナにおいて、アンテナ素子は反射板付ダイポールアンテナより成る移動通信基地局アンテナを構成した。
【0007】
【発明の実施の形態】
この発明の実施の形態を図1を参照して説明する。図1は3セクタ、19正六角セルの繰り返しマルチセルの移動通信システムにこの発明の実施例を適用したところを示す図である。
図1において、1はアダプティブアンテナ全体を示す。11ないし1kはk素子のアンテナアレイ10を構成する各アンテナ素子を示す。アダプティブアンテナ1は、アンテナアレイ10を構成する各アンテナ素子の主ビーム放射方向に直交する方向に配列して各セクタに設置している。アンテナ素子自体は、反射板付ダイポールアンテナにより構成する。
【0008】
表1はアダプティブアンテナ1に対するシミュレーション条件を示す。
【表1】
ここで、アンテナ素子数をk=4とし、アンテナ素子間隔dをキャリア周波数の半波長としている。ユーザは各セクタ内に一様に分布し、同一伝送レートサービスを行うものとする。アンテナの素子パターンとして図2に示される如く水平面内の半値幅BWが120°のとき、セクタ端で3dB低下となるAcosn(θ)パターンを適用し、サイドローブレベルはピークから−15dB一定値とした。Aは送信電力一定(図1の面積一定)となる様に決定するものとした。
【0009】
一般に、CDMAでは干渉波数がアダプティブアンテナの生成するヌル点より多いので、ここではアダプティブアンテナの動作は着目ユーザの各到来波(S)に対して最大比合成を行うものとした。着目ユーザ以外、他セクタ、および他セルからの到来波は全て干渉波として取り扱い、素子パターンを考慮した総干渉電力(I)を求める。これらより各到来波毎にSIRを求め、RAKE合成してユーザの出力SIRとしている。1dBステップで追従する端末での送信電力制御および基地局アダプティブアンテナの最大比合成を繰り返して計算し、各端末の送信電力と各端末に対する受信アンテナパターンは共に全端末のSIRが収束するまで更新させている。その結果、システムの所要SIRに対して常にトータルの端末送信電力は最小になる。この検討においては、場所率95%でシステムの所要SIRを得ることができる最大同時接続ユーザ数を容量として定義する。なお、セクタ間、セル間ハンドオーバ、素子間相互結合の影響は考慮していない。
【0010】
ここで、図3を参照してアンテナ素子指向性のW−CDMA上りリンク回線容量に与える影響について検討する。図3(a)は以上のシミュレーション結果を示す図であり、図3(b)は素子パターンとアダプティブアンテナパターンの間の関係を概念的に説明する図である。
図3(a)を参照するに、回線容量は、半値幅120°のときの値で規格化して表示しており、素子半値幅が70°から110°の範囲で回線容量を増大することができることが認識される。
図3(b)を参照するに、アダプティブアンテナパターンは素子パターンの制限を受けてセクタ角内でステアリングを行う。パターンのヌル点より干渉波が多いので、SIRはメインローブのピーク値およびビーム幅(利得)とサイドローブレベルの比でほぼ決まる。素子パターンが広い場合はセクタ端のユーザに対する利得低下量は少ないものの、セクタ中央のユーザに対する利得もそれ程高くない。一方、素子パターンが狭い場合の利得はセクタ端で低くセクタ中央で高い。このことがメインローブおよびサイドローブレベルの双方に当てはまるので、この総合的な割合が最も小さくなる素子パターンが存在し、その最適半値幅は従来のセクタビーム幅より狭いものと考えられる。
【0011】
上述した通り、システムの所要SIRを得ることができる最大収容ユーザ数とした場合、アダプティブアンテナのアンテナ素子指向性がW−CDMA上りリンク回線容量に与える影響について計算機シミュレーションにより評価し、素子半値幅には最適値が存在することを示した。
なお、実施例において、アンテナ素子数をk=4、アンテナ素子間隔dを半波長としたが、この発明はこれに限定されるものではない。また、アンテナ素子の正規化素子ビーム幅と正規化容量の関係についても、同様に最適値が存在することは言うまでもない。
【0012】
【発明の効果】
上述した通りであって、この発明によれば、アダプティブアンテナのアンテナアレイを構成するアンテナ素子のビーム幅を、360°をセクタ数で除算した値の0.53倍以上1.0倍未満の値に設計することにより、システム全体としての回線容量を増大した移動通信基地局アンテナを構築することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例を説明する図。
【図2】素子パターンを示す図。
【図3】規格化して表示した回線容量を示す図。
【図4】一般的なアダプティブアンテナを説明する図。
【符号の説明】
1 アダプティブアンテナ 10 アンテナアレイ
11、12、・・・1k アンテナ素子 2 アダプティブプロセッサ
31、32、・・・3k 重み付け装置 4 合成装置
Claims (2)
- アンテナアレイを構成する各アンテナ素子の主ビーム放射方向に直交する方向にアンテナ素子を配列してアダプティブアンテナを各セクタに設置した移動通信基地局アンテナにおいて、
各アンテナ素子のビーム幅を360°をセクタ数で除算した値の0.53倍以上1.0倍未満の値に設定したことを特徴とする移動通信基地局アンテナ。 - 請求項1に記載される移動通信基地局アンテナにおいて、
アンテナ素子は反射板付ダイポールアンテナより成ることを特徴とする移動通信基地局アンテナ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003050651A JP2004260670A (ja) | 2003-02-27 | 2003-02-27 | 移動通信基地局アンテナ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003050651A JP2004260670A (ja) | 2003-02-27 | 2003-02-27 | 移動通信基地局アンテナ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2004260670A true JP2004260670A (ja) | 2004-09-16 |
Family
ID=33116005
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2003050651A Pending JP2004260670A (ja) | 2003-02-27 | 2003-02-27 | 移動通信基地局アンテナ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2004260670A (ja) |
-
2003
- 2003-02-27 JP JP2003050651A patent/JP2004260670A/ja active Pending
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