JP2004260301A - Voltage-controlled oscillator with differential frequency control terminal - Google Patents
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Abstract
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、電圧制御発振器に関し、より特定的には、半導体基板上に形成される電圧制御発振器に関する。
【0002】
【従来の技術】
電圧制御発振器は、無線通信機における局部発振信号を発生させるための手段として広く使用されている。図20は、従来の電圧制御発振器の構成例を示す図である。
【0003】
図20において、電圧制御発振器は、発振トランジスタ15,16と、インダクタ11,12と、PNダイオード13,14と、電源端子8と、電流源9と、周波数制御端子10とを含む。なお、図20において、バイアス回路および出力端子は省略されている。以下、図20を参照しながら、従来の電圧制御発振器の動作について説明する。
【0004】
PNダイオード13,14は、可変容量ダイオードである。その接合容量は、その両端に加える電位差に応じて変化する。インダクタ11,12とPNダイオード13,14とは、並列共振回路を構成する。図21は、周波数制御端子10に加える電圧(Vt)に対するPNダイオード13,14の容量変化特性を示す図である。
【0005】
周波数制御端子10に加える電圧を変化させることによって、PNダイオード13,14の接合容量を変化させることができるので、インダクタ11,12とPNダイオード13,14とからなる並列共振回路の共振周波数を変化させることができる。電圧制御発振器は共振回路の共振周波数近傍で発振するので、周波数制御電圧を変えることで、発振周波数を所望の周波数に設定することが可能となる。発振トランジスタ15,16は、増幅回路として機能し、負性抵抗を発生して共振回路の寄生抵抗成分による損失をキャンセルし、発振条件を満足させる。
【0006】
しかし、このような電圧制御発振器では、(1)周波数制御ライン(すなわち周波数制御端子10に至るライン)、または(2)電源ライン(すなわち電源端子8に至るライン)にノイズが重畳するとPNダイオード13,14の両端の電位差が変化することとなるので、発振周波数が変動してしまうという課題があった。
【0007】
そこで、上記課題(1)、(2)を解決するために、図22に示す回路が使用されることがある(例えば、非特許文献1参照)。図22に示す電圧制御発振器では、PNダイオード13,14からなる直列回路と、これらとそれぞれ逆向きのPNダイオード21,22からなる直列回路とが並列に接続される。さらに、PNダイオード21とPNダイオード22との間には、第2の周波数制御端子20が接続される。
【0008】
本電圧制御発振器では、周波数制御電圧の増減に対して、PNダイオード13,14の接合容量とPNダイオード21,22の接合容量とが互いに逆方向に変化する。これにより、周波数制御端子10および20から入力する信号の電位差に応じて発振周波数が調整されることとなる。以下、本電圧制御発振器の原理について少し詳しく説明する。
【0009】
はじめに、上述の課題(1)について考える。周波数制御端子10および20に至るラインにノイズが重畳し電圧が高くなった場合、ノイズ電圧はPNダイオード13,14にとって逆バイアス方向に作用するので、PNダイオード13,14の容量は減少する。一方、この場合、PNダイオード21,22にとって順バイアス方向に作用するので、PNダイオード21,22の容量は増加する。逆に、周波数制御端子10および20の電圧が低くなった場合、PNダイオード13,14にとって順バイアス方向に作用するので、PNダイオード13,14の容量は増加し、PNダイオード21,22によって逆バイアス方向に作用するので、PNダイオード21,22の容量は減少する。結局、周波数制御端子10および20に至るラインにノイズが重畳して電圧が変化したとしても、PNダイオード13,14およびPNダイオード21,22で構成される並列回路の総容量値は変化しないこととなる。
【0010】
図23は、図22に示すPNダイオード13,14,21,22の作用を説明するための図である。図23において、横軸はPNダイオードのカソード(n型半導体側)に対するアノード(p型半導体側)の電圧(Vpn)を示し、縦軸はPNダイオードの容量値を示す。図23から分かるように、PNダイオード13,14の容量とPNダイオード21,22の容量とは、重畳されるノイズ電圧に対して互いに逆方向に変動する。したがって、ノイズが重畳したとしても、PNダイオード13,14,21,22による容量値の総和は、変化しないこととなる。
【0011】
次に、課題(2)について考える。電源端子8に至るラインにノイズが重畳し、電圧が高くなった場合、PNダイオード13,14に対して順バイアス方向に作用するので、PNダイオード13,14の容量は増加し、PNダイオード21,22に対して逆バイアス方向に作用するので、PNダイオード21,22の容量は減少する。結果、容量値の総和は変わらない。逆に、周波数制御端子10および20の電圧が低くなった場合、PNダイオード13,14の容量は減少し、PNダイオード21,22の容量は増加するので、やはり容量値の総和は変わらない。
【0012】
このように、図22に示した電圧制御発振器は、課題(1)、(2)に挙げたノイズによる周波数変動を抑えることが可能となる。
【0013】
【非特許文献1】
Li Lin、Luns Tee、Paul R. Gray著、「A 1.4GHz Differantial Low−Noise CMOSFrequency Synthesizer using a Wideband PLL Architecture」、2000 IEEE International Solid−State Circuits Conference、pp.204−205
【0014】
【発明が解決しようとする課題】
上記従来の電圧制御発振器を用いれば、課題(1)、(2)の解決が可能である。しかし、上記従来の電圧制御発振器を半導体基板上に集積化した場合、半導体基板での高周波信号の損失が増えてしまい、電圧制御発振器にとって最も重要な位相雑音特性が劣化するという課題が新たに生じる。
【0015】
以下、位相雑音特性が劣化する理由について詳細に説明する。
図24(a)は、シリコン基板上に構成されるPNダイオードのシンボルを示す図である。図24(b)は、このシンボルに対応したシリコン基板上の断面構造を示す図である。図24(b)において、PNダイオードは、アノード端子30と、カソード端子31と、p型半導体32と、n型半導体33と、n型半導体からなるn型ウェル34と、p型シリコン基板35とを有する。
【0016】
p型半導体32とn型半導体33とは、引き出し配線との接続抵抗を下げるために、高濃度にドーピングされている。p型半導体32とn型ウェル34とは直接接触しているので、その界面にPN接合が形成され、これらがPNダイオードとして作用する。
【0017】
ところで、近年、携帯電話に代表される無線通信機が扱う周波数は年々高くなってきている。それに伴って、電圧制御発振器が取り扱う発振周波数も数百MHzから数十GHzという非常に高い周波数帯になってきている。取り扱う周波数が高くなると、素子と半導体基板との間の寄生容量成分の影響が無視できなくなるので、基板で生じる信号損失が大きくなる。そこで、この問題について詳述する。
【0018】
図25(a)は、図24(b)に示したPNダイオードの等価回路を示す図である。図25(a)に示すように、当該等価回路は、配線抵抗などによる通常数Ω程度の値を有する直列抵抗成分42,43と、PN接合により構成される可変容量部分44と、寄生容量40と、基板抵抗41とを有する。図25(b)は、断面構造における寄生容量40および基板抵抗41の対応関係を示す図である。
【0019】
このように、PNダイオードでは、p型半導体32の周りをn型ウェル34が取り囲んでいるので、n型ウェル34とシリコン基板35との接触面の面積が大きくなり、この接触部分に大きな寄生容量40が生じる。したがって、可変容量部分44のカソード端子31側のグランドとの間に、寄生容量40と基板抵抗41とによる直列回路が、寄生成分として接続される。このように、半導体基板上に構成されるPNダイオードはプレーナ(層)構造を有するので、カソード側に寄生容量成分が接続されるという方向性を必ず有することとなる。
【0020】
次に、図24(b)に示す断面構造を有するPNダイオードを図22に示す電圧制御発振器に適用した場合の問題点について説明する。図26は、図22に示した従来の電圧制御発振器について、PNダイオード部分を図24(b)に示す断面構造を有するPNダイオードとした場合において、寄生成分がどのように接続されるかを示した図である。図26に示すように、PNダイオード13のカソード側には寄生成分50が、PNダイオード14のカソード側には寄生成分51が、PNダイオード21のカソード側には寄生成分52が、PNダイオード22のカソード側には寄生成分53が接続される。
【0021】
図22に示す電圧制御発振器は周波数制御端子間の電位差に応じて容量を変化させる差動回路であり、かつ図25(a)に示す等価回路における直列抵抗43は数Ω程度と非常に小さいので、PNダイオード13とPNダイオード14との接続点は近似的に仮想接地点とみなすことができる。したがって、この接続点の電位はほとんど変動しないので、この接続点近傍に寄生成分50および51が接続されていたとしても、電圧制御発振器の動作時に寄生成分50および51には高周波信号が流れることがない。したがって、寄生成分50および51を原因とする信号損失は小さくなる。
【0022】
一方、PNダイオード21のカソード側およびPNダイオード22のカソード側は電位が大きく変動するので、これらに寄生成分52および寄生成分53が接続される状況にあっては、当該寄生成分を介して、シリコン基板に信号が漏洩することとなる。したがって、寄生成分52および53を原因とする信号損失が大きくなる。信号損失が生じると、電圧制御発振器を構成する並列共振回路の周波数選択特性が著しく劣化し、その結果、電圧制御発振器で重要となる位相雑音特性が悪化することとなる。
【0023】
このように、半導体基板上に集積化する際、PNダイオードのカソード側に寄生容量成分が接続するという方向性が生まれるので、従来の電圧制御発振器には、位相雑音特性が劣化するという課題があった。
【0024】
それゆえ、本発明の目的は、半導体基板上に集積したとしても位相雑音特性が劣化することのない電圧制御発振器を提供することである。
【0025】
【課題を解決するための手段および発明の効果】
第1の発明は、半導体基板上に形成されており、外部から制御電圧が印加される第1および第2の制御端子間の電位差に応じて発振周波数が変化する電圧制御発振器であって、
電磁誘導を発生させるための誘導性回路と、
第1および第2の制御端子間の電位差に応じて容量が変化し、誘導性回路と並列接続されて並列共振回路を構成する可変容量回路とを備え、
可変容量回路は、
一方の端子が誘導性回路の一方の端子に接続され、他方の端子が第1の制御端子に接続される第1の可変容量素子と、
一方の端子が第1の可変容量素子の他方の端子および第1の制御端子に接続され、他方の端子が誘導性回路の他方の端子に接続される第2の可変容量素子と、
一方の端子が誘導性回路の一方の端子に接続され、他方の端子が第2の制御端子に接続される第3の可変容量素子と、
一方の端子が第3の可変容量素子の他方の端子および第2の制御端子に接続され、他方の端子が誘導性回路の他方の端子に接続される第4の可変容量素子とを含み、
第1および第2の可変容量素子は、第1のデバイス構造を有しており、
第3および第4の可変容量素子は、第1のデバイス構造と異なる第2のデバイス構造を有しており、
第1および第2のデバイス構造は、制御電圧に対して互いに逆の容量変化特性を有しており、
第1および第2のデバイス構造は、共に、半導体基板との間の寄生容量を制御端子側に発生させる構造であることを特徴とする。
【0026】
第1の発明によれば、相異なる二つのデバイス構造を用いることによって、互いに逆の容量変化特性を有し、かつ仮想接地点近傍に可変容量素子の寄生容量を発生させることとか可能となるので、高周波信号の基板への漏洩を防止することができる。したがって、半導体基板上に集積したとしても位相雑音特性が劣化することとのない電圧制御発振器が提供されることとなる。
【0027】
第2の発明は、第1の発明に従属する発明であって、第1のデバイス構造は、p型半導体と、p型半導体の周囲を取り囲むn型半導体とからなるPNダイオードで構成され、
第2のデバイス構造は、n型半導体と、n型半導体の周囲を取り囲むp型半導体とからなるPNダイオードで構成され、
第1および第2の可変容量素子のカソード同士が接続され、第3および第4の可変容量素子のアノード同士が接続されていることを特徴とする。
【0028】
第2の発明によれば、第1および第2の可変容量素子を構成するPNダイオードのカソード側に寄生容量が接続され、第3および第4の可変容量素子を構成するPNダイオードのアノード側に寄生容量が接続されることとなるので、仮想接地点近傍に寄生容量が接続されることとなる。
【0029】
第3の発明は、第1の発明に従属する発明であって、第1のデバイス構造は、
n型半導体上に第1の酸化膜を介して接触する第1の導電体層と、
第1の導電体層に電気的に接続する第1の端子と、
n型半導体に電気的に接続する第2の端子とからなり、
第2のデバイス構造は、
p型半導体上に第2の酸化膜を介して接触する第2の導電体層と、
第2の導電体層に電気的に接続する第3の端子と、
p型半導体に電気的に接続する第4の端子とからなり、
第1および第2の可変容量素子の第2の端子同士が接続され、第3および第4の可変容量素子の第4の端子同士が接続されていることを特徴とする。
【0030】
第3の発明によれば、第1および第2の可変容量素子の第2の端子側に寄生容量が接続され、第3および第4の可変容量素子の第4の端子側に寄生容量が接続されることとなるので、仮想接地点近傍に寄生容量が接続されることとなる。
【0031】
第4の発明は、第1の発明に従属する発明であって、第1のデバイス構造は、
半導体基板上に形成されたp型MOSトランジスタと、
p型MOSトランジスタのドレインとソースとを電気的に接続する第1の接続端子と、
p型MOSトランジスタのゲートに接続する第2の端子とからなり、
第2のデバイス構造は、
半導体基板上に形成されたn型MOSトランジスタと、
n型MOSトランジスタのドレインとソースとを電気的に接続する第3の接続端子と、
n型MOSトランジスタのゲートに接続する第4の端子とからなり、
第1および第2の可変容量素子の第1の端子同士が接続され、第3および第4の可変容量素子の第3の端子同士が接続されていることを特徴とする。
【0032】
第4の発明によれば、第1および第2の可変容量素子の第1の端子側に寄生容量が接続され、第3および第4の可変容量素子の第3の端子側に寄生容量が接続されることとなるので、仮想接地点近傍に寄生容量が接続されることとなる。
【0033】
第5の発明は、第1の発明に従属する発明であって、第1のデバイス構造は、
n型半導体上に酸化膜を介して接触する導電体層と、
導電体層に電気的に接続する第1の端子と、
n型半導体に電気的に接続する第2の端子とからなり、
第2のデバイス構造は、
半導体基板上に形成されたn型MOSトランジスタと、
n型MOSトランジスタのドレインとソースとを電気的に接続する第3の接続端子と、
n型MOSトランジスタのゲートに接続する第4の端子とからなり、
第1および第2の可変容量素子の第2の端子同士が接続され、第3および第4の可変容量素子の第3の端子同士が接続されていることを特徴とする。
【0034】
第5の発明によれば、第1および第2の可変容量素子の第2の端子側に寄生容量が接続され、第3および第4の可変容量素子の第3の端子側に寄生容量が接続されることとなるので、仮想接地点近傍に寄生容量が接続されることとなる。
【0035】
第6の発明は、第1の発明に従属する発明であって、第1のデバイス構造は、
半導体基板上に形成されたp型MOSトランジスタと、
p型MOSトランジスタのドレインとソースとを電気的に接続する第1の接続端子と、
p型MOSトランジスタのゲートに接続する第2の端子とからなり、
第2のデバイス構造は、
p型半導体上に酸化膜を介して接触する導電体層と、
導電体層に電気的に接続した第3の端子と、
p型半導体に電気的に接続する第4の端子とからなり、
第1および第2の可変容量素子の第1の端子同士が接続され、第3および第4の可変容量素子の第4の端子同士が接続されていることを特徴とする。
【0036】
第6の発明によれば、第1および第2の可変容量素子の第1の端子側に寄生容量が接続され、第3および第4の可変容量素子の第1の端子側に寄生容量が接続されることとなるので、仮想接地点近傍に寄生容量が接続されることとなる。
【0037】
第7の発明は、第1〜6のいずれかの発明に従属する発明であって、第1および第2の可変容量素子による容量変化量と、第3および第4の可変容量素子による容量変化量とが実質的に等しいことを特徴とする。
【0038】
第7の発明によれば、制御端子や電源からのラインにノイズが重畳したとしても、総容量が変化しないので、ノイズによる発振周波数への影響を防止することとが可能となる。
【0039】
第8の発明は、第7の発明に従属する発明であって、さらに、可変容量回路は、第1および第2の可変容量素子による直列回路、または第3および第4の可変容量素子による直列回路の少なくとも一方の直列回路の両端に挿入されており、直流分を遮断する二つのコンデンサを含み、
二つのコンデンサが接続される直列回路の両端に所定の基準電位が入力されることを特徴とする。
【0040】
第8の発明によれば、当該二つのコンデンサの容量値を調整することによって、容量変化特性を変えることが可能となる。また、電源からのノイズが可変容量素子に漏れ込むのを防止することが可能となる。
【0041】
第9の発明は、第8の発明に従属する発明であって、さらに、可変容量回路は、二つのコンデンサと半導体基板との間に挿入されている導電体層を含む。
【0042】
第9の発明によれば、基板への高周波信号の漏洩を防止することが可能となる。
【0043】
第10の発明は、第1〜6のいずれかの発明に従属する発明であって、さらに、可変容量回路は、
第1および第2の可変容量素子による直列回路の両端に挿入されており、直流分を遮断する二つの第1のコンデンサと、
第3および第4の可変容量素子による直列回路の両端に挿入されており、直流分を遮断する二つの第2のコンデンサと、
第1および第2の可変容量素子による直列回路と同一の構成を有し、当該直列回路と並列に接続するn(nは1以上)個の第1の直列可変容量回路と、
各第1の直列可変容量回路の両端に挿入されており、直流成分を遮断するための二つの第3のコンデンサと、
第3および第4の可変容量素子による直列回路と同一の構成を有し、当該直列回路と並列に接続するn(nは1以上)個の第2の直列可変容量回路と、
各第2の直列可変容量回路の両端に挿入されており、直流成分を遮断するための二つの第4のコンデンサとを備え、
第1および第2の可変容量素子による直列回路、各第1の直列可変容量回路、第3および第4の可変容量素子による直列回路、および各第2の直列可変容量回路の両端に所定の基準電位が入力され、
各第1の直列可変容量回路の中点に第1の制御端子が接続され、
各第2の直列可変容量回路の中点に第2の制御端子が接続され、
第1および第2の可変容量素子による直列回路の両端に入力される基準電位、およびn個の第1の直列可変容量回路の両端に入力される基準電位の内、少なくとも二つの基準電位が異なっており、
第3および第4の可変容量素子による直列回路の両端に入力される基準電位、およびn個の第2の直列可変容量回路の両端に入力される基準電位の内、少なくとも二つの基準電位が異なっていることを特徴とする。
【0044】
第10の発明によれば、容量変化特性が異なる直列可変容量回路が並列に接続されることとなるので、回路全体の容量変化特性の線形性を高めることが可能となる。したがって、制御ラインや電源ラインに重畳するノイズの影響をより防止することが可能となる。
【0045】
第11の発明は、半導体基板上に形成されており、外部から制御電圧が印加される第1および第2の制御端子間の電位差に応じて発振周波数が変化する電圧制御発振器であって、
電磁誘導を発生させるための誘導性回路と、
第1および第2の制御端子間の電位差に応じて容量が変化し、誘導性回路と並列接続されて並列共振回路を構成する可変容量回路とを備え、
可変容量回路は、
一方の端子が誘導性回路の一方の端子および第1の制御端子に接続され、他方の端子が所定の基準電位を入力するための第1の基準電位端子に接続される第1の可変容量素子と、
一方の端子が第1の可変容量素子の他方の端子および第1の基準電位端子に接続され、他方の端子が誘導性回路の他方の端子および第1の制御端子に接続される第2の可変容量素子と、
第1および第2の可変容量素子による直列回路と並列に接続されており、第1および第2の可変容量素子と同一の二つの可変容量素子が直列に接続され、第1の制御端子がその両端に接続され、その接続点に第2の制御端子が接続されるn(nは1以上)個の第1の直列可変容量回路と、
第1および第2の可変容量素子による直列回路の両端に挿入されており、直流分を遮断する二つの第1のコンデンサと、
各第1の直列可変容量回路の両端に挿入されており、直流成分を遮断する二つの第2のコンデンサと、
一方の端子が誘導性回路の一方の端子および第2の制御端子に接続され、他方の端子が所定の基準電位を入力するための第3の基準電位端子に接続される第3の可変容量素子と、
一方の端子が第3の可変容量素子の他方の端子および第3の基準電位端子に接続され、他方の端子が誘導性回路の他方の端子および第2の制御端子に接続される第4の可変容量素子と、
第3および第4の可変容量素子による直列回路と並列に接続されており、第3および第4の可変容量素子と同一の二つの可変容量素子が直列に接続され、第2の制御端子がその両端に接続され、その接続点に第4の基準電位端子が接続されるn(nは1以上)個の第1の直列可変容量回路と、
第3および第4の可変容量素子による直列回路の両端に挿入されており、直流分を遮断する二つの第3のコンデンサと、
各第2の直列可変容量回路の両端に挿入されており、直流成分を遮断する二つの第4のコンデンサとを含み、
第1および第2の可変容量素子は、第1のデバイス構造を有しており、
第3および第4の可変容量素子は、第1のデバイス構造と異なる第2のデバイス構造を有しており、
第1および第2のデバイス構造は、制御電圧に対して互いに逆の容量変化特性を有しており、
第1および第2のデバイス構造は、共に、半導体基板との間の寄生容量を基準電位端子側に発生させる構造であり、
第1および第2の基準電位端子に入力される基準電位が異なっており、
第3および第4の基準電位端子に入力される基準電位が異なっていることを特徴とする。
【0046】
第11の発明によれば、第1の発明と同様の効果を有するのに加え、第10の発明と同様の効果を有することとなる。
【0047】
第12の発明は、第11の発明に従属する発明であって、第1および第2のデバイス構造は、第2〜6のいずれかの発明に係る第1および第2のデバイス構造であることを特徴とする。
【0048】
第13の発明は、送信回路、受信回路、およびアンテナを備える通信機器であって、送信回路および/または受信回路は、第1〜11のいずれかの発明に係る電圧制御発振器を有することを特徴とする。
【0049】
第13の発明によれば、位相雑音特性が劣化することのない通信機器が提供されることとなる。
【0050】
【発明の実施の形態】
(第1の実施形態)
図1は、本発明の第1の実施形態に係る電圧制御発振器の回路構成を示す図である。なお、図1において、バイアス回路や出力回路は省略している。図1において、電圧制御発振器は、発振トランジスタ106,107と、誘導性素子であるインダクタ104,105と、電源端子100と、電流源101と、周波数制御端子102,103と、可変容量素子108,109,110,111とを備える。
【0051】
インダクタ104とインダクタ105とは、直列に接続される。その接続点には、電源端子100が接続する。可変容量素子108と可変容量素子109とは直列に接続される。その接続点には、周波数制御端子102が接続される。可変容量素子110と可変容量素子111とは直列に接続される。その接続点には、周波数制御端子103が接続される。可変容量素子108および109による直列回路と可変容量素子110および111による直列回路とは、並列に接続される。この並列回路とインダクタ104および105による直列回路が並列に接続され、並列共振回路を構成する。
【0052】
当該並列共振回路の両端には、出力端子(図示せず)が接続され、この出力端子から発振信号が出力される。
【0053】
当該並列共振回路の一端には、発振トランジスタ106のドレインおよび発振トランジスタ107のゲートが接続される。当該並列共振回路の他端には、発振トランジスタ106のゲートおよび発振トランジスタ107のドレインが接続される。発振トランジスタ106のソースと発振トランジスタ107のソースとが接続され、それに並列に電流源101が接続されて接地されている。
【0054】
可変容量素子108,109,110,111は、PNダイオードからなる。
【0055】
周波数制御端子102は、可変容量素子108,109の容量を変化させるための電圧を加えるための端子である。周波数制御端子103は、可変容量素子110,111の容量を変化させるための電圧を加えるための端子である。周波数制御端子102,103は、差動周波数制御端子として機能し、これらの電位差を変化させることによって、可変容量素子108,109および可変容量素子110,111の接合容量を変化させることができる。これにより、並列共振回路の共振周波数を変化させることが可能となる。
【0056】
可変容量素子108,109と可変容量素子110,111とは、逆向きに接続されているので、可変容量素子108,109の接合容量と可変容量素子110,111の接合容量とは、周波数制御電圧の増減に対して、互いに逆方向に変化する特性を有する。これにより、周波数制御ライン(周波数制御端子102,103に至るライン)や電源ライン(電源端子100に至るライン)にノイズが重畳したとしても、並列回路の総容量値が変化しないこととなる。
【0057】
発振トランジスタ106,107は、増幅回路として機能し、負性抵抗を発生して共振回路の寄生抵抗成分による損失をキャンセルし、発振条件を満足させる。
【0058】
電圧制御発振器は共振回路の共振周波数近傍で発振するので、周波数制御電圧を変えることで、発振周波数を所望の周波数に設定することが可能となる。
【0059】
図2(a)は、半導体基板上に可変容量素子108を形成した場合の断面構造、および可変容量素子109を形成した場合の断面構造を示す図である。図2(b)は、半導体基板上に可変容量素子108を形成した場合の等価回路、および可変容量素子109を形成した場合の等価回路を示す図である。可変容量素子108と可変容量素子109とは同一の構造であるので、以下、代表して可変容量素子108について説明する。可変容量素子108は、アノード端子200と、カソード端子201と、p型半導体202と、n型半導体203と、n型ウェル204と、p型シリコン基板205とを含む。
【0060】
p型半導体202およびn型半導体203は、引き出し配線との接続抵抗を下げるために、高濃度にドーピングされている。p型半導体202とn型ウェル204とが接触する部分にPN接合が形成され、この部分がPNダイオードとして動作する。
【0061】
図2(b)に示すように、可変容量素子108は、可変容量212と、寄生容量213と、基板抵抗214と、通常数Ω程度と小さい直列抵抗成分210,211とを有する。可変容量素子108はp型半導体202の周りをn型ウェル204で取り囲んでいるので、可変容量212のカソード端子201側に、寄生容量213と基板抵抗214との直列回路が並列接続される。
【0062】
図3(a)は、半導体基板上に可変容量素子110を形成した場合の断面構造、および可変容量素子111を形成した場合の断面構造を示す図である。図3(b)は、半導体基板上に可変容量素子110を形成した場合の等価回路、および可変容量素子111を形成した場合の等価回路を示す図である。可変容量素子110と可変容量素子111とは同一の構造であるので、以下、代表して可変容量素子110について説明する。可変容量素子110は、アノード端子300と、カソード端子301と、p型半導体302と、n型半導体303と、p型ウェル304と、n型ウェル305と、p型シリコン基板205とを含む。
【0063】
p型半導体302およびn型半導体303は、引き出し配線との接続抵抗を下げるために、高濃度にドーピングされている。
【0064】
通常、p型シリコン基板205はグランド電位であるので、n型ウェル305は電源(図示せず)に接続される。したがって、p型シリコン基板205とn型ウェル305とのPN接合は、逆バイアスとなり、寄生容量が形成される。図3(a)に示す可変容量素子110,111では、p型ウェル304とn型半導体303とが接触する部分にPN接合が形成され、この部分がPNダイオードとして動作する。
【0065】
図3(b)に示すように、可変容量素子110は、可変容量312と、寄生容量313と、基板抵抗314と、通常数Ω程度と小さい直列抵抗成分210,211とを有する。可変容量素子110はn型半導体303の周りをp型ウェル304が取り囲んでいるので、可変容量312のアノード端子300側に、寄生容量313と基板抵抗314との直列回路が並列接続される。
【0066】
上記に示すように、第1の実施形態では、可変容量素子108,109として、図2(a)に示した断面構造のPNダイオードを用い、可変容量素子110,111として、図3(a)に示した断面構造のPNダイオードを用いる。
【0067】
図4は、図1に示した電圧制御発振器における可変容量素子部分に、寄生成分を合わせて示した図である。図4において、寄生成分310a〜313aは、それぞれ、可変容量素子108〜111の寄生成分を示している。
【0068】
図2(b)に示したように、可変容量素子108,109のカソード側に寄生容量および基板抵抗が並列接続されるので、図4に示すように、可変容量素子108,109のカソード側である周波数制御端子102の接続点側に寄生成分310a,311aが並列接続される。
【0069】
また、図3(b)に示したように、可変容量素子110,111のアノード側に寄生容量および基板抵抗が並列接続されるので、図4に示すように、可変容量素子110,111のアノード側である周波数制御端子103の接続点側に寄生成分312a,313aが並列接続される。
【0070】
図1に示す電圧制御発振器は周波数制御端子間の電位差に応じて容量を変化させる差動回路であり、かつ図2(b)に示す等価回路における直列抵抗211は数Ω程度と非常に小さいので、可変容量素子108と可変容量素子109との接続点は、近似的に仮想接地点とみなすことができる。同様に、可変容量素子110と可変容量素子111との接続点は、近似的に仮想接地点とみなすことができる。仮想接地点は、電圧制御発振器の動作時であっても、電位がほとんど変動しないので、寄生成分が接続されても信号の損失が生じない。
【0071】
このように、第1の実施形態に係る電圧制御発振器は、相異なる二つのデバイス構造の可変容量素子を用い、かつ互いに逆関係に接続することによって、ノイズの重畳による影響を防止すると共に半導体基板との間の寄生容量を仮想接地点側に発生させることとが可能となるので、信号の損失を生じない。したがって、共振回路の周波数選択特性が劣化しないので、位相雑音特性の優れた電圧制御発振器を提供することが可能となる。
【0072】
なお、ノイズによる周波数変動の抑圧効果を高めるために、可変容量素子108,109と可変容量素子110,111とは、周波数制御電圧に対して、逆方向かつ同一の容量変化量を有することが望ましい。図5は、この場合の可変容量特性を示す図である。図5(a)は、可変容量素子108,109の可変容量変化特性を示す図である。図5(b)は、可変容量素子110,111の可変容量変化特性を示す図である。
【0073】
図5に示すように、可変容量素子108,109の容量変化量ΔC1と可変容量素子110,111の容量変化量ΔC2とが等しくなるように、可変容量素子108,109,110,111のデバイスサイズが適切に選択すれば、ノイズ電圧が増減した場合、可変容量素子108,109の容量と可変容量素子110,111の容量とが同一の割合で逆方向に変化することとなるので、ノイズによる周波数変動の抑圧効果を高めることが可能となる。
【0074】
なお、容量の変化量を調整するための構成は、上記に限られない。図6は、容量の変化量を調整するための他の構成を示す図である。図6に示す電圧制御発振器は、図1に示した可変容量素子108および109からなる直列回路の両端にコンデンサ405,406を接続し、これらの間に抵抗407,408を並列接続し、抵抗407,408の一端にバイアス端子402を接続する。
【0075】
可変容量素子110,111側も、可変容量素子110および111からなる直列回路の両端にコンデンサを接続し、これらの間に二つの抵抗をそれぞれ並列接続し、バイアス端子を接続することによって、同様に構成されるが、ここでは、図示を省略する。
【0076】
バイアス端子402での電位は、予め設定された値に固定されている。
【0077】
図7は、図6に示したコンデンサ405,406を半導体基板上に形成した場合の断面構造を示す図である。図7に示すように、コンデンサ405,406を形成した半導体基板は、絶縁層410,411,412と、シリコン基板413と、コンデンサの上部電極420,421と、コンデンサの下部電極422,423と、導電体層424とを含む。コンデンサ405は、上部電極420と下部電極422とで構成される。コンデンサ406は、上部電極421と下部電極423とで構成される。導電体層424は、コンデンサ405,406とシリコン基板413との間に挿入されている。
【0078】
ここで、可変容量素子108,109の容量値をそれぞれC1とし、コンデンサ405,406の容量値をそれぞれC2とする。この場合、可変容量素子108,109とコンデンサ405,406との直列回路の合計容量Ctotalは、
Ctotal=C1・C2/(C1+C2)
となる。
【0079】
このとき、C2の値を適切に選択すればCtotalの変化量を調整できる。たとえば、C1の値がその両端の電位差によって0.5pFから1.0pFまで変化する場合、C2として0.5pFを選べばCtotalの変化は0.25から0.33pFと小さくできる。さらに、本構成によればコンデンサ405とコンデンサ406とによって、可変容量素子108,109の端子に漏れ込む電源からのノイズを小さくする効果も得られる。
【0080】
次に、図7の断面構造において、コンデンサ405,406とシリコン基板413との間に挿入した導電体層424の効果について説明する。図8(a)は、導電体層424がない場合の寄生成分を示す図である。図8(b)は、導電体層424が存在する場合の寄生成分を示す図である。
【0081】
図8(a)に示すように、導電体層424がない場合の寄生成分としては、下部電極422とシリコン基板413との間に発生する寄生容量430、下部電極423とシリコン基板413との間に発生する寄生容量431、および基板抵抗432が存在する。導電体層424がない場合、寄生容量430,431を介して、基板抵抗432に高周波信号が漏洩し、信号損失が生じることとなる。
【0082】
一方、図8(b)に示すように、導電体層424が存在する場合の寄生成分としては、下部電極422と導電体層424との間に発生する寄生容量430a、および下部電極423と導電体層424との間に発生する寄生容量431aが存在する。この場合、導電体層424の抵抗値は非常に小さく実質上短絡と見なせるので、寄生容量430aおよび431aは、導電体層424によって接続される。したがって、高周波信号が基板に漏洩することはない。このように、導電体層424を用いることで、半導体基板での信号損失を低減でき、電圧制御発振器の位相雑音特性をさらに向上させることが可能となる。
【0083】
(第2の実施形態)
図9(a)は、本発明の第2の実施形態に係る電圧制御発振器における第1および第2の可変容量素子を半導体基板上に形成した場合の断面構造を示す図である。図9(b)は、図9(a)に示す可変容量素子の等価回路を示す図である。図9(a)に示す第1および第2の可変容量素子は、第1の実施形態における可変容量素子108および109に相当する。第1の可変容量素子と第2可変容量素子との構造は同一であるので、代表して、第1の可変容量素子について説明する。なお、第1の実施形態と同様の部分については、同一の参照符号を付し、説明を省略する。
【0084】
図9(a)において、第1の可変容量素子は、n型半導体505と、バルク端子520と、n型ウェル506と、ゲート端子500と、ゲート電極509と、ゲート酸化膜508と、p型シリコン基板507とを含む。
【0085】
n型半導体505は、配線との接続抵抗を下げるために高濃度にドーピングされている。バルク端子520は、n型半導体505を介して、n型ウェル506に接続される。ゲート電極509は、ゲート酸化膜508を介してn型ウェル506と接触すると共に、ゲート端子500に電気的に接続される。
【0086】
図9(a)に示す第1の可変容量素子において、ゲート端子500の電位をバルク端子520より高くすると、n型ウェル506内部の自由電子が増える。その結果、ゲート端子500とバルク端子520との間の直列容量が減少する。このように、ゲート端子500に加える電位を変化させることによって、ゲート端子500とバルク端子520との間の直列容量を変化させることができるので、ゲート端子500側に可変容量512が形成される。したがって、可変容量512はn型ウェル506で囲まれた領域に形成されることとなるので、寄生成分である寄生容量513および基板抵抗514は、可変容量512に対してバルク端子520側に並列に接続されることとなる。
【0087】
第1の可変容量素子のバルク端子と第2の可変容量素子のバルク端子とが接続され、直列回路を構成する。
【0088】
図10は、図1に示す回路において可変容量素子108と可変容量素子109とから成る直列回路を、図9(a)に示す可変容量素子のバルク端子520同士を接続した直列回路で置き換えた場合のVt1に対する容量変化を示す図である。
【0089】
図11(a)は、本発明の第2の実施形態に係る電圧制御発振器における第3および第4の可変容量素子を半導体基板上に形成した場合の断面構造を示す図である。図11(b)は、図11(a)に示す可変容量素子の等価回路を示す図である。図11(a)に示す第3および第4の可変容量素子は、第1の実施形態における可変容量素子110および111に相当する。第3の可変容量素子と第4可変容量素子との構造は同一であるので、代表して、第3の可変容量素子について説明する。図11において、第1の実施形態と同様の部分については、同一の参照符号を付し、説明を省略する。また、図9に示した部分と同一の部分については、同一の参照符号を付し、説明を省略する。
【0090】
図11(a)において、第3の可変容量素子は、p型半導体525と、バルク端子521と、p型ウェル526と、n型ウェル527と、ゲート端子522と、ゲート電極524と、ゲート酸化膜523と、p型シリコン基板507とを含む。
【0091】
p型半導体525は、配線との接続抵抗を下げるために、高濃度にドーピングされている。バルク端子521は、p型半導体525を介して、p型ウェル526に接続される。ゲート電極524は、ゲート酸化膜523を介してp型ウェル526と接触すると共に、ゲート端子522に電気的に接続される。
【0092】
図11(a)に示す第3の可変容量素子において、ゲート端子522の電位をバルク端子521より高くすると、p型ウェル526内部のホールが増える。その結果、ゲート端子522とバルク端子521との間の直列容量が減少する。このように、ゲート端子522に加える電位を変化させることによって、ゲート端子522とバルク端子521との間の直列容量を変化させることができるので、ゲート端子側に可変容量532が形成される。したがって、可変容量532はp型ウェル526に囲まれた領域に形成されることとなるので、寄生成分である寄生容量533および基板抵抗534は、可変容量532に対してバルク端子521側に並列に接続されることとなる。
【0093】
第3の可変容量素子のバルク端子と第4の可変容量素子のバルク端子とが接続され、直列回路を構成する。
【0094】
図12は、図1に示す回路において可変容量素子110と可変容量素子111とから成る直列回路を、図11(a)に示す可変容量素子のバルク端子521同士を接続した直列回路で置き換えた場合のVt2に対する容量変化を示す図である。
【0095】
図10および図12に示すように、第1および第2の可変容量素子と第3および第4の可変容量素子とは、周波数制御電圧の増幅に対して互いに逆方向の容量変化特性を有する。第2の実施形態では、第1の実施形態と異なり、制御電圧を入力する端子は、ゲート端子に限られるので、第1の実施形態のように、可変容量素子を逆方向に接続するといったことは行わない。しかし、第1および第2の可変容量素子を形成するためのデバイス構造と第3および第4の可変容量素子を形成するためのデバイス構造とが相異なるデバイス構造となっており、かつ制御電圧に対して互いに逆の容量変化を示すこととなるので、ノイズが重畳することによる影響を防止することが可能となる。
【0096】
このように、第2の実施形態では、図1における可変容量素子108および可変容量素子109を図9(a)に示した可変容量素子で置き換えると共に、可変容量素子110および可変容量素子111を図11(a)に示した可変容量素子で置き換え、各可変容量素子のバルク端子が向かい合うように接続する。このとき、第1から第4の可変容量素子は、いずれもバルク端子側(周波数制御端子102,103が接続される側)に大きな寄生成分を接続することとなる。第1の実施形態で説明したように、この接続点は電圧制御発振器の仮想接地点であるので、動作時であっても電位はほとんど変動しない。したがって、寄生成分が接続されても信号の損失を小さくすることができるので、半導体基板における信号損失を低減でき、位相雑音特性の優れた電圧制御発振器を提供することが可能となる。
【0097】
(第3の実施形態)
図13(a)は、本発明の第3の実施形態に係る電圧制御発振器における第1および第2の可変容量素子を半導体基板上に形成した場合の断面構造を示す図である。図13(b)は、図13(a)に示す可変容量素子の等価回路を示す図である。図13(a)に示す第1および第2の可変容量素子は、第1の実施形態における可変容量素子108および109に相当する。第1の可変容量素子と第2可変容量素子との構造は同一であるので、代表して、第1の可変容量素子について説明する。なお、第1の実施形態と同様の部分については、同一の参照符号を付し、説明を省略する。
【0098】
図13(a)において、第1の可変容量素子は、ゲート端子600と、ドレイン・ソース端子601と、p型半導体603,604と、n型ウェル606と、p型シリコン基板607と、ゲート酸化膜608と、ゲート電極609と、チャネル(反転層)610とを含む。第1の可変容量素子は、p型MOSトランジスタである。
【0099】
p型半導体603,604は、配線との接続抵抗を下げるために、高濃度にドーピングされている。ドレイン・ソース端子601は、p型半導体604を介して、n型ウェル606に接続される。ゲート電極609は、ゲート酸化膜608を介して、n型ウェル606と接触すると共に、ゲート端子600に電気的に接続される。
【0100】
図13(a)に示す第1の可変容量素子において、ゲート端子600とドレイン・ソース端子601と間の電位差を変化させると、その電位差に応じてチャネル610の幅が変化する。すなわち、ゲート端子600側の電位を下げると、チャネルが減少して、ゲート端子600とドレイン・ソース端子601との間の直列容量が大きくなる。逆に、ゲート端子600側の電位を上げると、チャネルが増加して、ゲート端子600とドレイン・ソース端子601との間の直列容量が小さくなる。このように、第1の可変容量素子はn型ウェル606で囲まれたチャネル610の増減によって容量値を変化させることとなるので、ゲート端子600側に可変容量612が形成される。グランドとの間の寄生容量613および基板抵抗614による寄生成分は、可変容量612に対して、ドレイン・ソース端子601側に接続されることとなる。
【0101】
第1の可変容量素子のドレイン・ソース端子と第2の可変容量素子のドレイン・ソース端子とが接続され、直列回路を構成する。
【0102】
図14は、図1に示す回路において可変容量素子108と可変容量素子109とから成る直列回路を、図13(a)に示す可変容量素子のドレイン・ソース端子601同士を接続した直列回路で置き換えた場合のVt1に対する容量変化を示す図である。
【0103】
図15(a)は、本発明の第3の実施形態に係る電圧制御発振器における第3および第4の可変容量素子を半導体基板上に形成した場合の断面構造を示す図である。図15(b)は、図15(a)に示す可変容量素子の等価回路を示す図である。図15(a)に示す第3および第4の可変容量素子は、第1の実施形態における可変容量素子110および111に相当する。第3の可変容量素子と第4可変容量素子との構造は同一であるので、代表して、第3の可変容量素子について説明する。図15において、第1の実施形態と同様の部分については、同一の参照符号を付し、説明を省略する。また、図13に示した部分と同一の部分については、同一の参照符号を付し、説明を省略する。
【0104】
図15(a)において、第3の可変容量素子は、ゲート端子630と、ドレイン・ソース端子631と、n型半導体640,641と、p型ウェル634と、p型シリコン基板607と、ゲート酸化膜638と、ゲート電極639と、チャネル(反転層)632とを含む。第3の可変容量素子は、n型MOSトランジスタである。
【0105】
n型半導体640,641は、配線との接続抵抗を下げるために、高濃度にドーピングされている。ドレイン・ソース端子631は、n型半導体641を介して、p型ウェル634に接続される。ゲート電極639は、ゲート酸化膜638を介して、p型ウェル634と接触すると共に、ゲート端子630に電気的に接続される。
【0106】
図15(a)に示す第3の可変容量素子において、ゲート端子630とドレイン・ソース端子631との間の電位差を変化させると、その電位差に応じてチャネル632の幅が変化する。すなわち、ゲート端子630側の電位を下げると、チャネルが増加して、ゲート端子630とドレイン・ソース端子631と間の直列容量が小さくなる。逆に、ゲート端子630側の電位を上げると、チャネルが減少して、ゲート端子630とドレイン・ソース端子631との間の直列容量が大きくなる。このように、第3の可変容量素子は、p型ウェル634で囲まれたチャネル632の増減によって容量値を変化させることとなるので、ゲート端子630側に可変容量642が形成される。グランドとの間の寄生容量643および基板抵抗644による寄生成分は、可変容量642に対して、ドレイン・ソース端子631側に接続されることとなる。
【0107】
第3の可変容量素子のドレイン・ソース端子と第4の可変容量素子のドレイン・ソース端子とが接続され、直列回路を構成する。
【0108】
図16は、図1に示す回路において可変容量素子110と可変容量素子111とから成る直列回路を、図15(a)に示す可変容量素子のドレイン・ソース端子631同士を接続した直列回路で置き換えた場合のVt2に対する容量変化を示す図である。
【0109】
図14および図16に示すように、第1および第2の可変容量素子と第3および第4の可変容量素子とは、周波数制御電圧の増減に対して互いに逆方向の容量変化特性を有する。第3の実施形態においても、第2の実施形態と同様、可変容量素子を逆方向に接続するといったことは行わない。しかし、第1および第2の可変容量素子を形成するためのデバイス構造と第3および第4の可変容量素子を形成するためのデバイス構造とが相異なるデバイス構造となっており、かつ制御電圧に対して互いに逆の容量変化を示すこととなるので、ノイズが重畳することによる影響を防止することが可能となる。
【0110】
このように、第3の実施形態では、図1における可変容量素子108および可変容量素子109を図13(a)に示した可変容量素子で置き換えると共に、可変容量素子110および可変容量素子111を図15(a)に示した可変容量素子で置き換え、各可変容量素子のドレイン・ソース端子が向かい合うように接続する。このとき、第1から第4の可変容量素子は、いずれもドレイン・ソース端子側(周波数制御端子102,103が接続される側)に大きな寄生成分がつくこととなる。第1の実施形態で説明したように、この接続点は電圧制御発振器の仮想接地点であるので、動作時であっても電位はほとんど変動しない。したがって、寄生成分が接続されても信号の損失を小さくすることができるので、半導体基板における信号損失を低減でき、位相雑音特性の優れた電圧制御発振器を提供することが可能となる。
【0111】
なお、可変容量素子108および可変容量素子109を図13に示す可変容量素子で置き換え、可変容量素子110および可変容量素子111を図9に示す可変容量素子で置き換えても良い。また、その逆であってもよい。
【0112】
なお、可変容量素子108および可変容量素子109を図15に示す可変容量素子で置き換え、可変容量素子110および可変容量素子111を図11に示す可変容量素子で置き換えても良い。また、その逆であってもよい。
【0113】
なお、第1〜第3の実施形態において、第1および第2の可変容量素子を同一のウェル上に構成してもよいし、第3および第4の可変容量素子を同一のウェル上に構成してもよい。
【0114】
なお、第2および第3の実施形態で説明した可変容量素子は、第1の実施形態のおける可変容量素子とを見比べれば、PNダイオードに比べ周波数制御電圧に対する容量変化の非線形性が大きい(図5および図10,12,14,16比較参照)。したがって、第1および第2の可変容量素子と第3および第4の可変容量素子との容量変化特性を等しくすることが困難である。容量変化特性が異なると、ノイズによる周波数変動の抑圧効果が小さくなる。このような場合、図17に示す構成を用いて、容量変化特性の線形性を改善するようにしてもよい。
【0115】
図17は、第2および第3の実施形態における可変容量素子の容量変化特性の線形性を改善するための回路を示す図である。図17では、第1および第2の可変容量素子側の構成のみを示す。第3および第4の可変容量素子側の構成については、同様である。
【0116】
図17において、当該回路は、コンデンサ601a,602a,601b,602bと、抵抗603a,604a,603b,604bと、可変容量素子610a,611a,610b,611bと、バイアス端子605a,605bとを含む。図17において、可変容量回路620aが第1の可変容量素子に相当し、可変容量回路620bが第2の可変容量素子に相当する。
【0117】
バイアス端子605aとバイアス端子605bとの電位差がVdとなるような所定のバイアス電圧を両端子に加えると、可変容量回路620aおよび可変容量回路620bは、それぞれ、図18(a)に示す容量変化特性を有することとなる。ただし、図18では、バイアス端子605bの電位がバイアス端子605aよりもVd高い場合だけを例にして示している。
【0118】
このとき、可変容量回路620aと可変容量回路620bとは並列に接続されているので、それらの合計容量は、2つの可変容量部分の和となり、図18(b)に示すように、滑らかに変化する。
【0119】
したがって、図17に示す構成によれば、各可変容量素子の容量変化の非線形性が大きな場合であっても、全体として容量変化を滑らかにすることができるので、容易に、容量変化特性を等しくすることが可能となる。
【0120】
なお、図17の構成において、周波数制御端子102に所定のバイアス電圧を加え、バイアス端子605a,605bから容量を変化させるための制御電圧を加えるようにしてもよい。この場合の回路を図19に示す。この場合も、可変容量素子610aおよび611aの接続点、ならびに可変容量素子610bおよび611bの接続点が仮想接地点となるので、高周波信号が基板上に漏洩するのを防止することが可能となる。
【0121】
なお、ここでは、2つの可変容量回路620a,620bを並列に接続して、容量変化を滑らかにすることとしたが、3つ以上の可変容量回路を並列に接続して容量変化をより滑らかにするようにしてもよいことは言うまでもない。
【0122】
なお、第3の実施形態では、負性抵抗を発生させる手段としてMOSトランジスタを用いていることとしたが、他の構成を用いても良く、例えば発振トランジスタ106,107としてバイポーラトランジスタを用いることとしても良い。
【0123】
以上のように、本発明の実施形態によれば、デバイス構造の異なる2種類の可変容量素子を用いることで、ノイズの重畳による影響を防止すると共に、寄生容量に起因する高周波信号の損失を抑えることを可能とするので、位相雑音特性の優れた電圧制御発振器を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施形態に係る電圧制御発振器の回路構成を示す図である。
【図2】半導体基板上に可変容量素子108,109を形成した場合の断面構造および等価回路を示す図である。
【図3】半導体基板上に可変容量素子110,111を形成した場合の断面構造および等価回路を示す図である。
【図4】図1に示した電圧制御発振器における可変容量素子部分に、寄生成分を合わせて示した図である。
【図5】可変容量素子108,109,110,111の可変容量変化特性を示す図である。
【図6】容量の変化量を調整するための他の構成を示す図である。
【図7】図6に示すコンデンサ405,406を半導体基板上に形成した場合の断面構造を示す図である。
【図8】導電体層424がない場合の寄生成分、および導電体層424が存在する場合の寄生成分を示す図である。
【図9】第2の実施形態に係る電圧制御発振器における第1および第2の可変容量素子を半導体基板上に形成した場合の断面構造および等価回路を示す図である。
【図10】第2の実施形態における第1および第2の可変容量素子による容量変化を示す図である。
【図11】第2の実施形態に係る電圧制御発振器における第3および第4の可変容量素子を半導体基板上に形成した場合の断面構造および等価回路を示す図である。
【図12】第2の実施形態における第3および第4の可変容量素子による容量変化を示す図である。
【図13】第3の実施形態に係る電圧制御発振器における第1および第2の可変容量素子を半導体基板上に形成した場合の断面構造および等価回路を示す図である。
【図14】第3の実施形態における第1および第2の可変容量素子による容量変化を示す図である。
【図15】第3の実施形態に係る電圧制御発振器における第3および第4の可変容量素子を半導体基板上に形成した場合の断面構造および等価回路を示す図である。
【図16】第3の実施形態における第3および第4の可変容量素子による容量変化を示す図である。
【図17】第2および第3の実施形態における可変容量素子の容量変化特性の線形性を改善するための回路を示す図である。
【図18】図17に示す回路の容量変化特性を説明するための図である。
【図19】図17の回路に対し、周波数制御端子に所定のバイアス電圧を加え、バイアス端子から容量を変化させるための制御電圧を加える場合の回路を示す図である。
【図20】従来の電圧制御発振器の構成例を示す図である。
【図21】周波数制御端子10に加える電圧(Vt)に対するPNダイオード13,14の容量変化特性を示す図である。
【図22】従来の電圧制御発振器の構成例を示す図である。
【図23】図21に示すPNダイオード13,14,21,22の作用を説明するための図である。
【図24】シリコン基板上に構成されるPNダイオードのシンボルおよび断面構造を示す図である。
【図25】図23(b)に示したPNダイオードの等価回路、および断面構造における寄生容量40および基板抵抗41の対応関係を示す図である。
【図26】図21に示した従来の電圧制御発振器について、寄生成分がどのように接続されるかを示す図である。
【符号の説明】
100 電源端子
101 電流源
102、103 周波数制御端子
106、107 発振トランジスタ
104、105 インダクタ
108、109、110、111 可変容量素子[0001]
TECHNICAL FIELD OF THE INVENTION
The present invention relates to a voltage controlled oscillator, and more particularly, to a voltage controlled oscillator formed on a semiconductor substrate.
[0002]
[Prior art]
A voltage controlled oscillator is widely used as a means for generating a local oscillation signal in a wireless communication device. FIG. 20 is a diagram illustrating a configuration example of a conventional voltage controlled oscillator.
[0003]
20, the voltage controlled oscillator includes
[0004]
The
[0005]
By changing the voltage applied to the
[0006]
However, in such a voltage controlled oscillator, when noise is superimposed on (1) the frequency control line (that is, the line reaching the frequency control terminal 10) or (2) the power supply line (that is, the line reaching the power supply terminal 8), the
[0007]
In order to solve the above problems (1) and (2), a circuit shown in FIG. 22 may be used (for example, see Non-Patent Document 1). In the voltage controlled oscillator shown in FIG. 22, a series circuit composed of
[0008]
In this voltage controlled oscillator, the junction capacitances of the
[0009]
First, the above-mentioned problem (1) will be considered. When noise is superimposed on the lines reaching the
[0010]
FIG. 23 is a diagram for explaining the operation of the
[0011]
Next, the problem (2) will be considered. When noise is superimposed on the line reaching the power supply terminal 8 and the voltage increases, the voltage acts on the
[0012]
As described above, the voltage controlled oscillator shown in FIG. 22 can suppress the frequency fluctuation due to the noise described in the problems (1) and (2).
[0013]
[Non-patent document 1]
Li Lin, Luns Tee, Paul R. By Gray, "A 1.4 GHz Differential Low-Noise CMOS Frequency Synthesizer using a Wideband PLL Architecture", 2000 IEEE International Solid-State Corp. 204-205
[0014]
[Problems to be solved by the invention]
The problems (1) and (2) can be solved by using the above-described conventional voltage controlled oscillator. However, when the above-described conventional voltage controlled oscillator is integrated on a semiconductor substrate, the loss of a high-frequency signal in the semiconductor substrate increases, and a new problem that the phase noise characteristic, which is the most important for the voltage controlled oscillator, deteriorates arises. .
[0015]
Hereinafter, the reason why the phase noise characteristic deteriorates will be described in detail.
FIG. 24A is a diagram showing symbols of a PN diode formed on a silicon substrate. FIG. 24B is a diagram showing a cross-sectional structure on the silicon substrate corresponding to this symbol. In FIG. 24B, the PN diode includes an
[0016]
The p-
[0017]
By the way, in recent years, the frequency handled by a wireless communication device represented by a mobile phone has been increasing year by year. Along with this, the oscillation frequency handled by the voltage controlled oscillator has also become a very high frequency band from several hundred MHz to several tens GHz. When the frequency to be handled is increased, the influence of the parasitic capacitance component between the element and the semiconductor substrate cannot be ignored, and the signal loss generated in the substrate increases. Therefore, this problem will be described in detail.
[0018]
FIG. 25A is a diagram showing an equivalent circuit of the PN diode shown in FIG. As shown in FIG. 25A, the equivalent circuit includes
[0019]
As described above, in the PN diode, since the n-type well 34 surrounds the p-
[0020]
Next, a problem when the PN diode having the cross-sectional structure shown in FIG. 24B is applied to the voltage controlled oscillator shown in FIG. 22 will be described. FIG. 26 shows how the parasitic components are connected when the PN diode portion of the conventional voltage controlled oscillator shown in FIG. 22 is a PN diode having a sectional structure shown in FIG. FIG. As shown in FIG. 26, the
[0021]
The voltage-controlled oscillator shown in FIG. 22 is a differential circuit that changes the capacitance according to the potential difference between the frequency control terminals, and the
[0022]
On the other hand, since the potentials of the cathode side of the
[0023]
As described above, when integrated on a semiconductor substrate, a direction in which a parasitic capacitance component is connected to the cathode side of the PN diode is created. Therefore, the conventional voltage controlled oscillator has a problem that the phase noise characteristic is deteriorated. Was.
[0024]
Therefore, an object of the present invention is to provide a voltage controlled oscillator in which the phase noise characteristic does not deteriorate even when integrated on a semiconductor substrate.
[0025]
Means for Solving the Problems and Effects of the Invention
A first invention is a voltage-controlled oscillator formed on a semiconductor substrate, wherein an oscillation frequency changes in accordance with a potential difference between first and second control terminals to which a control voltage is externally applied,
An inductive circuit for generating electromagnetic induction,
A variable capacitance circuit having a capacitance that changes according to a potential difference between the first and second control terminals and that is connected in parallel with the inductive circuit to form a parallel resonance circuit;
The variable capacitance circuit
A first variable capacitance element having one terminal connected to one terminal of the inductive circuit and the other terminal connected to the first control terminal;
A second variable capacitance element having one terminal connected to the other terminal of the first variable capacitance element and the first control terminal, and the other terminal connected to the other terminal of the inductive circuit;
A third variable capacitance element having one terminal connected to one terminal of the inductive circuit and the other terminal connected to the second control terminal;
A fourth variable capacitance element having one terminal connected to the other terminal of the third variable capacitance element and the second control terminal, and the other terminal connected to the other terminal of the inductive circuit;
The first and second variable capacitance elements have a first device structure,
The third and fourth variable capacitance elements have a second device structure different from the first device structure,
The first and second device structures have opposite capacitance change characteristics with respect to the control voltage,
The first and second device structures are both characterized in that a parasitic capacitance between the first and second device structures is generated on the control terminal side.
[0026]
According to the first aspect of the present invention, by using two different device structures, it is possible to have opposite capacitance change characteristics and to generate a parasitic capacitance of a variable capacitance element near a virtual ground point. In addition, it is possible to prevent high-frequency signals from leaking to the substrate. Therefore, a voltage-controlled oscillator that does not deteriorate the phase noise characteristics even when integrated on a semiconductor substrate is provided.
[0027]
A second invention is an invention according to the first invention, wherein the first device structure includes a PN diode including a p-type semiconductor and an n-type semiconductor surrounding the periphery of the p-type semiconductor,
The second device structure includes a PN diode including an n-type semiconductor and a p-type semiconductor surrounding the periphery of the n-type semiconductor,
The cathodes of the first and second variable capacitance elements are connected to each other, and the anodes of the third and fourth variable capacitance elements are connected to each other.
[0028]
According to the second aspect, the parasitic capacitance is connected to the cathodes of the PN diodes constituting the first and second variable capacitance elements, and the parasitic capacitance is connected to the anodes of the PN diodes constituting the third and fourth variable capacitance elements. Since the parasitic capacitance is connected, the parasitic capacitance is connected near the virtual ground point.
[0029]
A third invention is an invention according to the first invention, wherein the first device structure is:
a first conductor layer in contact with the n-type semiconductor via a first oxide film;
A first terminal electrically connected to the first conductor layer;
a second terminal electrically connected to the n-type semiconductor,
The second device structure is
a second conductor layer in contact with the p-type semiconductor via a second oxide film;
A third terminal electrically connected to the second conductor layer;
a fourth terminal electrically connected to the p-type semiconductor,
The second terminals of the first and second variable capacitance elements are connected to each other, and the fourth terminals of the third and fourth variable capacitance elements are connected to each other.
[0030]
According to the third aspect, the parasitic capacitance is connected to the second terminal side of the first and second variable capacitance elements, and the parasitic capacitance is connected to the fourth terminal side of the third and fourth variable capacitance elements. Therefore, a parasitic capacitance is connected near the virtual ground point.
[0031]
A fourth invention is an invention according to the first invention, wherein the first device structure is:
A p-type MOS transistor formed on a semiconductor substrate;
a first connection terminal for electrically connecting a drain and a source of the p-type MOS transistor;
a second terminal connected to the gate of the p-type MOS transistor,
The second device structure is
An n-type MOS transistor formed on a semiconductor substrate;
a third connection terminal for electrically connecting a drain and a source of the n-type MOS transistor;
a fourth terminal connected to the gate of the n-type MOS transistor,
The first terminals of the first and second variable capacitance elements are connected to each other, and the third terminals of the third and fourth variable capacitance elements are connected to each other.
[0032]
According to the fourth aspect, the parasitic capacitance is connected to the first terminal side of the first and second variable capacitance elements, and the parasitic capacitance is connected to the third terminal side of the third and fourth variable capacitance elements. Therefore, a parasitic capacitance is connected near the virtual ground point.
[0033]
A fifth invention is an invention according to the first invention, wherein the first device structure is:
a conductor layer in contact with the n-type semiconductor via an oxide film;
A first terminal electrically connected to the conductor layer;
a second terminal electrically connected to the n-type semiconductor,
The second device structure is
An n-type MOS transistor formed on a semiconductor substrate;
a third connection terminal for electrically connecting a drain and a source of the n-type MOS transistor;
a fourth terminal connected to the gate of the n-type MOS transistor,
The second terminals of the first and second variable capacitance elements are connected to each other, and the third terminals of the third and fourth variable capacitance elements are connected to each other.
[0034]
According to the fifth aspect, the parasitic capacitance is connected to the second terminal side of the first and second variable capacitance elements, and the parasitic capacitance is connected to the third terminal side of the third and fourth variable capacitance elements. Therefore, a parasitic capacitance is connected near the virtual ground point.
[0035]
A sixth invention is an invention according to the first invention, wherein the first device structure is:
A p-type MOS transistor formed on a semiconductor substrate;
a first connection terminal for electrically connecting a drain and a source of the p-type MOS transistor;
a second terminal connected to the gate of the p-type MOS transistor,
The second device structure is
a conductor layer in contact with the p-type semiconductor via an oxide film;
A third terminal electrically connected to the conductor layer;
a fourth terminal electrically connected to the p-type semiconductor,
The first terminals of the first and second variable capacitance elements are connected to each other, and the fourth terminals of the third and fourth variable capacitance elements are connected to each other.
[0036]
According to the sixth aspect, a parasitic capacitance is connected to the first terminal side of the first and second variable capacitance elements, and a parasitic capacitance is connected to the first terminal side of the third and fourth variable capacitance elements. Therefore, a parasitic capacitance is connected near the virtual ground point.
[0037]
A seventh invention is an invention according to any one of the first to sixth inventions, wherein a capacitance change amount by the first and second variable capacitance elements and a capacitance change amount by the third and fourth variable capacitance elements Characterized in that the amounts are substantially equal.
[0038]
According to the seventh aspect, even if noise is superimposed on the line from the control terminal or the power supply, the total capacitance does not change, so that it is possible to prevent the noise from affecting the oscillation frequency.
[0039]
An eighth invention is an invention according to the seventh invention, wherein the variable capacitance circuit further includes a series circuit including the first and second variable capacitance elements, or a series circuit including the third and fourth variable capacitance elements. It includes two capacitors that are inserted at both ends of at least one series circuit of the circuit and block DC components,
A predetermined reference potential is input to both ends of a series circuit to which two capacitors are connected.
[0040]
According to the eighth aspect, the capacitance change characteristics can be changed by adjusting the capacitance values of the two capacitors. Further, it is possible to prevent noise from the power supply from leaking into the variable capacitance element.
[0041]
A ninth invention is the invention according to the eighth invention, and the variable capacitance circuit further includes a conductor layer inserted between the two capacitors and the semiconductor substrate.
[0042]
According to the ninth aspect, it is possible to prevent the leakage of the high-frequency signal to the substrate.
[0043]
A tenth invention is an invention according to any one of the first to sixth inventions, further comprising a variable capacitance circuit,
Two first capacitors that are inserted at both ends of a series circuit of first and second variable capacitance elements and block DC components;
Two second capacitors inserted at both ends of a series circuit of third and fourth variable capacitance elements for blocking DC components;
N (n is 1 or more) first series variable capacitance circuits having the same configuration as the series circuit including the first and second variable capacitance elements and connected in parallel with the series circuit;
Two third capacitors inserted at both ends of each first series variable capacitance circuit for blocking a DC component;
N (n is 1 or more) second series variable capacitance circuits having the same configuration as the series circuit including the third and fourth variable capacitance elements and connected in parallel with the series circuit;
Two fourth capacitors inserted at both ends of each of the second series variable capacitance circuits to cut off a DC component;
A predetermined reference is provided at both ends of the series circuit composed of the first and second variable capacitance elements, each first series variable capacitance circuit, the series circuit composed of the third and fourth variable capacitance elements, and each second series variable capacitance circuit. Potential is input,
A first control terminal is connected to a midpoint of each first series variable capacitance circuit,
A second control terminal is connected to a midpoint of each second series variable capacitance circuit,
At least two reference potentials are different from the reference potentials input to both ends of the series circuit including the first and second variable capacitance elements and the reference potentials input to both ends of the n first series variable capacitance circuits. And
At least two reference potentials differ from the reference potentials input to both ends of the series circuit including the third and fourth variable capacitance elements and the reference potentials input to both ends of the n second series variable capacitance circuits. It is characterized by having.
[0044]
According to the tenth aspect, since the series variable capacitance circuits having different capacitance change characteristics are connected in parallel, it is possible to improve the linearity of the capacitance change characteristics of the entire circuit. Therefore, it is possible to further prevent the influence of noise superimposed on the control line and the power supply line.
[0045]
An eleventh invention is a voltage-controlled oscillator formed on a semiconductor substrate, wherein an oscillation frequency changes in accordance with a potential difference between first and second control terminals to which a control voltage is externally applied,
An inductive circuit for generating electromagnetic induction,
A variable capacitance circuit having a capacitance that changes according to a potential difference between the first and second control terminals and that is connected in parallel with the inductive circuit to form a parallel resonance circuit;
The variable capacitance circuit
A first variable capacitance element having one terminal connected to one terminal of the inductive circuit and the first control terminal and the other terminal connected to a first reference potential terminal for inputting a predetermined reference potential; When,
A second variable terminal having one terminal connected to the other terminal of the first variable capacitance element and the first reference potential terminal and the other terminal connected to the other terminal of the inductive circuit and the first control terminal; A capacitive element;
The first and second variable capacitance elements are connected in parallel with a series circuit including the first and second variable capacitance elements, and the same two variable capacitance elements as the first and second variable capacitance elements are connected in series. N (n is 1 or more) first series variable capacitance circuits connected to both ends and connected to a second control terminal at the connection point;
Two first capacitors that are inserted at both ends of a series circuit of first and second variable capacitance elements and block DC components;
Two second capacitors inserted at both ends of each first series variable capacitance circuit for blocking a DC component;
A third variable capacitance element having one terminal connected to one terminal and the second control terminal of the inductive circuit and the other terminal connected to a third reference potential terminal for inputting a predetermined reference potential; When,
A fourth variable terminal having one terminal connected to the other terminal of the third variable capacitance element and a third reference potential terminal and the other terminal connected to the other terminal and the second control terminal of the inductive circuit. A capacitive element;
The third and fourth variable capacitance elements are connected in parallel to a series circuit, and the same two variable capacitance elements as the third and fourth variable capacitance elements are connected in series. N (n is 1 or more) first series variable capacitance circuits connected to both ends and connected to a fourth reference potential terminal at the connection point;
Two third capacitors inserted at both ends of a series circuit including third and fourth variable capacitance elements and blocking DC components;
Two fourth capacitors inserted at both ends of each second series variable capacitance circuit and blocking a DC component,
The first and second variable capacitance elements have a first device structure,
The third and fourth variable capacitance elements have a second device structure different from the first device structure,
The first and second device structures have opposite capacitance change characteristics with respect to the control voltage,
Both the first and second device structures are structures that generate a parasitic capacitance between the semiconductor device and the semiconductor substrate on the side of the reference potential terminal.
The reference potentials input to the first and second reference potential terminals are different,
The third and fourth reference potential terminals have different reference potentials.
[0046]
According to the eleventh invention, in addition to having the same effect as the first invention, it has the same effect as the tenth invention.
[0047]
A twelfth invention is an invention according to the eleventh invention, wherein the first and second device structures are the first and second device structures according to any of the second to sixth inventions. It is characterized by.
[0048]
A thirteenth invention is a communication device including a transmission circuit, a reception circuit, and an antenna, wherein the transmission circuit and / or the reception circuit includes the voltage-controlled oscillator according to any one of the first to eleventh inventions. And
[0049]
According to the thirteenth aspect, a communication device that does not deteriorate the phase noise characteristic is provided.
[0050]
BEST MODE FOR CARRYING OUT THE INVENTION
(1st Embodiment)
FIG. 1 is a diagram showing a circuit configuration of the voltage controlled oscillator according to the first embodiment of the present invention. In FIG. 1, a bias circuit and an output circuit are omitted. 1, the voltage controlled oscillator includes
[0051]
[0052]
An output terminal (not shown) is connected to both ends of the parallel resonance circuit, and an oscillation signal is output from the output terminal.
[0053]
The drain of the
[0054]
The
[0055]
The
[0056]
Since the
[0057]
The
[0058]
Since the voltage controlled oscillator oscillates near the resonance frequency of the resonance circuit, the oscillation frequency can be set to a desired frequency by changing the frequency control voltage.
[0059]
FIG. 2A is a diagram illustrating a cross-sectional structure when a
[0060]
The p-
[0061]
As shown in FIG. 2B, the
[0062]
FIG. 3A is a diagram illustrating a cross-sectional structure when a
[0063]
The p-
[0064]
Normally, the p-
[0065]
As shown in FIG. 3B, the
[0066]
As described above, in the first embodiment, the PN diodes having the cross-sectional structure shown in FIG. 2A are used as the
[0067]
FIG. 4 is a diagram showing a variable capacitance element portion in the voltage controlled oscillator shown in FIG. 1 together with a parasitic component. In FIG. 4,
[0068]
As shown in FIG. 2B, since the parasitic capacitance and the substrate resistance are connected in parallel to the cathode sides of the
[0069]
Also, as shown in FIG. 3B, the parasitic capacitance and the substrate resistance are connected in parallel to the anode sides of the
[0070]
The voltage controlled oscillator shown in FIG. 1 is a differential circuit that changes the capacitance according to the potential difference between the frequency control terminals, and the
[0071]
As described above, the voltage controlled oscillator according to the first embodiment uses the variable capacitance elements having two different device structures and is connected in an inverse relationship to each other to prevent the influence of superimposition of noise and to reduce the influence of the semiconductor substrate. Is generated on the side of the virtual ground point, so that no signal loss occurs. Therefore, since the frequency selection characteristics of the resonance circuit do not deteriorate, it is possible to provide a voltage controlled oscillator having excellent phase noise characteristics.
[0072]
In order to enhance the effect of suppressing frequency fluctuation due to noise, it is desirable that the
[0073]
As shown in FIG. 5, the device sizes of the
[0074]
The configuration for adjusting the amount of change in capacitance is not limited to the above. FIG. 6 is a diagram showing another configuration for adjusting the amount of change in capacitance. In the voltage controlled oscillator shown in FIG. 6,
[0075]
On the
[0076]
The potential at the
[0077]
FIG. 7 is a diagram showing a cross-sectional structure when the
[0078]
Here, the capacitance values of the
Ctotal = C1 · C2 / (C1 + C2)
It becomes.
[0079]
At this time, if the value of C2 is appropriately selected, the amount of change in Ctotal can be adjusted. For example, if the value of C1 changes from 0.5 pF to 1.0 pF due to the potential difference between both ends, if 0.5 pF is selected as C2, the change in Ctotal can be reduced from 0.25 to 0.33 pF. Further, according to this configuration, the effect of reducing noise from the power supply leaking into the terminals of the
[0080]
Next, the effect of the
[0081]
As shown in FIG. 8A, the parasitic components when the
[0082]
On the other hand, as shown in FIG. 8B, as the parasitic components when the
[0083]
(Second embodiment)
FIG. 9A is a diagram showing a cross-sectional structure in a case where first and second variable capacitance elements in a voltage controlled oscillator according to a second embodiment of the present invention are formed on a semiconductor substrate. FIG. 9B is a diagram illustrating an equivalent circuit of the variable capacitance element illustrated in FIG. The first and second variable capacitance elements shown in FIG. 9A correspond to the
[0084]
9A, the first variable capacitance element includes an n-
[0085]
The n-
[0086]
In the first variable capacitance element shown in FIG. 9A, when the potential of the
[0087]
The bulk terminal of the first variable capacitance element and the bulk terminal of the second variable capacitance element are connected to form a series circuit.
[0088]
FIG. 10 illustrates a case where the series circuit including the
[0089]
FIG. 11A is a diagram showing a cross-sectional structure in a case where third and fourth variable capacitance elements in a voltage controlled oscillator according to a second embodiment of the present invention are formed on a semiconductor substrate. FIG. 11B is a diagram illustrating an equivalent circuit of the variable capacitance element illustrated in FIG. The third and fourth variable capacitance elements shown in FIG. 11A correspond to the
[0090]
In FIG. 11A, a third variable capacitance element includes a p-
[0091]
The p-
[0092]
In the third variable capacitance element shown in FIG. 11A, when the potential of the
[0093]
The bulk terminal of the third variable capacitance element and the bulk terminal of the fourth variable capacitance element are connected to form a series circuit.
[0094]
FIG. 12 illustrates a case where the series circuit including the
[0095]
As shown in FIGS. 10 and 12, the first and second variable capacitance elements and the third and fourth variable capacitance elements have capacitance change characteristics that are opposite to each other with respect to amplification of the frequency control voltage. In the second embodiment, unlike the first embodiment, the terminal for inputting the control voltage is limited to the gate terminal. Therefore, as in the first embodiment, the variable capacitance element is connected in the reverse direction. Is not performed. However, the device structure for forming the first and second variable capacitance elements is different from the device structure for forming the third and fourth variable capacitance elements, and the control voltage is On the other hand, since the capacitance changes are opposite to each other, it is possible to prevent the influence due to the superposition of noise.
[0096]
As described above, in the second embodiment, the
[0097]
(Third embodiment)
FIG. 13A is a diagram showing a cross-sectional structure in a case where first and second variable capacitance elements in a voltage controlled oscillator according to a third embodiment of the present invention are formed on a semiconductor substrate. FIG. 13B is a diagram illustrating an equivalent circuit of the variable capacitance element illustrated in FIG. The first and second variable capacitance elements shown in FIG. 13A correspond to the
[0098]
In FIG. 13A, a first variable capacitance element includes a
[0099]
The p-
[0100]
In the first variable capacitance element illustrated in FIG. 13A, when the potential difference between the
[0101]
The drain / source terminal of the first variable capacitance element and the drain / source terminal of the second variable capacitance element are connected to form a series circuit.
[0102]
FIG. 14 shows a circuit in which the series circuit including the
[0103]
FIG. 15A is a diagram showing a cross-sectional structure in a case where third and fourth variable capacitance elements are formed on a semiconductor substrate in the voltage controlled oscillator according to the third embodiment of the present invention. FIG. 15B is a diagram illustrating an equivalent circuit of the variable capacitance element illustrated in FIG. The third and fourth variable capacitance elements shown in FIG. 15A correspond to the
[0104]
In FIG. 15A, a third variable capacitance element includes a
[0105]
The n-
[0106]
In the third variable capacitance element illustrated in FIG. 15A, when the potential difference between the
[0107]
The drain / source terminal of the third variable capacitance element and the drain / source terminal of the fourth variable capacitance element are connected to form a series circuit.
[0108]
FIG. 16 shows a circuit in which the series circuit including the
[0109]
As shown in FIGS. 14 and 16, the first and second variable capacitance elements and the third and fourth variable capacitance elements have capacitance change characteristics that are opposite to each other with respect to increase and decrease of the frequency control voltage. In the third embodiment, as in the second embodiment, the connection of the variable capacitance elements in the reverse direction is not performed. However, the device structure for forming the first and second variable capacitance elements is different from the device structure for forming the third and fourth variable capacitance elements, and the control voltage is On the other hand, since the capacitance changes are opposite to each other, it is possible to prevent the influence due to the superposition of noise.
[0110]
As described above, in the third embodiment, the
[0111]
Note that the
[0112]
Note that the
[0113]
In the first to third embodiments, the first and second variable capacitance elements may be configured on the same well, or the third and fourth variable capacitance elements may be configured on the same well. May be.
[0114]
It should be noted that the variable capacitance elements described in the second and third embodiments have a larger non-linearity in the capacitance change with respect to the frequency control voltage than the PN diode when compared with the variable capacitance element in the first embodiment ( See FIG. 5 and FIGS. 10, 12, 14, 16). Therefore, it is difficult to equalize the capacitance change characteristics of the first and second variable capacitance elements and the third and fourth variable capacitance elements. If the capacitance change characteristics are different, the effect of suppressing frequency fluctuation due to noise is reduced. In such a case, the linearity of the capacitance change characteristic may be improved by using the configuration shown in FIG.
[0115]
FIG. 17 is a diagram illustrating a circuit for improving the linearity of the capacitance change characteristic of the variable capacitance element according to the second and third embodiments. FIG. 17 shows only the configuration on the first and second variable capacitance element sides. The configuration on the third and fourth variable capacitance element sides is the same.
[0116]
In FIG. 17, the circuit includes
[0117]
When a predetermined bias voltage such that the potential difference between the
[0118]
At this time, since the
[0119]
Therefore, according to the configuration shown in FIG. 17, even when the nonlinearity of the capacitance change of each variable capacitance element is large, the capacitance change can be made smooth as a whole, so that the capacitance change characteristics can be easily equalized. It is possible to do.
[0120]
In the configuration of FIG. 17, a predetermined bias voltage may be applied to the
[0121]
Here, the two
[0122]
In the third embodiment, a MOS transistor is used as a means for generating a negative resistance. However, another configuration may be used. For example, a bipolar transistor may be used as the
[0123]
As described above, according to the embodiment of the present invention, by using two types of variable capacitance elements having different device structures, the effect of superimposition of noise is prevented, and the loss of a high-frequency signal caused by parasitic capacitance is suppressed. This makes it possible to provide a voltage controlled oscillator having excellent phase noise characteristics.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a diagram illustrating a circuit configuration of a voltage controlled oscillator according to a first embodiment.
FIG. 2 is a diagram showing a cross-sectional structure and an equivalent circuit when
FIG. 3 is a diagram showing a cross-sectional structure and an equivalent circuit when
FIG. 4 is a diagram showing a variable capacitance element portion in the voltage controlled oscillator shown in FIG. 1 together with a parasitic component.
FIG. 5 is a diagram showing variable capacitance change characteristics of
FIG. 6 is a diagram showing another configuration for adjusting the amount of change in capacitance.
7 is a diagram showing a cross-sectional structure when
FIG. 8 is a diagram showing a parasitic component when there is no
FIG. 9 is a diagram showing a cross-sectional structure and an equivalent circuit when a first and a second variable capacitance element in a voltage controlled oscillator according to a second embodiment are formed on a semiconductor substrate.
FIG. 10 is a diagram illustrating a change in capacitance caused by first and second variable capacitance elements according to the second embodiment.
FIG. 11 is a diagram showing a cross-sectional structure and an equivalent circuit in a case where third and fourth variable capacitance elements in a voltage controlled oscillator according to a second embodiment are formed on a semiconductor substrate.
FIG. 12 is a diagram illustrating a change in capacitance caused by third and fourth variable capacitance elements according to the second embodiment.
FIG. 13 is a diagram showing a cross-sectional structure and an equivalent circuit when a first and a second variable capacitance element in a voltage controlled oscillator according to a third embodiment are formed on a semiconductor substrate.
FIG. 14 is a diagram illustrating a change in capacitance caused by first and second variable capacitance elements according to the third embodiment.
FIG. 15 is a diagram showing a cross-sectional structure and an equivalent circuit when third and fourth variable capacitance elements in a voltage controlled oscillator according to a third embodiment are formed on a semiconductor substrate.
FIG. 16 is a diagram illustrating a change in capacitance caused by third and fourth variable capacitance elements according to the third embodiment.
FIG. 17 is a diagram illustrating a circuit for improving the linearity of the capacitance change characteristic of the variable capacitance element according to the second and third embodiments.
18 is a diagram for explaining a capacitance change characteristic of the circuit shown in FIG.
19 is a diagram showing a circuit in a case where a predetermined bias voltage is applied to the frequency control terminal and a control voltage for changing the capacitance is applied from the bias terminal to the circuit of FIG. 17;
FIG. 20 is a diagram illustrating a configuration example of a conventional voltage controlled oscillator.
FIG. 21 is a diagram showing a change characteristic of capacitance of the
FIG. 22 is a diagram illustrating a configuration example of a conventional voltage controlled oscillator.
FIG. 23 is a diagram for explaining the operation of the
FIG. 24 is a diagram showing a symbol and a sectional structure of a PN diode formed on a silicon substrate.
FIG. 25 is a diagram showing an equivalent circuit of the PN diode shown in FIG. 23 (b), and a correspondence relationship between a
FIG. 26 is a diagram showing how parasitic components are connected in the conventional voltage controlled oscillator shown in FIG. 21;
[Explanation of symbols]
100 power terminal
101 current source
102, 103 Frequency control terminal
106, 107 oscillation transistor
104, 105 Inductor
108, 109, 110, 111 Variable capacitance element
Claims (13)
電磁誘導を発生させるための誘導性回路と、
前記第1および第2の制御端子間の電位差に応じて容量が変化し、前記誘導性回路と並列接続されて並列共振回路を構成する可変容量回路とを備え、
前記可変容量回路は、
一方の端子が前記誘導性回路の一方の端子に接続され、他方の端子が前記第1の制御端子に接続される第1の可変容量素子と、
一方の端子が前記第1の可変容量素子の他方の端子および前記第1の制御端子に接続され、他方の端子が前記誘導性回路の他方の端子に接続される第2の可変容量素子と、
一方の端子が前記誘導性回路の一方の端子に接続され、他方の端子が前記第2の制御端子に接続される第3の可変容量素子と、
一方の端子が前記第3の可変容量素子の他方の端子および前記第2の制御端子に接続され、他方の端子が前記誘導性回路の他方の端子に接続される第4の可変容量素子とを含み、
前記第1および第2の可変容量素子は、第1のデバイス構造を有しており、
前記第3および第4の可変容量素子は、前記第1のデバイス構造と異なる第2のデバイス構造を有しており、
前記第1および第2のデバイス構造は、制御電圧に対して互いに逆の容量変化特性を有しており、
前記第1および第2のデバイス構造は、共に、前記半導体基板との間の寄生容量を前記制御端子側に発生させる構造であることを特徴とする、電圧制御発振器。A voltage-controlled oscillator formed on a semiconductor substrate, wherein an oscillation frequency changes according to a potential difference between first and second control terminals to which a control voltage is externally applied,
An inductive circuit for generating electromagnetic induction,
A variable capacitance circuit whose capacitance changes in accordance with a potential difference between the first and second control terminals, and which is connected in parallel with the inductive circuit to form a parallel resonance circuit;
The variable capacitance circuit,
A first variable capacitance element having one terminal connected to one terminal of the inductive circuit and the other terminal connected to the first control terminal;
A second variable capacitance element having one terminal connected to the other terminal of the first variable capacitance element and the first control terminal, and the other terminal connected to the other terminal of the inductive circuit;
A third variable capacitance element having one terminal connected to one terminal of the inductive circuit and the other terminal connected to the second control terminal;
A fourth variable capacitance element having one terminal connected to the other terminal of the third variable capacitance element and the second control terminal and the other terminal connected to the other terminal of the inductive circuit; Including
The first and second variable capacitance elements have a first device structure,
The third and fourth variable capacitance elements have a second device structure different from the first device structure,
The first and second device structures have opposite capacitance change characteristics with respect to a control voltage,
The voltage controlled oscillator according to claim 1, wherein the first and second device structures both have a structure in which a parasitic capacitance between the first and second device structures is generated on the control terminal side.
前記第2のデバイス構造は、n型半導体と、前記n型半導体の周囲を取り囲むp型半導体とからなるPNダイオードで構成され、
前記第1および第2の可変容量素子のカソード同士が接続され、前記第3および第4の可変容量素子のアノード同士が接続されていることを特徴とする、請求項1に記載の電圧制御発振器。The first device structure includes a PN diode including a p-type semiconductor and an n-type semiconductor surrounding a periphery of the p-type semiconductor;
The second device structure includes a PN diode including an n-type semiconductor and a p-type semiconductor surrounding the periphery of the n-type semiconductor,
The voltage controlled oscillator according to claim 1, wherein the cathodes of the first and second variable capacitance elements are connected to each other, and the anodes of the third and fourth variable capacitance elements are connected to each other. .
n型半導体上に第1の酸化膜を介して接触する第1の導電体層と、
前記第1の導電体層に電気的に接続する第1の端子と、
前記n型半導体に電気的に接続する第2の端子とからなり、
前記第2のデバイス構造は、
p型半導体上に第2の酸化膜を介して接触する第2の導電体層と、
前記第2の導電体層に電気的に接続する第3の端子と、
前記p型半導体に電気的に接続する第4の端子とからなり、
前記第1および第2の可変容量素子の前記第2の端子同士が接続され、前記第3および第4の可変容量素子の前記第4の端子同士が接続されていることを特徴とする、請求項1に記載の電圧制御発振器。The first device structure includes:
a first conductor layer in contact with the n-type semiconductor via a first oxide film;
A first terminal electrically connected to the first conductor layer;
A second terminal electrically connected to the n-type semiconductor;
The second device structure includes:
a second conductor layer in contact with the p-type semiconductor via a second oxide film;
A third terminal electrically connected to the second conductor layer;
A fourth terminal electrically connected to the p-type semiconductor;
The second terminals of the first and second variable capacitance elements are connected to each other, and the fourth terminals of the third and fourth variable capacitance elements are connected to each other. Item 2. The voltage controlled oscillator according to item 1.
前記半導体基板上に形成されたp型MOSトランジスタと、
前記p型MOSトランジスタのドレインとソースとを電気的に接続する第1の接続端子と、
前記p型MOSトランジスタのゲートに接続する第2の端子とからなり、
前記第2のデバイス構造は、
前記半導体基板上に形成されたn型MOSトランジスタと、
前記n型MOSトランジスタのドレインとソースとを電気的に接続する第3の接続端子と、
前記n型MOSトランジスタのゲートに接続する第4の端子とからなり、
前記第1および第2の可変容量素子の前記第1の端子同士が接続され、前記第3および第4の可変容量素子の前記第3の端子同士が接続されていることを特徴とする、請求項1に記載の電圧制御発振器。The first device structure includes:
A p-type MOS transistor formed on the semiconductor substrate;
A first connection terminal for electrically connecting a drain and a source of the p-type MOS transistor;
A second terminal connected to the gate of the p-type MOS transistor,
The second device structure includes:
An n-type MOS transistor formed on the semiconductor substrate;
A third connection terminal for electrically connecting a drain and a source of the n-type MOS transistor;
A fourth terminal connected to the gate of the n-type MOS transistor,
The first terminal of the first and second variable capacitance elements are connected to each other, and the third terminal of the third and fourth variable capacitance elements are connected to each other. Item 2. The voltage controlled oscillator according to item 1.
n型半導体上に酸化膜を介して接触する導電体層と、
前記導電体層に電気的に接続する第1の端子と、
前記n型半導体に電気的に接続する第2の端子とからなり、
前記第2のデバイス構造は、
前記半導体基板上に形成されたn型MOSトランジスタと、
前記n型MOSトランジスタのドレインとソースとを電気的に接続する第3の接続端子と、
前記n型MOSトランジスタのゲートに接続する第4の端子とからなり、
前記第1および第2の可変容量素子の前記第2の端子同士が接続され、前記第3および第4の可変容量素子の前記第3の端子同士が接続されていることを特徴とする、請求項1に記載の電圧制御発振器。The first device structure includes:
a conductor layer in contact with the n-type semiconductor via an oxide film;
A first terminal electrically connected to the conductor layer;
A second terminal electrically connected to the n-type semiconductor;
The second device structure includes:
An n-type MOS transistor formed on the semiconductor substrate;
A third connection terminal for electrically connecting a drain and a source of the n-type MOS transistor;
A fourth terminal connected to the gate of the n-type MOS transistor,
The second terminals of the first and second variable capacitance elements are connected to each other, and the third terminals of the third and fourth variable capacitance elements are connected to each other. Item 2. The voltage controlled oscillator according to item 1.
前記半導体基板上に形成されたp型MOSトランジスタと、
前記p型MOSトランジスタのドレインとソースとを電気的に接続する第1の接続端子と、
前記p型MOSトランジスタのゲートに接続する第2の端子とからなり、
前記第2のデバイス構造は、
p型半導体上に酸化膜を介して接触する導電体層と、
前記導電体層に電気的に接続した第3の端子と、
前記p型半導体に電気的に接続する第4の端子とからなり、
前記第1および第2の可変容量素子の前記第1の端子同士が接続され、前記第3および第4の可変容量素子の前記第4の端子同士が接続されていることを特徴とする、請求項1に記載の電圧制御発振器。The first device structure includes:
A p-type MOS transistor formed on the semiconductor substrate;
A first connection terminal for electrically connecting a drain and a source of the p-type MOS transistor;
A second terminal connected to the gate of the p-type MOS transistor,
The second device structure includes:
a conductor layer in contact with the p-type semiconductor via an oxide film;
A third terminal electrically connected to the conductor layer;
A fourth terminal electrically connected to the p-type semiconductor;
The first terminal of the first and second variable capacitance elements are connected to each other, and the fourth terminal of the third and fourth variable capacitance elements are connected to each other. Item 2. The voltage controlled oscillator according to item 1.
前記二つのコンデンサが接続される前記直列回路の両端に所定の基準電位が入力されることを特徴とする、請求項7に記載の電圧制御発振器。Further, the variable capacitance circuit is inserted at both ends of at least one of a series circuit including the first and second variable capacitance elements or a series circuit including the third and fourth variable capacitance elements, Includes two capacitors that block DC components,
The voltage controlled oscillator according to claim 7, wherein a predetermined reference potential is input to both ends of the series circuit to which the two capacitors are connected.
前記第1および第2の可変容量素子による直列回路の両端に挿入されており、直流分を遮断する二つの第1のコンデンサと、
前記第3および第4の可変容量素子による直列回路の両端に挿入されており、直流分を遮断する二つの第2のコンデンサと、
前記第1および第2の可変容量素子による直列回路と同一の構成を有し、当該直列回路と並列に接続するn(nは1以上)個の第1の直列可変容量回路と、
各前記第1の直列可変容量回路の両端に挿入されており、直流成分を遮断するための二つの第3のコンデンサと、
前記第3および第4の可変容量素子による直列回路と同一の構成を有し、当該直列回路と並列に接続するn(nは1以上)個の第2の直列可変容量回路と、
各前記第2の直列可変容量回路の両端に挿入されており、直流成分を遮断するための二つの第4のコンデンサとを備え、
前記第1および第2の可変容量素子による直列回路、各前記第1の直列可変容量回路、前記第3および第4の可変容量素子による直列回路、および各前記第2の直列可変容量回路の両端に所定の基準電位が入力され、
各前記第1の直列可変容量回路の中点に前記第1の制御端子が接続され、
各前記第2の直列可変容量回路の中点に前記第2の制御端子が接続され、
前記第1および第2の可変容量素子による直列回路の両端に入力される基準電位、およびn個の前記第1の直列可変容量回路の両端に入力される基準電位の内、少なくとも二つの基準電位が異なっており、
前記第3および第4の可変容量素子による直列回路の両端に入力される基準電位、およびn個の前記第2の直列可変容量回路の両端に入力される基準電位の内、少なくとも二つの基準電位が異なっていることを特徴とする、請求項1〜6のいずれかに記載の電圧制御発振器。Further, the variable capacitance circuit includes:
Two first capacitors that are inserted at both ends of a series circuit formed by the first and second variable capacitance elements and that cut off a DC component;
Two second capacitors that are inserted at both ends of the series circuit formed by the third and fourth variable capacitance elements and block DC components;
N (n is 1 or more) first series variable capacitance circuits having the same configuration as the series circuit formed by the first and second variable capacitance elements and connected in parallel with the series circuit;
Two third capacitors inserted at both ends of each of the first series variable capacitance circuits for blocking a DC component;
N (n is 1 or more) second series variable capacitance circuits having the same configuration as the series circuit including the third and fourth variable capacitance elements and connected in parallel with the series circuit;
And two fourth capacitors inserted at both ends of each of the second series variable capacitance circuits to cut off a DC component,
A series circuit including the first and second variable capacitance elements, the first series variable capacitance circuit, a series circuit including the third and fourth variable capacitance elements, and both ends of the second series variable capacitance circuit A predetermined reference potential is input to
The first control terminal is connected to a middle point of each of the first series variable capacitance circuits,
The second control terminal is connected to a midpoint of each of the second series variable capacitance circuits,
At least two reference potentials out of a reference potential input to both ends of a series circuit including the first and second variable capacitance elements and a reference potential input to both ends of the n first series variable capacitance circuits. Are different,
At least two reference potentials out of a reference potential input to both ends of a series circuit including the third and fourth variable capacitance elements and a reference potential input to both ends of the n second series variable capacitance circuits. The voltage controlled oscillator according to any one of claims 1 to 6, wherein is different from each other.
電磁誘導を発生させるための誘導性回路と、
前記第1および第2の制御端子間の電位差に応じて容量が変化し、前記誘導性回路と並列接続されて並列共振回路を構成する可変容量回路とを備え、
前記可変容量回路は、
一方の端子が前記誘導性回路の一方の端子および前記第1の制御端子に接続され、他方の端子が所定の基準電位を入力するための第1の基準電位端子に接続される第1の可変容量素子と、
一方の端子が前記第1の可変容量素子の他方の端子および前記第1の基準電位端子に接続され、他方の端子が前記誘導性回路の他方の端子および前記第1の制御端子に接続される第2の可変容量素子と、
前記第1および第2の可変容量素子による直列回路と並列に接続されており、前記第1および第2の可変容量素子と同一の二つの可変容量素子が直列に接続され、前記第1の制御端子がその両端に接続され、その接続点に第2の制御端子が接続されるn(nは1以上)個の第1の直列可変容量回路と、
前記第1および第2の可変容量素子による直列回路の両端に挿入されており、直流分を遮断する二つの第1のコンデンサと、
各前記第1の直列可変容量回路の両端に挿入されており、直流成分を遮断する二つの第2のコンデンサと、
一方の端子が前記誘導性回路の一方の端子および前記第2の制御端子に接続され、他方の端子が前記所定の基準電位を入力するための第3の基準電位端子に接続される第3の可変容量素子と、
一方の端子が前記第3の可変容量素子の他方の端子および前記第3の基準電位端子に接続され、他方の端子が前記誘導性回路の他方の端子および前記第2の制御端子に接続される第4の可変容量素子と、
前記第3および第4の可変容量素子による直列回路と並列に接続されており、前記第3および第4の可変容量素子と同一の二つの可変容量素子が直列に接続され、前記第2の制御端子がその両端に接続され、その接続点に第4の基準電位端子が接続されるn(nは1以上)個の第1の直列可変容量回路と、
前記第3および第4の可変容量素子による直列回路の両端に挿入されており、直流分を遮断する二つの第3のコンデンサと、
各前記第2の直列可変容量回路の両端に挿入されており、直流成分を遮断する二つの第4のコンデンサとを含み、
前記第1および第2の可変容量素子は、第1のデバイス構造を有しており、
前記第3および第4の可変容量素子は、前記第1のデバイス構造と異なる第2のデバイス構造を有しており、
前記第1および第2のデバイス構造は、制御電圧に対して互いに逆の容量変化特性を有しており、
前記第1および第2のデバイス構造は、共に、前記半導体基板との間の寄生容量を前記基準電位端子側に発生させる構造であり、
前記第1および第2の基準電位端子に入力される基準電位が異なっており、
前記第3および第4の基準電位端子に入力される基準電位が異なっていることを特徴とする、電圧制御発振器。A voltage-controlled oscillator formed on a semiconductor substrate, wherein an oscillation frequency changes according to a potential difference between first and second control terminals to which a control voltage is externally applied,
An inductive circuit for generating electromagnetic induction,
A variable capacitance circuit whose capacitance changes in accordance with a potential difference between the first and second control terminals, and which is connected in parallel with the inductive circuit to form a parallel resonance circuit;
The variable capacitance circuit,
A first variable terminal having one terminal connected to one terminal of the inductive circuit and the first control terminal and the other terminal connected to a first reference potential terminal for inputting a predetermined reference potential; A capacitive element;
One terminal is connected to the other terminal of the first variable capacitance element and the first reference potential terminal, and the other terminal is connected to the other terminal of the inductive circuit and the first control terminal. A second variable capacitance element;
The first and second variable capacitance elements are connected in parallel with a series circuit of the first and second variable capacitance elements, and the same two variable capacitance elements as the first and second variable capacitance elements are connected in series; N (where n is 1 or more) first series variable capacitance circuits having terminals connected to both ends thereof and a connection point connected to a second control terminal;
Two first capacitors that are inserted at both ends of a series circuit formed by the first and second variable capacitance elements and that cut off a DC component;
Two second capacitors inserted at both ends of each of the first series variable capacitance circuits and blocking a DC component;
A third terminal having one terminal connected to one terminal of the inductive circuit and the second control terminal and the other terminal connected to a third reference potential terminal for inputting the predetermined reference potential; A variable capacitance element,
One terminal is connected to the other terminal of the third variable capacitance element and the third reference potential terminal, and the other terminal is connected to the other terminal of the inductive circuit and the second control terminal. A fourth variable capacitance element;
The second variable capacitance element is connected in parallel with a series circuit of the third and fourth variable capacitance elements, and the same two variable capacitance elements as the third and fourth variable capacitance elements are connected in series. N (where n is 1 or more) first series variable capacitance circuits whose terminals are connected to both ends thereof and whose connection point is connected to a fourth reference potential terminal;
Two third capacitors that are inserted at both ends of the series circuit formed by the third and fourth variable capacitance elements and block DC components;
And two fourth capacitors inserted at both ends of each of the second series variable capacitance circuits and blocking a DC component,
The first and second variable capacitance elements have a first device structure,
The third and fourth variable capacitance elements have a second device structure different from the first device structure,
The first and second device structures have opposite capacitance change characteristics with respect to a control voltage,
The first and second device structures are both structures that generate a parasitic capacitance between the first and second device structures on the reference potential terminal side,
The reference potentials input to the first and second reference potential terminals are different;
A voltage controlled oscillator, wherein reference potentials inputted to the third and fourth reference potential terminals are different.
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